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美しい日本語の歌(2018.12.01)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:秋冬は楽しい歌がいっぱい④
(故郷、月の沙漠、こどもの楽隊)

【準備】
◎正立位…踵合せ(つま先60度位開く)
 内股を締める、その時にイキをスッと鼻から吸う
 人差し指を左右の奥歯で噛んで、「アー」発声
・目を「閉じて」「開けて」音を聴く。その違いは?
 →目を開けた方が、音が高く、鮮やかに聞こえる。

【課題曲歌唱】
①『故郷』
・「人中」の高さ、上が広がっているところで歌う。
 ↓
 歌っている自分が気分良い。聞いている人も好感持ちやすい。
・「鳩尾(引きあがって)」と「へそ下(お腹ぺしゃんこに)」に手を当てて、
 鼻穴からの息を鼻先でクルッと回す。
・歌の息・言葉は、上額から上、鼻の幅(縦)。

②『月の沙漠』
・伸ばしている所が多い。←日本人が好きな理由
 「どっこいしょ歌」になりやすい。
・長い音に向かっていく。長い音符も次の音に持っていく。→ハイカラ版
・2番歌詞:きんのー・・・「ん」はあまりなくて良い。
 全ての言葉を音符通りの長さ歌う必要はない。
  ↓
◎息が流れて歌いやすい。いろんな歌い方に対応できる。
・4番最後「砂丘を越えて~」からは少しゆっくり。
・しゃべると良い。長い音を歌いすぎると疲れる。

③『こどもの楽隊』
・譜面上の特色を歌おうとする。
 「ぴっぴっ どんどん」←スタカート(笛や太鼓、楽器の様に歌う)
 「こどものがくたい」 ←レガート(流れる様に歌う)
・「どん どん」をひとつに歌う。2つにすると遅くなる。

【前回の復習】『里の秋』
・「懐メロ風」で少しゆっくりと。
 「モダンに」2拍振りで、スピード感を持って、流れる様に。
 それぞれ歌ってみる。
  ↓
 懐メロ風:しみじみする時間が必要
 モダン版:言葉の意味が分かる


【担当助手感想】
・本日の本当の磯貝語録「音符通りに歌う〇〇!」
 言葉をしゃべると良い。長い音を歌いすぎると疲れる。
 森進一さんの歌い方は進歩している。
・その音楽が“生きる様に歌う”。それがセンスが良いということ。
 自分勝手に好きなように歌うのとは違う。


【本日の磯貝語録】
・音楽は「共有感」。絶対感ではない。
 音楽はいつも「晴れ」ていること(上が広がっていること)。
・日本の世俗歌は、聞く人に合せて歌い方を変える。
 100年近い歴史があるので、その“時代”も考慮して歌うと良い。


20181201
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.11.03)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:秋冬は楽しい歌がいっぱい②
(お猿のかごや、案山子、里の秋)

【身体法】
・他人(ひと)と馴染みやすい身体になろう!
 腰部が、柔軟で活性していること。
◎正立・・・踵合せて、つま先開く(角度90度まで)
 丹田と踵をつなげる
〇ピアノ音(ドレミファソラシド)を、自分の身体につなげて聴く。
 丹田に意識を下ろして(片手指を置いておく)、
 音が上がって行く毎に正中線上を、もう片手の指で上に上に触っていく。

【課題曲歌唱】
♪どんぐりころころ
 (2/4拍子、はずませて こっけいに)
・2拍子を両手で膝をたたきながら歌う。
・休符をしっかりとる(付点八分休符)

♪案山子
・Ka Ka Si → K K は口の中で、S で外に出す。
◎Na行は「鼻の音」→同じ位置で歌詞を読む。
 口角をちょっと狭くする。
◎自分の意思(声・イキ)を「口」から外にもらさない。
 口の中で鳴っていない音は、自分にもわからない。
・「下顎、下口唇、オトガイ」をしっかり使う。
・2番は濁音が多い。真ん中に集める様に言う(狭くする)

♪里の秋
・しずか「なー」、さとの「あー」き
 4泊目 8分音符2音に分れているところを歌い飛ばさず、丁寧に歌うと
 言葉の意味を音で作りやすい。聞いている人が「音」で意味がわかりやすい。
・ああ かあさん「と」←母に捧げて(向かって)

★前回の復習:紅葉、どんぐりころころ、ちいさい秋みつけた

【担当助手感想】
「聞いている人」にわかるように歌うために、リズム・音程、言葉の作り方に注意する。
たいへんだが、自分も歌いやすく、言葉の意味も分かり、景色が浮かんでくるようになる。

【本日の磯貝語録】
「一人で全部ちゃんとやろう」は上手くいかない。
正しいことを10人でやる。ひとりが1/10やれば出来るだろう。
人の力を借りて、良いものを作ろう!

【参加者の声】
・自分の中でなく「伝えようとして歌う」ということに感動した。
・童謡も鼻歌程度でなく、丁寧に歌うと、詩もはいってくるし、良い歌だと感じる。


20181103
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.10.20)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:秋冬は楽しい歌がいっぱい①
(紅葉、どんぐりころころ、ちいさい秋みつけた)

【課題曲歌唱】

♪どんぐりころころ

◎日本の歌は、音階が下降して終わる曲が多いが、この曲は上行して終わる。
 しゃべっているイントネーションと違う音階になっていると面白い。
〇自分が「そういうことだったのか」と納得すること。
〇どういう風に歌ったら、聴いている人が楽しくなるか、考えること。
・言葉音が低くなりやすいので注意する(「どん」ぐり、たい「へん」)
・休符が緊張感をつくる「さあ、たいへん!(休符)」


♪紅葉

◎「スラー(演奏記号)」=音と音を滑らかにつなげて演奏すること
 言葉としても、詞としても続けて歌った方が良い。
○譜面と言葉をどう合わせるか。
○書いてある音を、あなたの喉で作らなければならない。
・「下口唇の使い方、歌い方」
 下口唇を歯から離して、言葉をしゃべる。
・「息が前に出る練習」
 下口唇に息を吹きかける。


♪ちいさい秋みつけた

◎音幅が狭い部分と、広い部分が交互に出てくる。
 そこを歌い分けられると良い。
○付点八分音符、十六分音符のリズムを正確に。
 「めかくし」「かすかに」
・「高音の出し方」口を縦に開けて、喉奥を開ける。


【担当助手感想】
「方法」にとらわれず、それをやった時の自分の「身体感覚」を捕まえることが重要。
前期、歌が苦手だと言っていた方が一人でも歌えるようになっていることに感激した。

【本日の磯貝語録】
・楽譜に書いてある通りに歌う。すると聴いている人に言葉が伝わりやすい。
・譜面の音楽をやると無駄がなくなる。上品になる=ラッピング効果

【参加者の声】
・言葉を立てた方が良いと思っていたが、流れる様に歌った方が良かった。
・「吐くこと」と「出すこと」は違うと分かったが、難しい。
・「口唇を歯から離す」慣れてくると、軽やかに出せた。

20180818
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.08.18)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:楽しくなる歌
(手を叩きましょう、おもちゃのチャチャチャ)

【身体準備&発声】
・顎関節の弛緩(奥歯で動かす)
・上下の歯を噛んだまま、口唇を動かす
・歯を噛んだまま「イー、エー、アー、オー、ウー」同音発声
 ※肋骨の支え位置を崩さないように。
・耳栓ウォーキング(姿勢が重要)

【課題曲歌唱】

♪手を叩きましょう
○この曲は「リズム歌」。
 楽譜にテンポの指示がないので、歌う人が工夫をする。
・休符をきちんとすると、きまりが良くなる。
◎音の捉え方
・ピアノ打鍵した後の、ピアノ線が響いた方の高い音を捉える。
・耳の上部(鉢巻を巻く位置)で聴く。
○仕種を入れる
・「タンタンタン」「トントントン」リズムを守る
・「アッハッハ」と「ああ、おもしろい」各自で仕種を作る

♪おもちゃのチャチャチャ
○昭和60年代から、マンボのリズムが日本に入ってきた。
 この曲では、マラカス(打楽器)の音を「チャチャチャ」と声でやった。
・調子の良い歌は、リズムが早くなっていかないように。


<前回までの復習>
♪せみのうた 他(全22曲)
・言葉を早く覚えること。歌として絶対に覚えやすい。
・女声の歌は、ハイポジション。スーッと通るところで歌う。


【担当助手感想】
本日は、課題曲含め全24曲を歌った。
きちんとした発声で歌うと、身体は疲れても、喉は嗄れない。

【本日の磯貝語録】
・日本の歌の特徴は「言葉の表現性」にある。
・あなたに適した曲、相性の良い曲がある。曲があなたを選ぶ。

【参加者の声】
・この講座で、童謡を始めて歌った。毎回繰り返しているうちに、歌えるようになり、面白くなってきた。
・知っている曲は、情景が浮かんできて楽しかった。
・子供の頃はなんとなく歌っていた曲も、楽譜を通して真剣に歌うと、こういうことだったのかと改めて分かった。

20180818
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.07.21)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:動物シリーズ
(小ぎつね、ぞうさん、森のくまさん)

【講座内容】
◎音を取る
・「ハミング」で1音ずつ出す。
 歯を閉じないで、口唇閉じる。鼻から響きを出す。
・耳の上の位置で聴く。
・ハミングしている人の鎖骨を触って『振動』を感じる。
 二人組で、互いの鎖骨に触れながら、相手と自分の振動を感じながらハミングする。
 相手と同じ音を出す。
○聴いた音を真似して出す練習。音を覚えること。

美しい日本語の歌講座風景20180721

【課題曲歌唱】

♪小ぎつね
・鎖骨から肩口までの響き
・歌声は、喋り言葉よりもっと奥。口腔の奥半分を使う。
・笛(喉)を邪魔しているのは「舌」。
・歌は「笛」をもっと鳴らそう!

♪ぞうさん
・大人が歌う時は、大人らしく、自分の笛でちゃんと歌う。

♪森のくまさん ≪男性バージョン≫
・そっくり返って、いばって歌う。背骨のしなりで支える。
 膝のばねを効かせて、顎は引いておく。
 鳩尾を出しておく。

<前回までの復習>
♪アイスクリームの歌 他
・面白く歌うコツは「不良おやじ」ステップ(肚、下半身でやる)


【担当助手感想】
今回は男性のみの参加だった。
笛(喉)をしっかり鳴らした、男性の深い声の響きは、とても心地よかった。
男性ユニゾーン、また聴きたいです。

【本日の磯貝語録】
・音取りにくい人は、聴いた音を『真似るように聴く』。
・「歌を歌う=声が変わる」⇒キャラクターが変わる。

【参加者の声】
・鳩尾を前に張り出して歌うと、音程差があっても出しやすかった。
・(男性のみで歌ってみて)女性と一緒に歌う時、どんな声を出したらよいか迷っていることに気づいた。

20180721
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.06.30)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:昔の物語り歌は楽しい
(一寸法師、浦島太郎、金太郎)

【講座内容】
◎物語り歌は、絵本の物語りを歌にしたもの
・近年でいうと「赤胴鈴之助」などがある。
・「金太郎」の作曲者、田村虎蔵は「言文一致運動」の急先鋒。しゃべり言葉と書き言葉を同じにした。

【課題曲歌唱】
・歌詞読み(1人1番ずつ読む)
 歌ったことのない人は、他の人が読んでいる時、一緒に口を動かしてみる。
・楽譜通りでなく、自分が聞き覚えたように歌ってみる。(楽譜通りと2パターン)
・誰か相手を見つけて、語って聞かせる。
・「当て振り」しながら歌唱。身体で表せない限り言葉は死んでいる。
・最後は一人ずつ、選んだ1曲を当て振りしながら歌唱。

美しい日本語の歌講座風景20180630

○「一寸法師」「浦島太郎」は、物語やその一生を5番の歌詞の中にうまくまとめている。
 同じメロディーの繰り返しで、覚えやすい。思い出しやすい。
○やっていて「おかしい」「変だ」と思うことを、大真面目に本気で出来るようになると面白くなってくる。
○全てやるのではなく、必要なことをパッパッと押さえてやっていくと、他人はわかる。
○歌っている言葉や振りを「先取り」していく。「前振り」だと見ている人も想像してくれる。
○本日の「物語り歌」はリアリズム。前回までの「歌」はポエジー。

・前回6/16〜5/19までの課題曲を遡って復習。本日は13曲を歌唱。

【担当助手感想】
子供の頃、昔話は本からよりも「物語り歌」から先に触れたような気がする。
「当て振り歌い」の発表では、皆さん頭も身体もフル稼働されていた。
皆で歌う、相手に聞かせる。「物語り歌」は大変楽しい、そして懐深いものだと思った。

【担当ピアニスト感想】
振り付きで歌うと1番ごとにどんどん音楽が変化していって、一緒に演奏していて面白かった。

【本日の磯貝語録】
・歌はコミュニケーションツール。多少リズムや音が違っても、一緒にやることでエネルギーが高くなる。違っているからと、はじき出すものではない。
・自分を「道具」として共有する。

【参加者の声】
質問:「物語り歌」と前回までの「歌」、どのような違いを感じましたか?
・「歌」は言葉少なく壮大なイメージ。「物語り歌」は細かい描写あり、言葉の楽しさがある。
・「歌」はメロディーに言葉をのせていく。「物語」は言葉の実感がないとのっていけない。

20180630
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.06.02)

講師:磯貝靖洋
助手:酒井真理子

本日のテーマ:心が喜ぶ童唄
(かごめかごめ、ひらいたひらいた、通りゃんせ)

【講義】声の出し方、鳴らし方
○喉(源音)、口(構音)、鼻(共鳴)
・日本語は、(昔は)あまり鼻を使わなかった。
・言語によって「音の領域」がある。同じ音楽(音符)でも言語が違うと全く違う歌になる。
・ラテン系は「鼻」まで、独語は「耳の後ろ側」まで使う。
 日本語は「下顎と眼窩」。
・生活言語では、舌広く下顎と仲良し。この状態だと音域狭く、喉が嗄れてしまう。


美しい日本の歌講座風景20180602

【講座内容】
◎発声:響きのある声
 「盆の窪」を意識してハミング。但し、声は「声帯」から「鼻穴」へ出る。
 ※緊張が高い人→肩口から首の後ろ側を叩いてもらうと、音とりやすく出しやすくなる。

◎童歌=子供の歌、軽い声。
・お母さんの「子守唄」(意味のあるような無いような声)
・元は大人が歌っていた何かを、子供が真似て歌ったのがはじめ。

◎課題曲歌唱
♪かごめかごめ
♪ひらいたひらいた
♪通りゃんせ
・立位足踏みなど身体動かしながら歌う(緊張をほぐしながら)。
・ブレスは「鼻から吸う(鼻水をすするように)」。温かい空気をゆっくり吸える。

【担当助手感想】
今回は「鼻」に注目!
わらべ歌は子供の歌なので、意外と音域が高い。だからと言って、力んでしまっては声が出ない。
お風呂で「鼻歌」の感覚。歌は本来、リラックスして楽しんで歌うもの。

【本日の磯貝語録】
・顎いっぱい吐かず「鼻の幅」なら歌える。
・歌の効用は、聴いている方も、歌っている方も活き活きしてくる。

【参加者の声】
・「緊張してガチガチで歌うもの」と思っていたが、ゆるめて歌って良いということにびっくりした!
・高い声は、力んだら出ない。普段話しているところと違うところを使ったら、出てしまった!
・意識が、首から背中に響いている事が分ってきた。そこでもっと出したい!

20180602
文責 酒井真理子

美しい日本語の歌(2018.05.19)

講師:磯貝靖洋
助手:田辺加津子・酒井真理子

本日のテーマ:五月にふさわしい日本の歌
(朧月夜、鯉のぼり、わかば)

【準備体操】声出しに向けて
・両親指で顎上げて鼻から息を吸う。歌の息は高い位置に。腹ではなく胸に。
・音は、耳上部の側頭で聴く。
・瞳孔の奥を捉え、開けようとすると、鼻の奥が開く。

【講座内容】
◎詩の文章(日本語)を音読する
・前に向かって言わず、自分に言う。深いところで納得する。
・日本語は「意味」と「音」が一致していないと不自然に聞こえる。

◎課題曲歌唱
♪鯉のぼり(甍の波と~)
・付点のリズムをしっかりやると、景気の良い音楽になる。
・リズムの器用さ。
 ① 自分の手を叩く←→隣の人の手を叩く
 ② 左右足踏み
 ③ ①②を同時に
♪朧月夜
・日本人が好きな風景。ぼんやりしている移行していく景色が好き。
・ワルツステップをしながら歌う。
・リズムとれる。スピード乗れる。メロディーとれる。→歌上手くなる。
♪わかば
・3拍子の指揮。筆で三角形を描くように。
・「戦ぐ=そよぐ(う)」日本語は尻尾が全て母音である。この母音に感情が湧く。
・声を出しやすくする練習:
 ①椅子座位で、つま先を上げて踵で床をグッ、グッ、と押す。
  踵から突っ張って軸をつくる。
 ②二人組で、相手の手を左右交互に引っ張り合う。相手が歌いやすい様に引っ張る。

美しい日本語の歌講座風景

【担当助手感想】
全員でまたは二人組で、リズムに合わせて、手を引き合う、手拍子をするとなぜか歌えてしまう。
他の人に、力を借りたり貸したりすることで起こる「化学反応」が楽しい。

【本日の磯貝語録】
音楽は自力でやる部分もあるが、他の何かから力をもらい、出来てしまったり、良くなることがある。

【参加者の声】
・二人で手を引き合って歌った時、自分の中で広がりを感じた。高音も楽に出た。
・足を動かしたりしてリズムが活き活きしていた。躍動感があった。
・踵立ちで歌うと、ブレた声が落ち着き、安心した。

20180519
文責 酒井真理子