1月13日(日)朗読の声とことば
講座テーマ「昔話を読む(1)」
[1]ストレッチ(磯貝塾長)
・表現のためのストレッチ。リラックスするだけではない。
・正座位での イ)中心取り ロ)重心降ろし ハ)呼吸運動
ニ)発声練習、たて口にし、軟口蓋、硬口蓋、ノドを降ろす
<舌の練習>①ノド~胸声 ②ノド~首後ろ ③ノド~頭
・言葉を作る=エネルギーが高いことを求められる。形やささえの正確さ。
・声をつくる=呼吸と関連した全身作業でストレスがかかる。
[2]民話(folks reading)読みの特徴
・リーディング(昔話、民話、説話)
・地域の伝承(風俗、土地に住む)
とても固有性の高いもの(生活から研ぎ澄まされたもの)
・人間の生命の実感(死ぬの裏側)に満ちている
芸術(生きることを死からとらえる)的毒性がある。
宗教(わりと肯定的である)性も持っている。
・世界中の民話は時間空間的に普遍性が高い。
・民話の中には、原始宗教的なアニミズムが強い。
違いさ(東北の民話、九州の民話)
Fieldの作り方(自分の状態の作り方)
勝手なことをやらない。伝承することを意識する。
[3]「淡路人形」を読む
・語に迫力を持たせる(恐ろしくて怖い話をする)。
・3人で組み読み
◎読む人間に力がある。声が多彩/切り替え
最初から印象付ける→役者とは魅力(カリスマ)が必要です。
◆本日の磯貝語録
朗読は、詠み人に魅力と声の力と語り口がないと始まらない表現の世界。
◆本日の感想
読みはじめで「オーッ、すごい人が読んでいる。すごいぞ!」と思わせるとは、
何とも役者の基本ですね。魅力がないとできないですね。声だけの朗読は、
読み方に魅力がないと始まらないのですネ。
2008/01/13 (Sun) 20:00
朗読の声とことば(1/13) 《共通系》
2007/12/09 (Sun) 20:00
朗読の声とことば(12/9) 《共通系》
12月9日(日)朗読の声とことば
講座テーマ「作品の読み方 小泉八雲②」
[1]ストレッチ(表現の準備をする)(磯貝塾長)
①背面側を意識して、全身をまわしながらほぐす。
②会陰を意識してほぐす。足首をしっかりつける。
チントップを上げて背中も伸ばす。股は開いておく。
③左へ右へ、重心をずらす。
膝の裏を伸ばす。肩の力、首の力を抜く。
仙骨と座骨を伸ばす。
片脚の親指をつかんで、膝の裏側を伸ばす。
左足の親指を左手の人差し指でつかむ。
左右に動かして、仙骨をゆるめる。
④背筋と背面呼吸
イ)全身をそりまわし、鼻から息を入れる。
ロ)ゆっくりゆるめながら息を出す。
ハ)イ)ロ)の逆を行う。
全身リラックス、関節運動による回復運動。
[2]作品の読み方-喋る様に伝える<<読み喋り>>
・一般的に字で書かれたもの(テキスト)は"読む"という行為をする。
これは音声情報化であり、音声表現とは言えない。
・一般的に、"喋り"はテキストのない音声自己表現である。
(1)演習テキスト喋り
・文字は共通であるが、音声言語は人により異なる。音声が情動だからだ。
◎「標準語」とは、東京住民の言葉ではない。明治政府をつくり、行政を
行った地方士族の共通語として、彼等が住んだ山の手につくった言語が
発端である。そのため、寄せ集め共同体の新作共通言語・音声であった。
東京方言ではない。
国とは法律、通貨を共通化した共同体であるが、日本国は音声言語の
共通化は遅れた。現在の日本は音声言語が衰退化している。
(個有意がすぐ廃れ根付かない)
(大阪のなまりを進化させる、金沢のなまりを進化させる)
◎文字化出来ない精神情態(心)を表現するのが身体・声・造形の
アーティストである。
◎人間の心を伝えること。人の心がわかること。
(2)本日のテーマ「喋る」 息(音声、心、意志、ことば)を外に出し伝える。
・誰かふたりでパートナーをつくり、喋ること。
(一文ずつ、交替で相手に伝える)
◎読むのではなく、文を喋り伝える。
◆本日の磯貝語録
自分の心は喋り伝えているが、他人の心(文)を自分の心のごとく喋り伝える。
これを話芸という。通常の朗読とは違います。
◆本日の感想
今日の講座は、会話をするように話し(文)が展開してゆくのが面白いと思い
ました。なにか使う頭が違う。いつも、こういうふうになるためパッと変わる方法
を発明します(M.I)
講座テーマ「作品の読み方 小泉八雲②」
[1]ストレッチ(表現の準備をする)(磯貝塾長)
①背面側を意識して、全身をまわしながらほぐす。
②会陰を意識してほぐす。足首をしっかりつける。
チントップを上げて背中も伸ばす。股は開いておく。
③左へ右へ、重心をずらす。
膝の裏を伸ばす。肩の力、首の力を抜く。
仙骨と座骨を伸ばす。
片脚の親指をつかんで、膝の裏側を伸ばす。
左足の親指を左手の人差し指でつかむ。
左右に動かして、仙骨をゆるめる。
④背筋と背面呼吸
イ)全身をそりまわし、鼻から息を入れる。
ロ)ゆっくりゆるめながら息を出す。
ハ)イ)ロ)の逆を行う。
全身リラックス、関節運動による回復運動。
[2]作品の読み方-喋る様に伝える<<読み喋り>>
・一般的に字で書かれたもの(テキスト)は"読む"という行為をする。
これは音声情報化であり、音声表現とは言えない。
・一般的に、"喋り"はテキストのない音声自己表現である。
(1)演習テキスト喋り
・文字は共通であるが、音声言語は人により異なる。音声が情動だからだ。
◎「標準語」とは、東京住民の言葉ではない。明治政府をつくり、行政を
行った地方士族の共通語として、彼等が住んだ山の手につくった言語が
発端である。そのため、寄せ集め共同体の新作共通言語・音声であった。
東京方言ではない。
国とは法律、通貨を共通化した共同体であるが、日本国は音声言語の
共通化は遅れた。現在の日本は音声言語が衰退化している。
(個有意がすぐ廃れ根付かない)
(大阪のなまりを進化させる、金沢のなまりを進化させる)
◎文字化出来ない精神情態(心)を表現するのが身体・声・造形の
アーティストである。
◎人間の心を伝えること。人の心がわかること。
(2)本日のテーマ「喋る」 息(音声、心、意志、ことば)を外に出し伝える。
・誰かふたりでパートナーをつくり、喋ること。
(一文ずつ、交替で相手に伝える)
◎読むのではなく、文を喋り伝える。
◆本日の磯貝語録
自分の心は喋り伝えているが、他人の心(文)を自分の心のごとく喋り伝える。
これを話芸という。通常の朗読とは違います。
◆本日の感想
今日の講座は、会話をするように話し(文)が展開してゆくのが面白いと思い
ました。なにか使う頭が違う。いつも、こういうふうになるためパッと変わる方法
を発明します(M.I)
2007/11/11 (Sun) 20:00
朗読の声とことば(11/11) 《共通系》
11月11日(日)朗読の声とことば
講座テーマ「小泉八雲を読む、客体文と主体文」
[1]ストレッチ(蔭山助手)
・四股踏み、股割り 重心は丹田 重心移動をする
・踏み足
・二人組みになり腰をもって前進する 丹田の重心を真ん中へ落として
前進する
[2]声の調整(磯貝塾長)
鼻腔前頭共鳴の高い薄い声。鼻とおでこで響きを作る(椅子座位)
・座位で全身力を溜めない、揺らぎを止めない、気も意識も閉じない(3T)
・丹田支えで背面呼吸→鼻から上額に向け適量を吸気する。
・喉腔、咽腔、前口腔に音や息を溜めず一気に鼻腔から声を出す。
・非常に高い声、細い声、薄い声、弱い声を「ん」音で出し続ける。
・音を高低に動かしてみる。喉の実感はほとんどない。
・背面と後頸、後頭部のささえが必要。
・鼻の声を開発する。(人格が変わる)
・芸人はサンプルを出す。(社会の規律が飛び出た場所で作る)
・赤ん坊は自分の中で発見をする⇔大人は他者/外のもので喜びを見つけ
る。
◎鼻腔共鳴を意識することで、人間の持っている能力(本来セットされている
はずの無自覚の能力)でいろんな音を発する。
あなたが発することが出来ない音は、広がらない。(前頭葉で認識する)
アメリカ人の発音傾向
自己主張(口でたたく音を作る)
弱い層から取り上げて自分のものにする(JAZZなど)
軍隊的。思考が決まっている。歌が画一的、詩情が少ない。
オープンな思考がない。
[3]「葬られた秘密/小泉八雲」を読む
・全員で輪読
・小泉が外国人のため我々とは思考が異なり文体が独特。客体的、客観的で
ある。
・日本人は主観言語が多い-宮沢賢治、泉鏡花
◎事実-客体的文章を臨場感溢れるものにする。読む。
セリフ-主観的である
当時のあそび(京の雅芸)-茶、香、色、和歌
日本人は主観的文章が好き。(他人は自分の事を理解しているという前提で
話す)
◎語尾の読み方で生き生きとさせたりできる。
日本人は、自分のものにしているかのような読み方をする。
(今までの読み方)
◎言語の芸を育てる-外国人が理解できる文構造、話形、発声をつくりあげる。
(断定的)-最も主体的、主観的、利己的。
-です。-ます。 少し客観的
-である。 かなり客観的
語尾の(処理、さばき)下手な俳優が多い。→自分(自己)の思いから出られ
ないから。
◆本日の磯貝語録
・日本人の日常喋り(日常感、意識)は、基本が自己的で主観的。
基本は自己内の思いであり、その確認のために喋っていることが多い。
◆本日の感想
月1回の毎回「今日はどんなワクワクの発見ができるのだろう!」の思いで参加
させて頂いています。今日は、アンテナを全開し、感性豊かな生活が必要と思
いました。ここでに見つけた感性が仕事をしていても生きているのです。
このような場があり、私が参加できることに感謝です。さらに学びたい気持ちで
一杯です。(M.T)
講座テーマ「小泉八雲を読む、客体文と主体文」
[1]ストレッチ(蔭山助手)
・四股踏み、股割り 重心は丹田 重心移動をする
・踏み足
・二人組みになり腰をもって前進する 丹田の重心を真ん中へ落として
前進する
[2]声の調整(磯貝塾長)
鼻腔前頭共鳴の高い薄い声。鼻とおでこで響きを作る(椅子座位)
・座位で全身力を溜めない、揺らぎを止めない、気も意識も閉じない(3T)
・丹田支えで背面呼吸→鼻から上額に向け適量を吸気する。
・喉腔、咽腔、前口腔に音や息を溜めず一気に鼻腔から声を出す。
・非常に高い声、細い声、薄い声、弱い声を「ん」音で出し続ける。
・音を高低に動かしてみる。喉の実感はほとんどない。
・背面と後頸、後頭部のささえが必要。
・鼻の声を開発する。(人格が変わる)
・芸人はサンプルを出す。(社会の規律が飛び出た場所で作る)
・赤ん坊は自分の中で発見をする⇔大人は他者/外のもので喜びを見つけ
る。
◎鼻腔共鳴を意識することで、人間の持っている能力(本来セットされている
はずの無自覚の能力)でいろんな音を発する。
あなたが発することが出来ない音は、広がらない。(前頭葉で認識する)
アメリカ人の発音傾向
自己主張(口でたたく音を作る)
弱い層から取り上げて自分のものにする(JAZZなど)
軍隊的。思考が決まっている。歌が画一的、詩情が少ない。
オープンな思考がない。
[3]「葬られた秘密/小泉八雲」を読む
・全員で輪読
・小泉が外国人のため我々とは思考が異なり文体が独特。客体的、客観的で
ある。
・日本人は主観言語が多い-宮沢賢治、泉鏡花
◎事実-客体的文章を臨場感溢れるものにする。読む。
セリフ-主観的である
当時のあそび(京の雅芸)-茶、香、色、和歌
日本人は主観的文章が好き。(他人は自分の事を理解しているという前提で
話す)
◎語尾の読み方で生き生きとさせたりできる。
日本人は、自分のものにしているかのような読み方をする。
(今までの読み方)
◎言語の芸を育てる-外国人が理解できる文構造、話形、発声をつくりあげる。
(断定的)-最も主体的、主観的、利己的。
-です。-ます。 少し客観的
-である。 かなり客観的
語尾の(処理、さばき)下手な俳優が多い。→自分(自己)の思いから出られ
ないから。
◆本日の磯貝語録
・日本人の日常喋り(日常感、意識)は、基本が自己的で主観的。
基本は自己内の思いであり、その確認のために喋っていることが多い。
◆本日の感想
月1回の毎回「今日はどんなワクワクの発見ができるのだろう!」の思いで参加
させて頂いています。今日は、アンテナを全開し、感性豊かな生活が必要と思
いました。ここでに見つけた感性が仕事をしていても生きているのです。
このような場があり、私が参加できることに感謝です。さらに学びたい気持ちで
一杯です。(M.T)
2007/10/14 (Sun) 20:00
朗読の声とことば(10/14) 《共通系》
10月14日(日)朗読の声とことば
講座テーマ「表現の中心感覚」
[1]身体及び感覚の調整(塾長)
(1)正立(体内のどこにも力を入れない。力を溜めない。
重力はしっかりと足裏へ。
①力まず息からゆっくりと深く息を入れ、細口から息を出す。
②2足脚部を微細に振動させ続ける。内部からゆらぎ続ける。
③中心作り
イ:眉間に意識を集中(力を入れない)。そのまま①の呼吸を続ける。
ロ:イのポイントを顔面30cm、100cmと伸ばしてみる。又ゆっくり戻す。
繰り返す。
ハ:人中に意識を集中(息を止めない。体中の力みを抜く)①の呼吸
ニ:イ、ロをわずかに置いたまま、鳩尾、丹田を同時に意識を集中。
①の呼吸。
ホ:眉間、人中、鳩尾、丹田を同時に意識。①の呼吸
へ:膝皿の下で力を抜き②の力を入れず微細なゆらぎを続ける。
首、眼、顎に力を溜めない。
ト:しばらく続けると中心が取れ始める。身体実感のしての中心。
<受講者実感>
◎“つもり”や“イメージ”ではなく、実感を持つこと。
◎直接的な実態をとらえその実感を蓄積してゆく。
◎意識で探すと体内のどこかを止める場合がある。気のスピードで、体の
実感で探すこと
◎中心に集中しようとすると、かえって実際と違った意識の中の中心になる
事が多い。ゆらぎ流れにまかせていると、フーっとつかめたりする。
◎むしろ頭先行でなく、身体から教えてもらう方が良い。
◎中心を探さない。中心を受ける。そのために開いている。いつまでも待つ。
◎人中を意識しすぎと脳圧が上がり、つらくなる。
◎力を入れずに真っ直ぐをつくることが出来る。
●指導者はサンプルとなる事が必要。それになっている時は(出来ているも
同じ)、その事はすでに意識していない。その時、外の人に、その事が伝
わる、見える。
◎中心という見えないものが、自分の中に興ってくる。出来てくる、とは大変
誤解しやすい事で、各人がたとえ、つかんでも未だその先があり、それは
他人が認めるもの場合によっては、他人に伝わるものである。これが“芸”
◎重心は下がっているほうが良い。降りるという実感。下りている時は外で
良く分かるもの(他人)
◎光を受ける。声を受けるも中心があるお陰でできるもの。その時ほとんど
中心は実感しない
(2)降ろすためのエクササイズ
イ)床の手打ち(両手)
・正座(両脚びらき)片手ずつ床打ち。
・全身で手の平に打ち抜いてゆく
ロ)両足による踏み足
・真ん中を捉え、足踏みをする。
・床打ちと同じ実感を下におろす。立って片足ずつ踏む事で捉える。
・力でやってはだめ。バランスが命。
・足で打ち抜く→踏み抜く
・中心と重心がわかってくる。
<注意>
①発見をする
②見つける
③これかとつかまえる
④考えない
⑤長い時間をかけ見付けてゆく
⑥近道はない
◆本日の磯貝語録
中心は必ず在る。でも見えない、触れない。それをつかむ。もしくは中心につ
かまれるこれが訓練。これが修行。
◆本日の感想
今回の練習が何に役立つのかを見失いそうになりました。すぐ役立つことと
ちがい、 あまりに奥が深いので実際に結びつける力が必要と痛感。
講座テーマ「表現の中心感覚」
[1]身体及び感覚の調整(塾長)
(1)正立(体内のどこにも力を入れない。力を溜めない。
重力はしっかりと足裏へ。
①力まず息からゆっくりと深く息を入れ、細口から息を出す。
②2足脚部を微細に振動させ続ける。内部からゆらぎ続ける。
③中心作り
イ:眉間に意識を集中(力を入れない)。そのまま①の呼吸を続ける。
ロ:イのポイントを顔面30cm、100cmと伸ばしてみる。又ゆっくり戻す。
繰り返す。
ハ:人中に意識を集中(息を止めない。体中の力みを抜く)①の呼吸
ニ:イ、ロをわずかに置いたまま、鳩尾、丹田を同時に意識を集中。
①の呼吸。
ホ:眉間、人中、鳩尾、丹田を同時に意識。①の呼吸
へ:膝皿の下で力を抜き②の力を入れず微細なゆらぎを続ける。
首、眼、顎に力を溜めない。
ト:しばらく続けると中心が取れ始める。身体実感のしての中心。
<受講者実感>
◎“つもり”や“イメージ”ではなく、実感を持つこと。
◎直接的な実態をとらえその実感を蓄積してゆく。
◎意識で探すと体内のどこかを止める場合がある。気のスピードで、体の
実感で探すこと
◎中心に集中しようとすると、かえって実際と違った意識の中の中心になる
事が多い。ゆらぎ流れにまかせていると、フーっとつかめたりする。
◎むしろ頭先行でなく、身体から教えてもらう方が良い。
◎中心を探さない。中心を受ける。そのために開いている。いつまでも待つ。
◎人中を意識しすぎと脳圧が上がり、つらくなる。
◎力を入れずに真っ直ぐをつくることが出来る。
●指導者はサンプルとなる事が必要。それになっている時は(出来ているも
同じ)、その事はすでに意識していない。その時、外の人に、その事が伝
わる、見える。
◎中心という見えないものが、自分の中に興ってくる。出来てくる、とは大変
誤解しやすい事で、各人がたとえ、つかんでも未だその先があり、それは
他人が認めるもの場合によっては、他人に伝わるものである。これが“芸”
◎重心は下がっているほうが良い。降りるという実感。下りている時は外で
良く分かるもの(他人)
◎光を受ける。声を受けるも中心があるお陰でできるもの。その時ほとんど
中心は実感しない
(2)降ろすためのエクササイズ
イ)床の手打ち(両手)
・正座(両脚びらき)片手ずつ床打ち。
・全身で手の平に打ち抜いてゆく
ロ)両足による踏み足
・真ん中を捉え、足踏みをする。
・床打ちと同じ実感を下におろす。立って片足ずつ踏む事で捉える。
・力でやってはだめ。バランスが命。
・足で打ち抜く→踏み抜く
・中心と重心がわかってくる。
<注意>
①発見をする
②見つける
③これかとつかまえる
④考えない
⑤長い時間をかけ見付けてゆく
⑥近道はない
◆本日の磯貝語録
中心は必ず在る。でも見えない、触れない。それをつかむ。もしくは中心につ
かまれるこれが訓練。これが修行。
◆本日の感想
今回の練習が何に役立つのかを見失いそうになりました。すぐ役立つことと
ちがい、 あまりに奥が深いので実際に結びつける力が必要と痛感。
2007/09/09 (Sun) 22:00
朗読の声とことば(9/9) 《共通系》
9月9日(日)朗読の声とことば
講座テーマ「作品の読み方 宮澤賢治 ①」
[1]ストレッチ(磯貝講師)
(1)短時間で「表現のゼロ」をつくる。身体意識の均一化をする(立位で)
寝ながらストレッチはよくない。
(2)リラクゼーションは各自開始前にやっておく。
(3)手首から入る→活性化→足裏におろす。
(4)重心を降ろし、腹腔部(内臓)の緊張を抜く
筋肉ストレッチ→内臓+心理学的なストレッチをする
(5)腹腔部をゆっくりと動かし、内臓実感を高める。
(6)下腹、股関節部の運動を下肢とのつなぎ感を高める。
※そのほか捨て息や懸壅垂のトレーニングなど。
[2]宮澤賢治作“和風は可谷いっぱいに吹く”
Aさんが一人で読んだ後、全員が読む
詩は一人で読むもの→自分で納得する。
☆集中力~持続力の持ち方
(1)口読みしない
(2)無駄に力を入れない
(3)息は必ず前に出す
(4)基本はタテ口、細舌
(5)オトガイで下顎をささえる
(6)息は止めない
(7)意識は頭や顔でなく、胴や体、脚へ
(8)語を丁寧に
(9)表現のゼロで。少しずつ、力を使わないで表現に。
(10)柔らかい胸声にする
サンプル① Bさん
感想・息が少ない
・芝居上手いかも
・素直でよい
・おだやか、イイヤツかも。
ある程度力がつくとできてしまう。
サンプル② Cさん
感想・いい詩だなと自分で感じた
・語尾がバスガイドになっている
・あ~と抜く→実がない表現である。実とはノド(元の人間性)
語尾にはその人の生活が出る。
サンプル③ Dさん
感想・息を止めてしまっているので抜いて出す
・息を固めてしまっているのはきつい人生です!
・読みながら開放する。
・口言であり、のど言葉でなければ、、、のど言葉は本質。口で表現しない。
・自分の音声(自己認識できるのは、10cmくらいである)
生理状態を作り再現する。
⇒表現とは、さらに上の段階で作り出す。社会的行為であり、人間的行為(英知)になる。
洗練されているべきもの。日常生活とは異なるものである。
・表現のゼロの状態で作る
人間が自然に戻るための共通項(息を共通にする)
生活主義の芸能←→祭事(神に仕えるもの)-宇宙につながるものである
表現を宇宙とつなげるから共通感動をつくる。
芸能教
芸能の神様(天地万明)/小手先 市民の生活(社会)
人間の本質は人間社会の文明によっても変えられない。
神性に気がつけることが大事である。
自分の意識以外の何か(神性)を感じなければ×である
※銀河鉄道・・・・理路整然としていない
霊感に近づかなければ×
理屈づけて解釈しない。
◆本日の磯貝語録
芸とは神性を感じて表現することである
◆本日の感想
余分な力を抜き、息を上手く廻して、口から10cmくらいのところに紙を置き、
口と紙との間で、宮澤賢治の詩を読むことをした。
普段力のある声の人の読みが今まで聞いたことのない程変化した。
読んでいる人の人間性が感じられとても興味深かった。(Y.Y)
講座テーマ「作品の読み方 宮澤賢治 ①」
[1]ストレッチ(磯貝講師)
(1)短時間で「表現のゼロ」をつくる。身体意識の均一化をする(立位で)
寝ながらストレッチはよくない。
(2)リラクゼーションは各自開始前にやっておく。
(3)手首から入る→活性化→足裏におろす。
(4)重心を降ろし、腹腔部(内臓)の緊張を抜く
筋肉ストレッチ→内臓+心理学的なストレッチをする
(5)腹腔部をゆっくりと動かし、内臓実感を高める。
(6)下腹、股関節部の運動を下肢とのつなぎ感を高める。
※そのほか捨て息や懸壅垂のトレーニングなど。
[2]宮澤賢治作“和風は可谷いっぱいに吹く”
Aさんが一人で読んだ後、全員が読む
詩は一人で読むもの→自分で納得する。
☆集中力~持続力の持ち方
(1)口読みしない
(2)無駄に力を入れない
(3)息は必ず前に出す
(4)基本はタテ口、細舌
(5)オトガイで下顎をささえる
(6)息は止めない
(7)意識は頭や顔でなく、胴や体、脚へ
(8)語を丁寧に
(9)表現のゼロで。少しずつ、力を使わないで表現に。
(10)柔らかい胸声にする
サンプル① Bさん
感想・息が少ない
・芝居上手いかも
・素直でよい
・おだやか、イイヤツかも。
ある程度力がつくとできてしまう。
サンプル② Cさん
感想・いい詩だなと自分で感じた
・語尾がバスガイドになっている
・あ~と抜く→実がない表現である。実とはノド(元の人間性)
語尾にはその人の生活が出る。
サンプル③ Dさん
感想・息を止めてしまっているので抜いて出す
・息を固めてしまっているのはきつい人生です!
・読みながら開放する。
・口言であり、のど言葉でなければ、、、のど言葉は本質。口で表現しない。
・自分の音声(自己認識できるのは、10cmくらいである)
生理状態を作り再現する。
⇒表現とは、さらに上の段階で作り出す。社会的行為であり、人間的行為(英知)になる。
洗練されているべきもの。日常生活とは異なるものである。
・表現のゼロの状態で作る
人間が自然に戻るための共通項(息を共通にする)
生活主義の芸能←→祭事(神に仕えるもの)-宇宙につながるものである
表現を宇宙とつなげるから共通感動をつくる。
芸能教
芸能の神様(天地万明)/小手先 市民の生活(社会)
人間の本質は人間社会の文明によっても変えられない。
神性に気がつけることが大事である。
自分の意識以外の何か(神性)を感じなければ×である
※銀河鉄道・・・・理路整然としていない
霊感に近づかなければ×
理屈づけて解釈しない。
◆本日の磯貝語録
芸とは神性を感じて表現することである
◆本日の感想
余分な力を抜き、息を上手く廻して、口から10cmくらいのところに紙を置き、
口と紙との間で、宮澤賢治の詩を読むことをした。
普段力のある声の人の読みが今まで聞いたことのない程変化した。
読んでいる人の人間性が感じられとても興味深かった。(Y.Y)
2007/07/15 (Sun) 18:00
朗読の声とことば(7/15) 《共通系》
7月15日(日)朗読の声とことば
[Ⅰ]芸能の本質を考える
「イワンの馬鹿」をテキストとして
・一方通行のコニュニケーションの表現(芸能)は表現として死んでいる。
(TVの表現は一方的(一方通行)な表現で生きていない)
・パフォーマンスは双方向(インタラクティブ)でなければならない。
(返ってきたものを再生産して表現する朗読を生み出す。
※日本人はすぐに真似てしまう文化がある。
・俳優として相手役だけでなく観客とどう会話するのか(対話も)
◎芸能というものはコミュニケーションの元である。
◎芸能は人間サービス
お客様を巻き込む→社会的サービスではなく人間的サービスをする。
・神格的でかつ世俗的(庶民的)な両面を持つ俳優が必要。
・俳優は、瞬間的に世俗的な(自分の範疇だけではダメ)ものと神格的なものに
行き来するもの
・「イワンの馬鹿」にある社会性や人間性を切り離して読み取れるか?
・社会サービスと人間サービスは違う。
・朗読として、社会サービスと人間サービスの両方を組み立てて発明できるか。
◆本日の磯貝語録
芸能は人間のサービス部門。芸能は世俗のコミュニケーション。芸術は神との
コミュニケーション。
[Ⅰ]芸能の本質を考える
「イワンの馬鹿」をテキストとして
・一方通行のコニュニケーションの表現(芸能)は表現として死んでいる。
(TVの表現は一方的(一方通行)な表現で生きていない)
・パフォーマンスは双方向(インタラクティブ)でなければならない。
(返ってきたものを再生産して表現する朗読を生み出す。
※日本人はすぐに真似てしまう文化がある。
・俳優として相手役だけでなく観客とどう会話するのか(対話も)
◎芸能というものはコミュニケーションの元である。
◎芸能は人間サービス
お客様を巻き込む→社会的サービスではなく人間的サービスをする。
・神格的でかつ世俗的(庶民的)な両面を持つ俳優が必要。
・俳優は、瞬間的に世俗的な(自分の範疇だけではダメ)ものと神格的なものに
行き来するもの
・「イワンの馬鹿」にある社会性や人間性を切り離して読み取れるか?
・社会サービスと人間サービスは違う。
・朗読として、社会サービスと人間サービスの両方を組み立てて発明できるか。
◆本日の磯貝語録
芸能は人間のサービス部門。芸能は世俗のコミュニケーション。芸術は神との
コミュニケーション。
2007/06/10 (Sun) 18:00
朗読の声とことば(6/10) 《共通系》
6月10日(日)朗読の声とことば
[Ⅰ]呼吸法復習(磯貝塾長)
(1)腰方形筋での呼吸法
鼻で吸いながら腰方形筋を伸ばす
吐きながら腰方形筋を縮める
意識を腰方形筋にもってくる。たっぷりと安定した呼吸。
(2)腹直筋
鼻で吸いながら腹直筋を伸ばす(恥骨を下げ、前肋骨を上げる)
吐きながら腹直筋を縮める(恥骨と前肋骨をゆるめる)
(3)側腹筋
瞬発的な声に使う。左右の外に張る。
喉で止めずに口にまで通し、管の様にする。
しかる、怒る等の瞬間表現で行う。
あこがれ、解放、救済、美は音楽にはセットされているが、
現代劇にはその要素が乏しい。
[Ⅱ]朗読法(3) 届く声ということ
朗読:声を出し、書いてあることを正確に読み空間化する。
目的
・体験する
・書いてあることを描く(自己表現)
・交流(目の前の人と伝えあう)
跳ね返ってきたエネルギーを元に次の表現をつくる
◎芸の基本は届くかどうか
VASCは、朗読、語り、readingの3つに明確に分ける
<今日のテーマ>臨場感
・名詞より抽象語はより具体的につくる
(3)の頭より朗読開始(全員輪読)
臨場感とは何か(全員にきく)
・空気、即物性、その場で実際感じたこと、心がその場で動く空気、空気の流れ、
そのものが見える、呼吸が合う、一瞬で再現する、その場にいる感じ、その場に
巻き込む、そこで生きている、生々しさ、おこっている 中心にいる、ゆれる、
その場で発見、息が合う、実体が見える、手で感じ取れる、体が動く、
ドキドキ、肌で感じる、臭いや温度、共感、共鳴、感覚がするどい 皮膚感覚、
呼吸が止まる
↓
◎生である、場と時間がある、具体的、身体的
身体性(観念、概念だけでなく)と実感を起こす
・語尾の説明
「~しました」を正確に表現する
セリフは難しい→各自、実感、臨場感をつくり練習
・読みが早いです。(セリフではなく説明文(臨場感)の感触)
◎説明の読み方は、より具体的に表現し、伝える。
◆本日の磯貝語録
臨場感の表現は、身体性と気。思いや気持ちでは表せない。
[Ⅰ]呼吸法復習(磯貝塾長)
(1)腰方形筋での呼吸法
鼻で吸いながら腰方形筋を伸ばす
吐きながら腰方形筋を縮める
意識を腰方形筋にもってくる。たっぷりと安定した呼吸。
(2)腹直筋
鼻で吸いながら腹直筋を伸ばす(恥骨を下げ、前肋骨を上げる)
吐きながら腹直筋を縮める(恥骨と前肋骨をゆるめる)
(3)側腹筋
瞬発的な声に使う。左右の外に張る。
喉で止めずに口にまで通し、管の様にする。
しかる、怒る等の瞬間表現で行う。
あこがれ、解放、救済、美は音楽にはセットされているが、
現代劇にはその要素が乏しい。
[Ⅱ]朗読法(3) 届く声ということ
朗読:声を出し、書いてあることを正確に読み空間化する。
目的
・体験する
・書いてあることを描く(自己表現)
・交流(目の前の人と伝えあう)
跳ね返ってきたエネルギーを元に次の表現をつくる
◎芸の基本は届くかどうか
VASCは、朗読、語り、readingの3つに明確に分ける
<今日のテーマ>臨場感
・名詞より抽象語はより具体的につくる
(3)の頭より朗読開始(全員輪読)
臨場感とは何か(全員にきく)
・空気、即物性、その場で実際感じたこと、心がその場で動く空気、空気の流れ、
そのものが見える、呼吸が合う、一瞬で再現する、その場にいる感じ、その場に
巻き込む、そこで生きている、生々しさ、おこっている 中心にいる、ゆれる、
その場で発見、息が合う、実体が見える、手で感じ取れる、体が動く、
ドキドキ、肌で感じる、臭いや温度、共感、共鳴、感覚がするどい 皮膚感覚、
呼吸が止まる
↓
◎生である、場と時間がある、具体的、身体的
身体性(観念、概念だけでなく)と実感を起こす
・語尾の説明
「~しました」を正確に表現する
セリフは難しい→各自、実感、臨場感をつくり練習
・読みが早いです。(セリフではなく説明文(臨場感)の感触)
◎説明の読み方は、より具体的に表現し、伝える。
◆本日の磯貝語録
臨場感の表現は、身体性と気。思いや気持ちでは表せない。
2007/05/13 (Sun) 22:00
朗読の声とことば(5/13) 《共通系》
5月13日(日)朗読の声とことば
朗読表現
・個的な表現、私語で読まない。
・自己発散、自己主張(私の話し言葉や私の感情がでる)から、
他人の共有できる領域で行う。
・語尾、文尾は個性化し易いので、自分化しない。
・アクセント、イントネーションは多少大きめに。
イワンの馬鹿 (2)「ところが~こうして彼らは別れました」
全員で一文ずつ読む(輪読、素読み)
Aさん:「ところが、それを年よった悪魔が見ていました~。」
文頭の1語を出すとき、充分に気を遣うこと。
句読点の使い方。(。、は違う)
・「ところが、それを~」
”が”から”それ”の間にうねりがある
◎語のつなげ方でリズムをつくり出すことが出来る。
・「ところが/それを~」
言葉のリズムは止まらない。とめてはいけない。
2拍子の1の間に2が始まり、連続する。
◎文の句読点は、音読文とする場合は文字文の機能とは別の働きが
発動されなくてはいけない。
それは、句点[。]の場合も、単に文の集結にせず、間の取り方を
様々変え(読点[、]は当然のことで)ある固有のリズムを生みだす
記号となる。そのため、文が生き生きとしたものとなる。
◆本日の磯貝語録
文字ことばを音読するとき、句読点でリズムを生み出さないと、
生きた立体感あるものとならない。
朗読表現
・個的な表現、私語で読まない。
・自己発散、自己主張(私の話し言葉や私の感情がでる)から、
他人の共有できる領域で行う。
・語尾、文尾は個性化し易いので、自分化しない。
・アクセント、イントネーションは多少大きめに。
イワンの馬鹿 (2)「ところが~こうして彼らは別れました」
全員で一文ずつ読む(輪読、素読み)
Aさん:「ところが、それを年よった悪魔が見ていました~。」
文頭の1語を出すとき、充分に気を遣うこと。
句読点の使い方。(。、は違う)
・「ところが、それを~」
”が”から”それ”の間にうねりがある
◎語のつなげ方でリズムをつくり出すことが出来る。
・「ところが/それを~」
言葉のリズムは止まらない。とめてはいけない。
2拍子の1の間に2が始まり、連続する。
◎文の句読点は、音読文とする場合は文字文の機能とは別の働きが
発動されなくてはいけない。
それは、句点[。]の場合も、単に文の集結にせず、間の取り方を
様々変え(読点[、]は当然のことで)ある固有のリズムを生みだす
記号となる。そのため、文が生き生きとしたものとなる。
◆本日の磯貝語録
文字ことばを音読するとき、句読点でリズムを生み出さないと、
生きた立体感あるものとならない。
2007/04/08 (Sun) 22:00
朗読の声とことば(4/8) 《共通系》
4月8日(日)朗読の声とことば
・稽古場の掃除
[Ⅰ]アーツ感覚のある朗読について
磯貝塾長より、目標の掲示
・この講座では、美意識をリアルに感じてまとめ上げて表現する。
・アートとは、日常生活上の自分の気持ちを形にすることではなく、
何か、芸術的衝撃または芸術的インスピレーションが自分の中で
起こり、それを再生産することである。
例)三島由紀夫の文章には明確な美意識があり、その美意識に
引っ張られる文章である。
(アーティストは美意識をはっきりさせる必要があり、
漠然と読みをしていても伝わらない。)
・日常的な心情、感覚、思考ではなく、普遍性の高い共通項を
鋭く見つける。
[Ⅱ]朗読における"助詞"のあつかいについて
(1) WA~はの作り方、Wのかまえをしっかりとする
Ga~が、 No~の、 Ni~に、O(Wo)~を
「立派な人」
「葉っぱ」
竹/桜/出っ歯
それは これを つかいます
語頭や「~は」が弱くなってはいけない。
「私は」Wa→内性してしまうのはダメ
それは これです → これです
No~の
Nの位置から母音の「お」懸壅垂の所へ戻す。
左右の乳様突起めがけて音を出す
音声意識は懸壅垂、言語意識は前後におく
[Ⅲ]語と文の朗読法
「むかし、むかし」
1回目の音と2回目の音は違う(同じ音は続かない)
自分のイメージや思っていることを出しても表現されているとは限らない。
朗読では、句読点はオーソドックスに読む(思い入れはしない)
音にしても文にしても、人の書いた才能の現れであり、人格を超えた
エネルギーなので、他人が勝手に変えない。
「むかし、ある国の 田舎に お金持ちの 百姓が 住んで いました。」
助詞をたてる方法をつくる。
◎強調しすぎて、押しつけず、聴いている人が想像できるような
読み方をする
「むかし、ある国~」
今から離れた昔をさすのであり、今を意識せず、適当に昔をバーチャルでつくらない。
日本ではない国であり、勝手な思いこみでバーチャルな国をつくらない。
「金持ちの百姓~」
自分がはっきり分かるように自分の身体に伝える。
頭でなく身体に納得させる。
文 読みながら、次の言葉をつくる
助詞 つなげるもの
語尾 です、ます、した、しょう しっかりという
◆本日の磯貝語録
朗読の第一歩は助詞の扱い方から
・稽古場の掃除
[Ⅰ]アーツ感覚のある朗読について
磯貝塾長より、目標の掲示
・この講座では、美意識をリアルに感じてまとめ上げて表現する。
・アートとは、日常生活上の自分の気持ちを形にすることではなく、
何か、芸術的衝撃または芸術的インスピレーションが自分の中で
起こり、それを再生産することである。
例)三島由紀夫の文章には明確な美意識があり、その美意識に
引っ張られる文章である。
(アーティストは美意識をはっきりさせる必要があり、
漠然と読みをしていても伝わらない。)
・日常的な心情、感覚、思考ではなく、普遍性の高い共通項を
鋭く見つける。
[Ⅱ]朗読における"助詞"のあつかいについて
(1) WA~はの作り方、Wのかまえをしっかりとする
Ga~が、 No~の、 Ni~に、O(Wo)~を
「立派な人」
「葉っぱ」
竹/桜/出っ歯
それは これを つかいます
語頭や「~は」が弱くなってはいけない。
「私は」Wa→内性してしまうのはダメ
それは これです → これです
No~の
Nの位置から母音の「お」懸壅垂の所へ戻す。
左右の乳様突起めがけて音を出す
音声意識は懸壅垂、言語意識は前後におく
[Ⅲ]語と文の朗読法
「むかし、むかし」
1回目の音と2回目の音は違う(同じ音は続かない)
自分のイメージや思っていることを出しても表現されているとは限らない。
朗読では、句読点はオーソドックスに読む(思い入れはしない)
音にしても文にしても、人の書いた才能の現れであり、人格を超えた
エネルギーなので、他人が勝手に変えない。
「むかし、ある国の 田舎に お金持ちの 百姓が 住んで いました。」
助詞をたてる方法をつくる。
◎強調しすぎて、押しつけず、聴いている人が想像できるような
読み方をする
「むかし、ある国~」
今から離れた昔をさすのであり、今を意識せず、適当に昔をバーチャルでつくらない。
日本ではない国であり、勝手な思いこみでバーチャルな国をつくらない。
「金持ちの百姓~」
自分がはっきり分かるように自分の身体に伝える。
頭でなく身体に納得させる。
文 読みながら、次の言葉をつくる
助詞 つなげるもの
語尾 です、ます、した、しょう しっかりという
◆本日の磯貝語録
朗読の第一歩は助詞の扱い方から