FC2ブログ

朗読の声とことば(1/13)                     《共通系》

1月13日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「昔話を読む(1)」

[1]ストレッチ(磯貝塾長)
 ・表現のためのストレッチ。リラックスするだけではない。
 ・正座位での イ)中心取り ロ)重心降ろし ハ)呼吸運動
  ニ)発声練習、たて口にし、軟口蓋、硬口蓋、ノドを降ろす
  <舌の練習>①ノド~胸声 ②ノド~首後ろ ③ノド~頭

 ・言葉を作る=エネルギーが高いことを求められる。形やささえの正確さ。
 ・声をつくる=呼吸と関連した全身作業でストレスがかかる。

[2]民話(folks reading)読みの特徴
 ・リーディング(昔話、民話、説話)
 ・地域の伝承(風俗、土地に住む)
  とても固有性の高いもの(生活から研ぎ澄まされたもの)
 ・人間の生命の実感(死ぬの裏側)に満ちている
  芸術(生きることを死からとらえる)的毒性がある。
  宗教(わりと肯定的である)性も持っている。
 ・世界中の民話は時間空間的に普遍性が高い。
 ・民話の中には、原始宗教的なアニミズムが強い。
  違いさ(東北の民話、九州の民話)
  Fieldの作り方(自分の状態の作り方)
  勝手なことをやらない。伝承することを意識する。

[3]「淡路人形」を読む
 ・語に迫力を持たせる(恐ろしくて怖い話をする)。
 ・3人で組み読み
 ◎読む人間に力がある。声が多彩/切り替え
  最初から印象付ける→役者とは魅力(カリスマ)が必要です。

◆本日の磯貝語録
 朗読は、詠み人に魅力と声の力と語り口がないと始まらない表現の世界。 

◆本日の感想
 読みはじめで「オーッ、すごい人が読んでいる。すごいぞ!」と思わせるとは、
 何とも役者の基本ですね。魅力がないとできないですね。声だけの朗読は、
 読み方に魅力がないと始まらないのですネ。

朗読の声とことば(12/9)                     《共通系》

12月9日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「作品の読み方 小泉八雲②」

[1]ストレッチ(表現の準備をする)(磯貝塾長)
 ①背面側を意識して、全身をまわしながらほぐす。
 ②会陰を意識してほぐす。足首をしっかりつける。
  チントップを上げて背中も伸ばす。股は開いておく。
 ③左へ右へ、重心をずらす。
  膝の裏を伸ばす。肩の力、首の力を抜く。
  仙骨と座骨を伸ばす。
  片脚の親指をつかんで、膝の裏側を伸ばす。
  左足の親指を左手の人差し指でつかむ。
  左右に動かして、仙骨をゆるめる。
 ④背筋と背面呼吸
  イ)全身をそりまわし、鼻から息を入れる。
  ロ)ゆっくりゆるめながら息を出す。
  ハ)イ)ロ)の逆を行う。

 全身リラックス、関節運動による回復運動。

[2]作品の読み方-喋る様に伝える<<読み喋り>>
 ・一般的に字で書かれたもの(テキスト)は"読む"という行為をする。
  これは音声情報化であり、音声表現とは言えない。
 ・一般的に、"喋り"はテキストのない音声自己表現である。
 (1)演習テキスト喋り
  ・文字は共通であるが、音声言語は人により異なる。音声が情動だからだ。

  ◎「標準語」とは、東京住民の言葉ではない。明治政府をつくり、行政を
   行った地方士族の共通語として、彼等が住んだ山の手につくった言語が
   発端である。そのため、寄せ集め共同体の新作共通言語・音声であった。
   東京方言ではない。
   国とは法律、通貨を共通化した共同体であるが、日本国は音声言語の
   共通化は遅れた。現在の日本は音声言語が衰退化している。
   (個有意がすぐ廃れ根付かない)
   (大阪のなまりを進化させる、金沢のなまりを進化させる)

  ◎文字化出来ない精神情態(心)を表現するのが身体・声・造形の
   アーティストである。
  ◎人間の心を伝えること。人の心がわかること。

 (2)本日のテーマ「喋る」 息(音声、心、意志、ことば)を外に出し伝える。
  ・誰かふたりでパートナーをつくり、喋ること。
   (一文ずつ、交替で相手に伝える)

  ◎読むのではなく、文を喋り伝える。

◆本日の磯貝語録
 自分の心は喋り伝えているが、他人の心(文)を自分の心のごとく喋り伝える。
 これを話芸という。通常の朗読とは違います。

◆本日の感想
 今日の講座は、会話をするように話し(文)が展開してゆくのが面白いと思い
 ました。なにか使う頭が違う。いつも、こういうふうになるためパッと変わる方法
 を発明します(M.I)

朗読の声とことば(11/11)                     《共通系》

11月11日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「小泉八雲を読む、客体文と主体文」

[1]ストレッチ(蔭山助手)
 ・四股踏み、股割り 重心は丹田 重心移動をする
 ・踏み足
 ・二人組みになり腰をもって前進する 丹田の重心を真ん中へ落として
  前進する

[2]声の調整(磯貝塾長)
  鼻腔前頭共鳴の高い薄い声。鼻とおでこで響きを作る(椅子座位)
  ・座位で全身力を溜めない、揺らぎを止めない、気も意識も閉じない(3T)
  ・丹田支えで背面呼吸→鼻から上額に向け適量を吸気する。
  ・喉腔、咽腔、前口腔に音や息を溜めず一気に鼻腔から声を出す。
  ・非常に高い声、細い声、薄い声、弱い声を「ん」音で出し続ける。
  ・音を高低に動かしてみる。喉の実感はほとんどない。
  ・背面と後頸、後頭部のささえが必要。
  ・鼻の声を開発する。(人格が変わる)
  ・芸人はサンプルを出す。(社会の規律が飛び出た場所で作る)
  ・赤ん坊は自分の中で発見をする⇔大人は他者/外のもので喜びを見つけ
   る。

 ◎鼻腔共鳴を意識することで、人間の持っている能力(本来セットされている
  はずの無自覚の能力)でいろんな音を発する。
  あなたが発することが出来ない音は、広がらない。(前頭葉で認識する)

  アメリカ人の発音傾向
   自己主張(口でたたく音を作る)
   弱い層から取り上げて自分のものにする(JAZZなど)
   軍隊的。思考が決まっている。歌が画一的、詩情が少ない。
   オープンな思考がない。

[3]「葬られた秘密/小泉八雲」を読む
 ・全員で輪読
 ・小泉が外国人のため我々とは思考が異なり文体が独特。客体的、客観的で
  ある。
 ・日本人は主観言語が多い-宮沢賢治、泉鏡花

 ◎事実-客体的文章を臨場感溢れるものにする。読む。
  セリフ-主観的である
  当時のあそび(京の雅芸)-茶、香、色、和歌
  日本人は主観的文章が好き。(他人は自分の事を理解しているという前提で
  話す)
  
 ◎語尾の読み方で生き生きとさせたりできる。
  日本人は、自分のものにしているかのような読み方をする。
  (今までの読み方)
 
 ◎言語の芸を育てる-外国人が理解できる文構造、話形、発声をつくりあげる。
  (断定的)-最も主体的、主観的、利己的。
   -です。-ます。 少し客観的
   -である。    かなり客観的

  語尾の(処理、さばき)下手な俳優が多い。→自分(自己)の思いから出られ
  ないから。

◆本日の磯貝語録
 ・日本人の日常喋り(日常感、意識)は、基本が自己的で主観的。
  基本は自己内の思いであり、その確認のために喋っていることが多い。

◆本日の感想
 月1回の毎回「今日はどんなワクワクの発見ができるのだろう!」の思いで参加
 させて頂いています。今日は、アンテナを全開し、感性豊かな生活が必要と思
 いました。ここでに見つけた感性が仕事をしていても生きているのです。
 このような場があり、私が参加できることに感謝です。さらに学びたい気持ちで
 一杯です。(M.T)

朗読の声とことば(10/14)                     《共通系》

10月14日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「表現の中心感覚」

[1]身体及び感覚の調整(塾長)
(1)正立(体内のどこにも力を入れない。力を溜めない。
  重力はしっかりと足裏へ。
 ①力まず息からゆっくりと深く息を入れ、細口から息を出す。
 ②2足脚部を微細に振動させ続ける。内部からゆらぎ続ける。
 ③中心作り
  イ:眉間に意識を集中(力を入れない)。そのまま①の呼吸を続ける。
  ロ:イのポイントを顔面30cm、100cmと伸ばしてみる。又ゆっくり戻す。
    繰り返す。
  ハ:人中に意識を集中(息を止めない。体中の力みを抜く)①の呼吸
  ニ:イ、ロをわずかに置いたまま、鳩尾、丹田を同時に意識を集中。
    ①の呼吸。
  ホ:眉間、人中、鳩尾、丹田を同時に意識。①の呼吸
  へ:膝皿の下で力を抜き②の力を入れず微細なゆらぎを続ける。
    首、眼、顎に力を溜めない。
  ト:しばらく続けると中心が取れ始める。身体実感のしての中心。

 <受講者実感>
 ◎“つもり”や“イメージ”ではなく、実感を持つこと。
 ◎直接的な実態をとらえその実感を蓄積してゆく。
 ◎意識で探すと体内のどこかを止める場合がある。気のスピードで、体の
  実感で探すこと
 ◎中心に集中しようとすると、かえって実際と違った意識の中の中心になる
  事が多い。ゆらぎ流れにまかせていると、フーっとつかめたりする。
 ◎むしろ頭先行でなく、身体から教えてもらう方が良い。
 ◎中心を探さない。中心を受ける。そのために開いている。いつまでも待つ。
 ◎人中を意識しすぎと脳圧が上がり、つらくなる。
 ◎力を入れずに真っ直ぐをつくることが出来る。

 ●指導者はサンプルとなる事が必要。それになっている時は(出来ているも
  同じ)、その事はすでに意識していない。その時、外の人に、その事が伝
  わる、見える。
 ◎中心という見えないものが、自分の中に興ってくる。出来てくる、とは大変
  誤解しやすい事で、各人がたとえ、つかんでも未だその先があり、それは
  他人が認めるもの場合によっては、他人に伝わるものである。これが“芸”
 ◎重心は下がっているほうが良い。降りるという実感。下りている時は外で
  良く分かるもの(他人)
 ◎光を受ける。声を受けるも中心があるお陰でできるもの。その時ほとんど
  中心は実感しない

(2)降ろすためのエクササイズ
 イ)床の手打ち(両手)
  ・正座(両脚びらき)片手ずつ床打ち。
  ・全身で手の平に打ち抜いてゆく
 ロ)両足による踏み足
  ・真ん中を捉え、足踏みをする。
  ・床打ちと同じ実感を下におろす。立って片足ずつ踏む事で捉える。
  ・力でやってはだめ。バランスが命。
  ・足で打ち抜く→踏み抜く
  ・中心と重心がわかってくる。

 <注意>
 ①発見をする
 ②見つける
 ③これかとつかまえる
 ④考えない
 ⑤長い時間をかけ見付けてゆく
 ⑥近道はない

◆本日の磯貝語録
 中心は必ず在る。でも見えない、触れない。それをつかむ。もしくは中心につ
 かまれるこれが訓練。これが修行。

◆本日の感想
 今回の練習が何に役立つのかを見失いそうになりました。すぐ役立つことと
 ちがい、 あまりに奥が深いので実際に結びつける力が必要と痛感。

朗読の声とことば(9/9)                          《共通系》

9月9日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「作品の読み方 宮澤賢治 ①」

[1]ストレッチ(磯貝講師)
(1)短時間で「表現のゼロ」をつくる。身体意識の均一化をする(立位で)
   寝ながらストレッチはよくない。
(2)リラクゼーションは各自開始前にやっておく。
(3)手首から入る→活性化→足裏におろす。
(4)重心を降ろし、腹腔部(内臓)の緊張を抜く
   筋肉ストレッチ→内臓+心理学的なストレッチをする
(5)腹腔部をゆっくりと動かし、内臓実感を高める。
(6)下腹、股関節部の運動を下肢とのつなぎ感を高める。

 ※そのほか捨て息や懸壅垂のトレーニングなど。

[2]宮澤賢治作“和風は可谷いっぱいに吹く”
 Aさんが一人で読んだ後、全員が読む
 詩は一人で読むもの→自分で納得する。

 ☆集中力~持続力の持ち方
  (1)口読みしない
  (2)無駄に力を入れない
  (3)息は必ず前に出す
  (4)基本はタテ口、細舌
  (5)オトガイで下顎をささえる
  (6)息は止めない
  (7)意識は頭や顔でなく、胴や体、脚へ
  (8)語を丁寧に
  (9)表現のゼロで。少しずつ、力を使わないで表現に。
  (10)柔らかい胸声にする

 サンプル① Bさん
 感想・息が少ない
    ・芝居上手いかも
    ・素直でよい
    ・おだやか、イイヤツかも。
    ある程度力がつくとできてしまう。

 サンプル② Cさん
 感想・いい詩だなと自分で感じた
    ・語尾がバスガイドになっている
    ・あ~と抜く→実がない表現である。実とはノド(元の人間性)
   語尾にはその人の生活が出る。

 サンプル③ Dさん
 感想・息を止めてしまっているので抜いて出す
    ・息を固めてしまっているのはきつい人生です!
    ・読みながら開放する。
    ・口言であり、のど言葉でなければ、、、のど言葉は本質。口で表現しない。

 ・自分の音声(自己認識できるのは、10cmくらいである)
  生理状態を作り再現する。
  ⇒表現とは、さらに上の段階で作り出す。社会的行為であり、人間的行為(英知)になる。
   洗練されているべきもの。日常生活とは異なるものである。

 ・表現のゼロの状態で作る
  人間が自然に戻るための共通項(息を共通にする)

  生活主義の芸能←→祭事(神に仕えるもの)-宇宙につながるものである
           表現を宇宙とつなげるから共通感動をつくる。

 芸能教
  芸能の神様(天地万明)/小手先 市民の生活(社会)
  人間の本質は人間社会の文明によっても変えられない。
  神性に気がつけることが大事である。
  自分の意識以外の何か(神性)を感じなければ×である

 ※銀河鉄道・・・・理路整然としていない
           霊感に近づかなければ×
           理屈づけて解釈しない。

◆本日の磯貝語録
 芸とは神性を感じて表現することである

◆本日の感想
 余分な力を抜き、息を上手く廻して、口から10cmくらいのところに紙を置き、
 口と紙との間で、宮澤賢治の詩を読むことをした。
 普段力のある声の人の読みが今まで聞いたことのない程変化した。
 読んでいる人の人間性が感じられとても興味深かった。(Y.Y)

朗読の声とことば(7/15)                          《共通系》

7月15日(日)朗読の声とことば

[Ⅰ]芸能の本質を考える
  「イワンの馬鹿」をテキストとして
 ・一方通行のコニュニケーションの表現(芸能)は表現として死んでいる。
  (TVの表現は一方的(一方通行)な表現で生きていない)
 ・パフォーマンスは双方向(インタラクティブ)でなければならない。
  (返ってきたものを再生産して表現する朗読を生み出す。
  ※日本人はすぐに真似てしまう文化がある。
 ・俳優として相手役だけでなく観客とどう会話するのか(対話も)

 ◎芸能というものはコミュニケーションの元である。

 ◎芸能は人間サービス
  お客様を巻き込む→社会的サービスではなく人間的サービスをする。

 ・神格的でかつ世俗的(庶民的)な両面を持つ俳優が必要。
 ・俳優は、瞬間的に世俗的な(自分の範疇だけではダメ)ものと神格的なものに
  行き来するもの
 ・「イワンの馬鹿」にある社会性や人間性を切り離して読み取れるか?
 ・社会サービスと人間サービスは違う。
 ・朗読として、社会サービスと人間サービスの両方を組み立てて発明できるか。

◆本日の磯貝語録
 芸能は人間のサービス部門。芸能は世俗のコミュニケーション。芸術は神との
 コミュニケーション。

朗読の声とことば(6/10)                          《共通系》

6月10日(日)朗読の声とことば

[Ⅰ]呼吸法復習(磯貝塾長)
 (1)腰方形筋での呼吸法
   鼻で吸いながら腰方形筋を伸ばす
     吐きながら腰方形筋を縮める

  意識を腰方形筋にもってくる。たっぷりと安定した呼吸。 

 (2)腹直筋
   鼻で吸いながら腹直筋を伸ばす(恥骨を下げ、前肋骨を上げる)
     吐きながら腹直筋を縮める(恥骨と前肋骨をゆるめる)

 (3)側腹筋
  瞬発的な声に使う。左右の外に張る。
  喉で止めずに口にまで通し、管の様にする。
  しかる、怒る等の瞬間表現で行う。

  あこがれ、解放、救済、美は音楽にはセットされているが、
  現代劇にはその要素が乏しい。

[Ⅱ]朗読法(3) 届く声ということ
 朗読:声を出し、書いてあることを正確に読み空間化する。

 目的
  ・体験する
  ・書いてあることを描く(自己表現)
  ・交流(目の前の人と伝えあう)
    跳ね返ってきたエネルギーを元に次の表現をつくる

 ◎芸の基本は届くかどうか
  VASCは、朗読、語り、readingの3つに明確に分ける

 <今日のテーマ>臨場感
  ・名詞より抽象語はより具体的につくる

 (3)の頭より朗読開始(全員輪読)

 臨場感とは何か(全員にきく)
  ・空気、即物性、その場で実際感じたこと、心がその場で動く空気、空気の流れ、
   そのものが見える、呼吸が合う、一瞬で再現する、その場にいる感じ、その場に
   巻き込む、そこで生きている、生々しさ、おこっている 中心にいる、ゆれる、
   その場で発見、息が合う、実体が見える、手で感じ取れる、体が動く、
   ドキドキ、肌で感じる、臭いや温度、共感、共鳴、感覚がするどい 皮膚感覚、
   呼吸が止まる
   ↓
  ◎生である、場と時間がある、具体的、身体的
   身体性(観念、概念だけでなく)と実感を起こす

  ・語尾の説明
   「~しました」を正確に表現する
  
   セリフは難しい→各自、実感、臨場感をつくり練習
  ・読みが早いです。(セリフではなく説明文(臨場感)の感触)
  ◎説明の読み方は、より具体的に表現し、伝える。

◆本日の磯貝語録
 臨場感の表現は、身体性と気。思いや気持ちでは表せない。

朗読の声とことば(5/13)                          《共通系》

5月13日(日)朗読の声とことば

朗読表現
 ・個的な表現、私語で読まない。
 ・自己発散、自己主張(私の話し言葉や私の感情がでる)から、
  他人の共有できる領域で行う。
 ・語尾、文尾は個性化し易いので、自分化しない。
 ・アクセント、イントネーションは多少大きめに。

 イワンの馬鹿 (2)「ところが~こうして彼らは別れました」
  全員で一文ずつ読む(輪読、素読み)

 Aさん:「ところが、それを年よった悪魔が見ていました~。」
     文頭の1語を出すとき、充分に気を遣うこと。
     句読点の使い方。(。、は違う)

 ・「ところが、それを~」
  ”が”から”それ”の間にうねりがある
 ◎語のつなげ方でリズムをつくり出すことが出来る。

 ・「ところが/それを~」
  言葉のリズムは止まらない。とめてはいけない。
  2拍子の1の間に2が始まり、連続する。

 ◎文の句読点は、音読文とする場合は文字文の機能とは別の働きが
  発動されなくてはいけない。
  それは、句点[。]の場合も、単に文の集結にせず、間の取り方を
  様々変え(読点[、]は当然のことで)ある固有のリズムを生みだす
  記号となる。そのため、文が生き生きとしたものとなる。

◆本日の磯貝語録
 文字ことばを音読するとき、句読点でリズムを生み出さないと、
 生きた立体感あるものとならない。

朗読の声とことば(4/8)                          《共通系》

4月8日(日)朗読の声とことば

 ・稽古場の掃除

[Ⅰ]アーツ感覚のある朗読について
  磯貝塾長より、目標の掲示

 ・この講座では、美意識をリアルに感じてまとめ上げて表現する。
 ・アートとは、日常生活上の自分の気持ちを形にすることではなく、
  何か、芸術的衝撃または芸術的インスピレーションが自分の中で
  起こり、それを再生産することである。

 例)三島由紀夫の文章には明確な美意識があり、その美意識に
   引っ張られる文章である。
   (アーティストは美意識をはっきりさせる必要があり、
    漠然と読みをしていても伝わらない。)

 ・日常的な心情、感覚、思考ではなく、普遍性の高い共通項を
  鋭く見つける。

[Ⅱ]朗読における"助詞"のあつかいについて
 (1) WA~はの作り方、Wのかまえをしっかりとする
   Ga~が、 No~の、 Ni~に、O(Wo)~を
   「立派な人」
   「葉っぱ」
    竹/桜/出っ歯
   それは これを つかいます

   語頭や「~は」が弱くなってはいけない。

   「私は」Wa→内性してしまうのはダメ
   それは これです → これです

   No~の 
    Nの位置から母音の「お」懸壅垂の所へ戻す。
    左右の乳様突起めがけて音を出す
    音声意識は懸壅垂、言語意識は前後におく

[Ⅲ]語と文の朗読法
 「むかし、むかし」
  1回目の音と2回目の音は違う(同じ音は続かない)
  自分のイメージや思っていることを出しても表現されているとは限らない。

 朗読では、句読点はオーソドックスに読む(思い入れはしない)
 音にしても文にしても、人の書いた才能の現れであり、人格を超えた
 エネルギーなので、他人が勝手に変えない。

 「むかし、ある国の 田舎に お金持ちの 百姓が 住んで いました。」
  助詞をたてる方法をつくる。

 ◎強調しすぎて、押しつけず、聴いている人が想像できるような
  読み方をする

 「むかし、ある国~」
 今から離れた昔をさすのであり、今を意識せず、適当に昔をバーチャルでつくらない。
 日本ではない国であり、勝手な思いこみでバーチャルな国をつくらない。

 「金持ちの百姓~」
  自分がはっきり分かるように自分の身体に伝える。
  頭でなく身体に納得させる。
   
 文 読みながら、次の言葉をつくる
 助詞 つなげるもの
 語尾 です、ます、した、しょう しっかりという

◆本日の磯貝語録
 朗読の第一歩は助詞の扱い方から