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リーディング・発声(9/19)                      《ことば系》

9月19日(金)リーディング・発声

講座テーマ「面白い古典物語文学を読む-1」

[Ⅰ]拗音 Kya キャ キェ キュ キョ
Gya ギャ ギェ ギュ ギョ

Zya ジャ ジェ ジュ ジョ

 ※必ず最初の音が立つように。yが立つとつぶれて前になる。
  拗音をテストすると、朗読者の訓練度がわかる。
  全部を響きとして捉える。

 ・朗読は読み手が読みやすいとともに、聞いている人が同じ早さで頭に入れ
  られるかどうかが重要。
 ・子音が二つあることにより母音が負担を負うが、その分母音に力が要る、単
  子音のものよりも。
 ・意味として読む前に音としてまず読めるかどうか。
 ・聞き手は音を聞けば意味をとれるものだ。自分が意味がわからずにそれに
  ばっかり気を取られると、音が不鮮明になり聞き手がわからなくなる。
 ・文字を一生懸命やろうとしない。口から音声が出る意識を忘れない。言語
  の音声感覚は口にある。
 ・かといって、口ばかりにもしない。我々はテキストを音にする。

[Ⅱ]遠野物語 - 柳田国男 作
 ・遠野物語から何をくみとるか。何を見出せるか。
  自らの価値観だけではただのヨタ話になってしまう。
 ・作家を選ぶということも朗読者にとっては必要だ。
  そのためには色々なものを読むということが必要。
 ・作品を読み出すと、作家のことを忘れる人がいる。
  これは表現者にはなれない。
 ・遠野物語はエッセンスの宝庫である。何となく読むと何もないものにしか
  見えない。
  ☆本の読み方
   1.わからないところなんてないと思って読む。
 ・自分がひっかかった話というのはピックアップしてみる。
  するとなにかしら傾向が見えてくる。

◆本日の磯貝語録
 読み手は聞き手に対し、声だけで多くのことを正確に伝えなければならない。
 聞き手はそこに聴こえる声だけが理解する元である。

◆本日の感想
 受講者急減により、講座封鎖となる。残念だが、規約にもあることだし仕方な
 い。幅広く色々のものが読めてよかった。早く復活することを願おう。

リーディング・発声(7/18)                      《ことば系》

7月18日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声」

試演会
[1]フリーストレッチ+発語練習

[2]各自練習

[3]試演会
(1)古典「方丈記」〔1〕ゆく河の流れは絶えずして
         〔24〕すべて、世の中にありにくく
(2)怪談「お山へ行く」より/鏑木清方夫人談

(1)Aさん ①方丈記 ②お山へ行く
 ①口の中をもっと鳴らして良いのでは?読むのと喋るのとの違いをつけられる
  と良いですネ。
 ②もっと前に語りかける方が良いですネ。貴方とテキストの二人の語り合い
  の様ですネ。語りながらもっと心や考えがどんどん起こり展開してゆくと良い
  ですネ。

(2)Bさん
 ①お山へ行く/キャラクターのつくり方が良いですネ。語り口が良い。
  声が明るくなった。テキストを読まずに、その文字を前に語りかけると良いで
  すネ。セリフの部分も上手く言い替えていますネ。
 ②息の使い方が面白い。読み人のキャラクターをもっとはっきりさせるとやり易
  いと思います。

(3)Cさん
 ①方丈記:もう少し表現性があってよいのでは?
 ②お山:口の使い方をもっと大胆に。キャラクターをもっとはっきりさせると良い。
  もっとじっくりと全身で実感をもつこと。前に語りかけること。表現を研究した
  いですネ。もっと足にのったらどうかなぁ?

◆本日の磯貝語録
 「字読みから朗読へ、そして語り読み」まで、そのステップを正確にのぼって
 いくこと。

◆本日の感想
 リラックス出来て、かつ中身のある試演会でした。

リーディング・発声(7/4)                      《ことば系》

7月4日(金)リーディング・発声

講座テーマ「試演会に向けての自主稽古」

[Ⅰ]フリーストレッチ

[Ⅱ]試演会に向けての自主稽古
 「方丈記」一の一、三の二四
 「お山へ行く」P95、5行目(不思議のお話は~)
 試演会ではこの演目を息を前に出した息声を用いて発表する(ただし、全て
 息声でやるわけではない)。
 息声と実声を半分ずつ。

◆本日の磯貝語録
 自分の身でたしかめ、納得する稽古はどうしても必要。

◆本日の感想
 自主稽古のため、たっぷりと時間があり、皆さんしっかりと練習していました。
 疲れますけど集中でき、こういうのも良いですね。

リーディング・発声(6/20)                      《ことば系》

6月20日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発語②」

[Ⅰ]フリーストレッチ

[Ⅱ]声の種類と声作り
朗読の声の種類
 ①実声 生活実声、普段の声、幅が狭い
 ②息声 Whisper、実声まじり、うがい有声・無声
 ③裏声 虚の世界、宗教曲、神様に届く声
 (ファルセット)  ↳歌の基本、自分の「実」が少し混ざる
 ・散文と古典を並列して読んでいる。
  テキストへの向かい方などをやってきたが、改めて“声”にもどる。

[Ⅲ]テキスト演習
(1)怪談「お山へいこう」は軍隊隆盛のとき、のどをしめて抑揚を少なくする話し
 方であった。
 意味伝達優先、ふり幅が少ない、抑揚をつけると「おかしい」
 母音がひびくときに感情を感じるが、抑揚をつけないのがいいという「社会的
 風潮」
 「お山」は会話が少なくワンパターン、刺激が多い方がおもしろい cf.今の銭湯
 淡々とでなく、TV、ラジオのようでなく、あまり変でないもの
 落語、講談、謡い、新内ほか伝統芸能の安心感=耳になじみがある、保守的
 音楽のように素っ頓狂な声は出さないのが朗読
 息声でよくきこえないと観客は注意を払う(か、聞くのをやめる)
 息声はたいへん、裏声は楽だが飽きる。実声で疲れると飽きる

 試演会
 「お山」P.95「ふしぎなお話~」からおわりまで「~夫人談より」
                    ↓
                   声の凸凹、陰影をつける
(2)「方丈記」1と3-24←流し読み

 ・息声で読んでみる。上あごのうがいするところ。その前に実声で

(Aさん)地の中にも台詞がある。自分と本だけの関係から観客を含めた関係をつ
     くる。
 鏑木さんの奥さん談=会話、しゃべり、相手がいる⇔独話
            語りしゃべり、伝える    読みしゃべり
            語りの実感、わからせる   ひけている、ひいている

(Bさん)疲れと飽き、観客を具体的に意識をすると保ちやすい
 意志を投げて、渡してしまうと楽になる。コミュニケートする
 文の長さと集中の配分、終わりが悪いとだめ
 終わりが付け足しで読みにくいものをうまく読めるようにする
 「お山へ行く」ことの意味をあらわしてほしい。「まつられない神様」無縁仏
 子供の台詞、花を持ってくる、消える、ありうる非現実

 声を変えて次元を変える。実世界と非現実世界を往き来する
 息声―軟口蓋と硬口蓋の境目の息を硬口蓋で転がす。
 ときどき実声をまぜる、前に出す、歯をたくさん使う
 実声よりも声がかれやすいのでときどき実声を入れる
 腹で支える、実声に半分入れると揺れができてくる―話芸
 息だけにすると目眩がする、とにかく前に息を出す
 息の凸凹をつくる、立体感ができる、パワーがつく、遠くに届ける、ひと息読み
 する、スピード感
 技術は技術としてやる、その人を潰さない
 素材を磨く、その人のおもしろさを残す

 最後に方丈記1を息声、実声まじりで読む、声半分、息半分

◆本日の磯貝語録
 ・息の凸凹をつくる。感覚と術
 ・日常生活で使っていることを磨いて技芸にする

リーディング・発声(6/6)                      《ことば系》

6月6日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声③ 語を掴む」

[Ⅰ] フリーストレッチ

[Ⅱ]聞かせる朗読発声③(「方丈記」・三 鴨長明)
 ・方丈記[一]を発声練習を兼ねて読む。
 ・[三]を読む。
 ◎テキストの「語を掴み、自分に引きつけ同調する」
  ここで一度自分を納得させるために自分に引きつけて読んでみる。
  ↳語を発しているだけの場合と、自分のものとして出している場合とでは客に
   は違いが伝わる。
    ↳とはいえ、表現としては自分が納得するだけの読み方ではよい表現とは
     いえない。
 ・外に出すということは今までやってきた。(表出の生理)
  今度は自分から出してみたり客から受けてみたりをやってみる。
   ↳しかし、完全に自分自身から出し入れをするというわけではない。
    自分の前方にそれを作ってそこから出し入れをする。
 ◎どんな表現でも、自分から離れたところの表現が出来る人はうまいといわれ
  る。
 ・日本の教育のように、意味や解釈から学ばなくとも何度も何度も声に出して
  繰り返すことによって意味が起こってくるものだ。
   ↳長台詞にしても、自分でまずは30回ほど声に発して稽古に臨む。稽古後
    同じように30回ほど発する。これを5回もやれば自然に起こってくるし、身
    に付いてしまう。
 ・古典は現代文よりも複雑な裏の意味があったりしない率直なものが多いので、
  これを稽古すれば実感を興すことはやり易い。

 ★各自それを踏まえて一人一人やってみる。三の[二四]
<Aさん>
 「かぞうべからず」が掴みきれていない。
<Bさん>
 中に引き込むというよりは、外のことをやってる感じがする。声帯より高い位置
 でやっている。引き込むときは声帯はあがらない。
 ・結果的には外にも出しながら中にも引き込んだりという読みと声をすること。
<Cさん>
 前半がちょっと口先で説明していた。自分の中心の下でぐーっと上に上がった
 ポジションを引っ張っている感じでやる。
 また、それが普通に出来るようになればよい。
<Dさん>
 まだ読んでいる感じではあるが、良い方向だ。
 無意識に体が風船になるのが良い。鼻が開いていない。
 ・掴めてくると自然と周りと合ってくる。
 ★各自、三の[二五]をやってみる。その後一人一人順に読む。
<Dさん>
 まだ字を読んでいて内容がわかっていない感じ。
 読んでいて喉が開いてくると実感が出てくるはず。
<Cさん>
 今までの頭だけの納得でなく身体での納得も出てきた。
 より横隔膜を押さえつけるようにやるとより身体の下の方までいくはず。
 “恐れ”や“恨み”といった実感が少ない。これがうまいとお客さんは引き込ま
  れる。
 ・語を発することは基礎として、自分の中にぐっと掴み込めば、その溜まった
  エネルギーから発することで語る。
<Bさん>
 “もし、狭き地にをれば~”以降、完全にただ文字を読んでいる感じになってし
 まっている。声と口をもって字を説明しているだけになった。
 何を目的としてこれを読んでいるのかというのが見えない。
 テクニックは必要だがそれをやるためだけに一生懸命になってしまっては意味
 がない。
<Aさん>
 第三者について語るというよりは、今回のテーマとしては自分のことのように引
 き込んだ読み方を行うこと。
 音調が上がっている個所が他人事に聞える。激すると音調が上がるのかもし
 れない。
 読みのグレードを上げるためには、無声子音の言葉を使えるようになって欲
 しい。
 ・文を読むわけだが、語には内容がある。作品の動きと自分の息の動きが相
  似していると客にわかりやすい。そのために内容を自分に掴み入れることを
  やったし、鼻が開かないと実感が少ない。また、前段階では胸まで下ろし、
  さらに腹までいけるように。いかに口と声だけでただ説明しないように、実感
  あるものにするか。
 ・主観的な表現になっているということは、練習不足だと思う。何度も何度も読
  み砕いていけば客観的になっていくものだ。
 ・人間の感情は常に一定せずに不安定だということを表現すること。極端なと
  ころが感情や人間性ではなく、そういったものを包含しているその下の不安
  定なところこそが感情の実感だし、人間らしさだ。

◆本日の磯貝語録
 ◎文の語や句を掴み、自分に引き込む。
 ◎読みは先ず、全ての中心を掴むことから・・・。

◆本日の感想
 声に自分が出すぎている。読んでいる時の自分の声を聞いて実感した。
 (頭を使わないとそうなるらしい!!)

リーディング・発声(5/23)                      《ことば系》

5月23日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声法②」

[Ⅰ]各自ストレッチング

[Ⅱ]語り:息の方向(磯貝塾長)
 ・語りには現代的なものもあるが、ここでは古典(伝統)的なものを指す。
 ・読み本があるため、基本座して行うことが多い。
 ・日本の語り芸……現在、伝統芸として捉えられているのは江戸時代の芸が
  多い。勿論それ以前から軍記物などはあるが特定の芸人が演じ、一般民衆
  の参加は少なかった。

 ・昔は武士が各藩ごとにそれぞれ芸事を行っていて、その中に語り芸も含まれ
  ていた。
  →藩ごとに流派も様々。漢文を読んだり、藩の歴史など
 ・江戸時代になり民衆が中心の芸が興ってきたが、それでも半分は過去の武
  士の芸が入っている。
 ・元来はその武士の芸からきているので基本的に息の流れは縦の線で行って
  いた。
 ・「誦ふ(うたう)」……漢詩のように、孤を描くように。
  朗読は「詠い」に近いものが好まれていた。
 ・内容がつまらないとすぐ飽きられてしまうため、技術が必要だ。読みや詠いを
  行ったり来たりするがうまいと飽きない。

[Ⅲ]朗読(「お山へ行く」鏑木清方夫人談)
 ・体がぶれると、言いにくい言葉は間違えやすい。
  →放送等では、特に広がったしゃべり方をすると使い物にならない。
 ・P95.11行目以降(宅でも喜んでいましたが~)
 各自読み練習。
 ・この文は本人の実際の体験を聞いて書いたものだが、実際しゃべってもらっ
  たそのままを書いているのではなく、筆者が書き直していると思われる。
  →◎朗読者は外側に表出できるように編集し、空間のデッサンをしなくては
     ならない。
 ・基本的に句読点は尊重しなくてはならないものだが、それ以外のところは読
  み手がデザインして音声立体化させる。
 ・音声化するための読み方と頭で理解するための読み方とでは、句読点の場
  所は変わってくる。
  →そのため、書かれている文章をそのままざーっと読まれると聞き手はわか
    らない。
 ★だから聞きやすい句読点やイントネーションを発明せねばならない。
 ・この文は女性の語った話である。
 ならば、文字として読まずに談として読めるのがいい。
 ただ自分が翻訳機として自分で読むのは芸が無い。
 ・「大きな堀をかいぼりしたら、大きな蛇が出ました~」
 大きながふたつ続いていて、文としてはうまいとはいえないが文字は同じでも
 違うもののことを言っているのだから同じようには読まないはず。
 ・ある文章をどのように処理するか、そしてそれを中心がぶれずに外に出せる
  かどうか。 (これが語りでは最も重要。)
 ・芸は意味を伝えるだけのものではない。
 状況や状態までも伝えられるのが話芸である。

[Ⅳ]朗読(「方丈記」三、二十四 鴨長明)
 ・文語文であるが読みやすいのは、句読点がしっかり打たれているからである。
 (しかし、逆にこの場合読む時にその通りをやるとくどい。)
 ・読点までを一切切らずに読む。
 ・声に出して読むことにより内容が引っ張り出されてくるのであって、頭でしっ
  かり納得すれば内容が伝わるわけではない。
 ・喉を開けて吐き出す。(息)
 ・一番言いたいところをしっかり出せていないと全部同じように聞える。
  (平板読み)
 ・早読みだったら“こう”でしか読めないとなると面白みがない。
 同じテンポでいろいろと読めたら面白くなる。
 ・言葉とは並列にあるものではなく、語が先に進むにしたがって重なっていっ
  ているものだ。(デジタルではなくアナログ)
 ・つなげる為に切って読むのであり、上手い人は包み込むように(つながって
  聞えるように)リズムとして切っている。
 ・意味以外のものがその声の中にどれだけ含まれているかが勝負である。
 ・説明性がなくならないと表現ではない。

◆本日の磯貝語録
 話芸とは意味を伝えるだけのものではない。

リーディング・発声(5/9)                      《ことば系》

5月9日(金)リーディング・発声

講座テーマ「文をつくり、読む」

[Ⅰ]ストレッチ ― 各自フリーで行う
 
[Ⅱ]文をつくり、読む
 ★タイトル「子どもの頃5月5日に私は…」
  条件1 大変親しい人に日常語で喋っている言葉で書く。
  条件2 上記文を小説風、エッセイ風の読み文に書き換える。

 ・Aさん「子どもの頃5月5日に私は…ふーんって感じ」
 ・Bさん「5月5日の鯉のぼり」
 ・Cさん「フラワーフェスティバル」

 感想
 ・喋り言葉で書いたものを喋り言葉で読むのは逆にすごく難しかった。
 ・小説風の方は読みやすく、聞きやすかったが、読んでいる感じが出てしまって
  話し言葉風にとはいかなかったのではないか。
 ・喋り言葉として文章にしても、それを喋りにできない。
 ・喋り読みをすると、話し言葉風に読み聞かせをするの違いがよく分からなかっ
  た。
 ・日常の喋りというのは個人差があるなと感じた。

◆本日の感想
 むずかしいです。すぎさった事を文にする…
 私はちょっと困りました。

リーディング・発声(4/18)                      《ことば系》

4月18日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声①」

[Ⅰ]日本での朗読の流れを考える(磯貝塾長)
(1)朗読のはじまり→江戸期に印刷がはじまり、民衆も読み本を手に入れ、読み
  聞かせた。
 ・宗教(仏教)の伝道のために巻物を読んだり、経を聞かせたりした。
 ・その土地の由来、歴史など伝えるために誌したものを声を上げて読んだ。
 ・朗読に関しては芸能のみというわけではなく、法律や政治など様々の場面で
  行われてきた。
 ・歌舞伎でも各座が狂言台本を売り、客は買って読み、覚えていった。
 ・終戦後、子ども達を集めて朗読会が盛んとなった。
  ↓
  先生が読んだり、大人達が読んだり。
 ・昔の芸能としての朗読は今と大分違っていた。
   ex.一龍斎の勉強会など(見物人との間に交流があった)
   ex.歌舞伎など、顔合わせの前に偉い人の前で台詞朗読もあった。
 ・元来の朗読は書いてあることを声に出して読むのとは違っていた。
  今の朗読文化とはそこが異なっていた。
   ↓
 ◎本講座は日本文学の古典作品から入りやって行く。
  “方丈記”から口語迄をやっていく。
  表向きの語彙、文章を読み上げるのみならず、その元にあるものを、読み上
  げる芸人を目指す。
   ↓
  そのためにどれほどのものが必要なのかさぐる。

<<朗読とは現代語における噺家のことである>>
 全てを理解していると噺せない(全然理解していないのは問題外)
 ・朗読は語りだ。語り部だ。
 ・今の朗読は語や言葉に意味が乗っていないため、連想ゲームのような
  実(じつ)の薄いものが多いのでそれは避けたい

[Ⅱ]テキスト朗読(方丈記 鴨長明)
 ◎読むと語るの違いをはっきり出せるようになろう。
 ・明治以後、”語る”というのは悪いものにとられがち。
 ・昔からある読み語りは時代とともに崩れていっている。
 ・読みから表現が教育の中で抜き取られた。
 ・やっと国語教育で復活したが、あくまで義務的表現どまり。
 ・日本の現代語の芸を創り上げる。教わりたくなるような芸を創る。
  ↓
 更に読む“迫力”をつけて!

 Aさん:文は最後が一番重要。だが、最初から徐々に迫力がなくなった。
     このテキストを利用して迫力を表現する。

 ・頭で感じた感情を口読みする方法は改めること。
 ◎深い息と降りた喉でしっかりと語ること。
 ・初めに自分の気持ちを出すとそれ以外が出来ない。
  基本はどんな内容でも出来る元をつかむ。→そこから語りの表現に入り、
  自分の情感へ。

 Bさん:言葉の最後で何かがくる?何かが抜ける?

 ※『方丈記、鴨長明』…名詞であるので足まで全部おろす。
 ・∇←こう尻下がりにつくらない。△←これくらいの意識で。
 ・芸能は枝分かれすると弱くなって行く。
  そこの中心のものを作りたい。
 ・芸人は自己主張が強いとダメだ。
  自分の考えでやることは芸ではないんだ。
 ・“あらず”“なし”―“ない”ということを表す。ないからといってふっと
  なくしてしまわない。

 ☆みなの前で一人ずつ読んでみる
 Bさん…自己採点30点
 Cさん…声が裏返った。わざわざ表現したのでないなら、何故そうなったのかを
      捕まえておく。そうすると次にそうならない。
 Aさん…「方丈記」「鴨長明」 それぞれの意味をとって発する。舞台が高くな
      っているのはそこにおいても客の位置まで降ろせということ。
 Dさん…自分の考えから発するのではない。音声。

 次回「お山へ行く」を読む。下読みをしてくること。
 ひらがなを漢字として考えながら見てくる。

◆本日の磯貝語録
 「意味がわかっていても噺せるわけにはならない。」
 声を出すことで生きた意味を具体的につくり出し、伝えるのが話芸。

◆本日の感想
 四人という少人数で、各々の読みが一本勝負の連続で濃密だった。