FC2ブログ

俳優ことば(3/18)                        《ことば系》

3月18日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフ試演会「かもめ」」

椅子に座ってのストレッチ(磯貝塾長による)
①上半身をゆるめる (仙骨を立てて、腰をねじる。前に倒す)
②喉を開ける (咽頭を上下 唇を動かす)
③下半身をゆるめる (ソケイ部からゆるめていく)
④口腔運動 (リップトリル、舌打ち、ファルセット、巻き舌)
⑤呼吸運動 (Zの口にして、息を出し入れ)
⑥母音、子音(響きを大切にして出すこと、口で言わない)
 (たて口)

・出している音を自分でどう聞くか?
・良い響きを使って、テキストを読み、その音からおこしていく。
・口腔の奥のひびきと喉の響きから、心や身体の状態をみつけてゆく。
・そのことばの持つ意味や様々のものの、頭の理解や反応、指令などが同時に
 身体の反応になる。そのつながりを作る、または実感する。

◆本日の磯貝語録
 言葉(セリフ)は多機能で、同時に様々なものを表出している。それを音声で伝
 える。
 ◎台詞は文字化された多機能様々性の結果である。

◆本日の感想
 もう少しで手ごたえを得られそうだ、という感じをうっすら感じて「かもめ」終了。
 文字からでなく、その音から人間の生理や心理を作っていく、という事ができた
 のが 今日の収穫でした。一年間ありがとうございました。

俳優ことば(3/11)                        《ことば系》

3月11日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフの技法、戯曲を使っての練習」

 18日の試演会に向けて、テキスト「かもめ」の中から、自分のやりたい役を選び
 決める。

 ・役が自分を呼んでいるかどうか! 役で自分の心が動くかどうか。
 ・自分が出来そうな役は、なるべくやらない方が良い。
 ・選んだ役のどんな所が好きか、どんな人間か、ピックアップする。
 ・書いてある役を声に出して、自分から離しながらも、実感すること。

〔役名:演者(読む場)〕
  シャムラーエフ :Aさん(p.60~)
  メドヴェジェンコ:Bさん(p.117~119)
  アルカージナ:Cさん(p.34~35)
  マーシャ:Dさん(p.117~119)
  ニーナEさん(p.29~)

◆本日の磯貝語録
 セリフは、感情的にとらえてはいけない。その原因(背景)と今そこにある事実を演
 じることで、決して感情を表わにすることではない。  

◆本日の感想
 「かもめ」で自分の役を決めて、初めは自主練習をした。先生の前での読み
 で、「湖には波が立ってるわ。大きな波が」のセリフで、「湖を見たか!」の
 一語に自分のウソに気付き、つもり芝居を思い知りました。

俳優ことば(3/4)                        《ことば系》

3月4日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフ演習 チェーホフ「かもめ」」

見本市(3/21)では、Aさんが夢十夜~第一夜~
            Bさんが夢十夜~第二夜~ を読む。
 ・テキスト「かもめ」について、自分なりにわかろうとすることをやめると、その本
  から浮き上がってくるものがある。(そのものを客観化するクセを育てる)
 ・かもめの世界で、登場人物を見る事が大切。自分の日本人的イメージで見
  てはいけない。自己イメージ以外のイメージを追及する。
 ・チェーホフは、ロシア人として、この「かもめ」をどう伝えたかったのか、を考え
  る。何を伝えたかったのか?
 ・俳優として日本人が、ロシア人の書いた戯曲をやる時、日本語で訳された、
  日本人べったりの台本を、どうやったら、チェーホフ(ロシア)に近づけるか!!と
  考えること。自分の知らない世界を捕まえたいと思うこと。自分に近づけない。
  現代とは違う生きた人間達。
 ・一番初めに読んだ時に感じたことは、全部、忘れること。二度目に読んでも、
  同じ感想を持ったなら、それはあなたがその台本を読む力がないと言うこと。
  本に読まれたら演ずることは出来ない。
 ・見る観客にわからせるためのリアリズムが必要なのであって、自分のリアルをし
  てはいけない。
 ・力が弱くなると自分達のやりたいようにやるようになる。それしかできない。
 ・単なる観客眼や批判眼で見たら、全ての作品の面白さはわからない。
 ・作品のテーマを直感でとらえる癖をつけること。
 ・自分の中で、本の中の普遍性を見つけ出す力が必要。
 ・人間の命の感触は、普遍的である。
 ・本当の劇がわかる俳優を作る所はここだけ。
 ・見えてないものを、見せる所までもちあげること。
 ・よく読むこと!! でも時間をかけて読んではいけない。

 ※最後の回(3/18)に、「かもめ」の中の役を演ずる時、どうするかをA4(1枚)
  に書いて発表する。(1役決めて考える。)

 ◎物・心・事には、個有性があり、しかも流動的である基底次元がある。次に
  各々の個をたばねる共通・共有性という次元がある。更に大きな属性という
  次元があり、各々が時性という別次元でしばられている。これら全てを統合
  し、つき刺した次元に普遍性というものがある。

◆本日の磯貝語録
 ・読まされると読むのでは違う。読むには力が必要だ。
 ・人間の生の感触は、普遍的かつ個的なものである。 

◆本日の感想
 今のここに生きる事に安住し、でもその先には何かがあると感じながらも、そこに
 行く事を怠けている自分が情けないです。

俳優ことば(2/25)                        《ことば系》

2月25日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフを演じるために/書かれた話し言葉の具体化への本質」

〔1〕磯貝塾長による「音感訓練個人レッスン」(ピアノを使って)
 声を出すために
 ・自分の知覚ではなく、感覚の軸を捉え、特に音感を育てる。
 ・俳優は、どうやって自分の素地を保つか、その方法を見つけること。
 ・音は、耳と鼻と喉で受けること。
 ・音楽の声の響きは、台詞にも使える。
 ・何としても、音も声も、正確に聞く(受ける)事で、音感を育てること。

〔2〕座学「今までの演劇の言語(文字台詞と声セリフ)」を考える
 本を読むために
 ・台詞と言う書かれた文字を、今、その場で表現する時、自分がどういう状態
  で、どういう態度であるか、問われている。
 ・演劇は、再現芸術である。再現が消耗や質的低下になっては、芸術性が問
  われる。(昔から繋がり、今も生きていて、これからも表現できる普遍性)
 ・今の演劇は、消耗品。眼移りするものばかり追いすぎる。
 ・台詞から次へ次へと進んで行く活力を見つけ出せるかどうか!!
 ・生きるベクトル、死ぬベクトル、それぞれ違うから面白いものになる。
 ・言語(言葉)から、心の動きをとらえること。
 ・自分の知らない自分(心)を発見できるようになるために、台本を読むこと。
 ・俳優は、ストーリーを追う読者になってはいけない。著者になり替わり、しかも
  部分的(役)表現できなければいけない。
 ・台本を読みながら、自分の声ではない声(音)で、読めるかどうか。
 ・話す(しゃべる)ことが確立されていない日本で、与えられた台詞をどのように話
  すか 俳優は真剣に考えなければならない。
 ・死んでも残っていくものが作れるかどうか。そして先を作れるかがアーティスト。
 ・自分の自己消費で終わってしまうのは、ダメ。人を触発させる。もしくは、自分
  以外が育っていくように出していくこと。
 ・本を読むためのもと、声を出すためのもと、その本質をここでつかまえる。
 ・そのセリフをどの様に言うかのテクニックはある程度、教わればわかる。しかし、
  テクニックの元にある身体的・精神的・知的な基盤を理解する力がないと、表
  現の本質にせまれず、芸の質は上がらない。
 ・「なぜ演じるのか」「何に向かって演じるのか」をしっかりつかむ知力、精神力、
  身体力をきたえること。
 ・テキスト読みにより(かもめ)、その役の造型はある程度可能になったが、それを
  私自身に移す時、受け所である自分の準備が仲々うまく出来ない。

◆本日の磯貝語録
 人間が生きている原則:「話す」~しゃべる~である。

◆本日の感想
 本日は、音感訓練による、自己修正のため発声練習をしました。修正というよ
 り、今の自分の再確と微調整ができました。

俳優ことば(2/18)                        《ことば系》

2月18日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフと心演習/かもめ(チェーホフ)による」

〔1〕芝居を作っていく方法 ② テキスト 第三幕
 「台詞の出し方、捉え方」とは…
 ・台詞には、原因があり、動機がある。役者はそれを探さなければいけない。
  そして台詞は、未来をも記している。
 ・チェーホフの時代は、豊かな心から落ちていく心(上から下)と落ちていた心か
  ら豊かな心へ(下から上)の2種類の心が交差している。だから台詞に二重性
  がある。
 ・その言葉は本当は、何が言いたいのか、何なのかを考える。
 ・常に心を感じる。心をつかまえる。これは、理屈ではない。心の感性を肥やす
  こと。
 ・人の心を捉える時、自己感情、自己心でのみ捉えない。客観心を育てる。

  ・日常の関係(一般コミュニケーション) 

   私 ⇆ 相手 (二人で話している時、二人だけの存在でいるのは日常)


  ・芝居の関係
            ↗相手  (二人以外のもう一つの存在を感じながら、
   私 → 表現         二人で話すのは、芝居)
            ↘客

 ・精神面を捉える時、書かれた台詞が、自分に本当におこるか、自分の心から
  スライドする方法もある。
 ・台詞を言っている人の心を受けて、自分の心がどう動き、変わるかを捉える癖
  をつける。
 ◎心の感性は、多い方が役者として良い。必須事項!
 ・役者は、ただやればいい訳ではない。必ず責任がつきまとう。
 ・日本のシリアスは悲劇的。ロシアのシリアスは喜劇的。
 ・一番、楽に出せる感情は、「笑い」。(だから落語を観に行きなさい。)
 ・生活をしている時に自分の心を捉える。その全てを表現する。
 ・台本に書かれた役の心を捉え、全てを表現するのが、俳優の仕事。
 ・気持ちの問題にせず、心の事はもっと知覚的や身体的で、具体的にすること。
 ・出す側が深ければ、受ける方も深く捉える、浅ければ、浅く捉える。
 ・台詞は、実際にいる、生きた人間の言葉にするのが条件なので、そこに生きた
  心をつくりだす材料である。
 ・芝居での役(自分の)状態(精神、身体)、様々な関係は、自身で見つけ出し
  てゆく。台本に書かれていない裏の心を想像して捉えること。この心を捉え
  る作業は、(台本を読むのに)十年ぐらいかかる。その先の心のことにまた
  十年かかる。必ず心のわかる人が世の中にいて、その人達に最高の心を伝
  えたい。そんな人達が自分の心(役の心)を観に来てくれる。もしくは今、客席
  にいるという、緊張感が必要。
 ・ストーリーではなく、心を読み出すこと!!
 ・先ず、心をつかまえる修行をすること、心で聴く、心で読む、心で捉える。
 ◎心の感性を広げる、高める、深める。

◆本日の磯貝語録
 ・芸能・芸術は、コミュニケーションの道具にならなくてはいけない。
 ・今、演劇で表わしてほしいのは、生きた人間の全ての“心”

◆本日の感想
 マーシャ役でテキストを読みました。実際、音声にしてみて、一文、一句、一言
 に注意しながらやってみると、黙読している時の10倍くらい細部まで実感できま
 した。私の台詞を相手役が心で聞くためには、心を通して台詞を出さないといけ
 ないという責任もちょっと感じました。

俳優ことば(2/4)                        《ことば系》

2月4日(水)俳優ことば

講座テーマ「役の造型―かもめを通し」

〔1〕芝居を作っていく方法 テキストp.13のトレープレフ「おふくろはね…」から読む。
   「台詞術」とは…
 ・俳優にとって、書かれていることがどう言うことなのかを考える。
 ・身体を使いながら、台詞の声を決めていく。
 ・一般的に書かれたことが先ず出来ること。そして、その俳優ならではのものを
  つくりあげること。この双方に対して頭を使う事を演ずるという。
 ・書かれていることを、そのまましゃべっても劇にはならない。
 ・書いてある内容、社会問題、関係、自分の心象、これらのことを解決する
  こと=演ずる
 ・観念的なことほど、具体的にしないと演ずることは出来ない。肉付けすることが
  らは、台詞に書かれている。
 ・劇とは、文字によって書かれた、潜んでいるものと、そこから自分がもらってお
  きること!!
 ・自分なりの考え方なんて、単純化することが出来てから!! 客の欲しがる事柄
  を見つけ出すこと。
 ・俳優は、原因がないことをしてはいけない。全部の観点(台本中の)から原因を
  みつけること。
 ・身体におきかえること、口だけでぺらぺら読まないこと。
 ・早く台詞を言えるのは、名優のみ。はじめは全身でゆっくりと。
 ・役が生きていること、そのために決めていく。身長や性格、おじさんが好きか、
  お母さんが好きか、嫌いならどうしてか考え、何に対しての思想があるのか、
  すべて台詞から探し、決めていくこと。

◆本日の磯貝語録
 演劇による自然は、口ではなく「喉」にある。 

◆本日の感想
 台本の読み方、台詞の言い方、役の作り方、劇の作り方など、一つ一つ丁寧
 に学べた。種々やっていきたい。

俳優ことば(1/28)                        《ことば系》

1月28日(水)俳優ことば

講座テーマ「人物の心」

〔1〕チェーホフの時代
○チェーホフの時代(1860~1904年)は、ロシアの変革期で、文学上新しく発見
 されるべきものより、全てのものが打ち崩されなければならない時であった。
 地球上で同時代に、各地で同じ事が多発する事実がある。
○本来心は多様で、いまその何が現われているかを知ること。
○本を読んだ時→自分で分かるように理解する(1回目)
       →誰もが納得出来る解釈を見つけ出す(2回以降)
◎「共有」について→台詞の中の多様な心の中から、共有出来るものを見つけ
             出してゆく。
            自分の個的または独創的な心ではなく、他人と共有出来
            る心。

◎「解釈」ということ
  そこに書かれた文章、言葉、文脈等を通し、共有な心を見つけ出すこと。
  ○「さあ、どうかな?」を各自、様々演じて見る。
    どんな心か全員で討論し、他人の読みを真似して心をつくってみる。
  ○独言でも客に聞かせること、伝わるように話すこと。

〔2〕「かもめ」セリフ演習 p.12~
 ○他人の言い回しでも、自分が共有出来る物は積極的にやってみる。
 ○口先セリフでなく、そのセリフの心(今回は他人のもの)をつかむこと。
 ○その役のそのセリフの動機をしっかりとつかまえる。
 ○思いつきでなく、反復出来る心をつかみ取ること。
 ○文字の裏側にある“心”をまず決めなければならない。
 ◎心というのは、自分の胴体(はら)の中にある。
   (技術的には、腹の落とし方・重心・ささえの使い方)
 ○他の役のセリフを聞く時は、頭の耳聴きでなく、深い心で聞くこと。
 ◎原則:台本に書かれている事は全てやる(言う)
     台本に書かれいない事は言わない。
  例:、。 … ― etc.
   内容、どういうもの、どうする、どういう等
   間、タイミング、強弱、早さ等は心の動き方により、最適なものを見つけ
   だす。

 ◎「心」には方向があるが、セリフが進むに従い、方向が変わることが多い。
  しかし、次に向かう方向は、ほとんど次のセリフに答えが書いてある。
 ・人の心や気持ちは、喋ると変わって行くもの、他人のセリフを聴くと変わってゆ
  くもの。

 ◎セリフから「他人の心を見る」「自分の心をつくる」のが、役者の仕事。

◆本日の磯貝語録
 多様な心の中から共有できるものを見つけていくのが、演劇の解釈、役者の仕
 事。
 
◆本日の感想
 口調やテクニックではなく、心のベクトル、ポテンシャル、そのモチベーションが、
 セリフに生命を与えるのだなと思われました。他人の心を見る、聞く力こそ、役者
 の力だと実感しました。

俳優ことば(1/21)                        《ことば系》

1月21日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフの技術―Ⅱ 人間像の実態を知る ③」

〔1〕ピアノから出る音を側頭上部でとらえ(受け)、更に心でとらえる。
 ①上のミの音を聞いた時、身体のどこでとらえたか、響いた所を指でさし
  てみる。(目を閉じて受けないこと!!)
 ・音は瞬間だから、考えている暇がない。
 ・あるものを、どうやって正確にとらえるか、出ているものをストレートに受け
  ないと自分の好きなようにしか台本を読めなくなる。

〔2〕「受ける→聴く」を考える。
 Q:「発することに関する要求と受けることの要求、あなたはどちらが多い
   ですか?今まで受けることのやり方を学びましたか?そして学ぶ前と
   後では違いますか?」と皆に問う。
 ・それぞれに違うけれど、演ずる(表現する)ためには、受けることが出来
  ないと発することが出来ない。
 ・受ける人(相手側)の事を考えてやらないと、押し付けになってしまう。
 ・受ける訓練をすべきである。自分化してしまうと伝わらない。
 ・耳の上、コメカミ辺りで、音を受けるととらえやすい。
 ・言葉には意味がある。それを伝えるために音がある。
 ・閉じて受けているのは、自分のフィルターで防御していることになる。
 ・音を聞いた時に開いていると、きたものを受けることができる。

〔3〕前回の宿題である、チェーホフについて調べる(河上さん)と「かもめ」に
  ついて調べる(木村さん)を発表。
 ・ただ、書かれているものだけでも出来るけれど、それでは芝居にならな
  い。演ずる立場で、このチェーホフのテキストを読み込んでいく事。
 ・テキスト解体は、演者(やるため)の勉強が第一目的ではない。見る側の
  ために知る。客は我々より余程良く知っている、という立場をとるため。
 ・「かもめ」から自分の考えを見つけて、“どう感じたか”とらえて、書かれて
  いるどのキャラクター(役)に、惹かれるかを考える。
 ・書いてある言葉を私の心がどのようにひっかけてとらえているかを気づく
  こと。
 ◎戯曲は、生きた人間をやるのだから、心の多面性がないと読めないし、
  演じられない。
 ・ロシア芝居は、リアリズムを入れること。年齢やそこに行くまでの人生を
  決める。
 ・外国の文化は批判に照らされるもの。何かを出すってのは、それを潰さ
  れるものだと思って出す。
 ・演ずる自分の特徴をとらえたうえで、役を作っていく。
 ・辻褄があっていなくとも、心が通っていれば良い。
  間(ま)の間に、心がどうなっているのかを作る。
 ・心を動かして、心を変えて、自分の心にウソがつけるかどうか。
 ・書いてある文字から心をみつけ、心のゆれを表現するのが俳優。
 ・私の心は基本、ウソ。だから探すんだ。

◆本日の磯貝語録
 ・精神的肉体関係があるのが、今の日本人。
 ・戯曲を読むには、多面境の心が必要。

◆本日の感想
 その言葉にふさわしい心があり、その心はそれにふさわしい声を持ってい
 る。それを探し、生きたものにあらわすのが俳優の仕事だと言われた。何
 と素敵な仕事なのか。

俳優ことば(1/14)                        《ことば系》

1月14日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフの技術―Ⅱ 人間像の実態を知る」

〔1〕ピアノを使って、‘人間の心のストレッチ’をする。
 ①唇を使いながらも、胴を響かせる。(寸胴の中に心を置く)
 ・今までの自分の口や唇の使い方では、他人に伝わる、他人に分からせる音
  は出ない。自分ではないものをやるのが俳優。

 ②ル、ル、ルと言いながら、1オクターブずつ上げていき、下げていく。
 ・音を流し、心を流す! 流さないと心は止まり、聞いている人には、説明にな
  ってしまう。息を出していくこと。
 ・俳優に与えられるのは、言語化した言葉(止められた言葉)。それを生きた
  ものにするために、流れる心をとらえる。

〔2〕テキスト「かもめ」演習
  宿題:チェーホフについて調べる(河上さん)
  宿題:かもめについて調べる(木村さん)

 ・今を知るために、過去を知ることが大切!!
 ・自分が歴史に乗っかっている。そして、これから未来に向かう。これを生き
  ているという。これから、おきることをみとめている。
 ・心は続いている、受け継がれていると心が感じないと、利己的になってし
  まう。
 ・過去や未来が分かるのは、心があるから。
 ・人間の心は、人類の心。人は各々生命、身体と気質等は同じで、機能性
  が違うだけ。共通の心がある。

(1)p.163を読んでいく。
 ・喜劇(ファルス) 今の日本で考える喜劇ではない。それから劇の中に出てく
  る言葉遊びでもない。ここの喜劇は、ウラ(裏)をかくもの。ゲラゲラ笑うのは、
  コミックである。
 ・演劇は暴いてはいけないものを書いている場合がある。
 ・「素っ気ない気分」チェーホフは、あまり執着心がないタイプ
 ・チェーホフは半分ぐらい、あて書きをしている。
 ・ロシア人独自の細かい心がある。繊細な心は、ダイナミックである。それは、
  言葉(ロシア語)が、そうさせている。
 ・ロシア人の心を、チェーホフは書いている。しかし、今の私達の心で読んで
  は、わからない。声を出してみなくては分からない。
 ・昔から繋がっていることを、ヨーロッパ人は信じている。
 ・前書きや後書きには、演ずるためのヒントがつまっている。
 ・かもめは、チェーホフの心を通って出来ているのだから、チェーホフの心、
  そして、役の心を見つけることができれば、演じやすくなる。
 ・自分にならないための、台本の読み方を見つけること。
  台本にのまれてしまうと、演じることができない。 

◆本日の磯貝語録
 演劇の存在理由は、把握できない心を実態(生きたもの)にするため!!
 本を読むとは、心をつくること(演じるための) 

◆本日の感想
 身体を寸胴にして声を出し、身体に一本筋をつくり、息やエネルギーの流れ
 をつくり出せると面白いことになるだろうと感じました。

俳優ことば(1/7)                        《ことば系》

1月7日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフの技法 Ⅱ」

〔1〕歩く… 自分を調整するため、歩くことで自分をとらえる。
 ①両手を上にあげて歩く。
 ②両手を胸の前で伸ばして、空気を押すように歩く。
  (右手だけ、左手だけと交互にする)

〔2〕9月~12月までの講義の振り返りをしてみる。
 今期は具体的にしていく。
 俳優は、自分が自分でないものをやる。与えられた、人間じゃないかもしれな
 いものをその場で作りあげる。その為に、「自分と他人との違いを明確にする」
 訳の分からないものをどう言う風にしようかと考えること。
 書きこまれたことを表わすのが、キャラクター。その概略(要)をどう解釈するか、 
 そして解釈した事を、全く逆にとらえてみること。
 人間には不確定要素がある。それを発見できるかどうか。
 それには「心」が必要!!そして心を分かるために“実”がより分からないといけ
 ない。
 書かれている事に対する「これ本当にそうなの?」と常に考えないで、書か
 れていることをうのみにしていると、その事を生きた、生(なま)のものにするこ
 とができない。
 必ず、違いを発見すること。
 
※次回宿題 「自分と○○の違い」
 ①概要(念)の違いを見つけてみる(生理的、社会的、そして心まで)

◆本日の磯貝語録
 ・人には、知力と心力、体力、感力がある。
 ・言葉(文字も)は、そのままではなく、“解釈”することが必要である。  

◆本日の感想
 心は確かにある、が考えると分からない。色々な表わし方、見つけ方がある
 が、実態はやはりつかみにくい。でも心をつかめないとダメなのは分かる。