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歌・演奏(7/17)                          《音楽系》

7月17日(木)歌・演奏

講座テーマ「試演会『セヴィリアの理髪師』よりロジーナのアリア」

※今回に限り9:30開始
[1]各自ストレッチ・声だし

[2]リハーサル(全員一緒に数回通し)/ダメ出しと小返し
 ・マスクまで響きがあがっていない
 ・舌の動きが緩慢になっているため子音が聞こえてこない
 ・アジリタのところに力を入れすぎない。
 ・高音域を力任せに出さない
 ・語尾の子音をしっかり出すように(日本語にはないのでより注意が必要)

[3]試演会
 ①Aさん 5’39” ②Bさん 5’38” ③Cさん 5’45” ④Dさん 5’32”
 ⑤Eさん 5’40” ⑥Fさん 5’45” ⑦Gさん 5’47” ⑧Hさん 5’49”
 ⑨Iさん 5’53”

[4]講評
 ・“自分”が出てきてしまう。“そのこと”ができていない。
 ・動くことで自分を消すことが出来るのに、自分の生活範囲の動きしかできて
  いないので、アリアではなく“自分”になってしまっている。
 ・マスクの響きが出来ていない。アジリタがマスクではなく口になっている。
  マスクの響きに持っていくためには胸に降ろすこと。
 ・稽古が足りない。稽古していたとしても音符に従っていない。
  なんとなく雰囲気でやっている。オペラの振りはなんとなくでやるものでは
  ない。
 ・皆自分の声で歌っている。ロジーナの声になっていない。
   →ロジーナの音楽でない。
 ・オペラの芝居は全部音楽をすること。音楽ですること。
 ・改善するということと前に進む、ということは違う。
 ・歌わなければいけないという必然が、自分の個人レベルに埋没していては
  ダメ。音楽的ではなくなってしまっている。
 ・芸術というものは個人が行う、個人を超越した作業であるから、個人の日常
  に引き戻してはだめ。
 ・「役を演じる」ことと「役を歌う」ということは同軸、異質である。

◆本日の磯貝語録
 はれやかな気分を持っていないと芝居は出来ない

◆本日の感想
 音楽をすることと、役を演じること、どちらも偏ってはいいものが出てこない。
 音楽の力を侵すのでなく、音楽の力で演じるセンスが必要のようだ。

歌・演奏(7/10)                          《音楽系》

7月10日(木)歌・演奏

講座テーマ「ゲネプロ/セヴィリアの理髪師より ロジーナのアリア」

[1]各自ストレッチ

[2]声だし(全員で)
 ・全体的に体が寝ている。
 ・言葉がはっきりしていない。言葉を伝えようとすること。

[3]ゲネプロ
 ①Aさん 5’46”
 ②Bさん 5’44”
 ③Cさん 5’44”
 ④Dさん 5’40”
 ⑤Eさん 5’24”
 ⑥Fさん 5’43”
 ⑦Gさん 5’37”
 ⑧Hさん 5’50”
 ⑨Iさん 5’51”

[4]ダメ出し(個々に)
 ・下を見ないようにすること。なんとなく下を見るのは観客の気がそがれる。
 ・「e chento」の「e」の発音。低くならないように。日本語の発音をしたら
 重くなってしまう。基本が胸声にのった頭声で歌うこと。
 ・胸にのせた声を出すように。
 ・低声を出す時、顎を使ってノドをあける。地声にならないように。
 ・手紙を書くシーンは具体的に。書いている手紙の内容が手紙に移る。
  その気持ちが歌にのってくる。なんとなく書いたフリでは嘘芝居になる。

(小返し)
 ・2度目の「Si,Lindoro」から
 ・「lo giurai,la vincero!」のところ、休符で安心して止まらない。
 ・「Il tutorricusero,~」止まらない。休符前に音が落ちないように

 ・楽譜のフェルマータ等がついていないところは譜面を守る。勝手に変え
  ない。

◆本日の感想
 ロジーナの役作りを色や好むもの、スタイル等々を自分で想像してはっきり
 決めないといけない。演じることの面白さが少しわかった。毎回が“これで最
 後”と思い歌います

歌・演奏(7/3)                          《音楽系》

7月3日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古/セヴィリアの理髪師より」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]立ち稽古(演習~衣裳を着けて)
・個々自分のスペースを決める。各自椅子を一脚用意。
①音楽なしで言葉をさらいながら動きを決める。
(注意)・なんとなくフラフラ動かない。この言葉の時にはここにいる、というのを
     しっかり決めること。位置と移動、仕種等をしっかり決める。
    ・しっかりと前を見る。目が空を見ないように。床をみない。
②音楽に合わせ演じる(演技歌唱)
―歌いながら目がうつろにならない。意味なくキョロキョロしなこと。
 ・最初の“Si,Lindoro”2度目の“Si,Lindoro”どちらも何か違うアクションを
  すること。
 ・歌っていると主観的になりがちだが、自分が今どう歌っているかということが
  頭の中にありながら歌っていくことが重要。

<Lesson>ロジーナとして歩く(キャラクター歩行)
 ・下を向いて歩かない。指先まで意識すること。いつでも歌に入れる口・舌の
  状態を保つこと。

☆ロジーナは何歳か?! ― 18歳
 ・若くはなれないが若いつもりはもっとダメ。若い娘はももで歩く。
 ・「鼻筋に意識がある」ことが重要。外から見て美しい歩き方を身につける。

◎前奏でどう動くかがとても重要になってくる。
 ・中身がわかるからそれが表情にでてくる。曲の変わり目で終わったと思って
  安心しない。終わりは次のことを起こすための準備。
  自分の中をしっかり充実させて表に出す。
 ・イタリア人は指先がしゃべっている。なんとなく指を動かさない。
 ・肩と首に力が入りすぎて、肩が上がっているのでもう少しリラックスをすること

<Lesson2>自分の立ち姿を美しく見せる方法
 片方の足を少し後ろにひく。鼻筋は正面。足を後ろに引いた分だけ腰を正面
 に対して開いた状態になる。お客様に筋を見せる。

◎間奏の間もなんとなく待たない。次の芝居のための言葉をつくる。
 ・芝居が遅い。間奏の後の“Io sono docile~”への準備が足りない。
 ・“mi fo qui dar”の“dar”の時の顔に注意。又、重心を下げること。
 ・それぞれのフレーズの終わりの芝居がだらけている。
 ・自分の中に起こったものを落とさない。高揚しても肩は下がるのが良い芝居。
 ・2度目の“Ma se mi~”ちょっと秘密めいたものにする。策略を練っている。
 ・“e cento trappole”策略を練っている間に成功への確信に変わっていく。
 装飾音はロジーナの頭の中がピカピカしている感じを表現。
 だから装飾音はしっかり音として出すこと。正確に聞かせる。

③一人ずつ部分演習(最初~P8の終わり/P11“Ma se mi”~最後まで)
 ・間違えても歌い続けること。何が起きても芝居はやめないこと。
 ・まだ音楽的にも完成していない。音楽を身につけることを覚えましょう。
 ・自分の中には起こっている。思いはあるが観客に伝えようとしていない。
 ・口が遅い。言葉はもっと早く作る。

◆本日の磯貝語録
 オペラの立ち稽古に入ったら常に綺麗な顔をすること。
 肩で芝居をしない

◆本日の感想
 今日は初めて一人ずつの立ち(演技)をつけて歌う。全て同じロジーナを演
 じているのに、なんと色々なロジーナのことか!試演会が楽しみ。

歌・演奏(6/26)                          《音楽系》

6月26日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古/セヴィリアの理髪師より ロジーナのアリア」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]発声練習~『発声練習テキスト』より
①2-a 「Ma」で歌唱。途中から「Na」。口で歌わないように。
   「Lai」で。胸骨に響かせる。上に上がっても肩に力を入れない。
   →きちんとした発語で息を流し続けることができるかどうか。
    生音にならないように。子音を正確に音にすること。
②2-b 「Ma」で歌唱。四股踏みの姿勢で。下半身に落とした声を意識する。
   背骨から尾骶骨までしっかり響かせる。響きのためのポジショニングをすると
   同時にちゃんと“歌う”こと。
③2-c 「Lai」で歌唱。音が上にあがっても胸骨の響きを残す。
   顎を多用すると言葉が遅れ響きが落ちる。舌先だけで「Lai」の音を作る。
④2-d 「Ma」で歌唱

“歌う”という感覚。聞いている音を追っかけるのではなく、“自分が歌う”こと。
歌っていない音楽を聴いても自分の中に“音楽”が起こる、「歌を発する力」が
欲しい。

発声は自分という楽器の調整。“歌う”というのは別のことである。
◎誰かに引っ張っていってもらうものではなく自分の中に“歌”が起こること。
“音楽する”こと。

[3]課題曲“Una voce poco fa”(「セヴィリアの理髪師」より)演習
(1)歌唱練習
 ・歌っていることの気が全部顔に集まってきてしまっている。
  力が入りすぎ(表現過多)
 ・歌唱練習の時は対象を自分の身近に作る(漠然と遠くに設定しない)。
 ・顎で言葉や感情を作ったら人間は表わせない。
 ―鏡を見ながら歌う。その時自分の目をずっと見続けながら歌う。(目で訴える)
 ・口で歌わない。舌先と喉で歌う(前胸を響かせる)
 ・自分の言っていることを自分の目でしっかり捉えること。
 →これが出来るようになると歌いながら語りかけることができるようになる。

(2)立ち稽古
 ・音楽を壊す振りをしない。その音楽の振りをすること。
 ・日常生活で何かを思ったとき、喉が反応している。間奏中、思いは喉で実
  感すること
 ・「mi fo qui dar~」の時、下顎の状態に注意。(開きすぎてもだめ)

☆リンドーロの手紙 ―他の人が書いた手紙と交換(他人の設定したロジーナ
 になる)
 ・今持っている手紙を書いたロジーナの人格で読むこと。自分にならない。
  日本語で書かれているが、口はイタリア語を意識すること。
 ・言葉と口は同時ではない。口が先行

 ・前回は自分の中で理解することをした。今回はそれをいかに外に伝えてい
  くか、ということをはじめた。
 ・下顎の支え、下唇の支えを最後まで保つことを覚えてください。

◆本日の磯貝語録
 どこにいても自分の中に音楽が起こるのが音楽家

歌・演奏(6/19)                          《音楽系》

6月19日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古」

[1]各自ストレッチ(15分間)

[2]ステージの使い方
☆舞台に立った時の注意
 基本的に上目遣い。目線は正面より少し上。視界の中に床も見えるようには
 するが見てはいけない。

 常にオケピの指揮者が視界に入っていること。又、指揮者にそれが伝わって
 いること

<Lesson>複眼
①真ん中から視線を動かさず(意識は真ん中に置いたまま)視界を広げる。
②複眼を意識しながら前進。正面向いたままbackする。
③客席に顔を向けたまま舞台を斜めに移動する。首を傾げないように。

 ・アジリタとは空間を意識することから始まる。
 ・舞台に立ったら極力瞬きをしない。
 ・舞台上を歩く時、必ず内足から踏み出す。
 ・一歩目踏み出すとき、腕は少し遠慮して控えめに振る。二歩目の時大きく
  振る。⇒客席側の手の振りは小さく、舞台側の手は大きく振られ美しく
  見える。

<Lesson>遠くの一点を指で指す
 体を少し開くようにして、全身を使って指し示す。目や指だけでやらない。

 ・「私の実感と観ている人の実感は違う」のだということをつかむこと

[3]「セヴィリアの理髪師」より
①リンドーロに宛てた手紙―各自が考えてきた手紙の文面を発表
 ・直接的に歌に影響を与えているものではないが、間接的に多大な影響を
  与えている。
 ・与えられた役のような人物が実際にいるな、と実感できるか、又、自分の
  中に似た部分を見つけることができるか。

<Lesson>他の人が書いた手紙をロジーナとして読む
 ・ラブレターは自分の思いを書いたものなので読み終わっても自分の中に残
  るものがあるはず。
 ・この手紙を書き終えて、想いが高まって歌に繋がっていく。

 ・自分の中に起こる感情を他人の言葉で表現するからこそ客観的になれる。
 ・オペラをする時、ひとつは客席のために体の演技が必要。もう一つは、心
  の演技が必要になる。
◎心は動くもの。その心の動きは言葉になって現れ、体に現れる。

②実演練習
 ・自分の設定するキャラクターを様々に変えていけるようにならないとオペラ
  はできない。
 ・書いた手紙の内容が変わればキャラクターも変わる。
 ・自分の中に思いを溜めてはいけない。自分の外側(前側)に作る。
 ・前奏を聞いている間、口を閉じて息を止めてはいけない。すぐ歌いだせる
  ように口はうっすら開けておく。口にも表情を作ること。実際に言葉を吐か
  なくても、口に表情があればそこには言葉があり、それは表現である。
  口の表情=舌の表情
 ・歌いだしが“P”になっているが内向する“P”ではなく外に表出した“P”に
  すること。
 ・体の演技は胴体部分でする。手や指先は心の演技に繋がる。
 ・音のキレの長さが感情の長さ。自分の感情ではなく指揮者の決めた長さに
  感情をあわせていかなければいけない。
 ・間奏部分では次の歌に繋がる芝居をしなければいけない。
 ・音楽を聴きながら起こしていくのは下手な人。先行して起こしていかなけれ
  ばいけない。
 ・3連音符のところにロジーナのシャープさ、機知に富んだところ、頭のよさが
  表現されている。こういうところをなんとなくやらない。
 ・「Io sono docile」のあとに入る伴奏の16分音符は何を意味しているか
 ・伴奏の音楽がどんどん変化している⇒ロジーナの心も変化している。
  音楽の動きと心の動きを一致させていく。
 ・16分音符が続く伴奏のあたりからだんだんロジーナが本性をあらわして自
  信を出していく。“自分のこの考えで上手くいく”という自信。

 ・動く時に内容の伴った動きをすること。なんとなくうごかない。
  止まる、と決めたら内容を持って止まる。
  浮いてしまうと上半身だけでやろうとするので足が動かなくなってしまう。

◆本日の磯貝語録
 自分のものは客観的に、他人のものは主観的にできるようになりたい。
 オペラをする時は気が利きすぎないこと。音楽が指示してくれる、やってく
 れる。

◆本日の感想
 “舞台上の歩きは内足から”が茶の湯と同じだというのが面白いと思った。
 宿題でロジーナの手紙を気を入れて作ってきた。なのに、他の人の書いた
 手紙の方が読みやすかったのは意外だった。

歌・演奏(6/12)                          《音楽系》

6月12日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古/セヴィリアの理髪師(ロジーナのアリア)」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]課題曲練習
①歌唱練習(全員)

②講義「オペラアリアを演じる」とは
 ・オペラとは『劇(ドラマ)』である。
 ・つもり芝居になってはいけない。自分の内面にため込まない。かといって
  吐き出すものでもない。自己実現ではなく表現するにはどうしたらいいか?
 ・音が出来ていて言葉が分かっている、という前提の元に表現(=伝える)まで
  高めることが今回のテーマ。
 ・オペラアリアを歌いたいならば、物語に興味を持つこと。その役が何を考え
  ているかに興味を持つこと。
◎“何を考えているか”が表現の原因になる。
 ・今その言葉を言いながら、頭では次のことを考えていること。
 Q:ロジーナの邸はどうなっているか
 ―部屋の位置・ドアの位置・家具の配置など具体的に決める。
 ・誰がどこにいてどのような邪魔をしてくるのか。声の飛んでくる方向など。
  つもりではなく、はっきりと決める。作る。

<Lesson>ト書きを参考に舞台の配置を決める。
 場は:4つのドアがある。ドアの先には各々部屋
 どこで:ロジーナの部屋は2階
 何を:ロジーナは手紙を書いていた。
  Q:前奏の間ロジーナはこの部屋で何をするか?
   ―前奏の間のストーリーを作れていないと実際に動くことはできない
  Q:手紙には何が書いてあるのか(具体的につくる)
   ⇒次回までに実際に恋文を書いてくること!このシーンのキーポイント。
  Q:伯爵に対して恋心を抱いたのはいつ、何がきっかけか?

 ・人に決めてもらったものでやるとつもりになりやすい。自分で考える。
 ・オペラアリアを熱唱するには筋道立ててそのことを深く考えられる能力が
  必要。
 ・歌っているのは全部「関係」。「関係」には方向がある。そして心がついて
  くる。それをいかに外にもわかるように伝えていくか。

③立ち稽古(各々自分の決めた設定で)
 ・導入部分を歌いすぎると後つなげることができない。もっとしゃべる。
 ・導入部分とアリエッタの部分がある。アリエッタの部分のテーマは何か
  →リンドーロをものにするぞ!という決意
◎感情の違いを休符や拍の取り方の違いで表現する。そのため、どのような
 内容をどのような精神で歌うのか決めないと歌い方もかわってくる。
 ・書いてあることを追いかけるだけでは演じるためのエネルギーにはならない。
 ・Moderatoの間奏に入って8小節目から9小節目で曲調がかわる。明確に何
  かが起こっている。何が起きたのか。なんとなくやらない。決める。
◎自分がやっているつもりでも外にそのように見えていないものは出来ていな
 いと理解すること→表現の原則

◆本日の磯貝語録
 言葉の裏で何を考えているかに興味を持つ。それが表現の原因になる。

◆本日の感想
 オペラは楽しいが深い人間模様だ。それを自分の中に充分に息が流れ響く。
 思い方が遅いと外にはわからない。声を出し動いて何を思い何を考えてい
 るかを外に示す。それを音楽で・・・・・・。

歌・演奏(6/5)                          《音楽系》

6月5日(木)歌・演奏

講座テーマ「荒立ち(セヴィリアの理髪師/ロジーナのArie)」

[1]各自ストレッチ(15分間)

[2]発声練習(「創造塾歌系発声練習テキスト」より)
①1.a 「u」で。響きの質を変えない。次回各自紙コップを用意。
②1.b ハミングで。高音に上がる時のどをしめない。腹腔の支えの使い方次第。
   目頭付近が響くように。
   息の流し方とレガートの練習。
③2.a 「a」で。ポジショニングをしっかりしないと「o」に聞こえる。
   息の流れの重さを変えない。
   発声練習をしながら「声を選ぶ」「歌う」ということを覚えていくこと。

[3]歌唱練習
①「アイスクリームの歌」
 わかりやすい曲のときに地に戻らないこと。ネガティブにならないこと。
 積極的に前に向かって表現し続けること。

②「Una voce poco fa」
 ・なるべく自分の情感で歌わないこと。インテンポの中で情感を動かす。
 ・譜面が入っていないと立ち稽古はできない。早く譜面を入れること。
◎歌ったらしゃべる、しゃべったら歌う。歌いすぎない。
 ・「歌う」のか「しゃべる」のか明確に決める。
 ・言葉の感情を歌っているのであって、歌いながら感情が生まれるのではない。
 ・ロジーナが“悪い女”だという実感はあるか。また、どういう“悪さ”か、自分
  の中で決まっていなければいけない。
 ・皆の歌はフレーズ毎に切れてしまっている。(終わってしまう。)次のフレー
  ズに続いていかなければいけない。
 ・「しゃべり」で同じ歌詞が繰り返される時、2回目が重くなってはいけない。

―全員“しゃべり”で歌う。
 ・まずは譜面どおりが軽々歌えること。
 ・「lo giurai」の32符音符のところを「ぺ」で練習。
 ・「Io sono docile」全部は歌わない。前半はしゃべり後半は歌う。
 ・「son rispettosa」はしゃべる。
 ・しゃべる時は自分の中に感情をためてためて吐き出す。(日本人にはな
  い感覚)
 ・言葉の終わりで安心して抜けてしまっている。言葉の終わりでは次の言葉
  の準備。
 ・曲の終わりの「faro giocar!」落ちないように、かといって吠えないように。

―一人ずつ歌唱
 ・「Una voce~la vincero!」まで。
 ・マスクに響きが上がっていないと立ち稽古に入ったときに全部崩れてしまう。
 ・表現における「しゃべる」と日常の「しゃべる」は違うもの。特にイタリア語を
 表現として「しゃべる」時はマスクが大切。副鼻腔の響き。
 ・低い音になったとき、胸にしっかりのっていないとマスクの響きは作れない。

◆本日の磯貝語録
 歌は声の表現、言葉の表現、音楽の表現の絶妙な組み合わせを作る作業。
 センスとエネルギーかな?

◆本日の感想
 セヴィリアの理髪師「今の歌声は(ロジーナ)」を勉強中です。アジリタを言葉
 付きで歌う時、どこのpositionの声で歌うかが、つかめるようにしたい。日常
 しゃべりではダメ。良いものを感覚でつかみたい。

歌・演奏(5/29)                          《音楽系》

5月29日(木)歌・演奏

講座テーマ「試唱会」

[1]リハーサル

[2]試唱会
 1.Aさん シューマン/「Die Lotosblume」
 2.Bさん シューマン/「Mein Rose」
 3.Cさん ブラームス/「Immer leiser wird mein Schlummer」
           (私の眠りはいよいよ浅く)
 4.Dさん R.シュトラウス/「Morgen!」
 5.Eさん G.Rossini/「La promessa」
 6.Fさん シューマン/「Widmng(献呈)」
 7.Gさん F.P.Schubert/「Der Linden baum」
 8.Hさん F.Schubert/「Gretchen am Spinnrade」
 9.Iさん 中田喜直/「サルビア」

[3]講評(磯貝塾長)
 ・全体的に歌曲を歌えるようにはなってきた。が、まだ聴かせるようになってい
  ない。本人の執念がないと“聴かせる”という域には行かない。
 ・“聴かせる”ということの実感をつかまえなければいけない。
 ・「これを歌ってないと生きていけない」というものがなければ歌曲は
  聴かせられない。(自分の中の音楽を表現する。cf.オペラの場合は“役”を
  表現する)
 ・語と語との接点が厳格になっていなければドイツ語は歌えない。下顎と舌の
  使い方が重要。舌の広さは日本語の1/3。下顎の支えを強める。
 ・マスクがないとドイツ語は弱い。→どんなに低い音でも鼻腔共鳴があること。
 ・子音の出し方が甘い。「m」「k」など正確なポジショニング。
 ・言葉のフレーズの取り方が歌謡曲っぽい。言葉のフレージング、メロディー
  に上手くのせて繋げる。言葉のスピード感と息のスピード感が大切。
 ・くちびるの構え(顎は開けておく)
 ・基本は胸声。胸に響いていること。
 ・マスクの響きと、胸の響き。音が低くなるほど上の響き。
 ・奥歯と舌が離れたところの響きが足りない。
 ・自分がメロディーを作り出すこと。ピアノの伴奏をもっと聴いて音楽をつくる。
 ・言葉の構えが遅い。言葉は前につくる。後ろに作るとその分言葉が遅くなる。
 ・鼻翼から上に息をもっていく。目の横の響きがなければだめ。
 ・吸気は鼻穴から額の上部に向かって吸い上げること。
 ・軟口蓋、蝶形骨、鼻の篩骨のことを改めて勉強していく。

◆本日の磯貝語録
 “聴かせる”という執念がないと“聴かせる”ことはできない。

◆本日の感想
 歌曲試唱会。ドイツリートが多く、色々の曲が聞けて勉強になりました。「歌う
 事と聴かせる事の違いをはっきりする」(先生は)確かだけど難しいです!!

歌・演奏(5/22)                          《音楽系》

5月22日(木)歌・演奏

講座テーマ「詩唱会 伴奏あわせ」

[1]各自ストレッチ(15分間)

[2]伴奏合わせ(一人10分間ずつ)
 ①Aさん シューマン/「Die Lotosblume」
 ②Bさん 中田喜直/「サルビア」
 ③Cさん G.Rossini/「La promessa」
 ④Dさん シューマン/「Widmng(献呈)」
 ⑤Eさん ブラームス/「Immer leiser wird mein Schlummer」
          (私の眠りはいよいよ浅く)
 ⑥Fさん シューマン/「Mein Rose」
 ⑦Gさん F.P.Schubert/「Der Linden baum」
 ⑧Hさん R.シュトラウス/「Morgen!」
 ⑨Iさん F.Schubert/「Gretchen am Spinnrade」

 ・皆まだ名曲を身になるまで練習していない。身になる前に演奏してしまって
  いる。
 ・「身につけよう」という意識が薄い。
 ・本来声楽はのどの実感が大切なのだが、口の実感になっている。
 ・言葉の感性は必要だが、日常しゃべりの感性とは違う。

◆本日の磯貝語録
 声楽は響きづくりと喉の音楽実感。加えて言語の感性

◆本日の感想
 9名9曲のレッスンを聴き、いつもと違った刺激を受け、勉強になった。「良い
 響きを保つために気を抜かないこと」

歌・演奏(5/15)                          《音楽系》

5月15日(木)歌・演奏

講座テーマ「オペラ歌唱+演技法/PETからMASKへ」

[1]各自ストレッチ(10分間)

[2]発声練習(『発声練習テキスト』より)
①1-c:高音にあがる時、音の質を変えない。自分の出している音をしっかり聴き、
   違う音を出していたら修正できるように意識的に発声をすること。
②2-a:胸声の練習。音が上がる時、頭部の上の方に響きを抜かない。胸にのっ
   た声を意識的に発声する。特に前胸部。
  ◎低声部の体共鳴と息の流れ。腰方形筋を使った。
   座位で足は軽くまげて前に出す。この状態で仙骨を開くことを意識。
   少し前傾姿勢で自分の前にできた空間に音を響かせる。
   自分の息で声を出そうとする。顎を使ってノドをあける。
③2-b:胸の響き。仙骨まで響きを下げる。吐く息に音をのせる。お腹(もも)、
   背中の付け根で息の量をコントロールする。体を一本のパイプにする。
   アンダーコードをつかまえる。(個別指導あり)
   個々が持つ独自性を打ち消すための発声、共通の声をもつ。

 ・顎の付け根を開く。あける。→下顎下の喉頭を左右にあける。

 ベルカント唱法-ソプラノ1とかメゾソプラノというパート概念分類を止め、
        上から下まで自在に出せる声を獲得する。

 ・“音楽”でなければダメ。“音楽”になっていれば全部良い。
  では“音楽”であるためにはどうしたらいいか-全身が均一に使われている
  かどうか

[3]歌唱演習『Una voce poco fa』
 ・聞こえすぎている。自分の中で充実しすぎ。鳴り過ぎ。
 [2]の③で練習した発声のポジションを意識。息と舌を使う。
 ・口で言おうとしない。ノドから下に向けて、ノドを開けて体の内側でいかに歌
  うか。
 ・「e cento trappole~」自分流の表情をつけない。息の流れだけでやる。

 ・“音楽”=体全部に息が流れていて、全身を均一に使えていること。
 ・チューニングしている時の自分の体の実感がないと、自分を消したところで
  「ロジーナ」という役を演じることはできない。
 ・今を演奏するわけではないが、演奏する中に今という要素が多分に含まれる。

 ・自分の声、ことば、音の意識が強くなると声帯が厚くなってしまう人がいる。
 ・声帯はなるべく薄く使う。声帯を厚く使ってしまうと表現したい時にすでにエネ
  ルギーを使っているので、良い表現が出来にくい。
 ・瞬間瞬間は厚くなるがそのあとすぐ声帯を薄くする。軽くする。

 ・言葉に関する表現力は舌でやる。

◆本日の磯貝語録
 ・「音楽が分かっている人、持っている人」に師事しないとうまくはならない。
 ・音楽は慈愛に満ちている。おかげで人の慈愛が育ちます。

◆本日の感想
 自分をやっているうちは音楽は出来ない。自分がなくなった先に音楽が宿り、
 音楽が育つ。