表現の声とことば(3/14)                     《ことば系》

3月14日(日)表現の声とことば

講座テーマ「即興と表現力③ アンサンブルのアドリブ」

〔Ⅰ〕準備運動と身体表現基礎(塾長)
 ①手をこすり合わせる→手首・腕をさする
 ②踏み足:慣れてきたら足のスタンスを変える。
        丹田をぬく・入れるなど感覚を変えながら。
 ③肘とひざを使って動いてみる。四関節を同時に動かす。

 *表現のエクササイズ③を使ってパターンを作っていく。

〔2〕即興表現③「アンサンブルのアドリブ」
 ・即興は原則反射。だが「考える」知的回路を経てないとダメ。
 ・自分の内で反射で起こったことを成立させるのは身体。
  心情的にならないため、声に出す。体を動かす。

(1)即興演習ー身体と声
  1)手の表現、声、喉の表現
  「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」を発しながら手で表現。
  身体表現は大きい方が良い。
 <エクササイズ>
 Step1.両肘、両膝、4つの関節をつかって身体表現
     *関節主導
    ・合図に合わせて動く。しっかり止まる。
     身体動は美しくなければならない=形が決まる
 Step2.身体動に顔の動きをつける。
    *動きのマンネリ化;丹田、仙骨の意識を高め
    *顔の表現=声を出す前提。喉はあいている。
 Step3.声もつける。
  ①「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」 *ハ行は日本語で一番深い音
     *アンダーコードの声
  ②「マ、ミ、ム、メ、モ」(顔の表情中心)
  ③「ギャ、ギュ、ギョ」子音、母音の距離を短く、母音を伸ばさない。
                 圧縮した音声と身体表現。
口と喉と体が一致してくるとキレイ(喉を深くあける)
     ④「ニャ、ニュ、ニョ」

  2)1人2つ感嘆詞を書き出す(2×8=16)
     その中から2つ選んで身体+声の表現をする
  オノマトペー感嘆詞
  ・ヒョー ・アキャ ・ハッ ・ホッ ・ハァー ・オゥッ ・ギャッ ・キャッ
  ・ギョエー ・ドヒャー ・エーッ ・ゲーッ ・ワヤッ! ・ググッ ・トリャー
  ・アリャ ・ウヮー ・アチャー

 *手の表現(手首・指)形が決まった時、静止する
  ・声だけだと上に上がる。体を使うことで下に降ろす。

(2)表現とでたらめ(アンサンブルの即興、2人一組で)
  ・即興はほとんどダメ。だからこそ有効なものはインパクトが大きくなる。
  ・体、頭、声がどういう状態のとき有効・無効か。
  ・芝居の中(のインプロ) 受けることも重要
  ・受け芝居は自分の内側に入れない。皮膚で反射するスピード

<題1> A「これどうすればいいと思う?」
     B「逆さにして振ってみたら?」 をきっかけに即興芝居を作る。

   ・口が先行しないで身体の動きが先行すること
   ・全てを観せる。(動き)内側に引き込まない。
   ・地でなくなるように。 *キャラクターを設定する必要はない
   ◎冷静でないと即興はできない。ただしHiエネルギーの

<題2> A「もしもし亀よって知ってる?」
    B「あ、100円で売ってた。」

 ◎インプロ・身体性が強くある。
  *振りが不鮮明なところは、言葉も不鮮明
  *聴くという動作
  *相手が受けやすいように投げる

 ◎即興はまず動きから入る⇔口先行

生き生きとした即興 ①発声 ②言葉が流れない

<題3> A[そろそろ桜が咲きますよ」(立って)
     B「梅は散りましたよ」
<題4> A[夜中の3時になると毎晩目が覚めるんですよ」
   ・ドラマを作る
   ・自分で勝手に、こういうドラマというのを作っておく
  →どういう流れになってもドラマがつくれる。
   ・使えるものを作るぞということ、そっちにいく。

<発表>
 ・聴こうとしている→自分の中に入れると苦しい。反射させる。
 ・喋り先行ではない。
 ・負ける方は早口になる。敢えてゆっくりにして自分を取り戻す。
 
 ・台本がない。自分達で台本を作っていく
 ・一緒に台本を作っていこうという意識がないとダメになる。
 ・デタラメから有効なものにしていく。
 ・相手がデタラメをしても、どう有効にもっていくか、作為でなくできる。

 ・やっていることが面白くて笑ってはダメ(地に戻っている) 役に没入しても
 ダメ。
 ・やっていることを冷静に見ている自分がいる。
 ・演劇:ある特殊なしつらえられた空間に入る。
 ・切りかえし
 ・表現のゼロ

◎即興芝居は厳格で冷静。だからピッピッとやり取りできる。
 フザケが入ったら終わり。

 ・全部聴いて、終わるまで待って出す→有効な芝居ではない。
  聴きながら何かがおこっているはず。
 ・無の状態で出されたものを確認しながら乗っけていくのは難しい。
 事前に自分の中でのライン。見通しを持っておく必要がある。

2)身体の即興(2人1組/机1・椅子3使用可)
 ◇仕草の芝居
 条件:A・・・椅子に腰掛けている  
     B・・・下手よりIN
    2人は知り合い

 ①2人で相談してストーリーを作る
  )それぞれの人がどういう人かをまず決める。
  )2人の関係を決める
  )場所を作る。レイアウトを決める。

  ・状況をセットする。その中で動きを作る。
  *身体が動けば、頭も動く

  )セリフを作る
     動線でここにきたら、このセルフを言う(動き先行でセリフを作る)
   )実際動きながら、確認。台本を固めていく
※作りやすいこと。見ている人が分かりやすい。説明が少ないことがPoint
  セリフが長いとOut

<中間発表>
 ・内面の状態を考えすぎ。心理劇に入ったらアウト
 ・お客は動きをみている
 ・心理からではなく、動きから芝居をつくる
◎次から次へと芝居を繰り出すところにドラマが生まれる
 ・誰が見ても分かる表現をする
 ・芝居を作るー何を観せたいのか
 ・普通のことをやってもドラマにはならない
 cf)普通に起こすのではない起こし方。
◎芝居は1日24時間を5分くらいに圧縮、もしくは5分くらいの出来事を
  間延びして3時間くらいにしたもの。日常の尺度とはちがう。
 *ナチュラルでできるのは、ナチュラルでないものを知っているから。
 ・心のハイスピード
 ・発するだけでなく、相手に質問させる頭
 ・テンポをかえる
 ・Aが動いたら、次にBが動かないと芝居が止まる。
 ・俳優プレッシャー、追い詰められた時、まず足を使って動く。
〇インプロで芝居を作る時は、原則喜劇
 ・思い出芝居はNG
 ・感情で何かするより、格好でみせる
 ・形が決まることで、感情になるし、声にもなる。
 ・喉・笛(より下)で芝居をする

●即興は芝居の最高峰にある
 ・初期段階でやると、ある感性が覚醒する
 ・即興芝居は洗練芝居
 ・即興の意外性・確実性があることで、芝居にキラッとしたものが生まれる。

◆本日の磯貝語録
 即興は自然の観興の最高の瞬間。芸の即興は意を超えたもの。
 言葉の即興は知の蓄積をつきぬけたもの。体の即興は美に照らされたもの。

◆本日の感想
 “即興”をやりました。“表現の最高な味付け”だそうで、瞬発力に高いエネ
 ルギー頭と身体の回転が必要だと感じ、理解出来ました。考えたらダメ、出
 鱈目はもっとダメというのがズキッときました。

表現の声とことば(2/14)                     《ことば系》

2月14日(日)表現の声とことば

講座テーマ「即興と表現力②有効と出鱈目のあいだ」

[Ⅰ]重母音,連音を考える
 重母音:2つの連続母音で一音節を形成している。
 読みの場合、どちらかが強い。

 1)重母音の調音分析
 ①イ→エ=イエ:(ex)家,いえ(Noの意)イエナミ,イエミツ
   調音点を捉えつつ、口腔の響き方などで崩す⇔言い易さではない。
  ※言いやすい〔iiyasui〕 音声化するとイーヤスイと長音化表現となる
  言葉の音節が明確な方がリアリティが高い。

 ②ア→イ=アイ:(ex)愛/愛情,情愛,相合傘
  ※公的音声⇔私的音声の問題が一番表れるのが重母音

 ③オ→オ=オー(長母音):王様,多勢,大きな
 ④ウ→イ=ウイ:初々しい

 ○言葉はその持っている音に固有の感情がある。
  概念の情感をたくさん盛り込まなくても、音声をつくる事で
 その語の感情も表れる。字を読むよりダイレクトに伝わる。
  
 重母音の言語は ・前の舌のままいえる
            ・息が乗っている/息は喉から下、身体にある。

 他の言語、ほかの人が使っている(発している)音声と
自分の音声の違いを捉える、考える
 考えるのは頭、捉えるのは耳

[Ⅱ]即興と表現②
 「有効と出鱈目の間」

(1)身体をほぐす
 ・立位:手を頭上で組んで伸ばした状態で足をふりあげる。
 ・股割
 ・蹲踞:身体の真ん中に力を集める。

(2)即興を考える
 即興の身体表現
  ・音声、言葉
  ・身体
  ・音声、言葉+身体

<即興表現は民族やジャンルにより、様々な流派や技術がある>

(3)身体の即興表現
①手と顔の仕種(仕草)
  ・仕種は無意識でしている場合が多い
 <演習-1>チョコレートの箱を開けて包みをとり、チョコを食べる仕種をして
  みる
  ・普段やっていることをわかるようにする。誇張することではない。
  ・いつもやっていることを自分で分かる。
  ・仕草の練習において、手の先・手のひら・手がどういう状態か意識する。

<演習-2>おじぎをする。「おはようございます」(座位,立位)
  ・まずは自分で自分の状態、型を確かめる。
  ・自分はやっていても、見て聞いて判断するのは受ける側。
  ・意識すべきは「手 」(最大でも肘まで)

 <演習-3>箱を指して「これです」(立位)
  ・身振り、手振り、仕草の原点は丸まった胎児の状態から生まれて、
  多少身体が伸びやかになった状態を基本形とする。

 <演習-4>声を出す+仕草:1つ5000万のチョコをあげます→仕草

②即興の仕草の真と出鱈目
 ・外部から与えられたものを受けて反応し、即興で表現する。
  (与えられたものと反応したものの変化を表現とする)

 EX-1:提供された情報を繰り返し身体表現する。
  テキスト「1」・「5」・「6」
   ・仕草は形
   ・相手を意識した動き、形はジェスチャー

 ◎どこが出鱈目で、どこが出鱈目でないかラインを探す。
  ・ある特定の状況で有効であるか、ないかではなく、その仕草そのものが
  表現として  有効かどうかのラインをまず探す。

 EX-2 :絵を見て即興仕草で反応する
  ・即興は流れてはダメ(仕草) 止めることで抽象的なものを表す。
  ・絵を見た影響が精神に行き過ぎる。仕草でしたらどうなるか。
  ・全体をするのではなく、部分をもっと具体的なイマジネーションで表す。
  ・全身で、全体でいつもするのではなく、部分化し表現すること。

 EX-3:言葉のお題に対して即興仕草(ゆりかもめ・深緑・カサの柄・熊の子)
  ・お題に対する仕草に説明性が少ないと良い(でも、はずれない)
  ・プレイのジェスチャーと表現のジェスチャーはちがう。

 EX-4:abstruction 抽象性の高い言葉に反応し表現する
     (民主主義・美しい心・昨日の夜から・渡る世間は鬼だらけ)
 ◎※抽象をする際、その印象になりがち。印象にしない
 ◎意味を求めることではなく、感覚を形象化する

 EX-5:お題に対し、顔だけで表す。
   ・お題そのものをする。お題が何だと言うことではない。
  (光源氏・ああ、お腹が痛い・プリウス)

 EX-6:参加者1人ずつお題を出し、ほかの人は即興仕草をする。
    一番良いと思うものを出題者が選ぶ。

 EX-7:発案者が単語を言う。それに対し、即興で言葉を出す。
   ・出てくるものに有効なものと有効でないものがある。
   ・飛びすぎたものがでる(特殊性)と出鱈目。表現にならない。
   ・単純な連想でも表現にならない。
   ・「色」「数字」を使った訓練。

◇感覚的というのは出鱈目ではない。
◇蓄積されたものしか出てこない。
◇仕草は「手」「指」からはじまる。
◇出鱈目ではないが矛盾があって、思いつきがある―表現

◆本日の磯貝語録
 即興は考えたらダメだ。特定の型がある分けじゃない。でも出鱈目じゃダメ。
 瞬間の説得力だ。いつも興味を持っていること、センスをみがくこと、頭と体
 を練ること。

◆本日の感想
 仕草、ジェスチャー、身振りを即興表現でやり分けを行なった。仕草のつも
 りが、身振りやジェスチャーになってしまう事を確認した。即興はこちらにた
 くわえがないと貧弱になるし、センスが問われる事が分かった。

表現の声とことば(1/10)                     《ことば系》

1月10日(日)表現の声とことば

講座テーマ「声の表現の可能性,即興と表現力①アドリブの原理と原則」

[Ⅰ]即興とは何か?
(1)即興とは。インプロイヴィゼーション(improvisation)
improvise:ある一定の流れがある。その中で、ふっと起こるもの
即興:ある状況で瞬間起こる情趣

 即興は詩や音楽の中で起こるもの(=芸術においてあるもの)

 「律」の中で人間を表そうとしていた。
   律、掟が確立してきた。息苦しさから逃げる。飛び出すことを求める
   →即興

 improvisationは→ humanity≠機械的
  ・精神的・身体的に反射が重要になってくる

 「即興」ー即時に興す。興る人間独自の状態。

(2)「興す」とはどういうことか?
  表現にとって重要なこと。基本であり、原点である。
 ≠頭でやることではなく、原則身体的である。

<興っているとはどういう状態か?>

・想像と創造の境目は?
想像:今ここに起こっていないことを想定する。
   今見えてないものを仮象として描くこと。

(3)言語による即興性
 「興す」・その場のとっさの思いつき(impression)
      感覚的に受け取った印象、感じ。
      はっきり明確なものもあれば、ぼんやりしたものもある。

演習-1<言葉インスピレーションゲーム>/全員同一語に答える
 ①様々な単語・句・短文を受け、とっさに浮かんだことを言葉で表す
 ②単語から思いつくことをメモする/口頭で述べる
 ※最初に思いついたものを離さない。
 ※インスピレーションは説明抜き。単純明快な言葉が良い
 ◎瞬間に有効なインスピレーションが起こる練習
 ※パスした回数は書きとめておく。
 ※インスピレーション,イマジネーションはエゴイスティックなもの。
   他人に影響されない。独自性が必要。
 ③口頭で述べる際、受けたこと、思いついたことを表現して出す。
 ※インプロ・アドリブは原則表現の世界。

◎イマジネーションの用件
 ・視覚的である。しかも立体的である。そして具体的である。
 ・出されたものの意味にとらわれない。

 ・平易な言葉からイマジネーションがはねるか/はねっかえる何かを作る。

・improvisationはリラックスしていてはだめ。意味感覚を持った反射。
 improvisationに必要な緊張感がある。

※出された言葉の説明は面白くない。
※出された言葉に近づき寄り添っては発展は無い。

●反射するための「受け方」/次に表現する(出す)受け方・用意

<演習2>1対1
 ①出されたものに対し2音で答える。
 ②答えたものが有効かどうか周りがジャッジ
※もらったテーマに対しえ共通概念に持っていかない方がよい

◎improvisationに必要な頭の回路,身体の状態がある。
 説明をする
    自分にひきつける(表現にならない)

(4)本日の実演の自己評価と感想を各自発表
 ・説明じゃないことの重要性、むしろ発展
 ・説明は存在を消す
 ◎improvisationの目的は自己変革
 ・受けたものを視覚化すると間に合わない。受けるのは皮膚感覚
 ※Visualなイマジネーション不適格。Visualなイメージはとらわれてしまう
 ・知覚反射だと面白い
 ・聴覚器官だけでなく、口・鼻・発音器官で音を捉えようとする。
 ・蓄積の少なさ。発想の貧困さを痛感
 →それが求められる環境、訓練の影響 (ex.)伝統芸能
 ⇒(表現をするなら)その準備は必要

・伝承性,伝達性と現在性

 ・声とことばの表現の伝承性の問題
  声とことばのimprosation
   興す=身体的に興る(≠視覚的)
  <演習>①単語(題)が与えられる
       ②それに対し身体と音声(≠言語)で思いついたことを表現
     ※興したイマジネーションが伝わっているか?発散ではない。

(5)<演習2> 3人1組
 ①単語(題)が与えられる
 ②1人目→2人目と続けて音声(オノマトペ)で思いついたことを表現
 ③周りが評価
・1人でやっているよりも沸かせられる
・2人のほうがダイナミック

[Ⅱ]ユーモアについて考察
  improvisation=humanity
 その根底にはhumourがなけれがならない。
improvisationはおもしろくなければならない

(1)humourとは?(全員発表/個人意見)
 ・明るい
 ・社会常識から外れたちょっと外側にあるもの。
 ・受けた人が笑う材料
 ・優しさの表現の一つ。場を和ませる→笑いが生まれる
 ・身体性(表に出てくる身体性)/声・言葉以前に伝えられるもの
 ◎全身体表現≠humour
 ◎共感性がある/共有性がある
→共有性の原因がどこにあるか?
 ・ストレスを感じないもの。気持ちよくなる
 ・笑いとユーモアの違い:ユーモアの方が品がある。
 ・意外性(共感できる)≠独自性
 ・人間らしさ
 ・ほっとかない
 ・笑いの中に温かみ、優しさがある。
 ・教養・一定の背景が必要
◎※生きている喜び。人間を肯定するという根底
 ・視点を変えて面白いと思わせたらユーモア
  「おもしろいとは?」:誰もが考えればわかるが、誰もが考えれられないこと

  ○おもしろいとは?/感覚的だが、感情の一部、情動
   ・意外性  ・現実とのギャップ

 ・許容できる意外性
 ※humour は表現性があるのか?言語性は?身体性は?
 ・「あぁ、そうだね!」という発見につながるのがユーモア
 ・緊張と緩和
 ・誰も傷つけない
 ・センスの問題がある
 ・人間くささを充分に満たしたところにある
→着眼点としての「人間らしさ」→表現にする際、はずす
 ・他者を豊かにさせるのがhumour
 ・次元、視点をかえる。矛盾をうまく表現するのが芸のhumour

 ◎そもそもの事がる。そのものをするのではなく、そこから発生したもの。
  そもそもの事はなくなってはならない。その誤差が面白い。

⇒表現するには身体性を通して実体化する
  1.センス
  2.品格
  3.知性
  4.即興

(2)調音演習
  上顎 イウオア
  下顎 エアオ
    上顎→下顎 「イ、ウ、オ、ア、エ、ア、オ」

◆本日の磯貝語録
 即興にも質がある。感性、知性が大いに影響している。即興は人の行為で
 あり、能力である。

◆本日の感想
 説明でなく人を説得する生の力を見た。身体で反応する即興の重要点が
 分かった。普段自分がいかに理屈で考え、とらわれているかよく判りました。

表現の声とことば(12/13)                     《ことば系》

12月13日(日)表現の声とことば

講座テーマ「日本の古典 歌舞伎『八百屋お七』④」

[1]準備運動、身体ほぐし、音づくり
 ①歩く:両手を上げた状態(指先まで伸ばす):中心を取る
 ②手をこする(手のひら、手の甲etc):感覚をさます
 ③股割:重心を降ろす
 ④正座(バウンスなど)/肚をおろす:発声、発語
 →「ィ」「エ」「ア」「オ」「ウ」 ※「ウ」抜けた響きを見つける
⇒⑥(立位・円陣になって)人が出した音を真似る:音づくり
「ィ」「エ」「ア」「オ」「ウ」 

[2]音真似ゲーム
1)3チーム(各3名)
  ①1人が出した音を、もう1人が真似る。「イ、エ、ア、オ、ウ」
  ②2人の出した音について、もう1人が指摘する。
 ・発する人、真似る人は対面で座る
 ・発音の良し悪しではなく、真似ることが大事

<感想>
・円陣より対面の方が音が聴きやすい。
・受ける状態を作っておく必要がある/状態で聴く
・発し手・受け手の相互作用で音が変わることがある。
・受け手に真似してもらいやすいように出す意識
→発し手・受け手の音が似てくる
・相手から返ってくる音で、自分の出した音が確認できて面白い
・相手の状態を真似して出そうとするが出ない。なぜか?その状態が
自分にはない状態だから。(状態は理解できるが、ならない)
→外国語の学習に似ている
・身体の状態も一緒になる必要がある(喉だけの問題ではない)
・頭・耳で真似しようとしてもできない。

●一方的に出す音は聴いてもらえない
●受けてもらえる出し方をする。

2)受けてもらえる出し方とは?
 ・言語の身体性-「喉」
  言語が作られるのは口。音声は喉。息は腹。情動は手足顔で表わされる。

<まとめ>・一方的に出しても伝わらない
      ・(受け手)即座に真似できる状態で受ける
      ・受けやすいよう出す
→コミュニケーションが成立する。

[3]『八百屋お七』
1)カタカナ語  演習
p140~長兵「ムム、風で裾がこのように~」
   動作を表す台詞。その動作をしながら繰り返し言ってみるとわかってくる

 ・カタカナ部分:「アレ~」「ムム」など、その状態を表す言葉
          音がかわると意味も変わってしまう。
○カタカナ語演習(椅子・立位・片ひざ立ち・正座)
  ・イヤー(ア)
  ・ヨォー(オ)
  ・ハァー、ハ(ア)
  ・イァットーヤ

※口の形は変えない。(注意)口・喉を太くしない・喉枯れになる。

・技芸物:その当時の人びとの話し言葉が象徴化されたもの。
     現代の言葉の状態とは違う。

1)演習p144~
 ①セリフのリズム付け
   現代語はメロディはあるがリズムがメチャクチャ。協調しにくい。 
  ・裏打ち(受けの間)→セリフ
  ・物言いを引く(自分の場合もセリフを受ける時も)は効果が薄くなる。
   引いて受ける場合。肚の低いところでうけて腰にためる。
  ・外に出して受ける。
  ・そのフレーズを言いながら次のことが起こっている。

Q.(表現として)そのセリフが演者にとってありのままの状態を見せると言うの
  欲しい?
  思いつきでない連続性のあるものが見たい?
A.全員、わざわざ他人のありのままを観たいとは思わない。

言葉の伝承性と拡散性
  ・相互的有効性がある
  ・時代性を超える      →ことば・音声

嘘をつきとおした所に表現がある。だから命がけでやる

◆本日の磯貝語録
 物言いは聴くも語るも内にひいてはダメ。素人物になる。
 言葉の伝承性(説得と納得)と拡散性(発散と消滅)

表現の声とことば(11/15)                     《ことば系》

11月15日(日)表現の声とことば

講座テーマ「日本の古典 歌舞伎『八百屋お七』③」

 ・ストレッチ/腹回り~全身-蹲踞
 ・足の裏(の感覚付け)ーすり足/ペタペタと音を立てて歩く
    ↓
  草履で生活していた。
 ・手打ち~足踏み
 (着物の)女性は拳1つ分の足幅でふむ。
  "間"を感じながら踏む。
 ※”間”は自分の身体にある時間。

〔1〕台本演習p140~
 ・誰に言っているか。どこから聞こえてくるかの見当はつける。
 ・字は虚。虚を読みながら実にする。
 ◎スピード(虚→実になるスピード。間の変化がある)

 「おまえ」という呼びかけ:現実的な親しさとは違う「あなた」「御前(おんまえ)」

 ・台本上:カタカナ記述:心情芝居ではなく「音」にしてだす
 ・お七のキャラクター:根っから明るい子。だが同情を誘う病弱なところがある。
              芯が強い。
             →台詞の中でどうキャラクターを出すか?

・本の読み方①広げ読み:関係性など分かる
        ②深め読み:語句そのものの真実を探る。

  ・歌舞伎ゼリフ:原則喉があいたまま喋る。喉声を直接きかせない。

◎長兵と後家の掛け合いp143~(2人一組)
  ・人の台詞を聴いて反応できなきゃいけない。
  ・浮いたらダメ。
  ・縦書き。上から下に流れる(意味・感情なども)
  ・帯を締めることで腰が入る。その感覚を持ってよむ。

◆本日の磯貝語録
 台詞(字)は虚。声と体で実にする。生々しい実、伝わる実をつくるのが役者。

◆本日の感想
 歌舞伎の台詞まわしの面白さを感じ体験できた。そこで身体の使い方を改め
 て見直し、難しさを痛感しました。見るとヤルとでは大ちがいですネ。

表現の声とことば(10/11)                     《ことば系》

10月11日(日)表現の声とことば

講座テーマ:日本の古典 歌舞伎「八百屋お七」②

〔1〕歌舞伎の本質性について
 芝居:人間関係のうごめきを表すもの(当時)⇔個人の内面的葛藤を表すものではない
     芝居は終末思想→最後は死んじゃうんだもんねと陽性
     ※能も終末思想
⇔西洋物(キリスト教思想)最期に向かってどう生きていくか(救済思想)

 ・歌舞伎はリアリズムの正反対の手法=象徴的(形式)現実表現 
       型が作れない

〔2〕台本演習「其往昔恋江戸梁」p.138~
 ・女性が詠む時はハッキリ”私は女です”ということを表す
 ・男性が女性をよむ時、女性らしさを意識、音調を上げる。
  後家さんは30~40代。色っぽい女
 女形の立ち振る舞いが意識できると話し方も女らしくなる。
 ・カタカナ語の読み方、音として有意にすること。

 p138-140 後家、紅長かけあい/ペアを組んで読み
 ・紅長はどういう男か?(演ずるのに必要な肉付け)
  どういう仕草、表情をするか
  性格分析→生活にあらわれる
 ◎生活に表れるものを見つけ出す
    (役が何を着、履いて、何を持て、どんな化粧か考えるのが役者の仕事)

⇒紅長は何を着ているか? 紅売り…女物、高価なもの、商人でも格は高い
                  *粋筋で女好き
 ・紅長は色男(二枚目/色すかし)p139「イヤモウ~」色ネタ

<演習> 色事:名人ー立ってやる。粋人ー座ってやる。凡人ー寝てやる
    →色事は基本、低いところにある。
 ・体で読む ※この台詞は腰下のこと。出しながら腹下にも落としてゆく。
 ・外に出したまましゃべる。声やことばを前に当てる。

 ・後家さん:どんな年でも色っぽさがある。
        生活(衣食住、排泄/喜び、悲しみetc.)で巾や温度をだす。

◎表面的な絵空事ゼリフは無効。イメージの様にバーチャルな軽いものでは
 実のある声・体にはならない。

 ・この場面、この台詞の生活をしなければならない。生活を見せ聞かせる

◆本日の磯貝語録
 芝居はバーチャルな仕事や作業ではない。
 虚を実にする。実態現実行為だ。無意識理実の虚より実だ!

◆本日の感想
 立ち居振る舞いを台本から読みとり、役作り、台詞作りの基にする。
 こうした具体的行動が言語に直結したものを見付け出す、考えればその通り
 なのですが忘れがちですネ             

表現の声とことば(9/13)                     《ことば系》

9月13日(日)表現の声とことば

講座テーマ:日本の古典 歌舞伎「八百屋お七」①

〔1〕イントロダクション(歌舞伎の舞台)
 ・歌舞伎は役者が作っていく
 ・大きな人間の流れを出そうとしている。  
 ・お七概要説明

〔2〕八百屋お七-序幕・吉祥寺の場(p133~p137)(p137~p138)
 (1)初見で一度読み合わせ(役付け)
  ◎歌舞伎の場合は、序幕の序から本筋に入り話を進める作りの作品はない。
   序幕はあくまでも序章である。が、それなりのドラマは展開されている。

 ・軽く読んでみての感想
  ・読みにくい ・読み易い ・現代劇のようになってしまう ・余計なことを考えた etc.
    
 ・歌舞伎はまず、台詞のリズムに先に乗ってしまう必要がある。 
  台詞をやっているうちに、その音、調子から役が分かってくる。
   ↓
  台詞を読んではダメ。しゃべらないとうまく回らない、進まない。
  字を読みながら芝居を作る事。字は情報ではなく芝居そのもの。

  ◎歌舞伎の芝居は台詞の物言いは自動的に身振り、手振りが付いてくる性格のもの
   (方向・方角がつけられるかが特徴であり、ポイント)

(2)p134「かしこまりました」の間
  ・カタカナで書かれている、かけ声の使い方で感情、味がでる
  ・基本、音を引込むような、内台詞はほとんどない。役柄や場面によっても、
   内側に入れ込むことはせずに、外に出すのが普通。

  ・狂言は役が類型化されているが、歌舞伎は役ごとで自由度がある
    ↓
   台詞に遊びをどんどんつくる

  ・女役台詞→ことばをもっと柔らかく。現代語と同じ調子で読むと語尾が強過ぎる。ボカしてはダメ。
        ◎声の張り合いが聞きもの
  ・合わせ台詞はおのおの好きなトーンやテンポでやらず、合わせること、流れを作る事。

(3)p138~p140
 ・歌舞伎は脚本からして遊びが取れるよう作られている   
 ・紅長はどういう人間か?→どういう身振りか?

 ◎今読んでいる箇所の文字を眼で追っていると、語りになりにくい。前読みすること。
  音をちゃんとつくる事→つもりでなく、最後まで音をつくり上げること。
   
 ・一人ひとりで後家と紅長の台詞を返す
  ↓
 ・字から眼にもらったものを口から相手役に返さないといけない
 ・1人でやるだけでは芝居にならない(1人芝居はもっと難しい芝居)
  
※重いものを持ち上げる時の腹の入れ方で読む

◆本日の磯貝語録
 結局芸には道がある。

表現の声とことば(7/12)                     《ことば系》

7月12日(日)表現の声とことば

講座テーマ:オノマトペーの世界④と和歌の節付け謡ひ

[Ⅰ]和歌に節を付けて謡う
 (1)日本音楽の歴史的流れと宗教の影響
  ・1549年イエズス会がキリスト教を各地に広める(ポルトガル語・キリスト教音楽を伝える)
  ・それ以前は道教,仏教各宗,民間信仰などの宗教文化があった

心の置きどころとして宗教を持つ。宗教には必ず教えと祈りとしての゛教゛(言語,音楽)があった。
  口伝のためのリズムや旋律があり、人々の身体となっていった
 <日本の宗教の源流 "神道"=道教+仏教各派>
  ・漢語が入り、蝦夷がはりる。琉球民が入り文化が混交していった。B.C約300年
   奈良平城京→渡来人の文化
⇒これらが混じってくる
 
  ・日本元来の宗教 道教→神道へ発展、神道には雅楽がある。
   日本元来のものに、外から入ってきたものが積み重なってできているのが日本文化

 地域、人種によって宗教は違う。日本国内でも様々な形を持つ。
 (ex.)神=太陽―太陽神信仰(アフリカ・エジプト)
      =太陽・火・雪(エスキモー)

 ・日本に仏教が入ってきた時、すでに中国で分派したままの宗派(仏典)で分岐して入ってきた。
  ・分岐したもの同士のつながりがない。むしろ対立している。
 →祀り方の違い。読んでる経典の違い。寺建築の違い。
    ↳祀る時の見せ方(美術) 聴かせ方(音楽)がある

 ※分岐した理由(宗派及び地域):元来宗教は宗祖の言葉や業の記述。
  及びその弟子達により長年かけて確立したもの。そのため様々な形態や思考が存在し、
  現在も尚変形進化している。

 ・神仏合体:(日本人は)信心を合体することができる(神学的にではなく宗教的知恵)

 (2)宗教と音楽
  ・宗教から音楽(芸術)を取り除くと宗教性は半減する。

  和歌・・・朝廷の言語。祀りの記録。中心事・神道的行為
     ・律歌(法律の歌)・・・口伝なので節があると間違えない。
                  物事を口伝していくための律をつくる。それが5・7・5・7・7
  ・皇族は和歌を詠むのが仕事(未だに)
   行事の前に必ず歌を詠む―神のためにやる
   それが重要な仕事(神事)

[Ⅱ]資料「百人一首朗詠」 実践(日本音階資料参照)
 メリマス調― 一音節を分けて面白く豊かにする下線文
       (ex.)グレゴリオ聖歌→ここから民謡などに取り入れる。

 基本旋律の中でなら自由に動いてよい(C,E,F,A)
 音の跳躍が多いと難しい(と感ずる) 歌唱しにくい
 詩-語のメロディとリズムに合わないものは歌のための詩でない。

 (EX-1)基本旋律による作曲
  ・基本旋律をつかって、柿本人麻呂の詩に旋律を付ける。
  (※歌をやるにしても古典をやるにしても音楽的素養が必要)

 1)一首選び自分で旋律を付ける
 2)発表
  ・詠むことで歌が立体的になるー日本の和歌がもともと持っている特徴
  ・律があることではっきり聴こえる(音、語の律)
  ・(演者が)目で見て理解し発する→聴き手が聴いてわかるために負荷が必要
 表現は負荷がかかっている

[Ⅲ]掛詞と囃子詞 各自研究発表
  かけ詞/はやし詞・・・一体化を生む/有る一致が起こる/調子をとる/景気
               をつける/鼓舞する/揶揄する/元気付ける
→儀式 (ex.)一本締め、民謡の中での調子をとる詞

  ・調べたものを書き出す かけ詞/はやし詞
  ・結句・・・物語の締めの言葉。カラッとした言葉で物語の世界から現実の世界の切替。
        意味よりもリズムと節で残っている
  はやし詞の合いの手はかけ詞のよう。
→かけ詞、はやし詞の要素。どういうものなのか?
  ・言語の持っていたリズム性が作用して、元気を取り戻す。一体感を生ん
   でいたのではないか。
  ・かけ声、はやし言葉→社会言語、音語(おとご)(意味語ではない)
  ・言葉の音の伝承→音は伝承される中で再生産される
              (文字伝承は再生産されると別のものになってしまう)

表現の声とことば(6/14)                     《ことば系》

6月14日(日)表現の声とことば 

講座テーマ「ヴォーカルActプレイ オノマトペの世界③舞・ダンス・詩の空間化」

1.ストレッチ(1人1ストレッチ×10人)

[Ⅰ]和歌 資料-日本の上中古代歌謡と和歌
(1)和歌の型について -資料参照-
 ・天皇・・・政治、軍隊、国を治めると同時に「歌祖」でもある。
  政治もとりしければ、その時代の歌の師匠でもある。

 ・物語(の形)が出てくる以前は全て「歌」だった。
   物語りも「歌」をはずして考えることはできない。
 ・「歌」が物語になってきた。歌的言葉の解釈、センスがなければ、物語の
  筋を追うだけで人間性を追いかけられない。
 ・古代日本人の人間性は歌でしか分からない。
(2)和歌の性格
 和歌…(当時)芸能ではなく記録。(1500~2000年前)
     ※文字以前は音声での交換
(3)読むと詠む
 よむ…①詠む…音を際立てようとすること。と、その声。
     ②読む…語を際立てようとすること
      ・一語一語は分かるけど、全体としては何を言っているか分からな
       い(微分化)
       全体が分かるためには「詠む」が適している
      →長く伸ばしてよむ(長息で響きを目一杯つける)
        上句・下句で変化(音調、スピードなど)があってもいい
      ・日本の言葉は詠んでいくとわかる(読するものではない)

(2)演習 テキスト「柿本人麻呂歌集」から4首(節詠み)
 ◎イントネーション→語句を発している人の感情。メロディーとなる。息が流
  れ響きが変化し、音楽化してゆく
   
 ・音楽:自信があるのが特徴(間違ったとしても自信をもってやる)
     迷うと別の意味がついてしまう。正々堂々をする。
 ・聴いている人が取れない/分からないものは無効。
 →周りが決める。周りが納得するものを作らなければいけない。
 ・(句の)語尾は発する人の満足ではなく、周りの人と共有する、普遍化する。
 ・上句と下句は別の世界。(影響や連繋しているが)

 ・響きのところでしゃべる。響いているところでうたう。しゃべっている所を響
  かせるのではない。(ex.)喉歌い。
 ・ひとつの語で節が細かく動くと別の意味が生じてしまう。

 ◎「節付け」―言葉の意味を伝えようとしようとするものではない。意味
  からおこるものを拡大もしくは普遍化すること
  ※この時代のものは皆で共有できるように詠む。

 ・流れるためには響いていなければならない。
 ・喉で音の高低をコントロールせず喉は一定のまま高低ができると、歌もよ
  みも滑らかにだせるようになる。意味よみじゃなくなる。
 ・語り言葉でなく、歌言葉にする。語りの時も歌のところで語る。

〔Ⅱ〕オノマトペー演習/資料―オノマトペテキスト〔Ⅱ〕
  前回の続き「ナ行」~ 全員1語づつ、音声、身体表現をする

 ・擬態語―擬音語
 ・自分の外部の音か、内部の音かで表現のやりやすさがちがう

(1)オノマトペー分類 (ア行)
 自分―・身体語
     ・情念語/情動語(精神語)
     ・状態語

 外部―状態語、実体音

  自分のことでも①内部 ②部分または全体 ③外部とある

 〇外側にある状態
  ・自分自身の精神的なもの、情動、状態
   ある状況での精神状態を表すもの/その語だけで完結しているもの

 ※子音の練習にオノマトペーは有効

◆本日の磯貝語録
 言葉に節付けすることは意味を直接表現することでなく、
 意味の世界を拡大したり、普遍化するために行なう。

◆本日の感想
 歌の世界は良い。言葉は歌うと楽しくなる。世の全ての喋りことばにゆったり
 とした節がつけばどんなに皆幸せになるか せかせかしなくて生きて行ける
 のに。

表現の声とことば(5/10)                     《ことば系》

5月10日(日)表現の声とことば   

講座テーマ「    」
[Ⅰ]資料‐詩歌資料 日本の上中古代歌謡と和歌 
(1)歌謡 ・古代歌謡(やまとうた)  平安以前
  「歌」-中国から入ってきた漢字を当てはめた
  「うた」-自分の気持ちを拍子をもって表すこと

(2)和歌 現在、私達が“和歌”と言っているのは短歌の形式 

[Ⅱ]万葉集 資料‐和歌詠みテキスト
(1)歌学 意味を捉える前にまずひたすら書く。ひたすら読む(詠む)
  そうすると詩情が涌いてくる ←×→社会学的アプローチ

  詩意をわかるためには-辞引を引き意味をとるが、詩情という全体感
  なくなってしまう。

  「情」  身体的なもの→全体感
   ↕
 「意味」  頭脳的なもの:解釈原理
   
 ・古代のうたを復活させる動き
  古事記、風土記(その土地の歴史、その土地の人)
    ↓(古い)
  神楽歌・・・やまと民、縄文人
   ・田植え歌、蛇をまつる歌など(蛇は神の化身)
   ・BC1000以前から行なわれていた。
⇒日本の芸、日本語の元を探ることができる

(2)詩歌は歌。節をつける(音)⇔文学的読みではない。

 ◎芸能の基本は考えさせないこと。分かりやすい事。共有感あること。
  精神・心身の躍動のあること。

 歌の世界は(歌情・詩情)は優雅な世界。
   ↕
 意味、情景を追いかけると考えることを始めてしまう。
   ・考える頭と解放する脳がある。歌は解放脳の仕事

(3)<実践>声をだして詠んでみる
 ・やってみて出てくるものが正しい。知らないなら自由にやればよい。
 ・陥る点①照れくさい
      ②どうしたらいいのだろう。自由に振舞えない

 ・昔の位の高い人は男女問わず裏声で歌っていた。
 ・自分とは違うものになれるから歌をする。/理屈じゃない世界
 ・安定するとつまらない。即興が一番面白い、芸の面白さ
 ex)譜面化するとそれを守ろうとする。→考える世界に入ってしまう。

 ◎芸能は解放する装置
   詩自体が凝縮されている。それを解放する。
 ・芸能は思うにまかせてやるのではなく、印象深い箇所を作る。
  狙わなければならない。身体・空間的なため山が作り易い。

 ◎詩をやること→言葉から人間を、人間から言葉を解放すること。
           声で解放しなければならない。

  《声は人間を凝縮もさせれば解放もする

[Ⅲ]オノマトペー (資料-ヴォーカルアクチュアルプレイとオノマトペー1,2)

 ・オノマトペー・・・意味でなく感覚を追いかけるもの
            その音が出ていれば通じる。

 <実践>オノマトペー テキスト[Ⅱ]
     「ア行」~「タ行」まで
→輪になってオノマトペー1つづつ順に声に出し、同時に身体表現をする。
  ・表現性のあるもの、そうでないものがありそうだ
 ○身体性-体を使う。声を使う。精神(心)が動く。

 <感想>
 ・音からイメージするものが、皆、同じものをイメージしている。ズレがない。
  もっと表現できる。
 ・面白かった。似た言葉で「ッ」「ー」が語尾につくものを変化をつけたかった。
 ・自分の感覚、内部感覚の広がり縮まり、重さなどの変化が面白かった。濁
  音がやり易い。
 ・音の高低が面白い。高い音が楽しかった。
 ・状態が変わるのが体でも感じて面白い(例:サラリ、ドロリ)
 ・自分の心情、心の数が足りない。文字の形になろうとしすぎていてた。
 ・身体が発した音がやり易い。身体に馴染む。複数意味の取れるものは、ど
  っちでやったのか分からなくなる。外部のもの、視覚などは難しい。
 ・清音のものは身体表現が下手。濁音の方が表現が生々しい。

やってる面白さが、観て、聴いて面白いに転換できるか?
  条件 ・ちゃんとした声が出ている
      ・身体が使う        
   
「ヌルヌル、ノロノロ」…2つを使い分ける、切り替えができる(言葉、身体表現)

◆本日の磯貝語録
 詩歌朗詠朗唱は、言葉を身体化する最適法。
 芸能は解放する装置。
 声は人間を凝縮もさせれば解放もする。

◆本日の感想
 万葉の詩に節付けて歌い、面白さを感じた。
 オノマトペーは楽しい。体を使い表現するとき、思い切ってやると、他人に通
 じることが分かった。発散できて楽しかった。