歌クラシック発声(9/17)                    《音楽系》

9月17日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「A.Ber 初期の7つの歌 ②」

[1]磯貝塾長によるストレッチ
・座位で足を軽く前に伸ばし、頭をゆっくり上下させて首周辺の前後をストレッチ
 ※首を下に下げると鼻が閉じる 首を上にあげると自然に鼻が開いていく。
 ⇒骨盤をまっすぐ立てて背中から頭のてっぺんまでをまっすぐ1本に。首を上
  下にゆっくり動かして鼻が自然に開くポジションを見つける。
  ドイツ語では軟口蓋の使い方が重要。鼻が開いてないと発音できない。
・両脚を組んで体をひねる。
・足の付け根(内もも)を動かす。坐骨が動くように。横隔膜まで一緒に動かす。
・腰方形筋を膨らませるように呼吸運動。

[2]歌唱練習
①「IM ZIMMER」
 マスクの響きを作る。響きが自分の耳より後ろに行ってはダメ。
 「loi」で歌唱練習。「loi loi loi…」という練習⇒1人ずつチェック。
②「LIEBESODE」
 自分の音を聴いている位置が低い。まだ音楽が身についていない。
 マスクに響きを集めるためには頭骨上部の響きをつける。底辺は目尻のライン
 それより上が鳴っている状態。このポジションで言葉を覚える。
③「SOMMERTAGE」
 ペットで歌えるポジションは自分で見つけるしかない(胸声の響きの実感)
 ドイツ語をさばくために下顎の使い方が重要(オトガイ筋と舌根のささえ)
 笛の音が後の首の付け根にあたって前に出ていく。
④「LIEBESODE」 ハミングで歌い音を正確に取る。
 →「lai」で歌う。軟口蓋を上げて歌うように。
  ※最初の4小節を個人チェック
 鼻から音を出す。鼻を鳴らすのでなく、その音を外に流しだす(息は前)
⑤「NACHT」
 ドイツ語のディクション。下あごではなく、舌でやる。
⑥「SCHILFLIED」
 腰方形筋の支えが抜けてしまわないように。
 鼻が歌わせているという感覚をつかむ。
⑦「DIE NACHTIGALL」
 マスクのポジションからいかに伝えていくかを考えたらもっと音楽的になる。

・声帯の真ん中で合わさって、笛の真ん中、軟口蓋の真ん中を通って鼻中隔
 への中心ラインをおさえること。
・ポジショニングだけを気にしていたら音楽にならない。しかし、ポジショニングが
 崩れたら、何も表現できない。

◆本日の磯貝語録
 共通音楽にするためのピッチング(響き位置)とポジショニング
 目頭でやると説得力がある。

◆本日の感想
 ①音がマスクに来るためには左右目尻からKopf(頭骨)へ
 ②響き、ポジションをのがさないために速歌いが有効なのが分かった。息の
  スピードを落とさないためのヒセットをくずさないこと。

歌クラシック発声(9/10)                    《音楽系》

9月10日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「A.Ber 初期の7つの歌 ①」

[1]磯貝塾長によるストレッチ
・手首、肩をまわして緩める。腰、ひざをゆるめる運動。
・顎を少し前に突き出すようにして伸びながら肋骨を広げて首~胸をのばす。
・横隔膜の位置に手を添えて横隔膜の中心を下に降ろす。脇で支える。
 意識する位置に注意。上腹筋が肋骨とくっついているあたりを降ろす。
・足を開いてしゃがむ。お尻が下につくくらいのイメージで。ひざ、ひじは外に
 開く。手を床について左右前後に持っていく。(重心運動)
・座位で足を組んで体をひねる。肩、骨盤をひねって大腿骨付近の筋肉を伸ば
 す。
・四股の姿勢。肩入れ。膝に向かって肩を降ろすように。

[2]呼吸について
・ハイポジションでも低い声、ローポジションでも高い声。違ってくるのは情動。
・のどで作った音が首の後の骨、頭蓋骨のどこに響くかが問題。
・higt→マスクの響き low→鎖骨~肋骨(胸)中間→喉へ頬骨の下
 3つの響きの位置を自在に行き来できるようになりたい。そのための呼吸法。
・背中側、骨盤と肋骨をつなげている筋肉(腰方形筋)を使う。
腰方形筋を膨らませるように鼻から息を吸って口から吐く。
     →横隔膜を降ろすのをお腹の筋肉ではなく腰方形筋で行う。
     腰方形筋を使うと…鼻呼吸になる。呼吸をコントロールしやすくなる。
                 鼻が自然に開いてくる。
腰方形筋を使った呼吸法で発声練習。"A"の響き~
     高い"A"
     鼻中隔の横の穴から音(響き)を前に前に出していく。
     この発声法をする時は喉のことを一切忘れるようにすること。

 ―口まわりを開放しておかないと、ドイツ語の歌はできない。
  ハイポジションのままの発声する。喉をチェンジしない。

[3]ベルク 歌唱練習
①NACHT
 ハイポジションはローポジションの上に成立するもの。ハイポジションだけでは
 エネルギーが低い。音が上がれば上がるほど、腰方形筋は下がるように使う。
②SCHILFLIED
 「Gesang」n、g鼻に抜ける音。rit.のところ、支えを忘れない。
③DIE NACHTIGALL 音楽がゆれる時は坐骨から。上半身だけにしない。
 ※太ももが適度に揺れていること。インナーマッスルで支えること。
④TRAUMGEKRÖNT  「NACHT」の発音
⑤IM ZIMMER
⑥LIEBESODE  ※後半部 作り直す必要あり
⑦SOMMERTAGE

後から練習始める。⑤~⑦でどれだけゆとりが出せるか。
今期の目標:完成度を高める 単語として歌えるようになりたい。
                   詩として歌えるようになること。

◆本日の磯貝語録
 横隔膜が上がったらおしまい。

◆本日の感想
 A.Bergを歌うときに呼吸法についての講義と演習をした。ヴォイス・チェンジを
 行わず歌うことは難しいとは思うが、可能なことはやってみたい。自分の身体で
 つかみたいと思う。

歌クラシック発声(7/16)                       《音楽系》

7月16日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「試唱会」

[1]各自ストレッチ、声出し(約15分間)

[2]リハーサル(全員で全曲通し歌唱)

[3]本番(課題曲:ソプラノとピアノのための"超える影に"「水」「光」「海」「山」)
 ①Aさん
 ②Bさん
 ③Cさん
 ④Dさん
 ⑤Eさん
 ⑥Fさん

[4]講評
 ①「水」音程のポジションは良くなった。各フレーズをぶつ切りにしない。「光」
  良い世界を持っている。もっと"光"が聴こえると良い。時々音がザラザラして
  いる。「海」正確に歌っているが、何を歌おうとしているのか伝わらない。「山」
  もっと全体自然体になりたい。

 ②「水」もっとディナーミックを強調したい。言葉の自分の情緒感で歌わなくなる
  とよい。「光」音程がもう少しpianoとマッチするとよい。「海」音と言葉のイメー
  ジをもっと強烈に持ちたい。高音部子音とんでる。「山」母音をもっとうまくつな
  げ、各々の言葉を浮き上がらせたい。

 ③「水」言葉が物事の説明に終わらないようにしたい。自分の中に興ってくるこ
  とを伝える。「光」出だしの音が全体暗い。語をなぞって歌わない。もっと有機
  的な世界。「海」フレーズの終わりが全体尻すぼみ。「山」もっと雄大だといい。
  それと人間の関係が聴きたい。

 ④「水」母音の"ア"を研究すること。無意味なアの響きが多い。たてに一本スジ
  が通るとよい。「光」詩を頭の中に戻してはダメ。もっと白日のもとに引き出して
  主張すること。「海」やはり"ア"が問題。もっと頭骨に響いた音にしたい。「山」
  息のポジションがもっと高いと良い。

 ⑤「水」よく語っている。必要な音はおさえている。ただ全体的に響き位置が
  低い。「光」前に訴えること。心も音も外に放してやる。「海」何を歌いたいの
  か、音楽が聴こえてこない。もっと身体的に訴えたい。「山」4曲中一番良い。

 ⑥「水」もっと身体で歌うこと。自分の内側に入れすぎる傾向が多い。「光」中
  間音をもっと安定させたい。長音はもっと息でキープすること。「海」テンポが
  3曲とも同じ。「山」各前奏でイメージをはっきりと変えること。外を鳴らしてい
  るときは良い。内向すると音が悪くなる。

[5]感想(受講生)
 ・音とり大変だった。・この曲素敵かも…というところで終わってしまった。・なる
  べく余計なことをしないようにと取り組んだが消化しきれなかった。etc.

[6]総括(磯貝塾長)
 ・普段の慣れた情感、言葉、音とはまったく違うもの。皆の世界を広げたかった。
  ⇒今を維持するために何が必要かを考えた=音楽とことばの感性を広げ、豊
  かにすること。
 ・息の問題-背中の支え、ポジション保持、ピンと張っていないと歌えない曲。
 ・抽象的言葉の中に何かを見つけ出す能力が大切。抽象的な詩をたくさん読
  むこと。
 ・それぞれの曲の違いが出せていなかった。世界の違いを明確に出すこと。
  ←発声で変える。
 ・歌っていながらピアノに触発されることがない。。もっとピアノと誘発し合うこと。
 ・日本語にひきづられて自分の中に起こったことを自分の内側に入れ込まな
  い。外に出す。
 ・口の形がいいかげんになっている。日常の喋りと同じ口ではダメ。子音のポジ
  ションもっと丁寧に。

◆本日の磯貝語録
 抽象的な言葉(詩の場合も)の中から具体的なものを見付け出す、読み取る
 力が必要。

◆本日の感想
 試演会では三善晃4曲を全員歌いました。今回は暗譜ではなく全員譜面を前
 に演奏しました。時々刻々変化する音楽を譜面上同時に解釈し直して演奏を
 変えて行くことが大変に難しかったです。

歌クラシック発声(7/9)                    《音楽系》

7月9日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「G.P.」

※リハ、本番の順番決め

〔1〕試演会の注意事項
 ・今回に限り譜面を見て可。そのかわり、きちっとやること。
 ①ポジション ②ことば ③息の流し方を意識して丁寧に歌い上げること。
 ・"演奏"にしようと心がけること。特にことばの子音を立てる。
 時間をかけずにやりあげられるのか専門家。皆は時間かかりすぎ。
 又、どうしても自分の勝手が出てしまう。
 今回は演奏としてやりあげることを意識し、自分を追い込むこと。

〔2〕各自 自分の修正ポイントのおさらい(約15分間)

〔3〕ゲネプロ
①Aさん
 ・ピアノとのアンサンブルが消極的。もっとピアノと音、リズムのやりとりをする。
 ・それぞれのフレーズの伸ばす音「i」や「e」が歯にあたりすぎ音色が悪い。
 ・もっと積極的にアンサンブルを。三善音楽の立体感を出すこと。
 ◎口の支えをしっかりする(オトガイ筋の支え
②Bさん
 ・「水」p109「あたらしい~」リテヌート、ちょっと大げさ。クレッシェンドのかけ
  方足りない。
 ・ピアノをあまり無意味に待たせない方がいい。
 ・「光」伸ばす音はきれいになってきた。アゴを開けてから音を出す。
 ・仕掛けて戻すということがもっときちんとできて、それがピアニストに伝わる
  となお良い。
 ・「海」p117~「ひびのざわめきのなかに~」子音で音を運ぶ。母音で音をと
  ると崩れる
③Cさん
 ・自分の中で一曲一曲が変わってない。4つの世界を変えきれていない。
 ◎発声が内に向かっている。背中に抜けてしまっている。外へのアピール
  が足りない。
 ・子音が聞こえない。自分が思っているよりずっと強く出さないと子音出て
  こない。
④Dさん
 ・全体の音調が少し低い。響きがマスクに上がっていない。内にこもっている。
 ・かんじんなところに音程が瞬間あたって落ちてしまう。足、腰の支えをしっ
  かり。
⑤Eさん
 ・子音がひっこんでいる。子音がはっきりあってそれを乗り越えるような母音
  を作る。
 ・全体的なエネルギーがちょっと足りない。
 ・「海」の「なつはもうそこ」情緒的にならない。マスクでやる。骨に響かせて。
 ◎子音をたてる。濁音は早めに強く構える
⑥Fさん
 ・譜面を見ているのに口の準備ができていないときがある。
 ・母音の「u」がこもっている。音が歯の外側に出ていないとダメ。
 ・かけなくていいところにリテヌートがかかったり、音楽が情緒的になりがち。
 ・前アゴから鼻をあけようとすること。
 ・響きはマスクの中側ではなくマスクから前へ!

◆本日の磯貝語録
 マスクから前へ マスクから前へ!

◆本日の感想
 三善先生の音楽は歌とピアノのアンサンブルが大切!情緒的になってしま
 うと詩が死んでしまい、音楽もくずれ聴く人に伝わらない。来週の本番までに
 もう一度これらの点について見直したい。

歌クラシック発声(7/9)                       《音楽系》

7月9日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「G.P」

※リハ、本番の順番決め

[1]試演会の注意事項
 ・今回に限り譜面を見て可。そのかわり、きちっとやること。
 ①ポジショニング ②ことば ③息の流し方を意識して丁寧に歌い上げること
 ・"演奏"にしようと心がけること。特にことばの子音を立てる。
 時間をかけずにやりあげられるのが専門家。皆は時間がかかりすぎ。
 また、どうしても自分の勝手が出てしまう。
 今回は演奏としてやりあげることを意識し、自分を追い込むこと。

[2]各自 自分の修正ポイントのおさらい(約15分間)

[3]ゲネプロ
 ①Aさん
  ・ピアノとアンサンプルが消極的。もっとピアノと音・リズムのやりとりをする。
  ・それぞれのフレーズの伸ばす音「i」や「e」が歯にあたりすぎ音色が悪い。
  ・もっと積極的にアンサンブルを。三善音楽の立体感を出すこと。
  ◎口の支えをしっかりする(オトガイ筋の支え)
 ②Bさん
  ・「水」p.109「あたらしい~」リテヌート。ちょっと大げさ。クレッシェンドのかけ
   方足りない。
  ・ピアノをあまり無意味に待たせない方がいい。
  ・「光」伸ばす音はきれいになってきた。顎を開けてから音を出す。
  ・仕掛けて戻すということがもっときちんとできてそれがピアニストに伝わると
   なお良い。
  ・「海」p.117~「ひびのさわめきのなかに」子音で音を運ぶ。母音で音をとる
   と崩れる。
 ③Cさん
  ・自分の中で一曲一曲が変わってない。4つの世界を変えきれていない。
  ◎発声が内に向かっている。背中に抜けてしまっている。外へのアピールが
   足りない。
  ・子音がきこえない。自分が思っているよりずっと強く出さないと子音出てこ
   ない。
 ④Dさん
  ・全体の音調が少し低い。響きがマスクに上がってない。内にこもっている。
  ・肝心なところの音程が瞬間あたって落ちてしまう。足、腰の支えをしっかり
 ⑤Eさん
  ・子音がひっこんでいる。子音がはっきりあって、それを乗り越えるような母音
   を作る。
  ・全体的なエネルギーがちょっと足りない。
  ・「海」の「なつはもうそこ」情緒的にならない。マスクでやる。骨に響かせて
  ◎子音をたてる。濁音は早めに強く構える
 ⑥Fさん
  ・譜面を見ているのに口の準備ができていないときがある。
  ・母音の「u」がこもっている。音が歯の外側に出ていないとダメ。
  ・かけなくていいところにリテヌートがかかったり、音楽が情緒的になりがち。
  ・前顎から鼻をあけようとすること。
  ・響きはマスクの中側ではなく、マスクから前へ!

◆本日の磯貝語録
 マスクから前へ マスクから前へ!

◆本日の感想
 三善先生の音楽は歌とピアノのアンサンブルが大切!情緒的になってしまうと
 詩が死んでしまい、音楽もくずれ聴く人に伝わらない。来週の本番までにもう
 一度これらの点について見直したい。

歌クラシック発声(7/2)                       《音楽系》

7月2日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う⑪」

[1]各自ストレッチ(約7分間)

[2]発声練習
 ・話声区での口ふさぎハミング 鼻から息を出すように。低い音でもマスクの響き
  鼻が鳴ること。胸声。音の高低をのどで変えない。奥歯くっつける。
 ・同じ響き位置で音をスライディングさせ音程をかえること。
 ・どんな音の高さになっても小鼻は響いていること。
 ・変えるのは息の早さ。一緒に動くのは軟口蓋。
 ・眉間に響かせるとき、のどが閉まるのは呼吸が高いせい。横隔膜を下げる
下のB~半音進行でハミング(3度で上昇)
 背中の支えを意識する。脇腹は広げず少し締めるように支える。

 ・無駄な声は使わない。疲弊するほど歌いすぎない。有効な練習だけする。

[3]歌唱練習
 (1)「海」 "ぎんりんのあさ(V)あさ たいようが(V)うみをひらく" (V)ブレス位置
 ★全員歌唱後、個人歌唱と指導
 ・"たいようがうみをとじる"はピッチを変えないように。ピッチがかわると音が崩
  れる

 (2)「山」 ☆全員での練習後、個人指導
 ・上顎の前の方が鳴るように。
 ・p.124の2小節目終わりから3小節目の歌い出しは音が切れないように。
 ・"わすれさる"の"る"を伸ばすとき、上くちびるを使っていいので上のひびきを
  保つ。
 ・脇の肋骨の支えで脇を少し締めるようにして響きをコントロールする。
  マスクまで響きを持っていくように。
 ○背中の支えが落ちると響きも落ちる。

 ◎音を聞く位置と歌う位置が違ってしまった人は作り直す必要がある。
 ・耳が肥えて喉が肥える。
 ・現代音楽が好きな人は発するところと違うところで聴いていることが多い。
  どのような感覚で自分が生きていきくか。
  演奏家の立場でその音を聴くこと。
 ・外にそう聴こえるように自分の感覚を修正する。

◆本日の磯貝語録
 耳を肥やし喉を肥やす
 水車のように息をまわす。上下動ではない。マスク(前額)の鳴る息の高さを維
 持する。力まずにささえること。

◆本日の感想歌いたい。
 今さらながら発声の重要さ、大切さ、正しさを実感。早くしっかりと身に付けたい
 です。そして楽に歌いたい。

歌クラシック発声(6/25)                       《音楽系》

6月25日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う⑩」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]発声練習(ハミング発声)
  鼻(人中)を意識すること。首の後ろの力抜く。筋肉ではなく息でやる。
 ①半音階三度ハミングで音階(半音進行で)⇒同じpointで音を回し続ける。
  息の流れで回すこと。
  ・音を聴く響き位置に注意。こめかみ辺りで響きをとらえる。
  ・鼻からしっかり息を出す。
  ・必ずフレーズのトップからピッチを作る。下からずり上げるようにピッチを取っ
   てもその音にならない。
  ・自分の価値観でやったものは周りが同調できない。その音楽そのものをや
   ろうとする。

[3]歌唱練習 1人ずつ演奏
1.「水」
 ①Aさん G,Aの音がしっかり決まっていない。下顎を使いすぎて下顎の前が
       ひびいているので下顎を使ってもっと喉の奥を響かせる。
       「しのびわらいするときに~」ピッチを変えないように。同じピッチで出
       せば音取れる。
  ・毎回"この1回でやりあげる"という気持を持つこと。そうでなければいつまで
   も完成しない。
 ②Bさん 「みずのかげりだけが」の「み」「か」の音ちゃんときかせるように。
       もう少し顎関節こめかみのところ。ピッチが下がらないように注意。
 ③Cさん 伸びる音の母音が甘い。他はちょっとやりずぎ。情動に寄っている。

 ・演奏家から客席に向って何かをするのではなく、客席にいてわかることをその
  まま舞台でやればいい。自分の主観を持ちこまず、客観的にやることが大切。
 ④Dさん もっとサラッと。確実に起こっているが、大げさにならない距離感をつ
       かむ。最後、音のポジションが落ちてしまったので、ポジションをマス
       クから落とさないように。
 ⑤Eさん 息を吐くこと。ためてしまうと自分がやった気になるだけ。もっと外に
       出すこと。外の音楽を聴きすぎている。
 ・音をする人は耳がいい⇒"耳がいい"とは先取りできるということ。
 ⑥Fさん 下顎から上に上げようとしている。上からピッチを取る。顎関節の開け
       方足りない。

2.「光」(個人講評省略)
 ・フレーズ前の休符は子音だと思ってポジションを押える。
 ・音をちゃんととろうとすると体の実感に意識が行きすぎて息が流れない。
  音楽を信頼して音楽をひっぱってもらえるところでポジションを作る。
 ・歌いながら顎関節あける。顎関節をあければのどがあく。
 ・音楽上も文学上ももっと鋭さが欲しい。情感を鋭くしてもダメ。
 ・軟口蓋が下がれると響きが下がる。
 ・マスクから前に響かせる。マスクだけでなく全身を使う。

 ※次回「海」「山」個人レッスン

◆本日の磯貝語録
 ◎万世の出来事で他人と組んで物を行う時、悪い方に影響されてしまうくらい
 ならば(アンサンブルの相手に)相手に気を引かれずむしろ無感心でいるほう
 が良い。

◆本日の感想
 今日は各曲1人ずつ歌う。ソロ曲だから当然なのだが、皆微妙にアバウト。それ
 が各々の味となって行くのだろうか。試唱会が楽しみだ。

歌クラシック発声(6/18)                       《音楽系》

6月18日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う⑨」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]準備(舌面構音の練習)
 ・鏡に向かって鼻、のどをあける。(顎関節をゆるめ、口腔をあけ、舌のポジショ
  ンを確認するetc.)
 ・舌中線をとって「i・e・a・o・u」の発音練習
 ・舌下線を使って「i・e・a・o・u」の発音練習
 ・「a~o~」「u~o~」舌の中心を意識して発声。「i~e~a~o~u~」
 ※上記発音の個人check
 ・自分の響きをちゃんと聞いていないとポジションはとれない。
 ・自分の出している音からニュアンスを作ること。雰囲気だけでやろうとしない。

 ・半音の違いをきちんとするためには舌面のまん中で音をとらえること。
 ・どのポジションで音を発すれば日本語が明瞭で音を正確にとらえることができ
  るか。実態のある訓練を重ねる。

[3]歌唱練習
 (1)「水」…この曲は日本人が日本の情緒感でとらえて歌える曲ではない。
  ・日本の情緒感が出た時に軟口蓋がゆるんでピアノとは違うピッチになって
   しまう。
  ・舌の中心でとらえた音は副鼻腔、こめかみまで響かせる。響き位置で音を
   とるくせをつける。

 <Lesson>歌詞を何度も音に出して読む。早い速度で繰り返す。
  ・意味で読もうとしない。音で読む。音から覚える。論理的な意味なら良いが
   情緒的に意味をとらえると音が聞こえてこなくなる。

 (2)「光」…歌詞を読む練習をする時、一息でどれだけ流し読めるか。
   全部の音を明瞭に出すこと。鼻があいてなければできないこと。
  ◎"音を出す"というのは楽しいはず。読んでいて楽しくないのは不自然。
  歌い手の難しさ⇒言葉の音が出せるかどうか。音が出せたら次は意味や感
             情をのせる。 
 ◎どれだけ音としての声がるくれるか。

 ◎口角を使うと人中に入る。人中に入ると喉頭が下がる。

 (3)「海」…日本語のポジションがとても悪い。そのために音がとれなくなって
   いる。
   「a」「o」「u」の時絶対に舌の中心でとらないと上に上がらない。
   伸ばす音の時に情緒的にならない。
   とにかく何度も歌詞を読む練習をすること。

 (4)「山」…p.122 3段目~p.123終わりまで、音楽の世界観が変わる。
   エネルギーが高くなっているので、よりシャープに音を出すこと。
   透明度の高い世界。曲全体を通して一本張られたラインがある。

 ・日本語を音にする。意味や情動に転化しない。音に対する美意識を育てる。
 ・音にするための息のポジションニングをつかむ。
 ・この音を出している時に、自分にとって嬉しい音になっているか。
  義務的にやっているだけでは悲しい。良い音を聞く耳も必要。

 ※次回一人ずつ演奏する練習。

◆本日の磯貝語録
 音を出すのは楽しいこと。
 いくらきちっとできていても喜び、輝き、美意識がなければダメ。

◆本日の感想
 自分の出している「音の違い」がわかるようになりました。舌面の中央で言
 葉の音と音楽の音を一致させる。日本語を音楽の音にすることを学びました。

歌クラシック発声(6/11)                       《音楽系》

6月11日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う⑧」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]日本語のことば発声
 ・日本人は「今日は雨だ」という時に自分の"雨"に対する感情で言う傾向が
  ある。
  →「今日は雨だ」という事実を明確に伝えること。自分の思いやつもりが先行
   しては、事実をゆがめてしまう。
 ・12音の上目と6音の上目を聞き分ける耳を持っていなければ日本語はうまく
  歌い分けられない。
 ・どこでピッチをとっているか明確にわかっていないと日本語の歌の音はとれ
  ない。
 ・12音のところで歌うには上顎共鳴。
 ・平舌はNG。舌の真ん中に溝をつくり、その溝を意識して発声する。
  舌の真ん中からのどの奥まで全部使う。
 「i」「e」「a」「o」「u」下の真ん中使って発声
  鳴らそうとするだけ。言おうとしない。歯の支えも使うこと。
 今の響きを使って「超える影に水」の歌詞を読む。
 ・感情がのってきたとしても息を前に出さないように。響きを大切に。
 ・口角がゆるんではダメ。口角はキュッとしめておく。そのためには小鼻の横
  からやること。小鼻の横と口角を近づけるように。
 ・舌の先端口角、下の真ん中の溝を適度に緊張させること。

[3]歌唱練習
 ①「水」…音をのばすところ、舌の位置と舌骨意識すること。
       口から外に息を出したら音にならない。◎歯の内側でやること
       「が」の発声注意。「んが」ではない。鼻濁音は鼻腔の響き。
 ②「光」…ナ行の響きが下顎に落ちないように。
       「おとしてー」の「てー」、「かげをー」の「をー」等も響きを落とさない。
       「さあ」 外に広げない。

 ・日本語のことばのポジションがしっかりして充実してくれば音もしっかりとれる
  ようになる。

 ③「海」…あまり雰囲気はなくていい。ピアノ伴奏がしっかり拍子をとってくれて
       いるので、もっとしゃべる。◎響きはこめかみの高さまで持っていく
       鼻の中と頭蓋骨にひびかせる。
 ④「山」…「ひとかけらの~」おでこまでひびきをあげて。
       「わすれさる」でひとフレーズにきこえるようにひびきを作る。

 ・今まで声楽的なポジションでやって来たが、日本語のポジションが音楽ポジ
  ションになるように発音する。
  口の形、舌の使い方を意識することが大切。◎子音のポジションは全て上顎
  母音の響きを下顎に落とすと失敗する。
  →これらをやるためにはポジションを聞きわける耳が必要。
   耳が育てば自分が音がコントロールしやすくなる。

◆本日の磯貝語録
 感情が下顎に落ちた日本人女性はおじさん化してしまった。
 ことばの音の違い(ピッチ)を聴きわける耳を持つこと。

◆本日の感想
 日本語の発音について、自分の気持で話しているが、他人に伝わっていると
 思いがち。日本音階6音と西洋12音階の感覚差をうめないと現代曲はうたえな
 いと分かった。舌の真ん中に語音を集めることを学ぶ。ベチャベチャ喋ってい
 てはできない。

歌クラシック発声(6/4)                       《音楽系》

6月4日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う⑦」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]歌のための発語法
 ・首の付け根をゆっくりまわす。→アド先を上にあげて首の前側をのばす。
  →胸を下に降ろしながら舌根を上下にうごかす。
 ・ことばを響かせるのが、上手な人は耳の下、首の付け根部分の奥をひびか
  せる。音の響きをこの耳の下のコリッとしたところまでもっていかなければいけ
  ない。
  ⇒発語練習「a」「o」「u」/「i」「e」
 ・発語は自分の納得ではない。聴く人に分かる音(意味も)をつくるのが発語
 ・歌うときに情動が多い人の歌はあまり良いと思われなくなった。良いポジション
  でピンと通った歌声の方が聴きやすい。音楽がきこえる。
 ・すべてのことを洗練に向うのがアーティスト。発声も発語も洗練したものを出す
 ※1人ずつ発語チェック「i・e・a・o・u」(どの音も響くように)
 ◎首の後ろの響きを意識する。首の幅より音の響きを広げない。

 なるべく今の響きのポジションを崩さないようにして歌唱練習する。

[3]歌唱練習
 ①「水」…ハミング歌唱。拍子で息を送るようにする。「Pa」で歌唱練習。
       鼻をあける。響きを落とさないように。この曲に必要な音の位置をつか
       む。

 ◎軟口蓋が落ちると響きが悪くなる。軟口蓋がゆるむと音がにごる
 ②「光」…「Pa」で歌唱練習。拍子のとり方もう少し正確に、シャープに。
 ③「海」…音程感覚はまん中だけではとれない。真ん中と左右の感覚でとる。
       後ろで音程を取るよう意識する。Fの音、ひろげたらとれない。
 ④「山」…「Pa」で練習。響きが広がって前に出てしまわないように(ゆるむ)
       「ひとかけらの~」のところ、前のピアノの伴奏から上手く音をもらうよ
       うに。

  響きの流れを追って音をとるということが自分の身体感覚でわかるような訓練
  をする必要がある。⇒やわらかいハミングを習得する。

  みんなが共通している中に自分を感じればいい。

 ⑤ことばを入れて歌唱練習。ピアノの響きを良く聴くこと。その響きとどう同調
  すればいいか。具体的に修正する。
  「水」~「山」

 言葉としてのフレーズと拍子のフレーズが重なるように◎もっと感覚をシャープ
 に持つ
 響きのポジションでフレーズを捉えるようにする。

 ことばをつけたら多少音程がまずくても音楽を前に進めること。

 ◎日常的に喉が浮いている(平舌になっていて)し、軟口蓋にゆるみ、たれ下
  がり傾向にある。呼吸が浅く支えも高いため。
  日常のセットをもう少しシャープにして欲しい。

◆本日の磯貝語録
 ◎すべてのことの最初に洗練をセットするのかアーティスト。
 ◎軟口蓋がたれ下っては良い声は絶対に出ない。

◆本日の感想
 「ひびき」。なにしろ響きです。なぜなら音はひびきですから。音程も首の後ろ
 の響きでとるとうまくゆきました。