歌発声特別(3/6)                       《音楽系》

3月6日(土)歌発声特別

講座テーマ「中声発声を決める③」

[Ⅰ]ストレッチ(各自)
[Ⅱ]発声練習(テキストを使って)
 ・のどの巾で頭頂、みぞおちまでつなげる。
 ・前顎をおろすとき鼻筋からおろす。そして、みぞおちのライン(横隔膜の
  位置)を響かせる。
 ・音楽を息の流れで作る
 ・舌の先まで鳴らす(響かせる) 平舌だと鳴っている実感が持てない。唇、
  舌先でことばを作る。
 ・ハミングから歌唱  舌先が鳴っている(響く)実感を持つ。

[Ⅲ]歌唱発表 (一人ずつ)
 1.Aさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 2.Bさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 3.Cさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 4.Dさん "Eija,mater,fons amoris","Verdi prati"
 5.Eさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 6.Fさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 7.Gさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"

[Ⅳ]演奏を終えての感想
1.Aさん:ピアノにのるだけだった。途中から前に出すようにした。
     中声域は以前より出るようになったので、高音が少し安定した。
 磯貝先生:身についていないと感じた。のどが納得するまで歌っていない。
        ことばがおそい。舌先で覚える。顎がおりること。
 他の受講生より:高声が安定してきたと思う。

2.Bさん:声を出して、どんな状態がわかっていない。宗教曲はあっていると
      思う。"Verdi prati"が良かった。
 磯貝先生:自分の納得より、外の納得を取り入れていったほうが良い。
        Pergolesiの方が良かった。

3.Cさん:ヘンデルはうごく曲なので、難しい。ペルゴレージの音域はあってい
     るが、練習ができてない。乱れた後、リズムにのることで戻ることがで
     きた。"Verdi prati"が良かった。
 磯貝先生:Pergolesiの方が良かった。途中、ミス箇所で笑うのは絶対良くな
        い。

4.Dさん:途中で喉がひらいてしまって息をムダに流してしまった。
 他の受講生より:第一声が素敵なのでおどろいた。すごくいいなと思った。
           曲想がいい。
           声帯がどうだと考えすぎて歌っているんじゃないか。

5.Eさん:Pergolesiの方が歌いやすい。中音域から下が少し安定した。
 磯貝先生:チェンジを耳や喉で意識してしまう。これをクリアする方法を探し
        ていく。

6.Fさん:2曲の違いがわからないまま歌っていた(喉の状態が)
 他の受講生より:ヘンデルの曲でPergolesiをうたっていた様だ。今日は力強
           かった。
 磯貝先生:ふえが硬い→顎が硬い。今日の演奏は音程が今までよりずっと
        良い。声帯の筋肉が硬いので、鳴らすことができない。これから
        はアンダーコードを使う。

7.Gさん:調子が悪かったが、歌を歌ったら良くなってきた。Pergolesiの方が歌
     いやすかった。
 磯貝先生:音楽を受ける耳はある。体が楽器であることが理解されていない。
        楽器としての耳を持つこと。自分の出した音を聞いていた。これ
        では間に合わない。音楽的想像ができるか。声楽の場合はそれ
        をのどでする。出しながら、自分のどのを確かめる。

・音域は広いほうがいいが、使える音域であること。
・"チェンジ"は本来、問題にしてはいけないことだったのかもしれない。スライ
 ディングができる歌手は、体が(身体も喉も)出来ている。一般の歌手は喉
 や呼吸のささえが未発達であった。そのために"チェンジ"のテクニックをつけ
 ることが行われた。その結果、"あの音を出す"ということがなくなってしまった。
・中声から低声をだすことで、笛を降ろしても軟口蓋を使える様にする。
・声を何とかしたいとき、これから、この2曲をぜひ歌ってください。ただし、演
 奏会では歌わないこと。この2曲はこの曲の声を持っている人が歌う。

◆本日の磯貝語録
 声楽家の身体は全てが楽器である。生きた人間楽器である。楽器は調整に
 より良い音を出す。良い音は良い音楽となる。

◆本日の感想
 2月を休んだのでいささか心配であったが、とりあえず歌い終えた。ヘンデル
 の曲は息が長いので難しい曲です。でも今回その対策が少し分かって来ま
 したが、まだまだです。

歌発声特別(2/13)                       《音楽系》

2月13日(土)歌発声特別

講座テーマ「中声発声を決める②」

[Ⅰ]ストレッチと発声
 各自ストレッチ
 発声練習

[Ⅱ]テキスト歌唱
①"Eija,mater,fons amoris"
 ・ペアになって[o]と[u]の構音、音、口、舌、息等、check(日本語のウとは異
  なる)
  音の芯が必要である。
 ・ラテン語の母音は狭く響かせる。
  語尾の子音は外部ではっきりわかるように([m][s][f]など)立てて調音する
 ・体を細く作って、中心路で重心を下げる。
 ・高音になったとき、体も一緒にあげない(浮かせない)
 ・体の感じではなく音の感じ、音感にしていくこと(一人ずつチェック)
 ・出している音を引っ張っていくものは音を出す前に作る。
  (音を出す前に作ることで、連続することができる)
 ・3,4人のグループで歌う(一人ずつチェック)
 ・この曲のこの音をどういう音にするかを決める。意味や感情から入らない。
  日本語の意味で行ってしまうと、いつまでも音楽にならない。
  この音楽をするための体になっているかが問題。

②"Verdi prati"
 ・ppを歌う。笛を意識する。笛の下、胸の中で響く。
  チェンジのところで口の奥に持っていかないで前に出す。
 ・はじめのリピートは1回目と2回目と音楽の表情をかえる。
  全体的、音楽を揺らす(スピード、重さ、軽さ、フレージィング等)

③"Eija,mater,fons amoris"
 ・この曲にあう声を探しはじめた。
 ・歌ってみての感想を述べる

◆本日の磯貝語録
 他人に聞こえている音が正しい音である。自分が理解し正しいと思っている
 音は、多くの場合正しくはない。

◆本日の感想
 中声域の声は首から下の響きが重要。けれど言葉づくりや言葉ひびきの位
 置まで息が上がっていなければ、言葉は聞こえない。両方を成立させるのが
 むずかしい。身体全体を使い息を細く流すということが実感できました。

歌発声特別(1/16)                       《音楽系》

1月16日(土)歌発声特別

講座テーマ「中声発声を決める①」

[Ⅰ]ストレッチ(各自)
[Ⅱ]発声練習
①ファルセット
 短音、長音、クレッシェンド、サイレンのように音を出す(個人チェック)
 顎の関節が大切である。必ずゆるんでいること
 )顎関節に指が入るところの奥をひろげ、ゆるめる→発声
 )前顎を後頭部に向かってゆるめる→発声
②中声域の発声(一人一人チェック)
 ・前後の意識を持って、後ろに引くように出す。むしろ後ろに吸い込む様に。
 ・前に向かってはいてはだめ
 ・右左の両奥歯より狭く奥に音を集める。

[Ⅲ]テキスト歌唱
 ・ペルゴレージ"Eija,mater,fons amoris"
 ・"Verdi prati"
①"Verdi prati"
 ・太い息にしない。喉を浮かせない。
 ・舌根を意識する。太く広く感じてはダメ
<舌骨、舌根のポジション、しくみについて解剖的説明>

②"Eija,mater,fons amoris"
 )[a]で歌う

③"Verdi prati"
 ・五線内の音は薄くしない。左右は狭くする。
)はじめのGisの喉のポジションのまま歌う(2人ずつ歌唱+チェック)
 ・股割りの姿勢で両肘をついて[o]でうたう。
 ・両手を頭の上にのせて歌う              
 ・下の歯を突き出すようにして歌う
  →上記、重心を下げ上部をゆるめる
)8小節目~ (二人or一人ずつチェック)
 チェンジのところで喉をかえない。同じ息で歌う。
)全員で
 ・胸、後肩などをベースにして、その上にやぐらをつくるようにして、肢体を
  安定させる。その部分が響く。
 ・はじめの繰り返し、1回目歌い手が主張。2回目は弦楽器。

◆中声域をマスターしていく上で、何を調整していくか考える。
 "Eija,mater,fons amoris"は現在の声には低い曲である。これをどう歌うか。

◆本日の磯貝語録
 光に道があるように、声にも道がある。それをさがすのが聲道で具体的には
 "発声法"だ。全ての"道"は求めすぎると必ず遠ざかる。しかし求めない所
 には無い。

◆本日の感想
 「中間音と低声部を充実させる」が今期のテーマ。楽器が違う各々の人に
 合った方法で声づくりをする。みるみる音質が変わる。今まで無理だと思っ
 ていた五線の下の声が使える声になれば、こんな有難いことはない。

歌発声特別(12/12)                       《音楽系》

12月12日(土)歌発声特別

講座テーマ「アンサンブル法④ ロッシーニ作品より」

[Ⅰ]ストレッチ
 各自ストレッチ

[Ⅱ]発声練習
①ハミング
②[me] 口から出そうとしない。息の流れでする。
 鎖骨間に喉頭部を降ろす
③[o] 懸壅垂で音をコントロールする。

[Ⅲ]テキストを歌う
この曲を歌っているときに"女を歌っている"という実感を持ってほしい。
①"La Fede"~信仰~
 ◆縦口のあくびをするように口、喉をあける(一人ずつチェック)
 ・口を真っすぐ下に開ける。上顎と下顎を離す(方法はいくつかある)
 ・前顎をさげて、肩甲骨上部の間で支える
 ・喉を後ろに開ける。舌を平舌にしないこと。

・全員が燃えるような信仰心であり、内面的、精神的な信仰ではない。

②"La Speranza"~希望~
 ことばを口の中の響きにする。直接的なことばにしない。
 抑制したままで歌う。

③"La Carità"~愛~
 抑制したまま歌う。立ち位置をかえて歌う。
 1)メゾソプラノ p24 TempoⅠ~
  ・リップトリルで歌う。 唇を鳴らす
 2)ソプラノ ソロ
  ・喉を鳴らす。
  ・口を前後に長く使う。
 3)メゾソプラノ
  ・リップトリルで歌う。
 4)全員で歌う

④"La Fede"、"La Speranza"、"La Carità"
 ・演奏は出していることを聴いていることである。そして隣の人と確認する
  ことである。自分の外側のことであるので、自分の中で操作しないこと。

1月からの曲は2曲ともそれぞれ行う。

◆本日の磯貝語録
 ・発声の方法を曲により変えながらやって来たが、結局、各曲の中に、各々
  の声が必要で自然とそれが使えるようになる。そのためにはていねいな
  練習を重ねることしかない。

◆本日の感想
 ロッシーニのすばらしい音楽に触れることができたシリーズで、とてもうれし
 かったのと同時に、これを演奏することができたら、どんなに素敵だろうと
 思った。いつの日か、みんなでオケでやってみたいです。

歌発声特別(11/28)                       《音楽系》

11月128日(土)歌発声特別

講座テーマ「アンサンブル法③ ロッシーニ作品より」

[Ⅰ]ストレッチ
 ・体を伸ばす、緩める
 ・(グランドで)坐骨を緩める、伸ばす。背中を伸ばす
  股関節を伸ばす
 ・(うつ伏せになって)上胸を反らす。片足を曲げて同じように上体を反らす
 ・(仰向けになって)両脚をかかえる。手首、肩を緩める

[Ⅱ]呼吸法
 ①背面呼吸
 ・高声は背中を使い、中声・低声は腹を使う。この両方を使い分ける。
 ・肩甲骨を主体に開く(僧帽筋)
  丹田を使って肩甲骨を開くように呼吸する。開いた状態をkeepすること。
  この発声は入れたらすぐ出せることが特徴である
 ②丹田呼吸
 ・下腹を張って吸気し、入れた分だけはき、その後更に絞り出す。
  この時に腰・背中の筋肉を使う。この時の筋肉を育てると呼吸が安定する。
  重心は下肢に溜める。
 ・アンサンブルをする時、声の親和性を要求される。その時、呼吸をかえるこ
  とによって要求された声にかえることができる。

[Ⅲ]テキスト歌唱 「三つの聖歌合唱曲集/ロッシーニ」
 ①"La Fede"
 ・高音時、みぞおちの位置の背中側を使う。同時に体の前のポイントを上下
  に引っ張る。
 ・p.7まで パートごとにチェック(および個人チェック)
  丹田で横隔膜を支える。
 ・自分が体をどう使うか、呼吸をどうするか決めて歌う。

 ②"La Speranza"
 (個人チェック)
 ・下唇の両側を使い、下顎をあける。喉をあけて細い息にする
  丹田を入れ、背中は肩甲骨の下ぐらいの位置までにする。
 ・喉をあけ、すぐ上だけをならす
 ・咽頭と鎖骨の間のU字になる部分に喉頭を降ろす

③"La Carità"
 ・個人チェックとパートごとにチェック
  下顎を使って喉をあける。

◇本日の稽古をフィードバック
 ・尻を使う(ささえ及び重心)
 ・喉全体を下にさげる
 ・声をだして緊張をほぐす
 ・鼻を研究する
 ・鎖骨間に音を集める
 ・下顎で喉をあける

◆本日の磯貝語録
 喉をあける、という実感をつかむこと。
 丹田を使った最大呼吸を行い、ささえ筋を育てる

◆本日の感想
 今あごと舌根の状態が良くない。けれど今日は下あごを使って喉をあける発
 声法であった。あごがうまく下に降りない。むりすると痛む。どうも首が固いと
 顎も固いようだ。妙にくふうするとうまくゆかない。

歌発声特別(10/31)                       《音楽系》

10月31日(土)歌発声特別

講座テーマ「アンサンブル法② ロッシーニ作品より」

[Ⅰ]ストレッチ
 各自ストレッチ

[Ⅱ]新しい鳴りを覚える
<プロセス>
 ①機能性:呼吸、発声、発語の機能を上げる=訓練
 ②共鳴方法 表現に必要なこと。その響きの音を覚えることが重要
 ③鳴りを作る 鳴らせること(発声器とひびき位置)
    ↓     新しい鳴り方を覚えて②へ戻る
  <音質の統一性>
  ・オトガイ筋で支え、ここに音を溜める。喉を歌うので、エネルギーが高い。
  (Fで発声する。喉にくる人は鼻のあきが足りない)

[Ⅲ]テキストを歌う 「三つの聖歌合唱集/ロッシーニ」」
(1)"La Fede"~信仰~
1)一人ずつ歌う
 ・喉をゆるめない。ことばはタンギングだけでする。
 <マルチ発声法>:上の音から下の音まで関係なく音が出せる。
            口、顎、舌がひずまない。邪魔しないこと。そのためにゆる
            めない。
 ・この発声は他の人の声が聞こえてくる。
2)はじめ~p5まで(一人ずつ→アンサンブル)
 2度下がる時の歌い方 4度下がる時の歌い方
3)p6~p7(一人ずつ→アンサンブル)
 ・息は口から吐く。喉から吐こうとしない(喉をしめない)
4)p7~最後
 ・息を吐きっぱなしなので、とても疲れる曲である。鼻が吸って、背中に入れる。
 ・p8のffは音楽的な意欲、そのあとのppは微細にする。
  (充実感もあるがその先の広がりがほしい)

(2)"La Speranza"~希望~
 ・通して歌う

(3)"La Carità"~愛~
 ・通して歌う
 ・soloを全員で歌う[le]
 ・自分の息は、どこから先であるかを決めておく。
  口から15cm先で結実しているので、そのポイントまで責任を持つ。
 ・曲にはやく乗るとよい。
 ・のどの開き方で音の強さの変化をつけて行く。

 ・声がどんな世界を表現しているか。

<注>なにしろ息を速く送る。口の中に音を溜めない
 ・口は早く早く動かし、かまえを用意する
 ・しっかりと胸のささえは入れたまま、気分でゆるめない。

◆本日の磯貝語録
 出している声そのものが表現すべき世界である。

◆本日の感想
 音質の変化が低音~高音まで少なく均一な発声(マルチ発声)で歌う。かまえ
 やささえがしっかりしないと出来ない。パワーが必要だが、自分が歌いながら、
 他のパートの声(音楽)がはっきり聴こえ、快い体験が出来た。

歌発声特別(9/26)                       《音楽系》

9月26日(土)歌発声特別

講座テーマ「アンサンブル法① ロッシーニ作品より」

[Ⅰ]ストレッチ
1)肩のストレッチ 背中のストレッチ⇒ロールダウン
2)首のストレッチ
3)股割り、肩入れ⇒ロールダウン
4)鼠径部のストレッチ、前屈して仙骨を伸ばす。
5)腰方形筋をほぐす(呼吸筋と支持筋)、腹を使う

[Ⅱ]発声練習
1)ハミング 鼻から積極的に息を出す
 ・ハミングが出来ればpp~fの音が出る
 ・鼻の最先端の骨がピアノの音と同じになること。
 ・自分の中の音と外の音は違う。外の音を客は聞く。外の音のために自分が
  何をするのかを探す。
2)1人ずつチェック
 ・蝶形骨から顔の前先へまっすぐ出すようにハミングする。
 ・目標の音を一発で出す。(音を探って出さない)
 ・ポジショニングのための訓練をする(声楽的訓練)

[Ⅲ]テキスト歌唱 ロッシーニ「三つの聖歌曲集」より
パート
voce1:Aさん、Bさん、Cさん
voce2:Dさん、Eさん
voce3:Fさん
①"La Fede"~信仰~
1)歌ってみる
 ・決まったリズムの中に上下の動きのある音楽である。◎音に重さをつけない
 ・小節のはじめの子音をしっかり出す
 ・";"のあとの休符は休まない。
2)ソプラノⅠ Voce1 1人ずつ
 高音発声について
3)鼻をあけるということについて
 ◎声楽家は鼻から喉をあける(口から鼻に息は行かない)
 ・[k][g]は鼻が閉じている。口蓋垂が咽頭壁の上(鼻腔咽頭壁)とついている
 ・奥歯より前の音、奥歯より後の音では異なった世界である。
 ・[n]で練習。副鼻腔を使う。口蓋垂の裏と鼻腔咽頭壁をあけて、息の通る道
  を作る。
4)ソプラノ Voce1
 9頁高音部 [ma]で歌唱
 ◎こめかみの響きの位置を持ったまま、ことばをつくる(口で作ったことばを鼻
  におくるのは非常に難しい)
5)ソプラノⅡ Voce2
 [ma]で歌唱
6)メゾ・アルト Voce3
 [ma]で歌唱
7)[ma]で歌唱(全員で)
8)[m]は下唇のすぐ下からオトガイの部部を使って作る。音の響きの位置はこめ
 かみのままで[m]をつくる。

②"La Speranza"~希望~
1)歌ってみる

③"La Carità"~愛~
 Sopr.Solo Bさん

・3曲通すと非常に歯ごたえのある曲である。
・ロッシーニのアンサンブルから学ぶことが多いと思う。

④アンサンブルについて
◎譜面の音楽処理の前に、声楽的に合わせるための基礎「喉合わせ」をする。
・発声のポジションとことばのポジションがある。
・3人でやってひとつに聴こえるかが要求される。単なるハーモニーではない。
・アンサンブルには定石がある。

マスク…前頭骨(前額部)とその前の空間をいう
笛感覚→咽頭の骨とその響き。この実感をつかむ(口ではない)
 笛の実感を持つことで、喉合わせにつながる。鼻のあけ方、喉の開け方がで
 きること。

<鼻開け>と<喉開け>をマスターすること
・鼻開け:下顎骨、顎関節、前頸部を使う。上歯より上。
・喉開け:鼻翼、鼻腔、上顎骨、舌筋、舌骨を使う。下歯より下

◆本日の磯貝語録
 ◎音に重さをつけない
 ・鼻から喉をあける(口から鼻に息は流しにくい)
 ・笛感覚とは喉頭の骨の感覚

◆本日の感想
 自分の発声器の各部分(鼻、喉)をなんとなくしかわかっていなかった。アンサ
 ンブルがどう出来上がっていくか楽しみになった。

歌発声特別(7/18)                       《音楽系》

7月18日(土)歌発声特別

講座テーマ「ロマン派 オペラアリア2」

[Ⅰ]発声練習
(1)ハミング(1人ずつチェック)
 ・横隔膜の中心で支えて、鼻と一緒に響かせる。
 ・自分の体の中で鳴っている音と外に聴こえている音の違いがわかる耳を持つ。
 ・今、自分が出している音を知ることは、演奏家にとって重要なことである。
 ・鳴りはじめで音が不安定になる→息を先行する
(2)発声
 ・[mai] 横隔膜で支える。顎でやらずに舌でやる。

[Ⅱ]テキスト歌唱
1)"Senza mamma,o bimbo tu sei morte"
2)"Che gelida manina"
 ・出ない音を出そうとする練習をしない。出る声で練習する。
 ・左足で立ち右足は踵を上げて歌う。音が上がったら足を使って音で持ち上
  げる(足裏にのれば、喉が開く)
 ・発声法はいろいろある。ここでは無駄をなくして息を流して体全体を使って
  歌う方法である。
3)ソプラノ
 <プッチーニの法則>前に進む。滞空時間を持つ。
 この2つの相反する法則をどうやっていくかが重要。ドロドロしたドラマの中に
 華やかさ、輝きの音楽が同時にあるのがプッチーニの特徴。
 )4人ずつに分かれて歌う(塾長が個人チェック)
  各個人のフレージング、ピッチの合わせ方をチェックと指導
  ①顎をあける ②口蓋帆をあげる ③前額(コメカミ、鼻骨、額部)の響き
 )一人ずつ(個人的なチェック)
  ・肩で支えない。脇骨で支え、肩を開放する(現時点で有効な方法)
  ・[lla]で練習をする。オトガイの支えを入れる。
  ・喉の音を胸(喉から10cmぐらい下)に鳴らす。そのpointをキープする。
   もしくは真下に降ろすように使う。
  ・子音をしっかり歌う(母音を歌うとことばが遅くなる)
  ・マスクで歌う。(左右顎骨、鼻骨、左右上眼孔骨、額骨、側頭骨)
  ・舌と歯を離し明確にことば中心に進めていく練習をする。
4)テノール
 ひざ、もも、足首の使い方を覚える。どうしても肩、首にたよりがち。
 音を上げる時、後頸後頭を緊張させて、かまえるのはさける。

 ◎音楽表現の声で重要な事は、力を多用し出すことではなく、息の流れと
  響き位置(声の道)を決め、保持するための力を見付け使うことです。

◆本日の感想
 イタリア語の歌唱には(外国語に共通)母音より子音を強調して歌うことが必要。
 自分の内側の響きと外部の響きを聴き分けることが出来て演奏家となる。
 ―今後の課題にします。

歌発声特別(6/20)                       《音楽系》

6月20日(土)歌発声特別

講座テーマ「ロマン派オペラアリア①」

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
 ・上半身のストレッチ
 ・股割り(重心を降ろす)+足裏感覚
 ・下半身のストレッチ
 ・横隔膜を前方上へ動かす(高声のためのストレッチ)

[Ⅱ]テキスト歌唱
(1)テノール (女声はテキスト歌詞読み)
 ①発声
 ・懸壅垂から鼻先の前方へ。高い音になってもそのままで。
 ・音が上下しても同じフォームで出す。

 ②テキスト歌唱 ラ・ボエームより"Che gelida manina"~冷たい手~
 ・強い声を出さない。実声での練習はしなくてもいいぐらいである。
 ・この歌、この音を出そうとしない。出る声で歌う。
 ・横隔膜をせり出すように、腹を使う。とくに脇腹。
 ・イタリア語をカタカナの感覚で歌うと息をたくさん使ってしまう。舌だけで言葉
  を言う。
 ・鉛筆をかんで、[li]で歌う。自分の声でマッサージするように歌い、体の力を抜
  く。体の外に出す歌い方ではなく、体の中におさめるように歌う。出る範囲で、
  まず歌う練習する。すると次のステップで高い声が自然と出るようになる。

(2)ソプラノ、メゾ 
 修道女アンジェリカより"Senza mamma,o bimbo tu sei morte"
 ①歌詞を読む(イタリア語)
 ・1人ずつ読む(61=この曲の胴体になる)
 ・口は奥まで細く使う。下顎の先端を使う。イタリア語のアクセントをしっかり
  歌う。
 ・イタリア語のポジションで歌う=舌と鼻。日本語は子音が少ないので口角が
  弱い。言葉のポジションを顎関節まで上げる。

 ②歌唱
 1)ハミングで歌う。(61)
 ・のどをしめない。息でする。
 ・1人ずつ(歌詞で)ハミングの位置で歌う。鼻からおでこの音を作る(鼻腔の音)
  アンジェリカの"キャラクターの音"がある。原則アンジェリカは明るい声の人
  を使う。
 2)ハミングで歌う(60)
 ・1人ずつ
 ・アンジェリカの精神状態がこのフレーズになっているので、フレーズ通りに歌
  わなくてはいけない。ブレスのささえと口から吐かないようにして練習。
 ・前顎の響きを保ったまま、縦口にする。軟口蓋が下におりないように。
 ・音楽の特徴をのどでとらえる。

・ロマン派は音楽の要求が明確である。叙情性や気分に流されず、はっきりした
 ものを歌い上げること。

◆本日の磯貝語録
 自分の声(日常の声)で、どんな歌も歌うのではなく、各々プッチーニの歌の
 声、 モーツァルトの歌の声等、そのオペラ、その役に必要な声がある。その
 音が出せる、これがオペラを歌う醍醐味、聞く醍醐味。

◆本日の感想
 鼻から息を吐きながら、言葉をつけて歌うことに苦戦。でもそれができた時は、
 とても楽に歌えて、明るい響きになるんですね。自分の喋り声でなく、アンジェ
 リカの声で歌えるようになりたいです。

歌発声特別(5/30)                       《音楽系》

5月30日(土)歌発声特別

講座テーマ「ドイツ ロマン派歌曲」

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
 (1)全身ストレッチ
 (2)口のストレッチと発声(ドイツ語のための)

[Ⅱ]今月の課題曲(ブラームス:Die Mainacht~五月の夜~)
 (1)ブラームスの歌曲について
  ・バスの音の上にのって華やかに歌う。歌曲を約200曲作曲、民謡風が多い

 (2)"Die Mainacht"を歌う
  ・この曲はブラームスの名曲である。
  ・イタリアのコメディアデ・ラルテの精神につながるものがある(要因が明確)
  ・雪の多い国が五月を迎えることの意味は深いものがある。
 )全員で歌う①
  ・雰囲気で勝手にrit.にしない。譜面通りに歌うこと。
  ・曲の半ばFisDurに戻ってから、開いて行く。重心を下げる。
  ・ドイツの曲は原調で歌う(演奏する)。調が変わると全く違う曲になる。
  (世界の違いの使い分けを求められる事は中級レベルである)
 )パート別で歌う<高声>
  ・高音部はささえ、降ろして細くして息だけで歌う(ノドをつめない)
  ・あるレベルになってくるとそのことばを正しく発音出来る事が条件になって
   くる。
 ◎縦口にするとは?
  ①口角を前に出す。オトガイの支えを入れる。舌が下がり細めになる。
  ②喉の縦線(オトガイ舌筋)…舌の真ん中に溝を作る→縦口になる。
 )1人ずつドイツ語の発声をチェック
  ・日本人は音が降りてくると喉や顎をゆるめて楽する。(ピッチがさがる)
   ドイツの歌を歌う時、音楽が下降の歌い方が難しい。
  ・声を出している表だけで歌う。音のup・downで音の基本pichを変えない。

 )全員で歌う②
  ・口を使って鼻腔の目頭位置の音を作る。横隔膜の中心部を丹田に向け下
   げて音を出す。(1人ずつハミングでチェック)

 )今日捉えたことを各自発表
  ・耳の後下とおでこの響きが連動する。
  ・声のポジション=息のポジション これを早くとらえる
  ・自分で聴くことが重要。どういう音を聴くか問題。
  ・顔の内側でいくらやってもだめである。顔の骨にあたってはじめて外の音
   が外に響く。

●6月7月のテキスト
 ・修道女アンジェリカ"mamma,o bimbo,tu sei morte "(女声)
 ・ラ・ボエーム ロドルフォアリア"冷たい手"(男声)

◆本日の磯貝語録
 音の高さによらず、マスクの鳴りをつかむこと。まず、蝶形胴。同時に目頭及び
 眉間の響きをつかむ声出しをする。

◆本日の感想
 音をマスクに集めて歌うことの大事さを痛感しました。受講者皆さん本気なの
 で、わずかな事でも勉強になります。