発声・呼吸法入門(4/22)                          《ことば系》

4/22(土)発声・呼吸法入門

[0]自己紹介
  ・初回のため全員あいさつ

[1]講座「呼吸・発声法概論」(磯貝講師)
  ・呼吸や発声は「意識する、しない」から始まる
  ・どの程度の負荷を掛ければ適切かを知る
   ⇒無意識での声・息から意識の呼吸・発声へ

・発声・呼吸習得に必要なこと
  ◎“身体感覚”を持つこと
     知覚で処理している間はうまくいかない
     きっかけは自分の身体を理解する知覚から
     自分の身体を理解してから身体感覚へ移す

・音声表現とは
  ◎伝えなければならない事を自分の声と身体を使って具体化すること
  ・そのためには、伝える内容を明瞭に出すことが大前提
   (聴く人が、聴いている内容を理解できるように表せているかが問題)
   ⇒これが、発声法

・適切な声(表現としての声)を出すために必要なこと
  ・声を出す環境(広さ、人数etc)を判断し、その場に適切な声(大きさ、響きetc)を判断する
    ※前に向って出すために必要なことは何か
     小さい声は×だが、強ければ良いというのでもない

・ここでやること
  ・まず無意識呼吸から意識呼吸へ
    (自分が表現したいものが相手に届くための呼吸)
  ・呼吸をやった後、声につなげていく→発声法

[2]ストレッチ(沖田講師)
  ストレチの時の注意点
   ・座位での前屈は、ただ前に伸ばそうとするのではなく腰から曲げるようにすること
   ・動かした後は回復運動すること

[3]エクササイズ(磯貝講師) 身体の中から自分を知る=体内感
  ・骨盤を立てて座り、左右にゆする
    ⇒骨盤を意識する。仙骨を知る
  ・寝そべって腰を左右にゆする
  ・寝そべったまま身体全体をゆらし脱力
    ⇒この状態の自分の身体を自分で分かるように
  ・椅子に両足を広げて座り、鳩尾をさわる(両手で)
   押さえた手をその高さのまま左右に開き、手を脇まで移動する
    ⇒横隔膜のおよその位置
  ・横隔膜をゆっくり広げ、ゆっくり戻す(これをすると呼吸になる)
    ⇒胸郭呼吸(胸部呼吸) ※まず胸郭呼吸をマスターする
      <注>呼吸時、肩が上がらない、腕が上がらないように
   胸郭呼吸、最大呼吸を各自毎日練習する事
        (鼻からめいっぱい吸って、長く吐く、吐ききる)
   ◎必ず鼻から吸気すること

 ◆本日の磯貝語録:自分が出来ないことが何かを理解できている人は強い人

発声・呼吸法入門(3/10)                          《ことば系》

3/10(金)発声・呼吸法入門

~19:30 各自身体訓練
[1]「声とことばの実際」(磯貝講師)
 テキスト①「便所掃除」を読む
  ・背中を床につけた状態で読む
    ※お腹でコントロール、喉をしめない、でもしっかりと声を出す
     鼻から息を吸い、腹から口へ息を出す     ↓
                       喉と丹田をつなげる、みぞおちの辺りを張る
                       背骨、中心線
 テキスト②「自分の感受性くらい」を読む
   は、を →口を無防備に開けない
   Wa、Wo →唇をつかう
  ・しっかりした胸部共鳴をつかむ
  ・喉を鳴らすということ
  ・ひびきと息は、ともかく身体の前へ

[2]「張るとは?」
   胸を上げ(広く)左右をしめる(腹と背中をふくらます)
     ↓
   この状態でいい声でしゃべる

[3]<見本市>練習
   5人 横一列 正座して①丹田呼吸(鼻から吸って口から吐く)
              ②胸部呼吸(     〃     )
              ③胸   に両手をあてて「ア」
              ④首の後ろ    〃
              ⑤鼻の横     〃
   ◎「便所掃除」 地のまま読む
      タイトル、作者、1段目のみ全員で
      2段目~1段ずつ1人ずつ読む
      背中を床につけて 「ア」 腹をたたきながら
         ↓
      読む(立つ)
                <衣装>稽古着とバンダナ

 ◆本日の磯貝語録:通じるものをつかめ。通じないものはいくら熱意や気持ちを込めても通じない

発声・呼吸法入門(2/24)                          《ことば系》

2/24(金)発声・呼吸法入門

[1]各自身体訓練 ~19:20
[2]「中心」と「辺縁」
   ・中心・・・距離としての中心
         内容としての中心
   ・自分自身の中心→身体そのものの中心(それを感ずること)
            左右対称のように見えるが、左右は非対称
      緊張状態ではわかりにくい。理論的には身体の中心
      静止状態は比較的わかりやすい
  しかし、活動状態 →その中心の実感はどうすればいいのか
             ◎訓練が必要

   ・言葉、ことば ― 他人との間をつなげる。物事を考える道具
             but 全員の感覚(意味、音、イントネーションetc)が異なる
      ↓         ↓       自分自身と密接
   固定化せず     他人との関係を持つ場合→意味で繋げる(言語としての機能性低い)
   常に変化している   ↓
      ↓       ↓
      どこで中点をとるか  内と外の関係がある

    社会では、他者と共有できる点を想定して生活している
      アインシュタイン「相対性理論」
         中心を抜いて、他者と他者でどうやっていこうかと考えるようになった
         それぞれの他者によってケースが異なる(関係性)⇒外側の問題
       but 自己の領域から遠いところの人間は無視されてしまう可能性がある
            ↓
         「中点(中心)理論」
           中点を仮設し検証
            その中心に向けて行動すると、その反対側の方向がわかる。
            つまり、固有性がわかる(自分がわかる)
           ☆俳優でいえば共通音、共通をつかまえる

[3]「テキスト朗読」(全員)
  『便所掃除』浜口国雄 作
   ◎喉と丹田でしっかり読む
     耳で聞いて口で言うと× → 耳で聞いて喉で言うと〇

  『自分の感受性くらい』 茨木のりこ 作
    言葉をどのように音声化していくか → エネルギー、状態
           (胸声で)       決して、日常のリアリズムに入らない

 ◆本日の磯貝語録:先ずは、骨盤周りの実感をふやせ

発声・呼吸法入門(2/10)                          《ことば系》

2/10(金)発声・呼吸法入門

[1]各自身体訓練 ~19:30
[2]呼吸と表現(芸)の関係(磯貝講師)
  自分の想い・動きを想起したことが呼吸につながっていること

 表現の元 → 喉がぱっと開くこと ← 外の空気を入れる、その反動で息が出る(声となる)
        身体が弛緩している
         →息を入れてしゃべる(呼吸法)
 「芸」 ⇒ 開放する ⇔ 萎縮する(息を止める)
        =鼻と肚で息をする
          ex)「花をみる」――日常的:頭の中でなきかが起こる
                        「コトバ」が動く
                    表現:息を使う(息を吸う)→横隔膜、肚をつかう
             無意識でなく、意識的にすること
[3]「モミュニケーション」
   何か結果を求めて伝達する行為
     ↓
    意志=「ことば」がある
       現代日常生活:口言語、口しゃべり
         ↓ エネルギー低い、表現にならない
       喉を使ってしゃべる
           鳴り、響きを同時に使う
       鼻と喉を使ってどこを響かせるか:発声法
        (骨盤の柔軟な可動大切)
[4]「呼吸法おさらい」(丹田、横隔膜、下腹部、背面)の基本
   もう一度、丹田呼吸
     頭からの距離の取り方→下に下にする程、無意識呼吸になる(深い呼吸)
       (ももの付け根が大切となる)
     外に向けて、聞いている人にハッキリさせる→しっかり息を吐く
      (自分の実感よりも)
     筒を降ろす、歯を閉じたまま、はっきりした言葉にする…「私の名前は〇〇です」
     中心を捉え、前に出す

 ◆本日の磯貝語録:骨盤まわりの機能が低下することを、老化という

発声・呼吸法入門(1/27)                          《ことば系》

1/27(金)発声・呼吸法入門

 ~19:30 各自身体訓練
 「気を理解する」(磯貝講師)
[1]「気」⇒エネルギー(中国では「気学」という学問がある)
  ◎身体の外と内の気は流通している
  
  ・感覚器官→外からの刺激を受ける(受容器として)
  ・身体の内側の気の流れを感知する(頭でわかろうとしない)→内気感覚
  ・外界の気、特に空気の流れを全身で感じとる
  ・自分の内側から、外を感じとる(身体感覚) 
    but 内で感じている(刺激がある)方が楽であり、嬉しい民族がある(エスキモーの人)
    つまり、世界中人類個々に感じ方は異なるが、その上で共通項は無いか探していく

[2]「共通項」に気付く。自分という固有の物体感を通し、共通が見えてくる
   「自分」という物体をどの程度感じているのか(感ずる力)
    ↓    ※人体の実感が持てるようにすると病気が減少する
つまり「気」がわかる能力で⇒テキストの文字をそのまま読まないで、
              その裏に隠された、見えないものを感知する力。
       ◎芸⇒見えないものを見えるようにする
         「一生懸命と本気の違い」 ヒント:共通の気と自分の気
     まず「自念」 自分を感ずること(頭の認識ではない)

[3]「気の察知」
   ①掌をこする、手首、手の甲
   ②2人1組で手をこすり1)掌同士を合わせる
              2)5cmほど離す
              3)手をこすり、ゆっくり近づけてみる
   ③繰り返して→自分の内の気を感じようとする=念ずる(言葉ではない)
   ④正座して自念してみる(身体に聞く)
     ↓
    外側の気もわかるようになる ※気がたまりやすいのは関節→コリ(さすって気を流してやる)
  ※大切なPOINT
    ①私には「気」がわかると決める
    ②身体におろす
    ③身体から教えてもらう

   表面上、皮膚上のものがわかるのではなく内側(気)を感ずる
   単純に位置ではなく、どう内側で感じるか(頭の認識ではなく)→エネルギーをつかむこと

[4]「上顎共鳴」

 ◆本日の磯貝語録:一生懸命と本気(気の芯)はことなる

発声・呼吸法入門(1/13)                          《ことば系》

1/13(金)発声・呼吸法入門

[1]各自身体訓練 ~19:15
[2]講座 「丹田」と「役」 (磯貝講師)
   役とは、自分の中に役を置く→その役を自分に入れる
        自分の中のどこに入れるか?⇒丹田に入れる(丹田で想う)丹田の上にのせる
         たとえるなら…下宿という「自分」を貸してやる
          下宿(玄関、照明、窓、etc)のベースはある
            (顔)(口)(耳)etc「身体」
          下宿を中身の人(役)は勝手に使える。だから下宿が一生懸命頑張ってもだめ
       つまり、口で演じて(使って)はいけない
            人間が生きている限り丹田と全てつながっている
   台詞…自分の口や頭は全て丹田に向ってしゃべる
       →それがどういうことががわからないとできない
   口読み、口しゃべり×→それはどういうことか?
    ↓          他人のを見てわかる、聞き分けること         
   喉読み…声がのる、感情がしっかりしている
   丹田で自分の状態をはかる(一体化ではなく、いい距離)
    →そのために「丹田感覚」
   丹田の微かな感覚(実感)→微かに丹田を引く、張る(機能的なレベルアップの次のステップ)
                 シャーペンの芯程の大きさで1mm程の出し入れ(感覚的)
    正座して、自分の丹田を中心を捉える
         丹田を中心にして身体を動かす(目をつぶる×)
         ゆっくり2mm程引いたり出したり…心の変化も微か
   「丹田感覚」を持った姿勢
   (Keeping Point) 丹田から放射している…どこにも力がなく、微かな丹田の力で支える
                (前進している)     運動ではない!!
  Ex:椅子に座って①丹田を1~2mm程動かす
          ②両手をひろげ微かに動かす
          ③丹田から指令「ほっぺたよ2mm出ろ、ひっこめろ」(結果:笑い)
                 「唇よ2mm出ろ、ひっこめろ」
          ④両手の手のひらに…
     ☆頭の指令と丹田の指令と同時に
  Ex:立ち上がって①丹田を1mm右に左に
          ②丹田で左ひじを動かす
          ③丹田で親指、小指を動かす
          ④丹田で両手の手のひらを動かす

 ◆本日の磯貝語録:全て丹田(肚)

発声・呼吸法入門(12/9)                          《ことば系》

12/9(金)発声・呼吸入門

[1]『発声共鳴法のチェックの日』
    ・テキスト
     1.サラサラタナバタ
     2.オトオトノオトコノコ
     3.イチニチシミジミ
     4.メガネデネコゼ
   ①胸部共鳴(地声)でテキストをやる   ※以下同様
   ②後頸部共鳴
   ③下顎骨共鳴
   ④上顎骨共鳴
   ⑤裏声
      ◎各共鳴位置により響きを確実に変える
  ・胸声・・・響き位置は胸部、横隔膜を下に向かって言う声と横に向かって言う声は違う
  ・後頸・・・響き位置を高くする(低くする)だけで声の種類が違ってくる
  ・上顎骨・・・響き位置は硬口蓋
[2]エクササイズ
  (1)口をとじる
  (2)口の中を広くしない
  (3)鼻の奥を鳴らす(鼻腔音)(ネコの声のように)
     鼻先から息を流す
     鼻骨の部屋の前側を響かす
  (4)頭蓋骨の付根に向かって発する
     フエから後頭部に向かって響かせる

 ◆本日の磯貝語録:現代人は恋愛をしなくなった

発声・呼吸法入門(11/11)                         《ことば系》

11/11 発声・呼吸法入門

(1)各自身体訓練:四股、中心・丹田・座骨感覚。

(2)講座(磯貝講師)
 1)発声共鳴法 ~胸部共鳴(前胸部)、後頭部共鳴
  ・自分の思いや自分の口の使い方でやると役は演じられない。
   (自分にエネルギーを入れると伝わらない)→出す
  ・言葉は口でつくる。声はのどで作る→どこで共鳴させるのかが問題。

  Ex.1:低い声をつくってみる→場所が低い→胸部共鳴
    ・声帯の位置を確認。
    ・首を立てると喉が下がる。横隔膜を張る。
    ・笛を鳴らして胸に(鎖骨胸骨)に響かせる。 ※決して上に息を吹き上げない。

  Ex.2:鼻から吸って横隔膜を張り、丹田を使って呼吸。
     口を開けて(喉が下がる)鼻から息を吸い込む→腹式で。(口角を上げる)
     吐く時に口から出そうとするのではなく胸に息をあてる。
     「ア」…「あたたかさ」「たなばた」など、しっかり響きをつける。
      しっかり前に出す。口の中を開ける(前胸部共鳴)。
     「ア」「オ」でややたて口で口の奥を開ける。奥の壁を響かせて(口腔内)胸から後頭へ息を。

     ※頭…2、口…3、胸…5 の割合で息をつかう。

  Ex.3:低いけれど少し張りのある声を作る→口腔の奥壁→後頸部共鳴

  ※正確に復習すること。声は感覚的なものなので決してやり過ぎない。
   筋肉的実感に頼らない。

 ◆本日の磯貝語録:いい声になりたかったら尻をでかくする
          アゴより下の響きは生命力の強い声

発声・呼吸法入門(10/28)                         《ことば系》

10/28(金)発声・呼吸法入門

[1]ストレッチ(各自)~19:30
[2]身体訓練(磯貝講師)
  ①下腹部の強化:ペアになり、両膝を立て座っている相手の足を手で開けようとする
          次に閉めようとする
          同じ事を足で行う
  ②腹背筋強化法:ペアになり手を取り合い空中腕相撲 ※丹田をしっかりとらえるのがコツ
[3]呼吸法復習
  『丹田呼吸』・・・静かな呼吸(深い編)
    ①丹田を前に(吸う)下に降ろす(骨盤膜が実感できる)
     維持したまま(吐く)→最後に丹田と背中を近づける→吸う(繰り返し)
   〈注〉筒がどういう状態にあるのがいいのか・・・下がっている
      喉を見せる(下顎辺りを強調)喉を息が通っているという実感
      後ろ側から喉を開くようにする
    ②吸い方:鼻の穴のすぐそばの空気を嗅ぐように吸う
         おでこに向けて吸う(腹と連動して膨らむように)
        ◎まっすぐ水平に“吸う”“吐く”・・・声の直進性
         息自体を真ん中に集める
        「息を入れることが、出すことだ」(息の入れ方だ出し方)
  《訓練方法》
    ①手を使って匂いを嗅ぐように吸うor真ん中に集めるようにする(両手で)
     (真ん中から息を拾う感覚)※入ってくる息を見る
    ②お腹(丹田)と連動して、息を吸う→穏やかな呼吸・静かな呼吸
[4]「深い声・低い声」のつくり方
  -鎖骨を響かせる声(アンダーコード)-
  ◎under coda共鳴法
    ・自分の手を鎖骨に置いて手に向けてセキをする
     その位置に向けて「ア」 ※胸の位置を低くする
       ①短母音で練習
       ②肋骨に響かせる
   意識的に頭声、鼻腔、胸声を使い分けることができるようにすることが重要(=技術)
  ◎人は意識的に、声の響き位置(声の種類)を替えることが出来る。

 ◆本日の磯貝語録:息を入れることが出すことだ(息の入れ方で出し方が決まる)

発声・呼吸法入門(10/14)                         《ことば系》

10/14 発声・呼吸法入門

(1)ストレッチング

(2)腹式呼吸から無呼吸について(磯貝講師)
  )床に足を曲げて開いた状態で寝る。背中、会陰、足の付け根全てがわかる状態。
   →この状態で腹式呼吸。鼻から吸って、口から吐く。
    力が入らないような吸い方、吐き方を見つける。吐き切ってから息を止める。
    喉を開け、横隔膜運動の停止のいい状態になると、1分程は「無呼吸」でいることが可能。
    ただし、鼻が開いている、つばがたまっていないことが大切。
    過呼吸やたくさん息を入れすぎるのは良くない。楽な状態で呼吸している。
  )無呼吸 ~エネルギーをあまり使わない。聴覚が鋭くなる。(自分の中のエネルギーを使う)
    ・エネルギーの高い声をつくるには、ほとんど聞こえない声をつくることが大切。
     エネルギーを止めることではない。無呼吸にすると気が高まってくる。
    ・出力を高めるだけの表現方法では表現自体を殺してしまう。 →世阿弥「魂を置く」
  )芸というものは他人にわからせるもの。しかし自分の意識をわからせることではない。
  )喉を開く。下におりる。
   ※声帯の実感がわかる。
  )自分という存在をしっかり保つ(実感)とその上で相手との関係を持って投げかける(発声呼吸法)

  ◆本日の磯貝語録:内宇宙と外宇宙をつなげるゲート=声帯