講座テーマ「日本語歌曲歌唱法-4」
[1]ストレッチングと発声
[2]全曲のリハーサルと試演会と講評
山田耕筰/かやの木山
〃 /鐘が鳴ります
〃 /城ヶ島の雨
〃 /みぞれに寄する愛の歌
團伊玖磨/藤の花
◆30年前の声楽家と比べると、今の人達の歌う日本語はグーンと聞き易くなった。 これは当たり前と言えば当たり前だが、当時を知る者にとっては大変好ましい事である。
日本人が日本語の歌を歌っても日本語が良く聴きとれない事は
聞く方にとっては大変悲しい事だ。 その言葉をその高さ、その長さ、そのリズムで表現し、その言語意味と音楽意味を伝えるのが歌だ。
確かに各々の単独での表現技術(発声、発音、etc...)がレベルに達していないとダメだが、その上での様々なバランス取りが難しい。
例えば、「鐘が鳴ります」の
“かやーのーーーきやーまにー”
などは、うまいかへたか等が裸で聴こえてくる。
沢山歌い込まないと中々思う様には出来ない。
気持ち先行の歌謡曲とも感覚先行のニューミュージックとも異なる
知性ある日本歌曲を4ヶ月やってみた。
ようやく“これから”に達した感はある。
歩みを止めるとすぐもとへもどってしまう。