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歌発声水曜講座(7/14)

講座テーマ「世界の名歌曲を歌う-試演会」

[1]柔軟、呼吸練習、発声練習、個人リハーサル

[2]試演会  ピアノ伴奏:川村紀子
   A組 歌の翼に/メンデルスゾーン(独)
      さくら横町/中田喜直
   B組 浜千鳥/弘田龍太郎
      荒城の月/滝廉太郎

[3]講評会
   歌はレベルが上がり曲目が変わってくると、自ずとむずかしさが増して来る。
   有節歌曲のドイツ語を正確な発音で覚える等手強くなる。
   曲を把握することも、発声をクリアーすることも身に付けなくては出来ない。
   やる事がどんどん増え覚えなくてはならない。それでも潰されず楽しめる人、
   音楽をよろこべる人は聞く人をもよろこばせる。


◆「歌のテンポと日本語」

私達のあつかう歌には必ずテンポ(速度)の指定がある。
Lent, Andante, Allegro, etc...
中には♪=68などと細かく設定され、メトロノームをたよりに速さを決める。作曲家がこの詩にはこの速さでと決めた速度だ。

日本語は母音主体語である。
音符が長い音の時は当然1つの母音でのばす。
そのため、全体を通し日本の歌は、1拍1音と語尾のばしが
多いため、間延びが多くしまりなく感じられる。

例えば、言葉で言えば「さくら」はひと息で言う。
しかし歌では、「さーくーらーーー」と長い。これをスローテンポでやると、何とも様にならないが、そういう歌で、そういう音楽だ。
この反対に早いテンポの歌になると、口が付いて行けなくなり、
何を言っているのか聞く者には分りにくい。

と考えると、日本語が一番良く聞こえる適正テンポというのがあるようだ。

歌発声水曜講座(6/30)

講座テーマ「日本語の歌:テキスト歌唱.G・P」

[1]個人ストレッチ+全員発声(スケール)

[2]次回試演会のための通し稽古(個人歌唱とチェック)
   各個人に行われた注意事項を記す。

Aさん
・アゴ→ノドまでおろす。
・自分の上にパイプをのせ響かせるように息を流す。
・どう歌いたいかが無い。
・楽器演奏のように、休まないでエネルギーを送り続ける。
・言葉を言うことで何か起こる。
・体側を締める、背筋伸ばす(肩が前に出ない)

Bさん
・後ろを通す時の位置、肩ではなく背中を使う。
・鳩尾は中に入れ込む。但しその時も肩に力が入らないようにする。
・小鼻に力を入れ、目の後ろを開けるようにする。
・鳩尾からのラインを細くつくる。そこに空気が流れるようにする。
・「さくら横町」は奥で作らない。顔の表皮を響かせるように歌う。

Cさん
・前顎をゆるめるために後ろ顎を使う。
・舌骨でささえる。喉の骨から胸を響かせる。口に上げない。
・この方が今までより声は出るが、言葉が不鮮明になる。
・顎を動かしすぎない。

Dさん
・頭の上を響かせるように歌う。口前に息を吐かない。
・奥歯を開けて言葉を作るように。
・口を閉じて噛みしめるように歌う癖があるので、無くすこと。
・胸の真ん中と喉を一直線で結び声を出す。

Eさん
・舌骨でささえる。
・ドイツ語の母音を口の中で浅くつくらず舌骨の位置まで下げ、深くする。
・舌骨を鳴らしながら鼻の奥が一緒に開くと高声が伸び易い。
・巻き舌は唇を締め、舌小帯の辺りでやる。

Fさん
・伴奏の音楽を感じながら歌うと音楽になる。
 ex「歌の翼」6拍子と4拍子に感じるとより音楽らしくなる。
・腹筋は意識をしながらも、息を通すこと(ブツ切りにしない)を覚える。
・響きは鼻の奥につくり、言葉は舌だけでつくる。(下顎を張らない、頼らない)

Gさん
・歌い始めで悪い部分をほぐしながら歌うか、悪い所に集中して歌うようにすると良い。
・歌の(さくら横町)情景にひたるのではなく歌の叙情を思いきり歌うようにする。
・考えたり感じたりして声が出なくなるのは音楽的でないから。
 歌のメロディというか歌が良いのを感じて音楽的に歌えるように。

Hさん
・前頭(鼻、額)に音を響かせる。
・音をフラットに。ピッチが下がった時にトーンのポジションが変わらないように。
 (特に奥へ飲まない)
・出だしの音は構えて用意をしておく。

※このメモはレッスン中の個人指導で講師から指導を受けたものを
 各自がまとめて記したものである。

曲目は
「さくら横町」中田喜直曲
「歌の翼に(独)」メンデルスゾーン曲
「荒城の月」瀧廉太郎曲
「浜千鳥」弘田龍太郎曲

本講座の主目的は“楽器づくり”と“日本語発声”である。


◆「次の音楽を楽しむために」

音楽(歌)は気軽に楽しんでいる頃は問題ない。
進んでいくうちに段々むずかしくなる。
自分の感性と技術が付いて行けなくなる。
基礎をしこたま訓練して来てもそうなるのだが、
楽しみ系でやって来た人にとっては思った様に前に進めない。

良い曲というものは、たとえ作曲家が思うがままに書いたとしても、
音楽の持つルールにそっている。

このルールが分かってくるとグーッと理解し易くなり歌い易くなる。
このルール分かり作業は音楽感覚知的感覚とをしっかり使い
感情を動かして(情動化)やって行くことが必要だ。


どうしたらそうなれるか?

多分このことを強引に、もしくは知らぬ内にそちらにつれて行ってくれる
舟と船頭(良いチャンス、良い環境、良い指導者、良い仲間、etc...)にうまくめぐり合うことだ。
勿論自分の中にそういうエネルギーを持っていれば言うことはない。

あとは技術だ。
技術は体のことなので、やる気や意識が勝ってもうまく行かず
身に付かない。
あせっても、さぼってもだめだ。

ていねいにあきずにくり返し、耳を育てながらやる事が
音楽の技術を育てる。