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ことば表現「セリフの声」講座(10/13)

講座テーマ「『心のセリフ』『考えのセリフ』感情と息のささえ①」

[1]ストレッチ

・筋の柔軟
・四人で円陣を組んでサイドスクワット
・歩行訓練 ⇒空気を押す歩行
・樽持ち、四股歩き
・摺り足
・カニ歩き

 ↓
・回復運動・整理体操

・グラウンドで寝っ転がって足を上げ、丹田と鳩尾の間で“ア”発声。


[2]テキスト演習

・身体的、生理的、心理的、精神的、関係性、環境
・観客が満足する為の付加価値
・言葉に全部動きをつけたい。

Ex. 実際に動きを付けてテキストを読んでみる。

◎考えたらば、造形はできない。感覚(五感)思考をすること。

・ものの置き場や家のディテールを決める。環境をつくる。
・芝居がスムーズに進むように作ってしまうと、つるつる流れて
 それでお終い。面白くなくなる。やりにくさの中に面白味が出る。
・設定上、母はいるのか・いないのか。
⇒母は死んだ設定(では、何で死んだか?)⇒こうやって芝居を作っていく。

・栄子が帰ってくるまで父は何をしているか?どこで、どんな行動をしているか。
・台詞は心の動き、と同時に体で芝居を動かす。
・なるべく固定した所に自分を陣取らない方がいい。芝居が止まる。
・いざ動いた時に、長一郎の内面や性質といったものが出てくるといい。

◎動いている(移動が起きる)と仕種をしているは違う。

・“私はこの台詞はこう考えるからこうしよう”という固定観念は
 なるべく持たないよう。その場の生(なま)に反射的に反応してゆく。
・考えないでとにかく動く、やってみる。
・「お帰り」の芝居の間尺について。
・よっぽどの事が無ければ、最初の芝居は暗くつくらない。
⇒その為には口が下を向いては損。喉を見せるようにつくる。
・相手の台詞を聞き終わるまで待つ事はない。

◎必然さえあれば(つくれば)縦横無尽に動いて良い。

・自分が納得しないと動けないというのはダメ。
・多動症設定。長一郎車イス設定。etc やりにくい条件のワクをつくる。

◎生々しくする為(可笑しくする為)にどうやって自分が付加価値をつけるか。

・意味付けを嫌ってないか。
・面白い芝居ってのは面白くなくなる。面白いっていう結果だから。
・面白さは生々しさが必須。予定調和では生々しさはつくれない。


◆本日の磯貝語録
・話し言葉である台詞は、書き言語の様に思考しない方がよい。
 意味は当然分ること。と同時に5感による感覚思考をして行くこと。

◆本日の感想
・芝居を面白くするために、役者が付加価値をつける、ということが
 動きを付けてどういうことなのかはじめて具体的に分りました。
 先ずその思考が必要!なまけ者はダメですネ。すり足練習します。

ことば表現「セリフの声」(9/29)

講座テーマ「『生きたセリフ』『死んだセリフ』ささえと呼吸②」

[1]各自ストレッチ

・不況の話
(マスコミがダメになったのは初めて。ドイツがダメになったらEUはガタガタ)
・空元気を出さなくても良いが、沈むと沈んじゃうよ。
 上がらなくてもいいから、沈むな。
・正しいって事はあまり考えなくていい。
 そうではなく“真ん中(中心)”が何かという事を考えるんだ。
・“骨のある軟体動物”になれ。
・あまり努力型になり過ぎない。真ん中を捉えると“色々あるな”と
 分かるんだが、“真ん中を捉えた!”と思うとそれ一つになるから、それは違う。
・多時間性

・前後開脚で丹田を探す。
・皮膚の内側のみが身体ではない。(内氣と外氣の関係)
・丹田はいつもいい加減だけど、無いと死ぬよ。
・丹田で書を書く、印を彫る、茶を淹れる。
・反宇宙と中心
・自分の事は自分で決める。自己実現の一番初めは“自分が自分だ”という事を
 嘘、偽りなく信じる事。


[2]講座開始「台詞を読む方法と考え方の技術」
テキスト:「ごく当り前のある生活の一場面」No.1 そのままをやってみる

〈設問〉「ごく当たり前」とはどういう事かを考えてみる。
(「ごく当り前でない」も考えてみる)

☆生活上、どういう事を言う(指す)のか?
(出てきた意見。テキストを中心に)

・帰って来た時に「ただ今」という台詞
⇒今は無言が多いから逆に当り前ではないのでは?
・「ああ疲れた!」も当たり前ではないか
⇒終わった終った、というのもある。
・「昼間近くのお店でね―」のくだりは、当たり前以外の事ではないか?
 では、その違いは? ⇒意識的に言った事と無意識的な事との違いでは。
  ↓
☆この視点で見る事で、どの台詞が当たり前で、どの台詞がそうでないかの当たりをつける。

・長一郎の台詞「①あーお帰り。 ②何、おみやげ。」を
①当たり前 ②当り前でない  ①②ともに当たり前  で喋るとどうなる?
 ↓
①②の間に何を変えてるか?
ズバリ大きく変えたいが、変えすぎて崩れてしまってはアウト。
これがうまく出来ていると脚本が読める役者という事になる。

・台詞を言う時に考えなくていい。特にこんな“当たり前”の
 会話をしている時、人は考えたりしてない。
・日常を切り取る演劇とスタニスラフスキーの違い。
・物体の位置エネルギーと資本主義とそれを無視した芝居。
・耳が遠い設定と“当たり前”の縛りについて
 ↓
◎当り前だけども、付加価値をつけるにはどうすればいい?

・万引きドキドキ感
・環境のお陰で、ごく当たり前かそうでないかが決まる部分がある。
☆のれんとトイレの例
・「あーお帰り」の時に、長一郎はどこからどう栄子を見て
 この台詞を言っているか?
・“変”にしちゃいけない。壊しちゃいけない。
(玄関から直リビングや、ドア・テーブルの無い家など)
☆ギリギリ“当たり前”と“当たり前じゃない”の境目をふらふら歩くのが良い。

・辛さを感じてやるんじゃなく、辛いという事を見せて欲しい。
・見えるリアリズムと見えないリアリズム。
・見えたままにそれを写す。でも、それをそのまま撮ってはダメだ。
・わざわざ虚を用意する。全部実にしてはいけない。
・ダジャレは嘘だと分かってるからダジャレなんで、
 そうでなければ只のオシャレになっちゃう。

☆人間の可能性を潰してしまうような事をしてはイカン。

・チョモランマで「何故この上がないんだろう」
・ある物だけのものをある物だけしか見ないというのは嘘だ。
・創造・連想が極まればちゃんと見える。
・頑張って表っ面を作ってきたものの裏。
・単なる写実ってのは価値がない。新しい命が湧かないから。
・夕鶴(芝居で別の世界に行った経験があるか?)
・障害者に絵を描かせる話。圧倒的に普通に扱う。
・社会的にも身体的にもどうにかなっていたって、やるべき事があれば
 誰にでも通用する事ができる。それがアーツ。
・お芝居をするという事がじぶんにとってどういう事かを真剣に考える。

☆何人かが生きている。その生き様が台詞。

・表わす為にはどうすれば良いか?

〈キーワード〉
・生理的
・身体的
・心理的
・精神的
・社会的
・物理的な環境


◆本日の磯貝語録
・“当たり前”と“当たり前じゃない”のギリギリ境目をふらふら歩く。

◆本日の感想
・「実」と「虚」の境目を作り観せるのが役者の仕事。