5母音チェック
[1]ウォーミングアップ
歩く
スクワット
[2]講義と演習
Aさん:
演-母音「イ・エ・ア・オ・ウ」(自己採点 5/10 → 6/10)
・自分がやっていることをわかってやる。意識がないと言葉音は育たない。
・声のためにはきく耳を育てる、自分を知る。客観を育てる。
「イ」「エ」をつぶしすぎている。前を意識しすぎ、最初に力が入りやすい。
◎音を変えるときは喉をしめず、息だけ止めて、音を変える。
最初に喉をしめずにあけっぱなしにしておく。ガラスに息を吹くように。
「イ」「エ」のとき、特に喉の意識をもってよく鳴らす。
喉が鳴っている状態を確認し、声を調整する。
演-出している音を体のどの辺に感じるかを1音ずつチェック
喉の鳴りと口腔内のひびき、それをさらに体にひびかせる。外にまで
・声をひびかせるために、喉をどの程度使えばよいかを知る。
◎まず喉をよく鳴らす。喉の音実感を捉える。
自分の能力を十分に使えば、大抵のことはうまくいく。
・声の出し方で喉の位置、動き方が大きく変わる。
◎喉の位置が上がると声も息も不安定になる。
・自分の喉をよく鳴らす息の量・強さをみつける。喉で音を変える実感。
・自分が出している音と、外にきこえている音はちがうことが多い。
◎相応しい音で言葉を出すと、意味を実感しやすい。
人に伝わる声と言葉の出し方がわかれば、セリフは出せる。
自分がいいと感じる声を出し続けて、時々専門家にチェックしてもらう。
・自分の出している声をきいて話すと、思うよりも意識が冷静になる。
◎喉が浮かないで、ひびく声・音をみつけて、出せるようにする。
変えてなくても変わったり、変えようとしても変わっていなかったりする。
無意識に出していた声を意識的に変えて出して使えるようにする。
声を出していなくても喉の深い意識を取り戻す。
◎調音点:音の当たる場所・的(まと)であり、的に当てる音の元は喉にある。
二点をうまくつなぐために口の奥に意識をもつ。
舌をおろし、口腔を縦に奥に細くする。ひびく場所をつくる。
変な思い込みを捨て、偏見をもたないためにいい耳を育てる。
◎雑音がない、音量がある、音域があれば、だいたい良い声。
聞いてもらうための音をする。
[3]「オツベルと象」を読み、語音、発声のチェック
・低い声で読もうという気が起きてきたことは良いこと。
書いてある音を全部出すことが原則。外に出して人にきかせる。
人に聞かせて分ってもらうには自分はどのようにどの程度やればいいかみつける。
演-5母音×子音をひとつずつ作っていく。根気よくやる。
演-半折りの新聞紙を縦に丸めて、真ん中を持って、その穴に向かって
「雨ニモマケズ」を読む。
・次に少し遠く(3/4くらい)を持って
・筒の先を斜め下に向けて、先頭がビリビリ響く声で
新聞の先を言葉の終着点にする。広げない。思考も感情も。
広げると散乱する。
新聞の形を変えてもいい(ラッパのように、など)
広げた声の実感、筒で細くした実感。
◎心・言葉は焦点を絞る。声も絞る。決して散らさない。
散らさないためにも、喉はおりていたほうがいい。
声が浮くと、心も浮く。立ってもおちついていられるように。
◆本日の磯貝語録
声が安定することは、心が安定することと同意である。
◆本日の感想
今日も新しい発見がありました。まだまだ吸収することだらけですが、
少しずつ取り組んでいこうと、更に思いました。今日もエネルギーをいただき
ありがとうございました。何が必要か少しずつ分ってきました。
2011/07/06 (Wed) 19:00
ことば初級:音声レッスン(7/6)
「エ音調音」
[1]各自トレーニング
Aさん:歯を閉じて「イー、エー、アー、オー、ウー」
母音調音点を確認、縦口、奥深い口
Bさん:ひとりで全部やらないこと、抱えないこと、道連れないこと。
Aさん:口まわりを意識しすぎると固くなるので、下で支える。
Bさん:息をためないこと、背中をやわらかくする、体を整える
[2]母音調音
Aさん:
・後ろ首を手でさわりながら奥にひびかせる。首の骨にぶつける
「ア」は広くしすぎない。特に下あごを広げない。
自分の出した音が、どういう口や喉で出しているか知る。
◎いい音を覚える、音を作る、その音を出すために口、喉をつくる。
「ア」で音が割れるときがある。適正な息を出す。
「ア」が広がらないように舌を奥にするか、先を細くする。
口の中をひびかせるために、1mmでも大きくする。
・人に通じにくいものは損なので、他人のためにやる。
そのためにエネルギーを上げる。
ささえの深さをつけるために丹田とつなげる。
ささえを鳩尾にあげて、胸骨の中間をさわって、出してみる。
声帯の締め具合と息の強さが丁度あったときにいい声が出る。
Bさん:
やるときとやらないときを切り替える。
発声練習では、息を長めにして喉を鍛える。
自分が普段使わない時間軸を育てるトレーニングをする。
「イーオー」「イーアー」「イーウー」
「エーアー」「エーウー」「エーオー」
Aさん:次回新聞紙を持ってくる。
録音して聞き返す。だんだん音として聞く耳が育つ。
Bさん:自分で決めて思いこむ特性をうまく使う、まずくしない。
「思い」と「感じる」と「考え」を分離する。
息をすべて吐き切る、腹から、頭から抜く、縮みきってひらく。
息はとめない、酸欠で死ぬよ。
◆本日の磯貝語録
・何としても言葉の良い音を憶える。
・芸は自己流ではダメ、他人に通じるものを見つける。
◆本日の感想
個人的にまよっているところで、本当に助かりました。
[1]各自トレーニング
Aさん:歯を閉じて「イー、エー、アー、オー、ウー」
母音調音点を確認、縦口、奥深い口
Bさん:ひとりで全部やらないこと、抱えないこと、道連れないこと。
Aさん:口まわりを意識しすぎると固くなるので、下で支える。
Bさん:息をためないこと、背中をやわらかくする、体を整える
[2]母音調音
Aさん:
・後ろ首を手でさわりながら奥にひびかせる。首の骨にぶつける
「ア」は広くしすぎない。特に下あごを広げない。
自分の出した音が、どういう口や喉で出しているか知る。
◎いい音を覚える、音を作る、その音を出すために口、喉をつくる。
「ア」で音が割れるときがある。適正な息を出す。
「ア」が広がらないように舌を奥にするか、先を細くする。
口の中をひびかせるために、1mmでも大きくする。
・人に通じにくいものは損なので、他人のためにやる。
そのためにエネルギーを上げる。
ささえの深さをつけるために丹田とつなげる。
ささえを鳩尾にあげて、胸骨の中間をさわって、出してみる。
声帯の締め具合と息の強さが丁度あったときにいい声が出る。
Bさん:
やるときとやらないときを切り替える。
発声練習では、息を長めにして喉を鍛える。
自分が普段使わない時間軸を育てるトレーニングをする。
「イーオー」「イーアー」「イーウー」
「エーアー」「エーウー」「エーオー」
Aさん:次回新聞紙を持ってくる。
録音して聞き返す。だんだん音として聞く耳が育つ。
Bさん:自分で決めて思いこむ特性をうまく使う、まずくしない。
「思い」と「感じる」と「考え」を分離する。
息をすべて吐き切る、腹から、頭から抜く、縮みきってひらく。
息はとめない、酸欠で死ぬよ。
◆本日の磯貝語録
・何としても言葉の良い音を憶える。
・芸は自己流ではダメ、他人に通じるものを見つける。
◆本日の感想
個人的にまよっているところで、本当に助かりました。
2011/06/22 (Wed) 19:00
ことば初級:音声レッスン(6/22)
「呼吸を正す/深さをつかむ」
[1]ウォーミングアップ
歩く
スクワット
[2]講義 「深さ」をつくる、「深さ」を知る
深さ→おろす、さげる、引く
1)重心の「深さ」
2)息の「深さ」
3)声の「深さ」
4)ことばの「深さ」
ことばがストレートに入るか、固まっているか。
Aさんについて
・くせがないのは、めずらしい。反面とっかかりがない。
芝居のためのことを、時間をかけてもじっくり取り組みたい。
◎「できる」こととは、芯のあること。簡単に崩れないこと。
一度舞台に立って、もうちょっとまともにできるようになりたい希望が強い。
→この先に企み、こうなりたい、こうありたいがあるか。
・自分の存在を舞台を通して実感したい。「自分は生きているんだ」
自分に近い自分がわかってきた。自分でやることがわかってきた。
・自分で歩きはじめた。次は「深さ」。芯をつくる。芯をみつける。
芯のあるセリフ、芯のないセリフ。漠然でなく、具体的な物体の私。
・実がわかってきた。実の実感と「私」であること。そこと動作がつながってきた。
◎自分の中に芯をもつ。周りに流されないための「深さ」をさぐる。
(1)「重心の深さ」
◎「重心の深さ」をつくるエクササイズ:
肩・腰・膝などで止めず、足の裏から地面におろす。
上げる前にまずおろす。丹田、鳩尾、膝、(股関節)をぬく。
全部ぬくときは足の裏をぬく。土踏まずを地に近づける。
その前に土踏まずを返す。竹踏み。足の裏を縮める。
ばねを戻す。スワイショウ、スクワットしながら、土踏まずを変える。
原則は「抜く」動き、膝を曲げるときは下を抜く
膝を曲げないときは上肢の力を抜く・捨てる。
(2)「息の深さ」
地面にすわって鼠径部をつぶすように前傾して息を入れる。
伸ばしながら出す。上半身を立てて入れ、倒して出す。
・鼠径部がぺしゃんこになるまで出し切る。
・いちばん深い呼吸。セリフの場合はそこで支える。
<腹腔呼吸>横隔膜から下を使った呼吸。
・側腹、背、腰から腹の底まで全部使う。
・鼻から腹の底に直に入れて、直に口から出す。
入り切った反動で出し、出し切った反動で入れる。
確実にできるように、まずは5回に2回くらいできればOK
イスに座ってもやる。
やり切れると落ち着く。腰まわり、足の実感、意識が伴うようになる。
この呼吸をベースにする。細くてもまっすぐな筋をつける。下に降りる。
(3)「声の深さ」
喉の位置。喉が上がると声が上ずる。
喉がおりている。おろすことを覚える。喉の深さ・高さ。
◎喉が下がると声が深くなる。喉をさわって確認する。
口をあけると下がる。あけなくても下げられるかやってみる。
舌のつけ根をおろすと、喉もおりる。嗚咽になることもある。
掌で首全体もさわってみる。鏡を見ながらやってみる。
顎を使わないで、歯を噛んだままで、首の筋肉を使ってやる。
・喉を上げ下げしながら声を出してみる。おろしながら、もどしながら。
・舌小帯、オトガイ舌筋を縮める。口は横に広げない。
5mmおりただけでも声が変わる。口先から笛のひびきになる。
喉が高いとかわきやすい。喉が低いとそのままで低い声になる。
◎鎖骨までおろすつもりで声を出す。深い声が本来の声。
浅い声は人為的な声。高いひびきは危険な兆候。
寝ている時緊張が高いと、呼吸が浅く、腸も休まらない。
・声が深いと、落ち着くし、緊張も低い。
持ち声より高い声を日常使っている人は緊張が高い。
・接する人の圧迫にならない声のほうがいい。
深い声は感情をダイレクトに出さずに収めることができる。
◎喉の鳴りが胸にひびくようにおろすと説得力がある。
呼吸も深く、喉も深く、ひびきも深い。
◎口でひびかない、喉ダイレクトの音を胸におろしてひびかせる。
胸の声で明るくひびかせる。大人の声になる。
信頼できる声を出す。愛想、優しい声はなにか違う。
自分の体本来の状態で芯をつくり、芯のある声を出す。
芯を太らせて幹にして、だんだん枝葉をつける。
声はまず胸声・胸部共鳴から
◎口実感でない声と言葉を身に付けること。
(4)「ことばの深さ」
頬の奥のほう、奥だと早くしゃべれない。奥だと喉とつながりやすい。
重心(体)・息・声・ことばの深さがつながってくるとよい。
胸部共鳴:鎖骨の下の胸骨がひびく。
ふだんの発声練習をこれでやる。掌を胸にあててやる。
自分の出した声を録音してきいてみる。
長く低い声を目指す。低い声の胸声のロングトーン
◎ロングトーンしながら、体と息と声をつなげる。
◆本日の磯貝語録
体と息と声とことばを深い所でつなげる(一体化する)。
◆本日の感想
「胸部共鳴」を行いました。自分が本来持っていた声を知りました。
落ち着いた気持ちの良い声でした。
今迄出していた自分の声がいかに不自然だったか本当に分りました。
新しい自分に気付き発見出来た本日でした。ありがとうございました。
[1]ウォーミングアップ
歩く
スクワット
[2]講義 「深さ」をつくる、「深さ」を知る
深さ→おろす、さげる、引く
1)重心の「深さ」
2)息の「深さ」
3)声の「深さ」
4)ことばの「深さ」
ことばがストレートに入るか、固まっているか。
Aさんについて
・くせがないのは、めずらしい。反面とっかかりがない。
芝居のためのことを、時間をかけてもじっくり取り組みたい。
◎「できる」こととは、芯のあること。簡単に崩れないこと。
一度舞台に立って、もうちょっとまともにできるようになりたい希望が強い。
→この先に企み、こうなりたい、こうありたいがあるか。
・自分の存在を舞台を通して実感したい。「自分は生きているんだ」
自分に近い自分がわかってきた。自分でやることがわかってきた。
・自分で歩きはじめた。次は「深さ」。芯をつくる。芯をみつける。
芯のあるセリフ、芯のないセリフ。漠然でなく、具体的な物体の私。
・実がわかってきた。実の実感と「私」であること。そこと動作がつながってきた。
◎自分の中に芯をもつ。周りに流されないための「深さ」をさぐる。
(1)「重心の深さ」
◎「重心の深さ」をつくるエクササイズ:
肩・腰・膝などで止めず、足の裏から地面におろす。
上げる前にまずおろす。丹田、鳩尾、膝、(股関節)をぬく。
全部ぬくときは足の裏をぬく。土踏まずを地に近づける。
その前に土踏まずを返す。竹踏み。足の裏を縮める。
ばねを戻す。スワイショウ、スクワットしながら、土踏まずを変える。
原則は「抜く」動き、膝を曲げるときは下を抜く
膝を曲げないときは上肢の力を抜く・捨てる。
(2)「息の深さ」
地面にすわって鼠径部をつぶすように前傾して息を入れる。
伸ばしながら出す。上半身を立てて入れ、倒して出す。
・鼠径部がぺしゃんこになるまで出し切る。
・いちばん深い呼吸。セリフの場合はそこで支える。
<腹腔呼吸>横隔膜から下を使った呼吸。
・側腹、背、腰から腹の底まで全部使う。
・鼻から腹の底に直に入れて、直に口から出す。
入り切った反動で出し、出し切った反動で入れる。
確実にできるように、まずは5回に2回くらいできればOK
イスに座ってもやる。
やり切れると落ち着く。腰まわり、足の実感、意識が伴うようになる。
この呼吸をベースにする。細くてもまっすぐな筋をつける。下に降りる。
(3)「声の深さ」
喉の位置。喉が上がると声が上ずる。
喉がおりている。おろすことを覚える。喉の深さ・高さ。
◎喉が下がると声が深くなる。喉をさわって確認する。
口をあけると下がる。あけなくても下げられるかやってみる。
舌のつけ根をおろすと、喉もおりる。嗚咽になることもある。
掌で首全体もさわってみる。鏡を見ながらやってみる。
顎を使わないで、歯を噛んだままで、首の筋肉を使ってやる。
・喉を上げ下げしながら声を出してみる。おろしながら、もどしながら。
・舌小帯、オトガイ舌筋を縮める。口は横に広げない。
5mmおりただけでも声が変わる。口先から笛のひびきになる。
喉が高いとかわきやすい。喉が低いとそのままで低い声になる。
◎鎖骨までおろすつもりで声を出す。深い声が本来の声。
浅い声は人為的な声。高いひびきは危険な兆候。
寝ている時緊張が高いと、呼吸が浅く、腸も休まらない。
・声が深いと、落ち着くし、緊張も低い。
持ち声より高い声を日常使っている人は緊張が高い。
・接する人の圧迫にならない声のほうがいい。
深い声は感情をダイレクトに出さずに収めることができる。
◎喉の鳴りが胸にひびくようにおろすと説得力がある。
呼吸も深く、喉も深く、ひびきも深い。
◎口でひびかない、喉ダイレクトの音を胸におろしてひびかせる。
胸の声で明るくひびかせる。大人の声になる。
信頼できる声を出す。愛想、優しい声はなにか違う。
自分の体本来の状態で芯をつくり、芯のある声を出す。
芯を太らせて幹にして、だんだん枝葉をつける。
声はまず胸声・胸部共鳴から
◎口実感でない声と言葉を身に付けること。
(4)「ことばの深さ」
頬の奥のほう、奥だと早くしゃべれない。奥だと喉とつながりやすい。
重心(体)・息・声・ことばの深さがつながってくるとよい。
胸部共鳴:鎖骨の下の胸骨がひびく。
ふだんの発声練習をこれでやる。掌を胸にあててやる。
自分の出した声を録音してきいてみる。
長く低い声を目指す。低い声の胸声のロングトーン
◎ロングトーンしながら、体と息と声をつなげる。
◆本日の磯貝語録
体と息と声とことばを深い所でつなげる(一体化する)。
◆本日の感想
「胸部共鳴」を行いました。自分が本来持っていた声を知りました。
落ち着いた気持ちの良い声でした。
今迄出していた自分の声がいかに不自然だったか本当に分りました。
新しい自分に気付き発見出来た本日でした。ありがとうございました。
2011/06/08 (Wed) 19:00
ことば初級:音声レッスン(6/8)
「ことばの意志と身体実感」
[1]ウォーミングアップ
スワイショウ
歩く、踵を使って大股で
Aさん:腕を上げて
Bさん:指折り数えながら。視線は下げない
Cさん:腕を抱えて、後ろ手を組んで
[2]講義 「ことばの意志と身体実感」
・元来、人が生きているときには意志がある。
そうなるようにテキストを読むにはどうしたらいいか。
自分以外の人間をやるとき、その人間が自分とどれだけ離れているか。
芸をやるには自分をのりこえる必要がある。その前に自分を知る。
Aさん:ゆっくり行動すると、癖がわかる。無意識を意識的にやってみる。
◎自分の資質の根幹にたどりつくとよい。
自分を消す。もうひとりの自分をもつ。
(((自己)自我(意識))身体)=自←→ことば←→他
ことば=意識・意志・意味・感情・情態・声
・私を意識するとはどういうことか 脳内のヴァーチャルでなく身体的なもの
Ex-1 自分の実感で「生ビールですよ」
Ex-2 「ソフトクリーム 誰が食べたんだよ」 ことばに実感があるか
自分の中か外にものがあるか、それをもらって頭や体が変化、反応する。
反応したことを自覚することが「実感」すること。頭よりも体の反応。
Ex-3 「これは私の手です。」
手は私の部分、言うのも私。私の意志・意識・実感
・自己実感には時間がかかる。情報の伝達だけは早い。
実感の伴わない情報は情報として伝わり、相手の実感も薄い。
・実感がないと責任感も希薄になる。実感があれば「あ」「うん」で伝わる。
◎俳優は実感をつなぐ作業。
Ex-4 言っているセリフに実感があるか「これ」「は」「私」「の」「手」「です」
「歩く」こと、「踵を出す」ことに実感がないと、その動作はできない。
最後の一語まで実感して言い切ること。でなければ口先になる。
・実感を作り上げる。自分のことはなかなか実感しにくい。
「何か」を認識して反応するが、反応した行為そのものは実感していない。
実感を選別することと、実感をやり上げようとする意志、意識
自分なりでなく自分を実感すること、そのための回路をつくる。
「これは」「私の」「手です」空白も私にしてひとつにつなぐ。
・実感のできるスピードがある。それをつかむ。実感する。無理につなげない。
・脳の生理でなく、体の生理でやる。関係、生命感が生まれる。
死にそうな生命感、苦しみの喜び、を実感する。
手は口に近く、心臓に近いので、自己の代弁者になりうる。
◎脳・口は架空のこと、あごから下が「実」全体で感じる。
手を感じるときにも足がある、全身がある。
◎自分自身を客観的に捉える皮膚感覚を使う。
「私の考え」は頭の中でやるのと頭の皮膚でやるのとで全然ちがう。
体の中に入ると力みやすい。皮膚でやると芸としてきれい。
裸だと自分がわかる。服を着ると外がわかる。
・全身の皮膚を感じる。その中に「手」がある実感。
実感を伝えられる音を声で出す。ストレートに出す。
Ex-5 皮膚感覚で「これは私の手です」いろいろな手があるのもみつけるとよい。
実感があると声が出るし、ことばも出る。
すべてを実感して表すのは至難の技なので、まずは自分を実感する。
◎表現は架空のものを自分の実感におしこめて表すこと。
頭ばかりだとわざとらしい。内臓感覚だと重たい。
Ex-6 宮澤賢治「雨ニモマケズ」
うたは「流れる」、謡は「ゆれる」
「ワタシハナリタイ」未来・願望の自己実感、全ての行の自己実感
一瞬一瞬に反応し、実感する。
しばらくやる。
具体的なこと、抽象的なこと、単純なこと
実感を伴わなくなりやすい。
実感ができると、声やことばが出る。
「ツカレタ母」体全体、皮膚までつかれている。
実感ができると、それに必要な音がわかる。
◆本日の磯貝語録
自分の本来の資質、能力の根幹にたどりつくのは修業によるしかない。
自分自身を実感するのにも時間やチャンスが必要だ。
ことばはそのための1つの手はずだ。
◆本日の感想
「これは私の手です。」という言葉がどう皮膚感覚をもとに喋れるのか、
とてもむずかしかった。よく復習して考えてみたい。
[1]ウォーミングアップ
スワイショウ
歩く、踵を使って大股で
Aさん:腕を上げて
Bさん:指折り数えながら。視線は下げない
Cさん:腕を抱えて、後ろ手を組んで
[2]講義 「ことばの意志と身体実感」
・元来、人が生きているときには意志がある。
そうなるようにテキストを読むにはどうしたらいいか。
自分以外の人間をやるとき、その人間が自分とどれだけ離れているか。
芸をやるには自分をのりこえる必要がある。その前に自分を知る。
Aさん:ゆっくり行動すると、癖がわかる。無意識を意識的にやってみる。
◎自分の資質の根幹にたどりつくとよい。
自分を消す。もうひとりの自分をもつ。
(((自己)自我(意識))身体)=自←→ことば←→他
ことば=意識・意志・意味・感情・情態・声
・私を意識するとはどういうことか 脳内のヴァーチャルでなく身体的なもの
Ex-1 自分の実感で「生ビールですよ」
Ex-2 「ソフトクリーム 誰が食べたんだよ」 ことばに実感があるか
自分の中か外にものがあるか、それをもらって頭や体が変化、反応する。
反応したことを自覚することが「実感」すること。頭よりも体の反応。
Ex-3 「これは私の手です。」
手は私の部分、言うのも私。私の意志・意識・実感
・自己実感には時間がかかる。情報の伝達だけは早い。
実感の伴わない情報は情報として伝わり、相手の実感も薄い。
・実感がないと責任感も希薄になる。実感があれば「あ」「うん」で伝わる。
◎俳優は実感をつなぐ作業。
Ex-4 言っているセリフに実感があるか「これ」「は」「私」「の」「手」「です」
「歩く」こと、「踵を出す」ことに実感がないと、その動作はできない。
最後の一語まで実感して言い切ること。でなければ口先になる。
・実感を作り上げる。自分のことはなかなか実感しにくい。
「何か」を認識して反応するが、反応した行為そのものは実感していない。
実感を選別することと、実感をやり上げようとする意志、意識
自分なりでなく自分を実感すること、そのための回路をつくる。
「これは」「私の」「手です」空白も私にしてひとつにつなぐ。
・実感のできるスピードがある。それをつかむ。実感する。無理につなげない。
・脳の生理でなく、体の生理でやる。関係、生命感が生まれる。
死にそうな生命感、苦しみの喜び、を実感する。
手は口に近く、心臓に近いので、自己の代弁者になりうる。
◎脳・口は架空のこと、あごから下が「実」全体で感じる。
手を感じるときにも足がある、全身がある。
◎自分自身を客観的に捉える皮膚感覚を使う。
「私の考え」は頭の中でやるのと頭の皮膚でやるのとで全然ちがう。
体の中に入ると力みやすい。皮膚でやると芸としてきれい。
裸だと自分がわかる。服を着ると外がわかる。
・全身の皮膚を感じる。その中に「手」がある実感。
実感を伝えられる音を声で出す。ストレートに出す。
Ex-5 皮膚感覚で「これは私の手です」いろいろな手があるのもみつけるとよい。
実感があると声が出るし、ことばも出る。
すべてを実感して表すのは至難の技なので、まずは自分を実感する。
◎表現は架空のものを自分の実感におしこめて表すこと。
頭ばかりだとわざとらしい。内臓感覚だと重たい。
Ex-6 宮澤賢治「雨ニモマケズ」
うたは「流れる」、謡は「ゆれる」
「ワタシハナリタイ」未来・願望の自己実感、全ての行の自己実感
一瞬一瞬に反応し、実感する。
しばらくやる。
具体的なこと、抽象的なこと、単純なこと
実感を伴わなくなりやすい。
実感ができると、声やことばが出る。
「ツカレタ母」体全体、皮膚までつかれている。
実感ができると、それに必要な音がわかる。
◆本日の磯貝語録
自分の本来の資質、能力の根幹にたどりつくのは修業によるしかない。
自分自身を実感するのにも時間やチャンスが必要だ。
ことばはそのための1つの手はずだ。
◆本日の感想
「これは私の手です。」という言葉がどう皮膚感覚をもとに喋れるのか、
とてもむずかしかった。よく復習して考えてみたい。
2011/05/25 (Wed) 19:00
ことば初級:音声レッスン(5/25)
「言葉と身体の虚と実」
[1]ストレッチ 内股のトレーニング、肩入れ
[2]講話 Aさんのこと「自分を作り直す、自分をやるということ」
・自分で何かをしようとしているが、自分が何かわかっていない。
自分が何かわかっていると、すぐ動ける。反射神経がつく。
・頭で考えないで、体がやる。(その訓練の前に本番をやると大変)
・自分を作り直す、取り戻すことを大らかにやろう。
浪費はしないほうがいいが、全身を消費する。
・腰をたてる。たたないと老人になる。
欧米人と東洋人は骨盤と大腿骨のつき方がちがう。
日本人は基本広い。
・尾てい骨とぼんのくぼを通る柱をたてて歩く。
ステージでは基本大股で歩く、体を大きくつくる。
背筋をピンと張って足のつけ根から大きく歩ける体をつくる。
素になってまっすぐ歩く。壁についたらターンしてすぐ歩く。
◎次回から毎回ウォーキングをする。
・普段歩くときも、スーッと歩くことを心がけること。
[3]講義 「実と虚・言葉と身体における」
・自分ことば:自分の考えや思いを言う。自分にとって自然。
→内言語:知覚言語 考えることば これは何だ、これはなぜだ
中間言語
外言語:感覚反射言語 感情・情動言語
・他人ことば:他人が自分の考え、思いを言う。他人にとって自然。
自分にとって不自然。
・自分がわかっていれば、他人を演るときも、まずくならない。
◎内言語は考えることば:なぜだ、何だと疑問をもつ能のことば。
外言語は外部を(見たもの聞いたものに)反射して出すことば。
どっちつかずの中間言語がいちばん多い(わかっているのかわからないことば)。
なんとなく外側をまねてやると、内側とのずれが生まれる。
◎言葉は概念であり、内容そのものではない。
「私」にはたくさんのものが含まれている。
・記憶から自分のことばを誘発し、体まで反応することもある。
このセリフは何言語なのか考えて、きめる、言い方が変わる。
◎文章の性格づけが「文章を読み取ること」である。
表に出ているのは「氷山の一角」である。
・知覚・感覚・感情がいったりきたりする。
知覚は脳の前頭葉で行う、判断もする。
(1)内言語、外言語実感演習
Ex-1「私です。」ということばを内言語で自分が実感するように言う。
外に出さずに、脳に向かって中に封じこめる。
自分の納得が高まる。
・「イメージ」は実感からしか生まれない。ないと空想や情報になる。
◎実感のないイメージは不自然で「虚」であり、自分に嘘をついているようなもの。
嘘はどこまでやっても虚なので、まず実感をもつことからはじめよう。
◎なんとか実感・実体・実態をみつけよう、つかまえよう。
社会的な嘘よりも、自分につく嘘のほうが悪である。
自分への嘘がたまると不満になり、不安になる。
◎芯をつくって実をみつければ、表現以前に実生活が満足する。
生きていく基盤をつかめば、安定するのでそこから変化するのは簡単である。
・内言語として自分が納得するように、一語一句「私です。」と言う。
Ex-2「私はAです。」納得できるまで、何度でも言う。
実感のないものは、他人は信用しない。
・人は観念すると落ち着いて、ゆっくり話し、そのもの「実」になる。
浮つくと「虚」になる。
体のすべてが「私はAです。」と言っているときに反応するか。
体のすべてで「私はAです。」と言っているか、感じるか。
エネルギーが上がると脳が活性化するので、それを下半身までおろす。
脳の認識から体全体に指令を送り、「そうだ」という実感を行き渡らせる。
◎実感のある言葉を「身体言語」という。
体の状態が実か虚であるかにもよる。
頭でわかっても体がついていかない、というのがある(神経速度は1/100秒)。
・知覚現象や反射よりもまず「私」「自分」を身体で実感する。
全身が「自分」であることを実感することがたびたびあるとよい。
私が「私」であることの認識が育つ。
◎身体実感が私の考えや思いをつくる。
自分の実感を基にして「実体のない他人」を演ずるのが俳優。
Ex-3「私はAです。」を立って、手もまじえて全身で発声する。(次回大きめの鏡を用意する)
Ex-4「これは私の手です。」をくりかえす。実感と違和感を大事にする。
・だんだん落ち着いてくる→自分自身になる→実になる→存在感がある。
ことばや声、息までが自分になってくる。出すことで実感を深める。
今までは、等身大の虚をやってきた。実感・実体・実行にする。
自分の頭の中でつくりあげた小さな自分をときほぐす。
自分が楽だと、周りの人も楽になる。
◎一日何秒自分を実感できるか、自分の戻る地点をみつける。
身体の実と精神の実をつかまえる。
Ex-5 頭から足の裏にむかって「私はAです。」と言う。 遠脳的言語
足の裏から頭にむかって「私はAです。」と言う。 求脳的言語
双方をいったりきたりする。双方の違いを感じる。
Aさん 自分を知ることから。(知らないと芝居をやっても面白くない。)
自分の実をうまくみつけること。すぐに実に戻れること。
急にいろいろなことをやると壊れてしまうので、ゆっくりじっくりやる。
一秒でも実をやり、それを積み重ねる。
自分がやるべきなのは、まず自分である。
◎実・虚は観念的で抽象の世界という印象が強い。
人間は原則実であり、そのものである。身体性の強いものは
実感出来るが、体内の出来事は実感しにくく、虚と感じ易い。
◆本日の磯貝語録
自分がやるべきなのは、まず自分である。
◆本日の感想
自分を知る事が先ずはじめだと実感しました。
自分が分って、しかも実感がありその上ではじめてイメージする事なんだ
と分りました。
虚の自分が虚のイメージをしても何も出来ないのは当然ですヨネ。
[1]ストレッチ 内股のトレーニング、肩入れ
[2]講話 Aさんのこと「自分を作り直す、自分をやるということ」
・自分で何かをしようとしているが、自分が何かわかっていない。
自分が何かわかっていると、すぐ動ける。反射神経がつく。
・頭で考えないで、体がやる。(その訓練の前に本番をやると大変)
・自分を作り直す、取り戻すことを大らかにやろう。
浪費はしないほうがいいが、全身を消費する。
・腰をたてる。たたないと老人になる。
欧米人と東洋人は骨盤と大腿骨のつき方がちがう。
日本人は基本広い。
・尾てい骨とぼんのくぼを通る柱をたてて歩く。
ステージでは基本大股で歩く、体を大きくつくる。
背筋をピンと張って足のつけ根から大きく歩ける体をつくる。
素になってまっすぐ歩く。壁についたらターンしてすぐ歩く。
◎次回から毎回ウォーキングをする。
・普段歩くときも、スーッと歩くことを心がけること。
[3]講義 「実と虚・言葉と身体における」
・自分ことば:自分の考えや思いを言う。自分にとって自然。
→内言語:知覚言語 考えることば これは何だ、これはなぜだ
中間言語
外言語:感覚反射言語 感情・情動言語
・他人ことば:他人が自分の考え、思いを言う。他人にとって自然。
自分にとって不自然。
・自分がわかっていれば、他人を演るときも、まずくならない。
◎内言語は考えることば:なぜだ、何だと疑問をもつ能のことば。
外言語は外部を(見たもの聞いたものに)反射して出すことば。
どっちつかずの中間言語がいちばん多い(わかっているのかわからないことば)。
なんとなく外側をまねてやると、内側とのずれが生まれる。
◎言葉は概念であり、内容そのものではない。
「私」にはたくさんのものが含まれている。
・記憶から自分のことばを誘発し、体まで反応することもある。
このセリフは何言語なのか考えて、きめる、言い方が変わる。
◎文章の性格づけが「文章を読み取ること」である。
表に出ているのは「氷山の一角」である。
・知覚・感覚・感情がいったりきたりする。
知覚は脳の前頭葉で行う、判断もする。
(1)内言語、外言語実感演習
Ex-1「私です。」ということばを内言語で自分が実感するように言う。
外に出さずに、脳に向かって中に封じこめる。
自分の納得が高まる。
・「イメージ」は実感からしか生まれない。ないと空想や情報になる。
◎実感のないイメージは不自然で「虚」であり、自分に嘘をついているようなもの。
嘘はどこまでやっても虚なので、まず実感をもつことからはじめよう。
◎なんとか実感・実体・実態をみつけよう、つかまえよう。
社会的な嘘よりも、自分につく嘘のほうが悪である。
自分への嘘がたまると不満になり、不安になる。
◎芯をつくって実をみつければ、表現以前に実生活が満足する。
生きていく基盤をつかめば、安定するのでそこから変化するのは簡単である。
・内言語として自分が納得するように、一語一句「私です。」と言う。
Ex-2「私はAです。」納得できるまで、何度でも言う。
実感のないものは、他人は信用しない。
・人は観念すると落ち着いて、ゆっくり話し、そのもの「実」になる。
浮つくと「虚」になる。
体のすべてが「私はAです。」と言っているときに反応するか。
体のすべてで「私はAです。」と言っているか、感じるか。
エネルギーが上がると脳が活性化するので、それを下半身までおろす。
脳の認識から体全体に指令を送り、「そうだ」という実感を行き渡らせる。
◎実感のある言葉を「身体言語」という。
体の状態が実か虚であるかにもよる。
頭でわかっても体がついていかない、というのがある(神経速度は1/100秒)。
・知覚現象や反射よりもまず「私」「自分」を身体で実感する。
全身が「自分」であることを実感することがたびたびあるとよい。
私が「私」であることの認識が育つ。
◎身体実感が私の考えや思いをつくる。
自分の実感を基にして「実体のない他人」を演ずるのが俳優。
Ex-3「私はAです。」を立って、手もまじえて全身で発声する。(次回大きめの鏡を用意する)
Ex-4「これは私の手です。」をくりかえす。実感と違和感を大事にする。
・だんだん落ち着いてくる→自分自身になる→実になる→存在感がある。
ことばや声、息までが自分になってくる。出すことで実感を深める。
今までは、等身大の虚をやってきた。実感・実体・実行にする。
自分の頭の中でつくりあげた小さな自分をときほぐす。
自分が楽だと、周りの人も楽になる。
◎一日何秒自分を実感できるか、自分の戻る地点をみつける。
身体の実と精神の実をつかまえる。
Ex-5 頭から足の裏にむかって「私はAです。」と言う。 遠脳的言語
足の裏から頭にむかって「私はAです。」と言う。 求脳的言語
双方をいったりきたりする。双方の違いを感じる。
Aさん 自分を知ることから。(知らないと芝居をやっても面白くない。)
自分の実をうまくみつけること。すぐに実に戻れること。
急にいろいろなことをやると壊れてしまうので、ゆっくりじっくりやる。
一秒でも実をやり、それを積み重ねる。
自分がやるべきなのは、まず自分である。
◎実・虚は観念的で抽象の世界という印象が強い。
人間は原則実であり、そのものである。身体性の強いものは
実感出来るが、体内の出来事は実感しにくく、虚と感じ易い。
◆本日の磯貝語録
自分がやるべきなのは、まず自分である。
◆本日の感想
自分を知る事が先ずはじめだと実感しました。
自分が分って、しかも実感がありその上ではじめてイメージする事なんだ
と分りました。
虚の自分が虚のイメージをしても何も出来ないのは当然ですヨネ。
2011/05/11 (Wed) 19:00
ことば初級:音声レッスン(5/11)
「縦口と舌-ア音/言葉と呼吸、発声、心の実際」
(1)ウォーミングアップ
・腰を立てて半長座、だんだん足をのばす。股関節をうごかす。ゆるめる。
・座骨でいすの前のほうにすわる。腰をしめないで骨盤をたてる。
◎骨盤がねて、重心が背中のほうにいくと、人間は「虚」の状態になる。
座骨をゴリゴリする。いちどぬいてから立てると、足にも重さがかかる。
座骨を軸に膝を前後させる。上体は抜いて、座骨と反対の膝をつなげる。
・股関節をひねってゆるめる。やわらかくなろう。やわらかくしようとする。
一生懸命しない。緊張をつくらない。何をしているのかわからないがわかる
ような状態。
◎0か1でしない。自分で決めない。他人が決める。好みでやらない。
・自分を通して他の何かをやる。自我に結びつけないとはどういうことか掴む。
◎まず自分の実体感を身体感覚で掴む。全体を一遍にとらえることができる。
芝居を続けるには「ごひいき」をつくること。しばらくは褒めるだけにしてもらう。
・見てくれる人のために何ができるか考える。何をやってもいてもその意識でいる。
その「役」が今その場で生きているのを見せるために、何をすればいいのか。
◎「目の前にいつも客がいる」と感じられる想像力、創造力をつける。
目の前にいる人をいつも感動させる勘をつける、育てる、磨く。理屈でないもの。
・観客の存在を直観で感じる力を身につける。
・自分の感動と他人の感動を結びつける。
・何かをする以前に存在感がある。
・体・実感の充満している場合、自分の中のことば、内言語を明らかにして、
それを外とどうつなげるかをする。
言われたことたけをやるのではなく、やるべきことの中でできる最高のことをやる。
足を組んで腰をひねる。かけた方に倒す。
足首をもって頭を足の間に入れるように倒す。
手を組んで上げて上体をのばしたまま、座骨をうごかす。下腹を少しへこませる。
大腿の内側のつけ根、そ径部を動かしていた。
呼吸で常にここを意識があるとよい。
腹腔を底まで意識するのにそ径部を使うとよい。
下腹は消化器「腸」年中動いている。消化、血液製造など。
<演習>呼吸、発声と心の実際-生々しく、活き活きする。
Ex-1 セリフ「こんな夜なのによく降りますね」を本物にする。生きてつくれるか
→ 誰に言ったか、その人は聞いていたか、やりすぎていないか、生々しいか。
Ex-2 セリフ「今日は5月15日でしたっけ?」
命題(テキスト)で頭をいっぱいにしない。
Ex-3 セリフ「まだこんなことやるんですか?」
生とはなにか、汗、血、動く、さわれる、体温がある、いい加減 と腹
Ex-4 セリフ「そう、そうなんですよ、まだやるんですよ」
演技への照れ、セリフという構え。そのセリフで自分をやる。
うまくやろうとしない。
よく思われたい、まじめにやるより、いい加減なほうが好感がもてる。
自分の地は普段の姿勢、役になったときに普段でない姿勢でも
生を失わない。
自分がこうしたら、相手はこう取る、ということを繰返し体感する。
◎①おっかしい②面白い③愉快 を失わない行動する、それが楽しい。
Ex-5 セリフ「え、これでいいの?よかった、あっはっはっは・・・」
ゲラゲラ笑う人生をしている人はあまりいない。笑いの生は難しい。
Ex-6 セリフ「もうこりごりだよ、やってらんないよ」を3通りやってみる。
息が多いと意志が不明確になる。
<丹田を掌でさわって、そこに向かって笑う>
うまくつながらないと息が多くなる。
◎鼻から入息、喉から出息する。出息は「声」である。
<丹田を指でおさえて、喉とつなげてはねかえすように喉を鳴らす>
息が声帯を震わせて、全部声になる丁度よい息の量を掴む。
口の奥を大きく開いて、喉の背中側を鳴らす。喉の奥の音実感。
よく鳴ると疲れない。使い慣れていないと慣れるまでは疲れるので
ほどほどに。
普通に出して息と喉がつながる状態をつくれるとよい。
喉と体がそうなって声やセリフがその役になる。頭は最初と最後の判断だけ。
Ex-7 セリフ「よくわかりません、どうしたらいいですか?」
つぶやきでなく、セリフにする、でもつくらない、無理しない。
口先セリフにしない。
言おうとした誰かが曖昧だった。社会学をしないで「そのまま」を出す。
Ex-8 セリフ「今年の夏は、本当に電気はだめなんでしょうかね」
セリフにとらわれている?イメージ・実感がなくてもいえる?
セリフ学の前に、生物学、動物学でセリフをやる。
◎掌中で丹田をさわって、丹田にきいてみる。大きな声で喉をならす。
喉の音を丹田にもどす。考えなくても言えるセリフは考えない。
Ex-9 そ径部を4本指で押さえて、それを押し出すように腹を出す。
押し出して「ひとーつ」抜いて、張って「ふたーつ」「みっつ」「よっつ」
そ径部とつなげて声を出すと、全身はつかれるが、喉はつかれない。
口から喉にむかって声を戻す。体の中を鳴らす。
大きい声を出そうとするのでなく、体を使えば大きな声が出る。
声を出すささえを実感した。息は吐き出すと声にならない。
声にするために障壁をつくる。口の中にひびきをまわす。息がまわる。
◎口の中に空気がまわるように口の中の形をつくる=共鳴法
よく鳴らす、よくひびかせていると、喉、丹田、そ径部、足先までつながる。
頭でなく喉で考えて、腹で納得して、頭で承認する。
ことばをつくるためのエネルギーである声を出す段階で納得をつくる。
そうすると頭は冷静でいられる。
自分が嬉しくならないといけない。やることでストレスをためない。
Aさん 丹田に呼びかけると急に楽になった。
・発声法で本来持っている声を呼び戻す。
自分のことは体が知っている。頭でやると不自然になる。
・体を十全に使って自由になる。頭でやると不自由になる。
体を使うと頭だけより効率的になる。
自分の本来持っている素質、エネルギーを使う。
・自分でないこと、自分でない心をやるときに、自分の実を使えるかどうか。
≪演技とセリフの練習≫は、その場面で心と体をどうすればいいのかをやりつづけること。
自分の体に都合のいい状態をつかみとる。それを何種類かもてるとよい。
声ができていれば、仕種は自然にできる。そうでなければ独立してちゃんとやる。
芝居をする前に、演技とセリフをひとりで独自に育てる。
◎声の実感が育つと、いろいろなことをやっても混乱しない。
自分自身を主体としてよくわかること。頭でなく、体がわかること。
・何をやっていても、戻ってこれる場所をつくること。
Aさん 腹に戻すと、嘘っぽくない声・セリフが出た。
Bさん 自分を好きになることが必要。今日出た声は好きになれそう。
◆本日の磯貝語録
人は元来良い笛を持っている。生活形態によりそれをゆがめてしまう。
磯貝メソッド発声法は「本来持っている声を呼びさます」事から始める。
自分そのものをさがす事をする。
◆本日の感想
科白のウソっぽさが取れなかったのが、
今日のレッスンで少し変化するきっかけが見えたように思います。
(1)ウォーミングアップ
・腰を立てて半長座、だんだん足をのばす。股関節をうごかす。ゆるめる。
・座骨でいすの前のほうにすわる。腰をしめないで骨盤をたてる。
◎骨盤がねて、重心が背中のほうにいくと、人間は「虚」の状態になる。
座骨をゴリゴリする。いちどぬいてから立てると、足にも重さがかかる。
座骨を軸に膝を前後させる。上体は抜いて、座骨と反対の膝をつなげる。
・股関節をひねってゆるめる。やわらかくなろう。やわらかくしようとする。
一生懸命しない。緊張をつくらない。何をしているのかわからないがわかる
ような状態。
◎0か1でしない。自分で決めない。他人が決める。好みでやらない。
・自分を通して他の何かをやる。自我に結びつけないとはどういうことか掴む。
◎まず自分の実体感を身体感覚で掴む。全体を一遍にとらえることができる。
芝居を続けるには「ごひいき」をつくること。しばらくは褒めるだけにしてもらう。
・見てくれる人のために何ができるか考える。何をやってもいてもその意識でいる。
その「役」が今その場で生きているのを見せるために、何をすればいいのか。
◎「目の前にいつも客がいる」と感じられる想像力、創造力をつける。
目の前にいる人をいつも感動させる勘をつける、育てる、磨く。理屈でないもの。
・観客の存在を直観で感じる力を身につける。
・自分の感動と他人の感動を結びつける。
・何かをする以前に存在感がある。
・体・実感の充満している場合、自分の中のことば、内言語を明らかにして、
それを外とどうつなげるかをする。
言われたことたけをやるのではなく、やるべきことの中でできる最高のことをやる。
足を組んで腰をひねる。かけた方に倒す。
足首をもって頭を足の間に入れるように倒す。
手を組んで上げて上体をのばしたまま、座骨をうごかす。下腹を少しへこませる。
大腿の内側のつけ根、そ径部を動かしていた。
呼吸で常にここを意識があるとよい。
腹腔を底まで意識するのにそ径部を使うとよい。
下腹は消化器「腸」年中動いている。消化、血液製造など。
<演習>呼吸、発声と心の実際-生々しく、活き活きする。
Ex-1 セリフ「こんな夜なのによく降りますね」を本物にする。生きてつくれるか
→ 誰に言ったか、その人は聞いていたか、やりすぎていないか、生々しいか。
Ex-2 セリフ「今日は5月15日でしたっけ?」
命題(テキスト)で頭をいっぱいにしない。
Ex-3 セリフ「まだこんなことやるんですか?」
生とはなにか、汗、血、動く、さわれる、体温がある、いい加減 と腹
Ex-4 セリフ「そう、そうなんですよ、まだやるんですよ」
演技への照れ、セリフという構え。そのセリフで自分をやる。
うまくやろうとしない。
よく思われたい、まじめにやるより、いい加減なほうが好感がもてる。
自分の地は普段の姿勢、役になったときに普段でない姿勢でも
生を失わない。
自分がこうしたら、相手はこう取る、ということを繰返し体感する。
◎①おっかしい②面白い③愉快 を失わない行動する、それが楽しい。
Ex-5 セリフ「え、これでいいの?よかった、あっはっはっは・・・」
ゲラゲラ笑う人生をしている人はあまりいない。笑いの生は難しい。
Ex-6 セリフ「もうこりごりだよ、やってらんないよ」を3通りやってみる。
息が多いと意志が不明確になる。
<丹田を掌でさわって、そこに向かって笑う>
うまくつながらないと息が多くなる。
◎鼻から入息、喉から出息する。出息は「声」である。
<丹田を指でおさえて、喉とつなげてはねかえすように喉を鳴らす>
息が声帯を震わせて、全部声になる丁度よい息の量を掴む。
口の奥を大きく開いて、喉の背中側を鳴らす。喉の奥の音実感。
よく鳴ると疲れない。使い慣れていないと慣れるまでは疲れるので
ほどほどに。
普通に出して息と喉がつながる状態をつくれるとよい。
喉と体がそうなって声やセリフがその役になる。頭は最初と最後の判断だけ。
Ex-7 セリフ「よくわかりません、どうしたらいいですか?」
つぶやきでなく、セリフにする、でもつくらない、無理しない。
口先セリフにしない。
言おうとした誰かが曖昧だった。社会学をしないで「そのまま」を出す。
Ex-8 セリフ「今年の夏は、本当に電気はだめなんでしょうかね」
セリフにとらわれている?イメージ・実感がなくてもいえる?
セリフ学の前に、生物学、動物学でセリフをやる。
◎掌中で丹田をさわって、丹田にきいてみる。大きな声で喉をならす。
喉の音を丹田にもどす。考えなくても言えるセリフは考えない。
Ex-9 そ径部を4本指で押さえて、それを押し出すように腹を出す。
押し出して「ひとーつ」抜いて、張って「ふたーつ」「みっつ」「よっつ」
そ径部とつなげて声を出すと、全身はつかれるが、喉はつかれない。
口から喉にむかって声を戻す。体の中を鳴らす。
大きい声を出そうとするのでなく、体を使えば大きな声が出る。
声を出すささえを実感した。息は吐き出すと声にならない。
声にするために障壁をつくる。口の中にひびきをまわす。息がまわる。
◎口の中に空気がまわるように口の中の形をつくる=共鳴法
よく鳴らす、よくひびかせていると、喉、丹田、そ径部、足先までつながる。
頭でなく喉で考えて、腹で納得して、頭で承認する。
ことばをつくるためのエネルギーである声を出す段階で納得をつくる。
そうすると頭は冷静でいられる。
自分が嬉しくならないといけない。やることでストレスをためない。
Aさん 丹田に呼びかけると急に楽になった。
・発声法で本来持っている声を呼び戻す。
自分のことは体が知っている。頭でやると不自然になる。
・体を十全に使って自由になる。頭でやると不自由になる。
体を使うと頭だけより効率的になる。
自分の本来持っている素質、エネルギーを使う。
・自分でないこと、自分でない心をやるときに、自分の実を使えるかどうか。
≪演技とセリフの練習≫は、その場面で心と体をどうすればいいのかをやりつづけること。
自分の体に都合のいい状態をつかみとる。それを何種類かもてるとよい。
声ができていれば、仕種は自然にできる。そうでなければ独立してちゃんとやる。
芝居をする前に、演技とセリフをひとりで独自に育てる。
◎声の実感が育つと、いろいろなことをやっても混乱しない。
自分自身を主体としてよくわかること。頭でなく、体がわかること。
・何をやっていても、戻ってこれる場所をつくること。
Aさん 腹に戻すと、嘘っぽくない声・セリフが出た。
Bさん 自分を好きになることが必要。今日出た声は好きになれそう。
◆本日の磯貝語録
人は元来良い笛を持っている。生活形態によりそれをゆがめてしまう。
磯貝メソッド発声法は「本来持っている声を呼びさます」事から始める。
自分そのものをさがす事をする。
◆本日の感想
科白のウソっぽさが取れなかったのが、
今日のレッスンで少し変化するきっかけが見えたように思います。
2011/04/20 (Wed) 19:00
ことば初級:音声レッスン(4/20)
講座テーマ「母音調音-舌と口」
Aさん 当時声には自信がなく、届かなかった。仙台塾に6年前にいた。
演劇・映画をやっている友人に触発されて週末そのような活動がしたい
と思っていた。
現在はあくまで仕事がメイン。空いた時間をあて何か出来ればと思う。
そのためには今の自分の発声では不十分だと感じる。
磯貝講師 舞台に立つなら、体に通った声があるほうがよいと思う。
Aさん 今まで表現活動はゼロ
週1回ひとりカラオケ、アニメ・ロボットソング。1回1時間楽しんでいる。
磯貝講師 歌を録音して来ること。歌の声をききたい。
◎自分の満足だけではなく、自分を公共物にして提供するほうが良い。
表現でお金を稼がないなら、より「人に供する」ことを考える。
誰に届けるか、他人に照らして考える。料理を人に作るように。
・ただやっていて楽しいことの次のグレードにいく。
Aさん 現在はSE。書店のシステムのマネジメント。
会社の仕事は自分の中をコツコツしない。
磯貝講師◎楽しみはつくるか、みつけるか。想像力、創造力か表現力か?
表現力のほう
2つは思考・志向が全然違うので、それを間違うとストレスが多くなる。
Aさん 時間を無駄にしないために、まずは「表現力」と決める。
磯貝講師 自分を鍛える→精神力と体力、人に見せる。
頭で理解して自分でデザインしたほうがよい。
同じこと、好きなことばかりしていると育たない。必要なことを追求する。
◎声は体である。ことばは声である。声とことばは心である。(IM3定理)
・思いをことばにのせる声を操るには訓練が必要である。
人間の情報処理、ミスを減らす、新しいことに対応する→人間工学
man machine system 人間を機械にするのではなく、人間から始める
→医学
精神分析と身体→心
自分を人間として、システムと見て、心と体をいつも両方から
みていること
◎正面とカラクリ、表と裏、実と虚を往ったり来たりする。真と偽
頭の訓練と体の訓練と、中心の感覚、見えないものをとらえる。
末梢の面白さだけではない、身体と知力と感情を伴う面白さを
欲する。
自己発散から他人が介在する表現、表に現れるもの、外に行ったら
人がいる。
◎外との関係:コミュニケーション→自分を知り、伝える物を知り、
相手を知る。
声とことばが人に伝えるための道具になっているか考える。
Aさん 身近に演劇に狂った人が2人いる、あいつが身を落とした魔力は
何か?
磯貝講師 演劇には文学賞のように演劇人を引っ張りあげてくれるシステムが
ない。
毒にまみれて、そこから這い上がってきた奴でないと生き延びれない。
◎俳優は自分以外の人生を体験できる。自分を擬人化できる魅力。
(自分が自分でなくなる一番簡単な方法は「酔っぱらう」「麻薬」
表現者は「落ちる」「崩す」ことが許されているが、そのままの人も
いる。)
社会的な制約の外に何かを欲する人がいる。
・規範がないと夢ばかり追ってしまう。規範があれば持ち崩さない。
欧米では俳優は高級公務員、それになるには訓練また訓練を
約10年。
人に供するために、プライベートでない「Aさん」をつくる、さがす、
みつける。
◎誰にでもできそうで、誰もできていない状況から「本物」が生まれると
変わる。
Aさん 心に残ったこと:人に供することができるか。自己満足から次のレベルに
あがりたい
磯貝講師 頭で理解して望むことから衝動が生まれれば、上にとび上がれる。
本はなんでもよく読む
母音チェック:活舌テキストを一回読む。
チェック項目を説明し、3m強はなれて、チェック
「ア」に深さがある。だいたい平均以下だが偏りはない。
「エ」がまずい、サ行が下手。訓練すれば何とかなる。
・意識して読むと浅くなる→呼吸法
◎誰がきいてもわかりやすくて、自分も出しやすい音をつくる、みつける。
日常の自分を変えようとするより、役を実現するために自分を変える。
自己実現は抑圧からの解放や思ったことをやるのとはちがう
日本人は存在を表す「自己・自我」が、集団の中の「自個」になっている。
◎自己には他己があり、他人と照らし合わせることが含まれる。
個には発散しかない。
他人に通じるクリアな生物的な言語を獲得する権利がある。
他人が発する声格、語格もとらえられるようになる。
Aさん 教えてもらってすぐできるものではない。
「腹に息が入る感覚」が3年後にあらわれた。
磯貝講師 今きいたことが後になって急にわかることがあるんだと考えている。
きいたときは何もわからなかったことが含まれているらしい。
◎自分のヒューマングレードを上げる。人格は死んでも持っていける。
輪廻するし、子に遺伝するし、文化遺伝してつながる。
◎芸術は作品をつくるだけでなく、”何か”をつなげるもの。
伝わると、接触しようとする。単なる影響よりもしつこい。
自分で望んでいてもかわれないことに外力をかける。
じっくり取り組むこと
日本語自体のグレードを上げる。社会的に「話せる」ように。
体は丈夫。血色がいい。
◆本日の磯貝語録
声は体であり、ことばは声であり、声とことばは心である。
人に供する自己をつくる。
◆本日の感想
非常に丁寧に磯貝師の哲学を教えていただき、興味深く聴くことが出来ました。
”人に供する”という言葉が印象深かったです。
Aさん 当時声には自信がなく、届かなかった。仙台塾に6年前にいた。
演劇・映画をやっている友人に触発されて週末そのような活動がしたい
と思っていた。
現在はあくまで仕事がメイン。空いた時間をあて何か出来ればと思う。
そのためには今の自分の発声では不十分だと感じる。
磯貝講師 舞台に立つなら、体に通った声があるほうがよいと思う。
Aさん 今まで表現活動はゼロ
週1回ひとりカラオケ、アニメ・ロボットソング。1回1時間楽しんでいる。
磯貝講師 歌を録音して来ること。歌の声をききたい。
◎自分の満足だけではなく、自分を公共物にして提供するほうが良い。
表現でお金を稼がないなら、より「人に供する」ことを考える。
誰に届けるか、他人に照らして考える。料理を人に作るように。
・ただやっていて楽しいことの次のグレードにいく。
Aさん 現在はSE。書店のシステムのマネジメント。
会社の仕事は自分の中をコツコツしない。
磯貝講師◎楽しみはつくるか、みつけるか。想像力、創造力か表現力か?
表現力のほう
2つは思考・志向が全然違うので、それを間違うとストレスが多くなる。
Aさん 時間を無駄にしないために、まずは「表現力」と決める。
磯貝講師 自分を鍛える→精神力と体力、人に見せる。
頭で理解して自分でデザインしたほうがよい。
同じこと、好きなことばかりしていると育たない。必要なことを追求する。
◎声は体である。ことばは声である。声とことばは心である。(IM3定理)
・思いをことばにのせる声を操るには訓練が必要である。
人間の情報処理、ミスを減らす、新しいことに対応する→人間工学
man machine system 人間を機械にするのではなく、人間から始める
→医学
精神分析と身体→心
自分を人間として、システムと見て、心と体をいつも両方から
みていること
◎正面とカラクリ、表と裏、実と虚を往ったり来たりする。真と偽
頭の訓練と体の訓練と、中心の感覚、見えないものをとらえる。
末梢の面白さだけではない、身体と知力と感情を伴う面白さを
欲する。
自己発散から他人が介在する表現、表に現れるもの、外に行ったら
人がいる。
◎外との関係:コミュニケーション→自分を知り、伝える物を知り、
相手を知る。
声とことばが人に伝えるための道具になっているか考える。
Aさん 身近に演劇に狂った人が2人いる、あいつが身を落とした魔力は
何か?
磯貝講師 演劇には文学賞のように演劇人を引っ張りあげてくれるシステムが
ない。
毒にまみれて、そこから這い上がってきた奴でないと生き延びれない。
◎俳優は自分以外の人生を体験できる。自分を擬人化できる魅力。
(自分が自分でなくなる一番簡単な方法は「酔っぱらう」「麻薬」
表現者は「落ちる」「崩す」ことが許されているが、そのままの人も
いる。)
社会的な制約の外に何かを欲する人がいる。
・規範がないと夢ばかり追ってしまう。規範があれば持ち崩さない。
欧米では俳優は高級公務員、それになるには訓練また訓練を
約10年。
人に供するために、プライベートでない「Aさん」をつくる、さがす、
みつける。
◎誰にでもできそうで、誰もできていない状況から「本物」が生まれると
変わる。
Aさん 心に残ったこと:人に供することができるか。自己満足から次のレベルに
あがりたい
磯貝講師 頭で理解して望むことから衝動が生まれれば、上にとび上がれる。
本はなんでもよく読む
母音チェック:活舌テキストを一回読む。
チェック項目を説明し、3m強はなれて、チェック
「ア」に深さがある。だいたい平均以下だが偏りはない。
「エ」がまずい、サ行が下手。訓練すれば何とかなる。
・意識して読むと浅くなる→呼吸法
◎誰がきいてもわかりやすくて、自分も出しやすい音をつくる、みつける。
日常の自分を変えようとするより、役を実現するために自分を変える。
自己実現は抑圧からの解放や思ったことをやるのとはちがう
日本人は存在を表す「自己・自我」が、集団の中の「自個」になっている。
◎自己には他己があり、他人と照らし合わせることが含まれる。
個には発散しかない。
他人に通じるクリアな生物的な言語を獲得する権利がある。
他人が発する声格、語格もとらえられるようになる。
Aさん 教えてもらってすぐできるものではない。
「腹に息が入る感覚」が3年後にあらわれた。
磯貝講師 今きいたことが後になって急にわかることがあるんだと考えている。
きいたときは何もわからなかったことが含まれているらしい。
◎自分のヒューマングレードを上げる。人格は死んでも持っていける。
輪廻するし、子に遺伝するし、文化遺伝してつながる。
◎芸術は作品をつくるだけでなく、”何か”をつなげるもの。
伝わると、接触しようとする。単なる影響よりもしつこい。
自分で望んでいてもかわれないことに外力をかける。
じっくり取り組むこと
日本語自体のグレードを上げる。社会的に「話せる」ように。
体は丈夫。血色がいい。
◆本日の磯貝語録
声は体であり、ことばは声であり、声とことばは心である。
人に供する自己をつくる。
◆本日の感想
非常に丁寧に磯貝師の哲学を教えていただき、興味深く聴くことが出来ました。
”人に供する”という言葉が印象深かったです。