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発声法改善(2012.7.19)

講座テーマ「発声法改善‐地声と裏声」
[1] ストレッチ&各自課題
・Aさん…匍匐前進 
・Bさん…四股踏み

[2] 実践講座「地声と裏声」
・実音=実声(地声とも言う)=有声音

◎一般に言う地声は“有声音実声”で、
胸部共鳴、もしくは口腔共鳴音のことをいう。
◎有声音…有効母音(鼻が閉じた状態)である。

カ音…軟口蓋の少し後ろを舌の後ろで打ち、
鼻に漏れずにしっかりと閉じた母音「ア」の調音をする。

・閉じた状態…地声口腔音
響かせるのは、前胸部、閉じているのでノドが下がる。
⇒胸が響く。
・ナ行、マ行は、鼻の響きなので前胸部が響いても音調は上がる。

◎「地声の良さ、良い地声」とは:地声発声の音をどう響かせるか?
そのためには、音(声)の良し悪しを判断出来る感性が必要。

・地声がないとテクニックがない。
・地声が悪いというのではなく環境によって悪くなるもの。

◎良い音、悪い音(良い声、悪い声の原理)
雑音が入った音は遠くに届かない故に:悪い音
雑音がなく、音圧があり、透過率の高い音:良い音

「良い、悪い」は、社会的には相対評価、
科学的客観的には絶対評価といえる。

<地声>
・声帯があわさったところから盛り上がってから出る音。
良い地声は、それを出し続けることができる。

・声帯と懸壅垂の位置を確認して、その位置を共鳴する音を出す。
歯のなかがわで響かせる。

◎有効母音、胸声、出し続けられる=地声
連続音が出せる口腔鼻音なら良い。

EX ‐「イ・エ・ア・オ・ウ」
Bさん…響きのポジションが低い。高いところでできないと困る。
地声の音幅はつくれるか。鼻を抜かないのが条件。
(半母音は地声ではない。ここでは厳密にする。)
(胸部共鳴、有声母音の地声をつくれるか。)
→地声が安定してきたら、母音をつくりなおす。次に子音へ移る。
Aさん…自分にとって低い地声から始める。
音幅が広がるとノドが育ったということになる。

◆本日の磯貝語録
なし
◆本日の感想
声や言葉にとって丹田は神様なんだから大事にしないといけないヨ。
先生のおことば…ウーンなる程これは理論ではなく、
師の体験の言葉だからズーンと納得。

発声法改善(2012.7.5)

講座テーマ「発声改善‐胸声と地声」

・生きのびていく慣れ…読みながら考える、創りあげること。
・身体が先、頭が先ではない。
・動きながら考える。止まって思考しない。
①直立歩行(20分間)…歩きながらどういうことか考える。
Aさん:上丹田の意識を持つ。

◆講座「胸声と地声」
・座って座骨を動かす。首の力は抜く。
(1)呼吸が全ての基である(丹田と意識)
・要求に応えるのが仕事、応えているという意識が強いのはまずいが、
意識しないと要求に応えられない(状態をつくることをする)。

演習:(声に出さないで)「えっ」をつくってみる。
・エクスキュージイングと英語では使っていた。
・瞬間の認識、どこでつくっているか、どう変わっているか。
・どこで感じているか。
Bさん:首筋
Cさん:下腹
Aさん:硬口蓋

演習:あくび、せき、くしゃみの時はだれでも丹田を使う。
丹田でエクスキューズする。
(大きな音に驚く。)
(信号が変わったのに、気がついた。)
◎丹田で反応するのは万人が共通。
共通の生理的なもの。(生理的、感性的、知的ストッパーが丹田。)
知的ストッパー:本の誤植に気がつく時。
・刺激が入ってくるところは色々だが丹田でエクスキューズする。
・共通の生理的なものを掴む。そうすれば大抵のことはうまくいく。
・誰でもおこること、誰でもやっていることが分かった人だけが
自分だけのことをやって良い。(固有と普遍)
・丹田を使った呼吸は欲しいが、それは腹式呼吸だけではない。

演習:ひそんだ呼吸…丹田を使った鼠径部呼吸
抜き足差し足は、丹田を使った腹式呼吸だとウソっぽい。
抜き足差し足忍び足…忍びの呼吸とは、丹田を使って鼠径部をわずかに使う。
〈短く細い呼吸〉
・超スローになるが、呼吸をしている。 シノブ=忍ばなくてはいけない。
・壁をつくり、外にあっての何かがあって、なおかつ動く、頭ではなく身体でつくる。
それは面白いこと。
・リアルな芝居のなかに、忍び歩きの異質世界を持った人が居る…それは面白い芝居だ!
・丹田を使い、鼠径部で呼吸する。
◎私自身ではなく万人共通のものをつくれるか。
万人共通の声をつくれるか、誰の声でも、万人共通の息、支えがある。
・丹田からやれば万人共通になる。
自分の地だけの芝居は次に続かない。

演習:「あっ、思い出した。」
・外に分からないと、芝居はダメ。
・まだ、独自でやっている。
◎何でもいいから丹田にする。それは万人共通。
・自を見せるな、芝居をしてくれ、それを丹田で分かってください。
・頭でやっても自分だけのこと。社会人として生きたかったら自分を捨てる。
仮の人生の自分をやる。常に万人共通でやる。
・自分を保って、芝居をする。役者はそんな簡単なものではない。
・金になるか=自分の価値
・万人共通というのが社会→ヒューマンソサエティのこと、一般社会とは別。

(2)地声ということ
・地声と自の声、パーソナルヴォイスについて。
◎根の部分は“地”(万人共通)
・ドラマ、セリフ、役者としての地(万人共通)を探す。
独自のことをつくるから、うまくいかない。
◎パーソナルヴォイスはどこで発するか→ノド
・丹田の支えを入れ、喉頭を振動させる(有声音)=地声
口蓋だけになってしまうと万人共通ではなくなる。
◎喉頭音で有声音が地声。
・地の身体の初歩は、まず丹田。
しかも丹田を使った腹式呼吸だけではない。意識も感情も丹田。
・やりながら独自か、共通か常にチェックできなくてはダメ。
。地声と自声はつながっている。地声:グランドポジション‐丹田
・グランドポジション、地声を掴む。これはどんなにやっても良い。
・ノドの鳴らし方で違いが分かる。そのためにはノドを鳴らすための
呼吸法を知らないとダメ。

演習:「1、2、3・・・・・10」 と数える。
地声、自声でそれぞれやってみる。
声をそろえる必要はないが、あわせてしまう悲しい性があり、
バラバラにやっていいとなると、パーソナルになってしまう。

演習:濁音「ガ、ザ、ダ行」グランドポジション発声(地声・自声)
・だんだんと丹田音ではなくなってきた。
・息を吐く音が入っている、ゆるんでしまっている。→パーソナル音

◎地の声は、瞬発力。集中力から持続力が必要。
・言っているのではなく、聞かせている。探すことではない。
・丹田がしっかり入っていること。ノドの負担は少ない。
・地声(共通音声)は不自然という団体もあるが見解の相違。
どちらでもできる。求められるほうをやればいい。
◎地声は、胸声で、胸に下りてくる。笛が下りている。
無理に下ろさなくて良い。もともと下りてる人もいる。

演習:母音:イ・エ・ア・オ・ウ(地声発声)
Bさん:息の吐きかた、ノドをあけたままで。ノドをしめない。
ノドを下ろして、胸に向かって出す。
ノドが息を通過する。口から出さない。
◎丹田を使っていない。まず、丹田あり。やりすぎはダメ。
Aさん:最後に瞬間、押している。
息は止めない。ノドはあきっぱなし。
ノドの響きを胸へ。息は上がらないと出せない。
Cさん:笛の使いかた。笛を鳴らす。息をノドに向かってふく。
丹田。歯のなかがわで「ウ」という。
息をもっと出していい。息のポジションは低くて良いが下から吹き上げる。
Dさん:「ア」が下におりている。口に向かって息を噴射している。
口に意識が集まってしまう。ノドでつくる。
◎口からノドを通って胸へ出す。
・自声でも、地声い渡れるように質を上げる。
・普段から今の声を使う。ゆったりと喋る。
Aさん:低く感じるのですが。
磯貝:否、低くはない。本人がそう思うだけ。

〈本日、すごいと思ったこと〉
Bさん:セリフのなかにグラウンドがある。
磯貝:認識したことからつくっていく。
Aさん:女性は首すじを意識。
Cさん:共通認識として丹田、丹田で相手もわかる。

◎万人共通のものをつくる(生理的な万人共通とは何か)
→くしゃみ、おなら、うんち…これは共通
→一番低い万人共通、そこに持っていく
→万人共通になっていく。

Dさん:丹田がないと話が通じないと分かった。
磯貝:実感しないものは分かったとは言わないこと。
分かったと、知りましたは違う。分かったということは、
出来るということ。言葉は精密に使う。

◎まず、丹田。呼吸するポイントはいろいろある。

◆本日の磯貝語録
なし

今日のレッスンは玉手箱のような授業でした。“女性は首すじが大事!”
“万人共通の地声”は丹田が One of the point!
毎日意識して過ごそうと思います。

発声法改善(6/21)

講座テーマ「舌と発声‐声をさぐる問答」

1.ストレッチ(各自)

2.講座
「声をじっくり考える‐日本人が改めて発声改善をやるということ」
〈対話形式による、声を探る問答〉

Q.
「誰でも喋ることができる、読める、その上で声の改善をしたいと思うのは何故?」
Aさん:受け手側の気持ちを知りたい、相手の発信をしっかりとキャッチしたい。
磯貝:レシーバーとしてのこと。
Bさん:うまい表現者は声だけで感動をおこせる。喉、声を使って膨らませている。
磯貝:発し手としてのグレードを上げたいということ。
Cさん:受け手に伝わらないことがある。
磯貝:コミュニケーションとして相手に伝えたい。
Dさん:声はアイデンティティと関わっていて、
うまく発声が出来ないとわだかまりがある。
芸としては、自分で聞いていて雑音がある。それは公共性がない。
磯貝:根は一緒ではないか。
磯貝:声とアイデンティティとの関わり、現象は?
Dさん:ストレス、コンプレックス。容姿よりも自分を認識するときに声で認識する。
自分=声なので思うような声が出ていないとわだかまりがある。
磯貝:虚の部分も自分であるのは事実である。この声も自分なのではないか。
Dさん:声のことで苦労してきた。
磯貝:良くても、悪くても自分。でも、自分の納得するものでないと自分でないと
思っているのではないか。
Dさん:無理をして発声をしてきた。
磯貝:「正しい発声法はなんですか。」から始めなくてはいけない。
意識でコントロールしようとしている。できると思っている。それは偶然である。
偶然は信じても、できないのでは。
今の声で分かることをやれば出来るようになるのに、それを否定してしまったら、
本質に迫ることができないのでは?

Q.「何故、声を出すのか?」
Aさん:自分以外の相手に自分を承認させたい。
Bさん・Cさん:コミュニケーションをとりたい。
Dさん:感情を表す…?概念に走っていました。

磯貝:社会ツールとしての声、アイデンティティとしての声、いろいろあるが、
何故声なのか→根を知らなければ続かない。

Q.「何故、この講座を受けましたか?目的は?」
Dさん:基礎をやりたい。呼吸をやりたい。ムラがある。支えがほしい。
Cさん:コミュニケーション力をあげたい。
Bさん:いい芝居に憧れていた。いい役者になるためには全部が必要で、
弱い声の部分を補いたかった。
磯貝:何故、芝居にあこがれたのか。
Bさん:今の時代がつまらない。面白いのが映画だった。
心震えるところに身をおきたかった。
磯貝:悪い素材ではない。自分で決め付けているだけでは?
Bさん:喉をつぶしたりすることをよくしていた。
磯貝:自分の身体を守れないのは稚拙、それは違うこと。
・才能の問題、運の問題、運は自分の努力で得られるものではない、
向かっていくのは努力。
・努力はしていくもの、でも努力したら獲得できるというものでもない。
しかし、努力の先に運がある。
・繋がらないものを繋げようとすることは意地ではできない。
・思い込み、我、意地で声は改善されない。
声の訓練は括約筋の世界ではない。
沢山のものがわずかづつ同時参加してつくる、変化するバランスの世界である。
・運がいいのは才能、努力しない人に運はない。
・仕事をして、勉強して、とやっているとだんだんとあがってくる。
・声のことも分かってできるかは別、分からなかったら下がるだけ。
年をとって下がってきているのに何もしないのは努力しない人。

◎「声をなんとかしたい時!!」本当に良くなるかは根本と繋がっているかである。
・想像的快癒…治療ではつまらない、良くなってしまう。
そういうものがあると決める。
・マイナスをプラスに、は根性では出来ない。とりあえず、それでしのぐ。
それでは、想像的快癒には至らない。
・まずくてもやりあげたのなら、爽快感がある。それは逆転ホームランではないか。
・いつでもいいものを用意しておくというのは声のことでは無理。
“良い声”をというのが美意識、その実体が美感である。

◆Cさんに必要なこと。
磯貝:声は出したら消える、というのが分かっていない。保証がないのが声。
誰が聞いても分からない声・ことばを出して喋ってみる。
→障害者はそれで生きている、それでも生きていけるのだ。
弱い声、小さい声で喋れないかと考えてみたことはあるか?
Cさん:遊びではやっていた。
磯貝:真剣にやる。意味というのはいろいろある。
暑いのもいろいろ違う。いつも同じ声ではロボットである。
Cさん:固まらない方法は?…固まらないで喋る!
固まらないで喋るとギコチなくなってしまう。
磯貝:人間で曲面で出来ている。直線で生きるのは不本意。
・声は真っ直ぐ行かないから、行かそうとするのだ。
真っ直ぐでないから人間は直線に憧れるもの。
・全部、球面である。声は揺れる波。声は真っ直ぐだと思っているが実際は違う。
それが分かると力を抜き出す。
硬直しないでゆれて真っ直ぐ出そうとするのは良い。
・大きな関節を止めておいても良いが、
止めておいても年中身体は微細動している。
・首のことをやってほしい。腰も。スプリングになって欲しい。
=柔軟性を持つ、流動的になる。直線ボイスは不自然。曲線で出す。
3Tをたくさんする。

◆Aさん:コミュニケーションについて。
磯貝:外を受けたければ、受ける分だけ出せなくては無理。
・自然は相互関係で成り立っている。
・自分がどう出したらいいかに固執しないこと。
・受けたものを反射する。それがいい。
・受けたものを自分に入れて解釈をするのはダメ。
・反射が出来なければ、どうしたらいいか?
◎全部のる(分からなくても)。→仮想同調する。
・自分の意見を出すと、相手も自分の意見しか出さない。
・いいコミュニケーションはどちらかが愛を出している。
・それがなければ、固形情報の授受は人間的でない。
・ひたすら「はい」と受け入れること。だんだんと深く受け容れられるようになる。
・アナタの心の反応がほしい。頭の反応が欲しい。
これがコミュニケーションの始まり。
分からなければ従う。同調をする。
・シンクロナイズしていれば一緒に動ける。頭が同調していくことができるか。

◆Dさんのこと。
磯貝:音をちゃんと聞いていない。声色を聞いていない。
概念を聞いている。生きたスキンがない。
・捩れている、捻くれている(ひねれている)。
・自分で知っているので真っ直ぐになりたいと思っている。捻くれているほうがラク。
・自分で理想をつくって追いかけている状態をずっとやっている。
 それは理想ではなく偶像である。
Dさん:何もない感じで空しい。点はたくさんあるが、それだけで何も実感がない。
磯貝:響き、響きのきっかけである鳴り。響きのことをやろうとすればいい。
Dさん:良くなりたい。
磯貝:悪くないことだけをやっている結果、いい声であって、悪くない声が
積み重なっていい声となる。人間も一緒。

磯貝:(自分は)声は嗄れているが、エネルギーの低い声より届く声。
人間という声を出す道具であると決めている。変化していいと決めている。
悪くないところをしっかりとおさえておく。すると壊さない。それを健康という。

〈舌と声を考える〉
舌…舌が声を出すためにどれだけ重要か。
舌は棒状(例:牛タン)、平たくなるのはものを飲むため、吐くため。
食べると喋るが一緒になっていると、その人は喋るのは下手。
→飲むか吐いてしまう。
・舌の棒の実感をいつもどのくらい持っているか。
・座布団にせず、棒にして、そのままにしておく→鼻呼吸になる。
・棒状にして、口の中で宙に浮かせておいて人の話を聞く。
・批評と、批判の区別が日本人はつかない。
 言われたことの批判しかできない。舌の位置の問題。
・歯と舌との間をあけておく。舌はどこにもついていない。
→聞く時、話す時にそれでする。
受ける時にそれが出来ていれば、話すときもやりやすい。
・寝るときに、上を向いて鼻呼吸をすれば自然と腹式呼吸になる。
・スリーピングタンでは喋りにくい。喋れない。
EX‐「ラクサツ」「ラクショ」
…舌が広いと難しいが、舌が棒状になっているとことばのさばきがうまくいく。
・舌の状態がいいということは、喉の状態がいい。
舌と喉が密接なら、声とことばも密接。
EX‐「ジンケンジュウリン」
…自分の意識が変わらないだろうか?初めに意識があるのではない。
声が意識をつくる、声が意味をつくる。→実感のあることばになる。
これが発声法。

〈印象に残ったこと〉
Dさん:頭が悪いなぁ、捻くれているなぁ。
Cさん:他の人はどんなふうに聞いているのだろうか?
Bさん:技ではなくモトを。どっしりとかまえろということかと思いました。
(磯貝:根を捉える。やってくるもの。腑に落ちる、音に対しても一緒。)
Aさん:子育てと一緒だと思った。
社会的にいいと言われていることが良いわけではない。
(磯貝:社会的優位と、自分の優位が一緒になることは1つか、2つ。
何といっても自分が資本。)
磯貝:現象だけをやってもよくはならない。もとに戻る。

◆本日の磯貝語録
なし

◆本日の感想
枝葉は水をやっていれば、いくらでも自れる。
台風が来たらきれいな花も落ちてしまう。もう一度キレイな花が付けられるような
どっしりとした幹とそれを支える根をつくる事が大事。

発声法改善講座 (6/7)

講座テーマ「発声法改善① 喉おろしと喉声」

1、ストレッチ
・身体を「大」の字にして寝る
(片足を反対側の手のほうへ近づける、胴を捻る、足先を指先の方へ持っていく。30回)
→終わったら回復運動。

〈各自個人プログラム〉
・Aさん…プッシュアップ、初めからキチンとやろうとしない。
いい加減にやって慣れる。丹田でやる。
・Bさん…長座位から両手を後ろについて、両足を上げる。3カウントする。
疲れてきたら、脚をほぐす。
・Cさん…匍匐前進。(腰、下腹周りが硬いので腹筋の使い方がうまくいっていない。)
(平泳ぎはオススメ)+「あ・い・う・え・お…」を言いながら匍匐前進。
・Aさん…長座位から手を後ろについて肘は曲げる。脚は高く上げる。10分間、カウントをする。
 ◎考えない、ただやること、美しくやる。
・Cさん…ブレヒト「乞食一名、死んだ犬」を、磯貝先生と掛け合い。
    ・初見のものでも喋れるように、クセをつける。
    ・途中で読み方を変える。相手も変える。ぐちゃぐちゃになるが強いほうが勝つ、
     それが面白い芝居。
    ・乞食は胡散臭くやるか、まったくそれをみせないか、それを読みながらやっていく。
    ・考えているよりも、声に出してしまう。
     自分のなかから出すということがまだ良く分かっていない。
     何が何でも出す!

2.講座「喉おろし」
・アゴを開けないで、喉を下ろしたい。
・舌を使って喉をおろす。
・なかが見えるくらい口は開ける。
・鏡を使って、確認しながらやる(Cさん、見本)
EX‐①舌根を使って喉をおろす。
・前だけ意識すると硬くなるので、後ろ側を使う。(Dさん)
・前の三分の一が笛、残り三分の一で支える。
・下ろした後、ワンポイントおいて息を吐く。(Cさん)
EX-②後ろの肩の付け根、そこが響くと良い。(座り姿勢注意)
・Cさん…首が硬い。上体を叩いて響きをつける。
・Bさん…背骨がしっかりしていない。アゴが硬い。
・Dさん…重量下げをやる。ともかく下げる。
・しばらくやったら、ほぐす。
・喉を下ろして声を出すと、お風呂に入ったような良い気分になる。
笛が震えていれば大丈夫、息を吐いてしまうと嗄れる。
・自分の特徴が分かってきたら逃げ道を探す。
◎みつけるのは自分、ジャマするのも自分の時が多いが…。
・座骨をほぐし、仙骨をほぐし、ずっと上(環椎)までほぐす。(支えているのが座骨)
・肋骨のわきが重要。喉おろしをしながら叩く。
・身体を横に倒す。肋骨には伸ばす筋肉と、縮まる筋肉がある。
・喉を下ろして胴を鳴らす。出す音、聞く音は胴の音。
・原則下げる。上へ全部あげてしまわないこと。
・身体が振動している実感があるか←声にとって重要なこと。
・喉がおりる=笛が鳴る=響きがつく
・胴の響き、まずは前胸部、次に下げてわき腹(手羽、横隔膜の少し下あたり)
・横隔膜のまわりの部分をやわらかくしておく。
 両手で胴の横隔膜の下あたりをはさんで旋回させる。
・ロールダウン。

◆本日の磯貝語録
口喋りは喉が高く、響きが固定されて感情の起伏が少ない。
口の中が開いていないため、響きが少ないので一生懸命になる程、
豊かさがなくなり、聞く人に圧迫を与える。
◆本日の感想
“のど降ろし”をやる。首や肩にいつも力が入っているので、声が後ろに行かない。
のどや、前首がリラックスしないので下がらない。
声出しをしながら胸を叩くとマッサージをしているようで、良く響きとても楽になった。

発声法改善講座 (5/24)

講座テーマ「呼吸法改善 横隔膜」

1.ストレッチ
 ・股割り
 ・3T

2.講座
(1)声とことば:意味と音声と実感

EX:「かいきにっしょく」と声に出して言ってみる。
・初めに思ってから声に出さない→自分の意味になる。
・声に出したら、それが思い浮かぶのが良い。
◎音で意味を感じる。言った瞬間、意味を感じる。
・意味を声に出しているのが良い

EX:声から「暑いですね」という実感をするように言う。
外側が暑いように感じる→内側が感じるように。

EX:「寒いですよ」→内側により入ることば。
・どちら側の方向性を持つ言葉なのか、それによってことばは全然違ったものになる。

・〈何でもいいから、意見を喋りながら考える〉

Aさん:「かいきにっしょく」は、一回目より、二回目のほうがイメージがボンと出た。
一回では難しい。日常に戻してみると、一回で通じない時は二回目は一生懸命やっている。
磯貝:自分の内側に向かって出していると効果が薄い。喋っていくから声が出る。
声を出すのは、原則、考えながら出してはダメ。

Bさん:「暑い」「寒い」という方向性は、日常でも感じる。意味が通じていても、
自分は離してしまっているように感じる。実感がなく、喋っている場合が多い。

Cさん:同じセリフでも方向性を変えるとキャラクターが変わる。

磯貝:話した時に覚えているか、それが重要。
◎喋り方で意味が違ってくる=音声で意味が違う。
◎発声を良くしたい=内側・外側、両方出来ないと良くならない。

・ことばは口で発する。その時、自分が意味を分かって発していますか。
 聞いている人が分からないように発していると、自分でも分からない。
 又は、自分なりにしか分からない。

◎耳と頭の問題
 頭→意味をキャッチする(気持ちではない)。

 ・Cさんがもうワンステップアップするには。
  ◎自分の出している声を聞く練習!!
 (4歳の子どもが不鮮明に出していることばはあるか?
  その時にたくさんやらせる。最初からダメといわない。正しいことは1つではない。)
  ・自分の内側を聞くように喋ると、外には出にくい。

  「なつ」:音によって実感が異なる。
  ◎自分のノドが鳴っていること。ノドの実感が必要。
  ・外にも分かるし、自分も「そうだ」と分かるような言い方をする。
  ・文章になったときには、音の意味とサブテキストと2つの操作が必要。
  ・Cさん:読み込んで覚えるというやり方はうまくいかない。
       セリフの覚えは、遅いほうだ。複雑な掛け合いのほうが覚えるのが遅い。
・練習としては、間違えるようにやる。頭で覚えない。ノドで覚える。
・自分が聞こえるように話す。自分の声を全部聞く。
・自分の言っている実感が少ない=生きている実感が少ない。
それはやめたほうがいい。(そういう芝居をしたいなら別だが。)
・声に中身のない芝居になっている。
・説明・・・プレゼンなどは気持ちを出さない。芝居は主観を出したほうがいいが、
単に自分の思いになっている。
・人の思いは分からないもの。
・思いは主観のまわりにある雑物。場合によっては、思いは邪魔なもの。
そのものではなく、実体がない。

(2)ことばの声と呼吸法
・自分で頭で描く→声でそのものを把握していく。やりたいでしょう?
そもそも人間とはそういうふうに作られている。
・そのためにどうするか、呼吸法である。

テキスト
(P10 ~)
・出したい量だけ入れる(呼気)、調節するのが重要。
(p8~)
・自分なりの声、自分なりの呼吸で芝居をやるのが今は多いが、
役にあわせた呼吸、声が必要。

◎意識呼吸
・不自然なものを嫌って、自然にやるためにマイクをつける・・・このほうが不自然では?
・自分と違うものを感じて、客にもそれを感じてもらいたい、というものではないか?

◎無意識の部分が拡大できる。無意識の部分が少し分かる=〈意識呼吸〉
・作業にあった呼吸を身につけないとうまくいかない。(例 水泳など)
・レヴェルに挑戦をする時に無意識に入り込んでいくことで、人がgoodになっていく。
体験と頭で分かること。

◎〈横隔膜〉資料で説明
・横隔膜を実感しよう。
・膜を下ろすと、肺も、心臓も少しおりる。心臓は重いので支えが悪いと息が抜ける。
・心臓の上がり下がりと一緒にノドも下がるという道理。
・心臓の位置を確認する。
・敬礼の手は、心臓の位置、鳩尾の上。

◎〈胸式呼吸を覚える〉
・腹式と一緒に胸式は行われている。動力の位置の違いだけ。

演習:肋骨6番、7番あたりを手で押さえ、広げて戻す。
・感情は首から下の問題、頭の問題ではない。
・胸郭が安定していると、自分の声が聞ける。
・肋骨8番、9番でやってみる→腹を使ったほうがラク。
 横隔膜も使っているので普通の腹式より複雑。
・高いところ(横隔膜より上で)分かっているほうが、実感がある。
 心臓の実感は脳に伝わる。
・声のことは、ノドが王様。頭ではない。
・出来ないことは考えられない。出来ることを考えるのが人間。
・ノドから上顎:ノドから横隔膜=1:1

・横隔膜と笛の間の二分の一のところから笛までの間、そこで出すと実感が持てる。

EX:「あ」と言ってみる。
Cさん:口を開けて。口ではなく声帯の実感。「あ」のポジションの音をノドに戻してやる。
Bさん:1つずつ「あ」を出す。声帯だけを使うと負担がかかるので、アゴを開けて息を誘導する。
    口からノドに向かって言う。アゴを固めたまま、同じ音を出していると嗄れる。
    アゴは固めない。笛の音を聞く。
Aさん:息とアゴの関節でやる。すぐに口を閉めない。ノドの実感を持ってやる。
   「あ」の変化があった。本人は、雑音が少なく、これも「あ」だと思ったということ。
    どちらがラクかというところは、まだ分からない。
開きが先、構えが決まったら出す。

◎鳴っている声を聞く。息を出してしまってはソン。
息を吐くことは感情の表出ではない。もれである。

◎〈呼吸の支え〉=いい声のためのこと、息をもれないように支える。

EX:鳩尾をおさえて「ア」といってみる。響きがくるはず。
・横隔膜を意識しないと息だけが出てしまう。
・声帯実感=この音をどこに響かせるか。この実感のないことばはウソくさい。

・いいポジションで喋り、聞ければ、頭が良くなるのでは?
 ムダがなくなっていく。安定感が出る。その状態で考えるから迷わない。
・声が変わると人格が変わる。

今日の講座で興味があったところは?
Aさん:「あ」の新たな発見がありそう。これからやっていきたい。
磯貝:その音で考えない。外に向かってやっていくこと。
   「あ」の音ははっきりしたこと、はっきりとやっていくこと。
Bさん:横隔膜の位置が高いこと、心臓、ノドの実感がすぐ頭へ行くということ。
Cさん:自分の声を聞くという認識が間違っていた。
磯貝:間違ってはいない、新しく壁を越えるためにこのような方法もある。
   自分に響いてくる声が人に伝わる。
   まず、聞くということ。どこの声は聞くに堪えるか、
   自分が納得した音が相手に伝わる。

・解剖図をみたら、自分に置き換えて実感する。
・自分の実感に戻して下さい。
◎勘がそうだなということを最後に認めるのが頭。


◆本日の磯貝語録
身体感覚(実感)の少ない声は、意味を実感しにくい。
そのため、観念的に弱い知覚で代行させている。意味も体実感しにくい音声は、
音声的に不明である。

◆本日の感想
心臓の位置は、左胸にあると、ずーっと思っていました。
横隔膜の上に乗っていて、呼吸の度に少しずつ上下している事を知り驚きました。

発声法改善講座 (5/10)

講座テーマ「呼吸法改善 丹田と腹式」

1.ストレッチ
①全体的なストレッチ
②鼠径部周りを動かす
 ・立って膝を抜いた状態(四股に近い状態)で太もも、鼠径部周りをさぐる。
  Aさん:この状態をつくりながら、感覚を育てること。身体に聴くこと。
  Bさん:“これ”という捉え方をすること。“どうする”というのではなく。
 ・鼠径部を両方、あるいは片方ずつ締めたり、離したりする。
 ・ヒラメ筋の意識があるとボケない!足の感覚がないと間違える。
◎ヒラメ筋の確認…その感覚で歩く。その感覚をゆるめない。
 歩く姿勢が変わる→歩行練習。

EX‐壁に両手をついて、踵を上げ下げする。
 (ヒラメ筋を使って後ろへ押し出すように踵を床に着けて、着いたら踵で支える。)
 ・格好良くやること。
EX‐①立位で、踵の上げ下げをする(ヒラメ筋を締めながらやる)。
  ②両足の踵を同時に上げ下げする。◎固めないことを覚える。

2.講座 丹田について
丹田 お腹の内側、外側どちらで捉えるか、それは感覚である。
(1)人の呼吸法を考える。
  1)呼吸のしくみ(表現者にとって必要な呼吸とは。)
   ・横隔膜について
   ・呼吸に関係する骨について(座骨、仙骨、恥骨など)

  ①丹田について(臍下丹田)
  ・高層のフェンスのない屋上に立って、身体を支えてくれているところ。
   どこにキュッと力が入っているか。実際に立って探す。
  ・分からない時は一円、大豆、小豆を丹田位置に貼り付ける。
   そのくらいの小ささ。そこで支える。そこに力を入れて、それ以外は力を抜く。
  ・外側から丹田を見て、探す。頭で考えていると分からない。
  ・お臍から下指3本の位置が丹田。

  ②中心感覚をとらえる。
  ・立体聴であり、真ん中で聞いている。
  ・中心
  (前)丹田‐恥骨‐肋骨‐鳩尾‐鎖骨‐笛(声帯)‐チントップ‐人中‐眉間
  (後)背骨‐首までは分かりやすい。
   前と後ろ両方を頼りに中心をとる。
   声帯…左右の声帯があり、真ん中がある。

  ◎感覚を磨く…外側の感覚にする、内側にしない。そのために中心が重要。

  ・お臍と鳩尾の間の中心もある(丹田は下のポジション、下の支え)
  ・腹部全体を捉えるには、手掌で腹揉みをする。
  ・お腹はどう扱えば良いのか?
    ・腹直筋(左右対称の筋肉、骨代わり。)
        (4部に分かれている、部分によって支え方が違う。)
        (呼吸だと深さによって使うところが違う。)

 (2)呼吸の練習
  ①イスに浅く腰をかける。姿勢が大切。
  ・虚にならない、そっくり返らない。
  ・脇の下が動くかどうか確認。
  ・真っ直ぐ…タオルを巻いて掌の上に立ててみる。骨もないのに立つ。
   骨の周りを固めて立たない。タオルが立っているように姿勢をつくる。
  ・天井からひもをたらす。それを見る→外からもらう方法。
   これは左右が分かる。左右が分かると、今度は前後が分かる。
  ・中心が分かって立つと顔は穏やかになる。
  ・歩くときは足から上へ向かってタオルをつくる。身体のなかでつくらないこと。
  ・イスの一番奥まで腰をかけ、そこから上体を斜め前にする。
   分からない時は、この方法で基本姿勢を確認しても良い。

  ②座って脚を90度に開く。鼠径部が分かるように。
   開いたら、脚を膝の方向へ少し前へ出す。
   たくさん前に出そうとしない、動かすときは上体は動かさない。

  ③足裏に体重をのせておく。

  ④丹田を指で押し込む、戻す(丹田の運動)。
  ・丹田を点として使う(点だけを後ろへひっぱり、戻し、前へ出し、戻す。)
  ・丹田を動かしながら喋ると声も変わる。
   《自発的な丹田運動》はできるようになりたい。
  ・丹田はエネルギーが高い声を出すときだけに使うのではない。
   力一杯の声が遠くへ届いているわけではなく必要な力だけを使う。
   内側と外側の感覚が違う。
   アーティストは省エネだからできる。

  ・1つのアイディア
   ※図があります。
   ・外に出しっぱなしにしておく時に支える。
   ・出しっぱなし、入れっぱなしにしておく時に支えが必要。〈支え法〉
   ・声がキャラクターであり、声を維持するのに声のコントロールが必要。

〈丹田呼吸法、練習のコツ〉
・途中まで丹田を出してから吸うとたくさん入る。
・たくさん息を吸って、丹田を前に出す。吐きながら戻す。
・息の練習、声の練習、ことばの練習、丹田運動、中心感覚は、
 全部別のこと。別々にやって1つにつなげる。〈勘〉
・鼻からノドに向かって吸う、吐く。それだけ練習して丹田の運動とつなげる。
・「ア」のいいポジションを知っていると、練習の時の声を使って喋るわけでは
 ないけれど、喋るときに変わってくる。

〈宿題〉
・丹田の出し入れと、息を一緒にすること。
・息は胸に入れず笛に入れる。
・まず、自分なりの方法をつくる(教えてもらうのではい、自活力)。
 それからいい方法(本当のもの)へつくりなおす。

<質問>
・鳩尾より上の胸部を使ってしまう。(Bさん)
 ・手を前へのばし、上体を前へ伸ばす。その状態で丹田呼吸する。

◆本日の磯貝語録
声葉は意味を持つ音声。音声は生きた身体の一部。

◆本日の感想
身体の中心をつかむこと。頭が先行して身体の中で考えない。
全て外からもらってつかむこと。呼吸のはじめは、腹のかまえ、
そして丹田のコントロール、とても具体的で良く分かった。
ありがとうございました。