発声・呼吸入門(7/22)                             《共通系》

7/22(土)発声・呼吸入門

[1]ストレッチ(沖田講師)
  (1)腰をまわす
    ・上半身全体をまわす
    ・仙骨をまわす
  (2)アキレス腱をのばす
  (3)股割(四股の体勢)
    ・肩入れ
    ・バウンド(身体を上下にバウンドさせる)
    ・四股の体勢をキープし16カウント
  (4)座位にて屈伸
  (5)わき腹の屈伸
  (6)前屈→前屈の状態で足首をつかみバウンド
  (7)首のストレッチ→頭の重みプラス軽く手で補助
  (8)肩まわし
  (9)回復運動

[2]試演会項目のおさらい(磯貝講師)
  ・鼠径部ささえ(出入運動、出入呼吸)  ・丹田ささえ(出入運動、出入呼吸)
  ・胸郭ささえ(真横、前出拡張運動、呼吸)・背面ささえ(左右拡張運動、呼吸)
 ※これらの呼吸はただの運動ではなく、声のためであることを忘れないように!
 ・まっすぐにごりがなく出せる呼吸法をマスターする
 ・にごった声をつくらない、まっすぐ飛ぶ声を目指す
  ⇒音声を発する時に重要なのは状態
   ↓そのためには
  まず、受け方、どういう状態で相手の話を受けるか
 ※身体でキャッチすることで相手の感情や真意を理解できる
    ◎受けるための呼吸(相手と同化出来るか純化できるか)
 [個人指導]
 Aさん:・足を開いて上半身を下に下ろすように過剰なくらい意識する
     ・肋骨をもっと鍛える(水泳=平泳ぎorバタフライ)
→エクササイズ例:腕の開閉
        1.両腕を地面と平行に胸の前に挙げ、
         その状態から肘~手の平の部分を垂直に曲げた姿勢をとる
        2.1.の腕の高さと角度を維持したまま、腕を左右に開閉する
        ※これを一日30回繰り返す             
 Bさん:・上アゴの共鳴をしっかりもつ
     ・真ん中を意識する時に下アゴの真ん中の意識をもつ(オトガイ筋の意識)
 Cさん:・息を吐く時、身体が後ろに逃げていかないように  
     ・身体の左右をずらして真ん中を作る
 Dさん:・目の前をきちんとみること
     ・丹田の作業をやる時は足か仙骨に頼ること、そうしないと状態があがる
 Eさん:・マイクに頼らないで声を出せるように
     ・身体の状態は下りて、声は前に飛ばす
     ・人の話を聴くときは耳の上2CMあたり(眼鏡を掛けた時に支えになる位置辺り)
      で聴く
  
[3]特別試演会(沖田講師)
  『羅生門』(作:芥川龍之介)

 ◆本日の磯貝語録:”自分が知っている自分”はほんのわずかである

俳優発声上級(7/21)                            《ことば系》

7/21(金)俳優発声上級

「自己実感と実感」『羅生門』を読む(磯貝講師)
 テキスト「下人は~」(P14~)

・文に書いて在る事を、人に聞かせるようにする
現代人が聞けるようにする
 →喋り語り
◎喋る事を再構築する
・ 日常会話の喋りではなく、テキスト(特に地読み部分)を喋る事を掴む事
◎語りと喋りの間を行ったり来たりする事でみんなが聞くようになる
・"語り"と"喋り"と"セリフ"の3種類でやってみる
 →この3つをまぜて話せるかどうか!が鍵
・言葉そのものにスタイルがある。スタイルを作り出す事が出来るかどうか!
  テキスト:『この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、鬘にしようと思うたのじゃ』
   →このセリフをどんな形にしてもいいから、とにかく人に(対面)
    飛び出すように語る。せまってくる事!
・テキストの内容を自己の内部でどうするかより、その言語のエネルギーが先で
 自分の意志を引っ張り出す
・語りは1番エネルギーが高い(語の意味のパワーが高いから)
・俳優それぞれがセリフ(リズム)を持っていないとおもしろいものは出来ない
・虚のセリフを実にするためには、"語"がないとダメ
それを具体化するのが語り
・俳優(自己)そのものの感性を信じる事! 


 ◆本日の磯貝語録:セリフは人の日常の状態を具体的にするテキスト

歌発声入門(7/21)                               《音楽系》

7/21(金)歌発声入門

<試演会>
(1人2曲ずつ)
1.Aさん 春の小川/浜千鳥
2.Bさん 若葉/浜千鳥
3.Cさん 我は海の子/若葉
4.Dさん 若葉/我は海の子
5.Eさん 春の小川/若葉
6.Fさん 若葉/さとうきび畑
7.Gさん 春の小川/若葉

<講評>
全体講評
◎加藤講師
 第1期の目標「響き」だけを追求してきた甲斐があったと思う。
◎森下講師
 歌を歌うための基本をしっかり押さえようとしていることはわかる。
 だが、何のために歌っているのか!?
 歌う楽しさが伝わってこない。
 みんな怖い顔をして歌っていた。
 歌声を観客に届ける、聴く側も楽しませる意識がほしい。
◎見学者Wさん
 試演会はテストではなく、発表会。観客に聴かせるつもりで
 歌ってもらえるといいと思う。

個人講評
Aさん:姿勢が良くなった。響きがまだ浅い。
    表現を伝えるエネルギーをもっと。
Bさん:支えは深くなってきたが、まだ丹田・恥骨の支えが足りない。
   のどはよく開いている。息の幅が広い。口で細工しない。
Cさん:いい声をしているので、もっと自信を持って。
   猫背にならない。
Dさん:立ち姿が良い。頭蓋骨の響きを開発していきたい。
Eさん:だいぶ息が続くようになってきた。
   嬉しそうに歌うのが伝わってきた。
   「U」の母音が悪い。
Fさん:中低音が良く響いていた。猫背で上半身が動いている。
Gさん:好感の持てる声。ぜひ歌を続けてほしい。

実践朗読(7/20)                                《ことば系》

7/20(木)実践朗読

[1]試演会
 「山椒大夫」P166~P167
 ◎磯貝塾長講評
  Aさん
    読み→語りにすることを本気で考える。芸語にするための口の動かし方をつかむ。
    自分の範疇でやっている→飛ばす
  Bさん
    サ行の弱点をクリア。やり方の選択間違い。弱すぎ。
    激しく動くものを抑えるくらいのものがなければ。
  Cさん
    読み出す前に自分を作っていない。
    物語の世界を頭で知っているだけ、空間で知っているように。語に意識がない。
  Dさん
    良くなった。語尾にDさん節。テキストの向こうに出ていない。
  Eさん
    出だしが大変良い。再現性がない。
    目の前に人がいると思って逐次反応を見る。
  Fさん
    激しすぎ。自分で引きずっている。瞬間の変化が必要。

  全体に対して
    ・心の創造力が低い
    ・聞き手を引き込む
    ・語音の激しさ
    ・感情の起伏

 ◆本日の磯貝語録:朗読者は心の感性を高めること

歌・演奏(7/20)                                 《音楽系》

7/20(木)歌・演奏

<試演会>
清水脩作曲「智恵子抄」より

「人に」(Aさん)
「あなたはだんだんきれいになる」(Bさん)
「あどけない話」(Cさん)
「風にのる智恵子」(Dさん)
「値ひがたき智恵子」(Eさん)
「レモン哀歌」(Fさん)
「荒涼たる帰宅」(Gさん)
「山麓の二人」(全員一斉)

<総評>磯貝講師
・難しい曲をやったおかげで、前よりは少しうまくなった。
 今回やった智恵子抄はチクルスという1つの流れで作られているので、
 1曲だけを取り上げてやるより、全体をやる方がつかみやすい。
 1人1曲でやったが、それぞれに影響を受けることができ、全体を把握できた。
・皆(客)が知っている曲ばかりを演奏していると、演奏家は下手になる。
 演奏で人を惹きつけないとダメ。だから知らない曲をやる必要がある。
・聴いている人間の中に、その音楽がどういう状態で乗り移っているのかが問題である。
 客の反応とのかけひきをするのが演奏である。
・今日の皆の演奏には、1つ1つの言葉や文章(表現されていること)がわかっているはず
 なのに、歌っているときの色彩(=感性)が足りなかった。演奏で重要なのは、
 「注意深さ」「再現性」「演奏者の心の感性」の3つである。
 これが音楽で聴かせるということである。
・音が取れたら、感情が取れるのではない。音楽の感情が取れたら、音が取れるのである。
・今日の演奏の中には、高村光太郎はいなかった。清水脩との大格闘大会に見えた。
 光太郎と清水脩、光太郎と演奏者が接近していなかった。
・演奏は耳で聴かせるだけではない。目でも見せるものである。
 客と生で対しているという実感が少なかった。音楽を生きたものにすること。


◆本日の磯貝語録:音が取れたら感情が取れるのではない。
         音楽の感情が取れたら、音が取れるのである。

俳優発声中級(7/19)                            《ことば系》

7/19(水)俳優発声中級

[1]各自身体訓練

[2]子音check(子音check sheetを基に)
  ※劇場、ホールを想定して、実践的にcheckする

 ①アミダで順番を決める
 ②各自喉あけ、構えの再確認

 9名終了。

<全体の講評>
 どれだけ人を魅了できるか。
 音、声が届くか。


 →9月は母音・子音を使って「語」にする。

◆本日の磯貝語録:子音は人を微細にする。大雑把な人は子音がヘタ。

俳優発声初級(7/18)                            《ことば系》

7/18(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ(村上助手)
 ①深呼吸
 ②首を伸ばす 左右・前後 頭の重さを利用し伸ばす
 ③ロールダウン→上体を倒したまま右ヒザを曲げる(左も同様に)
  →かかとを持ったまましゃがむ→バウンスし、力を抜く
  →逆の順序で戻る
 ④足を開き重心を落とす→肩入れ→ソケイ部を押さえて深呼吸
  →肘で膝を押し更に開く→手を床につき仕切りの体勢→出っ尻
 ⑤四股踏み
 ⑥金魚運動
 ⑦あお向けの状態で右足を抱え込む→左側へ倒す(肩が浮かないように)
  →左足も同様に
 ⑧開脚正座から猫のポーズ

[2]前回までの復習(呼吸ささえ法)(各自)

[3]試演会-呼吸ささえ法(磯貝塾長によるcheck)
  一人ずつイスに座り行う
  他の人は復習を続ける

 Aさん:タイミングがまだ合わない
     筋肉の強化→つけすぎても駄目だがなくてはいけない
 Bさん:入れ方が下手 横隔膜の意識をもっとつけること
 Cさん:息を出す時、歯の十字のところに向けて行う 口をもっと横に引っ張る
     舌の位置を正確にする 丹田、自らポジションをずらしている(高い) 
     中心感覚が悪い 運動性を高めること 今は頭でやっている 考えすぎてはダメ
 Dさん:何のためにしているのかをしっかりする もう少し正確さが欲しい
     近いが違うことをしている 途中で頭が変わる
     ↑これは意識で持続するのではなく身体で持続させる
 Eさん:高い 気負ってしまう、邪心が入る
     吸気の音が聞こえないので今は音を出すこと
     腰が落ちている 表現性がワンパターンになる
     多様性を持つこと→出っ尻にする
     エクササイズ:正座で膝の方に体重を乗せ、降ろす
            腰が痛いのでそれを首にもっていく
            更に開脚正座にし、上へ引っ張られると丹田が少しへこむ
            →まず座ることから
 Fさん:胸郭の前張出運動をとらえる
     背面は、背面で支えたまま水に浮いているように行う
     これから正確に覚えること
 Gさん:ささえ・呼吸の作り直し 背中を弛緩させない←それは自然呼吸
     横隔膜を緩めないこと
     宿題:30秒の呼吸をつくる 風呂で頭まで潜って30秒キープ
        →息をためる能力を身につける
     頭だけですぐにわかろうとしないこと 身体がわかるまで時間がかかる


 ・自分を変えるということが表現の原点 ※変えることを間違えると壊してしまう
 ・自分を保とうとする人は、ただ自分を圧迫しているだけ
 ・自分のプライバシーはお金にならない(但し天才は別)

 まずは呼吸法→声のためことばのため→精神につなげる

◆本日の磯貝語録:呼吸がすべての始まり。無意識だからこそ楽。
         しかしそれは表現ではない。

歌発声初級(7/15)                               《音楽系》

7/15(土)歌発声初級

[1]発声練習

[2]試演会ピアノ合わせ
  曲ごとにピアノと合わせて歌う

[3]試演会
  1.Aさん「コンコーネ№1」「オー・シャンゼリゼ」
  2.Bさん「コンコーネ№1」「オー・シャンゼリゼ」
  3.Cさん「コンコーネ№2」「オー・シャンゼリゼ」
  4.Dさん「コンコーネ№1」「サンタルチア」
  5.Eさん「コンコーネ№1」「オー・シャンゼリゼ」
  6.Fさん「コンコーネ№1」「サンタルチア」
  7.Gさん「コンコーネ№1」「サンタルチア」
  8.Hさん「コンコーネ№1」「サンタルチア」
  9.Iさん「コンコーネ№2」「オー・シャンゼリゼ」
  10.Jさん「コンコーネ№1」「サンタルチア」
  11.Kさん「コンコーネ№1」「サンタルチア」

[4]試演会講評
  青木講師
   ・短い曲なので、暗譜はする。覚えるくせをつける。
   ・譜面を目で追いかけている間は音楽にはならない。
   ・コンコーネの歌いこみが足りない。
   ・もっと曲を楽しんでほしい。
  森下講師
   ・まじめに練習してきたことがよくわかる。
   ・素直にきっちり歌っているが、そこから先がない。
   ・音がどこへ行こうとしているのか?どこで開放されたいのか?
   空間感覚を持って歌う。
   ・誰に向かって何を歌っていたのか?そこにいる人にまず歌いかける。
   ・人に伝えることを仕事として行きたいのなら、暗譜をする。
   ・歌とセリフでは練習量は異なる。
   ・酔ってはいけないが、気持ちよく楽しいことである。

表現・発声クリニック(7/14)                          《共通系》

7/14(金)表現・発声クリニック

[1]第一期のまとめ(磯貝塾長)
 「声とことばでの“鳴り”と“響き”」について
 ①物理学的に理解できたか。音声生理学的に理解できたか
 ②自分の身体的実感は持てたか
 ③身体の部位は正確に実感できたか

 「声とことばが相手(例:生活、客席)に届くということ」
 ①自分のつもり(意識)と実際の効果との間には隔たりがある
 ②響きのつくり方は多大に意識とコントロールの世界
 ③気持ちより、冷静な観察と判断と集中力が必要

 ◎OWSは自己意識を「本当にいいのか?」と検証するところ
  そして、他己意識をもてるかどうか
 ◎日常の自分の意識は、そのままではほとんど他人には伝わらない
 ◎響きをつくるには、必要なポジションに正確にあてること
  (ポジションには、自己と他己がある)
 ◎絵を思うな、音を聴け(想音する)(自分の思いを音にすること)
 ◎いろいろな音を見つけることで、真ん中(最適)が聴こえて来る
 ◎通ずる言葉(音)は外国語だと思って学べるかどうか
 ◎自分にしか出せない音があると信じる事からはじまる(声つくり、音つくり) 

 ◆本日の磯貝語録:クリクックとは目的にあわせて最良のものを見つけ、調整してゆく所

歌発声中級(7/13)                               《音楽系》

7/13(木)歌発声中級

[1]音合わせ
  グループごと
  各自

[2]試唱会
  各自選択曲1曲歌唱
  講評者:磯貝塾長、森下講師

《演奏評》
磯貝塾長
 ・声がうまく操れるか、自分の楽器として使えるか。これが中級。今は中級予備軍
 ・個人の意欲と美意識の問題。どれだけ良い芸術体験をしているか
  ここでやろうとしているのは、アーツ
 ・歌の場合、声に癖がある人は伸びない。薄皮を一枚ずつはぐようにやっていく
 ・責任感が欠如している
 ・中級以上は、良い事はなくなってくる。良い事を自分でつくれるか
  良い事がやってくるような自分をつくれるか
 ・癖がとれ無駄が取れてきた分、音楽がかれてきた。それを恐いと思えるか
 ・音楽が自分の糧になっていない。音楽で自分が満たされてない

森下講師
 ・上手になってきたが、新鮮さ、一瞬でもドキッとすることがなかった
 ・早く曲を好きになれるかどうかも才能
 ・自分の内側からいい音楽をやる熱いものをもつ
  歌いながら涙を流すところまで突き詰めてみるといい

磯貝塾長
 ・自分の声を鳴らしながら、自分は楽器だと実感をもつこと
 ・個性は全部自由にされると死ぬ。規制がかかることで伸びる
  音楽が不自由にしてくれるから、その人の才能を伸ばしてくれる
 ・これからはレベルが問題となる

 来期、変わってきた人がいたら個人用研究課題曲を指定します

 ◆本日の磯貝語録:音楽が不自由にしてくれるから、その人の才能は伸びる

歌・演奏(7/13)                                 《音楽系》

7/13(木)歌・演奏

磯貝講師
清水脩作曲「智恵子抄」より

「山麓の二人」(全員)
・この曲の音楽のつくり方とは抒情性の高くない曲を抒情的に歌うことである。
・抒情的に歌うには次の2つの方法がある。
 ①外のものを内側に入れて感じる(→テンポが遅くなり、ノドが絞まりやすい)
 ②自分の内のものを置いたまま外に出す(→エネルギーが高く、人を打ちやすい)
・“自分”をやらないこと。詩そのものをやること。高村光太郎は情緒的な人間ではない。
・リズム、入りをしっかりとすること。
・子音は拍の前に入れること。

「人に」(Aさん)
・情緒的にならないこと。情緒的になると、身体、頭がゆるんでしまう。

「あなたはだんだんきれいになる」(Bさん)
・ノドを詰めそうになったら、広げること。

「あどけない話」(Cさん)
・口をもっと早く準備する。
・下アゴを落とさない。下アゴで音を取ると、音程が低くなってしまう。
 下アゴを使い、上アゴに音を集めること。

「風にのる智恵子」(Dさん)
・あわてないこと。口(舌)が遅いのと、音楽をゆったりするのは別。
・アゴを全部動かして言葉をつくってはダメ。だから口が遅くなる。
・音楽自体は硬質にする。

「値ひがたき智恵子」(Eさん)
・“i”の発音が固い。広い。
・“私を呼ぶ ~ きくが”はgood。そのままのノドの状態で“智恵子”を出す。
 ffだからといってノドを詰めない。
・高い音も中音と同様、ノドを下ろして開け、息を流す。違いは音を前に出すだけ。

「レモン哀歌」(Fさん)
・口が動きすぎ。
・下アゴで音をつくってしまうので、それをそのまま出さずに上アゴに響かせる。
 舌とアゴを分離すること。

「荒涼たる帰宅」(Gさん)
・ノドを動かさないこと。

◆本日の磯貝語録:自分の感情を音楽化する。音楽に書かれたものを自分化する。

俳優発声中級(7/12)                            《ことば系》

7/12(水)俳優発声中級

[0]サロン「VASCについて」
   新公共政策論 → 新公共言語と音声

[1]各自身体訓練+発声・発語

[2]来週「子音CHECK」(全員)→ 試演会
  (かまえ、ささえ、位置、巾、息)CHECK SHEETより
 ・単子音のみ発語チェック
 ・1~7点まで採点 言葉の音をつくる ⇒ 語にする
 ・各自子音をチェックして、音を確認する

 ※音声化する際に・・・語のイメージがある(言語感覚)
   ↓           例)パラパラ
  いい音にする         ↑最初の構えを崩さないようにする
  一語一語チェックする   その状態にふさわしいおとがある
               語のもつエネルギー、拡散させない


 ◆本日の磯貝語録:他人が納得するために、自分をどう変えるか

俳優発声初級(7/11)                            《ことば系》

7/11(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ(村上助手)
 ①立つ 肩幅に足を開き立つ 鏡をみて確認しながら行う
 ②ロールダウン → ロールアップ
 ③右手を息吸いながら下から上げていき、耳辺りで息を吐きながら更に上げる
  左足のかかとを上げより側部を伸ばす。右手を下ろす動きと左手を上げる動きを同時に行う
 ④重心をおとす→肩入れ→仕切りの体勢→出っ尻
 ⑤四股踏み
 ⑥足裏マッサージ 土踏まずを重点的に
 ⑦四股踏み
 ⑧長座で足をゆする→腰も→全身→金魚運動

[2]ストレッチ(戸村)
 腰・ソケイ部のストレッチ

[3]呼吸ささえ法(村上助手)
 CHECK SHEET配布
 骨格図を使用して確認・解説
Ex:CHECK SHEETに対応した個人練習
  ①ソケイ部の出し入れ
  ②ささえ呼吸(出・入)     15秒できるか 息のみと「ア」で行う
  ③丹田の出し入れ
  ④丹田呼吸(出・入)      15秒「ア」で行う
  ⑤側腹出運動          ※側腹テキストP15、確認
  ⑥側腹でささえ         「ア」×5回
  ⑦胸郭拡張           ささえ呼吸「ア」で15秒
  ⑧胸郭張出                〃
  ⑨背面左右拡張         ささえ呼吸「ア」で20秒
  ⑩1胸椎・3、4、5頚椎の背面左右拡張     〃
  ⑪上腹部構え          ささえ呼吸「ア」で10秒×2回 

実践セリフ(7/9)                               《ことば系》

7/9(日)実践セリフ

[1]ストレッチ(館林)

[2]講座(磯貝講師)
〈議題1ー演劇とはー〉
 劇団とは、志の近い人たちの劇の群れ
〈◎現代で演劇をするにあたり、どういう劇をしたいと考えているか〉
Aさん:どういうものがしたいか、目指していきたいか、はっきり分からない。
Bさん:「生命のある演劇がしたい」所属するグループ全体で生命のある
   演劇を目指そうとしなければいけないと思う。
Cさん:見た人が「良かった」「楽しかった」と思えるような劇。
   中身のあるもの(音の響き、語の意味があるもの)を伝えたい。
Dさん:見えるもの、見えないもの全てを体で表現したい。
   お客と俳優が共有できるものを作りたい。
   今、難しいと思っていることは、セリフになる前の体の状態を意識すること。
   言葉へのイマジネーションはあるが、自分が演出する側として考えると、 
   役者にイマジネーションを伝える術はないということ。
Eさん:一人芝居がしたい。ストレートプレイをしっかりできるようになりたい。
   ストレートプレイをする時は、相手(役者)とコミュニケートをとりたい。
   対話劇がしたい。見ている人に、役者の身体の状態を伝えたい。
Fさん:目に見えないものを表現したい。俳優として魂を伝えたい。笑いをとりたい。
   人間の持っている状態(体の状態)が、客、役者に伝えられるようになりたい。
Gさん:客に勇気を与えられる芝居がしたい。「生きていて良かった」と思ってもらいたい。
   セリフがなくても存在感のある俳優になりたい。
   ストーリー性のある芝居がしたい。
Hさん:芝居をはじめる前はコンプレックスの塊みたいな人間だったが、芝居を見て、
   やっていくにしたがい、コンプレックスが少しずつなくなっていった。
   そのような、お客に生きる活力を出してもらえるような芝居がしたい。
   SF、現代でない、夢のある芝居がやりたい。
Iさん:演劇にいく前に、音声、音だけの可能性を追求したい。
   追求した先に作られる芝居はエネルギーが高く、コミュニケートが
   できるものであると考えるので、その時は芝居がしたい。
Jさん:自分の発想(作、演出、出演)から作っていきたい。
   今存在しないものを作りたい。
Kさん:人間が持っている醜さや、汚さ、美しさを強烈に表現できる芝居がしたい。
   ミュージカルに出たい。(音楽座、土居裕子さんのような、歌、
                表情全体が開かれているような俳優になりたい)
Lさん:お客と楽しめる芝居がしたい。2003年度に上演した小学生向け舞台が
   お客と楽しめた芝居だった。今度は、子供たちだけではなく、
   大人も楽しめるようなコミュニケーション芝居がしたい。
   (RSCのヘンリー5世を見て、コミュニケート芝居がしたいと思った)
Mさん:アートとエンターテイメントの融合したものをしたい。(尊敬する人は橋爪功さん)
   アーツ、台本を演じることで、もう1つ上の劇を目指したい。
   (磯貝講師:アーツやエンターテイメントをいう言葉は劇の世界で使うには相応
    しくない)
Nさん:「読む」ことで人に「心」という目に見えないものを伝えたい。
   声と作品で心は伝わる。
Oさん:声と言葉で衝動的、安らぎを与えたい。人間が人間らしくなれる芝居がしたい。
   普遍性のあるもの、真実があるものを表現したい。
   作品から自分で真実を見つけたい。

〈総評(磯貝講師)〉
・演劇を真剣に考えている人の答えではない。
・演劇とはリアルなもの。
・テレビ演劇、映画演劇、舞台演劇といろいろあるのに、明確になっていない。
・演劇の違いとは何かや俳優と演劇との関係などを常に、そしてとことん考えない限り、
 演劇の先はない。
今のままでいくと、つまらない俳優しかいなくなる。
・演劇を自分の職業にしようとしているのか?
◎劇をどういう風に考えて、自分自身をどういう風に置いているか。

〈議題2ー劇性と演劇性はどのように違うのかー〉
Aさん:演劇性ー自分の代わりに人の人生を演じること。役を広げること。
Bさん:演劇性ー人間を表現すること。
        台本に書かれてある人の真似をする。(サンプルをもとに自分で作る)
   (磯貝講師:台本を元に自分で役を作ることが喜びだから俳優はおもしろい
    のではないか。お客と役者は、何が共感し得ないから喜びの差が出てくるのか?)
Cさん:俳優の自分中心の考えがいけない。
    お客のことを考えていない。
Dさん:俳優は反省を逃げて来たからいけない。
    演じた時は上手くできたと思うが、あとでビデオを見るとヒドイことが分かる。
    他人を意識できていないから共感できない。
   (磯貝講師:役者本人がやったことを覚えていない。(役に対して責任がない)
    覚える能力がないといけない。)

劇とは-
Aさん:シナリオを再現すること。
   (磯貝講師:それは、演劇ではないか?劇とはハプニング、物事が起こっている事)
Bさん:非日常が劇である。
Cさん:何かの出来事の何かに焦点をあてて、それを明らかにすること。
Dさん:人物に対する障害に人物がどう対応していくか(乗り越えていくか)。
    =劇的につながる。
    劇的とは、客観的な視点からみたもの。本人になると劇になる。
Eさん:劇とは、作り物、劇的とは落差(高ければ低くなり、低くなると高くなる)
Fさん:劇とは主人公が意思を持って行動すること。
    これはお客が肯定する(喜ぶ)と喜劇、否定する(悲しむ)と悲劇になる。
Gさん:劇とは一万年くらいを2時間に凝縮したもの。
   (磯貝講師:演劇を分かっていないと芝居ができない。劇を分かっていないと
    演劇はできない。それぞれの違った劇観や人生観が芝居の価値観を
    でっちあげる。)

[3]詩『神性』ゲーテ作(磯貝講師)
・詩の朗読(二名)
・ゲーテという詩人は感情多感、思索的な人。疾風怒涛の如く走り去った人。
 激情家。神童、恋多き人、色々な物事を知っていた。
『神性』-人間をほめたたえたものではない。人間にはないものを表現している。
     経文のようなもの→これを読めば、人間も少しは救われる?
              ゲーテの祈りの書(念書)
     ※詩の内容全てを反語にすると、この詩がどういうものか少し分かる。
・現代は祈るという経緯がない。
 同じセリフでも、祈って出している(言葉の神性)のと、自分の意志でやるのとでは
 大きな違いがある。
・ゲーテの『神性』は「人間性」を指している。
・演劇とは人に影響を与えられるものである。
 →それは霊性があるから
・「社会」は霊性を狭めている。宗教と芸術は背中合わせ。
・ランゲーとは魂が転化されたもの。そこからランゲージ(言葉)ができた。
・テキストのどこでどんな霊性があるかを、感じる能力が必要。

 ◆本日の磯貝語録:霊性のある演劇に未来がないものはない。

発声・呼吸月1(7/9)                              《共通系》

7月9日(日) 発声・呼吸月1

<ストレッチ> 磯貝塾長

<講座> 磯貝塾長
・俳優は無意識呼吸を意識呼吸にして、さらにそれを
 表現呼吸(動きがつく)にしなくてはいけない。
・呼吸は上半身でするもの。息の出入口は顔。
・呼吸における上肢とは(腕(肩)は使わない)
 音(声)の響き-鼻の奥で作る。響き率を高めるには息が重要。
        (鼻の上を使って、鼻の高さで口から息を出す)
<エクササイズ1>
①あぐらの姿勢で後ろへ手をついて、胸を張る。(鼻を開ける)
②①の姿勢で鼻からおでこに向かって息を吸って、鼻から出す。
*鼠頚部が柔軟であればあるほど上質な呼吸になる。
 呼吸は丹田でするもの。呼吸法ではヘソではなく、
 胴の一番下を意識し、次に横隔膜を意識する。

<エクササイズ2>開脚座位
①腰椎をほぐす。(前後左右に動かしてみたり、回してみたりする)
②ほぐした後、坐骨を使って、腰を入れる。

<直接呼吸の練習>
①肋骨を開いて、横隔膜を張る。
②ヘソから吸い込むように横隔膜を下げる。
③息を鼻から吸って口から出す。

<丹田呼吸>
①丹田を前へ突き出す。
②鼠頚部の運動で腹を下へ突き出すイメージをつける。

*呼吸の出口と入口とでは、脳の使う位置が違う。
「今日は7月9日。私は○○(名前)です。」 一人ずつ言う。
広い空間を響かせるイメージで読む。
ある空間で自分の声や呼吸が変わらないのはおかしい。
→環境についていかなければいけない。
→声や呼吸が変わるとシーンや役に適合することが出来る。
空間に適応していくと、自分の状態が変わってくる。

<呼吸エクササイズ>
①腹を張る。
②鼻から息を吸って、声を出す。(短くア・ア・ア・ア)
 喉を意識する。(口で声を出すと空間に負けて喉を痛める)

Ⅰ.「ねこがいます」 ①足の骨に向かって言う(特に腿の骨)。
Ⅱ.「ねこが来ました」②上腹筋を使って呼吸する、声を出す。
            (腹の外側を固める。内側は固めない。
             下腹で支える。)
①と②を比較する。(二人組でⅠ、Ⅱを言い合う)
①と②と普段の話し声との違いを実感する。


*エネルギー、適応性を不自然ではない形で、作り上げていかなければいけない。
*客の中に起こる思いと、役者の考えとの差を埋める。(感覚の差を埋める)

◆本日の磯貝語録:役者の考え・思いと、客の思いとの差を縮める。

発声・呼吸入門(7/8)                              《共通系》

7/8(土)発声・呼吸入門

 沖田講師による講座

[1]ウォーキング
 ①時計回りに歩く(5分)逆回りに(5分)
 ②  〃  走る(5分) 〃  (5分)
 ③息を整えながら歩く

[2]2人組みになり
 ①肩入れ(お互いの肩を持ちながら腰を前に倒し曲げる)
 ②側筋伸ばし(両手首を持ちお互い横を向きながら引っ張り合う)
 ③背中乗せ(下になる人が上になる人の手首をもち背中に乗っける。逆おんぶ)
 ④股わり(膝を開いて、肩を入れる)

[3]回復運動

[4]骨盤
 ①骨盤のまわりに水がるように・腰だけ・左右・斜め・前後に動かす
 ②恥骨を動かす
 ③大腿骨から動かす ※かかとは上げないですること
 ④腰骨を動かす

[5]胸部
 ①乳首のあたりから、右横・右斜め(前後)・左横・左斜め(前後)・左右(前後)・回す
 ②肋骨の辺りから、              〃
 ③胸骨を開くようにする

[6]呼吸法のおさらい
  15秒で出す
 ①ソケイ部呼吸
 ②丹田呼吸
 ③胸郭呼吸
 ④背面呼吸

(1)腹腔呼吸
  ①ソケイ部出し吸気、支えたまま歯より呼気 15秒
  ②ソケイ部引き込み吸気、支えたまま歯より前に呼気 15秒
  ③丹田前だし吸気、支えたまま歯より前に呼気 15秒
  ④丹田後ろ引き込み吸気+支えたまま歯より前に呼気 15秒

(2)胸部呼吸
  ①側胸左右拡大呼気+支えたまま歯より前に呼気 15秒
  ②前胸部前上拡大呼吸+支え歯部呼気 15秒
  ③上部背面、左右開き呼気+支え歯部呼気 15秒

 次回(7/22)は個人Check(試演会)

歌発声入門(7/7)                                《音楽系》

7/7(金)歌発声入門

 磯貝塾長による講座

・軟口蓋、硬口蓋について
  歯の位置までは誰でも息が届く
 ◎歯の位置より上で、上顎の高いところまで息が上がっていると反射・共鳴され良い音になる
  《練習としては、うがい》
  音は振動 → 硬いところに音をあてたほうが効果的。舌で歌うのは損 
 ◎響きをつくるためには、音をあてるだけでなく、
  あてた音を発したところ(声帯)に響き返すと息(声)の方向が決まり共鳴して歌い易くなる
 ◎音を出すためにはノドに息が流れなえればいけない
 ◎「ア」という音をつくること、その音を外に知らせるのは別な作業
 ◎「息を流す」とは、ノド(笛)に息が流れていること。口から吐くのではない

 下顎に音が集まっている音声は、良い音声とは言わない → 悪い響き

 良い音の条件:良く響いた音
  その音に必要なエネルギーを正確に出していくとノドに負担がかからない
  大きな声を出せばいいというものではない

・Ex.1「さとうきび畑」
  上顎の前方を意識して、そこからノドに音を返す
  共鳴とはノドから出ていく音とあてた先から戻ってくる音が行き来し合うこと
 ◎共鳴点に向い下から吹き上げるのでなく、共鳴点(当り点)からノドに返すように歌う
                 ↓助詞は丁寧にノドに返す
  「なつのーひざしーの なーかーでー」
         ↑軟口蓋を上に持ち上げる
  ことばを漠然と口にせず、軟口蓋の一番高いとこ(中心部)にもっていく

・Ex.2「若葉」
  「かおる~×2 わかばが~」
            ↑↑下顎をつくって口は縦に狭く
   響きより鳴りが強くなると音は強く聞こえるが、歌っている本人は疲れる

・Ex.3「春の小川」
  歌の歌詞が終わっても軟口蓋のポイントに意識を残す
  「は」の音…口に近いところの音なので、口から吐かないように注意
        口の外から軟口蓋のポイントを通ってのどに返すイメージ

・Ex.4「浜千鳥」
  うがいの時くらいの声門の閉じ方が歌うときの息の流れとしてちょうどいい
  この歌では、意識的に頭蓋骨まで響かせる。上顎も骸骨
   ※自分の響きの意外性を感じる。響きのある声を感じる=その人の心を感じること
  キーを変えることも出来るが、作曲家がこの音の世界で何を感じていたかを受けること

・Ex.5「我は海の子」
  「W」「M」「P」「B」は上歯と下唇が軽く重なる位置
  上顎のところで言葉がいえる状態でなければいけない
  下に落ちないように、息継ぎをするときは人中と鼻翼を意識して鼻を開ける

・試唱会の練習
  Aさんのみ本番…出難い音でも1オクターブ下げることなく、
          そのことをやろうとしたことが大切
          芸人は逃げる癖をつけてはいけない
          呼吸法の問題あり。呼吸機能の1/3も使えていない

 ◆本日の磯貝語録:歌うとき、自分の声・音・響きを自分がキャッチできる状態をつくること
          響きのある声を感じる、とは心を感じること。だから歌はなくならない

実践朗読(7/6)                                《ことば系》

7/6(木)実践朗読

[1]前週までをふり返り整理
 ・各自が一言
   ・思いは「語」にある
   ・語り…あばきの世界
 ・芸人について
   ・「ここまでやるか」ということを普通に生きている
   ・本人そのものが芸

[2]一人一人語り
 P.166「三郎は炭火の中から~」
 Aさん:間が何もない無音 ←次ぎが見えていない
     頭が先行しなければ…音を発している時、目・頭は先を見ている
     情報としては良く伝わってきた
 Bさん:第三者が語っているようだ
     極端な意地悪さ、優しさがあるとよい
 Cさん:優しい語り
     出来事はよくわかる
     「聴けよ」というくらい前に
 Dさん:動作を口でしっかりつくる
 Eさん:「姉さん~」以降に臨場感があった
     癖が少なくなってきて聞き易くなった
     声が前に出てきた
 Fさん:体の動きが自然に見えた
     やりすぎ → 違和感  ←逆に足りないのでは
     軟口蓋を使いすぎ
     計算が狂ったときのリカバーが難しい
 Gさん:明るいシーンに聞こえた
     残忍さが見えない
     BGMのようだった

 なぜ三郎がこういう行動をとるのか ←原因を考えて語る
 zushio:〇 zushioh:×

 ◆本日の磯貝語録:表現呼吸とは呼気・吸気法でなく、横隔膜の張りと停止の方法

歌・演奏(7/6)                                  《音楽系》

7/6(木)歌・演奏

 磯貝塾長・和田講師「智恵子抄を歌う」
〈個人曲を固める〉
・Aさん「あなたはだんだんきれいになる」
   情緒的にきこえる→伸ばしている音、フレーズの終りが抜けてしまうため
   伴奏の3連符が何を表現しているのか(テーマ)をまずは自分で決めてみる
   伴奏の変化をテーマの変化として考える
   例えば伴奏=智恵子の内面をかんがえ、それぞれがどういう状況かを考える
   光太郎が智恵子を観察しているように歌う。自分が歌うのではない
   音楽、言葉、光太郎の3つが合わさったものをつくる

・Bさん「人に」
   淡々と歌うこと。芯はしっかりと通っているが全体(身体)はゆったりとしているように
   歌うということを体が頭を指令するのでなく、頭が体に指令して動かす(冷静に行う)
   音楽と同化すること。激情の歌ではなく、冷静な歌である
   激するのは曲の最後だけ
   なぜこの曲が最初にあるのか?⇒全編を通して大切なことが詰っている
   各曲のエッセンスが盛り込まれている。それを感じながら歌うこと

・Cさん「あどけない話」
   なぜ光太郎は「あどけない」という表現を使ったのか?
    智恵子と光太郎の感じ方の差にあどけなさを感じている
    (東京の空が悪いと言っているのではない)

・Dさん「風にのる智恵子」
   歌が始まる部分は自分で曲をつくらなくてはならない
   (伴奏がないため)リズムをはっきりさせること
   自分が納得して歌っている個所が少ない
   智恵子をもっと小さく、機敏なものとして表現したほうが良い
   もっとノドをおろして開くこと。口で言葉をつくらない。響きは奥に

・Eさん「値ひしがたき智恵子」
   光太郎の内側の苦しみ、緊張感を表現している曲
   全体的にもう少し不安定であってよい

・Fさん「レモン哀歌」
   言葉の子音はしっかり立てる。「むかし」「あなたのきかんはそれない」
   「トパーズ色の香気がたつ」フレーズとして大きくつくる
   「あなとの青くすんだ眼が~」パッとひきつけられた状態として表す
   100分の1秒単位の変化を見ている
   下顎でつくろうとしない

・Gさん「荒涼たる帰宅」
   ハナを閉じた状態でずっと歌う。響きを奥に逃がさない。硬口蓋に当てる
   言葉をもっと前に出す
   軟口蓋は張ったままにしておく

 ◆本日の磯貝語録:声楽家の位置でうたう

俳優発声中級(7/5)                             《ことば系》

7/5(水)俳優発声中級

[1]各自ストレッチ
 ジョイント部をほぐす
 センターをひらく

[2]「磯貝メソッドの理解を助け、身につけていくためのエクササイズ」
 ・歩行
 ・ハミング
 ・数をカウントして、響きを相手に伝達する
 ・しりとり、連想ゲームから言葉のイメージに合わせた身体表現
 ・母音を使っての感情表現
 ・「演劇」について

俳優発声初級(7/4)                             《ことば系》

7/4(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ(村上助手)
 ①両手を上にあげ伸びる、更に手を組み上へ伸びる
 ②右手を真っ直ぐ上にあげる
 ③体の前で手を組み肩幅より足を開く、手の平を前に向け前に伸ばす。腰を丸め更に伸びる
 ④手を後ろで組み上体を倒してを上にあげる
 ⑤つま先を外に向け重心を下ろす → 仕切りの体勢 → 出っ尻
 ⑥仰向けの四つんばいになる(丹田を意識) 30秒キープ
 ⑦前屈(腰から折ること、足先はフレックス)
 ⑧座骨歩き
 ⑨開脚→腰から前へ上体を倒す→上体を右に向け上体を倒す(左も行う)
 ⑩足の裏をあわせ、かかとを座骨に近づける → 上体を腰から倒す
 ⑪アキレス腱を伸ばす。腕の内側を伸ばす
  正座から上体を前に倒す→手を前に進める→お尻を上にあげ背中・肩を伸ばす→肩入れ
 ⑫回復運動(ネコのポーズ)

[2]講座(磯貝塾長)
  基本を舞台表現とおく → テキスト(台本、譜面等)がある
 ①ことばの表現呼吸
  ◎上腹筋(おへその上、横隔膜の下)で表現呼吸 → 声・ことばの張りをつくる
   磯貝講師の身体で確認(2人ずつ触ってみる)
  おへそとみぞおちのの間を突き出す。横隔膜を固めると息が止まるのでダメ
 Ex①仰向けになり上腹筋を固める。下腹はへこませる。指先で叩いて確認
 Ex②下腹を張り出したとき上腹の状態を確認
 Ex③開脚正座で今の支えを入れたまま「ア」
   この状態で行うとスピントボイス(ピンと張った声)になる
 Ex④③を行い、抜けているとは?何が違うのかをみつける
   首の後ろをピッとはる
 Ex⑤イスに座り行う
   声を出すということを多くの人は口から行うが、喉とみぞおちの間で出す
   表現呼吸とは「呼」「吸」ではなく停止のこと(又はハリ)
   呼吸法とは発声法のためにある。喋るためにあるものではない  

 ②復習
  腰周りから始まる まずは鼻
  呼吸法とは間接呼吸法:空気を直接喉から肺に入れない
  発声呼吸とは自分の息を外に出してしまわないこと
  入れるのは鼻だが出力も鼻の左右でないと困る(鼻腔共鳴)
 Ex①鼻からおでこ(前頭洞)まで空気を入れることで肺に空気を入れる
   鼻から腹鼻腔に空気を入れることで肺に空気を入れる
 Ex②鼻を使いながらソケイ部呼吸
 Ex③丹田の出し入れ(2種類)
 Ex④胸郭呼吸(入れたときに丹田意識を忘れない)
   女性の問題:戦後姿勢が悪くなった(ブラジャーのため、肋骨が開いていないとダメ)
   胸部を上に持ち上げる、背中の上部を上に持ち上げる、このとき肩が上がらないこと

 ③「試演会」について(7/18)
  今までやってきたことをバラバラに理解してもダメ
  それをつなげ一つにまとめ上げることが重要
  センスの問題

 ④質問コーナー
  Aさん:上腹筋を張ることと力むことが一緒になる
    A:基本的なエネルギーは力みのエネルギー
      これを使い分けることで体がその状態を覚える
  Bさん:胸郭呼吸で支えられない
    A:横隔膜(胸郭)を横に広げることを覚えること

歌発声初級(7/1)                                《音楽系》

7/1(土)歌発声初級

・試演会の曲を選ぶ
  コンコーネNo.1、No.2 より1曲
  サンタルチア、シャンゼリゼ より1曲

・コンコーネ(No.1、No.2)
 ①固定ドで歌う
  音符を見て、この音だとわかる必要がある
  ピアノ伴奏を聴いて感ずるものがあるか?
 ②母音で歌う(音楽感情とは
  発想記音に従って歌うと、のどと鼻に変化が起こる →「音楽感情」という

・サンタルチア
 ・フレーズとフレーズの間に関係がある。
  違う音楽になったときに自分の中にどう変化が起こるか?
 ・“音楽が流れる”ということをこういうことだと、まず覚えること。
 ・レガートに歌う → 息を流して息で響きをつくる
 ・小節の最後の拍は、次の小節の一拍目のためにある

・コンコーネNo.2
 ・最後の拍が給付の場合、休符で次の小節の一泊目に継ぐ
 ・小節の途中でブレスがある場合、ブレスの前の音符をブレス後のはじめの音に継ぐ

・オーシャンゼリゼ
 ・4拍子は1拍目強、2拍目弱、3拍目強、4泊目弱と強弱がある
 ・歌いだしは2拍ぐらい前で鼻から吸って、おでこを少し緊張させる

・試演会の歌を歌う
 ・コンコーネ(No1.No2)  息を変えることで響きを変える
 ・こめかみで歌う  メガネのつるのところで歌う。その場所を響かせるように息をあげる
 ・サンタルチア(日本語、1番のみ)
 ・オーシャンゼリゼ(日本語、2番まで) 口の動かし方が遅い人がいる

 ◆本日の磯貝語録:音楽感情は、ことばを深め、ことばの次元をひろげる