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実践朗読(11/30)                              《ことば系》

11月30日(木)実践朗読

<詩の読み方⑥>
詩のことばと音楽性(磯貝塾長)
 セリフ・・・たくさんやると新鮮さがなくなる(語感が生き生きしなくなる)
 歌・・・・・練る→安定感(響きのつながり具合の調合をする)

 ・言葉の音(楽)性・・・語の説明にしない。語感のつながりで詩情をつくる。

 ◎空間の軌跡をつくる。

<試演会の練習>
 Aさん:「夏草や兵どもが」
     夏草と兵は同じ音程にしないほうがいい
 Bさん:「狐のわざ」
     説明が多い←口でやると説明になる
 Cさん:「蜻蛉に寄す」
     「寄す」について
      ・きす-漢文風に歌ったほうがいい。語音性を強調
      ・よす-和文風に。意味感情を語音で締めるように。

 ◎コツ、注意点
  (1)説明しない
  (2)途切れない
  (3)イメージが起こってこないときは、ゆっくり歌っていると起ってくる。
   それを繰り返し、語音から興す生理と感覚をつける。
         
◆本日の磯貝語録
  詩を読む時、各フレーズの終部の読み方がむずかしい。
  出すぎるとイヤらしい。引っ込むと分からない。

歌・演奏(11/30)                               《音楽系》

11月30日(木)歌・演奏

[1]<フランス歌曲>全曲を声部ごとに全員で返し(和田講師)
 ①D'une Prison(アーン)
 ②Prison(フォーレ)
  ・前半と後半で曲想が変わるようにつくる
  ・最初から必死になりすぎてはダメ
  ・後半で切実さが出てくるようにつくる
 ③En Sourdine(フォーレ)
  ・夢と現実とを行き来している曲。どちらかにどっぷりと浸からない
 ④Automne(フォーレ)
  ・曲の入りが重くならないように。高い位置で準備しておく
 ⑤En Sourdine(ドビュッシー)
  ・フォーレと違い、語り、間合い、息を聴かせる曲
  ・音の消し方、消え方に注意すること。上に向かって消えていくように。
   少しずつ開放していく。勢いでだしてしまわない。

[2]試演会演奏予定の曲(2曲、後日変更可)をひとりずつ合わせ(和田講師)
 Aさん:"D'une Prison"(高)(アーン)
     "En Sourdine"(高)(フォーレ)
 Bさん:"Prison"(オ)→(高)(フォーレ)
     "En Sourdine"(高)(フォーレ)
 Cさん:"D'une Prison"(オ)(アーン)
      感情表現をもっと大きく。演技する
      全てを抜いてしまうと良い声は出ないので、しめるところはしめる
     "En Sourdine"(高)(フォーレ)
      同じ長さの音が続いたときは、等価にしない
      その先の音(長いものなど)へ勢いをつける。言葉にする
 Dさん:"D'une Prison"(オ)(アーン)
     "Automne"(高)(フォーレ)
 Eさん:"Automne"(高)→(オ)(フォーレ)
      曲中のキーとなる音をみつけ、鳴らし方(表現)を考えること
     "En Sourdine"(高)(フォーレ)
      どの位置で準備(高さ)して音を出すかで効果や表現が変わる
 Fさん:"En Sourdine"(オ)(フォーレ)
      曲の中で、どこを一番いいたいのかを見つけ(決め)、
      そこを表現しようとする。各自が異なって構わない
     "En Sourdine"(オ)(ドビュッシー)
 Gさん:"Automne"(オ)(フォーレ)
     "En Sourdine"(オ)(ドビュッシー)

 ※試演会では、なるべく暗譜しましょう  

俳優発声中級(11/29)                           《ことば系》

11月29日(水)俳優発声中級

・各自身体訓練

・「伝える」
 テキスト→思考、想い→外に伝える⇒相手に届いているかどうか
          ↓
  これを伝えるために「テキスト」を覚える

 では、「テキスト」の覚え方とは?

 サークルゲーム
  ①何か単語を言う→手を叩いたら→その想起されたものを発する(反射で)
  ②ことば(文)で想起された音声(言葉)を伝える

  問題は、自分の中にそのものが想起されることで、外にそのものをつくる
  (息を吹きかけ、そこに創造する)
  →テキストを覚えるときにも、これを利用する。
  (生理状態を利用して覚える。しかし、自分の内には入れない)
                               ↓
                        心情リアリズムに入らない
  どう伝えるかが技術

 テキスト「停車場にて」
  外に出して      状態を利用して覚える
  (対象を目の前に) (身体で覚えていく)

  音声を出すときに、身体のどこに力点を置くのか
   ※素材を提示すれば良い。それをどう調理するかは演出家の仕事

  外側にどのような役(像)をつくるのか。等身大ではなく小さい像で
  目の前のゴーストに向かって喋る。その全てを吹き込む。
  いわば文楽のような手法
          ↓
  俳優は、その状態を通してセリフを覚える
  但し、変更可能な余白が必要(創りすぎない、未完成品でよい)

  テキスト「坊ちゃん」                    
          
◆本日の磯貝語録
 伝えたいことを思うのと、伝えたいと思うことは次元がちがう。

俳優発声初級(11/28)                           《ことば系》

11月28日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ(村上助手)
  ・首、上体、背中、股関節、伸ばしストレッチ
  ・四股踏み
    姿勢を作り直す 出っ尻→仕切り→上体を起こす
  ・仰向けになり、足を頭のうしろへもっていく
   膝を立て、左右に倒す
   片膝を抱え込み伸ばす。逆側に倒しストレッチ
  ・四つんばいになり、難波で歩行

[2]講座(磯貝塾長)
  ◎方言とは、生活音声言語(地域、生活群固有言語で、文字化仕難いことば)
  ◎ことば:文字ことば→意味を持っている
         音ことば→人に伝えるため現時点で現存共有する
  ◎親しい人と、そうでない人に対して話す時:声が違う→ボキャブラリーが違う
    リラックスする→緊張する、 くだける→かしこまる
  ◎言語が現在では、コニュミニケーションの道具よりも、自己発散のためになっ
   ている。会話体が正格に機能していない。一方的で答えがない場合が多い。
  ◎ことばや声を"何とかしたい"(より良くしたい)と思っているのであれば、
   はっきりした理念や信念が必要。
  ◎ことばの言声化
   ①目読み(黙読)→音読→音を消し、口、舌を動かして黙読の練習過程が
    好ましい。
  ◎思考を言語化するが、生活言語は思いついたまま喋っている。
   ことばや文を考えている分けでなく、私有言語(私方言)のまま喋っている。
  ◎自分の思考を客観化していく。そのためには、体の下に落とす
    (振動を与える)。
    口喋りでなく、喉を振動させ、身体に響かせて思考する→言語化する。
  ◎聞くと言うことは、受けること。受けることは身体的なこと。
    (生まれる前は全身で受けていた。母胎で)
  ◎音声、言語についてやって行くには、根拠がないと出来ない。
    人間のソースにいきついていなくては行けない。
    現状は、その前で苦労している。
  
 Ex.奥歯を合わせて「音声練習用テキスト」を読む
   言いながら、その実感がわかなければならない(イメージ)
   ただし、自分の頭の中に作ってはいけない。自分の前に作る。
   リアルなものでなくても良い。外側にそのことが見えなければならない。

  磯貝塾長がまわって個人チェック、指導
 
 ・基本的には、口の中で響き音として捉えていく。
 ・首の後ろ側で構えを使って音を響かせる。
 ・顎骨で支える。音を当てる場所で音声が変わってくる。
 ・構えをつくることで緊張する→そのことから語意が生じる
                    (何でも良いのではない)
 ・ある言語にはある音声が必要。
  ことば(音声)とは、その人の精神状態を表す

 ◎真ん中をずらさないこと

◆本日の磯貝語録
 話す時のその声は、その人の今の全てを表出してしまっている。
 真中をとらえること。ブレをつくらない(品格となる)。

発声呼吸入門(11/25)                            《共通系》

11月25日(土)発声呼吸入門

[1]ウォーミングアップ (沖田講師)
 (1) ストレッチ 丹田を中心に体をまわす
 (2) 股割り
 (3) 仰向けの状態で足の開脚
 (4) 仰向け~両つま先が頭の上につくように体を丸める(腰がのびる)
 (5) 肩入れ 四つんばいの姿勢から肩と頭を内側に入れ、伸ばす(左右交互)
    
[2]懸壅垂の鳴り(磯貝塾長)
 ・日本語の音声が違っている。ことばが共有できない(日常会話)
 ・話をするときに、修飾語を並べたてる(バプリックスピーキング)
 ・感情で解決しようとしている(引きこもり)
      
 これらはみな、「声の問題で解決できる」というところに行き着いていない。  
 →声を出すことが当たり前すぎたから(日本におけるかつての水と同じ)

 ・日本語は、皆同一に感じ理解することはない。
 ・日本語の"い""え""あ""お""う"が地域や人によって違っている。
 ・今、日本人は他人と喋る時の客観的言語を持っていない。
  (自分はよく分かるが、Youは分からない。SheやHeは、自分に
   取り込んでわかったつもりになる。Youに対してもSheやHeと
   同様の扱いをしようとする)
 ・これからは、見えないものを売る時代(触るか、聞かせるか)
  →音声言語に頼る社会に移行しつつある(高齢化社会)
 ・喉を使って喋る 喉の状態、発声の仕方によって感情が変わる
  →このことをわからないと聞くことができない

 <エクササイズ①>舌を細くする
  ①舌を浮かせたまま、舌先を細く突き出す
    唇の前に人差し指をかざし、指先を少しだけなめる
  ②①でつきだした舌先の状態(細い舌先)で奥に入れる

  弛緩した状態で話しをするとコミュニケートできない。

 <エクササイズ②>喉を開けて、響きを作る
  ①下顎か舌を離し、喉を開ける(縦口、生アクビに近い状態)
  ②①の状態で"あ"と発声(懸壅垂に響かせる)

  個人チェック
  Aさん:自分が分からない言葉は、人にも分からない。
      自分が出している音を出して修正すること。
  Bさん:1m先のマイクに向けて音をだすように。自分の中だけに入れない。
      自分の外側の音を聞くこと。
  Cさん:上唇の中心部は使っているが、口角を使っていない。
      だが、口角を緊張し続けるのではなく、口角で支える。
  Dさん:目の前にいる人に話す(横や後ろに人はいない) 
      空間意識を持つ。目の前の人に通じる音を出す。
  Eさん:サンプルみたいに、きれいな音声。
  Fさん(見学者):笛の実感がない。笛を下げて発声する。

  エクササイズ②を二人一組で  

◆本日の磯貝語録
 日本人の情動表現は、ほとんど上半身である。

表現・発声クリニック(11/24)                        《共通系》

11月24日(金)表現・発声クリニック

上顎構音子音(N, L, D, T, K, G)矯正講座(磯貝塾長)

(1)顎を手でおさえながら、子音調音個人練習

(2)「子音調音発語自己申告用紙②」を提出し、それに従い塾長の
  問題箇所個人指導を受ける(全員)
 ・声帯は閉めることと鳴らす事を同時にしている。
 ・リップロール(唇をブルブル震わせる)は、唇を狭くして出すことで喉が
  閉まることを覚える。
 ・上顎に当たっている!という実感を持って読んでみることが大切。
 ・口の中を鳴りやすい状態にもっていくこと。
 ・下唇の緊張が、鼻をあけ、喉をあけることにつながる。
 ・MやNのひびきは眉間から前に出すこと。
  音を聞くときは、自分から前に出て行った音を眼で追いかけるようにすること。

 ・良い音を作るには、口角のエネルギーが高くないとできない。

 ・舌と唇は、連動している。どちらも使えなくてはいけない。

 ・ラ、リ、ル、レ、ロが苦手な人は、舌の位置が下顎に落ち脱力状態に近く、
  上顎を舌先で舐めていることがうまくゆかない。

 ・歯並びは、舌の動きに影響を与える。

 ・巻き舌は、喉を強くする。息を流しっぱなしにできる練習を
  することが必要。
         
◆本日の磯貝語録
 下顎と舌を話すことで、言葉のセンスを上げる。   

俳優発声中級(11/22)                           《ことば系》

11月22日(水)俳優発声中級

◎ストレッチ(各自)

◎"走る"、"歩く"
 ①きれいな形で走る。鏡を見ながら、きれいな形を見つける。
 ②きれいな形のまま歩く
   「美しく歩く」・・・最低限の条件である。
   "美しい"ことが分かる→五感の問題である。
 ③五感で歩く 脚の裏と五感はつながっている。
 ※個人指導

◎テキストを読む<坊ちゃん>
  "芝居をする"
   ・芝居とは、自分の意識を外でやることである(自分の外に具体化する)。
   ・セリフで言っていることと書いてあること以外のことが必ずある。
    (発見と想像)
  
 おばあさんと坊ちゃんの掛け合い(p.94~)
 1)Aさん、Bさんチーム
  ・言っていることと関係のないことを同時に考えられるということが大切である。
  ・おばあさんのキャラクターを社会的にする(キャラクターづくり)
 2)Cさん、Dさんチーム
  ・相手役のセリフを覚える(セリフ覚えの遅い人は、字読みをする)
  ・役作りを早く決めて、そこから発展させる(分かり易く、頑固に)
 3)Dさん、Eさんチーム
  ・リアリズム演劇と芝居は違う
   (リアリズム劇は、心理を内におく、芝居は心理を外におく)
  ・自分の言いたいことは、外にある。これを入れてから外に出すことではない。
   (例:引きこもり劇は、ひきこもり者にはできない。それは劇を演じるのではなく
      そのままだから)

  ・喋る音を引っ込めた音にしない。(消し台詞はダメ)(日本語が生きてこない)
  ・拗音のテキストの用意(12月より)

◆本日の磯貝語録
  ◎"芝居がうまい"とは、味のことである
  ◎俳優は、生きた人間をそこにつくることである
  ◎リアリズム劇は心理を内に居く、芝居は心理を外に居く

俳優発声初級(11/21)                           《ことば系》

11月21日(火)俳優発声初級

[0]個人指導(Aさん、Bさん)

[1]ストレッチ(村上助手)
 ①脱力:手、脚、腰、ロールアップ、ロールダウン
 ②伸ばす:体側、股関節、肩、脚
 ③四股歩行:手を上に上げて
 ※磯貝塾長の個人チェック

[2]講座(磯貝塾長)
 ・下顎で言葉を作ること(特に舌面構音)は、言語の育成が遅れている。
 ・分離できると言うことが、大人になるということ(各母音、子音、下顎と舌etc・・・)
 ・分けて分離したおかげで分かる
 ・人に通じることばをはけない人は、人の言っていることばがわかりにくい。
 ・声を出そうという意欲がない限り、しっかりしたことばはしゃべれない。
  衝動、生命力は舌にある。
 ・人間の本性は、必要なこと以外をすること。それを社会性という。
 ・現代では舌の自活力がなくなっている。
  平舌になったということは生命力が落ちた。
 
 ◎音声では、舌は奥、中、前、全部使うこと。
 歯を噛み合わせ、熱いものを食べた時の顔を鏡で確認
      (息を流し、舌を動かす)
 歯をかみ合わせ「イ、エ、ア、オ、ウ」のポジションを見つける(各自)
 1人ずつ「イ、エ、ア、オ、ウ」 良いと思ったら聞いている人は手を挙げる
     Aさん:「エ」がまずい。他は良い。
     Cさん:「ウ」舌の位置をしっかりと決めて出す。
     Dさん:「イ」「エ」舌をつけずに言うと「ウ」になってしまう。舌裏を使うこと
     Bさん:力を入れすぎ。使い方が違う。舌の側面を使う。
     Eさん:良いが、息を吐きすぎ。息をまわす。
     Fさん:もっと鳴る。止めずに流す。
     Gさん:舌で歯茎を押さえながら「エ」「ア」 口の中を鳴らす。
         まだ押さえる力が弱いので練習すること。

 全員で舌先を上顎のまえの歯茎裏側に付けて発声(イは除く)
     「ア」「エ」「エ、ア、オ、ウ」 ◎喉を鳴らす練習

  ◎音で判断すること(やり方に固執して、その音をとらえないのは良くない)

  ◎表現は高い表現の方がエネルギーが高い。
    しかし、高くするためには下に降ろすことが必要

    聞く姿勢、舌を分離させておく、鼻が開く、腹式呼吸になる

◆本日の磯貝語録
  生命力、本能、衝動性と舌は大きな関係にある。
  音声判断は、その出している音を聴きながら判定すること。

歌発声初級(11/18)                             《音楽系》

11月18日(土) 歌発声初級

◎各自ストレッチ

◎発声練習
 ①ハミング リップトリル、Nen...,NeiNei...,
 ②舌の動きの練習(プリント)
  ・LaLa...,LiLi...,LuLu...,PaPaPePa,
  ・"Will you~"
  ・"Humpty Dumpty"

◎テキストを歌う
 ①"Singin' In The Rain"
  ・Swingして歌うので、裏拍を感じて歌う。
  ・リズムが変わる小節は大切である。
 ②"Some Enchanted Evening"
  1)男性
   ・歌詞の"?"は問いかけを持って歌う。
   ・言葉の最後の子音はブレスに使う。
  2)女性
   ・チェンジをまたぐ曲なので、高音は頭の響きを持って歌う。
   ・頭の響きの練習
 ③"I Got Rhythm"
  ・歌詞を読む(確認)。
  ・楽しく歌う。

 ※試演会は"Home Sweet Home"を除いた3曲から1曲。暗譜。
  次回、伴奏の録音時間を取る。

俳優発声上級(11/17)                           《ことば系》

11月17日(金)俳優発声上級

[1]各自ストレッチ

[2]稽古(磯貝塾長)
 ・演劇は観客がいて成り立つものである
 ・役者として、他の者よりも突出していなければいけないものがある
  それは、自己の内や外の事々をストレートに受け、素早く出すことである

<テキスト1>「私がしたんじゃないよ」一人ずつセリフ読み
 ・このテキストを台本だと思ってはいけない。
  その場合、自己暴露でしかない。
  日常生活を舞台にするならば、そのままをやるのではなく、よく吟味し、
  芝居にしなくてはならない
  (日常意識、日常感覚を加工しなくてはならない)
 ・テレビはタダだから、日常生活そのままでも許される
 ・台本を読み、このシーンはどんな状態なのかと自分で決めてだすこと
 ・俳優は人間を造形し直すこと 自分から離れたところでつくり上げて
  いくこと
 ・台本で感情が動くように読み取っていくこと
 ・テクニックとして、日本語の語尾の読み方を変えると自分から離れ易い
 ・つくっているものではなく、そのものを見せなくてはいけない
 ・性分(性格)がハッキリしていないと演ずることが難しい
 ・ないものを見つけてつくりあげる能力が俳優には必要
 ・ひとりでつくったものを他人に見てもらうことで、自分が見ない他人から
  見えるあなたらしさを知ることができる
 ・ひとつのセリフから、どれだけの感情がおこせるか

◆本日の磯貝語録
 ①全ての芸は、吟味から始まる
 ②私的体験そのままの再現は演技ではない

歌発声入門(11/17)                             《音楽系》

11月17日(金)歌発声入門

[1]発声練習(加藤講師)
  ハミング
   
[2]歌唱練習(加藤講師)
 ※歌う前に詩の朗読
 (1)「叱られて」
   ・響きのある柔らかい声で その方が遠くまで通る
   ・最初から最後まで同じ質の声で歌う
 (2)「浜辺の歌」
   ・音の上がり下がりが多いので、音が切れないように支えを意識
   ・「Ku」は難しい音なので、「u」と「o」の中間くらいの音で
   ・伴奏のリズムにうまくのれている時は、歌も流れている
 (3)「からたちの花」
   ・原調とD dur
   ・試唱会は自分の歌いやすい調で
   ・息つぎに気をつける
 (4)「花のまち」
   ・幅細くして歌う
   ・「た~よ」(ポルタメント)「よ」の「Y」を早めに言う感じ

 ※試唱会のために自分が歌いたい曲を練習
   (1)「叱られて」 Aさん、Bさん
  (2)「浜辺の歌」 Cさん、Dさん
   (3)「からたちの花」 Eさん、Fさん
   (4)「花のまち」 Gさん、Hさん

[3]「平和の我等に」

歌発声中級(11/16)                             《音楽系》

11月16日(木)歌発声中級

[1]一人ずつ歌う(各人10分間)(磯貝塾長)
 Aさん:"Non ti scordar di me"
     ことばを先に作っていく。ことばを立てる。
     自分のテンポで歌わない。原曲通りに歌える練習をする
     聴いている人を引きつけるように歌う 次を準備しながら歌う
 Bさん:"Non ti scordar di me"
     下顎で歌わない いい声で歌おうとする 肋骨を下げて背を張る
 Cさん:"Musica proibita"
     軟口蓋を通って首のうしろへ押すように声を出す
     首の位置だけで歌い上げる 肩に力を入れず肩胛骨を使う
 Dさん:"Non ti scordar di me"
     ことばを早く覚える "La"で歌う
     舌先を使う 音の出し方を覚える
 Eさん:"Non ti scordar di me"
     上顎と下顎の骨を頬の筋肉で離す 首に力を入れない
 Fさん:"Musica proibita"
     鎖骨を中心に集めるようにする
     鎖骨を響かせる 鎖骨より高くても低くてもだめ
     後ろへ抜かない。鎖骨から前に出す
 Gさん:"Musica proibita"
     背骨の両脇の筋肉を縦にしめる
     笛を首の骨にあて、背骨を響かせる 肋骨を張っておく
     力を入れると喉に息が通らない
 Hさん:"Non ti scordar di me"
     自分の上前方にマイクがあると思って、そこをめがけて歌う
     首の後ろをしめない   腰回りをゆるめる
     背骨の両脇を中心に向かって集めるように使う
 Iさん:"Musica proibita"
     首のうしろに響かせる 笛を横に広げるような使い方をしない  
     頭の骨から首を押さえる
     背骨の上部を前へ出して、そこへ両脇から集めるようにする
 Jさん:"Musica proibita"
     息を早くする 鼻から音を出す  
     マスク(下顎抜き)で歌う
     鼻からの音楽の出し方が消極的 雰囲気にはしらない
     骨が鳴っていないとだめ
 Kさん:"Mattinata"
     気を抜いたときカタカナになり、そこで音楽が歪む もっといきがって
     "edinvano"で上唇が下がる癖がある
     後ろへ引かずに鼻を通って額にあてる
     前上方を見て、そこから先へ出す
 Lさん:"Mattinata"
     両側から手を左右下方に引っ張られて歌う
     膝の力を抜く
     肩胛骨を中心に寄せる
     膝を少し持ち上げるように触った姿勢で歌う
       
 ・自分の中で鳴っている音で、外の空気を揺らすこと
 ・次回は試演会 暗譜。録音するつもりで歌う

◆本日の磯貝語録
  自分で"ああ歌いたい、ここはこう歌いたい"等は、その曲を正確に歌える
  ようになってから

歌・演奏(11/16)                                《音楽系》

11月16日(木)歌・演奏

[1]"En Sourdine"/フォーレ 音楽づくり(和田講師)
 ・pfと歌との関係(音)から起きる運動性の観点で音楽作りをする。
 ・pfの運動性に歌がどのように関係しているのか
  →pfのエネルギーや音が落ちるのに先んじて歌が落ちている
   pfと同じ動きをしている、pfの三度下の音で同じ動きをしている
   (=pfに包まれている)etc
 ・各フレーズでエネルギーに差異を作る。そこに動きが生まれる。
  一様なもの、重いものはフランス音楽ではない
 ・エネルギーの内側(圧力)は次の動きに向けて常に変化している。
  動き始めた時点で、終着点は見えているはず
 ・隙間をたくさん用意しておく。そこにいろいろと詰めていく。
 ・フォーレの特徴は、ピアノと歌の絡みの美にある

[2]"En Sourdine"/ドビュッシー 音楽づくり(和田講師)
 ・ドビュッシーの特徴は和音の美。そして執着しないこと。
  次々と変化していく和音。1小節、2小節で変化する
 ・和音の響きの中に自分を置く

俳優発声中級(11/15)                           《ことば系》

11月15日(水)俳優発声中級

(1)ピアノを使ったレッスン(磯貝塾長)
 ・ピアノに近づき、その響きに共鳴する身体を感じる
 ・喉、鼻、声帯を開いた状態で、様々な音を受ける→感触を述べあう
 ・ピアノの響きと音声を合わせる(喉合わせ)

 ☆伝えるためには、相手が聞きやすい状態、声でしゃべる
 
 ☆音声には、発し手と聞き手がシンクロ(同調)する音声がある。
  →では、なぜ聞きにくいような日常生活の情動にはない声(ex.強い声)を
   使うのか?なぜシンクロする音声をもっと多用しないのか?
  
  Ans:日常性という狭い条件をとりはらい、人の生物としての魅力を見つけ、
     内向にならない広がりある感性を楽しむため。その音声を自己の中に
     発見し、技術をみがき表現するため。声の限界を広げ、可能性を見つけ、
     圧迫された自己を解放するため。

 ◎人間の基本感情がバラバラに違っていたら、共生はできない。
   基本感情は皆同じである。
    →但し、その運用の仕方は、皆別々。だから、違って見える、感じられる。

(2)自由討論
  「俳優として、どういう問題をクリアしていれば、精神のコミュニケーションを
   完成させられるのか?」

  Q:「反応しやすい何か」「大げさに伝えようとしなくても伝わること」と
    いうのはあるか?

  Q:同じテキストで、聴いたときの印象と読んだときの印象が大きく異なる
    ということがあった。それはなぜか?

 ◎声は言葉であると同時に音である。声は音でもある。

 Q:現代劇で、声と音をもっている俳優は誰かいるか?

   →歌唱は、声を音にする訓練でもある。
   →言葉にする声と、音にする声を分離しながら、両方とも獲得する。
   →声を音にできると、自分に入ってしまわずに済む
     声を音にできると、純粋に情報として捉えることができる。

   声→言葉→意味 という分類
    ↓   ↓
    音   音

 ◎声は音である。
  セリフを吐くときは、意味や状態の前に音を作れないと始まらない。                 
          
◆本日の磯貝語録
  声は無意識でも出せるが、音としての声は技術がなければ出せない。

俳優発声初級(11/14)                           《ことば系》

11月14日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ(各自)

[2]歩行(村上助手)
  ①四股踏み
  ②四股歩行
   )ふつうに歩行
   )手を上にあげ歩行
  ③難波歩き
   )二足歩行
   )四つんばいで歩行

[3]体の分解(戸村)
  ・姿勢を良くする
  ・頭、首、胸、腰の分解
  ・スローモーションでの歩行
  ・ゲーム

[4]母音調音テキスト(村上助手)
  ・4人組み×2に分かれる
  ・グループごとにテキスト()を読み、考える。
  ・やり方はグループごとに考えて行う。

  ・舌のストレッチ等
   口を閉じたまま、歯の外側をなめる。
   口を閉じたまま、歯の内側をなめる。
   舌先で硬口蓋から軟口蓋をなぞる。
   舌うち
   リップトリル
   まき舌
   鏡を見ながら喉をおろす。

  ・2人組×4に分かれ読み合う

実践セリフ(11/12)                            《ことば系》

11月12日(日)実践セリフ

[1]顔筋運動 (磯貝塾長)
  歯をかみしめたまま顔面を動かす

[2]顎関節運動とストレッチ (磯貝塾長)
(1)下顎骨を力を抜き開ける→(口の中の力を抜き開ける)
 〈Ex-1〉ペアになり、お互いの顎の動きをチェック
  ・顔の中心、のどの中心をとる
  ・顔の真ん中、のど、みぞおちをつなげる
   ※中心をまっすぐとれるようにする
   ※顎の開け方と、のどの開け方は一緒ではない
     顎、のどをセパレートできるようにする
 〈Ex-2〉顎開け
  ①顎を開け、耳のすぐ前に指一本入る開け方(顎関節を開ける)が基本の
   開け方→歯を全部使う
  ②下顎の前翼が入り込んでいるところ(頬の骨)を開けようとする開け方
   →前歯を使う
   ①をやるときに②も開くようでは、開けすぎになる
   ※関節を動かすときは、唇は参加しない
   ※下顎と舌とを連携できるようになると下顎が生きてくる
   ※下顎のエネルギーを歯の内側に戻そうとする
   ※下顎を狭く、奥まで使う。下顎の位置は、鼻の位置
    鼻は真ん中についているから、エネルギーを中心にもってこようとする
 〈Ex-3〉舌骨の幅で顎を開けて「ア」と言う
     「ア」の位置まで音をもっていく
     
[3]発声練習 (磯貝塾長)
  ハミング(楽音共鳴をつかむ)
  「ドレミファソラシド」音の上・下で身体の上、下の感覚を持たぬこと
  ・スライディング方式(同じ高さで音を前に出し続ける:水平進行)
  ・顎を広くすると声がでない。常に狭くする
  ・声がでなくなりそうになっても流れをとめない。「先」へ出す
   ※ハミング-噛んだ奥歯の奥の響きが鼻や後頭部にまで達する
    鼻から息が出ていること
 [受講生の感想]
  Aさん:ハミングは気持ちいい
  Bさん:ある地点まで行くと快い
  Cさん:難しい
  Dさん:雑だと思った。優しい音ができない。
 「声の美」→雑音がない
 *「技術」「美意識」「社会性」のあるアーティストを目指す

[4]源氏物語 (磯貝塾長)
◎声をみせられるかどうか
◎音の遊びをどこで作れるか
「世の中変わりて後」をどう遊べるか
  Dさん:おもしろいが、変わらない
  Eさん:「変わり」のところの音を変えた
  Fさん:「りて」を変えた
  Gさん:自分の意識に3段階の遊びをつけた
  ・変えた場合は責任をもつ。伝えあげる
  ・音楽の世界は、自分のフリーな感覚を何かが圧迫する
   その中でのフリーな部分が作れる
  ・「私がやろうとしたこと」すべてをクリエイトする場合は、
   自由に勝手なことをしてはいけない
  ・「美の世界」では「本物」は必ず再現できる
  ・違ってもいいから「サブテキスト」をつくる
  ・芸人には「ユーモア」というセンスがなければいけない
   「ユーモア」諧謔(かいぎゃく)主義なもの
  ・セリフでは、"怒”のエネルギーを興せないと自分化してしまう
  ・感情には「快」(ユーモア)「不快」(怒り)の2種類

 <葵>語り
 ◎原文を読むにあたって、「快」で読むか「不快」で読むかで
  姿勢が変わってくる
 ◎自分で立体をつくって、圧迫を感じながら、その立体の中で
  「快」または「不快」で遊ぶ
 EX)p17 「世の中~思し嘆く」をゆっくり(口がついてくる速さで)平読み
   ※下顎を広げない
 [塾長の講評]
  Aさん:もっと遊んでもいい。緩急を出す。
      しかし、基本の音調を置いておきながら、そこから外れてみる
  Bさん:良いが、もっといろいろな種類を作っていって欲しい
      言いながら迷わないこと
  Cさん:読みながら、頭が動いていない
      立体の中で読んでいないから緊張感がない
  Dさん:「ここもかしこも~」の中に不自由さがない
      緩急がつかないとおもしろさがない
  Eさん:口が広い。自分の枠を作って不自由を感じる
  Fさん:肝心なところが詠えない
  Gさん:「ここもかしこも~」は声を高くせずに前へ出す
      自分のところに引いてしまわないこと
  Hさん:感情情報が足りない
  Iさん:浮かないようにする
      四角い箱の中でやり上げるイメージ(正確に)
  Jさん:時々、声が鳴るところがあった
  Kさん:上に上げないように 芸とは不自由なもの 不自由に耐えられない
      ようでは芸人ではない その中に入り込むと、向こうから近づい
      てくる
         
◆本日の磯貝語録
  芸とは、つつましやかなもの   

発声・呼吸月1(11/12)                          《共通系》

11月12日(日)発声・呼吸月1

[1]ストレッチ (西本助手)
 緊張と緩和(立ち)
  ・丹田に力を入れる→抜く
  ・顔面に力を入れる→抜く
  ・力を抜きながら軽くジャンプ→抜く
  ・歩く(緊張している部分をなくそうとする)
  ・片手を上、左右へ引っ張る→抜く
  ・両手を前、左右へ引っ張る→抜く
  ・力を抜いて前屈のあと、ロールアップ
 ①手をこすり合わせる(あたためる)
 ②手を合わせて(手と手の間は少し開け、空間を作る)
  「気」の玉を作るイメージで、その玉を大きくさせる
  それをイメージしながら、体をゆっくり大きく動かしていく(こんにゃく運動)
  ※常に気の玉を感じる

[2]呼吸 (西本助手)
 (1)丹田の出し入れ(呼吸につなげない)
 (2)丹田呼吸Ⅰ
  ・息を吸って丹田を張る 息を出しながら丹田をゆるめていく
  ・息は細く長く
   (できる人は丹田保持と合わせて呼吸)
 (3)丹田呼吸Ⅱ
  ・息を吸って丹田を引っ込めたあと、息を出しながら丹田をゆるめていく

[3]喉を降ろす、開ける (西本助手)
 (1)あくび(舌根を喉の下へ引っ張る
 (2)舌根を広げる
 (3)下顎から舌を離す(舌を細くする、舌をどこにもくっつけない)
 (4)音(「あ」)を胸骨に集める
   (胸骨に手をあてて、胸骨が響くかどうかを確認する)
 (5)喉を降ろした状態で、ことばをだしてみる その時は胸骨に響かせる
   アカサカ、 アオヤマ、 アサクサ
   EX1) 喉を降ろした状態で発声
   EX2) 舌を細くした状態で発声
 (6)歯を噛みしめたまま「イエアオウ」「ケイセイデンテツ」「イシキリバ」
   を発音してみる
   ※調音点に息をあてて、喉で音を作る

 <質疑応答>
  Aさん:舌を下げる時は、話しているときも保持したままなのか
  西本助手:基本は下げたままだが、子音も入ってくるので、
        ことばによって上がってしまう時もある
  Bさん:舌根を下に引っ張る運動は、日常どういう練習をすればよいのか?
  Cさん:あくびをよくする(喉であくびをしよとすること)
  Dさん:鏡を見ながら喉を上げ下げしてみる
  西本助手:電車の中で、喉を上げ下げしてみたり、良い声で話そうと
        してみる
  Eさん:舌を細くする練習はどうしたらよいか?
  Cさん:舌を横に振ってみる
  Dさん:舌を上下に引っ張るイメージ
  Fさん:舌を細くするのは、音を明確に出すためなのか?
  Dさん:歯と舌を離さなければ明確にならない
  Fさん:息の幅と舌の幅は関係しているのか
  西本助手:関係している

発声呼吸入門(11/11)                            《共通系》

11月11日(土)発声呼吸入門

[1]ウォーミングアップ (沖田講師)
 (1)歩く→走る→股上げで歩く→手をほぐしながら歩く
 (2)腹筋
  ①仰向けの状態で肘をたて、両足をフレックス→両足の膝を交互に立て腹筋
  ②二人一組で、一人は仰向けになり、もう一人が足を押さえる(またがる)
    →仰向けになった人が、手を頭の後ろに組み腹筋
 (3)背筋
  ①うつ伏せの状態で両手両足を肩幅より少し長めに広げる→
   A:右手左足、左手右足の組み合わせで交互に上げ下ろし
   B:両手両足を全部上げて20カウント
 (4)腕立て伏せ
    脇広げ腕立て、脇閉め腕立て、各20回
    ※腕立てができない人は膝立て腕立て
 (5)ストレッチ
    腕のストレッチ-身体の前で左右にのばす。前後に腕をのばす
    首のストレッチ-上下前後左右
 (6)股割
    股割の状態で身体を上下にバウンド

[2]胸部共鳴(磯貝塾長)
 書き言葉(メール)としゃべり言葉
  ・メールの普及で言葉を自分なりの意味でとらえるようになった
  ・文字だと音声に付随する個人の人間情報は伝わらない
  ・書き文字では、書いている人の個人の人間情報は伝わらないのでは?
 <受講生の意見>
  Aさん:しゃべりでも程度により同じ事が起こるのではないか
  Bさん:声だと相手の気持ちがわかりやすいが、文字だと自分で想像を広げ
       てしまう
  Cさん:文字だけでは感情表現しにくくて顔文字を使っている。
      でもそれにも限界がある
  ・自分の中に種々のボイスソースを持っていると、相手の発している声に
    反応するので話し手の状態を理解できる
  ・それができないと、自分の状態で勝手に意味情報だけ理解する
  ◎状態を捉える、皮膚感覚で捉えることが重要

  ・音声化する作業は知的作業。音化することの意味がある
  ・声は心、身体に宿る
  ・音声言語と同じ位置の頭で理解すること
  ・聴く脳(大脳)と発する脳(前頭葉)は違う
   情動音声は、更に別の脳(脳幹)も使う
    (前頭葉だけでは言葉の意味をとれない)
    →脳幹に近い音声は情動音声(口の奥、胸で発している)
     口の奥、胸=身体で声を発している時は喉、声が下がる
   ◎音声技術とは、巧妙な錯覚である
  ・現代人は楽をしようとする。声もまたしかり
   声を発する時に、相手に通じる音を出そうとは思っていない
  ・人に伝わる声を出そう

 Ex1) "エ"の発語練習(単純胸声)
  ・"エ"は胸声を作りやすい
  ・舌面で"エ"をつくらない(舌面は音を吸収するするため響かない)
  ・歯の中で、口を縦にして下顎の音を胸に響かせる

   相手を落ち着かせる音声は胸声。一方的に押しつける時は口しゃべり
   →この違いがわからない人は、それらの声を持っていない人

 Ex2) 胸声を使う
    "せんせい" "けんてい" "(自分の名前)”

 個人指導
  Aさん:声をもう少し前に出す
  Bさん:外に響かせる 胸に響くかしっかり確認する
  Cさん:発した音の余韻を自分でつかむ 胸を意識する 胸に響かせる

 <受講生の感想>
   Aさん:胸部発声を維持するのは難しい
   Bさん:慣れてないから頭がくらくらする
   Cさん:下顎への意識集中がまだわからない

◆本日の磯貝語録
①音声技術とは、巧妙な錯覚である
②コミュニケーションは、言葉の意味情報をやり取りするだけでなく、
 声や顔の表情で人間情報のやり取りをする事が大切

表現・発声クリニック(11/10)                         《共通系》

11月10日(金)表現・発声クリニック

上顎構音子音(N, L, D, T, K, G)

◎N, L, D, T, K, Gを作るためには、口の中や上顎にエネルギーの高い
 息を当てることが必要です。そのためには、腹部の呼吸を使える
 ようにすることです。

◎腹部呼吸として、先ず、鼡径部呼吸を使えるようになること。
  (脚の付け根(鼡径部)を指で押さえ、内側に押し込み張り返す。
   これを自由に動かせるようになること) 呼吸を付けて出す。

◎下からどんどん上に上がっていく。そして、横隔膜を張り、
  息を上顎まで持って行く。これにより、舌をうち、喉は鳴り、
  良いN, L, D, Tができるようになる。

◎横隔膜を少し張ると、人間として安定する。
 
◎頬骨の位置まで息を上げること。

◎横隔膜をバウンドさせてエネルギーの高い息にする。

 ※注意※
  この発声法は、喉をとても使うので、同じ音でも20回以上やらないこと。
  休憩をとり、長くても15分程度でやめること。強化するために適切な
  ことをする。

 ナ行
  ニ、ネ、ナ、ノ、ヌをだしてみましょう。

◎上顎を鳴らして鼻腔を使いながら、前に出すこと。口の中のことを
  もっと明確にして、息を当てた後、それがどんな音をだしているか
  知ること。

◎舌が変わったら、音が変わると覚えること。

◎口の中にエネルギーを少し残せるかどうかは、知性(言葉)があるかどうかで
 決まります。全部捨ててしまったら、言葉にならない。音を残して
 実感すること。
         
◆本日の磯貝語録
  ◎自分が出しやすい音は、必ずしも他人が聞き易い語ではない。
  ◎上顎の息、音実感のある人は、エネルギーの高い人。   

実践朗読(11/9)                               《ことば系》

11月9日(木)実践朗読

詩-読み人によって違いが出やすい(想像力を要する)
   作者を意識しすぎず、踏み込んでいい。詩情を強く感じること。

歌い方-口腔の奥を開けて息を回す。「歌位置」でやる。
      ※息の幅が広いと、下奥歯にあたり、上顎にいかない。
       下顎、前部口腔に当てない。

歌-喋りとは違うことをやる。もっと選んで洗練したもの。
   口いっぱいでことばにするのは、芸ではない。

☆音程を付ける
 ・言葉のアクセントに合わせる
 ・くずしてもいい(が、変でないこと)。

◎啄木の短歌(8曲)を、フシ(棒読みでなく)をつけて、謡ふ。

◎「汚れちまった悲しみに・・・」
 ・芸人は、まず、ど真ん中をやる。真ん中のエネルギーでやる。
 ・「に」と「は」の違いを明確にあらわすこと。
         
◆本日の磯貝語録
  芸とは、日常とはちがう、気の充満したもの。   

歌・演奏(11/9)                               《音楽系》

11月9日(木) 歌・演奏

和田講師
ドビュッシー「En Sourdine」の音取り
・伴奏では、ずっとナイチンゲールが鳴いている。
・歌のリズムで伴奏をひきつける。歌と伴奏でドビュッシーという作品をつくりあげ
 る。声をきかせる類の音楽ではない。
・歌のリズムとは歌詞のリズム。歌うというより語るように。
 音符の2連符、3連符という捉え方はせずに、和音の流れの中でフレーズを処理
 しようとする。積極的に歌がリズムを作り、曲をひっぱていく。

フォーレ「En Sourdine」
・フレーズの最後、4拍目の巻き込みが足りないので、しっかりすること。
・曲の音楽の変わり目は、音楽として変わったものが外に出るよりも前に、
 (休符で待っているときではなく、前の音楽の音を発している最中に)内側では
 音楽が変わっている。
・自分の内側で音楽のうねりを感じること。これをつかめば自然に音楽が起こって
 くる。

俳優発声中級(11/8)                             《ことば系》

11月8日(水)俳優発声中級

◎ストレッチ

◎"受ける"ということ
  ・"その役を克明に作りあげる"。受け芝居が独特であること。
  ・相手のことを受けるということは、どういうことか?
   日常会話の中で言葉を選ぶのはなぜか?
  
<討論会>
 受け手の問題、話し手の問題について討論(日常において)
  ・相手の話を全部聞いていない。
  ・相手の話を予測している。
  ・日本語の構造にも問題がある。

◎テキストを読む<坊ちゃん>
 1.眼読み
 2.口読み
 3.会話読み・・・生々したものがついてくる。
 4.喋り読み・・・キャラクターがついてくる。関係を読む、環境や時間・場を
           読み込む
 5.語り読み・・・多くの場合、1人でやる。4.レベルの複数キャラクターを
           1人で演じる。
 6.訴える ・・・付加価値のあるものを発明して訴える。同じテキストに
           別次元を加える。
 7.強迫する・・・メッセージで強迫する。6.を確実に客に当てる。

◎個人
  ・役者はテキストに合うようにする。人の頭の中に入り込む。
  ・本能の芝居をする。自分の外側のことをわかるようになる。
  ・テキストの言葉から人間をつかむ。

◎”聞く”ということについて考えてみる
◎日常生活を様々良く聞くことを重ねる。
◎聞く事で受ける事を育てる→聞いた事に答える
          
◆本日の磯貝語録
 奇抜なことを考える人は、芝居の想像力がない。

俳優発声初級(11/7)                         《ことば系》

11月7日(火)俳優発声初級

[Ⅰ]ストレッチ(村上助手)
  ①手を上にあげ、上に伸びる
  ②腰から上体を倒す
  ③片足のかかとに重心をのせほぐす
  ④四股踏み
  ⑤逆向き四つんばいで歩行
  ⑥逆向き四つんばいで脚で床を打つ
  ⑦ネコのポーズ→肩入れ
  ⑧金魚運動

[Ⅱ]講座(磯貝塾長)
  「ことばの世界」に入っていく
  ・感じていること、思っていることは各々違う
   (旧士族の家系では「わからないことばははくな」の家訓で育つ)
   
   日常での"ことばの感情"について、相手とのすれ違い経験について
   塾生に尋ねる。→皆、経験あり。

  ・音声学的日本語の特徴
   舌面発声(前舌部構音)→舌面感情→舌面情動(口先で省エネで喋る)

  ◎"思い"、"情"とは肉体的なこと。
    現代人は(日本)、口内の舌面で思いをする。
    自分の頭の中でおこったことを口先に集めてしまっている。
    そして、思いというブラックボックスに押し込めてしまう。

    口先で物事を言っても伝わらない。それは自己のものでしかない
    (利己的言語)

  <<仮説>>
   舌面発声(舌面発語)によって舌面感情、舌面意志がおこる
   (思い、気持ち、感情)
   舌面語は弱い情動しか起こさないのではないか。

   なぜ、このようになってしまったのかを考えていかなければならない。

  「母音調音テキスト」
   全歯をとじ合わせたまま、舌、喉頭、咽喉、口唇をつかい発語する。
   (1)ア行 3つずつ回し読み
    ※音から意味をとっていく(外国語を学ぶようにとらえる)
      すると無声か有声かという問題がでてくる。
      また、高低、ストレスなどの変化もつけてみる。
      語読みをするが、うもれ音をつくらず発語すること。

    生命に直結していなければ、何をしても説得力ある表現になりにくい。
            ↓
    喉を使うこと(たとえ声を出さなくとも)

   (2)テキスト(i)を各自で読む
     母音「イ」について
       舌骨を使うこと(持っているものは、しっかり使う)

   (3)テキスト(i)サ行、全員で読む(磯貝塾長の後に続いて)
     この練習によって喉が降りやすく(開きやすく)なる。
     そうしたら鼻まで使えるようにする。

  ◎意味理解でなく状態理解をする
    一語一語に全部感情がある。感情、意志、意味がわいてくるまで読む。

  ・言語が歯の内側で明確に打てること。
   
   思いが先行すると、音をつぶしてしまう(思うところが口先であるため)
          
◆本日の磯貝語録
  音から意味をとっていく。
  ことばは意味理解でなく状態理解からはじめ、意味化する。

歌発声初級(11/4)                            《音楽系》

11月4日(土) 歌発声初級

◎各自ストレッチ

◎発声練習
 ①ハミング U~A,Mya,Ho,Go,NeiNei~
 ②舌の動きの練習(プリント)
  ・LaLa.........日本語のLaより舌の使い方が繊細になる。
  ・Will you~,william 唇を突き出す。
  ・Humpty Dumpty まずはゆっくり練習する。

◎テキストを歌う
 ①"Singin' In The Rain"(swing)
  ・Laで歌う。 符点をつける。
  ・歌詞を読む。
  ・通して歌う。 CDを聴いてみるとよい。
 ②"Some Enchanted Evening"
  ・男性:ブレスは余裕をもってする。ブレス時に軟口蓋を少し高くする。
  ・女性:舌を先に出すことばは、もっと先に出しておく。
 ③"I Got Rhythm"
  ・手拍子をしながら歌う。
  ・口は縦のまま、横に広げると遅くなる。

 ※試演会は"Home Sweet Home"以外3曲

◆本日の磯貝語録
  メロディーや伴奏の雰囲気に流されない

歌発声中級(11/2)                            《音楽系》

11月2日(木)歌発声中級

[1]各自ストレッチ
  
[2] "Mattinata"(森下講師)
  ・イタリア語歌詞を読んで
   イタリア語のリズムを覚える
   原語で内容に触れてみる
  ・正確に歌ってみる

  "Musica proibita"(森下講師)
  ・イタリア語の発音で読む カタカナ読みにしない
   ことばの意味をつかみながら読む
  ・しゃべるように歌う

  "Non ti scordar di me"(森下講師)

[3] 各自一曲ずつ選んで歌う
  "Nattinata"
   Aさん:手を使って歌うと身体の緊張が高まるので禁止
  "Musica proibita"
   ・積極的に歌う
   ・身体の中が動くように
   ・喉を降ろす 原点に戻って練習する
  "Non ti scordar di me"
   ・Andanteで歌い出す

次回は試演会のリハーサル 暗譜すること→声に出して読む

歌・演奏(11/2)                            《音楽系》

11月2日(木) 歌・演奏

和田講師
「En Sourdine」 高声/低声別に歌う
・声部が変われば、曲の手触りが違うはず。曲の作り方、感じ方がおのずと違って
 くる。
 Sop…さらさらしない。流れの中につっかえのようなものをつくる。
 M.S…ビロードのような肌触り。深い落ち着き。中間音の充実。

・下降音型や長い音でもエネルギーは落とさない。息は上へ上へと流す。
・伴奏は歌をリフトアップするものではなく、光を当てるもの。
 自分で音楽をつくらなくてはならない。その音楽のつくり方は伴奏を聞いていれ
 ば見えてくるはず。
・フランス音楽は感情をそのままには表現していない。
 印象や暗示という形で表現しており、それは刻々と変化している。
 何かに引っ張られ、動いている世界感、音楽感(⇒圧縮)
・音楽の変わりめや休符で止まってしまわないこと。固まらないこと。
 突然変化するのではなく、流れの中で変わっているので、それをつくること。
・PPはやわらかいと感じるのは○、抑制を感じるのは×。

俳優発声中級(11/1)                            《ことば系》

11月1日(水)俳優発声中級

[1]ストレッチ
  
[2]感情について(磯貝塾長)
 感情には2つある
 1.私性
  感情、意志が自分の中にある感情
  生得性(遺伝)+記憶 ⇒ 思考・感じ ⇒ 思う
 2.関係性
  相手(外側)との関係の中にある感情  
  これらが私に益するのか(利己)、他に益するのか(他己)により
  全く異なってくる。⇒利得ベクトル
  ・テキストを読むにあたり、利己のためにテキストを読む、他己のために
   テキストを読むは異なる
    注意:読者として一般的に、筋読みや興味読みもいけない
  ・演ずるにあたり、先ず私性、感情、利得等をつくる
    →立体化する。動けるように作る⇒キャラクターを作る

[3]テキストを読む「坊ちゃん」(磯貝塾長)
 ①平読み、回し読みをする
  ・書いてあることは、すぐわかること(文言)
  ・読みながら、妄想、邪推する
  ・セリフの頭がない限り、セリフははけない
  ・利害関係を明白につくる
  ・立体化する時、そのキャラクターの体つきを作る
  ・敵対する時に大切なものは、感情である

 ②セリフをペアで読む(坊ちゃん:赤シャツ)
  ・読みながら考えること
  ・セリフの関係を表すことはしない
   このセリフを見せるとしたら、どうなるのか?
  ・相手役のセリフが終わるまで待っていないこと
   セリフ中でも言い出したくてうずうずしていること
  ・"憎しみ"を持てないと俳優にはなれない
  ・感情の表現で基本になることは、怒りをつかまえること
   感情の生理

 ③セリフを当てる
  ・自分の息や感情でそのセリフを相手役に投げる
  ・更に強い意志、感情により、相手に当てる
          
◆本日の磯貝語録
  俳優は社会の道具ではない