歌発声初級(4/28)                             《音楽系》

4月28日(土)歌発声初級

椅子に座って準備体操
 ①座骨を動かす
 ②肋骨を広げ、斜め前上へ
 ③首の一番上の骨を動かす

[Ⅰ]発声基礎を学ぶ(磯貝塾長)
 ①喉を開け、笛を降ろす(喋り声の位置を降ろす)
 ・言葉を長く喋る
 ・胸の響きをつくる

  女性に多い→下顎に響きがいってしまう。
  携帯(電話)言語→150語~800語 音声言語も顎にいっている
  どちらの場合も、表現がうまくいかない

  表現するために、上顎に音声を上げる
  (息を上に上げないとならないので、ストレスに感じる人が多い)

 ②口を開ける
 ・頭蓋骨と下顎を離す
 ・喉を降ろす(舌が見えすぎないように)
 ・子音は、唇の先と舌の先端でつくる
 ・舌は細く、口の横開けは禁止、首の後ろの力を抜く
 ・声帯をピンと張ったまま、少しゆるめながら息を出す
 ・顎先を笛(喉)と付けるくらいに降ろして、奥(口蓋翼)を左右に
  狭めようとする

 ③胸声
 ・前とその真後ろ側にも響きを感じられるように
 ・副鼻腔…耳の穴の少し前ぐらいにある
 ・声道は少しでも広い方がよい。副鼻腔も意識して開けられるように。

 ④コンコーネ1番を歌う
  準備体操
   ①背骨を伸ばす(手を上に背伸び)
   ②肩胛骨を両腕で抱えて前屈みで
    ・息をフーッと吐く→腰とお腹に息を入れるように吸う
     そのまま、腕の力を抜いて(喉と首の後ろも抜く、膝も曲げる)
     ゆっくりおこす
   ③唇をふるわせる(リップトリル)
    ・唇両側に人差し指を当てるとやりやすい
     注)喉を硬くしない
 <コンコーネ>
  股関節を広げ、手を前で合わせて「オ」で歌う(全員)
  ①肋骨の下と下腹に手を当てて、少し膝を曲げてみる
  ②壁に寄りかかって(かかとは前のほうがバランスを取りやすい)
  ③椅子に片脚をのせて
  ④肋骨に手をあてて歌う

◆本日の磯貝語録
 ・携帯(電話)言語(携帯電話に拘束される発語、発声、発話法)
 ・懸壅垂と口蓋翼に声を当てる。

歌発声入門(4/27)                             《音楽系》

4月27日(金)歌発声入門

(希望者向けに伴奏録音タイムあり)

(加藤講師)
[Ⅰ]前回の復習(テーマ)
 ・話し声と歌声の違い
  音を良く聴くこと(伴奏の音、自分の出している音)
 ・音楽にはコミュニケーション力がある、高い。
  共有することができる。

 ◎声には魔力がある。良い声、気持ちの良い声で歌う楽しみを見つけて欲しい。

[Ⅱ]ハミング
 ・自分のハミングが自分の身体にどう響いているのか感じながら行う。
  ふわっと軽く、空間全体に広がるように(方向性を持たせない)。
 ・頭蓋骨から指の先まで、振動を感じられるように開放する。
 ・Ma, Me, Mi, Mo, Mu を出してみる。息は細く。
 ・後頭部から前へスーッっと前へ響きを飛ばす。

[Ⅲ]歌唱(全員)
 (1) 小ぎつね
  ・ハミングまたは細い声で歌ってみる(各自)
   とにかく、細い響き(上の響き)を保つこと。よく聴きながら修正し続ける。
  ・細口で歌詞をつける(座った姿勢と立った姿勢で)
  ・今は下の響き(喉、胸)は不要。

 (2) さくらさくら
   上唇を細く前へひさしをつくるように歌う。
 (3) 茶つみ(ふたりずつ歌う)
   大きく、広々としたイメージで歌う

 (4) 大きな古時計 弱起なので4拍目を意識すること
 ・各自母音のクセがないか、注意して聴くこと。
  そのクセがきっかけで曲が変わることがある。
 ・「チクタク」の「ク」はkuではなく「k」のみとする。

 ・とにかく響きを細かく長く保つようにする
 ・喉に負担をかけない音を出すこと

俳優発声実践(4/27)                           《ことば系》

4月27日(金)俳優発声実践

[情の表現-2](磯貝塾長)

 (1) 人は自分の生を把握していない。特に、生の未来は不明。
   今の日本人は、生の実感に乏しい。死ぬことを考えていない。
   人は、自ら生まれる権利や死ぬ権利はない。生きる権利はある。
 (2) 落語をやってみると情が「起こった」ことを経験した(前回)。
   現代社会で忘れている原始的な心の基部を表現していた。
   生死をもろに表現する(善悪では考えないで)
 (3) 歌舞伎はスペクタクルな表現

 ◎テキスト「三人吉三」河竹黙阿弥 作
  社会があまり認めていない三盗人の人情劇(悲劇)
  ・三人のセリフを通して、当時の人間の情の形態を知る
  ・歌舞伎をつくりあげた人達が関わった台本
   そのときは、最新だったと考えて取り組む
  ・木屋は刃物屋 みんな現実とつながっている、バーチャルではない
   三人の「吉三」という名前の人物が登場する

 ◎きったはったが生きている証。おかげで情がうきでる。薄い情が思い。
  思いを動かすのが気持ち。今は、勘でキャンキャンしている。

 ◎生き死にの境目に情がある
  江戸歌舞伎を見たら救われるんじゃないか
  死にたくても死ねないのと対極
  壮絶な物をやりたくなる
 ◎生き死にをタブーにするのとはちがった側面で考える。

 お嬢のなりを見て口調が変わる「情替わり」ト書きを使う
 論理的にしなくても感情が動くことをとらえる

 ・役者は下人に等しいが、あこがれの的、下を向かないで歌うように。
  粋に、優雅に、はねのけてありがたみを出す
 ・「優雅」は情のことば。あるから隠す。沈んでいるから浮き上がらせる。
 ・仕草にも情が現れる。ねちっこく生き死にを表す。
  理詰めの芝居はつかれる。訴えないで自己主張している。
 ・文章ではなく「文節」で動作に情をからめる
 ・セリフが言えてから、裏を考える(文の裏)。

 ◎自分の中に状態がおこるように声を出す セリフが動作をつくる
  理にかなったセリフを別の世界にもっていく
 ◎情は腹(腹が立つ、肝をすえる)
  知識がないと歌舞伎はできない
  セリフにはフリがある、ト書きには間がある、気をもませる

 ・歌舞伎はセリフだけで見ている人の身体を動かす芸
  1人の人間をそのまま演じられない設定

 ◎セリフにはヤマがある
  型を使いながら自由につくる 女と武士
  たてゼリフ お坊「こりゃあ己が悪かった・・・ごろつきだ」
 
 ◎「思い入れあって」情のしぐさ、見合ってうなずく
  バックグラウンドを知るとより面白い
  誰もが知っている芝居があり、共有していた。その観客をわかせる力量が役者にあった。
  社会的な心情(⇔社会的方法、バーチャル)を表す、やりがいがある台本
     ↓
   現代劇へつなげる

◆本日の磯貝語録
 生き死にの境に情がある

歌発声中級(4/26)                             《音楽系》

4月26日(木)歌発声中級

[1]各自ストレッチ

[2]各曲ごとに練習Ⅰ
 ・フィガロ    リズム読み(斎木講師)
 ・アンナボレーナ イタリア語の読み(森下講師)
 ・Romeo      イタリア語の読み(森下講師)
 ・ミニヨン    歌について、呼吸について(磯貝塾長)

[3]各曲ごとに練習Ⅱ(磯貝塾長)
 ①アンナボレーナ(Fさん、Gさん)
 ・Miyaで歌う。三連音符の歌い方(イタリア語の場合)
 ・イタリア語の"A"は、上顎の奥の高いところに当てる。この位置より下げない。
  Fさん:絶対に前に鳴らす。肩を浮かせず、下に降ろす。フォームを決める。
  Gさん:後ろ顎の奥を鳴らす。音が動くときに一緒に喉を変えない。

 ②Romeo(Hさん)
 ・後ろ顎を開ける。下顎と舌骨をくっつけるように下げる。上顎は上に上げる。
 ・顎が開かないと歌は歌えない。→喉頭の動きが悪く、声帯の運動性が上がらず
  声が固定されてしまう。

 ③フィガロの結婚(Aさん、Bさん、Dさん)
  Dさん:"O"で歌う。音が下がっても音は前に歌う。笛から胸に向かって歌う。
  Aさん:ピアノの足を持ちながら歌う。ピアノの足が無くても同じように
      歌えるように練習。
  Bさん:歌いながら手を動かさない。鼻の骨を響かせる。下顎の前を閉める。
 ・自分のことはしっかり歌う。6月になったら、相手の歌を聴くこと→
  届ける声とは、どんな歌か?
 ・Bさん、Dさんには他にも曲を出すので練習すること。

 ④アンナボレーナ
  とにかくMiyaで歌う練習をする

 ⑤ミニヨン
  ラララで歌う(森下講師が間に入って練習)
  録音したテープを聴いて練習する。

◆本日の磯貝語録
  歌を歌いたい衝動は、自らを開放したい衝動のひとつで、天空的で自己求心的な
 人には少ない。

歌・演奏(4/26)                               《音楽系》

4月26日(木)歌・演奏

(磯貝塾長)
[Ⅰ]下肢、腰部の同時訓練について
 ・足を肩幅、膝を外向きにして中腰(腰から膝の意識)
  ①足の付け根を回す
  ②膝頭と腰の後ろを頂点に、ぐーっと引っ張る(足の内股の筋を伸ばす)
  
  大腰筋(膝小転子から内腿を通り、鼠径部を渡り腰椎に至る内筋)
   座骨を動かしながら大腰筋に気付くこと。
   ※「気づき」または「気付く」
   ⇒感覚的に捉えること。頭で理解することではない。
   
   仙骨に気付く→腹骨と仙骨の接合部に気付くこと。

[Ⅱ]意志と意識について
 ・自分がやっていること「意識」すること=表現意識
 ・意識とは、「私の意識」=私の頭の中のことだけではない。他人にもわかる。
  見ている人と共用、共有できるということ。私の客観的認識。
           ↓
  私の実感を自分の外側にもつくる(置く)。
  意識を持つ。外側の意識を感じる。考えてはダメ。

 ◎呼吸法のレッスン(鼻から吸って口からスーッと吐く)
  ①鼠径部
  ②丹田
  ③横隔膜(左右に広げる)※みぞおちの高さを意識

 何をやっているときでも、自分の中で音楽が引っ張ってくれていなければ
 音楽家とはいえない!

 ④背中を意識した呼吸
   ・首の後ろの支えを意識した呼吸→高音出すときに有効
   ・肩胛骨の支えを意識した呼吸→中音を支える

 ◎肋骨を動かす
  両腕を頭の後ろで組んで、ごにょごにょ動かす。
  →気管支が動く。この動作をしながら、あくびができたら尚良い。

 ◎腰部の下の呼吸、発声
  ・床に正座して膝を開く。舌小帯をひっこめて発声。その時側筋を使う。
   腰回り各部を張ってゆるめる練習(臀部、腰、背中側腎臓あたり)

 ◎口蓋翼を狭める
  懸壅垂からつながっている両翼。人によって開き具合が違う。
  口蓋翼と口の距離によって、声の深さがかわる。

  ・下顎と声帯の関係
   下顎を喉に向けて開ける。上顎を少し上に開ける。ほっぺの筋肉が
   上下に伸びるように。下顎、喉につくくらい。

  ※口頭共鳴
   下顎の音が上顎に響く。
   下顎が喉につくくらい下に開けた状態で胸声(胸骨真ん中あたりを響かせる)
   息は上に吹きあげようとするのではなく、降ろして前に前に。

◆本日の磯貝語録
  意志は自己のもの、他者とは共有できない。意識は他者と共有性を
  持つことができる。

俳優発声中級(4/25)                           《ことば系》

4月25日(水)俳優発声中級

[磯貝塾長講話]
 ・母音は動かさない(位置が重要)、子音は舌の動きが決定する。
 ・唇や舌の動きが少ない人は、自己主張の表出がへた。
 ・母音は響き(音源)で、音声(身体共鳴した声)は音波として伝わる。

 <社会と子音>
 ・古代人(大和)は、子音を使わず、母音だけで発し、穏やかに生きていたのでは
  ないか
 ・現代人は、言葉をはっきりしようとする(子音をたてる)。それは、争うために
  必要だからである。
 ・子音を明確にする感覚は、中世以降ではないか。近現代の物事を分けて
  明確化(論理化)するために、子音はどうしても必要であったのではないか?

 [1]母音について
 ・母音というのは、本来、空間、時間もろもろを共有したエネルギーの高いもので
  あったと考えられるが、現在は言語使用(情報性)が多く、広々としないものと
  なり、母音が狭い道具になってしまっている。道具にはなったが、心そのものを
  表す力が減り、説明の道具性が高くなった。

 ◎調音した母音は、喉を開け、喉頭共鳴にもどし、構音をする訓練が必要。
 ◎母音の本質は、言葉を構成するエネルギーであるより以前に、人間が身体的に
  (身体振動)波動を通し、距離感、空間性、時間性(特に不可視のもの)を実感
  できる事にあったのではないか。

 [2]子音構音の理念
 ・両唇音は、口唇の端(口角)のしまりと、ささえを正確に弁別すること。
  緩かったり、だらしないと良い音を発しない。
 ・なぜ、子音ができたのか?を考えてみる必要がある。民族による様々な子音が
  あるのはなぜか。
 ・母音は、空間や神に対する連絡性が強いのか。子音に人間の内的精神の欲求
  の処理の法具として必要だったのではないか?
 ・喉が閉まると人間は死んでしまう。開いたままでも死ぬ。喉は、生命そのものを
  感ずる場所であり、重要な個所である。この喉を振動させて出る(出す)音は、
  エネルギーが高く、よく伝わるものである。
 
 [3]本日のテキスト 構音練習
 ・テキスト「破裂音(両唇音、鼻音)子音構音資料」を読むことで、舌筋が
  鍛えられて、活舌(舌音運動)が良くなる。

 [4]子音調音原則
 ・日本語子音の調音は、口唇と舌で行う。特に、舌調音が大切であるが、舌先の
  運動性の高さが必要である。
 ・舌先の緊張性の低いところでは、子音は機能せず、言語は不明性が高くなる。

◆本日の磯貝語録
 10年ももたない事をするな

俳優発声初級(4/24)                           《ことば系》

4月24日(火)俳優発声初級

1.ストレッチ(戸村助手)
 歩く、上体ストレッチ、ペアになってストレッチ(肩入れ、体側など)

2.呼吸(磯貝塾長)
 ①呼吸とは
  ・生存呼吸(無意識)
  ・作業呼吸(準無意識、有意識)
   →1.作業目的呼吸
     2.呼吸目的呼吸
  ☆ことば、歌の表現は有意識になる。

  呼吸は
   呼吸運動・・・呼吸器がやる運動または仕事
   呼吸作業・・・呼吸する時に作業する部分(呼吸器以外も含む)とその総合作業
  とに分けて考える

 ②呼吸器とは(図を使って説明)
  呼吸器は、鼻から肺へ。鼻から吸うと、肺を満たしやすい。
  呼吸は、体内のガス交換である。
  呼吸器は、横隔膜が底で、大きな動力となる。

  
   自然呼吸(有意識)をやってみる。
    …鼻と気管支を意識して呼吸する。

 ③呼吸作業について
  呼吸作業器を使って呼吸器を動かす。
   肺に吸気を入れるのは、横隔膜の動かし方である。
   ⇒呼吸作業器(=体の筋力)を使って横隔膜を動かす。

   ◎横隔膜は独自に広がる筋力を持っていない

 ④鼠径部を動かす
  呼吸作業器の底を作ることが大切である。
  特に、鼠径部が大切。

  
   鼠径部を動かす

 ◎表現呼吸法
  音声表現(特に表現性の高い)のためには、腹腔部が重要である。

 五月から上半身、首のストレッチ

◆本日の磯貝語録
 発生学的に、口は呼吸器官ではない。消化器もしくは構音器である。

市民発声・呼吸法(4/21)                         《共通系》

4月21日(土)市民発声・呼吸法

[Ⅰ]ストレッチ[沖田講師]
 足先をほぐす→座骨、腰、恥骨、丹田を回す→全身をまわす→
 首を前後左右に倒す、まわす

[Ⅱ]磯貝塾長から講座についての説明
 無理矢理やりすぎて壊さない。生活上よりベターな声を目指す。
 声や呼吸に特効薬なし。

 アーティストの美意識→稽古場を掃除するのも美意識
 ・芸道であり、この場は道場であるという意識を持つ、持とう
 ・共通なものの個的なものを行ったり来たりする
 ・続けることはつなげることだ。発声、呼吸も然り。

 自己紹介
 Aさん:公開講座を見て参加。点字図書館でボランティアさんに本を点字に
    直してもらうことをやっている。そのため講座などでしゃべることが
    あるが、声もかれやすく、あまり伝わってないような気がする。
    それを改善したい。
 Bさん:声というのは、人間の武器になるとは思っていた。ラジオで磯貝先生の
    話を聞き、興味を持った。将来の目標として、僧侶になりたい。
    そのためにも生かせたら。
 Cさん:法律の仕事をしている上で、喋る機会が多く、その中でもうまく
    伝わっているのかという疑問がある。声枯れも気になる。
    しゃべる中身についてはよく教わるが、声については知らなかった。
    前年の参加で、到達点は先ながら見えてくるものがあった。

[Ⅲ]発声呼吸法の実際について
 ・声はどこで発しているのかを見つける(身体の部位)
 ・声や呼吸について、いい状態を知る(仕組みやその場所)
  →座ること・・・座骨をおこし、背中を立てる
  声帯とは? 形や仕組みについて

 ◎ただ伝わるかではなく、美しく伝わるかを考える

  Cさん(テキストを元に)
   ・丹田を意識し、首に響くように
   ・気の同調について
     自分が自分の出している声を感じる
     それによって相手も聞く

  Aさん、Bさん
   ・鼠径部の出し入れ、丹田運動
   ・呼吸とともに丹田の出し入れ

  Cさんは、磯貝塾長がいない場合、今回のテキストや、職業上使う文章など
  録音してスタッフに渡せば、塾長がテープチェックをする予定。

 ◎注意深く、あわてずにやってゆく。

◆本日の磯貝語録
 続けること、繋げる力、これは才能。

朗読発声(4/20)                              《ことば系》

朗読発声講座(4.20).txt

4月20日(金)朗読発声講座

(1) ウオーミングアップ(各自)

(2) 今期について
 ・読み聞かせ(1人1作品選ぶ)
  Aさん:「よだかの星」宮沢賢治作
  Bさん:「ダチョウのくびはなぜながい?」ヴァーナー・アーダマ作
  Cさん:「せかいいちうつくしいぼくの村」小林豊作
  Dさん:「なんででんねん天満はん」今江祥智作
  Eさん:「せかいのひとびと」ピーター・スピアー作

 ・読み聞かせは200%の説明である。→Too much over!
 ・読み聞かせの醍醐味は、聞いている方も一緒になること

 各自選んだ作品を黙読

(3) 読み聞かせ(1人ずつ音読発表)
 「ダチョウのくびはなぜながい?」Bさん
 「せかいのひとびと」Eさん
 「よだかの星」Aさん
 「せかいいちうつくしいぼくの村」Cさん
 「なんででんねん天満はん」Dさん

 次回以降、今回の作品または持参作品を読んでいく

 ◎読み手は作品を充分に分かっていること。その上で、
  思い切り楽しむこと。はっきりしていること、
  エネルギーが高くないと外に出せない。 

◆本日の磯貝語録
 世の中で“遊び知恵”を働かせられる人が芸人である。

表現・発声クリニック(4/19)                        《共通系》

4月19日(木)表現・発声クリニック

19:15 稽古開始(磯貝塾長)
 各自ストレッチ
  Aさん:歩行訓練、スキップ(1ステップ置きに)ステップ
  Bさん:股関節を中心に全身ストレッチ 股割り
  Cさん:腹筋、腰周りの強化と胸声
  Dさん:首周りのストレッチ、脱力、腹もみ

20:00 自己紹介→本講座の定義
 ●今期のテーマ:生活音声、生活言語を基に、自己の自然音声(無意識)を追う。
   ↓
  自分の日常生活において、以下のカテゴリに当てはまる語を書き出し
  そこから自分の傾向を探る(チェックシート使用)。
   ①挨拶語
   ②話しかけ語
   ③接続語、つなぎ語
   ④受け答え語
   ⑤お願い語
   ⑥語、または語尾のクセ

 ※自分が出したいと思う音声と実際に出す音声の差が大きく、その状態が
  続くと、声は枯れる。

 ・自分の事を客観的に見て、自己の特徴、クセの性質を正確に
  把握することが大事。

  <みんなの1例>
   ①おはようございます(おはよう、おはよっす、etc)
    お疲れ様でした、よう、チース、こんにちは、
    お世話になってます(職業による人間関係、年代等により異なる)

    ※人以外のもの(動物、観葉植物、その他物体など)と恒常的に話すかどうか?
      ↓
    そういった行為が言語脳を育てる(日常性の多種さは言語脳に有効)。

    次回は、それらの言葉をどういう音声で発しているかも
    併せて考えてみる。

    例えば、敬語を使う時には、それにふさわしい音がある。

    自己の精神状態、身体状態、社会環境等による言葉と声の状態を知る。

◆本日の磯貝語録
 クリニックの語源は、“中心を取る(芯に合わせる)”ということ。
 声は、人の精神を現す。言葉はどんな声で喋り語るかが重要。

歌・演奏(4/19)                               《音楽系》

4月19日(木)歌・演奏

[Ⅰ]相手が受けとりやすい声の出し方とは?(伝える発声法)
  少なくとも、頭声だけではない。音声は、その人の思考過程、美意識を
  表す。深い声が良い(広く伝わり易い)。
 (1) 発声のための姿勢
  ・座骨が寝ている状態は、体が完全に休んでいる状態なのでNG
   座骨から首の骨の位置を決める。首の骨だけ調整するのではなく、
   その上にある頭蓋骨の位置を意識する。
  ・会陰の膜と、横隔膜と軟口蓋とをうまくつなげるといい。
  ・座骨と頭のてっぺんを引っ張り合うような意識で立つ。そのとき、
   下半身の活動を止めない。二本の棒(両足)を一本にしないこと。
   ももの付け根の意識を持ち、自由に動けるように。
  ・胸声のためには、胸郭を横に張り、胸郭保持を出来た方が良い。
   肋骨を使って横にぐっと張ると横隔膜が降りる。
            ↓
        それだけで深い声になる。

[Ⅱ]今日のテーマ
 (1) 腰の背面部に息を入れる(腰部呼吸)。
   骨盤のすぐ上くらい。入れた息がそこから尻や足に向けて入っていくような
   感じ。

  Lesson
   床にペッタリ座って体を伏せて息が正しいポイントに入るように練習。
 
 (2) 舌の位置
   舌小帯の操作→舌小帯を奥にして舌を狭く。
   言葉に表現性を持たせる、人に伝わりやすくするには、平舌ではダメ。
   平舌じゃなくすると言葉が立ち、情報量が多くなる。エネルギーも高くなる。

 (3) 鼻で吸って、腰で支え、舌の下を通るように息を吐く。
   呼吸法だけの呼吸をいくらやってもダメ。表現のための呼吸法を学ぶ。

 ◎表現するためには、舌が俊敏に動かなければいけない。

 課題曲で練習
  息を入れて、張ったところに張ったままで歌い出す。
  Sop. 舌面ではなく、舌の裏側。喉が閉まりそうな時には、オトガイを閉める。
  Alt. 母音は全部下顎の中側から喉で歌う。下顎を閉める。
     舌の先を細くして、喉の奥で。高い音も低い音も同じ意識で。
     "che faro" "doveandro"の"ro"は、喉の奥で言い直す。
     "rispondi"のところの長い音の歌唱法では、息を前に出さない。
     舌の周りで息を撹拌する感じ。

◆本日の磯貝語録
  感覚的洗練は、知的洗練と共振する。強い直感は、洗練の種になる。
 弱い直感は、消えて無くなる。

俳優発声中級(4/18)                           《ことば系》

4月18日(水)俳優発声中級

[1]歩行練習(全員)
 ・重心をさげ、踵骨を使い直線歩行。
 ・前進性をしっかりとつける。

[2]子音調音と表現構音
 (1)両唇音   M,P,B(V),W
 (2)歯茎音   S,Z
 (3)上顎音   N,L,D,T
 (4)上顎高音  K,G,Y
 (5)摩擦音(咽頭)H

 ・子音は言語の表情をつけるもの。変化をつけるもの。
 ・子音を発する時、最重要の仕事をするのが"舌"である。
 ・舌を口の中のどこにも付けないでおいておけるクセをつける。
 ・舌面は平舌でなく、舌先がとがり、運動性が高い必要がある。
 ・口唇の運動は、舌と連動する訓練が必要。
 ・オトガイ骨と舌先の意識を高めると、言葉を発する前の準備ができる。
  (子音のためのかまえ)
 ・両唇音のP「ピ、ペ、パ、ポ、プ」
  唇の真ん中に集めたところから破裂させる。
 ・口唇も漠然と使わずに、口角、口唇の内側、外側、中心部、左右部と正確に
  使い分ける必要がある。

◆本日の磯貝語録
 子音は、語の多様性、多機能性の具体的エネルギー

俳優発声初級(4/17)                           《ことば系》

4月17日(火)俳優発声初級

<戸村助手>
 ストレッチ
  中心感覚を意識しながら。絶対に息を止めないように。
  首、肩、腰(骨盤の意識を持つこと)

<磯貝塾長>
 一年間のテーマ
  ・まずは、自分の身体の実感を身につけてほしい。
  ・呼吸と発声-表現のための"呼吸"→表現呼吸
  ・音は耳で覚えなければ発することができない。良い音を覚えていくこと。
   <注>訓練の中で、のどを壊さないようにするのが鉄則(こわさない)

 [1]声は音である
   何が良い音か?→雑音性の少ないクリアーな音
   ・音には伝播力が必要。当然、声にも伝播性の高さが要求される。
   ・音には、習熟性がある。慣れている音には違和感がない。
   ・弱い声ではダメ。強い声(エネルギーの高い声)が必要。
    ⇒体の支えと口の開け方、角度が正確であること。
    一番大切になってくるのは「呼吸」⇒表現呼吸法

   ・無意識である生理状態=自然(じねん)→天然とは異なる
   ・音声のための呼吸は意識呼吸である→正確な意識じゃないとダメ
   ・呼吸運動のことを正確に理解することで呼吸のことがより良く
    理解できるようになる→磯貝メソッド テキストp.6-8

    創造的表現者は、同じ事を何度でも再現できる。

 [2]表現呼吸法
   表現目的に必要な呼吸を学習すること(意識的呼吸を無意識レベルに)
   ◎原則 鼻から吸う(脳幹のちょっと奥)
    鼻から吸うことで、自分の精神のバランス、協調をとる
    (テキストp.24の図参照)
   ◎副鼻腔にまで空気をため込む意識で
    鼻からおでこに向けて吸ったものを副鼻腔(目の下あたり)にためる

   cf.鏡の前での立姿-足は肩幅、骨盤をかえして腰をしめすぎない。
    肩胛骨で支えるようにして、鼻から呼吸。
    舌の位置も大切。ポジションは狭く。
    正確に息を入れないと出すときもまずくなる。ツール(声道)を正確に作る。

   ☆次回から手鏡を持ってくること

 [3]音声状態と人間と言語
   人間の精神状態は、そのまま音声状態として現れてくる。
   声に対する"音"という感覚と、"ことば"という感覚

   ◎日本語は表意言語(漢字)、ひらがなは情意言語
    
   日本語での表現も、すべての人達に通じるのもにするために
   音の違いで意味を伝える言語へ

 まとめ
   言語表現も、音声表現も、出すための準備としてどう入れるかが大切。
   必要なところに入れるための精神状態、身体感覚、いろいろな呼吸運動を
   これから覚え込んでいく。

◆本日の磯貝語録
 音声は身体の一部である。言語は知である。
 良い声とは、雑音がない声。

歌発声初級(4/14)                             《音楽系》

4月14日(土)歌発声初級

「初級講座の目的"歌うことを深める"」(磯貝塾長)

[Ⅰ]歌うことは
 ・入門講座で、声の出し方、響きがあることを理解し、歌が歌える状態になった
  ところで、初級講座では、歌うことを深めるために「譜面(楽譜)を理解して
  操作できるようにする」ことを目的とする(テキスト=ルール)
 ・喋る言葉に対して、「歌うこと」は特殊なことである。昔は神に捧げる祈りだった。
  これから勉強していく音楽「西洋音楽」は、元々キリスト教の祈りの音楽で、
  お坊さん達が覚えやすくするために節を付けたのが始まりである。教会の建物は
  石造りで、声(音)が良く響いた。

[Ⅱ]音とは
 ・音=振動
  低周波治療器やジャグジーなど、振動は人間にとって気持ちが良い。
  普段と違う精神状態、生理状態をもたらす。

 ◎音楽にとって一番欲しいものが、この振動=響きである。

 ・人間が響きを発信する器官=のど(声帯)
 ・音や光の波は、発したものがどこかに当たって返ってくる。返ってくることが
  安心感(実態感)につながる。"戻ってくる音を出す"
 ・言葉は、太鼓にように短い響き。「歌(音楽)は長い響き」
 ・柔らかい響き(安心)⇔強い響き(不安)
  早い波(高い音)⇔遅い波(低い音)
 ・威嚇の音楽
  いつ来るかわからないリズムは恐怖を与える(ジャズ、アフリカの音楽等)
  しかし、周期性を持たせると良い感じになる

[Ⅲ]「歌」は音楽の中でも特殊なものである
 ・「言葉」の意味と「譜面(音楽)」の意味、二つの意味を持っている
 ・音楽の基本は、祈り(歌)だったが、楽器の発達で声よりも表現が豊かになった。
  しかし、楽器でも音楽の基本は、やはり歌である。
 ・音楽には記号がある。※五線譜以外にもいろいろ
  この記号をちゃんとやるのがこの講座である(五線譜をどう処理するか)。
 ※後期には、「日本の音階」を勉強する予定。
 ・音符(楽譜)を見て、音を発することが出来るところまで。

[Ⅳ]聴くこと
 ・目で見たもの→耳で見る(聴く)→音を発する
            ↓
           必ず鼻を使うようになる→鼻が開く

  耳の上2cm位のところと、そこから後ろへいった少し骨の出た位置の集中力を
  使って音を出すとき、聴く状態をつくる(聞きやすい位置で聞くのではなく、
  聴覚で聴く)

 ◎音を聴く(発する)ために
  ①足の内股が重要!内股から仙骨にかけての筋肉を動かす
  ②頭蓋骨を上にスポンと引き抜くように
  ③鼻を開けながら①の動きをする
  ※普段は下の歯から下の音調でしゃべっているが、顔の後ろ側を使うよう意識する。
   首の骨をリラックスさせ、上にグッと持ち上げると"上がった(響きが高い)
   状態"に。

 ◎聴く=響きを見つける(鼻から上の頭全体を使って聴く)
  聴覚的な聴き方で聴く能力を高める(⇔視覚的な聴き方:響きが下がる)
 ・オクターブの二つの音を
   ①耳の2cm上
   ②耳の穴の少し後ろ
   ③①+②を触って聴く
 ・「下(ファ)」を頭頂に手を置いて歌う。手を離して歌う。
  ※手を離すとどうなったか
   Aさん:漠然とした感じ
   Bさん:触っていると安定感
   Cさん:だんだん音がわからなくなる

[Ⅳ]コンコーネ1番、2番を歌う
 ・内股の筋肉が意識出来る座り方で
 ・コフの音(鼻から上の頭で響く音)を意識する
 ・軟口蓋を意識する
 2種の音を聴いてみる
 ①下顎の歯を鳴らした音
 ②コフの音

 ◎音階を歌う(上顎の骨を上げ、ゆるめておく)
  軟口蓋から少しずつ上にアプローチをつくりながら、音階をあげていく
  歌う前に準備する→アンジャッツ(声帯を近づける)
  今日のレッスン 音のルールを覚え、それを出す個々の楽器をつくる

◆本日の磯貝語録
 ・わからなくなったら戻る場所が基礎力をつける
 ・鼻の開き、鼻が響くことが重要。音楽上の美意識:透明感。
 ・歌は自分の現実と非現実を同時に持てる行為

歌発声入門(4/13)                             《音楽系》

4月13日(金)歌発声入門

◎ストレッチ(磯貝塾長)
 ・仙骨を返す
 ・座骨を支点に、息をはき出す
 ・股関節をゆるめる、しめる

[Ⅰ]音楽(歌)を考える
 (1) 歌うときと喋るときの違いは何か?
  ・歌うときの方が「聴く能力」をより要求される。聴いた音を正確に記憶し、
   自分が出した音との違いを修正していく。先ず、きく能力を開発すること。
   むやみに大きく出さない。

 ◎音楽=音
  音の生命とは何か?→ピュアであるということである。
  音楽における美とはピュアである。クリアであるということ。
   
 ◎音楽は自分が出した音を知らない相手と共有するコミュニケーション能力の
  高いものである。

[Ⅱ]テキストを歌う
 ◎小ぎつね
  音を聴くときは、鼻と耳から柔らかく吸い込むように聴く。
  出すときは逆。聴いた音を聴いたルートと逆に出す。
  休符の長さは守るように。
  聴きながら歌うこと。

 ◎茶つみ(聴きながら歌う) 
  イ:床に座り、膝を軽く開き、手は足首に置いた姿勢で
    「a」で歌う。軟口蓋に響いている音を聴きながら歌う。
  ロ:手を後ろにつき、腰を立てた状態で、下唇を前に出し、「u」で歌う。
    椅子に座り、前傾姿勢になり、頭は下向きで軟口蓋に響かせながら歌う。
    椅子に座り、前傾姿勢になり、顎を前に出して歌う(力は入れない)

  ・一息で音、言葉をつなげて歌うこと。言葉を先行させると音程が
   正確でなくなる。音を先行させるおかげで、聴く人に情報伝達だけでなく、
   イメージを喚起させることができる。聴く人にゆだねることにより、
   コミュニケーションをとることができる。⇒そのためには喉をしめないこと。

 ◎さくらさくら
  ・鼻か顎を使うことによって、言葉はつくりやすくなる。
  ・顎を降ろして、喉をあけ、崩さずに歌う。

 ◎大きな古時計
  ・喉、口を開けた状態で歌う。
  ・歌い始めたら、ある一定の精神状態で最後まで歌うようにつくること。
   (音列を崩さないように)
  ・歌は「声」を聴かせることである。良い声でことばをつくる。
  ・短い音符でも、音を自分の内側にひきこまずに前にだすこと。

 ◎歌の声の出し方
  ・喉(声帯)が軽く開いている状態で、やわらかく息を通す(後ろから
   前へのイメージ)ことにより、やわらかく声帯を振動させる。
  ・胸骨に意識を置いて声を出そうとすること。振動を感じること。
   音程が変わっても同じところで出す。

◆本日の磯貝語録
 ◎音楽が人に教えるものの1つ、ピュア、クリアがある
 ◎音楽は自分の出した音によって知らない相手とコニュニケーションを
  とることができる

歌発声中級(4/12)                             《音楽系》

4月12日(木)歌発声中級

◎今期のテキスト
 オペラ・アリア

 ①「フィガロの結婚」
   No.1 スザンナとフィガロの二重唱(モーツァルト) ※日本語
    スザンナ:Aさん、Bさん、Cさん
    フィガロ:Dさん
 ②「アンナボレーナ」
   "Al dolce guidami castel natio" ~私の生まれたあのお城~
                        (ドニゼッティ)
    Eさん、Fさん、Gさん
 ③「カプレーティとモンテッキ」
   "Ah! se ti dormi, svegliati" ~ああ、もしあなたが眠りから目覚めて~
                              (ヴァッカイ)
    Hさん
 ④「ミニヨン」
   君よ知るや南の国(トーマス) ※日本語
    Iさん、Jさん

◎発声練習
◎音取り
 ①アンナボレーナ
  音、ブレス、イタリア語歌詞の確認
 ②ミニヨン
  音取り(C dur) 1番のみ、音名を譜面に書く
 ③カプレーティとモンテッキ
  音の確認。音名、イタリア語で歌う
 ④フィガロの結婚
  音名で歌う 日本語で歌う
  (フィガロ、スザンナ 一緒に歌う)
 ⑤ミニヨン
  音名で歌う

歌・演奏(4/12)                               《音楽系》

4月12日(木)歌・演奏

◎今期のテーマについて(磯貝塾長)
・このクラスは演奏家レベルのクラスなので、自分の楽器をちゃんと調節できる
 ことが大切。
・今期は、声楽の基本"胸声"に戻る。
 →しっかりと胸声に降りた声。そののどを維持しながら頭声にもっていく。

◎今までの声楽とこれからの声楽
・昔の声楽
 F, A, Esでポジションをチェンジしていた。
        ↓
 チェンジさせることの違和感
 科学的アイデアにより、経験知を乗り越えられる様になった。
        ↓
 音の高低による声区、チェンジ(喉、息、支え等の替え)をしない。

・21世紀の声楽の発声
 下から息を吐かない、吹き上げない
        ↓
     チェンジさせない

・日本で発声法のシフトが遅れた理由
 日本の生活には低い音がなかった。
 タンギングの問題→平舌で発話する傾向が高い

◎胸声区の作り直し
 ・喉を降ろして喉を開ける。胴全部で支える。
 ・響かせるところは、胸骨半分より上の部分

 ①深い息を使う
  ・腰の背面の支え
  ・腰を丸くして会陰を椅子につける意識で座る。
  ・息を腰背面に入れ、支えたまま息をまっすぐ前に吐く。
   あるところまで息が無くなったら力を抜いて息を入れ直す。
   会陰からの支えをマスターする

 ②口の開け方~喉開け~
  ・喉下げ→顎関節開け(下げ)前翼の奥、副鼻腔を響かせる

Lesson
   舌は下の歯の付け根あたりをなめるような位置に
   顎の力を抜く(特に上顎)
   下顎を細かく左右に揺らす
   ※舌は動かさない。前に出しすぎないように。
    下顎を動かすとき、下顎が前に出ないように。

  発声練習
   ・会陰と腰の背面の支えを意識して。
   ・喉で音程を替えない。息だけで音程をかえる。
   ・息は前に前に流す。高音になっても後ろにひかない。
   ・息が先行。音を出そうと意識すると喉がしまってしまう。
   ・絶対、鼻から吸う。

 ③重心を下げる
  肩幅に足を開いて、まっすぐ下に降りる。垂直に。
  へっぴり腰にならないように。足の付け根の関節を柔らかく。
  太ももの意識。戻るときも下への意識を持つ。

◆本日の磯貝語録
 楽器(身体)の前面に向かって響きと息を出す発声法
 (上、下の動きでなく前へ)

俳優発声実践(4/12)                           《ことば系》

4月12日(木)俳優発声実践

[情の表現・意の表現](磯貝塾長)

 ・個人ストレッチ

[Ⅰ]本講座のめざすもの
 ・もっと自由にあまりふれていないものをやる
 ・人の"情""意""感"を表す。
  去年のテーマをさらに深め、つきつめる。

 ◎声とことばを深める。実のあるもの、自他共に実感のあるものにする。

 ◎意識の意を出す
 ◎本当は何がしたいのか。何をすればいいのか。
 ◎表現することを追求したい。
 
[Ⅱ]情の表現を考える
 ・日本の「情」表現は「思い」、喜怒哀楽の「気持ち」
 ・日本の話芸はおおらかに「喜怒哀楽」を往来する
 ・「意」で読むとつまらない。「情」で読むとおもしろい
 ・吉本がやっている笑いは「情」ではなく「喜怒哀楽」の笑い、つくりもの
 ・今、はじめてやるようにできるまで、よく練習する、練習させる
 ・落語は「情」のねちっこさ、しつこさ、「人間」 温度差、熱
 ・現代劇は関係のねちっこさ「情」を「意」で表す
  「意」ばかりで「情」が消えてしまった
 ・歌舞伎役者はみんなひとりを単位としそれを芝居で関係つける。
 ・日本人は「情」で生きている、「意」に「情」を写して表現する
 ・「喜怒哀楽」は日本人の心性の本性ではないか
  現代劇の台本に「情」が足りない。ストーリーと事件主義

 ◎日本人の「情」とはeros、だから根が深い

[Ⅲ]落語を噺す(情の演習)
 ・落語のおもしろさ 高座にすわってやる(ぎりぎりまで動く)
  足がないので「幽霊」の情(cf.義太夫は足がある)
 
 ・「崇徳院」 回し読み 情のことばばかり
 ・噺家は、一字一句全部覚える。そのうえで、アドリブを入れる、
  自分のことばになるまで練習する。いい本は読んでいて面白い。
 ・「情」はからだ(物体)を持つ。それぞれのことばについて実体がある。
  理知的にしない。からだのつきあいが「情」のセリフ
 ・からだを「喜怒哀楽」にあてはめる

 ◎情のある情景を経験しよう

 ・落語を読むと、自然に仕草が出る、拍子をとってしまう。
 ・やってみるとすごく大変(エネルギーがいるし、上がってきてしまう)
 ・日常会話を何役もこなす。多機能性が必要。
 
 セリフの稽古
 ・口先で雰囲気やつもりではダメ。セリフの実感→体感

◆本日の磯貝語録
 日本人の情はエロスである。情のある情景を経験しよう。

俳優発声中級(4/11)                           《ことば系》

4月11日(水)俳優発声中級

[1]磯貝塾長より1人1人の個人ストレッチ方法を指導。

[2]子音調音概論 テキストp.25図参照
 ◎自分の子音を知ること。そして語を作ること。そのためには、
   ①発しやすく聞きやすい音
   ②外の音を聞き取る能力
  が必要。

 ◎何を言っているのか、伝わる言葉を作る。

 ◎あなたの思いを発散ではなく共有するために出すこと。

 ◎子音をつくるには、調音器官と唇(上下)、舌(舌骨)の運動能力が
  高くないといけない。

[3]子音調音演習
 ◎自分の唇と舌を観察する。
  舌小帯を喉の奥に引き、喉が開いた状態でオトガイを閉めながら「ア」と出す。
  声帯が鳴り、強い良い音が出やすくなる。

 ◎テキストp.30より、調音点の位置の確認

 ◎日本人はラ行のはじき音が苦手。舌先の使い方が少ない。
  →下顎から舌が離れることで、舌さばきが良くなる。

 ◎子音は早く鋭い音が良い音。良い音を出すには、舌、口の中の筋肉を
  鍛えないと出にくい。→運動性を増す。

 ◎個人差の多い子音発声なので、自分の体で覚えて実感すること。

◆本日の磯貝語録
 子音は、聴く人が分かることが重要(喋る人のためのものではない)

俳優発声初級(4/10)                           《ことば系》

4月10日(火)俳優発声初級

[1]第一期の講座運営について確認
 1)スタッフ長期欠席についての対応と確認
 2)受講者補充の方法を考えて行く

[2]本日は受講者全員欠席につき、講師の身体感覚調整を行う
 1)中心の取り直し
 2)重心感の取り直し
 3)直線歩き
 4)全胴部による息の直進練習(uによる)
 5)前頭、前鼻骨と後頸骨、後頭骨によるハミング

◆本日の磯貝語録
 自己身体感覚と外部感覚を同時に調整すること。
 (一般的には別々に行うため、あまり効果がない)

俳優発声上級(4/8)                           《ことば系》

4月8日(日)俳優発声上級

 ストレッチ10分間 [磯貝塾長]

[Ⅰ]セリフ術とセリフ学「桜の園」(チェーホフ)による
  書いてあることより、どれだけの実感を作ることが出来るか。
   Aさん:ロパーヒン
   Bさん:ドゥニャーシャ
       ふたりとも、読みながら実感を持てていない。

 ・セリフは俳優の道具
 ・劇団とは、共通の言語、思想、コンセプトを持ち、表現を創るグループ
 ・受ける人(観客)に渡すための根拠は、全て台本の中にある

[Ⅱ]観客が高い金を払ってもよいと思われる演劇って何だろう
 ・見ている人が、常に発見する演劇
 ・観客と俳優が、両方楽しめて、場を共有できる演劇

 ・伝承できないものはアーツではない。
 ・登場してくる人物の状態を正確に表現する。

 ・俳優とは、自分以外のものの考え方を自分自身の中に作っておかなければ
  演じることは出来ない。原因作りが必要である。
 ・今までの役作り
  何歳、職業、人種、生活等の言葉の要素を決めてキャラクター作りをする。

[Ⅲ]磯貝メソッドの役作り法
 ・俳優がセリフを言いながら、リアルタイムに実感を持ち、他者と実感を交流し、
  実感を修正して、その役をデザインしていく。
 ・書いてある文字全てを裏付けしておく。分かったふりでセリフは言わない。
 ・俳優は、相手のセリフを受けなければならない(特に対語劇の場合)。
 ・聞いている時に、実感をためていられるか?
 ・相手の言っていること、自分の言っていることが複層しているのが俳優である。
  話しながら、同時に考え、他の事も感じる。

[Ⅳ]セリフの実感を持つエクササイズ/ことばと実感
 ・「おかえりなさいまし」と言いながら実感を持つ
   書いてあるセリフ以外の実感がある
   実感を研ぎ澄まして、自分の中ではっきりさせること。

 ・俳優は、どんな役でも「素晴らしい人間」である部分をつくり出すこと。
 ・俳優は、1人で出来ることを創る。
  (相手に左右されず、1人で出来ることを埋め尽くす)
 ・セリフを言いながらも感情がわき起こってくるのを待つ
       ⇒それを間という
 ・言っていることの根本原因の実感をもてるか?

 ・2人組みで発表
  Cさん、Dさん組み
   Cさん:列車が到着したのはいつなのか決められない
    →書いてないことは決めればよい。
  Eさん、Fさん組み
   その場における自分自身の実感を持つ。息は鼻から吐く。

 ・相手の話を聞きながら、感情が起こるのを待つ。
  (腹と呼吸を使い受けること)
 ・人間と人間の実感の交流を行う。
  自分の中にいる自分に話して実感を持つ。

 ◎喉の中(アンダーコード)に感情をつくる
  現代劇の芝居の練習は、情報のやりとりが早い。
  そうではなく、書いてあるセリフの原因を実感としてつくる。
  自然にやる 読みながら、様々な変化を受け入れること。

  自分のセリフを言い、実感しながら相手の反応より実感を修正する。
  自分のやり方ではない!

◆本日の磯貝語録
 ◎実感のあることば、実感のない言葉
 ◎俳優はヴァーチャルな想像は不用。実感出来る想像をつくり出すこと。

朗読の声とことば(4/8)                          《共通系》

4月8日(日)朗読の声とことば

 ・稽古場の掃除

[Ⅰ]アーツ感覚のある朗読について
  磯貝塾長より、目標の掲示

 ・この講座では、美意識をリアルに感じてまとめ上げて表現する。
 ・アートとは、日常生活上の自分の気持ちを形にすることではなく、
  何か、芸術的衝撃または芸術的インスピレーションが自分の中で
  起こり、それを再生産することである。

 例)三島由紀夫の文章には明確な美意識があり、その美意識に
   引っ張られる文章である。
   (アーティストは美意識をはっきりさせる必要があり、
    漠然と読みをしていても伝わらない。)

 ・日常的な心情、感覚、思考ではなく、普遍性の高い共通項を
  鋭く見つける。

[Ⅱ]朗読における"助詞"のあつかいについて
 (1) WA~はの作り方、Wのかまえをしっかりとする
   Ga~が、 No~の、 Ni~に、O(Wo)~を
   「立派な人」
   「葉っぱ」
    竹/桜/出っ歯
   それは これを つかいます

   語頭や「~は」が弱くなってはいけない。

   「私は」Wa→内性してしまうのはダメ
   それは これです → これです

   No~の 
    Nの位置から母音の「お」懸壅垂の所へ戻す。
    左右の乳様突起めがけて音を出す
    音声意識は懸壅垂、言語意識は前後におく

[Ⅲ]語と文の朗読法
 「むかし、むかし」
  1回目の音と2回目の音は違う(同じ音は続かない)
  自分のイメージや思っていることを出しても表現されているとは限らない。

 朗読では、句読点はオーソドックスに読む(思い入れはしない)
 音にしても文にしても、人の書いた才能の現れであり、人格を超えた
 エネルギーなので、他人が勝手に変えない。

 「むかし、ある国の 田舎に お金持ちの 百姓が 住んで いました。」
  助詞をたてる方法をつくる。

 ◎強調しすぎて、押しつけず、聴いている人が想像できるような
  読み方をする

 「むかし、ある国~」
 今から離れた昔をさすのであり、今を意識せず、適当に昔をバーチャルでつくらない。
 日本ではない国であり、勝手な思いこみでバーチャルな国をつくらない。

 「金持ちの百姓~」
  自分がはっきり分かるように自分の身体に伝える。
  頭でなく身体に納得させる。
   
 文 読みながら、次の言葉をつくる
 助詞 つなげるもの
 語尾 です、ます、した、しょう しっかりという

◆本日の磯貝語録
 朗読の第一歩は助詞の扱い方から