歌発声中級(5/31)                             《音楽系》

5月31日(木)歌発声中級

◎ストレッチ(各自)
◎試唱会 ピアノ合わせ

◎試唱会
 1.Aさん "Tacea la notte placida"/イル・トロヴァトーレより
 2.Bさん "Die Lotosblume"/R.Schuman
 3.Cさん "椰子の実"
 4.Dさん "川の流れのように"
 5.Eさん "もう恐れはしない"/「カルメン」よりミカエラのアリア
 6.Fさん "Sposa son disprezzata"/A.Vivaldi
 7.Gさん "Lasia chio pianga"
 8.Hさん "O mio babbino caro"/Puccini

◎試唱会の歌で個人レッスン
 1.Aさん(磯貝塾長)
  へそを押したまま歌う/お腹のささえを入れる
 2.Bさん(磯貝塾長)
  左手は後腰、右手で顎を押しつけるようにしたままで歌う。/のどを開ける。
 3.Cさん(森下講師)
  上唇を使って歌う。鏡を見ながら歌う/自分の外の実感で歌う。
 4.Dさん(森下講師)
  拍をとって歌う。口をもう少し開けて歌う。
 5.Eさん(磯貝塾長)
  歌(内容)/ことばの意味をもっと頭で描いて。
 6.Fさん(森下講師)
  音楽的リズム感を持つ/拍と響きを正確に。
 7.Gさん(磯貝塾長)
  歌うとは、喉、耳の上、おでこのどこかにある。この曲は、耳の上で歌う。
 8.Hさん(森下講師)
  ピアノを持って歌う/顔や肩で歌い、喉をしめない。
  前奏を聴く。

◎講評
<選曲について>
 (磯貝塾長)
 ・高望みの曲を選ぶのは、とても良いことであるが、負けてしまうのは良くない。
 ・自分のレベルにあった自分の曲を作っていく→できる曲をつくってゆく。
 ・人前に立つと言うことを考える。聴いてもらえるというよろこびを持つ。
 (森下講師)
 ・チャレンジできる曲を探すところから始まる。
 ・人に聴かせる歌にしていく。

◆本日の磯貝語録
 「この曲はうまく歌える」という歌をもっているということは、
 とても重要なことである。  

歌・演奏(5/31)                               《音楽系》

5月31日(木)歌・演奏

[1]音声データの録音 part2 担当:蔭山洋介
  録音者 Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、

[2]胸声の矯正
 ・日常の再現=自己実現
  "芸"とは自己実現ではなく、日常性から離れたところである規制(規則)を
  乗り越えた時に出てくるものである。
  テキストまたは条件に対し、
   ①体の適合
   ②頭の適合
   ③感情の適合力
  が必要。

  心、技、体がバラバラではうまくできない。どうやって結合させるか、
  そのため結合させる脳の回路をつくること→反復を正確に。

 <胸声の復習>
 ・喉を下げて動かさないようにする。
 ・喉を下げても音は落とさない。楽器は上下に長くするイメージで。
 ・下顎と舌の分離
   下顎の置き方をマスターする。舌のコントロール力を上げる。
 ・舌は狭くする。舌小帯を意識すること(使う)。

[3]歌唱練習(オルフェオ)
 ・"io son pureil tuo~"の部分で喉が浮かないように。
  下顎、頬、顎関節をしっかり意識する。固定するが、停止しない。
 ・高音部に移行するとき、のどをしめない。喉は開けたままで息を通す。
  息でもっていく(上でなく前に流す)。
 ・喉の鳴りを胸に降ろす(胸前骨を響かせる)。

 ※声楽家は管楽器の人達の音合わせの感覚に近い。

 <胸声共鳴発声のポイント>
 ①喉を降ろす
 ②下顎の意識
 ③懸壅垂から軟口蓋の位置
 ④声帯の閉じ方
 ⑤口蓋翼の閉め方
 ⑥前顎骨の中の筋肉の使い方
 ⑦下半身の支え
   背面腰の支え。膝から下のためにひざを使う。
   支えが浮かないように。鼠径部から下に。

 常に、喉の実感を持つこと。口で喉を感じるのはNG。

 来週から、各自持参の課題曲

◆本日の磯貝語録
 高い声はいってみれば虚の世界。胸声は実の世界。  

俳優発声中級(5/30)                           《ことば系》

5月30日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]ストレッチ+個人強化運動
 Aさん、Bさん→上向きの四つ足
 Cさん、Dさん→四足歩き
※腹筋運動は、足を使った方が早く効果が出る。

[2]「考える」と「思う」の使い分け
 私達俳優は、物事を「考える」と「思う」で、違った状態にして表現できるように
 ならなくてはいけない。

-練習-
・「1,2,3,4,5」を言いながら、思う、考えるをやってみる。

・「1+3」を思ってください。
 「1+3」を考えてください。
 ※答えや感じ方が違う。

◎使っている脳の場所が違うので、思うは漠然としていて消える。
 考えるは、広がりより具体的になり、次に発展したりする。

自分の中の客観性を捉えて考えることで身体におとす。

-実験-
・「赤い花が咲いた」を考えてみる(リアルに感ずる、明確にでる)。
・「赤い花が咲いた」を思ってみる(漠然とする。イメージが浮かぶ)。

◎自分が今、どうだったかを知ることが大切。実態を捉える。
◎考える思考言語が良くできる人は、子音が明瞭である。
◎コミュニケーションは、第三者がいて伝えようとするところから始まる。
◎「青い犬」を表現を変えて出してみる。
◎俳優は、主観的な言語と客観的な言語を使いテキストを伝える。
 情報量が多いものに「思い」という、漠然としたものをのせると
 伝わりにくい。「考える」の思考で発すると、聞いた人がそのことを
 思えるので伝わる。

[3]子音調音(上顎子音-N, L)
 鏡の前に座って、オトガイを押さえて、イ、エ、ア、オ、ウを明瞭に
 出そうとすること。懸壅垂に向かって響かせようと出す。

◎N ナ行、下顎をしっかりとして上顎を舌でなめるようにねばっこく出す。
◎L ラ行、上顎を舌で弾きます。下顎と舌小帯をしめ、ラ、ラ、ラと出す。
※テキストNL系[上顎音子音サンプル]を使って

今の状態で読むとは、実体をつけて思考を入れながら読む。

子音のさばきが出来るかどうかで、オノマトペの意味が変わってしまう。

◆本日の磯貝語録
 人間としてクオリティが高くなること=言語が明瞭になる

俳優発声初級(5/29)                           《ことば系》

5月29日(火)俳優発声初級

1.ストレッチ(戸村助手)

2.講座(磯貝塾長)
 ・"モチベーションを上げる"、"意識を高める"とは
     →緊張を高めることではない。
  ⇒呼吸法とモチベーションを上げることが一致しなければ意味がない。

 ・"自己実現"と"表現"の違い
  他者(他人、ほかの物)の存在を意識する。コミュニケーションをする。
  コミュニケーションをするには、自己意識、他己意識を持つ必要がある。

 ・無意識的な自己を自覚する。
  自己を認識する=自分の呼吸を把握する

 ・<呼吸法>とは、「私」、「他」を認識する、実感するための方法論。
  私を実感する呼吸法⇒相手と交換できる呼吸法へステップアップしていく。

 ◎呼吸法の復習
  ・どこからどこへ入れるのか
    鼻から入れる。肺、腹腔へ入れる。
  ・種類(どこの支えで、どの筋肉を使うのか)
    2種類(胸郭(式)呼吸、腹腔呼吸)

 <エクササイズ>鼠径部の運動(鼠径部の出し入れ)
   座っているときは丹田だけでもいいが、立って動いた時に丹田だけでは
   浮いてしまうので、下半身まで意識を持つには鼠径部の意識が重要。
   骨盤が旋回してしまわないように注意。仙骨でしっかり支えること。

 <エクササイズ2>丹田の運動(丹田の出し入れ)

 ◎腹腔呼吸
   下腹、側腹の支えと運動による呼吸
   側腹筋が重要

 ◎本日の呼吸
   背中を使った呼吸(僧帽筋、広背筋)
   ①肩胛骨の内側にある筋肉を開いたり戻したりする
   ②首の付け根のすぐ下あたりの筋肉。首の一番高いところまで使って開く。
      ↓
   "背面呼吸"という。高い声を使う時に有利な呼吸。

   呼吸が変われば感情が変わる。キャラクターが変わる。

   作業としての呼吸だけでなく、表現に結びつく呼吸法をすること。
   瞬間できるのではなく、いつでも反射的にできるようになって、
   はじめて呼吸法といえる。

◆本日の磯貝語録
 「呼吸法」とは、自己を意識、自覚し、他を認知し交換するための方法。

市民発声・呼吸法(5/26)                         《共通系》

5月26日(土)市民発声・呼吸法

 ・ストレッチ

 ・呼吸運動
  1)腹腔をふくらませながら鼻から吸気。ゆっくりゆるめながら。
   ①鼻から息を吐く
   ②口から吐く
    注:胸ではなく腹にたっぷりと吸うこと

  2)丁寧に丹田を前にふくらませながら鼻から吸気。
   ①鼻からゆっくり吐く
   ②口からゆっくり吐く
  3)左右鼠径部を前下に押し出すように、鼻から吸気。
   ①ゆっくりゆるめながら鼻から吐く。
   ②ゆっくりゆるめながら口から吐く。

朗読発声(5/25)                              《ことば系》

5月25日(金)朗読発声

(1) ウオーミングアップ(各自)

(2)講座「読み聞かせの声とことば」(磯貝塾長)
 至る所で朗読がはやっている。
  ・手軽、やりたい、子供に聴かせたい。
  ・養護施設でボランティア、他。
  ・生涯学習、自己実現等で、手軽に行うようになった。
  ・朗読芸を磨くまでに至っていない。また、事情により勝手に止める。

 ◎芸人はどんな条件でもやるべき事(芸)がやれる人。
  芸能=神事(鎮魂)→であるはずだから、本来どんな世情のときでも芸能はやれるはず
  ◎”やる人が喜ぶ”と”聴く人が喜ぶ”に分かれる。
  芸としてやることと自己実現のためにやることは違う。
  ここでの基本は、他人に対しての出来高(他人が評価)。
           ↓
  ◎相手に伝える、伝わる(自分のためにやることとは絶対的に違う)
   声がいい、悪いではなく"伝わる声"。

 出す側(やる側)、受ける側(聴く側)双方に能力が備わっていて成り立つ。

 受ける側が"受けている"ということを出す側がきちんと見て判断し、
 その場で臨機応変に対応していくことが必要。⇒説得力

 ・いい、悪いというのは自分の中にはない(他の判断)。

 ・自分の意志や意識で対処できない範囲のことは山ほどある。

 ・私自身がどう納得するかではなく、作品をどう伝えるか、伝わったかが大事。

 ・伝えるための朗読を自分の中に獲得していないと伝えられない。

 ・実感のある主観が大事(観念的ではだめ)。身体感覚、そものもになる。

(3)朗読演習
 ・相手(聴き手)を想定してやる(各自個人練習)。
 ・読むのではなく喋る。
 ・自分の中に入れない。
 ・自分が思っていたことと違うことをやる→外でどう聞こえるか

 Aさん:声の大きさをチェック、もっと外にだす。
 Bさん:頭を使わせる、状況の変化をもっと激しく。
 Cさん:自分の思い通りにさせない。自己の"思い"でしない。
 Dさん:自由に。

◆本日の磯貝語録
 芸人にとって必要なことは100%の主観と100%の客観。
 その間を行き来するエネルギー。  

表現・発声クリニック(5/24)                        《共通系》

5月24日(木)表現・発声クリニック

19:10 各自ストレッチ(磯貝塾長による個人指導あり)
    Aさん:股割、ロールダウン&ロールアップ

19:40 稽古開始
 "息"をあわせるということ
  あわせるためには、自分で自分の息をコントロールできねばならない。
  ※息を入れるための絶対条件⇒鼻から入れること。

  息と呼吸は何が違うのか?
  出てきた意見:呼吸 生理運動、ガス交換
            息 感情、精神状態が入った、自律運動

 呼吸エネルギー ← 息 → 気 (→精神、筋肉の動きに派生)
 ※息と腹(横隔膜より下の内臓)は密接している。

 エクササイズ:
  2人組でお互い向かい合い、片方は腹を使って息を入れる。もう片方は観察。
  →次に、息を入れる側は、前の人にわかるように息を入れてみる。
  →今度は、前の人がその息を真似られるよう息を入れる。見ている方も
    分かった時点で真似る。

 ◎気をあわせるコツ
  自分の気(内気)、他人の気(自分以外の外気)とふたつあるが、一度は
  相手の気を受け入れて肯定してしまうこと(順応する)。一旦受け入れて
  しまえば、それに沿うこともできるし、それを誘導することもできるが、
  はじめから拒絶(自己主張)すると反発しか生まれない。

  精神的な気と肉体的(身体的)な気、自分の気と相手の気がずれたまま
  声を出し続けると、結果として声が枯れる。

 ◎息をうまく使うための姿勢、状態
  ①次の状態(立つ、座る、ねじるなど)にすぐ移行できる姿勢。
  ②過剰に見せない、隠さない姿勢。

◆本日の磯貝語録
 ・1.自分の呼吸で気を感じる。 2.自分の気で外の気をとらえる。
  3.その内へ入り連動する。
 ・先ず肯定。

歌・演奏(5/24)                               《音楽系》

5月24日(木)歌・演奏

1.試唱会リハーサル 各自役5分ずつ音合わせ

2.試唱会
 ①Aさん Abendemphindung/W.A.Mozart
 ②Bさん Vorrei そうなってほしい/トスティ
 ③Cさん Plaisir d'amour/G.Martini
 ④Dさん 夏の宵月/平井康三郎 
 ⑤Eさん Liederkeis OP.39 No.1 In der Fremde(異郷で)/Schuman
 ⑥Fさん I mmer leiser wind mein Schlummer/フラームス 
 ⑦Gさん Cing Mélodies de Venise En Sourdine/G.Faure
 ⑧Hさん 翼/武満徹 
 ⑨Iさん Du Ring an meinem Finger/R.シューマン 
 ⑩Jさん Aller Seelen~万霊節~/P.シュトラウス 
 ⑪Kさん えびがはねたよ/三善晃 
 ⑫Lさん An die Musik/F.Schubert

3.講評
 ・全体的にあまり芳しくない。その曲をマスターできていない感じがする。
  やろうとしていることが伝わってこない。"伝える"ということをもう一度整理。
  ⇒自分が事前に納得しているか、演奏しながら納得しているか、その納得を伝える。

 ・もっと息は深く→下腹の息。鼻から吸った息が胸にとどまっている人が多い。

 ・ただ譜面通りの事をするだけじゃダメ→"伝える"という感覚を鍛えたい。
  まずは自分自身をテキスト化すること。自分の状態を適格に捉える能力を磨く。

 ・言葉が流れてしまっている。言葉の意味をもっとしつこく頭に置いておく。

 ・語のもっている意味、感情にもっとシビアになること。

 ・舌の先が緩すぎる→もっと舌の先端をピッとシャープにする。

 ・曲がもつテーマを端的に見つけ出す。伝える頭の回路をつくる。
  →自分がやっていても伝わるわけではない。
  ⇒"伝える"ということ もっと自覚的に取り組むことが必要。

 ・"演奏している"という実感は自分の中ではなく、外につくる。

 ・自分なりの本息にスッと入れるようにする練習
  パッときりかえできるのがプロの演奏家

◆本日の磯貝語録
 演奏は演者の自己中心ではダメ。他己(作品、聴者)中心であれ

俳優発声中級(5/23)                           《ことば系》

5月23日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]西本助手によるストレッチ
 1.股割からかかと(片方ずつ)上げ下げする。
 2.円陣を組んで、両隣の人と手をつなぎ、片脚ずつ屈伸する。
 3.歩く(すり足や、両手を前に出したりなどして)。

[Ⅱ]子音調音練習
 1.両唇音(M, P, B, W)
2.歯茎音(S, Z)
3.上顎音(N, L, D, T, K, G)
  ※テキストを読む

 1.唇運動→奥歯を噛み、唇を閉じて唇と舌を動かす。
 2.顎運動→オトガイを閉じたり、開いたりする。
 3.リップトリル→唇の上下を結んでブルルルとふるわす。
 4.唇を鳴らす(P, B音)→唇をぎゅっとつぼんで勢いよく口を開ける。
 5.鼻音を出す(N音)→鼻三味線をしながら、鼻を響かせる。
 6.舌うち(T, D音)→硬口蓋に向かって舌を打ち付ける。
 7.奥舌を使って(K, G音)→痰をだすような感じで息を喉の奥に当てる。

 ・日常音声と舞台音背の2種類出して日常の子音を舞台音声の子音のレベルまで
  もってきて近づけるようにする。
 ・1人1人テキストを読んでみる。
 ・口唇、舌の運動で、各子音を改めてつくりだすこと。
 ・口の感触と音の実感をしっかりと覚え込むこと。

俳優発声初級(5/22)                           《ことば系》

5月22日(火)俳優発声初級

1.各自ストレッチ
 
2.声の録音

3.講座(磯貝塾長) 呼吸法~腹腔と下肢~
 ☆「表現」とは何か
  相手に伝わること・・・ある目的を具体的に示し、相手と共有していくこと
     ↓
  ・自分の主たるエネルギーを外に出して伝わるように客観化して加工できなきゃ
   ダメ。音のことも、ことばのことも、自分のことも全部客観的にとらえて
   理解すること。

  ・表現とは、社会的行為である。伝えるための何かを自分がやる。
   頭で理解したものを体がする。けれど、自己実現どまりでは「表現」じゃない。
   ⇒主観を客体化していくための技術を身に付けなければいけない。
    ①自分の声をしゃべりながら聞く。聞きながらしゃべる方法を身につける
     (自分の精神状態、体の状態を把握する)
    ②相手が発するものを無防備に自分化しない。すぐに自分の中に入れず、
     一回とめて自分の前に置いておく(→客体化)。
     相手の頭で考える。相手が発したものを客観的に受け止める。

     ことばに意味があるのではなく、音声に意味や内容がある。

  ・聞くために正しい(最も有効な)ポジションを覚える必要がある。
   ⇒呼吸法と密接に関係 人の主観、客観に作用する。
  ・肺呼吸…主観に入りやすい。体内の全体バランスが崩れてくる。

 ◎主観と主体
  主観ではなく主体としての実感を持つ。
  
 ◎呼吸法は"主観"や"客観"がわかるようになるための実感をもつ方法論。

 ☆骨盤を知る(配布資料参照)
  No.259 立った時の後ろ姿
  No.260 上体曲げた時の後ろ姿
  No.261(女性)立っているときの前姿(正面)
  No.262(男性)立っているときの前姿(正面)
  No.263(女性)上体曲げたときの前姿
  No.264(男性)上体曲げたときの前姿

 腹腔内臓、呼吸に関わる骨盤周辺の筋肉を効率よく動かすための骨盤の形、
 傾きを知る。

 ・下肢と上肢をジョイントしてくれているところとしての仙骨

 ・仙骨、恥骨、腸骨の感覚、実感を持つ。

 ・座っているときは、座骨の感覚
  座骨を旋回させると仙骨も連動する。仙骨から座骨をコントロールすることも
  できる。連携して各部が動いていく。

 ◎仙骨実感を持つ
  ⇒腰回りの運動をして、骨盤の実感を強化する。
  恥骨を動かす。上からの実感、下からの実感。
  尾てい骨を動かす。仙骨を動かす。
  動かしながら、自分の意識は体の先端まであること。
  主観ではない自分の部分を育てていく。
  鼠径部を知る
 ☆次回、骨盤くんを教室に持って行くこと。忘れずに。

◆本日の磯貝語録
 ◎音声に意味や内容がある。時には状態や状況をも表現している。
 ◎主観、客観とは自分の身体感である。
 ◎部分、部分だけを知るのではなく、全部が全部に通じることを知る。

歌発声初級(5/19)                             《音楽系》

5月19日(土)歌発声初級

◎音声サンプル録音
  ①名前 
  ②イエアオウ(話し声、自分の考える良く通る声で)
  ③歌(ねんねん~)
  ④雨にも負けず(良く通る声で)

◎発声練習
  ・土踏まずの3点を意識して、首の後ろを長く保ち(顎を上げない)、
   背中を広く使う。
    下から口唇を持ち上げて、リップトリル(音:上から下へ)
    首が緊張しないように。体を使う(呼吸)。
  ・顎をほぐす
    顎関節の周りを両手でもみほぐす。
    チューインガムを噛むように(顎を十分動かす。楽に動かす)
  ・「key」(指1本加えたくらい開けて)
    顎と舌が楽に動かせる状態
     ソ、ファ、シ、レ、ド(最後に伸ばしたとき、下顎が下に落ちる感じで)
    「キ」と「カ」を交互に(ドソミド)
    「Va」 ドドソミド
  注:ファルセットと頭声(ヘッドボイス)の違い→「頭声」は下の音につながる
    ※高音は軽く、低音は重いという感覚。高音は軟口蓋を高く。

コンコーネ1番(男女分かれて)
  ・「vo」で歌う(注:奥歯の上下に指1本はいる位開けて)
  ・「階名」で

コンコーネ5番
  ・ブレス続かない時、はじめは無理に続けない。力が入ってしまうため。

コンコーネ2番
  ・「vo」で歌う
  ・音が上がるとき、足裏を意識して、足裏から背骨通って上に伸びる感覚。
  ・息の流れ(体がやっていることを意識する)
   次に息を吸うまで、息が伸びて(流れて)いるように。
  ・前奏の時に、音楽を自分の中に流し(ブレスを流し)始める。
   <男性>
    ・肋骨周り動かす 背腰に息入れる
    ・椅子に片脚上げて(鎖骨をスッと伸ばす)
   <女性>
・口は縦口(ピングーみたい)でリップトリル
    ・伸ばす音を「カ」で4分音符 ひとつずつ区切って歌う
   <全員>
    ・「Mi」「Si」→「i」のとき固くなる
     「key」のときの下顎が楽に動く感じを思い出して
    ・高音のとき、奥歯の上下間1本分を開けて、音が前に
     「行っちゃった」感じで。

 「5番」
    ・縦口忘れない。
    ・4分休符と2分休符を区別して、ブレスの機会をつくる
    ・高音で上がったポジションのままいく(音が下がってきても)

 「1番」
    ・今日やったことを意識して

 ◎歌っていて喉が楽なこと
 ◎息を吸うこと(肺が息で満たされていると安心する)

 男性のみ
   ・体の実感-首の後ろ2~3cm
   ・「オ」の位置-懸壅垂
   ・ブレスは鼻で
   ・口の中(今使っているところの縦長1/3にする、特に奥)
   ・首骨に響かせる
   ・高音ほど支えを下に    

◆本日の磯貝語録
 後ろに当てると前に行く。下に降ろすと上に行く  

歌発声入門(5/18)                             《音楽系》

5月18日(金)歌発声入門

◎個人音声データ録音

[Ⅰ]「芸としての歌とはなし」(磯貝塾長)
 ・話すときに使っている器官:声帯、舌骨、舌筋→響き:口腔、鼻腔
 ・(歌ではなく)話すときは、音を単音で切ることができる。
  =息は流れているが、意識的に行うことではない。
 ・話すときは、話す側の事だけを考えるのではなく、聞く側、受ける側の
  ことを考えて発する。これが芸のはじまりである。
 ・歌の場合は、発する側、受ける側の間にテキストが介在する。
  テキストによる音楽の命令を受けたときに、どうすれば伝わるのかを
  習得しなければならない。

[Ⅱ]"ハミングとは"咽頭壁と鼻腔を響かせる
  1.舌先で上顎をなめる。口をとじる(空気が口にもれないように)。
  2.鼻骨に音をあてる(他の場所にもあたると響きが拡散してしまう)。
    鼻骨と首の後ろが振動する。

 ◎「さくらさくら」ハミング歌唱
  ・懸壅垂の高さで音程が変わる。
  ・出した音がどこかに当たることによって響く。
  ・響きは、まず口の中でつくられる。喋りの場合(構音のみ)は口の前側(硬口蓋)
   でつくるが、音のレンジを広くしようとすると、口の前側だけでは出せなく
   なる。高い音を出すためには、息を細くしなければならない。そのためには、
   軟口蓋を柔らかくしておくこと。→うがいの状態で歌ってみる。
                         懸壅垂は上にあがる。縦口にする。

 ◎懸壅垂、軟口蓋でつくった音を鼻腔、硬口蓋に響かせる
  響かせる場所によって音が変わる(i, e など)

 ◎歯を閉じて縦口にして歌詞を読んでみる。⇒
   軟口蓋、懸壅垂の動きを感じる。
   軟口蓋と硬口蓋の境目に響きを集めて歌う。

 ◎舌骨はとにかく下げる(上がると喉がしまる)。

 ◎縦口で歌う(前顎関節とオトガイ孔をしめる)。

[Ⅲ]「大きな古時計」による胸声発声と横隔膜下ろしとささえ
 ◎笛をさげたまま、高い音も出す。胸の前側を響かせる(胸声)。
  顎と笛を近づける。

  支えは下でする
   ①横隔膜の真ん中を丹田から下に降ろす(下に向かって距離をちぢめる)。
   ②横隔膜の真ん中を会陰から下に降ろす。

 ◎「小ぎつね」(胸声で)
  譜面に書いてあることを活かすように歌う(守るだけではない)。
  自分が生き生きとする。周りが生き生きとする。

 ◎品質の低いものは伝わらない。
 ◎自分の発している「響き」を聴こうとすること。(鳴りではない)

◆本日の磯貝語録
 芸の道には、「戻るところ(基)」を持つこと、つくること。

歌発声中級(5/17)                             《音楽系》

5月17日(木)歌発声中級
(森下講師)
◎ストレッチ(各自)
◎発声練習
 1)ハミング
  <首の位置>背骨の上にまっすぐのせる。その状態のまま、腹直筋を背中へ向かって
  押し上げる。
 2)ma~  呼気の量を鼻7割、口3割にする
 3)mo~  低音の発声
 4)NeNe・・・  顎は音が下方向へ行かないためにささえる(受ける)もの。

◎試唱会ピアノ合わせ
 1)Aさん "Tacea la notte placida" 3'15''
       ピアニストにきちんと指示をすること
 2)Bさん "めぐりあい" 4'00''
 3)Cさん "もう恐れはしない" ~カルメンより~(日本語)4'30''
       [o]が[u]になる。よく読むこと。
 4)Dさん "Die Lotosblume" 1'30''
       音のチェック、ドイツ語のチェック、息をたくさん流す
 5)Eさん "Sposa son disprezzata" 2'45''
       古典なので、3拍目から1拍目へ向かってしっかりつくる。
 6)Fさん "この広い野原いっぱい" 2'10''
       4番まであるので、かえること。転調する時は、事前にピアニストに
       伝えること。
 7)Gさん "Lascia chio pianga" 4'20''
       レチタティーヴォで休符で休まない。日本語で読んで同じように
       イタリア語で読む練習をする。
 8)Hさん "O mio babbino caro" 1'45''
       Nをもっと利用する。鼻に息が流れっぱなしにするために、ハミングで
       練習してみる。

◎基本暗譜
◎他の人があわせをしている間、どうすれば自分を高められるか工夫すること。

俳優発声実践(5/17)                           《ことば系》

5月17日(木)俳優発声実践

[情の世界の表現](磯貝塾長)
<情>
 ・外国語で表しにくい日本的概念。西洋的な考えにはあてはまらない。
 ・脳の奥のほう(低次脳)に発する精神エネルギー。
  (情動-言葉認知(対他)-社会)
 ・本能を脅かされ、声、感情が発生する。
 ・本能の満足で、動作、声、感情が興る。対他。
 ・認知範囲を超えたとき、他者に対する思考が先んじ、本能情動が分岐。
 ・多数、多者、多物により、社会が形成され、感情が微細化する。
 ・ヨコで考える。社会的関係→情動にフィードバック。
 ・理解できない神秘、雷、水の蒸発→神の領域「崇高」
 ・社会的な感情を個的な「情」で表す例:「切ない」「思う」
 ・感動は「情動を感じた」こと
  情の表現は、日本独特のもの。ex.選挙運動、情実
  情のつくことば 広辞苑で50以上。人間言語。
 ・身体、心を動かすもと、考えるもと。何かをするときのエネルギー。
 ・情を4つに分類した「喜怒哀楽」 日本古来の知恵。
 ・情は分岐しにくい。対人のわけがわからないもの。感情と感覚が一緒になったもの。
 ・西洋的感覚(愛など)が入ってきて、情だけはわかりにくくなった。
 ・自分の中に情があるか?感受できるか、しているか?

 ・情が自分の中にないと他人のものは受けられない。
  情として「喜怒哀楽」を共感する、一緒に感じることができる。

 ・演じ手として、「情」を感じて表現できるか。
  論理ではなく「わかるか、わからないか」の世界。

 ・落語、歌舞伎の台本は、日本人がそのままできるように書かれている。
  情のある芝居、どろどろしている。さばさばしていない。

 ・情を現代劇にできるか考える(ほだされる、しみじみする、つらい、etc)

 ・情から離れた認知理意の言葉には、出す実感がなく、関係の実感しかない。

 ・セリフを情でとらえて出す。普通の言葉を情念に置き換える。

 ・言葉、状態が生き死ににつながっているか。
   例)コーラ2本ください。

 ・計算されていない、考えていない物の中に、情のエネルギーが出せるか。

 ・情の芝居は肚でよむ。情の歌は腹で歌う。あげないで腹の底で「思う」

 ・見たもの感じたものを身体(腹)に落とし込んで、覚えた物をひっぱりだして
  セリフ(ことば)にする。

 ・情報を状態(情態)にする→足を踏む

 ・男が女形をやるとき、女っぽさを出すには、意識も感覚も会陰の位置まで
  降りていなければうまくゆかない(女性は子宮)。

 ・情はえげつないもの。字に書かれたセリフにはそれがない。
  役者は、情の感じをその文字にのせる。音にする→字から飛び出す。

◆本日の磯貝語録
 情は日本人の心性の底にいつもあるもの、消せぬもの。
 通奏低音のエネルギー。  

歌・演奏(5/17)                               《音楽系》

5月17日(木)歌・演奏

◎試唱会のリハーサル(当日の演奏順)
 1.Aさん Abendemphindung/W.A.Mozart 3'00''
 2.Bさん Vorrei そうなってほしい/トスティ 3'00''
 3.Cさん Plaisir d'amour/G.Martini 3'00''
 4.Dさん 夏の宵月/平井康三郎 2'10''
 5.Eさん Liederkeis OP.39 No.1 In der Fremde(異郷で)/Schuman 1'55''
 6.Fさん I mmer leiser wind mein Schlummer/フラームス 3'00''
 7.Gさん Cing Mélodies de Venise En Sourdine/G.Faure 2'30''
 8.Hさん 翼/武満徹 2'30''
 9.Iさん Du Ring an meinem Finger/R.シューマン 2'26''
10.Jさん Aller Seelen~万霊節~/P.シュトラウス 3'00''
11.Kさん えびがはねたよ/三善晃 2'30''
12.Lさん An die Musik/F.Schubert 2'09''
13.Mさん An die Musik/F.Schubert 2'15''

☆必ず横隔膜の真ん中を下げようとする。
 上で歌おうとすると、横隔膜も上がってしまう。
 上の支え(横隔膜)だけでも下の支え(丹田または鼠径部)だけでもダメ。
 つながっていること。

☆中音から高音にかけては、軟口蓋を響かせる。
 懸壅垂で歌っている人がいるが、軟口蓋を高くして歌う。

☆口の響き位置は高くしすぎない。(響き点が広がり音が歪む。)
 下顎を使って喉の位置は下げる。

☆支えは絶対背面。みぞおちをぐっと引き出す。

☆丹田と横隔膜-鼻からブレスでつなげる。
  周りの筋肉ではなく、骨で支えること。

◆本日の磯貝語録
 譜面から早く離れようとすること。

俳優発声中級(5/16)                           《ことば系》

5月16日(水)俳優発声中級

※フォルマントの録音

・ここでは、やることはヤマほどある。その中で、獲得することを決めるのは本人。
 自分がこれだっ!! というものを、パッとつかまえようとする、そのことが大切。
 放っておいても芸はうまくならない。それが芸だ!! 積み重ねて、常に自分を
 追い込んでプレッシャーを与えて、その先に出たもの、それが芸(アート)。

・「いい声」とは、思いではない。音の感覚であり、それを感じ取る感性、特に出す側の
 実感として育てること。

・子音法をやっている。方法はいっぱいあるが、その中で、自分にとって"この音だ"と
 いうものを見つけ、つかまえる能力。音で考え、どの音が良いものか、どの音がよく
 聞こえるか、実感することを覚えていく。

・感覚を磨くには、プレッシャーと解放が一番。ムダなものをどんどんそぎ落としていく。

・感覚がいい=感性がいい

・感覚的になればなるほど、自分は消えていくが、感情的になると、自分は
 肥大化されていく。

<子音 サ行構音>
◎「さししめします」と言ってみよう!
 この音をクリアに出そうとすること。語の音を、感情の「さししめす」という
 意味からではなく、語音の音の感覚で出すこと。自分の出そうとする音に対して
 プレッシャーを与えること。

・子音構音は常に、唇と舌と下顎の実感をつかむこと。

テキスト 図8-40参照
・下顎にオトガイ舌骨筋と言う筋肉があり、それをしめる(下げる)ことで
 喉が開き、口の中の空間が広くなる。響率があがり、S音が楽に出せるようなる。
 オトガイ舌骨筋をしめるには、舌骨をゆるめず、左右を内側にしめ、上に浮かないよう
 訓練すること。

・舌骨コントロールを鍛えるには、舌の裏側(舌小帯)を意識しながらオトガイをしめ、
 後ろ首で支えるようにして覚える。

・テキスト サ行調音①を構音。
 ※鏡を見ながらチェックする

・やりすぎると喉が枯れる。普段意識しないプレッシャーをかけ、声(音)を
 出しているので、丁寧に注意して行うこと。

・Sと言うデザインをして、これからサを描き、発語する。

◆本日の磯貝語録
 「感覚の頭」を育てる。

俳優発声初級(5/15)                           《ことば系》

5月15日(火)俳優発声初級

1.ストレッチング<戸村助手>
 上半身を中心に伸ばし、実感を目覚めさせる。
 鼠径部のストレッチ。実感。

2.声の録音
 1人ずつ課題を録音

3.講座「呼吸法-腹腔部のうごきと呼吸」<磯貝塾長>
 ・各自の声、ことばに対する意識について、1人ずつ述べる。
  (基本的に無意識。何かすると浅くなり息が上がってしまう。
   お腹が固くなる。)
 ・自我の"自"とは"口"のこと。
 ・自分でなくすためには、口の奥を響かせる。
  自分の体感が増し、実体に近づく。
 ・自分の思ったことがそのまま伝わるわけではない。
  それを伝わるものに仕上げる。その基本が呼吸法のマスター。

 <呼吸連動資料について解説>
  呼吸資料①について解説
  呼吸資料②について解説

 ◎臓器をとらえること
  臓器をよくうごかせる様にする。固定してしまわない。

 ◎鼠径部、丹田について(運動)
  丹田を指先で押し、それを押し返す。
  丹田呼吸2種類実践。
  側腹、上腹についても解説、実践。

 ☆骨盤模型と図を次回もってくる。

◆本日の磯貝語録
 自我の"自"とは"口"のこと。
 ◎声・ことばを発し、動き回っても安定していられる呼吸法が
  磯貝メソッドの呼吸法。

朗読の声とことば(5/13)                          《共通系》

5月13日(日)朗読の声とことば

朗読表現
 ・個的な表現、私語で読まない。
 ・自己発散、自己主張(私の話し言葉や私の感情がでる)から、
  他人の共有できる領域で行う。
 ・語尾、文尾は個性化し易いので、自分化しない。
 ・アクセント、イントネーションは多少大きめに。

 イワンの馬鹿 (2)「ところが~こうして彼らは別れました」
  全員で一文ずつ読む(輪読、素読み)

 Aさん:「ところが、それを年よった悪魔が見ていました~。」
     文頭の1語を出すとき、充分に気を遣うこと。
     句読点の使い方。(。、は違う)

 ・「ところが、それを~」
  ”が”から”それ”の間にうねりがある
 ◎語のつなげ方でリズムをつくり出すことが出来る。

 ・「ところが/それを~」
  言葉のリズムは止まらない。とめてはいけない。
  2拍子の1の間に2が始まり、連続する。

 ◎文の句読点は、音読文とする場合は文字文の機能とは別の働きが
  発動されなくてはいけない。
  それは、句点[。]の場合も、単に文の集結にせず、間の取り方を
  様々変え(読点[、]は当然のことで)ある固有のリズムを生みだす
  記号となる。そのため、文が生き生きとしたものとなる。

◆本日の磯貝語録
 文字ことばを音読するとき、句読点でリズムを生み出さないと、
 生きた立体感あるものとならない。

俳優発声上級(5/13)                           《ことば系》

5月13日(日)俳優発声上級

[Ⅰ]「身体基礎表現」
  「歩く」
  ・舞台俳優は空間的感覚を体を動かすことで見つける。
  ・中心ライン(人中、喉、みぞおち、丹田など)は、中に入れずに外へ出そうとすること。
  ・重心を降ろす。
 
 1)両手直立歩行
 2)両手水平前出し歩行
 3)両手垂直下方歩行

  ※座っていても身体的な感覚をつくる

[Ⅱ]セリフ学("桜の園" チェーホフ作)②p17~p24
  ・2回目以降の合わせ稽古は、現在の本息でやること。
  ・聴き側は、欠点、弱点、あら探しに走らず、演者の息を探す。

  ◎朗読→自分づくりと実感づくり→「対話へ」→相手ゼリフの聴き方、受け方→
   「日常会話へ」→意のある喋り

  ・俳優さんはその場で変えていく
  ・読み方を決めてしまわない。受け答えをつくっていく。
  ・セリフを常に同じ状態では読まない。決めてこない。言葉の型にはまらず
   自由であるべきである。

 (1)p17~p24、アーニャ、ワーリャ
   Aさん:相手役のセリフを受けるとき、必ず息を下げる、息を止めない。
      (原則として、喉を開けるべき)
   「疲れたわ」「そうでしょうとも」→息が流れていない。

  ・相手役セリフは、特に横隔膜をゆるめて受ける。
  ・怒ったセリフは、日常の怒りに入り込まない→別感情
  ・"考える"芝居は適当にしない。漠然と考えないで、一点に集中し、
   他は緊張せず速く考える。

 (2)女性3人組、男性2人組で読み稽古(グループ)
  ・同じ役はひとつもない。必ず違った人間をつくる。
   芝居は役を深くして→知性、職業、価値観が異なる。
  ・役をユニークにする。
   (この人と違う役をつくれる。一語一語をそれぞれの役としてつくれるか)

 次回、男性は今日練習した場所 p110~p115
    女性はトロフィーモフとの掛け合い p87~p92
       ペーチャとの長い話 p72~二幕の最後まで

 呼吸の問題が全員にある。すぐに本息の領域に入る。

◆本日の磯貝語録
 リアリズム演劇は、全てのセリフの意味を理解し、意識化する。
 次に、そこからなるべく早く解放され自由となること。

市民発声・呼吸法(5/12)                         《共通系》

5月12日(土)市民発声・呼吸法

 ・ストレッチ
  立ったまま、腕から肩へ
  座って開脚からのストレッチ、片脚ずつストレッチ、股関節ストレッチ
  股割をする

 ・録音の前の練習をして、軽く母音の練習

講座「呼吸法訓練」(沖田講師)
 ・呼吸資料をみながら、横隔膜の運動(横に開くように)
 ①横隔膜呼吸15秒
   最終的には30秒息を吐き続けられるように
 ②鼠径部呼吸
   吸うときに鼠径部を押し、運動と呼吸を
 ③丹田の出し入れ運動
  1)吸ったときに出し、吐くときに引っ込める
  2)吸ったときに入れ、吐くときに出す

 Aさん:単語テキストの音読
     筋トレ→うでを立てて、ひざをつき足を上げ組みキープ
 Bさん、Cさん:沖田講師による呼吸の練習

朗読発声(5/11)                              《ことば系》

5月11日(金)朗読発声

(1) ウオーミングアップ(各自)

(2)音声録音(5種の録音)
 ・母音3種:「イー、エー、アー、オー、ウー」単音で一秒ずつ
  ①普段の声
  ②良く通る声
  ③調音図見て
 ・歌:「ねんねんころりよ、おころりよ」
 ・朗詠:「雨ニモマケズ風ニモマケズ」

(3)朗読パフォーマンス(子供達に絵本を見せて語りかけるように)
 ①各自朗読する個所を決める。
 ②①で決めた個所を口パクで全身アクションで朗読する(鏡を見て)
 ③②の成果をひとりずつ発表(声あり、声なし)

 ※アクションをおこすことで感情を明確に実感する。

 Aさん:アクションをすると、声がおろそかになったり、流れが途切れる。
    お客さんを見られなくなる。
 Bさん:声なしで鏡で練習すると面白くない自分がいる。上半身だけ
    顔もワンパターン振り付けのよう。頭の中で読んでるリズムが
    一緒だから面白くないのでは?語る事を意識しなくなるせいで
    リズムが同じになるのでは?
 Cさん:平面的にしか動けない。アクションを考えることで、絵本の絵を
    しっかりみたり、動作を考えるきっかけになった。
 Dさん:数字を表現するのが難しい。

歌・演奏(5/10)                               《音楽系》

5月10日(木)歌・演奏講座

「音声データの録音」(担当:蔭山洋介)

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
 首周り、肩胛骨、脇、背中など。肩入れ、足の付け根を動かす。
 胸声で使うところをマッサージ。

[Ⅱ]発声及び予備体操
 (1)鏡を見ながら舌小帯を奥に入れる練習。舌は細く!
 (2)喉を開ける練習
   下顎を入れる。舌を前に出してはダメ。
   発声~のどから胸に響かせる。
   ~胸が響いてるかどうかを捉えることが大切。
    人によって意識のもって行き方は違うので、自分の場所をつかむ。

[Ⅲ]歌唱練習 「オルフェオ(グルック)」
 ・響き位置を捉えて、響き位置の音楽を聴く。
 ・胸声の響きは圧倒的に前。
  (前の響きが作れれば、自分の意識が別の場所でもかまわない。
  人それぞれ自分の音楽を感じやすい位置がある。)
 ・聴いている人に"胸声は前の方が響いている"ということが伝わるように
  "演奏"というのは、「私の響き」と同じ物を相手に感じさせること。
  聴きやすい音を伝えること。
 ・ひとつの音を出しているときには、常に次の音に意識が行っていること。
  プツプツ切れるのは、音楽のセンスが悪い。
 ・フレーズの終わりで後ろに引かない(情緒的にゆるめない)。
  引いてしまうのは、日本人の日常生活の悪い癖。
 ・胸声をセッティングするというのは、1/100レベルの緻密さを持つということ。
 ・演奏家は、聞こえない音を聞けなきゃダメ。笛(喉)の状態の意識を持つ。
  次の音を出す前の状態を聞く力が必要。

◆本日の磯貝語録
 メロディを追いかけない。響きだけを追いかける。響き位置で聴く。

表現・発声クリニック(5/10)                        《共通系》

5月10日(木)表現・発声クリニック

[1]フォルマント分析の個人別音声録音を行う。(全員)
 1.通常の声・・・イ、エ、ア、オ、ウ
 2.良く通る声・・・イ、エ、ア、オ、ウ
 3.調音図を見て・・・イ、エ、ア、オ、ウ
 4.普段の歌・・・ネンネンコロリヨ、オコロリヨ
 5.良く通る声・・・雨ニモマケズ風ニモマケズ

[2]生活日常会話のことばと声-2
 (2)話しかけ語
   格上のことばと同格のことばはあるが、格下に向けてのことばは
   大変に少ない。

  ◎自分主体のことばしかない。この自分主体の言葉は、発散言語になってしまい
   相手の答えを予測していない。そのため、一方的言語でコミュニケーション
   とはなりにくい。この話しかけ語を使って正確なコミュニケーションできる
   発声、発語を出来るか?
  ◎「今いい」、「今いいですか」 同じ”いい”という文字でも使い方、もしくは、声が
   同じで、意味が変わる。これでは言葉がくずれるのは当然。

 (3)接続語、つなぎ語
   あまり特殊なものはない。身分差、性差もない。
  ◎言語が自己中心になると、聞かせなきゃという意識がなくなる。
   そのせいで声が低下する。

 (4)受け答え語
   身分差が出てくる。

  ◎自分の言語を客観化して見てみると、言葉をいかに私有化しているかがわかる。
   言葉を客観化することで、自分がわかる。

  ◎現代日本人は、自己の意識、想いなどの違いが声の違いとして現れにくい。

◆本日の磯貝語録
 自分の言葉を客観化すると自分がわかる。

俳優発声中級(5/9)                           《ことば系》

5月9日(水)俳優発声中級

19:00- 個人ストレッチ
19:30- 言語について(磯貝塾長)

・言語には
  内言語(内声、自己言語)-あなたの内側の考えの語
  外言語(外声、他言語) -あなたの外諸物の考えの語

・この2思考で、人間は生きている(当然、内外を行き来している)。

・俳優は、他人が考えて文字化(台詞化)した内言語を、一応自分化して
 再生産し、今、あたかもあるように表現して出すのが仕事。

・文字言語は、どうにでも作れる。この「どうにでも」(どうするかはセンス次第)を様々に多様
 に表現できるのがアーティストである。

◎難しい内容を簡単な文にして書けるのがうまい作家。
 渡された台本を分かりやすく伝えようとするのが良い役者。

・「聴き手の頭」になって演じ、聞かせる事。「書き手の頭(考え)」では、
 作品を分析理解できるが、役者自身の身体が演じるものになりにくい。
 双方、各々次元のちがうこと。

・聴覚的、視覚的に何を出しているのか、明確に客に分からせるのが俳優の責任。
 内言語に入りすぎないこと。

・「おまえを」の「お」と「を」は仕事が違うので音が異なる。この違いが
 分からないで意味の違いを表そうとしても、客には伝わらない。

・俳優は、具体的であるべき。そして、明確のままにしない。俳優の考え方は、
 「あ」は「あ」だし、「い」は「い」だしと、明確なこと。

・音声が状態にのっていないとうそくさい芝居になる。感情をおこしてから
 演じるのではなく、書いてある文字から感情をつかみ、はき出すこと。

 <子音演習-S行、Z行構音>
  S  サ行が苦手な人は、喋り方がうまくない。
     唇を動かすクセを付けることが必要。

・セリフ劇で大切なのは、声と言葉と身体。そして声と言葉が出てくる出口と
 入り口→口 これがとても重要→はじまり。

◎音声には「重い、軽い」がある。重いS音を出すには、舌を前顎からオトガイ筋に
 力を入れて話し、息を歯茎に当てる。

・S音は、上の歯と下の歯が接した摩擦音。

・テキストを「読んで」もうまくはなりません。しかし「発語していくこと」で、
 身体的負荷をかけ、舌や顎が発達してうまく伝える様になる。

◆本日の磯貝語録
 音声には「重い」「軽い」がある(気持ちが音を重くするのではない)。

俳優発声初級(5/8)                           《ことば系》

5月8日(火)俳優発声初級

<戸村助手>
・ストレッチ
  首、背中、上体、下半身のストレッチ。
  ペアになって、相手が触ったところを意識的に伸ばす。

<磯貝塾長>
・前回の復習 ~呼吸について~(意識呼吸と無意識呼吸)
  呼吸運動によってエネルギーが生み出され、又、エネルギーを使う。
  無意識呼吸は必要最低限のみ。より大きくエネルギーを使いたい→意識的
  ⇒"呼吸法を学ぶ"というのは、呼吸運動を意識的に行う方法論のこと。

・配布テキスト「呼吸法訓練テキスト」より
  肺胞は収縮性のある内臓器が下方に下がり、連動して横隔膜が下がって
  スペースが広がることにより、肺胞がふくらんで空気が入る。
  口から吸うから入るわけではない。
        ↓
  どうやって呼吸すればよいか
   ※横隔膜は自分では動けないため、まわりの筋肉に
    ひっぱってもらう必要がある。
        ↓
     (1)腹腔部呼吸
     (2)胸背部呼吸

◎呼吸法訓練 実践
  呼吸法の原則=絶対に鼻から吸うこと。
        ※口から吸うと、声帯を空気が通り声帯がかわく。
        ◎口は消化器官。呼吸器は鼻。

  鼻は、自動的に開いた喉とつながる。まんべんなく肺に入る。
  鼻と喉が開いていればいい(あくびが出る状態)。
  吸い方がまずいと、正しく吐く(声を出す)こともできない。

1.(Ⅱ)胸背部呼吸
 ①肋骨呼吸
  みぞおちの高さで、横隔膜を横に張り出す。この運動が第1原則。

  まずは各項目([Ⅰ]-①-(1)、[Ⅰ]-②-(1) etc)の(1)の運動ができるようになること。
◎物事を意識的にやろうとする時、頭頂部まで意識を持つこと。呼吸の時も

  頭頂部が自分の身体の一番上であるということを意識できるようにする。
  頭頂部まで意識をもっていけるようになると、自然と鼻が開くように
  なってくる。

 ・表現は意識の問題。感情の反射ではない。
  人に伝えるためには、高いエネルギーが必要なので、
  意識が全身にまわってなければいけない。
         ↓
  呼吸によって自分の身体の細部まで意識できることを基に
  "表現呼吸法"をつくり上げてゆく。

 ・人が聴きやすい安定した声を出そうと思ったら、あまり高い声でない方がいい。
   低めの声。

 ・音は振動。自分の身体が振動する声をつくる。自分が納得する声=自分の身体が
   振動する声。

2."腹腔部呼吸法"
  消化器の外側にある筋肉を収縮させ、内部の消化器を移動変形させ、
  横隔膜を動かす(下にひき降ろす)。
  胸背部だけを使うときより即効力、持続力が高い。

 ①鼠径部呼吸
  いすに浅く座る。鼠径部の筋肉を出したり引っ込めたりする。
 ②丹田呼吸
  恥骨と鼠径部のちょうど真ん中(1/2位)の丹田の出し入れで呼吸。

 (1)の運動と呼吸運動の連携が(2)、(3)
 さらに、それに声を出すことをプラスして、呼吸運動と発声を結びつける。

◆本日の磯貝語録
 人が生きる(生体)という事は、安定固定したものはなく、いつも動き
 変化している。それが止まった事を死という。
 ◎呼吸運動大原則① 必ず鼻吸気をする。