歌発声初級(6/30)                             《音楽系》

6月30日(土)歌発声初級

☆息を吹く(椅子に座って)
 ・アンダーバストの脇に両手をあてて、歯の隙間から息を出す。
  そして、鼻から吸う(頭のてっぺん、座骨、足の裏を感じて)
 ・吹き矢を吹くように、目標を定めて瞬発力で息を吹く。
  鳩尾付近で一番力が入るところを触りながら(ここを意識)
 ・上記の部分と丹田を意識して息を吹く。

☆発声
 ①椅子に座って
  「リップトリル」ソ→ド(スライド)※顔をゆっくり左右に振りながら
   (息を吐ききらない。吸うとき、体が広がる感じで)

  「Ka」
  「Ho」(スタカート)※吹き矢のイメージで
      顎をゆるめない、しっかり開ける、舌先、顎先を意識

 ②立って
  「マメマメマメ・・・マ」※鼻を開けて
  「パパペパ パパペパ パパペパ プ」足踏みしながら

  「Ya」
  「ギギ ガガ ギギ ガガ・・・ガー」
  ※「i」の母音のとき、上下の歯の間 隙間をあける
   (つけると力入ってしまう)

♪アニーローリー(階名)
 (座って)
  ・2小節目ドドとオクターブ上がるところ、吹き矢のイメージ使って
  ・息の流れを使う
 (立って)
  ・最後から2小節目のドドと上がるところ
   下のドと同じ位置のままで。
  ・高くなると大きくなるとは限らない。歌詞がついたときのことを
   考えてみるとわかりやすい

♪コンコーネ1番(足踏みしながら)
♪コンコーネ5番
  前奏2小節で統一

♪伴奏合わせ(個人)
  コンコーネ1、2、5番より1曲とアニーローリー

◆本日の磯貝語録
 歌は息を吐くより、吹くか、流す様に。

歌発声入門(6/29)                             《音楽系》

6月29日(金)歌発声入門

磯貝塾長
◎ウォーミングアップ
 -ハミング
  ①口を閉じ、鼻を鳴らしながら息を吐く(いろいろな高さで)。
   首に力を入れないこと。
  ②下唇を前につきだし、息を吐く。音を刻まず、一息にスケールを行う。
   鼻は閉じる。"u"音で。
 -喉頭をおろすように口を開ける→そのまま声を出す。
     ↓                 口の中全体を鳴らし、口から息を出す。
  舌が奥へ引っ込む、降りる。

◎「さくらさくら」
  喉を降ろしたまま歌う。ブレス(鼻)の時に喉を降ろし直す。

◎「茶摘み」(ふたり組で)
 喉を触って確認しながら歌う。

◎「小ぎつね」
 ①歯の間に指1本くわえて喉を降ろして歌う。
 ②指はくわえず、同じ幅だけ開けて歌う。

◎「大きな古時計」
 うがいの要領で息を吐く。上顎の前側に息をあてながら、喉を降ろして歌う。
 喉は下(鳴り)、息(響き)は上、前へ。
 ハミング…鼻から息を出す。

◎「さくらさくら」
 鼻と喉両方を開けて息を出す。鼻が閉じると音が低くなる。

◎「夏の思い出」
 喉を降ろす。息は上。

試演会の曲
 ひとり2曲を決め、ひとりずつ合わせ。
 Aさん・・・「小ぎつね」「大きな古時計」
 Bさん・・・「さくらさくら」「大きな古時計」 鼻の前に息を流すこと
 Cさん・・・「大きな古時計」「さくらさくら」
 Dさん・・・「夏の思い出」「大きな古時計」
       下顎に止まっている音、息を上顎までもっていくこと。
       鼻に抜くことも覚えること。

◎喉を降ろしたときは、鼻を完全に閉じないこと。喉への負担が大きくなる。
 ・ハミングで鼻から息を出しながら、歌う練習
 ・下唇を前へつきだし、口から息を出しながら歌う練習
  これをやって、鼻と口両方から息を出せるようにする。
 ・口を横に開くと喉が上がりやすいので、縦口にする。
  これでi、e、a、o、uが言えるように。
  特に「u」は喉に戻すようにするとよい。

◆本日の磯貝語録
 喉を降ろし、息は前へ押し出す。口の中、喉の中をどう響かせるかで
 歌の質が変わる。

歌発声中級(6/28)                             《音楽系》

6月28日(木)歌発声中級

[1]ストレッチ(各自)と発声練習
  母音を縦に作る。高音になったら、背骨は上へ、腰は下へ引っ張る。

[2]テキストを歌う
 ①フィガロの結婚
  ・デュエットなので、合わせる箇所はふたりの息を合わせる。
   待たずに自分からしかける。
  ・ふたりずつ(フィガロ、スザンナ)で歌う。
   Aさん:手のひら、ひじを使う。「何を計っている」のか?
   Bさん:歌っている間に、重心が上がってくる。
  Cさん:ブレスは、次に行けるブレスをする。
   Dさん:歌を歌う時の笑顔を研究する。

 ②Anna Bolena
  ・レガートに歌う曲である。音楽をゆする。
  ・ひとりずつ歌う。
   Eさん:音、ことばのチェック。
   Fさん:息が無くなったら、腹と胸郭を伸ばす。
   Gさん:ハミングで歌う。
       agilita(連続装飾)は、階名で練習する。

 ③ミニヨン
  ・目標を持って歌う。例えば、誰かのために歌うなど。

 ④Romeo
  ・ピアノを持って歌う。出尻でひざの下に向かって歌う。
  口の中を鳴らさない、息を前に出す。

 ⑤フィガロの結婚
  フィガロ:しっかりした声を聞かせる。胸、背骨を響かせる。
  スザンナ:ひざから下に向かって歌う。芝居の雰囲気にならない。

◆本日の磯貝語録
 芸は身に付けて(例:テキストは必ず暗記する)、はじめてものになる。
 (早く覚えるため、自分に合った方法を発明する)

歌・演奏(6/28)                               《音楽系》

6月28日(木)歌・演奏

[1]ことば構音と舌の関係
 ・舌芯をとらえる(舌の中心線を捉える。舌裏の中心線を捉える)
 ・舌面の意識
   日本語の舌面意識は全体的に広い。広いと情念だけになってしまう。
  ◎情動と感情は違う。
 ・オペラのアリアを歌うならば、舌芯をとらえて舌面を狭く作る
 ・舌面の中心線意識と、上顎中心線、鼻中隔中心線、下顎骨中心
  および喉頭中心、胸骨中心を一線につなげる。
  感覚および実感を育てること。

[2]個人曲(Aria)指導
 ・Aさん
   雑音が多い→呼吸の問題、ポジションが高い。
   重心が高くなっているため、息が続かなくなっている。
   喉から上に上げて作っているので、胸からみぞおちに向けて作る。
   何かをしようとしない。息の流れでやること。鳩尾に重心を降ろす。

 ・Bさん
   アリアをやるときは、なるべく自分の日常を持ち込まない。
   どの音を響かせようとしているのか自分で決めないと、漠然とした音になる。
   ロングトーンの練習が必要。次の音に行くとき、ポジション変化をしない。
    舌の扱い 
     ↓
   言葉のためには、舌の動きは柔らかい程良い。しかし、音のためには
   舌がやたら動かないほうが良い。

 ・Cさん(2回目)
   フランス語が習得できないため、曲をかえた方がいい。
   低い音を作れるような曲。フランス語はまた別途やりましょう。
   次回、別の曲で優先的に練習。

 ・Dさん(2回目)
   鼻に抜かないで、口から息を前に吐く練習。
   下顎押さえて、オトガイ閉めて、息をしっかり前にだす。口の外側へ。
   お腹ゆるめない。最後までしっかり支えること。
   余分なこといっぱいしてる。上に上に動いてしまってるので、
   息だけでやること。

 ◎胸声のための発声法
   まずは、鼠径部までの体の支え。

◆本日の磯貝語録
 舌芯をとらえる。中心感覚を持つ。

俳優発声中級(6/27)                           《ことば系》

6月27日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]床打ちと中心取り
  何もないところから表現は創り出す。形はつくることができるから壊せる。
  まず、形(カタ)を自分ができること(創れる)、それを増やしていくことが
  修行。ことばも形。

 ・生きている以上影響しあっているのだから、自分を良い方向にもっていくよう
  エネルギーを高めていくこと。

[Ⅱ]子音調音-拗音仕上げ
 ・拗音は、上顎を使うこと。ヤ、ユ、ヨが基本になって、先に子音がつく。

 ・話をする時に、下唇をきちんと使うには、オトガイ筋と舌を使う。

 ・子音調音テキスト Ky Gy Sy Ny Hy Ry My Py を各個人で全語調音練習

 ・上顎を息が通った母音で出せるようになると、子音がよくなります(子音をしっかり
  構え、息は高く流す)。

◆本日の磯貝語録
 ただただやるのではなく、その先をみてやりなさい。

俳優発声初級(6/26)                           《ことば系》

6月26日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ(戸村助手)
 ①首のストレッチ
 ②腕、肩のストレッチ→横に倒し、側筋を伸ばす
 ③肩胛骨を広げる→8の字を描き、腰もゆるめる
 ④手を後ろに組み、上半身を脱力して降ろす→腕を前にもっていきストレッチ→
  ロールアップ→手を後ろに組んだまま胸を広げる
 ⑤肩をほぐす
 ⑥骨盤を大きく揺らす
 ⑦鼠径部をまわして動かす
 ⑧そんきょの形で肩入れ
 ⑨骨盤は正面出っ尻で左足つま先を正面、右脚つま先を斜め45度で重心を右に
  降ろす。→右足つま先を真横、胸も右に向けて同じこと→さらに上半身も右真横
  にして左足かかとを上げ重心を右に下ろす。逆の方向も
 ⑩股関節、足の付け根をゆるめる
 ⑪前屈(座骨を確認しながら)
 ⑫足指の間に手指を入れ、まわす
 ⑬座った状態で手を後ろにつきかかとを上げて太もも前面を伸ばす
 ⑭膝を開いた正座で、手の平を暖めてから床に付け、重心を手の平にかける→
  床打ち(片手を腰の後ろにもっていき、身体を調整するとやりやすい状態が
  見つかる)

 ・音をする芸は、受けることができなければ発することができない

[2]呼吸とささえ法
 ささえ位を9種替え、下の詩を歌読みしてみる。
  青柳の若葉
  風にそよぎけりな
  えりな風のうず巻きて
  若葉空に舞ひ舞ひつ

  呼吸ささえ法:それぞれの呼吸法で上のうたをよむ
         ※声をきかせる。息を流し続ける。
  1.鼠径部を息を吸って出し、保持しながら吐く
   ※はじめから自分でつくってしまわないで声によって自分が変わって
    くるようにしたい
  2.鼠径部を息を吸って引いて、保持しながら吐く
  3.丹田を息を吸って出し、保持しながら吐く(足をつかわないとできない)
  4.丹田を息を吸って引き、保持しながら吐く
  5.横隔膜をひらいて保持しながら
  6.側腹を張って保持ながら(吸った時張る) 支えは背部側で
  7.側腹を張って保持ながら(吸った時引く) 支えは背部側で
  8.背部を張って
  9.首の後ろを張って

  この呼吸で頭をつかう。

◆本日の磯貝語録
 芸は自分で見つけるのが一番重要

市民発声・呼吸法(6/23)                         《共通系》

6月23日(土)市民発声・呼吸法

 ・ストレッチ
   上半身。ロールダウンから8の字を描き、徐々に上げていく運動。
   四つんばいになって身体を伸ばす運動。
 ・筋トレ
   足を交互に曲げ伸ばし。
   腹筋(背中をまっすぐのままで)
   背筋
   股割

[Ⅰ]胸背部呼吸訓練
 ①肋骨呼吸
  (1)第5、6、7肋骨左右張り出し運動(肋骨左右拡張)
  (2)肋骨張り出し+ささえゆるめ呼気運動

 ○一度おさらいとして鼠径部、丹田をやる

 ☆講座テキスト2
  (1)鼠径部に息を入れて、そのまま動かさないように文を読む。
  (2)丹田を前に張り、そのまま動かさないで文を読む
  (3)胸部肋骨呼吸を使って文を読む

俳優発声実践(6/22)                           《ことば系》

6月22日(金)俳優発声実践

[Ⅰ]情のことば、意のことば
 情のことば(セリフ) 情:身体性、息性、大雑把(喜怒哀楽)、概念的、非言語
                                ↑日本的脳幹

 意のことば(セリフ) 意:知的、分岐的、前頭的、認識、判断、意味、情報

 情と意を意識的に分けて考えてみる。明確化して各人がメソッド化し伝える。
 使い分ける。情と意のすれ違いのドラマがある。台本分析できても演じられない。

 (1)自己と他
  人の話を何で聞くか  「これで良いですか?」というセリフ
   対話・歌
     自分    ことば    他人
     自己    意味     自己
      他     感情      他

  ・父親と母親の両性がはいっている。合体しているのに気付く
  ・自分の自己性で相手のことばをとらえると相手がなくなってしまう(自己解釈)
   受け入れられないものを捨ててしまう
  ・他人が客観的にとらえやすいように言語化する
  ・自己性、他性が希薄 広さ狭さ 連帯感 共通の情報
  ・役者はそれを演じられるか。俳優は必要か。自でも他でもないもの。
   改めて演ずることの意味が問われる

 (2)共有と客体化
  ◎共有しやすいものを選択する→VASC、日常会話研究
  ・自己言語だけでシェイクスピアは読み切れない。客体化しないわけにいかない。
  ・西洋の言語化は、意の論理性、客観化。一度とめてはかる。
  ・思ったことをそのまま出すことは、自分の中の他者性の否定である。
   →ことばを自分のものにしないで他者、観客の間の媒体にする

  ・役の人格がでるように演じる(話している内容は二の次)
   そのセリフが出てくる人格をつくる。行為の源が人格。それを見つける。
  ・楽さは伝わらない。意識したものは伝えられる。

 (3)「受ける」ということ
  ・受ける客観性の訓練から始める。見れば分かるが自分では分からないから、
   客観的な役者には共有しやすい。
   客観化すると人格を受けやすい。人格を受けて、人格を発する。

 (4)シェイクスピア「ハムレット」を読む
  長い演説のようなセリフ。高貴な人は弁ずるのが仕事。すべてに情を
  のせるのは不自然。

  内・外セリフ 情、意に分けて読む、聞く、受ける
  どちらかというと、情のセリフは息が多く不鮮明。意のセリフはコントロールするので明瞭

  ・受けるときは、相手に同化しないで、知的に冷静に人格を受ける。
  ・現象、感情から人格を見つける。人格はそこにある。
  ・耳と頭できく。状態から離す。
  ・そのまま受けないで、変えるのが原則。
  ・情と意をはっきり変える。次元を変える。話せば話すほど人格が伝わる。
  ・今やり上げる(チャンスはあまりない)

◆本日の磯貝語録
 そのセリフが出てくる元の役の人格をつくる
   -きかせる、みせる、出す
   -きく、みる、受ける

歌発声入門(6/22)                             《音楽系》

6月22日(金)歌発声入門

加藤講師
◎各自ストレッチ
◎前回の復習
 息の幅を細くして、口の深いところで響きをつくる
   →笑顔で縦口で歌う

◎今回は、前回のことを固め、曲ごとに胸声、頭声で歌えるようにして、
 試演会の準備をする

◎ウォーミングアップ
 -歩きながら、空間に声が広がっていくようにハミングする
 -頭蓋骨、手先の骨に響くのを感じる→その空間が響くということ
 -息は細く、鼻を開ける。縦口で、開放する(音階をつけて)
  音が高くなったら、上顎を使う。高い空間に響かせる感覚で

◎頭声で歌う
 ・「さくらさくら」ひとりずつ歌う(歌詞は見ない)。上顎に響かせて。
 ・同様に上顎に響かせて「夏の思い出」を歌ってみる。
 ・「茶摘み」自分の身体が細く縦長になった感じに。
  ひとりずつ歌う。鏡をみながら、笑顔になっているか確認しながら歌う。
  顎を固めないこと。

◎胸声で歌う
 ・「大きな古時計」
  胸声で歌詩を読んでみる。→どこに響いているか感じてみる。
   ↓                胸だけでなく、鼻先にも響いているはず。
  歌になっても固くならない。無駄なところに力を入れない。
  いつもと違う自分にならないこと。話しているときと同じにする。
 ・全員で歌う。ひとりで歌う。
   低い音・・・顎をおろす(声帯に近づける)。だからといって上唇を固めない。
   高い音・・・自分の前30cmの距離からガラスを下に拭く感じ。
  「u」の発音・・・浅い響きにしない。できる人の発音を聞いて音を覚えること。
 ・「小ぎつね」
   低い音・・・自分の体が遠くへ伸びていく感じ(下へ)
   「a」の音・・・縦口を保つこと。横に広げない。
   鏡を見ながら、にこやかに。口は縦口で、目線はまっすぐ。

朗読発声(6/22)                              《ことば系》

6月22日(金)朗読発声

(1) ウオーミングアップ(各自)

(2)各自の課題確認
 Aさん:考えて読め
 Bさん:主観で読むな。考えて読め。
 Cさん:流して読むな。声に色がない。距離感がない。
 Dさん:頭を使って読め。

 ・個人練習

 ・朗読(ひとりずつ順番に)
  本人コメント
   Aさん:考えて読むことが思っていたよりは難しくないのではと感じた。
   Bさん:視線が泳いでしまった。考えて読んでいないところがあった。
   Cさん:人に対して読む時は、流れを切らないようにしなくてはと感じた。
   Dさん:前回の課題がまだクリアできていない。

  第3者のコメント
   Aさん:出だしから途中までは話に引き込まれた(立体的)が、途中からトーンが
       変わり、平面的になった。
   Dさん:図書館でみんなに楽しく話しかけている光景が見えた。
   Bさん:話に愛情を持って読んでいるのが感じられたが、地の文はもっと
       クールに読んでもいいのではと感じた。主観を除いて喋るという
       意味がわかった。抑揚がつきすぎて意味が分からない。
   Cさん:オノマトペがきれい。自然にきこえてきた。歯の痛いソニの痛さが
       伝わってきた。"ところが"などの話の転換の言葉をもう少し丁寧に。

 次回までに試演会でやる箇所を決める。

表現・発声クリニック(6/21)                        《共通系》

6月21日(木)表現・発声クリニック

19:10 各自ストレッチ

19:45 嗄声について
   ・言葉が不鮮明な人に限って音声が柔らかい。
   ・日本人は、息を吐いたときに安心する。
   ・息を口から必要以上に吐くと、判断、認識、記憶の出し入れ等の
    理知的作業がうまく行われなくなる。
   ・日本人の多くは、清音になると自分の日常的実感が薄くなる
    (めりはり、エネルギーが明確になりすぎる)

20:20 嗄声の条件
   ・下顎に当てる
   ・喉頭音を前口腔に直接響かせ、そのまま吐き捨てる。
   ・舌の重心を下顎に置く(喉でうがいをしているごとき音)。

  ◎テキスト「生活日常会話のことばと声」を使って、嗄声言語をしゃべってみる
   1.普通にしゃべる
   2.嗄声でしゃべる

20:40 嗄声にならない声の出し方
   ・ほっぺたを下顎の付け根に向かってふくらませる。
   ・音をほっぺたの壁に当てる(横口にし、口腔を左右に広くする)。
   ・軟口蓋をならす(前後を深くとり、響きを長くする)。

◆本日の磯貝語録
 意味がなく喋り合っていると声がなくなる。
 意味があると、声はなくならない。

歌・演奏(6/21)                               《音楽系》

6月21日(木)歌・演奏

[Ⅰ]教室の目的の確認
 ・今まで歌のクラスでやってきたこと-のどを切り替えないナチュラルな発声。
 ・これからやっていかなきゃいけないこと-日本語の歌を明確に歌う
                          日本語の歌の発語をマスターすること。
              ↓
胸声をマスターする。平舌を直すこと。

[Ⅱ]胸声発声法の確認
 構え:椅子に座り、座骨を入れて、胴を認識する。横隔膜を下げる。
     両足の裏をしっかり地面にくっつける。下顎を喉にくっつける。
     その状態で、舌根が動くことが重要。首をたてて、喉を下げる。
     オトガイを使って喉を開ける。オトガイ筋でしっかりおさえる。

 発声:下顎で支えて、首の後ろ(肩の方)に響きを感じる。

 ◎喉をおろして開けた時に、舌が前に出ないように。
  平舌や前広舌は良くない。口の中で舌先だけ動いてもダメ。
  下顎下の前首筋を使い、喉開けを行う。

[Ⅲ]個別指導
 ・Aさん(1回目)
   GからCisに上がるとき、言葉も変わるので音が変わったほうがいい。
   喉を変えるのではなく、息を前に出して、響きを変える(頭で変える)。
   響きは一定にする。息の流れでもっていく。口で操作しない。
   p.64~の「a~」 口で「あ」をつくらない。喉の奥の響きで。

 ・Bさん(1回目)
   両手をほっぺにそえて縦口を補助。喉を切り替えない。
   「コーメ」の「メ」が横に広がりがち。上唇をしっかり使う。
   上の響きが多いので、下の響きをもっとつくる。
   やわらかい息で出せるようになるといい音になる。

 ・Cさん(2回目)
   "ン"の音もぐらないように。外に出す。
   ピアニストさんには6/8で弾いてもらうと歌いやすくなる。
   「O~」の響き位置。ポジションをしっかり作ってから声出す。

 ・Dさん(2回目)
   顔で歌う。響き位置は鼻のラインから上。
   前で支えて後ろを響かせる。

 ・Eさん(2回目)
   鼻の響きで歌う練習。

 ◎普段やっているより鼻を活発に使う。軟口蓋をうまく使うこと。
  個人差はあるが、全体的に鼻で歌うことを開発。

◆本日の磯貝語録
 音の上げ下げは、口の開け方や高低のイメージで行わない。
 声道を一定に決め、声門下の息を前に流すようにして行う。

俳優発声中級(6/20)                           《ことば系》

6月20日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]拗音の調音
  子音+yaの3音で構成されるが、2音節にせず1音節発音すること。
  拗音は、a、u、oの三母音のみでi、e音はない。
  
  ○ya、 ○yu、 ○yo
  ~ヤ  ~ユ  ~ヨ
  ギャァ ギュゥ ギョォ

 ◎下顎の支えが弱いと明瞭でなくなるので、きちっとオトガイをしめて
   発音をする。舌が良い緊張をしていること。

(1)Ya Yu Yo → 上顎に向かって(Yは上顎のaに向かって出す)
先ず練習する

 1)Mya
    u   口角を使って唇を水平にする事で真ん中が分かる。
    o
  →Pya Bya

 2)Sya
    u   上顎の奥に向かって出す。
    o

 3)Zya
    u   前歯にあててから奥歯の上を響かせる
    o

  ◎口と鼻のジョイントが自分でどの程度開くか、自分の体を知ることで
   音も分かってくる

 4)Nya
    u   縦口にして頬骨を響かせるように出す。
    o

  ◎1音節で出そうとするときは、子音の構えを長くすると明瞭に聞こえる。
   母音でも強調したい場合は構えを長くする。
  ◎拗音は、語の中に入っていると発することが難しいので、より顎や舌などを
    使って出さなくてはならない。
  ◎拗音は、平舌、ベタ舌だと明瞭な発音とならない。

◆本日の磯貝語録
  語音は、それなりに発音できるが、口腔、鼻腔を少しでも広く使うと、
  本人の充実感は増し、聴く側もきき易く、生き快きとなる。

俳優発声初級(6/19)                           《ことば系》

6月19日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ1(磯貝塾長)
 ・首のストレッチ
   頸椎の1、2番の間をまわす(懸壅垂の奥が1、2番の間)
   頸椎の3、4、5番の前側に笛がある→ゆっくりまわす
 ◎呼吸、発声、発語をそれぞれ習得し、それらをつなげていくのは
  個人の力である。

 ストレッチ2(戸村助手)
 ・下半身のストレッチ、手を振る、肩入れ
 ・①四つ足で歩く ②トカゲのように歩く ③ラクダのように歩く
  3つの歩き方を混ぜて歩き、重心の違いを感じる。
 ・おきあがりこぼし
 ・手打ち、四股踏み

[2]呼吸
 1)側腹呼吸
  腸骨に手を当て、側腹を外側に張る。張ったままで停止し、わずかな呼吸をする。

  ex.1)側腹を張ってセリフを言う(普段の言い方と比べる)
   ①[a] ②だめです ③ありがとう

 ◎側腹を張るのと、普段の言い方とでは、声が違う。声の違いは、精神状態の
  違いである。

  ex.2)側腹を張っていう。側腹を引っ込めて言う→ex.1)のことば
    このふたつのパターンで、全く違うものを作ることができる。

 2)胸郭呼吸
  A:横隔膜の位置に手をあてて、外側に張ってセリフを言う。
B:横隔膜を内側に引き込むように停止し、セリフを言う。

 ex.3)①今日は暑いですね ②これ、いいですね?

 ◎「どういう精神状態か」は、「どういう身体状態になるか」である。

 3)背面呼吸
  A:肩胛骨の間の筋肉を広げてセリフを言う
  B:背柱の左右の筋をしめてセリフを言う

  ex.4)この席、いいですか?

 4)4つの呼吸で、セリフを言い換える
  丹田呼吸、側腹呼吸、胸郭呼吸、背面呼吸でセリフを言う。

  ex.5)わあ、きれいだ

 ◎書いてあることを伝える→これは人にとって何なのか?その人の生き方や、
  考えを表すには、声をかえることである。声をかえるというのは、人格が
  変わることである。
 ◎「人格をつくる」ということである。

 5)ロングローンとショットガン・ブレス

 ◎アーツは、人間を行う人間も、受ける人間も興奮させるものである。
 ◎芝居の俳優は、文字で書かれた架空の人間(役)をそこに実在させ、生きた人格
  ある、実態に満ちた人に作り上げなければならない。人格や実態はとうてい文字
  では表せない(書いてない)ので、それを創る能力が必要である。書いてある
  ことを声に出し、身振りを付けても、その人の人格や心身の実体は表せない。
  →「人格」って何だ?

◆本日の磯貝語録
 引き出し(ストック)を持つというのは、体の使い方である。
 精神状態の違い→声の違い→呼吸の違い→身体の違い

歌発声初級(6/16)                             《音楽系》

6月16日(土)歌発声初級

[1]発声基礎訓練(磯貝塾長)
 (1)横隔膜の動きと実感(ささえについて)
  ・肋骨の横に両手を当てて広げる
  ・丹田を前に出す→ゆるめる→出す・・・くり返す
      ↓
    喉が下がる

 (2)口腔の深さのつくり方による「響き」の違い
  ♪「ア」
    ①奥のア・・・奥歯の少し後ろ
    ②深いア

  ・横隔膜を広げたポジションで「響き」をとれるか
  ・横隔膜を下げたポジションで「響き」をとれるか
  ※音楽は響きをつなげていく(連続していく) *たくあん切りしない

 (3)3拍子のリズムで「ア」
  口を(2)の奥の響きの状態のままで
   ・3拍子の取り方
    例)①強、弱、弱、
       ②強、弱、中

 (4)歌唱練習(青木講師)
  1)準備
   ・4拍子で歩く
    頭のてっぺん感じて(上からつられているような感じ)
    股関節から下に降りるように、膝を曲げる
    頭のてっぺんを感じたまま、丹田押さえて動かす 前→後→前→・・・

  2)発声
   「Ka」カ・・・舌先を歯の根本につけて顎の力抜いて(1音ずつ顎動く感じ)
   「リップトリル」
    ・出始め喉縮みやすい。どこにもテンションがない状態で。
    ・首の後ろに手を当ててみる。

  3)①「Ho」 ②「Go」
  ・舌先と顎先感じて。ひとつずつ顎動かして。
    「Waf」 下顎楽に。3拍子感じて。
    「Va」 下口唇の内側からVa。上顎、下顎の蝶番を触りながら下顎drop
    「リップトリル」

  4)コンコーネ2番(階名)
   ・しっかり喉が(音程によって)動かない感覚をつかむ
    肩入れして「O」で歌ってみる。

    ポイント 3度上がるところ(3段目2小節目の休符)
          軟口蓋と喉をセッティングし直す→鼻開け、喉降ろす
   ・喉頭(喉)を固めない。常に柔らかく(ジューシーな肉のように)
   ・上の天井と喉頭のスペースを保つ(首の後ろ縮まないように)
   ・4拍子で足踏みしながら歌う

   男性 肋骨の横に手を当てて、丹田押さえて。ブレスの時に広がる感覚をつかむ。
       特に音上がっていくとき、首の後ろ長く
   女性 慎重になりすぎない。前に進むように。常に次の音を感じて前に進む。

  5)♪コンコーネ5番
   ・左頁9小節目・・・クレッシェンド、デクレッシェンドを感じて。
   ・最後、なんとなくrit.(遅く)しない。テンポのまま音楽の流れの中で。
    フェルマータは最後

   ♪アニーローリー
   ・「La」「階名」で歌う(女性4名ずつ、男性のみ)

   ポイント1
   ・オクターブ上がるところ(1、2段の2小節め)押さえつけない
   ・首の後ろが縮まないように。 
   予備練習
    ①発声「Ho」参照
    ②リップトリル(ため息のように)
     顎で止めない 「Va」発声参照
     ◎喉頭の位置柔らかく、顎も動かして「Vo」
 口の中を広く→天井高く、床少し降りる
     軟口蓋と喉のスペース、狭くならないように。

   ポイント2
    (3段目 ソ-ド~音が上がっていくところ)
    喉が固くなっていかないように
    予備練習
     ①「Ya」
    舌を羽根枕のように柔らかく(舌先は前に、奥に引っ込んでいかないように)
     ②「Ya」
       ①と同様に。だだっ子のように少し勢いつけて
       首の前に触りながら→柔らかく、アクビの感覚

 次回 試演会準備
   ①アニーローリー(階名)全員
   ②コンコーネ1、2、5番から任意の曲決めておく。

◆本日の磯貝語録
 音の高さにより、喉の状態をくずさない(上下、開けすぎ、閉めすぎ)
 リズムをとる=common sense(織り合う)⇔自己流、私流

歌発声中級(6/14)                             《音楽系》

6月14日(木)歌発声中級

[1]ストレッチと呼吸練習
 1)股関節をまわす
   座骨を実感して、股関節をまわす。水平にまわす。すり鉢状にまわす。
 2)呼吸練習(ペアになる)
  ①Aが仰向けになり、腹に本をのせ、本を持ち上げるように呼吸する。
   Bは、本と胸骨に手をあて負荷を与える。
  ②Aが仰向けになり、腹に息を吸い込み、口と鼻を閉じた状態で
   胸に息を移動させる(横隔膜を動かす)。5往復したら息を吐く。
   Bは手助けをする。
  ③足を割って座り、上体を倒して深呼吸をする。腰、背中が広がる感じを
   つかむ。
  ④開脚正座になり、尾てい骨を斜め下に背骨を斜め前上に引っ張り、
   その状態で息を吐く。吸うときは、下腹を止め、脇、背中を使って吸う。

  ◎広げたまま、引き上げたまま、呼吸が出来るようになる。

[2]テキストを歌う
 1)フィガロの結婚(デュエットで歌う)
  Aさん:歌う前に準備をする。ポジションを探す。
  Bさん:セリフの練習をする。息を積極的に流す。
  Cさん:胸を落とさない。積極的に息を流す。
  Dさん:息が流れてきたが、言葉がはっきりしなくなる。

 2)アンナ・ボレーナ(ひとりずつ)
  Eさん:口を縦にする。おでこを意識する。カデンツァを変える。
  Fさん:全部外に出す。ひっかかる箇所は自分で原因を作っている。
      何をすればひっかからなくなるのか?

 3)Romeo(ひとりずつ)
  ズボン役、若者の歌である。
  Gさん:蝶形骨に吸い込むように歌う。
      カデンツァには、裏打ちの必然性がある。Romeoの心理を表す。
  Hさん:鼻の外へ歌う。背中(骨)を上へ引き上げる。

 4)ミニヨン
  ふたり一緒に歌う。慣れる(Des dur)。

歌・演奏(6/14)                               《音楽系》

6月14日(木)歌・演奏

[個別レッスン]
1.Aさん
  他の人のレッスンとは別に、頭声をつくる練習をする。
  前頭じゃなく、側頭の響き。側腹筋の支え。

2.Bさん
  頑張ろうとすると上にあがる。腹斜筋、腰の支え、丹田から
  下におろす意識。

 ※全体に対して~声区の切り替え
 ◎地声=話声(その人個々のしゃべり声)→咽頭共鳴・口腔共鳴声

 ・邦楽における地声、民謡における地声、それぞれ違うが、
  そもそも、演奏家はこの"地声"の意識をなくすこと。口で歌わない。
 ・言葉の作り方は舌のコントロールによる。
 ・頼れるのは"のど"。舌のコントロールと響きの位置。下顎の支え。
  オトガイの重さ利用。舌小帯を使って舌を下げ、のどを開けること。
  のどの響きを首の骨、背骨、腰に伝える。

3.Cさん
  口を閉じて鼻で歌う練習。上でなくて前に出す。鼻から吐く。
  中にこもっているので、鼻腔の響きを前に突き出す。

4.Dさん
  歌いながら首の後ろを閉じるくせがある。
  首~背骨、腰までの骨を一本にして響かせる。

5.Eさん
  息の流れのコントロール。

 ※全体に講義 ~その2~
  息の流れを実感する→うがい(平舌NG。舌が下がっていること)
  軟口蓋にシャワーをかけてやるように、舌を動かして息をあてる。
  軟口蓋、硬口蓋の境目。胸声区では硬口蓋まで。
  息のコントロールが出来るようになること。
  息の幅は狭くないとできない。舌は前にださない。

6.Fさん
  笛のかたちを意識する。
  軟口蓋で自分の中舌を吸い上げる。この練習をする。軟口蓋は高く。
  舌のコントロール。

※次回は、Gさん、Hさん。

◆本日の磯貝語録
 うがいで口腔内の様々な点に正確に息をあてつづけること。

俳優発声中級(6/13)                           《ことば系》

6月13日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]身体訓練、歩行練習(磯貝塾長)
 ・歩くとは、下半身が上半身を運んでいくこと。
 ・声を出す前に、顔面と首のストレッチをしっかりする。
 ・下半身と上半身は重なり合っている。それをうまく使って表現すると実感が伴い、
  感覚が育っていく。

[Ⅱ]表現論 客体化について
 ・表現に大切なのは、伝わる(伝える)ということ。そのために自己の「客体化」を
  することが必要になってくる。
 ・"他人とうまくやっていくための声と言葉"と"表現の声と言葉"とある。

 ◎自分が役のキャラクターになって生きられるかどうか?キャラクターとして
  客体化できるかどうか?役を生きた人格として実感できるか?

[Ⅲ]子音調音法 Y、H
 ・子音が明瞭であることは、自己が明瞭であること。しかし、各自が子音訓練する
  ことは、テキストを明確に客体化し、客に伝えるための自己改革。

 ・本気で他人のことを知り、理解する→他人を受ける。自分の主観で捉え判断する
  ことなく、客観で捉える。

 ・受ける体勢でいられるから発する事ができる。

 ◎何故、よい響きのある声は良いのか?必要なのか?その答えをつくりあげること。

 ・普段から、口を軽く閉じて舌先を少し浮かせ(喉頭が少し下がる)、鼻呼吸の
  状態で他人を聴くと、受け易い状態となる。

[Ⅳ]調音練習
 [Y]まず、イの音を作り、上の奥歯に向かって上顎を響かせるようにイ→ヤと
   できるだけ口腔を平たく使いながら出す。

 [H]まず、息だけで上顎の奥で「ガラガラ」とうがいをし、位置をつくる。
   「ハ」の時は上顎の奥歯に、「ヒ」の時は母音の「い」、「フ」の時は母音の
   「う」、「へ」の時は母音の「あ」、「ホ」の時は軟口蓋。下顎と上顎の間を
  きちんと使って、息をあてた部分に向かって出す。

 ☆上顎子音は、舌の舐める力、弾く力である。

◆本日の磯貝語録
 人は流れにまかせておくと、声も言葉も必ず低下する。

俳優発声初級(6/12)                           《ことば系》

6月12日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ<戸村助手> 
 ・首のストレッチ
 ・肩、腕、脇のストレッチ
 ・足指、足裏のストレッチ
 ・背中のストレッチ
 ・足の裏を合わせて座り、体を左右に倒し、丹田で起き上がる。
 ・座骨歩き
 ・肩入れ
 ・手打ち

[2]呼吸について(磯貝塾長)
 ①内臓について
  感情、情動の精神作業(生体電位)は、全身(特に内臓)でやる。内臓は水分が
  多い(=良電導体)。精神作業は、生体電位の変化作業なので、感じた時、頭の
  何百倍の反応を内臓はしている。これは、呼吸に強く影響を与え、変化を起たす。
  呼吸よりも内臓のほうが、早く感情の変化を持つ。内臓電位の変化が重要である。
 ②批評(評価)について
  ・芸には、再現性が重要である。再現性とは、自己評価、他人による評価ができる
   ことで、強い自己の客観性を求められる。
  ・批評ができる→批判を持つようになる(=批判眼)。批評は、論理化、外に出す
   ことで、身体化することで埋まる。

[3]息を溜める(呼吸の支え)
 ・呼吸は息の出し入れであるが、人の状態によっては吐かずに止めておく、溜め置く
  ことが重要となる。溜めたままの感情や情動の作業を行う。それは、上肢のどこで
  支え、溜めるかが重要である。

  ex.1)息を溜める
    両手で横隔膜の位置を抱くように腕を組み、息を吸った状態で胸部に溜め込み、
    支えたままで喋る、歩く。
  ex.2)腹に溜める(3パターン)
    )側腹に手を当て、息を吸う
    )丹田を出して、息を吸う
    )正座で鼠径部に手を当て、息を吸う

 ◎息を溜める
  ①胸を張る(支える)→胸に溜める
  ②胴を張る(支える)→胴に溜める
  ③背を張る(支える)→背に溜める

◆本日の磯貝語録
 呼吸(息)は、精神活動に直結している。

俳優発声上級(6/10)                           《ことば系》

6月10日(日)俳優発声上級

[Ⅰ]全員ストレッチ(磯貝塾長)
 ①座ってかかとを踏む(上下運動)
 ②首の後ろを伸ばす
 ③背骨と肩胛骨を引き離す
 ④左右に肋骨を動かす

[Ⅱ]「歩く」
 肩の軸をつくり、腕は後ろに引く。その反動で前に腕を伸ばす。
 薬指を意識する。
 ・身体の中心軸を歩くときに崩さない
 ・かかとに重心を降ろす(踵骨をうかして歩かない)
 ・恥骨を前に引かれるように前進性をつける
 ・魅せようとする意識
 
 ◎歩くことを格好良くする=「俳優」であること

 ・下唇から息を水平に吐く。そのまま直線に歩き続ける。
 ・背中を意識する。その上で前面を前進させる。
 ・歩くときは、かかとで歩く(必ず踵で着地する)
  ゆっくり歩く、早く歩く
  「ho」→深い場所に息を当てながら歩く
  「o」→懸壅垂~軟口蓋
 ・下顎の前歯2本を使って顎を動かす→下顎に力が入ると頬に緊張がはしる
 ・「ホォー」という音を懸壅垂の奥に当てる。音程を変えながら歩く。

 ・人間は、眼に見えた「赤い花」を見て、思考をして、「赤い花」という音や文字を
  結果をつくる。

 「表現と認識のプロセス」
 ☆表現者は、「赤い花」という結果を基に原因を思考して、「赤い花」という
  音をつくる。「赤い花」という結果からすぐに「赤い花」という音をつくる
  のではない。

[Ⅲ]「桜の園」によるセリフ学③
 (チェーホフは自然主義リアリズム作家)

 ◎思うと考えるの違いの体感
  1+2= を思ってください。
  2+4= を考えてください。

  思う(概念) → 頭の中で感じる
  考える → 答えがあったり、発展させる言葉があったりするのは
           前頭葉の作業である

  主観を他人を理解してもらうためにそっくりそのまま出しても通じません。
  伝えるためには別の思考が必要。
  主観 - 思う 
  客観 - 考える  ←自己の客観性を持つのが俳優術

  生理的にも  考える  と    思う  事は違う 
            ↓         ↓
          自己の客体化   主観

 考える 「雷が落ちました」  どこに?
 思う 「火柱が立ちました」 火柱→熱いと思った

  ・結果の答えは「思う」のではなく「考える」

 ◎セリフの中で「考える」と「思う」を分ける

  ・完璧で人工的なものは、芝居にする必要はない。
  '生'である事、主観化 ⇆ 客観化
  ・前回の読みの時に、頭の中にあることを外につくる(客体化)。

 <テキストを読む>全て考え、セリフで読む
 p72~ その他
 p110~ 

  ①Letter  「赤い花」
  ②原因  「赤い花」
  ③思考  
  ④言葉  language
   ①~④へ行くのは俳優ではない
 考えて再構築する俳優→生々しさが出る

 考える→命題の前後も考える
     命題そのものは当然考えるが、他の物が明確に派生する
     etc. 先と前には何かあったのか。
    (考えるとは、進化すること。退化することではない)

 ◎口ゼリフではなく、のどセリフで読む(舌小帯/胸に音を下ろす)
  
  ・実感を持つ
  ・自己客観化する 鼻があいている 鼻呼吸
  ・芸人とは、外の判断に通じるように芸を磨く
  ・芸とは、出口(観客)をつくること
  
◆本日の磯貝語録
 俳優にとって、書かれたセリフはその役の思考の結果(出口)である。
 演じ手は思考の元である原因を探し出し、それを含めた出口(セリフ)
 読みをすること。

朗読の声とことば(6/10)                          《共通系》

6月10日(日)朗読の声とことば

[Ⅰ]呼吸法復習(磯貝塾長)
 (1)腰方形筋での呼吸法
   鼻で吸いながら腰方形筋を伸ばす
     吐きながら腰方形筋を縮める

  意識を腰方形筋にもってくる。たっぷりと安定した呼吸。 

 (2)腹直筋
   鼻で吸いながら腹直筋を伸ばす(恥骨を下げ、前肋骨を上げる)
     吐きながら腹直筋を縮める(恥骨と前肋骨をゆるめる)

 (3)側腹筋
  瞬発的な声に使う。左右の外に張る。
  喉で止めずに口にまで通し、管の様にする。
  しかる、怒る等の瞬間表現で行う。

  あこがれ、解放、救済、美は音楽にはセットされているが、
  現代劇にはその要素が乏しい。

[Ⅱ]朗読法(3) 届く声ということ
 朗読:声を出し、書いてあることを正確に読み空間化する。

 目的
  ・体験する
  ・書いてあることを描く(自己表現)
  ・交流(目の前の人と伝えあう)
    跳ね返ってきたエネルギーを元に次の表現をつくる

 ◎芸の基本は届くかどうか
  VASCは、朗読、語り、readingの3つに明確に分ける

 <今日のテーマ>臨場感
  ・名詞より抽象語はより具体的につくる

 (3)の頭より朗読開始(全員輪読)

 臨場感とは何か(全員にきく)
  ・空気、即物性、その場で実際感じたこと、心がその場で動く空気、空気の流れ、
   そのものが見える、呼吸が合う、一瞬で再現する、その場にいる感じ、その場に
   巻き込む、そこで生きている、生々しさ、おこっている 中心にいる、ゆれる、
   その場で発見、息が合う、実体が見える、手で感じ取れる、体が動く、
   ドキドキ、肌で感じる、臭いや温度、共感、共鳴、感覚がするどい 皮膚感覚、
   呼吸が止まる
   ↓
  ◎生である、場と時間がある、具体的、身体的
   身体性(観念、概念だけでなく)と実感を起こす

  ・語尾の説明
   「~しました」を正確に表現する
  
   セリフは難しい→各自、実感、臨場感をつくり練習
  ・読みが早いです。(セリフではなく説明文(臨場感)の感触)
  ◎説明の読み方は、より具体的に表現し、伝える。

◆本日の磯貝語録
 臨場感の表現は、身体性と気。思いや気持ちでは表せない。

市民発声・呼吸法(6/9)                         《共通系》

6月9日(土)市民発声・呼吸法

[Ⅰ]下半身を中心に重心を降ろすようにストレッチ(磯貝塾長)
 ・知識を体の実感としてつかむ。無意識でやっている体の事を理解し実感する。
 ・呼吸のために座骨、会陰に意識を持って(下の深い意識)鼻から吸って鼻から
  吐く運動。
 ・持続のために呼吸では深層筋を使う。
 ・立ち上がったら体の中心を意識。移動時は特に。
 ・鼠径部を手で押し、押し返す運動。
 ・無意識でやっている呼吸を目的別に意識的にやれるように。
   ↳様々な呼吸に関して原理を私化する。

[Ⅱ]呼吸法訓練(テキストに従い)
 ①鼠径部呼吸
  (1)左右鼠径部出し入れ運動
  (2)左右鼠径部出し吸気運動+ささえ呼気運動
  (3)左右鼠径部入れ吸気運動+ささえ呼気運動

 ◎前頭葉で覚えずに運動脳で覚えられるようにくり返す
 
 ②丹田呼吸→同様に

 ・自分を客観化して捉えられるようになること
 ・最後に身体をほぐす

◆本日の磯貝語録
 自分の意識、思い、気持等は自己意識のままでは伝わりにくい。
 "これを伝えるにはどうするか"から始めること。

朗読発声(6/8)                              《ことば系》

6月8日(金)朗読発声

(1) ウオーミングアップ(各自)

(2)講座(磯貝塾長)
 ・声を育てる→声を作る→人に伝わるかどうか
 ・情報のメッセージはマイクで出せるが、人の心の状態や全体を伝えるには
  "生の声"でないと無理。100人~200人くらいに生声で伝える力量。
 
 ◎パフォーミングアーツの特徴に祝祭的(例:白拍子)がある。
   ・パフォーマンスの中に宗教があった(神)
   ⇒心の救済の方法のひとつに芸能があった(スポーツも)。芸能は禊ぎをして自分を
   脱皮させたところでやった。芸能は客を騙すことをする。自のままでは無理。
    ↓
  今の芸能に禊ぎがなくなった(芸能の本心がなくなった)。
  
 ・日常会話は、あまり考えないで喋っている(反射でしゃべる)
 ・日本人に日本語で理解してもらおうとするときに、相手のことを考えていない。
   ⇒発話時の思考はアバウト
 ・しかし、決まったテキストを伝える時は、考えて音にしなければいけない。

 ◎「思う」と「考える」
  「思いながら伝える」と「考えながら伝える」の違い
            ↓
   "1+2を思う"⇒1+2をそのまま反復、そのままの状態を思う。
   "1+3を考える"⇒1+3の答えを出そうとする

 ◎日本人は、日常で考えるということをあまりしなかった。

 ・テキストを頭の中で考えて答えを出して声に出す。
  (思ったことを声に出すのを日本人はイメージという。←これには答えがない。)
 
 ・前頭葉にテキストの内容が来ないで視覚野だけで漠然と捉えて声にしただけでは
  伝わらない。

 ・考えて読む。→時間の変化、場所の変化、などを読む。
  文芸は考えてつくられている。

(3)個人練習(各自)
 <考えながら読む>

 [講評]
  ・字面を考える。プラス内容を考える。プラス次の文章を考える。
  ・ニュートラルになろうとするのではなく、ニュートラルからはじめる。
  ・絵の中に埋没するのではなく、絵を放出する。
  ・考えずに語尾を言うと強くなるか飲み込んでしまう。語尾の音で
   考えているかどうかがわかる。

  次回試演会で読む所を各自決める

◆本日の磯貝語録
 表現で考えるとは、その事の先が閃くということ。

表現・発声クリニック(6/7)                        《共通系》

6月7日(木)表現・発声クリニック

各自ストレッチ

[1]清音と濁音について(嗄声について)
 日常生活においては、通常の話し声を清、喉が痛くなる音を濁と捉えることが多い。
 嚥下(飲み込み)が悪い人は嗄声になり易い。声帯付近の障害(発熱、炎症、
 乾き etc)も嗄声の原因。

[Ⅱ]情言語と意言語という言語形態と声の関係
 ・思うということと、認識するということを区別する時の声について。

 ex. 情での発声と意での発声を使い分けてみる
  ("おはようございます"を例に)
   思考の言語をしていないで情報性を増す。特に声を大きくすると嗄声が
   起きやすい。←日常性のまま芝居をすると声が嗄れ易いのもこのため。

 ◎日本人の日常言語の大半は、情の言語で(思いことば)ある

 ・息を吹くような声の出し方も嗄声の原因

[Ⅲ]テキストによる発話実験(生活日常会話のことばと声)
 ・喉頭全体の振動が強くなっても、声帯に負担がかかり、声は嗄れる。
 ・情言語は、口先構音で省略や不明化を多用する。
 ・相手に同調することと、相手を分かることは違う。

 ◎同意と同調ははげしく異なる。

 ・目頭を使うと鼻が開く
 ・意の言語は、明瞭で、共鳴度が増し、大化さに感じる
          ↓
  日常語は、自らの意を不明確化している傾向にある

◆本日の磯貝語録
 日本人の日常言語の大半は、情の言語である。
 同調することと、分かることは違う。 

歌・演奏(6/7)                               《音楽系》

6月7日(木)歌・演奏

1.ストレッチ

2.呼吸運動
 ・肋骨呼吸
 ・丹田呼吸

3."歩く"
 上半身で歩かない。下半身で歩く。かかとを前に出す。
 鼻から吸って鼻から吐く。首に力を入れない。
 ※きちっと歩くことで体を整える。

4.アリア歌唱(ひとりずつ)
 個別指導:Aさん、Bさん、Cさん、Dさん
 歌っただけの人:Eさん、Fさん、Gさん(息が流れないのを今後直していく)
      Hさん、Iさん、Jさん、Kさん

 この部分は確実に演奏になる、という方向で練習していく。

◆本日の磯貝語録
 歌い易い歌は、聴き易い歌。聴き難い歌はうまく歌えてない歌。
 演奏は聴く人のための仕事。

俳優発声中級(6/6)                           《ことば系》

6月6日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]歩く
 下半身を強化して美しい姿で、歩きだけでもお金がとれるくらい洗練させること。
  ※必ず回復運動をすること

[Ⅱ]現代の芸人とは
 ・芸人は芸をする人。でも今は、何が芸で、何が芸でないか分からない時代。
  プロが趣味でやってる人に勝つには、絶対追いつかれないものを習得するか、
  まったく新しいものをつくり出す。このどちらかが、プロの生きる道。
 
 ・俳優という職業は、生活保障もなく、国の制度もない、社会的に不利な職業で
  ある。そんな状態で、「あたなはどうするんですか?」と自分を考えて
  いかなくてはいけない。そのとき、軸となるもの、"揺らがないもの"があると、
  エネルギーを高めていける。ここでは、声とことばの素材を正確に使いこなせる
  様にし、理や論を体におとしていく。その上で、表現をすることを学びます。

 ・素材の発するエネルギーが高い=かっこいいって事です。

 ・先に進むために素材を高める(子音の訓練)などが必要なのです。

[Ⅲ]子音調音-上顎子音と舌
 ◎舌の先で、上顎の歯茎から硬口蓋の各音の位置を強く押す様に舐め、それを
  はじく様に調音する→ら行 R

 ☆N、R、D、T、K、Gの上顎子音は、頭蓋骨を響かせる様に息をしっかり当てること。

 ・上顎の歯茎から舌を弾いて奥の軟口蓋部分を響かせ調音する→だ行 D

 ・上顎の歯茎を舌で押しながら鼻に息を通し、アタックを入れる様にはじいて
  調音する→な行 N

 ・上顎歯茎部に舌をあて、弾く様に調音し上顎を鳴らす→た行 T

 ・上顎の奥に息を溜めて中舌で弾き、後ろ首の上のほうに響かせる→か行 K

 ・下顎をしぼってKのときより少し前の上顎に中舌で弾く→が行 G

 ◎下顎オトガイのささえ、下顎と舌の分離、舌先の上顎の押さえと弾きの
  運動性を高める。この作業が通常云うところの滑舌となる。

 ・上顎音の明瞭度および分離度が、その人の言葉の明瞭性となる。

 ・ことばの明瞭性は、本人の自覚や意識も必要であるが、"音"なので、外部者が
  分かるかどうかが重要となる。

◆本日の磯貝語録
 私達は、素材のかっこよさ、表現のかっこよさをテーマとする。

俳優発声初級(6/5)                           《ことば系》

6月5日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ<戸村助手>
 ①足指、裏をほぐす
 ②腰をひねる
 ③背中のストレッチ(座位、四つんばい)
 ④肩入れ、回復運動の仕方
 ⑤股割
 ⑥しこをふむ
 ⑦手打ち(床)
  下半身、背中を使う。音の深さ(=質)を見つける。打つところが決まれば、
  崩れない。自分の体で感じ、「これだ」とわかる頭をつくる。

 ◎自分の感覚は、体そのものの実感である。部分のことをひとつにまとめる力
  が大切であり、自分で自分のことが何とかできる事が基礎である。

 ◎"このことだ"という全体感の実感をつかまえること。

[2]呼吸
 ①息について
  翻訳もの・・・音の違い(ピッチ、トーン)が、自分の実感である。
  日本もの・・・息の違い=感情、情念と関連が深い。
 ②胸郭呼吸
  1)呼吸資料を見て、骨の仕組みを見る。「息の状態」と「空気の状態」を
   つなげておくのは背骨である。
  2)胸骨をたたく。胸骨は、胸の声の中心である。笛から胸骨の上半分を
   使って声を出す→胸声共鳴
  3)胸郭を使って呼吸する。
   ・呼吸運動を高めていく。呼吸脳を育てる。
   ・背中の肋骨間にある筋肉を使う。
  4)鼻について
   鼻から吸って、鼻腔に息をためる。
  5)3)と4)を一緒にやる。
   鼻から吸うときは、香をかぐように。その高さのまま、外に出す=鼻の位置
 ③胸郭呼吸の練習方法
  脇に手をあて(横隔膜の位置)、背骨をしっかりとささえ、肋骨を上げ、
  横隔膜を横に張る。ゆっくりやる。週に2回ぐらい練習すること。
            
◆本日の磯貝語録
 (声のトレーニングにおいて)部分、部分のことをひとつにまとめる力は、
  自分にしかない。(それは)実感を育てていくことである(全体感の実感)

歌発声初級(6/2)                             《音楽系》

6月2日(土)歌発声初級

[1]全身の律動性(リズム取り)(磯貝塾長)
 ◎リズムの掟
  "自分の外にある"という考え方。
  体内リズム感は、自分の精神や身体の条件で変化してしまう。
  そのため、外取り方式を覚えること。

 ♪リズムをとる
  片足で足踏み→1拍子、両足交互に→2拍子に発展させる。
  注)頭のてっぺんまで感じて(手を置いてみる)、全身体感リズムとする。

 ◎外側にあるものに同調する→外のリズムに乗ってみる

 [律動感]
  ないものを自分の中に作り、正確に打ち続ける。    

 ♪片脚のかかとで足踏み、但し全身でリズムに乗る。
  決められたリズムに乗ってみる。
 ♪自分のリズムは、まず頭(運動脳)、続いて下肢でしっかり認識する。
 ♪2拍子(両足ぶみでリズムをとる)
  1、2、3、4のカウントの間に準備。"入っていく"という感覚。
  全員で円になってやってみる。頭のてっぺんまで感じて、足まで降りていないと
  息が流れない。

[2]発声練習
 ♪「Wa」で
  ・ブルドッグの頬の皮のように柔らかく、プルプルする感じで
  ・次の音を聴いているときに息の準備をする

[3]コンコーネ1番
  ・両足踏みで
  ・歩きながら(前進⇔後進 くり返しながら、リズムは合わせて) 
  ・スッスッと歩く(曲のリズムを意識しすぎると止まった感じに) 先にいく(Aさん)
  ・腕の振りを自然に(止めない)
   頭を上からつられている感覚をもって(Bさん)
  ・後ろ向き歩きの時の方が、歩くことに意識がいくのでかえって
   良い状態に(Cさん)
  ・気管のパイプまっすぐに(Dさん)
   体の前後の支えを意識
  ・膝をゆるめる(Eさん)
  ・目線を上げすぎると、喉がしまってしまう(Fさん)
   ブレスの時に上がってしまうことがある
  ・口をしっかり使う(頬と前、共に指1本分開けて)(Gさん)
  ・ブレス深く吸う(その時、頭が動かないように)(Hさん)

[4]歌唱練習
 ♪アニーローリー
  ・音取り(la、階名) ※階名はカナをふらずに覚えましょう

 ♪コンコーネ2番(復習)
  ・リズムを感じる・・・前奏から足踏みしながら
  ・クレッシェンド、デクレッシェンドを感じながら
  ・つま先付けて足踏み(膝、足首柔らかく。頭のてっぺんまで使う。胸の位置)

 ♪コンコーネ5番
  ・ブレス吸ったとき、横隔膜(横、背側)が自然に広がる感覚
  ・いつまでもふくらんでいるイメージを持つ
  ・気管は食道の前にある

 試演会:コンコーネ1、2、5番、アニーローリー

◆本日の磯貝語録
 日本の伝統芸の演者、演奏者は自身の足裏を通し「舞台の板の下の空間を響かせる」
 様に演じる。

俳優発声実践(6/1)                           《ことば系》

6月1日(金)俳優発声実践

[Ⅰ]心-知、情、意の世界
 意 心の中にこもりふさがること、思う、考える、はかる、気持ち
 イ わかる、事の内容、おもむき

 情 心からおこる求め心、心から乞い求める、欲求、心、気持ち
 ジョウ 心のはたらき、なさけ、思いやり、まごころ、男女の愛、おもむき

 知 神がのりうつりべらべら喋る意、知恵、知識、かしこい、知る
 チ 心に感じる、覚える、さとる(知覚、認識)

 <人間の精神現象を分析 ギリシャ哲学 ソクラテス-アリストテレス>

 情:外に向かってベクトルがある、求める方向がわかる
   歌舞伎、落語、しっくりくる
 意:内向き、決意、情報
 知:神がかり 感もある

 ・似通っていて分かちがたいが、3つの違いを持つこと。
  
 ◎情のことばと意のことばは違うと仮説をたてる
  言葉に対する立場をはっきりさせる

 ・自分の意見の時、人の書いたものの時
  意識しないで意味づけをしているが、それが意か情かわからない
 ・字で書かれている限り、ベースは「知」
  意は内と外の差が生じる。感じた状態を出力する。
 ・情はストレートに発する
 ・知は音、意と情を踏まえると神がかる

[Ⅱ]<演劇の芸術性>
 ・同時代性、今を生々しく伝える。そのときの状態を生として残す。今を肯定する。
  規範がくずれ、何でもありになった。古い物はいい。今の充足がいい。

 ・現代社会の特徴「欲望資本主義」:社会原理と生命原理
 ・自己中心的だと肥大化し滅びる
 ・客観より主観が強い
 ・現在おこっていることをそのままやるより
 ・告発する物をつくる方が面白い
 ・客観性という主観が強いのではないか

[Ⅲ]「意の言語」
  ブレヒト作「第三帝国の恐怖と貧困」岩淵訳
   意の表現としてやるにはどうするか考える

 ・事実性を確実に伝える。心の事実を見つけ出す。その原因、背景を見つける。うらづけ、前後関係
 ・<リアリズム演劇> 台本の成り立ちをすべて洗い出すことをしないと成立しない
 ・<意の台本> 人間関係、社会関係、背景
 ・ギリシャ悲劇
   心の関係を情念にもっていきやすい(神話で誇大妄想的)
 ・日本人は情をすぐ入れる。思いの世界ですらすらやってしまう
 ・意とは「考える」ことで、より伝えること。考えなくてもできそうなセリフでも
  自分の考えに他人の考えを加える

 ◎語尾を私有化しない。自分の思いに自分に入れない。しっかり伝える、出る。
   ことばそのもののエネルギーを出す。
 ◎「考えるポケットをたくさんもつ」どこで、何で

 ・いろいろな考えを表現する。情緒的にならない。

 ・鋭いテンポのある芝居になる
 ・「考える」と「思う」をしっかりわける
 ・考える感情を表す  ・「ハイル・ヒットラー」も考える
 ・自分の頭と他人の頭を切り換える  他人の頭に入れこんで考える。

◆本日の磯貝語録
 考える感情を表す。「考える」と「思う」を分ける。考えるポケットを沢山持つ。

歌発声入門(6/1)                             《音楽系》

6月1日(金)歌発声入門

加藤講師

・前回の復習
  -頭声の響きの位置
  -息の流れ、当てる位置
  -胸声の響き、支えの位置
  -笛の位置は、音が高くても低くても降ろしたまま

  <今回、次回は頭声、胸声両方を使って歌う>

・ハミング
  -各自好きな音程で、鼻骨に響かせ、音が広がっていくように、
   身体を開放する。
  -Ma-Me-Mi-Mo-Mu(音程なしで)
  -胸声でやってみる(上半身は楽に、下半身は支える)
   Nu-O-A(縦口)(ドレミレド)

・鳴りと響き
  歌の声は何といっても響き。鳴りと音を聞く位置が違う。
  響きの音は、自分より遠くに聞こえる。

・「小ぎつね」の歌詞を1人ずつ読んでみる。響きが体の中から
 出てくるように。やりながら、自分の身体のどこで響いているのか
 キャッチすること。

・「小ぎつね」を響きで歌う(縦口で、ブレスは鼻から)
 低い音は裾野が広がるイメージ。広く支える。自分から離れたところで
 音があるイメージ(自分の1m前から音が出ている。そこから広がる。
 支える)。

・「大きな古時計」
  -自分から離れたところから音が出ている感じで、響きの声で歌う。
  -支えは下に。
  -自分の内側、近いところで音を抱え込まないように。
   とにかく放そうとすること。

<頭声>
 エクササイズ
  床に座って、背を丸め、顔を下に向け、声が背骨を通って上へ
  いくように発声。
  その状態で「さくらさくら」

  頭の上の方が響くのを感じる(細く)
  音を自分から放すようにする。

  「茶摘み」
    響きを保つために、口は横に横に広げないこと。
    口角を上に上げて笑顔で、目をあけて歌う。