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市民発声・呼吸法(7/28)                         《共通系》

7月28日(土)市民発声・呼吸法

[Ⅰ]ストレッチ(沖田講師)
  今までにやったストレッチのおさらい

[Ⅱ]試演会
  ~市民発声・呼吸法講座テキスト2を題材に~
  1)まずは全員で合わせる
  2)個々に練習
  3)試演会
  4)見学者の先生方にご意見を頂く

 Aさん:空気が抜け声も小さくなるのが自分で分かった。特に伸ばすのが。
  沖田講師:鼠径部がよく分かっていないのか。丹田は良くなっている。
  スタッフA:今までと違うところを使おうとしていたのがわかった。
  スタッフB:日々こつこつとやることで変わってくるはずだ。
  スタッフC:持ち声は良いが、普段のしゃべりで出てくればよい。
       緊張で上に息が行きがちだが、下を意識し上はリラックス。
  スタッフD:先ず自分の声に自身を持つことで喋りもかわってくる。

 Bさん:気持ちは落ち着いていたはずなのに、出してみるとアレッ?と思った。
      上のセットを意識しすぎた。
  沖田講師:どちらも落ちきっていない。ただ、鼠径部の時は落ちていたときも
       あった。
  スタッフA:下の呼吸を使っているはずなのに、トーンが高かった。だから
      揺らいでしまった。
  スタッフD:みんなだが、発声し始めが揺らいでいる。特にロングトーンは。

 Cさん:落ち着いて望めたが、上に入ってしまった自覚はあった。
  沖田講師:落ち着いて集中する。準備もできないまま、やっている感がある。
         丹田は特に上にすぐ上がる。
         足のポジションがどうしてもやりやすいほうになってしまう。
  スタッフA:肩と首が硬い。抜ける時は良いが、どうしても普段固くなっている。
      意識的に直して、腰から下でキープできるように。
  スタッフB:音は一定に出せる感はある。完全にするために、日頃から意識した方がよい。
  スタッフC:読経のためにロングトーンは大事だ。息を一定に出すのをマスター
      するとよい。低いトーンで。
  スタッフD:声は良い。ただ、受け手に圧迫感がある。

 Dさん:音を外すときもたない。
  沖田講師:練習より下がった。ロングトーンのキープが短い。最初より息も吸える
         ようになってきた。
  スタッフA:ロングトーンの最初の吐き出しが強い。丁寧にやる。楽しんで
      ロングトーンをやるのもよい。
  スタッフB:身体の仕組み等、学ぶと変わってくる。人がやっているのからも。
  スタッフC:肺活量は急には変わらないので、大事に使えるようになるとロングトーン
       もできるようになってくる。
  スタッフD:のびやかな声はしている。ひとりで読む場合、いくら声を変えても
      呼吸が変わらないと平板になる。   

朗読発声(7/27)                              《ことば系》

7月27日(金)朗読発声

(1) ウオーミングアップ(各自)

(2)試演会準備(各自)
 
(3)試演会
 Aさん:小林豊「せかいいちうつくしいぼくの村」
 Bさん:マックス・ルケード「たいせつなきみ」
 Cさん:宮沢賢治「よだかの星」
 Dさん:ヴァーナ・アーダマ「ダチョウのくびななぜながい?」

(4)講評
 Aさん
  本人感想:読み手側のスタイルでいいのかなと思って読んでいた。
       今日はいつもより入らずに手前で読んだ。
  磯貝塾長:Aさん独自の読みの世界があって、そこにいい世界があるが
       今日はあまり入ってなかった感じがした。読みが早かった。
       音として流れていたが、そこが心地よかった。

 Bさん
  本人感想:自分の思いを出さない。声の違いを出すことが課題だった。
       絵本の絵を活かすことを意識した。声の大きさも変えたかったが、
       それはできなかった。
  磯貝塾長:声の種類が増えてきた。Bさんの節がなくなってきた。
       首の後ろと胃が止まって力むので、聞いている側が緊張を
       強いられた。Bさんの身振り、絵のどちらを見ればいいのか
       わからなかった。

 Cさん
  本人感想:今期の課題 ただ読むな、口の使い方を工夫する。
       家で自分で読んでもさっぱりおもしろくなかったが、今朝急に
       おもしろくなった。それは、子供に読み聞かせるつもりで読んだ
       時だった。聴き手が興味を途中で失ったのはわかったが、それを
       どう戻したらよいのかわからなかった。
  磯貝塾長:いろいろな読み方を工夫していても呼吸とリズムが一緒だった。

 Dさん
  本人感想:考えて読むことが課題だった。絵本の絵の使い方を工夫してみたが、
       それがかえって視点をバラバラにしてしまったところがあった。
       今日は、人格が固定できなかった。もうちょっと詰められれば
       よかったと感じた。
  磯貝塾長:地の文の時、どこを見ているのだろうと気になった。聴き手を
       見て欲しい。呼吸のタイミングが物語を止めてしまい、現実に
       引き戻されるタイミングになってしまう場面が多かった。
       キャラクターや話の展開での物語の緊張感も同様の理由で呼吸に
       よって途切れてしまっていた。

表現・発声クリニック(7/26)                        《共通系》

7月26日(木)表現・発声クリニック

・ストレッチ各自
・「会話を考える」(コミュニケーション)プリント配布
・会話の目的(ブレインストーミング)
 情報伝達、時間つぶし、意思交換、相談、発散(自慢)
 愚痴、説教、治療、親交を深める、喧嘩、噂話、話芸

 関西には、ボケとツッコミ文化がある。(しゃべり)
・地域語の次の言葉があるのではないか?
・言葉の衰退は、精神の衰退である。
・ディスコミュニケーションが生ずる言語感や実態は人間性にとって良くない。
・言葉そのものの意味にこだわらない。音で共通の意識を持てば良い
  (語音感の共通性)
・言葉の意味で全てのコミュニケーションが取れるとは思わない。
・看護士と女優のときの私は、言葉や態度が違う。
・言葉の通じない国でコミュニケーションを取ることが出来た。
 声でしゃべりあうとはもっと重要なことなのではないか。
 固有語があることで、意味がクローズアップされすぎているのではないか。

”会話、対話”と”生活喋り”とのちがいを明確化すること。
そのためには発話内容の意志を反射的に喋るのではなく(口や声やひびきや息の
実感がなく)、喋ろうとする内容や思い、意志や感情までを自分の口や喉や音でた
しかめながら喋るクセをつける。自分の声をFeed Backし耳で同時に聴く。

◆本日の磯貝語録
 生きているから心。心は身体である。
 音声言語も身体である。

歌・演奏(7/26)                               《音楽系》

7月26日(木)歌・演奏

・試唱会リハーサル

・試唱会
 演奏順
 ①Aさん ②Bさん ③Cさん ④Dさん ⑤Eさん ⑥Fさん
 ⑦Gさん ⑧Hさん ⑨Iさん ⑩Jさん ⑪Kさん ⑫Lさん

<講評>
①Aさん
  "Pace"がeの入った固音になる→喉があがってくるとそうなる。舌根を
  降ろして、喉を開けること。中間音をマスクにもっていかない。舌根に
  力がこもったり、たまったりする。下顎の顎関節の開け方、響かせ方を
  研究すること。高音で舌根が上がる。
 ②Bさん
  中声区をマスクにもっていかない。息は前、響きは後ろ(首)。喉、口腔、
  舌が広い、太い。もっと細く狭く。腹で押し上げない。呼吸と響きが一致
  していない。
 ③Cさん
  喉を開けすぎ。もっと首、もっと胸。下肢に降りていない。胸声をつかむこと。
  口の開け方もうまくない。下腹が使えていない。
 ④Dさん
  喉の位置が安定してきた。その喉で、上でなく胸の前を響かせると更に下の
  声の中が出てくる。声質が良いから、響き点を広くしないこと。顎関節の
  響きをこれから研究すること。良い音楽になってきた。
 ⑤Eさん
  もっと舌根とオトガイを使い、喉の閉まるのを助けること。喉より下の音を
  もっと使うと、もっと長生きができる。下に降ろしたので鳴りが良くなってきた。
 ⑥Fさん
  重心を浮かせない。降ろしたりささえたりで力まない。もっと喉おろしの方法を
  覚えること。すぐに上に上げない。下顎の支えが足りない。喉がふらつく。
  胸声は前に。
 ⑦Gさん
  実感がほとんど首から上、頭部しかも相当に上に集めすぎ。首から下。前胸の
  響かせ方をマスターしたい。高声が高すぎる。もっと首の位置で。
 ⑧Hさん
  技術的には軟口蓋を頼りすぎ。左右の口蓋翼の付け根の左右をもう少し狭く
  すること。下肢に降ろそう。足前を固定しないこと。少し良くなってきた。
  まだ口が鳴りすぎ。
 ⑨Iさん
  もっと下、下顎より下→今は舌面→もっと舌根。舌根から胸の骨→骨盤まで
  降ろすこと。前胸部の響きをもっと安定させること。息の流れはよくなった。
  高声は上げすぎずに前。
 ⑩Jさん
  口の中をもっと左右を狭く。軟口蓋より下の奥壁を使う。言葉は舌先で、奥舌は
  息の流れと響きと使い分けること。アンダーコードの響きを作ること。喉が少し
  開きすぎ。上からコードの下をのぞくのでなく、コードから下を直接使うこと。
 ⑪Kさん
  舌が鳴りすぎ。意識が高すぎる。自分の身体の中におさめておく。ブレスが雑、
  高い。顎の響きを作り直すこと。少し良くなってきた。まだ固い。
 ⑫Lさん
  後ろ首に力が入りすぎ。ブレスはもっと音楽的に出来るはず。前胸は前もしくは
  外にのせること。内側に引き込むと響きが不明になる。喉を開けすぎ。顎の使い方、
  舌根の使い方をもっと研究すること。

<全体評>
 人間の実感の中に真実があるのではないか?という方向で動き始めている。
 世界的に"実体感"を作り直そうとしている。そのための発声法が"胸声"
 耳から情報を得て分かり合う。→体の振動で実感する。
 喉を使う。高低を前にスライディングさせる歌唱法。
 胸声区は保持したまま必要に応じて頭部の響きをプラスする。

 ・中声区("A"くらいまで)は、絶対にマスクに上げない。
  →口も喉も開けておく。ほお骨あたりから下でやる。
  喉の下で空気をまわす。
 ・口の中の実感が重要になってきたとき、舌が鳴りすぎない。
  口の実感、鼻腔の実感にするとバーチャルになってしまうので、
  喉の中の実感を捉えること。言葉の意味、感情を喉の中に作ること。
 ・まだ重心が高い人がいる。足首をフリーにして、重心はしっかり保つ。
 ・顎の関節柔らかく。下顎を降ろして喉にくっつける。喉を降ろす。
 ・舌骨、舌根を止めること。オトガイを上手に使う。ポジションの作り方。
 ・自分の意識が動くときに眼に持っていかない。→前頭葉でやらない。
  歌はもっと本能的なもの。

◆本日の磯貝語録
 1.笛立てと笛おろし
 2.笛をうごかさない
 3.笛に力をいれない

俳優発声中級(7/25)                           《ことば系》

7月25日(水)俳優発声中級

試演会(磯貝靖洋)

"ん"を除いた子音14項目を読む。

 1.Iさん:何を言っているのかが分かるようになってきた。
     もっとしつこく子音をすること。
 2.Kさん:よくなってきました。母音が弱いので子音がたってしまう。
 3.Lさん:自分の出している音を聞いていないので、出すことだけやって
     しまっている
 4.Tさん:来たときより良くなっている。気を遣ったことで頭を使い、
     音が明確になった。

 ・子音が聞こえないと、言葉の明瞭度が落ちる。
 ・自分のテリトリー外の音や言葉に弱いのが日本人。
 ・言語は開く能力が大切。思いは聴いているときに動き出てくる。
 ・運動脳は身体が覚える。
 ・響き位置で音を覚えるのが磯貝流。
 ・同じ単語でも音声が違う。
 ・同じ音声を出すと、思いなんかで出すより同じ考えになることができる。

◆本日の磯貝語録
  有意義な音声で個の確立を促す

俳優発声初級(7/24)                           《ことば系》

7月24日(火)俳優発声初級

[1]講座(磯貝塾長)
 ・鼠径部ささえ 出・入
 ・丹田ささえ  出・入
 ・側腹ささえ  出
 ・背面ささえ  (A)中・(B)上

 ・呼吸と支えを変えることで、身体の状態が変わり、声が変わり、表現が変わる
  →表現者自身の感じ方、意識がはっきりと変わる。

 ・語をしっかり読む。実感して読む。
 ・身体に響かせて読むこと→ささえ位置を強く意識すること。
 ・基本のキャパシティはいっぱいにしておくこと。そのうえで、技術により、
  弱く見せたり、様々の変化をつけてゆくこと。
 ・呼吸の違いを実感する。更に"ささえ"をしっかりと。
 ・パフォーマンスには必ず受け手がいる。その受け手を作れるかどうかで
  発声が変わる。

 演習
  テキスト「夏の色々」を下の呼吸を使い分け読み替える。

  ①鼠径部ささえ法
   鼠径部を息を吸って出し、保持しながら吐く。
   鼠径部を息を吸って引き、保持しながら出す。

  ②丹田ささえ法
   丹田を息を吸って出し、保持しながら吐く。
   丹田を息を吸って引き、保持しながら出す。

  ③胸郭ささえ法
   横隔膜の位置に手をあてて、外側に張る。

  ④背面ささえ法
   肩胛骨の間の筋肉を広げて息を入れる。

  ⑤上背面ささえ法
   首の後ろを肩口で開くようにして息を入れる。

  ※必ず鼻から吸うこと。

  ・眼読みで文意の分からない人は、次のそれを表現することはできない。
  ・受けることができなければ、発することができない。
  ・呼吸や発声はひとりでやらずに、他の呼吸、他の音から盗むこと。

  ◎自分の才能を信じてください。今のあなたの声は変わります。

◆本日の磯貝語録
 呼吸は人から盗むもの(息は人から伝わり、人に伝わる)。

俳優発声実践(7/21)                           《ことば系》

7月21日(土)俳優発声実践

[Ⅰ]情の言語、意の言語
 ・作品主義をベースに考える。
 ・今の人達が見て「面白い」とわからせるには、どうしたらよいか。
 ・何を中心にするか。「声、ことば、身体」でぶつける。
 ・情の生理は、首から下、意は身体から飛び出る。足までの存在感があること。
 ・意が強くなると、存在感が薄くなる。
 ・漢字以外(かな)に情がある。かなぜりふは、理に訴えるより流す。
  縦書きは流れる。
 ・活字でない文字の流れをつくる。韻、五七、四三。
 ・何回も読むと、情景が浮かんでくる=身体化。意は頭脳化。
 ・漢字に変えにくい部分に表現のアクセントをつくる。
 ・歌舞伎は、男が女をやっていることを見せる。女ではできない女をやる。
 ・関係よりも、人そのものを暴き出すこと<付け帳=衣装から人格>
 ・見えるところからつくる。造形、デザインする。内面で迷わない。
 ・ヨーロッパの王家を知らないが、自分がやりたいハムレットをデザインする。
 ・仕方芝居、歌うように流す。日本人らしくやる。
 ・意は理に発展もしくは客体化すると他者に通じ易くなる。
 ・ブレヒトは進化し続ける。理論的で取っつきやすい。
 ・語尾で情を入れるのを叩ききる→クリアになる。
 ・思ったことを外に出す。思いながら言わない。
 ・情のリズム、意のリズムを見つけ、つくり出す。
 ・感情をなくすのではなく、押し殺す。意を飛び出して理をきかせる。
  外で語読みする。
 ・ブレヒトは歌でなく理論。
 ・情になりやすいことばを理屈でなく、理論にする。
 ・外に投げつける。
 ・感情でなく意志を出す。断定する。

 「吉三」止めないで流す(波打って)。うたう。「わたしゃおとせと申します。」

 ・名詞をきちんと出す。
 ・自分に引きつける→演歌(「私」を歌う。下肢を私言語化する。)

 ◎拍子付け、リズム読みする。例えば、日本語の7、5、3、4のリズムで
  拍子付けをする→現代日本語とは異なる。
  情と意の違いを理解し、意識する。頭を変える。使い分ける。

  台詞を歌にする。理にする。

  台本が良ければ、役者の思いは先行しなくてよい。
  無駄なことをするのは損である。

 ◎セリフには「情的意味と理的意味」がある。
  一般的に云う思いや気持ちは情的意味になる。

◆本日の磯貝語録
 情の言語はドップリと身体的に、意の言語はシャープで客観的に。

歌発声初級(7/21)                             《音楽系》

7月21日(土)歌発声初級

<試唱会>
 ・伴奏合わせ
 ・曲目
  ①コンコーネ1、2、5より1曲
  ②アニーローリー(スコットランド民謡)
  (いずれも階名)

 コンコーネNo.
  1.Aさん 5
  2.Bさん 5
  3.Cさん 1(譜面有り)
  4.Dさん 5(譜面有り)
  5.Eさん 1(譜面有り)
  6.Fさん 2
  7.Gさん 1

<講評>
全体
 磯貝塾長:初級は、これから訓練していく段階。ようやくスタートラインに立った。
 青木講師:階名で歌うことで、音楽の本質が見える。もっと歌っていくことで身体で
      覚えていって欲しい。
 
1.Aさん
 磯貝塾長:口の開き方、顎を使って喉を開ける。唇は言葉と響きの方向を決める。
      どういう口の状態か見て歌う。上唇上がりすぎ。声柔らかく、息の流れも
      出てきた。口の動きが遅い。構えて待つ。鼻ブレス出来るように。
 青木講師:ブレスが遅い。口角が横に開きすぎ。
 本人感想:音が取れるようになってきた。特に、低音から高音にポンと上がれる
      ようになった。
2.Bさん
 青木講師:体と頭の向きがちぐはぐな感じ。鏡などで確認。
 磯貝塾長:喉を閉めないで歌えるようになってきた。「アニーローリー」を階名でも
      歌うこと。最後までしぼまないで歌い上げること。
 本人感想:緊張と気負いはあった。階名だったので音楽を楽しめなかった。

3.Cさん
 磯貝塾長:喉(笛)は良いものをもっている。歌のための喉をつくっていくことで
      セリフにも良い影響が。一音一音の正確さがまだない。音の正確さは、
      言葉の正確さにつながる。「アニーローリー」はもっとノビノビ歌うこと。
      正確さは流れの中にある。
 青木講師:いつもと違う。声の響きがついて、しっかりしてきた。
 本人感想:音が下がるクセがあると言われたことがある。今日、初めて音に助けて
      もらう感覚があった。

4.Dさん
 青木講師:声のボリュームがあった。息の流れも良い。腰、踵の重心を。歌い始めの
      息の流れを深いところから。
 磯貝塾長:高い声が浮いていく。低い音と同じ場所で歌う感覚を。喉が強く、良い
      声をもっている。舌根に力入れすぎない。鼻の感覚を。
 本人感想:足りない、満ちていない感じ。満ちたものがフワーと出る感じが欲しかった。

5.Eさん
 磯貝塾長:良い声を持っている(バリトン)。今日のフォームでは重心が揺れてしまう。
      人前で歌うということも考えること。
 青木講師:頑固な人という感じ。股割で歌うなら手で支えて。
 本陣感想:鼻が使えていない。イ、エ、ア、オ、ウができていない。

6.Fさん
 青木講師:鼻から息を吸ったとき、お腹が縮まっている。声を使ってどう表現するか。
 磯貝塾長:全身で音楽すること。鼻呼吸は、下が動き始めて上へ。音程の上下の幅は
      上に広がり過ぎない。音は前に当てる。
 本人感想:力まずにと考えたが、出している音が一定の道を通っていない。暗譜の
      プレッシャーが。

7.Gさん
 磯貝塾長:身体を回ってから口や顔に響かせる。首→前胸→腹。息の流れ、
      クレッシェンドなど音楽しようとしている。自分の持ち味を強調しすぎない。
      客観的な眼を。
 青木講師:良い顔になってきた。息の通り道を覚えてきて良い。「アニーローリー」
      もっとノビノビと。
 本人感想:名前を言ったとき良い声が出た。低い音が下に向かってしまった。一定に
      したい。高い音は簡単に出てびっくりした。

廣木事務局長講評
 ・清楚なコンコーネだった。とても美しかった。
 ・「アニーローリー」も階名だが、音楽していると思った。
 ・エネルギーがもっと欲しい。届ける音楽を。

◆本日の磯貝語録
 歌詞をとったメロディーを好きになること。「歌うこと」とは?「しゃべること」とは?
 「音楽という人格」をやることで自分の違う面が出てくる。(音楽をやるために、
 自分が変化する)

歌発声入門(7/20)                             《音楽系》

7月20日(金)歌発声入門

<試演会>

・伴奏合わせ
・本番
 1.Aさん:大きな古時計、夏の思い出
  本人の感想
   本番の方がうまく歌えた。息が続くようになった。
   高い声が課題。

 2.Bさん:さくらさくら、小ぎつね
  本人の感想
   途中で集中力がなくなった。

 3.Cさん:さくらさくら、大きな古時計
  本人の感想
   ガチガチに緊張して、意識がとんでしまった。

 4.Dさん:さくらさくら、大きな古時計

・講評
 1.Aさん
  磯貝塾長:笛の位置が良いところで安定してきた。縦口にしようとすると
       下顎まで落ちて、鼻も閉じてしまう。むしろ、タコ口にすること。
       歌詞のことをそろそろ気にすること。
  加藤講師:音域が広がってきた。"歌"らしくなってきた。これからは、
       表現することをやってみてほしい。

 2.Bさん
  加藤講師:階段のように音をとるクセがとれてきた。後半は支えが途切れた。
       良い声、良くない声の違いが自分ですぐにわかるようになること。
  磯貝塾長:持ち声が良い。音が上がるときの喉の開き方が非常に良い。息も
       よく流れ、無理のない出し方をしている。

 3.Cさん
  磯貝塾長:脳が緊張したときは、重心を降ろすと良い。勉強してきたことを
       本番で全部やろうとしてもダメ。本番では全部捨てること。
       (ギリギリまで練習はするし、頭は使うこと)
       自分を開放することを覚えること(発明すること)
  加藤講師:いい位置で響きが出るようになってきた。古時計では固めるクセが
       出てしまった。ほぐして響きを開放することを覚えて欲しい。

 4.Dさん
  加藤講師:始めに比べたらずっと良くなり、歌らしくなってきた。歌っている
       ときに、自分の声が身体の中をどう通っているのか響いているのか
       という感覚を大事にしてほしい。
  磯貝塾長:とても良い骨格をしている。"こうしなくちゃ"と思う必要はない。
       言われたそのときに守ればよい。これからが楽しみ。

◆本日の磯貝語録
 音楽には力がある。自分の意志や力で全部やろうとしてもダメ。音楽に助けて
 もらえば出来る。

歌発声中級(7/19)                             《音楽系》

7月19日(木)歌発声中級

1.試演会ピアノ合わせ

2.各自発声練習

3.試演会
 1)Aさん:「Anna Bolena」より"Al dolce quidami castel natio"
 2)Bさん、Cさん:「フィガロの結婚」よりNo.1 二重唱
 3)Cさん:「ミニヨン」より"君は知るや南の国"
 4)Dさん:「カプレーティとモンテッキ」より"Ah! setudormi, svegliati"
5)Eさん、Cさん:「フィガロの結婚」よりNo.1 二重唱
 6)Fさん:「Anna Bolena」より"Al dolce quidami castel natio"
 7)Gさん:「カプレーティとモンテッキ」より"Ah! setudormi, svegliati"
 8)Hさん、Cさん:「フィガロの結婚」よりNo.1 二重唱

4.講評
 1)Aさん
  磯貝塾長:中音域のチェンジが良くなってきた。
  森下講師:アジリタが良くなった。
 2)Bさん
  磯貝塾長:オペラをやって自由になった。
  森下講師:中高音が出るようになった。安定してきた。
 3)Cさん
  磯貝塾長:中間音に良い声がある。声を作っていけば歌がうまくなる。
  森下講師:音域が広くなった。
 4)Dさん
  磯貝塾長:力みが入っている。音楽に向かう時期に入った。
  森下講師:中低音に響きがついてきた。
 5)Eさん
  磯貝塾長:素直な声をしている。自分の声を見つけること。
  森下講師:前奏で一番リラックスしていた。
 6)Fさん
  磯貝塾長:自分のためのことをする。
  森下講師:中低音に品の良い声がある。
 7)Gさん
  磯貝塾長:つかみはじめた時に、それをつかむ能力があるか?
       中心をもってしっかり聴く。
  森下講師:聴きやすくなった。
 8)Hさん
  磯貝塾長:息が通るようになった。口の鳴らし方の問題。
  森下講師:声が柔らかくなった。
 9)Iさん
  磯貝塾長:歌の方が抑制がきいていて良いかもしれない。音楽の指向が
       Iさんの魅力を引き出す。
  森下講師:音楽の開放を身体で感じると良いんだけど。

5.総評
 磯貝塾長
  ・オペラは声の追求である。
  ・声を作るとは、自分を頼ることである。
  ・音楽のための声をあなたの身体から発見すること。オペラは出しやすいように
   なっている。
 森下講師
  ・大きい声が必要なのは、オーケストラがあるから。オペラは、自分の中が
   動くようにできている。頭でやっているうちはダメ。これを感覚にする。
   その音楽が要求しているものを出したいと思うようになる。

◆本日の磯貝語録
 歌を歌うことで、あなたの笛(楽器)が名器になっていく。これは歌の特徴である。

歌・演奏(7/19)                               《音楽系》

7月19日(木)歌・演奏

個人レッスン
 Eさん
 ・雰囲気で息が浅くならないように。胸を上に上げない。
 ・口の手前で歌わない。口の奥の方で喋るように。
 ・口でブレスをしない。つらくなると口でブレスしてしまうので、
  足の方へ下げる。
 ・意識で鼻ブレス。下顎ゆるめない。

 Fさん
 ・もう少し言葉が先行すると良い。語の頭をもっと出す。
 ・音が下りてくるときに、もう少し胸に降りてくるように。降ろして前に。
 ・なるべく自分の笛を下に。

 ※トゥリルの作り方は、音域、母音によって作り方が違う。

 Gさん
 ・縦口で上顎は鼻の付け根まで。下顎は鎖骨のところまで。
 ・高音出すときに喉を変えない。上に持っていくのではなく前に出す。
 ・口は消化器。息は呼吸器ですること。
 ・腰がしまるのであれば、重心をももに落とす。  

 ・息で軟口蓋を上げてやる。
 ・首から肩にかけての使い方が重要。首は柔らかく。
 ・顎でかためない。蝶形骨に直接響きをぶつけて歌う。

◆本日の磯貝語録
 口の感覚で歌を歌わない。笛の感覚で、笛の幅で歌う。
 ◎口は消化器、鼻、喉は呼吸器。消化器では歌は歌えない。
  呼吸器で歌う。

俳優発声中級(7/18)                           《ことば系》

7月18日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]個人ストレッチ

[Ⅱ]講座「子音調音と語の構音」(磯貝塾長)
 ・子音の前に、口唇、顔面、舌の運動。下顎が動き、舌が柔軟になるように
  しておくこと。

 ・子音を明瞭にするには、唇から歯茎を離しておく事が必要
    →舌の自立性を高める。

 ・母音の明瞭共鳴位のおさらい
   下顎の"あ"、上顎の"あ"、上顎の"う"、奥の"お"

 ・口の中の構えを早くすること。この運動性が必要。
  舌の運動性が必要→オトガイ筋、舌小帯。

 ・子音の音は、その人の言葉に対する教養が現れる。
  母音の音は、その人の感情や心が現れる。
 ・丁寧に語を読んでいくこと。
 ・歯から外に息を出すのはもったいない。口腔内の共鳴度を上げる。

 ・誰が聞いてもわかる音を出そうとすること。表現ではなく、調音なのだから
  客観的に聞こえる音をだすこと。

 ・自分の思いの入った言語をさけ、そのことばの充分な客観的な、しかも
  生きている語を発語すること。

 ◎「共通の音をとらえること」
  日常の自分の音で子音を作ってはいけない。
    →客観力をつけること→自己を客体化する。

 ・"ドロドロ"。顎だけでうごかすのではなく、舌も一緒になって動かす。
  ただ動かすのではなく、響きを後頭や喉奥にもっていくこと。

 ・上顎子音なのに低い響き位置でだそうとすると、喉に負担がかかり、嗄れたり、
  痛くなったりする。

 ・下顎の調音性は低い。響きをつけるためだけ、上顎と舌との関係で下顎は支える。

 ・音声の共有性を高めるための共通の言語をここで身につける。

◆本日の磯貝語録
 ◎調音は共通音を捉えること。
 ◎調音は、誰もが聴いてそれと分かる音をつくること。
  自分の思いでその言葉を言うことの練習ではない。

俳優発声初級(7/17)                           《ことば系》

7月17日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチング 
 1.全身のひねり
 2.肩のストレッチ
 3.股割
 4.床打ち

[2]呼吸とささえ法、おさらい
 1.鼠径部 出・入
 2.丹田  出・入
 3.側腹  出・入
 (1.から3.までは腹腔部呼吸)
 4.胸郭  外(張る)
 5.背面  A
   背面  B(首部)
 各々を座位で確認。
 <注>張り具合、ささえ具合が一定になること。

 テキスト「夏の色々」を読む
 ◎意識的に、各々の呼吸を使い分けてみる。

  呼吸の違いによって、出る声は各々はっきりと変わり、当然意識も感じ方も
  変わる。自分自身が変わった様に感じる。

 ※支えの位置を捉えて、ゆっくりと読む。
 ※腹腔部のどれかと、胸郭、背面を使い分けること。

  次回の試演会では、腹腔部呼吸の出入でどれかひとつと、胸郭、背面の計4つの
  呼吸をポジションを変えて出す。 

 ・ささえ位置により、色の違い、広がり感、さわやか度等、各個人の中ではっきりと
  ちがって感じる。
 ・深いささえの時は特に喉が開いていないと、日常の自分に戻り易くなり、好ましくない。

◆本日の磯貝語録
 芸は落ち着いた構えが必須。何事も始める前の裏拍が大切。
 その長さ、速さ、重さ、色彩等。

俳優発声上級(7/15)                           《ことば系》

7月15日(日)俳優発声上級

[Ⅰ]演ずることの本質を考える(磯貝塾長)
 「桜の園」(チェーホフ)
 ・社会のために演じるのではなく、人間のために演ずる(人間を抽出する眼力)。
  社会を理解するのではなく、書かれている文をどう読むのか決める。
 ・この役そのものの人格(性質)を見つける(心の方向性)。もしくはつくる。
 ・俳優の仕事=身体感覚(声と身体)と霊媒性による役の現実化。

[Ⅱ]第一幕をリーディング(グループになり)
 ・笛の上側(upper code)の共鳴を多用する場合。
  笛(vocal code)の位置を上げないように(自然だが自分になってしまう)。
 ・笛の下側(under code)声帯から下の共鳴を主体的に発話する。
  語尾は注意する(upperとunderは顎の位置が違う)。

  「やれやれ列車が着いたな。何時だ?」
  自分の外に神様を置いて、underで読む。
 ◎自分の中で言うな。引き込むな。

 ・意志や感情は笛にある。
  無信心は神様と話ができない=ニートになる。

  Aさん:喉が強くなった。
  Bさん:斜め前方の神様に語りかけた。
  Cさん:すべて手引き込んだ事が分かった。
      uncer codeは胸声-丹田呼吸にする(自分の感情が下りた)。
      緊張を緩和するときに表現になる。      
  Dさん:顎を意識するとよかった。
  Eさん:克服しつつあるもの、好みのものはOK。
      歌舞伎は絶対捨て息が必要(必ず息を出してからセリフを言う)。

  息を流す=喉を開ける。息の支えどころ。

  セリフを吐きながら、自分の空気の通りをよくする。

  多くのグループであること:顎の下になっている。
  これをunder codeにしなければならない。

  感情の置き所、喉を開けておいて息が変化する。感情が変わる。

  いい息をもってきたら、声を息で変化させるか?
  場合によっては、いい声をかくすことができるか?

  息を変えて、音を変化させる。

  自分のいい声を使いながら、消しておきながら、表現する。  

◆本日の磯貝語録
 俳優は祈る力と生理がないと傲慢な芝居を遣る。

朗読の声とことば(7/15)                          《共通系》

7月15日(日)朗読の声とことば

[Ⅰ]芸能の本質を考える
  「イワンの馬鹿」をテキストとして
 ・一方通行のコニュニケーションの表現(芸能)は表現として死んでいる。
  (TVの表現は一方的(一方通行)な表現で生きていない)
 ・パフォーマンスは双方向(インタラクティブ)でなければならない。
  (返ってきたものを再生産して表現する朗読を生み出す。
  ※日本人はすぐに真似てしまう文化がある。
 ・俳優として相手役だけでなく観客とどう会話するのか(対話も)

 ◎芸能というものはコミュニケーションの元である。

 ◎芸能は人間サービス
  お客様を巻き込む→社会的サービスではなく人間的サービスをする。

 ・神格的でかつ世俗的(庶民的)な両面を持つ俳優が必要。
 ・俳優は、瞬間的に世俗的な(自分の範疇だけではダメ)ものと神格的なものに
  行き来するもの
 ・「イワンの馬鹿」にある社会性や人間性を切り離して読み取れるか?
 ・社会サービスと人間サービスは違う。
 ・朗読として、社会サービスと人間サービスの両方を組み立てて発明できるか。

◆本日の磯貝語録
 芸能は人間のサービス部門。芸能は世俗のコミュニケーション。芸術は神との
 コミュニケーション。

市民発声・呼吸法(7/14)                         《共通系》

7月14日(土)市民発声・呼吸法

[Ⅰ]ストレッチ(沖田講師)
 ・肩入れ、座骨回し、大腿骨回し、腰骨回し、丹田回し
 ・股割→足踏み、歩き
  皆それぞれに身体の違いがあるので、各自に合ったやり方を見つけ出す事が
  必要である。その上で、全員が同一の形となる必要がある。また、個人訓練
  でも見られている意識が必要。→回復運動

[Ⅱ]呼吸ささえ法について(磯貝塾長)
 ☆何故呼吸や発声に重心が必要なのか。
  上肢中心だと呼吸は浅く、喉が上がり不安定となる。説得力もない。重心を
  捉え、下肢まで降ろすと、呼吸は深くなり安定する。この状態では、他人に
  対しての圧迫も少なく、良いコミュニケーションの条件となる。
  そのためには、鼻で深い呼吸をし、丹田まで、さらには鼠径部まで、もっと
  さらには会陰まで。深く体全体を使うためには重心を降ろすこと。

 ☆歩く
  座ったままではなく立ち、歩きながらも重心を降ろし、呼吸を深く。

 ☆手で床を打つ
  正座をし、ひざをわって手で床を打つ。
  手ではんこを押すように、五指をしっかりと開く。
  腰回りにたよる→腰からすべてを動かす(骨盤、仙骨、座骨など)

 ☆しこを踏む
  手と同じように、足裏で床を打つように踏み打つ。

  回復運動(ひざをかかえてひねる、逆側に両腕をつける)

 ◎日常生活でも、できるだけ呼吸法に気をつけ、腹腔もしくは腰回りを使った
  呼吸のくせをつける。

◆本日の磯貝語録
 良いコニュニケーションは、深く安定した呼吸法から始まる。

朗読発声(7/13)                              《ことば系》

7月13日(金)朗読発声

(1)ストレッチ(各自)

(2)試演会準備
 ・個人チェック:磯貝塾長がひとりひとりの朗読をチェック
 (読み聞かせをするときは、自分を美しいと思うように。最初にこやかに。)
  
 Aさん:「よだかの星」宮沢賢治
  芯がなきゃダメ。でも芯を観客には見せないで、とにかくサービス。喋り言葉は
  口ではなく、胸にのった声で読む。目に表情はあるが口に表情がない。
 Bさん:「たいせつなきみ」マックス・ルケード
  絵本の絵を見せて読むときは、絵と自分の身体の両方を使うこと。子供のスピードで
  読む(あわてない)。即座に声の高さ、速さ、音色を変えられるように
  (普段の訓練はそのためのもの)。
 Cさん:「ダチョウのくびはなぜながい」ヴァーナ・アーダマ
  絵本の絵を使って読む。中途半端な身振りにしない。絵と身振りと喋りで
  どんどんおもしろく作っていく。歯の痛いワニの表現は大袈裟に。頭を使う。

※試演会:5分±2分のものを用意する。

(3)講評
 ・読み聞かせは絵を見せる見せ方も大事。
 ・固有名詞は指一本で指せばよい。
  西洋では、指一本で相手を(YOU)として指すと失礼。
 ・"私"とする時、西洋では胸(心臓)をさして(右手の平)私とする。
  女性はバストがあるため鳩尾を指す。西洋の子供は、上胸真ん中辺りを指す。
 ・日本では"私"をさす習慣はなかった。子供相手の場は、一本指で鼻をさわる。
  大人相手の場合は、一本指で顔近辺(鼻、頬あたり)を指す。
 ・声を変える。雰囲気だけ変えるのではない。
 ・書いてあることはちゃんとやる。
 ・唇と眼。キャラクターの中に顔の表情がなきゃダメ。基本はにこやか。
 ・朗読の良さは、うまければセットも何も必要なくひとりでできる。
 ・演劇だけできる役者ではなく、いろいろできる役者になれ。
 ・ひとりでできる人達が芝居をつくるとおもしろい。それを目指す。

◆本日の磯貝語録
 冷静とは、激することのひとつである。
 朗読は、読み聞かせではなく、喋り聞かせ、見せ聞かせにグレードアップする。

俳優発声実践(7/12)                           《ことば系》

7月12日(木)俳優発声実践

[Ⅰ]情の表現・意の表現
  ・落語、歌舞伎を情で読む
  ・ブレヒト、シェイクスピアを意で読む

表現・発声クリニック(7/12)                        《共通系》

7月12日(木)表現・発声クリニック

19:10 ストレッチおよび準備運動

19:45 呼吸について
 ・息を吸っているとき、吐いているとき、聞こえ方が違う 
   吸気時:よく聞こえる。
   吐気時:聞こえにくい。

19:50 「話す、喋る、語る」について
 違いについて
 ・相手に対するエネルギーの高さが違う。
  ①語る ②話す ③喋る
 ・「語る」は一方的。「話す」は対話性がある。
 ・受容度 喋る>話す>語る
 ・喋るは私性が一番強い。

20:00 携帯が登場して、あなたの言葉は変わったか。
 ・メールではなく、声が聞こえる必要がある。
 ・携帯は聞く負担が大きい。
 ・メールでなら本音が言える人がいる。
 ・喋りは考えや思いを裸で出すので喋りにくいが、メールではOK。
 ・ストレス:しゃべる<話す<語る
 ・主観:しゃべる<話す<語る

20:30 「喋る」「話す」「語る」の違いを体験する。
 ・お菓子を食べながら「しゃべり」合おう。
              「話し」
              「語り」

21:30 まとめ
 ・日本語の喋り、話、語りを自分の中で整理できること。
  特に俳優には必要である。

21:40 声と言葉は何でも良いか。
 ◎声はスキンシップである。
 ・何でもいきすぎると美しくない。
 ・ニュートラルが美しい。 

◆本日の磯貝語録
 喋り、話、語り、自分が何をしているのか理解するべき。
 ◎声はスキンシップである。

歌・演奏(7/12)                               《音楽系》

7月12日(木)歌・演奏

個人レッスン
 Aさん
 ・歌い出す前に、口を動かす(言葉のかまえをする)。言葉は前に前に用意する。
 ・ブレスでは、次の口の形を準備すること。
 ・悪くはないが動きすぎ。自分で指揮をとらない(手を動かさない)。
 ・息がもたなくなるのは、口が遅いから。子音で息を引っ張る。母音で息を
  押し出さない。口の中で息を撹拌する。
 ・喉が開いて息が流れる実感は個々違うので自分のをつかむ。

 <歌発声の基本共鳴ポジションについて>
 ・蝶形骨(耳の穴の奥あたり)を響かせる音でないとダメ(蝶形骨共鳴)。
 ・前頭発声のために、自分の軟口蓋→蝶形骨の響き位置をつかまえること。
  (懸壅垂を柔軟に動かす。顎関節を縦に開ける)
  →下顎を下げる。上顎を上に引っ張る。下顎はリラックスさせるが、オトガイを
    閉めて安定させる。アクートに響かせてハミングする練習。

 Bさん
 ・胸の響きを落とさない。耳の穴あたりまで響きを持ち上げる。
 ・口の前で言わない(音を集めない)。後ろ首の骨を響かせる。首の振動を
  頭蓋骨に伝える。
 ◎耳の穴のすぐ上の骨の部分にハミングを響かせる→側頭→後ろに響きを
  移す練習。

 Cさん
 ・口を早く用意する(舌、口唇、下顎)。声帯をもっと鳴らすこと。
 ・上顎の使い方が広い。なるべく狭く使う。喉の幅より広くしない。
 ・あまり後ろ首をたてすぎない。笛を人に見せるように。襟足を感じる。
 ・喉を使って鼻から音を出す。鼻までもっていく。
 ・息の流れで音を変える(喉の位置を動かさないで)。頭でやらない。
  頭でやろうとするから音が遅れる。
 ・舌根を動かしすぎない。フランス語は絶対舌根を動かさない。

 ◎必ずアンダーコード共鳴を行う→胸部共鳴

 Dさん
 ・鼠径部の位置で前傾。座骨を後ろに引いて出っ尻にする。
 ・鳩尾は上に上げる。その姿勢で歌う練習。
 ・息が高い。喉が高い。

◆本日の磯貝語録
 「頭部共鳴への道」
 ①軟口蓋の動きを高める。②軟口蓋に声を当て、頭部に響かせる。

俳優発声中級(7/11)                           《ことば系》

7月11日(水)俳優発声中級

[Ⅰ]個人でそれぞれストレッチ

[Ⅱ]講座(磯貝塾長)
  明瞭な音を作る為には、舌の位置が重要である(調音法)。更に、それを響きの
  良い表現の高い音を創る方法が「構音訓練法」である。子音の調音矯正ができた
  なら、構音を行う。

 <表現構音のための訓練>
  ①唇から吸い込んだ空気を口の中で奥行き深くふくらませてゆっくりと吐く。
  ②鼻腔から口の奥へ吸い込んでゆっくりと吐く。
  ③①、②を交互にくり返す。

  ◎うまくいくと、背面や後頭部に抜ける。「後ろが開く」という感覚をもつことが
   できる。

  ◎ボーカルキャビティ(vocal cavity)
   音のための口の中の広さを決めるのは、顎の柔軟性、舌の活発性、喉の運動性

  ・母音の響きからでも、子音の位置からでも、どちらからでも良いので、自分の
   得意な子音と苦手な子音を見つけること。結局は、母音がきちんとできないと
   子音もできない。

  ・声や言葉のことをするときに、ニュートラルになれるかどうか。専門家は、
   表現しなければならないから、プラスにもマイナスにもなれるように、常に
   ニュートラルを維持しようとする。

  ・磯貝メソッドは、俳優としてのあなたをニュートラルにするための方法です。

  <ニュートラルを持つ、ニュートラルになる>(個を消す)
         ↓
       表現のゼロ

◆本日の磯貝語録
 磯貝メソッドの訓練の第一は、各個人の声、言葉、身体、感覚のニュートラルを
 つかんでいくことである(表現や主張はその次)。

俳優発声初級(7/10)                           《ことば系》

7月10日(火)俳優発声初級

[1]ストレッチ<戸村助手>
 1.首のストレッチ(前後左右)
 2.腕、肩、脇のストレッチ(腕まわし)
 3.背中と胸骨のストレッチ(両手を前に組んで肩胛骨を伸ばす)
 4.肩入れ(股割姿勢から肩を入れてひねる)
 5.腸骨を中心にしての骨盤ストレッチ(股関節まわし)
 6.座って足をゆるめる(回復運動)
 7.床打ち(床を手の平で打ち抜く、指は開いて音で善し悪しを確かめる)

[2]講座(磯貝塾長)
 ・多様性のある呼吸を身につけること
 ・常に、反対の事があると考えること。他人と共通項を持つのは、人間は違う考えを
  持つ生き物だから。
 ・機能性は(出力)各々異なるが、その器質性は皆同一である。
 ・器質は全部違うけれど、機能性は同じである。どちらも真理である。
 ・実態を共通項としてとらえて想像することを人間はできる。
 ・言葉は共通項である。「あ」は「あ」である。しかし、共通項としての「あ」が
  明確に出せないと、それは「あ」ではなくなる。

 「呼吸ささえ法による文章の読み分け」
  テキスト
  「そのことは、無理と分かってはいましたが、生きている内にどうしても富士山に
  登りたいと思っていました。こう寝たきりになっては、唯の夢になってしまいました。
  ところが、それを聞きつけたある登山家のグループが私を寝たままかついで富士
  山頂に連れて行こうと計画を立ててくれたのです。お医者さんも仕方ない、ついて
  行ってあげようということになりました。あと30日雨が降らないことを毎日祈ってい
  ます。」

 磯貝メソッド9種呼吸ささえによるテキストの読み替え
 呼吸が変わる=キャラクターが変わる、言葉の感じ方が変わる

 ・無意識の呼吸を意識的にするのは、自分自身を実感し直し、実態を知り、おもしろく
  生きていくための方法。
 ・まず、運動から入って呼吸をつかむ。そこから、表現への選択肢を見つけていく。
 ・無意識でいろいろな感情を出している。それを体におとして意識的にできるように
  するには、訓練が必要。
 ・私達は、人間らしく、他人をおもしろくさせられるような表現を身につけること。

 ◎朗読の途中、二種のささえをブレスで切り替えて朗読してみる。
  すると、明らかに自分の中の感じ方が変わる。当然、声の質も変わり、自分自身が
  変わって感じることができた。
 ◎各ささえ点に意識を固定する。ささえ法ができていないと、非常に不安定で、動く。
 ◎日常は、各個人独自のささえ法(自然→楽)で生きているが、その場合、ほとんど
  音声は口実感である。そのことばの意味実感は顔中心で、肢体ましてや下肢には
  ない。 →浅い呼吸。

 <重要> ことば意味の頭実感と体実感のちがい

◆本日の磯貝語録
 '言葉の意味'とは、実感や実態を伴う