市民発声・呼吸法(9/29)                         《共通系》

9月29日(土)市民発声・呼吸法

講座テーマ「正しい発声法・胸部共鳴とノドの位置」
[1]ストレッチ・ウォームアップ(沖田講師)
・二人一組で横になり、全身の力を抜く
 腕→脚→腰と順々に抜いていく。金魚運動

[2]呼吸法練習 (沖田講師)
 発声に移る前におさらいとして呼吸をやる
 (1)丹田出し入れ運動(なんとなくではなく、ピンポイントで意識的に)
 (2)丹田張り出し、ささえ呼吸

[3]発声法練習
 (1)喉頭実感と"うなり"又は"声当て"("ア")
   声をあてて音が響いていることの実感をつかむ
 (2)喉下げの練習→喉頭懸垂
   アゴを緩め、舌骨を降ろす(舌を飲み込む感じで)
   上げ下げを自由に行う
 (3)胸骨共鳴練習(ア音で)
   オトガイを閉め、口でやらずに胸の前へ息をあてる。
   ①始めに胸の上1/3を目指して
   ②次に胸の1/2あたりを響かせる感じ
   ③胸の2/3まで響かせるのは難しい
   ④みぞおちの辺りまで

  ・ノドを開けすぎない。口は縦口
  ・息は前へ前へ(口腔から前ではない)
  ・自分の手で触って響いている実感をつかむ
  ・最初は、目標としては1/2あたりまで降ろせるように
  ・普段の自分との違いというのを確認する。

 (4)以下のテキストを各ポイント共鳴で
 テキスト『自分が何か行動している時、自分の身体のことなどあまり気にしない
      ものです』
  ・ア単音の時と意識は同じ
  ・文が長いので、上にきていると感じたらポジションをもう一度作り直す。
  ・息や声が胸から出ているイメージ。つづいで実感する。

  ☆ノドの訓練中はやりすぎて壊したり痛めたりする恐れがあるので、
   休んだりほぐしたりしながらやること。

◆本日の感想
 全身の力を抜くためのストレッチをしたが、自分はどうしても力が抜けない。身体、
 精神共に緊張していて、日常生活でもストレスの原因なのかと思った。胸部共鳴でも
 不必要に力みが入ってしまう。
 始まりは全く出来なかったが、次第に出来るようになり、今までにない声が出せ
 すごく嬉しかった。訓練し効果が出ると楽しい、ということが分かったのは大変に
 よかった(H・S)

歌発声入門(9/28)                             《音楽系》

9月28日(金)歌発声入門

講座テーマ「高声域の声と歌-ファルセットを学ぶ」(加藤講師)

[1]各自ストレッチ

[2]前回の復習
 ・「歌」と「話し」では声帯の使い方がちがう。
  声帯から懸壅垂へ向かって声を向かわせる、戻す。

[3]発声練習
 ・ノドを下げた状態のまま留めて、声を出す。意識を後ろにひかないこと。
 ・その状態で口を閉じる(口の中の空間は広いまま)⇒ハミングになる
  首の後ろを通り、顔の前面がひびく
 ・ハミングで音階練習
 ・口をあけて音階練習(細い声で) のどは上がらないように!

[4]テキスト音取り⇒響きの声で
 ・野ばら  ピアノに合わせて(アでも何でも)。ブレスは2小節ごとに。
       音が高くなる時は頭の後ろから体の前面へ下りていくイメージで。
       自分の外側が響くように。響きの流れが途切れたり、太さが
       変わらないように意識すること。

 ・きよしこのよる
       音が下りてくる時に響きがなくならないように、神経を配ること

 ・ジングル・ベル
       日本語の歌詞で。のどにくっつかない声にすること。

 ・浜千鳥 
   Aさん:響きの範囲が口の中までなので、もっともっと遠くまで響かせること
   Bさん:目の奥だけで響きを作ること。途中で音色(のどの位置)を変えない
       こと。一本の糸でつながっているように。
   C、Dさん:響きを一本の糸でつなげること。

 ・ゆりかご 「ねむれ」の「む」のところにある記号は「ダブルシャープ」
        一音上がるということ。作曲家の意図としてメロディの流れ的にこういう
        状況が起きている。
        歌詞をつけて歌う⇒普通の会話の口の使い方をしない。
                今までやってきたように響きをつくる形で歌うと良い

 Q:高い音になるとあまり響いていない気がするが、どうしてか?
 A:低い音のほうが胸に響く率が高く、身体で振動を感じやすい。(実感)
  高い音だと軽いので実感が薄い。はじめは慣れないが、ちゃんと響いていると
  いうことをつかむこと。

◆本日の感想
 “響きの練習”をしながら、新しい歌の練習。皆に合わせながら、まさぐりながら
 味わいました。美しいメロディーで楽しいひと時でした。(N・I)

俳優発声実践(9/28)                           《ことば系》

9月28日(金)俳優発声実践

講座テーマ「情の言語、意の言語 叙情と激情②」(磯貝塾長)

[1]ノドをあける練習(声門の下まで使う)
 テキスト① Ha Ho Yo-
     ② Ho Ha Ya-
 顎関節をあけ、喉と舌を降ろし、咽頭を大きく開け、頭から胸まで筒にする。
 のどを鳴らす。あごとのどのポジションを決める。首の下、胴を鳴らす。
 基本は歌と一緒。息は口の前に出さない。言葉は下げた舌で発語する。

[2]情は身体の心:こころのからだ。 首から下  頭が入っては×
◇海外在住者で5年ぶり帰国者の東京の感想「日本人(大人も子供も)幼稚。顔も
 立ち居振る舞いも、態度も幼い。言葉が不明。子供が老人の顔。溌剌としていない。
 育っていない」

 全員でディスカッション
  ・自分を育てることを止めているのではないか
  ・日常、プライベートの“地”を育てていない。自立しても自律していない。
  ・自分のことに徹していて、他人の領域を自分の中にいつも用意していない。
  ・“地”の言語体系が幼稚である。自他の差がない。→頭脳構造
  ・自分の欲望を満たすために生きている。他の大きな律が弱い。
  ・日常生活の品が悪い。中間性、中立性がない。
  ・他人のためでなくても、まず自分のためだけに生きるのをやめる
   (一つの価値観に固まると止まってしまう)

 ◎欲望は情のひとつ(それだけだと劇にならない)

  ・いつも自分が主体。他を共有し難い。もしくは下手なのはなぜか。
  ・日本は今どこも向いていない。方向性を拒否している。
   (責任がないのに自由がある(と思っている))

 ◎自・他の境がない。公に私を持ち込む。
 ◎成熟とは、境界倫理をつくること。もてること。見せられること。
  芝居には共通の倫理観がある。倫理観は共通である。

  ・情が身体実感でなく頭の中の問題(思い)になっていないか
  ・頭・知・意のバーチャルな限定した情の世界を作っている。
  ・音声化=声帯化=実質化=身体化=情態化
  ・身体言語-体内感覚を外におくこと→客体化
  ・身体の精神を相手に伝えること。

[3]☆音声客体化訓練用テキスト
  ミィーヤ  ・サンスクリット語 経の言葉と同じ(ナーム):音に意味がある、音が身体を
         震わせる
  ミューヤ  ・ヤ行は身体の底の音。そして天に響く音 
  ミョーヤ  ・きちんと支えて腹から身体を響かせる
         ・煙突より狭く細く作る→下に降ろしやすい

 (1)座位でテキスト練習
  ・身体化された音声が情動の音声(響き)
  ・口の音声は頭で考えた情で、いやらしく、品がない。
   いわゆる感情的音声で、響きが少なく、伝わりにくい声

  ◎<情動音声をつくる> 俳優の音声は情動言語

   身体性があると親切で無駄がない → ケチじゃない

 (2)股割り姿勢でテキスト練習
  ・顔、上肢が下向きのため、よだれが出始める→良
  ・強い声でなくて良い。後頚部、背面に響かせる。
  ・口から身体に降ろす。情報より状態を身体でできることをあらわす。

◆本日の磯貝語録
 真の情動音声をつくる:自分を育てる。
 他のもののためとまではいかなくとも、自分のためだけに生きることをやめる

◆本日の感想
 日本人は、他人のための事をしなくなった。そのくせ自分を育てる事も止めて
 しまった。それに巻き込まれない術を確実にもてない自分を知る。自分の今を
 おかしいと感じたり、異和感をいつも持つことが止まったら芸術は無理だ、と
 思った。本当はこういうことをちゃんとしないと芝居は出来ないんだ(H・K)

歌発声中級(9/27)                             《音楽系》

9月27日(木)歌発声中級

講座テーマ「日本の作曲家の歌」

(1)ストレッチ 全員で(磯貝講師)
 ・体の各々を伸ばす。ほぐす。
 ・股割り:股関節を開いた状態にする。(ゆるめる)
     重心を降ろす。上肢をひねる。

(2)日本語の歌を歌うコツ
 ・日本語は高音になると明瞭度が悪くなる。声帯をあてる言語(文化)である
  (地下鳴り)。
 ・外国語は響きの言語である。鼻を使うことで、響きを倍化して、日本語の歌を歌う
  発声法で、自在に声を動かし、さらに日本語の明瞭度を増す。
 ・胸部は背中に抜かず、さらに前に張らない。頭の鉢を動かさない。
  自分の中で仕上げる。
 ◎しかし、あごが堅いとできない。“アゴを抜く”事を覚える。

 ex1)顎関節の最大開閉運動
   下あごと舌を切り離し、首をまわす。左右の口角を近づける。
   上唇と鼻を近づける。下唇と胸を近づける。のどをあけて胸or側頭に響かせる。

 ex2)縦口にして歌詞を読む (自宅練習:ワインのコルクをくわえてしゃべる)
   →のどをあける、鼻をあける、の どちらか。そして響かせる。

(3)テキストを歌う
 ①紫陽花
  歌詞を一人ずつ読む。歌う(「O」で歌う)
  音のとり方は喉の使い方である。腹を使い、口の中の音を外から引っ張る様に。

 ②初恋
  歌詞を一人ずつ読む。歌う(鼻で歌う。鼻から息を流す)
  「u」は鼻を使う。歌う状態は口半分、鼻半分。ことばの実感はのどから下にある。
  鼻に向かって息を吹き上げる。→声を高位に響かせる。

 ③夏の思い出
  歌詞を一人ずつ読む。Ddur Fdurで歌う。
  たて口で喉を下げ、軟口蓋をあげる。

 ④夏の思い出  全員で歌う。
  終止部は口をあけたまま、歌い終わる。鼻の響き、鼻の息で終わること。

 ⑤赤とんぼ  全員で歌う
  下あご・・・オトガイを胸に近づける+ノドを下げ、響く口腔を大きくする。

 ◎懸壅垂の使い方
  懸壅垂を舌に降ろすのではなく、同じところで前に平行移動する。
  懸壅垂は、息の高さを左右する。

 ◎良いポジションでしゃべれば、日本人なら言葉の意味がわかるものである。
 ◎鼻の実感をもつ→結局は軟口蓋。

 次回手鏡を持ってくること

◆本日の磯貝語録
 自己練習の先には演奏はない。演奏はテキストを練習とは違った次元のものに
 すること。練習はそのためにある。

◆本日の感想
 日本語の歌は言葉が分かるぶん、難しい。意味がわかっても、声にして伝わってるか
 どうか、また難しい。喋るように歌ってはダメなことは分かった。でも喋られてる
 ように聴かせなければならない・・・更に難しい。だから面白い。(M・K)

歌・演奏(9/27)                               《音楽系》

9月27日(木)歌・演奏

講座テーマ「「ミルテの花」「詩人の恋」より②」

1.ストレッチ各自で。

2.Auftaktについて
 ヨーロッパの音楽にはたいていついている。ちょっと弾んで次に繋げるよう音を
 作り変える。ちょっと持ち上げて落とすような感じ。随所にでてくるので、
 バリエーションをつけて処理をする。
 
 Auftaktの前のところでどんな準備をするかが大切。曲の解釈のあらわれ。
 フレーズの始まり(始動)をどう決めるか、要がAuftaktの準備。
 
 体の中の内部感覚と音符と音の3つの要素が少しずつ違うタイミングで密接に
 関わりあっている。収縮と膨張を繰り返す。バイオリンの弓使いに似ている。
 圧力とスピードの比率を考える。

  シューマンの音楽はあまり健康的ではない?!ちょっと狂っているように聞こえるのがよい

3.歌唱講座 a)全員で  b)個別サンプル 各曲3人ずつ(伴奏なしで)
①“Du bist wie eine Blume”
 Aさん:強く伝えたい単語をたててメリハリをつける。内部の強いところ、視点の
     変わるところを考えて動きを出す。8小節目の「mir」ちょっとひっこめると
     その後の「Herzhineir」につなげやすくなる。音を切らない。
 Bさん:10小節目、歌いにくいところなので「ich」を立てられるように練習。準備を
     早くしないと動かない。体を現す単語が出てきた時、もっと自分にその体の
     実感が出るといい。
 Cさん:「betend」祈る、という動詞のスピードを考える。頭を強く、後ろは軽く。
     「Gott」にのせていくためのライン。クレシェンド記号に引きずられない。
     「so rein」に入る時、温度下がらないように。休符のところで安心して
     息抜かないように。

②“Widmung”
若人の歌。心の動きを実況中継しているような曲。言いながら青くなったり赤く
なったりしている。ブレスや休符で感情の移り変わりを準備しないといけない。
音だけでは間に合わない。
 Dさん:10~14小節目。転調に行く前の大きな波をどう処理するか。自分の内側で
     作るか外に持っていくか。
 Eさん:P.27 3小節目~前に前に持っていく。どう仕掛けるか決めておくといい
     場所がある。「du hebst mich」をどう処理するか。いろいろな方法を
     試してつかむしかない。
 Fさん:P.27 9小節目「mein」の準備が遅い。休符に入ったらすぐ次の準備を。

③“Im wunderschönen Monat Mai”
 Hさん:動いている後半のほうが重みは少ない。最初は強く引っ張るが後半まで
     引きずらない。「da ist」、言いたいのは「da」、音が長いのは「ist」
     パワーバランスを工夫する必要がある。短い音のほうにたくさん込めないと
     いけない。
 Iさん:外にあまり出しすぎず、そのエネルギーを内側で増幅させる。

4.今期後半の課題曲9曲を紹介。
 一人9曲全部は大変なので、集中的に練習する曲はこの中の3曲。

◆本日の感想
 アウフタクトを原型からバリエーションまで改めて確認(認識)する。
 exp:始動形 音楽の表現の広がりをつくる事の実感が持てた。
 (特に体のつながり)体-音楽・言葉-速度-重さ (N.O)

俳優発声中級(9/26)                           《ことば系》

9月26日(水)俳優発声中級

講座テーマ「芸としての声/本気・本息」

[1]ストレッチ(磯貝塾長)
 ・気をためる動き…足を肩幅に開き、肩の力をぬき両腕を前後にプランプランと振る。
              10分つづける。ゆっくりと振り幅を小さくしていき、
              手が止まったら両手を丹田にあてます。終了です。
  ※両手で体の気を整える。
  ※一日おきにやることをお薦めします。
 ・足打ち…膝に抜きながら、地面(床)に足の裏を打ち付ける。歩くための元として
       とらえる。
 ・複眼・・・・視野を広げるよりも、受けることが大切です。
 ・足打ち行進から小走り・・・・重心を落として、膝をバネにして腰を抜くこと。
             足の裏を絶対に人に見せない。

[2]芸における「本気(本息)」とは何か?  -2
 ・本番の本息は練習をずっとしていても出来るようにはならない。
 ・基礎は続けていくと違う次元が見えてくる
 ・本気でつかんだものを他人に評価され、比較される場に表出すること!!
  私有化しないで出すことが芸である。
 ・それぞれが芸談が話せるようになること。
 ・批判の目を受ける事、俳優は公共のもので私有化してはならない。本番は公共で
  練習は私有である。
 ・本息は、声を決めること!
  『まず、声を決めること、これが本息です』をテキストに言ってみる。
   ↑
  言いながら、自分で決める事。体まで本気にする事、呼吸をコントロールする事。
  客がいる、その客からエネルギーをもらって出す。自分の気に入った方向に進む
  こと。喉をあける。

 ・練習は自分の力、本番は客(他人)の力を借りること。
 ・100%無礼で100%謙虚。
 ・役者は本息で客を一致させること。
 ・まず、声を作ること、そこから本息をつかむこと。

◆本日の磯貝語録
 ・木ならば言葉は枝です。末端は変化します。声は幹です。だから変わらない。
 ・芸人は一生ものです。役者は100%無礼で100%謙虚!!

◆本日の感想
 「本息」というものが少し分かった。自分の練習の発表ではなく、本番は別次元で
 あること、周り(客)から受ける、ということも何となく感じられた。(K・K)

俳優発声初級(9/25)                           《ことば系》

9月25日(火)俳優発声初級

講座テーマ「発声共鳴法」

戸村助手によるストレッチ
 1.両手、両腕、上半身をゆるくして、中心線を意識しながら左右に振る。
 2.右手を上にあげ、右足のつま先を伸ばして、左側の肋骨を伸ばす。逆もする。
 3.中心の軸をたよりに下にしゃがんでいく。
 4.2人組になり、ひとりは人差し指を立てて、下にしゃがんで軸をぶらさないように
  大の字に寝る。もうひとりは人差し指を持ちながら徐々に下におろしていく。
  ぶれないように支える。

「発声共鳴法:声を作る作業について(テキスト使用)」磯貝講師
 ・発声と聞いて何を思いますか?→答えは各人様々→理解が様々
 ・テキストにより喉頭の解剖図、声帯の機能を知る。
 ・「声を出すという事」を明確に知り、きちっと考えることが出来ないと、声を
  職業としていく者は、業界で生き残れない。
 ・きちんとした声は、脳を動かし、コミュニケーションの基礎力である。
 ・日本人は喉頭を安定させておく文化がない。→のどが不安定。

 「伝わる声が良い声」(それには鼻や舌が重要)
 ◎伝わる声とは⇒①雑音が無い声 ②圧迫のない声 ③響きのある息の乗った声
 “ノドを鳴らし、声を響かせる”基礎実験
 ・日常的に喉意識や喉実感を持てる様になること。少なくとも喋る前にノドを
 意識して実在感を持つことが大切

 ・テキストを使いながら“喉(喉頭)をさげる”“喉頭を実感する”練習。
 ・小鼻を指で押さえて、そこの部分を押し広げるようにする。
 ・ノドを下げる。そして、下顎と分離して音を出してみる
 ・ノドを降ろしている状態で「やまやま」を発声する
 ・鏡をみながら舌小帯を舌に引いて「ノドを降ろす」
 ・良い声をつくる時、前首の状態が重要
 ・声の高低は、声帯の状態(長さ、厚さ、重さ、筋か粘膜)又、声門を通過する
  息のスピードによりつくられる
 ・喉が上がって高くなっている時は、心身共に緊張している
 ・ノドを降ろして、響かせながら声を出すには、それを支える方法は多種ある
  ⇒共鳴部位法

 ◎舌と喉はつながっているという実感を持つこと!!

 ・声を作るために、ひとつひとつ丁寧に実感していくこと。
 ・ノドをさわりながら「今日は中秋の名月です」と発声する。そして響いたところを
  実感してみる。
 ・ノドを鍛えることがまず発声の第一歩
 ・ノドをおろして、喉頭部共鳴を実感し、続いて上胸部共鳴を作り上げていく。

◆本日の磯貝語録
 声のでる体を作っていないから、声が出ないのは当然

◆本日の感想
 声の職業人になろうと思っているのに、無意味な発声法や訓練をしていた事を知り
 恥ずかしい。今日から出来る訓練法を教えていただき、さっそくやってみます。
 ありがとうございます。(M・A)

歌発声初級(9/22)                             《音楽系》

9月22日(土)歌発声初級

講座テーマ「発声法 息の流し方 息の通る路」

[1]息を吐くとは
 ・本来は、口から身体の外側へ出す、上に向かって口から出すことをさす。が、声は
  声帯から外への感覚で、口から外へ出してはダメ。
 ・口、特に咽腔の実感はあるか。
  歯の奥にも口腔があることを感じてみる。⇒あくびをしてみる。
   あくび2種 ①鼻と軟口蓋から喉を開ける ○ →ここに向かって吐く
        ②あごがノドを開ける     ×

 ◎息:体内空気のためのエネルギー   ⇔呼吸:生理的なもの
 ・声は吐くときに出る(声門から出る時)
   『吐き方」をうまくコントロールするには「腹式(物)」の方が実感しやすい・
   ※胸式(空気)はコントロールしにくい。

[2]息の路 2種
 ①前胸部を通る(胸骨内側)
 ②背中をとおり鼻骨まで(後ろの経路)

◎横隔膜から笛までを意識してみる。
 ・前胸部(前の路)
  ・胸骨の上1/3に向かって息を吐く
   胸骨を張った上で少し内側に引っ込める。
   ①丹田~腰へ(手を当て意識) <うなる>
   ②内から胸骨に当てる
    ※しゃべる声のおおきさの50%で。
     (エネルギー<力>で出すのではなく、響きで)
   ③胸骨上1/3に向かって、内側から当てる。

[3]歌唱
♪コンコーネ5番 (階名)
 ・ノドを動かさない。・・・音があがるとノドが上がってしまう。
   →歌の基本。
 ・あごが上がると音が下がる。外に出る音はあごに響いた音が出てしまう。
  ※奥歯より後ろを意識したことであごにいってしまうことがある。
 ・高い音・・・胸骨1/3を意識してノド動かないように。
 ・音のジャンプ(変化)の幅=下腹の支えの幅(下腹が固くならないようにしていく)
 ・立って歌う時、内股が大切。緩めて。

♪コンコーネ8番 (階名)
 ・鼻の幅で。

♪Nel cor 「La」で
 ・舌の先でLa (幅広げずに)
  母音(a)の口でなく「L」の口の形で。

♪Nina 「La」で
 ・言葉の響き(軟口蓋奥の響き)
 ・口・あご・舌のMax1/3を使う
 ・舌先だけ(動き遅くならないように)

◆本日の磯貝語録
 ニュートラルは一番バランスの良い状態のこと。生きることはそれをくずし、
 何かをすること。だからニュートラルの修復はいつも必要。

◆本日の感想
 呼吸や息の考え方、理論、そして響かせるということ、勉強になります。しかし
 勉強だけでなく、コンコーネを歌って実感できました。
 今日は、音源は力一杯出さないとうことが心に響きました。(K.T)

朗読発声(9/21)                              《ことば系》

9月21日(金)朗読発声

講座テーマ「物語の読み方 現代文の語読み②」

①ストレッチ(各自)

②現代文の語り(磯貝講師)
 ・しゃべりとは?
 (皆の意見)会話、声に出す、制約なく発する言葉、息がめぐる

 喋る-武士は話す。農民は喋る(身分が高い人は話す、低い人は喋る)
    社会的作法のひとつ

 言語化←(相手)←喋る      話す     語る    読む(テキスト)
  ↓        テキストなし   云う 
 (文字化)     →相手有    噺家→(テキスト)→客  

 「お早うございます」⇒喋る、話す、語る、読む、噺家の各々で言い分ける
              (声と口調が違う)
 ・言葉の芸は言葉の厳密さが必要
 ・自分に対して喋るときに音声化しないで言語化すると“思う”になる
 ・産業が身分社会をこわし、身分社会の崩壊が言葉の崩壊を招いた
 ・しかし芸の場合はきちんと決める枠を与える。枠にはまって不自由になったおかげで
  自由なものが生まれてくる
 ・朗読の時には“喋っている”“話している”“語っている”“読んでいる”を
  使い分けること。
 ・語りの読みと朗読の読みは違う。
 ・「語り読み」は現代にそぐわなくなってきて「朗読の読み」になってきた
 ・話すとは客観化すること、話すから語りへ
 ・話芸で重要なことは客がいるということ。その客の反応を受けて変化すること。
 ・聴いている人間に伝え、その反応を受け取ること。
 ・地の文を話し口調にする。聴いている人に分からせようと努力する。
 ・伝えようとする。聴き手に提供していく。

③個人練習(各自&磯貝講師個人指導)
 ☆伝えることに重点をおく!
 (個人指導内容)
  ・助詞を捨てない。引かない。語尾(和語)は消さない。
  ・話している箇所と喋っている箇所を言い分ける。
  ・口の前で喋らない。奥歯よりは後ろで喋る。

④朗読  P.15 5行~
 注意点 ・“地”の部分が朗読の上手さを決定する。
       ・無意識で喋る速度で話すとつまらないものになる
       ・いいリズム、いい間。

 ☆Iさん 講評
  ・助詞を殺さない。助詞の扱いによって前の言葉が分かる。次に繋げる。
  ・「女房も長女も長男も」を直列と並列で読んでみる。場所を移動する。
   ⇒直列と並列で聞こえ方が異なる。
    立体化しようとするときは並列が効果的。
    直列の場合、直列とスクリュー(螺旋)がある。
  ・語る時に大切なこと
   アーティキュレート、リズム、アクセント、イントネーション、プロミネンス(強調声)・間
  ・地の文がまだ立体的でない。

 ☆Yさん 講評
  ・“ほっとした”という文に息を混ぜたのは効果的。
  ・“シ・オ・ム・ラ”をはっきり鳴らす。
   固有名詞は自分で読まずはっきり鳴らす。
   ※固有名詞練習“シオムラ”“ミワコ”“マユミ”音の道、形をつくる。
  ・物語のキーポイントを匂わせる読み、語り方で後に起こる出来事を想わせる。

⑤まとめ(磯貝講師)
 ・書いていることと本意の二重構造を出していく読みをする。
  書いている文字そのものをやろうとするとくどくなったりする。
  (日本の言語は二重構造になっている)
 ・前回は地のキャラクター読み。今回は地の文を具体的にした。

 ◎地の文は、構造的にはさまざまな説明や進行等を役としている場合が多い。
 文字読みしている者にとっては、字が内容を語り教えるので、理解できる。
 それを音で聞く場合は、語り手が、声でのみ伝えねばならない。それは、生きた地、
 実態のある地文音で読む事が重要である。

◆本日の磯貝語録
 言葉の芸は言葉の厳密さが持ち味

◆本日の感想
 生きた地の文を読めるようになると、文章を立体的に読めることがわかった。表面に
 書かれたもの、その内に含まれたものまで読めるようになると読み手も、聞く人も
 おもしろい!!(K・T)

表現・発声クリニック(9/20)                        《共通系》

9月20日(木)表現・発声クリニック

講座テーマ「ことばさばき法<通称滑舌法>」

[1]“ことばさばき”から何を感じるか
 Aさん:ことばさばきが悪い→ことばがはっきりききとれない。流れる。つまづく。
 Bさん:自分がことばさばきが悪い→早口、子音がはっきりしない
 Cさん:呂律は回らないとことばさばきが悪い。

◎日常言語 -イ)テキスト言語(台本、文字文もしくは、事前に用意された内容)
 自然、普通 ロ)非テキスト言語(その場のお喋り、最も自由形)

 イ)有目的なため、伝達性を求められ、言語の明瞭性が必要
 ロ)無目的が多く、自己言語性が高く、伝達性に低下している

         A ⇔ テキスト ⇔ B

 Bへの言葉をもろに自己の     Aの言葉を私有化して聴き
 主観として喋り、独立性      中性もしくは、客観で捉えない。
 高いものでなく喋る。

 言葉さばき、音作りが私的に流れると、他者は聴き取りにくい。
 語音感は客観的感性であり、客観の実態化である。
 母音調音+子音調音→語音の客観感→言葉の客体化

母音のさばき
 確定音、固定音のおかげで、音をずらすことができる
      ↑
     音声が固定していない人は感情が不安定

音を客観化するという事  音を響かせる
             音声(ひびき)を体の中においておけるか
             自分の感情を響きの中におく(母音の)

[2]テキストを使って
 「ことばさばきと話し方(1)」
 ①各自練習
 ②一人ずつ読んで、先生からのコメント
  Cさん:下顎が発達しているので音を横に広げすぎている 口の中心で言うこと
  Bさん:鏡で自分の口を見ながら。「きれぬ」→「きれぇぬゅ」にしない
       奥歯より広くしないこと。下顎を下ろしすぎ
  Aさん:舌根を使って。

 <加島講師>
 日本人には自分の出した声やことばを、心地よいと思ったり、声の音を楽しんでいる
 人はほとんどいないのではないか?

◆本日の磯貝語録
 日本人は他人の事でも自分化してしまうクセがある。一方では自分の思いや気持ちを
 他人化できず、うまく伝えるのが下手。

◆本日の感想
 ことばのさばきは、舌や口だけで一生懸命操作するだけではうまく行かない。機能を
 もっと有機的に訓練するし、言葉の用法もちゃんと知るし、問題は深いところに
 あることが分かった。今期も面白そうです。(M・K)

歌・演奏(9/20)                               《音楽系》

9月20日(木)歌・演奏

講座テーマ「「ミルテの花」「詩人の恋」より①」

[1]ストレッチ。個人調整。

[2]歌唱講座(以下和田講師)
(1)“Im wunderschönen Monat Mai”
 ・詩の訳 先週の続き

-ソプラノとアルト 分かれて練習
 ・歌い終わった時に「この情動をどうしよう」という感覚が残る歌い方が良い。
  歌い終わった時にすっきりしていてはこの曲は表現できない。緊張感が必要。

 Q:この曲は長調か短調か?!(両方でてくる)
 A:一見すると短調のようだが、ネガティブなものを感じないので長調として
  捉えるのが良い

 ・10小節目のところ、粘着性の高い伴奏。歌がそこから分離しようとして伴奏と
  一音ずれるが粘着性の高さから伴奏がくっついてくる。熱っぽさの表現。

 ◎どこでゆるめてどこに力をいれるのか、自在にコントロールできるように
  体の準備をしておくことが必要。緊張と弛緩。

 シューベルトの曲などは軸がしっかりしている。
 シューマンの音楽は軸が傾いた上にその周りをぐるぐる回っている感じ。心が
 ざわざわする。不安感。確信犯的に迷っている。高いエネルギーで何かを模索
 する思春期の少年のよう。

(2)“Du bist wie eine Blume”
 ・長い音符の末から次の音に移る時、蜂蜜をスプーンですくって蜂蜜が途切れるのを
  待ってスプーンを動かす感覚を体の中にもつ。

(3)“Widmung”

(4)1曲につき3人ずつサンプルになってもらいながら練習
 ①“Im wunderschönen Monat Mai”
 a)Aさん 歌っている自分をもう少し低いところに感じる。「alle Knospen」を歌う時
       何が起きているか?
 b)Bさん 「びっくりするくらい美しい5月」はどんな色か体に感じながら歌う。
       音の動き良い。
 c)Cさん 全体的に後手にまわっている。歌い始めの‘P(ピアノ)’を意識する。
 
 -2番の最後、願いがかなったかどうかわからない・・・という余韻を残しつつ、ピアノ
  がその余韻を大きく包み込むようにかぶってくるのでそこまで音を引きずらない

 ②“Du bist wie eine Blume”
 a)Dさん 体の準備がよくできていた。うまく曲の波を作れていた。
 b)Eさん 「betend dass Gott dich erhalte」1拍目2拍目の母音はおもいっきり。
       「dass」は「Gott」「er」は「halte」に。ぎりぎりまで待って「Gott」「halte」
       につなげる。
 c)Fさん 16分音符は次の8分音符に繋げるためにあると思って歌う。
 
 -はっきりした印象を表現した曲なので、最初の「Du bist」はクリアな音で。
  ピアノの時ほど子音をしっかりと。ぼやけた印象ではじまるピアノの伴奏に
  ひきずられない。

 ③“Widmung”
 a)Gさん 波がはっきりしているところが良かった
 b)Hさん P.27 の10小節目、リタルダンドがかかっているので「Geist」の後急がなく
       ていい。「Ich!」のところ、男の子らしく力強く。
 c)Iさん 13小節目「gab!」も出す。ここで力尽きないように。
      14小節目~言葉を大切に。

 -メゾの人たちは深くしていく。

 シューマンの音楽は、地球の様に軸が傾いている。心がさわめく、不安がよぎる、
 確信的に迷っている。しかし決してひ弱ではない。

◆本日の感想
 音の動きを自分の体の中に作る・・・なるほど!
 言葉も口から外に吐き出さず、体の中におく。・・・なるほど!
 知ってはいたが、これか、と分かった気が・・・・。(Y・U)

俳優発声中級(9/19)                           《ことば系》

9月19日(水)俳優発声中級

講座テーマ「「本気」を捉える」

[1]ストレッチ(磯貝塾長)
 ・良い状態にすぐに入るようストレッチをする(30分以上やらない)
 ・ストレッチは午前、午後、夜と内容・方法は丁寧に使い分けること。

 ~ストレッチ~
 1.起立し、膝を抜き頭蓋骨から下顎を離して緩める
 2.坐骨を意識しながら骨盤をまわす(全体を緩める)
 3.手首をぶらぶらと振る。振動させる(内臓を緩める)
 4.肩と脇を動かす。横隔膜を練り鼻と喉を繋ぐ(息の道)
 5.仙骨と頚椎を結んで緩める(中心を取る)
 6.足裏による踏み込み(全身の重心を降ろす)
 7.股関節を開いて股割り。左右肩入れ(肢体のひねり)
 8.腰から頭を下にして曲げていく。頭を上に戻していく。(上下分割)

 ・夜のストレッチは疲れを取るようにする。もしくは強化する。
 ・ストレッチをしながら、呼吸、支え、ひねり、旋回、舌、骨、意識して
  取り入れていく(時間は30分くらいでよい)

[2]打ち込み(手、足 打込み)
 床打ち 床に膝をつき、座り、手のひらで地面(床)を打つ
 踏み込み 立ち、片足ずつ、地面(床)を踏んでいく。床打ちの感覚でぺたし
        ぺたしと足の裏を打ち抜く。

[3]「本気」を考え、捉える
 ・各自、本気体験を語る。本気とは何かを語る。
 ・芸道は‘気’のことを捉えてゆく。「声とことば」は気のあらわれである。
 ・日常(平生)は本気とは云わない。流れとか慣れとか云い無意識が多い。
 ・本気とは空間に耐えるもの、時間に訴えるもの。
 ・本気を見つけるために練習をする。芸の本気とはどれか、どの実感か?
 ・何をどうやったら本気なのか?気を掴めるかどうか?
  これだってものを決めること。
 ・芸は自分を変える。芸が自分を変える
 ・集中には‘身体の集中’‘知の集中’‘気の集中’の3つがある。

[4]複眼(「受ける」「中心が空く」)
 ・利き目でないほうを手で隠して、見える目から全てを受ける。
  そして、もう片方の手を取り、複眼で外を受ける。
 ・全ての光、色、形等を同時に“受ける”。→視覚認知ではない(片眼ずつ行う)

[5]‘本気’演技の対極の“形だけ、仕方芝居(イヤらし芝居)”を行ってみる
 テキスト:イスの上の物を嬉しそうに取る(視線をつくり発して出す)
       イスの上の物を気を受けて(視線ではなく光が入ってくるように)
       イヤらしい演技を追及した先に狂言がある。

[6]複眼を捉える訓練
 1.目から30cmくらい離したところに、人差し指を立てた状態で両腕をもっていきます
 2.右手をどんどん離していきます(このとき眼球で追わないこと)
 3.右手を真ん中にゆっくりもどしていきます
 4.逆の手(左側)もやっていきます(全て受けることが大切です)
 5.次に上下に移動してみます。
 6.手を降ろして、広い範囲で受けます。

[7]テキスト「めくらぶどうと虹」リーディング
 ・半複眼でテキストを読んでみる。
 ・複眼をしている真ん中に1本のタテの道が出来る。
  これを捉えてこの真ん中に言葉を通しながらテキストを読んでみる。丹田や人中を
  通り、そのものを受けてみる。
 ・この方法で読んだものは安定して落ち着いた良い状態で受けているから疲れないし
  聞く人にもイヤらしさを感じさせない。

 ☆今生で出来ると思うことなかれ!

◆本日の磯貝語録
 芸人とは器用芸人、マルチ芸人の事は言わない。その者にしか光らないものを捉え、
 磨き上げてゆく事、その人を言う。

◆本日の感想
 本気、本気、本気、・・・気の世界へ心身共に開かれる講座でした。
 めざせ本気、本息ワールドへ!(M・K)

俳優発声初級(9/18)                           《ことば系》

9月18日(火)俳優発声初級

講座テーマ「のどの位置と舌」

[1]ストレッチ(戸村助手) 中心軸をつくる。
 ・中心軸を意識しながら腕を開いて上半身をひねる。
 ・手を上に伸ばして脇を伸ばす。中心軸を意識して重心移動
 ・仙骨から折れて脱力。ロールダウンからゆっくりロールアップ
 ・肩入れ
 ・バービー運動(?)なるべく音をたてないように。中心を感じながら。
  力でやらないように。
 ・2人1組でお互いの体をほぐしてあげる。

[2]ヴォーカル・コンクールについて(以下磯貝講師)
 [1]日本は宗教芸術が余り発達しなかった。世界的には宗教が芸術を作ってきた。
   仏教はあまり芸能に結びつかなかった。

 [2]芸能と芸術について-その神性ということ
  ◎元来、芸能は全世界で神事であった。そこには願いや感謝や恐れがあった。
   何よりも祈りがあった。現代では神性がなくなり、娯楽やたわむれとなり、祈りも
   消え、消費だけの芸能となった。芸能は社会的行為になった。その中で身を正し、
   鍛え、技と心を練り、神性を見つける芸を芸術としている。

  ・神性を探す能力(宗教でない宗教)
   神性-人間の意志の世界を逸脱したもの。
   芸術は新しい神様を見つけなければいけない。
   人間的な行為ではない世界。それは私の中に宿るものではない。
   -今後“神性”を見出す者、見つける人
     ①宗教学者  ②芸術家

  ◎芸能は人間同士が楽にやっているもの。社会的なものから解放して楽にして
   くれるもの

  信念の“信”は神を信じるの“信”。我を信じるのは我念。信念ではない。
  “念”は祈るということ。“信念”とは神に祈るということ。

 [3]神性の実感体験を語り合う。
  Q:“神性”を感じたことはあるか?どんな時、どんな形で?

  -人間にとっての神性は色々なものが混交したことで薄まった。

  芸能は自己解放が必要。
  頭でいくら考えても行動はできない。行動するのは身体。
  人間が生きているかどうかは身体が表す。

  ◎霊性と日常性は次元が異なる。

 [4]言葉と霊性  魂の波=魂の出現
  ・霊魂の世界で通じ合おうとしたために生まれた⇒ことば
  ・自分の考えていることを相手に伝える手段としてのことば
  ・何が何でもこの社会の中で違う次元のものを見る。
  ・“金へん”ではなく“神へん”の目で物を見る。
  ・頭だけではなく、自分たちの身辺感覚でそのことを体験していこうとすると
   芸術につながる
       ↓
   自分の思いで出す声だけでは表現できなくなる。
  ・日常、平生、社会の3~4次元以外のものを求めること。
  ・声は神性、霊性であり、物理的音ではない。
    神宿る声はどんな声もいい声。
    その啓蒙のためのコンクール
  ・役者にとっての声はセリフ(言葉)の道具ではない。
    舞台芸術は国としても1人の人間としても必要。壊れないもの。

[3]「発声共鳴法」
  声はひびき
  ひびいてない声は地球上の音として効果が薄い。

  同じ言葉でもひびきの度合いによって“品”が変わってくる。

  神様の前にでたら“畏れ”を感じるもの。
  ひびき=崇高さのあらわれ。

  横の価値観ではなく、一つ異なった次元、それと通じることが芸術。

  響きに関する具体的な話は次回。

  次元というものが分かるということが本質的にセットされている。-それが芸術。
  その次元を感じる能力。

◆本日の磯貝語録
 神性のない芸術はありえない!
 霊性と日常性は次元が異なる。

◆本日の感想
 今日の講座で、自分達のやっている演劇がすごーく薄っぺらの感じがした。あまり
 考えないし、好きな様にやっている。ましてや、神なんて考えない。すごーいもの
 かもしれないと思った。(M・Y)

市民発声・呼吸法(9/15)                         《共通系》

9月15日(土)市民発声・呼吸法

講座テーマ「発声共鳴法(鳴りと響き)」

[1]ストレッチ+ウォームアップ(沖田講師)
 円になって歩く→走る
 座ってストレッチ。足の平を合わせてバウンド。足を伸ばして前屈。
 足を開いてのストレッチ。腰の回転。
 立ち上がって胸部の前後左右・回転、首の前後左右・回転

[2]発声共鳴法(鳴りと響き)(磯貝塾長)
 ・物理的に鳴り(一次共鳴)と、媒体を介し、共鳴率を高める二次共鳴原理の説明
 ・音源から発せられた音は「打ったところを鳴り」波打っているものを「一次共鳴」
  しかし、ほとんどの場合、多方向に伸びる。そして、ぶつかったところに垂直に
  跳ね返っていく。
 ・お寺の鐘などが分かりやすい例。衝撃を与えると振動が起こる。
 ・鐘もそうだが、人間ののども同じような原理である。
  空いている穴が広ければ、また狭ければ聞こえる音が違う。
 ・コロッセオ。空へ上がった音が戻ってくる。だからすみずみまで聞こえる。

 ◎共鳴原理を人間に置き替えて考え演習を行う。
 ・声帯音の性質-声帯が強く引っ張られていると薄くなり、声も高くなる。
         声帯の力を抜くと太くなり低い音

 口腔を細長くするのか、広げるのかでもまた声質は違う-口腔共鳴
 ・私達はいまや「い・え・あ・お・う」というためにはどういう口の形なのか
  無意識でやれるが、外国語をやったりする場合はうまくいかない。
 ・いい音でやるためには、口で何とかしようとせずに、音源である声帯と響く容器で
  ある口の中の関係を意識して出すこと。
  ☆鳴る機能と共鳴する機能がドッキングしている。
 ・わざわざその音を作るのに、その通りに聞こえなかったらおかしい。
 ・出す方向性も重要である。とにかく散漫になるとよくは聞こえない。
 ・発声法演習
 ①音源発声の理解と実感
 ②声種発声(身体部位共鳴法。例:前胸部、後頸部等)
 ③ことば発声共鳴(母音・子音調音)
 ・声帯の緊張度によって、聞いているか、聞いていないかわかる。
  考える中でも身体を使っているかで出る考えも違う。
 ・ノドは閉めても、開きっぱなしでも死を意識する。

 ◎喉頭感覚、喉意識(本来、心も生命も感覚意識まで喉と直に深く関わっている)

 ・身体の共鳴部位を作る。まず初めに前胸部に響かせる。深い感情。

 ※作る場合、イメージは導入に過ぎない。実感を伴うかどうか、正しいという実感は
  つかみにくい!
  間違っている・・・なんだかおかしい・・・という実感はつかみやすい。だからいい師に
  ついて、正しくやれているか判断してもらう方が断然芸事は伸びる。
  ☆ここでの発声法は受けるための発声。

◆本日の磯貝語録
 正しいことの実感はつかみにくい。一方、これは正しくない、もしくは違うという事は
 グーンと分かり易い。そのお陰で反省会やダメだしばかりやる。

◆本日の感想
 今までは呼吸法の講義と実践だったのが、今回から具体的な声の出し方(発声法)に
 入りました。少し前進したという気がしました。とてもおもしろかったです。(K・I)

歌発声入門(9/14)                             《音楽系》

9月14日(金)歌発声入門

講座テーマ「高声域の声と歌-ファルセットを学ぶ」

[1]ストレッチ(磯貝講師)
 ・下半身を中心に。肋骨の動きと呼吸連動。続いて内臓を緩める。
 ・股関節、骨盤まわりをほぐす。
 ・肋骨を上げて呼吸をして内臓を緩める。
  ⇒自分のやっていることを認識、実感する脳をつくること。

[2]歌の発声共鳴の生理と方法(磯貝講師)
 ・声帯の働き方(話しているときと歌っている時)の違い (テキスト使用)
 ・発声(声帯で作った声)→共鳴(どこにあて響かせるか)
 ・ことば時の声帯は声帯筋を厚くぶつかリ合わせ発声。
 ・歌時の声帯は、声帯筋粘膜を主体に発声。

  話し声の声帯-声帯の筋肉同士がぶつかっている→自意識を喚起している
  歌声の声帯-筋肉の周りの粘膜が触れ合っている。筋肉はくっついていない。
          下から空気を噴き上げることにより振動する。

  一般に「発声」は○○発声というように使われ、○○をするのに適した発声ということ。
  生き方、文化が反映されたもの。

◎今期のテーマは「高い声で歌う」
 ・息を吐く時→ノドが上がりひらく
  息を吸う時→ノドは下がりひらく
 ・ノドを下げ、そのまま留めておき声を出す→歌の発声
  口で実感を持とうとしない。喉頭実感のひらきで歌う。
 ・口を閉じ、奥を息が通る様にして発声。鼻に息が流れ、鼻腔に響きがつくられる
  実感がでてくる = 鼻腔共鳴
 ・自分の内側の実感を捉えようとすること。
 ・顔面の鼻骨と、頭骨の後ろに柔らかくひびかせる⇒ファルセット

  あまり後ろだと響き位置が低くなる。
  懸壅垂が弁の役割を果たしており、空気の流れをコントロールしている。
  また、声帯と連動している。

 ・声帯から懸壅垂に向かって音を出す。=干渉しあってよい響きとなる
 ・口の中の形(空間)によって響き方がかわる。
 ・下顎骨から声帯へ響かせ、余った息を前へ出す(捨てる)。
 ※発声練習をする時は舌が下顎にくっつかないように気をつける
 ※息を吐き続けることによってよだれが出るようならOK
 ※声帯が振動している⇒胸にも響くはず。
 ※いろいろなところに力を入れないこと
 <チャレンジ> 鼻から息を吸い込みながらこれを行う。

 「歌い方」を知らないと「歌」にならない。
 歌うことは自己救済の手段のひとつ。
 持続した響きを作ること。圧迫、緊張を取り除くこと。
 「ノド」を忘れないこと。「ノド」は「ハナ」とつながっている。

◆本日の磯貝語録
 人間はことばだけでは生きてゆけない。音楽的な歌うという行為で、生物的な本来の
 欲求や生命感を満たしている。

◆本日の感想
 今期のテーマのエッセンスを、理論と実感から学ぶことができました。夏休み中練習
 をさぼっていたので、身体の感受性がいつも以上に鈍くなっていることに気づきまし
 た。(Y.I)

俳優発声実践(9/13)                           《ことば系》

9月13日(木)俳優発声実践

講座テーマ「情の言語、意の言語 叙情と激情①」(磯貝講師)

実践のもとになるものをしっかりする
知・情・意を明確にわける、理解し、観念から実感に落とし込んでゆく。
「激情」は変な発散で共有もできない。痛快さはない。

日本人にとって「情」は概念:テキスト「情のつくことば」250語からさぐる
 俳優は心の実践の専門家で、身体と声(ことば)で具体化する。
 ことばと精神状態をシャープにつなぐ、特に声のありよう。
 現実の知情意、非現実の知情意
 内向きの情と外向きの情

 52~66 「情報~」王様が望んでいることをどう応えるか が元々の意

 「情」は本能に近い部分で身体的。

テキストを順に追う  情○、なさけ、○情 漢の情と和の情

日本人は何でも自分のことのように思う-リービ英雄  それか全く無関心
いいことではない。教育の問題。倫理学。ことばが軽い。
  
 肉厚なもの。状と情。物理的と精神的。心にからめとってしまう。
 心が関係している事実の深いもの。自分のこころと他人のこころ。

「お情けください」「情けほしさに」→前後も含めた情事
五、六、七、十三情  感情分類  
抒情をただよわせる。日本人のいいところ byリービ英雄
情は自分かするエネルギー?
情は世代差がある-中高教育  性差はあまりない。 心と舌の関係

情は子をつくること、ふやす、つなげる、まわる  についてのスタンス
「感」「心」「意」もたくさんある。
情そのものを拡大して勉強してくる⇒各自次回までに「おもむき」「おもい」
「情」と「なさけ」→肌触り、身体的、日本的

日本  身体化してわかる  それぞれちがう
ほか  言語化してわかる

心はあまり変わっていないがことばはどんどん変わる。
それが伝わることばであるか吟味するか確信的に声を出す。
心を正確に捉えている言葉で理解している方が他人にわからせやすい
虫眼鏡や顕微鏡のように拡大して綿密に伝える「感情のアート」

芸術である演劇でなければ出来ないものを見つける。
   神、みそぐ、祝祭、与える、思想、神聖
   精密、大胆、細心、やらされているのをありがたく引き受ける

◎VASCは心の音声学をする(心の微細さを大胆さを声でアートする)
 VASCはアートの演劇をする。創る。

◆本日の磯貝語録
 情よりなさけの方がしっくりゆく(漢字よりひら仮名)
 「お情けください」の大胆さと細心さ

◆本日の感想
 「人の有様、こころの働き」これが最後に残された解明されていないもの。
 メカニズムがあり、エネルギーだということは分かってきたが、科学で証明されて
 いない。やっぱり面白いと思います。「情」というゴロッとしたものに対して深く
 思考をめぐらしました。「何だか分からないけどすごい」の裏にかくされた綿密さ
 緻密さに向かって、元を元をたどる作業がまた面白くなりそうです。
 「大胆細心」になれるように。。。。(N.H)

歌発声中級(9/13)                             《音楽系》

9月13日(木)歌発声中級

講座テーマ「日本の作曲家の歌」

(1)各自ストレッチ

(2)呼吸について
 ・肺、横隔膜の位置を確認する。
 ①腹部の呼吸
  ・鼠径部の呼吸
  ・丹田呼吸
  ・側腹呼吸(ペアになって確認)
  ・上腹の呼吸
 ②胸部の呼吸
  ・胸郭の呼吸-歌の場合、胸郭の保持は、腹直筋などを使い、内臓は緊張させない
  (背中側にいれる)
 ③声帯の位置と実感

(3)テキストを歌う
 ①全員で全曲歌う
 1)赤とんぼ   ダイナミック記号をやってみる。
 2)夏の思い出  八分休符を生かす
           日本語をきれいに届けるように
 3)かやの木山の ブレスはていねい。譜面の説明
 4)風の子供   伴奏が変わるところは歌いわける
 5)初恋     拍の通りに歌う
 6)紫陽花    まずは音符通り歌う

<課題>①詩を縦書きで書く(漢字で)
      ②母音し唱   ん=母音扱い
      ③詩を声に出して読む (自分の課題曲のみ)

<注意>・口歌いをしない
      ・縦口で歌う

◆本日の感想
Q:歌系のクラスでは多種の呼吸法の訓練はいままでやっていなかったのですか?
A:もちろん歌のための呼吸法をやってきました。
A組の曲はとてつもなく難しいです。(T・K)

歌・演奏(9/13)                               《音楽系》

9月13日(木)歌・演奏

講座テーマ「R.シューマンの歌曲の世界」

[1]講座設定理由とドイツ歌曲の勉強 (磯貝講師)
 クラシックの勉強をする時、ロマン派は避けて通れないジャンル。
 ドイツ語がもつ音の世界、曲とのマッチングの妙をつかむ。
 歌う人の精神状態によって自分の中におこってくることが違ってくる。
 言葉と音楽、詩と音楽の一致が特徴。

[2]「R.シューマン歌曲の世界」 (和田講師)
・ストレッチ
  シューマンは音の動きが多い
  発声のポジションがしっかりしていないと歌えない。
  ドイツ語は言葉そのものが深い。口型、ポジション、支えを意識すること。

・テンションをあげてスピード感をもっていないとシューマンにはついていけない。

◎シューマンの世界はとてもパーソナルなところが強く、そのパーソナルなところを
 表現する。
 ・拍に引っ張られるとパーソナルなものは消えやすい。シューマンの詩は読む速度で
  書いてあるので、音が引き伸ばされていない。拍に引っ張られないようにする。
 ・一つ一つの言葉は短いがボリュームがある。フレーズの中のボリューム感を自分の
  中でしっかり体感し、明確に出す。フレーズのライン・圧を体感して自分で決める。

☆課題曲
①“Du bist wie eine Blume”
 ・各言葉の波のような連なり、ボリュームを感じる。
 ・「Herz hinein」のところ、大きく何かを抱きとめるような感じ。
 ・8小節目の前半でエネルギーを使いすぎると、後半エネルギー不足になってしまう。
  エネルギーの使い方に注意。
  6~9小節のところ、悲しい表現ではない。口の中狭くしないように。
 ・9小節~の「Mir ist~」のところ、感動のあまり抑制がかかり、ピアノに
  なっている。“言いたい言いたいでも言えない”という状態。
  アクセルかけてるのにブレーキ踏んでる感じ。その後ブレーキを放して一気に
  駆け巡る感じ。10~13小節目までできればワンフレーズで。
 ・14小節目。とても感動しているので、あなたのリズムでどうぞ、という意図で
  ピアノの伴奏で運んでいかない譜面になっている。

②“MYRTHEN”
 ・4小節目「Wonn'~」ただ出さないように。感極まっているため音が大きく動いてる。
 ・12小節目の装飾音、胸の痛みを表現。悲しみがちくりと胸を刺している。
 ・「Innig,ebhaft」=「内面的にいきいきと」
  ⇒前奏のときからもう心は走っている。心の昂揚感。
  3/2拍子の3拍目は自分の中に感情を入れるための間。短い音で表現されている。
 ・最高音のところに速度を失う転換点がある。落ち方が工夫のしどころ。
 ・「Du」「bist」伸ばす時に同じ太さのままにしておかない。
 ・与えられてる言葉に対して公平にしゃべっているので、一度壊してみた方がよい。
  この言葉だけは、という言葉をひろって強調してあげる。「klärt」とか。
 ・「Geist」と「Ich!]は同列。どちらも中から引っかかってくる言葉にする。
  「Geist」たっぷり感じて、次の「mein」つなげず言い直すようなつもりで。
  「Geist」の実感。
 ・P.27の7小節目から8小節目のところ。リタルダンドがかかっているのにディミネンド
  かかっているので、ものすごくエネルギーがかかっているのをあえて抑制しなければ
  いけない。抑制のためのエネルギーが必要。
 ・最後のところ、シューベルトのアヴェマリアとちょっと似てる。女性の聖性を
  表そうとしているのか!?

③“Dichterliebe”
 ・ドイツの5月をイメージすること。萌えざかりな青少年の心のよう。
 ・もっと言葉の強さを感じること。語尾抜けないように。
 ・心にいっぱい抱えすぎて動けない感じの曲なので、歌声に緊張感が必要。

◆本日の感想
 シューマンの歌は歌詞を大変大切に、つまり歌詞によってメロディーが決定している。
 これは音楽(歌)の根源に繋がると思う。拍数、小節線のある音楽で歌詞をどう
 生かすか、どこまで表現できるかが課題だと思う。(楽しみ)。(K・I)

俳優発声中級(9/12)                           《ことば系》

9月12日(水)俳優発声中級

講座テーマ「セリフ表現発語法①語をつくる」

[1]個人ストレッチ

[2]講座:語をつくる-語と文と喋りの芸(磯貝塾長)
 ・本講座はセリフの根元である“心の声とことば学”を学ぶ。
 ・私達は自分の心を伝えるために、言葉は選ぶが最適な声を選んでいるか?

 ・言葉を訓練するとは、頭(社会)を知ること!
  声を訓練するとは、音を生き物にすること!

 ・今までは語を想起(内臓を含めた内側で)してきました。
 ・その語に最適な音(母音、子音、連音)を見付けて、作り出す。
  自分の日常的語音に流されず、ていねいに発音を繰り返す。
 ・語読みをして、外に出せる音を作っていく。
  書かれた文字を生き生きと読むことが出来るかどうか?
  どんな口の状態だと自分の納得がいくか、そして対象となる外の人に向かって
  音を出していけるかがポイントです。

[3]テキスト「めくらぶどうと虹/宮沢賢治」を読み語る
 ・テキストの文は語分けを正確にして発音する
  城/あと/の/おほばこ/の/実は/結び/

  字を丁寧に語読みして外側に聞かせること。
 ・キャラクターを作りすぎて力が入ってしまったらダメ。楽なポジションを見つける
  こと。読むこととしゃべりの違いを見つける。
 ・「 」かっこセリフは変えること。
 ・語作りで大切なのは、母音をたてて、子音を明瞭にすること。
 ・語りもしゃべりも芸にすること。芸には筋道がある。
 ・息の通る道、音の通る道をつかまえること。
 ・音声で自分の中に実感をもてなければ生きた音ではない。

◆本日の磯貝語録
 一番良い音を出せる声の「通る道(声の道)」をつかまえる。

◆本日の感想
 ふだんの生活ではことばの声と情報はわけて理解し使っている。やはり意味が
 先行していたことが分かった。音(声)のおかげで、意味の理解が本物になる
 事も分かった。まずは解放すること。意味と声をつなげること。(M.I)

俳優発声初級(9/11)                           《ことば系》

9月11日(火)俳優発声初級

講座テーマ「発声共鳴法概論」

[1]ストレッチ(戸村助手)
 バーを使ってのストレッチ
 鏡を見ながら自分の中心線をつかむ。体を緩める。
 背中や腰、後ろ側を意識して行うこと。

[2]戸村さんより、夏のイギリス(ロンドン)、パリ旅行の報告

[3]発声共鳴法概論(磯貝講師)
 ・自己実現→自己表現と芸能表現、芸術表現はイコールではない。
 ・俳優は生活言語(台本なし)の再生者ではない。
 ・俳優は文字言語を自身の声で、全身化し、生きたものにする仕事。
 ・声は、具体で現実。文字は抽象で非実態的。
 ・人の声は生き物で、発する人の実感であるため、他人が実態共感できる。
 ・生態言語は、生きた人間にしか発することが出来ない。

◎表現の発声共鳴法
 (1)声種発声法
  高低、強弱⇒①発声方法
  声質      ②身体部位共鳴法

 (2)発語発声法 (い、え、あ、お、う etc.)
  口腔、声道変形⇒①調音法
  母音         ②構音法

 ※響きによって変わる。口の中の形が変わり、響かせると音として
  イ、エ、ア、オ、ウが鳴る。

 ・音声言語は、どんなものでも生々しさに満ちている。
  テキストがあり、別の役をやらなければいけないのだから、自前のままではなく
  いろいろな声を出す。そのための(1)声種発声法と、その声の音を言葉にするための
  (2)発語発声法を身につけなくてはいけません。
 ・まず、喉を鳴らして、体を響かせる。その響きを集め、外に出し、外の空気を
  振動させる。
 ・下顎より下は音源、上は響き場所。
 ・喉は生き死にを司るところなので、普段はあまり感じないようになっている。
  しかし、声の事をするなら、喉のことを知り生きるという実感を身につけ、音を
  生きたものにする。
 ・声の力が人間の力に繋がる。声に生かされていると思えるか?
 ・身を正すと生きやすくなります。良い声を持っている人は悪い声も出せます。
 ・声は人を開放させることが出来ます。
 ・声にのって言葉が伝わるのだから、声が出せなくては始まりません。
 ・うがいをしましょう!!

◆本日の磯貝語録
 “音声言語は生である”
 喉を通して、生きるという実感を持つ事。
 声は生きている証しであることを実感すること。

◆本日の感想
 声の言葉を音でとらえ、意味で聞かないこと。何回も講義で聞いてきたが
 最近ようやく少しだけ分かった気がします。音声に生命力があるのは良く分かる
 のですが、自分が原稿を読んだりすると生命力が減少してしまうのをなんとか
 したいものだと思います。(Y・T)

俳優発声上級(9/9)                           《ことば系》

9月9日(日)俳優発声上級

講座テーマ「セリフ学「Ⅱ」関係と意識」

I think that it ・・・ 自分の思いの中で表現するのではなく、そのものになる

[1]対話劇 相手が話す事と自分の話す事の通路を作る
  自分の思っていることをすぐ出すのではない。→腹芸である。
  人間が生活をしてゆく場合に必ず
  分かり合うこと⇔分かり合わない事で成立している。
    多民族、挨拶・文化・言葉が違うため深い理解が必要。

 (1)桜の園(チェーホフ作)
  表面的なものだけでなく、書かれていない事を作る。口ではなくノドでしゃべる

  テキストP.26から ラネーフスカヤ「あの子ひどく疲れているわ~」
   ラネーフスカヤ:Aさん  ワーリャ:Bさん  ガーエフ:Cさん
   ロパーヒン:Dさん  ピーシク:Eさん  フィールス:Fさん

 ・ラネーフスカヤとロパーヒンが対立している人間力学である。

 ・対話劇(人のセリフを聞いている時に心が動く。
       ◎話すときは全員に口を見せる。唇に表情をつける。
       聞くときは相手の‘口’を見る)
   →相手に強要する。ロシア人は多民族ある。→しつこくて、いやらしい。

 ・俳優の個人的思いや感情の使用や表出は極力さけ、その時の生の生理的反応を
  伴った、心の変化をつかまえ、セリフにする。
 ・ラネーフスカヤは歩く時にどう止まる、立ち上がるのか
 ・人間は自分の思いが先行しない。実際を作る。
 ・Aさんは息を抜くが、ラネーフスカヤはエネルギーがあまっているから満足して
  泣く。エネルギーは体の中心にくる。

 (2)エクササイズ
  イ)内臓の力を下に抜く歩行練習(止めない、溜めない)
   ・足はペタンペタンと垂直に上げて垂直に降ろす。
   ・止めない、溜めない、息を流す。肩を抜く。背骨の力を抜く。内臓の力を抜く。
    腰の意識をする(開けっ放しにする)。腰方形筋を弛緩させておくと
    息は流れる。腰を抜く、側腹を抜く、恥骨、鼠径部を足にのせる。
   ・手のひら、手首、肩にもためない。首の付け根を抜く。
   ・口の中あく、ノドが空く。口は前で開けず後ろであける。
    すると縦口になる。下あごは降ろしておく。
   ・腹を抜いておく。人中はとても大事。
   ・‘カラスガミテタ’‘ユウヤケコヤケ’‘アシタテンキニナレ’
    ‘タケヤブヤケタ’とつぶやくように言いながら歩く。
   ・タケヤブヤケタ→実感が持てる。
    対話とはイメージを固定する事ではない。

  ロ)腰方形筋のささえと伸展
   ・骨盤と腰方形筋につながっている。分離しない。
   ・アンダーコードで出す。
   ・ノドの奥をあけて、あごの力を抜く。うがいをする。
   ・下あごを抜けないと、ノドとつながらない。
   ・腰方形筋をゆるめる。
    手をぶらぶら。手をゆする。手首を回す。足首を回す。足裏で感じる。
    ↓
   腰方形筋でコントロールする。
   笑う=腹で笑う
    話をしている人とシンクロして。
   リューバの呼吸に合わせる。聞きながら周囲を見て、相手の反応をうかがう。
   相手に対して呼吸をシンクロさせてゆく。
   声や言葉は身体である。息を変えるのは腰である。

  日本人の特徴
    グループの中で真剣なことを言う人がいると同調する。

  思い方、感情はすべて呼吸法である。そこを変える。

 (3)役付けセリフ稽古
 
 (4)セリフ箇所(長ゼリフ)を決め個人指導と全員合評会
  Aさん~息の流し方が同じです。膨らませたまま。息の吸い方を変える。
      口の自己主張が強すぎる。
      バカな女(↗)-理念だけである。 バカな女(↘)-下におろす
  Cさん~頭がジャマ。体におろす。語尾が納得したものにする。
      なつかしい(↗)とはしない。意思は外へ。生活感がない(唇)
  Gさん~ズボンを脱いでパンツだけでやってほしい。
      私自身の人間性を感じながらやる。
  Hさん~造花である。ラネフスカヤで死ぬほど鍛えてやる!
      実感がないところで作りたがる
  Iさん~生理をロパーピンに近づける(内臓をロパーピンにする)
      息を中に溜め込みすぎ
  Jさん~後半にJさん節になっていた。パンツの中にいろんなものが入ってる。
      具体的で肉体的なもの。
  Kさん~相手にしゃべっていない。息が一定である。つまらない。銅像である。
      不安定さがない。安定したら崩す。
  Lさん~溌剌として自信に満ちている。息が流れていない。安定してしまった。
      腹の中→切腹する(安全に死に方)

   自分の腹の中が生きている。腰が一つに決まっている。
   横腹の芝居がない。
   人間の精神状態は腹である。

  Aさん~腸が愉快ではない
  Bさん~
  Fさん~人間の汚さがない。肺と腸の位置をかえろ!
  Eさん~観念芝居すぎる。子供に見せる芝居にする。ひねくれすぎている
  Cさん~いやらしい!力入りすぎ。内臓の肉付きがない。
       ノドやパンツがあるのか?Cさんが裏を読めるようにするためには?(課題)
  Mさん~地に近い。口調ではなく、息のポジションを変える必要あり。

◆本日の磯貝語録
 内臓に実感をもつ。内臓意識を強める

◆本日の感想
 ラネーフスカヤは難しい。でも、ようやく、声、呼吸、発語、そして対話が
 一致して見えてきた。今までのセリフとはちがう!!(K・H)

朗読の声とことば(9/9)                          《共通系》

9月9日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「作品の読み方 宮澤賢治 ①」

[1]ストレッチ(磯貝講師)
(1)短時間で「表現のゼロ」をつくる。身体意識の均一化をする(立位で)
   寝ながらストレッチはよくない。
(2)リラクゼーションは各自開始前にやっておく。
(3)手首から入る→活性化→足裏におろす。
(4)重心を降ろし、腹腔部(内臓)の緊張を抜く
   筋肉ストレッチ→内臓+心理学的なストレッチをする
(5)腹腔部をゆっくりと動かし、内臓実感を高める。
(6)下腹、股関節部の運動を下肢とのつなぎ感を高める。

 ※そのほか捨て息や懸壅垂のトレーニングなど。

[2]宮澤賢治作“和風は可谷いっぱいに吹く”
 Aさんが一人で読んだ後、全員が読む
 詩は一人で読むもの→自分で納得する。

 ☆集中力~持続力の持ち方
  (1)口読みしない
  (2)無駄に力を入れない
  (3)息は必ず前に出す
  (4)基本はタテ口、細舌
  (5)オトガイで下顎をささえる
  (6)息は止めない
  (7)意識は頭や顔でなく、胴や体、脚へ
  (8)語を丁寧に
  (9)表現のゼロで。少しずつ、力を使わないで表現に。
  (10)柔らかい胸声にする

 サンプル① Bさん
 感想・息が少ない
    ・芝居上手いかも
    ・素直でよい
    ・おだやか、イイヤツかも。
    ある程度力がつくとできてしまう。

 サンプル② Cさん
 感想・いい詩だなと自分で感じた
    ・語尾がバスガイドになっている
    ・あ~と抜く→実がない表現である。実とはノド(元の人間性)
   語尾にはその人の生活が出る。

 サンプル③ Dさん
 感想・息を止めてしまっているので抜いて出す
    ・息を固めてしまっているのはきつい人生です!
    ・読みながら開放する。
    ・口言であり、のど言葉でなければ、、、のど言葉は本質。口で表現しない。

 ・自分の音声(自己認識できるのは、10cmくらいである)
  生理状態を作り再現する。
  ⇒表現とは、さらに上の段階で作り出す。社会的行為であり、人間的行為(英知)になる。
   洗練されているべきもの。日常生活とは異なるものである。

 ・表現のゼロの状態で作る
  人間が自然に戻るための共通項(息を共通にする)

  生活主義の芸能←→祭事(神に仕えるもの)-宇宙につながるものである
           表現を宇宙とつなげるから共通感動をつくる。

 芸能教
  芸能の神様(天地万明)/小手先 市民の生活(社会)
  人間の本質は人間社会の文明によっても変えられない。
  神性に気がつけることが大事である。
  自分の意識以外の何か(神性)を感じなければ×である

 ※銀河鉄道・・・・理路整然としていない
           霊感に近づかなければ×
           理屈づけて解釈しない。

◆本日の磯貝語録
 芸とは神性を感じて表現することである

◆本日の感想
 余分な力を抜き、息を上手く廻して、口から10cmくらいのところに紙を置き、
 口と紙との間で、宮澤賢治の詩を読むことをした。
 普段力のある声の人の読みが今まで聞いたことのない程変化した。
 読んでいる人の人間性が感じられとても興味深かった。(Y.Y)

歌発声初級(9/8)                             《音楽系》

9月8日(土)歌発声初級

講座テーマ「発声法 息の流し方 腹のささえ」

[1]準備 柔軟『身体が何をしているのか感じる』
 1.①(イスに座って)頭を前に倒していく。
    頭の重みでゆっくり背骨一つ一つが伸びていく感じで、手はももの上などに
    置いて楽に。骨と骨の間が1本1本伸びていく。頭から腰のところまで。
   ②骨の間の開いた空間をつぶさないように元の姿勢に。
   ③頭の重みで頭を横にゆっくり倒す。(左右)
   ④頭の重みで横を向く。(左右)・・・頭の動きに背骨がついていく感じで。
   ※頭が軽くなった、背骨の支えなど、少しでも感じたこと、少しの変化を
    見逃さない。

 2.上腹と下腹(へその下あたり)に手を置き、自然に動くのを感じる。
   鼻呼吸(舌は上歯の根元へ)-ソファミレド

   Q:上の方(肩など)が動いてしまうのはなぜか?
   ※ふだん胸式呼吸だと下が動きにくくなっている場合が。
   ・少し前傾して、背側に手を置いて、後ろを意識してみる。鼻呼吸意識して少し
    早いテンポで、お腹に直接息が入る感覚で。
    後ろ側を意識すると、逆に腹側が動いてくることも。

  ☆身体が『自然にやっていること』に目を向けてみると、どこが動きにくく
  なっているのかわかることがある。
 
 3.胸郭に手をあてて「シソミソシソミ」鼻呼吸で。

[2]コンコーネ歌唱
 ・全員:5番 ①階名で ②母音「O」で(準備体操の体の動きを感じながら)
 ※骨の空間が動きやすい状態にしておけるように(吐く・・・伸び、吸う・・・ゆるむ)
 
 5番の中間部はフレーズが長いので、ブレスマークと休符のところでしっかりブレス

 予備練:リップトリル↘ (くちびる両端に人差し指をおくとやりやすい)
  ・首の前後に手を当てて、ともに圧迫感がない位置で。前側の手を残して、
   リップトリルしてみる。音を出し始めると前側に圧迫してしまうことが多いので
   注意。

 ・8番、5番・・・・・・音取り
 ※楽譜を少し離して、体が呼吸しやすい姿勢を保つように。

[3]テキスト歌曲歌唱
(予定曲:独唱名曲100選より 10.Nina 13.Nelcor 1.Amarilli 37.Ave Maria)

 (1)「10. Nina」①Laで ②階名で(ブレス位置を決定)
  ・「∽(ターン)」の装飾音は入れない。
  ・ブレス位置 P.36 2段目3小節「sta. ∨ in」
         P.37 1段目2小節「piu ∨ accio」
         P.37 3段目2小節「neta ∨ accio」
         P.37 4段目2小節「cio ∨ non」
 (2)「13.Nel cor ~」
  ・装飾音入れる
  ・ブレス位置 フェルマータの後
         P.47 3段目4小節「che ∨ che」装飾音の後

 ☆楽譜下の解説、大意を読んでみる
  曲や音の感じだけでも、歌詞の意味が伝わってくる。(2曲とも)

  ・Nel corは6/8拍子→2拍子系 ①23②23(①と②重み感じて)
  ・「水車屋の娘」(別名) 伴奏が水車の音を表現している。
  ・P.47 3段目 pietà、pietà、pietà(哀れみ)一言ずつ感情を。
   軽く切るつもりで。

 ※鼻呼吸で歌っている時の感覚を階名唱の時に使う。→息が流れる。

 クールダウン⇒・リップトリル
       ・舌先を下の歯へ。「HO」で「ソファミレド」・・・軽く小さく
                    「ドレドレド」・・・更に軽く小さく
       ・「Go」で「ソファミレド」・・・下あごが舌と共に動く
        ※低音になっても押し付けないように

◆本日の感想
 はじめてのイタリア歌曲。何度かラララや階名で歌っていたら、だんだん面白く
 なってきました。6/8は2拍子系。首、背骨をゆるめて少しでも軽くする。(M・I) 

朗読発声(9/7)                              《ことば系》

9月7日(金)朗読発声

講座テーマ「物語の読み方 現代文の読み①」

【1】ストレッチ(各自)

【2】第Ⅱ期 現代文 向田邦子著「男どき女どき」
 向田邦子を選んだ理由
  ・最近20代の人に好まれはじめている。
  ・向田作品の朗読が仕事として入る可能性あり。

 朗読-俳優達の新しい職域として確立を考えてゆく。
    自分のスタイルを作る。誰に発しているか、聴者を特定する。
 
 ・マイク(放送)に向かってスタジオで行う歌や朗読とライブで行うそれらとは違う
 ・スタジオの方が下手くそになる。生(ライブ)のが絶対に面白い。

 ◎今、生でリーディングしたい人は出てきているが、聴きたい人が出てきていない
  ⇒聴かせるレベルの商品が少ない。

 ・今回の教材を20歳の女性に聴かせるorPTAのお母さん方に聴かせるetc.
  各々の聴衆の層を想定→技術を磨く
  ⇒ターゲット(層)が変わると表現が変わる(受ける相手によって変わる)
   読み手自身のキャラクターを変える能力・技術を持つこと。

【3】朗読「鮒」  平読み(順番に廻し読み)
 ・向田作品はそこに書かれているものとその底にあるものが各々はっきりしている
  読み手は“底”を分かった上で読む必要がある。
 ・読み手によって読み方が変わる。
  女性の場合、ツユ子になったり奥さんになったり。
 ・皆、地読みが下手。今回は高齢者のキャラクターで地読みをする。
 ・キャラクターを変えて地を読むことで自分がわかる。

【4】個人練習(磯貝講師個人別指導)

 「鮒」段切り 最初 ~P.15 3行
       P.15 5行~P.18 7行
       P.18 9行~P.21 4行
       P.21 6行~P.24 last
       P.25 1行~P.28 13行
 ・朗読時、間取りを書いて脇において読んでみる。

 ○文章を声にしただけではダメ。各々に生活感が必要。

【5】朗読(立候補して読む)
 ・Yさんへの講評
    もうちょっと地を老けで読む。若い人はもっと若く。
    今の年寄りは身振り手振りで伝える。(言葉、口、身体で伝える)
    声だけで表現するのではなく身体性をつけて読む。
   ○“間”は頭でつくるのではなく身体で作る。そこに“味”が出てくる。
   ○身体化することで喜怒哀楽が生まれる。
   ○腹で読む(重心を下に)

 ・キャラクターを変えて読んでみると普段の自分の読みも作って読んでいるという
  ことがわかる。⇒それを踏まえた上で自分の読みを改めて作ってみる。
 ・身体性、臨場感
 ・観客を変えてみる。自分の読むを改めて作ってみる(今期の課題)

◆本日の磯貝語録
 つもりは全て無効。概念、観念、思い等は極力生理的実感に落とし込むこと。

◆本日の感想
 「普通に読む」「年を重ねて読む」・・・読む前は楽勝と思うけど、実際、読み始めると
 全く面白くない。「うまく」読もうとしているだけだから心が動かない。
 そりゃ面白いわけないし、ましてや楽勝は無理(Y・Y)