市民発声・呼吸法(12/15)                    《共通系》

12月15日(土)市民発声・呼吸法
講座テーマ「試演会」

[1]ストレッチ(沖田講師)
 ・立った状態から体をほぐしていく運動
  徐々に上から力を抜いていき、その逆を通って立った状態に戻る。
 ・腕を組んで上に伸びる。前に突き出す。後で組む。上で組んで左右に倒す。
 ・膝を片方ずつ立ったまま抱え、自分に引きつける。
 ・顔面マッサージ。顔を大きく開く。口を閉じて、舌で口の中をなめる。
 ・股割り
 ・最後は回復運動

[2]基礎復習(磯貝塾長)
 ①鼠径部に乗る意識、丹田に身体を乗せる意識。
  →このままかかとで地面を押す。つま先で同様に。
 ②骨盤を内側に旋回させる。外側に旋回させる。いわゆる腰を入れるという
   こと。
  ・芸道然り、茶道然り、道の世界では、この腰を入れている状態が基本。
   声の道でもこれで声を出しやすい姿勢。→呼吸も通りやすい姿勢。
  ※以上をふまえて、鼠径部を引いた状態で呼吸する演習。
   一月のシリーズからは、相手に対して伝えるということに入るが、そのために
   支えの運動性があるかどうかということが必要になってくる。そのことを理解
   しておく。
 ③丹田をキープしてみる演習
  1)丹田を意識して自然呼吸(自己呼吸)をする。その状態で「ア」を発声す
    る。
    3回くり返す←伝えようとする声、呼吸とは別物。
  2)丹田呼気でささえを入れ動かさず、細く、発声をする。
    →今回はこの状態でテキスト「生きる」を読んでみる。
    (今まで、呼吸法について追いかけてきたので、全員が共通項として
    同じものをやっているという感じが出てきた。)
   ・丹田というものを漠然としたものではなく、ピンポイントで捉えてやると
    いう意識が必要。そうすることで、どんどんと丹田感覚がシャープになって
    いく。
   ◎「結果を出すのは瞬間だ!」すべては準備である。
    読むことによって、その言葉の実感を得る。
   ◎知的なことをする頭脳、脳から感覚的なものにいくのが感脳。
    身体的な実感を伴った体脳。これが声や言葉で一番重要だ。
    →頭脳ではなく、体脳で読むことが今回やっていること。
    社会生活においても、そのような実体験をもてるかどうか。
  3)立った状態でテキストを読んでみる。
   ・自分の中で、体全体でやっているという意識が持てる。読んでいる中で
    ひとつの言葉も実感が得られればすばらしい。
   ・体全体を硬くすることとは違う。丹田に支えを置くことで、その他が自由な
    状態を作る。
   ・読みながら説明してはならない。実体のある言葉、声によって人間の
    信頼関係は築かれるのではないだろうか。
   ◎「生きる」で生きている実感があるか。
    頭で意識しすぎてた方もいるが、響きや呼吸でもって感じた方もいる。

[3]試演会
  「生きる」のテキストの中で、自分でひとつ段落を選んで読む。
   Aさん  4段落目
   Bさん  3段落目
   Cさん  5段落目
   Dさん  5段落目

  ・自分のわからないものを言葉によって実感できる。そんな言葉をいくつ持って
   いるかで、人間的な豊かさにつながる。
  ◎言葉をクリアにする技術はいくらでもあるが、その先の自分の実体感や実感
   が素直におきることが大切。技術があっても感念的な説明表現になるのは
   好ましくない。来期からは、このことを踏まえた上で、はっきりと出すことに
   入っていきたい。

◆本日の磯貝語録
 ・ここは呼吸法のための呼吸法をやるわけではなく、呼吸法を使って相手に
  伝えるというための呼吸法である。
 ・結果は瞬間、全ては準備だ。

◆本日の感想
 はじめは言葉も分からず、体の実感も持てないで、迷っていました。一年やって
 ようやくこういうものが自分の中にあると感じ始めました。それが正しいか
 どうかはこれからですよネ(T.T)

歌発声入門(12/14)                        《音楽系》

12月14日(金)歌発声入門

講座テーマ「高声域の声と歌-ファルセットを学ぶ」

[1]発声練習
  ・ハミング
   頭で響いた音が丹田まで入っていくように、深く出してみる。
   しかし、2階の響きは失わないように。
  ・「A~」でスケール練習。下顎を開けるというより、顎関節が
   下がった結果、口内のスペースが空いた感じで。
   下降音型は音が前に出るイメージで出す。2階の響きは死守する。
   響きまで落ちてしまわないように。

[2]ひとりずつ伴奏合わせ

[3]試演会(4曲のうち2曲を選択し、演奏)
  1.Aさん ①ゆりかご ②野ばら
  2.Bさん ①ゆりかご ②野ばら
  3.Cさん ①ゆりかご ②聖夜

[4]演奏者の演奏の感想
  Aさん:声に力がない感じ。弱々しい感じになってしまう。高い声が
     出るようになって楽しくなった。教えられた発声をちゃんと
     すると出る。
  Bさん:丹田のことが抜けてしまった。野ばらの声がぶれてしまった
     のがちょっと残念。2曲歌うと疲れてしまったようだ。普段
     張って歌うことが少ないので気持ち良かった。
  Cさん:全然だめだった。変なところに力が入って、自由ではなく、
     息が苦しかった。

[5]講評
 Aさんについて
  磯貝塾長:息が細くても流れるようになった。高い声が出るようになった。
       気張らずに歌に入れるところから入っていくことは好感が持てる。
       声が出始めたら、歌の世界に入り始めたのが見てわかった。
       大変良いこと。聴く人も歌の世界に入ることができる。
  加藤講師:深い息と2階の声、響きを意識して歌っているのがよくわかった。
       4月の時点と歌う実感、考えがとても変わっている。息が長くなった。
       今後は中心感覚を磨いて余分な力が抜けるようになれば、もっと
       高い声も楽に出せるようになる。
 Bさんについて
  加藤講師:2階に響きを随分使えるようになった。体の使い方を覚えていって
       欲しい。丹田の意識、深い呼吸を実感できるともっと息が飛ぶように
       なる。口は縦口に。
  磯貝塾長:声が出てきた。持ち声が非常に良い。どんどん歌うこと。歌うことで
       笛が育つ。歌うことが好きになること。とても良い音楽をしている。
 Cさんについて
  磯貝塾長:少し物事が分かり始めたときに意識が先行して邪魔することが
       ある。今回は鼻が開いていなかった。鼻が開いていない状態では、
       何をしてもだめ。息を流すことを覚えること。何か分かり始めたときに
       もっと考えつくしてみること。その状態だけでわかっても身に付かな
       い。体に染み込むことを「わかった」という。
  加藤講師:弾力のあるラインを覚えてほしい。

◆本日の磯貝語録
 歌はやっぱりその人が出る。でも、歌う人を別のものにもしてくれる。
 何としても歌うことは良いことだ。それは、別の世界に自分の力で行けるから
 だ。

◆本日の感想
 楽しい試演会でした。経験が多くなると、厳しい批評をいただくのだなと、期待
 の多くなるのを感じました。私も頑張って厳しさを受けられる身になりたいと思
 いました。(N.I)

表現・発声クリニック(12/13)                    《共通系》

12月13日(木)表現・発声クリニック

講座テーマ「試演会 内なる心・外なる心」

<内と外について>
 ・自分の内側の心と外側の心の概念化と実態把握
             ↓
  物事を自分の心の内側で捉えるか、外側(心の客観性)で捉え作用するか。
             ↓
       この事で心が育つのではないか。

 ・受講生の経験から
  体調が悪いとき、やらなくてはいけない仕事があって「もう無理」という
  内と要求をしてくる外の折り合いをつけるのが大変だった。

  問い:自分の心というものをちゃんと捕らえた経験があるか?
  答え:場によって自分の心に向き合わなければいけない所もあれば
     全く無視していい所もあると思う
     :外なる心というのがちょっとよくわからない。客観視のことか?
     自分の心を外側から観ていることか?

 ◎知覚や認知作業ではない。あくまでも心の外側、という心のことをいう。

  答え:心、気持ち、感情の違いがよくわからない

 ◎今は、あえて定義づけしないで議論を始めたが、そこは知的に分岐して
  ゆきたい。

 ◎心という広い概念と実感、各自が異なる理解や認識、実感しているものを
  明確化する。

  答え:自分の本能からの刺激を基準にして、内と外を区別できないか?

 ◎ひとつの考えとして有効。日本では「情」という本能的身体精神概念が
  あるが、未分化状態だ。
  
 ◎人間が生きていくと必ず「濁る」。濁ったものに対して「透明度」を
  求める。その透明度が言葉であったり、約束であったりではないだろうか。

 ◎誠意を持って問題に取り組む=自分の内に入れて問題に取り組む
  という図式がよく成立してしまう(世間的には)

 Ex. 飼い猫に子供が生まれたとして、生まれた喜びを内バージョンと
   外バージョンで言葉に表してみよう。

 Ex. 二人組になって、片方が自分の内と外を使い分けて挨拶してみる。
   された方は、それを受け取って挨拶を返す。

◆本日の磯貝語録
 心の透明度を増す。

◆本日の感想
 「内と外」について実演演習を交え、かなり具体的に踏み込んだ。日本人は、
 心の内(内の心)は感じやすいけど、心の外側を心で捕らえるのが下手だ、
 と実感。そのため型をつくりマニュアル人間が増えたのかなと考えました
 (K.Y)

歌・演奏(12/13)                          《音楽系》

12月13日(木)歌・演奏
講座テーマ「R.シューマン歌曲 試演会」

[1]伴奏合わせと声だし

[2]試演会
 1.Aさん ①Heimliches Verschwiden ②Lied der Suleika
 2.Bさん ①Lied der Suleika    ②Meine Rose
 3.Cさん ①Lied der Suleika    ②Heimliches Verschwiden
 4.Dさん ①Einsamkeit       ②Der schwere Abend
 5.Eさん ①Heimliches Verschwiden ②Mit Myrthen und Rosen
 6.Fさん ①Heiss' mich micht reden, heiss' mich schweigen
        ②Meine Rose
 7.Gさん ①Einsamkeit       ②Gesungen
 8.Hさん ①Frülings nacht     ②Heimliches Verschwinden

[3]講評(磯貝塾長)
 全体評
  ・難しい曲によくしがみついて頑張ってきた。何故、今回シューマンをやったか→
   人間がもつ「憧れ」。人として大切なもの。言い換えるならば品位。憧れは
   自分を引っ張ってくれるもの。そこにカチッとはまるのがアーティストでは
   ないか。
  ・今回シューマンの曲を通じて「思う(想う)」ではなく「恋いこがれる」を
   体験して欲しかった。「恋いこがれる」は自分から求めるのではなく向こうから
   やってくるもの。
  ・シューマンをやるためには、自分を全部明け渡さなければできない。
  ・聞いてわかることと、自分の中にそれが起こることの違いに気づけたか!?
  ・シューマンをやるとき持つべきもの→"ロマン"、"Love"
   自分から求めるのではなく、向こうからやってくるものをキャッチする想念を
   持てるかどうか。それは、観念的なものではない。意味を追ってはいけない。
   ロマンは偶然性。私の身体の中の偶然性。
  ・私の身体の中がうねる。→音楽が私の中でうねる。自分で揺れるものじゃ
   ない。
  ・自分から離すこと。そして、もっと酔ってなければダメ。自分の中に置いて
   おけないから外に出す。外に出して伝える。
  ・ヴィーナス像が美しいのは肉感的だから。「ロマン」はすごく肉感的なもの。
   それは、自分の中側にある。肉感的になるには「8の字」またはひょうたん。
   立体的にイメージ。
  ・出すために引くこと。引くのは出すためにある。そのための呼吸法を身に
   つける。
  ・ドイツ語は母音を聞かせるものではない。子音を聞かせる。母音は流す
   もの。

  来期はセミクラシック。前に訴えていくことをやる。

[4]和田講師から
  ・前半は、こちらから細かく解釈を伝え、後半9曲の時はちょっとひいて皆さんに
   合わせる、という方針をとった。
  ・皆が何かやろうとしているのはみえるようになってきた。
  ・過程を大切に。いつも誠実に取り組む。いろいろな材料を入れながら、継続
   していくということが大切。

◆本日の磯貝語録
 ・恋いこがれる、ということは、魂が通じ合うということ。
 ・視覚的領域より、聴覚的領域の方が神の領域に近い。

◆本日の感想
 10月以降の課題シューマン9曲を全員で各々全て歌い聴くことが出来、大変に
 良かったです。このシリーズ和田先生のレッスンは厳しくも楽しく、素敵な
 曲を歌えて感謝、感謝です。(M.S)

俳優発声中級(12/12)                      《ことば系》

12月12日(水)俳優発声中級

講座テーマ「語と感情-試演会」

[Ⅰ]各自柔軟と声出し

[Ⅱ]組み分けと練習
  ①Aさん
  ②Bさん
  ③Cさん
  ④Dさん

 <事前注意>
  ・自分の外に仕上げる→外の意識をつくる
  ・丹田が浮くと臨場感がなくなる
  ・場や環境を克明に空間化する
  ・空気感をつくること(寒いって時に体が変わる)
  ・次の人に繋げること、前の人を繋ぐこと
  ・口跡をはっきりと仕上げること
  ・本息を早くつかむこと

  ◎芸人は奇跡が起きる起こせるものである
   トップは華やかに、ラストは締めること!

 1.Aさん、Bさん、Cさん、Dさん組 試演。その後講評
 2.青島、磯貝塾長、西本組試演。感想、検討会

 ・この物語は、"怪談"なのだから、とにかく恐くなくてはいけない。
  書かれた物語の先がどうなるのか、「雪女」でいえば巳之吉達家族が
  この先どうなってしまうのか、ということを創造すること。
 
 ・怪談は演じた後、お客がなんとなく居心地が悪くなるような
  いたたまれなさを思わせるような芝居を作らなければいけない。

 ・口跡が語る。物語は私が語るのではなく、口跡が語り導くもの。

 ・巳之吉で恐さを表せないから、恐さが出せない。お雪のセリフは
  確かに大切だが、その怖さを受けている巳之吉の恐さを表現できなければ
  恐さはでない。
  そういうことを見つけ出す能力が必要。
  また、読み手がこんな恐ろしい話はないと実感していなければ読めない。

◆本日の磯貝語録
  文字で書かれたものに心を吹き込み生きたものにする。様々な心を声で
 表すのが声の芸である。

◆本日の感想
 磯貝組の試演本番を聴けたのが良かった。自分達は、各々克服できたもの
 と、できないものがはっきりし、やはり本番を経る必要を痛感。とても有意義で
 あった。(M.M)

俳優発声初級(12/11)                      《ことば系》

12月11日(火)俳優発声初級

講座テーマ「発声呼吸法・応用 試演会」

1.ストレッチング(戸村助手) 
 ①座った姿勢で首まわりのストレッチ。首のつけ根をもみほぐす。
 ②腕、肩まわりのストレッチ
 ③仰向けに寝て、片足を曲げひねる。この時、肩が浮かないように。
  正面に戻したら、外側にひらく。この時、なるべく背中が地面から離れぬよう。
 ④両足を頭の上までもっていく。戻るときには背骨をひとつひとつ床に
  つけるような気持ちで。
 ⑤腰、胸などを揺らしてほぐす。
 ⑥上体を起こして開脚。骨盤を立てることを意識する。
 ⑦足を閉じて前屈。前屈しながら腰を揺らし、骨盤や座骨をゆるめる。
 ⑧手と足のマッサージ。
 ⑨床打ち(戸村助手、磯貝塾長による個別指導あり)
   
2.試演会
 (1)各自練習

 (2)試演会
   順番 ①Aさん ②Bさん ③Cさん ④Dさん ⑤Eさん

 (3)講評
  Aさん
   1.鼻音が抜けてない。鼻閉じちゃダメ。まだしゃべれていない。読んでる。
    実体の捉え方が薄い。口の動かしが遅い。自分の中から出し切ること。
   2.トーンをあげなければいけない。この詩は何を言いたいか
    (全員に対して)
    「ひとりぼっち」の「ぼっち」という音が不完全。もっとそれぞれの節に
    変化を。

  Bさん
   1.内に込めないこと。もっと明るく、もっと全身で。前に前に出していく。
    「-なった日」の部分のニュアンスが同じ。もっと節毎の声が変わるはず。
    声を変えることで、考えを変える、心が変わる、状態が変わる。
   2.もっと子音でせめていくとよい。内側でしない。外に訴えていくこと。

  Cさん 
    1.子音が単純で母音が単調になりがち。思いや感情をもっと変えないと
     ダメ。くれぐれも来年はもっとスケールを大きく。内側にまとめるくせがつ
     いている。
    2.自分の頭の中に映像を作っている。外にバッと出す。思い切ってやる。
      
  Dさん
    1.サ行が完成してない。特に「ソ」。自分の内に向かって読んじゃダメ。
     自分の内側と外側をもっと徹底的に離す。
    2.(Dさんに限っては)もっと感情を出す。出し過ぎたら指摘するので、
     そこまで出してみる。前に前に。口読みを減らす。

  Eさん
    1.自分の名前を言うときからしっかり。舞台に立った瞬間から人格変える
     こと。
     一語一語をはっきりとしなければいけない。全体のエネルギーが低い。
     今後、呼吸法などでエネルギーをつけていきましょう。
    2.口の中をしっかりと鳴らさなければいけない。読むのではなく、
     しゃべるか話すように。息の深さと、支え方。ノドを上げないこと。
     どこに響かせるか、etc. 基本技術を身につけること。

 (4)「ひとりぼっちの裸の子ども」を読み解く。
  何を表しているか?表面的に書いてあることを説明するのではなく、その裏を
  創造する。テキストの性格を創造する。
  "私の孤独""私""大人の中にひそむ孤独"etc, みんなの意見。
  テキストが何を表してるか、何に託しているか、対象はしっかり特定しなけれ
  ばいけない。自分がテキストを読む時に、自分が語から得た印象をそのまま
  出さない。創造したものを外に出し相手に伝える、というのはまったく別の
  こと。

 ◎芸術には答えはない。答えはないが、その先を競うもの。

 ・環境を変えるだけでなく、人種を変えると読み方は大きく変化する。
 ・一般的な抽象的な「人」ではなく。「この人」「あの人」という対象を具体的に
  特定することが大切。このはっきりさ加減を相手に伝える。
    
 文字の上っ面だけが文章ではない。読み手がどんどん創造して新しいものを
 見つけていく。見つけ出した物を表現できるためには、様々な声が必要。
 様々な声をだすために呼吸法、発声法を学んでいる、ということ。

◆本日の磯貝語録
 ・芸術とは答えがない。でも、その先の答えを競うもの。
 ・芸人は絶対的に”明るさ”が原則。

◆本日の感想
  読み納めの試演会でした。皆さん、それぞれの個性がすなおに出ていて
 面白いと思いました。技術が高くなると個性が出やすいんだ、と感じました。
 来年はあらゆる面でスケールの大きい人になります。(Y.T)

俳優発声上級(12/9)                      《ことば系》

12月9日(日)俳優発声上級

講座テーマ「セリフ学[Ⅱ] 人間と劇-"桜の園"による」

  自由柔軟

[Ⅰ]身体動のExercise=歩行(walking)
 ・広い空間を観客を意識して歩く(自己流の歩きを直す)

 ①「直進歩行」
  ・足裏、踵骨、腰骨、背骨、首、肩、頭骨、足の出し方、重心の移動、
   腕手の振り方、他。
 ②ステージを後部から対角線に客に向きながら「斜め歩行」
 ③「真横歩き」上肢は正面向きで横歩行
  1)前掛け
  2)後掛け
 ④「和の歩き」重心を腰から足裏に降ろした歩行。胴を長くみせる。
  
[Ⅱ]セリフ学[Ⅱ] 劇をする人間を考える
  チェーホフ作「桜の園」をテーマに

 第三幕の位置づけ
 段層
  ①generationギャップ
  ②社会変動と現在の崩壊
  ③社会階層ギャップ

  ・シャルロッタが一番失笑に書かれている
  ・ワルツが全員踊れる
   ラネフスカヤ、ガーエフ、ピーシク、トロフィーモフ(インテリ大学生)
  ・全員が桜の園が売られてしまっていますという意識のもとでやっている。
  ・俳優が書かれていないことを考えていないので、演出家が代弁。

  ・日本語と異なり、主語を沢山言っている。
  ・日本語と異なり、人的代名詞が明確である。
    「私は」「私」一人称の私がたくさんある。
    「あの人」「そういうあなた」「いういうあなた」

 p.90を繰り返し読み込む
  ・何回もくり返し読む。代名詞に対する思いや感情の種類をさがし言い
   替える。(物理的に読むスピードを変える)

  ◎チェーホフの芝居は、ト書きをおろそかにしてはいけない
   どの位置の私か、何の関係の私か、どのように心が変化していく私か?

  未来と崩壊がラネフスカヤの愛で回っている。「でも私はこの石を愛している」

  ペーチャが涙を流した理由→ラネフスカヤへの愛情(尊敬、敬愛)を持って
  おり日本人にない感覚(概念に入るとしぐさができない。身体的に発明する。
  どんな眼を持っているのか?)

  ペーチャの涙が重要。自分の母親を愛している(極限的感情)
  自分の観察をして、再発見する。

◆本日の磯貝語録
 ・ケイタイメール対話→機械的情報対話(言葉の力がない)
 ・話し対話、喋り対話→情動的身体対話(生き合う実感がある)

◆本日の感想
 演ずる人間(俳優)の本質にせまる講座でした。良く訓練された人達で、
 VASCの高品質の舞台を作りたいと思いました(M.S)

朗読の声とことば(12/9)                     《共通系》

12月9日(日)朗読の声とことば

講座テーマ「作品の読み方 小泉八雲②」

[1]ストレッチ(表現の準備をする)(磯貝塾長)
 ①背面側を意識して、全身をまわしながらほぐす。
 ②会陰を意識してほぐす。足首をしっかりつける。
  チントップを上げて背中も伸ばす。股は開いておく。
 ③左へ右へ、重心をずらす。
  膝の裏を伸ばす。肩の力、首の力を抜く。
  仙骨と座骨を伸ばす。
  片脚の親指をつかんで、膝の裏側を伸ばす。
  左足の親指を左手の人差し指でつかむ。
  左右に動かして、仙骨をゆるめる。
 ④背筋と背面呼吸
  イ)全身をそりまわし、鼻から息を入れる。
  ロ)ゆっくりゆるめながら息を出す。
  ハ)イ)ロ)の逆を行う。

 全身リラックス、関節運動による回復運動。

[2]作品の読み方-喋る様に伝える<<読み喋り>>
 ・一般的に字で書かれたもの(テキスト)は"読む"という行為をする。
  これは音声情報化であり、音声表現とは言えない。
 ・一般的に、"喋り"はテキストのない音声自己表現である。
 (1)演習テキスト喋り
  ・文字は共通であるが、音声言語は人により異なる。音声が情動だからだ。

  ◎「標準語」とは、東京住民の言葉ではない。明治政府をつくり、行政を
   行った地方士族の共通語として、彼等が住んだ山の手につくった言語が
   発端である。そのため、寄せ集め共同体の新作共通言語・音声であった。
   東京方言ではない。
   国とは法律、通貨を共通化した共同体であるが、日本国は音声言語の
   共通化は遅れた。現在の日本は音声言語が衰退化している。
   (個有意がすぐ廃れ根付かない)
   (大阪のなまりを進化させる、金沢のなまりを進化させる)

  ◎文字化出来ない精神情態(心)を表現するのが身体・声・造形の
   アーティストである。
  ◎人間の心を伝えること。人の心がわかること。

 (2)本日のテーマ「喋る」 息(音声、心、意志、ことば)を外に出し伝える。
  ・誰かふたりでパートナーをつくり、喋ること。
   (一文ずつ、交替で相手に伝える)

  ◎読むのではなく、文を喋り伝える。

◆本日の磯貝語録
 自分の心は喋り伝えているが、他人の心(文)を自分の心のごとく喋り伝える。
 これを話芸という。通常の朗読とは違います。

◆本日の感想
 今日の講座は、会話をするように話し(文)が展開してゆくのが面白いと思い
 ました。なにか使う頭が違う。いつも、こういうふうになるためパッと変わる方法
 を発明します(M.I)

歌発声初級(12/8)                        《音楽系》

12月8日(土)歌発声初級

講座テーマ「試演会」

[課題曲]
 ①コンコーネNo.2,5,8より1曲
 ②"Nel cor più non mi sento" パイジェロ作曲
 ③"Nina" チャンピ(ペルゴレージ)作曲
 (上記イタリア歌曲のいずれか一曲)

[声だし]
 ◎舞台上で歌う(リハーサル)
 ・天井から音をもらう
 ・足裏は床から
 ・後奏まで音楽する

 ◎コンコーネ1番(全員で)

[演奏] コンコーネ  イタリア歌曲
Aさん 5 Nina
Bさん 8 Nel cor
Cさん 2 Nina
Dさん 5 Nina
Eさん 8 Nel cor
Fさん 5 Nel cor
Gさん 5 Nel cor
Hさん 5 Nel cor
Iさん 8 Nel cor
Jさん 5 Nel cor
Kさん 5 Nel cor
Lさん 5 Nel cor
Mさん 5 Nina

[講評]     
廣木事務局長:伸びやかに、そしてⅠ期より格段に良くなっていました。
         ただし、イタリア語に少々難あり。
青木講師:Ⅰ期よりはるかに進化している。コンコーネを階名で歌うことが良くな
       った原因。発声で、上と下の歯がもう少し開けて良いのではないか。
       奥歯に指が入る(つもり)くらい。
磯貝塾長:階名も歌詞も身についていないので、発語の口の動かしが遅い。
       早く口で音や詩を用意すること。聴いていて楽しくない。理由は、歌
       っている人が楽しくないから。音楽的な人とは、音が聴こえてくると楽
       しくなり、平生とは違う音楽的快に入ってしまう人。もっとワクワクうれ
       しくなれると良い。
       技術的なこと。笛(声帯)は、鼻で開ける。その方が響く。
       (顎で全く開けないわけではない)
       「強い声でなく柔らかい声が必要」→深い息とそのささえが作る
青木講師:眼が開いていない。音楽楽しんでいない表れか?息細くて良い。
       身体の前通っているか。
磯貝塾長:喉の開け方。緊張すると閉まる。声帯は近寄って振動する。閉めて
       はだめ。 隙間をギリギリ開けておく。①喉開けなど、工夫する。
       ②変なことに気付く。駄目なときやっていないとき確認(後も通るが)
青木講師:言葉として聞こえてこなかった。
磯貝塾長:何をやるか。
 ①笛を 
 ②音楽している感情は通常と違う。心の色彩は豊かだ。
 ③歌声は聴く人の評価が有効。
 ④自分で工夫し過ぎない。練習はたくさんする。
 ⑤レッスンの時、今日の目的を決めておく。
 ⑥人の演奏を聴く。
 ⑦隣の人と意見交換する。

◆本日の感想
 2曲ずつテキストをソロで歌う試演会であった。初参加。皆さん気持ち良く歌っ
 ているのが印象的でした。私はカラオケ以外で初めて人様の前で歌ったので
 すが、とても心地良い緊張感でした。また、人の歌を聞くことも大変勉強になり
 ました。(S.S)

朗読発声(12/7)                         《ことば系》

12月7日(金)朗読発声

講座テーマ「試演会」

[1]ストレッチ(各自)

[2]試演順序決定および事前練習(各自)

[3]試演会 向田邦子作「男どき女どき」より
  1.Aさん「鮒」p25-p28 5"
2.Bさん「ビリケン」p32-p38 2"
  3.Cさん「独りを慎しむ」p117-p123
  4.Dさん「花束」p128 11" -p133
  5.Eさん「ビリケン」p38 4" - p40
  6.Fさん「ビリケン」p41-p46 1"

[4]講評(磯貝塾長)
 (全体)
  ・現代文を読むのは難しいと思いながら聞いていた。
  ・何が難しいか-サラサラした文章で毒でも何でもないから暇つぶし。
  ・こういう暇つぶしの文章を音読(朗読)するときに必要なもの
    →味があって上手いということ
  ・こういう文章は、皆同じような読み方をしてしまうが、それはなかった。

[5]朗読者の感想(第Ⅱ期全体または今日の試演会を通して)
 Cさん:練習しようとしてもなかなか読み進められなかった(面白くなかった)
 Fさん:普段エッセイの類が好きだが、これを朗読しても無味無臭になるのか
    なと考えていた。だから、どのように色を付けていくかを考えながら取り
    組んだ。読むのに体力が必要と感じた。
   (塾長コメント)
    随筆でも声に出して読んでも面白いものもあるが、向田作品は声に
    出しても面白くない。それを音読するのは良い経験だと思う。
 Eさん:毎回サラッとした文章の中にテーマを持って読んでみるという期だった
    と思うが、読んでみて切り貼りしているようだった。
   (塾長コメント)
     この作品自体がコラージュのよう。
 Bさん:地の文になれる"なる"というのが課題だった。
 Aさん:音に出してみるとつまらなかった。本番は練習と全く違うものが出てき
     た。
   (塾長コメント)
     練習でやったものは本番でやらない。
 Dさん:どうしても読んでしまう。練習してもうまくいかなかった。
   (塾長コメント)
     ひとりで練習する時は、"物"や"生き物"をおいてやる。

 磯貝塾長の全体コメント
  ・皆に共通して言えたことは、楽しそうじゃなかったということ。
  ・自分に対して嘘がつけるかが大事。
  ・一生の中で、今後この作品を読むことがもう二度とないかもしれないという
   覚悟を決めて全霊で読めるか。
  ・自ら楽しむ、どうってことないことを楽しむ、自分から楽しみを作る。
  ・なんとか自分で自分を"キャッ"と言わせること。
  ・聴き手を特定して話すこと(実際の聴き手の中から特定する)。
  ・人の前に出るとき、華やかさ、明るさ、嘘でもいいから華やかに。
  ・人が見てる目線と自分が見てる目線は違う。だから、自分がひとつの物の
   見方を見つけたら、その逆を探すこと。
  ・作者の書いていることだけじゃなくて、作者の生活や裏の部分を考えてみ
   ると読みも広がる。
  ・人間の心は正しい方だけ向いているときのほうが嘘っぽい。
  ★華やかさには芯がある。人間の芯は、悪意が同居している。
  ・悪が芯だから良いことを求めなさいと言われる。
  ★コメントした華やかさ、楽しさ、面白がる、ということが朗読での
   説得につながる。※誠実さは、朗読にはあまり役にたたない。

◆本日の磯貝語録
 様々な眼線(見方)があると、物事を面白く読める。
 自分に暗示をかけられる人が幸せな人。

◆本日の感想
 説得力の鍵が、おもしろさ、明るさ、華やかさだという。一生懸命やるのとは
 かなり違うところに鍵があるらしい。このシリーズ、随分違う自分に出会うことが
 出来ました(M.K)

歌発声中級(12/6)                        《音楽系》

12月6日(木)歌発声中級

講座テーマ「日本の作曲家の歌」

[Ⅰ]ストレッチと声出し
 ・全員で声出し
 ・各自ストレッチ

[Ⅱ]ピアノ合わせ
 ひとりずつピアノ合わせ

[Ⅲ]試演会
 1)Aさん:「紫陽花」、「かやの木山の」
 2)Bさん:「風の子供」、「初恋」
 3)Cさん:「風の子供」、「初恋」
 4)Dさん:「紫陽花」、「かやの木山の」
5)Eさん:「かやの木山の」、「紫陽花」
 6)Fさん:「風の子供」、「初恋」
 7)Gさん:「風の子供」、「初恋」
 8)Hさん:「夏の思い出」、「赤とんぼ」

[Ⅳ]対談
 青木講師:日本の抒情歌には一人称がない音楽だと感じた。しかし、そこには
       主人公がいて、その主人公が見えるかどうか? 伴奏にひたして他
       の色香が出てくる。
 質問:もっと伴奏を聞くことか?
 青木講師:五感を使って聞く。
 森下講師:日常の口歌いから少し脱したが、その後がない。歌うための日本語
       を作り直す。響きの問題。
 磯貝塾長:日本語の歌をきちんと口歌いで歌ったことがないのではないか?
       歌の日本語と口喋りの日本語とは違うことをはっきりする。
       洋楽発声のまま日本語を歌うのは難しい。何年かけてもつかむこと。
 森下講師:朗読をやって下手だったのに、それを何とかしようとしていない。
 磯貝塾長:全部わかっていなくても、芸はできる。
 森下塾長:正直すぎる。
 磯貝塾長:「のどについて」
       喉を通る息のスピードを変える。高い声は、早くなる。喉を薄く狭めて
       出している。息の速さで音の高低を変える。それは、腹でコントロー
       ルしているものである。
       「鼻について」
        鼻腔の音と鼻にひっかかっている音は、全く種類が違う。歌の鼻音
       と喋りの鼻音は違う。日常から気にすること。
       「舌について」
       闊達な人とは、舌根が柔らかく、舌骨が動く人のこと。舌を下顎につ
       けて下顎をゆるめない。この状態をやめること。舌筋を使い、舌を浮
       かせ舌の動きで喋ること。
       「音域について」
       低い音は、もっとゆったりと。中間音から下は、息が速い。喉を動かさ
       ずに低、中、高音と息が流れるように訓練。

  ◎来期はイタリア語の歌です。
   数多くの歌を歌うことが適切か、今後考えていきます。

◆本日の磯貝語録
 (言語において)自己所有したものは伝わらない。

◆本日の感想
 練習の成果を出すことは、本当に難しい。いかに日頃の練習の積み重ねが大
 事かを実感した。舞台(演奏用台)を使っての試演会はとても良かった。ホール
 の感覚を感じた。(H.T)

歌・演奏(12/6)                          《音楽系》

12月6日(木)歌・演奏
講座テーマ「リーダークライス 全12曲⑧」

1.各自ストレッチ(20分間)
2.全員で声出し
3.試演会音合わせNo.2
 ①Aさん"Lied der Suleika"
  だんだん盛り上がっていくところ、1頁目4段目や2頁目4段目の符点4分音符
  にボリュームを持たせる。"Lie be""mich in"ここからリタルダンドまでひとつ
  の流れで展開していく。一番最後と歌い出しはとても印象に残るので工夫が
  必要。
 ②Bさん"Meine Rose"
  全部が丁寧になりすぎると少しくたびれるかもしれない。前半をしっかり
  丁寧に歌い上げているので後半は少しセピア色で。32分音符のところ、安定
  しすぎているので色々変えてみる。
 ③Cさん"Heimliches Verschwinden"
  全体的にちょっとたっぷり目。ねらいでやっているのであれば、一拍目の裏を
  もっと軽くする。転調したときに、転調した勢いを利用して曲を動かす。
 ④Dさん"Einsamkeit"
  2段目のフェルマータがしっくりこない(本人感想)→本人の解釈次第。
  非常に切り替えがはっきりしているので、伴奏と歌い手で食い違うところは
  感じなかった。2頁目下段の"Nicht"の入り方。スポットライトの中に入るのか、
  板付きで徐々に明るくなるのか等、具体的に想像して試してみると良い。
  2小節ある伴奏の間にどう気持ちが動くのか。正解はないので、自分でこう
  入ると決めること。
 ⑤Eさん"Mit Myrthen und Rosen"
  長い曲なので、自分がどこに重点を置くか。最初は軽めに入る。19小節目か
  らの8分音符をもう少し軽めに。2頁目、3,4小節目の"Grob"の位置が低
  い。8分音符にリズムがあるとじっとりしなくて良い。
 ⑥Fさん"Heib mich nicht reden, heib mich schweigen"
  フレーズ毎の計画がちょっと甘い(本人感想)→ところどころつっこみすぎて
  いるところはある。今のだとあまり迷いがない。子音の出し方とか、呼吸で
  聴かせる。歌い手の都合が外に見えないように。
 ⑦Gさん"Einsamkeit"
  痛みとか長く患っている人のやりきれなさ、不安を創造する。平常心で歌うと
  そういう音楽になってしまう。感情にもいろいろあって、それが洗練されて
  いくのだが、まずは自分のなかに燃やす量を増やすこと。出せなければ抑制も
  できない。
 ⑧Hさん"Heimlches Verschwinden"
  出だしの"Nachts"のスピード、量、方向を決めて入ること。あとは回数
  こなすこと。

◆本日の感想
 単調な歌い方を回避するためのヒントを各々いただけた。
 ・フレーズの動かし方→前フレーズとの関係。一拍目の裏を軽くする。
  全体たっぷりだと重く鳴りすぎる。思い方を変える。
 ◎「変化」これが今回のテーマの様だ(H.O)

俳優発声中級(12/5)                      《ことば系》

12月5日(水)俳優発声中級

講座テーマ「語表現・文表現と音づくり」

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
 ①顎を開ける→顎関節を大きく開ける。側頭を上に引き上げ、下顎骨を下に
  引き下げる(注:口唇や口を開けるのと違う)
 ②顎開けで喉開け
  顎開けで咽口部
   イ)硬口蓋から奥鼻腔
   ロ)口腔奥壁
   ハ)舌骨から喉頭
    を開ける運動をくり返す。
 ③子音のかまえと調音調整
  1)口唇運動とかまえ(リップル)
  2)口腔内息当て
    イ)歯茎部
    ロ)硬口蓋
    ハ)軟口蓋
    ニ)咽頭
  3)上顎と舌の気撥運動(タンギング)
  4)調音練習
    Ma, Pa, Ba, W , Su, Zu,
    Nu, Lu, Du, Tu, Ku, Gu, Yu, Hu,
  5)母音、調音調整(クリアーに) 
    I, E, A, O, U,
  (注)息の支えは深く、響き位置は正確に、かまえは早く長めに
 
[Ⅱ]声による語・文表現演習  「雪女」(小泉八雲)(約9分)
  ・四段に区切り、各段担当を、決めまわし読み。
  ・各組で担当を替え、読み合わせ。
  ・組み替え、段替えをして読み合わせ。
  ・前の人の読みをうまく受けて読んでゆく。半ば以降は、次の人に渡すことを
   準備する。
  ・自分の段でテンションを落とさないよう努力する。
  ・四人でひとつのものを作ろうとする。

  ◎次回試演会はこの形態で行う。

◆本日の磯貝語録
  その語や文を声に出すことで、各々の実感が湧き、新たな意味や想像が
 興り、広がりや深まりや強い実感が湧き上がる。

◆本日の感想
  雪女を読んだ。とても難しく大変であった。集中が続かない。平板になる。
 読んでいる・・・・・やはり身に付いてないものはうまくできない。(K.K)

俳優発声初級(12/4)                      《ことば系》

12月4日(火)俳優発声初級

講座テーマ「全発声共鳴法③」

[1]戸村助手によるストレッチ
 1.首まわりのストレッチ、脇のストレッチ、腕のストレッチ、etc.
 2.体の中心軸を捉える。つま先立ちになりながら足首をまわす。
  体の中心軸、足首の実感を持つ。胸をまわす。首を前後左右にまわす。
 3.股割り
 4.床に座って。足をゆする。骨盤をリラックスさせる。
 5.手の平をこすり合わせる。指を組んで手首をまわす。指先を合わせる。
 6.足の指に手の指をかませて足首を回す。足の指もほぐしてあげる。
  足の裏全体をマッサージでほぐしてあげる。(左右とも)
 7.足を肩幅に広げて立ち、上半身を左右に振る。骨盤がまわるから
  上半身がついていく感じ。
 8.床打ち
 
[2]テキスト「ひとりぼっちの裸の子ども」(磯貝塾長)
 ・ここで発しているものが10m先に普通に届くようにしたい(精神と技)
 ①まずは1人ずつ読んでみる。
   私⇆テキスト→お客
  テキストに向かって読んでいてはダメ。テキストの先にいるお客に伝える。
  テキストの詩、4段に分かれているのをどう捉えるか、デザインするか。
  「裸の子ども」 同じ子? 別の子?見ている第三者!
  ◎捉え方が変われば音が変わるはず。読み分けることが必要。

  ◎自分でシチュエーションをデザインして創り出す。なるべく細かく変える。
   声が変わればシチュエーションが変わる。実感が変わる。
   例)第三者が客観的に見ている。子ども自身になる。老人が語りかける。
      etc.

 ②個別練習(磯貝塾長個別指導)
  Aさん:首の支え、背中の実感。もっと胸に響かせて。
  Bさん:息の切り替えが浅い。支え位置が高い。腰の後ろの支えを
      もっと意識する。
  Cさん:座り方の修正。体の置き方。演技する、ということの基本的な考え方。
      声を出すのはのど。口は言葉を作るところであって声を出すところ
      ではない。のどでしゃべる、という実感をつかもう!サ行がだめ。
      子音のさばきを覚えよう。感は良さそう。
  音を聞かせようと思ったら必要以上に早く読まない。体を余計に動かさない。

 ③回復運動
  立って伸びをする。体をまげてゆらしながらリラックス。そのまま座る。
  座って腰をゆらし、骨盤をゆるめる。背中をまるめ、頭を落として
  背中を伸ばす。顎をあげて首をのばす。肋骨を動かしてゆるめる。  

 ④もう一度テキストを読む
  ・芸としては聞かせるためのスピード感を覚えることが必要。日常生活とは
   違う。
  ・聞かせるスピードと自分が読むスピードの違いを知らないと、専門家には
   なれない。
  ・ひとつの角度から捉えるのではなく、いろいろな角度から捉える。
   楽しく面白くなければダメ。

◆本日の磯貝語録
 ・何かあってもやっているうちに元気になるのが芸人
 ・声が変わればシチュエーションが変わり、実感が変わる
 ・自分が納得しても、更にその先の納得を求めるところに芸道がある

◆本日の感想
 緊張すると、どうしても焦り、息の吸い込みが浅くなるのが分かる。口の開け方
 ひとつで響きが全く違うのがサンプル(先生)を耳で聴いて良く分かりました。
 口の開け方、舌の位置を変えることで、面白い表現ができることを実感できしま
 した。 (A.M)

市民発声・呼吸法(12/1)                    《共通系》

12月1日(土)市民発声・呼吸法

講座テーマ「コミュニケートに必要な中心をとる呼吸」
[Ⅰ]ストレッチ(沖田講師)
 ・足や腰のストレッチング
 ・立ち上がって肩のストレッチ
 ・股割り→肩を入れての股割り→手を前で組んで股割り
 
[Ⅱ]講座(磯貝塾長)
 ・身体の生理を理解して声を出す。いつもの生活で無意識にやっていることを
  意識的にやることで自らを御してうまくやれるということがわかってきた
  のではないか
 ・日常と違う場面で起こっている問題に対するために
   →外側の問題(環境や対する人など)
    内側の問題(自らがどうなのか)
 ・失敗しているときはどういう状態になっているかを省みる。
  すると、呼吸が浅くなっているということに気づく。
  つまり、呼吸が平静であるときは楽である。
 ・問題に直面する前に、自ら呼吸をうまく整えておくこと。
 ・しかし、現代社会はスピード重視「すぐに」できることが命題。
  そのため、人間のスピード、特に呼吸は取り残される傾向にあり、そのことが
  ストレスである。
 ・人間の場合、情報だけ生きるものではない。生物時間で生きる。
  人が生き合う時、人間時間での人間呼吸でのコミュニケーションが必要と
  なる。
 ・コミュニケートで先ずはじめに重要なのは、言葉ではなく呼吸の感知と同調。
  気持ちや思いの精神情報の前に相手の呼吸をとらえること。
 ・なら、問題に直面する時、日常的な楽な呼吸でいれば、いいのかというと
  それは違う。少し訓練が必要だが、「ニュートラル」というものが必要に
  なってくる。
 
 ◎ニュートラル・・・中心感覚を捉える。
  自分の中の見えない触れない中心を捉えること。

 ・コミュニケートの原則は、自分が考えもしないことに対応すること。
  そのためには、自分を理解すること。自分の中のわからないことを理解する。
  私にないものを理解するときに呼吸は育つ。

 演習1)中心感覚・中心を捉える
   頭から一本線を感じる。その棒を軸に軽く揺すってみる。
   その線に沿って空気を入れてみる(中心をとるための呼吸)
   腰ではなく骨盤から下に中心を感じる。意識して呼吸してみる
    (必ず鼻から)
   そのままで座る。これが人と対面するときによい座り方。
   穏やかだということ。こうすれば相手も楽になる。
   ※そうすれば即座に相手と一緒になれる。これがうまいコミュニケート法。

 演習2)ニュートラル座位で詩「生きる」を読む
   ◎人間の許容度とは、興味の大きさ、好奇心の大きさ多さによる。
     
   他人が共有できないことをやる必要なんてない。
   だからこそ、日常生活よりも許容度を上げる訓練をする。

◆本日の磯貝語録
 ・社会生活において、失敗をしているときは、呼吸が浅くなっているとき。
  ただし、あまり自覚がない。
 ・コミュニケーションの基は、「呼吸」である。相手の息をつかむ、相手の息に
  合わせる、etc.

◆本日の感想
 中心を捉えた! 意識は或る程度集中しているけれど「集中しているぞ」という
 力の入ったものでなく、さめていて、リラックスしている実感でした。ただ、
 「この辺りが中心」という実感が取れなかった。だいたい真ん中からは外れて
 いなそうという所までであった。でも良い気持ち。(K.M)