市民発声・呼吸法(3/15)                    《共通系》

3月15日(土)市民発声・呼吸法

講座テーマ「試演会」

[1]ストレッチ(沖田講師)
 ・体を伸ばす→尾てい骨をまわす(丹田を意識しながら、仙骨を意識しながら)
  →足を付け根から回して回復運動
 ・腰だけ動かす意識で前後左右平行に→回す感じで斜めに
 ・胸から上を前後左右に回す(腰は固定)→頭は固定して胸だけ動かす意識
  で同じように
 ・首だけ動かす意識で同じように→前後左右に倒してほぐす
 ・股割り→その状態で腰をひねる→回復運動

[2]試演会「人はなんで生きるか」より/トルストイ作
  
 試演会朗読箇所と担当者
 p7頭~p8の5行目まで Aさん
 p8の6行目~p9の7行目まで Bさん
 p9の8行目~p10の8行目まで Cさん
 p10の9行目~第一段落の最後まで Dさん

(1)個人指導と各自練習
 Dさん:前回お休みだったので補足説明。体をしっかりと使って前につくる。
    頭のつもりでなく、前の人に訴えるように。
 Cさん:おおげさに体が止まっていると、止まっているほど頭の観念だけに
    なってしまう。どうやったらいいのかを自分で見つけ出す。
 Aさん:説明をして本人の納得をすることではない。「納得しなかった」と
    いう文なら、全身で納得しないことを表現すること。

(2)試演会講評(磯貝塾長、沖田講師)
 Aさん感想
  基礎に戻ってやれた。はっきりと理解していなかった部分を確認できた。
  本読みに関しては、地だけだったので難しかった。読み慣れることで
  新鮮に感じられなくなった。
 磯貝塾長
  終盤のってきたが、はじめはぎこちなかった。リズムを作れるようになると
  いい。ポンポンとリズムをつける癖ができてくると停滞しなくなる。句読点
  などでの"間"、これがただなにもない状態ではよくない。しゃべりはしっかり
  としてきた。全体を通してもっとおおげさなほうが良い。セリフの声も飛ぶ
  ようになってきた。頭が止まらないよう、いつも流れるようにすること。
 沖田講師
  声は明確なだけに、何を伝えたいのかをもっと出せると良い。

 Bさん感想
  職場での周りの人の喋りにも関心がでてきた。不必要に喋っていたのが
  少しは落ち着いてきた。
 磯貝塾長
  序盤はやはり口喋りでこもって聞こえる。思いで喋ってしまうとアバウトに
  聞こえる。思い語ではなく考え語でしゃべる。思いだと漠然なので、相手も思
  いで漠然と聞いてしまう。腹まで降りる、気が降りると口喋りではなくなる。そ
  うなると文字通り落ちついた喋りになる。内容は自分に起こり始めている。人
  に聞かせたり、伝えたりをこれから、技術的にも意識的にもやっていきたい。
  自分が楽しくやれている感じもでてきた。
 沖田講師
  最初から比べると別人のようだ。あとは伝えるということをもっとしっかりと。

 Cさん感想
  仕事上のことでも役に立ってきたが、実生活でも急に話しかけられたりしたと
  きの対応などで何が今まで足りなかったのかがわかるようになってきた。人と
  の関わりに関する長年の疑問にも。
 磯貝塾長
  基本的に口も体も動かさずに喋る日常の様なので、全体少しずつ大げさに
  なることを意識的にやって行くとよい。録音した声を聞くときも自分化せず、あ
  たかも他人のを聞いているかのごとく楽しめると良い。自己意識、自己責任
  の枠から解放してゆきたい。外の力をもっと利用すると楽になり、そこから楽
  しさが始まりますヨ。
 沖田講師
  声そのものもパワーはまだ弱いかもしれないが、最初と比べると段違いだ。
  読みも素直に出てた。

 Dさん感想
  声についてほめられたのがうれしかった。学ぶことで朗読いついての苦手
  意識が薄れてきた。その分、ちょっと満足しちゃって練習や向上心に欠け
  たかも。
 磯貝塾長
  セミョーンという人間で読んでいない。外に出ていることの明確さは、その
  人間の中があるからであるということを理解したい。声はすごくいい。これが
  人間らしく聞こえてくると本当によいものになる。聞き手が理解できる
  スピード感というものを意識する。Bさんと同じく周りに自分の喋りがどうか
  聞いてみる。すると相手は聞くようになってくる。
 沖田講師
  どうしたら人間らしく伝わる言葉になるのかという研究をしていただけたら、
  いい声なので、さらに内容もよくなってすばらしくなる。

◆本日の磯貝語録
 ・自分のことは、自己理解より他人の方が正確にキャッチしている。
 ・内向表現は、外にはうまく伝わらず、誤解の原因となることが多い。 

◆本日の感想
 今年は最後の試演会でトルストイを読んだ。細かなことが気になり、緊張し、う
 まくいかなかった。講評で「この主人公はどういう人間か」と質問を受け、基本
 的なことに意識がいっていなかった。創造塾2年が終わるが、毎回的確かつ
 具体的なアドバイス、改善点を与えられ非常に有益である。

朗読発声(3/14)                         《ことば系》

3月14日(金)朗読発声

講座テーマ「試演会(作曲した作品の発表)」

(1)ストレッチ(各自)

(2)自主練習(各自)

(3)発表
 ・ひとり4首ずつ順番に発表
 ・各歌2回ずつ歌う。素読みのあと、2回歌唱

 Aさん
 Bさん「恋しかるべき」のところのリズムが今までと違うものでおもしろい
 Cさん
 Dさん
 Eさん

(4)総評
 感想(ひとりずつ)
 Aさん:基本旋律が与えられたことで楽になった。和歌を見たりそらんじたり
    していると曲が沸いてきた。以前より楽しくなった。
 磯貝塾長のコメント
  和歌に縁遠くなってきたいる人が多い中で楽しくなれるのはいいこと。

 Bさん:物語としての起伏が多い歌のほうが作りやすかった。
 磯貝塾長のコメント
  字を読んでいるときと歌を作ったときでは、起こるものが違うはず。

 Cさん:基本旋律があってそこは楽になった分、できあがるものが同じ
    ようになってしまい、つまらないものになってしまった。
 磯貝塾長のコメント
  外れちゃいけない、使っちゃいけない音というものに囚われると
  確かに大変になる部分がある。そこを超えると次の楽しさがでてくる。

 Dさん:今まで何度か勉強していたが旋律が与えられて楽になった気がする。
    でも、自分が作曲すると今までの慣れている曲になってしまう。
    ほかの人が自由に作っていたのは面白い。
 磯貝塾長のコメント
  王が変わると国が変わる。後鳥羽院の頃、歌が盛んになった。
  後鳥羽院のおかげで文芸が育った。表文芸裏文芸ができた。
  今日、みんながやったものは文芸である。

 Zさん
  使えない音があることで、面白いものが出てきているように見えた。
  普段歌い手は与えられたものを歌うので、たまに作るのも面白いと
  感じた。

 学びすぎるとつまらない。
 日本の和歌が五・七という枠にはまっているから面白い。
 日本語はひとつの言葉が短いから、2文字+3文字=5文字で組み合わせられ
 る。

 Eさん:前回音をつけるときにメロディから作るクセを発見したので、
    今回は和歌を見て浮かんだメロディで作った。
 磯貝塾長のコメント
  日本語のことばには詞という字もあるのに、今は言葉という字だけになってき
  た。ことばは、そのものには節がつくが、最近はそれを無視している。ただし、
  あくまでもことばに節がつくのであってメロディー先行ではない。

 ・歌舞伎の謡は、五・七から成り立っている。
 ・現代は意味を必要とする時代。意味がわからないものこそが面白い。
 ・頭が良くなるかどうかは、活性化するかどうか、不都合なことをやるほうが
  活性化する。
 ・生物的ストレスがなくなると後退する。

 ・現代文の自由な読み聞かせから古典作品を旋律を決めて詠むところまで
  ある意味遡って作品を楽しんだ一年だった。

◆本日の磯貝語録
 ・物事学び過ぎると、ぐっとつまらなくなる。
 ・好き勝手に言葉を使ったら言葉は死ぬ。

◆本日の感想
 和歌を詠む節が自分の中に固定され、自由でないことがよくわかった。
 基本施法でも皆が各々の節を作り、詞のイメージが大きく変わるのが
 面白かった。同じ詩が人によってこんなに違うことに大変驚いた。

表現・発声クリニック(3/13)                    《共通系》

3月13日(木)表現・発声クリニック

講座テーマ「 そのくせ、その声」

[Ⅰ]サロン:日本語の縦書きと横書きについて
  縦脳と横脳、縦の動きと横の動き

[Ⅱ]個人のもっている喋り癖を作文にして発表
  ・"癖"という言葉にはマイナスイメージが強い気がする
   →癖というのは部分的なもので全体的なものだ。
      ↓
   日本人は部分的なものを見てほめることより、だめだしする傾向が強い。
   儒教の影響ではないかと一説では言われている。

 Aさん:話し方の癖として早喋りがある。「はい、じゃあ」
 Bさん:普段は低音。大人数になると高音、早口になる。
     「えーっと」「ますー」などの癖
 Cさん:自分なりに操作して、ある程度癖はとる。
 Dさん:言葉が不明瞭で早口。「でも」「だって」などの癖。

 しゃべり癖   と   話し癖
  talk           speak

 A  →  B
  伝達―情報、考え、思い、感情
   ↳声を媒体とする

 まず、AからBに届いているかどうか。
 そして次に、Bがそれを認識しているかどうか。
 また、Bはそれをどのように受けるか
          ↓
 これらの要請で伝達の精度が変わる

    ↗ C
  A → B  複数の場合もあるが、この場合は"喋る"という
    ↘ D   言葉は使われないことが多い。

 喋り癖:自己発散、相手を無視
 話し癖:問う方向、結果が欲しくなる

 ◎喋り方は個的なものだが、構文能力は遺伝する。

 日本人は構文の仕方が利己的になる傾向がある。
 →自分に都合のいい部分だけ捕らえて他をスルーしてしまう。

 自分化しないということは、美術が教えてくれる。
 しかし、肉体を使った芸はそれがしにくく、なかなか芸になりにくい。

◆本日の磯貝語録
 人のことを聞いているときに、すぐ納得しない。
 他人の言うことを自己化して聞く癖をやめることから新しい人生が始まる。 

◆本日の感想
 喋り癖は無意識の産物で、普段自覚することはほとんどない。今回は、あえて
 そこに突っ込んだ内容で、各自が認識を深めたのは有益であった。これを認識
 し日常変化すれば「人格改造」になるなと思えた。

歌・演奏(3/13)                          《音楽系》

3月13日(木)歌・演奏

講座テーマ「試演会」

1.音合わせ

2.試演会
 Fさん:マイ・ウェイ
 Bさん:戦争を知らない子供たち
 Aさん:マイ・ウェイ
 Cさん:愛の賛歌
 Eさん:さとうきび畑
 Iさん:Passione
 Hさん:マイ・ウェイ
 Gさん:Passione
 Dさん:サン・トワ・マミー 

 <試演会でのテーマ>
 ・"歌の主人公の私"というものをしっかり持って歌うこと。"自分以外の私"と
  "あなた"をもつ。
 ・「法律すれすれを生きる」という精神を楽しみ、"くずし"でも"壊されない"こと。
 ・楽しむ! とにかく楽しむこと。

3.講評
 ・クラシックな歌い方よりもクラシカルな歌い方の法が自分の歌い方を覚えて
  いるもの。こういう歌は聴き手にも残る。歌い手にも残っていなければ、
  今回目指した歌い方ではない。
 ・いかに真剣に聴き手と音楽を共有しようとしたかどうかが問われる。

 Fさん:前奏中に何を思ったか。頭にあるものだけでやっている。喉から下に響
    かせる。頭に念じているものが腹になきゃだめ。"私"というものが弱い。
    "心"を自分の中で実感していない。思う楽しい思い出がうつろになって
    いる。リズムの取り方が遅い。もっと発散すること。

 Bさん:いつでも譜の通りに歌っている。こういう歌は原則頭声にしない。位置が
    高い。自分の思いじゃない。"自分"の捉え方が違う。相手に伝えるための
    "自分"の捉え方を考える。自分に引き込むのではなく出す。何をメッセー
    ジにしているかが伝わらなかった。歌詞が理屈っぽく聞こえる。

 Aさん:「愛する」というのがAさんにとって恥ずかしいことになっている。もっと
    エネルギーの高いもの、動的なもの。感念的なものではない。受身に
    ならないこと。

 Cさん:目に力がない。目が語っていない。目が燃えていない。全部を声でや
    ろうとせず、必要ないときは声を消すこと。もっと充満しよう。歌の主人公
    の"私"が弱い。自分を出さず"私"が感じる。

 Eさん:笛の上だけでやってはだめ。笛の下がいっぱいになっていないと、こう
    いう歌はできない。「夏の日差しの中で~ざわわ~」が何度も繰り返される
    のはなぜか。そのテーマが伝わってこない。自分に歌うクセがある。もし、
    自分に向かって歌うなら腹に向かって歌え。もっと自由に崩す。歌いだし
    の前のアーフタクトが雑。そこにどんなイマジネーションがあるいのかが重
    要。

 Iさん:宗教曲にしてはだめ。祭りの音楽。えげつなさをどういう音楽で表すか。
    それは、語感とセンス。p.102 3小節目「te son no」でもっともだえを出
    す。
    p.103の間奏は泣いていることの表現。恋しくて恋しくて歌わずにはいら
    れない人の歌。歌い終わったら死んじゃう。そんな歌。「p」「pp」はすすり
    泣く。

 Hさん:こうやりたい、という希望がいっぱいあるのはわかるが、自分の実になっ
    ていない。今の歌い方は完全に自分歌。伴奏のことを全然考えていない。
    歌は固有名詞の私有化をしてはいけない。大原則。

 Gさん:てだれな歌なので、聞いていいなあと思った歌は歌ってもいいなあと思
    うところまで何段階か必要。せっかくはじめたのだから、自分に落としてみ
    る。言葉を歌いすぎている。正直すぎる。子音の準備が遅い。前に喋るク
    セをつける。

 Dさん:久しぶりにさっぱりした歌を聞かせていただきました。が、それは、どう
    いう感情だったのか。ステップがずっと同じだったので感情も同じになっ
    てしまっていた。

 ・クラシックもポピュラーも、こうあるべきという演奏はかわらない。
  クラシックには様式があるから少し教養が必要なだけ。

 ・演奏の原則は頭でやらないこと。
  歌の原則は言葉の実感が自分の中にあること。

 ・演奏は音楽でコミュニケーションをとることだけでなく、音楽の神と対話して
  いること。いかに神事であるか、霊感があるかということ。観念ではなく実感と
  して演奏しながらご神託を感じるのがアーティスト。

 ・死ぬまで選ばれようとしてやっていくことが必要。

◆本日の磯貝語録
 ・演奏家は音楽を私有化することは許されない。
 ・学習は等身大でもいいが、演奏はスケールを大きくしなければだめ。
 ・歌っているときに戸籍上の"私"を出さない。歌の主人公の"私"をやること。

◆本日の感想
 今日は今年度最後の試演会。もっと身体全て(全身全霊)を傾け、音楽とが
 っぷり取り組んで行かねばと痛感しました。

俳優発声初級(3/11)                      《ことば系》

3月11日(火)俳優発声初級

講座テーマ「試演会-母音調音チェック」

母音試演会[調音点、声量、息位置、喉鳴り、口腔、舌、支え、構え、意味]

1.Aさん
 奥の母音が不自由である。音で意味を捉えるようになるともっと良くなる。
 ア、オ、ウの段が口を横に広げすぎている。口の中で音を大人にしていくこと。
 イ、エ、ア、オ、ウのばらつきが少なくなった。

2.Bさん
 2回目なので厳しくしています。エ段とオ段が良い。癖があるので、早く読まず
 に口の中に1秒ほどとどめること。

3.Cさん
 語尾の母音を気をつけること。最後まできちんと読むこと。母音のアが暗い。
 調音点を明るく、オが広い。ウの音がもっている無限性を出せるよう、
 ポジションの作り方を変えること。

4.Dさん
 ウは良いです。声が出るようになりました。喉が強くなってきました。
 ア、エ、オの母音の舌の作りが広い。息を外に出しすぎている。

5.Eさん
 唇を横にひく癖があるので、縦口にして自分の口の中の音を身体に響かせる
 ようにする呼吸法をきちんとすると、鼻音がもっときれいになる。喉の作り方、
 喉の鳴らし方を覚えていくこと。

 ・音を聞く能力があるかどうか。音の中に意味がある。人間の発する中で1番
  大きなものが音である。声は音である。音になることで、言葉になる。

 ・音にも"格"があり、音(声)を聞くことで人格まで分かってしまう。しかし、
  日本ではあまり重要視されていない。

 ・声をねることで人格がねられる(世阿弥)。

 ・日本語は、これからの語である。まだまだ変わっていく。日本人が
  良い日本語を国際語にしたいと思うようになっていくための先駆が
  VASCである。

 ・人間同士が伝わるための言語は、人格もきちんとした良い音である必要性が
  ある。

 ・ただ喋っているだけでは、情緒が圧迫されていく。声と言葉に自信があれば
  どんな人とでも話していけます。

 ・身体に声と言葉があるんです。

◆本日の磯貝語録
 ・アーティストは、日常の自我意識で仕事はしない。アーツのインスピレーショ
  ンに従い働くとき、その結果アーツが実現する。
 ・芸人は究極な愛や美のサンプルになり得る。

◆本日の感想
 やはり、講座を重ねる毎に、語、言葉、音に対する意識や感覚が変わってきま
 した。こんなにも、一音一音、一語一語意識を集中して発することなど、日常
 生活には全くありませんでした。皆さんのを聴いて、すごいことをしているなと
 思いました。

歌発声入門(3/8)                        《音楽系》

3月7日(金)歌発声入門

講座テーマ「試演会」

(1)ストレッチ

(2)打ち合わせ

(3)練習
 ・ずいずいずっころばし
 ・向う横町
 ・おもちゃのチャチャチャ
 ・みかんの花咲く丘

(4)発声練習
 ・ハミング(顔の前側に響かせて。鼻腔、目まで響かせて)
 ・「ア」で音階発声(縦口で口を開ける。下顎に力が入らないように)
 ・「みかんの花咲く丘」を一人ずつ自分の作詞で練習

(5)試演会
 ①グループ演奏
 ・ずいずいずっころばし
 ・向う横町
 ・おもちゃのチャチャチャ
 ②各自演奏(本人作詞)
 ・みかんの花咲く丘
   Aさん:「キャベツ畑の芋虫」
   Bさん:「アカネの歌」
   Cさん:「旅」

(6)講評
 <各自の感想>
  Bさん:楽しかった。必死でやってました。
  Aさん:今までやってきたことと違うことだったので、最初は戸惑ったけど、
     楽しかった。自分の足元まで音楽があるのを感じることができた。
  Cさん:あまり参加できなかったのが残念でしたが楽しかったです。

 <先生方の感想>  
  加藤講師
   人数が少ないのがちょっと残念だが、たまには少人数もゆっくり見れて
   良かったと思う。いろいろ勉強させてもらいました。楽しかった。
  磯貝塾長
   音楽は音楽にさえなっていればどんな形になってもやっていける。
   「音楽を使い、なにをするか!」ではなく「音楽あるか、ないか」「音楽が
   やってきて、いまここにいるか、どうか」につきる。その実感がある。
   音が来ていると、とても楽にやっていられる。そして、あまりいろいろ
   考えられない。

◆本日の磯貝語録
 音楽にさえなっていれば、それがどんな方法やどんな形になっていてもやって
 いける。

◆本日の感想
 皆で遊んだという雰囲気で、とても楽しかったです。もっとたくさん参加したかっ
 たです。発声などについて考えながらも、楽しく歌ったのは初めてで、こんなに
 良い教室とは思ってもいませんでした。チャンスがあれば、またやりたいです。

歌発声初級(3/8)                        《音楽系》

3月8日(土)歌発声初級

講座テーマ「私の好きな歌 試演会」

[1]伴奏合わせ

[2]試演会(プログラム ※別紙参照)

 <1年間の感想>
 Aさん:上手くなった。声が出るようになった。
 Bさん:声が深くなった。他の部分が使えるようになった。
 Cさん:リラックスして歌えるようになった。
 Dさん:浮き沈みが激しかった。
 Eさん:奥を使えるようになった。身体を楽器にすることを実感。
 Fさん:歌の姿勢がキープできない。朝起きない身体。
 Gさん:息の使い方がつかめた。音が取れるようになった。
 Hさん:息が続かなくなった。イタリア語に慣れてきた。音に身体反応するように。
 Iさん:通えない中でいかにつかんでいくか。もっと楽しんで歌えたら。
 Jさん:今までの歌い方、身体の使い方がわかってきた。人に伝えることを勉強し
    た。欠点が見えてきた。1年間通えた。
 Kさん:少しリラックスできてきた。ピアノ伴奏で歌うことをはじめて楽しかった。
 Lさん:あいかわらず大迷っている感じ。
 Mさん:歌だけでなく喋ることが何なのかわかった。「歌を自分で創造しなさい」
    でわかった。

 <講評>
 Zさん
  面白いクラス。好きな歌は難しい。楽しく歌っている人が多い。音楽にまか
  せてもっと楽しんで。
 広木さん
  人がたくさんいて、活気があって良かった。人のエネルギー刺激が良かった
  のでは。もっと「楽しんでいることを人に伝えよう」とすることができたらよいの
  では。「人を楽しませることで、自分が幸せになる」を続けること。
 青木講師
  本番に強い。いつも本番の感覚をもって練習したらもっと良い。自分で選曲
  することは、自分に責任を持つこと。たくさんの曲(ジャンルを問わず)を聴く
  こと。いろんな声、発声がある。教えられることはあまりない。自分で見つけて
  いかなければ。
 磯貝塾長
 ・技術的なこと
  「肩と首でブロックしていまうこと」は何をやってもだめ。もっとひどくなると頭
  まで。今やろうとしていること。日本語で西洋音楽の流れをやること。
  「喉が動いてしまうとだめ。」鳥類ではなく、哺乳類の声で歌うこと。胸まで
  降ろしておくこと。乳までの実感が必要。「聴く=いっしょに振動する。」
  曲を知らない。パフォーマンスする人は、BGMで聞いてはだめ。好きな歌な
  のに苦しんでいた。自分の良い声を探す。歌っている曲は本当に良い曲か。
  歌っていて良い気持ちにならなければ。中途半端な感じがする。
  自分で「大人だ」という認識を。聴いている人も大人。皆が「甘え」を
  持っている。芸事は、甘えていたらできない。身体すべてが楽器になるよう
  に「喉~胸」にある声の実感をもつ。この位置のまま、高い声をだす。地声と
  裏声を差別しない。笛が浮いてしまうから違ってしまう。喉、胸だけでなく
  腰の筋力を使う。
  歌い込みが足りない。おはこ(18番)は3つくらい持つこと。
  歌い込まないと覚えない。覚えないと育たない。全員上手くなった。
  細々とだが、息が通るようになった。
  音楽を考えていない。わからないことを調べる。わからなかったら人に聞く。

  息が通る発声法と響き

  1年間ここでやったことを実感しながら、期末続けること。

  <来期の講座内容>
    たくさん曲を聴いて覚える(ディスクを作成予定)

◆本日の磯貝語録
 ・鳥類は首の笛から上部の鳴りを主として発声する。人類は、哺乳類なので、
  乳のある胸部共鳴が基本生理である。笛を上げ、喉を閉め、口歌いをするの
  は、鳥類的発声となる。

◆本日の感想
 試演会を終え、1年間の成果を発表できた。歌のための体の機能、発声メソッ
 ドを理解し、体で表す。その上で聴く人に分かるように伝える。そのためには、
 日常でも手放さないでいることの必要性。

歌発声中級(3/6)                        《音楽系》

3月6日(木)歌発声中級

講座テーマ「試演会」

[Ⅰ]各自ストレッチ 

[Ⅱ]ピアノあわせ

[Ⅲ]試演会
 ①Aさん "Se tu m'ami" "Già il sole dal Gange"
 ②Bさん "Caro laccio" "Già il sole dal Gange"
 ③Cさん "Già il sole dal Gange" "Caro laccio"
 ④Dさん "Già il sole dal Gange" "Se tu m'ami"
 ⑤Eさん "Già il sole dal Gange" "Se tu m'ami"
 ⑥Fさん "Già il sole dal Gange" "Se tu m'ami"

[Ⅳ]講評
 ①Aさん
 磯貝塾長:顎を動かすと喉が動いてしまう。その点について、自分を知る必要
      がある。声帯が荒れてきている→声がザラザラしている。少しずつで良
      いので、いろいろなことをやる。喋り方を大改革していく。
 森下講師:肩、背中が語りすぎている。[d]→[n]、[B]→[m]に聞こえるので注
      意。声のつやが出てきた。
 ②Bさん
 森下講師:チャーミングな世界を持っている。響きが口にある。開けて、前に
      出てくると良くなる。
 磯貝塾長:声質が良いのに聞かせない。息が低いのも原因のひとつ。日常と
      の切り替えをする。背中、腰の使い方を覚える。なんとなく歌っている
      だけでは上手くならない。
 ③Cさん
 磯貝塾長:首と喉の力を抜いてffからppまで出せること。共鳴が変わる
      (息むら)。自分の問題と外側の問題を混ぜない。自分の問題は自分
      がやっていると思わないこと(悪魔がしている。自分で悪魔祓いをする)
 森下講師:シューマンをやって良かった。音楽が丁寧になった。響きを探して
      いる間はそこには行けない。背骨、腰、下半身が歌う姿勢になって
      いない。
 ④Dさん
 森下講師:喉が降りていない。身体は楽器。楽譜は正確に覚える。
 磯貝塾長:楽しんでいない。自分ではやってはいけないと思わないこと。
      若さの特権がある。おもしろかったことを5つ、良かったことを5つ、
      毎日書くこと。
 ⑤Eさん
 磯貝塾長:喉の位置の問題。音楽に対して悪魔が住みやすい状態である。人
      にどうにかしてもらうことではない。自分のことだから自分でする。
      (悪魔祓い)
 森下講師:しっかり暗譜をする。自分の精神状態の悪いまま出てきた。
      そういうときほど、丁寧に歌ってほしい。
 ⑥Fさん
 森下講師:中低声が安定してきている。息の使い方、鼻の使い方はもう少しす
      ると良くなる。どういう音楽をしたいか見えてこなかった。下がしっかり
      降りていないと上は開かない。丁寧。
 磯貝塾長:高い音は高いという考えを捨てる。下のない高い響きは高声ではな
      い。ちゃんとした胸声を覚える。胸声は絶対鼻にかかっていないとだ
      め。笛の訓練と歌の歌い方は違う。

 <総評>
 ・今までやってきているのに変わらないのは、自分の責任である。音楽をやる
  限り責任がある。音楽に対する概念が変わって笛が変わる。自分で内側を
  研究することではない。講師は助けることはできるが、自分のことは自分で
  やる。
 ・発声練習をしていない。
 ・全員、自分の持っているものを伝えているのに必死になっていない。
 ・聴く作業を来期は行う。

◆本日の磯貝語録
 ・音楽である限り許せないことがある。

 解説:音楽をするとは、音楽を自分化して崩してしまうことではない。そういう自
    由はない。音楽をするとは、音楽に必要なことすべてをやろうとするとき
    に、音楽が生きる。自分の勝手で音楽を殺すこと。それは許されない。音
    楽の神は寛容なので許してはくれるが…。
◆本日の感想
 歌の演奏中に、どうしようかな、あれちがっちゃったな、とか思っている限り
 良い歌にならないことを実感しました。歌が少し難しくなると、いろいろ考え
 ないとうまく行きません。でも、考えていると歌になりません…ウーン、難しい!!  

歌・演奏(3/6)                          《音楽系》

3月6日(木)歌・演奏

講座テーマ「G.P.」

(1)各自ストレッチ

(2)音合わせ
 リハーサルの流れ
  ①ピアニストと打ち合わせ
  ②部分練習
  ③通し歌唱練習
  ④磯貝塾長によるだめだし

 練習順序と選曲
  ①Aさん:マイ・ウェイ(日本語)
  ②Bさん:戦争を知らない子供たち
  ③Cさん:愛の賛歌
  ④Dさん:サン・トワ・マミー
  ⑤Eさん:さとうきび畑
  ⑥Fさん:マイ・ウェイ(日本語)
  ⑦Gさん:Passione
  ⑧Hさん:マイ・ウェイ(原語)
  ⑨Iさん:Passione

 ・音楽を自分化すること。ただし、頭でだけ自分化しても失敗する。
 ・足の爪の先まで曲が入ってはじめて演りはじめることができる。
  体に入っていないと歌うことはできない。
  頭だけでやっている音楽は重たすぎる。体に入れて音楽を楽しむ。
 ・率直に自分の人間性、音楽性がでる。

◆本日の磯貝語録
 音楽を自分化することと、自分を音楽化することの違いを実感すること。

◆本日の感想
 "歌で語る"ということの難しさを実感!自分では様々やっているつもりでも外
 には出ていないといわれ、もうひとつ別に"外に出す"という仕事をやらないと
 だめのようでした。それを捕まえるのは大変そう・・・。

俳優発声初級(3/4)                      《ことば系》

3月4日(火)俳優発声初級

講座テーマ「母音調音総稽古」

[1]ストレッチ(戸村助手)
 ①首のストレッチ(前後、左右、ねじり、まわし、伸ばし)
 ②顔面のストレッチ(顎、口、舌、頭、唇、鎖骨)
 ③肩甲骨のストレッチ(背中を開いていく)
 ④腰のストレッチ(前屈からロールアップ)
 ⑤首を後ろに返して、前の胸側を開いていく
 ⑥左の横(側面)をゆっくり曲げる。逆も。
 ⑦腰上の上半身を左右にスウィング
 ⑧骨盤の左右に手をあてて前後に動かし、中心軸を捉える。
 ⑨骨盤を左右、上下に動かし、回す。
 ⑩各自回復運動をして、つかったところを緩める。
 ⑪肩入れ、膝に肘をおいてバウンド
 ⑫床打ち

[2]試演会に向けての稽古(磯貝塾長)
 ◎響きのある言語は豊かさを表します。
  自分の言葉が響きを持ち、言語になるよう訓練を重ねる。
 ◎良い響きの時、その言葉の持つ意味と感情を捉えること。
 ◎音だけをつくってもだめである。自分で音をつくってその意味、感情が起こり
  自分で納得できるかどうかが重要。その納得は、全身で感じるものである。

 [練習]鏡に向かって試演会で読むテキストを声に出す

 ・言葉は、かまえがあってポジションがあり、音になり、言葉になり、意味・感情
  がつくられる。

◆本日の磯貝語録
 ・音は響きである。周りを振動させる。他人が捉えやすい響きをつくること。
 ・良い発語には、必ず構えがあり、各音のポジションがある。 

◆本日の感想
 良い響きの音は、自分の中心から出て、歪みなくすっきりと良い気持ちにな
 る。自分の発した中心のある言葉をじっくり聞き、自分が一番納得できるものを
 見つけ、自分の自然にしてゆく。ようやく、頭とからだで見えてきました。
 これでいいのでしょうか。

市民発声・呼吸法(3/1)                    《共通系》

3月1日(土)市民発声・呼吸法

講座テーマ「伝わることばづくり(テキストを使って)」

[Ⅰ]ストレッチ(沖田講師)
 ・手を温めてから手首をほぐす
 ・口の中のストレッチ。舌を動かす、軟口蓋を開ける。
 ・喉まわりをほぐしてあたためる
 ・首のストレッチ―前後左右に。
 ・手を上に体を伸ばす(足は浮かないように、逆に下へ)
 ・手は前に胴体を後ろに引っ張り合う(肩甲骨を開く)
 ・手を後ろに組んで胸は前へ
 ・腕を肘から頭で組んで左右に倒す
 ・腕を肘から前で組んで左右に
 ・ロールダウン―首の一番上の骨から背骨ひとつひとつが順番に落ちていく感
  じ。体は脱力。完全に落ちたら、膝をゆるめて丹田を中心にゆっくりと前の逆
  で上がっていく。
  手を叩くのを合図に、一気にロールダウン。ちょっと早めに
  ロールアップ。
 ・股関節を開く。壁に向かって足をつけ開いて徐々に体を前にもっていく。

[Ⅱ]文読み「人はなんで生きるか」トルストイ作(磯貝塾長)
(1)声と言葉のウォームアップ
 ・口を両手でふさいで鼻で裏声のようなものを響かせる
 ・下唇を前に出してウーと高い声で
 ・手でほほを押さえ口を縦口にして"オ"を出す
 ・唇をなめたり動かしたりしてほぐして唇を意識し、"マ""パ""バ"
 ・口を開いて歯を合わせたまま無声音で"スー"有声化して"ズー"
 ・なるべく口の前で響かせる意識で"イ""エ""ア""オ""ウ"
   ↳ポジションはまだ正確には教えてないので

(2)テキスト朗読演習
 ・1回目は着席したまま
 ・2回目は立って、対象物をはっきりとさせ、そこへ向かって喋りかける。
   
 ◎見たもの→意識する→考える→意志→外に伝える

 ・考え/喋るの脳は違う。この違いをはっきり自覚し実践すること

 ・「書いてあることを"読む"」と「伝えるために"喋る"」は明らかに異なる。
  後者は認識したことを外に放出すること。

 ・テキスト中の考えている《》のところは、セミョーンが今考えることを話者が
  演じるのではなく、セミョーンの頭の中で興きていることを、声とことばで
  外に表出していること。

 ◎頭の中に描いていること(イメージ)は、あくまで自分を納得させるための
  もので、外にわからせるには力が足りない。
 ◎自分の内観を外に表出する生理を覚えること。息(呼吸)とささえを正確に
  癖付けること。
 ◎つまり自分の頭に入れこまない。何とか外に出す。外に作る。

 <個別読み>
 Aさん:テキストの文に意識をとられすぎ。テキストを確認するのと同時に
    その先に出すという二つを同時にやれるよう訓練する。
    自分も聞き手も長く感じた。体がずっと同じまんまだったから。
    もっと体全体を使う。
 Bさん:動くことで、だた"読む"状態から少し"しゃべり"やすく感じられたようだ。
 Cさん:地を読む声が後半弱くなった。疲れか。外に出そうとする意識は
    あったが。
    テキストと仲良くなっても聴く人たちは寝てしまう。内容を伝えると
    同時に、その人(読み手)の人格が伝わってくるとよい。楽しくなる。

 p.11 「そして靴屋は足を早めた~「~、セミョーン?」」まで
     ここでのセミョーンの心、思い、体の動きすべて実際に体を使って
     やってみる―つまり3行の芸居。
     キーワード=良心がとがめてきた
              ↳自分を責めている
              ↳懺悔(神への)
              ↳照れ など、
               いくつも発見すると心が動く

 ◎書かれた文字を通して、セミョーンの思いをたくさん発見する、発明する。
  ここが面白い。やる人によって違いが出るのもよい。
  →伝える部分がこのように豊かになってくると、うまいと思われるように
  なっていく。

 次回、分割して試演会

◆本日の磯貝語録
 ・考える脳とそのことをしゃべる脳はちがう。
 ・良いコミュニケーションとは、自分が納得するために自分の内に引き込むこと
  でもなく、相手の内面に向かい無理やり押し込めるのでもなく、自分の前に
  置き、双方で共有することだ。

◆本日の感想
 テキストを見ながら読んでいた人が、テキストから眼を離し、外の空間に向かっ
 て発するだけで、聴いている印象がずいぶん変わったのには驚いた。こちらの
 ほうが良いし親切だ。