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俳優ことば(4/30)                        《ことば系》

4月30日(水)俳優ことば

講座テーマ「語と意味-体感言語」

〔1〕磯貝塾長によるピアノを使った音をとらえる訓練
〔2〕時間感覚から捉えられる表現について考える=時間系

 ・時間系(じかんけい)にのることで意味付けのニュアンスが変わる。
 ・自分で境をつくってしまうと面白くなくなる。
 ・場や時間を乗り越えるのが芸術。面白くするのが芸能。
 ・乗り越えるための能力を開発してゆくには、あなた自身の感覚を磨いていく
  事が必要。
 ・感覚を実感出来なくては、心の演技は観念的になりがち。
 ・五感は身体の出来事だが、声も当然身体の作業である。

〔3〕「感覚の演技」テキストを使い、他の同類語をさがす。
   視覚→Aさん、Bん
   臭覚→Cさん、Dさん
   味覚→Eさん
  *触覚と聴覚は興味のある人がいなかった。

  感覚には、作業、状態、器官、動作。五覚それぞれを分類してみる。
  〈単体〉感覚と〈複合〉感覚とある。

 ・分類・整理することで、演ずるために書かれた文字(感覚語)を正確に身体化
  する事を目的とする。
 ・演ずるためのソースを増やしていくことで、それをベースに新しく関連語への
  発展、展開してゆくことが出来る。
 ・感覚は言葉で表現されている! だからこそ、言葉をしっかりとらえることで、
  納得したものが出来るようになる。
 ・言葉を使う人間として、言葉に流されない事が重要である。
  感覚言語は実感がうすいと、形容的になり、心にまでとどきにくい。
 ・娯楽をのりこえた先で、やりたいかどうか!!
 ・言葉に対しての執着が少ないと、声の言葉は日常的道具の域を出る事はな
  い。私の知らない言葉が、知らない心を教えてくれる。

◆本日の磯貝語録
 五感を伴わない精神はない!!

俳優発声(4/29)                      《ことば系》

4月29日(火)俳優発声

講座テーマ「演習(呼吸とささえ)」

[1]ストレッチ(磯貝塾長)
 ①下半身のストレッチ
  ・エクササイズは少し多めに行い、必ず回復運動をする(各自発明する)
  ・開脚正座をし、鼠径部を使って上体を持ち上げる→ゆっくりともどる
  ・ただゆるめることから強化へ
  ・内筋と外筋について
    うまい呼吸とは、内筋を補助的に使い外筋でする。
 ②四足歩行(5分間各自)
  逆四足歩行 ※腰を落とさない  回復運動(各自)
 ③椅子に浅く腰掛けて足を開き、右手で左足首に触れてもどす
  (左右で1回とし30回)
  自転車こぎ 30回×2
  立位で手を使って骨盤を前後させる

[2]自己紹介
  しっかりとした声で伝える。印象をつける。なれなれしさは×

[3]呼吸のためのエクササイズ
 表現者とは自分を消すということから始める(ニュートラルな状態)

 <エクササイズ>
 ニュートラルな立ち姿(一人ずつ前に出て行う)
 Aさん:腕が前に出ている。顎が上がっている。肩が内にまいている。
 Bさん:肩、首がずれている。首が突き出ている。目の緊張が強い。
     背骨がS字。
 Cさん:腰が反っている。肩がずれている。骨盤から修正する。
 Dさん:腕が少し前。背中から修正する。骨盤がズレている。
 Eさん:背骨が緊張している。まず骨盤のズレを修正し、その次に肩(背中)。
 Fさん:肩が上がりすぎ。指先に力を入れない。手首で修正。肩が硬い。

 ニュートラルな状態で立ち、お腹の底を抜く。鼠径部(下半身)で持ち上げる。
 再度ゆっくり抜く。足まで降りる。

[4]鼠径部、丹田運動と呼吸
 ・イスに浅く腰掛けて、鼠径部に指を押し入れて運動
 ・磯貝塾長の体をサンプルに出し入れを体験
 ・二人組みになり、鼠径部の出し入れをチェック。客観的に見てもらう。
  (入れ替わり全員みる)
 ・丹田、仙骨に向かって押し込み、出す 肩に力をいれないこと。

[5]呼吸とささえ演習
 ①鼠径部運動と呼吸
 ②丹田運動と呼吸

  呼吸を降ろす、深くする。→大腿の内筋(下半身)で行うこと。
  一番底の呼吸をキャッチすること。
  内側の筋肉をゆっくりと伸ばすことで回復運動をする。

  方法だけでなく目的があり、筋道がわかっていないとうまくいかない。
  体に落ちる実感をつけていきたい。

◆本日の磯貝語録
 他人にどうみえているか、聞こえているか、が重要(外の視点)
 一番底の呼吸をキャッチする

◆本日の感想
 頭の中で思ったり感じていても外には伝わらない、伝えるには別の頭が必要だ
 と分かりました。いらない力を抜きたいです。じっくり精進したいです。

伝わる声とことば(4/26)                     《共通系》

4月26日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「文章言葉と喋りことば①」

[1]ストレッチ(佐藤助手)

本日の板書


[2]講座「伝える、声ことば」を考える
 ・“情報工学” ~データとしての情報を取り扱う際にどのようにシステムを構築
  すれば効率的に伝わるかを考える学問。

 ・情報の授受と処理の理論を実社会に適応させたとき、構成媒体は"人間"で
  あるが、その場合にマシン的なシステムが通用するだろうか?
                   ↓
  つまり―対人間においての"伝達"は、人間というシステムに最適なもである
  必要がある。たとえば、Aが発する声言葉には、単なる意味情報以外の状
  況、情態、感情など多数の要素を持つ。

 ※対人間においての"伝達"は、相互反応(インタラクティブ)を前提としないと
  「伝え」は完成しない。
                   ↓
  まず、発する側に”目的”がないといけない。
  また、受ける方も発する側の立場を汲み取れないといけない。

 ・言葉の意味情報だけを追うと、その分その裏にある人間情報はどんどん
  死ぬ。

 <テキスト>
  人が生きる場面での声・ことばの分類
  (ライフヴォイス、ビジネスヴォイス、パブリックヴォイス、パフォーミングヴォイス)

  日常ことば(パーソナル・ヴォイス)、
  仕事ことば(ワーキング・シーン)
  社会ことば(パブリック・スピーチ)
  芸のことば(パフォーミング・アーツ)

人が生きてゆく場のモデル


◆本日の磯貝語録
 簡単に”わかりました”という人間にちゃんとわからせるには、わからないことを
 あえて話せ!

◆本日の感想
 "相手のことを考えて話さなければ伝わらない。"ことを知らされた。(職場での
 出来事と重なり実感)また、相手に聞く準備ができているか気にもせず、いつも
 勝手に話していたことに気づいた。

俳優表現実践(4/24)                      《ことば系》

4月24日(木)俳優表現実践

講座テーマ「語り発語法 - 語読みと文読み」

[1]強化運動
(1)骨盤をひらく運動 両腿を床につけるように
(2)腿の内側のトレーニング 足を組んで(外側のみ)(奥歯を噛みながら)
  内側の人は外側にひらき 外側の人は内側にしめる
  胴締め 前の人は腹筋を 後ろの人は締める 骨盤、腹の裏の低い背筋
  奥歯を噛んで喉をおろし首を鍛え鼻も開く
(3)適当なスクワット 曲がった膝をさらに曲げる 膝のバウンド
  手を振ると「スワイショウ」

[2]テキスト読み演習
(1)芥川「さるかに合戦」p.107 中段
 目で目の前に語りかける 語尾まで伝えきる
 前後に奥深く のみこむように言葉を出す
 存在で主張する 頑固に流されない 骨盤と腰の後ろに押し込める
 背中をつくり、腰をつくり、読むための身体の形をつくる。

(2)枕草子 151段から
 文語 ものづくし、○○づくし を音にする
・ひとつひとつのものからテーマをつくる
・葉や枝をよみながら自分の幹をつくる 幹をとる 根から吸い上げる
・リアルなところから主題、裏をみつける
・本筋からはずれない
・声に出してテーマを実感するよみ方をする
◎読み方3法
・語読み ことば、語を読む 語意、語の智、語を重ねる
・文読み 文、文脈、文速、つらなり、流れているエッセンスをつかむ、さらさらと
・組合せ さらっと流すところ、語をたてるところのバランスをつかまえる
      車輪と自動車の関係 全体の主張、部分の主張
◎文読みは外回転 ひっかかるところは何回も何回もころがす、とぎれない
◎ころがるまでまわす = 活舌(滑舌) 腹がきまる。
・文読み = さばき、語読み = 意味、の使い分け
 双方が一体化するまでやりつづける 幹が見えてくる
・調音をくずさないで文をころがす。文読みで調音もととのう。
・調音は出す音をおぼえていること。きいて音をつくる。
◎文読みは「間」(次にどうつなげるか)と「いきおい」
・語をおこして、文をしてつなげる。文意も伝える。
 ↳色、温度、など加える。
◎語読みは「音」を立てて、「意味」をのせる。前へ。

読みのさばき法
読みのころがし法

次回 今昔の本、2と5をよむ

◆本日の磯貝語録
 文読みで幹をつくり、語読みで枝葉をつくり、それを一体化させる。

◆本日の感想
 語読み、文読み、どちらもまだまだ出来ていない事がよーくわかりました。
 きばります。

歌・演奏(4/24)                          《音楽系》

4月24日(木)歌・演奏

講座テーマ「オペラ演技法-歌詞の分析②から」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]講義「オペラを演じるということ」
 ・言葉性のある人は言葉に関する意識が動き、音楽性のある人は歌を聴いて
  自分の中の音楽性が動くことにより演じる。
 ◎「オペラを演じる」ということと「歌を歌う」ということは次元が違う。
 ・“見せる”という視点。感情を見せる、考えを見せる作業が必要になる。
  自分が観念的に思うだけでは相手に見せること(伝えること)はできない。
 ・オペラを歌う時には必ず歌う対象がある。生きた人間を想像できるかどうか。
 ◎生きた人間を想像するには⇒人間的ないやらしさを実感できるか

 Q:ロッジーナが今ここで歌います。何を着て何を履いてどのような佇まいで
  いるでしょうか?
  ―各自回答。
 ・具体的に生きている、という環境が作れるかどうか、“なんとなく”ではなく、
  思いっきり具体的にすること。漠然としたものだけでは嘘になってしまう。
  自分で具体的に決める。
 ・“何をしたら観客が楽しめるか”という視点を持たないとオペラはできない。
 ・“今ここはどういう場所か”ということを具体的に決めることが大切。
 ☆各々舞台となる部屋、屋敷の絵を描く。

 Q:“今何時か?何時間前に食事を取ったか”
 史実的に捉えてそれらしいことをやっても本人が楽しんでいるだけで聴き手
 に楽しさは伝わらない。具体的にいろいろ決めた後で不要なものをそぎ落と
 し、楽しいことを相手に伝えるためのことをする。

[3]歌詞について“Una voce poco fa”のイタリア語歌詞
 ・アクセントの位置が大切。最後にアクセントがくるのは断定と強調。
 ・自分の印象で決めてかかり、その印象で進めていくことだけはしてはいけ
  ない。
 ・句読点、セミコロンが重要な意味を持ってくるので注意すること。
 ・「la vincero」と「si」の間の4分休符は休みではなく、ここで意志がぐっと
  動いて「si,」に繋がっている。休符のところに意味がある。
 ・日本語と違って、書いてあることを法則どおりに読んでいけばしゃべってい
  るように聞こえる。
 ・イタリア人は手を使って考える。自分のエモーショナルを仕草であらわしてい
  る。
  手・指が動く。

[4]歌唱演習「セヴィリアの理髪師」より“Una voce poco fa”
 ◎語のアクセントが重要。強弱をしっかりつける。手・指が動くように。
  なんとなく歌わない。歌詞は早く覚えてしまうこと。

 ☆「Una voce~la vincero!」まで一人ずつ演じながら歌う。

 ・人間が生きている時の心や頭の状態を冷静に分かっていないとやりすぎてし
 まう。
 (自分の中でやりすぎないこと。その役の状態が外に聴こえ、見えるように演じ
  る)
 ・覚えてからでないと芝居の稽古はつけられない。
 ・外国語をやる時には、必ずアクセントも一緒に調べること。アクセントで情感
  がかわる。※次回までにイタリア語のアクセントを調べて発表する

<本日のまとめ>
・しゃべる時は両手の指が動くこと!
・アクセント又用法上のアクセントをきちんと強調すること。
・それぞれのシチュエーション(状況や服装、時・場所)をはっきり決める。
 ―演じるものを聴く人・観る人は舞台上の生々しく生きている人間を見ている。

◆本日の磯貝語録
 「演じる」とは「今生きている」その事を具体的にあらわす

◆本日の感想
 オペラを演じるには学校教育の発想をしない。大人の社会人に大人が問いか
 けること。そのため登場人物を「生きた人間」として想像し、実在化させる。思
 い切った具体化をする。そして更に今の人が喜ぶことを作り出すアイデアが必要。

俳優ことば(4/23)                        《ことば系》

4月23日(水)俳優ことば

講座テーマ「言語と意味③ 時間と感覚」

〔1〕フリーストレッチ

〔2〕宿題の個人発表
   「私の未来、私の過去」200字
 ・各自発表後、テーマについて議論を行う。

30秒 F.Speach

◆本日の磯貝語録
 アートは時空を超える。

◆本日の感想
 塾生一人一人の過去観、未来観がこれ程千差万別なのだと感動しました。
 俳優は演じる役の過去観、未来観を想像し、掘り下げることを身につける必要
 を感じました。

俳優発声(4/22)                      《ことば系》

4月22日(火)俳優発声

講座テーマ「鼠径部・腰部運動」

[1]下半身の強化(西本講師)
 ・四股踏み ※足でやらない、浮かない
 ・四股の体勢で歩行
 ・樽:樽を抱えている体勢をつくり歩行

 磯貝塾長による個人チェック
  Aさん:内側の筋肉をとにかく動かしてやろうとする

  Bさん:つま先で床を感じながらすり足のように歩行。
      つま先を床からはなれないように 意識が下に下がってくる

[2]体感を育てる(磯貝塾長)
 ・体側で大腿骨と骨盤の関節をみつける。
 ・そこを使って円を描くように回してみる。
 ・足をそろえて手をはなす。 
 ・右だけをさわって回す。右だけを意識する(左右行う)
 ◎真ん中(中心感覚)がわかってくる
 ◎上半身の体の真ん中は下半身でとりなさい
   背骨がわかること しっかり中心感覚をもつ

 ・人間が生きていくときには減衰にまかせていてはダメになる。
 ・相手をわかるとは受けていれば良い。見てはダメ

[3]座学「声とことばのシステム」(テキスト)(磯貝塾長)
 ・呼吸システム、発声システム、発語・発話システム
 ・人間の楽器部分を扱うのが声の仕事。
  生きていくためには息を吐く(口から)が大切。吸うのは鼻で。
 ・p.16 腹回りの筋肉について 背中の筋肉も大いに影響がある。
  腹直筋 前を立てておくこと 腹式呼吸では腰が入っていないとダメ

[4]腹式呼吸と骨盤まわり
 ・まずは運動をしましょう。腹部を様々に動かして実感する。
 ・鼠径部(骨盤模型で解説)立てひざになり鼠径部をとらえる。
  鼠径部が一番ニュートラルな状態になっているのがよい。

 Ex.立位、鼠径部に指を押し入れてみる。

 ・仙骨、尾骨、坐骨、恥骨 ※模型で解説
  坐骨からのラインをたどり腿の裏をとらえる

 配布資料(骨盤図)にある図の解説

 ◎骨盤の意識なくして下半身を動かしても上半身とつながらない。

 「実体感」
  様々なことを身体(なるべく全身で)を伴って感じる。
  頭だけの抽象意志ではなく身体意志を持つこと。
  例:美しい、あーそうか、ありがとう、それね・・・・・。

 ・まずは体の一番の底である骨盤をわかること。

 ・30秒パフォーマンス
  30秒間どんなことをやったか、プランがあったか。テーマを考えていおうと思う。

◆本日の磯貝語録
 ・上半身の体の真ん中は下半身でとりなさい
 ・相手をわかるとは、受けていれば良い その感覚
 ・抽象意志ではなく身体意志を育てる

◆本日の感想
  実感=実体感。全てを体で感じる、体が表す。体感という発想は感激した。
 生きているからこそできる。そして表現です。骨盤の存在性、重要性を知る。
 忘れていた部分を再確認できた。

歌発声(4/19)                        《音楽系》

4月19日(土)歌発声

講座テーマ「歌と手拍子」

[1]準備
・ノドの周りの筋肉をほぐす。
 手の平を温めて、顔→ノド→首の後ろへ。
①「ノド」を開ける。
  片手をノドに当てて、顎の関節を開ける。(奥歯の上下を開ける。)
  『首と頭の良いバランスを保つ。』
②「鼻」を開ける。(ビックリした感じ)
 眉間に手を当てて、少し上げてみる。(目線が上がらないよう)
③「軟口蓋」を高くできるように。
この状態(①②③)にすると、息が自然に入ってくる。

[2]発声
※「ノド」…ノドに手を当て、リップトリル(やりにくかったら、口両端に人指し指当
       てて)
 「鼻」……鼻に両手を(三角に)当てる。
      (両方から均等に鼻に流れるように。マスクの響きを感じて。)
・リップトリル(又はハミング) ソファミレド
・発声練習テキスト
 [1a] Ma(マ)
  ・「a(ア)」の母音(「e(エ)」も同じ)→「a,e」は横に広がりやすい。
    口は絶対に『縦』に!→天井が高くなる。
  ・縦は開いたまま、ノドはあまり動かしたくない。
※無理に固定するのではなく、その位置を選択している状態。

  La(ラ)
  ・下口唇の下に指を横に置いて。
  ・眉間にも手を当てて→鼻が開く。(高音が出やすくなる。)

 [1b] 階名、Ma(マ)
  ※上行形はノドが上がりやすい。
   (ノドに手を当て、上がらないよう確認しながら)

 [1c] La(ラ)、階名(今は1回ブレス入れる。2小節目4拍の前で)
  ※母音の調整「I (イ)」…奥歯の上下に少しすき間を。

[3]テキスト
 La(ラ)又はMa(マ)で音取り
 ・「証城寺の狸囃子」 ※次回階名やります。(楽譜に書いてきても良いです)
 ・「上を向いて歩こう」
 ・「若葉」…3拍子(ふだんの生活には無いリズム)
   ※~かおる かおる~ は1フレーズで、ブレスしない。

[4]腹式呼吸
 ・ブレス(イスに座ったまま、腰とおしりのあたりに両手を置いて)
   →10回繰り返す。
   ①口から息を吐く。
   ②鼻からゆっくり息を吸う。(鼻を開けたまま)
 ・肋骨に手を当てて
   鼻が開いたブレスで、肋骨も動く(開く)。

◆本日の感想
 実声での発声練習は久し振りだったので、リハビリが必要だと感じました。
 発声自体は昨年の俳優発声講座で学んだことが生かせると多々感じました。

リーディング・発声(4/18)                      《ことば系》

4月18日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声①」

[Ⅰ]日本での朗読の流れを考える(磯貝塾長)
(1)朗読のはじまり→江戸期に印刷がはじまり、民衆も読み本を手に入れ、読み
  聞かせた。
 ・宗教(仏教)の伝道のために巻物を読んだり、経を聞かせたりした。
 ・その土地の由来、歴史など伝えるために誌したものを声を上げて読んだ。
 ・朗読に関しては芸能のみというわけではなく、法律や政治など様々の場面で
  行われてきた。
 ・歌舞伎でも各座が狂言台本を売り、客は買って読み、覚えていった。
 ・終戦後、子ども達を集めて朗読会が盛んとなった。
  ↓
  先生が読んだり、大人達が読んだり。
 ・昔の芸能としての朗読は今と大分違っていた。
   ex.一龍斎の勉強会など(見物人との間に交流があった)
   ex.歌舞伎など、顔合わせの前に偉い人の前で台詞朗読もあった。
 ・元来の朗読は書いてあることを声に出して読むのとは違っていた。
  今の朗読文化とはそこが異なっていた。
   ↓
 ◎本講座は日本文学の古典作品から入りやって行く。
  “方丈記”から口語迄をやっていく。
  表向きの語彙、文章を読み上げるのみならず、その元にあるものを、読み上
  げる芸人を目指す。
   ↓
  そのためにどれほどのものが必要なのかさぐる。

<<朗読とは現代語における噺家のことである>>
 全てを理解していると噺せない(全然理解していないのは問題外)
 ・朗読は語りだ。語り部だ。
 ・今の朗読は語や言葉に意味が乗っていないため、連想ゲームのような
  実(じつ)の薄いものが多いのでそれは避けたい

[Ⅱ]テキスト朗読(方丈記 鴨長明)
 ◎読むと語るの違いをはっきり出せるようになろう。
 ・明治以後、”語る”というのは悪いものにとられがち。
 ・昔からある読み語りは時代とともに崩れていっている。
 ・読みから表現が教育の中で抜き取られた。
 ・やっと国語教育で復活したが、あくまで義務的表現どまり。
 ・日本の現代語の芸を創り上げる。教わりたくなるような芸を創る。
  ↓
 更に読む“迫力”をつけて!

 Aさん:文は最後が一番重要。だが、最初から徐々に迫力がなくなった。
     このテキストを利用して迫力を表現する。

 ・頭で感じた感情を口読みする方法は改めること。
 ◎深い息と降りた喉でしっかりと語ること。
 ・初めに自分の気持ちを出すとそれ以外が出来ない。
  基本はどんな内容でも出来る元をつかむ。→そこから語りの表現に入り、
  自分の情感へ。

 Bさん:言葉の最後で何かがくる?何かが抜ける?

 ※『方丈記、鴨長明』…名詞であるので足まで全部おろす。
 ・∇←こう尻下がりにつくらない。△←これくらいの意識で。
 ・芸能は枝分かれすると弱くなって行く。
  そこの中心のものを作りたい。
 ・芸人は自己主張が強いとダメだ。
  自分の考えでやることは芸ではないんだ。
 ・“あらず”“なし”―“ない”ということを表す。ないからといってふっと
  なくしてしまわない。

 ☆みなの前で一人ずつ読んでみる
 Bさん…自己採点30点
 Cさん…声が裏返った。わざわざ表現したのでないなら、何故そうなったのかを
      捕まえておく。そうすると次にそうならない。
 Aさん…「方丈記」「鴨長明」 それぞれの意味をとって発する。舞台が高くな
      っているのはそこにおいても客の位置まで降ろせということ。
 Dさん…自分の考えから発するのではない。音声。

 次回「お山へ行く」を読む。下読みをしてくること。
 ひらがなを漢字として考えながら見てくる。

◆本日の磯貝語録
 「意味がわかっていても噺せるわけにはならない。」
 声を出すことで生きた意味を具体的につくり出し、伝えるのが話芸。

◆本日の感想
 四人という少人数で、各々の読みが一本勝負の連続で濃密だった。

歌テーマ別(4/17)                         《音楽系》

4月17日(木)歌テーマ別

講座テーマ「ノドあけと胸声①」

◎胸声の目標と方法(塾長)
・①のどをおろす ②重心をおろす ③腰後ろの支えを覚える
・楽器作りをする。土台である下のポジションを覚える。

[1]発声練習(チューニング)テキスト使用
 発声練習テキストを使って声を出す。
 1a:[a] 音が飛ぶ時は水平に
 1b:音の巾をとらえた後、充分にレガートで歌えるようにする。
 1c:音のアップダウンを口の奥でする。歯よりも奥。
 2a:[o] 上行時に体をしめない。響きの位置が低くなるので気をつける。
      (地声にしない)
 2b:[ma] 2回繰り返す。体力をつける練習。
 2c:[ma] 2bとの違いをつかむ。
 2d:[ma]
 このテキストを使って楽器作りをする。様々な目的やヴァリエーションをつかう。

[2]テキストを歌う
①歌ってみる
 1)砂山(中山晋平作曲) ※伴奏譜は別に用意する
  1番の譜で2、3番を歌う。
 2)かなりや(成田為三作曲) ※伴奏譜は別に用意する
 3)霧と話した(中田喜直作曲)
  音が別れるところは、高音を歌う。
 4)はる(團伊玖磨作曲)
  音が飛ぶ中で胸声をとらえる。
 5)”Ombra mai fu(largo)”(ヘンデル作曲)
 )低声グループ歌唱(A、B、C、Dさん)
   低声用譜面で歌う。
 )高声グループ歌唱(E、F、G、H、I、J、Kさん)

[3]重心を下げ喉をおろし開ける運動
①側腹筋の運動
 側腹筋を下方に張る。腰方形筋を後ろに張る(2人組で確認)
 前のことをする時は後ろで支える。後ろのことをする時は前で支える。
②歯列の感覚
 歯をなめる。奥歯の上下左右4箇所を確認し、そこから奥を確認する。
 歯に音をあてずに奥にもどす。
 <練習>一息で[i-e-a-o-u]
 [a]で口をあけすぎない。横に開くと舌が前に出てしまうので注意。
③ノドあけ
 ・後顎をおろす(ひらく)。口に息を上げる。前顎を使って後ろをあけて、
  軟口蓋をやさしくあげる(この時の支えはオトガイ)そうするとのどが
  さがる。どういう口の形にするとこの状態になるか自分で探す。
  (磯貝塾長1人ずつチェック)
 ・ノドをさげたまましゃべることができるか?
 ・ポジションができたら自動的におりる。それを探す。
 ・首を柔らかくする。全員後首の運動性がひくい、まず柔軟性!
 ・奥歯の感覚をつける。そして、さらに奥に向ってひらく。

◆本日の磯貝語録
 ”あなたの自由に出来ない”、”音楽が求めるものに順じる”という所が基。

◆本日の感想
 歌うのに歯が大きく関係している事を知り驚きです。顎のあけ方、降ろし方
 などぶだん使わない方法をしたので顔がいたいです。

歌・演奏(4/17)                          《音楽系》

4月17日(木)歌・演奏

講座テーマ「歌詞の分析」

[1]ストレッチ(磯貝講師)
①腕を上で組んで息を吐きながら伸びをする。左右に振って脇を伸ばす。
②肩幅に足を開いて前屈。右足を突っ張って左のお尻を上に持ち上げる。
  逆も。
③座位で。背中を緩める。足を交差させて前屈をし、背中を伸ばす。足を組ん
 で上体をひねる。

[2]講義「ドラマを演じるということ」
 ・頭のことは目に表れる。
 ・演ずるためのドラマは激しさがあって、それを出した時に非日常性が生ま
  れる。
 ・瞬間強く感じる=心が激する。「激する」時に重要なのは、頭でも心でもなく、
  アンダーコードが反応していること。
  音楽では内面の激し方、感情が皆譜面に書かれているので自分の思いで
  はやらない。
 ・目の次は手。手は口唇同様使い慣れていなければいけない。
 ・自分の声を使って私でなくなる端的なことは言葉使い。口唇と口の中、舌
  使い。
 ・人称代名詞、指示代名詞には目、口、手の表現が欠かせない。
 ・「演ずる」ということは「考える」ということ。その役として周りに影響を与える
  ためにはどうすればいいか。周りの空気が変わった時、それを捉えて反応す
  る。

[3]発声練習 ~「発声練習テキスト」より~
①1-a「Ma」で。最高音を頑張って出そうとしすぎない。最高音が暗い人がいる。
 ・自分がきれいな音を出している、という口唇の実感を持って歌う。
 ・「Ta」「Pa」で。子音の発声を正確に。この練習できちっと修正していく。
②1-b「Ma」で。
 ・ピアノの音をどの位置でとるか。ピアノの音の聴き方がまずい。どこで取るか
  決めて聴くこと。
③1-c「Ma」→「a」。自分の響きのいい「a」の位置を見つける。
④2-a「Ro」で。顎関節をあけるように。
⑤2-c「ラィ」で。「イ」を歯で噛んではダメ。舌で。変に表情をつけない。
⑥2-b「ラィ」で。顎が参加しすぎて重たくなっている。
⑦2-d「ラィ」で。「イ」の発音が悪い。

[4]歌唱演習
①“アイスクリームの歌”を身体表現しつつ歌唱する。
 ・歌いすぎている。相手に伝えようとする意識が薄い。
 ・つもりでやらない。頭の中でだけやらない。体全体で実感する。やり過ぎる
  程やってほしい。
 ・音楽が変わっても同じ事をしている。自発的に変わるものだし、変えないと
  ダメ。
 ・待ちの姿勢ではダメ。積極的に表現しようとする姿勢が必要。
 ・相手(聴き手)を沸かせる、楽しませるにはどうしたらいいか考えること。
  それが演奏家の仕事。
  オペラアリアは「歌い手」ではなく「演じ手」にならなければいけない。

②歌劇「セヴィリアの理髪師」より“Una voce poco fa”(全員歌唱-原調)
[研究発表]
 ☆ロッシーニについて発表(担当:高木)
 ☆歌劇「セヴィリアの理髪師」について(担当:鈴木)
 ☆訳詩(担当:杉野)

 ・同じ歌詞が繰り返されるところがあるが、形式的繰り返しではなく、内面的発
  展ということを考えなければいけない。
 ・仕草で演じるだけではなく、声・言葉で演じなければならない。同じ言葉でも
  感じ方が違えば違うものになる。何を考えて歌っているかをはっきり決めてい
  くことが必要
 ・内面の変化を凝縮して、それを強く出さなければならない。

 ・演じるとは何かをつかむのが今期のテーマ

◆本日の磯貝語録
 「演ずる」とは「考える」ということ。
 静かに且つ激することが演じる

◆本日の感想
 演じつつ歌うことの難しさを以前にもまして痛感しました。

俳優ことば(4/16)                        《ことば系》

4月16日(水)俳優ことば

講座テーマ「語意と意味。存在のための時間感覚」

〔1〕磯貝塾長によるストレッチ
 ①膝から小さく屈伸。ゆれによって肩や首の力をぬく。
 ②膝から踵に向かって小さく屈伸。踵までぬいてしまう。
 ③骨盤回りをほぐしながら、足首や上半身もぬいていく。
 ④肋骨の下から右上に向かって伸ばす。左側も。
 ⑤胸骨を、腕を使って分かるように動かしてみる。

〔2〕講座「語意と意味-日本語を考える」
 ◎創造塾第1期のテーマは全ての「実感」。
 ○全身実感をとらえるために、強化すべきは背筋群です。
  どこをどのように実感するか?が大切です。
 ⑥膝を曲げ、右手を右足踵につける。(背筋強化)
 ⑦膝を曲げ、左手を左足踵につける。
 ⑧手のひらを後ろにつき、股関節を広げ、背中から上に向かって、前面を伸ば
  していく。

 ・自分の過去感、現在感、未来感を考えてみる。各々を実感すること。時を実
  感することで人間感をとらえる。

 ・時を観念ではなく、実感しながら、日本語を聞けるかどうか(それはセンスで
  す)。

 ・時間意識、感覚は各々育ってきた環境によって、個人個人違う。

 ・時間認識をたくさん持つことで、言語が広がり、深まる。

 ・「朝」と言う文字から、その実感がわき、朝の時間をとらえられるかどうか!

 ◎言葉を捉えるのに、時間感がないと、意味や観念しかない平板な記号とし
  てしか存在し得なくなる。言葉には、様々な歴史が含まれており、必ず重み
  や深さを持っている。

 ◎言葉に対しての感覚、実感は、時間の感触につつまれていることで想像力
  が増し、生きたものとなる。

 ・言葉が意味や文だけで構築されていると考えるのは、日本語を正確に理解
  出来ない原因となる。(日本語の深さ)

 ・時間の「これから」を感じるか、過去をどう感じるか。自分の中で時間がどう機
  能していくか。それには、想像力に関係している。未来は想像力でつくられ
  ている。終わったところから次にジャンプできるかどうか!! 書いてある文
  字から分かったり、とらえた事などは想像ではない。新しい考えをどんどん産
  み出していく力が想像力。ピカッと光った思いつきから、次のことへ展開して
  いく力が創造力。

 ・言葉は、自分の思いや気分ではない。考えないパフォーマンサーはパフォー
  マンサーではない。

 〈宿題〉私の過去、私の未来を各200字。 次回はスピーチです。


◆本日の磯貝語録
 語には、時間や長くは歴史のベクトルやポテンシャルが含まれている。それを
 感知し引き出す語感は、語を生きものにする。歴史があるから、未来をつくらな
 ければならない。

◆本日の感想
 何か難しいお話がいろいろ出て来て、頭が更に空っぽになってしまった。
 どうしようー!!

俳優発声(4/15)                      《ことば系》

4月15日(火)俳優発声

講座テーマ「腹腔呼吸と運動」

1.ストレッチ(戸村助手)
 ・脱力しながら腕の振り子運動
 ・軸をつくるための伸身 伸ばした腕は耳のうしろへ
 ・軸をつくったまま、片足に体重を乗せる
 ・首まわり→肩甲骨→腰へとロールダウン、ロールアップ
   ※一度つくった軸を忘れないこと

 ・回復運動
  腕を左右に回旋
  骨盤をまわす(腸骨を手でつかみ、手の先行で骨盤を回す)
 ・下腹の強化(西本講師)
   腹を緊張させずに、息を詰めずに
   金魚運動で回復させる。

2.座学(磯貝塾長)
[1]芸能について 神事から始まった
 ・物事を知らなくてもできるものとは違う→ことばを使う+考える
  (現代の芝居がまずいのは、みんな物事を知らな過ぎるから)

 ◎生きていることを考える
  生まれる死ぬは、その外のこと。その元を考え、問い続けるのがアーティスト。
  遊びじゃなく命がけでやると早く思えるように。

 ・まずは考えることをしよう…声と音の関係(声は音である)

 ・テキストは生きているというものに作りあげなくてはいけない→実感を持つこと
  (自分をやるのではない)

 (Ex)実感したことありますか?
  Aさん:体を動かしているとき、できない誤差から感じる。
  Bさん:最近「暖かくなってきたなあ~」と声に出して実感する。実感が声に
      出やすい。
  Cさん:体が硬いので、できるようになったことで実感を得る。
  Dさん:物事に影響される 実感でわかるようになった。
      (それは観念ではないのか?もっと考えなければ。:磯貝塾長)

  ◎実感とは、身体を伴ったもの

[2]実感を持つ(第一期テーマ)
 ①体実感→五感の体感。生きている体の体感
 ②意識実感→思い、考えと息の実感(体感)

 一番育っていない感覚:触覚(皮膚感覚)

 <演習>触覚をつける。
   ・まず手のひら→こすり合わせる。手首も重要。肘から先の機能を増すこと。

 ◎手は表現者であるとともに思考の代弁者である
  例:物を指し示す、拒む

 ◎知能と体能

  ・手ができたら、足の裏、指、足首。つぼが集中している 体内も実感する。
  ・四肢ができたら胴 腹腔について
   体が反応するからわかる:生体心理学
  ・腹部感覚を強め、腹部の運動性を増して行く。
  ・呼吸法:生体感覚で生きていることを実感させること。

 ・30秒スピーチ
  一人ずつ何でもよいのでスピーチする
  人前で発するという癖をつける

◆本日の磯貝語録
 全ての事に実感を持つ。知能と体能と感能。
 自分ではなく、他の生きているのもに作り上げる。

◆本日の感想
 意も問題。「芸術」は「ゲージュツ」くらいの他人物意識。まず、そこから
 直していかないとなあと感じました。歌舞伎、能楽、狂言、皆好きですが
 まわりにはやはり「変な奴」扱いされますネ。

声・ことば指導法(4/13)                     《ことば系》

4月13日(日)声・ことば指導法

講座テーマ「ストレッチについて」

[1]ストレッチの目的と方法の分類(磯貝塾長)
 操体法・・・動きたいときに、動ける体を作る方法
 〈準備目的〉柔軟運動、流気運動、整体運動、ウォームアップ
 〈強化目的〉筋肉(力)系、保持力、瞬発力、他
 〈表現〉・・・身体表現を具したストレッチ。レベルに合った指導法がある。

[2]基礎的柔軟運動(館林講師)
 1.両腕を伸ばした状態でぶらぶら振る。(前後・左右、膝を柔らかく使って。)
 2.片足ずつ足をぶらぶら振る。
 3.骨盤まわし。(脇腰を腕で掴んでくねくねまわし動かす。)
 4.立位体前屈。腰に糸を付けて左右それぞれ上方へ引っ張られる感じ。
  (踵を離さない。膝を伸ばす。手を離さない。)
 5.開脚屈伸。呼吸をつけてゆっくりと左右へスムーズに動く。
  ・右脚開脚屈伸(吐く)→両足開脚(吸う)→左脚開脚屈伸(吐く)
 6.座位骨盤まわし。座して開脚し、骨盤を前後に動かす。股関節をまわす。
 7.座骨歩き。(上体を振らずに左右の座骨が前に進んで行くようにする。)
 8.仰向け寝での腕と胸の開閉。
  ゆっくりと体を倒し仰向けに寝る。→ゆっくりと息を吸いながら両腕を肩の高さ
  で開いていく。
  (手は床から少し浮かす。)→ゴムまりを潰すように、息を吐きながら腕を閉じて
  いく。
  →息を吸いながら、ゴムが掌に張り付いているように、腕を広げていく。
  ・上記一連の動作を数回繰り返す。
 9.仰向け寝で踵を前後に動かす。(連動して全身(特に背骨)が動くように。)
 10.仰向け寝で両膝を立てた状態から、膝を片側ずつ左右に倒す。
  (重力に任せる。顔は倒した方向と反対を向く。)
 11.仰向け寝で全身を伸ばして深呼吸。
  (手先、足先がそれぞれ反対の方向に引っ張られる感じで。)
 12.空間を暖める。
  立位体前屈から腕が8の字を描くように上体を揺らす。
 →上体を徐々に起こしていき、両手と上体で8の字を描きながら回りの空気を
  暖めていく。
 →暖めていく空間を上下左右に広げていく。(8の字を描く速度を一定にしない)
 13.ジャンプ
  頭頂に紐をつけ、放り上げられる感覚でジャンプ。(腕や肩の力は抜いてお
  く。操り人形のように。)
 <ジャンプ応用1>何度目かのジャンプの後、ストーンと落ちるように着地し、そ
  のまま膝の中に体を沈めてしゃがみ込む。(膝を柔らかく、バネのように。力で
  無理に沈みこまない。)
 <ジャンプ応用2>ジャンプの後、着地と同時に後ろに転がって勢いを逃がす。
 <ジャンプ応用3>ジャンプの後、着地と同時に後ろに転がって勢いを逃がす。
 (ジャンプをして転がるまでの動作を流れるように一連の動きとして行う。)

[3]呼吸のためのストレッチ
 1.丹田、骨盤
 a)丹田の位置を指先で押し入れる。→手を緩める反動で下腹が前に出る。
 b)丹田の位置を指先で押し入れる。→手を緩めずに丹田で指を押し戻す。
 c)開脚して座り、丹田を出し入れしながら骨盤を前後に動かす。(慣れてきたら
  呼吸をつける。)
 d)c)と同じ姿勢で脚の間に水入りダライを置いた感覚で、タライの中の水を回
  して揺らす。(丹田の出し入れと骨盤の回転。)
 2.仙骨
  二人一組で、一人が体を丸めた姿勢でうつ伏せになり、仙骨とその周りをも
  う一人が押しほぐす。
 3.肋骨
 a)四つん這いになり、胸を開きながら、胸(肋骨)を下ろす。
  →背中(肩甲骨)を開きながら引き上げる。(どちらも息を吐きながら行う。)
 b)床に座り片手を床に着き、反対側の手を上後方に引き伸ばす。
  (肋間を伸ばす。)(左右それぞれ行う。)
 4.骨盤傾斜
  膝を開いて立て仰向けになる。→息を吐きながら恥骨部を引き上げ骨盤を
  傾ける。 (丹田は床に降りるイメージ、背中は浮かないように。)
 5.ヒップリフト
 膝を閉じて立て仰向けになる。→骨盤と背中全体を引き上げる。
 (膝を緩めない。腰部・背部・臀部・大腿部など身体の裏側を使う。)
 6.リフティング(腰部強化)
 壁に背・踵を密着させ腿挙げ。

[4]発声のためのストレッチ強化
 1.首前面のストレッチ
  オトガイ(下顎の先端)を突き出すようにして顎をゆっくり引き上げていく。顎の
  下に両親指を添え、引き上げる。
 2.首後面のストレッチ
  両手で後頭部を抱え、頭と腕の重さで首を前に倒す。(力を入れて引っ張ら
  ない。)
 3.首側面ストレッチ
  片手で頭を横に倒し、頭と腕の重さで首を横に倒す。
 4.胸鎖乳突筋に沿って指で押していく。
 5.延髄点(ぼんのくぼ)、眼点(延髄点の両側)、頸椎の両側を第七頸椎までペ
  アで交互に押す。
 6.胸回し
  胸で大きく円を描くように動かす。(左右それぞれに回す。)

◆本日の磯貝語録
 カルチャー(文化)には必ず種がある。それを様々な方法で耕し花咲かせる
 が、その種こそがアーツである。カルチャーがアーツを育てることはない。アー
 ツのないカルチャーはじきほろぶ。

◆本日の感想
 昨年度受講の地方塾メンバーに加え、グレードの高い方や多勢が参加してい
 ます。自分でやるのではなく「人に」させるやり方をうまく見つけて行きたいと
 思います。

声・ことば表現テーマ別(4/13)                  《ことば系》

4月13日(日)声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「感と意 泉鏡花『天守物語』」

[1]歩行チェック
 踵を使って前へ。正しく歩く。ペアになって歩き方を観察して直しあう。(塾長)

[2]感覚器の受容実感は頭の上と、その上の実感(塾長)
 例:聴く→耳の2~3センチ上でとらえる 
   見る→眉毛のあたりでとらえる。これより上で感ずる。(頭の上に感じる)
 ◎感頭上 意胴下

感頭上・意胴下

 ・意識をすると高い位置(前頭葉)でやってしまう→頭から胴に降ろす。
 ◎こうなのだという意識は、胴より下の体実感にある。(頭から胴に降ろす)

 ◎情=身体のこと
 ・頭だけの意識は他人と共有しにくい。身体性がないとダメ。
 ・美しいという意識、感情 身体の上と下で繋がると通じやすい。
 ・身体化してから表現をする。
  感覚を頭の辺りで捉えて処理するのは一番まずい。
  口にあつめて発話しない。胴まで降ろして、意識を下げる。

 頭部の意識作業の「考える」は胴の下へ→「意胴下」

 まずしい→頭のなかだけだと伝わりにくい。感は頭上部
        音も頭上部できく

 感は頭より上で、意は胴より下で。〈これを一年間、探してください〉

[3]テキスト演習「天守物語」より
(1)概論
 ・アーツ=消えない、普遍的である。
      =時間・広がりに耐えられる。生である。美しい。
 ・現代は、普遍的なものと、消費(今通用している)されゆくものが、行ったり
  来たりして差が激しい。
 ・書いてあるものだけを出すのでは単純。言葉や社会をよく知る より深いも
  のを出していくこと。

 ゲーテ→Aさん コクトー→Bさん 平家物語→Cさん

(2)鏡花研究発表(西本浩明)
 ・戯曲年表を使って…
  「天守物語」は、鏡花の作品の中では、割と遅め
 ・岩波文庫の渋澤の解説の確認
 ・石川県生まれ
 
 ・授業出るときに!
  鏡花の人物、作品、年代、影響など調べておく。

(3)非現実、霊、魂、あの世、死等について(塾長)
 ・お化けについて
   神をたたえる(表向き)
   お化け    (民間)
    →この2つがあわさって祭りとなる。外国では、精霊信仰など
 ・心の中には分からないものがたくさんある→お化けとなって表現
 ・晴れやかで、陰のない人間性のみだと嘘っぽい
  →その「ひねくれ」が、文学である。
    →深層に入っていくと、晴れやかなだけじゃないというリアリスティックが
      あるということが分かる
       →現代の社会性では、合理性では考えられなくなっている。

 ・それぞれのお化け体験談をひろう

 <鏡花を選んだ理由>
 今の社会のなかでは表せないものを、鏡花はあらわしている。
 それをどのように表していくか・・・。
  ↓
 テキストをそのままやっても、表だけをやっただけにすぎない。
 理解しにくいものをやっていくことで、何かが出てくる。
 説明して、分からせようとするからつまらない。それとは別の世界
  ↓
 ◎自分が分かるように読まない。分かるように演らない。
 ・見えて、分かって、触れるもの
 ・見えない、分からない、触れないもの
   →この2つがある!

 ・生き死にの両方をたぐる(死があるから生があるという考え方)と、他のものが
  みえてくる。
 ・生き死に 両方へ行けるのが文学。
  死は終わりという片方だけの考え方は、文学ではない。
 ・表があって、裏がある。そこをやると「天守物語」がかわる。
           ↳裏を感じる

 ・天守夫人と図書とのやりとり(121ページ)
  リアリスティックな場面だが、そういうようにやらない。
  ①字義通りのことを読み取る
  ②五層ではどういうものが展開されているか。創造力で考える
 ・何をあらわしているか考える。
 ・表に書かれているもの以外に、何を出せるか。

 <次回>
 p.85~女郎花のセリフから
 *実際のものではないように読む!! 
 目に見えないものを読もうとする!!
  (何を感じさせるのか 別のものをみつけさせるか)
 非現実を現実化する

◆本日の磯貝語録
 舞台芸術は、非現実なことを現実化する芸術である。

◆本日の感想
 生活実感と別な世界に行く・・・。感頭上、意胴下を修得する。
 それは、顔を消すことではないかと思いました。
 この一年間、楽しみです。

伝わる声とことば(4/12)                     《共通系》

4月12日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「言葉check①」

[1]ストレッチ(西本講師)
 ・両手を組んで首の上に上げながら歩く。
 ・胡坐の体勢にして首を足の裏にかがめる。
 ・胡坐の体勢にして丹田呼吸をする。お腹の出し入れ(できる限りお腹を引っ
  込める)。丹田の意識をする。
 ・体のひねり
 ・顎のストレッチ
   重力にまかせて顎を垂らす。あくびをする。なるべく長く。
   あくびをしたときの喉の状態を覚える。喉を下に降ろす(落ちた)。
   小さな音でホーと喉を鳴らす(笛の汽笛)。胸を鳴らす。
 ・首を回す。
 ・小鼻を広げる。顔の緊張度を上げてはいけない。
 ・顔を手でほぐす。両手で顔をつつんでマッサージする。

[2]講座「伝わる声とことば/ヴォーカルコミュニケーション概論」(磯貝塾長)
 ・声帯言語
   声があって言葉がある。声は体でつくるもの。言葉は身体の響き。
   体が声をつくる。頭が声をつくるのではない。
   人の音声はひとりひとり違う(壊れやすい。精神状態により声は変わる)。
 ・生物は環境に影響される
   (25歳~35歳の間にいい訓練をしているとよい音がもらえる)
 ・準安定期で(社会人)教育をしなおす必要がある(日本人)
   (イギリスは学校を出た後の教育をしっかりつくっている)
   特に音声言語教育を体系的に行わない我国では、社会性を高めるため、
   一人一人に合った訓練が必要である。
 ・社会人とは責任を取る(言葉で言ったことを責任をとる)事のできる人。

 ・俳優 ~お客様がいて、台本に順じたコミュニケートが必須(人間的交換)。
 ・社会人 ~コミュニケーションを考える。
   情報上だけのバーチャルコミュニケーション(情報コミュニケーション)
   実際の生きた生のコミュニケーション(ヒューマンコミュニケーション)
                  ↓
            声とことばと全身を使った
                  ↓
       発する側は、受け手が受け易く分かり易い発信をする。
                  ↓
       私の思いを私の事情でそのまま発語発信しない癖をつける。
                  ↓
      思いを先行させず、語を選び、分かり易い言葉と声で発話する。
                  ↓
      必ず受け手の反応を受けながら(視覚)、自分の声を聴きながら。

[3]演習
  生活語の生きた発語、伝わる発話の練習
(1)名詞および固有名詞
  <演習1>一人で各々を読んでみる
  <演習2>二人一組になり読む。言葉を交互に伝える。(かけあい)
 ◎相手に伝えるのには、読み上げるのではなく、伝えるためのエネルギーが
  いる。

 ・日本人は他人の前で個人的感情をむき出しにするのを良しとしない風習
  がある。
 ・国会の発言は、個性を殺している。

 ◎発語には、
  ①表向きの意味だけを伝えるもの(情報言語)
  ②その意味を伝える目的、状態、感情等の人間情報
   がある。

 ◎テキスト(言葉)の実感を持って相手に向かい、受け止め易い様に発話
  する。

 ・はっきりとその言葉を具体的に思い描くこと。
  例:"父"は音だけのチチを読んで、平板で記号のチチしか伝わらない。
 ・その言葉に発話者の人間性のファクターをのせる。

 <演習3>
  二人の距離を2メートル以上とって相手に言葉を伝える。
  距離が増すと、届けるための力みが入る。

 ◎コミュニケートで重要なことは、相手によって変化してしまうし、変化できる
  こと。
 ・言葉を相手に届けられるようにする→伝える

 <演習4>
 全員同時に自由歩行をしながら、自由に相手を決め発話しあう。
 話された相手も自分のテキストを相手に話し返す。
  ・勝手に話すだけでなく、相手が受けたか感知する。
  ・受け手は聞き流さず全身で受ける。
 (A)11時15分[伝えるムーブメント]→(B)認識し[受けたムーブメント]を返す。 

◆本日の磯貝語録
 伝える言葉は声でつくる。声は体でつくる。言葉は身体の響きでできている。

話し方診断(4/11)                      《共通系》

4月11日(金)話し方診断

講座テーマ『喋り・話し・講話概論』

1.概論
・まずは声とことばに関することの前に、自分自身の身体の認知度をあげる必要
 がある。→身体のことでまず重要なのは"呼吸"。特に腹腔による呼吸。
・呼吸法だけならば、禅、ヨガ、気功etcあるが、動きとことばを発しながらの呼吸
 法をやるところがない。「動き、発声するための呼吸法を追及したのが磯貝メ
 ソッド呼吸法」
・生物でありながら人間としての社会生活を営むギリギリのところ。身体感覚のあ
 る言語を発するための呼吸法をやるため、習得には時間がかかる。
○ホネティックはすべて二次的作業である。(そのものは動かせないのでまわり
 の筋肉etcで動かす。)
・「今生きていること」をより良いものにするためにどうしたらいいか。「快」と「美」
 が必要。「快」と「美」を追及するとArtsにつながる。
・様々な呼吸法を利用すると様々な声が出せるようになる。声の変化は精神状
 態の変化。

―人間が発することの出来る音声でもって人間の精神状態を解放していく。
・現代は自分の外側にしか言語がない。社会言語中心になっている。身体への
 振動がない。
 言語の共鳴率、明瞭度(明確に分離できる)が大切。→聴く力が大切になって
 くる。
 耳の上(こめかみ)辺りで聴く。聴くためのポジショニングを意識する。
・聴く位置に向かって出す。受けるところに向かって出す。
・高さ低さの自由度、強さ弱さの自由度を持つ。(一番聴きやすい高さは胸声。)
 高めの音より胸に響く低めの声の方が聴き手は安心する。高めの声は緊張を
 強いる。

(Lesson1)胸声を体験する。
・現代音声の特徴=声が浅い。(口腔だけになっている。共鳴が浅く自分に響
 かない。)
○舌の使い方が悪い。→舌を使って奥歯より後ろに響かせると響きは深くなる。

Q:"心"というものをいかに生徒に認識させているか?
Aさん:本物をつかう。良質のストーリーを提供すると心に残る。
○すべてのことに身体性がある。生物である以上止まることはない。
○一語一語を体にあらわす。身体性をもってくると固定的なものではないという
 ことを理解して出すことが出来るようになる。

・声とことばのことをやる時はモラルまで共有しないと先に進めないところがある。
・体のトレーニングについて―Aさんの場合は土台があるので色々とやってみた
 ら良い。
 大切なのは決めないこと。一種類ではない。人の体には右、左があり、不均衡
 がある。 声もいろいろあっていい。一つじゃない。
 重要なのは股関節、膝関節を締めないこと。足の裏にしっかり体重を掛ける
 こと。背骨の力を抜くこと。

(Lesson2)仰向けに寝て、腰をゆすって体をゆるめる。

・何かをする時、そのことだけでなく、他のことを見つける。間接話法的思考が
 有効。

◆本日の磯貝語録
 声は深くないと輝かない。人間の作業は「直接話法」ではなく「間接話法」の
 方が具体的になる。

◆本日の感想
 声と言葉について様々な角度からの見解をご説明いただき、声はパーソナル
 なもののみならず、現代社会や国民性、生物としての人間性と、深くつながっ
 ていることを再認識した。聞く能力を上げることで、話す能力を上げる事の重
 要性を知りました。

俳優表現実践(4/10)                      《ことば系》

4月10日(木)俳優表現実践

講座テーマ「語り発声法(1)芥川龍之介/さるかに合戦による」

(1)トレーニング
・カニ歩き・タル歩き・大マタ歩き かたまったらほぐす

(2)講義
・合言葉は「nNe(ンネ)組」胸声・鼻に抜く
・創造塾の最高クラス できるようになる (日曜はできなくてもすすむ)
・語+語=句+句=文+文=主張=表面大意+もう1つの大意
・そもそもの語がしっかりしないと主張が希薄になる
・現代は50年前の倍のスピード・量しゃべる、江戸時代はもっと寡黙(食う、やる、
 稼ぐのみ)
・膠着語、しゃべりながら自己確認する。先ず思い、喋りながら考える日常語。
・自分の出したいものを出しまくり、引っかかるものだけくいついてあとは流す
 (喋り)
・自己確認(⇔滅私)のためにしゃべる。会話は極端に短いか、逆に長い。
・うるさく、エネルギーがあれば、伝わる。
 いい作家のものに現代のものをセンスで入れる。
 平民語はワイ談(「いいやさ」の「さ」は「さねる」という隠語)、役所向け、仕事
 のこと
・黄表紙、膝栗毛等に江戸平民の会話が記されている。
・やんごとなき人々の語と思考で、源氏物語など→今昔物語集(芥川のタネ本)
 書いているものがわかり、表現できるようにする

・面白くきかせるかは役者次第(現代的でない、うざったいものを嫌う現代人)
・面白くきかせるかは発見し、作り上げるセンスと力が求められる
・現代の思考を理解し、それに合わせて表現する → 作品の再生
・現代の風潮を端的にあらわすことばを5つあげる(次回までに)
・芸能人は社会学者の眼が必要(若者、高齢者、芸人のネタ、話題、スポーツ
 紙、ラテ欄、etc)
 (95%を目指す方法をつくりあげよう)古典文学は宝の山
・古典をもとに現代をきかせる → 現代の衣を着た古典

<演習>さるかに合戦 芥川龍之介 をよむ といっても「話す」「語る」「喋る」
・おとぎ話をもとに社会批評 → 知らないものを連想できる知性を育てる
・裏をよむ、皮肉 → わからないことをわからせないで伝える
・負けないように武装する
・字を読む、覚える癖をつける
・頭と喉を一緒に動かす
・時代、某氏の特定、金、告発?揶揄?皮肉?
◎助詞のとらえ方、ないと外国人語になる、あるとよくわかる
◎日本語の構造:語、文がわかると感情が湧いてくる
 (黙読、口が動く、わからない、ひっかからないところにチェック)
◎まず大意をつかむ。続いて何が言いたいのか、裏があるか、字義通りか、etc
前提:日本語の二重構造(和語(もと字がない、今のひらがな語)と漢語(漢字))

日本語は未成熟。字は統一したが、音は未統一。感情はバラバラ、意味あいも。
表皮的意味だけで繋がっている現代語。言葉を深めずに、広げるだけ広げてい
る現在。(後置詞のニュアンス 断定はしゃべりにくい 立場がなくなる)

・立って読む、身体を使い、字を空間化する、大げさに外側につくる。
◎動かさなくても見えない何かを動かす、先に身体を動かしてしゃべる。
・自分の主張を押し付ける、一般論にしない。
◎話す、きかせることを見せる → 観せる(見せるのではない)
◎字義どおりの裏側が必ずある(地球には同時に昼と夜がある)
((read →)speak → talk)

<次回は「枕草子」「清し」って何だ?>今昔物語は各自読みすすめる

◆本日の磯貝語録
 ・(古典)作品を通して、現代を表現する。
 ・「話す」を見せる、「聴かせる」を観せる。

◆本日の感想
 やはり声を出して読むことに慣れていないと感じた。
 今年度の講座が始まりメンバーも変わり、どんな事がおこるか楽しみです。
 刺激的な講座にして行きたいです。

歌・演奏(4/10)                          《音楽系》

4月10日(木)歌・演奏

講座テーマ「オペラ演技法/セヴィリアの理髪師をテーマに」

1.今期のテーマについて
 ・言葉は意味を持つと同時に状態を持っている。
 ・言葉のリアリティ=生活を伝える
 ・言葉のリアリズムを「この声」「このことば」の中でいかに仕上げるか。
 ・日常生活を暴露する勇気。「私」のではなくその「役」の生活の暴露。
 ・“何を思うか”ではなく、“何を表現しようとしているか”伝えるためには
  どうすればいいか
 ・創造塾での『表現』とは、聴き手と『共有』すること。(自己を表現すること
  ではない)。
  作者は共有してもらうために作っている。(演じ手だけが楽しむためのもので
  はない)。
 ・言葉の身体化、自分の意志が体に表れること。身体で語ること。
 ◎「聴き手に分かるようにするにはどうしたらいいか」という思考回路を育て
  たい。
 ・ロッシーニがこの曲を作る時、何がひらめいていたのか。作品を細かく切り刻
  み身体表現する材料を見つけ出していく。
 ・表現性は身体性。全身で感じて全身で表現する。

 ☆ロッシーニの譜面 何版でいくか-(原調の)Ricordi版
 (何版を使用するかで音が変わっていく)

2.前年度の復習
 *全身で「歌のことば」を表現する。
 課題曲「アイスクリームの歌」を使って

①発声練習-「発声練習テキスト」より
 ・1a「Na」で。※このクラスはピアノ伴奏だけでメロディはつけない。
  何調かの自覚を持って歌う。
 ・1b「Na」で。今自分が何調で歌っているか、体で実感してわかるように。
  特に鼻。
 ・そのコードの中でピッチングできるか。自分でちゃんと移調できるか。
 ・2a「O」で歌唱。4小節ブレスで。
 ・2b「Ma」で歌唱。2c「Ma」で歌唱。
 ※このクラスは2b→2c 2c→2b に変更
 ・2d「Ma」で歌唱。Adurくらいまで転調しても楽にだせるようになるといい。
 ―移調した状態で階名で歌ったり、他にも様々なことをしていくテキストにし
   たい。

②「アイスクリームの歌」歌唱
 ・早く覚えてしまうこと。説明でも何でもいいので言葉を伝える。
 ・擬音の表現注意。『アイスクリーム』が、自分が食べている時の思いにならな
  いように。
 ・『ルラルラルラ』はもっとスラーで。『チィタカッタッタ』はアクセントのついた
  スタッカート。そういうところを覚えてセンス良く表現すること。
 ・手、足、目を止めない。

 自分がうまく出来ないのは悪魔に取り付かれていると思うこと。悪魔退治をしま
 しょう

3.オペラアリアテキスト「Una Voce poco fa/セヴィリアの理髪師」
 ・前奏、間奏、後奏にも全部意味がある。かかれている譜面の音符の長さ、休
  符etc.も芝居進行と関わって全部意味がある。
 ・荒立ちまでは自分の作業。立ち稽古に入ると周りと共有しなければいけない
  のでちょっとかわってくる。

◆本日の磯貝語録
 言語は感念部と身体部で成り立っている。
 言葉の身体化。表現性は身体性である/声は身体である

◆本日の感想
 オペラ演技法を学ぶシリーズです。オペラの舞台、演劇作りがどういうものか、
 受講がとても楽しみになりました。

俳優ことば(4/9)                        《ことば系》

4月9日(水)俳優ことば

講座テーマ「日本語 言葉論/概論」

磯貝塾長によるストレッチ
①膝をぬく…膝をゆるめながら、上下にかるくゆする。
      右膝だけゆする、左膝だけゆする。
②ロールダウン…首から下にゆっくり前倒しになり、お尻を後ろに張りながら、
           上半身を脱力させる。
③ロールアップ…踵を突っ張り、膝を張りながら上半身を上げる。
◎1年間かけて日本語を修得するには、想い、意味、感情にたよるのではなく
 (頭の認識)、身体に降ろし、身体で実感してゆく事が重要。
◎日本語の芸をする時に必要なことは、重心がおりていること。そのためには、
 踵でふんで、おりていることを実感すること。

・身体とは、頭上から踵までのことを言う。
図示:頭上から踵まで、全部(頭上[開けておかなくてはいけない]、感覚器官[人
   中、盆の窪]、丹田、会陰、踵)を使って声を出す。
   感頭上開明(カントウジョウカイメイ)
   意胴下深

 ・和語と漢語では、その読み方も変わる。
 ・日本語をどう扱っていくか? 長い歴史から教わることで、本質をつかむこと
  が出来る。
 ・類型がないのが日本語
 ・日本国民として日本語を知らないで生きていくのは、表現者として不利で
  ある。
 ・考え方、価値観を言語に当て嵌めて、客観的にとらえ、芸能で残していく!
  次の人々に伝えていく!そのためには、“言葉”をとらえること。

◎日本語には、日本の成り立ちや日本人の性質により、「二重性」がある。その
 構造を踏まえて書いてある台詞を読むこと。最低でも二重の解釈はすること。
○言葉のことをする人間は、物事を注意深く捕えるようになること。
◎芸術とは、私有化してはいけないもの。(しかし、日本語は私有性を出しやす
 い言語であることを理解すること)。
○共有化のための、言語、音声をとらえること。
 自分だけの考え、思い、表現をするのだけはやめよう。

※オープニングパーフォマンス or オープニングスピーチ 30秒
  4月16日        4月23日

◆本日の磯貝語録
 創造塾は、あなたの眠っている素材を引っぱり出し、みがき、練り、鍛える事を
 する。“良い素材には良い花が咲く”
 悪貨は良貨を駆逐する。

◆本日の感想
 能天気と厳しさをつらぬく、縦の力と横の力を持つ声で、表現したいと思いま
 した。新しいメンバーでよろしくお願いします。

俳優発声(4/8)                      《ことば系》

4月8日(火)俳優発声

講座テーマ「呼吸・発声概論」

1.個人調査書記入・提出
2.自己紹介
3.ストレッチ(西本講師)
 ・歩行 普通に歩行、両手を挙げた状態で歩行。
 ・ゆする(ゆるめる)
  肩幅に足を開き立つ 両腕をスイングする。(両腕同時→歩くようにバラバラに)
  足のバネを使ってバウンド
  首からゆっくりパーツごとにロールダウン、ロールアップ
  肩入れ
  腰(骨盤)まわし

4.座学「声とことばの世界を考える」(磯貝塾長)
 ・日本語について
  ことばをつなげていく段階が全部説明(喋りながら実感している)
   →主体性がない
  後置詞がある ※終わりのところで表現する。(前置詞がない)

 ◎思うことは外にはわからない→人には伝わらない。伝えるために言葉がある。
 ☆自分がどういう状態であるか、知ることから始める。

 ◎感は上(耳から上にある)、意は下(丹田にある)

 ◎重要:再現性があること
     覚えるとは体が知っているということ
     (体が知るためには意識をかえていくこと)

 ・声のことをするためには、まず呼吸法
 ◎呼吸を深くするためには絶対に"鼻"でする
 ・下顎から舌をはなすこと そして喋ることを習得する
 ・ことばとは(伝えるための)一つの道具→言語にはルールがある
  (ルールは守る。破れば伝わらない)
 ・ことば→思考→状態
 ◎感覚は身体的に現れる

 ◎聞くこと 聞くは受けること。

 ◎共有すること。共有できることをすること。

 <30秒間パフォーマンス>
  全員で行う

◆本日の磯貝語録
 感上、意下 (感覚は頭上、意志、意識は胴下におくこと)

◆本日の感想
 声のバリエーションが変わると人格が変わる。二多重人格的になるという話が
 印象的でした。「頭は使いつつ、体で考える」みたいなことが課題だと思います。