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伝わる声とことば(6/28)                     《共通系》

6月28日伝わる声とことば

講座テーマ「伝えることば」
〔1〕ストレッチング(西本助手)
 ・四肢柔軟
 ・股割り 1)重心取り 2)丹田ささえ呼吸
 ・全身柔軟とストップモーション
   ――全身の関節を同時に動かす。どちらかというと捻転よりも直角に
      頭脳で考えるよりも“体脳”で考える事

〔2〕テキスト読み:会話喋り
  ・会話の要点 1)共有性

(1)“会話の豊かさ”とは?
   ボキャブラリーや文の組み立てももちろん重要な要素だが、会話の中で
   どれだけ自分の感情が動くか、いくつの感情が出るかが豊かさをつくる。
  ◎文章会話と異なる、声言葉会話をみがき育てていくことが必要となる。

(2)テキスト読み:会話喋り
  ☆キャラクターを設定して読んでみよう

   A:とても困っている
   B:とてものんびり屋

  A、Bで読んでみた時、それぞれ自分はどういう状態になっていたのかを述
  べてみよう。
           ↑
  なるべく具体的に述べてみる
  (自分の個的なものは他人にもわかるように。共通認識は更に噛み砕いて
  具体的に)

  ☆別設定
   A:大変朗らか
   B:いじわる

  ・日常生活においての会話では相手と自分の間に“ぼかし”というフィルター
   をかけて行うのが普通だが、だからこそキャラクターを作る時はそのぼかし
   を取り払って極端に分かり易く出す事。
        ↓
   そもそも、“ぼかし”が入っている時点で会話としては不全化している。

  身体の具体性を持たせてみる(情動読み)
   A:朗らか ←常に笑っている状態で
   B:いじわる←常に怒っている状態で  読んでみる

◆本日の磯貝語録
 現代社会の日常会話は社会性は増しても、人間性を増すものとなっていな
 い。当然、無意の肥大化はしているが言葉そのものが育っているのではない。
◆本日の感想
 思いを共有するためには、共有できるような言葉づくりをし、それを共有できる
 ように外に出す。確かに重要だけど、仲々むずかしかった。しっかり頑張りた
 い。

話し方診断(6/27)                      《共通系》

6月27日(金)話し方診断

講座テーマ「演習:話の組み立て方」

[1]〈話し方〉
 自身の問題:声のこと、言葉のこと(母音、子音)、発語、発話
 話の作り方:内容、話の組み立て方、社会性、関係性

 ・話すことを伝える:
  複雑なコミュニケーション、関係の中で伝わりやすい文章を選んでいく。
  話しながら周囲の雰囲気で複雑化しない。
 ・メッセージ⇒言語化→文字言葉
   (話)         ↘声言葉
    ↓
◎頭の中(意識感覚)でおこったことを言語化、音声化⇒聞いている人が文字化
       ↓                             ↓
  他人と共有したい欲求がある。      ☆文字化できる事が聞きやすい。
                                     ↕
                         文字化しにくいものは聞きにくい。

 ・遊園地に行った事を文章化する時
  ①観察記録化(事象を客観的に捉えられる)
  ②思い化(主観のみである)       ↕ 両者がまざっているのがのぞましい

 前回の「日本人が富士山を好きなわけは!」⇒客観言語になる。
   「そうめんのうまい季節になりました」⇒主観言語になる。

[2]〈談話をつくる〉
 (1)題(テーマ)"お中元という日本の風習について"文章づくり演習
  ・新聞にのっていることをやらない。
   話の中で少し新聞の中身をひっかけていくのは効果的。
 (作文:15分)
 ヒント:
 ・デパートにいた経験をまじえてみる。またそのふりをする。
 ・外国人の話を例にあげたり、立場をきわめると論じ易くなる。
 ・中元でなに?がわかるとよい。

 ・各人発表⇒問題点:メッセージをインパクトあるものにしたい。思考性が弱い。
  ・言葉に対する感覚をひっかけて論ずる所がおもしろい。
  ・生活の中での話でおもしろみ。
  ・自分の立場を出す。
   etcあるが
  →それがなんなんだ?結論がない。 +言語化(文字)する。
 ☆話をしたい時、ファーストインスピレーションをつかむ!
   (日本人は不得手。1つに絞れない。まよう。)
   ・いろんな話がしたい、もっといいものがあるんじゃないかと考えるのが日本
    人。
   ・宗教感からも影響がある。(多神教)
   ・語彙がものすごく多い為、話す中で飛んでしまう。
   →仲々決められない。
 ↓
 ◎決めるクセをつける(はじめにひっかけたものを次に発展させない、固定する)
 ・話者の心象の問題になると、散逸化する。
  ⇒論点がずれる。
  ⇒聞いている側もそれを推測して、益々誤差が広がる。

 (2)ファーストインスピレーション演習
 ・はじめから、狭めておかない。思いきり広々を開けておく。既存性にたよらない
  例:お中元⇒はじめにつかまえたものが何か。("プルス"を捉える。面にしない)
 ・思いではない。「言語化」をすること。イメージで置いておかない。
 ・恣意的にヒネッたり、個性化しようとしない。(感性の広さ)
  実はおかしな所にはいかない、コモンセンスが表出してくる。
  ↳変な所にいかないために、ここをつかう。

 ・鮮明にしたもの、知的に残っているものでないと言語化できない。
 ・印象に頼ったり、多用しないクセをつける。
 ・個人言語でないものをさがす。
  頭の中におこったものが、独自性だけでないものをみつけられるといい。

 (3)分かり易い話しをつくるために
 文章はあらかじめ用意しておく。
 ・要点だけをつなげる事 ⇒要点の間、私有的
 ・後置詞の使い方を考える。 ⇒なるべく断定化しない。(現代若者ことば)
                      ↳相手がのれなくなる。
 ・現在日本社会は言葉が情動化してしまっている。
 ⇒断定は権力になっている。(社会的風調)
    ↓
 ☆言語の能力が下がった。言語は感情、思いを表すものではなかった。
 →マスコミの影響(TV)
  ・文字化できないものを流した。⇔ラジオは文字化されたものだから違う。
 ☆考える為の結果として、文字が存在する。絵文字は代行行為。

 ・心象、印象以外のことがしゃべれなくなっている。
  ・言葉も命も軽くなっている。
  ・発達がとまった言語は滅びる。
 ⇔要点だけを捉えると、情がなくなってしまう。

 (・思いを表現する場になった⇒演劇。言語のことができなくなっている。)

 ・心象のおばけが場になっている。⇒場を読むという言葉が置き換わってし
  まっている。
 ・(ドイツでは言語をつくりなおさなければ、国体が不安定弱体化の危機に傾
  斜していた。)
 ・言語は育ったり、すたれたりする。話し方は意思の伝達方法、文章化できる
  事が重要。
 ・私言語、共言語、公言語。
      ⇒少なくする。
 ・心象を文字化したい時、自分の個的にせず、くずさず一般論で展開する。
  →文章を読む。・芥川。太宰

 文章作成のポイント
 ・後置詞の処理で、どういう位置でしゃべるかがわかる。
 ・原則、相手上位で話をつくる。(ヤクザは自分が上位に話したがる。)
 ・決められない相手は、同じ様に対応すればよい。(後置詞)のね~。
 ・主語を消しているが、文脈に主語が入っている。
 ・枝を出すのはいいが、相手の関心を刺激するものにしたい。
 ・私の立場を明確にする。

 次回発表「私が言葉がしゃべれなくなったら」
 2~3分(800~1200文字)

◆本日の磯貝語録
 ・ファーストインスピレーションをとらえる事!
 ◎物事を心象、印象に止めておかずに、言語化する、文字化するクセをつけ
  る。

◆本日の感想
 日本語一つとってもいかに無自覚で話しているのかがよくわかった。
 まともに話せるように、文を書けるようになりたい。

俳優表現実践(6/26)                      《ことば系》

6月26日(木)俳優表現実践

講座テーマ「GP」

[1]エクササイズ - 自己感を外に観せつける
(1)片足ずつ
 重たい足をもちあげる 外側に重たいことを見せる(自分にとってではなく)
 重たい靴をもちあげる 補助をする(重しをつける)補助なしで

(2)床にぴったり貼りついた重たい掌をもちあげる
 「重たい」演技をみせる。自分の中には入れない、重たさを外に観せつける

 よむ:型をきめ、演技する。外にわからせる。軽々しくしない。力まない。
   ・「空から雨が降ってくる」状態を全身でつくり、外に出すと声も変わる。
    全身でやる感覚をつかむ。そのとき喉はあいていて、丹田で支えている。
    その状態が喉をあけてくれる。それをみている客も喉が反応する。
   ・足の裏と掌から胴身へ。そして芯をあけ息の道をつける。
    喉をつねに少しあけておき、音の気配を予知する。森羅万象をうける。
    おとがいを使う。あけたときに上がらない。
    全身でやって、執念深く外にみせるのを持続させる
   ・常に喉を半開きにし、自己内(胴体;精神)と外部とをつなげておく

[2]今昔物語集を全身でよむ 巻四の第六話「2.天竺の-」
 最初は声を張らないでよい。疲れるので休みながらやる。

 「手の使い方」:
  握り拳から指の間を離さないで小指からひらいた形が基本。
 ・外側をみせる
  内をみせるのは心を許したとき
 ・指の間は離さない(無理に合わせない)
  腕も指もつっぱらない
 ・指さしは人さし指だけひろげたかたち(親指はひらかない)
 ・何かをつかむときは①②③を意識する(④⑤指はそえる)
  ①親指から太陽丘②1指と2指の間③2-5指の指先
  日本の動きは3本指で(お焼香の指)
 ・人を指すときは親指をかるくひらき掌をつかい柔らかく
 ・親指の根丘「太陽丘」は「私」をあらわす
  太陽丘の動きから手首、肘、腕へつなげる
 ・手首の捻転はあまりやるといやらしい。そのものよりも空気をみせる
  生まれてはじめて立ち上がった姿が日本の基本姿勢
  耳-身体-声で伝わる
  声で内の感情・思いを外に出す。

 次回試演会は「2.天竺の-」の語りを行う。

◆本日の磯貝語録
 自己感は喉があき、息のささえが降りている時の感覚をいう。
 全身でやる。喉はあいている。丹田で支えている。

◆本日の感想
 全身表現が出来るのは舞台!! 芝居の極意は、近くて遠い。
 されどやるべし。

歌・演奏(6/26)                          《音楽系》

6月26日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古/セヴィリアの理髪師より ロジーナのアリア」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]発声練習~『発声練習テキスト』より
①2-a 「Ma」で歌唱。途中から「Na」。口で歌わないように。
   「Lai」で。胸骨に響かせる。上に上がっても肩に力を入れない。
   →きちんとした発語で息を流し続けることができるかどうか。
    生音にならないように。子音を正確に音にすること。
②2-b 「Ma」で歌唱。四股踏みの姿勢で。下半身に落とした声を意識する。
   背骨から尾骶骨までしっかり響かせる。響きのためのポジショニングをすると
   同時にちゃんと“歌う”こと。
③2-c 「Lai」で歌唱。音が上にあがっても胸骨の響きを残す。
   顎を多用すると言葉が遅れ響きが落ちる。舌先だけで「Lai」の音を作る。
④2-d 「Ma」で歌唱

“歌う”という感覚。聞いている音を追っかけるのではなく、“自分が歌う”こと。
歌っていない音楽を聴いても自分の中に“音楽”が起こる、「歌を発する力」が
欲しい。

発声は自分という楽器の調整。“歌う”というのは別のことである。
◎誰かに引っ張っていってもらうものではなく自分の中に“歌”が起こること。
“音楽する”こと。

[3]課題曲“Una voce poco fa”(「セヴィリアの理髪師」より)演習
(1)歌唱練習
 ・歌っていることの気が全部顔に集まってきてしまっている。
  力が入りすぎ(表現過多)
 ・歌唱練習の時は対象を自分の身近に作る(漠然と遠くに設定しない)。
 ・顎で言葉や感情を作ったら人間は表わせない。
 ―鏡を見ながら歌う。その時自分の目をずっと見続けながら歌う。(目で訴える)
 ・口で歌わない。舌先と喉で歌う(前胸を響かせる)
 ・自分の言っていることを自分の目でしっかり捉えること。
 →これが出来るようになると歌いながら語りかけることができるようになる。

(2)立ち稽古
 ・音楽を壊す振りをしない。その音楽の振りをすること。
 ・日常生活で何かを思ったとき、喉が反応している。間奏中、思いは喉で実
  感すること
 ・「mi fo qui dar~」の時、下顎の状態に注意。(開きすぎてもだめ)

☆リンドーロの手紙 ―他の人が書いた手紙と交換(他人の設定したロジーナ
 になる)
 ・今持っている手紙を書いたロジーナの人格で読むこと。自分にならない。
  日本語で書かれているが、口はイタリア語を意識すること。
 ・言葉と口は同時ではない。口が先行

 ・前回は自分の中で理解することをした。今回はそれをいかに外に伝えてい
  くか、ということをはじめた。
 ・下顎の支え、下唇の支えを最後まで保つことを覚えてください。

◆本日の磯貝語録
 どこにいても自分の中に音楽が起こるのが音楽家

俳優ことば(6/25)                        《ことば系》

6月25日(水)俳優ことば

講座テーマ「 実と虚 表と裏 」
  (本の読み取り。裏付けをするとは!)
        人
 〔私〕⇄ 〔社会〕
  役

〔1〕 ~表と裏~
 表感情  :  裏感情  
 表心   :  裏心
 表意志  :  裏意志  *そのこと、そのものの裏をみること
 表思考  :  裏思考
 表情報  :  裏情報

 ・実と虚を作っていかなければならない時、表と裏と言う事をどう捉えているか!!
  どう捉えていくか、で表現が変わる。
 ・俳優の仕事は、表と裏をつくること。表と裏はそのキャラクターの深さになる。
 ・文字(化されているもの)は、表である。裏をつくることで立体となる。
  平面 ←私、一人で読むのであれば、表だけでも十分である…が、舞台は
     裏表思考(表直に読まない)で、読まないと伝わらない。表現できない。
 ・嘘のない世界は、嘘である。
 ・裏の裏は表、表の表は裏。
 ・表に出ているものから裏をつくるには、自分の私感(しかん)では出来ない。
 ・表だけの表現では、亡霊である。
 ・人間の心は、表と裏でできている。頭は表だけでもいいが、心は表だけじゃ、
  ダメ。表現するには、深さが必要。
 ・自分の生きている支柱で、物事を考えてしまうのが人間。しかし俳優は、そう
  でないところで考えることができないといけない。
 ・台本から読みとらなければいけないのは、内容がつまっている裏から。表っ
  つらだけを読むのは、学芸会。大人は裏があるもんだ。
 ・表だけなら、つらつら読める。裏を観だしたら、簡単になんか読めない。

〔2〕テキスト講読「可愛い女」
 ☆読みながら「なぜ?!」と思い、答えをすっと出せるかどうか!!
 ・「しぼってみても―どうです。」
            ↑このテキストに書かれた棒が、セリフの裏なんだ。
 ・人間ってそんなに単純じゃないでしょう!! 書かれた、自分じゃないものだか
  ら、より一層、裏付けをしなくてはいけない。
 ・裏を嗅ぎとる力がなければ、芝居にはならない(せいぜい演劇どまり)
 ・言っている裏を考えること。なぜこの言葉をここで出しているのか?(アリバイ)
 ・本人がもっているものをバリバリ引きさいていくのが、役者作り。
 ・社会化することは表をすること。しかし、世の中は裏が面白い。
 ・人間の感情や意思は、裏で保たれている。頭が良いのを現すには、裏と表を
  いったりきたりすること。(表を明確にすることは学校的)
 ・自分の中に表と裏をつくっていく。まずそこからである。
 ・チェーホフの作品は、日本人の表で考えると、別のことになってしまう。
 ・見えている表から、オーレニカを見ようとしても、裏は読めない。
  (裏の頭を持つ)
 ・母性本能(生殖本能)は、かわいい女の本質である。
 ◎台本に書かれた裏から本質を読み取ること。そこで芝居がようやくできるよう
  になる。
 ◎裏という名の修練を深めていきましょう。

◆本日の磯貝語録
 ・裏の裏は表   
 ・芝居心とは Treasure hunter (トレジャーハンター→隠されたものをみつける)
  だ。
 ・表現者は意地が悪いもんだ!!

◆本日の感想
 裏をかぎつける、見付け出す力を正しく身につけるのは結構大変なことですね。
 習得できたら、もっとタフな人になりそうだ。全てのものに裏がある。人間も
 シカリ。だから面白い! 大切なのは、バランス感覚ですね…

俳優発声(6/24)                      《ことば系》

6月24日(火)俳優発声

講座テーマ「磯貝メソッド呼吸法7種」

 西本講師
 ・歩行 稽古場の端から端までを往復する
 ・ストレッチ
   アキレス腱、ひざ、股関節、伸ばす、緩める
 ・スタートダッシュ
   クラウチングスタートの飛び出し(重心を落とす)
   眉間で行き先を見て捉える
   手に重心を移し、後ろ足でける。
 磯貝塾長チェック
  Aさん:手の振り方、ひじと肩、手は太ももの横を通る
      丹田がななめ前に引っ張られる
  Bさん:足が少し開いてしまう。
  手の振り方、肘の向き(外側)  ひざとの連動、下半身が手を振らせる
  
  演ずる:下半身の意識があり、下半身がする、させられる。
      壁を使って肩入れ

[2] 「呼吸ささえ法」復習
  西本講師による実演
 (1)「鼠頚部呼吸」
   入れるときに吐く。鼻ですって口から吐く。
   自分がわかっているのか、どれだけできるのかをわかる(実感する)
   ・理解度により分け、個別指導(磯貝塾長、西本講師)
   ・個性は伸ばさないが資質を掘り起こす
  ◎"下"といわれたらどこが下なのか、"前"といわれたらどこが前なのか
   分かり、体感できることが重要
 (2)「丹田呼吸」
   出すときに吸い込む。各自練習
   ・呼吸が変わらなければ声は同じ→精神状態も同じ
   ・芝居は自分の日常をするのではない。役の日常をつくり観せる
   Aさん:少し猫背気味。前へ上体を倒すこと

   体をほぐして回復運動

 30秒パフォーマンス
  テーマ:手のパフォーマンス  1人ずつ

 次回は「胸郭呼吸」「背面呼吸」

◆本日の磯貝語録
 ◎演ずる:下半身の意識により"下半身がする""下半身にさせられる"
 ◎芸の基礎訓練とは、表向きの個性を伸ばすことでなく、内にうずもれている
  資質を目覚めさせ、引き出す作業である。

◆本日の感想
 今日は4種の呼吸法の復習でしたが、まだなかなかできないので、身につくま
 でがんばってゆこうと思いました。陸上競技の走りやスタートの型や動きの練
 習には戸惑ったが、演じることと同じだと思いました。楽しかった。

歌発声(6/21)                          《音楽系》

6月21日(土)歌発声

講座テーマ「リズム振りづくり(リズム楽器を使い)」

[1]発声練習

<テキスト1a>「Pa(パ)」
<テキスト1b>「Pe(ペ)」
<テキスト1c>「Pi(ピ)」(少し軽めに)
<テキスト1b>「La(ラ)」(早めに)舌先を使って

 ※両鼻に息を流す。(舌先下の歯につけて、前。舌は楽に。)
 ・眉間のあたりまで、鼻の骨響かせる。
  横に広がらないで、三角のところで。
 ・低くなってくると、胸の響きが加わる。

[2]テキスト歌唱
<♪証城寺の狸囃子>
①楽器を使ってリズム打ち(2組二種のリズム)
 Aグループ (ピアノ伴奏の)下の段
 Bグループ (ピアノ伴奏の)上の段
 ・8分音符=1打/4分音符、2分音符=連続してジャカジャカ/
  16分音符刻み(休符も含めて)1拍分=連続してジャカジャカ/
  「ポンポコポンノポン」=リズム通り打つ。
②今打ったリズムを(楽器持たず)打ながら歌う。(③の準備)
③楽器打ながら歌う。
④AとB一人ずつペアになって。
 ※「つきよに」・・・早くならないように。Bの人特に気をつける。
 ★一人の人間が2つのことをやるのは難しい。
  足のリズムが無くなると辛くなる。床にリズムを。

<♪上を向いて歩こう>
 楽器を使ってリズム打ち
 【基本】
  Aグループ 2と4拍を2つずつ刻む(4拍は半分だけ)● トオ● ト・
  Bグループ 1と3拍を頭打ち            1 ● 2 ●
 【共通】 
   あーる「こうーーー」
   こぼれない「ようーーに」 4つ打ち
  ※3番、口笛の後、「おもいだす」から楽器なし。(次の「上を向いて」から入れ
   る。)

<♪若葉>(歌唱のみ)
<♪サンタルチア>(Bグループ:イタリア語)全員で。
 ・首の後ろあたりを反るように(慣れない言葉で段々前傾になって辛くなったら)。
 ・言葉の準備 (SurのS)
 ※1)鼻三角の中へ入れ込む(なるべくまっすぐが良い。)
    この幅のまま前方へ。

<♪若葉>
 ※1)の歌い方で歌唱。

 楽器を使って歌う。

<♪上を向いて歩こう>
<♪証城寺の狸囃子>
 ※早くなっていかないように。

<注>手打ちのリズム楽器でも足と床のリズムが立っていないと、
   生きた律動性が弱くなる。特に裏のリズムが重たくなる。

◆本日の磯貝語録
 「楽器をやる」「歌を歌う」 1人の人間が2つのことを
 同時に遣るのは楽なことではない。

◆本日の感想
 歌いながら、決められたリズムを打つ…小学校の頃を思い出しました。
 しかし、こんなに難しいものとは思いませんでした。それを楽しいと感じる私は
 音楽の甘い罠にかかっているのでしょうか? サンタルチアが歌えて大変うれ
 しかったです。

リーディング・発声(6/20)                      《ことば系》

6月20日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発語②」

[Ⅰ]フリーストレッチ

[Ⅱ]声の種類と声作り
朗読の声の種類
 ①実声 生活実声、普段の声、幅が狭い
 ②息声 Whisper、実声まじり、うがい有声・無声
 ③裏声 虚の世界、宗教曲、神様に届く声
 (ファルセット)  ↳歌の基本、自分の「実」が少し混ざる
 ・散文と古典を並列して読んでいる。
  テキストへの向かい方などをやってきたが、改めて“声”にもどる。

[Ⅲ]テキスト演習
(1)怪談「お山へいこう」は軍隊隆盛のとき、のどをしめて抑揚を少なくする話し
 方であった。
 意味伝達優先、ふり幅が少ない、抑揚をつけると「おかしい」
 母音がひびくときに感情を感じるが、抑揚をつけないのがいいという「社会的
 風潮」
 「お山」は会話が少なくワンパターン、刺激が多い方がおもしろい cf.今の銭湯
 淡々とでなく、TV、ラジオのようでなく、あまり変でないもの
 落語、講談、謡い、新内ほか伝統芸能の安心感=耳になじみがある、保守的
 音楽のように素っ頓狂な声は出さないのが朗読
 息声でよくきこえないと観客は注意を払う(か、聞くのをやめる)
 息声はたいへん、裏声は楽だが飽きる。実声で疲れると飽きる

 試演会
 「お山」P.95「ふしぎなお話~」からおわりまで「~夫人談より」
                    ↓
                   声の凸凹、陰影をつける
(2)「方丈記」1と3-24←流し読み

 ・息声で読んでみる。上あごのうがいするところ。その前に実声で

(Aさん)地の中にも台詞がある。自分と本だけの関係から観客を含めた関係をつ
     くる。
 鏑木さんの奥さん談=会話、しゃべり、相手がいる⇔独話
            語りしゃべり、伝える    読みしゃべり
            語りの実感、わからせる   ひけている、ひいている

(Bさん)疲れと飽き、観客を具体的に意識をすると保ちやすい
 意志を投げて、渡してしまうと楽になる。コミュニケートする
 文の長さと集中の配分、終わりが悪いとだめ
 終わりが付け足しで読みにくいものをうまく読めるようにする
 「お山へ行く」ことの意味をあらわしてほしい。「まつられない神様」無縁仏
 子供の台詞、花を持ってくる、消える、ありうる非現実

 声を変えて次元を変える。実世界と非現実世界を往き来する
 息声―軟口蓋と硬口蓋の境目の息を硬口蓋で転がす。
 ときどき実声をまぜる、前に出す、歯をたくさん使う
 実声よりも声がかれやすいのでときどき実声を入れる
 腹で支える、実声に半分入れると揺れができてくる―話芸
 息だけにすると目眩がする、とにかく前に息を出す
 息の凸凹をつくる、立体感ができる、パワーがつく、遠くに届ける、ひと息読み
 する、スピード感
 技術は技術としてやる、その人を潰さない
 素材を磨く、その人のおもしろさを残す

 最後に方丈記1を息声、実声まじりで読む、声半分、息半分

◆本日の磯貝語録
 ・息の凸凹をつくる。感覚と術
 ・日常生活で使っていることを磨いて技芸にする

歌テーマ別(6/19)                       《音楽系》

6月19日(木)歌テーマ別

講座テーマ「ノドあけと頭声 テキストを歌う」

[Ⅰ]ストレッチ(各自及び全員で)

[Ⅱ]発声練習
 [na] 舌の先を使って
 [nane] 胸にも響き
①1a [nane] 音が移動してもノドをかえない。
②1b [nina] niとnaの幅を一緒にする。口角を意識する。
    )みぞおちからノド、顎、鼻、おでこまでのラインを手で触り、確認する。
    )ペアになって背骨から首、頭をたたく。
     )と)を意識する。
③1c [ra]
 ・2分音符の隠れている3拍目を意識して歌う。
 ・みぞおちからへそとそこに対応する背中側を3拍目でのばす。
 ・踵に重心がかかる人は、ノドに力が入ってしまうので、拇指球にのせる。
 ・坐骨を確認する。
④2a [ma] 顎を使わずに、唇の真ん中だけで[m]をつくる。鼻をあける。

 息をとめる…横隔膜でとめる、声帯でとめる、鼻と口を同時に切る。
         しかしこれらは歌では使わない
 音をとめる…声帯をあける。そのときに鼻をあけると自然に息が入る。切る時
         に上向きに切る。 

⑤2b [na] 声帯の位置は喉仏のすぐ下にある。
       舌骨の位置を確認 ブレスの時に舌骨の中心に向ってすこし緊張
       させ、舌を細くして空に浮かせると喉がさがる。
⑥2c [no] 階名で歌えるようにくせをつける

[Ⅲ]テキストを歌う
①”Ombra mai fu”
 <トリルの歌い方>
  tr…トリル このジャンルではトリルは上から降りてくる。
    )階名で練習し、レレド(tr)ドシ ドシ ドド "ドシ"を増やしていく
    )歌詞をつけて練習する
      声帯自体を動かす奏法ではなく、声帯以外の外部でする。

 1)低声(Ddur) 全曲
 ・母音で歌う 響きをかえない
 ・歌詞をつけて歌う。
 2)中声(Esdur) 23小節目~34小節目まで
 ・浮かせないようにするために音楽が固まっている。
 ・前の小節の3拍目で音楽的エネルギーをためて開けながら次の1拍目に
  向けて流す。
 ・上昇の後、音符の裏側を歌う。跳躍の後、早く息を回す。

②「霧と話した」(高声)
 1)母音で歌う [a]でくずれやすい、[i]で開きやすいので注意する。
 2)歌詞をつけて歌う 子音がつくと遅くなるので注意。
  ・fの高音の準備は、7小節前の曲が変わるところから始まっている。高音で
   上がっていたのでは遅い。
  ・pは口の中でやらない。外でやる。

③”Ombra mai fu” 34小節目~最後まで
 高声(Gdur)
 ・ハミングで歌う 鼻のハミングと口の鳴る違いを分かる。
 ・歌詞をつけて歌う 高い音は肩甲骨のあたりで支える。

◆本日の感想
 高声がつまっている感じだったが、舌を上顎につけてのハミング発声で少し
 出やすくなった。

歌・演奏(6/19)                          《音楽系》

6月19日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古」

[1]各自ストレッチ(15分間)

[2]ステージの使い方
☆舞台に立った時の注意
 基本的に上目遣い。目線は正面より少し上。視界の中に床も見えるようには
 するが見てはいけない。

 常にオケピの指揮者が視界に入っていること。又、指揮者にそれが伝わって
 いること

<Lesson>複眼
①真ん中から視線を動かさず(意識は真ん中に置いたまま)視界を広げる。
②複眼を意識しながら前進。正面向いたままbackする。
③客席に顔を向けたまま舞台を斜めに移動する。首を傾げないように。

 ・アジリタとは空間を意識することから始まる。
 ・舞台に立ったら極力瞬きをしない。
 ・舞台上を歩く時、必ず内足から踏み出す。
 ・一歩目踏み出すとき、腕は少し遠慮して控えめに振る。二歩目の時大きく
  振る。⇒客席側の手の振りは小さく、舞台側の手は大きく振られ美しく
  見える。

<Lesson>遠くの一点を指で指す
 体を少し開くようにして、全身を使って指し示す。目や指だけでやらない。

 ・「私の実感と観ている人の実感は違う」のだということをつかむこと

[3]「セヴィリアの理髪師」より
①リンドーロに宛てた手紙―各自が考えてきた手紙の文面を発表
 ・直接的に歌に影響を与えているものではないが、間接的に多大な影響を
  与えている。
 ・与えられた役のような人物が実際にいるな、と実感できるか、又、自分の
  中に似た部分を見つけることができるか。

<Lesson>他の人が書いた手紙をロジーナとして読む
 ・ラブレターは自分の思いを書いたものなので読み終わっても自分の中に残
  るものがあるはず。
 ・この手紙を書き終えて、想いが高まって歌に繋がっていく。

 ・自分の中に起こる感情を他人の言葉で表現するからこそ客観的になれる。
 ・オペラをする時、ひとつは客席のために体の演技が必要。もう一つは、心
  の演技が必要になる。
◎心は動くもの。その心の動きは言葉になって現れ、体に現れる。

②実演練習
 ・自分の設定するキャラクターを様々に変えていけるようにならないとオペラ
  はできない。
 ・書いた手紙の内容が変わればキャラクターも変わる。
 ・自分の中に思いを溜めてはいけない。自分の外側(前側)に作る。
 ・前奏を聞いている間、口を閉じて息を止めてはいけない。すぐ歌いだせる
  ように口はうっすら開けておく。口にも表情を作ること。実際に言葉を吐か
  なくても、口に表情があればそこには言葉があり、それは表現である。
  口の表情=舌の表情
 ・歌いだしが“P”になっているが内向する“P”ではなく外に表出した“P”に
  すること。
 ・体の演技は胴体部分でする。手や指先は心の演技に繋がる。
 ・音のキレの長さが感情の長さ。自分の感情ではなく指揮者の決めた長さに
  感情をあわせていかなければいけない。
 ・間奏部分では次の歌に繋がる芝居をしなければいけない。
 ・音楽を聴きながら起こしていくのは下手な人。先行して起こしていかなけれ
  ばいけない。
 ・3連音符のところにロジーナのシャープさ、機知に富んだところ、頭のよさが
  表現されている。こういうところをなんとなくやらない。
 ・「Io sono docile」のあとに入る伴奏の16分音符は何を意味しているか
 ・伴奏の音楽がどんどん変化している⇒ロジーナの心も変化している。
  音楽の動きと心の動きを一致させていく。
 ・16分音符が続く伴奏のあたりからだんだんロジーナが本性をあらわして自
  信を出していく。“自分のこの考えで上手くいく”という自信。

 ・動く時に内容の伴った動きをすること。なんとなくうごかない。
  止まる、と決めたら内容を持って止まる。
  浮いてしまうと上半身だけでやろうとするので足が動かなくなってしまう。

◆本日の磯貝語録
 自分のものは客観的に、他人のものは主観的にできるようになりたい。
 オペラをする時は気が利きすぎないこと。音楽が指示してくれる、やってく
 れる。

◆本日の感想
 “舞台上の歩きは内足から”が茶の湯と同じだというのが面白いと思った。
 宿題でロジーナの手紙を気を入れて作ってきた。なのに、他の人の書いた
 手紙の方が読みやすかったのは意外だった。

俳優ことば(6/18)                        《ことば系》

6月18日(水)俳優ことば

講座テーマ「語、文、文意-文を汲み取るということ」

〔1〕磯貝塾長によるストレッチ
   下半身を緩めるストレッチ
 ◎芸事は、先があるからやっていける。現世があるんだから、前世や来世があ
  る。直線でなくても、繋がっているもの。

〔2〕テキスト チェーホフ“かわいい女”を読む-「文を汲み取る」
 ◎オーレニカという人物は、過去、現在、未来があり、生きている。
 ◎「かわいい」の概念が、ロシア人と日本人とでは違う。
 ◎テキストを読みながら、彼女(オーレニカ)に入ってしまったら、読まされて
  しまっている。自分を殺して“客観的に読む”ことで、チェーホフの世界は違っ
  て見える。チェーホフの作品は、いろいろな読み方ができる。
 ◎書いてあることをリアリスティックに出すことだけが、本を読むことではない。
 ◎頭の回転の仕方をそれぞれのキャラクターによって、書き分けることが出来
  るのがチェーホフの凄さ。
 →◎本を読む時にいくつもの視点を持てることが大切!!
 ◎人間の精神の奥行きを読み取ること。
 ◎表現者として読むなら、書いてあることをそのままに読んだだけでは、ダメで
  ある。言葉は概念なのだから、いろいろに読める。それを決めるのが音であり
  声である。
 ◎文字からの表現は、変わらない。音声によって変わる。
 ◎声や言葉から、実体をつかみ、表現するのだから、いろいろな表現があって
  いい。芝居の答えはいくつもある。
 ◎本を読む時は、言葉の実体からとらえること。そのために先ず、自分の実体
  をとらえること。
 ◎身体反応の次に心がある。読んで心を先につかもうとしても、できない。
  二重構造で読むこと。
 ◎書いてある事を、そのまま読まない。自分を引き離して読むには、一語一語
  を大切にすること。半分で読むこと。
 ◎芝居を材料として、自分をやるんじゃない!!
 ◎自分を切り離すことをするために自己感情(実感)を知ること。

◆本日の磯貝語録
 人の心はゆれているもの。

◆本日の感想
 私は物語を読む時、自己感情移入や同化して読むことしかできない。客観的
 に読むことで、そのものをつかむ事を学んだが、面白そうだ。色々な視点やギ
 アを変えられたら様々な解釈が出来そうだ。むずかしそうだが大人の術だ!!

俳優発声(6/17)                      《ことば系》

6月17日(火)俳優発声

講座テーマ「胸部背面呼吸 演習」

[Ⅰ] ストレッチング(西本講師)
 ・股割り バウンスをしながら股関節を伸ばす。重心を落とす
  "とめない、ためない、とじない"
 ・三点倒立

[Ⅱ]背面呼吸の復習
 ・肩甲骨をほぐす(二人組)
 ・背面を使って息を入れる(胸郭を前後に広げるように)
 ・背面呼吸(一人ずつ、まわってチェック)
 ・裏声について やりやすい呼吸法が背面呼吸

 ・世界の地域音声の違いは文化の違い(宗教、言語)が重要要因。
 ・音声は価値観多様化させる。
 ・磯貝メソッドの発声は、呼吸を変化させて保持する事で息を流す。
  笛を固定して声帯の伸縮を使って息でコントロールする。

 ◎呼吸を変えれば息が変わる。息が変われば声が変わる(磯貝メソッド)
 ◎調音と響きを分離して考える(磯貝メソッド)
  体の支えのポジションを変えればおのずと声も変わる

<エクササイズ>
 1)胸郭を左右に開き、保持したまま息を吐く。
 2)肩甲骨を開いて息を入れ、保持したまま吐く。
  (この方法だと、たくさんの息が入らないがコントロール可)
  ・空気を入れすぎない、出しすぎない、細く穏やかな息で口の前に
   吐きにくい呼吸となる。
  ・口は横に開かない。たて口にする。
  ・自分の体に覚えさせること。自分の体で立証しようとすること。

 30秒スピーチ
  テーマ「紫陽花の花が咲きました」

 ・大人のしゃべりにしていきたい。
 ・物事の考え方を洗練させていく。
 ・自分の感覚をいかに人に伝えるか。思いを伝わる言語に。
 ・客観的なことをどれだけ正確に言葉で伝える。

◆本日の磯貝語録
 口喋りの日本人の声質(巾)を豊かにするために、背面保持の声は重要な武
 器になる。

伝わる声とことば(6/14)                     《共通系》

6月14日(土)伝わる声とことば

構座テーマ「伝えることば」

〔1〕ストレッチ(西本助手)
①股割り(首も回転)
②首回り
③ジャンプ
④肩
⑤アクビ
⑥口唇をふるわせる(口角を指で止めて息を吐く)
  無声ではなく“ウ”有声で出してみる。
          ↓
 ≪応用≫唇をふるわせながら吸った息を長く吐き続ける
⑦あごを開ける(耳の下にあるアゴ関節の意識)→少し指が入るくらい
   ↓
 あごを左右に動かす→前後に動かす
⑧舌をふるわせる。(有声音“ウ”)で呼吸を吐き続ける。

〔2〕構音練習-オトガイのささえと拗音
①ヤ音の口の形のかまえをつくり、1語づつ発音
 テキスト=Gya,Zya,Dya,Bya,Mya,Rya,Mya,Lya
◎言葉に必要なもの
    )明瞭度(i,e,a,o,uがしっかりと分離しているのか?)
    )経済性(ムダ・ロスの少ないこと)
  )伝達度―響き(言葉の機能)

②オトガイを締めて「ja」(ヤ)「ju」(ユ)「jo」(ヨ)の発音練習
 ・脳には左脳と右脳がある。身体は相対感が強い。
 ・音の立体感(空間的)意識できるのは左右があるから。
 ・下顎左右を中心に向けてしぼる様に締めてささえる。
 ・オトガイ舌筋:オトガイ筋による構え
 ・オトガイ舌筋を締める事で喉が開く。
 ・左右感やオトガイの締りがないと音がはっきりしない。(あいまいな発音に
  なる)
 ◎Gyaは短く1音節でギャと発音する。yaがゆるいと鮮明音にならない
 ・日本語の“音”は未発達である。(これからである)
   “わぁ~~”→情動語(意味として捉えている)意味ではなく、音の実感

〔3〕文章読み
 Public Speaking(自分の音の左右を意識:立体感)
   <左右のオトガイを締めて>
 ・聞く人間にメッセージとして届ける。
 ・右人間と左人間は同時進行で音を作ります。
 ・相手に受け取れるように言葉を伝える。
 ◎言葉音声はことばの意味性と情意性をそなえ持つ
 ・いい音声は思考(インテリジェンス)がある。音そのものが意味をつくる。
 ・文字言語には書道という意味情報以外の美感や律動感や立体感などを
  こめた規範を持つ。しかし声言語では音声規範を持ちたがらない。
 ・National Identity(音声言語としての)を声でつくる必要がある。
 ・音声グレードの高いもの…Public Speaking
 ・音声のおかげで自身を育て上げる
 ・動物(生物)的な音の実感―気分がよい 解放された

◆本日の磯貝語録
 言語には私言語(日常生活言語)と社会言語(公共言語)と表現言語があり、
 各々異なった音声表出を行っている。

◆本日の感想
 オトガイで支え口唇と舌でさばいて発声していく。その際、左と右で立体的に
 音を作って行っていく技術を学んだ。この方法で発語すると、みちがえる程の
 声の変化がみられ驚きました。

話し方診断(6/13)                      《共通系》

6月13日(金)話し方診断

講座テーマ『文章づくり演習』

日常人は、台本なしにその場で言葉を考え、文をつくり喋っています。
話しにも文にも、ある法則や習慣があり、それを理解しないと、一人よがりなものに
なります。先ず、あるテーマを自分なりの文章にしてみる事からはじめます。

文章づくり演習
[1]5W1H
 各自1文をつくり、一人ずつ前に出て発表。
 発表したものに対しての感想を聞き手一人ずつ発言する。

[2]5W1Hの部、説明文、セリフ文の3つを各自作成。
 一人ずつ発表。[1]と同様に意見を述べ合う。
 説明文は5W1Hがしっかりしている。わかりやすい。理解しやすい。
 セリフ文は主語がなくなる。あいまいになる。

[3]①「日本人が富士山を好きなわけは!」※思いを広げず焦点を絞り込む。
 Aさん:みな日本人は富士山が好きです。様々な理由。
 Bさん:昔からの
 Cさん:信仰の対象。
 Dさん:理由、登るといい景色だから。(1文のみ)

②「そうめんのうまい季節になりました」※自由に思いを広げ
 Bさん:実感、体験を主に
 Cさん:イキを感じられる。スーッと食べられる。
 Dさん:のどごしが良い。作り方。
 Aさん:そうめんは良い、一般論。(後半)私は好きじゃない。食べた気がしない
     から。

 ①②とも各自10分で作成し発表。感想、意見を述べ合う。

◆本日の磯貝語録
 文を育てることは、自分の思いや考えを育てることになる。

俳優表現実践(6/12)                      《ことば系》

6月12日(木)俳優表現実践

講座テーマ「今昔物語集③」

[1]ウォームアップ
 ・真ん中の意識を常に持って何でもやる(中心感覚)
 ・あまりいろいろなことを気にするとのびない

 ・とめないためないとじない
  足首と膝から全身を動かす
  =足の裏のいろいろなところに重心を移動することが端緒
  膝を折って低いところでやる
  どこもかためない
 ・あごをたてにひらいて口でなく喉を鳴らす(喉をひらく)

[2]今昔物語よみ
 ②巻四の第六話「天竺の-」おさらい

 ⑤巻二十八の第一話「近衛の舎人ども稲荷詣して、重方、女にあふこと」

(1)今昔を読むと
 ・しゃべってる言葉が漢文、仏教用語でむずかしい
 ・女はこわいというより男が阿呆
  仏教では女は産み、継ぐ性。男は戦い、殺される性(地獄行き)
  どうしようもない男を救済するための修行
  男は殺せる場がなくなると強がりを言うしかなくなる。
  女はいつも強い。
 ・仏教思想は虚無思想 生きることは死ぬため 死んだらまた生きよの輪廻
 ・地上では一期一会だが、輪廻転生することで止まることがない
 ・それぞれの生死観はどのようなものか?仏+聖書?
 ・応仁の乱まで社会が定まっていない「この世」と「あの世」の境が曖昧
  本質がとびだしてしまっているものがある。あらわになっている原始鉱脈
 ・「源氏物語」は色を使って滅びと生の綾を光源氏で追求した。
  女は男を見下して生きる様を男側から見えないように表している。
 ・生きていることの儚さ、危うさ → 鴨長明「方丈記」
 ・その時代の倫理観は? ⇔ キリスト教の博愛・平等主義は?
  現在は両者を共用した二重性に生きている
 ・芝居として読む。音を作る。空間をリアルに感じる
 ・その当時ありえたことを自分の無駄をそぎ落として(既成概念)
  作品の中に何があるかを探すと  → 「般若心経」がみえる

(2)「今昔の教える生死感」
 ・人間の野蛮さはなくならない。 民主主義、自由、・・・通り魔
  生きることの理念
 ・少しずつ変わりながら途絶えずにつながっていく仏教思想
  空になって無になる
 ・キリスト教、現世を愛としてすごし、天国へ行く
 ・登場人物の現世だけ考えても面白くない
  「生きている」ことを中心に考えると限界がある
  現代のものさしで見てもしようがない(分りにくい、表層理解)
 ・「死ぬ」おかげで「生きていられる」と考えられるか
  終わりがあるから今がある

<実感・感想披露>
 ・生きている実感もいつもないし死ぬ実感はもっとない。
 ・今は「生きている」ことしかしていない。
 ・死が身近にあったから、生きている実感は昔はもっとあったろう!
 ・身体が動くと「生きている」動かなくなると「死」に向かっている
 ・自分は自分で他人は社会動物
 ◎生死観を感じるのに古典をよむ
 ・生き物として生きている実感は少ない(内面的なこと)
  社会的に生きていかなければいけないと強く思う
  上の2つにはちがいがある

(3)「今昔物語から観えるもの」
 ・社会的な死でなく生物的な生き死にが書いてある
 ・社会的なこととはまったく関係ない死生観は「死」が前提にある 「仏と私」 

 何回も殺され何回も生かされている(仏教哲学) cf.「往生要集」地獄ばっかり
           ↕
 生きることが保証されている社会の中での死生観(キリスト教的民主主義)

 ◎「死」が教えてくれる「生」の哲学をもとに今昔物語はある
  ただ物語としてみるとたいしておもしろくない
  地獄の物語かもしれない
  生きていることは本当にいいことなのか?

 ◎「社会」をぬきにして生や死を考えてみませんか?

 今の物語ではない。社会的に今とちがう。社会をぬいた生死観もちがう。
 生きることと死ぬことを念頭に読み手の居所にするのはどうか?

◆本日の磯貝語録
 "社会" をぬきにして生や死を考えてみませんか?
 生死の見えない文学は、薄く軽い。それも又死ぬるもの・・・。

◆本日の感想
 未だ未だ自分のわかる範囲で、出来る範囲でしか表現していない、
 してしまう事を痛感、言われれば(理解出来る)わかるのだが、
 言われなければ分らない事がはがゆい。未熟感が強い。

歌・演奏(6/12)                          《音楽系》

6月12日(木)歌・演奏

講座テーマ「立ち稽古/セヴィリアの理髪師(ロジーナのアリア)」

[1]各自ストレッチ(20分間)

[2]課題曲練習
①歌唱練習(全員)

②講義「オペラアリアを演じる」とは
 ・オペラとは『劇(ドラマ)』である。
 ・つもり芝居になってはいけない。自分の内面にため込まない。かといって
  吐き出すものでもない。自己実現ではなく表現するにはどうしたらいいか?
 ・音が出来ていて言葉が分かっている、という前提の元に表現(=伝える)まで
  高めることが今回のテーマ。
 ・オペラアリアを歌いたいならば、物語に興味を持つこと。その役が何を考え
  ているかに興味を持つこと。
◎“何を考えているか”が表現の原因になる。
 ・今その言葉を言いながら、頭では次のことを考えていること。
 Q:ロジーナの邸はどうなっているか
 ―部屋の位置・ドアの位置・家具の配置など具体的に決める。
 ・誰がどこにいてどのような邪魔をしてくるのか。声の飛んでくる方向など。
  つもりではなく、はっきりと決める。作る。

<Lesson>ト書きを参考に舞台の配置を決める。
 場は:4つのドアがある。ドアの先には各々部屋
 どこで:ロジーナの部屋は2階
 何を:ロジーナは手紙を書いていた。
  Q:前奏の間ロジーナはこの部屋で何をするか?
   ―前奏の間のストーリーを作れていないと実際に動くことはできない
  Q:手紙には何が書いてあるのか(具体的につくる)
   ⇒次回までに実際に恋文を書いてくること!このシーンのキーポイント。
  Q:伯爵に対して恋心を抱いたのはいつ、何がきっかけか?

 ・人に決めてもらったものでやるとつもりになりやすい。自分で考える。
 ・オペラアリアを熱唱するには筋道立ててそのことを深く考えられる能力が
  必要。
 ・歌っているのは全部「関係」。「関係」には方向がある。そして心がついて
  くる。それをいかに外にもわかるように伝えていくか。

③立ち稽古(各々自分の決めた設定で)
 ・導入部分を歌いすぎると後つなげることができない。もっとしゃべる。
 ・導入部分とアリエッタの部分がある。アリエッタの部分のテーマは何か
  →リンドーロをものにするぞ!という決意
◎感情の違いを休符や拍の取り方の違いで表現する。そのため、どのような
 内容をどのような精神で歌うのか決めないと歌い方もかわってくる。
 ・書いてあることを追いかけるだけでは演じるためのエネルギーにはならない。
 ・Moderatoの間奏に入って8小節目から9小節目で曲調がかわる。明確に何
  かが起こっている。何が起きたのか。なんとなくやらない。決める。
◎自分がやっているつもりでも外にそのように見えていないものは出来ていな
 いと理解すること→表現の原則

◆本日の磯貝語録
 言葉の裏で何を考えているかに興味を持つ。それが表現の原因になる。

◆本日の感想
 オペラは楽しいが深い人間模様だ。それを自分の中に充分に息が流れ響く。
 思い方が遅いと外にはわからない。声を出し動いて何を思い何を考えてい
 るかを外に示す。それを音楽で・・・・・・。

俳優ことば(6/11)                        《ことば系》

6月11日(水)俳優ことば

講座テーマ「語と文:感覚語と身体表出」

〔1〕感覚語の身体感(反)応と身体表出をとらえ、表現に結びつける。
   ↓     ↓         ↓          ↓ 
  ①知覚   ②         ③      ④情態、うごき、声、ことば、表情

 〈表現への流れ〉 ①→②→③→④

 ◎私達は、文章で書かれた事象を、身体表出できなければならない。
 ◎今までは、体の知覚化-表現化を習ってきた。次のステップは、心の知覚
  化をすること。知覚化=言葉におきかえたものを表出する。 
 ◎感応すると表現になる!! (やり残さないで、やりあげることで。表現として伝
  わる。)そのための回路を作ることが訓練です。
 ◎表出する時は、全身でやること。(頭で制御しすぎない。)
 ◎表現は外側に出すこと!! そのため自己身体を知り、体表から外に放出する。
  (内側にいれたら、伝わらない。これは内向感応)
 ◎他人の身体を触る時も、自分の体を実感しながら触ること。
 ◎自分の特性を生かしたウォーミングアップをつくること。

〔2〕感覚器官の表現のためのウォーミングアップ
 ①足の裏、足の知覚をおろす→足踏み、マッサージ
 ②手首を摩擦したり、背中やお尻をはたく。

〔3〕演習:言われた感覚語のその状態をつくる(テキストより)
 例:「嗅ぎまわる」「聞きにくい」「うるさい」「ほっぺたがおちる」
   「くすぐったい」「目をとじる、目をあける」「よだれがたれる」

 ◎感覚言語をやるのと、同じ言語でも情動言語をやっている時では、表現が
  違う。
 ◎言葉がきちっと分かっていないと表現はできない。
  アバウトにやると、くさい表現になる。不自然。
 ◎日常は、観念的だから、俳優として表現するためには、その日常を皮膚感
  覚でとらえて表出し直すこと。
 ◎原因を探さないで、身体反応で感覚をとらえる。
 ◎表現はまず分かることをバン!!と身体で出すこと。
 ◎頭で分かったことをすぐに身体におとして、表出する。緻密にとらえる感覚
  を日頃から養うこと。
 ◎キチッと受けることで、綿密差が出てくる。
 ◎人間は訓練すれば、微細、繊細ができる!! 生(なま)ってのは、本物を求め
  た時に欲しくなる。
 ◎生(なま)の生命こそ生命!! 生きた命こそ本物、ニセ物は生でない。
 ◎今の状態が〔1〕のどの段階かを認識してみる。瞬間①→②→③を正確に
  行い、その上で、様々な条件付け(例:キャラクター、文脈、状況)による表現
  を行う。
 ◎VASCで求める表現は、ハッタリやコケオドしでなく、かつ単なる雑々とした
  日常の反復でなく、よく訓練され、緻密で、微細で、エネルギーの高い、
  生(ナマ)の生命を、声とことばで表現する事である。

◆本日の磯貝語録
 ・頭よりも身体の方が、賢いんだ(体脳に聞け!)
 ・雑では、芸は育たない。

◆本日の感想
 普段、耳にしたり、口にしている言葉でも、いざ「やれ」と言われるとできないも
 のだと実感しました。先ずは、言葉の正確な意味を知るべきですね。毎日をム
 ダに生きているのではなく、自分の動き、その感覚、それぞれがどの言葉が一
 番合っているか考えてみたいと思いました。面白い!

俳優発声(6/10)                      《ことば系》

6月10日(火)俳優発声

講座テーマ「胸郭運動と保持」

[1] ストレッチ(西本講師)
 肩周り、主に肩甲骨を緩める
 肩を回すことと肩甲骨を回すことの違い
 逆の四つんばいになって歩行
 四つんばいになり肩甲骨を開く(手は広めにつく)
 肩入れ、股割りの姿勢(行っている時に丹田に呼吸が落ちると良い)
 重心を降ろす

[2] 背面呼吸(磯貝塾長)
 背面支持―肋間筋呼吸の変形である。胸郭を左右でなく前後に開く。
 ・声帯の使い方で出す音を変えるということ。そのために呼吸は変わる。
 ◎高い声を出したかったら背中を使え!

◆本日の磯貝語録
 高い声を出したかったら背中を使え
 呼吸が変われば息が変わる。息が変われば声が変わる。

声・ことば表現テーマ別(6/8)                  《ことば系》

6月8日(日)声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「ゲーテ 『ファウスト』」
[Ⅰ] 塾生研究発表
 (1) ゲーテについて(資料参照) 安藤敏彦
 (2) 「ファウスト」について(資料参照) 蔭山祐次

[Ⅱ] 発声(同調共鳴法)(磯貝塾長)
ピアノを使って
① 地声;喉を下げる、鎖骨の辺りに手を当てて、ピアノにあわせて「アー」
 ・ノドが落ちた鎖骨のあたりと、鳩尾との間、半分あたりのところを響かせる。
 ・一人ずつ音をチェックし、2グループに分ける(A;口鳴り B;アンダーコード
 の胸声)
 ・Aグループは、ノド下げ、ノドあけで響きをみつける。
 ・全員で響きを感じあう。うまくいくと腰、背骨のあたりも響く。
  出している震動が同調しあってくる→似たような笛、違う笛とやることでよりよ
  い笛になる。
         ↓
  震動を体験する(自己と他人の体震動)→よりよい笛へ
  震動を同調することで音をつくる→声自身が自分の意識や感情をつくり出す。

 胸声;震幅を広くする、低い声の響き。cf.チベットのラマ僧の声
      女性は子宮、男性は膀胱を使って。とめない、ためない、とじないで
      発声する。
・口を結んで、自分の響きを減らしていく。自分の周りの空気が震動している感
 じを捉える。
 (ハミング。m-で)
 鼻、おでこ、こめかみ、後頭部、全部を使って

◎震動が共和できる
 ・響きのなかでやれば、響きのなかに入ってきてくれる→話芸としては高等。
 ・音としてとらえていくこと(音を使って意味をやろうとしていること。)
 ・音を震動でとらえる←→音を言葉としてとらえる。(セリフ)
              ↓
    両方を近づけるとよりよいものになっていく。
②音階で、息と共鳴共震練習
 ・響きだけでやる。口うたいは×。ノドをあけて、奥歯より後ろ。
 ・近づいて半円を作り、隣の人の震動を感じる。
 ・うたわない、震動で。息を流して。周りの空気を振動させる。部屋のなかを鳴
  らす。
 →1メートルくらい隣の人と離れて、空間を鳴らす。
 →更に広がって、横・上・後ろなどに響きを。響きがあれば、小声でもホールで
  通る。
 ・響きをつくることで、鳴りをつくることではない。
 (伝統芸能は、これを追求してきた。能楽の謡曲はまさしく響きをつくる)
 ◎舞台芸術は、ここを取り戻さないと、声で滅んでいく。
 ◎倍音のない音は美しくない。響きをとらえていないと倍音ができない。
  倍音をやるためには、響きは絶対にとらえておかないとダメ。

[Ⅲ]「ファウスト」演習(新潮文庫版)
 ・字で書いたマンガである。あとは、ドイツ語の研究に使いなさい。
 ・P12~の前狂言の部分 
 何だろう・・・? 前口上か?ゲーテがそう考え、それぞれの役は、ゲーテの考
 えを代弁している。役としては、徹底してこの役をやる。印象づける。

(1)読み合わせ(3役を選出し)
 ・それぞれのキャラクターを分ける。近づけない。
 ・蔑視ができなくなって、芝居がつまらなくなった。悪いものがなくなってしまっ
  た。そのために、善が浮いたものとなり、平面的な人間や社会となってしまっ
  ている。

 道化;きたない。出てきただけでおもしろい。俳優。(Aさん)
 座長;お金大好き。芝居を儲かるからやっている。(Bさん)
 詩人;作家。うらではめっぽう女好き。(Cさん)

 どんな人間性か 簡単なのがよい。
 ・初見でも読まずに、喋ること。相手に向かって言っている事が、相手の頭に
  入っていくこと。
                                 ↓
                       頭の回路をこちらにする。
 自分の頭に向かって読んだり、説明してはダメ。これがつまらない原因。
 落語家は相手に投げている。

 ・P18.L10 詩人のセリフ/詩らしく読む。恍惚として。
 ・P19 道化/最初は面白かったが、だんだん嘘っぽくなってつまらなくなった。

<相手に向かって喋る。読まない>→どうしたら克服できるか。自分に近いもの
                       をつくるよりも遠いところでつくるほうがつく
                       りやすい。

P21
 道化 暴走してしまった。激してしまったら、劇じゃない。どうしたらいいか?
 座長 暴走はしてませんでしたが、計算をしていなかった。
 詩人 落ち着いていたが、余裕がなかった。

 ◎劇をするときの状態を考える。

 ・観客に届けようとはしていたか?
 座長 していなかった
 詩人 始めはしていた。(初めより最後を決めたほうがいい;塾長)
 道化 観客はいなかった

 →観客を想定してやり直してみる。

 座長のセリフ
 ・聴きやすくなった。入りやすくなった。etc・・・。
 ・初めは良かったが、後半あきる。→なぜか?
 ◎音程が変わらない。気分を変えたつもりでも、ポジションを変えなければ、
  ずっと一緒としか聞こえない。
 ◎人間味;いろいろなポジションで喋ること。動くこと。
 →意図的にやらない。いやらしくなるから。思わずやってしまう。
 ◎崩すのが芝居 → 崩れてしまっているのは、キャラクターなだけ。

 P25~
 メフィスト Dさん
 主     Eさん
 ラファエル Fさん
 ガブリエル Gさん
 ミヒャエル Hさん

 ・キャラクター差があって聴きやすかった。
 ・地上の神のようだった。
 ・メフィスト、邪悪さがたりない。
 ・天使とは、何か?どんなものか?考える。

 ◎メフィストは、何をしたかったのか。テーマは?
 相手と、自分の立場をはっきりさせないと、演じられない。
 役のキャラクターとして、この部分はこうなるというものがないと、おもしろくない。
 キャラクターをおとしこんでいく。

 ファウスト=リアリスティックではないが、現実的ではない。テーマや概念を追
 求していく。

◆本日の磯貝語録
 ・セリフを自分に向かって読まない。相手に向かって喋る(投げる)
 ・舞台芸術は、響きを取り戻さなければ、声によって滅ぶであろう!
◆本日の感想
 同じ音程で振幅が異なったそれぞれの声が、同調していく心地よさ・・・。
 倍音を感じる出す声に!台詞を喋る(読む)とは、自分の頭に読まない。聞き
 手へちぎっては投げ、ちぎっては投げという回路をつくる。"劇"とは日常を
 "激"することではない。では"どう"するを獲得する。

声・ことば指導法(6/8)                     《ことば系》

6月8日(日)声・ことば指導法

講座テーマ『発声法:発声共鳴法』

[Ⅰ]磯貝メソッド基礎トレーニング法
(1)〈止めない、溜めない、閉じない〉を意識した開放運動
 ・足、腕、首の付根をゆるめて、捻転運動を行なう。
  小さな動きから、だんだんと大きな動きにする。
  (口、鼻、アゴ、頭も閉じないこと。全身がコンニャクになるイメージ)
(2)又割りの状態で、腰の上下運動を行なう。(重心降ろし)
 8カウント、小刻みにカウントする。
(3)股関節の回復運動と重心降ろし
(4)気を開くトレーニング
 ⇔・⇔線上を平面的に、手をスライドさせる。
 片手ずつ、又は両手を使い、気を開いていくこと。

[Ⅱ]発声法、発声共鳴法演習
 6/8配布のテキストを説明する。P1.P2.
1.《方法》予備練習7種の演習
 ①喉頭実感と声出し(声帯位置確認と声出し)
  声帯のみを鳴らすようにした音、アゴや胸まで鳴らない声。
  二人一組で、確認し合う。
 ②舌骨、喉頭部の下降運動
  (1)喉頭部のジョイントの力を抜くこと。
  (2)ノドに手を当て、舌の出し入れする。(舌骨の動き方を確認する。)
 ③下顎骨と舌の分離運動
  (1)舌ショウ体を下げる。(飲み込む。)
  ノドと口の中が大きく開くことを確認する。
 ④(1)アゴを開く(前顎関節は使わずに大関節を降ろす様にあける)
 ⑤(1)軟口蓋運動とあくび
  顎関節を軽くおろし、口を開け、鼻から口に向かって息を吸い、軟膏蓋を実
  感する。
  (2)軟口蓋を上下運動させる。
 ⑥ハト鳴き
 ⑦ノド開け運動

[Ⅲ]発声共鳴法7部位演習
 P3.「発声共鳴法7部位図」の説明により演習。
 ※発声共鳴のトレーニングでは、大声を出さないこと。
  ノドを傷めないように注意する。
 ・各7種の共鳴の違い、音声の違いを実感すること。

◆本日の磯貝語録
 通常使用する音声の巾、声の種類が、その人のアイデンティティーを決定
 する。

◆本日の感想
 声のトレーニングの多さに改めて驚きました。
 トレーニング方法を理解することは、自分の声を理解することにつながると思
 いました。

歌発声(6/7)                        《音楽系》

6月7日(土)歌発声

講座テーマ「リズム歌い」

[1]準備体操(塾長)
◎ストレッチ
 ・足伸ばし、息吐きながら前へ、吸いながら起こす。
 ・片ヒザ立て、もう一方の足(こちらおしりの方に曲げておく)にかける。
  立てた側に身体を倒し、両ヒジを床につく(腰に近いところに)。
 ・床に座ったまま、両手を後ろで支えて背骨反る。
  鼻から息を入れる、吐く。繰り返し。
 ・<ブレス>さくらんぼの種を口唇を使って吐く。素速く繰り返す。
 ・シコの体勢で、左右の足に交互に重心移しながら上下運動。
  股割の体勢で、ヒザに手を添えて同様に。

[2]発声
 ・鼻から息を出す。(のどや口の実感無し。「鼻のみ」で。)
  ①弱く出す。
  ②弱くから少しずつ強く、また弱くしていく。
 ・「Pe(ペ)」「Pi(ピ)」…素速く。
 ・鼻からおでこに向かって、息を吸う。
  肋骨支えながら、少しずつ吐く。
 <テキスト1a>
 「Ma(マ)」
 ・アゴが下や横に広がってこないように、中心に集める。
  「a(ア)」…鼻から眉間までの高さを響かせる。
        頭のてっぺん(天中)に手を置き、響きを上げる。
        中心を縦に、線あるいは点で捉える。
  ※高音をとるときに、自分で勢い(スピード)をつける。
   (スピード感はリズムとつながっている。)
   重心の位置:スタンスは左右肩巾で7:3くらいで取る。
         前後に足ずらしていても良い。(動けるように。)
         土踏まずを少し浮かすなど。
   (重心の位置→移動できないと、リズムとれない。)  
 <テキスト1b>
 「Ma(マ)」(鼻からおでこで。)

[3]歌唱
 <♪証城寺の狸囃子>
 <♪上を向いて歩こう> 【口のどこに集めるか】
 ★舌骨~鼻の下までの左右中心の縦面で。
  ・歌詞を読んでみる。奥まで使ってみる。
  ・真ん中に集まると奥が深くなる。
  ※オーソドックスなことをやっている時、音楽が育つ。
  ・口笛部分は鼻歌で。

<♪若葉>
 ・助詞(~みどり「よ」、~わかば「が」)の響きがなくなるので注意。
 ・「かおる」→「薫」の意味は?…香り(嗅覚)だけでなく。
   これを表現するために、鼻の中心でリズムとる。
 ・3拍子
  ① / ②  ③  → ① と ②③
  1   1/2 1/2
  リズムは原則2つ分け。
 ◎2人1組で、1人が①(表拍) 1人が②③(裏拍) を手拍子で。
   ①表拍の人 :①打った後、②③を感じる。(上げ打ち)
   ②③裏拍の人:②③で①に返す。①より軽く。
    ※拍を相手全体から感じとる。
  ※言葉「Sa」「Na」「Ka」も「M」と同様、口唇の先端使う。
  これをやりながら、歌う。

<♪証城寺の狸囃子>
 ◎2人1組の手拍子で、歌唱付き。
  2/4拍子(1ト2ト)
   ①の人:1 2 
   ②の人: ト ト
 ◇5人ずつ2グループに分かれる。
   チームリーダー:全部見て、リズムをリードする。
   他の人    :チームリーダーのする通りに同調する。
  グループ①:表拍、グループ②:裏拍。2番で交替。
 ◇グループ①と②の人でペアを組んで。

<♪上を向いて歩こう>(4拍子:①③表拍、②④裏拍)
 (※「う」口唇使って出す。)
 リズム打ちながら歌う。
 ★リズムが下手だと思う人は、毎日この曲を聴く。
  3拍子を2つにとれるようになるためには、まず3拍しっかりとれること。

《次回予定》
 ・楽器を使ってリズムをやる。
 ・Bグループの人は「サンタルチア」をやります。

◆本日の磯貝語録
 ・音楽はどこまでいっても音楽でしかない。絶対に解放してくれない。(by坂本
 龍一)
 ・芸術は「不自由」(様々の規則)をものともせず、満喫しその先をやること。

◆本日の感想
 高い声の出し方、歌い方を学ぶ。いつも口を鳴らしすぎていて上にあがって行
 かず無理していた。
 高声のキーの1つは鼻にある事も知った。鼻があいて声が抜けることだ!むず
 かしい!!

リーディング・発声(6/6)                      《ことば系》

6月6日(金)リーディング・発声

講座テーマ「聞かせる朗読発声③ 語を掴む」

[Ⅰ] フリーストレッチ

[Ⅱ]聞かせる朗読発声③(「方丈記」・三 鴨長明)
 ・方丈記[一]を発声練習を兼ねて読む。
 ・[三]を読む。
 ◎テキストの「語を掴み、自分に引きつけ同調する」
  ここで一度自分を納得させるために自分に引きつけて読んでみる。
  ↳語を発しているだけの場合と、自分のものとして出している場合とでは客に
   は違いが伝わる。
    ↳とはいえ、表現としては自分が納得するだけの読み方ではよい表現とは
     いえない。
 ・外に出すということは今までやってきた。(表出の生理)
  今度は自分から出してみたり客から受けてみたりをやってみる。
   ↳しかし、完全に自分自身から出し入れをするというわけではない。
    自分の前方にそれを作ってそこから出し入れをする。
 ◎どんな表現でも、自分から離れたところの表現が出来る人はうまいといわれ
  る。
 ・日本の教育のように、意味や解釈から学ばなくとも何度も何度も声に出して
  繰り返すことによって意味が起こってくるものだ。
   ↳長台詞にしても、自分でまずは30回ほど声に発して稽古に臨む。稽古後
    同じように30回ほど発する。これを5回もやれば自然に起こってくるし、身
    に付いてしまう。
 ・古典は現代文よりも複雑な裏の意味があったりしない率直なものが多いので、
  これを稽古すれば実感を興すことはやり易い。

 ★各自それを踏まえて一人一人やってみる。三の[二四]
<Aさん>
 「かぞうべからず」が掴みきれていない。
<Bさん>
 中に引き込むというよりは、外のことをやってる感じがする。声帯より高い位置
 でやっている。引き込むときは声帯はあがらない。
 ・結果的には外にも出しながら中にも引き込んだりという読みと声をすること。
<Cさん>
 前半がちょっと口先で説明していた。自分の中心の下でぐーっと上に上がった
 ポジションを引っ張っている感じでやる。
 また、それが普通に出来るようになればよい。
<Dさん>
 まだ読んでいる感じではあるが、良い方向だ。
 無意識に体が風船になるのが良い。鼻が開いていない。
 ・掴めてくると自然と周りと合ってくる。
 ★各自、三の[二五]をやってみる。その後一人一人順に読む。
<Dさん>
 まだ字を読んでいて内容がわかっていない感じ。
 読んでいて喉が開いてくると実感が出てくるはず。
<Cさん>
 今までの頭だけの納得でなく身体での納得も出てきた。
 より横隔膜を押さえつけるようにやるとより身体の下の方までいくはず。
 “恐れ”や“恨み”といった実感が少ない。これがうまいとお客さんは引き込ま
  れる。
 ・語を発することは基礎として、自分の中にぐっと掴み込めば、その溜まった
  エネルギーから発することで語る。
<Bさん>
 “もし、狭き地にをれば~”以降、完全にただ文字を読んでいる感じになってし
 まっている。声と口をもって字を説明しているだけになった。
 何を目的としてこれを読んでいるのかというのが見えない。
 テクニックは必要だがそれをやるためだけに一生懸命になってしまっては意味
 がない。
<Aさん>
 第三者について語るというよりは、今回のテーマとしては自分のことのように引
 き込んだ読み方を行うこと。
 音調が上がっている個所が他人事に聞える。激すると音調が上がるのかもし
 れない。
 読みのグレードを上げるためには、無声子音の言葉を使えるようになって欲
 しい。
 ・文を読むわけだが、語には内容がある。作品の動きと自分の息の動きが相
  似していると客にわかりやすい。そのために内容を自分に掴み入れることを
  やったし、鼻が開かないと実感が少ない。また、前段階では胸まで下ろし、
  さらに腹までいけるように。いかに口と声だけでただ説明しないように、実感
  あるものにするか。
 ・主観的な表現になっているということは、練習不足だと思う。何度も何度も読
  み砕いていけば客観的になっていくものだ。
 ・人間の感情は常に一定せずに不安定だということを表現すること。極端なと
  ころが感情や人間性ではなく、そういったものを包含しているその下の不安
  定なところこそが感情の実感だし、人間らしさだ。

◆本日の磯貝語録
 ◎文の語や句を掴み、自分に引き込む。
 ◎読みは先ず、全ての中心を掴むことから・・・。

◆本日の感想
 声に自分が出すぎている。読んでいる時の自分の声を聞いて実感した。
 (頭を使わないとそうなるらしい!!)

歌テーマ別(6/5)                       《音楽系》

6月5日(木)歌テーマ別

講座テーマ「ノドあけと頭声①」

[Ⅰ]各自ストレッチ

[Ⅱ]発声練習 (テキスト使用)
①1a:[na]
②1b:[ra]
③1c:[ma:]
④2a:[ni]

[Ⅲ]テキスト歌唱
①”Ombra mai fu”
 1)全員で中声で歌う
 2)低声:Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん
  高声:Fさん、Gさん、Hさん、Iさん
  中声:Jさん、Kさん、Lさん、Mさん
 *試演会では部分のみ歌う。それぞれ歌う箇所を決める。
 3)各自、歌う箇所を決める(一人ずつ)

 <高声>(Gdur)34小節目からラストまで"cara ed amabile"
 捉えた響きを伸ばして行く。鼻でブレスをする(軟口蓋をあげる)

 <中声>(Esdur)23小節目~38小節(cara ed amabile~)
 ・下唇が前に出るくらいの口の形で歌う。(息を前に流す)
 ・自分の体で音を取る(つもりでなく音を実感する)

 <低声>(Ddur)26小節目~38小節(Ombra mai fu~)
 ・のどで鳴らす(どうしても口鳴りになる)
 ・バリトンは胸骨の歌である(胸の響きをとらえる)
 ・この歌が歌えるノドを作ってしまうことである。
 ・高音になっても上に持ち上げず、下へ押し込む(アゴで音をかえない)
 ・低音になったら軟口蓋を下にさげてノドをあけてアンダーコードをつくる。
 ・歯を使いながら構え(舌と喉の位置)をすばやくとるくせをつける。

 ●それぞれの部分を確実に歌えるようにする

②「はる」(低声)
 ・浮いた声で歌うこと(ノドをしめず、息で歌う練習)
 ・音の上下に合わせて歌うと重い歌になってします(ノドはうごかさない)

③「霧と話した」(高声)
 ・感情を入れると声がにごる。良い声を聴かせようとすること。しかし、ことば
  はことばとして独立性を持つ。
 ・声のスピードで歌う。詩の本意は決して情緒的ではなくエネルギーの高い
  詩である。楽器がしっかりしているところで音楽性、文学性を作る。使える
  声で歌う。

 <試演会>
 ・高声、中声
  ①”Ombra mai fu”(部分のみ)
  ②「霧と話した」
 ・低声
  ”Ombra mai fu”(全部)

 歌は詩やメロディーの情緒性(ロマンチック)→表の効果から入って行こうと
 するとなかなかうまく表現出来ない。裏口から入り、曲や詩の内わけを知り、
 中側の準備やエネルギーを作ることが必要となる。そのためどうしても正しく
 ガイドしてくれる人が必要となる。

◆本日の磯貝語録
 良い楽器(笛と身体)は良い音(声)をかなで、良い音は良い音楽となる。
 声楽の特徴は、楽器づくりを大切にすることから始める。

◆本日の感想
 響きが口先だけであったのが、口中や鼻の上、喉の笛の方へ変わると、声が
 大きく変わった。大変心地よい響きになるのが良く分かった。
 自分一人だと未だうまくやり上げられない。やっぱり休めない!!

歌・演奏(6/5)                          《音楽系》

6月5日(木)歌・演奏

講座テーマ「荒立ち(セヴィリアの理髪師/ロジーナのArie)」

[1]各自ストレッチ(15分間)

[2]発声練習(「創造塾歌系発声練習テキスト」より)
①1.a 「u」で。響きの質を変えない。次回各自紙コップを用意。
②1.b ハミングで。高音に上がる時のどをしめない。腹腔の支えの使い方次第。
   目頭付近が響くように。
   息の流し方とレガートの練習。
③2.a 「a」で。ポジショニングをしっかりしないと「o」に聞こえる。
   息の流れの重さを変えない。
   発声練習をしながら「声を選ぶ」「歌う」ということを覚えていくこと。

[3]歌唱練習
①「アイスクリームの歌」
 わかりやすい曲のときに地に戻らないこと。ネガティブにならないこと。
 積極的に前に向かって表現し続けること。

②「Una voce poco fa」
 ・なるべく自分の情感で歌わないこと。インテンポの中で情感を動かす。
 ・譜面が入っていないと立ち稽古はできない。早く譜面を入れること。
◎歌ったらしゃべる、しゃべったら歌う。歌いすぎない。
 ・「歌う」のか「しゃべる」のか明確に決める。
 ・言葉の感情を歌っているのであって、歌いながら感情が生まれるのではない。
 ・ロジーナが“悪い女”だという実感はあるか。また、どういう“悪さ”か、自分
  の中で決まっていなければいけない。
 ・皆の歌はフレーズ毎に切れてしまっている。(終わってしまう。)次のフレー
  ズに続いていかなければいけない。
 ・「しゃべり」で同じ歌詞が繰り返される時、2回目が重くなってはいけない。

―全員“しゃべり”で歌う。
 ・まずは譜面どおりが軽々歌えること。
 ・「lo giurai」の32符音符のところを「ぺ」で練習。
 ・「Io sono docile」全部は歌わない。前半はしゃべり後半は歌う。
 ・「son rispettosa」はしゃべる。
 ・しゃべる時は自分の中に感情をためてためて吐き出す。(日本人にはな
  い感覚)
 ・言葉の終わりで安心して抜けてしまっている。言葉の終わりでは次の言葉
  の準備。
 ・曲の終わりの「faro giocar!」落ちないように、かといって吠えないように。

―一人ずつ歌唱
 ・「Una voce~la vincero!」まで。
 ・マスクに響きが上がっていないと立ち稽古に入ったときに全部崩れてしまう。
 ・表現における「しゃべる」と日常の「しゃべる」は違うもの。特にイタリア語を
 表現として「しゃべる」時はマスクが大切。副鼻腔の響き。
 ・低い音になったとき、胸にしっかりのっていないとマスクの響きは作れない。

◆本日の磯貝語録
 歌は声の表現、言葉の表現、音楽の表現の絶妙な組み合わせを作る作業。
 センスとエネルギーかな?

◆本日の感想
 セヴィリアの理髪師「今の歌声は(ロジーナ)」を勉強中です。アジリタを言葉
 付きで歌う時、どこのpositionの声で歌うかが、つかめるようにしたい。日常
 しゃべりではダメ。良いものを感覚でつかみたい。

俳優ことば(6/4)                        《ことば系》

6月4日(水)俳優ことば

講座テーマ「語と意 -虚と実」

〔1〕ないものをあるものに作っていく。(そのための実と虚を実感)

      正しく認識→つもりではない
        ↑
   ------------→
 実像 ← 実感 →  実態  ← 客
 コレ    ↓〈俳優〉↓
 ソレ    虚感   虚態
 アレ   

 ◎見えないものを示して、観ている人(客)に伝達、納得させる。

 ◎自分の情動に先導されず(「自分を消す」)、正確に外部に「これ」「それ」「あ
  れ」と伝える状態をつくる。
  この表現が、客にストレートに伝わる。(ニュートラル表現)

 ◎演技の基礎は、自分と言うキャラクターを消して、書かれたキャラクターで表
  現すること。実感して身体で覚えること。(実態化)

 ◎人に見せて聞かせなくてはいけない。そしてそれらは一致しなければなら
  ない。

〔2〕感覚の演技 五感の分類分け(作業,状態,器官,動作,感覚,キャラクター)
 〈聴覚〉※耳と耳感覚のこと。音の質、音の強弱
    ※聴覚の表現はどの五感よりも客に見せなくてはいけない。
 ・耳障り-状 or 感 ・耳が割れる  ・聞きやすい、聞きにくい-状
 ・空耳  ・聞きわける-感   ・音痴-器  ・ろう  ・手話
 ・地獄耳-キャラクター  ・耳年増  ・耳が早い ・聞こえないふりをする
 ・聞く耳もたない  ・小耳にはさむ-状
 ・オノマトペ:ザラザラ、ガサガサ、リンリン、モソモソ、キンキン、シャンシャン
        ベチャベチャ、ボソボソ、ホーホケキョ、ザワザワ、ガラガラ
  耳、音、聴く

〈触覚〉※触る、皮膚感覚のこと、肌
 ・肌で感じる  ・肌合い  ・肌寒い  ・肌があれる  ・日焼け  ・鳥肌
 ・肌が強ばる  ・重量感(重い軽い)  ・肌がたるむ  ・肌がつっぱる
 ・つねる  ・ひっかく  ・こする  ・はたく  ・乾布摩擦  ・なぐる
 ・皮膚がただれる(ただれた人生)  ・しびれる  ・手をもむ(手もみ)
 ・さする  ・すりむく  ・湿疹  ・皮膚がはれる  ・汗ばむ  ・肌が潤う

 ◎現代若者のオノマトペ型情動表現を考える
 「ヤベー」「超ヤベ」:否定心理でも肯定でも、全てをこの語をなげかける事で、
             了解し合っている。一種の小グループの隠語的ハヤリ。
             言葉で論じ合う手間をはぶき、感覚的な共感性だけで過
             ごしているらしい。外部との交流性は弱く、むしろ方言的
             に孤立する事を好む。

◆本日の磯貝語録
 芝居は虚を実としてあらわす。
 役者の基本は自己のニュートラル化。 

俳優発声(6/3)                      《ことば系》

6月3日(火)俳優発声

講座テーマ「演習」

 ・ストレッチ(西本講師)
  肩、肩甲骨、首、腰、緩める、伸ばす
 ・歩行 重心を落とす。仙骨を意識。
 ・四股 重心を落とす。足でやらない。
 ・ハト鳴き 椅子に腰掛けて行う(西本講師まわってチェック)
 ・胸郭呼吸 しっかりと支えること
 ・丹田呼吸

 30秒パフォーマンス

◆本日の感想
 動くことは大切です。身体の貧困からの脱出をみなで試みたいと思います。
 丹田が大分理解できた気がします。