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俳優発声(9/30)                      《ことば系》

9月30日(火)俳優発声

講座テーマ「予備練習4,5,6,7」

[1]体づくり(西本助手)
 ・円陣を組み伸脚 20回
 ・四股の姿勢で歩行(手をつけて行う)
 ・回復運動をかねて歩く(足の裏で歩くこと)
 ・両手を挙げて歩幅を大きく重心をおろしながら歩行
 ・床うち
  男性3人、磯貝塾長による指導
  手順:座り方(どこにのるか)
    →丹田、仙骨を持ち上げる→指を開き、手のひらの面を覚える
    →ひじから手の平まで床につけ打つ(スフィンクスの姿勢)
    →ひじを少しずつ浮かせていく
     必ず左右の動きを目で追うこと 打ち場所をしっかりととらえる

[2]座学(磯貝塾長)
 ・生活(居、食、住)において使っている音声がその人の基本であったが、
  現在は日常の割合が減少、社会活動時間が増大した。
 ・自分の音声を発して生きているというベースが変化している。
  日本は音に関してにぶい。発音記号をつかわない国。
  音はカタカナで置き換えてしまう。
  introduction→「イントゥロダクション」→「イントロ」

 ◎音声やことばの練習はできるだけ聞く人がいるところでやること

 ・これからは音声を聞かせるだけではダメ。「良い声をみせる」こと。
  商品化するための音声。
 ・非商品化、相手の状態にシンクロ(同調)する。良い声を出すことではない。

[3]発声共鳴予備練習③④⑤⑥(磯貝塾長)
 ③喉を降ろす。
  普通の状態と降ろした状態で「もういいよー」「どうぞ、どうぞ」を発音する。
  
 ・自分のイメージで発しない。響きが変わることで感じ方が違うことを実感する。
 ・音声を発するときには、相手に向かい発する。前とコミュニケートする。

  一人ずつ「どうぞ、どうぞ」(磯貝塾長チェック)
   Aさん:相手をしっかりつくる。自分のイメージでやらない。
   Bさん:活舌に対して臆病すぎる。前に思い切って出すこと。
   Cさん:新聞紙で前に出す訓練をしましょう。はずかしがってしまう。

 ④顎関節を開き、口の中を鏡でチェックする。
  顎あけを使って「ながーい、ながーい、かーさーだー」

 ⑤軟口蓋を使ってあくびをする。その場所で「なはは、はなはな」
  上顎でうがいをする。たて口で行うこと。舌を奥にさげる。

  一人ずつ「なはは、はなはな」(磯貝塾長チェック)
   Dさん:自己満足が多すぎ。外に出す
   Cさん:音を作ろうとする。音を聞く
   Bさん:探しながらやりすぎ。
   Aさん:相手を作る。横口にならない。
   Eさん:何をしているか理解してやる
   Fさん:相手を作る。

 ⑥ハト鳴き
  各自練習。修得まで時間がかかるので、各自毎日練習すること。
  鼻にまであげない。閉じてやる。

 ・五つの「エ」 一人ずつ発表する。
  音の種類を出すこと。心理的な変化ではない。 

◆本日の磯貝語録
 ・響きの良い声を見せる。
 ・コミュニケーションは外の感覚。

磯貝語録:番外編(9/28) -創造塾はお休みです-

【今日は磯貝塾長の独り言】

◆オババになりたい。その1

◎私は以前から、年をとったら老男人(オジジ)にはなりたくなくなかった。
イヤ、ならないゾと決めていた。何と言ったって憧れはオババなのヨ!そう
ですオババです!70代、80代で素敵なオジジは希少種だ。電車に乗っても不
機嫌無愛想。口をへの字に曲げ、片足だけ妙に貧乏ゆすり。横柄で人を見下
している。イヤダイヤダ…。私が“なりたいオババ”は、小粋で意地悪で、
めっぽうお人好しで、ソンばっかりしているクセに、ジャンケンとクジ運だ
けは良い。相手の年齢、職業、性別、国籍などほとんど気にせず、誰とでも
ソコソコ付き合う。友人は沢山いるし、沢山出来る。でも気に入らないと結
構あからさまに差別する。いつも自分で仕立てた和服にフリーマーケットで
仕入れた帯を締め、気に入りの季節の柄足袋を履いている。ハオリは、色の
大柄物が好きで、特に裏地には凝っている。だんだん形がととのって来まし
た。次回は“オトコオババ”の生態学にまいりましょう。では又後ほど。

伝わる声とことば(9/27)                     《共通系》

9月27日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「スピーチシーンの研究-2 目的、内容、心、声」

(1)ストレッチ(西本助手)
 座って行うパターン

(2)文字言葉と声ことば(磯貝塾長)
 人間は身体活動
      精神活動(考える、思う、感じる)

(3)全体討論「文字言葉と声ことば」(司会 西本助手)
 ・文字化していると概念の中での違いはあるが、実態は同じ。
 ・話しことばの原則は、音が違う。実態は異なる。今はじめて。
   「秋」という文字を書いても一人一人音が違う(感情、意味合い、思い)
      (一人一人そのものの認識が異なる)
             ↓
          文字に身体はない!! その人の感じ方の精神状態が異なる
          声は身体化される

 【質問】声で「秋」と伝える、文字で「秋」と伝える、違いは何か?
  ●文字ことばについて
   ・文字の表現の時は、文脈の前後で秋のイメージを表現している
   ・人間の精神状態を文脈表現する
     ↕      特徴:過去 時間経過 
  ●声ことばについて
   ・ことばは進化する 変化する
   その時どういう状態は声・ことばで表現する
   文字言葉は超えられない しゃべりながら考えている
   
 ◎声ことばは多大な雑物を含んでいる 生である
   ↓
  文字ことばは整理整頓されている →共有できないこともある
             洗練、要約
  声ことばの特徴:NOW(そのとき、その瞬間):今、共時性

  話ことばをメールでやり取りしている。どういうことか?
  ことばの発する原点が言葉を話しながら伝える
    桜がちらちら降りながら'むなしい'という事をその事を伝えられるか?
  話すことが100%伝わるとは思えない 実感を伝える、それを捕らえる、
   文字にならないこと

 (A)話ことば
  私⇔相手
   ↑
  インタラクティブ 文は自由
             (相手を考えて伝える 相手が受けやすく伝える、出す)
 
 (B)文字ことば
  文字→私(一方向、共時性はない。反応は帰せず。自分の中に蓄積する)
      (文字化されたものの中でも共有化はできるが、身体性がないので
       想像的共有になる)

 ◎言葉はどんなに駆使しても、その事やその心を十全に語ることはできない。
  ましてや対話では、聞く人はその人なりの聴き方をするので、真実からのブレ
  は増す。声ことばは、正しさや真実を追究し、具現化しようとすることより、
  その事実や心の持つ文字にできない雑然的生態で成り立っている。それは、
  その場で眼、耳、鼻、肌で感受するもので、知的な理解ではない。全身の体
  感だ。この能力は、人々の人生を本来的に豊かにしてくれるように
  思う。    
     
◆本日の磯貝語録
 声ことばは文字化できない。多大な雑物で成り立っている。それを生きてい 
 るといい、"生"の特徴だ。

◆本日の感想
 声と文字ことばとの関係の深さ、複雑さを思い知りました。

磯貝語録:社会人編(9/27)

【磯貝語録とは、各講座で磯貝塾長が語った語録です。それをわかり易い様に、塾長自身が補足をします。】

◆声ことばは、文字化出来ない多大な雑物で成り立っている。
 それを生きていると言い、“生”の特徴だ。

◎言葉はどんなに駆使しても、その事やその心を十全に語ることは出来ない。
ましてや、対話では、聞く人はその人なりの聴き方をするので、真実からのブ
レは増す。声言葉は、正しさや真実を追究し具現化しようとする事より、その
事実や心の持つ、文字に出来ない雑全的生態でなり立っている。それは、
その場で眼、耳、鼻、肌で感受するもので、知的理解ではない。全身の体感
だ。その能力は、人々の人生を本来的に豊かにしてくれる様に思う。

                       伝わる声とことば講座  
                       テーマ:「スピーチシーンの研究②」

話し方診断(9/26)                      《共通系》

9月26日(金)話し方診断

講座テーマ『対話』

・ストレッチング(戸村助手)
 骨盤まわり 肩まわり ゆるめる
 「止めない、溜めない、閉じない」

・座学(磯貝塾長)
 「対話」(会話形態を持った話し合い)
 -自分を伝える-話し合い
 対話(1対1、複数)
  ①一番一般的:雑談、放談
  ②目的やテーマを持った会話・・・終着駅を想定して話す
 会議:討論になる。理論、論理が必要。

対話においての相手(受け手):
 伝えられてわからなければならない。
 話者が終着駅にたどりつきやすいようにする。→聞き出し屋
おこっていることを文章化してみる。相手がわかるようになってくる
(状態、本意等)
書くという事は貯金である。

聞き出し屋:賛同、同調そしてほめることが重要 ※承認のみではダメ
 話を豊かにする。

テーマ「私が欲しい食べものを獲得するためには」
・自分が話者だとして何を話すのかを考える。話は具体的。
※考えるときはより具体的にしていく。

ルール:意見などあるときは良いタイミングで割り込む。
話し手がのっている時には手をあげること。

Aさん発表:一方的な話し(おはなし)になってしまい対話にならなかった。
 この発表に対して対話をする。
質問されているときには、答えをみつけるよりも話し手(質問者)の顔をみ
ること。
対話では答えの100点をとろうとしない。その人の頭がどうなっているのか
を読む。

Bさん発表:「中華飯」→「中華丼」、話をまぜられとられてしまった。
対話をするのであれば読んではいけない。しゃべりにする。
受け手は、話しをきいて自分で思って完結してはいけない。その場で作り
あげる。
話し手の立場で対話をする。自分を満足することを言ってはいけない。
自分の興味で話しをふらない。相手が出したことから対話する。
話し手を喜ばせる。

◆本日の磯貝語録
 書くという事は貯金である(書いておけばふり返って見、考えられる。)
 話は具体的にすること

◆本日の感想
 人の云うことを、いつも自分に都合の良いようにばかり聞いていました。

俳優表現実践(9/25)                      《ことば系》

9月25日(木)俳優表現実践

講座テーマ「"思う"を伝える」

[1]各自ウォームアップ
 <塾長個人指導>
 ・鏡を見て自分の外側に自分をつくる
  瞳孔をのぞく 丹田を見ている自分を見る
 ・浮いている自分を見る。自分がいるから浮いていられる
 ・時代に折り合っても芝居はかわらない。人の身体と精神の仕事。
 ・芸能の本質は神事だから信じこむ対象が必ず存在する。なかったらつくる。
 ・自分たちの力だけで全部つくらない。半分まかせる(感覚をつかむ)
 ・何がおこるかわからない 思い通りにならない ことを用意しておく

 (質問)自分の納得と自分を出すこと出さないことのつながり
  自分を出しきれない、表現できないと自分をやっていることになる
 ◎やりきらないと自分になる
  得をして徳にもちあげる力がないと一人よがりとなる。
 (塾長回答)本をたくさん読むこと。新聞の書評・基本はミーハーからはじめる
 本を読むことについて
 ・文章には好き嫌いだけではない 自分をつき動かしてくれるものがある
 ◎字から知能を肥やす → 発見がある
   感覚は絵や音楽で肥やす

[2]テキストによる、全身表現者にとって「心」とは(塾長)
  我の表現にはテキストありき
 ①観客に声で伝える
  客は耳できき、目で見て、状態をキャッチする
  脳でも身体でもキャッチして反応する
 ②「脳や身体とは別のフィルターがある」ときめる それは何だ?
  生身の人間同士がやるとき、機械とちがうのは何か
  ロボットは人間のまねごとをするから面白いが生の心がない。
 ③「心」が出して、キャッチして、反応する
  出し手と受け手の心の関係がある

 ◎どうしたら心が動くか
  頭で理解したものを心に通過させるとは?
  心を関わらせる 「心」ってなんだ?
  「心がこもっていない」「心があるか? 自分に、他人に」
  「心」のはいった言葉「○心」「心○」
  「心が一致する時、自分と、他人と、モノと」
  「心」が「ある」と「ない」のちがい
  心を具体化する ことばにする 追いつめる 共通化する 人に言える

 ・しゃべる(頭の中と身体の中がテキスト)ときの心の状態
  → 日本語を話す役者として考える(条件を狭める)
 ・自己の意見・意志・認識・思い・気持ちと心
  日常とセリフのちがい 「心」がある表現とない表現
  心がなくても心動かす
  表現
 ・伝えるという強烈な意志と予測しえないことが合わさって何かがおこる
  寒い、温かい、熱いエネルギーが何かある

 ④全員討論
 ・はじめから何かないと練習しても何も出てこない → 芸能と芸術のちがい
 ・芸能とはやりっぱなし、そこができた人が芸術に挑戦する。
 ・芸術はつねに検証して、安定したら新しい不安をつくる
 ・セリフは全部おぼえる。自分のも他人のもト書きも。稽古では動きをおぼえる
  覚え方は個人の作業で、脳や身体を使って、10回でも100回でも読む、でき
  るまで
 ◎覚えていないと頭が心にいかず、知能や作業の脳になってしまう。
  心を通過すれば特に芝居をつけなくても、セリフが生きる
 ◎芸能は心を通過しやすいようにわかりやすく単純化してある
  芸術はもっと厄介であるが「声が違う」のだから、それを探す
  それを他人のものでも体験したら、自分の好奇心や欲でそのちがいを探究・
  追求する。
 ・声を出したら変わる。出さないと安全。声を出すことは他人への生存表明
  抜け出す力を自分でみつける(周りはだまって見ている お節介はだめ)
 ◎声と心と身体は全部通じている。
  テキストをそこにいるすべての人間に訴える
  出したと同時にほぼ同じ反応をうけたい
  心的反応を声・呼吸でする 生体変化がおこる
 ・頭のものを身体で提供する
 ・自分に近づけると省エネになって客に届かない
  自分がいいと思っていると相手にはあまりこない
 ◎声が具体的な身体と抽象的な言葉の間を往ったり来たりする。
  その具象と抽象の間を自分の心でとらえ、それを相手に届ける。
 ・声のエネルギーで元気になる。が科学的に立証できないのが「心」である
  部分は証明できないか、全体の「心」は証明できないのではないか
  自分の「心」を感じるのがこわい? 心は相対的なもの
 ・声を鍛えて心を鍛え、それで言葉も鍛える と決める
  実体のないものにびくびくしていないでそう決める
  心と身体は健康で頭は白の集団を目指す

◆本日の磯貝語録
 声を鍛えて心を鍛え、その上言葉も鍛えると決める。
◆本日の感想
 「心」とは何なのだろう。追求してゆくと、更に分からなくなってしまった。
 狭い教室を走るのは本当に息苦しかった。走り込んだ末、体が変わって自由
 になると、何がおこるのだろう。 生きて行くとは本当に不思議でイライラするが
 興味深く奥深い。

磯貝語録:俳優編(9/25)

【磯貝語録とは、各講座で磯貝塾長が語った語録です。それをわかり易い様に、塾長自身が補足をします。】

◆声を鍛えて、心を鍛えて、その上言葉も鍛える、と決める。

 ①人は鍛えるという天性を与えられている。うまく使うも使わないも、本人の
 勝手である。私達は使う事を選ぶ種族の人間である。正確に鍛えると人は
 変わる。②声も同じく鍛えると変わる。声が“良く響く声”に変わると、物事の
 感じ方が変わる。丹田がいつも作動しているので、心も安定しやすくなる。
 ③深い位置で感じることで、心を鍛えることをする。そんな事はウソだと人は
 言うだろう。だからやったら良い。④しっかりした心、繊細な心で言葉を鍛え
 よう。鍛えてない声で、鍛えてない心の使う言葉はうれしくない。多分、相当
 不安定で独りよがりの言葉だと思う。人間はそういうもの、と世間は言うかも
 知れない。でも“3つの鍛え”をやってみるのも悪くない。もしやる場合、この
 順序が大切だ。 
                            俳優表現実践講座
                            テーマ:「“思う”を伝える」より

俳優ことば(9/24)                        《ことば系》

9月24日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフと日常のことばは何が違うか」

〔1〕各人の発表  (司会 松田明子)
 Aさん・役があるかないか(自分であるかないか)
     ・台本があるかないか
       ↓
      セリフ⇒表現

 Bさん・音量が大きいか小さいか
    ・話す相手との距離が近いか遠いか 
    ・セリフ-お客さんが聞く  日常会話-話した相手だけが聞く
    ・話す内容が決まっているかどうか。
    ・いろいろな声を使うか、使わないか。
    ・話すスピード セリフ→色々、日常→同じペース
    ・一人で話す量 
    ・セリフ→作家が考える  日常→自分が考える
    ・呼吸 セリフ→色々 日常→一定
    ・間  セリフ→考えられている 日常→考えられていない
    ・活舌  ・空間を支配するかどうか
 Cさん・設定があるかないか  ・身体的状況
 Dさん・セリフは前もって何を言うか知っている
    ・セリフは言葉の明瞭度が高い
 Eさん・日常→自然発生度が高い
    ・セリフ→文字になっている  日常→文字になっていない
    ・セリフ→意味性、発展性   日常→必ずしもない
    ・セリフ→皆が共通して理解できる言葉 日常→仲間内ことばがある
    ・感情:セリフ→計算されている  日常→自然に出る
 Fさん・日常→一度限り  セリフ→芝居・役に段取りがある。
 磯貝先生:役をやっている時、役でない自分とはどういうものか?

〔2〕9/5,6の公演の再演技を通して、“セリフ”とは何かを検証する
(1)Aさんの落語実演 → 皆で観察する+討論
    崇徳院→一人二役
(2)Fさん(かっこう)
 ・相手役のセリフを受けていない。思い出しながらやっているものは嘘っぽい。
 ・今自分が出しているセリフの実感と合っているかどうかが大事(演じる時)。
 ・一人でやっている時に、実際に本番で演じた感覚が戻ってくるか。
 ・日常→考えながらではしゃべれない。セリフ→考えなければ、しゃべれない。
 ・自分の身において考えられるような(演技に使えるような)討論をしよう。
 ・セリフを入れるとはどういうことか、を覚えよう。
 ・役者(セリフを操る人)は思いつきでなく、考えてやらねばならない。
  本番が終わって、おしまいではない。
(3)Bさん(リチャード三世)
 ・役に入る瞬間、自分から役に入る行為をやったが、いつそれに入るか見え
  なかった。
 ・俗に言う、役になりきる、ということ。(役者で食っていくというのは、例えば
  三回の稽古で仕上る事、与えられた時間で作り上げてしまう事が必要)
(4)Cさん(ネコ)
 ◎見ている人へ:このシーンを自分がやるならどうするか、という事を考えな
           がら、他人の演技を見る事。

 ・本をもらう→(読み方は各人それぞれ)→観客が喜ぶ事からやる。
 ・ものすごくオーソドックスな読み方をまずする→オーソドックスなキャラクター
  をまず作る→(一回くらいの読みでわかる事)→みんながわかる事を作る→
  その後、ユニークなものを作る
 ・テキストに書いてある事、ト書きまでをまず覚える
 頁や何場かということも、相手のセリフも含め全部(セリフ術)
 ◎決められた事を全部覚えて守ることが第一
 ・自分がやる事を覚えておきたいという衝動が必要
  初日、全力投球してはもたないが、一本も抜けない。
(5)Dさん(タヌキ)
 ・演技中、ゴーシュのセロの音が聞こえたかどうか?
 ・タヌキの実感はあったか?→今日は無かった。
  本番は→出て行く瞬間からは無かった、タヌキにまではなっていなかった。
 ・タヌキとはどういう生態の動物か(どういう物を恐がるのか等)調べたか?
  →いいえ。
  オペラの夕鶴をやった時は、動物園の鶴を見るよう要求した。
 ・今回、相手役のセリフが入っていない、そして見えていない。
  セリフが入っていれば、二回も稽古すれば、相手役の絵が出てくる。
  私にとってどういう意味があるかは、全て台本に書いてある。
 ◎セリフ→自分が作った言葉ではないが、覚えないと意味がなくなってしま
      う。覚えるから、演技が出てくる。
 ・表現がどうという前に、台本は覚える事からすべて始まる。
 ・演劇→責任を持たなくていいものが多い。
  芝居→台詞を覚えていなければ、稽古をつけてもらえない。
  朗読→本を見るという演技をするものがある。
(6)Eさん&Fさん(ねずみの親子)
 ・相手(ねずみの子ども)の事を忘れてしまっていた。本番ではできていた
  のに。
(7)Gさん(あのそよぎ・詩)
 ・本番の共演者がいるつもりでやると、同じ所でつっかかる。
 ・本番も、覚える時に、体で覚えなかった。眼と頭。
 ・詩を体で覚える方法を発明する事。
  (例えば、横になったり、体の状態を変えて覚える)
 ・覚える事も、一つのパターンではなく、いろいろ状態を変えて覚える。
  頭で覚えそうになると、それから抜けるように。

<次回> 
 ・セリフと日常言葉はどこが同じか?
 ・来週は、母音の“イ”“エ”の身体表現をやる。自分のやった事をメモして
  作っていく。バレリーナの絵コンテのように。音は見せる物だ、という事を
  やっていく。

◆本日の磯貝語録
 芝居はセリフを覚えることからすべて始まる。

◆本日の感想
 セリフと日常会話の違いを皆で討論する。その後、先日の公演の演目を
 使って、具体的に検証してみる。

歌発声(9/20)                        《音楽系》

9月20日(土)歌発声

講座テーマ「重唱の楽しみ1 -ハーモニクス-」

[1]準備
 ◯柔軟体操
 ◯音を発する。(ウ音。低いうなり声のように、なるべく深く低い音で。)
  ・丹田 ・脇腹(手を当てて)の響きをつかまえる。
[2]ハーモニクスについて
 ◯音を重ねる。→上と下の音の協和→清んだ響きをつくる。
  上…メロディーであることが多い
  下…支える音:これが大切
 ◯和音の根音(こんおん)
  ・和音の一番下で支える音。他の音は全てその音の上に重なる。
  ・発声上で支える音は丹田から出る。
 <練習>
 ◯あぐらで丹田から音を発する。(重心位置後ろにいかないよう注意)
  ・脇腹が響いているか。
  ・自分の身体のどこに、その音があるか感じる。
   その時の自分の調子によって、出る場所が少し変化する。
 ◯和音を発してみる。(ド・ミ/ド・ソ)
  ・耳で合わせるのではなく、身体(の響き)で合わせる。
   (音が出てから合わせるのでは遅い。)
  ◎音が重なってくると別のものが生まれる。
  ・ノドと脇腹の響きで合わせる。(←まずひとつの音を合わせる。)
[3]カデンツ(テキスト)とその練習
 <♪(1)ハ長調>(テキスト最初の和音<ドミソ>のドが根音)
 ◯西洋音楽の音階
  〔ドレミファソラシ(ド)、7音+半音4音→12音で1オクターブ〕
  ・全ての国の音楽がこの全ての音を使っているわけではない。
  ・リズムもその国それぞれを民族固有のリズムとしてもっている。
   アフリカ、インドネシアなどエスニック音楽は祈りの音楽性が強い。
  ・西洋音楽→キリスト教(ドゥオモ→天井に音が集まるようになっている。)
   ド  ミ  ソ   (ド)(ミ)(ソ)((ド))   ※階層がある。
   (地  →  天) → (もう一つうえの地上へ)
   ◎底(根音)をなくさないこと。
 ♪根音(ド)を全員で出してみる。
  響き(身体)で合わせる → 音色(音色は変えられる)
 ♪ミ (鼻で吸い込んで)
  違うことがわかることが大切
 ♪ド・ミ・ソを聴く→(ピアノ音なく、自分の中に聴く練習)
  ・ソの音を思い出して出す。
  ・3グループに分かれて、ド・ミ・ソの音を思い出して出す。
    →出したら合わせる→重ねる
 ☆音が重なることで別のもの(副産物)が出てくる。→おもしろいと感じる。
 ♪ド・ファ・ラ
  (垂直の高さでとるのではなく、飛び石のように〔水平の感覚〕)
  ・ド・ファ・ラ・ファ・ド、ド・ラ・ファなどいろんな順番で。
  ・和音で出してみる(和音の響きをとらえる)
 ☆重なって不安定になることで、次の安定がより安定して感じるおもしろさ。
[4]テキスト歌唱
 <♪メリーさんの羊(ヘ長調)>
 (ヘ長調のドミソの和音で基本的にはできている)
 ◯階名で歌う
  ・メロディー ・下のパート
 ◯テキスト「カデンツ」(1)(2)ハ長調 参照
  シ・ファ・ソ、ド・ファ・ラ、ファ・ラ・ド、シ・ファ・ソ、ファ・ソ・シ、
  ドミソ ファラド
 ◯階名で2パートに分かれて歌う
 ・<ぶっつけ音>パート2 3小節2つ目の音「メ・エ・メェ」 こわがらず
 壊す位のつもりで。思い切って出す。響きを自分の身体の外に出す
 2パート1音ずつ合わせる→つづけて合わせる
   (音を垂直方向にとろうとすると下がりすぎる。水平にとる。)
  ・パートを変更(階名→歌詞で)
  ◎歌詞になると言葉主体になりやすい。
   言葉も響きにする。<音符通りの言葉>
 ◯男女2人1組になる
  2番全員で→3~6番、1組ずつ歌詩付きで
 ◯ヘ長調の根音<ファ>を確認
  別の人とやっていると「元」に集中する必要が出てくる。
 <♪クラリネットをこわしちゃった>
 <♪一週間(3度下げる)>
 ◯メロディーを歌詞で歌唱。

 【次回】
 ・「メリーさんの羊」「クラリネット」で和音の勉強
 〔パパからもらったクラーリネ〕部分が3度の和音
 ・(三声の宗教曲探す)
 【宿題】
 ・「和音、ハーモニーとは?」調べてくる。
 ・階名読みをしてくる。

◆本日の磯貝語録
 音が重なることで、別のものがうまれるおもしろさが重唱のうま味。

◆本日の感想
 重唱の三和音の真ん中の音を出すのが難しかった。先ず、歌うべき音を自分
 の身体の中につかまえ(音探し)て、体をひびかせる。口からやみくもに吐い
 ても、良いハーモニーは出来ない事が分った。

リーディング・発声(9/19)                      《ことば系》

9月19日(金)リーディング・発声

講座テーマ「面白い古典物語文学を読む-1」

[Ⅰ]拗音 Kya キャ キェ キュ キョ
Gya ギャ ギェ ギュ ギョ

Zya ジャ ジェ ジュ ジョ

 ※必ず最初の音が立つように。yが立つとつぶれて前になる。
  拗音をテストすると、朗読者の訓練度がわかる。
  全部を響きとして捉える。

 ・朗読は読み手が読みやすいとともに、聞いている人が同じ早さで頭に入れ
  られるかどうかが重要。
 ・子音が二つあることにより母音が負担を負うが、その分母音に力が要る、単
  子音のものよりも。
 ・意味として読む前に音としてまず読めるかどうか。
 ・聞き手は音を聞けば意味をとれるものだ。自分が意味がわからずにそれに
  ばっかり気を取られると、音が不鮮明になり聞き手がわからなくなる。
 ・文字を一生懸命やろうとしない。口から音声が出る意識を忘れない。言語
  の音声感覚は口にある。
 ・かといって、口ばかりにもしない。我々はテキストを音にする。

[Ⅱ]遠野物語 - 柳田国男 作
 ・遠野物語から何をくみとるか。何を見出せるか。
  自らの価値観だけではただのヨタ話になってしまう。
 ・作家を選ぶということも朗読者にとっては必要だ。
  そのためには色々なものを読むということが必要。
 ・作品を読み出すと、作家のことを忘れる人がいる。
  これは表現者にはなれない。
 ・遠野物語はエッセンスの宝庫である。何となく読むと何もないものにしか
  見えない。
  ☆本の読み方
   1.わからないところなんてないと思って読む。
 ・自分がひっかかった話というのはピックアップしてみる。
  するとなにかしら傾向が見えてくる。

◆本日の磯貝語録
 読み手は聞き手に対し、声だけで多くのことを正確に伝えなければならない。
 聞き手はそこに聴こえる声だけが理解する元である。

◆本日の感想
 受講者急減により、講座封鎖となる。残念だが、規約にもあることだし仕方な
 い。幅広く色々のものが読めてよかった。早く復活することを願おう。

歌テーマ別(9/18)                       《音楽系》

9月18日(木)歌テーマ別

講座テーマ「ゴスペルと黒人霊歌-入門-」

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
<仰向けになって>
 ・金魚運動
 ・ひざを立てて骨盤を反る
 ・両足を抱えた後、ひざを左右に倒し腰をひねる
 ・ブリッジ
 ・腰を持ち上げて両足を頭の上まで持っていく
 ・片足ずつ左右に交差させる。→ももに筋肉がつき呼吸が深くなる

[Ⅱ]黒人霊歌について(発表者:酒井真理子)
 ※資料配布
 プランテイション経営と奴隷制度/黒人霊歌の起こり/黒人霊歌の広がり/
 音楽の特徴

 ・黒人霊歌、ゴスペルソング共に宗教音楽である。現在は無宗教化してきて
  いる。
 ・10月30日 ゴスペルソングについての発表(担当:吉野喜子)

<今期のテキスト>
 ①Swing Low Sweet Chariot
 ②Peter,Go Ring-a Dem Bells
 ③Amazing Grace
 ④主の祈り(The Load's Prayer)
 ⑤Joshua Fit The Battle O'jerico
 ⑥By An' By
 ・音源を集める(CD,MD,カセット可)

[Ⅲ]テキストを歌う
 ①Swing Low Sweet Chariot
  歌い方:しゃべる/祈る
 ②Peter,Go Ring-a Dem Bells
  一人で、グループで、回してなどして歌う
  日本人の気持ちとソウルとは違う
 ③Amazing Grace
  ポピュラーソウルソングである。(毛利:意味調べる)
  ゴスペルソングは宗教歌であり、聴く人のために歌うとは違う。
  黒人霊歌とは異なる
 ④Joshua Fit The Battle O'jerico
  旧約聖書を訳したもの
 ⑤By An' By
 ⑥主の祈り(The Load's Prayer)

 ・今後も何曲か増やし、その中から2曲選び試演会で発表する。
 ・世界を知る。そして決めた曲をものにする。

[Ⅳ]"アーツ"をするということは(霊と魂について)
 ・芸能は神につかえるためにできたものである。人間だけで生きて行くことは
  できない。(生きていく時に効果があるのが宗教である(=祈る)) だが、
  "死"は人間の操作ではできないものである。祈る(日本式には念ずる)が
  アートの原形である。
 ・生きている→社会的に生きていること。"生かされている"←何かの力で
 ・自分のための"アーツ"ではない。何者かに奉し、何かに献じること。
 ・目の前でやっているときに"生き死に"の問題がゾクゾクとおこらないのか
  (想像力)
 ・声を出している時に念ずる(祈りを作る)、礼拝する→アートする→アーティスト
 ・上手くなるには自我を捨てること。そして音楽の自我を見つける。
 ・音楽をなぜ選んでいるのか?これは自分の中で解決すること。
  "生き死に"を感じ始めると芸術や神(超在)が必となってくる→祈る
 ・生きていけないと感じたときにアーツとつながりの糸口が生じ始める
 ・社会がひっくりかえった時に何かに頼りたいというものがある。歌が好きだから
  やるということとは異なる。別の何かがあるのである。自分の魂を救ってくれる
  ものそこにアーツがある。
 ・アーツにはテクニックもある。テクニックが高くなると社会性を持つようになる。
  テクニカルになっても魂が通じるとはかぎらない。

 次回歌う曲
 Swing Low Sweet Chariot
 Peter,Go Ring-a Dem Bells
 By An' By
 ・発音記号を見てくる
 ・子音で終わる言語なので気にとめておくこと
 (日本語は母音で終わるので、母音で感情が動くが、アングロサクソン系の
  言語は子音で感情が動く)

 ◎アーツが人類に必要な理由は、宗教とは異なった"祈り"があるからだ。それ
  は社会に生きるための雑々とした所作や思考ではない(願い)。アーツの祈
  りは様々なアーツ行為(多くの場合表現となる)によってなされる。それは正
  に祭礼だ。本来の宗教性の低い今の日本ではアーツの祈りは救いだ。何も
  のかに心をゆだねるために祈る。そして一心に行為する。その先にとどくた
  めに。<磯貝>

◆本日の磯貝語録
 "祈り""念じる"が芸術の原点
 自分のための"アーツ"ではない。別の何かがあるのである。

◆本日の感想
 今までと打って変わった講座のやり方でしかも内容も黒人霊歌とゴスペルソ
 ング。みじかい数回でどこまで掘り下げられるかが楽しみです。

俳優ことば(9/17)                        《ことば系》

9月17日(水)俳優ことば

講座テーマ「劇の形、要素-1 」

 ・創造塾でやる様々な事は、体験して終わりでなく、その事をベースに“考え
  る”こと。自分を外ではなくて、内に入れて考えること。
 ・舞台では、言葉が交わされる(セリフ)。だからこそ言葉に対し、ルーズになら
  ず、正確さや厳密さが必要となる。専門家になること。
 ・皆に伝わる「共通の言葉」で話すこと→共通の言葉って何?

〔1〕劇の形、要素を考える ①
 ◎〈演劇とは何か?〉を考える。
(1)劇って何だろうー素朴に考える。
 Question : 劇が好きですか? (Yes or No)
     なぜ好きですか?→(楽しい,非日常,高エネルギー,物語りがある,etc.)
     それは具体的にどういう事ですか→自分の経験から答える。

 Question : 劇の種類(悲劇、社会劇、子ども劇、大衆演劇、喜劇、史劇、風
        刺劇、学校劇、映像劇、TV劇、放送劇…)

 ・自分のやってきた実感で、物事をとらえていくこと。そして、そのことを具体的
  におとしていくこと。→自己の客体化

 ・お客さんを喜ばせるために、台詞をはいているか?
 自己実現のためのセリフ術ではダメ。(客は、身銭をきって来ている。)

 ・これから台詞を読む時、どこが客をこちらに向かせるか、どうやったら喜ばせ
  るかをつかむ力、勘所をつかむ力を養うこと。

 ・劇には、美しい声と美しい顔の光役(ヒカリヤク)(華)と汚い声と汚い顔の汚れ役
  (ヨゴレヤク)が必要。(相方でおぎない合って劇をつくる)

 ・俳優は、専門家!! 脇役は脇役、主役は主役、華は華、汚は汚…。役割分
  担が明確だと分かりやすい。

 ・客は俳優をおだてて、俳優をいい気にさせる。そして俳優はその力をもらい、
  もっと客をいい気持ちにさせて楽しませる。相互作業で良い劇ができていく。

 ・もらった役がどんな口跡かを考えること。(形や気分の前に)
  役のポジションや自分のポジションが分かっている役者同士で、舞台をつ
  くっていくと面白いものができる。

 ・人間がつくっていくこと(芸能、芸術)だから、継承されていく。今の生きている
  代では、できなくとも、次につながるのだから、やっていこうと思えるかどうか。

 ・芸という筋に乗っかって、役者が、作家が、スタッフが、そして観客が、演劇を
  芸術にしていく。

 ・客が楽しむこと、客が喜ぶこと、それを提供することが俳優。

 ※次回までに、「台詞と日常会話の違い」を考えてくる。演技論

◆本日の磯貝語録
 ・とにもかくにも、客を台詞でもって楽しませることができるかどうか。
 ・俳優術とは、社会とどう接点をもっていくかである。
 
◆本日の感想
 「劇って何!」を掘り下げた。何と自分は薄っぺらな考えだったか恥ずかしくな
 った。お客を楽しませる視点とエネルギーが欠けてました。私が楽しんで、私
 が輝いて…違ってないけど当ってない。俳優が幼いと、劇は当然、幼いです
 よね。

俳優発声(9/16)                      《ことば系》

9月16日(火)俳優発声

講座テーマ「予備練習1,2,3」

[1]ストレッチング(西本助手)
 二人組によるストレッチング、肩、腰、股関節
 股割り歩行 ※手をつけて行う→回復運動 二人組で金魚運動
 立位 手のひらで空間を押す(伸びる)上下、左右、前後

[2]発声共鳴法演習 予備練習1,2,3(磯貝塾長)
 "声とことばの専門家"とは、声とことばに説得力があること
 日本国では声の種類に関心がない。個人の声をその人の持ち味として使う。

 ◎商品として使えるものを持ち味としているんですか→No

◎洗練されていない→魅力がない(ありのまま、無理をしない)
  聞いたことがある声や自分と近いと思われる声には親近性はあるが、
  本質的な魅力にはならない。

 ・声とことばのことをやることは「経済」をやること
  ※稼げなければいけない

 ・"表現した時の声がどういう声のことばか、それがどう伝わっているのか"
  がわかる、できる技術が重要

 ・声は音である

 (1)喉頭模型を用いて解説(テキスト併用p.19)
  ・塾生をサンプルに各自の喉頭の位置、声帯の位置を確認。
  ・喉頭の響きを意識して(指でおさえて)「イ、エ、ア、オ、ウ」を発声
  ・日常では、響きよりもなりを多用して生活している傾向が高い。
   音源(※実際は声源)→元音(聴こえる音の発信部)
  ・呼吸法とは息の出し方→呼吸が変わらなければ声は変わらない
   呼吸の変化と体の変化で精神的な変化が生じる。それが"気持ち"
   気持ちは結果的に起こるもの(具体的には同時に感じる)
  ・声帯の状態 6種(テキストp20)説明
   (ささやき声の表現について 強いささやき声まで)
  ・胸声と頭声について(西本助手の実演)

 (2)予備練習実演
  ①まずやることは喉頭を意識する→なるべくいつも実感していること
  ②顎関節、下顎について 下顎前の結合部から顎関節を動かす。
   下顎から舌を離す。

  ・舌を離したときと、つけたときとの違い
   「赤い花が咲きました」「ダラダラザカ(坂)」をそれぞれ発声してみる

  ・舌を離したまま、「よくわかりません」
   下顎を動かしすぎる 下顎を押さえて練習する。
   一人ずつ「よくわかりません」磯貝塾長チェック及び指導

 ◎個人の固有のものでなく"相手に通用しやすいもの"を使うということ
  Public Voiceをつくってゆきたい。
  通用しやすいもの、その先に表現がある。

◆本日の磯貝語録
 いまある個人の状態そのままでなく、それを洗練し、自分の中心につなげ、
 まず他人と通じ易くする。その先に表現がある。

◆本日の感想
 創造塾は日々気づかないうちに影響を受けている、偏見、ゆがみ、ズレなど
 にハッとさせられる講座です。自分の(物事も)核を持ち続けることの大事さ!!
 ですね。

声・ことば表現テーマ別(9/14)                  《ことば系》

9月14日声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「ジャン・コクトー」

[1]ジャン・コクトーについて
①発表(プリント参照)
②塾長より
 ・ コクトーを選んだわけ
 (1) 今は、全てのものが分かりやすいものしか選ばれない。軽くて、薄いもの。
 でも飽きる。感性は飽きたあと、すぐころころ変えられない。
 私が生きること、私が私を貫くと。
 今のものは、私のことは考えられるが、人類については考えにくい。
 (2) コクトーは、人類について、芸術についてやるために生まれたと思っていた。
 Artは、偏見から起こる。→ 今は偏見を嫌う。偏見から出てきたものがおもし
 ろい。
 フランスというお国柄→自然主義的な社会
                ↓  社会的な自然主義×
               この極端なものがコクトーである。
 (主観言語のおもしろさの極みはラクゴ。フランス語に比べ日本語は主観的)

③詩を読んでみる「踊り子」「耳」など、回し読み。
 (コクトーは、物知りで、百科事典と聖書が大好き!「聖書は嘘だ。」っていい
  たくて読んだ。)
 ・分けが分からないまま、とにかく読んでいく。
 ・堀口の日本語は分かりやすい。詩人として詩を訳すと言っていたらしい。
 ↳韻を踏んでいるから堀口訳ならコクトーもラップになる。
  意味・ストーリーで理解することに慣れ親しんでいる時は音律に従うとなんと
  なく接することができる。
 ・理解しようとしない。
 ・「30になった詩人」
 読むためにどうするか?詩を聞く態度というものがある。
 Aさんが、アレンジして発表。
 オーディエンス感想:成功と影にある不安が伝わった。
 コクトーの奇想天外な感じ、分けの分からない感じがほしい。
 すがすがしい感じであったが、欲望などが出たほうがコクトーらしい?

 ・書かれていることば、読んでいる声の、表側以外のもの。
 文脈の解釈 同じことばを使っていても、伝えているところは全然違うものを含
 んでいる。
 →今は、それを「いじわるだ。」「もっとストレートに。」と言われるかもしれない
  が、そこに書かれている以外のものを探す。それを声にする。

 ・「サフォの墓」
  分けが分からないで読む。
  分からないから読めないというのは、おもしろくない。書いてあることが事実だ
  と思ってやる。
  分かってやると、かえっておもしろくなくなるのではないか
  海外の芝居をみる 音で楽しむ。→物事の楽しみ方のひとつなのだ。そこを
  学んで、楽しむ。
  サフォ→若い女性
  コクトー→奇想天外な人 これを使うかは、表現者しだい。
  ・表現者は、やりやすいようにやってしまうが、これを楽しむ!

[2]コクトーの詩をよむ<演習>(塾長)
 コクトーを知らないから楽しむことができる

①「ソクラテスの墓」
 ・よいタイミングでテンポをつくるのが原則。間が問題。
 ・分からないなら、分からないで読んで詩はOK。
 分かったふりをして読むのは、聞いているほうも分からない。
 その代わり、思い切りよく、自分の思いを入れずに聞き手に投げてしまえ!

②「村へ来た天使ガブリエル」
 ・ 詩は感性に訴えるもの。
 ・これは何年のどこでつくった酒だと分かって飲むとうまい。しかし、何も分から
  ずに酒だと飲んでもうまい。それがコクトー。
 ・感性、知性 両方で尊重する。どちらかだけでは、つまらない。

③「ギリシア劇」
 ・テキストに対する接し方を日本的にやりすぎてきた。
 ・字、そのものは、意味だけではなく感性が書かれている。
 ・古典は、感性を感じる。(分からなくてもなんとなくイイ!と思える。)
  ただ、学校文学は、感性で読むことをしない。理解させること。
 ・感性豊かな知性が良い。
 ◎知的な感性を育てる。
 ①古代の感性を捉えようとする。
 ②そして自分の感性を育てようとする
 →文字化されたものに、感性が感じられなければ、おもしろくない。

④「探偵」
 ・感性のために、知性は犠牲となる。ただ、お互いがなければ、育ってはいか
  ないところが、
 難しい。
 ・聞いているときに、感性的に受け取ることができるか
 ◎感性の優れた役者になれ!

⑤「赤面」
 ・自分の理解を伝えるのではなく、テキストを伝える。
  感覚・感性でやるために詩をどう読み、どう受けるか
  分からないで読んでも、人は聞いてくれる。
 ・読んだあとに何だか分からないというものを残しては、まずい。
  これだというものを示さないと、ただストーリーだけを見せるだけになる。
 ・この詩が、私を引っ張っている。それを掴まなければ、詩は語れない。
  (あるいはテキストすべて。)
   ↓
 ・解釈は、後からついてくる。はじめに音あり、響きあり。
 ・読み込むうちに湧いてくる。先に解釈をして読まない。
 自分の欲望が消えるまで、読み込む。

⑥「逝ったみたいな」
 ・書いてあることを音にする。
 ・何かしようとすると、「何かしようとする自分」をやってしまう。
 ・知性で語の感性を追いかけない。

 ◎「祈る」 自分を引っ張るもの。引っ張られているか、いないかは、客は分か
  る。探しているか。つくっているか。

 ◎芸→奉納する。神がかる。これは日常とは違うこと。
   表現→神がかる。それがなければ美しくない。そのためには、滅私奉公す
  ること。
  古いことを知らずに、新しいことをするのは、思いつき。

 知性と感性と理性 →頭で理解
 →感性と知性の関係で、知性が足りないと理性がでてくる。これはまずい。
 →知性と理性が発達し力を持つと、表現者は何かに向かう⇒「神」
    ↓
 ≪神が来ていなくはダメだ!≫

 ・読んですく分かる文章がよい文章。書かれた文字そのものに力があって、私
  を引っ張っていってくれる。それに従って声をのせる。
 ・知的な理解より、感性で表現する。理性が邪魔しないように神性に頼る。
  (祈る?)

◆本日の磯貝語録
 絵や、音楽の他に、詩も感性を育てる。語の感性を捉え、自分の感性を育てる。

◆本日の感想
 詩の意味を頭で解釈(理解)しようとして、とっつきにくい印象があったが、文字
 の音、響き、リズムなどから詩に入ると、こんなに楽しめるんだと知りました。

声・ことば指導法(9/14)                     《ことば系》

9月14日(日)声・ことば指導法

講座テーマ『調音法―母音―』

[Ⅰ]ストレッチング(館林講師)
 ・首のストレッチ 前後、左右、回す。
 ・肩のストレッチ 両肩を回す。
 ・脱力 頭骨、首、背骨、骨盤、股関節、上から順に脱力。
  ①手を叩くごとに一つずつ脱力していく。
  ②手を叩くと、一気に脱力する。
 ・二人組み 肩甲骨をほぐす。
  <背中で会話><背中を合わせて立つ>

[Ⅱ]母音調音法(磯貝講師)
 日本語←母語←(地域性、時代性、群性) 方言、パーソナル言語
  (国語) ↓
   │↳母音+子音
   │  ↳各々固有母音を持つ
   ↳・5母音:5つの異なった口腔内で生成する音(鳴り)
    ・5母韻:口腔内であきらかに異なった響き(韻)のある5つの音
         <重母音、複母音、連母音>

 ・母音は地域ごとに違う。
  言葉が各々で違う。今までは違うことを問題としなかった。
  言葉が違うことで、人は壁を作ってしまう。19世紀の個人主義、
  ナショナリズムの限界だった。(20世紀後半に歪みとなってあらわれて来た)
  これらの違いをなくした共通言語を作っていく必要がある。

 ◎言語の統合は問題か、必要か?
  政治的圧力で統合するのはまずいだろう。
  時間を掛け、民意、民力で何段階かかけて統合するとよい。

(1)韻律の高いを母音をつくるための演習
 ◎舌骨を響かせる―テキスト「ああ、いい気持!」を
  ①舌骨に手を当てて喋る。②普通に喋る。
  舌骨を響かせると、自分よりも他人が実感しやすい言語になる。

(2)母音の発音
 ・口を大きく開けて、発声させてはいけない。
 ・鏡の前で、自分の姿(顔)をよく見、良く聞くこと。
 ・自分で"言う"ことより、聴かせる音をつくること。
 ・唇より内側で発音する。調音点は(イエ)(アオウ)をセットして練習する。
 ・耳に手を当てて練習させる。
  ①掌で包むように
  ②耳の後ろから前に包むように
  ③掌で耳を後ろに包むように
  各々で、音の響きの異なりを知る。

◆本日の磯貝語録
 方言は美しい言葉である。大切に守っていかなくてはいけない。
 しかし、共通言語を話せる事はさらに大切である。

◆本日の感想
 他人(より多くの)に伝わる(理解出来る)共用言語(話し言葉)が少ない事がわ
 かり、それを作る必要があるんじゃないかと思いました。

伝わる声とことば(9/13)                     《共通系》

9月13日伝わる声とことば

講座テーマ「伝わる声とことば―スピーチシーンの研究」

[Ⅰ]ストレッチ(西本助手)
 ①両手を振る→両手を振り、頭・体を開放する。
 ②ゆっくり背骨を曲げて上半身を下ろす。
 ③おろす
 ④股割り
 ⑤骨盤を動かす

[Ⅱ]呼吸運動復習(磯貝)
 ・呼吸を下ろす・・・横隔膜を下げるということである。
 ・横隔膜を下げるポジションを正確に使い分ける
  ①ミゾオチ ②ヘソ ③丹田 ④横腹
 ・必ず鼻から吸い、口から吐く
 ・吸気で各ポジションを揃え、そのまま動かさずに
  息をはく。これを正確に繰り返す。
 ・呼吸のコミュニケーションとは自分の自我を超えたものを捉える

[Ⅲ]コミュニケーションと息の連動
 呼吸は鼻から吸う(口から吸うとのどが嗄れる)
 丹田を動かす
 ・身体の内部をキャッチしようとすると内考する(日本人)
             イタリア人は外考する
  →内考する呼吸と外考する呼吸
 ・コミュニケートとは外との関係を捉えるための呼吸をする。
 ・カウンセリング→相手の症状に応じ対応する。明るく相手を受け止めて聞い
  てあげる。
  健康呼吸法 → 自己内呼吸:連動しにくい
     ↕
  交換呼吸  → 音楽・武道(外部波動をつくる)
(1)コミュニケーション呼吸の練習
  1)自己呼吸(内側呼吸)    人の話を聞く時に受ける
    内側の呼吸(陰の呼吸)
    ・呼吸は真ん中か後ろで行う(身体の背面)
      →消火器(体)の前面でコントロール
      ・ハー,ハー,ハーという前の呼吸は過呼吸でよくない。
(2)交換呼吸ゲーム(二人で)
  1)聞いている時の呼吸をつかむ。
  2)相手の呼吸をつかむ(視覚)
    
  二人組―呼吸の連動―相手の呼吸を捉える―2人で相手の呼吸を
                               つかんでいく

   ・TVはレンズを通して伝わる。
    ステージは気を伝わる
     →意味を持つ 
   ・話してる時はスピード感・リズム感を作る 
   ・呼吸を作る

  介護・ホスピス
  ◎その人と同じ状態に呼吸運動を連動させる

   1人にする ≒‘個’に追いやられる

(3)相手の呼吸ポイントを掌でおさえ、うごきをとらへ、自分も同じ事を連動し続
  ける。

◆本日の感想
 今日は仕事に直接役立てられることを、具体的に教えていただきました。
 それにしても先生の腹筋はすごく、しかも分かり易いですネ。      

話し方診断(9/12)                      《共通系》

9月12日(金)話し方診断

講座テーマ「楽しい対話法―1 相手のとらえ方①」

[1]ストレッチング(磯貝講師)
 ・上に伸びる・股関節の動きを捉える(手で骨盤を支えながら、左右、前後に動
  かす)
 ・立位、上半身の力を抜き、ロールダウン。上半身が折れた状態で膝裏をゆる
  めたり伸ばしたり。
 ・回復運動
 ・座位、脚の内外を伸ばす。臀部の下側を伸ばす。回復運動。
 ・手を組み合わせて手首をまわす→組み合わせたまま前へ伸ばす→背中をま
  るめる
 ・腕、肩まわりを伸ばす。上半身をひねる。回復運動。
  ◎上にピーンと伸びること。
 ・股割り→深く→肩入れ→上半身脱力→股割り→深く(胸を床に向かっておろ
  す)
  →床に手をつき、上半身を小さく丸くなろうとする。回復運動。

[2]対話法ということ、その概念(塾長)
 ・方言:生活する際に有利であるかの問題から生まれる。
  ↳そこの場では通用するが、他の場では伝わりにくくなる(固有性)。
 ・話法を教わって来ていない。<音に対する教育は受けてきていない。聞いた
  時に文字を思い浮かべる>
  声ことばを聞いた時に文字の意味に翻訳し理解してしまう、どんな音でも関
  係ない。

(1)ことばを考えると
 ◎ことばとは、わからないものをわかるようにしたもの、物事を分けて分かるよう
  にした。
 ・現在はことばを簡素化(2文字、4文字)し、わからなくなっている。
 ◎自分と他人とは違うということを実感自覚する。
  (家族、妻、夫、子供でも他人だという意識が薄くなっている)

 「日本人は日本語を書き合っているが、同じ日本語を喋り合ってはいない」
(2)自と他、私と他者を考える。
 2つがくっついて出来たおかげで分裂出来る。
 私とは、1つではなくて、2つがくっついて1つになっている。
 私の少なくとも半分は、外と関係している。
 社会が「私」を「個」とし「己」にまでしてしまった。

 ☆言語の私性:私のことを考える言語。
  私が私を責任をもって見付け出すための言語。
  私を思考する。私考言語。
 どんな場所にでも自分がいなければ、それは私(自分)ではない。
 私とは、対象物との間においてのみ成り立つ。

(3)主観性と客観性を考える。
 主観 ⇔ 客観
 私が主 私以外の○

 ◎主観が強すぎると他者を許容できなくなる。
 生得性に頼らないと自分を過信する。

 ◎話すためには、よく聞くこと。
  聞くことから客観性を育てていきましょう。

 質問:Aさん:聞くことは耳で聞いて頭で考えることとメモに残すことは違うのか。
 磯貝先生:客観的に聞くことができるがメモに取ることで変換されてしまうことが
        ある。これから追求していく、結論はすぐに出さない
 Bさん:職場でメモを取ることとの違い。
 Cさん:意見は中性であるということについて。

◆本日の磯貝語録
 ・自分と他人とは違う→これは重いこと。
 ・日本人は日本語を書き合っているが、同じ日本語を喋り合ってはいない。
 私とは1つではなく2つがくっついて1つになっている「言語の私性」、「言語の
 共有性」

◆本日の感想
 自分は物事を客観的に見ていない、見ることが出来ていない事が分った。
 "話し方"というものをもっともっと知りたくなった。

俳優表現実践(9/11)                      《ことば系》

9月11日(木)俳優表現実践

講座テーマ「セリフ術 -声と心と語-」

[1]各自ストレッチ

[2]本番をやって鍛えなければいけないと感じたこと(塾長)
 「唇と目」その役の唇、目になる 瞳孔を発明する
 下唇にその人の特徴がある。変な人は上唇をつくる。唇の内側。
 自分でないものにする 頭 → 身体 不都合を感じるようになる

 ・キャラクターは顔 目から発する 瞳孔から
  日常では受けている 本気で本を読んでいるときの反対の目と精神
  外から見えるものと自分の内側の感覚をつかまえる
  唇をくずしても声がとぶ口跡をつかまえる。写真をとる
  受ける「見る」と出す「見る」をマスターする。日常的情態では1000人劇場に
  なると伝わらない。

[3]セリフ術(議長、出先さん)
(1)セリフ術とは、語と文を声という素材で出す。実際にする。
 ・「セリフのことば」と「そうでないことば」は何が違わなければいけないか。
  技術としてのセリフ術を決める、作る、育てる。
 ・より好ましい、より適確にものを伝達することばとその声。
 ・思ったままのことばがセリフになるか「何をセリフとみなすか」
  他人に通ずることばであるか、100歳になっても通ずるか。
 ・渋谷・原宿・六本木の同世代限定のことば、少し前の歌舞伎町
  他と交流しないことばでなく、時々刻々変わっていく普通のことば
  スタイル、様式に則ったオーソドックスを決める。
 ◎同族以外に通じる社会性のあるセリフ・劇とは何か

(2)セリフを考える
 セリフ…劇の出演者が劇を作る上で使うことばの実際。
 台本…劇の土台となる本。責任をもつ作者がいる。字になっている。
    多くの人に浸透させるため(作者からみて)
 [劇を演じるのに台本はなぜ必要か]役者にとって
 ・役者にとって頼る、唯一の根拠
  役割がはっきりする、役者は演じるだけ
  勝手に変わらない、変えられない材料
  共感がある
  役者は台本をたたきのめす 負けたら終わり
 ・演ずる側として演出家の考えをこえるものを出す
 ・書いてあるものをどれだけちがう世界へもっていけるか

(3)台本がなかったらどうなるのか
 ・劇をするより激したい人たちとは一線を画している
 ・自己実現の社会化は難しい。自己表現は個人のもの。
 ・露出狂とのぞき。暴露趣味と役者はちがう。
 ・自由な思い付きは楽しいけれど、他人に提供出来ない。
 ・そもそも台本がないと無駄なものが多そう。あると制限される。

(4)塾長提案
 《心の訓練ができる芝居》人とつきあう 豊かな、広がることば
  どんな人とでもはなせることば はじきださないで吸収できることば
 ◎他人と生きていくためにことばを育てる と同時に自分の心も育てる

(5)劇で何をしたいか、劇で何をさせられたいか?
 ・汎用性のあることばを育てる ⇔ 自己満足言語、私語
 ・自分に近い人にも遠い人にも通じる、時空間をこえて通じる = 普遍的

  ある人間の人生の一部分を切り取ったものを - 芝居
  ややこしい生きた人間にみせて承認させるものを作る倫理性。
  だれにでも通じるわかりやすい形で提示する。

 ・生きた人間・役者が生きた人間・観客に喜びを感じさせる。
  最終的に生きていることが喜びと感じられる。
 ・毒があるとおもしろいが皆がそっちを向いているわけではなく、もっと実直。
  役に立たない刺激・毒は常習性がある。中毒性
 ・普通の人たちってどういうものなのか? 当たり前の生活、当たり前の感性。

  ことばの問題と心の問題をひっかける
 ◎同じことばがなぜセリフになったりならなかったりするのかつかまえる
  何がちがうのか???
  台本を操作する方法

 次回「日常のしゃべりとセリフは何が同じで何がちがうのか」考える
  日常のしゃべりにする作業と
  セリフにする作業のちがい → どのように声で再現するか

◆本日の磯貝語録
 セリフとセリフでないもののちがいを声にして、あきらかにちがう術を身につけ
 ること

◆本日の感想
 今迄に何度となく聞いて来た、言葉の深層に入り込み、実際ワクワクしていま
 す。

俳優ことば(9/10)                        《ことば系》

9月10日(水)俳優ことば

講座テーマ「 劇と台詞(1) 9/5,6本番を省みて 」

〔Ⅰ〕身体の基礎調整 (塾長)
(1)基礎演技を学ぶ前に「立つ」ことを身につける。

(2)演技の調整には「歩き」をする。
            ↓ 
     ニュートラルをつくるための歩きには…
 ◎適性速度をとらえること
 ◎自らの位置を定めること。そのためには、首の位置が大切。
 ◎手ぶりは、体側を通り、手の形は生まれた時の手。
 ◎肘から後ろにひっぱらっれるようにふる。
 ◎仙骨を中心に後ろと膝を使って、足を使う。
 ◎息は側腹に入れること。必ず鼻から入れる。

 すべてやりながら調整していくこと!

〔Ⅱ〕9月5日、6日のボーカルアーツシアターを終えての反省会
  「始めた時の感想と終えた時の感想」を話す。
 ・俳優はチャンスを逃さないこと。とらえる直感が必要。
 ・台詞が覚えられないんだったら、才能がないんだからやめなさい。
 ・観客が見てくれなかったら、芝居の意味がない。台詞を早くいれるのも、
  良い客とコミュニケーションをとるため。
 ・自分の顧客をつかまえること。そのためにあらゆることをすること。
  (3千円のチケットを売るために、5千円の菓子折りを持っていく。)
  自分が見てもらえることの喜びを知ること。
 ・50年後の舞台をやりたい人達に向かって、劇の出来る環境をつくってあげる
  こと。客のために芝居をすること。
 ・パーフォーマンスは客が見てくれなかったらダメ。
 ・覚えるために、口跡をとらえて読むこと。
 ・合わせ稽古以前に、役者が個人でやっておくべき事が山ほどある。
  先ず第一がセリフをいれること。

◆本日の磯貝語録
 台詞を早く入れることから、演劇が始まる。

◆本日の感想
 外部公演で休塾していたが、久し振りの創造塾は刺激的で、とても勉強にな
 ることを実感しました。セリフの勉強を早くやりたいです。

俳優発声(9/9)                      《ことば系》

9月9日(火)俳優発声

講座テーマ「発声共鳴法」

(1)体づくり(西本助手)
 ・股割り、肩入れ、バウンズ、伸脚
 ・手をつないで円になって屈伸 20回
 ・すもうのつっぱりをしながら歩行。重心を落とす。
 ・二人組 一人が仰向けになりまっすぐな姿勢をとる 相手が修正する。
  立位 百合から骨盤まで裏側の感覚をつけるために上から刺激する

(2)磯貝塾長による指導
 1)呼吸法の復習
 2)鼻三味線

(3)テキスト「発声法:発声共鳴法」概論(磯貝塾長)
 ・インフラ(準備)だけをしていても表現にならない。
 ・表現に適応していくための訓練をする。表現のゼロをどれだけ確保でき
  るか。
 ・声幅、声質、声色を増すこと。音感を広げることで価値観が広がる。
  同じ音を出しているものを受けられる。同調できる。
 ・芸術表現とは、よさそうなものばかりやるわけではない。さまざまなものを
  表現しなくてはならない。声の高い人、低い人、その人たちはそれ
  (その状態)で生きている。
 ・「発声共鳴法7部位図」の解説およびエクササイズ
  声を出してみる

 ◎声について:人間のひとつの現実である。→それを表現していきたい。

 ・ハト鳴き:声帯筋を鍛える
 ・ノド開け:手を突っ込んででも開ける
       ひどくやらなければ良くならない

 磯貝メソッドテキスト使用 文章解説p.17~
  ・私たちは表現をする。私が何かに変形すること
   →力のない人が力のないように見せても表現ではない。それは表出。

  ・声のクセをとる<声のクセと話しグセは背中合わせ>
   表現は自分のつもりでやるのではない。

  ※クセとはひずみである
    人間が生きていくことは、ひずんでいくことである。
    当然、歪みのまま生きる人と、自ら歪みを修正しながら生きてゆく人
    といる。

  芸能をする人=人を喜ばせることができる人

  文字に書けない文字以外のことを声で表現する、または発明できるか。
  そのために、常日頃、多くのことに関心をもっていること、人を観察
  して見ているか。

 ◎喉の位置を覚える。実感をつける。(テキスト参照)
  ことばは前に出すこと(響き)強い声とは息を早く出す(息のコントロールで
  強弱をつける)

  ・五つの「ア」
  ※同じ事を2回やる。
  やったことを認めることからはじめましょう。
  一人ずつ発表する。
  再現する。               

◆本日の磯貝語録
 声とは、その人の持ち物であり、その人そのものである。その人の個性とも
 言える。人間のひとつの現実である。
 俳優は、おのおのの人々を演じる。当然、声を演じる力が必要である。

◆本日の感想
 自分の前、後ろ、横の感覚がうまくつかめなかった。いかに自分の体と
 付き合っていくかが重要かを認識した。