歌発声(11/29)                        《音楽系》

11月29日(土)歌発声

講座テーマ「重唱 試演会のGP」

[1]準備体操(塾長)
・身体:腰、下肢を中心に柔軟。肩から背面の伸張運動
・顔:鼻奥と上、喉頭の中の筋肉を動かす。
・舌(タン):前胸部まで動かす。
・口唇動かす:「P」「M」で音にする(Pa,Pu,Po,Pi,Ma,…)
・ほほ骨のところ意識すると、タテに開く。→声の種類多くなる。
 『骨に音当てる』がわかると良い。

[2]発声
・口唇から息を「U(ウ)」で吐く(下唇を前へ突き出して)
 (「真似する」…身体の前面で聴く。耳と鼻と一緒に聴く。)
・のど「Ma」(鼻を抜く)
 ◯ほほ骨にのるように。
 ◯鼻の上方まで使って軽く。
 ※自分の出した音…骨に響いた音を聴いている。ひいき目に聴いてし
  まう。
  外で人が聴いている音は違う。
 ★頭蓋骨上前に響かせる。(下方に響く音は暗い)
  前頭骨共鳴をつかむ。
・「N」目頭~眉間
 ※のどに意識集まらないように。抜く。
 ◯横隔膜…背中側肋骨使っておろす。
・「M」鼻、おでこ
・「UOA」前方に響かせる。

[3]歌唱
♪蕾(パート 上:Aさん・Bさん・Cさん/下:Dさん・Eさん・Fさん)
♪メリーさんのひつじ
 (パート 上:Fさん・Eさん・Bさん/下:Dさん・Aさん・Cさん)
  拍子の取り方…上にとる。
♪花のまわりで(パート メリーさんと同じ)
《パート・組分け》(上・下)
・メリーさんのひつじ(Bさん・Aさん/Eさん・Cさん/Fさん・Dさん)
・花のまわりで(Fさん・Cさん/Bさん・Dさん/Eさん・Aさん)
<♪花のまわりで>
 下パート練習→ペアで全員で→各ペア1番ずつ歌う(全3回)
 →3番のみ全員で
<♪メリーさんのひつじ>
・ペアで全員(2人の少し前方で音を集める)
・1ペアずつ
 ※語尾が粗くなりやすい。ていねいに。
 ◎軽い音楽をつくる。スーッと(レガート)、ブツブツしない。
 ◎説明しながら歌う。
<♪クラリネットをこわしちゃった>
(パート 上:Cさん・Eさん/下:Aさん・Bさん・Fさん・Dさん)
・下パートのみ全員で…「パ オ(↑) パ オ(↑)」にする
・上1人・下2人のチームごとに。(下パートは上パートの人に向かって歌う。)
※言葉の意味や表情を一緒に合わせる。
<♪蕾>
【試演会】
「蕾」全員で
「クラリネットをこわしちゃった」2チームで
「メリーさんのひつじ」「花のまわりで」3ペア

◆本日の磯貝語録
 自分の出した音で、自分の骨に響いた音を、伝えるべき音と認識してい
 るが、外に出て人が聴いている音は異なる音である。

◆本日の感想
 ふだんの歌い方が重くなっていたせいか、今日の発声で声があがり、歌
 声が軽くなり、歌い方が楽になりました。

歌テーマ別(11/27)                       《音楽系》

11月27日(木)歌テーマ別

講座テーマ「G.P.」

[Ⅰ]ストレッチ
 各自ストレッチ

[Ⅱ]G.P.
1)ピアノ合わせ
 ①Aさん "By An' By"
  語りかけて、あくの強い人が祈るように。英語の読みをしっかり。
 ②Bさん "By An' By"
  お腹をしめているので、のどに力が入る。Singing prayで。終わり方をしっ
  かりつくる。
 ③Cさん "By An' By"
  前に出し放しで歌う。口歌いにならないように、深い声で歌う。
 ④Dさん "Peter,Go Ring-a Dem Bells"
  のどから胸にかけて歌う。のどを背骨にひきつけるようにして歌う。
 ⑤Eさん "Swing Low Sweet Chariot"
  もう少しメリハリがあった方が良い。最後、息をながす。
 ⑥Fさん "By An' By"
  アカペラの途中からしっかりしゃべるように。
 ⑦Gさん "Peter,Go Ring-a Dem Bells"
  軽いリズムで歌う。頭の上に角があり、その角が歌う。
 ⑧Hさん "Joshua Fit The Battle O'Jerico"
  曲の前半はしゃべる。しゃべりの中で変えていく。
 ⑨Iさん "Swing Low Sweet Chariot"
  曲作りは良い。comingの[m]をはっきり言い過ぎているので注意。
 ⑩Jさん "By An' By"
  譜面に向って歌っている。

 ・以上の曲は試演会で詩を読んでから歌を歌う。
 ・"祈る"こと。そのうえで歌へ入っていく。祈る(歌詞を語りかけるように朗読
  する)

2)詩を各自読む、全員で読む
 ・祈る照準を作る。身にこたえることを訴える。
 ・前顎(上顎骨)が祈るところに引っ張られるように詩を読む。そのまま歌に
  もっていく。

3)アメイジング・グレイス(2コーラス、全員で歌う)
 ・3拍目でしっかり作り1拍目に向って歌う。
 ・試演会では全員でかたまりになってアカペラで歌う。
 ・のどをあけたまま歌う。1人1人の充実感を持って歌う。体の周りが鳴る。
  振動を作る。
 ・1番ははっきり訴えるように歌い、2番はのどをあけたまま歌う。
 ・1人1人の祈りの形が違うものが集まっているものであってコーラスではない。
 ・前顎にことばの意志がある。
 ・譜面通りきちんとやることから早く抜け出し、"自分たちのものをやる"これを
  「音楽の進化」という

◆本日の磯貝語録
 生きているの昇ってだから、"自分たちのもの"を作れ!

◆本日の感想
 "祈"りというものは実はとても身体的なものではないかと思いました。お腹の
 底から背骨を伝わって天まで昇って行くのかも知れない。肉感的感覚である
 からこそ、理由なく人の心を響かせられるのかも・・・。

俳優ことば(11/26)                        《ことば系》

11月26日(水)俳優ことば

講座テーマ「 劇とセリフ 演習」

〔1〕身体語のエクササイズ No.9:
(オノマトペ身体言語テキスト①5母音篇を使ってオノマトペを分解してとらえて
みる。)

 ・パフォーミングアーツは、語意を増やしながら、記号化して伝承していくよう
  にすること。反面ほろんで行く語も出てくる。
 ◎オノマトペで同質感と異質感を細かくとらえること。
 ・決まっていることの最低は、必ず分かること!!人間のことなのか?音なの
  か?自分がそうなっているのか、他がそうなっているのか?と解析していく。 
  ①自分のこと(内・外) ②自分の近くの外  ③物体の現象
 ・オノマトペを通して物事を解析することを覚え、次にテキストを解析すること。

〔2〕心の気付きシリーズ⑥ 心を通過させることの演習
 テキスト 夏目漱石 「夢十夜」から第一夜
 ・テキストを読みながら、自分の身体で感じたところを覚えておく。
 ・何を見ても、何を聞いても、何を持っても、自分を感ずること。
 ・私の心が思い、考え、動き、とらえている、じゃあ、その心って何なの?
 ・いれた台詞を必ず「自分の心を通して出す」こと。
 ・声と言葉の中に心をいっぱいいれること。◎生きている自分自身の心をもっ
  と豊かにすることで、表現の幅が広がる。
 ・そのまま字(台詞)を読んでも、嘘くさくなる、聴いている人が、貴方の心が分
  かるように、自分の心に伝わってきたものを表現する。
 ・心の集中力が切れると、台詞も切れる。音だけになる。
 ・読んでいる人の声を聴いて、自分の心が動くかどうか。
 ・頭の中で描くのではなく、心のちくちくだったり、心の動きでとらえる。
 ・書かれているキャラクターの心の実感をとらえること。
 ・しかし(接続詞)やそこで、などの語は、音だけで出しがちになるので、ちゃ
  んと意味や機能を身体で実感し、心を通過させる。
 ・自分の心との戦いのため、自分の心の貧弱さにおどろき、外から色々な心
  を取り入れる事をはじめる。
 ・架空のことを演じなきゃいけないのだから、より自分の事を分かっていなけ
  ればいけない。
 ・自分の心を普段は見て見ぬふりをして生きていくもの。だが俳優は、他人
  の心に同化しなければいけないのだから、心を見て、感じて、突き詰めな
  ければいけない。(心理学ともちがう)
 ・自分の心の曲がった状態では、表わすものが曲がってしまう。だから出来
  るだけ広げておくこと。台詞によって心が広がり、心が深まっていくと良い。
 
◆本日の磯貝語録
 俳優は「声と言葉と心と表現」を身体と共同でテキストの人間を現わに生き
 たものにする仕事。

◆本日の感想
 頭で追わない、頭の作業に入らない。とするならどうするのかと思ったが、
 Aさんの読み方が変わっていったのを見て、なるほどと実感できたように思
 いました。自分の頭でなく、それを自分の心を通して読む―大きな発見でし
 た。

俳優発声(11/25)                      《ことば系》

11月25日(火)俳優発声

講座テーマ「母音調音 全演習」

[1] ストレッチング(戸村助手)
 (1)全身柔軟
 (2)足指、足首運動
 (3)股関節柔軟
 (4)骨盤運動、座骨運動、座骨歩行(前、後進)

[2] 体づくり 個別指導
  Aさん:磯貝塾長による音声指導(ピアノを用いて)
  Bさん、Cさん、Dさんは戸村助手による身体訓練

 全員で重心の落としかた(磯貝塾長)
 個々に合ったものをみつけていく

[3] 座学(磯貝塾長)
 昨日のWSを経て
 私達は日本人であって日本人しか知らない。
 外国人が日本語を達者に話すことは求めていないのでは。
 日本語はキャラクターである。

 ・個人個人をひとまとめでなく一人一人の人格として認める、扱う。
 ・人格というのは、表に出ているものから、今見えていないその人を言う。
  現在社会で言われる"キャラ"は、狭いある特徴の事を言い、人格の一
  部でしかない。"格"とは固定されず変化するものである。
 ・音声を響きとしてとらえているかで相手に安心感を与える。
 ・ノウハウではなく自分の責任。頭でなく体で感じる。

 ・手紙で実感のこもった文章を受けとると、とても伝わってくる。

 ◎喋っていることばにも実感がないといけない。
 ◎ことばの実感をみつける

 ・体の実感を付ける。頭で考えてもだめ。
 ・頭(大脳)がなきゃだめだが、頭から体に指令が届くまで1/100秒、早い
  人は1/1000秒。伝達が早いので考える前に体で出してしまっても同じ。
  次に必要なことは、他人を客観的に身体実感すること。

 ・テキスト「ア」行 各自 体が振動しているかを確認する

 ◎頭ではなく体にやらせる。体が欲しがること。体中に散らす。
  →『全体化』うまくいかないところはパーツとして修正する。
    パーツだけできてもだめ。

 ◎全体と部分をつなげることが訓練

 ・人格は豊かな方が良い。そこから楽しい人生が生まれる。
 ・自分のことを外でちゃんと評価してもらっていない。外からは誹謗ばかり。
 ・正当に評価されることと、現象を批判されることとは違うこと。

 イ:各母音を正確なポジショニングの構えと、喉の位置、息の支え、
   響きポイントの意識などの正確さという部分作業
 ロ:つくるべき母音のできあがりの実感と、それの意味の全身での実感が
   同時に成立する。全体感。

◆本日の磯貝語録
 ・日本語はキャラクターである。
 ・各パーツの修正や機能アップの後に、目的に従って「全体化」すること
 ◎整備された部分と正確な機能で効果ある全体

◆本日の感想
 「人格とことば」をした。日本人は個々、特に他人の人格をあまり取り上げ
 ようとしない国民だと分かった。それこそ日本人という人格かもしれない。
 豊かな人格の方がよい。声やことばは豊かな人格の表れだと分かった。

伝わる声とことば(11/22)                     《共通系》

11月22日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「ディスカッションとことば」

[1]ストレッチ(西本助手、磯貝塾長)
 ・上半身のリラックス
 ・中心軸の確認(腰から回転させ両手を巻く)
 ・シコ(重心を下に降ろす。喉も降りる)
  無我の境地、軸をしっかり。重心を右足から左足へずらす。

[2]仕草、表情、態度(磯貝塾長)
 ・仕草
  身振り、手真似、素振り、見せかけ
  効果を作るための意思表示
 ・表情
  顔つき、身振りなどで感情、情緒を表出する
 ・態度
  自己の意志、感情、生理状態を外出に表出したもの
  表情、身振り、顔つき、声色、喋り口、考え方、傾向、行動の表出し
  た様

  会話、対話時に音声と共に必ず全身が反応し参加している。

<演習>
 テキスト1「こんなに沢山ですか?いいですネー」
  ・目の前の沢山(例 みかん100個)を決め、しっかりと見る。
  ・「こんなに」両手で身振りする。
  ・「いいですネー」抽象言語も両手で身振りする。
  ・相手に目と全身で訴える。
  ※全身表現のため、意味だけでなく、状態や感情が伝わる。
   各自やってみる。磯貝塾長が講評。

 テキスト2「その事は無理だと思います」
  ◎誰に、どこで、何を伝えるのかを明確に設定する。
   レベル1:誰に向かって答えているのか。その事とは何かを身振り。    
        眼の使い方ではっきりと表出する(自己認識、自己感情)。
   レベル2:「無理」という心象を表情と身振りで相手に語り伝える。
   レベル3:「思います」心象の身振りを作り出すこと。少しおおげさに、
        必ず相手の目を見ること。

 テキスト3「いたかったですよ。まいりました。」
   ・「誰に」言っているのか
   ・「痛い」身体か(どこ)精神か
   ・「まいる」どの程度か
   すべてを仕草、表情、態度で内容と原因、感情、状態等を表現する。

◆本日の磯貝語録
 ことばを伝えるとは、意味を伝えるだけではない。それを話す人の感情
 や身体状態、 その文やことばを語るべき原因など、すべてを伝えること
 である。

◆本日の感想
 具体的な指摘が大変ためになった。特にほかの人の実演とそれに対す
 る批評を見て聞くことにより、どういうところがポイントなのかを客観的に
 知ることができた。

話し方診断(11/21)                      《共通系》

11月21日(金)話し方診断

講座テーマ「演習」

[1]チェッタandストレッチング(磯貝塾長)
 自分の身体をチェックしながら行うストレッチと調整
 ・ロールダウン、体の確認:左右に共通にのっているか等自分の体を確認しな
  がら行う。
 ・ヒザとヒザの間に上体を入れしゃがんだ状態でバウンス→手を前へついて
  →手をお尻のうしろ→手を前へ伸ばして→回復運動。
 ・仰向けになり、骨盤まわりをゆるめる。
 ・ヒザを抜いた長座、上体を呼吸と合わせて倒す。
 ・うつぶせの状態で両腕のヒジから指先までを胸郭のよこについて上体を持ち
  上げる。(スフィンクス)※つま先からあごの先端まで伸ばす。
 ・あぐらをかき両手を左右に大きくひろげる(樽をもっているように)同時にのどを
  あける。
 ◎声と体をつなげる 全身言語になるように

[2]座学「対話全演習」(塾長)
 (1)対話について これまでの講座をふりかえる。
 ・hardなconversationはconversationではない。Fixしていては×。流動する。
 ・問題があり、そのことのみに固執しすぎると、そのことに対して話すためだけ
  の道具になってしまう。

 受け手は相手に賛同する→好意的な相槌を出す→ほめる。

 練習:テーマを発展させていく(AさんBさんペア、CさんDさんペア)
 ①「ミカンとカキどちらが好きですか?」
 ・何にしてもこうしなければいけないってものは無い!
 ・Betterなことは山ほどある。Bestは切り捨て、その下のBetterをくいつくす。
 ・よくある一方的なinterviewにならない。聞かれたら返すこと。
  必ず逆襲をしていい。
 ②「私の両親について」
 ・相槌をうちながら自分の認識をつくっていく。
 ◎聞くということは音だけをhearingすることではなく、喋っている人を全部受け
  止めること。
 ・対話をする際には、まわりに聞こえるくらい大きな声で。貧困な対話はダメ。
 ③「今年の冬は寒いのかしら」(AさんDさんペア、BさんCさんペア)
 ・自分の額にテーマをはり付けて対話をしていけば良い。
  (頭の中ではなく、表に出すこと)自分の中にテーマをもちすぎると作為的に
  なる。
 ・ブラインドの人があなたを見ている時にわからせるように、相手に向かって全
  身で対話をする。口をつかうこと。相手を見ずに、自分の中(Inside)に向かっ
  てしまってはダメ。
 ④「年賀状買いました?」※口をつかって行うこと。
 ◎《聞き取りやすさ》母音「イ・エ・ア・オ・ウ」がはっきり分離しているか。
 子音も同様。舌が下顎からはなれているか。
 目で聞いて口で喋る←練習すること。
 (コンビニエンスストアも商品の品揃えだけでなく、対応の仕方に注目されてくる。
 ◎結局人間だもん)
 ⑤「特別給付金について、賛成、反対」5分間で結論を出す。
  BさんCさんペア、反対:システムが雑。AさんDさんペア、反対:目的が明確で
  ない。
  EさんFさんペア、反対:システムが実際よくわかっていない状態であるため。
  また、個人情報を提示する必要性がない。

 すぐ合意形成をし、すぐ、結論を出そうとする。←日本人はよくする。もっと深め
 なくてはならない。

 次回レポート
 「日本人(私)は他人の話を聞くのが下手である」

◆本日の磯貝語録
 ・何にしても「こうしなければいけない」というものはない。答えは一つではない。
  Better群から最適をつくる。
 ・目で聞いて全身で喋る。

◆本日の感想
 口先喋りを異なり、目と耳と口と身体全体を使って話をすると、頭が働き出す
 ということを発見した。

俳優表現実践(11/20)                      《ことば系》

11月20日(木)俳優表現実践

講座テーマ「総合」

[1]各自ストレッチ
 個人指導(塾長)
[2] "デリケート" についてディスカッション(塾長)
 我々は "デリケート" をなんとなく把握しているだけではダメ。
 表現しなければいけない。
 "デリケート" というものを自分なりでいいからハッキリわかることが大切。
 高島さん発表:辞書の定義
  デリケート⇒①感受性が強いさま。繊細なさま。
②細かい点に重要な意味のあるさま。

■「感受性」を自分なりにわかっているか? 「感受性」があると感じる時は?
 「感受性」が強いとは? そもそも「感」は何か?
<感性とは?>
・心の揺れる様 ・心の振幅 ・察する力
・相手の出している信号(快・不快)を読み取る力
 「感」⇒感覚、五感 ・感受性⇒五感受性
・様々な感覚器官が動いて感ずること。
■視覚からの刺激で自分の感性が動いた経験。聴覚からの体験。
・絵を見て鳥肌、涙 etc. 絵を見ていると音楽が聴こえてくる

■「感受性」の繊細さ、心のゆれる様とは?
・この言葉を読んで自分の体験と結びついたか、自分の中で明確にわかっ
 たか?
・我々は学者ではないので概念を拡げるのではなく、我々の中の経験、
 記憶、想像力を総動員して、実感をつかみ出す。
○アーツのデリケート
 二つのちがい 日常生活におけるデリケート(一般論でのデリケート)
           アーツにおけるデリケート
・アーツのことを考える感受性と、一般論での感受性は違うはず。
◎我々はアーツとしての感受性で物事を捉えていかなけれいけない。
 一般論の領域で捉えてもそれは概念でしかなく、知識になるだけ。

■演劇におけるアーツとしての繊細さとは?(役者にとって)
・心の繊細さ。人間の微細さ。身体の繊細さ。

・自分の心のデリカシーが分かっていなかったら架空の人間のデリカシーなど
 演じることはできない。自分の繊細を少しでも多く増すこと。

・何が "アーツ" であるか自分で決める。決めたら死守しなければいけない。
 覚悟して決めなければだめ。アーティストは自分がアーティストであり続け
 られているかおびえている。
◎アーティストとして物事を捉える、考えることから始める。

■アーティストとして「繊細な心の揺れ」を捉え直すと?
・その時と同じ状態をシミュレートできるようにならないと表現者にはなれない。
・感覚の跳躍

・嘘のないものをする⇒「嘘」とは自分の実感のないこと
 (体験実感、想像実感)

心のデリケートが未解決⇒来年の課題に持ち越し。
 皆心の経験が足りない。体験したとしてもアーティストとしての目線でとらえ
 ていない。多くを体験して外から取り入れるしかない。

・欲しいのはイマジネーションよりもクリエイティヴィティ。
 はっきり在る自分そのものを利用して創り出すことが必要。
 自分だったらこうするかもしれない、という漠然とした想像では足りない。
 常に自分の内側に問いかけること。
◎どんなに色々器用に物事が出来てもそれを信じない。たよらない。
 自身のあまり日常的、実用的でない、深い底の芯につながったものを
 いつも求めつづける事が必要。

 もっと頭をクリアに。外側のことはシャープに。

◆本日の磯貝語録
◎ "演劇とはアーツである" というところから入ること。その門の中で、演劇
 は、アーツと考え、きわめること。
◎私がアーティストである、ということに常におびえる。そして常に幸せをかみ
 しめる。

◆本日の感想
 俳優は決める力を持つこと。決めないと始まらない。
  "私は俳優、アーチストだ" と決める。だからそれに向って進める。
 でもそれって中々むずかしいことでもあるなあ・・・。

俳優ことば(11/19)                        《ことば系》

11月19日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフと心 」

〔1〕身体語のエクササイズ No.8:オノマトペと身振りダンス
   中音(チュウオン) 〔K行×3種〕
     (例)ドキ、ズキ、ブク、ムカ、トコ、ピカ、シコ、セカ、サク

 ・他人に聴かせる、もしくは楽しさそうだな~、やってみたいなあ~と思わせ
  ること。
 ・自分で自分のやっていることの面白さを作っていくこと。
 ・いろいろやっていってつかんでいく。音の中に意味をもたせる。
 ・その音が表わしているリアリズムを作ってみる。リアリズムを作ることで漠然
  としたものが、身体と音とを一致させてくれる。
 ・スローモーションでやってみる。そして元の速度に戻してみる。
  リアルタイムでは分からなかった事がつかめる。正確になる。

〔2〕心の気付きシリーズ⑤ -底の心をのぞく
 “心の底に引っ掛かる”ものをさぐってみる。
 この時の自分の心や態度を思い出す。

 ・身体が反応している、その反応を細かく感じ取り、もう一度、繰り返してみる。
 →人を表わす芸の基

 ・心は身体にある。(心の身体感)。自分の中からさがしていこう。

 ・自分の中で分かっていないことは、外には伝えられない。

 ・自分の心の根を意識してみたり、意識しないでみたり、その反応の違いを
  とらえる。

 ・どれだけ心に繊細で敏感でいられるかが大切。

 ・漠然的、観念的にとらえていくのではなく、敏感に心を気付く。その心を身
  体で表現する。

 ◎意識する心と意識しない心。

◆本日の磯貝語録
 面白さを見つけるのは、役者の義務!! 

◆本日の感想
 オノマトペ身振りをした。発するその音と動きと形、どの体の部分を意識して
 いるか等を感じてするが、全てが一致した時に体に一本芯が通って充実感
 も得られることが実感できた。 

俳優発声(11/18)                      《ことば系》

11月18日(火)俳優発声

講座テーマ「母音調音 ウ」

[1] 体づくり(西本助手)
 ・円陣を組み伸脚
 ・四股歩行
 ・壁に向かってつっぱり
 ・座って脱力、立って脱力(手を揺する)
   Aさん:ロールダウン、ロールアップ、百会を意識、背骨(中心軸)の
      実感が少ない
   Bさん:ロールダウン、ロールアップ、オトガイ筋強化
   Cさん:座って足の裏を合わせ股関節を伸ばすなどのストレッチ
      (内股の靱帯、腰をゆるめる)
      足首、膝をぶらぶら
      脱力していないと、それを見ている人が安心できない。
   Dさん:大きな関節をゆるめる。背中を伸ばす。

[2] 母音調音「ウ」
 (1) 椅子に浅く腰掛けて復習
  丹田、胸部、上腹「イ」「エ」「ア」「オ」
  (オトガイ、縦口、舌を細く、響かせる。ポジションを舌でなめる。
   口の中が鳴ること)
  ・「イ、エ、ア、オ」各自
   鏡で自分の横顔を確認しながら「イ、エ、ア、オ」の奥行きをとらえる。
   各自
 (2) 母音「ウ」の調音訓練
  「ア」と「オ」の中間、「オ」の位置を中継して天井を目指す。「オウ」の
  ような音になる。みんな自前の「ウ」をやっているのでアプローチが
  違う。
  直接天井に向かって息を出すと、前に出してしまう。「ウ」の音を出した
  ときの「ウ」の実感は耳の先端

 <テキスト>
  ウスウス ツクツク スルスル クルクル ムクムク ヌルヌル
  「ウスウス」→「ス」Sは前、Uの位置まですいあげる、戻す
  「ヌルヌル」→「ヌ」鼻から音を出す。鼻三味線。

 (3) 「ア、オ、ウ」各自 音を作り直す
  耳のすぐ後ろから後ろ首を両手で押さえて「イ、エ、ア、オ、ウ」各自
                 ↓
          どのように響いているかを確認する
 回復運動

 ・母音が中心となって言語をつくっている(意味、感情)→日本語
 ・音声は自分の中で選ばないといけない。無意識音声は育たない。
 ・音声は外の影響を受ける。(日本人は同質化を好む。環境によって後
  天的に音声が変わる)
 ・声帯は壊れてしまうと治せない。手術ができない。丁寧に扱う。
 ・ことばとは、自分の思考のすべてである。
 ・母音は全部歯の中側。下顎を使うこと。
 ・舌の動き、支えている場所(オトガイ舌筋)をとらえること。

 ○「ア、オ、ウ」各自練習。連音で明確に分離調音する。

  ・時間をかけて聞いてもらって修正し、音を作っていくこと。
   結果は同じだけれども、同じ事をしてもその結果が出るわけではない。

 ◎だめなことの実感は多いが、良いことの実感はとらえにくい。他人に指
  摘され覚えること。
 ◎音の世界では「良い」ということが分からなければいけない。
  自分の良さが他人に通じること。

◆本日の磯貝語録
 ・自分に必要な緊張が他人に不要な緊張を強いることがある。
 ・「ウ」音調音は「オ」調音点を中継して上顎天井につくるとよい。
 ・音の良し悪しは趣味判定の問題ではない。共鳴倍音の率による。

◆本日の感想
 今日は「ウ」音調音を教わりました。母音はすべて口の中(歯の中)の
 響きだと実感しました。良い響きの音は聞きやすくて心地よいものだと分
 かりました。

歌発声(11/15)                        《音楽系》

11月15日(土)歌発声

講座テーマ「テキスト歌唱2」

[1]準備
 ・ランニング(体を一つにつなげる)
  クールダウン(ゆっくり歩く)
  伸びをして身体を解放する。
 ・ふくらはぎを伸ばす
 ・肩入れ(足の付根をしっかり伸ばす)
[2]鼻呼吸
◎鼻呼吸のとき音がしてしまうのは…
  筋肉がどこか固くなっているから。
  「鼻腔と軟口蓋=入口」が開いている状態で。
 【姿勢】
  仰向けに寝る。片足ずつ自分の方に引き寄せ、足裏指まで床につける。
  手をみぞおちあたりに置く。→手を床の上へ、手の平上に。
 【呼吸】・・繰り返す
  ・口から吐く→音を立てた方がわかりやすい。
  ・鼻から吸う→音は立てない。
  (注)首の後ろいつも長く、アゴが上がらないように。
 ・4カウントで吐いて、4カウントで吸う。
  ※鎖骨長く、ヒザは天井の方へ。頭は向いている方へ長く。
 ・両足天井の方へ持ち上げ(ヒザ曲がっていて良い)、ブラブラ。両手もブラ
  ブラ。
 ・片足をもう一方の足にかけて、そちらへ体をヒネる
  もう片方も同じ方向へたおし、両手でかかえる。
 ・手をついて起き上がる。
[3]発声
 ♪リップトリル(寝ていた時の姿勢で。ヒザをロックしない。)
  ・やりにくい時、口角を手で支えてみる。
 ・舌根ストレッチ
 ♪舌出しハミング(舌出して歯で噛む、鼻三角に手当てハミング)
  ・吸うとき静かに。
 ・肋骨を両脇から触る。
  ・吸ったとき、全体がフワッと広がる。(筋肉でやらない。)
 ◎腹腔と肋骨まわりはいつも柔らかく。
 ♪発声テキスト2a
 ・舌出したまま「N」
 ・「Ya」(準備:口閉じたまま、モグモグする。ガクガクはしない。)
  モグモグ筋(アゴ)を使う。アゴ止まらない。
  ☆上の音は質量軽い。上にいったとき重くなったら、力で押している。
   (自分でf(フォルテ)を出そうとしているとき以外)
[4]歌唱
 <♪花のまわりで> (原調:G dur)
 ・「Ya」 息を使って音をつなぐ。
  *1パートずつ全員で。
  *男性のみ下パート…( )内「まわーる」レガートで。
  *女性のみ下パート…2頁2小節目シレソの「ソ」がフラットしやすい。
                息を流すと軽くなる。(鼻開ける→軟口蓋)
 ・歌詞で
  *全員上パート
  *男性/上パート、女性/下パート
  *女性/上パート、男性/下パート
 ◎男性→上パート 女性→下パート(音がまとまる)
 <♪蕾>
  (小音符(ハモリ)パート:Aさん・Bさん・Cさん・Dさん)
 ・2声に分かれて。
 ・B~ パート別音取り。
 ・Dの3~6小節、間奏カット
 ・同性ペアの予定

◆本日の感想
歌の最も重要事の“息が繋がる”という事が実感出来ました。

歌テーマ別(11/13)                       《音楽系》

11月13日(木)歌テーマ別

講座テーマ「ゴスペルソングを歌う-2」

[Ⅰ]ストレッチ
 各自ストレッチ

[Ⅱ]発声練習
 田中先生による発声練習

[Ⅲ]テキストを読む・歌う
 "アメイジング・グレイス"
 ①歌詩を読む
  各自詩を読む
 ②ピアノとあわせる
  試演会はアカペラなので、歌詩を抜き書きして歌う練習をすると良い。

[Ⅳ]試演会の歌を歌う(一人ずつ)
 ①Aさん "By An' By"(伴奏付:きざむ程度)
 ②Bさん "By An' By"(伴奏付:ゆっくり目で)
 ③Cさん "By An' By"(伴奏付:軽め)
 ④Dさん "By An' By"(伴奏付:スタンダード)
 ⑤Eさん "By An' By"(1番アカペラ、2番伴奏コードのみ)
 ⑥Fさん "By An' By"(伴奏付:4ビートゆっくり)
 ⑦Gさん "Swing Low Sweet Chariot"(伴奏付:4ビートジャズ風)
 ⑧Hさん "Swing Low Sweet Chariot"(伴奏付:すこしゆらす)
 ⑨Iさん "Joshua Fit The Battle O'Jerico"(伴奏付)
 ⑩Jさん "Peter,Go Ring-a Dem Bells"(伴奏付)

◆本日の感想
 今日は田中先生の指導であった。的確で丁寧な指導は新鮮であった。
 と同時にお休みであった磯貝先生の存在感は歴然としてあり、皆が感じて
 いるのが分かり、緊張感のある充実したレッスンであった。

俳優ことば(11/12)                        《ことば系》

11月12日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフと仕種:心の気付き ⑤ 」

〔1〕身体エクササイズ No.7:オノマトペを自分でつくる
   「オノマトペ・ダンス」
  頭音(トウオン)  P行×3種、D行×3種 を決め、身振り表現を行う。

  中音(チュウオン) K行×3種 ※次回の宿題にします。

 ・「音が自分をどう動かすか?」を文字から発想する。
 ・どんどんつくっていく。スピードが重要(5分くらいで作り上げる)
 ・人の発表の時、すぐに自分が真似をしなければならないと考えて観る。
 ・母音だけだと何やっているか分かりにくいが、子音が動くことで全てが明確
  になる。
 ・今と次は時間が違う。1個1個を変えること(変化の数を増やす)。
 ・自分の出す表現が上手く出来ない時は、動きを大きくすること。
 ・自分に負けたらダメ。役者は負けている場合ではない。
 ・思いっきりだすこと。消極的ではダメ。空間全部を使うこと。
 ・自分のやったことを冷静に感じながら、身体で覚えていく。

〔2〕表現者の基本条件
 (1)表現者は‘身体’‘心’‘感情’‘考え’それぞれ人一倍柔軟であること
  (知・情・意)
  (頑固、思い込み、身体がガチガチはNG)
 (2)すぐ覚える、すぐやる。
 (3)四大能力
 ① 存在感:全ての発信力の高さ。目先のことでチャラチャラしない。
 ②に説得力:完璧な分かって感が外にニジミ出ている。
 ③に生命感:ドキドキ感、キラキラ感、メラメラ感、いつもオーラが出ている。
 ④に技術力:うまさ、五感力と練習力と吸収力

 ・プロは責任を果たせる人。責任ということを知っている人、逃げない人。
 ・他人からどう見えているか、必死で探すことが大切。
 ・オノマトペ表現は、今のその人、そのままが出てしまう。
 ・在るもの、そのものを見、その先、もしくはその裏を見ること。
  この時、自分の考えだけで見ない。「こう考えたけど、どーだったかな?」
  「な~んてな」と考えること。別の思考を持とうとする。
 ・今回のテーマ‘人間の心をとらえる’ためには、先ず「ありのまま」を受け
  入れること。「そのままを受け入れる」
 ・自分の心の「芯」を何年かけてもいいから、とらえること!!
 ◎人が納得するのは、心での繋がり。
 ・訓練の段階では、自分の欲望でやるかもしれないけれど、表現のプロにな
  ったら、他人の欲望を満たす側になること。
 ◎役者は究極は「心」を演じる仕事である。心は身体にある。身体での心の
  出入り口は、「喉」である。心の生理は喉でとらえる。
 ◎喉は舌の延長上である。舌の先からでも、喉の奥が感じられるかどうか。
  地続きでとらえること。 
  →心の生理の入り口つくり→わずかな揺れをここ(オトガイでささえる)でとら
                    える。
                    たてくちにすること。。

◆本日の磯貝語録
 ◎嘘と誠の間に真実がある。
 やり逃げは、ヤクザ。役者は繰り返すことができることをする。
 役者はヤクザな家業だけれど、暴力じゃなく、芸でものを言わす。

俳優発声(11/11)                      《ことば系》

11月11日(火)俳優発声

講座テーマ「母音調音 ア、オ」

[1] 体作り(西本助手)
 ・円陣を組んで伸脚
 ・四股歩行
 ・歩行
  Aさん ナンバ歩き、きれいに見せるようにナンバ
  Bさん 両手を振り、手を前に伸ばして歩行、背中を壁に沿って真っす
      ぐ上下させる
  Cさん 上下に引っ張られながら歩行
  Dさん ゆっくりと歩行、首の後ろの力を抜いて歩行
  Eさん 手を上に上げて歩行、スタンスを大きく歩行

 原則:無駄なことをしない。しないことによって生き生きとする
    意識とは原因である。結果まで入ってしまってはだめ。

[2] 座学(磯貝塾長)
 (1)母音調音
  母音5つを分けて発声できますか。弁別(articulation)
  現在は無意識に音は出せてしまう。
  なぜarticulatするのか。→品質を上げるため

  原則:ことばは私の問題ではない。聞く人が理解できるかが問題である。
     (進化音声論)
     聞き分けがつけば出せるようになる。出せるようになれば、
     聞き分けがつく。→感性

 (2)ア調音練習
 「アカイハナ」(赤い鼻、赤い花を言い分けてみる。各自)
 テキスト(p27)母音「ア」の解説
 下の奥歯にあてて「ア」各自 まずは自分の出している音を聞く

 「ア」×3
  Eさん 前に流れている。出している音を聞く。少し広いので
       歯の内側で響きを聞くこと。
  Cさん 奥歯より前に当たっている。無駄に息を出している。感覚なので
      考えていてもだめ。意識が強い。軽く、空気をならす。
  Dさん 何を出している(聞かせようとしている)かがわからない。
       相手に出して自分も聞く。しっかりとセットしてから出す。
       まちがってもいいから探さない。(確信犯)
  Bさん ポジションをとらえる。歯の内側でやる。下奥歯を外から
       押さえて「ア」を出す。顎を上に持ち上げる。乱発しない。
       一つ一つ。
  Aさん 舌が一緒になっている。自分でしっかり聞く

 「アマガサ」×2
  Aさん 今は鼻濁音を強調せずに「ガ」のポジション
  Bさん 「ア」をしっかりとかんで出す。中心をもって。
       舌が細くならない。「S」
  Dさん 「サ」無声子音になっている。「S」
  Eさん 調音点をしっかり。舌が鳴りすぎている。

 (3)「オ」調音練習
  鏡で各自
  自分の懸壅垂を確認する→そこに空気をあてて入れる(出し入れ)
  口の形をOにする→懸壅垂にあてて空気の出し入れ
  人の口の中を確認する 個人差があることを認識する

  「オ」懸壅垂に息をあてて鳴らす。各自
  「オトオト」「オトコノコ」深さをもっと出す。
  ※懸壅垂が鳴っている。口の中の奥を使う。

  「シドロモドロ」「アオオア」
  上の奥歯の「ア」各自。懸壅垂から斜め後ろに向かって明るい音にする。
  Dさん 手を後ろにつき、背中を張って発声→後部共鳴をつくる。

  「アタタカナハルデス」

  時間をかけて矯正していく。つかんでしまえばすぐになくさない。
  自分の宝になる。音からつくっていく。気持ちからつくらない。

◆本日の磯貝語録
 原則:無駄なことをしない。無駄のない時こそ生き生きとする。
    意識とは原因である。(意識したままでは経果も決果も生じない)

◆本日の感想
 「あ」「い」「お」など、普段無意識で言っていたので、どんな声、どんな
 音など考えてもみなかった。改めて言葉は難しいと思いました。

声・ことば表現テーマ別(11/9)                  《ことば系》

11月9日(日)声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「『平家物語』(1) 祇園」

[Ⅰ]研究発表 
(1)「平家物語」の概要:塾生 林恒宏さん
 ・資料による概要説明
(2)なぜ「平家物語」か。(塾長)
 ・現在の芸能のすべての基本は中世にある。
 ①現在から考え始める ②歴史から考えていくのとでは考え方は、逆で。
 演劇→共時性と、普遍性とを含むもの。
    ↘今のことを書いてきた。だから、当時のことは昔になっている。
 平清盛を今化(現代化)することも可能。
  歴史は変えることができない。これは絶対である。
  歴史はすでに終わった。どう解釈していくかが問題。
   ↳この立場を明確にして演劇をやらないとダメ。

(3)歴史と演劇について
 ・演劇は、いまのことをやるという1つの使命がある。各々の時代の今を書いてい
  る。
  芝居をやっていた時代が今であり、今の現在とは、当然時差がある。
  それを埋めたり、跳躍することで、過去を普遍化することができる。
 ・ロシアの自然主義と、リアリズムは、演劇に強い影響を与えた。
  戦後の日本にとっては、大ショック(型に入ってそこをやるやり方だったから。)
  この影響をうけて、歴史ではなく今をやる 今の日本の演劇の形になった。
 ・新劇は、リアリズムに走った。
 ・演劇がなくしてしまったもの
  全くないものを創り出す力、本来の創造力。何かをあばく力、本質を探り出
  す力

(4)「平家」を演じる意味づけと、方法論
 ・時代を飛ぶ、状況を変える。→リアリズムでは無理。言葉で跳躍する。今と
  つなげる。
 ・「平家」の時代
  同じ人間だが、環境による生態・生活方法は、その時代のものである。
 ・意味よりも感覚で捉える。読み手は感覚で捉える。
 ・「平家物語」が今になるためには・・・・。
  「源氏物語」では、遠すぎて難しい。今の私たちは、自由に飼いならされている
  から。

<芸人とは>
 ・基本はとってもイイ人。でも、すこぶるひねくれている。
  表を精密にやるために、裏をよく知っている。
 ・感覚を育てる。
 ・意味を具体化しない。特に説明してはダメ。
 ・感覚は、瞬間的。視覚的感覚はアニメに負けたと自覚する。代わりに聴覚、
  触覚を使う。
 ・本来の演劇に戻す。
 ・生身の人間が、生身の人間に訴える演劇は強い。
    →そのために、共時的であることが大事。
    ただし、視覚に頼らない。五感の演劇をつかみ取ること
          ◎頼りになるのは聴覚、触覚である。

 ◎知覚でやっかいなのは、抽象。それを具体化するのが言語。
 ◎演劇の言語は具象、具体の道具である。そのためには、言葉は、五感語で
  あることが条件。
  抽象と具体化の橋渡しは俳優の仕事!

 ・言葉を使って表現をするときに、言葉のリアルより抽象を感じると、自分に吸引
  してしまい、他人は置いてけぼりを食ってよく分からない。
 ・言葉を自己化しない。
 ・宙ぶらりんで出しておく。
 ・感覚がわかって、自分の周りにぶらぶらしているのなら、芸術家である。
 ◎共有のための共感。これがなくて意味だけ分かりあるのは、つまらない。

[Ⅱ]テキスト演習「平家物語」
 祇園精舎の・・・各自練習。
 ・~の~の~の 「の」を感覚的に発する力が必要。
 ・口読み、文の流し読みは慎む。
 ・語音は身体音として語る。
 ・リズムをつける。
 ・早くないスピード感が重要。

[Ⅲ]「祇王」演習
 ・言葉より感覚で、ぱっと、あるがままに捉える。
 ・喋る以前に心はある。入ってしまうと意識になる。
  →その瞬間のものを捉える訓練をする
 ・文学解釈でとらえるとつまらない。演ずることはできない。
 ◎何かを感じるときに、認識よりも心を感じること。思いまでいってしまうとことばに
  したくなくなる。
 ◎(言葉になる、もしくは文章になる)その前の心に真実はある。理屈に入る前
  の気づく気づかないかの瞬間に気づけるか。
 ◎心で見ることができるか。心が動く前にあるもので「祇王」を読むと面白い。

 ・今日は、どういう物語か、共有することがテーマ。

(1)「祇王」を楽にまわし読み
 ・語にのって何回も喋っているうちに、意味が出てくる、付いてくる。
 ・リズムをつける。すると動く。
 ・うまくリズムをつけるとノリやすくなる。つけすぎるてはまた違ってしまうが・・・。
 ・自分の納得は、半分でも前に出す。
 ・祇王の母・・・P48のセリフでは、嫌な母だが嫌な母親でやってしまっても、生
  ではない。嫌な母で全編を読んでしまうと違う。

(2)読み終えて
 ・日本人じゃなくてはできないというものではなく、音で捉える。
 ・現代の世相にのったものではなく、先人が心打たれたものは現代人も心を打
  つ。そこをみつけていくのが芸術家ではないか。
 ・腹応えのある作品をつくる。後戻りではなく先へ行くこと。視覚に走るのでは、
  すでに遅い。やっていないことを見つける。俳優に力がなければできない。

(3)読み終えて、どんな精神状態ですか?(塾生の感想)
 ・言葉のリズムに乗る。語り物の特徴では?
 ・リズム、単語などに、日本人の情感を感じた。
 ・分からないけど、「あぁ~」となる。→共有できた
 ・オペラのようだ。ストーリーは単純だが、ことばの音が、音楽になる。
 ・音声が飛んでくる。文字が飛んでくるのとは違う。音声がとんでくるのはとても
  快いこと。語りを文字にした、そのために立体感がでた。
 ・外国で芝居を観ているのと一緒。初めは分からないけど、知らないうちに入っ
  ていく。最後は笑って終わる・・・みたいな。
 ・文楽で字幕をみると、セリフを追ってしまうが、見ないほうが入ってくるの逆か。

 ・シェークスピアについて・・・
 イギリスでは、知り尽くしている人がやる。なんとなく知っているではやっていな
 い。知り尽くしてやるのがプロ。などなど

 ◎やり終えたときに、ふっと沸き起こったものを捉えておくこと。
 ◎読んで、もっとおもしろさを捉える。
  心の感覚を研ぎ澄ませて読む、気持ち、おもいという方向へいかないこと。

 心の感性で、文章とつきあう

◆本日の磯貝語録
 ①"本来の生身の人間が生身の人間に訴える強い演劇"で頼りになるのは、視
  覚ではなく、聴覚と、触覚である。
 ②"それなり"ではない、そのものを知り尽くして十全にやり上げるのをプロフェッ
  ショナルという。(今は少ない)

声・ことば指導法(11/9)                     《ことば系》

11月9日(日)声・ことば指導法

講座テーマ「子音2-上顎音調音」

[1]身体ストレッチ(館林講師)
 ①・両足裏でしっかりと立つ。
  ・鼻と口を口腔内で繋げる。
 ②手首、ヒジ、ウデを使って。背面を意識する。
 ③肩→胸骨→鳩尾→丹田→仙骨→骨盤の順に回す。
 ④脱力する。→右足を持つ。→左足を持つ。→両足を持つ。
 ⑤足の内側に水の入ったタライをイメージ。タライの水をゆっくりと回す。
  →手を使ってヒザを開く。→前に倒れる。→ヒザを開く。→開脚。
 ⑥9名で両手をつなぎ、輪を作る。全員でウデを引っ張り合う。

[2]上顎子音調音(テキストP30)
 ①N,L,D,T,②K,G,Y
 (1)破裂音、接近音
  ①舌の先端と上顎間破裂
  ②中舌の左右側で歯をおさえて、上顎に舌面を接近させ、各点を破裂さ
   せる。

 ◎言語指導をする場合の地方語の問題問題点を理解する。標準語は、政府
  の押し付けた言語であるため、嫌われることがある。その問題意識を生徒に
  持たせておくことは重要。
  地方語が流通言語でないことを説明する必要がある。
 ・共通子音音の獲得目的と必要性を理解させること。

 母音:意味、情動。
 子音:意味の詳細、言葉の明瞭性。
 (1)舌のコントロールと調音
 ・子音調音がうまくいかない一つの原因。
 ◎母音を舌面全部を使って発音すると、子音を作りにくい。
  (学校母音)平舌面で下顎骨に付着したままの調音は、共鳴率の低い調音と
  なり、話者の意味実感も低い。
 ・いい声と良い言葉には強い相関性がある。
 ・発語法のポイント
  ・舌を細くする。
  ・子音の位置に舌を当てる。
  ・フエを降ろしておく。
  ・鼻を開ける。・オトガイを支えに使う。
 (2)舌面と上顎とのハヂキ運動
 ・子音調音のための呼び運動。
 (3)テキスト調音
 ①Nu,Lu,Du,Tu,Ku,Gu,Yu
  Aさん:高い音調の発声で練習しましょう。
  Bさん:奥を意識したので、良い声が出ました。
  Cさん:口の中を鳴らすこと。外に息を吐かない。
 ②Ne,Le,De,Te,Ke,Ge,Ye
  ・子音を作ると、ウの響きを作りやすい。
  ・母音は、歯の内側でひびきを作る。歯の外側に吐き出したり響かせたりす
   ると不利。
 ③Ni,Li,Di,Ti,Ki,Gi,I
 ④Na,La,Da,Ta,Ka,Ga,Ya
 ⑤No,Lo,Do,To,Ko,Go,Yoを発音する。

 注、1)下顎を不要にうごかさない。
   2)舌は常に細さを保つ。
   3)オトガイのささえをしっかりとする。
   4)舌小帯を鳴らす。

◆本日の磯貝語録
 音声や言語がちょっと良いというのは、すばらしい事です。

◆本日の感想
 子音の発語法が体系的にまとまっていて、わかりやすい講座でした。

伝わる声とことば(11/8)                     《共通系》

11月8日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「スピーチシーン④」

[1]ストレッチング(佐藤助手)
 (1)呼吸を伴った全身柔軟運動
 (2)骨盤運動と仙骨実感
 (3)下肢柔軟
 (4)股割りと重心降ろし
 (5)側体の伸張と柔軟

[2]話ことば(磯貝塾長)
 ○指示代名詞のしぐさについて
  ・日本人はしぐさで指示代名詞を示さない
  ・日本人は"ことばの実感"を体の実感として指示していない

 ○指示詞と仕草の演習
  (1)①これ ②それ ③あれ
   ことばの距離感が決まっているとよい。
    これ=自分の周囲3尺近辺の物事の指示
    それ=自分の周囲6尺近辺の物事の指示
   人差し指を立てて"これ"という

 ◎人間は実感情報が共有できたとき満足したという。
  ①目で見る ②指を指す ③"これ"と言う  聞いている人がわかる
                              スピードで言う
  ④相手にわかりましたかと確認する 確認の間が必要。

 <演習>
  ①椅子に座り、実物のものを見て"これ"という。
  ②鏡を見て、鏡のポイントを見ながら"これ"という
   このカバン/そのカバン

  ◎指の仕草は、必ず直前の<かまえ>をつくること
   自分の中に起こった"これ"を相手の中に"これ"として伝えることが
   できるのか(100%伝わることはなく、60%伝わればよい)

  (2)共通言語の音声と話法について
   ・言語を交わす→意識の結果を交わすこと
   ・品格ある話法とは、自、他の距離をはっきりと取り、分離すること。
   ・準備をする→かまえを作る→言葉を発する→相手に伝わったか確認する。
   ・明確な"これ"にする
    (文脈の中に感情を入れすぎない)
   ・話者は情動的になり、感情を自己発散する場合が多い。
    自己発散ではなく、相手に伝わるやり方が必要。
   ・日本人の多くは"自己言語"と"他人言語"との境界線をうまく敷くのが
    不得手。
  ◎発語のための「息のかまえ」「ノドのかまえ」「語音のかまえ」をつくる
  ◎「内言語」 自分への認識、自分の認識言語
  ◎「外言語」 他人が認識するための提供言語

  A――→B
  Bの頭になってAは発する=客体化
   BがいなくてもBの代わりを作り話す

  A――→B
  Aのまま発するのは自己発信(私の状態)
  (これでは伝わりにくい)

  ◎仕草、発語の正確な距離感、他人に伝えるためのかまえ

◆本日の磯貝語録
 「自分の考えや思いをそのまま言語にして出したら、相手に伝わる、ことは
 ない。」というところから「話し方の研究」がはじまる。

◆本日の感想
 普段何の気なしに使っている指示詞の"これ""それ""あれ"を相手に伝える
 時、有効になる具体的なやり方がよくわかり、勉強になりました。

話し方診断(11/7)                      《共通系》

11月7日(金)話し方診断

講座テーマ『楽しい対話法-5立場と敬語②』

[1]ストレッチング(磯貝塾長)
・座位
 足をかるく前に伸ばし、上体を腰からたおす(重さでなるべく前方へ)。
 後ろに手をついて骨盤を前後にかえす(ゆっくりと)、上体を左右へひねる。
 片手を床につき逆の手を真上へあげる(左右)、手を後ろにつき肩甲骨をくっつ
 けるようにステレッチ。
 逆向きの四つん這いになる(お尻をおとさない)、回復運動。
・立位
 上体の力を抜き腰から折る、股関節をストレッチ、重心をおろす、肩入れ。
 内股に肘をのせ更に重心をおとす、すもうの仕切りの姿勢、腰を上げ上体を脱
 力、回復。
 片足で立つ(片足をもう一方の足のヒザのあたりにのせる)
 日常的に右と左を使い分けている。左右合わせて一つとしない。

[2]対話法-敬語と社会現場(磯貝塾長)
「対話法-敬語を考える①」復習 敬する→敬う→神に頭を下げる
「対話法-敬語を考える②演習」(テキストペーパー)
 ・敬語も単なる報告だけでは敬していない、、、精神的な問題、それは声にあら
  われる。
 ・最近敬語に対してのニーズが出てきている。
 ・敬語はこれから作り直していくものなのでは。

敬語に対して
 Aさん:意識して使っているわけではない。心理的な距離から使っている「です」
     「ます」調 年齢差
 Bさん:職務(警察)上、基本丁寧語。署長、来客に対しては敬語をつかう。階
     級社会、民間人、ケースバイケース。
 Cさん:社会には必ず上下関係がある、丁寧語で距離をとるもの、人を遠ざける
     時に敬語を意識する。自然に敬語は生まれる。体系的に考えてしまうと
     話せない。

 敬語をどのように理解していくか、言語における丁寧とは何だろう。
 〈待遇表現〉親しみ語 初見における判断基準は、年齢、身なり。話しながら
 値踏みする。
 音声化する教育がない。職場に通用するものはあるが、そこを出たところで通用
 するものがない。

 言語をそれぞれの人にまかせてしまったから、流通できなくなってしまうのではな
 いか。
 音が意味をもっている。
 ことばを社会の一つの道具としてのみとらえ、人間をどれだけ存在させていくか
 ということがなければ浮いたものになってしまう。つまり、機能できるところにしか
 機能できなくなる。

 待遇に対しての「丁寧さ」が重要なのでは。

 教育するためには、ことばが通じないと教育にならない。
 文字言語ではなく身体言語。 実感がなくてはいけない。

 話しにのることは身体的なこと。
 「丁寧」というしぐさがあるのでは→すぐに応答してしまっては「丁寧」ではない。
 間の取り方。
 丁寧さとはどれだけ冷静か。①見る②聞く
 慣れることが大切だが、そのような場面は少ないので、文学を読む。

 今の社会での中の敬語。相手を丁寧にあつかう。
 次のことをつくろう。

 特定の謙譲語は今の社会でもよく使われている。社会的なものになっている。

◆本日の磯貝語録
 「丁寧」というしぐさがある。1に見る、2に聞く、3に待つ。

◆本日の感想
 話し言葉の丁寧さの要素として"間"の取り方がある事を学んだ。
 今迄意識していなかったが、確かに間が重要なことであると気付いた。

俳優表現実践(11/6)                      《ことば系》

11月6日(木)俳優表現実践

講座テーマ「人間の微細とセリフ」

[1]語音語意のささえをつくる(磯貝塾長)
(1)オトガイの支え(頭の上から足の裏まで通じる)
・自分の内・外に心をつかむ 身体を動かして
・オトガイ-頭蓋骨の割れ目-下あごの裏-舌小帯を直線でつなぐ。
・筋肉よりも骨をよりどころに(下あごの形、厚さ)
・オトガイ結節を境に下あごにひっついた筋肉をはがすように動かす
 → 首の前からうしろの筋肉にもつながる
・オトガイで舌を動かす
・オトガイで後ろ首と後頭部から全部支える
 下あごを両腕で固定して、喉頭音、胸声を出す
  ∥
 text "Danpa Danpa Gorila de Danpa"
・ことばにエネルギーをつめる。真ん中にエネルギーを積み重ねる
・考える瞬間に感覚を甦らせる、か単純に委ねる

[2]「芋粥」(芥川龍之介)を読み語る
(1)オトガイの支えを入れ読む。
・特に格助詞はオトガイでうける、支える。
・オトガイに集めるか、オトガイから出す
・格助詞を表現する(前文と後文をつなげる)
◎そのセリフを身体のどこにつなげるとよいかみつける
・架空の実感をみつける
・役の身体を自分の身体でつくる(動く基をつかむ)
・三角形にエネルギーをためていく
(2)芋粥のセリフ部分を読む
 「唯、その中に~と、こう云った」
・オトガイ三角形のささえは、強めたり弱めたりする。
・喉のエネルギーで誇張して受け、誇張して出す、感じる。
◎頭が先行すると説明になる。必ずわずかな生理現象をつくる
素材をグレードアップすると素材が表現になる
・自分自身を表現にする メディアにする前に
・人間自体が表現である 素材を鍛えて 素材を練る
・芸に引っ張られる、引っ掛ける
(3)表現のためのもう1つの主体をつくる
・頭と身体の作業を一致させる。わずかの変化でよい、瞬間の出来事。
 「○○さん、まだ来ないねえ」をつくるのは頭、反芻するのは身体。
A「自己内自己」(自分の身の内に小形のもう一人の自分をつくる)
◎①問いかける②相談する③教えを乞う④祈る
・頭は考えないで念じる
B「自己外自己」(自分の左右又は前後、場合によっては前後左右につくる)
◎話しかける、(密着あるいは重なる)セリフの直前に相談する
・鏡を見て見えてくるまでやる。外に観えると中心の自分が消える。
 ひとりでやらない=文楽、シテの考え方

・頭にチャンネルをつくり、身体は柔軟にする
・これで創造、造形する
・観察や説明ではない客観力をつくる → 「主体的客観」
・自分が主導する、準備して、まわりといっしょにやる 一部をまかせる

次回、デリケートを明確にすること
   非デリケートを明確にすること
   上品であることを考える
   今日やった方法で念じる

◆本日の磯貝語録
 主体的客観をつくる
 何かを表現するのではなく、素材自体をグレードアップすると、素材自体が
 表現になる。
 自分の中に、自分の周囲に、自分をもうひとつ(たくさん)つくる

◆本日の感想
 「包丁を研ぐ」ことを命じられた。とも角やるっきゃない。
 答えは自分でさがす事の様だ。心がデリケートされるなら良い、と思い込む
 事にした。

俳優ことば(11/5)                        《ことば系》

11月5日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフ演習」

〔1〕身体言葉のエクササイズ No.6:オノマトペをうごく
 (1)テキスト ‘オノマトペ 身体言語テキスト① 5母音篇’より
   「オ」の段から3つ決め、音に出して身体も使って表現する。
 ・どんな状態でも、良い音を出す事を忘れない。
 ・自分の動きを忘れないこと。何回も繰り返すことができること。
 ・言葉を音として捉えることはできたが、意味をつらねられないといけない。
 ・エネルギーが高くて、他人にも伝わることが大切。
 ・共通のセンスをイキイキさせるには、別のセンスが必要だから、自分の中に
  別の自分を見つけ、相談しながらおこなう。隣の自分に聴いてみる。

演習(2)テキストから磯貝塾長が言葉を選び、「オドロオドロ」
    手を叩いたら、その言葉を音にしながら動く。
 ・目が中なのか外なのか、決めて表現する。
 ◎自分のセンスは、自分の外側にある。
 ◎状態はわかっても、意味(芯)が入っていないと、伝わらない。
  形だけやっても、何だか分からない。
 ・オノマトペは、先端の事だから、明確に表現する。
 ・内面、感覚、感情、身体、全て使ってやる。
 ・普通の人間が考え、見えているものを、先ずとらえること。
 ・自分の身体を信じること。人間は変わる!!
 ・身体は非対称である。身体も感情もひとつではない。変わる。
 ・人間は相手がいて喋る。他人が居るから生きている。だから自分語で喋っ
  て生き続けるのは無理。相手の存在が条件。
 ・自分が生きていくうえで、必要なものを(欠落しているものを)他人に求める
  のが人間。それが猫だったり(擬人化)、TVだったり、舞台だったりする。
 ・自分だけがやっているのでは、半分のことしか伝わらない。他人(他)が居
  ることで、本来の姿になる。その精神が表現の条件。
 ・文字、音声、意味、内容が全て一致すると気持ちが良い。

〔2〕「自分の心を気付く」シリーズ③
 テーマ:貴方が電車に乗っていると、ハンディキャップ(もしくは)老人、妊婦
     の方が乗って来ました。その時、貴方は何を思い、どんな行動をしま
     したか?わずかな心の動きをとらえます。

 ・思って行動や言葉に出す前のザラザラした感じ、“うっ”とくる心の変化をと
  らえてみる。それこそ「心」 わずかな心の動きが大切。
 ・そこに現れた他人を見た時の自分の心の変化を細かく気付いてみる。頭で
  の客観的な動作や行動を心で勘違いしないこと。
 ・説明に入る前の心の揺れを気付きとらえる。
 ・日本人は心を身体で捉える傾向にある(欧米は頭)。
 ・自分の身体に「おまえは何を感じている?」と聴いてみる。
 ・自分のことでいっぱいになると、辛くなったり、重くなったりする。相手の心
  も考えてみると他人の心も一緒にできるようになる。
 ・傍観者として、見ていれば見ているほど、自分の心を発見するのが難しい。
 ・生きているものとして見せるためには、心が通っていないといけない。
  意識だけで捉えない。
 ・言葉で説明する前の、わずかな心の動きをとらえる。

◆本日の磯貝語録
 心を通わせることで、生きているものにする。自分も言葉も他人も。

◆本日の感想
 自分の中のもやもやした心をとらえて、言葉で伝えることをした。とても難し
 い。自分の心のちょっとした変化をとらえた先には、相手の心との交流があ
 るのかも知れない。

俳優発声(11/4)                      《ことば系》

11月4日(火)俳優発声

講座テーマ「母音調音 イ、エ」

[1]体づくり(西本助手)   
 ・円陣を組み伸脚
 ・四股の体勢で歩行(椅子を持って)
 ・ナンバ歩き
 ・ハト鳴き 自分が何をしているのか、どこを使っているのか、意識しよう
 ・吹き矢:息の強さ、息の方向

[2]母音調音 イ、エ
(1)座学「オトガイについて」(磯貝塾長)
 ・配布したテキストを用いて解説
 ・舌について 舌先、舌背、舌根を使い分ける
 ・一生懸命やったところで口の形、舌がわからないならば音いならない
 ・オトガイ舌骨筋を入れる(閉める)
 ・オトガイの先端にあるVの字の筋肉(オトガイ三角形)も一緒に入れる
 ・ことば、声についてつかむためには、オトガイと舌の関係を早くおさえること
 ・上口唇は力を入れず遊ばせておくこと→力が入っていると鼻が閉じてしまう
 ・舌面は狭くすること(まずは舌面を広くして実感する。そこから狭くする)

(2)母音調音:前母音イ、エについて
 テキストp.26解説
 ◎自分なりでは通じない→共通の音を作っていこう(共通の響き作り)
 ◎感情、意思(心の意味)は母音で伝える
  ・日本の言語形態は音からきていない。意味からきている。

(3)母音「イ」演習
 ・「イ」という音を口の中で響かせる(各自)ポジションをつかむ
 ・舌先で上顎の真ん中、歯をなめて、そこを響かせる(各自)
 ◎自分が「イ」と言おうとしても響いていなければ外には聞こえない。
 ・自分でやっていることを実感しながら「イ」(各自)
  Aさん:唇に力を入れすぎ。今は口の中のこと。
  Bさん:出す場所を決める。もっと歯の裏側を鳴らす。少し高い。
      広がらないように。
  Cさん:下顎まできている。上顎の前で、オトガイを閉める。

 ◎自分で自分のことに向き合って、きちっと自分を直していこうという姿勢

 母音「エ」
 「エンゲイカイ」「エンゲキ」どこを使っているか感じながら各自で行う
 ・「エ」はオトガイをひびかせる 舌面を広くひびかせすぎない
  Aさん:口の中のこと、オトガイを響かせる。響きのことをやっている。
  Bさん:舌面でやっている。オトガイのささえ。
  Cさん:響きができていない。

◆本日の磯貝語録
 ・感情、意思(心の意味)は母音で伝える。
 ◎自分で自分の事実、実態と向き合って、きちっと自分を修正していくこと。

◆本日の感想
 新しい発声法と調音法を教えていただいた。わからないことだらけで、
 注意力がすごくいると思った。

歌発声(11/1)                        《音楽系》

11月1日(土)歌発声

講座テーマ「テキスト歌唱1」

[1]歌唱(磯貝塾長)
 <♪蕾>
 ・二声で復習(1カッコまで)
 ・メロディーのみ(歌詞2番まで)
 ・B~ ハモリパート(2番まで)
 ・3番まで、パートに分かれて
 (パート分け)
 上パート:Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん
 下パート:Fさん、Gさん、Hさん
 <♪花のまわりで>F dur(ヘ長調) 原調:G dur
 ・メロディー(1番歌詞で)
 ・下パート(3番まで)
  【下パート注意ポイント】
  *( )内歌詞歌う。
  *2頁3小節目「まわる」は上パートなので歌わない。
  *3番カッコ 音が変わっているので注意。
 ◎男性→上パート 女性→下パート(音がまとまる)
 ・個人で不安なところレッスン
 ・男性(メロディー)パート
  (注)「まわる まわれー」…スタカート、アクセント強調して歌う。
 ・全員で二声歌唱
 <♪クラリネット~>
 ・「どうしよう」まで1パートずつ全員で音取り。
 ・二声で歌う(パート毎にまとまって)
  *同一パート内では、合わせようとして、引けて弱々しくなるとよくない。
   しっかりと良く響いた声で、軸をブレない様に前に出す。
  *歌詞のエネルギーにうまく乗る。雰囲気に入らず、しっかり歌う。
  *下パート「とてもだいじにしてたのに」自信持ってしっかり出す。
  *「どうしよう」内向せずもっと陽気に。
 ※パート内のたくらみが同じになってくると良い。
 ☆「クラリネット」歌詞確認  3番「みつけられたら」正当
 <♪メリーさんの羊>
 ・二声で歌唱
  1・2番―ゆっくり、3・4番―早く、5番―もっと早く、6番―ゆっくり
  (スピード感を変えると物語になる。)
 ◎アンサンブル(重唱) 〔※もっと多くなると合唱に→あまり自由きかない〕
  ・2人で気を合わせて、いろんなことが出来る。
  ・但し、自信をもって完全犯罪する。

◆本日の磯貝語録
 演奏は、完全犯罪に近い程良い。たとえ、まちがっても自信を持って歌い上
 げること。重唱は双方が考え込んだり、スクンだりしては楽しくもないし、うまく
 行かない。

◆本日の感想
 小編成のアンサンブル(重唱)を歌った。小学生の頃にコーラスしただけで
 少し心配だったが、思ったより楽しさを実感出来た。