俳優発声(12/16)                      《ことば系》

12月16日(火)俳優発声

講座テーマ「試演会(母音調音チェック)」

 各自ストレッチ、声だし、調整

 ・母音チェック「イ」「エ」「ア」「オ」「ウ」5母音(磯貝塾長)

 Aさん:聞く限りでは「ア」はかなり良い。「ウ」はダメ。オトガイの支えが
     弱くなる。構えをし、支えをつけて発声する。全体的には、入って
     きた当初と比べると大人になってきた。普段から声を覚えていくこ
     と、自分の声になじむこと。

 Bさん:顎関節の使い方が足りない。「オ」は喉があがっている。本日は「イ」
     「エ」が良かった。ことばにしているという実感を常に持つこと。
     ただ音を出しているわけではなく、語にしたいから練習している。
     文にしたいから練習している。調音すればするほど、ことばにした
     いという意欲が高まっていって欲しい。語音を磨くことは、自分の
     中のセンスを磨くこと。

 Cさん:「エ」の練習。語頭の「エ」は良いが、語中の「エ」のシャープさが
     足りない。力みをとること。呼吸法をしっかりとする。顎の使い方を
     もっとしっかりと意識する。「オ」は浅い。下ではなく奥を使う。鳴り
     と響きが一致していない。宿題
     鏡を見ながらオトガイをしめて調音する。音の意識とはセンス

 Aさん再チェック
     声は音。音は聞かなければいけない。音を聞いていないときは
     広い。音をつぶさない。全体をもっと丁寧にやること。

 Dさん:早く喋ることはそろそろ押さえること。
     「イ」はつぶれている。発語よりも発声をしっかりとすること。
     今は音が良くない。口で大部しゃべっている。喉を使うこと。
     ポジションはわかってきたら、喉の鳴らし方をとらえていくこと。

  聴く能力をつけること。

◆本日の磯貝語録
 調音すればするほど、ことばにしたいという意欲が高まっていって欲しい。
 ◎母音は声という音。音の違いを聞き分けるセンスが重要です。5つの母
 音を使い分けるのも、音→声のセンスがしてくれます。語感のはじめは語
 音感です。

◆本日の感想
 はじめてのチェックでした。すごく緊張。口の中の響きを意識し、母音を
 なんとか喋ることができました。"聴く"というのがまだうまくできません。

声・ことば表現テーマ別(12/14)                  《ことば系》

12月14日(日)声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「『平家物語』②」

[Ⅰ]平家物語の読み方(塾長)
①仏教観―芸能に於ける宗教性について
 ・一つの宗教にとらわれるのが嫌だという傾向が強いか?
 日本人は、生活原理として、仏教感や、宗教的習俗を生活している。(破魔
 矢を買うなど。)
 ・考え方なども仏教的である、しかし宗教という意識は希薄。

(・宗教観が薄れているので、古典文学を通し日本人の宗教感性を学ぶ。)
(・自分の中にある宗教観を取り出して、リニューアルする。)

②無常観・・・あはれ、空しさ、悲しさについて
 ・概念ではない、無常観(意識や、生理)をつかみ、表現しようとする。
 ・宗教は、当事者の問題であって、第三者との問題ではないが、布教したくなる
  ものであるらしい。共有感の強迫観念か?
 ・祇王の悩みを本人の悩みとして読めれば、宗教観を出せる。
 ・宗教は、本人の問題だということをごちゃませにしないでおく。

◇「祇王」の母・とじは、弱い身であり、身勝手で残酷である。
 しかし、悪があるから善がある→宗教ではそれを明確にする。
 ・悪に対して、悪だ、悪いなどというのは、社会的発言で、客観的ではない。
 ・芸術(文学も)は、善悪を平等にとらえ主観的ではない。ただし、表現の現場
  はそれらをクローズアップし、暴いたりもする。
 ・祇王は美であると同時に悲である。仏。

③祈り
 ・宗教性は存在であって、説明ではない。
 存在の具体的行為が「祈り」である。
 ・琵琶で語るのは祈りの形。祈りと、音楽のつながりは深い。

<ディスカッション>
 ・芸能の中に宗教観があったほうが、滅ばないですむ。その宗教観は、巷にある
  ものではなく、新しい宗教観として発現するとよい。(塾長)
 ・今生きているところ、そうでないところ、それがつなげている宗教。地域の宗教
  的な行事があり、宗教を身近に感じている。(塾生)

Q.自分のなかにある宗教性とは、どんなものがありますか?宗教体験など。
A.詩などを読むと書いた人の宗教観を感じる。(宮澤賢治など)
 場所に神がいる。(台所、家の様々なところ)
 神を感じる場所がある。(教会、弓道場など)etc...
 宗教的な希求心を持って読むのと、言葉として読むのは、全くことばの流れや、
 収まりが違う。(塾長)
 宗教を持たないといいながら、個人的には宗教観を持っている。

Q.芸能と宗教観(性)は大きく関わっていたが、現在はむしろ希薄となっているが…
A.関係は大きい。常に、宗教性に立ち帰ってしまう。
 (塾長の体験から)
 ◎信心の心性は、国や宗教により正反対のものも多い。日本人の信心は利己
  的で、基本は自己に向かっている。一方、インディアンのある族は、祈りは神の
  考えを聞くことか、願い事は自分のことではなく、他人のことを願って祈る。
 ◎日本も、海外も宗教性の多い作品は多いが、今の日本人には捉えにくい
  し、表現出来ない。
 ◎芸となって、作品のこと、登場人物のことを演じるときに、どれだけ自分を捨て
  られるか。(日本人は、物事の自己化が強いので)
  →宗教性を持つことで、自分と役の間にスキ間を作れるか。
 ◎どこまでが自分で、自分でない役と行き来するときに、宗教的感性で別の次
  元を意識できる。
 ◎ただ入魂するだけでは、あくまで自分。祇王を分析して、演じたとしても、それ
  は自分であって、祇王の、脱自の祈りを演らなければ、説得ある表現になら
  ない。

[Ⅱ]演習「祇王」
①調子をつけて読んでみる。
 ・前へ進むような調子で。
 ・ことばを横に広げず、前へ進ませるか、下げる。
 ・今様を謡う。謡いに近づける。(P40、P50)
  基本の節はあるが、好きに謡っていたらしい。雅楽の節に近く謡っていたので、
  だいたいこんな感じで謡っていたというのが今様は分かるが、「平家物語」に
  限っては、残っていない。
 ・「平家物語」は、琵琶で語る。鼓なども入ったりするので、音楽、リズムとも関
  わりは深い。

◆本日の磯貝語録
 本来の宗教性を持っていれば、自分を捨てて演じることができる。

◆本日の感想
 日本の文学、技芸の基にある仏教感(観)。作品を演ずる、表現する為に
 仏教感
 ・宗教性が不可欠。そこを意識して演ずることで、作品を深めることができる。こ
 れを目ざし自分を消し、表現できるのはいつか。手話も言語。いつも共通部分
 を発見しています。

歌発声(12/13)                        《音楽系》

12月13日(土)歌発声

講座テーマ「試演会」

[1]発声
 「min min(ミンミン)」鼻、鼻からイキ吐くように。
 「mai mai(マイマイ)」クビと下アゴ使って。ノド下に手当て、響き調節。
 「o-u(オ-ウ)」(ソミド)口の中奥にまわす練習。
 音が下がってきたら、胸にのった音に。背側(腰上)の響き感じて。
[2]合わせ
 ♪メリーさんのひつじ
  ・Merryの「e」縦長に。(他も同様に。「メエメエ」)
  ・語尾は次へつながるエネルギーを。
  ・「W」は口唇で、アゴでなく。
  ※音楽のスピードにのる。支えを抜いてしまわないように。
 ♪花のまわりで
  ・口のスピードを口唇であわせる。
  ・長く伸ばす音、抜けて広がる。
   肋骨を脇から締め上げる。→来期以降、勉強する。
 ♪蕾
 ♪クラリネット

[3]試演会
 (A)メリーさんのひつじ(イギリス民謡)
 1 Aさん・Bさん/2 Cさん・Dさん/3 Eさん・Fさん
 (B)蕾(コブクロ) <全員で二声>
 (C)花のまわりで(大津三郎 旋律)
 1 Eさん・Dさん/2 Aさん・Fさん/3 Cさん・Bさん
 (D)クラリネットをこわしちゃった (フランス民謡) 全員で二声

[4]講評
 ・アンサンブルは合唱とちがう。音の重なりを基本とする。
  合唱でもソロでも役に立つ。
 ◎今回は、アンサンブルのおもしろさを感じてもらった。
 ・言われたことは一度頭で聴いて、耳から通過させてよい。
  (言われ続けることで、耳タコになっていけば良い。)
 ・続けていくことが大切。自然と定着してゆく。
 〔感想〕
 Dさん:一人で歌うとき、みんなで歌うとき、自分の声の聴こえ方がちがう。
 Eさん:人の声を聴きながら出来るようにしたい。
 Cさん:周りの声聴けなかった。自分がミスしないことに気が入って。
 Aさん:周りの音との共鳴があって楽しかった。
 <磯貝先生>ユニゾンから分かれたとき、他人の存在を感じた。
         (子供時代)
 Fさん:音取りのとき頭でとろうとしていたが、響きで取るとピアノがなくて
  も逃さずとれた。アンサンブルで知ったことがうれしい。
 <磯貝先生>耳だけで聴くと出せない。鼻とノドで響きをとらえる。
 Bさん:人と感覚がちがう。私はどうやろうかと考えた。
 <磯貝先生>アンサンブル、人とのかけひきが始まる。人生と同じ。それ
  が起こるとおもしろい。

 ★三期予告
 ・日本語しゃべり歌
 ・自分で作ったものを歌ってみる。

◆本日の磯貝語録
 ・アンサンブルはかけひき、人生と同じ。それが起こるからおもしろい。
 ・スポーツと芸ごとにはライバルが必要。

◆本日の感想
 改めて、アンサンブル音楽のたのしさ、難しさを実感しました。他の人の
 音と自分の音が重なるのはとても良い感じで、しかも楽しかったです。

歌テーマ別(12/11)                       《音楽系》

12月11日(木)歌テーマ別

講座テーマ「試演会」

[Ⅰ]ストレッチとピアノ合わせ
 ・ピアノ合わせ
  細かい指示を確認してからピアノと合わせる
 ・合わせ以外の時に、ストレッチ及び歌詩を読む
 ・歯をあわせたまま唇と舌を動かす
  鼻からみぞおちに向って細く息を吸う
  [z:]、[pa]、[ba] 唇を振るわせる
 以上、歌うための準備を整える
 ・詩を各自読む
 ・"アメイジング・グレイス" 全員で歌う。
  声を出した人に乗っかって行く、寄って行く人が上手い人。
  きれいに合わせるのとは違う。

[Ⅱ]試演会 <詩を読む(祈る)、歌う>
 1.Aさん "By An' By"
 2.Bさん "Peter,Go Ring-a Dem Bells"
 3.Cさん "By An' By"
 4.Dさん "Peter,Go Ring-a Dem Bells"
 5.Eさん "By An' By"
 6.Fさん "Joshua Fit The Battle O'Jerico"
 7.Gさん "Swing Low Sweet Chariot"
 8.Hさん "By An' By"
 9.Iさん "Swing Low Sweet Chariot"
 10.Jさん "By An' By"
 11.Kさん "By An' By"
 12.全員 "アメイジング・グレイス"

[Ⅲ]講評(磯貝塾長)
 ・皆さんの力が伸びてきた。喉が強くなった。良くなった。詩を祈って語って
  から歌ったことが良かった。もっと自由でよい。壊すことではなく、音楽の
  中での自由になること。"音楽は制度"それは分かった。それで何がしたい
  のか? ルールを知らないとだめだが、それを守ったから何だということ。
 ・来期はオペラアリアをする。これは楽器作り。肋骨をしめることを覚える。
  テクニックはたくさんある。段階に応じて上がっていく。
 ・"祈る"とは自分ことを置いて、他人のことを祈ることである。自分のことを
  祈るのは欲求である。

◆本日の磯貝語録
 祈るとは、祈るべき内容と祈りを願う対象が(例:神、仏)あり、必ずその対象
 にしっかり向っている事が条件

◆本日の感想
 詩を語ってから(祈る)歌うことで世界に入ることがスムーズにできありがた
 かった。しかし歌の発声にスムーズに移行できなかったのは、発声法がまだ
 甘いのだろうと感じた。

俳優ことば(12/10)                        《ことば系》

12月10日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフ―言葉と心 総集編」

〔1〕ストレッチ&個人指導(塾長)

〔2〕今期の振り返りをしてみて…(2008年9~12月期)
 ・語音を身体で表わすために、オノマトペを使った身体訓練をしてみました。
  オノマトペが多いのが日本語の特徴であり、自分の心情を表わすためには、
  出した音にどの程度心を付加しているかが、鍵になっていきます。

〔3〕「心の感覚」が自分の中にあるかどうか? 頭ではなく心で感じるかどうか。
  自分の心と言うものに冷静に向き合って、感じている心をスパッととらえ
  ることができると分かってくる。

 ・日本人は、心を思いや気持ちとしてとらえ、実践運用してきたが、心の感
  覚となると整理されていない。ある状態に入ると皆同一化思考に入ってい
  きやすいが、“人”を表現する立場の人は、異なった心のとらえ方ができな
  いと、存在意味が薄くなる。

 ・日常で「これは考えているな」「これは思っているな」「これは感じていうな」
  これは…と、とらえ分けている。それを丁寧に蓄積していくと、各々の違い
  のわずかな差異の部分が見えてくる。《人間の本性》をつかもうとすること。

 ・理屈では、どうにもならんもんが書かれていたら、“心の感覚”でとらえない
  かぎり、表現できない。

 ・違っものを感じたり出せたりすることで、「その人である意味」が出てくる。
  皆、同じでは、存在理由がうすい。日本人的リアリズムなんて面白くない。

 ・人の書いた台本で演ずる私達は、その書かれたものを先ず自分化し、そ
  の先にあるものをとらえ、表現化してゆく。そのためには、先ず、自分をつ
  かみ知ること。自分の感覚をとらえること、磨くこと。

 宿題「心の感覚をとらえよう」

 来年は、テキスト「かもめ」を読みます。
 秋頃に「じゃじゃ馬ならし」を読みます。 

◆本日の磯貝語録
 「心の感覚」をとぎすます。心を感覚でとらえる。
 同じことでも、次元が違えば、見え方も感じ方も変わる。それって面白いよ!!

◆本日の感想
 「心の感覚」についての演習。日々時々、感覚が働いているはずなのに、い
 ざとなると具体的な事が浮かび上がってこない。大いにショックでした。色ん
 な事を無意識に通り過ぎていた事を反省しました。 

俳優発声(12/9)                      《ことば系》

12月9日(火)俳優発声

講座テーマ「演習」

[1] 体づくり(磯貝塾長)
 ・手を振りスクワット。重心を下げる。下半身を使う。様々なバリエーション
  を試す。
 ・一人一人に合わせたストレッチメニュー(個別に指導)

[2] 座学(磯貝塾長)
 ・現在の今を問題にしていると、ことばに対して発することを問題にする。
 ・時間、場所を限定しないと、ことばに対して発すること、受けること、両
  方あるという見方ができる。受けていないと発することができない。
 ・ことばは通じないと意味がない
 ・文字には共通性がある。音の共通性もあるはずだ。→それを求めること。
 ・思い、気持ちよりも音を先行させる事が重要。
 ☆ことばは受けたら返す性質を持つ。返すときは受けやすく返すこと。

[3] 母音調音演習
 「イ」 自分が苦労していて出すのではなく、外に聞かせるための事。
     耳の穴の真上で出した音を聞くこと。響かせること。
 「エ」 口角とオトガイを使って、口は横に広げない。目は閉じない。
     舌を広くしない。

 「ア」 4種類ほどあるが、まずは奥歯(上下ある)を響かせる。2種類。
     上下ある前の支えをしっかりとつくること。
     ※支えと言っても力で固めることとは違う
     無駄な息を吐かない。口の中で行う。

 「オ」 懸壅垂に向かってうがい。母音はすべて口の中側で行う。口の外
     に出たら損をする

 「ウ」 奥をつかうこと。

  ◎ことばで人間力や精神をきたえる。(現代人は心の弱い人が多い)
  ◎ことばは変わる。少なくとも語音は変化する
     →無駄が少なくなる(感情の無駄)

  <言語には未来がある>だからやる。先のことを考える。
  現代には「希望」がない。

  次回はチェックをする。
  ここは教習所ではない。「イ、エ、ア、オ、ウ」をつかむこと。
  そして、連なってできるようになること。

 ・言音の無駄を少なくすることは(共鳴率を上げる)、話者の語に対する
  集中力が増す。当然、語意や文意の認識が明確となり、意志も明確
  になる。と同時に、語の感情のボケが少なくストレートになるため、頭が
  明晰となる。すると、今まで漠然としていた感情が(ボヤーッと雲の様
  なうすい塊)スーッと晴れ、いくつものはっきりした感情が見えてくる。
  ◎明晰な語音は、明晰な意志、認識を生み、明晰で多彩な感情を生
   み出す。

◆本日の磯貝語録
 ・ことばは受けたら返すべきだ。返すときは受けやすく返すこと。
 ・ことばで人間や精神を鍛える。
 ・言語には未来がある

◆本日の感想
 先生が各生徒に個別指導をしてくださいます。ストレッチでは、わずかな
 事で足がまっすぐになり(私は曲がっていて直りにくい)、調音練習では
 目の前、すぐ耳の横で、手本をしてくださるので、とてもわかりやすいで
 す。やたら数多く発声練習しないで良くなるのが、この講座のすごいとこ
 ろです。

伝わる声とことば(12/6)                     《共通系》

12月6日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「スピーチとディスカッション-まとめ」

[1]ストレッチング(佐藤助手)
 1)上肢の柔軟(首、肩、背骨、胸部)
 2)腰部から下肢(骨盤まわりと膝)
 3)肩関節と背、胸筋
 4)股関節運動、四股と重心降ろし
 5)仙骨と骨盤のゆるめと返し

[2]人の指示詞の仕草
 例:私、私達
   貴方、貴方方、貴方達
   彼(彼女)、彼ら
   母、父(私の母は)

  人間は生き合っている→コミュニケート(投げたら返ってくる)
                ↓
   生きたまま意志を交換する
   表情があるおかげで自分に分からせることが可

 (1)仕種、手振り、身振りと指示詞
  子供達(コミュニケーションの方法がまだ確立されていない)
             ↓
     身振り手振りを使い認識を高めてゆく

  高齢者はエネルギーが低下していくため
         ↓
    身振り手振りが使われていない

  言葉とは原則「概念」である→出す音声、仕種により自分にわからせる

  ・言葉は"自分の思い"を伝えるのみの道具ではない。

  ・自分が話しながら、他人に通じやすい概念を伝える。
   自分で自分の出している事を確認しながら出す。
   自分で納得して出す。他人がわかるように話す。

  Aさん:視覚的集中、聴覚的集中の両方が分離しているので、話の
      理解がおそくなる

 (2)演習"私"を声と仕種で表現する
  私-意外としていない、感念であり、身体性があるか?

  STEP1 自己認識するための"仕種"(指と手のひら)
       掌は気、エネルギーを発することができる
       目や耳はエネルギーを吸収する
 (3)コミュニケーションとことばと仕種
  インタラクティブな通じ方ができる
  シンクロナイズ(響き合う)→目を見て身体的に納得する、腑に落ちる。
  自分に伝わった実感を持つ。相手に伝えられるか。
  言葉で言葉の確認ができない社会。

◆本日の感想
 ①話す時の仕種や表情はその事を自分が確認するために役に立つ
 ②伝えるとは、相手がいることで成立する。
 ③自分も生きている、相手も生きている、だから情報でない人間的なもの
  が共有できる。・・・勉強になりました。

話し方診断(12/5)                      《共通系》

12月5日(金)話し方診断

講座テーマ「対話-まとめ」

[Ⅰ]フリーストレッチ

[Ⅱ]対話
 ◎原則、一対一の対話を基本としてここでは考える。
 ・対話法における流行はアメリカ式が多い。
   ↳日本の場合、世間話くらいしか対話の機会がなかった。
 ・現代社会では、近い間柄以外に対する対話の機会が増えた。
 <対話形式><会話形式>外国には共話というものもあり。
 (雑談にしろ、客観的には雑談目的がある。)

  私 ⇄ 相手   ・対話には①目的、②条件、③環境がある。
 伝える  聴く   ・共通の話題、価値、気持などをつくる。
 聴く   答える  ・相手の話しに先ず同意する。

        身体
       /
  環 境 ―性・年
   ▏  ▏\
   ▏  ▏ 立場
  場所 \  ▏ ) 敬語→今大切なのは丁寧語
        関係

 ◎対話をうまく行うには-とにかくレスポンスをすること。
                          ↓
 ・答えを誘導する質問もあり得る。←レスポンスさせる質問法

 ☆対話においてまず重要なこと、方法。
  ・話を聴く。
  ・話を止めない、絶やさない。
  ・必ず答える(ユーモアも大事)。
  ・分かる話し方(ことば・声→文の作り方)
 ・対話する者同士が共通の意見、感情をもつ⇒一致をはかる⇒精神安定の素
                                 ↓
                           そのために対話をする
 ・言ってる最中に話者がわけ分からなくなった場合⇒聴き手による助け舟が必要
 ☆聴く方は相手を"助ける方"である。
   これをうまくやれば対話もうまくいく。
 ・助ける方法論-1.うなずく 2.承認する(同意する)
  逆に相手を混乱させるには、否定を連発する、もしくは同意を連発する。
 ・  同意       と     承認
   (自)→(相)         (自)←(相)
  (自分が相手に向かう) (相手の意見が自分に近づく)
  日本人は同意が下手
 ・さらに同意の言葉を「はい」でない別の言葉に発展させる。
  ex.あ~そうですかー。そうですねー。あ~なるほどー。
 ・日本人は声を訓練する習慣がなかった。
  江戸時代に入ってから、ようやく芸能において声は変わるという認識が生まれた。
 ・うなずく、同意するとともに返答をする。
 ・互いに気まずくならないように持っていこうとする。

 Q:"同意をする返事"をしてもいいのかどうか迷ってしまった。
  どうすればよいのか。相手は傷つかないのか?
 A:傷つくかどうかわからないにもかかわらず、傷つくと決めているのではないか。
  ・好奇心があるかどうか。好意的になれるか。
  ・妙に気をまわしすぎないで素直であればよい。

 ☆この講座は『生き方、話し方講座』だ。

 ・この先は、
  うなずくならどのような言葉を用いるか?
  どのような声を用いるか?
  どのような文の作り方をするのか?
   などという具体的なものを行動する。

 『言葉のシステム作り(言葉でシステム作り)』

 ・来期は『坊ちゃん-夏目漱石』を使う。

◆本日の磯貝語録
 ・対話では、他者と共通の意見をもち精神安定の素にしている。
 ・対話の原則として"聴く方は相手を助ける"こと。
 ・本講座は『生き方、話し方講座』である。

◆本日の感想
 いわゆるHow Toものではなく、もっと根底の生き方、考え方に立ち帰り、話し方
 そのものを考えなくては改善はしない、という点にとても同意出来た。

俳優表現実践(12/4)                      《ことば系》

12月4日(木)俳優表現実践

講座テーマ「心のデリケートとセリフ」

①個人課題(磯貝塾長)
 Aさん ステップ 柔軟性
 Bさん オドロオドロ おどろおどろ 踊ろ踊ろ お土路お土路 odoro-
     音の身体をつくる オノマトペ 平仮名 意味づけ
 Cさん 前後スキップ 左右スキップ
 Dさん 足首から動く

②デリケート「微細とセリフ」「アーツと日常」(磯貝塾長)
(1)デリケートの社会的背景を考える
・近現代から分かれて知るようになり微分化した(DNAまで)
・ものごとが細かくなってきた。微分化した。専門化した。たくさんのことがわ
 かった。
・大事なものがわかりにくくなってきた。分析して要素が増え、飽和状態。
・記録が正確になった、情報量が増えた、蓄積した。
・視覚情報が肥大した。認識する、視認から想像するバーチャル化。
・情報を選択することで微細化の圧迫から逃れられる
・private(secret) がなくなって security が必要になった
◎小さな違いにこだわるようになっている
・1つ専門があればよかったのが何でも知っていなくてはならなくなった
・他人との距離のとり方が難しい(各々の要因で距離が異なるため)
・立場によって色々な意見が生まれ、そのわずかな違いを気にする。
◎圧倒的に世の中が複雑になり、人の心を圧迫するようになった。

(2)心のデリケートとセリフ
 デリケートであるか 細かいところを見る →対応できるか
             自分の内に対して、自分の外に向かって
・心のデリケートをどのように扱うか → テキストからどう読み取り伝えるか
 - 《ニュアンス》色・音・調子・意味・感情などの動体の微妙な差異 -
◎「心を演じる、心を通す」時のニュアンスのちがいをつかまえる。通し方、出
 るもの、陰影、濃淡、複雑な意味合いや味わい
・《曖昧さ》の実感、実態をつかまえる

テキスト①「何となくちがいますよね」という言葉がうまれる状況をつくる
     「何となくちがいますよね」という言葉が伝わる状況をつくる
・曖昧さの加減、近すぎない、遠すぎない、薄皮一枚をつくる

テキスト②「わかるけどさあ・・・」わかっているが、わからないふりをする
・なぜ曖昧さが必要か。両方立てる。格好つける。逃げ口
 はっきりしない、断定しない、決定しない。・「とか」弁について
 選択肢がひとつでない、決められたくない、ロスが多い、
 無駄に気を使う。断られたくない、否定されたくない。
・「ありのまま」とは「普段とかわらないこと」の人が創作をする

テキスト③「そういう意味じゃなくて・・・ねぇ」の曖昧さで共感を得る
・デリケートの線をみつけだす。大雑把にはしない。
・今の若者の現状をつかむ ・中高生の生理と心理
・30代前半OL 興味が一緒、情報に敏感、お金もってる、外圧がない
          扇動に弱い、向上心をあおる、自分を磨く

(3)あいまいさのまとめ
 今の時代にそった(共時性)ものを提供する技術
 今の心の状態をつかみ共振する 批判的でなく
 特別であること、人とは違うことをいい方向に使う
 心を同化する、安心させる、でも「このままじゃいけない」と思わせる
 そのままに付加価値をつける技術をつくる

◆本日の磯貝語録
 心を同化する

◆本日の感想
 ①足首(+下半身)攻略が課題。どうしてもつまる。流れるようになりたい。
 ②曖昧さをはっきりと使いこなすこと。すぐはっきりとしたくなってしまう。
  大分なり易くなったが先生には程遠い。追いつきたい。その位置から見て
  みたい。

俳優ことば(12/3)                        《ことば系》

12月3日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフ術演習」

〔1〕身体語のエクササイズNo.10
(オノマトペ身体言語を表現するための身体の作り方)
(1)各自でストレッチ 関節をのばして、ゆるませる。
(2)各自で関節を動かしてみる。(全身関節動)
 ・自分の関節とくっついている所を意識して動かす。
 ・身体表現として関節をねじる動き(捻転)は、止めがないとやっても表現に
  ならない。  
 ・関節が止まっている部分は美しい。
 ・自分で動きを作りながら、気持ちいいと感ずること。
  美しいと感ずることを!! 演者として欲しいのは、満足感。
 ・芸は自分を使って、人ができないことをしなくてはいけない。
 ・自分のためでなく、見ている人に分からせること。
(3)各自でエクササイズをしている中で、手を叩くので、その時、ストップする
  こと。
 (ストップモーション) 次に自分で、1(ワン)2(ツー)3(スリー)4(フォー)と
           カウントし、4(フォー)の時にストップすること。
(4)椅子に座り、1、2、3、4カウントで、1、2、3の時は手のひらで身体をたたく。
  4の時に手を身体からはなす。
(5)立ち上がり、足を二拍子に踏む、次に四拍子で踏む。
 ・身体の動きと音のリズムは、連動するとよい。
 ・音と動きのオノマトペをすることで、身体表現力と音声表現力が高まる。

〔2〕心の気付きシリーズ⑦ テキスト 夏目漱石「夢十夜」から第一夜
 ・立ちながら読んでみる。
 ・言葉からわき上がる心をとらえること。頭読みでなく、心読みすること。
 ・実感を感じること、その実感しか、客には伝わらない。
 ◎心をどうとらえるか、心の実感を自分の身体のどこでとらえているのか、必
  死で探すこと。自分の心を自分でつかんでいますか?
 ・心が入ることで、説得力が出る。
 ・語尾の処理に気をつけること。言い終わってから、その世界が広がって行
  くようにすること。終わったり止めたりしない。
 ・自分の中にある、自分の心をもっとつかむこと。自分の心がわかならくては、
  書かれた役の心を表現することなんかできない。
 ・あるはずの心に、すべてを通過させること。
 ・今まで、やってきた外側の事とは、別のことで、自分の心をつかむ。
  心を感ずること、音を感ずることは、ほとんど一緒(同時)である。

◆本日の磯貝語録
 芸は修行である。娯楽は楽しみであり、芸の末席に位置する。「今」しかやっ
 ていない芸は、高く評価されない!! 時間に耐えて芸だから、気持ちででき
 る芝居は、芸の入り口に立ったこと。これから修行が始まる。 

◆本日の感想
 心をとらえる、心を感じる、心の芝居、それを声であらわす。難しかったです。
 でも何となく深い所でこんなことかなと少し分かった気持ちになりました。じっ
 くりつかんで行きたいです。

俳優発声(12/2)                      《ことば系》

12月2日(火)俳優発声

講座テーマ「演習」

[1] 体づくり(戸村助手))
  ・上半身、下半身を分ける、ゆるめる
  ・体に任せる、力を流す
  ・四股踏み

[2] 座学、演習(磯貝塾長)
  「母音調音チェックシート(Ver.2)」について
  確認する項目についての説明

  テキストを使用して各自練習(磯貝塾長が回りながら個別にチェック)
  ※まずは「イ、エ、ア、オ、ウ」の調音をしっかりとする

   Aさん:呼吸、発声(腹、胸声)について具体的に塾長の体を使い指導

  ・「イ」段を一人ずつ読む。聞き手は意見、感想を述べる

  日本人は人から言われることを好まない。「ダメ」だと言われている
  ように感じてしまう。人から言われなければ、本人は夢中でやっている
  のでわからない。

 「イ」段 個人発表と講評
  ・良い音とは、適度な力を使って出すもの
  ・少し広がったがあまり気にすることはない。生命力をつけること。
  ・分かるようになった。ことばっぽくなってきた。やっていくうちになんとか
   なるもの。

 「エ」を各自で練習
  ・もっとシャープに。口の中でその音を鳴らすこと。
  ・オトガイの支えが少し足りない。暗く感じる。
  ・広い。広いと子供っぽくなる。

 「ア」を各自で(しっかりと聞きながら)
  ・舌先でやっていたのでもっと深く。
  ・呼吸法、腹の支え、喉を鳴らすこと。
  ・一番良かった。今のは評価できる。
  ・得意とする音と良いポジションの音が一致しているとは限らない。また
   その音を好むかは別。

 「オ」
  ・エネルギーは良い。もう少し奥、もっとしぼること。
  ・エネルギーが奥から押し出せていない。
  ・気負っている。はじめに余分な事をしている。
  ・キリッとなったときは良い。もう少しすがすがしく、少し暗い。
   笛の張りがなくなった。
  ・笛を鎖骨に近づけ響かせること。
  ・「オ」は良くなったが、まだ笛が「オ」になっていない。

◆本日の磯貝語録
 自分が好みとする音(響き)と、ポジションの良質の鳴りが一致しているとは
 限らない。(入門の人は、ほとんどずれている。それを修正して良くなってい
 く)
◆本日の感想
 ここまで詳細に、しかも個別に発声法や調音法(今日は母音)を見ていただけ
 る講座は、創造塾以外にないなと思いました。これからもお世話になってグレー
 ドの高いものを身につけようと思っています。