歌発声(1/31)                        《音楽系》

1月31日(土)歌発声

講座テーマ「日本語のうた-喋り歌2」

[1]柔軟(各自)

[2]発声練習
 <テキスト1a、b、c>
 「Ma(マ)」
 ※顔マッサージ、リップトリルでほぐす。
 「La(ラ)」

[3]音取り
<♪あめふりくまのこ>
 階名又は、Laなどで
 ・全員で
 ・2グループに分かれて
 ※リズム注意《リズム表記:●=4分音符/-=4分休符/◯=2分音符》
  ・(歌に入って)4小節目は ● - <タン ウン>
   8小節目は ◯   <タァ アー>
   違うので注意。
  ・5番 あたまに「はっぱ」を →「はっぱ」のリズム他と違うので注意。
 ※3番の後に間奏入る。

<♪待ちぼうけ>
 ・歌詞読み(全員で)(1番ずつ1人ずつ回す)
 ・音取り「Maマ」(2~3人ずつ)
 ※歌に入る前の「8分音符」きちんと。
 ※歌7小節3拍目 ミ→シ の跳躍しっかりと。
 ・歌詞で
  (全員で)
  (2人ずつ1-4番交替で、5番全員で)

<♪通りゃんせ>
 ・音取り「Laラ」
 ※最初1泊「4分休符」でお休み
 ※歌12小節「おいわいに」の後、きちんとブレスする。
 ・歌詞で
  ◯歌詞読み
  ◯全員で
  ◯甲乙に分かれて
 ※歌の入りしっかりと。
<今日の復習>①あめふりくまのこ ②待ちぼうけ ③通りゃんせ

[4]自作詩発表 「テーマ:もうイヤだ!」

◆本日の感想
 良く知っている(つもり)童歌でも正確に覚えている分けではなく、勝手に歌って
 いた。でも皆さんもそうらしかった。でも譜面通りだとスッキリする。皆さんの作
 った詩はとてもユニークで面白かった。

歌テーマ別(1/29)                       《音楽系》

1月29日(木)歌テーマ別

講座テーマ「オペラアリアを歌う ②」

[Ⅰ]ストレッチ(各自)

[Ⅱ]テキストを歌う
①"Lascia ch'io pianga"(Ddur)
 ・顎をあける、口は縦にあける、のどもあける。後顎を響かせ、目頭あるい
  は、眉間の響きを聴く→鼻の奥(頭の後方)に響く
 ・腹の使い方チェック

②"Donde lieta"
 ・みぞおちの位置まで横隔膜を降ろしたままで歌う。
 ・上顎にあてて鼻の中を響かせる、鳴る。鼻の中から口を使わずにのどを
  あける。上顎のどこにあてるか、そのための下顎の運動がある。
 ・高声で口蓋帆をひきあげる。筋肉は前顎の中にある(鏡を見ながら練習
  する必要がある)そうすると、のどがさがる。喉がさがるとは喉があくこと
  である。
 ・鼻を鳴らす。額の位置。その位置から歌い始める。
 ・一人ずつチェック

③"Ah! non credea mirarti"
 ・一人ずつ(後半)
 ・全員で歌う

 暗譜してから稽古である。

俳優ことば(1/28)                        《ことば系》

1月28日(水)俳優ことば

講座テーマ「人物の心」

〔1〕チェーホフの時代
○チェーホフの時代(1860~1904年)は、ロシアの変革期で、文学上新しく発見
 されるべきものより、全てのものが打ち崩されなければならない時であった。
 地球上で同時代に、各地で同じ事が多発する事実がある。
○本来心は多様で、いまその何が現われているかを知ること。
○本を読んだ時→自分で分かるように理解する(1回目)
       →誰もが納得出来る解釈を見つけ出す(2回以降)
◎「共有」について→台詞の中の多様な心の中から、共有出来るものを見つけ
             出してゆく。
            自分の個的または独創的な心ではなく、他人と共有出来
            る心。

◎「解釈」ということ
  そこに書かれた文章、言葉、文脈等を通し、共有な心を見つけ出すこと。
  ○「さあ、どうかな?」を各自、様々演じて見る。
    どんな心か全員で討論し、他人の読みを真似して心をつくってみる。
  ○独言でも客に聞かせること、伝わるように話すこと。

〔2〕「かもめ」セリフ演習 p.12~
 ○他人の言い回しでも、自分が共有出来る物は積極的にやってみる。
 ○口先セリフでなく、そのセリフの心(今回は他人のもの)をつかむこと。
 ○その役のそのセリフの動機をしっかりとつかまえる。
 ○思いつきでなく、反復出来る心をつかみ取ること。
 ○文字の裏側にある“心”をまず決めなければならない。
 ◎心というのは、自分の胴体(はら)の中にある。
   (技術的には、腹の落とし方・重心・ささえの使い方)
 ○他の役のセリフを聞く時は、頭の耳聴きでなく、深い心で聞くこと。
 ◎原則:台本に書かれている事は全てやる(言う)
     台本に書かれいない事は言わない。
  例:、。 … ― etc.
   内容、どういうもの、どうする、どういう等
   間、タイミング、強弱、早さ等は心の動き方により、最適なものを見つけ
   だす。

 ◎「心」には方向があるが、セリフが進むに従い、方向が変わることが多い。
  しかし、次に向かう方向は、ほとんど次のセリフに答えが書いてある。
 ・人の心や気持ちは、喋ると変わって行くもの、他人のセリフを聴くと変わってゆ
  くもの。

 ◎セリフから「他人の心を見る」「自分の心をつくる」のが、役者の仕事。

◆本日の磯貝語録
 多様な心の中から共有できるものを見つけていくのが、演劇の解釈、役者の仕
 事。
 
◆本日の感想
 口調やテクニックではなく、心のベクトル、ポテンシャル、そのモチベーションが、
 セリフに生命を与えるのだなと思われました。他人の心を見る、聞く力こそ、役者
 の力だと実感しました。

俳優発声(1/27)                      《ことば系》

1月27日(火)俳優発声

講座テーマ「歯茎摩擦音 S,Zの調音」

[1]各自ストレッチング

[2]座学(磯貝塾長)
(1)前回復習「M」「P」「B」の調音
 ・口唇全体を使うのではなく部分的に使う。
 ・人中に集めるように息を吸う。
 ・口角を使って口を閉める。
  どこに音があるのか、まず目で見つけてしまう。

 「パ、マ、バ、パ、マ、バ」各自
  自分が出している音を聞くこと。運動ではない。音を作っているという実感。

(2)両唇接近音「W」の調音
 ・「W」は口角を合わせるが、口唇は閉じない。
 ・「ワレワレハ」各自。「ワ(Wa)」一人ずつ(磯貝塾長チェック)
 ・「ワ~」と「ワ」の違い。ピアノを使用し解説。響きについて。
  口唇を使い、音を鳴らす。

(3)歯茎音:S,Z
 ・鏡に向かって各自息をあてる練習(磯貝塾長チェック)
  息をあてるポイントから後ろ首に向かって息を吸う
 ・舌先で上顎の歯の裏側をなめる
 ・「ラ」→「ロ」→「サラサラ」 「ラ」のところで「サ」を当てる。各自
  テーブルの上に顎を置き、頭で押さえる(下顎を動かさないように固定す
  るため)
 ・息が少し出しにくいように舌を「サ」より少し前にする→Z音調音
  「シズカナ」「セジロイワシ」「シミジミシマシタ」各自
  鏡に向かって練習。各自
 ・口の形:どこを鳴らすか、どこを息が通るのか(むやみにやってはいけない)

 ◎清音から濁音に移行するとき→形をくずさない、力ずくで押さえない。

  「タダナラヌ」「シズカ」 濁音にエネルギーをかけること。
  時間をかけてしっかりと鳴らす。

  「スズメスズナリシズカナリ」各自
  「シジノシフンニシニマシタ」各自
  「シズカナリシズカナリ」「サマザマ シミジミ ソゾロソゾロ」
   静かであると表現してわからせるために、少しずつ全部長くする。
  「サラサラ ザラザラ」

 ◎「S」とは上顎の音である。下顎を基調とする(落とす)暗くなる
  息とは声だから、吐いてしまってはもったいない。

 ・舌先が前に延びている時は吐く状態。軽くそっている状態がよい。

 ◎出した時は聞く、出す前にその音を出そうという構えをつくる。
  
◆本日の磯貝語録
  自分が出している音を聞くこと。音を作っているという実感。

◆本日の感想
 調音発音をした。自分に違和感のある音の方を正しい音と云われたが、特
 に基本音のピッチを高く修正され、とても違和感があった。自分の実感が暗
 いのかなと思った。 

伝わる声とことば(1/24)                     《ことば系》

1月24日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「散文を読む②」

[1]ストレッチング(佐藤助手)
(1)立位:首、肩の柔軟(伸展、捻転)
(2)腰部脱力、捻転、旋回、屈伸
  骨盤実感を持つ
(3)胸部運動
  肋骨6点を順位旋回(息を止めない)
(4)座位:股関節柔軟
  仙骨を立てる、猫のポーズ

[2]手の気をつくる
 ・手に"力"があると考える(表現をするのに必要)
 ・指間の水かきを意識し、機動性をあげる
 ・手、腕をこする。腕の付け根をもむ。指先の意識を強める。

[3]強調文指示代名詞(復習)の演技
 ①見る ②指をさす ③「それ」 ④解除

  指示代名詞(2)人間を指す手の作り方
 ・親指を中に入れて手を握る→手を水につけて出した時の手がよい。
 ・人差し指は、他人を指すのに使う。他人と共有化できる手を作る。
  人差し指、中指、薬指で示すと、やわらかい
  印象になる。親指を立てず人差し指を同じ高さにする。

[4]文を読む「声の力」(谷川俊太郎)
 ・音声化→身体化である(語の意味内容の頭脳化は抽象化である)
 ・一人ずつ読む
  イ)"朗読"は文字内容を私が認識共有すること
  ロ)"話し語り"は聴く人と内容を共有化すること
 ・"話し語り"は語り手が五感、身体を使い、眼前の人に訴え伝える。
 ・ことばの意味だけを伝えるのではなく、ことばの状態も伝える。
  情報化ではなく、空間化する。信念を伝える。⇒共有(Common sense)

 体感的(根の深いもの)→どれだけ深いところの言葉なのかつかまえる。
 他人の信念を共有する。

 [練習法]
 1.セリフと同じように暗記する(読むのではなく喋る)
 2.自分のものではなく、谷川のものを伝える(自己客観性)
 3.ビデオに撮って、自分がどれだけあるのか確認し、自分を消す。
 4.読みながら自分の声を聴き、ことばの普遍性を探す。

 読む(自分が主体、他人が客体)→共有化できない。
 しゃべる(自分と他人が同じ目線で伝える)→共有化できる。

◆本日の磯貝語録
 人同士のコミュニケーションとは、お互いが通じ合うことのその先で、双方が
 "共有化"して合っていく行為。

◆本日の感想
 他人の信念を共有し合うということについて、何となくわかりかけた様に
 思えました。

俳優表現実践(1/22)                      《ことば系》

1月22日(木)俳優表現実践

講座テーマ「心の生理-1 喉の反応」

[1]各自ストレッチ、個人指導(各自課題)
 演ずる覚悟(やるぞ)、意識(意味づけ)、認識(わからせる・伝える)
 五感をしつこく受ける

[2]講義
・どっちの方向へ行って何に向かっているかつかむ
・さらにつかむために自分で見つけて、つくる、発展させる
 つくりだす能力、いつもギラギラもえている。中でひそかにもえているもの。
・脱出したい衝動が弱い。つかまえ方が下手。もっと身近にある。
・自分方式をつくる、自分の流派をつくる。
・野心からではなく、いたたまれなく、脱皮したくなる奥深いものをつかむ。
・その下で使われるのではなく、いっしょになってやる、上にのっかる
・むりに乗り越えようとしない、必ず先はあるはず、もっと先を予感する。
 中心になるものをつくりあげたい、何かほしい、何か見たいの芯。
・ここは試しにくるところ 学ぶところ、教わるところではない。
・自分の先が見えているか、何だかわからないけどそれがあるおかげで生き
 ていけるもの。
・好きだけではやってられない。寝てても求めるくらいひかれるもの。
◎≪本能を喚起する≫とはどういうこと?それには何をしたら良い?
・学んだ先に表現はない、「こうしないほうがいい」ことを学ぶのだ。
・やりたいことができているとだめかもしれない、やれないところに何かある。
・芸の厳しさが足りない、甘いともちがう、いい人の様だ。
 うろうろしている人はいてもいなくてもいい
 表現するにはいい人すぎる(「普通の人」ができる事ではない)
・本気で芸人になろうとする。芸人は普通の先にあること。
・芝居が身についているか。
・鈍感で意地悪な観客の心を射るにはもっとシャープに。
 今から抜け出したい、芸における飢餓感、貪欲さ。
 マンネリになるな、責任を感じなさい。
◎まず「見えたい!」という気が狂うほどの欲求が良い。
 雷がおちてくる、きたら引き受けるしかない。
 他人のことじゃなく、自分のこと。
 もうひとりの自分がもっとおそろしいことをやる、外から見るとすごく穏やか。
・「自分の意識がいくつもある」とまず決めることからはじめる。
 引き受けてできるようになる、夢中でやるのとはちがう。
 ちゃんと作ってきて、違うことをやる ◎インスピレートする元をつくる
・その先の「道理に適っていないけど納得できること」をやる。
 きちんときまったことをやる作業は楽しくない。
・年に一本まともなものをやればいい。
 たくさんやればうまくなるようなものではない。
声は出していないとだめ、今の出ない声がほしい。
・現実なリアルな自分ともうひとつ別の自分を生きる。
次元が足りない、自分の中から引っ張り出す、自分の中に必ずある。
 複次元でいろいろなことができ、ひとつのことができる。
 あると決めるとそうなってくる、思い込みでも何でも正確にやる。
 等身大のリアルしかやらないとそれしかできない。

◆本日の磯貝語録
 演劇は人間の行為をやる。
 鋭い俳優になろう、鮮細な心でシャープに。

◆本日の感想
 今日の講座は、考えもしないで本当に幼少の頃は出来ていた事だった様
 に思う。大人になると沢山身に付けるが、人間本来のものをなくしたり、うも
 れたりしている様だ。本来の自分はもうないのかも知れない。

俳優ことば(1/21)                        《ことば系》

1月21日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフの技術―Ⅱ 人間像の実態を知る ③」

〔1〕ピアノから出る音を側頭上部でとらえ(受け)、更に心でとらえる。
 ①上のミの音を聞いた時、身体のどこでとらえたか、響いた所を指でさし
  てみる。(目を閉じて受けないこと!!)
 ・音は瞬間だから、考えている暇がない。
 ・あるものを、どうやって正確にとらえるか、出ているものをストレートに受け
  ないと自分の好きなようにしか台本を読めなくなる。

〔2〕「受ける→聴く」を考える。
 Q:「発することに関する要求と受けることの要求、あなたはどちらが多い
   ですか?今まで受けることのやり方を学びましたか?そして学ぶ前と
   後では違いますか?」と皆に問う。
 ・それぞれに違うけれど、演ずる(表現する)ためには、受けることが出来
  ないと発することが出来ない。
 ・受ける人(相手側)の事を考えてやらないと、押し付けになってしまう。
 ・受ける訓練をすべきである。自分化してしまうと伝わらない。
 ・耳の上、コメカミ辺りで、音を受けるととらえやすい。
 ・言葉には意味がある。それを伝えるために音がある。
 ・閉じて受けているのは、自分のフィルターで防御していることになる。
 ・音を聞いた時に開いていると、きたものを受けることができる。

〔3〕前回の宿題である、チェーホフについて調べる(河上さん)と「かもめ」に
  ついて調べる(木村さん)を発表。
 ・ただ、書かれているものだけでも出来るけれど、それでは芝居にならな
  い。演ずる立場で、このチェーホフのテキストを読み込んでいく事。
 ・テキスト解体は、演者(やるため)の勉強が第一目的ではない。見る側の
  ために知る。客は我々より余程良く知っている、という立場をとるため。
 ・「かもめ」から自分の考えを見つけて、“どう感じたか”とらえて、書かれて
  いるどのキャラクター(役)に、惹かれるかを考える。
 ・書いてある言葉を私の心がどのようにひっかけてとらえているかを気づく
  こと。
 ◎戯曲は、生きた人間をやるのだから、心の多面性がないと読めないし、
  演じられない。
 ・ロシア芝居は、リアリズムを入れること。年齢やそこに行くまでの人生を
  決める。
 ・外国の文化は批判に照らされるもの。何かを出すってのは、それを潰さ
  れるものだと思って出す。
 ・演ずる自分の特徴をとらえたうえで、役を作っていく。
 ・辻褄があっていなくとも、心が通っていれば良い。
  間(ま)の間に、心がどうなっているのかを作る。
 ・心を動かして、心を変えて、自分の心にウソがつけるかどうか。
 ・書いてある文字から心をみつけ、心のゆれを表現するのが俳優。
 ・私の心は基本、ウソ。だから探すんだ。

◆本日の磯貝語録
 ・精神的肉体関係があるのが、今の日本人。
 ・戯曲を読むには、多面境の心が必要。

◆本日の感想
 その言葉にふさわしい心があり、その心はそれにふさわしい声を持ってい
 る。それを探し、生きたものにあらわすのが俳優の仕事だと言われた。何
 と素敵な仕事なのか。

俳優発声(1/20)                      《ことば系》

1月20日(火)俳優発声

講座テーマ「両唇音」

[1]各自ストレッチ 体をほぐす
 歩行(西本助手)
 歩きながら落ち着くために歩く(磯貝塾長)
 この職業は本人次第 肋骨を鍛えること。ただし、壊したら終わり。

[2]座学(磯貝塾長)
 子音調音① 両唇音
 (consonant) M, P, B, W

 様々な刺激、交流のおかげで、自分の中から発見されていないものを
 引っ張り出すこと→これが人生の重要点

 ・人間にとって幸せって何だ それを探し追いかけていくこと。
 ・社会的に豊かになったからといって、幸せか?とも言い切れない。
 ・今、あなたが知っている自分以外に、あなたの中に埋もれたDNAがある。
  人にどういう影響を与えるか、人からどれだけ受け取れるか

 ・「慣れる」ことを求める→「安全」のため
  子音:今まで自分でやってきたものでないものを獲得する(矯正調音)
 ・中性化する(共通化する)頭が発達してくると、埋もれているものが
  目を覚ます

 ◎この音でよいのかということがわかる耳をもつこと→ことばは音である。
  やろうとする意志ではない。音を受ける能力である。

[3]両唇音調音演習
 「ミ、メ、マ、モ、ム」「ピ、ペ、パ、ポ、プ」「ビ、ベ、バ、ボ、ブ」「ワ、ヲ」
 一人ずつ「ミ、メ、マ、モ、ム」

 ◎声にエネルギーがあるとこと
 ◎澄んだ声、透明度の高い声
 ◎響きのいい音は深さが大切

 道具はシャープな方がよい。

 <口唇を三分割する>
  自分が共通音になっていくように調整していく。外国語を覚えるのと同じ。

 <テキスト追加>
  「ボサクサ」「ボクタチ」「シボル」「サボル」「ボンクラ」「ボサボサ」
  「ボロボロ」「ボリボリ」

 M行「ボロボロ」「ボリボリ」
  マ行から一人一語ずつまわして読む ※音として口で読む
  ”かまえ”真ん中の3分の1をとらえるためにセットする
  各自マ行から練習。重要なことは読むことではない。伝えること。
  自分が納得するために、口や唇を使うのではない。
  テキストと自分との間でやっていてはダメ。相手を見て出す。

  書いてあることをちゃんと伝えること。文字ではなく実体として。
  目自体が語ろうとしなければ。

  「P」 「ピ、ペ、パ、ポ、プ」一人ずつ。
  全体的に「ピ(pi)」がよくない。全員で「ピ」。各自パ行。

  「B」 「ビ、ベ、バ、ボ、ブ」全員で。一人ずつ。
  バ行各自。<テキスト追加>「ビンボウブラク」「ボウゼン」
  一人ずつ3単語を回して読む。同様にパ行も行う。

  全体的に「i」の音がよくない。「イ」一人ずつ発声。

 ◎持っていないものを自分の中からひっぱり出すこと。

◆本日の磯貝語録
 テキストは文字ではなく実体として書いてある。そのことをちゃんと伝えるこ
 と。
 外のものを覚えたり、身につけたりすることよりも、自分の中から新しいもの
 を引っ張り出す能力を育てること。

◆本日の感想
 両唇音は文字のごとく唇をしっかりと使って発音することが大切だとよくわ
 かった。うまく発音(調音)できると、とてもきりっとした音が出て爽快であっ
 た。 

歌発声(1/17)                        《音楽系》

1月17日(土)歌発声

講座テーマ「日本語のうた-喋り歌」

[1]ストレッチング(五十嵐)
 (1)上肢柔軟(首、肩、腋下)
 (2)腰まわり
 (3)下肢柔軟/座位(足裏、足部)
[2]発声
 (1)Ma(マ)
 ・ピアノで音を聴いた瞬間は音の中心をとらえているが、音を出し始める
  と下がったり上ずったりし始める。
 ・歌になると、メロディーや言葉がついて音の高低が不安定になる。
 (2)「ミ」の音を聴く
  『自分の身体のどこで音が響くか』
  首の上あたり(目・口開けたままで)
 ☆音をどこで聴くか。
  頭蓋骨、メガネのつるの後ろあたり2~3cm。
 (3)・音をとるとき必ず目を開ける。
   ・目頭の少し上と耳の上4点集中して音を出す。
 (4)人の出した音を判定してみる。
  ※音を出す人は、狙って出す。(出してから修正しない。)
[3]歌唱
 ◯待ちぼうけ→語り歌にしたい。(「声の上手さ」と「言葉のさばき」)
 ◯通りゃんせ→リズムを強調した日本語。
 ◯あめふりくまのこ→童謡。リズムの基本とラップ歌い。
 <♪あめふりくまのこ>
 ・詩を読む。(詩として、人に伝わるように読めること必要)
 ・音楽のリズムで詩を読む。(1拍ずつリズムを打ながら読む)
 ※以下のリズム表記
  (●(タン)=4分音符・♪(タ)=8分音符・-(ウン)=4分休符)
 ・● ♪♪<タン・タタ>のリズムを打ちながら読む。
  (※ラップ…長音符のところも伸ばさない)
 ・-●/-●/-●/●-<ウンタン/ウンタン/ウンタン/タンウン>
  おやまに あ めが ふりまし た←フレーズの最後は打つ。
 ・2人1組(リズム打ながら読む。)
 ・●- <タンウン>
 ・-♪♪<ウンタタ>
 ・●♪♪/●♪♪/●♪♪/●- →次の人へ渡す。
 強 弱 ←それぞれ工夫してみる。
 <タン タタ/タン タタ/タン タタ/タン ウン>
 ・上記リズム全員で。周り中に渡すつもりで。

★次回
 4行詩(3番まで可)作ってくる。
 〔参考〕五七 又は 五七七 で
 テーマ:「もうイヤだ」

◆本日の磯貝語録
 ・ここ2~30年で日本人の日常発する声の巾(高低)は圧縮して来てい
 る。(声巾がせまくなっている。)
 ・ラップ…音を加工して楽しむ。

◆本日の感想
 今年初めてのレッスンでした。年末年始にさぼっていたので、声を出すの
 がひと苦労でした。リズム取りとも久しぶりで、うまく取りのるのがうまくいか
 ず、あらためて日々の練習の必要性を実感した。

歌テーマ別(1/15)                       《音楽系》

1月15日(木)歌テーマ別

講座テーマ「オペラアリアを歌う ①」

[Ⅰ]ストレッチ(全員で、椅子に座って)
 ・手首、肩のストレッチ
 ・坐骨を中心に体を揺らしてほぐす
 ・上体をほぐす
 ・後ろ首から背骨のラインを意識して後ろ首をほぐす(ゆるめる)
 ・顎のストレッチ、口腔内のストレッチ

[Ⅱ]子音発声練習
 ・[m]、[p]、[b]、[w]
 ・[s]、[z]  [si]、[se]、[sa]、[zi]、[ze]、[za]
 ・[n]、[l]、[d]、[t]、[k]、[g]、[ya]、[ha]
 ♦子音の舌、唇をきちんとつくる、言葉の音の響きをつくる。この2つを行う。
  まずは2つを別々に練習をする。発声は響きの位置であると考える。
 ♦オペラをするとはその役の生活を歌い手が代行することであり、それを
  要求する。オペラは自分を改造しなくてはいけない。今期は自分を改造
  する切り口を作りたい。
 ♦オペラが一番自分でいられないものである。自分をかえる。芸能は自分
  の限界に穴を開けたところにある。目標を設定しないと芸能はできない。

[Ⅲ]テキストの紹介
 ①"La Sonnambula"について
  1)ストーリーの紹介(発表:水野さん)
  2)課題曲の日本訳について
  <磯貝塾長>今から170年ほど昔の作品であり、当時の人々が楽しむ作品
          である。追いかけやすい曲を作る。
  <宿題>"夢遊病"について調べる
  3)"Ah! non credea mirarti"を歌う(コレペティ)

 ②"La Bohème"について
  1)作品について、ストーリーについて(発表:松下さん)
  2)課題曲の日本訳について
  <磯貝塾長>曲に二重唱が2つついている。すばらしい曲である。
  3)"Donde lieta"を歌う(コレペティ)

 ・コレペティ中、イタリア語の読みを確認

 ③"Lascia ch'io pianga"
  1)テキストを歌う(コレペティ)

◆本日の磯貝語録
 オペラ音楽(今回はArie)を学ぶのは、歌音楽を総合的、立体的に学ぶこと
 です。聴くのと歌うのとでは、写真のポジとネガ程のちがいがあるものです。

◆本日の感想
 音合わせ、言葉合わせをしてみて感じたのは、今回の課題を少しでも歌に
 出来たら全然ちがう次元に行けるだろうなぁと思いました。ただ、歌に出来
 るのだろうか、なるのだろうかという不安もあり…楽しみです。

俳優ことば(1/14)                        《ことば系》

1月14日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフの技術―Ⅱ 人間像の実態を知る」

〔1〕ピアノを使って、‘人間の心のストレッチ’をする。
 ①唇を使いながらも、胴を響かせる。(寸胴の中に心を置く)
 ・今までの自分の口や唇の使い方では、他人に伝わる、他人に分からせる音
  は出ない。自分ではないものをやるのが俳優。

 ②ル、ル、ルと言いながら、1オクターブずつ上げていき、下げていく。
 ・音を流し、心を流す! 流さないと心は止まり、聞いている人には、説明にな
  ってしまう。息を出していくこと。
 ・俳優に与えられるのは、言語化した言葉(止められた言葉)。それを生きた
  ものにするために、流れる心をとらえる。

〔2〕テキスト「かもめ」演習
  宿題:チェーホフについて調べる(河上さん)
  宿題:かもめについて調べる(木村さん)

 ・今を知るために、過去を知ることが大切!!
 ・自分が歴史に乗っかっている。そして、これから未来に向かう。これを生き
  ているという。これから、おきることをみとめている。
 ・心は続いている、受け継がれていると心が感じないと、利己的になってし
  まう。
 ・過去や未来が分かるのは、心があるから。
 ・人間の心は、人類の心。人は各々生命、身体と気質等は同じで、機能性
  が違うだけ。共通の心がある。

(1)p.163を読んでいく。
 ・喜劇(ファルス) 今の日本で考える喜劇ではない。それから劇の中に出てく
  る言葉遊びでもない。ここの喜劇は、ウラ(裏)をかくもの。ゲラゲラ笑うのは、
  コミックである。
 ・演劇は暴いてはいけないものを書いている場合がある。
 ・「素っ気ない気分」チェーホフは、あまり執着心がないタイプ
 ・チェーホフは半分ぐらい、あて書きをしている。
 ・ロシア人独自の細かい心がある。繊細な心は、ダイナミックである。それは、
  言葉(ロシア語)が、そうさせている。
 ・ロシア人の心を、チェーホフは書いている。しかし、今の私達の心で読んで
  は、わからない。声を出してみなくては分からない。
 ・昔から繋がっていることを、ヨーロッパ人は信じている。
 ・前書きや後書きには、演ずるためのヒントがつまっている。
 ・かもめは、チェーホフの心を通って出来ているのだから、チェーホフの心、
  そして、役の心を見つけることができれば、演じやすくなる。
 ・自分にならないための、台本の読み方を見つけること。
  台本にのまれてしまうと、演じることができない。 

◆本日の磯貝語録
 演劇の存在理由は、把握できない心を実態(生きたもの)にするため!!
 本を読むとは、心をつくること(演じるための) 

◆本日の感想
 身体を寸胴にして声を出し、身体に一本筋をつくり、息やエネルギーの流れ
 をつくり出せると面白いことになるだろうと感じました。

俳優発声(1/13)                      《ことば系》

1月13日(火)俳優発声

講座テーマ「子音調音法-1」

(1)各自ストレッチ+個人指導
 Aさん 歩行(西本助手)
 Bさん 声の調整(磯貝塾長)ピアノを用いたレッスン
    暗い。音をひっかけない。目頭、こめかみで音をとる。背中を響かせる。
    頬骨の上側、肋骨をおとさない。声が下がる時におとさない。腹(丹田)
    のささえ。こめかみより上、目頭より前。下半身を俊敏にすること。腿の
    ために足踏みをする。スクワット。
 ◎自己ケアができる人は芸能ができる。受け身の人は芸能はへた。

(2)座学
 テキストp30「日本語子音の調音点」概容(テキスト使用)
 ・自分の個的なものを持っていてもかまわないが、共通なものを持つことが
  必要。
   standerd languageとcommon language→common voice

 ◎「滑舌」ではなく「活舌」の具体的方法を身につけること。

 <子音調音法>
 ①「ナナメマエ」鼻音、[Ná、na、ŋa]
  心中と左右の鼻翼、鼻が鳴るようにする→息は鼻穴より外へ
 ②摩擦音 歯の中心の空気音 上下の歯の裏側「サ」
  ・「サ、シ、ス、セ、ソ」「サシシメシマス」
  ・喉「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」
 ③接近音 「ヤ」「ヤ、ユ、ヨ」上顎の「イ」のポジションから奥に
  引っ張ってくる
  口唇の接近音「ワ」歯の内側を鳴らす

 ◎ことば、音は昔から口伝で伝わってきている

  舌を上顎の歯茎にしっかりつけて「ナ」「ナ・ダ・タ」「ナダタル」
  真ん中をあけて左右に舌をつけて「カ」「ガ」「ヤ」「カガヤカシイ」

 ◎目的
  自分がわかっていることを確認するのではなく、人に伝えるために調音す
  る(共有音)

  ・ことばによって自我が強調されてしまうことがある。孤立してしまう。
   「ラ」はじき音。顎を使わず舌だけではじく。オトガイのかまえをつける。
  ・有声子音、無声子音について正しく発声することは精神状態にも関係
  する。

  両唇音「マ・パ・バ・ワ」 的に向かってかまえて発する
  歯茎音「サ・ザ」
  音のこと 心が参加してしまうため反発したり悩んでしまう
 ◎音は思い方ではなく技術で作る。そして、正確に覚えたなら、今度は思
   いで音を発する。

◆本日の磯貝語録
 雑駁な思いや感じよりも、微細で有機的な技術のほうが有効性が高い。

◆本日の感想
 子音調音法を3ヵ月学んでいくわけですが、進んでゆくとことばが明瞭にな
 り、性格が明るくなると聞きました。本当だとしたら、大いに楽しみです。

声・ことば表現テーマ別(1/11)                  《ことば系》

1月11日声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「狂言①」

[1]「狂言」について発表 西本さん・・・資料参照

[2]狂言演習「千鳥」
◎狂言とは (塾長/三宅籐九郎さんの本を参照しながら。)
・狂言の書かれた言葉は、当時の人が実際に喋っていた言葉。ここが重要。
 およそ600年前の生活の言葉による滑稽劇。
・今の若い狂言師が演じる今を取り入れた、しかしテキストは変えない狂言。
 テキストを変えないというのは古典の基本。
・能楽やる、それは、その声を学ぶこと。600年前にあった声を、今の私がやる。
 時間を超えた感覚がある。(塾長の体験)
・外の社会は変わる。声は変わらない。声は劇、この劇の指すところは、
 「その声を持っているか」。それが劇である。声こそ、キャラクター。
・狂言は、声の出し方が大事。

[3]「腰を入れる」をやってみる→足踏みへ。
・笛を喋れるように、下ろすためには
 丹田を張るときに、脇も張る。横隔膜を下ろして、その状態で喋る。
 アゴ、舌を使って下ろしているわけではない。
 横隔膜を張って喋ると「とぶ」声が作れる。
<練習>
(1)
①鼠径部で支える。(できたら会陰で支える)。とくに奥のほうで支える。
②緊張でノドがあがるので、声は高くなる。声が変わるのを掴む。
 ポイント 胴は、動かない。

(2)
①坐骨で座る。(鼠径部を張る・丹田を張る)
②バストトップで、体の真ん中あたりを意識して、横隔膜を下ろす。
◎横隔膜を下に張ることで、ノドを下ろす。それを保持することで、その声で喋
 れる。

[4]演習「千鳥ベタ読み」
・上腹部の支えを作り読む・・・「逆さだるま」をつくる(図参照)
(1)「だるま」
 ①坐骨か会陰を意識して座る。②丹田を張る。③横隔膜を張る。
 →鼻があく、ノドが下りる。
(2)「逆さだるま」
 ①下腹部分を扇を閉じるように締めていく。②上腹を張る。

・表現を前に出す。
  →発表。

◆本日の磯貝語録
 600年前にあった声を、今の私がやる。時間を超えた感覚がそこにある。
 それが、古典の力、古典の味

◆本日の感想
 狂言をはじめて読む。文学としても面白いが、声に出すと、昔をやっている様
 で不思議な感覚。現在に通じるのだからすごいと思った。
 今の私たちは、とてもエネルギーが低いのも分かった。

伝わる声とことば(1/10)                     《ことば系》

1月10日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「散文を読む①」

[1]柔軟と体づくり(佐藤助手)
(1)立位、上肢柔軟(首、肩、背部、捻転、伸張)
(2)立位、腰部柔軟(旋回、前後左右伸張、前屈伸)
(3)座位柔軟(開脚、前屈伸、股関節柔軟、上肢、肩部伸展)

[2]「一番大事なこと~養老教授の環境論~」(テキスト抜粋)
  散文を読む(全員で回し読み)
   読みやすい文体、読みにくい文体

 ・メールで情報を出した際、文章という客体化したもので伝わるのだが、
  客体性が個人のとらえ方が異なるため、実は伝わってなかったりする。
            ↓
  そこで大事な情報は口頭で伝える風潮まで出てきた。
   
  文章は自分の生活現場でどのようなポジションを占めているか
            ↓
        必要性は?伝達力は?

 皆さんの意見
 ・文章が伝わらないのは経験からも当たり前だが、ことばの伝達が伝わって
  いるかというと、それも怪しい。
 ・文の並べ方、"て、に、を、は"の使い方ひとつでニュアンスが変わってしま
  う。
 ・自分の脳内で応対のマニュアルを作っているため、半ばシステマティック
  に応対している→そのマニュアルは、文章化できる?→できます。

 ・文を読むときは、自己の一方的な表出ではなく、書き手が文を書くに至った
  意図に沿った表現でなくてはならない。
 ・初めて読んだ文章で、自分もよくわかっていないものを音声で出せば、
  聴いている方もわからない。
 ・考えながら読むことができるということは、読むスピードが思考のスピードと
  一致しているからだ。思考のスピードを超えて読むと、文の理論は伝わら
  ない。

 ・「相手にはわかるはず、伝わるはずがないんだ」という前提だからこそ、手
  を抜くと本当に伝わらない。一生懸命伝えようとして、そこそこ何とか伝わ
  るもの。
 ・理解のために、文を疑って読むということをやってみる。
   (書いてある文章以外の表現でその内容を表せないか など)

◆本日の磯貝語録
 文を一方向から見ない。立体的に多方向から見ると違うものが見える。

◆本日の感想
 "散文を読む"をやった。"伝わる読み方"を考えるとき、役者が戯曲を読み
 解き、演じることとよく似ている。考えてみれば当たり前であるが、面白かっ
 た。

伝わる声とことば(1/10)

2009年1月10日(日)

伝わる声とことば

講座テーマ「コミュニケーションの声 読むことと伝えること」

[Ⅰ] ストレッチ
・各々、各パーツをひとつずつ緩めていくストレッチ。
・二人組になり、互いを引っ張りあったり、背中合わせになって乗りあったりする。
 引くときのポーズは問わない。
個人が引っ張るというよりは相手に引っ張られるという感覚。
・股割りの状態で丹田を意識した呼吸。
 坐骨を床に向かってはたく。
 肘を膝につけて坐骨を引っ張りあげる。
 さらにそのまま手を床について軽くバウンドさせる。

[Ⅱ]言語論
・生物の多様性―人間はここまでどんどんと拡がってきた。
・言語の多様性―現在、中国語が最も人口が多い。
 日本語も一億人以上の人がいるため多い。しかし、言語が多様化すると
 他者との共通性が薄くなり言語機能が低下する。
この場合共通語が必要となってくる。
・言語の進化論―チョムスキーは言語は進化すると定義した。
 赤子のうちからあれほどの早さで母国語をマスターできるのは
 遺伝的な要因があるのではないか。
◎赤子のまだ不明瞭な言葉を「喃語」という。
・学習によって得る言語は、各個人の脳の出来方にもよるが、
 母国語のようにしゃべることは出来ない。にもかかわらず、
 子どもは教えもしない言葉をしゃべりだす。(言語の生得性と学習性)
◎言語は文法、つまりルールである。
 このルールはDNAに刻まれているとチョムスキーは唱えた。
 ・没落品種―生物の中にもあるが、言語にもある。(消滅言語)
・ここで相反する事柄が生じる。
言語はしぼむと滅びるかといって拡がりすぎるとダメになる
 この矛盾をどうするかが21世紀の言語学の命題。
 ・この問題を考えるとき、五十音というものが頭を離れない。
 ・あいうえお…この成り立ちは実ははっきりとわからない。
  やはりDNAに入っているからではないだろうか?
◎ここでは「い、え」前母音、「あ、う、お」奥母音に分けている。
 これは単純に明瞭度で分けているものだ。
・言葉には大きく二つの領域がある。「文字」と「音声学」である。
☆言語の個有性だけを肥大化させると言語は滅びる。
 このことについて我々は考えなくてはならない。
 ⇒つまり「言語の核」というものを発見しなければならない。
・日本語を母音にしているものにとって「あいうえお」は核である。
・これから我々は日本語の母音の核を作り上げたい。
 自分たち個有なものはひとまず置いといて、共通語をつくる。
◎伝える声・言葉においても、自ら独自性を出せば出すほど
 自らの独自性(つまり自分の伝えたいこと)を殺す。
◎「核音」という概念と実際を確立すること。

[Ⅲ]母音の核音をつくる「u」
☆以上から母音を考えたとき、5母音の集積された音に近いのは「ウ」である。
 →そのためには「う」の核音を捉えてみる。
◎これまでのおさらい
 “前歯をあわせて口の中を開ける。唇が口を覆うと
 音の広がりを殺すのでなるべく閉じない。この状態で「う」を出す。
・各々出してみたが、個人個人で全く違う。
 これでは不便である。
・この場でも「う」の核音を時間をかけて作っていこう。
☆核をつかむ、これによって中心がわかる。
 中心がわかることによって外側の色々なものがわかる。
これが有機的であると定義する。

[Ⅳ]読むことと伝えること
・読むこと伝えることにおいても、学習するよりも、
 DNAに刻まれていることをどう具現化するかになってくる。
・読むこと―目読すること、音読することの違いはなにか?
 声に出してただ読むこと、相手に伝えるということの違いは何か?
☆自分の思いを伝えようとするのではなく、
 相手の頭の中に文字を作るということが伝えることには重要。
・自らの個有性を少なくして、より正確に伝達できるようにする。
◎個有性は拡大しないこと。しかし、その個人の特殊性はあってもよい。
響き率を上げることにより明確にしてほしい。
・散文のように情報言語のみで書かれているわけではなく、
 情動言語が含まれている場合、自分の情動をいれない。
 その文の情動をとらえて表すと良い。
・言葉を身体化する。頭脳化しない。(知覚抽象化)
・音も共通音声に、情動も共通情動にして出せるようになれるとよい。
※演習「泣いた赤鬼/浜田廣介作」全員朗読

◆本日の磯貝語録
言語は縮小しても拡大してもほろびる。
そのために、核音が必要だ。
日本語の母音の核音を作る。母音が集約される音は「ん」だ。

◆本日の感想
言葉の個有性と共通性、物事の多様性、
普遍性を学んだが大変に難しいことだった。
それぞれを持たせないといけないが<核音>は音楽的なのかなと思う。

俳優表現実践(1/8)                      《ことば系》

1月8日(木)俳優表現実践

講座テーマ「心のとらえ方」

[1]各自ストレッチ
[2]第Ⅱ期最後の課題の練習
 各自練習(個別指導あり)
・やりながら正しい、間違っているがわかるようになったら、次は、そのことが
 楽しくなるといい。
・楽しいことを人に伝えるためには自分に楽しいという実感がなければダメ。
・楽しいと感じた瞬間のエネルギーが大切(劇薬は少しが・・・)

[3]講義
・「声」「ことば」「心」の3つがVASCのテーマ
・「声」「ことば」「心」⇒人間の "実" の部分ではないか
・心が声で商品になるか。その心を実感できる声を発することのできる俳優を
 育てたい。
・何故イントネーションが起こるか→平板のままでは何かをあらわすことはでき
 ない
 ではイントネーションとは何か⇒「心」の動作といえる
・同じ文字で書かれた言葉(抽象化された言葉)→音声化する(精神の
 実態化)
・音声化したことばはその「心」を他の人と共有できるエネルギーを持つ
・心=正しいことを嘘にもする。「心」とはこうしたい、と思う表現と別のことを
 平気でさせる。
 単極ではなく、多要素、多機態で変な動きをする。
・「心」とは永遠の課題。仮説はいくらでも立てられるが、決定稿を出した瞬
 間嘘になる。
 - 「心」は止めることはできない、止まらないものだから。
・「心」はある種のエネルギー。自分に由来するもの、ともいえるのではない
 か。
・「心」を考える時には何かきっかけがあって土台があった方が考えやすい。

-「心」のことをどう考えるか(ディスカッション)
"あなたにとって心とはどういうことですか。どんな時に心を感じ認識します
 か?"
・芝居は「解決できないもの=心をどう共有していくか」という作業ではない
 か。

・人間は心をもっているから人間である。-逆説も考えられてしまう。
 心のことを総合的に語ろうとすると、情緒的になっていく。分析的とその中
 間にあるものを見つけたい。

・人間の表も裏も虚も実も「そこにある "心" 」を提示(表出)することがアーツ
 ではないか。
 それができなければただの作業になってしまう。

・それぞれ「心」を持っていることを自覚するだけではなく「心」を共有すること
 が大事
 「心」が共有できれば、すぐにでも一緒にできる。
・様々な心を認知し、なるべく正確に表出するクセをつける。
・アーティストはそれぞれの場での心を表出するエキスパートである。

◆本日の磯貝語録
 ・楽しさの核は瞬間である
 ・イントネーションは「心」の動作である

◆本日の感想
 心のテーマは難しい。"心を共有する" とは観念では分かるが、自身の心を
 冷静に観察するということが不慣れでうまく行かない。実際心というものが良
 く分からない。ウーム残念。今年もがんばります。

俳優ことば(1/7)                        《ことば系》

1月7日(水)俳優ことば

講座テーマ「 セリフの技法 Ⅱ」

〔1〕歩く… 自分を調整するため、歩くことで自分をとらえる。
 ①両手を上にあげて歩く。
 ②両手を胸の前で伸ばして、空気を押すように歩く。
  (右手だけ、左手だけと交互にする)

〔2〕9月~12月までの講義の振り返りをしてみる。
 今期は具体的にしていく。
 俳優は、自分が自分でないものをやる。与えられた、人間じゃないかもしれな
 いものをその場で作りあげる。その為に、「自分と他人との違いを明確にする」
 訳の分からないものをどう言う風にしようかと考えること。
 書きこまれたことを表わすのが、キャラクター。その概略(要)をどう解釈するか、 
 そして解釈した事を、全く逆にとらえてみること。
 人間には不確定要素がある。それを発見できるかどうか。
 それには「心」が必要!!そして心を分かるために“実”がより分からないといけ
 ない。
 書かれている事に対する「これ本当にそうなの?」と常に考えないで、書か
 れていることをうのみにしていると、その事を生きた、生(なま)のものにするこ
 とができない。
 必ず、違いを発見すること。
 
※次回宿題 「自分と○○の違い」
 ①概要(念)の違いを見つけてみる(生理的、社会的、そして心まで)

◆本日の磯貝語録
 ・人には、知力と心力、体力、感力がある。
 ・言葉(文字も)は、そのままではなく、“解釈”することが必要である。  

◆本日の感想
 心は確かにある、が考えると分からない。色々な表わし方、見つけ方がある
 が、実態はやはりつかみにくい。でも心をつかめないとダメなのは分かる。