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歌テーマ別(2/26)                       《音楽系》

2月26日(木)歌テーマ別

講座テーマ「G.P/オペラアリアと前頭発声」

[Ⅰ]ストレッチと発声
①各自ストレッチ
②[o]で発声、各部位ストレッチ(磯貝塾長)
③ハミング+[a]で発声(鼻を鳴らすこと)、ただしノドをしめやすくなるので
 ほぐすこと
 ・目頭から鼻を響かせるために肋骨の支えが大切である。肋骨を支える
  のは腰である。
 ・前顎で後ろ顎をあける。

[Ⅱ]副鼻腔について(解剖図を使って)
 ・笛から上がってきた音を懸壅垂を引き上げ、鼻に上げ、副鼻腔を響か
  せる。
 ・鼻で響いた音を呼び水として次に来る笛からの声をさらに響きやすく
  させる。
 ・笛、口、鼻をリンクさせ回転させるように歌う。

[Ⅲ]テキストを歌う
①"Donde lieta"(一人ずつ)
 1)Aさん
  言葉を切らずにつなげて歌う。下顎でやらない。
  ロマンス語、ラテン語は下顎で発語するとカナタナになる。上顎から
  鼻に語音感を持つ。
  腕や肩で肋骨の働きをじゃましない。
 2)Bさん
  蝶形骨洞から前頭洞を響かせる。
  f、p、dimは息の流れから作るものである。ノドでやらない。
 3)Cさん
  (声幅が広いので後日主になる声域を決めることにしましょう)
 4)Dさん
  鼻にあてるポジションを精密にする。後ろ首に力を入れすぎ。
 5)Eさん
  副鼻腔の位置をしっかりつかむ
  音調がずれるということは音がさがることである
  体から吹き上げるのではなく、鼻の外側から鼻中の音を引っ張り出す
  ようにする。
 6)Fさん
  つなげて歌う練習をする。声出しの準備をうまくする。

②"Ah! non credea mirarti"(全員)
 声が揃ってきた→ポジションが同じになってきた
 カデンツァ 音階をのぼるようにやらない。円を描くように!

③"Lascia ch'io pianga"
 低音でも後ろ顎のジョイント部分まで響きは来ないとならない
 高い音の時、腰を使う。顎は上にやらず引く。
 声自体が世界を持っている。

④"Ah! non credea mirarti"(一人ずつ)
 副鼻腔の高さまで響かせる

⑤"Lascia ch'io pianga"

◆本日の磯貝語録
 人間の生活は元来持っている機能のわずかしか使っていない。副鼻腔
 などその1つ。分かってみると"なるほど"となるが、しっかり使う(響かせる)
 にはいつも使っていなかったため、なかなか思うようには行かぬもの…

◆本日の感想
 言葉の語感の位置について、今まで考えたことがなかった。ひびき位置
 (調音位)を上げるとブレスも楽に続きスムーズに流れた。「ブレスは次の
 準備」を確実にしたい。今期は1レッスン毎に皆さんの声が変わって行き
 とても勉強になりました。 

俳優ことば(2/25)                        《ことば系》

2月25日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフを演じるために/書かれた話し言葉の具体化への本質」

〔1〕磯貝塾長による「音感訓練個人レッスン」(ピアノを使って)
 声を出すために
 ・自分の知覚ではなく、感覚の軸を捉え、特に音感を育てる。
 ・俳優は、どうやって自分の素地を保つか、その方法を見つけること。
 ・音は、耳と鼻と喉で受けること。
 ・音楽の声の響きは、台詞にも使える。
 ・何としても、音も声も、正確に聞く(受ける)事で、音感を育てること。

〔2〕座学「今までの演劇の言語(文字台詞と声セリフ)」を考える
 本を読むために
 ・台詞と言う書かれた文字を、今、その場で表現する時、自分がどういう状態
  で、どういう態度であるか、問われている。
 ・演劇は、再現芸術である。再現が消耗や質的低下になっては、芸術性が問
  われる。(昔から繋がり、今も生きていて、これからも表現できる普遍性)
 ・今の演劇は、消耗品。眼移りするものばかり追いすぎる。
 ・台詞から次へ次へと進んで行く活力を見つけ出せるかどうか!!
 ・生きるベクトル、死ぬベクトル、それぞれ違うから面白いものになる。
 ・言語(言葉)から、心の動きをとらえること。
 ・自分の知らない自分(心)を発見できるようになるために、台本を読むこと。
 ・俳優は、ストーリーを追う読者になってはいけない。著者になり替わり、しかも
  部分的(役)表現できなければいけない。
 ・台本を読みながら、自分の声ではない声(音)で、読めるかどうか。
 ・話す(しゃべる)ことが確立されていない日本で、与えられた台詞をどのように話
  すか 俳優は真剣に考えなければならない。
 ・死んでも残っていくものが作れるかどうか。そして先を作れるかがアーティスト。
 ・自分の自己消費で終わってしまうのは、ダメ。人を触発させる。もしくは、自分
  以外が育っていくように出していくこと。
 ・本を読むためのもと、声を出すためのもと、その本質をここでつかまえる。
 ・そのセリフをどの様に言うかのテクニックはある程度、教わればわかる。しかし、
  テクニックの元にある身体的・精神的・知的な基盤を理解する力がないと、表
  現の本質にせまれず、芸の質は上がらない。
 ・「なぜ演じるのか」「何に向かって演じるのか」をしっかりつかむ知力、精神力、
  身体力をきたえること。
 ・テキスト読みにより(かもめ)、その役の造型はある程度可能になったが、それを
  私自身に移す時、受け所である自分の準備が仲々うまく出来ない。

◆本日の磯貝語録
 人間が生きている原則:「話す」~しゃべる~である。

◆本日の感想
 本日は、音感訓練による、自己修正のため発声練習をしました。修正というよ
 り、今の自分の再確と微調整ができました。

俳優発声(2/24)                      《ことば系》

2月24日(火)俳優発声

講座テーマ「上顎音③」

 ・体づくり(西本助手)
  四つ足歩行 サルのように

 ・子音調音復習
  各自(磯貝塾長まわって一人ずつチェック
      西本助手、戸村助手まわってチェック)
 ・全体音に対して敏感になってきた。
 ・人により、苦しまなくてできる音と、うまくいかない音の差がはっきりしてき
  た。
 ・全員N音は低く奥まっているので、相当意識して息を前に出さないと、暗
  いナ行になってしまっている。
 ・まだ舌が自前のままで運動性に欠け、上顎をハジク、タタクという作業が
   弱いので、外部に明確に伝わる音が出しにくい。
 ・ア音のつく上顎音は、全体的に下顎をおとすことで奥音にしているので、
   子音が不鮮明となっている。
 ・ラ行は、舌位置は大変不安定で上顎に接する時間が短く、しかも舌力が
  弱いので、全体的にうまくない。
 ・聴くという作業や態度より、話す、喋るという意志が勝って出している音の
  フィードバックが足りない。そのため、繰り返し発語、発声しても、少しず
  つ改善して行く率が低い。
 ・口唇の形やオトガイの構えが慣れていないので、特に語頭音がシャープ
  でなくなる。
 ・やはり、母音の調音性が完成していないので、子音のてまの舌運動によ
  り、全体が不鮮明になってしまう。

◆本日の磯貝語録
 ・明晰な音声は、明確な思考を導く。
 ・注意深くないと、人は日常での違いはわからない。

◆本日の感想
 今の「ダンサー」の音声や言語に対する意識の薄さ、低さについて考えさせ
 られました。身体性、技術性だけでなく、人間性、知性を持ったダンサーや
 優れた音感を持つ振り付け家は、今後必ず必要になるだろうと思いました
 (プロを目指すダンサー)

伝わる声とことば(2/21)                     《ことば系》

2月21日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「テキストを伝える 詩-2」

 ストレッチ

 スピーチトレーニング
  ・適当な題目を決めて、それについて思いつくことを話し続ける。
   ex.高層ビルによる日照権について
  ・息を引かない、出し続けること→丹田呼吸とささえの復習
  ・ことばも引かない(語を前に出す練習)
  ・目線を必要以上に動かさない

 詩(ギョーム・アポリネール「ミラボー橋」)
  ・座って一度読み→立って手、足の動きも使って
  ・手、足の動きは具体的なものを指す。具体的なところに動く。

俳優表現実践(2/19)                      《ことば系》

2月19日(木)俳優表現実践

講座テーマ「表し方、伝え方-1 言葉のリズム感」

[1]各自ストレッチ
[2]個人指導
[3]講義
 自分が考えたものでないものを人に提供するにはまずおぼえること。
 それか何か受けやすいことをする。
 律・リズムを整える、乱す。 リズムのない生活は疲れる。
 セリフ・詩にリズムをみつけだす、作りだすがあまりきっちりはおかしい。
 おもしろくないものをおもしろくする、おもしろいものをおもしろくなくする。
 自分の外側にリズムをみつける、作る。手拍子、足拍子、鼓動。
 誘われるリズムを発見する、リズム感があるか、もっているか。ないとだれる。

[4]演習/テキスト:詩 ポール・エリュアール作「自由」
・リズムのエネルギーが読ませてくれる読み方をみつける。
・自分の中に何かおこっていないと文字の説明になってしまう。
・自分がそれをリアルに感じられるリズムをみつける、つくる。
リズム・区切りを変えると流れが変わる、興り方が変わる
・ただよむ、リアリズムに読む→自分が読解するために読む。
 からもっとおもしろいことを求めて読んでいく→リズム変形をつくる。
・目的、方向をつけてリズムをつくり、大きな流れ、勢いをうみだす。
 書かれたとおりによむ=リズムに従う のは人為的形式的で不自然。
 書かれたものを空間に投げる=リズムを崩すのが自然。
 実況中継ではそんなに面白くない。
・社会的なルールをのりこえるのが表現の世界。今、そこにないものを引っ張
 り出す。
間はエネルギーの蓄積、ただ切るのはリズムではない(区切りのリズム)
 同じところにとどまらないで、次のところに動いていく(移動のリズム)
 (1:1:1を基本に1:0.8:1.2と揺らすと動き出す)
 語のつなぎ方→文読みはリズムをぶちこわす(流れるが平盤)
・あるとおりのことでなく、常に何か新しいものが生みだされるためのリズム。
 リズムは止まらないで次に渡す。待ってることがなく何かが起こっている
 (内側)
・意味内容だけで読んでは、生きた実態の多層は表せないし、伝わらない。
 リズムを変えないと、自分の中がどんなに変わっても外に伝わらない。
変化の欲望を停止しない

<宿題>次回 ジャック・プレヴェール「花屋の店先で」をつくってくる。
◎リズムを作曲して伝える方法をみつける。
 リズムができると活き活きしてくる、言葉を表す。

◎まずオーソドックスに演れる・解釈できること、次にひねる。
 壊さないで形態をかえてAからA’を瞬間的に生み出すのが芸術。

◆本日の磯貝語録
 ・リズムは止まらないで次に渡す源動力だ。自分で打たずにリズムに引かれる
  こと。
 ・”間”はエネルギーの蓄積と移動態。

◆本日の感想
 そもそもリズムは自分の中にもあるのだから、もっとそれに耳と心を傾ける事が
 必要だと感じました。頭で分かるリズムと身体でとるリズムが一緒しないと、
 詩は読めない。

俳優ことば(2/18)                        《ことば系》

2月18日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフと心演習/かもめ(チェーホフ)による」

〔1〕芝居を作っていく方法 ② テキスト 第三幕
 「台詞の出し方、捉え方」とは…
 ・台詞には、原因があり、動機がある。役者はそれを探さなければいけない。
  そして台詞は、未来をも記している。
 ・チェーホフの時代は、豊かな心から落ちていく心(上から下)と落ちていた心か
  ら豊かな心へ(下から上)の2種類の心が交差している。だから台詞に二重性
  がある。
 ・その言葉は本当は、何が言いたいのか、何なのかを考える。
 ・常に心を感じる。心をつかまえる。これは、理屈ではない。心の感性を肥やす
  こと。
 ・人の心を捉える時、自己感情、自己心でのみ捉えない。客観心を育てる。

  ・日常の関係(一般コミュニケーション) 

   私 ⇆ 相手 (二人で話している時、二人だけの存在でいるのは日常)


  ・芝居の関係
            ↗相手  (二人以外のもう一つの存在を感じながら、
   私 → 表現         二人で話すのは、芝居)
            ↘客

 ・精神面を捉える時、書かれた台詞が、自分に本当におこるか、自分の心から
  スライドする方法もある。
 ・台詞を言っている人の心を受けて、自分の心がどう動き、変わるかを捉える癖
  をつける。
 ◎心の感性は、多い方が役者として良い。必須事項!
 ・役者は、ただやればいい訳ではない。必ず責任がつきまとう。
 ・日本のシリアスは悲劇的。ロシアのシリアスは喜劇的。
 ・一番、楽に出せる感情は、「笑い」。(だから落語を観に行きなさい。)
 ・生活をしている時に自分の心を捉える。その全てを表現する。
 ・台本に書かれた役の心を捉え、全てを表現するのが、俳優の仕事。
 ・気持ちの問題にせず、心の事はもっと知覚的や身体的で、具体的にすること。
 ・出す側が深ければ、受ける方も深く捉える、浅ければ、浅く捉える。
 ・台詞は、実際にいる、生きた人間の言葉にするのが条件なので、そこに生きた
  心をつくりだす材料である。
 ・芝居での役(自分の)状態(精神、身体)、様々な関係は、自身で見つけ出し
  てゆく。台本に書かれていない裏の心を想像して捉えること。この心を捉え
  る作業は、(台本を読むのに)十年ぐらいかかる。その先の心のことにまた
  十年かかる。必ず心のわかる人が世の中にいて、その人達に最高の心を伝
  えたい。そんな人達が自分の心(役の心)を観に来てくれる。もしくは今、客席
  にいるという、緊張感が必要。
 ・ストーリーではなく、心を読み出すこと!!
 ・先ず、心をつかまえる修行をすること、心で聴く、心で読む、心で捉える。
 ◎心の感性を広げる、高める、深める。

◆本日の磯貝語録
 ・芸能・芸術は、コミュニケーションの道具にならなくてはいけない。
 ・今、演劇で表わしてほしいのは、生きた人間の全ての“心”

◆本日の感想
 マーシャ役でテキストを読みました。実際、音声にしてみて、一文、一句、一言
 に注意しながらやってみると、黙読している時の10倍くらい細部まで実感できま
 した。私の台詞を相手役が心で聞くためには、心を通して台詞を出さないといけ
 ないという責任もちょっと感じました。

俳優発声(2/17)                      《ことば系》

2月17日(火)俳優発声

講座テーマ「上顎音②全個人指導」

 ・各自ストレッチ
 ・ハト鳴き、上顎(硬口蓋)の響き:西本助手チェック
 ・上顎子音「テキスト」読み/N,L,D,T,K,G,Y

(1)上顎子音 磯貝塾長による個別チェック
 ◎まず「N」ができるように
  聞くこと(出した音を)
 ・ナ音は、まず①舌をN点に当て、上顎をふさぎ、続いて息を送り鼻腔を鳴
  らし、顔面前の高い位置を響かせ"んー"をつくる。
  ②んーNa、んーNi、んーNu、んーNe、んーNo
 ・ナ音の響きは、口共鳴ではなく、顔面、鼻腔の響きが条件。おのずから
  頭骨共鳴となる。
 ・N音をベースに、ほかの上顎音の調音を行う。
 ・上顎音(モーラ)の調音では、母音の調音位置により共鳴率の悪い発音
  になり、それでしゃべり続けると語音感が低下し、不鮮明言語が日常的
  習性となってしまう。

◆本日の磯貝語録
 上顎子音は、頭骨を刺激でき、原則響きは明るい。下顎の適量のささえが
 ないと幼い音声になる。

◆本日の感想
 "何で力を込めてしまうのか私は!いらないから誰か私の力みをもらって
 ください。取ってください!!"

歌発声(2/14)                        《音楽系》

2月14日(土)歌発声

講座テーマ「日本語のうた-喋り歌3」

[1]柔軟体操(青木先生)
 全身

[2]歌唱《リズム表記:●=4分音符/-=4分休符/◯=2分音符》
(1)<♪あめふりくまのこ>
①リズム打ち(-●/-●/-●/●●)+歌詞読み
 ・1人1番ずつ交替で
 ・全員で
 ※声を出す・・・通常ならできる。
  自分にない「何か」(人に向かってしゃべるなど)となると、邪魔ものが入る。
  音楽・・・普段使う音のもっと上下を使う『巾をもった声』が必要。
  そのために、「発声練習」+「身体のリラックス」が必要。

②人に伝わるように読んでみる。(1人1番ずつ)
 ※自分の思った、わかったようにやっても人には伝わらない。
 ◎内容を理解する。
 ◎自分は何者か。(「くま」になった方が、この場合良い。)

①+②伝わる読み+リズム打ち
 ・「くずす」ために、「あるルール」にのっていなくてはならない。
 ◯歌唱(しゃべる速度に近く、少し速めで)

(2)<♪通りゃんせ>
 ◯甲乙2グループに分かれて、読む(伝わる読み)。
 ◯リズム打ち
  (甲)-●/-●/-●/-●
  (乙)●-/●-/●-/●-
 (甲乙)一緒から、リズム打ちなし
 (甲)はいばって、(乙)は少し縮こまるような感じで歌う。
 《最後3小節の歌い方》
 (8分休符)こわいながらも/とおりゃんせ/とおりゃんせ
 ・8分休符のところ 「チョン」手打ち
 ・(こわいながらも)と(とおりゃんせ)の間 「ハッ」
 ・とおりゃんせ/とおりゃんせ 「決めゼリフ」楽譜通りでなく。

(3)<♪待ちぼうけ>※繰り返し後の前奏なし
 ◯語る(それぞれ)
 ◯歌唱(くずして語る)

[3]自作詩発表
 ※内容があって、リズムがある。→おもしろい。

◆本日の磯貝語録
 ◎「表現」のためには、「巾」をもった声が必要。
 (現代日本の女性の音調は「高め」と「低め」の二局化。「低め」の人が多くなっ
 ている。男性は「高め」になり、男女差がせばまっている。)
 ◎人間の面白さ。バツを受けることを知りながら、ルールを破ること。

◆本日の感想
 学校で習った読み方、歌い方などをマスターし(条件)、それを各自が「崩す」時
 に、読み手、歌い手自身の個性が表れる。それが個々人の見せ場、聞かせ場
 となることが分った。

歌テーマ別(2/12)                       《音楽系》

2月12日(木)歌テーマ別

講座テーマ「オペラアリアを歌う ③」

[Ⅰ]ストレッチと発声
①各自ストレッチ
②発声練習1(高声)
 1)[u:] 口で[u]といわない。
 2)ハミング(鼻腔を鳴らす)
  ・鼻の付け根に息をためる。鼻の付け根に向ってやるのではなく、
   付け根でやる。
  ・自分の意識の位置で音を取り、音を出す。その音の位置でキャッチ
   する。眉間の周囲の音を聴く。
 3)顎の開け方と上顎骨を鳴らすこと
  ・前顎をあけて下顎を左右に動かす→顎関節の力を抜く
  ・イタリア語の曲を歌う時、A~Eの音域になると逃げがちになる。この時
   目の下の顎骨(鼻からの顎骨)を使って発声する(一人ずつチェック)
  ・整音をすることでのどがらくになる。このポジションを使って低音も出せ
   るようになる。

③発声練習2(男声)
  ・足を割って[o]、[u]:顎下から前胸への響き

[Ⅱ]テキストを歌う
①"Ah! non credea mirarti"
 ・舌をたくさん動かすこと
 ・後半部分を一人ずつチェック
  ・曲の流れが何を表現しているのか自分で考える(言葉・音楽)
  ・眼球の下底の骨を響かせる。これを身につける

②"Lascia ch'io pianga"
 ・両頬を両手でおさえて歌う。支えている手に響かせるように
 ・舌骨を使って奥歯でことばを言う。その時、鼻をあけること

③"Donde lieta"
 ・中間部分から一人ずつチェック
  ・眼球の底の骨を低音域になっても響かせること
  ・首に力を入れない。首も肩も響くところである。その場合、下腹、側腹
   の支えをつかうこと。
 ・眼球の下部は硬口蓋と同骨の上部である。
 ・副鼻腔の開けと響きをつける
 ・左右の前顎骨を響かせる。

◆本日の磯貝語録
 鼻根をつかむこと
 鼻の使い方、のどの使い方は芸事の定石である。
 聴く力が育つ事で発する事をよくする

◆本日の感想
 発声で整音をしてもらうと"清音"になり響きが良くなり、1人1人の声が
 変わり、あっという間にイタリアオペラの声になって行く。すごい、びっくり。
 自分の力で出来るようにしたい。

俳優発声(2/10)                      《ことば系》

2月10日(火)俳優発声

講座テーマ「上顎音①」

[1]体づくり(西本助手)
 ・サイドステップ、横にツーステップ

[2]座学(子音調音・上顎子音)
 (1)上顎音:N, L, D, T, K, G, Y, H
・どんな音を出すかでやり方が決まってくる→音が先行
 ・やり方をつかんで。なんとなく出すのではない。→音感、語感の仕事
 ・音は外部共鳴の音を聞いて覚えるしかない
 ・子音を覚える際、音の快感をまず覚えること

 ◎なぜ子音調音をするのか→生命感を高めるため。舌による細かい差を持
  つことで生きているという実感が高まる→生き生きとする
 ・生理構造的には上顎、舌面、舌裏、下顎、舌根、喉頭、声帯の「中心をと
  」作業になる。全体をいつも多少緊張させる。

 (2)上顎の実感と舌の運動性
 舌根が降りるかどうか。そのとき、舌は細く→鏡で確認

 ◎英語を覚えるように、新しい日本語を聞き、つくり、覚える。
 ・オトガイのかまえをつくる。みんな同じような口の形になる

 舌を細くして上顎をなめる。強く押す練習。
 ・真ん中の声を出そうと思わないと上顎音はしっかりと出せない。

 「ナ」:NaNaMeMae ナナめまえ
 ・Nは鼻音なので、上鼻腔共鳴をさせる。息の高さと強さが必要。
 ・真ん中を使ってうがいをする。
 ・人中と眉間を結んで鼻腔と上顔面の中心をとらえる。

 「ニ、ネ、ナ、ノ、ヌ」真ん中の構えをつくって発声。
      "澄んだ音を外に出す" 一人ずつ発声(磯貝塾長がチェック)
 ・音のためのことをすること。自分の出している実感でなく、外に聞こえてい
  る音をつくる。
 ・自信があるとはリラックスするということ。自分の中で聞かない。目をつぶら
  ない。
  「N」鼻音、目頭のすぐ下を響かせるようにだす。
  全員で「ニ、ネ、ナ、ノ、ヌ」
  「ヌ」少し縦口。しっかりと舌をひっかける。全員で発声。
  「Nu, Lu, Du, Tu, Ku, Gu」全員で発声。口の中を響かせる。

 <上顎音の一般日常感覚>
 私たちは、ほとんど無意識に上顎音を使って話をしている。近年の生活音
 の傾向として、はっきりした破裂音が少なく、不明音が増してきている。そ
 の場は、 上顎感覚より、広めの舌面音の調音が強い。そのため、子音の
 差が接近したり、代用が起こり、話し手の意識を聞き手の意識に差が生じ
 やすく、聞きにくくなってきている。

◆本日の磯貝語録
 ・どんな音を出すかでやり方が決まってくる。
 ・子音は首上の「中心をとる」作業で音を生成している。
 ・自分の出した声を音としてとらえ、声音感を育てることが重要。

◆本日の感想
 上顎音、N,L,D,T,K,Gをいっぺんに学んだので少し混乱しています。
 頭の理解ではなく、音の感覚なのだと強く感じた。練習して音感を
 肥やすことをしたいと思った。

声・ことば表現テーマ別(2/8)                  《ことば系》

2月8日(日)声・ことば表現テーマ別
 
講座テーマ「狂言」

[1]準備と発声(塾長)
①(1)足をそろえて、腰を入れて踏む。音は立てない。上半身は動かない。
  (力を入れて止めない。)
 1)片足だけ踏む。
 2)両足で踏む。
 3)真っ直ぐ歩く。
 注意点;お尻を上げ下げしない。身体の芯をとる。踵から歩く。重心は低く。
 足裏進行(ソクリシンコウ)→足裏で進む。
 (2)足は軽く開いて、バウンスする。芯をとることを意識する。
②「やっこさん」;膝を割って進む。音はあまり立てない。
 注意点;足首を練らない。足の裏と、腿を使う。
 ・わずかづつ、何かをやっていること。
③発声
 ・うがいをした位置(図参照)を響かせる。
 ・やっこさんをやりながら、発声。
[2]「千鳥」演習
①小謡(狂言のなかの短い謡)
 ・ソラレソラドレ(日本の音階)のうち、2音、3音を使う。
 1)「浜千鳥の友呼ぶ声は~」ピアノにて音をとる。
 2)[1]の発声で謡ってみる。
 3)足を踏みながら、謡う。<ポジションをつくる>
②読んでみる。読んでみて塾長から。
 ・声をつくると人物がつくれる。
 ◎作品が要求する声をつくると、そのキャラクターになる。
 すると、誰でも似てくるので、くずしたり、新しくやったりしてきたが、
 狂言は化石のように変わらずやってきた。しかし、謡を少し変えるだけで、
 とても変化する。
 ・能楽が古いものをやっているので、他のものが新しいものができる。
 ・演劇は、続けていくことをやめてしまって、台がないので、形ばかり新しくなり、
  Show化し、軸をつくっていない。消費材になろうとしている。
 ・続けていく何かをつくりだしていくこと。時間軸で繋げられるもの。
 ・身に付いたものでやっていくこと。時間軸で繋げられるもの。
 ・演習の前に、声をつくっていたので、余計なことを考える必要がなく
  楽だったし楽しかった。

 身についたものでやっていく。そのための身(実)をつくっていく。


◆本日の磯貝語録
 身体の芯をとる。
 表現構音点をとらえ、語り喋れるようになろう。

◆本日の感想
 狂言は、とても面白いものであると実感しました。日本の古典芸能、しかも600
 年前のそのままの型が今できるのはすごい国だと思うし、興味が沸いてきまし
 た。

伝わる声とことば(2/7)                     《ことば系》

2月7日(土)伝わる声とことば

講座テーマ「詩を読む」

[1]ストレッチング(西本助手)
(1)首、肩の柔軟と捻転(座位)
(2)首、頭部、喉の柔軟
(3)顎関節、下顎、開閉運動
(4)口唇運動
(5)喉頭源音発声練習
(6)呼吸法の復習(磯貝塾長)
  鼡径部の出し入れ、背中の意識、腰の意識
  (吸いながら鼡径部を引き込み、会陰を吸い込む)

[2]指示代名詞の復習
(1)これ、それ、あれ
  指押し(先に動きがあり、言葉を言う)
(2)わたし、あなた
  左手、右手で胸に手を当てて"わたし"と言う。※自分で実感したことを伝
  える。
  "わたしです"→相手に向かって言い、"あなたです"と言う。
(3)これはわたしのです。それはあなたのです。
(4)立つ。「この道はむこうの森に続いています。」を声と身振りで表現する。

[3]詩の朗読
・ギョーム・アポリネル「ミラボー橋」
・ジャック・プレヴェール「花屋の店先で」(今回はこれを読む)
  ・書いてあるのもに近づく→声にして身体化する必要あり。
  ・言葉には、エッセンスが必ずある。
  ・重ねてきたおかげで別の意味を持つ。
  ・体は止まらない。動き続ける。     

◆本日の磯貝語録
 言葉は、語を重ね、つなげ、流すことにより、各々の語意とは別の文意や
 情のうねりが発生する。二重意を持つ。

◆本日の感想
 「これ」「それ」「私」「あなた」等の指示の仕方の復習、詩の朗読等を行った。
 講義形式だと、抽象的な言葉の意味を考えてしまい、迷ってしまうが、実技
 形式による指導だと、具体的、帰納的に理解することができる。普段やらな
 いことを経験するという意味でも楽しく感じられる。

俳優表現実践(2/5)                      《ことば系》

2月5日(木)俳優表現実践

講座テーマ「心の生理-2 息と筋肉」

[1]ストレッチ各自

[2]正立する
 目はまっすぐ、力をぬいて、眼球に力が入らないこと
 目を矯正している人は裸眼での状態もつかんでおくとよい。
 受けるのではなく出す視線で、まばたきを少なく。
 ①自分なり
 ②かかとをあわせる
 ③天井を見る、顔を上げる
 ④正眼
 ⑤顔先行で足先をながめる つま先は広げすぎない、ゆっくり、目線あと
 ⑥正眼
 ⑦右真横
 ⑧正眼
 ⑨右真横
 ⑩正眼、そのままで腹式(そ径部)呼吸でリラクゼーション
 ⑪姿勢をといてリラックス、首、背中、各々

 人間に向いてない正立、直立を負荷でなく気持ちいいところをみつける。
 まっすぐをみつけてそこから動かす、ストンとするところをみつける。
 人間の根源・本質を自分の中にみつけ、そこから表現する。
 
 「まっすぐ」と正反対の「軟体・粘体(ぐにゃぐにゃ)」の両方もつ
 ストレートの感覚からぐにゃぐにゃ、ぐにゃぐにゃの中からストレートをみつける。

 [再生の理論]
 「まねること」から「本質を身体の感覚でとらえて作り直していくこと」へ
 社会的なものを積み上げていっても今まで以上の芸術は生まれない。
 既存のものを乗り越えて、新しいものを発明、発見する、創造する。
 視覚に頼らない視認しない世界の感覚
 消えてなくならない「声」をシビアに次につなげていく。
 ◎動きと声を人間の本質につなげて表現の基礎にする。
 「軟」の声をつくっていて、今までは「直」の声、まっすぐに憧れて、無理矢理まずつくる。

[3]「ぐにゃぐにゃになる」身体中が「水」になる、筋肉があちこち移動する
 でも倒れない、動かそうというのではない、足の裏ぺったりで。
 床下から何かに動かされる。

[4]寝転がって、西野式バレエの「足の裏で呼吸する」できれば頭頂まで

[5]表現をつくる 既存のものの再生産から先へ行くための準備
(A)詩 ギョーム・アポリネール「ミラボー橋」
①まず読んでみる 自分の中に何かが起こり、それをはじめからエネルギー高く
 力強さ、生命力むきだしにして、それを削っていく事で伝わる表現にする。
 立体感をつくる、強引に
②造形する 身振り手振り・声・口調・変なことでなくつくる
・まずは変なものでも何でもとにかくつくる ◎既存のものにのっかって越える
・原則を静的でなく動的にしたほうがもっといろんなことが出てくる。
 台本と自分が、他の何かと格闘しているところが外からは面白い。
 空間との戦争、すべてを表現に使うことができる。
 少なくとも自分や台本にむかってやることではない。離れようとしてする。
 できるようになるとやることで解放される。
 「ミラボー橋」のおかげでどこかに連れていってくれるのを強く願う
◎≪声そのものが表現になるように声をつくる≫→あらためて重要である。
・全開で出す快感と、それで壊れない精神力と体力をつくる。
 自分が自分とたたかう格闘技をやっている。
 それぞれのパワーバランス、エネルギーと存在性とその変化。
(要)自分にあった発声練習をつかまえ、各自行う必要が生じてくる。
   段階別発声練習 「声の格闘技 磯貝メソッド」
 エネルギーがないと今を乗り越えられない。そのために外のエネルギーを使う。
 「怒り」がすごいエネルギーになる。自分でやりきれないもの
 自分を保護してくれないものに立ち向かうエネルギーをもつ
 怖い自分と闘争する、つぶされない闘争心、爆発力。
 引かないで、出し方を変える、壊されないように。
 「まっすぐ」をもらって、そこから動きはじめる。
 文字の言葉にとらわれない、自分が発していることばを感じる。

(B) ジャック・プレヴェール「花屋の店先で」
 ぶっつけで動く
 これからは難行苦行のしごきのはじまり
 足がもっと動く
 口がもっと速く動く、身体を動かしたまま
 表現力は精神力 小手先の技術はパワフルなエネルギーにぶっとぶ。

 もうやめられないから観念すること

 生きる実感を持つ
 アララ、アッハッハッ

◎発声練習テキストを作成する(グレード別、用途別)
◎大声で発声、発語しながら、スペースを移動し、四肢全身を動かしながら行う。

◆本日の磯貝語録
 「まっすぐ」と「ぐにゃぐにゃ」の両方をもつ。
 本質と身体の感覚でとらえて新しいものを作り出す。

◆本日の感想
 仕事上、座って台本を読んでいるとき、集中の切れる事がある。しかし、
 今回とにかくを動かしつづけて読んでみて、フッ切れてやれました。
 これは大発見。体でやれと言われていたのが少し分かりました。

俳優ことば(2/4)                        《ことば系》

2月4日(水)俳優ことば

講座テーマ「役の造型―かもめを通し」

〔1〕芝居を作っていく方法 テキストp.13のトレープレフ「おふくろはね…」から読む。
   「台詞術」とは…
 ・俳優にとって、書かれていることがどう言うことなのかを考える。
 ・身体を使いながら、台詞の声を決めていく。
 ・一般的に書かれたことが先ず出来ること。そして、その俳優ならではのものを
  つくりあげること。この双方に対して頭を使う事を演ずるという。
 ・書かれていることを、そのまましゃべっても劇にはならない。
 ・書いてある内容、社会問題、関係、自分の心象、これらのことを解決する
  こと=演ずる
 ・観念的なことほど、具体的にしないと演ずることは出来ない。肉付けすることが
  らは、台詞に書かれている。
 ・劇とは、文字によって書かれた、潜んでいるものと、そこから自分がもらってお
  きること!!
 ・自分なりの考え方なんて、単純化することが出来てから!! 客の欲しがる事柄
  を見つけ出すこと。
 ・俳優は、原因がないことをしてはいけない。全部の観点(台本中の)から原因を
  みつけること。
 ・身体におきかえること、口だけでぺらぺら読まないこと。
 ・早く台詞を言えるのは、名優のみ。はじめは全身でゆっくりと。
 ・役が生きていること、そのために決めていく。身長や性格、おじさんが好きか、
  お母さんが好きか、嫌いならどうしてか考え、何に対しての思想があるのか、
  すべて台詞から探し、決めていくこと。

◆本日の磯貝語録
 演劇による自然は、口ではなく「喉」にある。 

◆本日の感想
 台本の読み方、台詞の言い方、役の作り方、劇の作り方など、一つ一つ丁寧
 に学べた。種々やっていきたい。

俳優発声(2/3)                      《ことば系》

2月3日(火)俳優発声

講座テーマ「演習」

・各自ストレッチング

・骨盤意識、重心をおとす
 ・手首、足首をほぐす。顔をほぐす。
 ・骨盤歩行
 ・立位
   手を使って骨盤を前後左右に動かす
   その動きを使って旋回
 ・四股踏み

・復習
 「M」「P」「B」「W」「S」「Z」
 ・調音点を再確認 ※鏡を見ながら
 ・「W」「S」「Z」については改めて説明

・各自練習
 戸村助手がまわって一人ずつチェック

◆本日の感想
 今まで学んだことの全子音の復習(演習)で、実践がたくさんでき、各々を
 確認でき、楽しかったです。