発声・呼吸基礎(4/28)                     《ことば系》

4月28日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「腹部運動とささえ法」

[1]ストレッチ、トレーニング(磯貝塾長)
 肩まわり、拮抗した運動、伸ばしながら縮める、緊張と弛緩をおりまぜる

[2]"気"を知る
 ・外側のエネルギー(風、太陽熱)、内側のエネルギー(気)がある
 超感覚的な実在がある
  西洋医学とはちがうエネルギーの通路・流れがある
  見えないもの、見えているものよりたくさんの要素がある 100万倍
  見えないもの、きこえないもの、伝えられないものが100万倍ある
  見えていること、きこえているものだけで判断するのは「幼い」
 ・自分で自分の気を病気にもっていく、劣化しているといろいろ感じる(内側)
 ・頭の判断は気のエネルギーからするとほんのわずかなものしかない
 ・喜び、悲しみ、良し悪し→「気付く」→社会的なもの、個人的なもの
 ・何のために声のことをするのか、良し悪しを誰が判断するのか
 ・他人から見て不幸でも本人が不幸であるとは限らない(何が犯罪かも同じ)
 ・本当に正しいことはわからないから、自分で正しいと決める力をもつ(決めら
  れる力)
 ・人に通用する力をもつ、自分を否定しない
 ・自分を否定する人は、他人も平気で否定する。
 ◎声は本能のひとつの現れ、人間の機能として万人に共通である
 ・ずっと続いている(何千、何万年と)人間の共通項に則って物事を考えるとう
  まくいく。
  (例:呼吸しないと生きていけない、呼気とともに声が出る、声は共通であり、
  声そのものが自分をどうしているか、他人をどうしているか、空気を震動させ
  ている、等)
 ◎届くように届け、受けられるように受けると「伝わる」気が連動する
 ・自分の中や他人のことから、気を感じようとする、まず「気」はあると感じる
  (生の空気のやりあいをする、間に何も通さずに)
 ◎気のエネルギーを操作する:他人の気を読む、理屈じゃなく
  気を育てる、意味には実体がない、そればかり使っていると虚しい。
 ・知は万国共通のものをみつけるため、共有し合うための道具
 ・共通の場をみつける修行のために「イ、エ、ア、オ、ウ」をする。
 ◎誰にも共通な基盤としての「身体」は頼れる。呼吸、声は生きている証拠
  個人個人ちがうもの「心」「頭」「情」

(1)演習「気をとらえる:感知する」:気を実感する
 ・掌のど真ん中から気が出入りする事を感じとる、不完全の全
1)よくながめる、よくこする、よくしごく、指を使う、ど真中を意識しながら
 (Aさんは視力がきかないぶん、全身が気のアンテナになっている)
 ・外も感じ、中も感じる、正確には教えられないが、できる人はできる
2)掌から手首をこする、手は楽にする、手首から先は外側、中は内側
  内観しようと思ったら目をあける、自分の手で自分のことを実感する
 ・掌を水平にして水の中を出し入れする、入る瞬間出る瞬間を実感する
 ・気は背骨で感じる(頭ではない、わかる人にはわかる)
 ・現代の実社会では眠っている、人間の能力を掘りおこす。
 ・自分の実感をつくる、頭ではなく、実感から声を出す。
 ・出す人と受ける人の気を同調させるといい声が出る。「声の道」ができる。
  考えるのでなく、みつける
3)各自リラクゼーション

[3]呼吸法:横隔膜の操作
 2つのひっくりかえしたお椀をくっつけた真中の靭帯がとても強い。
 上に心臓がある(骨に接していない)
 ・鳩尾から内側に2cmくらいのところがいちばん強い、中心腱がある、それを上
  下する。
 ・そこを動かすんだと決めて、そのために腹筋運動、背筋運動を行う。
  (わからないなりにやる、人のやっているのを体験し、人ができていたら自分も
  できると信じる)
  手の指の第一関節くらいが上下する感じ
  →大げさにやると荒れるのでしない、遠慮ぶかく「声道(こえどう)」をする
 ・まわりの筋肉でなく、横隔膜そのものを上げ下げしようとする。
 ◎とにかく横隔膜を動かすことだけを考える。
  横隔膜が動くことを、動かすことを単純に楽しむ。

 ・入り口でもあり、行きつく先でもある「そのこと」をみつけだす
 ・気と横隔膜が合致したら呼吸は終わり

◆本日の磯貝語録
 出し手と受け手の気を同調させて、そのための声の道をつくる
 気と横隔膜が合致したら呼吸法は終わり

◆本日の感想
 今日は、人間の内面や内部の事を学びました。今迄外見や、見えたままを感じ
 て来ましたが、息、横隔膜、気など内側の感覚を学び、少し分りました。これか
 らはそれを生かして行く事を考えました。

歌発声特別(4/25)                       《音楽系》

4月25日(土)歌発声特別

講座テーマ「イタリア ロマン派歌曲」

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
 ・腰、胸のストレッチ
 ・顎のストレッチ
 ・舌のストレッチ、懸壅垂運動

[Ⅱ]講座について
 <次回のテキスト> ブラームス:5月の夜(ドイツ語で歌う)
 ・譜読み、音合わせはしないことをルールとする。

[Ⅲ]テキスト歌唱:Pietro Mascagni"M'ama...non m'ama"
 ①イタリアロマン派について
  オペラの時代である。ベルカント全盛期。
 ②曲の特徴、部分歌唱
 ・フレージングに特徴のある曲である。
 ・p、ppの表現が難しい。p、ppの発声法、ブレスで表現に変化をつける

 1)初めの4小節(1人ずつ歌唱)
 ・M'ama/non m'ama の音楽作りである。
 ・ppを聴かせることで弱くすることではない。
 ・rall.をかけたとき、どんな心情か?→ことばのはやさ息の流れ心理を表現
  する。

 2)5小節目~10小節目(1人ずつ)
 ・横隔膜を張る。→みぞおちを張る=エスプレションである。
 ・声をマスクに集める。
 ・母音が広い→天井を鋭角につくる 母音を狭く

 3)間奏後(Andantino)16小節目~20小節目(1人ずつ)
 ・イタリア語で歌詞を書き何度も読む。
 ※その言語のことばの音の響きをはずれると日本語の訳になってしまう。
   (伊語、独語etc.)

 ・Fisより上の音は後頭を使ったほうが良い。
 ・歌うポイントに向って歌うのでは遅い、ポイント(構え)を先に作る。
 ・ファルセットができて、はじめて実声で歌える。ファルセットをせずに実声で
  歌うと音楽にならない。

 4)21小節目~最後まで
 ・装飾音はまず鼻歌で練習する。

 5)今日の講座での振り返り
 各自、2つ分かったことを確認する。

 ・ドイツ語を歌う時、歯の裏の響き、しまりが難しい。

◆本日の磯貝語録
 歌い手は程よい情熱でよい。音楽や芸が情熱を育てるのが良い。

◆本日の感想
 同一課題曲を全員で実践する講座。各人に合わせた細かい指導で非常に
 中身の濃い講座であった。同じことを表現するにも人によりアプローチが異な
 ることを目の前で受け、奥の深さを感じた。芸術とはこういうことなのかと思った。

歌楽しくなる発声初級(4/25)                  《音楽系》

4月25日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「歌発声の方法・響かせ方」

[1]準備
 ・柔軟
 ・鼻から息を吐く
 ・足踏み~もも上げ~足踏み
[2]発声
ハミング(両手で三角をつくるように鼻に当てる)
・両鼻から息を吐いてみる(声出して)
♪ハミングで(ソファミレド)
 ・響きの位置、少し「高めに」とる
 ・顎関節など、顔をマッサージ
 ・舌を細く長く突き出す(斜め上方に向かって)
 ・首の後ろ楽に
 ・舌を少しペロッと出し「ソファミレド」(「Zaザ」に近い)
 舌のテンション高くなると、凹な感じになってしまう。
 楽になっていると、舌の真ん中盛り上がっている。
♪発声テキスト<1a>4拍子
 ※上歯の内側少し上(少し盛り上がっているところ)に舌先をつける。ここからは
 じく感じで。
 「Laラ」
♪発声テキスト<1b>2拍子
 ※口唇しっかり合わせて「b」子音(破裂音)〔人指し指、口唇の中心に当てて〕
 「b」に母音「a」を合わせて「Baバ」
 ・音が高くなってきたら…眉間の中心で準備する。(先程の鼻三角の頂点)

[3]テキスト歌唱
※イスに座った場合も、立っているときと基本は同じ。
 座骨を床に平行に。足裏は床面にピッタリつける。(少し前に座るなど)
 おしりは閉めない。胴回りゆるめ過ぎないで、上半身スッと上に。
 『呼吸しやすい身体の状態』を意識する。
♪<春の小川>
 ※口先の筋肉よく使えるように。「縦長」に使う。基本縦口
 ※歌っているうちに、前のめりになって姿勢くずれないよう注意。
 ・男性のみ
  ・「a」の母音続くとき、横に広がりがちに。中心で。<~すみれや>
  ・「や」→「イヤ」(Ya)というくらい。
  ・同じ言葉続くとき、2つ目をしっかり。<ささやきながら>
 ・女性①
  ・丹田を両手で押しながら(連続して)歌う。
   息をしっかり流して歌う。(アーアーアー となるくらい)
  ・舌をまず楽に。楽にした状態から使えるように。
 ・女性②
  テンポアップ(早めに)
  ・口が遅い→口先よく使って。エネルギーを持って。
  ・息がノドを軽く通過していく感じで。
 ・全員で
♪<花>
 ・リズム注意
  ・「ながめを」「われさし」→後ろ2語「~めを」「~さし」は8分音符。付点にな
  らないよう。
 ・休符の使い方
  ・「はるの●う」→『●=16分休符(重要)』を使って言葉の準備。
  ・「ふなびとが●かいの」→「●=8分休符」  細かい音の処理
           ↳眉間位置で準備する(高い音へ)
  ※音が出るブレスはしないよう。開けるだけで息は入ってくる。
 3番歌唱
 ・音の高低
 ・音調(ピッチ)を1フレーズ(にしきおりなす)の中で変えないこと。

☆音を『どこで』聴いているか? 頭の聴き位置
 メガネのつる2cm位上のところで聴く。
☆出すのは「目」より上の位置、コメカミから。
 音の響きを正確に聴いて、正確に出す。
「おりなす」
※響きの位置は常に水平。高低の変化は「前後」の感覚で
「響き」を聴いて、「響き」をまねる
・「にしき」の「に」…鼻先の響き
・「ちょう--ていに」…「てい」も「ちょう」の「o」の位置で。広過ぎ、前過ぎに
  o      ei     なりがち。
細くて狭い  「o→e」アゴ動かさない。(アゴと舌の分離)
・母音で「o---eii」(ちょうていに) 顎を動かし過ぎない
「響きとノドをあわせる」
《頭蓋骨の響き=良い響き》(顎は頭蓋骨ではない。)
3番を通す

◆本日の磯貝語録
 ・「響き」を聴いて、「響き」をまねる。
 ・音楽は、楽譜通りに出来ることが第一。そこから発展してゆける。そのために
  は『覚える』こと。

◆本日の感想
 音楽で必要な響きを、自分の声で出せるようになりたいと思います。音楽は自
 分で思っているより余程精密なのだと分った。

セリフの技法(4/23)                      《ことば系》

4月23日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体② 生活の動きと仕種―2」
〔1〕椅子に座ってのストレッチ (前回の復習 青島さん中心に)
 ①5大関節を動かす。
 ②8小関節を捻転
 ③手掌(気)
 ④足裏粘着と気の流通
 ⑤首を横に向ける
 ⑥サードアイで見る
 ⑦複眼でとらえる 
 ⑧顎関節をあける

〔2〕エクササイズ=共有する響きをつくる
 (1) 1.座骨で座る。 2.口唇を動かす。 3.「バ=Ba」音をつくる。
 ◎良いひびきを共通でもつ
(カンパニー独自のものをつくる。→別のカンパニーに行くと別のものにあわせら
れる事)
  Bと母音「ア」が同時に鳴ること。
 ・響きをまわりに提供をできる事。
 ◎みんなに真似しやすい「バ」をつくる事⇒「響きを真似する」(一番いいものを)

 (2)同調共鳴をつくる:響きを統一する
 1)全員で円陣を組み、円の中心に向かい“Ba”音を発し、中心で響きを合わ
  せる。
  ・左右に広がった響きは無効。各自、奥深く、しかも上顎に当たった声を使う。
  ・円中心の響きを聞く。自分の鳴りを響きに変える。
  ◎聴きながら出す、出しながら聴く。常に響き(他人の)を意識し真似る。
  〈日本では、共通音声(統一共鳴)を持つことが出来にくくなっていて、感情の
   流通や共有が難しくなってきている。〉
  ◎中心にとどく響きをつくること:球体にする。平面はダメ。直線もNG。
    ・自分が発する意識が強すぎない。
    ・中心意識を強く持つ→中心の響きを聴こうとする。
    ・口の先端から奥の音の使い方を工夫する。
 
 2)EさんのBaをサンプルとして、全員真似るゲーム
  ・ピッチ(音高)を合わせる。音の高さを聴きまねる。
  ・そのピッチのBaを発し、中心にとどける。
  ・なにしろ良く聴く、そして真似る。
◇一人づつ、同調音を出し、全員で響きの同調度を評価する。
  )Eさんの評価 )全員の評価
  ⇒ = 響きの高さ、深さ、形、広さ、かたさ
  ・響きを聴く(受ける)力をつけること。耳だけでなく、鼻や喉で聴く。
  ・Eさんはコンスタントに同一の響きが出せるので、共通の響きがつくれる。
  ・何度か繰り返すうちに、わずかな違いも修正できるようになった。
  ・そのつもりで真似ても、外には違ってとどいている。
 
〔3〕「ウィンザーの陽気な女房たち」各自申告キャスト表
  Aさん:クイックリー   Fさん:エヴァンス   Jさん:クイックリー
  Bさん:フォード夫人   Gさん:クイックリー   Kさん:ページ夫人
  Cさん:ページ夫人    Hさん:フォード     Lさん:キーズ
  Dさん:ガーター館の亭主 Iさん:ピストル     Mさん:バードルフ
  Eさん:フォールスタッフ

(1)「ウィンザー」をするにあたって
 ・各役の求心力の高い、真似ができる独自性をつくっていく。
 ・その場の平面をとらえる。中心をとらえる。(シーン、役)
 ・劇中の当時の人の思考や信条、生きる方向、何が生きる重要点か等、考え
  出す。
  (当時の社会性、生活・風俗・風習・価値観
   どの役でも面白いというとらえ方ができる事。)

(2)生きた芝居にする為に(前回に引き続き)
→・生活感のある芝居を考え出す
⇒みんな生きているのがシェイクスピア(ディズニーはシェイクスピアを真似たと
 いう)
 ・1つ1つのセリフ、1つ1つの受けの中に生活感を創り出す。
  それぞれの関係をつくりあげていく、生き生きとした関係をつくる。
 ◎“役が生きて生活している”どこか生活している⇔生活をただやっても面白く
  ない。

 1)普遍的共通感覚を考える。
“掘り下げ” 時代が違っていても生活の共通実感があるはず⇒見つける
 ・衣・食・住  ・睡眠  ・排泄(食と対)  ・性(欲)  ・死観→宗教
○食べる、寝るシーンが入っていると、生活が見えて、安心する。(TVは)
 →テキストに書かれていないものを入れていく “食うことを入れる”
  ◎但し、書いてあることは変えない(テキストに従う)
○生きてる、死んでるを見せられる方が面白い。
○安全の中でやるものは芝居っぽくない。⇔危険なことが身近にあること。
 →フォールスタッフが危険な男であること。
○死が恐い ⇔ 生の喜び
   ・毎日生まれかわっている⇔(反すること)ある日、いきなり死んでしまう恐さ
   ・生命の生産
   ・日常的には性は表に出ない。
   ・フォールスタッフは、性が日常のエネルギーとなっている。
     (性を肯定的にとらえる。社会的だけでとらえない。)
○社会通念にしばられないが、こわさないで、乗り越える脳を持つ。
 (うわっつらだけでないものをやる。)
○家(うち):国によって家族制度が違う。倫理感も異なる。
     :自己感でとらえない。日本的、自分的考えはNG
     :家庭感は各々異なり、方法も違う。
     :見られていない安心感、隠す場所
  ◎帰る家がある事が生活の安心:住み家→生活
○市民権を得るには、金がいる(生命の維持)、自己責任
  (現代は金銭を得る為の事の方がウエイトが高い。その生活感
   家庭生活の実感が少ない。)

◎「生活感をつくりあげていくことができるか?どうやって出していくか?」
 →クセ、しぐさ、タブーのなさ、勝手さ、他人から観たら変なこと。

○生活の安全を面白おかしく追求している。
   ウィンザーの人達の安全が犯される⇒安全を求める
    不安定なことをセリフの中に見出していく。

◎関係の生活感をとらえていく→テキストの中で。

○社会優先から生活優先の社会感が求められている。

◎自分のセリフをつくってくる。

◆本日の磯貝語録
 人が真似をしたくなる魅力的な声をつくる、持つ。

◆本日の感想
 Eさん(見本)の声を真似るのが面白かった。各自が円の中心に声の響きを集
 める実験が面白い。生活には芸術が入り込む余地があるのでは?…とこの時
 思いました。

歌クラシック発声(4/23)                       《音楽系》

4月23日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う③」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]基礎練習
 ①椅子に座り、鏡に向うアゴ。を少し上に向け、のどを上げ下げする。
  (アゴのラインのすぐ下のところが動くかどうか):咽頭の懸垂運動。
 ②のどを降ろした時に同時に小鼻に力を入れ、鼻をあけ鼻が抜ける道をつける
  中も外も眉間から鼻の下まで通じるように意識する。
 ③のどをおろし鼻が開いた状態でハミング(雑音混ぜない。振動だけでやる)
 ④奥歯からアゴに向けて筋肉を動かす。舌小帯を動かしてのどを開ける。
 ⑤舌骨の位置から前に向けて音を出す(舌骨に向けて息をあてる)
 ⑥口を閉じて舌骨の響き位置でハミング。口が鳴ってはダメ。
  鼻からちゃんと息を吐く。響きは前でとらえる。
 ⑦ハミングと同じ響きを意識して「i・e・a・o・u」。軟口蓋だけでやろうとせず
  硬口蓋まで息を流す。
 ⑧舌の力で下げない。のどの筋力で下げる。口を閉じて細い一本の糸をイ
  メージしてハミングする。
 ⑨自分の出している音と、外に聞こえている音のギャップを修正する。皆で
  お互いのハミングを品評。

 ◎鳴りが弱いと響きはつかない。鳴りが強いと響きを邪魔する。
  一番いい響きをもたらす鳴りの強さを模索する(曲ごとのベストがある)
 ※「響き」と「鳴り」を聴きわける能力はあるか?聴きわける耳が育たなければ、
  歌いわけることもできない。

[3]歌唱練習
 ①「水」…「a」で歌う。
 ・鳴りで音を追っかけるのではなく、響きで聴く。響きのポジションを崩さない。
 ※鼻がなる前にどこが鳴るか!?→舌骨 この鳴りをつかまえる。
 ・情緒感だけでやるのではなく、響きの中にある情緒感をとらえて演奏する。
 ・音楽は主観的にやったら伝わらない。客観的になったら何も残らない。
  他者と音楽を共感するためには響きが重要になってくる。
 ②「光」…「Ma」で歌う。2回目、言葉をつけて歌う。
 ③「海」…音とり。小返し。言葉をつけて。
 ④「山」…音とり。言葉をつけて。
 ⑤「海」・「山」…再度言葉をつけて歌唱練習。

 詩を何度も声を出して読むこと。又、歌い込みが必要。

 ◎鳴りと響きの関係を常に聞き分け(分離実感)コントロール出来る技術を
  つけること。

◆本日の磯貝語録
 ・響きの中でしか感情は表現できない。
 ・響きには公共性がある。
 ・鳴りが弱いと響きはつかない。鳴りが強すぎると響きの邪魔をする。

◆本日の感想
 各自、自分の声(響き)が他人にどの様に聞こえているのか、聞く人の意見を
 一人一人聞く。自分の思いや実感とかなり異なっている事が分かった。響き
 の成分を多くする発声法をマスターすることだと痛感。

発声・呼吸基礎(4/21)                     《ことば系》

4月21日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「声の仕組み」

[1]各自チェック、ストレッチ、強化 個別のメニューを行う

[2]呼吸概論
(1)息と呼吸 「息は吐いたもの?」
 ・呼吸器→息・口・肺の位置、気管(鎖骨から鳩尾の上1/3まで)
       気管から気管支が分かれ肺へ、咽頭・喉頭
 ・燃焼している:筋肉のタンパク質は酸素を使って熱を作り、CO₂を排出する。
 ・酸素を蓄えた血液、ヘモグロビンが体内を巡る(動脈)
  酸素を保持する力が弱まり、CO₂と入れかわり、酸素を求めて肺にもどる(静脈)
  (CO₂がたまりすぎると神経が麻痺する)
 ・内呼吸(肺←→体内)、外呼吸(肺←→体外)とがある。
  呼気で熱と酸素が失われるから無駄に出さない調整をする。
 ・肺の中で通ってきた空気は「息」外部では「空気」という。
  入れるために出す。吸うためにはく、呼吸運動、ガス交換する

(2)テキスト p.6 図 両肺の間に心臓がある
      p.8 ⑦呼吸システム 入れる、出す、止める 息に無駄がないよう
 ・無意識呼吸、意識呼吸、表現呼吸について(テキスト)
  意識=自己が高まりすぎて他者を無視して攻撃的になった(20世紀)
  従属意識が強くなりすぎると主体性がなくなり、圧迫に転化した。
 ・解放されて自由になったが、どうしていいのかわからない→他者との関係
  解放しすぎるとコントロールできなくなる。主体的にコントロールしなければな
  らない。
 ・他人とうまく生きあっていくための声・呼吸、自分だけが良くてもだめ
  感覚の意識があるか。大半の人は視覚+聴覚で、聴覚意識が低い。
 ・表音文字と表意文字 日本語は音だけで勝負できない言語
  音が違うと意味がかわる=表音文字文化
  言語の混合から音がくずれる。そのちがいを耳でわかる人わからない人がいる
  東西ドイツで音が変わってしまった。世界中で語音が分散化している。
 ・いい加減な音声を使うといい加減な人間になる
  世界中で発声している音声の劣化現象を元に戻すことがはじまった。
 ・声のためには胸まわりがいい状態であること(脇、背部も)
  (他人のために良い状態をつくっておく=礼儀、行儀)

(3)「人体読本」めくれる人体図-呼吸器・循環器・横隔膜・消化器・泌尿器
 ・足と背骨をつなぐ大腰筋はとても重要/内臓にも腰にも
 ・おへそと恥骨の中間に丹田がある。前腹には骨がない・腹直筋が代用
  腹が圧迫されると内臓に負担(食べ過ぎると胃下垂、虚弱体質)
 ・腹筋がよく伸びるように背筋がよく縮むことが重要
  テキストp.16 腹直筋・内外腹斜筋、広背筋
  →背骨を中心としたまわりの筋肉を有効に使って呼吸運動を行う。
 ・胸郭はカサの骨のように仕事する。わき腹・肋骨を左右におしひろげると息
  が出入りする-胸式呼吸
 ・小さな呼吸運動、新鮮な空気を少量出し入れする。嗅ぐ
 ◎「呼吸運動」「呼吸保持(ささえ法)」を身につける
 ・声は呼気=どんなはき方で、いい共鳴位置を響かせられるか。
 ・吸気はより短時間に必要量のみ、保持する。
  呼気は長く、むしろはかないように、支え続ける
 ◎「腹式呼吸」横隔膜をコントロールする。呼気のコントロールがしやすい。
       喉頭の位置がうまく固定され、発声に有利
       腹・腰・下半身でささえる
 ・腹式呼吸を含め5~7種の呼吸法をマスターすること

  喉頭は息の弁、しめすぎると緊張の強い声になる
 ◎喉をあけて、息から早い吸気を行い、ささえをゆるめながら息を出す。

 最後に胸式呼吸のおさらい

 ・各自要点をまとめて、確認しておくこと。

◆本日の磯貝語録
 ・喉は呼吸の安全弁であり、精神の発動器である。
 ・無意識の呼吸を意識することから呼吸法は、はじまる。

発声&話し方(4/18)                     《社会人系》

4月18日(土)発声&話し方

講座テーマ「呼吸について」

[1]自己紹介(出身地、講座を受ける目的など)
[2]ストレッチ
◎ストレッチがなぜ必要かというと、声を出すために必要なリラックスを
するためのものであって、だらっとする一般的なストレッチではない。
・伸びる場所を意識する。
・呼吸は止めない。→吸って酸素を取り入れ、吐いて循環させることがなくなっ
 てしまう。

①上へ伸ばす(肩甲骨は寄せる。)
②横へ倒す(左右)側腹を伸ばす。
③前へ倒れる。肩甲骨のあたりをのばす。
④胸を開く。
⑤胸のストレッチ。
⑥首のストレッチ 手の重みで、頭を下げる。、横にひねる。
⑦胸に手をあてて、顎をあげる。
⑧首周りを回す。背骨の上に乗っている頭をまわす。顎はゆるめる。
⑨首・胸のストレッチ 胸をまわす。
 1)足を開く。
 2)中心を決める
 3)胸をまわす(胸だけを意識する)。
 4)逆も同じように。
 中心をとるときに、身体で意識するところ。
 眉間、人中、ノド、みぞおち、丹田、恥骨

⑩ロールダウン+UP
 1)背骨をひとつひとつ、倒していく。
 2)上半身の力を抜く。
 3)下まで手がついたら、ゆする。
 4)仙骨から、骨を積み上げるように上がっていく。

⑪股割り
 1)股を開いて、重心を下げる。
 2)上下に軽くゆする。
 3)肩を左右、入れる。
⑫足の裏をあわせて、上体を倒す。
⑬長座
 1)・つま先を掴む。
 ・腰を入れる
 ・頭のてっぺんが、天に引っ張られるように。

 2)・つま先はのばして前に倒す。

⑭開脚
 1)足を開脚してたたく。
  ◎仙骨について位置を確認する
   仙骨を立てる
 2)横へたおす
 3)前へたおす
⑮体育座りから手を後ろへ着いて、肩周りを伸ばす。
⑯アキレス腱 片足を前へ出して90度に。反対の足は、後ろへ真っ直ぐ伸ばす。
 1)上半身は真っ直ぐ。
 2)股関節を伸ばす。
 3)足をかえてのばす。

⑰顔のマッサージ
 1)口を「ア」の型で開く。
 2)ノドの奥も開く。
 3)鼻から吸って、口から出す。
 4)顎を上下に開いて、閉じる。顎を前後に動かす。

[3]「呼吸」磯貝メソッドテキストP8
<⑦呼吸システム[1]~[3]>
1)テキストを読む。
2)腹式呼吸のチェック
)各自、腹式呼吸について、どの程度知っているか確認。
◎複式呼吸とは…横隔膜を下げる呼吸。
)チャレンジしてみる!

3)丹田呼吸のチェック
)各自、丹田、あるいは、丹田呼吸について、どの程度知っているか確認。
◎丹田について。
丹田とは・・・磯貝メソッドでは、お臍と恥骨の中間地点。
笑ったときや、咳き込むときに感じる。
)チャレンジしてみる。
・まず、丹田を決める。
・丹田を押さえて、押し返す。
・丹田を中心にして、お腹を出したり、引いたりする。
・座って、丹田を押さえて、丹田を押し返す。
・息は、鼻から吸って、口から出す。
・息を吐く時は、前の歯の上下のあわさった所の中心を、目指して吐く。
・空気の量は、少しずつ、一定にして出す。
・逆に、おなかを凹ませてやってみる。

4)鼠径部運動・・・呼吸の説明と、実践。
・鼠径部・・・胴体と、足の付け根の部分。
・座って、鼠径部を押さえて、足の力を使って押し返す。
・腹部の緊張の高い人は、お腹をもんで、やわらかくする。

◆本日の感想
 二種類の呼吸の確認ができた。

歌発声中級(4/16)                        《音楽系》

4月16日(木)歌発声中級

講座テーマ「オペラアリアを演技する① 音楽練習ー1」

[Ⅰ]ストレッチと発声(塾長)
 1)首・腰周りのストレッチ⇒大腿部・ふくらはぎの裏のストレッチ
  ⇒顎関節・口蓋のストレッチ
 2)呼吸練習~鼻から吸って口から吐く⇒息を粒にして吐く(スイカの種)
     ⇒Z音(歯列から「ズー」と吐く)
 3)発声~P音(パパパ)⇒R音(巻き舌、「ル」の2連音・3連音)※全て縦口で
     ・L音でLA・LI・LU・LE・LOをつくる
      舌を奥に引いて息が前に出せるかという事

 ・瞬間、匂いを嗅ぐように息を吸い、それと同量の息を吐く(吐く時は上顎に
  当てて)
  ⇒歌のブレスは花の匂いを嗅ぐ程度でよい。有声音でいい音をつくる時は胸
   いっぱい吸ってはいかん。

 4)頭声~「a」で音出し。ファルセット練習。


[Ⅱ]講座開始
 ・演技つきの音楽をやるということ。演劇ではなく体で音楽を劇空間化させる。
 ・今回歌う3曲は対象者がリアルに目の前にいない。(抽象化している)

 ◎古典のスタイルは使い捨てではなく、何百年も使える汎用性を持っている。
  そのスタイルを満たす声があり、その技法は日々進化している。
 ・曲の時間軸・曲調に合わせた精神状態をつくらなければならない。
  間奏の時もその役で存在していられるか

 ◎オペラにおいては「1+1≠2(1足す1は2ではない)」
  逆の「2=1+1(2は1と1が足されてできた)」という事はありえる。
  答えは全て譜面に書いてある。


[Ⅲ]歌唱練習
 1)「La Sonnambula」(イ短調) Aria "Ah! non credea mirarti"
  ・前のブレスは次に言おうとしていることそのものを吸っているのである。
  ・片足立ちで歌ってみる。
   片足のかかとを上げる。重心は残った方の足へ。
    ⇒ここから発展させて、足を使って感情をつくる。(横隔膜から丹田にかけ
     ての部位の張りや縮み)

 2)「Lascia ch'io pianga」(ハ長調)
  ・もっと後ろまで使って深く歌う

 3)「La Bohème」
  ・ファルセットの練習
  ・釣られた魚のように上顎は縦に開ける
  ・そのシーンに必要なベーシックな型というものがある。
  ⇒型をちゃんと作れるから、歌いながら内容を考える事ができる。

◆本日の磯貝語録
 「君たちの歌は使い捨て下着(ちょっと見肌合いは良いがすぐに飽きてしまう)
  みたいだからなぁ…」
 (古典はその場の思いつきや瞬間的な感情だけでは作れないということで)

◆本日の感想
 使い捨て下着でない、何回洗っても(リニューアル)使え、百年先でも残る歌
 い方(スタイル)を捜す!
 アハハッ、ちょっと笑ってしまいましたけど、実に大切な事だと思いました。事
 実は真実でない事の見本ですね。

歌クラシック発声(4/16)                       《音楽系》

4月16日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲を歌う②」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]発声練習(磯貝塾長)
 ①ハミング…力を抜いて、全部を空気の振動だけにする。息はどんどん吐く。
 ・眠そうな顔。鼻から出す。目頭から眉毛のあたりを響かせる。
 ・自分の生活音声(強弱・高低等)を一定に保ってしまうと歌い手としては
  とても損。
 ・鳴っているだけではなく響かせなければだめ。響かせるのが音楽性、テク
  ニック。声を出そうとしすぎている。
 ・おでこに向って息を吸う(鼻から)。吐く時ははその逆。
  音が高くなってきた時に緊張が高くなりすぎるとうまくハミングできない。

 *毎日やるくせをつけること

[3]歌唱練習
 ①「水」…a)ヴォーカリーゼで練習(「mi」で)
  のどを動かさない。一定の響きを保つ。崩さないように気をつける。
 ・音楽を捉える位置を一定のラインで保つことが大切(フレーズピッチ)音の
  up・downを一定のラインで捉えるのではない。音楽を捉える自分のポジ
  ションを崩さない。
 ・口やのどで「mi」を作るのではなく「mi」という響きの中で音程を捉える。

  音符上、休符があると本当に休んで響きを解除してしまうがそれはNG。
  休符は跳躍と思うこと。休符で休まず、次の響きの用意をする。

 ・鼻の中、鼻の真ん中の壁(鼻中隔骨)が鳴っていること。

 b)言葉をつけて練習
  音の軸、感情の軸、リズムの軸、各々の軸をとらえること。音楽のラインを
  作る。
  「mi」で歌った時のピッチを崩さないように、歌詞をあてはめていく。
 <歌詞を読んでみる>
  ◎助詞を抜いて読むと歌詞の内容がなんとなくわかりやすくなる。
  ・歌う時、助詞の部分に意味を持たせないようにする。 

 ②「光」
  ・おでこが響くようにノドを鳴らす。鼻から出す。
  ・「f」の音(その日によってとり方が変わる、微妙な音)
    下の領域でとると口の実感が強くなり落としすぎる危険性がある。

  ◎歌詞の意味をとらえようとするのではなく、言葉の情感を感覚でとらえる。
   助詞の伸びるところで感情移入しない。音楽が止まって、歌のピッチが
   崩れる。

 重要 「f」の音。F(-1)、F(1)、F(+2)でハミングのup・downの練習をする。
     「f」ができたら次は「A」 オープンコードでとれるようにすること。

◆本日の磯貝語録
 響かせるのが音楽性。歌をやろうとしたら、何がなんでも鼻と喉。
 口音は充実感あるかもしれないが響きは遠くに届かない。
 
◆本日の感想
 歌を歌うには何よりも"鼻"が重要だ。しかし鼻は大きくなかなか分かりにくい。
 ハミング=鼻、鼻と額、鼻を使って前頭発声…。こめかみより前で中央部の
 鼻を使う。今日は今まで以上に鼻の重要性を感じました。

発声・呼吸基礎(4/14)                      《ことば系》

4月14日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「呼吸の仕組み」

[1]個人指導・チェック
Aさん:仰向け四つ足、肩甲骨のウラに手を入れる。身体をゆるめる。腹筋。アキ
    レス腱そること。

Bさん:四股。横にひらいて歩く。縦にひらいて歩く。
    尻を出す。首をのばす。首・肩まわりの強化。骨盤のうしろ側。
    肋骨と骨盤の間を伸縮させる。腰の軸の感覚ができた。

Cさん:さわってもらう、さわってあげる、サンプルを見せられない
    自分の身体の感覚はある

Bさん:サ行。首のうしろをのばして喉をおろす(舌をななめに引下げる)
    キリンになって口を奥にひろげる

 ここに来れば自分の才能に気付くことはできる。短期では体験できるが、
 自身で使うことができるようになるには、3~5年かかる。

[2]講義「呼吸法」
(1)テキストp.6「⑥声とことばの全体システム」
 ①呼吸システム②発声システム③調音・発語システム④共鳴システム
◎人間は脳が覚えていない音を発することができない

(2)テキストp.8「⑦呼吸システム」
・意識呼吸←表現呼吸
・自然な状態、不自然な状態、リラックスでない緊張。
 自分の自然でもなく、過度の緊張もない状態。
 その状態を作るためのさまざまな呼吸法のストックをもつ。

(3)嗄れない声を出す呼吸法
 何種類かの声をもち、声の幅をもてるようにする、楽にできるように
・役をやるときに、声の種類があると、工夫ができる。
◎今この場所、この社会に生きている人になじむ声を出す。受けやすい声で
 受ける人の受けられるニーズを把握して出せないと役に立たない。
 ≪声は音である≫実感する。どんな声・音でしゃべっているかの実感。
 声直し:声を発する器官を変える。ことばの前に音である
 器械が劣化すると声が劣化する。気持ちで声は出ない。
 人間の声はでかくするようにはできていない。はっきりすることはできる。
 
 自然呼吸
  呼吸器官:鼻、口、咽頭、気管、気管支、肺、横隔膜
  胸式呼吸(肋骨主体)腹式呼吸(横隔膜主体)自然呼吸は2つのミックス

(4)仕組みと働き
 仕事の仕組み(構造)と働き(動き)を知る
・合目的性のある動きを人間はしている
・目的を果たすためにどのような仕組みを使ってどう働いているのか。
意識的非意識的(反射的)作業

 次回呼吸法 発声法にリンクしたもの
 だんだん目覚めてくるのを自覚する
 こわす以外は何をしてもよい。

◆本日の磯貝語録
 ・ここに来れば自分の才能に気付くことはできる。が使うことができるのには、
  3~5年かかる。
 ・人間の声はでかくするようにはできていない。はっきりさせることはできる。
  はっきり感は響きがつくる。

◆本日の感想
 前半は各個人の課題を中心にストレッチをした。そこで今迄に自分で出せな
 かったものが出た。自分にはこんな素適な声が出せることを体験出来た。
 この声を常に発する事が出来るよう今期も頑張りたいと思う。

表現の声とことば(4/12)                     《ことば系》

4月12日(日)表現の声とことば  

講座テーマ「ヴォーカルアクチュアルプレイ① オノマトペー概論」

〔Ⅰ〕ヴォーカルアクチュアルプレイ

・声言葉  音声性  一般的には言語性を優先するが、俳優としては音声性を
 優先させていく
      言語性

 ◎芸・・・これから生まれる人たちに通じる声をやるもの

・言語音声と非言語音声がある
 ・オノマトペ・・・非言語音声の記号。音や状態で言語化できない。固有感覚
          の語。
          (マンガなどのオノマトペーは文字で作られたもの。音声として
           は人工音)
◎可能な音声表現を幅広く創造し、人の可能性を広げる

  ・自然音⇔純音(人工音・合成音)
    自然音から要素を抜き出すと純音になるが、その逆はできない。

◎音声言語・感性言語のオノマトペーは、誰が聞いても感覚を共有できる。

<課題>参加者は6月中に日本に存在する「かけ声」「囃子言葉」の
      サンプル採取をして(ジャンルは問わない)提出する

〔Ⅱ〕オノマトペーとは(資料-1,2)
<資料>1による

 [1]オノマトペー (1)擬音語→耳で聴こえた音や声 
           (2)擬態語→耳以外の感覚の働き、状態を知覚した時の語
                    情動、感覚(視覚・触覚が多い)
 [2]オノマトペーの特徴
  ・人の感性の言葉である

 ・感性とは:理性・知性・感性・心性・体性

 ・思考の次元論理過程

     1次元           2次元       3次元
     自明化          対比する     色々な角度から
     1つの思考       対立・客観    思考する。思考軸
    点:仮説としての私    (平面化)     (立体化)

 ・2次元的思考・・・2つの対比することを傍観して考える、加算思考。
            平面的な二項対立。
            人間にとってはわかりやすいが、非現実的。
  ◎オノマトペーは身体言語。文字言語は知覚言語。

 [3]オノマトペーの構造
 ・オノマトペーの機能を明確にして、なるべく正確な構造分析を行なう必要が
  ある。
 ・擬音、擬態の複次性。感覚器反応の複次性
  語音特性、リズム性、共有感覚、共有身体動など、様々な要因を抽出し、
  分析する。
 ・単に感覚的、興味的にあつかわず、空間や身体や運動などの実態と関係づ
  け、その後精神次元と結びつける。

 [4]磯貝メソッドオノマトペーテキスト
   ①ア行サンプルをやってみる。

  ※5月は①ア行・カ行の実演と分析
       ②日本の和歌         を行なう

◆本日の磯貝語録
 21世紀の日本語はオノマトペーの理論化と、表現ジャンルの拡大により、
 今迄の日本語を越えたものになれる。
 ・芸は、これから生まれてくる人たちに通じるものをやるもの。

◆本日の感想
 日本人は日本語(意味語)とオノマトペー(感性語)の2つを持った豊かな国だ
 と思った。オノマトペーの生成される背景と意味語との関係やこれからの日本
 語について「次元思考」も論理的に聞いたが、大変むずかしかった。

伝わる声とことば(4/12)                     《ことば系》

4月12日(日) 伝わる声とことば

講座テーマ「言葉以前の声の出し方① 発声法―表出」

[Ⅰ] 身体表出のためのウォームアップ

(1)関節連動を主体としたリラキゼーション(立位)
 内臓を意識した(人間の情動をつかさどっているのは腹である)
 関節運動で臓器内に滞留している血液をうごかそうとする。
 ☆ただ体をほぐすだけでは伝えるための体の状態にはならない。
  上記を行うことによりその準備となる。
 ・下半身を静止して上半身だけを動かす
  上半身を静止して下半身だけを動かす――上記(1)の解放を調整

(2)表出のために自分の皮膚を感じる(全身の皮膚)
 表皮は全て繋がっているという感覚。自分の全身のスキン感覚の覚醒をする。
 ヒザの左右を意識するとつかみやすい。
 ☆触らずとも全身を感じられる→両手の手掌感覚と連動させる。
 <仮説>手の指令により、身体を動かすこともできるかもしれない。
 ・人はなるべく楽なところだけをつかってやりたがる。全身を意識しないと首か
  ら上だけになってしまう。全身を意識した状態でやれば、体が伝えたいこと
  をつかんでいるので説得力が増す。
 ・伝えるということにおいて手は大きな役割を持つ。
  手と顔が連動して腹まで伝わっていれば、説得力の高い表出となる。
  自分の体全体を使って相手の話を聞き、そのまま返せばよい。
 ☆表現としてよく伝わる声・言葉のために、この“自分の体全体の意識”という
  チャンネルを持ち、育てていくこと。
 ・人は自然を好む(ただし、自分自身の自然と他人の自然は違うものだが)
  日本人同士では共通感覚が多いので、それをつかまえ、さらに相手の固有
  感をとらえ、自己感覚を重ね、コミュニケートするとよい。

[Ⅱ]言葉以前の声の出し方

(1)声とは何か、言葉とは何か、を切り離して考えてみる。
・人が意識的に感じられる速度は1/10秒くらいであるが、意識や感覚の実速は
 1/100~1/1000間にあり、実感に不可能である。
・エネルギーに応じた反応が返ってくるが、意識理解であるというより、同調(シン
 クロ)をしている場合が多い。
・表面的な伝達や反射行為でなく、もっと有機的で多方面な機能を人間は持っ
 ている。創造塾では、言語は人のより深く、複雑な思考が可能なものと定義す
 る。
☆言語=概念語である
 ↳固有な意味合いは人によって様々異なり機能する。
◎大体共通する意味には、通念(社会通念)が影響している。
 社会通念においても、自身に近い範囲(世間)が影響。
◎「暑くなってきましたね」を一人一人言ってみる。
 ↳全員違う。何が違う? 口調が違う、実感が違う。
・口調とはなんぞや?・・・高さだったり、間?強弱、流れ方。イントネーション
                (抑揚)?アクセント 他
・抑揚とは何か?→声の流れ方(スピードや強弱をラインでトレースできるもの)

(2)“言語化しない音声”言語を考える(非言語音声)
・言葉は前頭葉で発するが、音声は脳幹に支配される。
 (あくびであったり、くしゃみであったりも声である→本能的)
 えー・・・、あー・・・、など(間語などと呼ばれる)←※これを上手く使うと芝居は
 面白くなる。
・声には、1言語的音声、2生理的音声、3音楽的音声がある。
 この理解を体に落とし、表現として出してみよう。共通言語をテーマにしよう。

[Ⅲ]共有音声について

・言葉は意味や感情等を共有できる。
・日本人は“音声(こえ)”は、言葉や歌を表し伝える素材と考えている。又声は、
 個人固有のもので、変化する事のないもので、その人の個性であると理解して
 いる。その限りにおいては、音声は共有しにくいものと考えてきた。
・磯貝メソッドでは、声は充分に変化し、共有化できるものと考えている。
・人の音声器官の器質は同じであり、生活機能段階で様々な歪みをおこし固有
 化していく。
・人が身体全体の実感性を高め、その時、他の人との間で様々な身体感覚を
 覚醒させ、伝え合い、共有感を持つことは可能である。
・身体での音声同調が可能であるならば、非言語で音声共有が可能なはずで
 ある。
・共有音声によりシンプルな意志同調、感情同調ができる。

◆本日の磯貝語録
 相手と自分との共通項を、頭ではなく体でつかまえることにより、本物の表現
 (表出)となる。言葉は概念である。

◆本日の感想
 共有音声を作るため、先ず、身体全体の実感(臓器と皮フ)を持つこと。それが
 どのように他人に伝わるかを感じる事の大事さを実感しました。途中の制度と
 個人とのバランスは自分のバランスでもあります。

歌楽しくなる発声初級(4/11)                  《音楽系》

4月11日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「歌を楽しく歌うには 身体の音楽(リズム)から」

[1]準備
 ・ストレッチ
  ※お腹から腰まわりをゆるめてやると歌いやすくなる。
 ☆音楽のためのストレッチ☆
 『音楽の支え』=半熟卵(カラ無し)を二本指で持っている感覚

[2]リズム
(1)①ダウンビート 落ち始めから、終りで、下まで。
  ②アップビート 落ちたら、スタートに戻れるか
(2)拍打ちとリズム取り演習
 ・天井の高さ決める。<リズムの設定>
  感覚・エネルギーを一定にすること。
 ※歌は日常声より広い巾の音を使う。そのために、どこかに基軸を置き、広い巾
  をささえる所を持つ必要がある。
 ♪2人組→1人が両手で巾設定。1人がその巾の間で拍打ち。
 ・1拍子のもの 2つに分ける⇒2拍子
 ・1拍子のもの 3つに分ける⇒3拍子 の発想

[3]楽譜の表記とリズム
 1拍分⇒1小節
 音符の基本⇒4分音符
 ♪2人組→1人巾設定/1人拍打ち 4拍ずつ、左右交替。

[4]息と律動の基礎練習
・楽器=座骨~頭頂(上肢+頭部)
・丹田~眉間(長いので①②どちらを主体にするか)
 ①眉間~横隔膜 ②横隔膜~丹田
♪①のところ使って「プップッ…」1拍子で息を吐く。
 ※決めたことを覚えて正確にやる。(リズムとブレス)
              ↳この練習が「ソルフェージュ」
 ※歌の場合「空気」を相手にする。
 ※音楽(アーツ)の場合、架空のマーク(楽譜)を覚えなくてはならない。
♪ブレス練習(ププププ ププププ<ブレス>… 4拍2小節ずつ)
 ※おでこで息を吸う感覚で。(鼻から吸うと、音が出てしまう)
♪2拍ずつのブレス プープー
 4/4拍子 ププププ
 ・言葉にする音は、口から外に9~10cm位のところまで。そこから戻ってくる。
 ・4分音符
  8分音符(←4分音符を2つに割る)
  16分音符(←8分音符を2つに割る)
 ※長い音、ゆっくりは難しい。子供は短いリズムがとりやすい。

[5]歌唱練習(テキストを歌う)
<春の小川>
 ※歌は鼻腔・おでこまで響かせる。
  ふさわしい響きの位置とブレス。
 ・拍の天井を打ちながら歌う。
 ※高い音…響きの位置高く。
<花>(2拍子)
 準備練習:前奏のとき、天井拍打~そのまま歌へ
 ・拍のとり方=あなたが出そうとしている(出している)音楽になる。
 ・音楽の良さ=リズムがどれだけ正確きれいか。
<リズムソルフェージュ>
 ♪歌おうとする拍をとる。(歌なし)
 ※頭や情感でやらない。
 ・手の拍打ち(機械的)でやる。
 ◎音楽の楽しさ…
 私の中の音楽が、聴いている人に伝わって同調し合う。
 ◎音楽の重要性…
 この音楽を他の人と共有しようとする(自分の好き勝手では伝わらない)。
<野ばら>
 ・詩を読む(意味を表した『音』で読む)
  詩の持っている「音」を考える
   ex)のなかのばら …「の」をどんな音にするか?
 ・歌う
 ・拍子(6/8拍子…8分音符が、1小節に6つ入っている)
 ♪拍子取り(手拍子で)(●=強 ・=弱)
 ●・・●・・
 123223
 ☆音楽を表すために『拍』を使う。
 ☆正確に感じたことをその通りに出す。(楽譜通りに!)

◆本日の磯貝語録
 「楽しさ」を持っている人は自発的、見ている人も楽しそうだなと感じる。
 『私の音楽は楽しい!!』と決める!!!

◆本日の感想
 拍(リズム)を取る事で音楽が共有出来る楽しさが分かりました。自分の中の拍
 が音楽で目ざめるような感じです。指揮者の中で、流れる音楽が見えてくるよう
 でした。

セリフの技法(4/9)                      《ことば系》

4月9日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体① 生活の動きと仕種―1」

〔1〕各自ストレッチ

〔2〕磯貝塾長によるストレッチ⇒ 磯貝メソッド、表現のゼロのストレッチ
①座骨に体を乗せる…椅子に座ったままロールダウン・ロールアップ
   この時、鼠径部をつぶすようにロールダウン(付随して腹式呼吸)
②'肩まわし(肩甲骨を動かす。脇の下を動かす時、顎関節までつながって
  動かす)と
  腋の下開け

《表現のゼロに近づけるためのリラクゼーション(立位)》
①5大関節を同時にゆっくりと小→大に動かす。
 -中心感覚をもったまま、5つの大関節を同時に動かす。脇をあける。軸を取る。
  あまり長くはやらないように。ゆっくりと中心にもどすように集める。
②8小関節を同時に捻転する。ゆっくりと滑らかに。
  重心の上下動、左右動も加わり、ダイナミックになる。
③手掌と“気”の準備+手首関節の柔軟運動
 手掌中央部から気の出し入れ+手首関節による気(体内感情)の出し入れ。

④足裏粘着と気の流通 =足裏感覚と重心降ろし
 踏むことで軸足に気の交流が起きるかどうか。
 
⑤顔―軸を持って左右にゆっくり振る。軸まわしで左右を決める。
⑥見る―サードアイで対象物を見る。(眼球だけで見ずに、客観的に“見ている”
 ように見える。)
⑥’複眼―自分の認知のところで見ない。(焦点を絞らない)
⑦顎関節・口の中…軟口蓋から懸よう垂までよく動くようにすること。
~ここまでの流れを毎回最初に全員で、サーッとやる。自分の好きなエクササイ
 ズを見つけておくこと!~

〔3〕仕事の分担について 
 インスペクターとスクリプター⇒どのように持ち回るか?⇒名簿順 1個ズレで
 もし担当が休んだら次の予定の人が繰り上げ。休んだ人は次回出席した時に
 やる。

〔4〕「ウインザーの陽気な女房たち」
(1)香盤表―河崎さんが制作しているので全員借用
(2)「ウィンザー~」のこと、シェイクスピアのこと、いろいろ調べて知識をつけて欲
  しい。いつ頃、どんな劇団がどんな所で上演したか、他にどんな人が訳して
  いるかetc.
(3)はじまりのコンセンサス―何をなすべきか?
◎この題材をよく読み込んで、「生きたセリフ」「生の芝居」につくり上げる。
―セリフが持つベクトル、根拠付けはあたり前のこととして、皆に任せたい。
◎それぞれのセリフを言葉、声、身体を融合させて表現することを考える。
◎言葉を仕種する⇒何故そういう動きになるのか、根拠づけをすること。

Q-1:役が生きていなければいけない。そのために重要なことは何か?
    ―全員でディスカッション
塾生:・その役が欲求をもっていること。・役者の思考が止まらないこと。
   ・役者が役の呼吸を作ること。 ・5W1Hの動機を役者が明確にわかって
    いる。

磯貝塾長:役者が出てきてはいけない。「役の生」をやらなければいけない。
だからすべてのことを“役”から発しなければいけないのではないか。
役の思考をどのように展開するかが重要。
※来週、関節の絵

磯貝塾長:役が生きた人間として生活すること。⇒役が生活できるかどうか!?
                       生活がなければだめだ!
   ・書かれていることだけをやらない。
   ・“生活をする”のはあたり前のこと。役としてあたり前のことをする。
   ・書かれているものをその通りにその心でやればいいのではないか。
   ・生活とは普遍的なもの。役も役者も持つ普遍的なものを表現する。
   ・「普遍的」とは!? →生理的なもの。
磯貝塾長:皆は自分たちが“生活している”と実感することはあるか!?
     いろんな“生活”感がある。全人類に共通の「生活」は存在するか!?
   ・生きている実感の上に生活がある。
   ・“Life”の観念、“Live”

Q・2:自分が「生活」していると感じる時は?(生活実感を問う)
  ※自分の思考で聞かない。発表そのものを聞けなければ、役は演じられない
   批判大会はいらない。そのまま受け入れ納得することだ。

(1)演じるという作業は同じ言葉を使う。共通項をどこでとるか、どこに使うか、
  共通項をどこに求めるか。→一般的に常識という。
  「生活」⇒生きる/流れている、様々な要素を持つ。どの共通項で、1つの世
  界の統一をするか。まとめて、芝居という社会をつくらねばならない。

(2)どうすれば面白くなるか。今、皆は自分の実感を出したから面白かった。
  今回のテーマは、“生活”感ある“生”感のある芝居
  皆がどこに共通項をもって、その役の実感を出していくか。

(3)今の皆の発表の中には、他者の実在がなかった。孤独。孤者だ。
 自分の実感ばかり。相手を捉えることができていない。世界がない。
 一人で生きているつもりでも、必ず他人に影響されている。見つけていない、
 知らない。
 他人がいなければ、“生活”にはならない。世界はつくれない。
 他人がいることを意識して、生活していれば、生々しくなる。
 その実感がないと、想像の生々しさ(ウソ)の生を誇張して演じ、想像リアリズム
 をやってしまう。芝居はリアリズムの先にある、“生(なま)”だ。
 近頃の芝居には、他人が存在していないからつまらない。

―自分のやりたい役を決めてくること。
 何度も読んで、生活をつくれるか!?チャレンジすること。

◆本日の磯貝語録
磯貝メッソドは、
 ・表現のゼロをすばやく作るためのストレッチを持っている。
 ・“生活感”の芝居をする。“生(なま)感”のある役者をつくる。

◆本日の感想
 このクラスは、“真中を捕える”“真芯を実感する”そのために良く考え、敏感に
 なり、身体をふるに使い、心と声をきたえ育てる。皆がこれを当り前の共通項と
 して持ち合うことから始まる、と思った。

歌クラシック発声(4/9)                       《音楽系》

4月9日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「&三善晃歌曲を歌う①」

[1]各自ストレッチ(提出書類の記入)
 ※個人調査書の提出

[2]今年度の課題について
 ①発声法をきちっとしなければならない―声がなければ歌いあげることができ
  ない。
 ②せっかくロシア語をやったのでチャイコフスキーをやってみようかとも思って
  いる。皆さんの意見を元に決断したい。

 ・発声法、呼吸法は放っておくとどんどん崩れてしまう。
 ・この教室で歌う以上”アーツである”ということを外してはダメ。楽しいだけの
  歌ならどこでもできる。
 ・年齢があがると声帯が縮んで音域が下がってくる。
 ・実音を聴いてその上下1オクターブが体の中に起こる→音感がある。
  鍛えられている証拠。訓練されていない人はその実音しか捉えられない。

[3]呼吸法の改善について
 ―笛の位置と呼吸(息の位置)を確認すること
 ①しゃべる声帯で歌わない
 ②意識呼吸をする(必ず鼻で吸う)
  ※自分がどういう呼吸状態でいるか自覚的になり、意識呼吸に結びつけて
   みましょう。
 (歌の呼吸法)
 ・みぞおちを丹田でひきおろそうとする。
 ・歌のためには最低4つくらいの呼吸法を持っていないと音幅が広がらない。

 《Lesson》胸と胴を細くしてお腹の上に乗せましょう!
 自分の肋骨部分(脇)に手を置いて、みぞおちから丹田の間を縮めるような
 意識で息を吸う。丹田の支えを保持しながら、ゆっくり吐く。息を吸うことで肋骨
 の幅が狭くなるようなイメージ。

 <歌の声>
 ―犬歯よりも奥。上あご使ってしゃべる。幅は犬歯同士を結んだ幅

[4]音とり(三善晃曲「ソプラノとピアノのための超える影に」)
 ①「水」
 ・まず伴奏をきかず、自分のラインを正確にとらえる。オクターブ感をもって音
  とりをする。
 ②「光」③「海」④「山」
 ・言葉にとらわれず「拍」を追いかけるようにして音とりをすると良い。
 ・詩の情感は音とりとは別に詩読みをして捉えること。
 ・言葉のフレーズの最後の長音のひびき、表現が重要。その伸ばした音に意
  味を持たせる(言葉の意味ではなく言葉の持つ色彩)音楽の持つ色彩を表
  現する。
 ・7/8、4/8、3/8とバラバラにとらえるのではなく、あわせて14/8でとらえる。
 ・細かい休符は、休符だと思わない。止めない、続けるエネルギーとする。
 ・伸ばす音のピッチのとり方と響き方とピアノ伴奏がコラボレーションする。
 ・正数拍の頭の子音を明瞭に出す。
 ◎歌では音楽が言葉にイントネーションを与えているが、言葉が伝えるべき
  イントネーションとは必ずしも一致しないので、歌い手が工夫しなければい
  けない。
 ・「うすあおいふるさとが」はひとつとしてとらえる。
 ・日本語の助詞のところで情緒感を表わそうとするくせがあるが、歌ではそれ
  をしないように注意、機能的にする。
 ・「やまにたいざ」→「山に対座」 山に対して座る。

 ☆この4曲をさらっとあげて別の曲に行きたい。

 ・今年から来年にかけてやったことを演奏する機会を作りたい。
 ・そういう目標を設定することが重要。
 ・意味を問うのではなく、意義を見つけて、意義を問うていきたい。
 ・最低3種類のことをやるのだから、それを演奏につなげたい。
  →自分が演奏する場を見つけて下さい。

◆本日の磯貝語録
 しゃべる声で歌わない、歌う事(鳴り、響き)の声をつかむ

◆本日の感想
 各々の年齢なりのArtsを求めて行く。音楽は天から降りてくるもの。それをつか
 むのが個々の音楽性。声楽にとってつかむためには、呼吸法の上達が必須。
 そのうえで発声法を確立してゆく。これらを三善作品でやって行く。大変だと思
 うがやり甲斐は大きい。

発声・呼吸基礎(4/7)                     《ことば系》

4月7日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「声・呼吸チェック」

(1)個人チェック

Aさん:鏡見てその場で歩く、中心、丹田。歩く
Bさん:股割りで歩く、たる歩き
Cさん:いすにすわって足上げ腹筋、足投げ腹筋
Dさん:足伸ばして立ち、前屈、背伸ばしの繰り返し。
Eさん:ストレッチ、呼吸。背骨が通る感覚をつかむ。

(2)講義
 発声・呼吸の土台を作る。
 現場をやっていると調整する時間がない。基礎をつけておくこと。
 「受ける力をつける」今年のテーマ
・入れる能力があるから出せる
・芸を身体につける。そのために全身で受ける。それが自分なりの基。
・書かれたテキスト・字を受けて音にする回路をつくる。
・自分で見つけだして、ものにする。
・いただく(狂言)といって、自分主体に取るのではない受ける、がある。
・自分のためのことを人に通じるためにやる。→人に通じる事で自分の役に立つ。
・やりっぱなしにしない。よかったことをみつける。記録し整理する。

◆本日の磯貝語録
 受ける力をつける→聞く力に発展させる

◆本日の感想
 今日初めて講座に参加。(1)体のチェック。今後直していくべき項目を教えていただく。
 自覚あるもの、無自覚のものずい分ある。あるき方は腰、腰は呼吸法に影響するとは
 考えなかった。新たな目標が出来た。一年間が楽しみだ。