FC2ブログ

歌発声特別(5/30)                       《音楽系》

5月30日(土)歌発声特別

講座テーマ「ドイツ ロマン派歌曲」

[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
 (1)全身ストレッチ
 (2)口のストレッチと発声(ドイツ語のための)

[Ⅱ]今月の課題曲(ブラームス:Die Mainacht~五月の夜~)
 (1)ブラームスの歌曲について
  ・バスの音の上にのって華やかに歌う。歌曲を約200曲作曲、民謡風が多い

 (2)"Die Mainacht"を歌う
  ・この曲はブラームスの名曲である。
  ・イタリアのコメディアデ・ラルテの精神につながるものがある(要因が明確)
  ・雪の多い国が五月を迎えることの意味は深いものがある。
 )全員で歌う①
  ・雰囲気で勝手にrit.にしない。譜面通りに歌うこと。
  ・曲の半ばFisDurに戻ってから、開いて行く。重心を下げる。
  ・ドイツの曲は原調で歌う(演奏する)。調が変わると全く違う曲になる。
  (世界の違いの使い分けを求められる事は中級レベルである)
 )パート別で歌う<高声>
  ・高音部はささえ、降ろして細くして息だけで歌う(ノドをつめない)
  ・あるレベルになってくるとそのことばを正しく発音出来る事が条件になって
   くる。
 ◎縦口にするとは?
  ①口角を前に出す。オトガイの支えを入れる。舌が下がり細めになる。
  ②喉の縦線(オトガイ舌筋)…舌の真ん中に溝を作る→縦口になる。
 )1人ずつドイツ語の発声をチェック
  ・日本人は音が降りてくると喉や顎をゆるめて楽する。(ピッチがさがる)
   ドイツの歌を歌う時、音楽が下降の歌い方が難しい。
  ・声を出している表だけで歌う。音のup・downで音の基本pichを変えない。

 )全員で歌う②
  ・口を使って鼻腔の目頭位置の音を作る。横隔膜の中心部を丹田に向け下
   げて音を出す。(1人ずつハミングでチェック)

 )今日捉えたことを各自発表
  ・耳の後下とおでこの響きが連動する。
  ・声のポジション=息のポジション これを早くとらえる
  ・自分で聴くことが重要。どういう音を聴くか問題。
  ・顔の内側でいくらやってもだめである。顔の骨にあたってはじめて外の音
   が外に響く。

●6月7月のテキスト
 ・修道女アンジェリカ"mamma,o bimbo,tu sei morte "(女声)
 ・ラ・ボエーム ロドルフォアリア"冷たい手"(男声)

◆本日の磯貝語録
 音の高さによらず、マスクの鳴りをつかむこと。まず、蝶形胴。同時に目頭及び
 眉間の響きをつかむ声出しをする。

◆本日の感想
 音をマスクに集めて歌うことの大事さを痛感しました。受講者皆さん本気なの
 で、わずかな事でも勉強になります。

歌楽しくなる発声初級(5/30)                  《音楽系》

5月30日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「声の出し方・響かせ方 テキストを使って-2」

[1]準備体操
○四つん這い→背を持ち上げる→戻す→背を床に押し付ける感じ~繰り返し
      →背(右斜上~左斜上)
 腹床~右斜上~左斜上~腹床…胴ぐるっと一周(反対まわし)
<丹田>へそからにぎりこぶし一つ下
○丹田に手を添え、腹の力で、出す・引っ込める(前へ・後ろへ)
・あぐら(骨盤起こしたまま)で「丹田とみぞおち」に指当てて、
○鼻からイキ吐く(短く繰り返し…フンッ フンッ …)
○口から長めに吐く(シュー)
 丹田・みぞおちに当てた指部分、力入れて、へこまないよう。
○座骨が地面突き刺している感じのまま、頭を前後左右へ回す。
○手を背側に、反対の手で肘をつかみ伸ばす~反対手を下からまわし組んで、
 引っぱる。<反対側も>
○顔をマッサージ
○盆の窪から、頭蓋骨の底辺にそってマッサージ
 首と頭が区別できると良い。
○両足ほぐす。アキレス腱伸ばす。
○立つ…あぐらのときの座骨が、足の裏になった感覚。

[2]発声練習
○鼻に手当てし、鼻からイキ通し。
ハミング(ソファミレド)
 ・イキが鼻まで通っている(ノドに息溜まっていると固い音が)
 ・舌先は軽く上歯茎につけておく(舌が奥に引っ込まないよう)
 (ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ♮ ミ レ ド)
 ☆舌ストレッチ…①前に突き出す ②アクビのように舌奥へ ③舌先を下歯に
  つけて凸→凹
「K」子音のみ→軟口蓋の高い位置で
♪「K(子音)」+「A」→「Ka」(ドソミド)軽くスタカートで
 ・下アゴも軽く動いている。(手で触ってみる。)
  軟口蓋と舌の奥を使っている感覚。
「Ba」(ソファミレド) (ソソソソソファミレドドドドド)
 ・息は流れ、アゴ動いている。
 舌先を下歯に触って、下アゴはブラーン、軟口蓋は持ち上げる。
 ※鼻は開けたまま。閉じないように。

[3]歌唱
<♪春の小川>「歌詞」
 「La」 2小節ひとつながりと感じる。(2小節1フレーズ)
  息の流れの中に高低がある感じ。
 「Ma」「Me」…「Me」も口の形「Ma」と同じ、横に広げない。
<♪花>
 ○早いリズムのところが、ノドがついてゆかず、テンポ遅くなる。
  ノドを軽くする。
 「ハミング」鼻を使う。イキを流す。ノドは軽く。
 「歌詞で」
 子音…イキのエネルギーは必要。
 『声は軽く、そこにしっかり子音をのせていく』
<♪野ばら>
 ☆たっぷりノド開ける。
 ○両手を上げて(骨盤起きている状態)
  →スーッとした姿勢を保っておく。
◎課題曲ごとチームで
<♪花>
 ○・足踏みしながら
  ・正座(肩は楽に)
  ・かかしで(両手横へ広げ、片足立ち)
 ☆身体の状態が変わると、音色が変わる。
 ○「自分が何をやりたいのか?」を見つけながら歌う。
 ○子音
 ○『楽譜に書いてあること』(f、pなど)をやることで、わかることある。
   +『自分のやりたいこと』
<♪野ばら>
 ○母音「Oオ」…縦口、深い位置で
 ・(支え)ヒザつき、ミゾオチと丹田に当てた指、押し返すように。
  →ノドが開く。
 ○背側(ミゾオチ裏側辺り)に手の甲を当てて。
 上記の片手を腹側に当てて(身体を樽のように、部分部分でなく、一つのものと
 感じて)
 ☆「身体全体」を使って、ストーリーを語る。
  身体の芯(両手上げて歌ったときの感じ)
 ○最後から3小節目は、もし何かやりたければ3番のみの方が良い。
<♪春の小川>

★次回は1人ずつやります。
★決めた曲は早めに覚えましょう。
<野ばら>ドイツ語の場合は、1、3番を見てくる。

◆本日の感想
 色々な体形で歌ったことで、体勢が変わると音色が変わることを実感。譜面の
 強弱と歌詞の意味との関係を見付け出して、何をやりたいのかをつかまえる必
 要がある。

セリフの技法(5/28)                      《ことば系》

5月28日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体① ことば・身体・気」

〔1〕ウォーミングアップ
 (1)部屋の中を真っ直ぐに歩く。ぶつかったら、別の直線を描く。
        (直線)     スピード(1段→2段)
   ・首の力を抜く、手をおろす。かかとを使って前へ足を出す。肩を下ろす。
   ・迷わない。 ・型を作り、正確に歩く、早い。

◎これは演じるための体の準備、感覚の準備をしている事で、全身の身体能力
 を上げ、
 体を整える事が目的となる。(体の教養を上げる)
 ・気を感じる(身体の内部、外部) アンテナを張る。眼だけで判断しない。全身
  で受ける。
 ・身体の中心(丹田、鳩尾、膻中(胸骨の中心)、喉頭、心中)をつなげる。
 ・手掌の気穴(労宮)をとらえる。足裏の気穴(湧泉)をとらえる。
 ・歩行中、上4穴で呼吸する。
 (2)座位で、気と呼吸を合わせる。
  「心中」から気を吐く。入れるのは、鼻の穴からでよい。
      →気を出すこと、ことばとの位置を近づける。
 ・心中から相手の言っていることを聴こうとする。
 ・丹田からみぞおちへ呼吸をかえてみる。(丹田にあまり力を入れない)
 ・できている人を探して、同調するのが上達のコツ。(気は同調できる)
 ・丹田―心中―目の前に人をつくる。
 ・できてくると鼻が生きてくる。(鼻腔に気が充満する)
 ・やるべきことを、自分のなかにおきなさい。そうすれば、それがやってくれる。
  やってくれるように訓練する。

〔2〕≪気≫と体の準備
 ・手をこする―手首―指先をこする。
 ・セリフを手で表現できる。目でも見るが、手の平の気穴(労宮)でも見る。
 ・手が芝居をできるか。(手が語る、手が聴く)

(やったものを一回忘れて、気でやってみる。そこで憶えると早い。)
(1)体の使い方とチェックポイント
・「眼は」
  自分の中の気を高めるには、眼球の力を抜く(奥も)
  首の後ろの力も抜く。黒目を細くしっかりとあける。(第三の眼も一緒に)
  正眼―黒目の真ん中を空ける。
  うまくいくと鼻もあく  ↓
             これができると芝居の顔になる。

◎身体の各々の部分に、気を通わせる事を覚える。
「耳と鼻」をつなげる―奥がつながっている状態で、顎は柔らかくし、顎は引く。
・「肘」は軽く曲がっていて、手首の力は抜き、手のかかとが動きやすく、手首は
  自分の力で上げない。

・「肩」:肩の先は下げる。後ろ首はしめない。
・「指先」爪との境目が気の出入りのところ。指先と労宮はつながっている。

〔3〕言葉と気をつなげる予備演習(心中、労宮)
1.手をこする。労宮をあわせ良くねる。指先を10本合わせ、強く押す。弱める。
2.指先まで感じる。
3.左右の労宮から気の出し入れを行う。
4.左右の指先から気の出し入れを行う。
5.労宮から指先へ、指先から労宮へ気を通してみる。
〈注〉出しすぎたら、引く。弱めるのではない。

◎「言葉を訓練する」ことは、気の訓練をする事である。
 口先情報のことば(セリフ)は、伝わらないので共有出来ない。

・伝統芸能では、普通のこと。但し、型(スタイル)の中で行う。型のない(自由)新
 劇や現代劇は、気の働きややり取りは行わず、説明言語か発散言語の範疇の
 気の動きで演じている。

◎芸の気の世界は、気と身体が中心で、無限大に近い自由精神ではない。気
 を発散するのでなく、「気を掴み」「気を練り」「気を通し」「気を飛ばす」事をす
 る。それが役や客に通じる基となる。

・日本語(現代語)では、声を出すと気が動くというものではない。思いが主動し
 て、気は引きずられて動いている。古典のことばは、原則、気の働きだが、現
 代語は、意の説明語になっている。

・現代語は、言葉として成熟していない(特に話しことば)
 考えてる、思っている、発散している、などが論理的に分かるようにならないと
 大変。

◎気でセリフを感じる。心中をあけ、五指、労宮とをつなげ、気穴をあける。丹田
 呼吸をする。心中の気穴を細く丹田まで通す。呼吸を使い、気の出入りを行う。

〔4〕セリフと気を重ねる。(各自、選定した台詞を使う)
◎立ってセリフを読む。
・湧泉、労宮で喋っている。
・鼻と耳がつながった状態で。
・広くしないで、細くする。遠くまで通す。
 その言葉が身体におこる。足裏におりる。

・各自練習:塾長個人サジェスト

・セリフの原動力となる気をつかむ。
・全身の気の問題とセリフ

次回は、3~6行くらいのショートゼリフを使うので、各自用意する。

◆本日の磯貝語録
・気の訓練をした人の言葉は、同じことばでも訓練しない人の言葉とは全くちが
 う。受けてみると良くわかる。
・言葉の訓練は気の訓練である。

◆本日の感想
 気の技(身体・セリフ)を沢山学んでいるが、これを使いこなすまでに、いったい
 何年かかるのだろうか?

歌クラシック発声(5/28)                       《音楽系》

5月28日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「試唱会」

[1]各自ストレッチ

[2]伴奏合わせ(演奏順 1人5~6分)
①Aさん ②Bさん ③Cさん ④Dさん ⑤Eさん ⑥Fさん
 
[3]試唱会試演会
 聴いた人にどのような演奏を与えるかというのを前提に今まで講評をしてきた
 が、今回は譜面を正確に歌えるようにすることを目的に各自の譜面に注意点
 を書き込む。演奏後、書き込み譜面で説明。その後、再演奏を行う。
 ※ダメ出しの後、歌い直しあり。
 ①Aさん「Dille tu rosa(バラよ彼女に伝えてくれ)」
 ②Bさん「Lasciati amar(あなたが愛されますように)」
 ③Cさん「Vaghissma sembianza(かぎりなく優雅な絵姿)」
 ④Dさん「O del mio amato ben...」
 ⑤Eさん「Visione marina(海辺の光景)」
 ⑥Fさん「Sogno(夢)」

 各々へのダメ出し
①Aさん:フレーズ毎の作り直しがうまくいってない。フレーズ終わりギリギリまで力
      を入れているため次に流れていかない。恋歌なのだから頑張らない。
      相手が頭の中だけで目の前にいないため、語りかけができていない。

②Bさん:フレーズの終わりを笛(のど)で押してしまっている。息の流れだけで
      クレッシェンドにする。16分休符のところで終わってしまわない。次に
      つながっていくように。それぞれのフレーズの頭はもう少し言葉を立て
      る。ピアノに乗せてもらう部分と自分がリードする部分をもう少し積極的
      にやる。

③Cさん:イタリア語のアクセント。単語がちゃんとイタリア語として聴こえるように。
      音楽の表情に感情がのってない。1番と2番の違いは何か!?2番の方が
      エスプレッシーボ。自分の頭の中だけにならないように、もっと体の深
      いところから起こす。口の準備早く。ことばがついていってない。もっと
      澄んだ声で。

④Dさん:"f"は"f"であって"ff"ではないから、あんなにわめいてはダメ。p20の6
      小節目から完全に崩れてしまった。自分のペースになりすぎ。そこか
      ら先はずっと力が入りすぎていた。笛を太くしない、息もひろげない。

⑤Eさん:6/8の音楽の中に3拍子や2拍子を作らなければいけないが、言葉と
      一緒に起こっていない。楽譜通りには歌えているのに自分の中に拍
      子の変化が起こっていないため、外に変化が聴こえてこない。6/8、
      2/4、3拍子等拍子の変化を自分の中でどう操っていくかもっと意識
      すること。

⑥Fさん:それぞれはそんなに悪くないが、全体的にアクセント以外はそんなに
      出さなくていい。アクセントのところも息で出すこと。
      拍子どおり(楽譜どおり)やってはいるが、ことばとして作っていない
      感じ。内面の変化がおこればその力で音楽が出来る。

《全体評》
 『ロマンティック』と『センチメント』の違いを明確に持つ。
 ※センチメント…叙情、感傷的
 ・ロマンティックはセンチメントよりもエネルギーが高い。
 ・ロマンティックは切替が重要。センチメントは自分に浸っていく。
 ・ロマンティックは生きている躍動感。生命感、身体感。
 ・センチメントは対象を自分の中に置くが、ロマンティックの対象は明確に外に
  ある。
 ・ロマンティックをやるためには切替を明確にしてうねりを作る。
  外と中とをうねる。激しく生き生きと起こる。
  身体性が重要。
 ☆ロマンティックな音楽を表現するには…
  リズム変化がはっきりしていなければいけない。
  速度の変化が生理的なものにならなければいけない。
   音楽における生理的⇒支えと息の変化

 ◎イタリアのロマン派とそれ以前のものは似て非なるもの。
  エネルギー高く内面性の強いものにしなければロマン派の曲は表現できな
  い。しかし、ポピュラーのカンツォーネの様なもの、又ナポリ等の民謡的な感
  情、感覚とも又異なる。

◆本日の磯貝語録
 『ロマンティック』と『センチメント』の違いを明確にする。

◆本日の感想
 いつもの試唱会と異なり、チェックアンドポイントを譜面上、指摘され再度演奏
 するというぜいたくな会であった。問題点、課題がはっきりしたのでとても具体
 的な役立つもので有難かった。

発声・呼吸基礎(5/26)                     《ことば系》

5月26日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「丹田運動と呼吸②」

(1)ストレッチ、トレーニング(西本講師)
走る:腕をぶらっとさせて、腕をあげて掌で空気をかく。(Aさん・Bさん)
   腕を前に出して掌で空気を押す
   腕をおろして掌で空気をかく、歩く

芸事をやっていることをわかってやること。
芸事がどういうことかを早くつかむこと。つかもうとすること。

三点倒立(Cさん)

(2)講義(磯貝塾長)「声の訓練で技術以外の重要な事」
・いかに力を使わずに効率よく生きるかをつかむのがスポーツの効用
効率がいいのは美しい、華麗。社会にではなく、人が効率よく生きるとは何?
・声とことばでゲームをする(play)ことをやめたから演劇はつまらなくなった。
・基礎がないとゲームにならないから面白くない。
・サッカーでも、スキージャンプでも、ネギ作りでも凄いものは凄い
◎声とことばで凄いことを狙っているか。
・声優は顔が見えないから有利だと思えるか?
・「こんなやついいな」という何かをもっているか。
 「これになりたい」という憧れがあるか
 自分に湧いたことがない人は人を湧かせることはできない。
 自分のまわりに「面白い」「いい」をみつける、アンテナをはる
・ラジオの生放送をきく(ミキサーが入るとみんなよくなる)
 老若男女問わずいいものはいい。いいものを知っている。
芸には必ずお手本がある。お陰で決められる。あると作れる。
・「雷が落ちる」のに遭遇する様な、芸の刺激が欲しい。
・今ここにいるということは素質はあるかもしれないが才能はない。
◎余計なものをはいで自分の素質にあう方向をみつける。
◎「こうしたい」があるとはじまる「どうにかなる」はどうにもならない。
 「あの人」の「あれ」に憧れて引張られる、動かされるものが必要。
 (人間でなくてもよいからチクチク刺激を受け続けている、ようとする)
声とことばのためには「耳」がいいこと、が重要!!耳をきたえよ
・声のことは自信がないと絶対できない。
 これだと思うものを責任もって出すしかない。
 自分の声がどういう声だと人を押さえることができるかを練って練ってつくりだ
 す。
 自分の声に「この声はいい声だ」と思えるものをいくつももっていること。
◎人間の声として、ことばとしてきちんと聴く。
・声・ことばが幸せを提供する(情報を伝達する材料でない)
 人を動かす声をもつ、この声で動いてもらうにはどうしたらいいか考える。
 人を100%喜ばせる声をつかみ、つくるために磨きつづける。
 きいている人の心をずっとひきつけておくことが司会にいちばん必要なこと。
 美声である必要はない、いいところが鳴ればいい声になる。
人間を掴む声人間的なものがあると人はほっとする、信頼する、安心する
 それは基礎の上にのせるプラスα
・素質があると決めて獲得するまでやり続ける
 ここにいたら悪くはならない、よくなる材料はごろごろ転がっている
 自然農法放牧場(声とことばは有機農法)
他人のいいものを見つけられる力をもつ
 自分を把握して、つきあって、自分の中にあるものをきく。
 人間性と結びついた技術が有効
 基礎と実践を繰返す技術をつける、身につけるのは集中力。
 技術は技術として身につける、そしてそれが何であるかをつかむ。
生の人間が生の人間に届けるとても人間的なものが必要
 毎日が本番の気でやる。
 声とことばに技術を結びつける回路をつくる

 テキストに宮沢賢治「オツベルと象」を使用する。各自用意
 人に提供するために読む

◆本日の磯貝語録
 外に目標をつくる、「あの人」の「あれ」をつかむ。何をやっている人でもいい
 自分の中に「これだ」というものをつくる

◆本日の感想
 今迄は、演じる時は自分の満足出来る物をやろうと意気込んでいましたが、
 今日は、他人が喜ぶものを提供する大切さを知りました。

発声&話し方(5/23)                     《社会人系》

5月23日(土)発声&話し方

講座テーマ「声を鍛える③ 音を聴くと言うこと」

[1]ストレッチ(佐藤助手)
①手を上に伸ばして、左右に曲げる。前に伸ばす。後ろへ伸ばす。
②手と反対側の頭部に手を乗せて、首を伸ばす(左・右)。
③指を組んで、上へ伸ばす。上へ伸ばしたまま、体を回す。
 (軸を中心にぐるぐると。)
④骨盤に手をあてて、腰周りを回す。
⑤軽くジャンプする。そのまま前後に動く。
⑥前屈して、力を抜き、軽く揺する。ロールダウンからロールアップ。
⑦ノドの奥を開いて、欠伸をする。顎の力を抜いて、左右へ動かす。
 そのあと、前後に動かしたら回す。
⑧口をあけて、舌の出し入れ。
⑨首の付け根をゆるめて、回す。(頭骨をゆるめる。)
⑩股割からバウンス、肩入れ、そのまま床に手をおいて、呼吸。
⑪しゃがんで、アキレス腱を伸ばす。右足を後ろへ引いて伸ばし左足は膝を90°
 にまげて、股関節をのばす(逆の足も同様に)
⑫足の裏をあわせて、あぐらで座り、膝を上から手で押して、股関節をゆるめる。
 その後、仙骨から前へ倒れる。
⑬あぐらから片足を前へ伸ばす。(膝は抜いた状態。)
 手は後ろへついて、呼吸する(丹田呼吸)。反対の足も同様に。
⑭上体を前へスライドさせる。足は膝を軽く曲げる。
⑮開脚(仙骨をたてて)。そのまま前屈。

[2]声を「聴く」ということ(磯貝塾長)
 ・普段、話を聴くというときに、ことばを声(音)としてよりも、意味や、気分で聴い
  ている
 ・社会で生活するなかで、パソコンなどの発達によって、実際に話をすることが
  少なくなってきている。しかし、少なくなればなるほど、「話をする」ことの重要
  性が増してくる。
 →相手に伝えるために必要なのは、「正確なことばと声」

(1)声・ことばを考える。
Q:正確なことばとは何か?
 ・文字に書ける(論理性がある)ということ。
 ・正確でないと、どういうことが起こるか。

 塾生の例
 パソコン上で、作成した文書を残しておくことを「保存する」というが、
 上司が「保存」という言葉以外の語を使ったので、どのような作業を求めている
 のか、分かるまでに時間がかかった。
 →喋り手が共通言語を使わなかったので、伝わらなかった。
 (日本人は、共通言語を使ってコミュニケーションするという訓練をしていない)

(2)声について(聴くを中心に)の演習
 聴く事をやってみる。ピアノで実験。
①眼を閉じて、単音で「ド」を聴く。
②1オクターブ上や下の「ド」を重ねて音を聴く。1オクターブ下の「ド」を重ねて
 聴く。
・音をいくつ重ねているのか、受講生は分からない状態で、音がいくつ聴こえる
 のかを、感覚で聴く。(音感)。

<結果>
2つ音を重ねると、2種類の音が聴こえるという意見が多いが、音には倍音が含
まれているので、単音でも、2種聴こえるという人もいるし、2つ音を重ねると、
3種、4種の音が聴こえるという人もいた。

③その後、より高い音、低い音を聞に発展。組み合わせてみたりして、
 聞きやすい音というのがあるのが分かった。
 ↓
中音より下の音が受容、弁別し易い。これは、聞き慣れた音だからで、
慣れているから聞きやすいという理由による。
 ↓
≪自分の声に近い高さの声は、聞きやすい≫
(故に、高い音声を持った人は、低い音声を聴き逃しやすい。低い人は、高い
声を聞き逃す。)

◎「聴きやすい音(声も)」というのが物理的に存在する。
◎聞くときに大事なこと。
 ・私なりの聴き方に固執しないで、何でも受け入れる。
  「この音は、どうなっているのか」というように聴く。
 ・包括すること、1つ1つ細かく捉えること、この両方が必要。

(3)日本語・日本人と声
a)日本語の特徴
 ・音によって意味が変わるのではなく、語彙で意味を広げて行く。
 ・アクセントによって、意味を変える言語である。
 →聴く基準というものが存在しない。

b)言語と音の関係
 ・外国語のカンバセーションのレッスンでは、口にある音を聴く(音を真似る)
  意味を聴かないという指導をされる。
  外国語では、音が変われば意味が変わるというのが当たり前。
 ・日本人のように、気持ちが揺れると、音声が揺れるという感覚は、外国人には
  ない。
 ・日本語が音によって、意味の変わる言語ではないので、日本人の音(声)の
  感覚は、おおらか。
  日本人は、聴く力がないというのが、世界的な認識。
 ・ピアノは、強弱のタッチによって、高めの倍音、低めの倍音を入れるか決める
  ことができる。
  これは技術であって、気分ではない。声も同じことである。

◎日本人は、論理的な言語体系から喋るのではなく、自分の気持ち(思い)を
 整理するために喋っている。そのため、気分によって、音声が変わってしまう。
 日常、わずかな音の差のなかで生活しているが、その音の差のなかで、ぱっ
 と上げたり、下げたりすると、そこを、注目させることができる。技術によって声
 を変えることで相手に分かりやすくなる。

◎話し言葉を聴くには、相手の声の特徴を、音として聴く。高低差があるか、幅
 があるか。

[3]言葉と声を聴く演習
 ①2人組みになる。
 ②テーマは、「うちのものが、豚インフルエンザにかかりましてね…。」
 ③時間は1分。1人が喋っているのを、1人が聴く。
 ◎何を、どのように言っているか聴き取る。(内容を聴く。)
 ④聴いた内容を、発表する。
 ・話した内容と、聴いた内容のズレはなかったか。
 ・声の印象はどうか。(大きさ、トーン、聴き取りやすさetc.)
 ・話し手が意図したように、聴き手に伝わっていたか、意識しないところで、
  聴き手がどのように受け取っていたかなど、確認する。

◎ 塾長から
 ・今回のテーマは、フィクション。ありもしないことを話すには、
  作文をする必要があり、自分のことを話すのとは違う。
 ・自分の事実を話すのではなく、相手をみて、伝えようとした時に、動いた頭、
  感情、論理、そのことがあって、初めて、コミュニケーションの初めが作られる。
 ・今は、フィクションを話しているが、フィクションを聴くように、他人のリアリズム
  を、フィクションで捉えてしまうことが必要。
 ◎他人の話を聴くときに、現実、事実を聴く。「この人は、~だ。」「その事は、
  ~だ。」「多分、こうだろう。」とフィルターをかけて聴く場合が多い。極力、そ
  のものを聴く(受け取る)。自分のつもり聴きをしない。

◆本日の磯貝語録
 私なりの聴き方ではなく、この音は具体的にどうなのかと聴くことを「聴く」という。

◆本日の感想
 今日はピアノを使って聞き取りやすい音、にくい音があることに気がつきました。
 そして、相手に合わせて自分が相手に伝わりやすい音を出していかないとい
 けないと思いました。

歌クラシック発声(5/21)                       《音楽系》

5月21日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「試唱会伴奏合わせ/三善晃歌曲集を歌う⑥」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]試唱会伴奏あわせ(1人約10分間)※当日も同順
 ①Aさん 「Dille tu rosa(バラよ教えてくれ)」
  もったりしない。もっとさわやかに。自分の口がまわるスピードでしか歌って
  いない。それは音楽的ではない。音楽的な流れを先に作ること

 ②Bさん「Lasciati amar(あなたが愛されますように)」
  力んだり変に感情移入したりせずに楽譜の通りに歌うこと。

 ③Cさん「Vaghissima sembianza(かぎりなく優雅な絵姿)」
  男性として歌うか女性として歌うかで曲の作り方が変わるので、はっきり決
  める。
  2番のどをあけてのどの中側の息で歌う。

 ④Dさん「O del mio amato ben」
  高音域に上がる時、横隔膜を使って下に降ろすようにする。

 ⑤Eさん「Visione marina」
  拍子の取り方をきちんと決める。もっとしゃべる。前に進む。

 ⑥Fさん「Sogno」
  音楽は流れているが何を言っているのか伝わらない。もっとしゃべる。
  言葉を聴かせること。

[3]課題曲歌唱練習(三善晃歌曲)
 ①「水」  ②「光」 ③「海」 ④「山」
 ・全体日本語のセットがまずい。ささえが抜けていてそのくせ妙に緊張し音程
  はメチャメチャ。
 ・日本語ではFdurは音が取りにくいので、特に注意して正確にとること。

 ・イタリア語の時の発声が悪かったので、日本語に戻った時、音が取れなく
  なってしまっている。
 ・ファルセットの響きを思い出すこと。正確に作り直すこと。
 ・自分の楽器を変えられるようにならなければいけない。

◆本日の磯貝語録
 歌によって自分という楽器を変える必要がある。

◆本日の感想
 来週試演会の伴奏合わせを行う。今期テーマの"三善芸術"とは全くちがう。
 多少慣れているとはいえ、イタリアー!の世界に陽気な気分になりました。

発声・呼吸基礎(5/19)                      《ことば系》

5月19日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「丹田運動と呼吸①」

[1]ストレッチ、トレーニング(西本講師)
Aさん:四つ足 掌・足の裏をぺったりつけて立つ、均等に力がかかるように
    ラクダ歩きも少し、ゴキブリ(仰向け四肢ブラブラ)は丹田で支えている
Bさん:運動と呼吸をつなげる、いすをもって四股、ピアノをもって
Cさん:磯貝式腹筋、クラウチングスタート 手は身体に近く
    重心を前に移して支え切れなくなって前へ、進行方向を見る

[2]「呼吸法を考える」(磯貝塾長)
 ・今やっていることは何のためにしているか意識してやる。明確な目的
 ・訓練は続けてやると良くなる。身体が覚えて行く場合
 ・できる範囲でやっていたら、それ以上のことはできない。少し余分の負荷が
  必要
 ・自分の考えでやっていては次へいけない。
 ・ここにいると(創造塾)他より負荷が多いので、鋭くなる。
(1)腹腔呼吸について
 ・腹式=丹田呼吸は常識で、出来るようにならなければ次へ行けない。
 ・下腹をやわらかく 硬いと頭も固い。やわらかすぎると頭もゆるい。
 ・男のほうができ易い。できる男よりできるようになろうとすること。
(2)丹田呼吸法
 Aさん:片足でもう片方の足を土踏まずでしっかり踏んで(1本足)

声とことばのための腹式呼吸丹田と横隔膜のささえを覚える
 ・横隔膜の場所
  胸骨の下、鳩尾からえぐったところ
  腱が集まっている(白腺)ガチガチ(その上に心臓がある)
  いちばん硬いところを動かして周囲の膜を収縮させる
 ・しっかりした支えで呼吸すると喉がおりやすくなる
 ・横隔膜を意識しすぎると上半身が強くなっていやらしい表現になる
 ・横隔膜と丹田をつなげる(いつでもつながっている)意識をもつ
 ・鳩尾から胸骨をえぐったところから脇をつないだ位置を上下させる

演習(1)丹田をおさえながら丹田呼吸。鼻から入れて、口から出す。
 ・足を動かして鼠径部を意識して、下腹全体を使って呼吸
  鼠径部を指で押し込み、腹圧で押し出す(鼠径部運動)
  鼠径部を膝にむかって広げるように出しながら息を入れる(内股)
 ・丹田を押し込み反発するように鼻から息を入れる
<声とことばのための呼吸は口先まで息が届いている必要がある>
 ・へその下で支えられた活きた息(活息)で活きた舌(活舌)の発語をする
  ⇔◎どれだけ様々の人と同調できるか、寄り添えるかは呼吸
 ・呼吸法のトレーニングは大げさにやってエネルギーを高める。
 ・鼠径部呼吸ができていると呼吸が上がりにくくなる。歩ける。
  足全体を使って呼吸できるようにやる
 ・鼠径部を出すときに鳩尾をえぐった内側をななめ前に出す
 ・横隔膜の安定は、骨盤にしっかりのること、のせること。

演習(2)反対:膝を鼠径部にむかって引き寄せながら息を入れる。
       横隔膜は連動させやすい。歩きやすい。
 丹田を引きこむ+横隔膜を前に出す
 丹田を押し出す+横隔膜を前に出す←エネルギー高い「怒り」
 丹田呼吸と横隔膜の支えを連動させる
 丹田を押し出し、止めたまま(支え)息を出す、総動員してこらえる

 呼吸がかたまると感情がかたまる

◆本日の磯貝語録
 どれだけ様々の人と同調できるかは呼吸による
 (丹田)呼吸と(横隔膜)支えを連動させる

◆本日の感想
 呼吸のための腹の運動は大分わかって来ました。しかし、”ささえ法”は
 相等に分りにくく、あわてず、じっくり慣れるのが一番早いのかと思った。
 妙に考えるとコネくってしまう。

歌楽しくなる発声初級(5/16)                  《音楽系》

5月16日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「口の使い方・響かせ方 テキストを使って-1」

[1]準備
・顔~鎖骨周り~胸骨~肋骨 をほぐす。

[2]ハミング(鼻から息を吐く)…『自分の響き』を感じる。
◯上~下、下~上、下~上~下
※どこかに引っかかっていたら、徐々に温め通るように。
 ・片鼻ずつ。(片鼻を押さえて)
 ・鼻先を素早く、繰り返しなでながら、ハミング。
 ・少しヒザを曲げて。
◯舌を下歯の裏に軽く押しつけるようにしてハミング。
 (奥に引っ込んで固まっていた舌を楽にするため。)
 「ソファミレド」(全音階=ピアノだと白鍵のみ)
◯全音階と半音階
 ・「ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ」(半音階)
  「ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ」少し速く
  ※全音階と半音階の幅の違い。
  ◎息は流したままで。
 ・「ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ(ナチュラル) ミ レド」…Ma(マ)
               ↳音の幅変わるところ、気をつけて。
 ◎鼻開けたところを使って(鼻三角に手を当ててみても良い。)

[3]発声
◎あくびの時の軟口蓋。歌のときは必ずここを使う。
 ◯下腹と肋骨の位置に手を当てて(両方がバランス良く使えるように)
 「Ho ホ」…今度はしっかり口を使う。(ソ・ファ・ミ・レ・ド)
 「Ya ヤ(イ→ア)」 ドドドドソミド
<♪発声テキスト1c>「Laラ」
 ◯2小節4拍前でブレス(ドソ ミ|ファド (V)ラ|~)
 ◎高音部分…身体を使ってみる
 ・伸び(伸びきらない少し余裕があるところで)をしながら。
 ・首の後ろを固めないように。

[4]テキスト歌唱
<♪野ばら>
 ◯「Me メ」…先程ハミングでやった響きを使えるよう。
  (「M」口をしっかり閉じたところから)
 ◯「La ラ」で音取り
 ・テンポ前へ。
 ・舌が口の中で常に動いている感じ。
 ※ブレスのとき、音を立てないように。
 ・「くれないにおう」の音高くなるところ。
  『音重く、音程下がる=振動数が重い。』
  その音を出すための息のスピード、身体の使い方
  →『息を流す』
 ◯6/8拍子 → 2拍子系
  ・手拍子(123、223 強弱弱、強弱弱)しながら。
  「Andantino ゆったりと」だが、テンポ感が欲しい。
 ◯歌詞で歌う
  ・わら「べ」、あか「ず」…高くなったときに自動的に強くなるのではなく、自分
  でチョイスしていく。言葉によって。
 ※ゆったりした曲=停滞しやすい → 話すところ使えると楽に。
 ◯ドイツ語で歌ってみる。 
  ・Ö→ 「Oオ」の口をしながら「Eエ」を言う。
 ◯ドイツ語の感じで、日本語を歌う。
  ・「におう」の<鼻音>と<ポジション>つかんだまま→「のなかの~」
  ・子音(k・s=カ行・サ行)出すと、言葉もっとはっきりする。
  ・言葉の抑揚
<♪春の小川>
 ◯頭声使って「La ラ」<F durに上げて>
 鼻・おでこの位置まで開ける→軟口蓋
  ↳音が低くても、この軽い位置を使えると良い。
 ◯子音がもぐりぎみになる。
  歌詞を読む。(はるの~ 「H」からしっかりと)
<♪花>
 ※2番「つゆあびて」の部分、1番と音が変わっているので注意。
<♪野ばら>
 ◯日本語1番

★次回までにいったん、試唱会用の曲を3曲の中から選んでおく。

◆本日の感想
 いつもと違って天使の合唱のようにきこえた。なんでかな?

セリフの技法(5/14)                      《ことば系》

5月14日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体③ 『気』とセリフ」

〔1〕予備体操(塾長)
 (1)手(手掌、手甲、手首)を丁寧にこする。覚醒運動
   手首、腕、肩、胸、胴を手掌で、丁寧にマッサージ
 (2)丹田呼吸(肩幅に開いて立つ)
 (3)骨盤を回す。(イ)両脚で回す。(ロ)骨盤主体に回す。
 (4)手掌の中心と丹田を結ぶ。(肩幅立位、丹田出し入れ、鼻呼吸)
   同時に手から気の出入れする。(両手)
   ・気が読め、気の出し入れができると、俳優として有利。
    自分の気持ち、人の間の気をコントロールできるから。

〔2〕気のエキササイズ(二人一組)
 (1)片手ずつ、右手同士、または、左手同士。手掌を20cm位離し、向き合わ
   せる。
   一人だけが、気の出し入れを行い、相手はそれを受け従う。
   ・丹田がなくならないように。しっかり鼻呼吸で。
   ◎セリフの中に、気の交流が起こることが必要
    相手役の気を動かす。客席の気を動かせることが大事。
 (2)足裏について
   気のためには、足裏が赤い方がよい。
   足裏をよく、手の平でマッサージをすること。
   毎日、少しずつする方が良い。
 (3)手掌で気をつかみ、練る。
   胸の前で、手の平を使い空間を作る。(丸い球)
   手の空間に気を満たし、練る(気を吐く、気を吸う)
   空間の中心に向かい、圧力を加える。ゆるめて少しはなす。
 (4)副交感神経を起こす。
   体中を手の平でマッサージする。
 (5)再び、気を練る。

  相性の1/3は、気の問題らしい。
  気を整えるには、呼吸法が有効。
  気の交流、呼吸の交流、体の交流のある芝居が新しい芝居なのではないか。
  ≪言葉は気の世界です。≫

〔3〕気とセリフのエキササイズ
 (1)「そこに卵が一つあります。」
  ・自分の1m前に、卵が一つあるとして、セリフをしゃべる。
   手と気を使って、セリフをしゃべること。
  ・種々、気を替えてみる。(気が変るから、感情が変わる。)

〔4〕演習「ウインザーの陽気な女房たち」から
テキスト範囲 Dさんp.128、Mさんp.77、Aさんp.44、Kさんp.138、Jさんp.68、
         Iさんp.24他
  ・このテキストを、今日やった気を利用して、練習する。

〈講評及び本人感想〉
Aさん:ちょっと力んでいる。少し動いた方がよい。首と目の奥が閉まっていた。
Bさん:気のラインをつかまえること。今までの芝居よりよい。
Cさん:言い終わった後も、気の通路を閉めてはいけない。
Dさん:丹田が無かった。口と手の平だけでやっている。
Eさん:時間や気が止まっていた。
Fさん:手を使ってのセリフではなかったのでは。(Fさん)
    気の出入りが無いセリフでした。
Gさん:丹田が硬くなっている。手で、言葉の気を感じる。
Hさん:手からの気がはっきりしていない。口から先行している。
Iさん:気をちゃんとわかるようにした方がいい。
Jさん:気が良くわからなかった。(Jさん)
    役の気を理解すること。
Kさん:言い終わった後に、しまっている。
Lさん:力が入りますね。芝居は、力を抜いた方がよい。

◆本日の磯貝語録
 ≪言葉は気の世界である≫
 セリフの中に、言葉、意志等の元である“気”をつかみ、そのエネルギーをたよ
 りに交流する。

◆本日の感想
 気のコントロールが演じる事に密接につながる事がよくわかりました。セリフと
 気の関係をつなくことで、体の余分な力が抜けることもわかりました。

歌クラシック発声(5/14)                       《音楽系》

5月14日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う⑤」

[1]各自ストレッチ(約15分間)

[2]発声練習:ファルセット(ハミング形式)
 鼻骨(小鼻の上ギリギリのところ)の響きを意識。鼻から思いきり息を顔面前に吹く
 ※ストレッチはファルセットの声を出した時にスムーズに響くような準備をする。
 →「ソミドミソド」の音階で練習。高い音の時、のどをつめないように。
  「ドミソファミレド」の音階で練習。鼻骨をひびかせる。息をいっぱい送り出す。
  ひと息でのどをかえずに響かせる。後頭部開放する。首、肩に力入れない。
  おでこから出すイメージ。後頭部、首、肩どこも締まらないように。

  ファルセットに音をのせていけば実音化する。初めからのどの実音で音取りを
  しようとするから不安定になるし、響きがつけられない。
 ◎息の流れの速さや強さで音を変えていくことが重要である。
  →「い」という音で下顎の先からフォルテの音を出す。みぞおちの支えを使う
  こと。
  下顎からのどの鳴り。

[3]歌唱練習
 ①「枯れ葉」
  歌のための日本語としゃべる日本語は積極的に変えなければ歌になりにくい。
  息を流そうとすることとしゃべろうとすることは違う。特に舌の使い方を変える
  こと。

 ②「五月」
  3/4、4/4とつづく小節は7拍子として捉える。

  三善先生の歌は、伴奏と歌がそれぞれ独立。歌と伴奏が合わせようとしない
  ほうがいい。
  最初に渡した課題曲4曲はそろそろ暗譜して仕上げに入ること。

 ③「水」:ちょっとゆったりしすぎている。言葉流さないでしゃべるように歌う。
  「しのびわらいするときに」の「に」は妙に引かなくていい。

 ④「光」:「ひとひくもがないていた」ちゃんとメロディにすること。
  「まばゆいひかりの」はもっとしゃべる。

 ⑤「海」:口で言葉を言っていると音が取れなくなる。のどで音をとる。
 ⑥「山」:哲学的で難しい曲(詩も曲も)
 ⑦4曲つづけて歌唱
 ・伸ばす「る」の音、出し方に注意する。口でやると音がさがる。
 
◆本日の磯貝語録
 下顎と舌骨が近いほど、話語に近づく。離れる程、歌声としては有利。
 音の高低はのどの締めで出さず、息の流れの速さ強さで変えること。
 
◆本日の感想
 歌唱前のファルセット発声は頭の上までが木管楽器になったような感覚でした。
 三善作品四曲は少しその音楽が聞こえてくるようになってきてとてもうれしいで
 す!!! 

発声・呼吸基礎(5/12)                     《ことば系》

5月12日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「演習(丹田呼吸)」

[1]各自ストレッチ、トレーニング
 Aさん:四股 足上げ長め 連続した動きで
 Bさん:磯貝式腹筋 仰向けで肩をあげて背中をなるべくつけて
          足フレックスで足上げ 20秒×3

[2]講義(西本講師)
 丹田呼吸の基本 実践に使えるようになるには3年くらいかかる
 <演習>
 ①あくびをする たて口で
 ②声帯をならす 喉頭原音
 ③30秒間しゃべり続ける 休まず張る 5倍の大きさの場所で演説
 ④1分テキストを演説調で Aさんは「外郎売り」
  大きな声を長くもたせるには支え、深い呼吸

[3]丹田運動(椅子座位)
 ①坐骨ですわる
 ②丹田の位置を決めて、指で突く
 ③若干前傾
 ④押さえた指をはねかえす
 ⑤指を押しこむ
 ④⑤くり返し

 腹をやわらかくする 腹もみ 丹田まわりを練るように

[4]丹田呼吸
 ①丹田を出すときに吸気を入れる 前腹が広がり、横隔膜が下がる
 ②丹田を入れるときに吸気を入れる 側腹、背が広がり、横隔膜が下がる

 軽く噛んだ前歯の中心から細く呼気を出す

◆本日の感想
 演説の1つくらい満足に出来るようになりたい。
 今から銀河万丈を目指します。

表現の声とことば(5/10)                     《ことば系》

5月10日(日)表現の声とことば   

講座テーマ「    」
[Ⅰ]資料‐詩歌資料 日本の上中古代歌謡と和歌 
(1)歌謡 ・古代歌謡(やまとうた)  平安以前
  「歌」-中国から入ってきた漢字を当てはめた
  「うた」-自分の気持ちを拍子をもって表すこと

(2)和歌 現在、私達が“和歌”と言っているのは短歌の形式 

[Ⅱ]万葉集 資料‐和歌詠みテキスト
(1)歌学 意味を捉える前にまずひたすら書く。ひたすら読む(詠む)
  そうすると詩情が涌いてくる ←×→社会学的アプローチ

  詩意をわかるためには-辞引を引き意味をとるが、詩情という全体感
  なくなってしまう。

  「情」  身体的なもの→全体感
   ↕
 「意味」  頭脳的なもの:解釈原理
   
 ・古代のうたを復活させる動き
  古事記、風土記(その土地の歴史、その土地の人)
    ↓(古い)
  神楽歌・・・やまと民、縄文人
   ・田植え歌、蛇をまつる歌など(蛇は神の化身)
   ・BC1000以前から行なわれていた。
⇒日本の芸、日本語の元を探ることができる

(2)詩歌は歌。節をつける(音)⇔文学的読みではない。

 ◎芸能の基本は考えさせないこと。分かりやすい事。共有感あること。
  精神・心身の躍動のあること。

 歌の世界は(歌情・詩情)は優雅な世界。
   ↕
 意味、情景を追いかけると考えることを始めてしまう。
   ・考える頭と解放する脳がある。歌は解放脳の仕事

(3)<実践>声をだして詠んでみる
 ・やってみて出てくるものが正しい。知らないなら自由にやればよい。
 ・陥る点①照れくさい
      ②どうしたらいいのだろう。自由に振舞えない

 ・昔の位の高い人は男女問わず裏声で歌っていた。
 ・自分とは違うものになれるから歌をする。/理屈じゃない世界
 ・安定するとつまらない。即興が一番面白い、芸の面白さ
 ex)譜面化するとそれを守ろうとする。→考える世界に入ってしまう。

 ◎芸能は解放する装置
   詩自体が凝縮されている。それを解放する。
 ・芸能は思うにまかせてやるのではなく、印象深い箇所を作る。
  狙わなければならない。身体・空間的なため山が作り易い。

 ◎詩をやること→言葉から人間を、人間から言葉を解放すること。
           声で解放しなければならない。

  《声は人間を凝縮もさせれば解放もする

[Ⅲ]オノマトペー (資料-ヴォーカルアクチュアルプレイとオノマトペー1,2)

 ・オノマトペー・・・意味でなく感覚を追いかけるもの
            その音が出ていれば通じる。

 <実践>オノマトペー テキスト[Ⅱ]
     「ア行」~「タ行」まで
→輪になってオノマトペー1つづつ順に声に出し、同時に身体表現をする。
  ・表現性のあるもの、そうでないものがありそうだ
 ○身体性-体を使う。声を使う。精神(心)が動く。

 <感想>
 ・音からイメージするものが、皆、同じものをイメージしている。ズレがない。
  もっと表現できる。
 ・面白かった。似た言葉で「ッ」「ー」が語尾につくものを変化をつけたかった。
 ・自分の感覚、内部感覚の広がり縮まり、重さなどの変化が面白かった。濁
  音がやり易い。
 ・音の高低が面白い。高い音が楽しかった。
 ・状態が変わるのが体でも感じて面白い(例:サラリ、ドロリ)
 ・自分の心情、心の数が足りない。文字の形になろうとしすぎていてた。
 ・身体が発した音がやり易い。身体に馴染む。複数意味の取れるものは、ど
  っちでやったのか分からなくなる。外部のもの、視覚などは難しい。
 ・清音のものは身体表現が下手。濁音の方が表現が生々しい。

やってる面白さが、観て、聴いて面白いに転換できるか?
  条件 ・ちゃんとした声が出ている
      ・身体が使う        
   
「ヌルヌル、ノロノロ」…2つを使い分ける、切り替えができる(言葉、身体表現)

◆本日の磯貝語録
 詩歌朗詠朗唱は、言葉を身体化する最適法。
 芸能は解放する装置。
 声は人間を凝縮もさせれば解放もする。

◆本日の感想
 万葉の詩に節付けて歌い、面白さを感じた。
 オノマトペーは楽しい。体を使い表現するとき、思い切ってやると、他人に通
 じることが分かった。発散できて楽しかった。    

伝わる声とことば(5/10)                     《ことば系》

5月10日(日)伝わる声とことば

講座テーマ「声以前の「呼吸法」① 腹式とささえ法」

[Ⅰ] ストレッチ―館林講師

 ・仙骨を中心に動かす(上半身が一緒に動かないように)
 ・腸骨を中心に動かす(仙骨とは少し動く部位が違う、フラダンスやベリーダンス
  のよう)
 ・丹田を中心に腰を動かす(骨盤旋回運動)
 ・腰を落として坐骨で座って骨格がきちんと組み上がるように意識をする。
 ・両膝を軽くバウンド、そのまま前にゆっくり息を吐きながら倒れる。
 ・片足を前に出して足首をフレックス、つま先を持って前に倒す。
 ・座った状態で丹田呼吸を行う。
 ・寝そべって仙骨を中心に身体を揺らす。

[Ⅱ] 声の呼吸(息の種類)―磯貝塾長

 ・無意識呼吸と意識呼吸がある。
 ・声と言葉のためには臓器等の胴の部分を意識的に使って呼吸する。
  ↓
 ◎『息』→横隔膜下の内臓器を使った呼吸
 ・自分の意識が身体のどこまであるかと息は連動している。
  (無意識であればあるほど息は高くなる。浅いともいう)

[Ⅲ] 声と言葉の練息法

 ≪練息法5種≫
       (1)長息
       (2)短息   必ず丹田の支えを入れる。
 練息法 (3)強息   丹田呼吸は前出しでも後ろ引きでも出来ること。
       (4)弱息   必ず声門通過(意識)で行う。
       (5)細息
 ・しゃべるという脳の作業をしながら息をするのだから、声と言葉を発するとどう
  しても『息』ではなく『呼吸』になりがち
 ・今のコミュニケートは『発する』から『受ける』に変わりつつある。
  そのためには練息法というものが重要になってくる(受けやすい声かどうか)
 ・自分の使っている息が他人と連動できるかが重要!
  『呼吸』よりも『息』の方が連動しやすい(ex.あくび)

(1)声のため、言葉のため練息法
 ①長息法
 ◎出口意識を イ)喉息(声門通過:音楽息)と、 ロ)口息(言葉息)とある
 ・腹が固まってるとダメ、丹田で支える、抜いてしまってもダメ。
 ・個人差が大きいので、「のど息」と「口息」の分離は各個人で開発する必要が
  ある。

 ②短息法
 ・姿勢が大事。骨盤が立っている状態で短い息を出してみる。
 ・短息は息を出しすぎてもダメ。
  喉から粒のようでいいから良い音がでるように短い息を出してみる。
 ・『ハッ ハッ ハッ』『ハッハッ ハッハッ』『ハッハッハッ ハッハッハッ』
  連音や三連音を使ってみるとわかりやすい。強くならないように。

 ③強息法
 ・丹田を使う。丹田から声帯まで一気に息が上がるようにすると喉を悪くしない。
 ・こちらから強息を積極的に使うわけではないが、コミュニケートする相手がこの
  状態だった場合それと同調することが必要である。
 ・横隔膜を締めない(それはヒステリーの状態になる)
 ・横隔膜を瞬間強くバウンドさせること。

 ④弱息法
 ・仰向けに寝そべった状態で数を数えると弱息になる。
 ・弱息訓練の場合は少し長めに出す。
  アンダーコードを使って出す。

 ⑤細息法
 ・弱息とは少し違う。弱息よりも細くピンポイントで出ている。
 ・細息はたまに無意識でやっていることがある。
 ・糸のように結られたものがギュッと引っ張って細くなるイメージ。

 ☆息で言うならば、お経であったり古武道であったりで訓練されていたものに
  戻る

 ・言葉のことは生きていることなのでひとつに固定することはできない。
  社会の現状によって様々変化する。良悪判定は難しい。
 ・逆に身体のことはこれというものが存在する
 ☆それぞれ、この五つの練息法を丹田を意識して行ってみる。
 これを使い分ける練習をやってみる。すると息の種類が増える。
  息の種類が増えると表現できる感情が増える。理解も増える。
 ・コミュニケーションの原則⇒まず相手側に行く(同調した音を出す)
 ◎相手の息を読む、身体で同調する。
 ・相手の言っている事や意味から相手の感情を読み取ろうとすると読み間違う
  ことが多い。息の軸が入っていることが重要。
 ・練息法は練るわけであるから、毎日五分でもいいから続けて練習する。

◆本日の磯貝語録
 新しいコミュニケーションの原則⇒まず相手側に行く。そして相手を受ける。同
 調し理解して行く。

◆本日の感想
 練息法を知った。息の種類を増やし、意識や感覚を広げ、相手の息を読み、
 同調理解できるなら、人はすばらしく、社会も良くなるであろう。

発声&話し方(5/9)                      《社会人系》

5月9日(土)発声&話し方

講座テーマ「コミュニケーションと発声訓練」

(1)ストレッチ(佐藤助手)
①まっすぐに立った状態で、腕を伸ばして手を組む。
 a)上へ伸ばす。
 b)前へ倒す。
 c)後ろに手を組みなおして、後ろへ伸ばす。

②胸に両手のひらを当てて、顎を上(天井)に向けて胸を反らす。

③首を回す。頭骨と首の骨の所をまわす。顎は脱力。

④頭の後ろの部分に手のひらを乗せて、
 a)頭の重みで、首を前へ倒す。
 b)そのまま顔を左へ向ける。右も同様に。
 c)右手を、左の耳にあてて、そのまま右へ倒す。

⑤肩をまわす。そこからロールダウン。ロールアップ。

⑥股割り。

⑦座って、足の裏を合わせて、膝を手で押して、股関節を開く。
   ↓
 仙骨を立てて、前へ倒れる。

⑨開脚
 a)太もも(内もも)の辺りを、叩いてマッサージする。
 b)右足・左足、それぞれを、丸太のようにゴロゴロと手で転がす(股関節を意識
  する)。
 c)肘を床へつけて、反対の手は(上方向へ)伸ばす。
  肘は床につけるようにするが、つかなければ、できるところまで
 d)右足の方向へ上体を倒す。左足も同様に。
 e)開脚状態で、上体を前へ倒す。

⑩長座で座り、手で足の指を掴む。
 仙骨を立てて、斜め上方向(45度くらい)へ伸ばす。
 ◎仙骨を立てるのが難しい場合は、開脚をして、両手を後ろへついて、
 腰を反らせて、仙骨を立てる。

⑪立った状態から足を前後に開き、前の膝を折る(股関節を伸ばす)。
 足を変えて、同様に。

⑫四つん這いになって、そのまま上体を前へ持っていく(猫のポーズ)。

⑬四つん這いの状態から足を伸ばして上体を反らす。

⑭四つん這いの状態から、左肩を床について、右足を伸ばす。
 右肩も同様に(肩入れ)。

Aさん・・・少し首が前に出る姿勢。股関節が硬い。肩こり。
Aさんのためのストレッチ
 ・壁を背にして、頭・首・お尻をつけ、膝の裏側も床につけるように長座する。
 ・まっすぐ前を見る。
 ・疲れたら抜く。その時は、すべて抜く。そしてまた伸ばす。
 ・その伸ばした状態で鼻から息をする。
 だんだん不完全呼吸になって、つらくなるので、そうしたら抜く。

(2)コミュニケーションと発声訓練について(講義・磯貝塾長)
 ①現代社会とコミュニケーション
 a)現代の日本社会・・・(社会人の)ヴォーカルトレーニングをする専門の人が、
 日本には、ほとんどいない。しかしながら、近年、声を使う職業が増えた。
 そして、その職業が、マスとのコミュニケーションをするようになった。
               ↓
 似たような人に同じようなものを提供するのではなく、相手によって変化する
 脳と技を持つ必要がある。

b)コミュニケーション史
 ・高度経済成長からバブル期までの、お金がまわり、お金をどのように使うかに
 ついて考えていたころは、自己主張が主流であった
 ところが、バブルが弾けると、外から物事を入れていかないと成立し難くなり、
 "来たもの"と正確にコミュニケートしていかなければならなくなった。サービスも
 変わった。サーヴィス化が進んだ。

・お金がなくなり、エネルギーが低下してくると、自分を守ることが始まった。
 バブリーなころは、自分を発しているだけでも成立していた。
 ところが、人種が違う人がたくさんいるアメリカでは、うまくコミュニケートする必
 然が高まり、その方法も、多様化されて来た。
 そこから、社会的コミュニケーションという概念、言葉ができた。
 しかし、それでも、まだまとまらない。

・1900年代では、コミュニケーションという言葉は、宗教的な意味で使われて
 いた。社会的コミュニケーションが出てきたのは、比較的、最近のことである。

c)日本における社会コミュニケーションのとり方とは?
 人種の差こそないが、バブル後、社会コミュニケーションが重要となってきた。
 社会コミュニケーションをするために、まず、しなかればならないこと
 →相手のことを聴くという姿勢をとる。すると、自分のことを聴かれる。
       ↑
<コミュニケーションの原則>
 ・自分が話すときは、まず「自分は聴きますよ」という態度をとる。
  それが、相手に伝わると、自分が話すときに聴く態度をとってもらえる。

②コミュニケーションをするときに重要なこと。
 ・沢山の言葉の羅列や、長い説明文よりも、声ある短い言語の方が、
  相当の意味がある。有効である。

 ・「あのですね・・・、」は、書けば一緒だが、声の変化で多様な意味を持って
  いる。
 (中国語は、同じ言葉でも、発音の違いで意味が変わる。)
  日本語は、そこまで意味を持たせることはしないが、音は情報として多くの
  ものを持っている。→音の違いに敏感になれ

 ◎音は重大な情報であるということを意識する。
 ・聴くときには、音を聴く。日本人は、音を意識して聴いていない。

 ・通じないのはどうしてか?
  →日本人は、情報+私の納得があって、初めて納得する。
 客観的な情報の受渡はしていない。
  →客観的な情報の受渡のために、声・音が必要となる。

③発声訓練をすることについて
a)発声訓練の目的
 (1)自分の問題・・・生理的なことや、美的欲求など。
 ◎私個人の問題としては、何を欲しているのかを絞り込むのも発声訓練。
 cf.美的欲求、声嗄れをなくす、声を出し疲れない。

(2)対人の社会的問題
 ◎ここでは、相手がこちらに向かってくるところからスタートとなる。
 私がどう発するかではなくて、相手にどんなふうにレスポンスできるか。

(3)芸能表現の問題
 ◎こちらは、私が発することの問題。(2)とは逆である。

b)発声訓練をした(声が良くなった)ことに関して、社会的、個人的な生活上で
 の影響はあるか?
 →悪い影響もある(えばって聞こえるetc.)しかし、良い影響が圧倒的に
  多い。(受講生の感想)

(3)まとめ
a)社会生活をする上では、相手を受ける・聴くということをまずしてから、
 相手に投げかけなくてはいけない。

b)相手の音を聴くことは、生理的にノドで聴いている
 これがうまくできていないと、うまく発することができない。

c)音声(発声)訓練は、言語をつくるための絶対的な要素。

d)私の声の問題は、社会の問題。どちらの問題なのかを分けること。
 声と言葉も一緒で、言葉が言葉たる所以、それを繋いでいるところは「声」で
 ある。
   ↓
 ◎そして「声」の根本にあるのは響きである。響きをつくれる。それこそが[声」
 である。

◆本日の磯貝語録
 私を一度スキャンする。それからどうしていくかを考える。それが未来のコミュニ
 ケーションである。

◆本日の感想
 私は体が硬いので、ストレッチがキツかったです。
 声には響きがあり、その響きは自分で作り出すことが出来るということを学びま
 した。

歌発声中級(5/7)                        《音楽系》

5月7日(木) 歌発声中級

講座テーマ「オペラアリアを演技する② 音楽練習ー2」

[1]発声練習(塾長)
 (1)調音(ロングトーン)…個人練習
 (2)調音(ファルセット)…女性陣
   ↳目頭と眉間(眉根の少し上)に少し力を入れ、できるだけ軽く←細くてよい
    ファルセットを出す。ポイントをつくる。ハミング唱法。
 (3)声帯の仕組みについて
  ・喉の実感と息の流れと、ひびき点、ささえ点をとらえる。
  ・歌っている際は笛(声帯)はできるだけ力を抜く。しかし浮かせない。
  ・鳩尾の少し上あたりの空気を使い喉を通過させる。鼻腔を響かせる。
    ↓
 (4)上記3点チェックと個人指導
  ※無駄な力は全て抜く。自分の中の響きがあるということを信じて頼る。
 (5)鼻腔と前頭のひびき
  ・前額の鼻共鳴をつかまえる。柔らかく、細い声で。
  ・後頸の脱力と息の流れ。

[2]オペラアリア演習
 (1)自分の課題曲の歌詞をことばとして捉えてみる ⇒話しことばの様に喋る。
  ◎課題曲のグループ毎になり、声を出して読み合う。セリフの様に喋る。
    ↓
 (2)ことば発音の精度を高めるため『タンギングの練習』→
  ・歯列を閉じてことばをしゃべってみる。舌先と上顎で思いきり喋る。
  ・鼻まで息を通す。鼻まで息を通すと少し縦口になります。
  ・舌面ではなく舌先を使う。
  ・この訓練の際は少し早口で。
  ・唇は使いすぎない。顎は使わない。
    ↓
  ・次のステップとして
    小さな声でしゃべってみる。(息はしっかり出すこと)

 (3)全体のポジショニングをつかまえて歌唱練習
  ・伴奏をつけてこの状態で歌ってみる。(しゃべるように)
  ・制限を取り払って通常どおり歌ってみる。
  ◎自分の力で後ろ首を詰めない
   首の力が抜けたら鼻を開ける、鼻と喉をつなげる
   舌先を使う。
  ※語音感はこめかみにある。口にそれを持ってきてはいけない。

  ・ファルセット・ハミング歌唱歯閉じ発話・タンギング練習

◆本日の磯貝語録
 「携帯のしゃべり方はね、人を堕落させるよ」(語音感を口に持ってくることで圧
 倒的に響きが悪くなることから)

◆本日の感想
 「歯閉じ発語練習」は口の中の舌の動きが鮮明に意識できた。どうも舌が固く
 て、いつもうまく使えていなかったようだ。他の人の歌も「歯閉じ」の方がことば
 が聴こえたし、音楽が感じられた

歌クラシック発声(5/7)                       《音楽系》

5月7日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う④」

[1]各自ストレッチ(約10分間)

[2]磯貝塾長によるストレッチ
 ①椅子に座り、少し腰をそって股を開き、鼠径部を伸縮させる。
 ②足を開いたまま ひざをつっぱる。足首をフレックス、ポイントに切り替え筋を
  伸ばす。
 ③座位で足を開いた状態で、太ももを前後に動かす。
 ④腰まわりを動かして鼠径部、仙骨などをゆるめる。ひざをかかえ
 ⑤座位のまま肩入れ。座位のまま息を吐きながら前屈。そり返るように前を伸
  ばす。
 ⑥首回りのストレッチ→肩甲骨を広げるように伸ばす。
 ⑦横隔膜の位置に手をあてて肋骨をゆるめる。

[3]講義:音楽をする事の意味付け
 ・自分がやりたいことだけやっていたら意味がない。自分の苦手なものをやる
  ことで音楽性を育てることができる。
 ・音楽をするということは"音楽"という人格を自分の中に植えつけるということ。
 ・日本人が歌う時に重要なのは首の骨、頸椎をしっかり脱力したままで頭を
  ささえること。いかに首の後ろをゆるめるかがポイントになってくる。

 ファルセット、ハミングによる声出し
 ・音の高低はノドのしめ具合で変えずに息の流れ(例:高声は息を早く細く
  流し)ひびき点は動かさない。

[4]歌唱練習
 ①「水」…器楽的にその音を正確に出そうとするのでなく、音楽化すること。
  ・譜面を口で追いかけるのではなく、鼻とのどで追いかけること。

 ②「光」 ピアニストが次にどんな音を出してくるかを予測して行くこと。
  ・音楽的なコラボレーションがまだ起こっていない。鼻をあけて響きをとらえる。

 ③「海」:一番難しい曲
 ④「山」:8分休符や16分休符をゆっくりとりすぎ、おくれ気味になる。
  ・「ぎんりんの~」の「りん」の部分、はっきり出そうとしすぎると声楽的に失敗。
  (目頭の間に響かせる。丁寧に音のポジションをとらえていく。)
  ※1人ずつ響きのポジションを修正。個人指導。
 ※エクササイズ…舌を出したまま下顎だけを左右に動かす(舌根がやわらか
  くなる)

 鼻中隔の左右にある1cmぐらいの空間を鳴らす。副鼻腔を浅くとらえない。
 鼻の中の空間を前後に深くとらえるようにする。

◆本日の磯貝語録
 人格と音楽格を融合する。
 鼻根と額をつなげるラインをつかむこと。
 舌根を絶対につぶさないこと。

◆本日の感想
 人は骨格が各々違うため共鳴も異なってくる。演奏はテクニックや感情だけで
 なくその人の人間性無くして客は満足しない。◎「首が柔らかい、鼻があく」は
 歌い手の必須条件。