FC2ブログ

発声&話し方(10/31)                     《社会人系》

10月31日(土)発声&話し方

講座テーマ「説明力の声とことば ④」

[1]ストレッチ(Aさん)
・首のストレッチ(盆の窪をゆるめる)
・肩甲骨を広げる、狭める(胸を広げる)
・上半身をゆっくりと前に倒してゆき、地面に両手をつける。
 両足首を両手で掴んで、膝を軽く曲げる。
・腰を下に落として、股割り。
・腸腰筋を伸ばす。(片足を後ろに下げて、もう片足を折り込んで、その上に上
 半身を乗せる。)
・側腹筋を伸ばす。(座骨を地面に降ろして、左足を伸ばして右足を曲げる。
 右手で右の側腹筋を掴み左手を上へ伸ばしながら右足の方へ身体を伸ば
 す。)両方行う。

[2]講座「説明力をつける演習・2」
テーマ「小田急線・参宮橋の駅から、オリンピックセンター33の部屋までの道
     順を説明して下さい。」

◇Aさん発表(1回目)
・話すべき文章の原稿を事前に用意しているのは良い。(発表する段階で原
 稿に書いていない、え~と、う~んと、あ~と等は不要。)
・やり終わった事に対する感想を必ず持つこと。(何事もやりっ放しはダメ。)
例(1)電車に乗り遅れてしまいそうな時に、電車に乗れて「あぁ良かった。」等、
    率直な感想。
◎自分のした事、思った事を漠然とやりっ放しにしないで、その都度、感想
 を言葉に興すクセを持つと良い。
・ぼぉっとした状態で認識せず、喋っているspeedで、頭の中の言葉ではっきり
 と認識する。
・初めて聞いた人には、理解しにくい説明内容である。
・歩数の説明だと、分かりにくい人もいる。1歩が何mかという説明をしておけば、
 距離感を掴みやすい。
・リハーサルをしていない。読みにくい文の原因をしっかり捉えていない。
・簡略化された説明で、しっかり筋が通り、分かりやすい。
・「タイトル」をしっかり伝えること。
・勝手に内容を変えず(正確に覚えること)、事象を正確に表現する。(それに
 準ずることが、人間の頭と心を鍛えていく。)

◇Aさん発表(2回目・イスに座る)
・突然声が変わり、とたんに頭脳明晰な状態となる。(大変化!)
(過剰なサービスを要求している日本人が多いが、そこまでする必要はない。)

◇Aさん発表(3回目・立つ)
・読む前に「頭を掻く」「ひたいに手を当てる」→不要な行動
・「オリンピックセンターの入り口がある。」「40歩行くと階段がある。」
 入り口を入り(次に何かを期待させる言葉)、入り口に入りました。
・雑物が多い(不必要なこと)

◇Aさん(4回目・立つ)
・分かりやすい説明となった。(無駄なものがとれた。)
・骨の部分が、しっかり読めるようになった。
・「~である。」→「です/ます」に修正する必要あり。
・物事の根拠がしっかりできた。

◇Aさん(5回目・「~です/ます」に5分(実際は7分)で書き換えて発表
・情報を羅列しているため、読みにくい文となる。行政用語的
・同じ語を重複させない構成とする
・骨格ができたので、肉を付けて少し広げたり楽しくしたりする。
・近くで目に付くもの、興味を引きそうな事、等の事実を加える。
 その場合加える文は、文学的であると良い。単なる説明文の羅列は好ましく
 ない。

◎まとめ
・始めは、骨だけを作る。その次に肉を付ける。立体的にする。
・どれだけ多くの人間を惹きつけるか。
・作った文章を作り、必ず言葉で話してやり直す。話しにくい言葉は、原因を
 把握する。

◆本日の感想
 骨格を作り、肉ができることではっきりと他人に伝えられる事が分かりました。

歌発声特別(10/31)                       《音楽系》

10月31日(土)歌発声特別

講座テーマ「アンサンブル法② ロッシーニ作品より」

[Ⅰ]ストレッチ
 各自ストレッチ

[Ⅱ]新しい鳴りを覚える
<プロセス>
 ①機能性:呼吸、発声、発語の機能を上げる=訓練
 ②共鳴方法 表現に必要なこと。その響きの音を覚えることが重要
 ③鳴りを作る 鳴らせること(発声器とひびき位置)
    ↓     新しい鳴り方を覚えて②へ戻る
  <音質の統一性>
  ・オトガイ筋で支え、ここに音を溜める。喉を歌うので、エネルギーが高い。
  (Fで発声する。喉にくる人は鼻のあきが足りない)

[Ⅲ]テキストを歌う 「三つの聖歌合唱集/ロッシーニ」」
(1)"La Fede"~信仰~
1)一人ずつ歌う
 ・喉をゆるめない。ことばはタンギングだけでする。
 <マルチ発声法>:上の音から下の音まで関係なく音が出せる。
            口、顎、舌がひずまない。邪魔しないこと。そのためにゆる
            めない。
 ・この発声は他の人の声が聞こえてくる。
2)はじめ~p5まで(一人ずつ→アンサンブル)
 2度下がる時の歌い方 4度下がる時の歌い方
3)p6~p7(一人ずつ→アンサンブル)
 ・息は口から吐く。喉から吐こうとしない(喉をしめない)
4)p7~最後
 ・息を吐きっぱなしなので、とても疲れる曲である。鼻が吸って、背中に入れる。
 ・p8のffは音楽的な意欲、そのあとのppは微細にする。
  (充実感もあるがその先の広がりがほしい)

(2)"La Speranza"~希望~
 ・通して歌う

(3)"La Carità"~愛~
 ・通して歌う
 ・soloを全員で歌う[le]
 ・自分の息は、どこから先であるかを決めておく。
  口から15cm先で結実しているので、そのポイントまで責任を持つ。
 ・曲にはやく乗るとよい。
 ・のどの開き方で音の強さの変化をつけて行く。

 ・声がどんな世界を表現しているか。

<注>なにしろ息を速く送る。口の中に音を溜めない
 ・口は早く早く動かし、かまえを用意する
 ・しっかりと胸のささえは入れたまま、気分でゆるめない。

◆本日の磯貝語録
 出している声そのものが表現すべき世界である。

◆本日の感想
 音質の変化が低音~高音まで少なく均一な発声(マルチ発声)で歌う。かまえ
 やささえがしっかりしないと出来ない。パワーが必要だが、自分が歌いながら、
 他のパートの声(音楽)がはっきり聴こえ、快い体験が出来た。

歌発声中級(10/29)                       《音楽系》

10月29日(木)歌発声中級

講座テーマ「日本の名曲を歌う②」

[1]喉の鳴らし方とピッチの取り方、合わせ方
 (オトガイと舌骨の距離を縮めて少し下アゴを突き出す)
    ↳舌小帯に少し力を入れる。下アゴを引くと喉が絞まるので注意
Ex-1 u音(下顎下唇を前に出し、息を吹き出し)発声練習

・外に出ている音(声のピッチ)をピアノのピッチと合わせる。内側の響きでしない。

Ex-2 母音渡り ”ウィー、ウェー、ウァー、ウォー”の発声発語練習
・”ウ”の音を出した時のポジションを守ったまま、”イ、エ、ア、オ”を出そうとする

[2]テキスト歌唱
(1)「秋風の歌」:喋り語のスピードで、くずして唄う練習
・先ほどのポジションをつくって、詞を読んでみる。(一節ずつ回し読み)
・鼻は閉じて、音を無駄に鼻に逃がさない。
・息や音は口の前(外側)に出す。(口前約10~15cmを響かせる)
・音符、歌詩より必ず前に口を動かす事。
・以上を踏まえて歌唱練習。言葉に従い、曲がアゴギーグ(うごく)する。
・カタカナ喋りをしてフレーズをつぶさない。歌詞を音楽化すること。
・どういうリズム、スピード感で歌っているのか把握して声を出すこと。
・「~だよ」の”だよ”の部分が何なのか。ここで歌を殺さない。

(2)「すずらんの祭」:歌詩言葉のリアリズムで歌う。情緒に流れない
・休む暇もない曲なので、私の感じているリアリズムではなく、曲のテンポが持
 つリアリズム(現実感)に合わせないと歌いきれない。
・おじいさんの事が大事なのではなく、主眼は”すずらん”である。
・家が無い、職が無い状態を悲しい事として歌わない。同情の歌ではない。
 色々な階層が存在するが、それらが同じ所に存在できるのがフランスの面白
 いところ。それを歌に表現しないと面白くない。生き生きした活力が死ぬ。
・ひとつひとつのフレーズはもっとカラッと歌い切る。

(3)歌詞の暗記練習:芸能は憶える力。歌手は1に憶え2に憶え、その上でうま
 くなる
◎歌詞を憶える際は、「軽く」、「速く」。歌うより速いテンポで頭が回るようにす
 る事。絶対に自分の頭、口、情感のスピードで憶えない。

・歌の感情が歌詞と同時進行では、自分の情緒に入ってしまう。

・「秋風の歌」に戻って歌詞の暗記練習
      ↓
 伴奏をつけてもらい、歌わずに歌詞を乗せてみる ⇒歌唱

・口が語る、口が歌う。口はもっと軽やかに動くと良い。
・トーンの”しな”の部分をどう歌うか。ここがススキの実体である。
・「若い人だよ」のくだりを歌っている際も秋風は吹いている事を忘れない。

◆本日の磯貝語録
 ・頭と口は歌うより速いテンポで動いている。
 ・芸能は憶える力。1に憶え、2に憶え、3に憶え、その上でうまくなる。

◆本日の感想
 ・歌は外側の響き。内面や意志が第1ではなく、伝わる、響く事をただただ求
  め、ものにするのが全ての歌のはじまり。

人前できちんと喋れるテクニック(10/28)          《社会人系》

10月28日(水)人前できちんと喋れるテクニック

講座テーマ「分る言葉づくり活舌法(タンギング)」

[Ⅰ]言葉音をつくる舌
 (1)多様な各個人が共通言葉音をつくるために(磯貝メソッドによる)
[Ex-1]舌の機動性を高め、可動力を上げるための舌の訓練
 1)オトガイ筋による下顎、舌の゛かまえ″をしっかりと入れる。
 2)口唇はやや縦口。上下の歯先が見える様、口唇は少し前へつき出す。
 3)オトガイ舌骨筋を縮め、舌を浮かせ、どこにも触らない様に固定する。
 4)そのままで舌尖から息を吸いこむ。なるべく後ろ奥に入れる。
 5)口の奥(咽頭部)が大きくあき、喉が少し下がり、軟口蓋が上がる。
 6)そのままをくずさないように、息を出す。
 7)出しきったら、1)のささえとかまえを入れ直し、鼻から下腹に空気を入れる。
 《舌を浮かせたまま、深い息の出し入れをくり返し行う》

[Ex-2]舌先で上下前歯歯茎を舐める練習
 1)下顎前歯を大きく下に開ける。舌が前歯に付き、大きく前に出ている場合
  は、 舌の付け根又は、喉を使い、下に降ろし止める。
  下がらない場合は、(1-4)を行い息を吸い込み、喉、舌を降ろす。
 2)降りた舌先を、上アゴの歯裏に当て、つついてみる。下アゴはゆるめずに
  下に張ったまま、舌だけを動かす。次に歯裏を左右に舌先で軽く舐める。
 3)(2-1)から舌先を上顎歯茎に当てつつく。続いて歯茎を左右に軽く舐める。
  それを速度を上げ行う。
  4)(2-2)(2-3)をしばらくの間続ける。息は止めない。

 ◎オトガイ舌骨筋、顎舌骨筋、茎突舌骨筋を正しく理解すること。

◆本日の磯貝語録
 言葉の音は、気持ではっきりすることはない。言葉の明瞭性は、舌の機能性
 の高低によってきまってくる。

◆本日の感想
 舌の機能は複雑で、それを使い正確に言葉を作ることはとても難しいと実感
 しました。意識しないかぎり舌のうごかし方はうまく行けないと思いました。

発声・呼吸基礎(10/27)                     《ことば系》

10月27日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「後頸部共鳴法、他」

[1]ストレッチ・トレーニング
[2]ピアノの音に合わせて、声を考え、発声練習をする
(いすに軽くすわる。みぞおちに手をあてながら声を出す。鼻からすう)
(1)歌の発声:しゃべりの声より声幅が広い、長い息をつかう。
 同じことをやり続けると疲弊してこわれるので禁止。小刻みに。
◎歌うことで声のベース(基盤)を広げる。声をつくる
◎歌用の発声練習:音域を広げる。同じ音を長く出して音感をつける
・のどと口と耳と頭で音を覚え、同じことを何度でもできるようにする
<姿勢>:口が客に向いている。胸がひらいて、みぞおちをななめ上にあげる
 みぞおちにひびくように声を出す。姿勢を腹・腰・足で支える
・聞いた音と出す音を同じにする。外の音、他人の声をきくことができるとひびく
 まわりの音に入りこむ、出すよりも聞く、ひびきあうもらいあう、なじませる
ロングトーン30秒×20セットのトレーニング:専門家のトレーニング
 必ず相手役がいる、まずきく、自分の声をきく、出す声が楽になる
・自分が出している実感が強ければ強いほど品質が低い
 ただし、実感が弱くても、相手に伝わらないのでは元も子もない

[3]チューブ・トレーニング(腹・背・腰・臀筋を鍛える)
 チューブを引っ張るとき、腕は胴から離しておく(腕もトレーニング)
 新しい回路をつくる、いじめない、つなげる

[4]頸部共鳴の原理と方法
 下顎の骨の下から耳の真下:前頸部
       裏側        :後頸部
 耳より後ろ側を使っている人は「声のよい人」
(後ろ側がひびきやすい、前にしにくい)
・声帯の向き(喉頭骨の角度、立ち方)
 後ろのひびきがついていると喉が楽
 劇場の背面、側面、天井に当てて前に出す
 劇場の役者を人間の声帯になぞらえる
(1)声帯の音を頸椎にあてる演習
 準備 軟口蓋、懸よう垂を押しひろげて、口の奥の壁にあたりやすくする
     前顎を狭くして口の奥を広げ、吸いこむようにして後ろの壁にあてる
◎どんな人にでも通用する声は「よくひびく声」「雑音のない声
 喉頭原音を前後頸部共鳴にする
①両手の指でフエをつまみ、そこをひびかせながら前に出す
②両手の指でフエをつまみ、そこをひびかせながら後に出す
(後ろに出すときは口の中の奥の壁を意識すると出しやすい)
声づくりをしている=楽器をつくっている
(Ex-1)音のセットを作り、目的に応じて使い分ける
  (発声がラクになると、精神状態がよくなる)
(Ex-2)ひびく位置によって音色が変わる、変えられる
(Ex-3)下顎をつまんで、ひびかせる、鳴りほとんどなしで
   →深い状態「生き返ったとき」など
(Ex-4)首にまとわりつくような後頚部共鳴
   いろいろな状態を声であらわせるようになる

次回、鏡持参、上あごのひびき、鼻のひびきなど

◆本日の磯貝語録
 声やことばは、「自分が出している」という実感が強ければ強いほど品質が低い。
 「出さされている」という実感から良質がはじまる。

◆本日の感想
 口の中の骨部分に声を反響させる事で、何種類かの声が出せる事が実感出
 来ました。いつも一種類の声だった時より声巾が広がり、演劇やナレーション
 にむすびつけられるなッと期待できます。

歌楽しくなる発声初級(10/24)                 《音楽系》

10月24日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「響きづくりの発声・ グレゴリオ聖歌から」

[1]柔軟体操(青木先生)
[2]「グレゴリオ聖歌について」(井上先生)
◎ネウマ譜…四角音符の上の「ヘビのような記号」がネウマ譜
・アレルヤ→ミサ固有文(その日によって違うアレルヤ)
・キリエ→ミサ通常文(必ず歌わなければならないもの)
 <キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュスデイ…の中の曲>
[3]グレゴリオ聖歌を歌う
・発声…まず自分の響き→となりの人と合わせる(ひとつになる)
<♪アレルヤ>
・眉間から出した音を前に前に。
・横の人の音を聴きながら、軟口蓋を開けて鼻から出す。
・アクサン(アクセント)は「Al-le-lú-ia」
・アゴ動かさない。
 「A」→「l」舌を歯と歯茎の間に動かす→「e」
 →「l」「u」→「i」「a」
 ※言葉に音がついている。
♪「G(ソ)」で「Al-le-lu-ia」(明るい音<顔>で)
・「lu」の勢い使って「ia」に登る。
・2音目「D(レ)」で「l(エル)」を言う。
◎指揮をつけてみる(ネウマ譜を解釈したもの)
 ♪半分の人数で指揮(手振り)しながら歌う。
<♪キリエ>(18番まである中の「1番」)
(Lux et origo=オリゴのキリエ)
・記号 bis→くり返し
・歌いはじめ合いにくいとき、先唱者1人が「*」まで(Kyrieまで)歌ったあと、
 みんなが入ってくる形をとることもある。
◎《訳》主よ哀れみたまえ、キリストよ哀れみたまえ、主よ~
♪音取り(手振りを入れて歌う)
・「ド」の位置
・歌いやすい音に移調して歌っても良い(メロディーが合っていれば)
◎歌詞をつける
 「e-léi-son」(アクサン;lei);「i」は小さく「é」の中に入れる感じで
・同音は波打つように横に手を動かすとやりやすい。
◎1小節2回ずつ(A・Bグループ)
 ・1回目 Aグループ → 2回目 全員(くり返し)/A・B交替で
 ・1人指揮で、全員で歌う。

【感想】
・時々、合ったとき、とても気持ち良い。
・楽しかった。
・周りの響き、気持ち良い。
・響きの中、気持良い。
・大好きだったので、歌えてうれしかった。
・途中でみんなの声が聴こえなくなったときが、周りと合ったとき。

◆本日の感想
 ある瞬間に、自分が響きの中にいるのを感じとり、とても気持良くなりました。
 他人の音を聴いて合わせるというのが楽しかった。全く知らない事が出来る
 チャンスがうれしい。

セリフの技法(10/22)                 《ことば系》

10月22日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフと心②「ウィンザーの陽気な女房達」言葉・心・頭」

 ①各自ストレッチ
 ②磯貝塾長の講義
〔1〕裏声を出す。低→高 高→低を出してみる。
 ◎換声点(Chang Voice)…声が変るところをつかむ。
              (つまったような、出しにくいところ。)
  ・日常では換声点を超えることは少ない。(これを超えると違う感覚を持つ)

 ◎音声によって思考が変わる。感情が変わる(出す側も受ける側も)
  (考え方、感じ方を変える=声を変える=息を変える=身体が変わる)
 ○裏声と地声で、どちらでセリフを読むかで感じ方が変わる。
 ○換声点より上・下を知っていると、虚がつくりやすい。
 ・役を作る →テキストから分かったことをどう声にするか。
        ことばを自分にとっての虚にするくらいでやる。
 ・裏声の思考 地声・実⇄裏声・虚
 ・自分の感覚意外のものがあると信じられるか。
  思考・感情の奥行きが役者にはほしい。だから声もいろいろ欲しい。
 ・下の換声点をつかまえる。各自やってみる。→地声
 ・地声なら相手の地をつかまえられる。裏声もまた然り。
 ・両方ある。どちらかをやっている時に、どちらかを感じられる。
  実と虚をあわせもつ = それが役者
                   ∥
  それがどういうことなのか、身体で実感するには、声を変えてみる。

〔2〕テキスト演習「ウィンザーの陽気な女房達」
  2幕1場  p.42 フォード夫人・ページ夫人の掛け合い(女子)
        地声と裏声で両方やってみる。
        p.45 フォード・ピストルの掛け合い(男子)

  磯貝先生・Aさん―地・裏どっちでもやりやすい。
       地・裏のコンビでやってみると…全く違う人種でやってるみたい。
        (実)(虚)                のりやすい、やりやすかった。
        虚同士…慣れないので疲れた。(磯貝先生)
        実同士…どこぞの芝居のようだ。(磯貝先生)
  Bさん・Cさん―虚同士…実感がない。
        虚実…やりやすい。伸びしろがある。
             Cさんは虚の方が広がった。
  Dさん・Eさん―声の感情に入ってしまった(Eさん)
        実だと、オールドミスのやりとりという型に入ってしまう。
        虚だと自由だがテキストにあってない気が…
       ◎最初はテキストにあっているかは気にしない。
        いい台本だから何をやってもいいんだという気で。
       ◎うまくなると虚・実が行ったり来たりする。        
       ◎虚実を聞き分ける耳を持つ。
  Fさん・Gさん―(Fさん)裏でやるのが日常使っていないので、つらい。
       (Gさん)地だけでやるのもつらかった。
  Hさん・Iさん―(Hさん)地だけだとつらい、裏だけだとただ楽しい。
       コンビネーションでやるのが楽しかった。
       (Iさん)Hさんの声がフラフラするのに興味深く聞いていた。
       地だと出すほうばっかりになってしまうが、裏だと相手を聞けた。
 ・裏でやってる時に間違えたか?…少なかった。⇒テキストと接しやすい?
 ◎地の方が誤読が多い(地は自になりやすく、役になりにくく間違えるのでは
  ないか?)
 ・地・裏の声は空間の広がりが違う。
 ・虚・実、両方あるから、考えられるし、わかる。
 ・虚があるほうが、セリフに変化球が投げられる。
 ・虚のキャラクターは、実にした方がおもしろい?
 ・実ばかりの芝居はつまらない。そのまんま。
 ・出している時のトーンで聞いていた。聞いている時は違っても、おもしろいの
  では ないか。実で出していても、聞く時は虚とか。  
 ・実=地声で理解する。虚というものが生活の中で少ない。
  虚がみんなの納得があれば(社会生活にでも)虚がわかるが、虚がよくわから
  ないので虚を一生懸命やる。
 ・解釈が違っても、実だと大して変わらない。
 ・虚をやったあとの実は変わった。(Aさん) 
 ⇒これをどう芝居にするか。

◎〈実と虚〉〈地声と裏声〉〈社会・生活実感と芝居実感〉をこれから深め実用化
 してゆくこと。

◆本日の磯貝語録
 虚、実の行き来をその役、そのシーンに担してあらわすのが役者!

◆本日の感想
 自分は役作りのために、声を決め固めようとしてきたことに気付きました。
 同じ役の中で虚実織りまぜた出し方があって当然だと感じました。

ことば音声基礎(10/21)                     《ことば系》

10月21日(水)ことば音声基礎

講座テーマ「言葉の品度を上げる②アーティキュレーションと舌Ⅱ」

[1]ストレッチング(各自)
   磯貝塾長 個別に指導
[2]アーティキュレーション(調音)と舌
  (1)母音調音復習
  口角を横にひきすぎると舌が上がってしまい良い音が出ない
(Ex-1)歯をかみ合わせて「イ・エ・ア・オ・ウ」発語復習
 ・自分の改善したい音を1つあげる。※自分の実感を外で聞きとれる音は一
  致しない
 (Aさん「エ」、Bさん「オ」、Cさん「エ」、Dさん「ア」、Eさん「エ」、Fさん「オ」、
  Gさん「イ」)

(Ex-2)前歯を合わせて十字部分を指でおさえて「イ・エ・ア・オ・ウ」(各自)
 ・音を出しながらわかることが大切 聴くこと
 ・音を聴いている際、舌の位置が変化していることを自分でみつけだすこと。
  口の内側のキャパシティを広げて響きをつけていく。
 ・言語矯正には時間がかかります。 3ヶ月~2年/1母音
 (2)活舌(カツゼツ)。舌は活発に動くもの動かすもの。特は先端。
  前歯を指でおさえて「ア」各自行う。 磯貝塾長チェック。
   ※自分の気に入った音を出しなさい。そしてその音が相手(外)に対して
    どうか考えなさい
 (3)子音調音
  ・子音は母音のジャマをするもの。
   自分で上顎の歯茎をなめる
(Ex-3)鏡をみながら舌先で「ナ」
  発している時の自分を観察する。(各自)
  鼻~口の状態をみながらどの状態の時良い音が出るかみつけ出す
   :「ナ」(各自)
  調音の感覚 「ナ」と言うのではなく「N」を「A」で出す。
 ◎舌の先端をほそくする
  母音連続の際は口の形を変えていく(口唇だけを変えるわけではない
  内側も)
(Ex-4)舌の押し方を少し変えて「ダ」 「ダ」、「ナ」各自練習
  意味あいや自分の情感よりも前に音をつくっていく。
  ”かまえ”をつくる。(音を出す前の口の状態)
(Ex-5)「ナ・ダ」(各自)←これをくずさないように 「ナダラカ」(各自)
  上顎歯茎音、鼻に響いているかどうか  「ナ」:上顎破裂鼻音
  上顎骨と鼻を意識して「ナ」(各自) 鼻は外から意識する。
  かまえをつくって「ダ」(各自) ※鼻にぬかない
 各自行う。「ナ・ダ」、「ネ」 ※「エ」で舌をひく、「ニ」※前歯のちょっと上の上
 顎で、「ナ・ネ・ニ」

(Ex-6)「オ」:長いパイプをつくる。たて口にし前へ出す。(指を入れて口を
     内側から前にひっぱる)
  ◎「オ」と言うのではなく「オ」を響かせること
  「ノ」、「ニ・ネ・ナ・ノ」 (各自)

 ◎調音することは、核音を決めていくこと
 ・「ウ」について 現在不鮮明母音になっている
  舌先で上顎をなめて、たて口にして「ウ」(各自)
(Ex-7)「ウ」に向かって「N」から舌を動かして「ヌ」、「ニ・ネ・ナ・ノ・ヌ」
      (各自)
  肩、首まわりをほぐす。
 ◎下顎から舌が分離できるかで言葉さばきが変わる
 ・上顎の感覚で言語から自分にくる明晰さが変わる
  自分語だけでなく共通した音声を獲得していく
  音とはそのことを表している  聞けば想像できる
  「イ・エ・ア・オ・ウ」、「ニ・ネ・ナ・ノ・ヌ」(各自)
  首のうしろ、口のまわり、鼻の奥、よく使ったのでほぐすこと
 音声さばき、音声がどのようにつながっていくか

◆本日の磯貝語録
 自分が気に入った音を出しなさい。
 磯貝メソッドの調音とは、各自の持つ母音、子音の中で最も明瞭性の高い
 音点(核音)を持つことを言う。

◆本日の感想
 前回の母音調音をふまえ、上顎子音と舌の使い方を学びました。下顎の筋
 肉や顔面の筋肉も使うようになりすごく疲れました。日本語を正確に喋るとい
 う事は体力を使うことだな、と感じました。

発声・呼吸基礎(10/20)                     《ことば系》

10月20日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「胸部共鳴法」

[1]ストレッチ・トレーニング各自

[2]チューブ・トレーニング(ゴムチューブを使って)
 ・腰にまわしてへその下で交差(2重にして)
 ・腹を入れながらしめる、出しているときは腕はキープを繰り返し、しめていく
 ・背筋、腹筋のトレーニング。限界にきたらチューブゆるめ、腹ゆるめる
 ・最大呼吸をするために、胴全体をトレーニングする(腹、側腹、腰、臀部、
  背部)
 ・足にのるようにすわる。浅くすわる。立位では膝をゆるめ、重心をおろす
 「回復運動」
  足の間に胴体をおろす。左右腕を水平にのばす
  尻のうしろに手をついて腹を前に出す
  ぬきながら猫背になる、ゆっくりやる
  そ径部に手をあてて、胴体をのばす。首も長くなる
  全体ぐにゃぐにゃする
 ・胴まわりをばねにして自由に動かしたい
 ・内臓を圧迫しない使い方をする
  自分でなら小腸・大腸はいくらしめても大丈夫

 呼吸法と発声法をつなぐトレーニング
 腕力・大胸筋・のどをおろす筋肉の強化を同時に行う。
 中級以上は背中・腰・首のトレーニングのため、腕をうしろにする

[3]講義「良い響きの声をつくる-②:アンダーコード法」
(おどろいてあごがはずれたとき、のどがおりて、原音が出る)
 ・いちばんいい音が鳴る(ひびく)のど・口・あごの使い方をキャッチ
 ・地声はひびきより鳴りが強い
 ・のどをさげてのどをあける(口の開閉)
 ・話声 口しゃべりの地声(舌が下顎にくっついている場合大)
 ・音の結節点 口から前に15cmあたりに音をつくる
◎口の中で拡声する、共鳴させる。地声はそのまま出す
 ・声帯下(アンダーコード)の声 声帯の接触点より下でひびきをつくる
 ・地声(オンコード)の声 鳴りだけ、強いのど、負担大
 ・声帯の上(アッパーコード)の声 頭に緊張が高いとなりやすい
 ・出す快感より、聞く快感を育てる。聞く位置で出す
  聞けば補正が効く。聞く状態をつくる。筋肉の反応がちがう
  まゆげと目尻をつまんで声を出して、聞く位置こめかみを意識する
「いい声」とは何だ(「悪い声」「ふつうの声」と比べて)
 ・雑音がない(声道に雑物がない)、支えのある
  ひびきのある(効率よく空間になりわたっている)、よく通る芯のある
◎「いい声」になりたいか(いい声と悪い声を選りわける)
  いい声の精度をあげる「発声術」(声を研ぐ、磨く、研ぎ澄ます)
 (自分の声で人を叩きころせるような鋭さをもつ、息が動く(バウンドする))
 どこが研げていて、どこが研げていないかわかる「まっすぐ」「消える」
 いろいろな研ぎ方がある。いろいろな刃がある。いろいろな声・感情をもつ
 多彩で崩れず、ぶれない声をつくる技術、身体、日々変わる
 生き合うことは「歪む」こと、それを調整しながら生きる、私をつかまえる

◆本日の磯貝語録
 声を出す快感より聞く快感を育てる

発声&話し方(10/17)                     《社会人系》

10月17日(土)発声&話し方

講座テーマ「説明と解説・演習」
[1]ストレッチ(佐藤助手)
①足を肩幅に広げる。重心を足裏にかける。そのまま手を組んで上へ伸びる。
→左右へ倒して側腹を伸ばす。→前へ腕を伸ばし、肩甲骨を開く。
②アゴを上へあげて、首を伸ばす。→左右のアゴを持っていく。
③首を回す。→頭の後ろに手を置いて、首を前へ倒し、裏側を伸ばす。その
 状態から、左右へ首を傾ける。→センターへ戻して手を離す。
④アゴを開けて、盆の窪をもむ。腕と反対側の耳をつかんで左右へ倒して、首
 を伸ばす。
⑤複眼:左右の腕を前へ出して、人差し指を立て、そこから真横まで腕を開く。
 この時に、目で指を追いかける。顔は前を向いたまま。次に腕を前へ伸ばし、
 手は開いた状態で、腕を上下に動かしていく。これを目で追う。
⑥顔を揉んで、マッサージ。
 ・アゴを開けて、左右前後へ軽く動かす。
 ・かみ合わせる。
 ・唇をいろいろに動かす。口の中をなめる。
 ・リップトリル
 ・喉頭懸垂(口は開けない)
 ・ノドを下げて舌の出し入れ。
 ・声帯を鳴らす。→ハト鳴き
⑦足裏を揉む。足首を回す。
⑧あぐらから、片方の足を前へ出し、上体を倒す(反対も)
⑨あぐらから、片方の足を反対の足へかけて、上体を捻る。
⑩脚を前後に開き、前の足はひざを直角に折り、後ろの足は伸ばす。上体は
 立てる。(反対も)
⑪四つん這いから、上体を前へ伸ばす。→脚を伸ばして、上体は立てて、上
 へ引っ張られるようにする。
⑫うつ伏せから。両手で両足首をそれぞれ掴み、上へ伸びる。

[2]説明と解説・演習にあたり(佐藤助手)
◎説明力
◇解説(Explanation,Exposition)
 →よく分かるように物事を分析して、説明する。
◇説明(Accountabilty,Direction)
 →事柄や、内容、事象そのものや、成り立ちなどをよく分かるように解き明か
 すこと。
◆演習・課題
「小田急線・参宮橋の駅から、オリンピックセンター38の部屋までの道順を説
明する。
(文を作ってから、発表。道の分からない人に対して、説明をする。時間は5分
程度。)

(1)説明の組み立て
1)タイトルorテーマor目的 ・何に対して説明するか。
2)説明者の紹介(氏名や立場)
3)結論、又は、出口を明示する(1と異なる場合はcutする。)
4)概容の説明(例:およそ、時間、距離)
5)事象の具体的説明

(2)注意事項、必要事項
1)はっきりとした声とことば
2)相手の目をしっかり捉える。1対複数になっても、ちゃんと見る。
3)必要なときは、図、身振りを使う。
4)え~、それでですね、あのですね、あ~、え~と、だから、まぁ、などは極力
 使わない。
5)手際よく、短めに説明を終わる。

◎私的な考え、感情が入るとその人自身の説明になり、そのもの自体の説明
 でなくなってしまう。
◎客観的に説明する。

[3]演習(20分で課題に対する説明を文章にして、5分程度で発表する。)
1.Aさん
本人の感想:目を見ようとしたら、メモを読んでいるところが分からなくなった。
        え~、が多かった。
オーディエンス:
 ・道順の説明で「並木の紅葉が・・・」とか、「緑をみながら・・・」というのは、客
  観から外れるのでは?
 ・リップサービス的にあってもよいのではないか。
 ・目は見ていてよかった。手振りがあってもよかったのでは?
 ・立場を説明するときに、自分はこういう仕事をしていて・・・と言っていたが、
  ここでは不適切。
 ・距離は分かりません。これは、無責任。
 ・徒歩12分という言い方は、日本では良いけれど、外国などでは、体格差が
  あり、人によっては誤差が出る。
 ・話の速度が一定で、聞きにくい。相手の呼吸に合わせて喋る。

2.Bさん
本人の感想:相手の呼吸を掴まえずに、どんどん喋ってしまった。
オーディエンス:
 ・丁寧で聞きやすいが、途中から聞いていなかった。
 ・話の筋は通っているが、組み立て方の問題か?
 ・親切すぎる。もっとシャープでよい。
 ・相手の呼吸は捕らえているが、言葉の選び方の問題。
 ・個的な感覚で、細かく説明しすぎ。

3.Cさん(パソコンと、サーバーの話)
本人の感想:全く知らない人に、日常サーバーなどの説明をしているので、日
        常どんな印象を持たれているのか知りたかった。
オーディエンス:
 ・途中からついていけなくなった。組み立てはよかったと思うが、図が欲し
  かった。
 ・途中脱落。文章に気を遣っていたが、本当に初心者に向かって話していた
  のか疑問。
 ・さらっと終わってしまった。本を読んでいるのではなく、人から聞いていると
  いうものが欲しい。
 ・話は分かったが、話をしている時に遠くを見ているような感じで話していた。
 ・声・言葉は、明瞭。

4.Dさん(ホワイトボードに図を書きながら説明)
本人の感想:聞いているうちに分からなくなるので、図を使ってみた。考えなが
       ら話している自分になっていた。言いたいことが抜けてしまった。
オーディエンス:
 ・途中から考え込んで、話すペースが落ちた。
 ・よろしくお願いしますと2回言っていた。
 ・図があったのはよかった。図に頼りすぎていたように思う。
 ・改札はいくつあるのかが疑問に思った。
 ・考えながら話す割合が多くなると、え~などが多くなった。

◆本日の感想
 演習をやってみて、自分の反省点と、外からの指摘が異なるのに驚いた。相
 手に親切でやっているつもりが、本当につもりだけだったと実感しました。客
 観的に捉え、それを出すというのをはやく習得したい。

歌発声中級(10/15)                       《音楽系》

10月15日(木)歌発声中級

講座テーマ「日本の名曲を歌う①」

音取り①「すずらんの祭」
・音が難しい箇所は、階名もしくはヴォーカリゼで正確に歌唱する。
・日本語の意味意識が高くなると、文章の助詞部分(の、が、を、etc)で勢いがな
 くなってしまうので、機械的に音楽表現に走ること。
    ↓
 一旦、体をほぐしてストレッチ

音取り再開②
・個人的に詰まり易い箇所を申告し、各々音を取り直し確認する。できたら一人
 で歌ってみてチェック。
・連音や日本語の文節と音楽としての音節に差異のある箇所は、原則音符表現
 通り。特にリズムを音楽リズムで歌唱すること。
    ↓
 再度体をほぐしてストレッチ

音取り③Vocalise+歌詞
・自分のどのポジションで歌えば音程が取れるかを探る。
・音が取れてない箇所はLa唱。言葉はさばきとリズムの調整。
◎※ちゃんと下アゴのささえを入れておく。長音のささえは特に重要。
 下腹のささえで息の長さを保つ。息は顎関節までは吹き上げる。

・音が下がらないようにする為に。
⇒ハミングをした時、振動が口唇や前歯にくるようではポジションが低い。鼻三味
 線を弾く時の様に息を高く上げて、鼻から上手く響き抜きをつける。慣れるとこ
 のポジションで歌うほうが楽だが、口奥の狭い時、息の低い人には難しい。修
 得する為には早くそのポジションを覚え、一発でそこに行けるようにする事。何
 回かやって一度そのポジションが取れたらその感覚を覚えておいて、それ以
 上やらない事。一度取れたからといって、続けて回数をこなす事でポジション
 を取ろうとしても喉を悪くするだけである。

音取り④「秋風の歌」
・「ラララ―――」で音取りしてみる。
・頭蓋骨を響かせる前頭発声を続けると喉が疲れる。その場合は高い鼻腔のハ
 ミング、ファルセットで自由発声をし、声帯周辺をマッサージする。
歌詞唱(ことば付け)
・「あれは―――だよ」の「あれは」と「だよ」を自然表現すると、歌の品位が一気
 に下がるのでデクラメーションアーティキュレーションを注意して唱うこと。
・言葉だけ読むと単純な意味の世界になってしまうので、それ以外のものをどの
 ように音として表現するか。
・秋風がいつも吹いている事を想起し続ける事。各々の秋風を同一音楽でどう
 表現し分けるかが重要 ⇒歌のうまさ
・音楽家は音を作ることが仕事。例えば水の音を聞いた時に、ピチャピチャと聞
 くだけならそれはただの写実。そうじゃない音を聞き出し、さらに音楽表現する
 から音楽家。
・大分「音で表現すること」を覚えてきたが、欲を言えばその中に歌っている「あ
 なた」がいるとより良い。ただし、自己主張をしろという事ではない。(存在性)
・最後の「―――だよ」が情緒的説明になってしまい、よろしくない。

・各人から歌っていて怪しい部分を申告し、先生が歌唱指導。

「すずらんの祭」歌唱練習
・日本語の助詞はことばを次につなげる為にあるので、その都度そこで休んでい
 ては勢いのないお喋りと同じ。歌にはならない。

◆本日の磯貝語録
 芸においては、ダメなものを繰り返していく内に徐々に良くなるという事は無い。
 良いものが出た時にその感覚を覚え、次は一発でそこに持っていける事が上
 達である。

◆本日の感想
 自分の精神的ポジションや視点を必要なところに持ってゆくのが難しかった。
 どうしても自分の思う所に置き座ってしまう。

発声・呼吸基礎(10/13)                     《ことば系》

10月13日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「下顎と喉頭運動」

[1]ストレッチ:各自用プランによる柔軟、体づくり、感性づくり

[2]講義「体で音(声)を作る場所とその周辺。その作業-胸声」
・喉頭図を見る(内側に声帯がある-声の源を発する筋肉)
・声帯の意識があるのとないのとでは声がちがう(あるとクリアー)
・口先の意識が強いと発声のロスが大きい。沢山前に吐いてしまっている。
◎場合に応じた話し方と「声」をつかむのが発声法である。
・人はみんな楽器がちがう、当然音色がちがう。
・「他人にききやすい声はどういう声か」知るために、よくきく
・内容よりも声のメッセージを聞き分けられるようになるとよい。
・適切な声で必要な内容を出す語感を養う
・人の声をきき、感情や思い方を聞き取る。
・台本、セリフがあるとき、どんな声で出すか、聞きやすい、言葉が伝わりやすい
 声を選択する。どのような意識で声に関わるかは自分で決める。
ガラガラ声は喉の負担が大きい聞いただけでも喉に炎症がおこる
 職業としては効率のいい声を選択する。ニュートラルな声を作り、加工する。
自分独自な声を、ニュートラルな声に加工する(元来の自分の楽器にもどす)。
喉頭原音をつかむ。声帯に息を吹きかける。震動が音
・声の低い人ほど声帯は長い。
・息の気流で声帯が吸いついたり離れたりすると音になる。
・声帯の閉じ具合と息の流し方で、声の性格が変わる。
・「声を出すこと」と「ことばを出すこと」をはっきり分ける。
・他人の声も喉で感じる。自分の感情も喉から生まれる実感を持つ。
・喉の実感の有無で呼吸がかわる。伝わり具合もかわる。
・日本人は相手がききやすいことよりも、自分の思いを優先する。
(Ex-1)鎖骨をひびかせる-声帯の音がひびく、胸骨、1/3、1/2、みぞおち上
 と変える。
・いすに軽くすわり、足をちゃんと踏む。胸がいちばんふるえる姿勢をさがす
・口のあけ方でひびき方が変わるので、喉の音のひびきをきちんととらえる
 声帯で身体をならす、ひびきを楽しむ、文章の音がよくわかる
(Ex-2)後ろ首から背中のひびきをさがす(頸椎から胸椎の骨のひびき)
首の実感をつける、喉は首にある。首がひびく、後ろ首、前首
 首の下に胸がある。胸部共鳴、喉の直下
・しゃべり癖が声を悪くする。
 ネクタイの結び目が胸声のトップ。自分の外側に出す。
 これが地声、地声のひびき、いわゆる「地声」は「裸声」
前胸部発声が地声発声です
 口で説明しない、声で説明する。意識すれば変わる
・喉がおりてひびきがあるととても楽
意識が上がると首がかたくなり、喉がしまり、緊張が高まる
 いろいろな声をためす、いろいろな人の声をきく、ききわける
 どういう状態でそうなっているかをききとる、みみをすます
 よい話し手は自分の声をききながら話している。
 音を確認する。

◆本日の磯貝語録
 声づくりは特種な声づくりにあらず、正確なニュートラル声をつかむこと。
 声帯で身体をならす。ひびきを楽しむ。そのひびきを良く聴く。

◆本日の感想
 胸部共鳴を学ぶ。胸を響かせれば良いと思っていましたが、胸部の位置を
 かえて響かせ、各々の音が変って出るのにおどろきました。響かせる位置で
 出て来る音が変わる事が良くわかりました。面白かったです。

表現の声とことば(10/11)                     《ことば系》

10月11日(日)表現の声とことば

講座テーマ:日本の古典 歌舞伎「八百屋お七」②

〔1〕歌舞伎の本質性について
 芝居:人間関係のうごめきを表すもの(当時)⇔個人の内面的葛藤を表すものではない
     芝居は終末思想→最後は死んじゃうんだもんねと陽性
     ※能も終末思想
⇔西洋物(キリスト教思想)最期に向かってどう生きていくか(救済思想)

 ・歌舞伎はリアリズムの正反対の手法=象徴的(形式)現実表現 
       型が作れない

〔2〕台本演習「其往昔恋江戸梁」p.138~
 ・女性が詠む時はハッキリ”私は女です”ということを表す
 ・男性が女性をよむ時、女性らしさを意識、音調を上げる。
  後家さんは30~40代。色っぽい女
 女形の立ち振る舞いが意識できると話し方も女らしくなる。
 ・カタカナ語の読み方、音として有意にすること。

 p138-140 後家、紅長かけあい/ペアを組んで読み
 ・紅長はどういう男か?(演ずるのに必要な肉付け)
  どういう仕草、表情をするか
  性格分析→生活にあらわれる
 ◎生活に表れるものを見つけ出す
    (役が何を着、履いて、何を持て、どんな化粧か考えるのが役者の仕事)

⇒紅長は何を着ているか? 紅売り…女物、高価なもの、商人でも格は高い
                  *粋筋で女好き
 ・紅長は色男(二枚目/色すかし)p139「イヤモウ~」色ネタ

<演習> 色事:名人ー立ってやる。粋人ー座ってやる。凡人ー寝てやる
    →色事は基本、低いところにある。
 ・体で読む ※この台詞は腰下のこと。出しながら腹下にも落としてゆく。
 ・外に出したまましゃべる。声やことばを前に当てる。

 ・後家さん:どんな年でも色っぽさがある。
        生活(衣食住、排泄/喜び、悲しみetc.)で巾や温度をだす。

◎表面的な絵空事ゼリフは無効。イメージの様にバーチャルな軽いものでは
 実のある声・体にはならない。

 ・この場面、この台詞の生活をしなければならない。生活を見せ聞かせる

◆本日の磯貝語録
 芝居はバーチャルな仕事や作業ではない。
 虚を実にする。実態現実行為だ。無意識理実の虚より実だ!

◆本日の感想
 立ち居振る舞いを台本から読みとり、役作り、台詞作りの基にする。
 こうした具体的行動が言語に直結したものを見付け出す、考えればその通り
 なのですが忘れがちですネ             

伝わる声とことば(10/11)                     《ことば系》

10月 11日(日)伝わる声とことば

講座テーマ「基本発語法① アーティキュレーション 母音・子音」

[Ⅰ] ストレッチ―館林講師
・首のストレッチ→背中→腰→腿の裏
・座った状態で足のストレッチ(足首・指)、足の付け根を動かし、骨盤をゆる
 める。
・足を抱える・足を伸ばすストレッチ。
・仰向けになって膝を立て、肩甲骨で、仙骨で、片方の足裏で、順に地面を意
 識してみる。
・同じように首で地面を意識する。実際に床にべったりは着かないが、喉頭を着
 けるイメージ。すると喉が開いてくる。

[Ⅱ]基本発語法① アーティキュレーション 母音―磯貝塾長
・太古の日本人は母音のみを使って言葉を発していた。後に子音が発達した。
・母音三角形。太古の母音は三音。後年増えた。
・中国から文字言語が入ってきて、一気に複雑化してきた。
 しかしその前からあった音声というものの影響も多大で、日本独自音になった。
・言語は文化であり、その地域で生きていくためのもの、道具を超越したもの。
◎言語は道具であるとよく定義されるが、この講座では一歩踏み込んで人の一
 部だと考える。
◎つまり言語はDNAにもともとあるもの!…ではないか?
◎言語は環境言語である。住んでいる場所、自然環境(温度)等により音調は
 変わってくる。
・日本においては、様々な環境や文化の侵略等で混ざり合ったことによって母音
 も増え、最大八つまでなった。(ex.ゐ、ゑ)今は五つ。
・DNAに言語が刻まれていると仮定すれば、様々な文化による言語の差異を越
 える、共通の音声が存在するのではないか。(※日本において)
・書き言葉と話し言葉が長らく違った日本だが、明治時代の言文一致の令や、
 その後戦争での兵の伝達言語の統一化の必要性から戦後NHKがやっと共通
 語を作り始めた。(標準語)
・言語は核音普遍的意味により成り立っている。
 が、個人の固有概念、固有音の差が生まれ、社会の中で揺らぎが生じて
 いる。
・共通語のためには共通音がなければ成立しない。
・パフォーミングアーツの分野においても、言語が問題にされてきたが、
 今なお、言語の根源にある共通性よりも表層の固有なものを重要視する考え
 が一般的だ。(相対思考)
・日本語の共通音のために調音点を定めた。(中心、芯、核等の考え)
 が、日本語はもっと色々あっていいとの反論と抵抗が存在している。
 日本は感情を音で表す習慣がない。
◎アーティキュレーション(調音、構音)
 まず母音は響きであるという認識を持つこと。
・テキストを参照し、母音の調音点を確認する。
・磯貝メソッドにおいては、まず核音を作る。
 それぞれ固有のものをいちいち作るよりも、核音を持っていることにより、そこを
 基調にして作る方が作りやすい。
・言葉は音である。常に音の意識を持つ。
・核音を言おうとする→そして出そうとする→さらには聞こうとする。
 音のためには意識をこのようにグレードアップする。
・思いで音を作らない、聴感で作る。

◆本日の磯貝語録
 ◎声とことばはコミュニケーションの道具という狭義のものより、人間そのものの
 一部である。

◆本日の感想
 日本の古代が「イ、オ、ア」の三音しかなかったことに驚きを覚えました。
 渡来人が「ウ、エ」をもたらし、その後8母音まで増やしたという。(今は5つ)
 世界中に通用する日本語母音の「核音」を作り上げたいと思いました。

歌楽しくなる発声初級(10/10)                 《音楽系》

10月10日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「響きづくりの発声① グレゴリオ聖歌から」

[1]柔軟体操<グレゴリオ聖歌を聴きながら>(青木講師)
[2]講議
(1) 人がやっていることを「面白い」「良いな」と思える感性を持っているから歌
 いたくなる。
  音楽をするご利益=他人を認める。同調出来る。
・「聴くこと=参加すること」⇒一緒にやりたい。
・日本で一般的に流れているのは「洋楽」
 西洋 1オクターブ=12音(分割)/日本 1オクターブ=6音(一音間の幅広い)
(2) 日本の仏教の読経は、キリスト教の古い歌と近い。昔はそんなに東西の差な
 かった。
・現代人が「カタカナ」語で歌うと、多くの場合、鼻が閉じ、響き位置が低くなる。
 500~1000年前の古代日本語の音韻はもっと沢山鼻にぬけ、高い響きを持っ
 ていた。

[3]口の中の響きの位置を探す演習
・軟口蓋、けんようすい後方の壁、又は鼻腔の奥に息を当てる。
・ノド開ける(開口でなく、咽頭奥壁をひろげることにより)
・顔面のどこに響かせるか→額中心、眉間部分
・「共振する」(①から②が共振するよう、少し首を前に倒す。)
・エネルギーを伝えるには…頭蓋骨を鳴らせば良い。
◎『音の響きを共振する』自分も響きの中に入っていけるか。
      ↳(音楽的感性)

Ex-1:奥歯かむ、口軽く開く。少し下向き。
 ①の首の後ろへ手を当て、響きをとらえる。
 ②眉間へ息と響きを送り伝える。

[4]教会旋法と発声
・ドリア(日本の伝統音楽に似ている)
・エオリア(低い音)
 ※高い音は低く支え、低い音は眉間(高い位置)でささえる。
・イオニア
Ex-2:「響き」を続ける。(音階発声練習)
・けむりを少しあちらへ(こちらへ)押すような息で、フッとする強い息でなく
 (自己主張でなく)。
◎思いきり「口の奥」に息を当てられるか。
音感…耳で聴くのではなく、身体の振動で受け感じること。
・もらった音に入り込む。自分が響きの中に居たいと思うか。
Ex-3:<♪アレルヤ>音取りと発声→ひびきづくり、息流し、ポジションづくり
(楽譜の上の方の縦線がブレス位置)
・歌う鼻とノドの状態で聴く。
・漠然と鳴らさない。響きの位置、意識して。
Ex-4:A「肩口と目頭」、B「首頭部と眉間」で発声
声質の違い…A 低い、B 高い(やりにくい人はA→B<目標>へ)
☆B+口角使って、歯の中で「ア」
・ブレス 後ろ腰に意識、丹田の支えは必要。

次回、アレルヤ、クレド(井上さん指導に加わる。)

◆本日の磯貝語録
 言葉はあちらからやってくる。それに従って正確に語ることだ。

◆本日の感想
 本日はいつもと違い“グレゴリオ聖歌”が流れる中でのストレッチングで始まり、
通常とちがう空気の中で体をうごかした。発声もこれまでにない声の出し方で、と
ても新鮮で、しかも気持良い時間でした。

セリフの技法(10/8)                 《ことば系》

10月8日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフと心① 関係とスタイル」
◎言語脳の生得性 …DNAにある。
 台本に書かれたセリフを演じても、どうしても自分になる。自分が残る。自分が出る。
 (ローレンス・オリビエのような名優でも)

〔1〕作品を解釈するということ:役者が演者となる条件
  自分の読みは演出にくつがえされるかも知れない。
   →その時、適応できるか。
  文脈で読む⇒考える→解釈によっては違う結果になる。
  演出家は結果から逆算する…日本の芸は結果が決まっているから早く作
  れる。

 俳優―文脈解釈が何通りもできなければ
     エンディングに対して、それがどういうことなのかを考える。

 俳優は「この解釈は私には分からない、できない」という姿勢ではいけない。

 絶対論で芝居を作れるか、相対論で作るか。
   相対論では芸は滅ぶ。
 生(性)善説 / 性悪説(全ての作品(役)をどちらか分析する)
  ☆各自の思う定義を述べる → 当然、相違があった。
                   ⇒コンセンサスが必要

 ◎この作品は生善説か性悪説か、決めて演じなければならない。  
 〔キリスト教的な読み―救済の有無〕

〔2〕演習
 二幕一場 「ページ夫人が手紙+フォード夫人」の分析と読み
  ◎何かを起こしながら読む ← 考えて読む(その事以外の事を興す)
   (たくさん読むと新鮮味がなくなる。読みが足りないと浅さが露見する。)

 ~考えて読む~
  Q・フォールスタッフは本当に助平なのか、否定すべき男なのか?
    悪党ではある(当時の騎士としては普通)
      ↑
    原罪か/社会的な罪か
   ・ページ夫人はエロチックか
   ・ページ夫人とフォード夫人の違いは(演劇では違いをつくり出すこと)

 ◎字義からはずして解釈:概念を拡大することで、本質をみつけること。
   (全部はずしたくなるのが俳優。本意はつかめないが!) 

  自分のセリフを喋りながら、いかに別の事を考えられるか。

 ◎次回以降は二幕

◆本日の磯貝語録
 相対論では芸は広がるが、集中力が失せ、やがて消滅する。

◆本日の感想
 性善説、性悪説を議論した。6年くらい前に「セチュアンの善人」をやった時と
 重なった。世の中の大半はグレーだが、芝居(演劇)では、必ず白黒をつける決断が
 必要である。

ことば音声基礎(10/7)                     《ことば系》

10月7日(水)ことば音声基礎

講座テーマ「言葉の品度を上げる①」

[1]ストレッチング(磯貝塾長)
 ・肩幅に足をひらき立位。 ヒザをぬいて立つ。
 ・ヒザの内側に水直、水平の十字をつくりゆする。骨盤も同様の十字をつくり
  ゆする 足首も同じ。
 ・肩、首、胸(肋骨をうごかす)  シャープな実感をもって行うこと。
  (胸部:声を出す際に重要なのは後ろと前)
 ・ロールダウン 頭を下に落とした状態で片ヒザを曲げ反対側の脚裏をのば
  す(左右)
 ・手を組み上に伸びる※ヒジが耳のうしろにくるように。→伸ばした状態で左
  右に上体をたおす
 ・手を組み胸の前へ伸ばす。→ゆっくりと肩甲骨を左右にひらき背骨を曲げる。
 ・腰のうしろで手を組み下へ伸ばす。→胸部を前に出す。
 ・しゃがんでバウンド。(両足の内側に上体を入れる)
 ・四股の体勢。おしりをおとさない! 足の付け根に手をおいてバウンドしな
  がら上体をはる。
[2]身体と空間の感覚をつける。
 (1)真っすぐ立つ+あなた自身の「前」を実感する
  (相対感覚× 絶対感覚。妄想ではなく、皮膚感覚で)
  ・自分にとっての”前”は自分の身体から測って前とする。視覚的前では
  ない。
  ◎私にとっての感覚が他人に評価される(固有すぎてはダメ)
   自分の感覚を人にみせられるようになる。
  ◎”自己感覚”がなければ演技ではない→”自己実感を育てる”
 (2)後ろを実感する→後ろを向いて前に「後ろ」を向ける→前に向き直る→
   リラックス
[3]受講者自己紹介
[4]母音調音(アーティキュレイション)概論と演習。
 ・ことばのアーティキュレーションはまず音を正確につくる。次に意味をつける。
 ・私なりではなく。外がきいてそれだという感覚を自分の中にセットする。
 ・”母音”とは歯の内側の口腔のひびき音である。
(Ex-1)(1)歯を咬み合わせ「イ、エ、ア、オ、ウ」と各自発声する。
 (他人に対して悪いところをみつけるのではなく。良いところをみつけること
 ・1人づつ発表し、全員で評価する。
 ・出すための作業よりも、出すべき音をとらへる事。聴覚の仕事を忘れないで
(Ex-2)自己前(全身)を意識(立位)で「イ・エ・ア・オ・ウ」
     (各自練習→1人ずつ発表→全員評価)
  自分がやるべきだということをするのではなく、みんなが評価できるように
  行うこと
(Ex-3)(1)の情態で、上肢の中心をとって「イ、エ、ア、オ、ウ」の練習
  →発表→評価
  ・響きなのだからあてたものの”もどり”を問題にすること。
  ・真ん中が自分から近いと相手に聞かせにくい。 遠くにとびにくい。顔の
   前11㎝
  ・言われた通り夢中にやっても評価されることはない。声にすること。
 ・「あっ、そうなんだ」という”気づき”がどれだけもてるかがとても重要。
 ◎母音は響きだ。<時間感覚>言うことと響かせることはちがう。
 ・コミュニケーションの原則。相手から良いことを言わるために発する。相手
  に聞いてもらう意識
(Ex-4)各自ちらばって「イ・エ・ア・オ・ウ」 (壁に向かって行わない)
    磯貝塾長まわって1人ずつチェックし指導

《ことばのボイストレーニングについて、受け手の心得》
  すぐには変わらないが少しずつ改善していく。決して悪くしてはダメ、こわ
  さない。
 ・人がわかる言語を持つべきだと思う。交流ができなくてはいけない。
  現状、音声の共通化ができていない。
 ・声・ことばを発するための準備:座り方を正す。
  ・イスに浅くこしかけて背中・骨盤をたてる。そして真ん中をとらえる。
  「イ・エ・ア・オ・ウ」(各自) 顎関節をおさえて下顎をうごかす。
  →再度「イ・エ・ア・オ・ウ」各自
 1人ずつ発表する。
   歯をかみ合わせて行った時と、解放した時の実感を1人ずつ発表する
  ☆自分がやっていることにどれだけ承認が得られるか、そして自分で満足
   できるか。

◆本日の磯貝語録
 私にとっての感覚が他人に評価される。
 自分も他人も悪いところをみつけるのではなく、良いところが見えるように。
 磯貝塾長の言うことを聞いて下さい。

◆本日の感想
 久し振りに多人数での受講で新鮮でした。
 自分にはりきみが未だ未だあるので、取って行きたい。

発声・呼吸基礎(10/6)                     《ことば系》

10月6日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「発声法概論 -鳴りとひびき法-」

[1]ストレッチ・トレーニング

[2]講義「発声法ということ」
・日本語の発声:ひらがな、カタカナ、漢字、方言、標準語様々ある。
・声が違うと内容が違う:アクセント、うねり、ひびき
・耳の状態、喉の状態は人によりさまざま異なり、実態、実感はまちまち
・ヴォイス・トレーニングは各国語によってちがう。生理的基本部分は世界共通
・コミュニケーションは各国語によってちがう。生理的基本部分は世界共通
・コミュニケーションは異文化、異民族間交信、交流の原理となる
・日本語の5母音はどんな音かはっきりする
 まず、明確な音を出す。音を出している実感を明確にする
◎自分の声を自覚する。よく知る。
フィットネス・チューブを各自購入(講座中に装着して発声をする)
Q:発声訓練、練習法を知っているか、日常しているか、その目的は何?
A:大きな声が出せるように。声優になるため。身体と声をつなげたい
  声嗄れしやすいのをよくしたい。発声器官の準備体操と強化
  ひびきのある声をつくると嗄れない。
  感情を伝えられる発声をしたい(感情ののった声とはどういうものか?)
  相手に意志をきちんと伝えるため

◎人の言うことを聞きとる(本人も、他人も)事に有効な声をつくり出す。

 「発声共鳴法」資料
 人とコミュニケーションして生き合っている、受け手のために出す
 発声法は発声共鳴法と呼吸ささえ法に分けてトレーニングする
 精神活動の幅を広げる

 「磯貝メソッドテキスト」P.16 発声システム

 本人がよくきいて、いい声を実感する。
 他人の声をよくきいて、いい声を実感する。

◎「喋る前に聴け」
 声(言葉)を発する時に重要な事は、勝手に自己発散する事ではなく、
 常に相手が受け易いもの(聴き易い声とことば)を発している必要がある。
 そのために、先ず自身が他人の話すことばを”音として”注意深く聴く習慣を
 持ちたい。
 言葉の内容だけを聴き取る場合、多くの人は、自分の理解している内容と直
 結し、相手のさまざまな言語情報を聴きおとしてしまう傾向となる。
 相手の言わんとする事実より、勝手な自己脳の自分理解で終わらせる、不完
 全コミュニケーションを常態化させてしまう。

◆本日の磯貝語録
 ことばや表現の芯となる声をつくる
 自分の声・他人の声をよくきいて、よい声を実感する

◆本日の感想
 先ずは基礎的なことでした。”丹田”を感覚としてつかむ事が非常に難しい。
 とりあえずは腹部実感をつかみ、そのための腹もみを繰り返し行ってみます。

発声&話し方(10/3)                     《社会人系》

10月3日(土)発声&話し方

講座テーマ 「説明」と「解説」

[1]ストレッチ(佐藤助手)
①身体をこする
②ロールダウンから、ロールアップ
③頭の後ろに両手をおいて左右に傾ける。
 頭の横へ手をおいて頭を斜め前方へ倒す。
④両手を広げて胸を開き呼吸する
⑤手を前へ伸ばして、手を組んで、肩甲骨を開く
⑥肩を前・後ろへそれぞれ回す
⑦下アゴの力を抜いた状態で、首の付け根を回す
⑧骨盤のところに手を当てて回す
 骨盤のところに手を当てて、固定して上半身を回す。前後左右を意識して。
 胸に手を当てて、上半身を固定して、下半身を回す
⑨足を肩幅に開いて、四股踏み
⑩股割り→肩入れ→その状態で手を上にあげる
⑪右足を左足にかけて、腕で押しながら上体を捻る
⑫仰向けに寝て、手の甲を伸ばして身体を伸ばす→身体全体をゆする
⑬寝た状態で右ひざを立てて、左手で掴み、左へ倒す。(反対も同様に)
 肩は床につける。
⑭寝た状態から足を上にあげて床につける。身体は「く」の字。そこから足を上
 へあげて、自転車をこぐように足を動かす。

[2]「説明」と「解説」 講座(磯貝塾長)
・説明・解説には、①事実やそのものを伝える。②抽象事象を伝える。
・まず、①を説明してみる。そのときに大事なことは、
(1)客観的事実をどのようなことばで相手が分かるように伝えるか。
(2)相手が説明するものを知らないものとして話をすすめる。
(3)結論からスタートする。(日本語の特質上難しい。)
  簡略化する。終着駅(命題又は結論)を明確にする。

演習1
◆「ペットボトルに入った水」を説明する。
◎まず、結論ありき。そこから展開していく。
◎誰でも絶対に分かる、公共性、共通性の強いことを述べる。
例:まずは、「ペットボトルです。中に飲料水が入っています。」でスタートする。
余計な装飾はしない。次にどんなボトルか述べる。(形状、材質、容量、キャップ
の質、帯、その他)事実を克明に。
・言葉で説明する場合は、目が見えない人に語って説明するように。
◎事実観察以外の説明者の思い、感想、注釈等は入れない。(型・大きさ・水
 の容量・値段(社会的客観的事実)・色・etc )
・外側の問題、これが入口(写実的説明)。
それから中身に入っていく(何がはいっているかなど)。
・外側と中身の問題を説明のときに、いったりきたりしない。
◎何を提供するか、情報に関して段階をつける(優先順位)。
◎概略(=入口)を見つけ出して情報化する。→これを伝える。

演習・2
◆「電子辞書を説明する。」
・誤解をされないように、誘導していく。
・相手が、何なのか興味を挟むような誘導はしない。
◎説明をするときに、共通概念個的概念があったら、共通概念を先行させる。
◎順序だててやっていかないと、コミュニケイトもうまくできない。
 伝達するべきことに個人的なことが入ると誤解を招く。
◎極力、客観的に発話できるように訓練する。

演習・3
◆オリンピックセンターまでの道順を説明する。地図があるものとして。
◎私的説明
 客観的説明
・全く分からない人が、そこまで到達できるように説明するのが、説明責任。
・目的は、ナヴィゲーションである。相手が迷わず致着出来るための情報提供で
 あり、余分なことは極力避ける。しかし、相手がどの程度の理解力と、正確さを
 持っているか分からない場合が多い。そのため、いきおい、親切度が高まり、
 サーヴィス性が増してしまい、無駄が多くなる。これは良くない。

◆本日の磯貝語録
 まず、事実をどうやって伝えるか。私を介在させるのは、もっと後。

◆本日の感想
 物を説明するのに、自分の考えや思を入れないですることは、私には大変に
 難しい。

歌発声中級(10/1)                       《音楽系》

10月1日(木)歌発声中級

講座テーマ「鑑賞作品報告合評会」

ストレッチ(磯貝塾長)
・体側の伸身→肩・腰の脱力
・ロールダウンからクラウチングスタイルでバウンス
・グランドで胸の開閉(胸部と背面)
・手首の返しと背中のストレッチ

合評会
・観た演目はそれぞれ初めて観劇したジャンルでしたか?

Aさん「定席寄席(新宿末廣亭)」
・寄席や落語の様式について。
・落語は一人芸である。

Bさん「狂言:鴈礫、能:龍田」
・能の最中に寝てしまったが、その夜夢を見てリフレッシュされた気がする。無意
 識の内にそういう効果があるのかと思った。

Cさん「文楽:鬼一法眼三略巻」
・分業制ということ、人形を操っている人が表に出ているということが興味深い。
・やはり生声が良い。音の方に顔が向いてしまう。

Dさん「文楽:天変斯止嵐后晴」
・三味線の人が三味線以外のものも使っている。
・妖精の鳥がイメージと違った。
・人形遣いが三人とも黒子だったが、それでも操者で色が出ていた。

Eさん「文楽:天変斯止嵐后晴」
・序幕の琴を聞いた時にオペラ脳が働いてしまい、そういう視点で観た。
・日本の芸能の舞台のつくりや、スケジュールの運びを観察した。

Fさん「文楽:天変斯止嵐后晴」
・一人で何役もやり上げる太夫のテンションが凄い。
・三味線の奏者で一人、格の違う人がいて印象に残った。

Gさん「文楽:伊賀越道中双六、艶容女舞衣」
・やはり義太夫のずーっと出続ける声と、歌まで歌う多彩さに驚いた。
・人形の動き、表現の細やかさに驚いた。

Hさん「文楽:鬼一法眼三略巻、天変斯止嵐后晴」
・鬼一法眼の方が天変斯止よりも洗練されていると感じた。
・本来文楽では琴はほとんど使わない(磯貝講師)
・文楽は特に合わせようともしてないのに合うのは何故かと思うが、結局文楽も
 音楽なのではと考えた。

Iさん「文楽:伊賀越道中双六、艶容女舞衣、天変斯止嵐后晴」
・現代の常識とのギャップはあるが、それでも日本人の情につながるからか伝
 わってくるものがある(伊賀越道中)
・天変斯止は気合は入っているが、少し肩の力が入りすぎた感はある。

~磯貝塾長より~
・文楽が人形を使っている意味は何ぞや? 
 人形が演じる(劇を)、文-物語の音楽である。

・何故タイミングが合うか? 
→伝統物はそもそも合わせられるようにできている。
 原則、こうあるべきだという型があり、自分がどういう役割で、相手がどう動くだろ
 うという事を考えると、一人で稽古ができるようになっている。
 所作、型、約束事の上に成り立っている。

・文楽、能、狂言は音楽劇だと思うか? →全員YES

・芸に理屈を入れてはいけない。わかろうとして観れば、自分の眼鏡でしかもの
 は見れない。出されたものを全て受け取るのが芸の観方。

・やる側の立場として、やはり相当のエネルギーがないと、お客には伝わらない。

◆本日の磯貝語録
 芸をわかろうとして観ると、自分の眼鏡(能力)でしか観る事ができない。
 芸を観に来たのであれば、あるものを全部受け取ろうとする事。

◆本日の感想
 みなさんの鑑賞報告を聞いて、私が足を運ばなかった寄席、能、狂言に行っ
 て鑑賞したいなと思いました。又、文楽で同じ作品を鑑賞しても見どころ、聴き
 どころが人によって違う点に大変興味をおぼえた。