発声&話し方(1/30)                     《社会人系》

1月30日(土)発声&話し方

講座テーマ「話しことばについて考える②」

[1]ストレッチ(各自)
[2]話しことばについて考える
(1)イントロダクション(塾長)
・音声日本語は、正確な1つのカテゴリーになっていない。
 文字からの研究は進んでいるが、声からでは疎い。プライベートのところ
 は未分化。
・政治-言語の世界(現在の日本は未発達)
・トヨタのリコール問題・・・ディスカスは増したが、やはりペーパーは外さない。
 前例を持ち出す
→言語をやりながらつくりあげていくことが確立されていない。
◎言語が文字化であって身体文化でない。身体文化であれば、バランスがと
 れる。
→情報流通の品度も文字文化ではなく音声でつくる。そのためには音声の共
 通共有性(普遍性)が低いと品度が落ち社会性が高まらない。
◎日本語音声は現在完全な開国状態にない。国内だけでも統一性に欠け、
 言語の身体的論理性の構築が遅れている。
 インド・・・多言語すぎる。だからこそ、この考え方がでてきた。
 日本・・・モノ言語

(2)話し言葉の現実を分析する
①整ったことばと声
・説明する言葉。
・相手に届けようという意志のある言葉。
・明瞭な言葉・発声。
・場にあった言葉。
・環境にふさわしい声。
②崩れたことばと声
・明瞭に発せられない言葉→聞き取りにくい言葉
                  言葉を伝えられない声
・声にことばがのっていない。
・発音やイントネーションの崩れた声・ことば
・精神状態が崩れている。場面にあわない声・ことば
・自分の志向性と離れている言葉。
・俗言葉を発せられると拒否したくなる。
・状況にそぐわない言葉(前言語状態)
・日常語・声→状況にはまっていない実感
 情報を伝達しているだけ・身体で納得していない
・口先だけで言葉をつくっている時。
・個性的な声・イントネーション(癖)
分かりにくいというときに・・・。(磯貝)
・ことばの明瞭度と文の構成力の2つに問題がある。
・文章として成り立っていない。思考回路がこわれる。
→説明のときも、意見表明のときも表れる。
・不快な
・気に障るのは他人の声、自分の声は分かるけどなおせない。

◎こういう場合もあるけれど、こういう場合もあるといようにしない。
拡散理論より、集中理論を発達させること。
≪論理性=ごちゃごちゃしたものを分け、道筋をつけること≫

・立場によって違う価値観で声・ことばをつかっているので、信憑性に欠ける。
・ルーティンが崩れているので、サブルーティンがつくれない。全部あるよねに
 なってしまう。
・ぐちゃぐちゃしているものを上から俯瞰するものがあるのではないか(統合点)
・まず、クリアにする。次にそれを使って崩す。ゆする。
・共通したコンセンサスを持つのが難しい。持ってもすぐに崩す。
・発音記号のないことが、アナウンサーの喋りをまずくしている。
・声とことばで、コミュニケーションの共通のコンセンサスをつくる。
 基盤のないところに、つぎつぎたててきた日本語では難しい。
やること
 ・現実のケースから、サンプリングする。
 ・やっていることを客観化できるか、その訓練からはじめる。
  みつけだして、つぶしていくしかない。
 ・言語 
  プライベート言語(私言語)
  セミ・パブリック言語(共通言語・共有言語)
  パブリック言語(公用語・かしこまり言葉)

・使い分ける・・・論理過程のおき方。
・個性と社会は違う。両方おいて、両方を
 考えることができないとダメ。

・共通語をつくらなければいけない。
・現在は、「公」と、すごくプライベートなものと2極しかない。
→◎思考を育てるには、ことばを育てていくしかない。思考が育てば、パブリック
 の考え方が育ってくる。
・1人1人の個性がなくなるのではない。
 私が、私以外の人達とやっていくためのこと。
・1人以外の人達が集まって、どうやっていくかを、喋り言葉でつくっていくこと。
・多様性(声の種類)をたくさん持って、その場にあわせてチョイスできるように
 する。
・崩れたことば、声は、今はカテゴリーするのが難しい。

◆本日の磯貝語録
 言語の身体的論理性の構築が必要だ。

◆本日の感想
 崩れた声・整った声。崩れた言葉・整った言葉の定義は大変に難しかった。
 自分としては、身体性の高い声も、発した場合、受けた場合、共に府にお
 ちる感があり好ましいと思っている。

歌発声中級(1/28)                       《音楽系》

1月28日(木)歌発声中級

講座テーマ
「アンサンブルを歌う「7つのフランスの子供の歌」3.ねえねえ、おじいさん」

各自ストレッチ

声出し・音取り
・前回は“音の世界(音楽の)”を追求しトライしたが、今日は“ことばの世界”
 に重点をおいて歌音楽の次元を深めてみる。
・歌詞をことばとして捉えると、音楽はぶつ切りになる。歌はことばを書かれた
 音楽フレーズとして表現している。この二つは相反する場合が多い。音楽
 主体にしても、ことば意味を聴かせないと(実感)、歌の存在感は減少する。
     ↓
 ◎現実的には「音楽フレーズ」と「言語フレーズ(生きた喋りの)」がきっこう
  して、緊張感をつくり、相方の力関係がゆれ動く時良い、うまい演奏となる。
 ・ただし、アンサンブルの場合は、原則音楽的フレーズを主エネルギーにお
  き、ことばの“生き具合”は音楽を際立てるための道具とした方がうまく行く。

演奏-①
1.つきよ
・ヴォーカリーズ(La,La,La…)で。手で自己指揮しフレーズを描く。自らの音
 楽フレーズを追う様に歌唱する。
・自分の指揮が音楽を導き、それに従い声が流れ響きをつくればよい。自分
 の出している音が低いと思ったら、手しぐさでピッチが安定するように変化を
 つけ流れで音を替えることだ。
・音を聞く位置はこめかみの位置、眼鏡でいう“つる”の部分のラインより上で
 聞く
・「---こんばんは♪」が響き位置がさがり暗くなる。個別に修正指導。
・自分の音を聞く時にじーっと止まって聞いていると音楽の動きが止まり良くな
 い。音を出しながら、聞きながら走り回れるくらいに音楽を動かし続けること。
 (身体の律動性とピッチング)
・息の吸い方() …横隔膜の少し下を鳩尾と背中でわずか引き下げる様に
 して、眉間に向かって軽く瞬間的に空気を入れる(少し)。
・ピッチを取っている所でしゃべれる様にしたい。音がいい位置で出せても、
 ことばをつけた途端音が口に下がってはダメ。

・ことばをつけて歌う前に、ことばを読む ⇒相手に向かい喋る様に。
・曲が始まったら曲が終わるまで自分の中の音楽を止めない。間奏で歌ってな
 い時や、歌詞の区切りの箇所でも自分の中の音楽は動かし続ける。
・「あかりをけしてみています♪」下降や音調から暗くならないように。音楽の原
 則は情緒的になり、自分の内に引き込まないこと。
 もし、暗い感情の詩でも、音楽ピッチは下げてはいけない。当然流れを弱め
 てもダメ。

2.げんきなこども
・歌詞を読んでみる ⇒解釈や捉え方は個人で違うがそれで良い。音楽的フ
 レーズが周りと合っていれば音楽は成立するので、合唱のようにことばの意
 志統一をする必要は今回はない。ただし、捉えたものにリアリティーを持た
 せる事と、ことばを喋る事をしっかり やる。

・今度は歌ってみて、音を主体に捉えた時、歌詞の“こども”はどういう子供か
 を明確に設定する。漠然としない。
・横隔膜のささえを抜かない。

・どういう子供かの解釈は任せるので、全員子供になってこの歌を歌ってみる。
   ↓
 照れが出るようならば音楽に身を任せれば良い。早く自分を捨てて違うもの
 になると楽しくなる。

・子供になるのが下手だったので、今度は全員が子供を見ている人になって
 歌ってみる。目前の子供を出来る限り、リアリズムで。

☆再度、つきよの歌唱
・2番は全体的に音が下がり気味。上げる。明るいピッチング。

他の曲の音取り。
3.ねえねえ、おじいさん
7.かあさん おねがいよ

◆本日の磯貝語録
 歌詞を身体で空間化する時、気分や気持が先行すると、簡単に音楽をこわ
 す。音楽劇やミュージカルのレベルの低いものは皆その傾向を持つ。

◆本日の感想
 多人数で歌う時は、全員でイメージを1つに統一した方が完成度が高くなる。
 ということばかりして来たが、今日の音楽の統一を守りながら、色々なイメー
 ジを各自が持つと、すごく大人の面白い作品となった。新たな発見でした。

ことば音声改善 話し方(1/27)                  《ことば系》

1月27日(水)ことば音声改善 話し方

講座テーマ「はっきり伝える発声法」

[1].ストレッチング(戸村助手)
    鏡をみながら自分の姿をたしかめ行う。
[2]個人課題
  Aさん.壁に背中をつけて立ち下上運動。(磯貝塾長からのメニュー)
  Bさん.「これ、それ、あれ」(磯貝塾長)
    見る→指す→発する:ことばの作法
   ことばをいうスピードで物事を見ていないと伝わらない
 作法とは大げさなことをすること。聞いている人がわかることを言えないとダメ
 これ→KORE、それ→SORE、あれ→ARE ローマ字におきかえて一語一
 語はっきりと出す。
 目標:一語一語出せるように。
    見て指して発することができるように。
 何か言われたときに「はい」という癖をつけよう。

[3].テキストNo.1-[3]今日のテキスト朗読
 Aさん:声がうわずってしまう。息がつづかない
 Bさん:とても良くなっている。ただ自分が精一杯やるだけでなく伝えようと
     すること
 Cさん:おろしすぎてこもってしまった。伝えようとしていない。
 ◎一番重要なことは伝えること
 顔の筋肉がかたいとことばの操作がまづい。関節を自由に使えるようにする
 こと

[4].あいさつ言葉。
 ①おはようございますOHaYoGoZaiMaSu
 ②ありがとうございますARiGaToGoZaiMaSu
 ①生きているものに対して「おはようございます」(相手がいる)
 立って発する(一人ずつ) ※相手との距離によって発声を使いわける。
 大きな声を発するためにはおなかを使うこと。全身を緊張させてはダメ。
 練習をするときは、そのことを精一杯するがことばを発する際にはスパッと
 忘れる
 ②ありがとうございます。
 ◎コミュニケーションはありがとうから 感謝すること
 口先だけの「ありがとう」とは何がちがうのかということを見つけていってほしい

[5]声のちがいは響き位置のちがい
  体のどこをひびかせるか。解説(図Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)

  鼻の下に手をあてて「おはようございます」(各自)
  手をはずし、立って発声する
  口話ではなるべくわかりやすく丁寧にゆっくりと言うこと。
  鼻の下に手をあてて「ありがとうございます」(各自)
  鎖骨、胸骨をたたく。手をあてて「おはようございます」「ありがとうございます」
  もう一度鼻の下に手をあてて、発声。
  まだ自前なものが多いので、もう少しパブリックなものを入れていくこと
 ◎右図のⅡ、Ⅲ、Ⅰの順にひびきを変えて言う練習
  話し方で重要なことは口先で喋るなということ。

◆本日の磯貝語録
 練習をするときは、そのことを精一杯するが、ことばを発する際はスパッと忘
 れる。

◆本日の感想
 自分の普段の話し方、使っている言葉などはどうもうまく相手に伝わらない
 原因が少し分りました。もっとずーっとはっきりと、しかも相手に届くようにす
 る方法が分りました

発声・呼吸基礎(1/26)                     《ことば系》

1月26日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 母音③」

[1]ストレッチ・トレーニング、各自テーマを行う。

[2]講座「母音をつくる」
(1)演習:声の音をつくって行く:鳴り位置、響き位置
・舌の付け根に舌骨があり、すぐ下にふえがある(喉頭、その中に声帯)
・舌の動きでふえから出る音声をだめにすることがある(雑音や不明瞭音)
・舌骨をさわってみる。左右に動かしてふえもガクガクしてみる
・ふえ:喉頭は動きが悪くなるとだんだん死んでいく
 声幅が狭くなると生きるのがつらくなる-死んでいく準備
・あごや舌を動かして、喉頭の動きをみる、舌を根っこからうごかす。

Ex-(1)今日のテキスト「私の名は○○○○です。よろしくお願い致します。」

(2)「口しゃべり」について
口先から吐くことばは質が悪い-口の内側のひびきがたりず分りにくい。
・口腔の後ろ半分に前口蓋で調音した声を、後ろ奥にひびき返す。
・「自分の口はどこからどこまで?」口唇と歯よりも前。奥はあまり感じない。
・「口しゃべり」とそうでないしゃべりのちがいがわかるか。
◎「口しゃべり」は歯列から前を使い口の奥をひろげ音をひびかせないので、
 平板な音声になり、言葉も平たくなる。当然思考も平板になる。
・「口しゃべり」は下あごと舌がひっついている時が多く、舌面音のベチャ音が
 多くなる。平舌・前舌が多く、息を前に吐き出す場合が多い。
・「口しゃべり・ベチャ語」は極端に強調すると、劇画コミカルのキャラクター音
 声・語調となり、非日常へとなってゆく。
・「口しゃべり」は舌運動性が低く、音声も思考も感情も単純化する。
(3)舌骨とのど開け
◎Ex-(3)舌骨をひらいて、下顎と舌を分離する。その状態で慎重に音をつくる
 1音1音閉じないように注意して開きっぱなしにして骨をならす
喉頭をひらいて、ひらいたところをひびかせる
<注>口を横開きにすると声帯までひらいてしまう。舌骨だけひらく。
・のどがあがらないように下半身から引張る、重心は下に。
◎のどが鳴り、胸がひびくと充実感がある。喉に音を溜める
・高い位置で舌骨がひらくと、吹き上げ声になる。
・音の価値観は自分の外への効果で判断する(意志は伝わらない)
声が増す→感情がかわる→感覚がふえる→思考がかわる→人格がかわる
・出す前にその状態を準備してつくってから、出す(かまえとささえ
・のどをひらいて、のどをきたえる、やりすぎると嗄れるので注意。
・口角をしめると、舌骨がひらき、のどがおりやすい。

・社会的な責任には社会的な音声が必要
 声のためには何としても中心をつかむ。

≪のどをあけて、のどをおろす、のどをひびかせる。舌骨、舌根≫
・舌根でしゃべるのがいちばんいい声。しゃべり続けられる人は声の仕事向き。
・早口ではしゃべれない。考えながらしゃべれる。わかりながらしゃべれる
 人格がきこえる声を出す
 日常を知っているから、非日常ができる。

Ex-(5)舌の裏側のつけ根をひびかせて「イ・エ・ア・オ・ウ」

[3]前回の復習:奥壁をあけ、ひびかせる
 口の前の音を後ろに戻す。狭いほうが効率がいい
 実感が強いと声が割れやすい
 下あご、おとがいを使ってうがいする。のどの奥から軟口蓋、硬口蓋まで。
 構音器官のひびき位置をかえて、いろいろな声を出す。
 舌骨をおろすと、鼻がひらく。

◆本日の磯貝語録
 のどをあけて、のどをおろし、のどをひびかせる
 人格がきこえる声を出す。

◆本日の感想
 今日は舌骨の実感とコントロールを学びました。自然に出る声を使って最も
 良い声をつくるというのは、こういうことをしたりしてやって行くのだと分りまし
 た。やろうとして力むとうまく行かないのがむずかしいです。

歌楽しくなる発声初級(1/23)                  《音楽系》

1月23日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「楽しい日本語の歌 課題曲」

[1]準備
 体操
[2]発声
 ・リップトリル、巻舌、一緒に。
 ※上は軽く、下は重い。
<♪発声テキスト1a>
・「La(ラ)」舌先を意識して使う。下アゴ動いているか。
 ・高い音は軽く。
 ・アゴはブラーンで、縦口で。
 ※息で筋肉がほぐれていく感じになる。
<♪2a>
「Ya(ヤ)」ゆっくり2小節ブレスで。
(アゴ動かす) (終り2小節は、前のド前でブレス。)→素早くブレスの練習
<♪ソファミレド>
・舌のテンション(舌を下唇の上に乗るほど出す。力入れない。鼻も開く。)
「He(ヘ)」軽く
「Ne(ネ)」舌をかみながら。
・鼻三角(親指折って)
♪ドソミド(鼻三角と舌を出して、少し腰折って前傾姿勢で)
♪ソ・ファ♯・ソ・ファ♯・ソ・ファ・ミ・レ・ド
「鼻呼吸」を意識して。※普段からリラックスした時に意識してやってみる。但し、
音させない。中が開くことが大事。
[3]課題曲
(1)♪雪の降る町を
「La(ラ)」
◎リズム…付点と3連符をしっかりとりたい。
・「とおりすぎてゆく」3連符2回の後の付点、思っているより早く。
「Me(メ)」
◎「このおもいでを このおもいでを」までブレスつなぐ。
・「いつのひかつつまん」(しっかりブレス)→最後へもっていく。
【下】「Ya(ヤ)」「歌詞」(足踏みしながら、しかりふみしめる)
・重心しっかり降ろしたところで、リズム感じて欲しい。
【上】頭に手を当て、そこに向かって(押さえつけない)
   首の後ろが前より長い感じ。
   そのまま、頭動かしてみる→息が流れる。
・高音「i(イ)」の母音:上下歯の間を指1本分は開けておく。
(2)♪つばさをください(間奏なしで2番へ)
・下パート音取り。
・メロディー…3連符注意。2番「めいよ」のリズム1番と違う。
・「しろいつばさ」「つけてください」音がぶら下がりぎみ。前のブレスで頭頂感
 じておく。
(3)♪元気に笑え
・「すませよ《う》」の「ソ」注意。
・ノドの筋肉のなめらかさ←音幅広いので。
 ※リップトリルで練習してみる。高音は軽く。
・胸声と頭声、いつも両方ある。ブレンド具合で変わる。
「i」
・舌先は下歯根元に。(舌引っ込まないように)
・上下歯に指1本分のすき間。
<3度下げた調で>但し、高かった調のポジションで
「i」「Ya」ていねいに、息をつなげて流す。軽さがないとつながらない。
◎練習番号[B]の下パート音取り

◆本日の感想
 前出た音が出なかったり、出なかった音が出たり、テンポが早く口がまわらな
 かったり…。もっと身体と頭にひびかせたいです。

セリフの技法(1/21)                         《ことば系》

1月21日(木)セリフの技法

講座テーマ「生きた台詞にするということ」

・「しゃべっている台詞が生きているか。その役の生活ができていますか?」
 が基礎。そこから始まる。
・出していることば:自然に出しているので生きている
   VS 書かれた台詞:死んでしまう
 「生きた台詞 VS 死んだ台詞」とは?
・設定された条件の中で、生きた台詞にするのが俳優。
・自分が変わっても、役は変わらない。― 実年齢と役の年とのギャップ
・最近の傾向:あて書き←俳優が役を作り出すのとは逆方向。
         自分の思考でできるもの。スライディングできるもの。

〔1〕生きた台詞を追求する。

 (1)そもそも演劇とは何かを演じ手側から考えること。

  ※台詞が生きていれば、観客は良かったと思う。
・「生きている」ということを見せる。― 観客はそれを見にくる。
  何が、みんなが楽しむことができるのか?
・「生きた台詞」の経験は? VS 「芝居になっていないよ」
・ 生きた台詞とは? 
 -Aさん:新鮮味のあることば。そこで起こっていることへの反応がある時。
   会話劇-「前に言った人を受けてのことば」
   一人台詞-「自分が言ったことを受けてのことば。」
・生きた台詞の経験、失敗した時は?

 (2)文脈(context)って何? 文脈の実感はあるか?

文脈:1つの芝居の文脈、台詞の文脈、条件となっていること…

 ‐Bさん:文そのものの書かれている字義以外の脈絡、表と裏
 ‐Cさん:文字と文字とのつらなり→関係、時間の流れ
       文脈はどちらかというとストーリー?
   →劇にするには「文脈=あらすじ」だとあまりよくない。
 ‐Dさん:どちらかというと「あらすじ」と捉えていた。

・O氏の発言:本当は何を言いたいのか?裏 VS Hさん:表のみ、コラージュ発言
・ジャンルによって、文脈の捉え方が違う(小説、童話、劇…)→それを研究するのが文学(部)
芝居(台詞)のコンテクストとは― 字義通りのものでない、含まれたもの。
      ↓
台詞からの文脈とり―言っている台詞から伏せられた関係、過去、思惑など
 探り出す。
  志賀直哉や芥川作品は、その場で文脈が生まれ流れ出てくる→天才型
  井上ひさし:先にゴールを決めて、逆算して書く→努力型
  井上 靖:計算しなかった。→辻褄があわなくなると、そこでやめる。

◎芝居:1つの台詞が1シーン。次の台詞は別の人→別のシーン
    しかし、前の台詞に大きく影響を受ける。縛られる。
    芝居の文脈はどう起こしてゆくか?
    
 ‐Eさん:話の流れから、字義以外を想像する。
・文章は話そのものではない。簡略や説明を入れている。
    →口伝から文字化→基本的に「しゃべっている」
 「生きている」:見えている、触れるもの以外の沢山で成り立っている。
    関係しあう→「しくみ」(構造) ⇒ 文脈とは「しくみ」

 ‐Fさん:心の葛藤、下に流れている心の交流。

〔ホワイトボード〕
 生きた台詞
  ・文脈(context)
  ・仕組み
  ・読み取る

Ex-(1)
ページ:Cさん、クイックリー:Dさん、エバンス:Bさん
p.112~116
 ◎シェークスピア劇は、計算して、書き直しを重ねて、書かれた作品が少なく、
  その台詞の中に沢山の事が秘められていた。

〈Ex-(1)の評〉
・言っていることはわかるが、「それを芝居にして欲しい!」。各自に“劇”が興って
 いない。書いてある通りの頭しか動いていない。困ってもないし、葛藤もないし、
 矛盾もない。相手に対し、言っている事以外を感じてない。
 ストーリーを通そうとしすぎていて、ウソが作れないので、良くできたロボット
 ゼリフだ。ちょこちょこっと、陰や裏があって欲しい。

◎芝居・戯曲をよく読んでいる人⇒ストーリーを進行していくような読み方はしない。
 ストーリーの説明をしない。
◎俳優はストーリー主義になってはいけない。ストーリーは結果だ。分かっている
 結果への予定調和に、生きた劇は生まれない。
字義通りの裏が文脈。
 
Ex-(2)
p.112 幕開き ページ夫人の台詞
  ・じゃあ、もうあの男は…

〈評〉全て具体的な文言ではない。しかも他の前ゼリフはなし。
   その事だけ言われても、客は一体何の事やら分からない。
   そのため、ページ夫人は、一語一語を分かってないものとして、
   考えたり、探したり、時間を使ったセリフにすると良い。

◎クイックリー夫人
〈評〉頭で読む(小説読み)のではなく、頭で作りながら喋るとよい。
   (読みながら、躊躇していないといけない)

 実生活:立て板に水ではなく、探り合いながら話している。
     口よどみながら言う。何を相手が言っているか。ほとんど相当無責任。
     思ったより、もたついたり、考えもしないで反射的に早口だったり。
 セリフ:無駄を省いたり、裏を作ったりしているので、実生活の頭脳や感情では
       ない。しっかり作られている。
 
「生き生きしている」喋りとは?
 自分で意識しないで早口になったり、つっぱしったり、躊躇したり、それをどう
 作っていくか? 口調、スピード、タイミング→それをどう作ってゆくか。
 
◎エヴァンズ  相手に向かってしゃべる。
〈評〉我々にとって、一般的キャラクターでなく、言葉も特殊である。
   最初から作ってしまうと、ロボット的、造り物となり、生々しくなくなる。
   セリフことばは、自分の生活言語でないので、変にすると失敗する。
   人間が生きているということに置きかえて作る事が重要。
   セリフの表面にまどわされない、労費させられない方が良い。
   私の人間性が出張して、その役をやらないといけない。

 ◎具体的には、
「今、私がこの言葉を言っているよ」という体と心の実感が全身になくちゃ
ダメだ。そのセリフを通して、今の自分を少しでも多く感じ取ろうとすること
だ。何でもいいから、その言葉は口と喉ではしっかりと言っていること。うまく
行けば、そのセリフが自分の思考や感情を探し出してくれる。


・自分の裏側はあまりはっきりしていない―避けて通ろうとする。

・ロボットにならないためには、人の血をかりないといけない。
 表向きの人間ではなく、自分という人間の理解、察知力。
 ~ing で「自分は嘘つきだな、こんなバカなことやって…」と思う自分
 →それが「自分」
・1つの感情に対して、脳がスイッチングで正否を作り出している。
・自分の裏を知っているか? 考えたことあるか、実感しているか?
 1つのセリフの中に、表と裏が出てくる。
・自分が縛られているものは、裏となっている。

『文脈含みの、しかも生きた台詞にするには』
①自分そのもので読んでみる→自読み。役読みをしない。
②繰り返していると、自分との差を実感し始める。
③“自己感”の部分を全身表現してみる。
④落ちたセリフ部分を、ゆっくりと小さな声で腹に向かい繰り返してみる。
 納得できるものが生まれてくる。

◎世の中で一番生々しいのは、今現在の自分である。それをつかんでいない
 俳優は芝居ができない。

◆本日の磯貝語録
 俳優はストーリー主義作になってはいけない。
 今の瞬間をどれだけ広げるかが仕事だ。

◆本日の感想
 生きた台詞や文脈を考え、つかまえ、更に分からないテキストには自分で
 つかまえようとしなければいけないことを学びました。本格的でなくても、
 そうやって来たようにも思います。

ことば音声改善(1/20)                      《ことば系》

1月20日(水)ことば音声改善 ことば直し

講座テーマ「舌使いの基礎」

[1]個人調査書の記入
 個人面談(磯貝塾長)
 ・ボイスレコーダーを使って自分の声を聞くこと。
 ・鏡をもってくること。
[2]ストレッチング(戸村助手)
[3]座学(磯貝塾長)
 (1)講座内容について
   滑舌×、活舌○(カツゼツ) 滑らかよりも活発に
 (2)子音チェック(1人ずつチェックを行う) S.Z.N.L.K.G.
  :磯貝メソッド音声練習用テキスト、上顎子音サンプル使用。
  現代では舌が広くなってきた「平舌(ヒラジタ)」
  ・音がやわらかくなる。情緒的になり、明瞭性に欠ける。
  ことばの用途 ・他人に伝える。
           ・自己確認。
 ・ことばを明瞭にするためには下顎と舌がくっついていてはダメ。
 ・日本語は音で判断されないで意味で判断する傾向が強い。
演習①「ハツバシ」(各自発声)(日本語は音だけをずーっと出していると意
     味がわからなくなる)
Ex-②
「サシシメシマス」指し示す動作をしながら各自発声、途中で動作をやめる
 途中で動作をやめても、それまでの動作があったため意味がうしなわれない。
Ex-③実際に物を指して「サシ」と発声
  はじめに自分で納得できない限り人には伝えられない。
  ことばがうまくいかないときは分解して考える。音として分解する。
   サシ シメシ マス
   指
   Sa Si→(S+a)+(S+i)

Ex-④鏡を見ながら舌のチェック、「サ・シ・ス・セ・ソ」
  ◎サ行は舌が見えてはダメ(後に引くか下に降ろす)
  1人ずつチェック(サ行)
・丁寧に。×できないから丁寧にやらなければいけないのに、あわててやって
 しまう。
・プロになりたかったら舌を浮かせる習慣をつけること。
・1音1音ちゃんと出す。その為には決めなければいけない→かまえる
下顎から舌をはなす

音を聞いて覚えていかなければいけない
・音を聞いてちがうなという判断ができるよう訓練をしていかなければいけない。

 今後のスケジュールについて。
  次回  母音
 3回目  サ行  子音と母音をつなげる。 すじ道をつける。

 質問  舌が見えてしまうことは自分でやるしか…  A.鏡を見て行うこと。

<おねがい>
 今日やったことをやりっぱなしにしない
 箇条書にして書き出す。ポイント及び分らない点をしっかりと整理するクセを
 持つこと

◆本日の磯貝語録
 はじめに自分で納得できない限り、人には伝えられない。
 ことばがうまくいかないときは分解して考える。
 プロになりたかったら舌を浮かせる。

発声・呼吸基礎(1/19)                     《ことば系》

1月19日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 母音②」

[1]各自ストレッチ・トレーニング

[2]講義
 個的な母音から、相手にわかりやすい母音をつくる
 子音が伴っても通じる母音、核音をつくる
 自己認識よりも他人へのきこえ方のほうが重要

[3]演習:母音調音
(1)ポジションとかまえ:のどを指でさわって「イ」の位置に息を吹きかける
 ふえから調音点までの息の流れを上顎と舌で感じる
・調音点を舌でなめる。上顎の歯茎の内側、前歯のど真ん中。
 自分の実感で「イ」を出す息の通り道をつかむ、息を流す。
◎≪身体の中心でとらえる≫口の前で指を立ててみる
・鏡で舌の中心を確認する。上面、下面、先端、四つの筋肉
・上顎の真ん中から懸よう垂、前歯、上顎と舌の真ん中を合わせる。
・懸よう垂の上部、軟口蓋、懸よう垂の奥の壁。
 ことばは真ん中でつくる。真ん中で思考すると明確になり、伝わりやすい。
 細い息を出す口の形、構えをつくる。
 ど真ん中で「イ」の音の感覚をつかむ。正中腺
 「イ」の調音点をつかんだら、そこから口の中に戻してひびかせる。
 のどから調音点にむかって出すよりも、調音点から口の中に戻す方がきき
 やすい。
 感覚を鍛える、音、筋肉など。考えなくてもわかるものを身につける。
 まずは自分がいいと感じる「イ」を出す。きいてもらって修正する。
 咽頭壁(軟口蓋、咽頭奥壁)の感覚が重要
 音をシャープにする、たて口、唇、舌、あご、オトガイ、よく聴く。
 ①出したあとにきく②出しながらきく③出す前にきく
 外の音をきく
 シャワリング、上顎骨に息を吹き上げ続けるトレーニング

 ①のどから調音点に向かって出す。
 ②調音点からのどに向かって出す 上顎をとおる ×舌面

 ×イメージ ○想像する
 力は1mg入っていると多い、が入っていないとダメ

 ②の構えでイ、エ、ア、オ、ウをのどに向かって出す。
 上顎の明るい、高い声、はっきりした声になる。
 情動だけでは伝わらないものを出す。

◆本日の磯貝語録
 身体のどまんなかで声をつくり、思考する。

歌発声特別(1/16)                       《音楽系》

1月16日(土)歌発声特別

講座テーマ「中声発声を決める①」

[Ⅰ]ストレッチ(各自)
[Ⅱ]発声練習
①ファルセット
 短音、長音、クレッシェンド、サイレンのように音を出す(個人チェック)
 顎の関節が大切である。必ずゆるんでいること
 )顎関節に指が入るところの奥をひろげ、ゆるめる→発声
 )前顎を後頭部に向かってゆるめる→発声
②中声域の発声(一人一人チェック)
 ・前後の意識を持って、後ろに引くように出す。むしろ後ろに吸い込む様に。
 ・前に向かってはいてはだめ
 ・右左の両奥歯より狭く奥に音を集める。

[Ⅲ]テキスト歌唱
 ・ペルゴレージ"Eija,mater,fons amoris"
 ・"Verdi prati"
①"Verdi prati"
 ・太い息にしない。喉を浮かせない。
 ・舌根を意識する。太く広く感じてはダメ
<舌骨、舌根のポジション、しくみについて解剖的説明>

②"Eija,mater,fons amoris"
 )[a]で歌う

③"Verdi prati"
 ・五線内の音は薄くしない。左右は狭くする。
)はじめのGisの喉のポジションのまま歌う(2人ずつ歌唱+チェック)
 ・股割りの姿勢で両肘をついて[o]でうたう。
 ・両手を頭の上にのせて歌う              
 ・下の歯を突き出すようにして歌う
  →上記、重心を下げ上部をゆるめる
)8小節目~ (二人or一人ずつチェック)
 チェンジのところで喉をかえない。同じ息で歌う。
)全員で
 ・胸、後肩などをベースにして、その上にやぐらをつくるようにして、肢体を
  安定させる。その部分が響く。
 ・はじめの繰り返し、1回目歌い手が主張。2回目は弦楽器。

◆中声域をマスターしていく上で、何を調整していくか考える。
 "Eija,mater,fons amoris"は現在の声には低い曲である。これをどう歌うか。

◆本日の磯貝語録
 光に道があるように、声にも道がある。それをさがすのが聲道で具体的には
 "発声法"だ。全ての"道"は求めすぎると必ず遠ざかる。しかし求めない所
 には無い。

◆本日の感想
 「中間音と低声部を充実させる」が今期のテーマ。楽器が違う各々の人に
 合った方法で声づくりをする。みるみる音質が変わる。今まで無理だと思っ
 ていた五線の下の声が使える声になれば、こんな有難いことはない。

発声&話し方(1/16)                     《社会人系》

1月16日(土)発声&話し方

講座テーマ「話し言葉について考える」

[1]ストレッチ(佐藤助手)
①立位で、腕を上・前・後ろへ伸ばす。
②首旋回→盆の窪を緩める→頭に手を乗せて下・横へと伸ばす。
③胸に両手をあて、胸を張る→首を左右に傾ける。
④左手を背中に、右手を左耳に持ってきて右側へ引く(反対側も)
⑤足の裏をぴったり床につけて、前後左右に重心を動かす。
 膝→骨盤→胸→首を回してから、身体を動かす。
⑥足を前後に開き、前の足を折り、後ろの足は伸ばす(股関節)。
⑦股割り→肩入れ→手をついて上体を前にしてから戻してバウンス。
⑧あぐらで座り、足の裏をあわせて股関節を伸ばす→仙骨から前へ倒す。
⑨足の裏のマッサージ。
⑩あぐらから片足を前に出して、反対の足の方向へ身体を倒す。
⑪仰向けで寝て、全身をゆする。
⑫片足を直角に折って掴み、反対側へ倒し、身体を捻る。
⑬寝て、膝を折り、片足の足をかけて、かけてない方の足を両手で掴む。
⑭寝て、両手足を上へ挙げて、ぶらぶらさせる。

[2]話し言葉について考える(磯貝塾長)
・話し言葉・・・話す
         喋る  この違いは?

①それぞれの特徴を述べてもらう(塾生)。
(話す)
・意志があって相手に伝える。
・意図的である。
・内容があって頭の中で整理されている。
・目的やテーマがあり、議論・討論する。
・伝えるものがある
・声を使うこと、道筋をつける。
・言いたいことを伝える。
・考えながら、声に出して伝える。

(喋る)
・唇と舌の実感が強い。
・意図しない。
・日常的に強い意志なく、ことばを交わす。
・責任なく、飛躍してもよく、気が楽。
・ことばを使って発散。
・伝えるものが漠然としている。
・情感、感情が優先。
・思ったままを、ことばに出す。
・相手があって、ほとんど無目的にことばを交わす。

・話す、喋るは、接近して、ごちゃごちゃしているので、分けて整理してみること
・私にとって話す、喋るを掴む、根本的なことをしないといけない。
<自分の問題>として、取り込まないと役に立たない。
・「話す」、「喋る」を場によって、使い分けている=話し言葉
→リスキーだが、楽しんでいる?
・ごちゃごちゃの分、豊かだとも考えられる。

②それぞれの場は、どんな時?
(話す)
・考える必要がある時。
・説明する必要がある時。
・私的でない場合。
・電話で取引先と話をする時。
・講義をしている時。
・打ち合わせ、会議、説明、決定、前に進めるとき、相談。
・接客
・困っている人を助けるとき→相手に入って安心させる。

(喋る)
・友人とお茶など、親しい人、家族と話している時。
・公的な場でない時。
・リラックスしてよい場合。
・友人と遊んでいる時。
・感情を出してもいい時。
・論理的な思考がとんでいる時。
・愚痴、不満、憤り。
・パニック場合、話になっていない。
・ことばにならない。
・老人

・考えて話す必要がある場合は、話す。私的なことは喋る。
・話す、喋るが分けることができないことは、問題である。

③話す喋るとを意識しているか?
 ・いつも実感があるわけではない。ある時もある。
 ・私的な時には、あまり意識していない。
 ・話す時に、喋るとうまくいかない。
 ・喋る、話すが、いろいろごちゃごちゃしている。
 ・喋ることが少ない・・・私語がないことか?
               →考えないで喋ることが少ない。(Aさん)

・今の人は、話すのも、喋るのも下手。しかしストッパーが外れると、喋り続け
 てしまう。
◎「話すという、コミュニケーションをちゃんとしたい。」
◎「声は素材。それを使ってよい効果を狙いたい。そのために、話す、喋るを
  しっかりと分かっておく。
◎話し言葉がどういうものか、整理しておく必要がある。

・喋り言葉は無数にあるので、私語は取り上げない。
・私的なものを暴露しすぎるものは、受け入れられない。
・初対面の人とは、喋りの対象にならない。
・「話す」ことから始める。話すということを考えるという共通項がある
 共通テーマを話す・・・話し合い、打ち合わせなど。
・場によって使い分ける。臨機応変なのが日本語(日本人の思考)
・相手と話をするときに、どんなふうに頭を使っているか。

・話すVS喋る
どっちが楽か?
・話したことは覚えている。喋ったことは忘れる。(Aさん)
・私的なところで話していることがある→本当は喋っているのでは?
・脳の問題で脳を育てていく。意識ではない。
・違ったことをすると思うと大変。
余談・・・これほど、公私がはっきりしていない国は珍しい。
 習俗しかない。論理(規範)をおかない。それを良しとしている。
・喋るほうがらく。話をすると気をつかう
                 →思考と、気をつかうをごちゃごちゃにしている。
・思い先行のディスカスは喋り。そうすると上手くいかない。

◆本日の磯貝語録
 人間に自分と他人の区別がある様に、言葉にも当然あるはず。それをゴチャ
 ゴチャにしては、人間の尊権が失われる。

歌発声中級(1/14)                       《音楽系》

1月14日(木)歌発声中級

講座テーマ
「アンサンブルを歌う「7つのフランスの子供の歌」1.つきよ 2.げんきなこども」

・ストレッチ(バウンス ⇒伸身 ⇒頸部のストレッチ ⇒脚の裏側のストレッチ
 ⇒爪先をつけたまま足踏み ⇒顎、顎関節と口内のほぐし
 ⇒後背部と前胸部の開き)

歌唱練習
1.つきよ
 ・唇をあまり使わず舌で“Ru, Ru, Ru …”をつくり音取り。
 ・自分の出している音を音程に合わせて調節する際に大事なのが懸よう垂。
 ・アンサンブルの際は各々が曲の持つ音程に合わせるのだが、各々が完全
  に一致するという事はない。その僅かなズレが心地の良いハーモニーを生
  み出す事もあれば(ウィービング)、そぐわずに雑音となる事もある。
 ・音階が上がる(下がる)時に上げようとして2段階に音が変わっては×。息
  は流し続け、シームレスに音階を上・下させる。
 ・懸よう垂の先端から、軟口蓋を直線で細く鳴らす。(懸よう垂付退から1~2
  cmまで)広くならないこと。音は“u, u, u …”で。
 ・口が広く鳴るのでなく、先ず懸よう垂の先端をシャープに鳴らすこと。
 ・音階が下がった時に、懸よう垂の鳴っているポジションを下げない。その位
  置をキープしたまま、歌詞を歌唱。(多少不鮮明)
 ・“きれいな きれいな”などの“な(Na)”は軟口蓋うらから、前額鼻腔まで音が
  通って(流れて)いること。
 ・各人、周りの人の懸すい垂音をとらえて、自分の音を同調させる。(←喉合
  わせ)
 ・息の調節は腹でやる。口や喉でやらない。

 ○三声アンサンブル演習
 ・全員全パート音取りの後、2, 2, 2 3声アンサンブルをする。
 ・トップは高音時、腹部を引き込んで思い切り細い息にする。
 ・懸よう垂から直接音を出す。下から伝わってきて懸よう垂を鳴らそうとすると
  音がブレる。太くなりすぎる。
 ・息を流す時に、奥を狭く使い、奥に溜めて吸ったものをそこから離さないよ
  うに、天井づたいに前へ流す。
 ・磯貝メソッドにおける声楽アンサンブルの原点は、曲の解釈や演出上から
  来るものよりは、原初的、基本的な喉合わせ、音合わせにある。これは単
  純だし、歌の見せ方としては何もないが、とにかく音はピッチが統一され音
  質が透明になる。

2.げんきなこども
 ・各パートを一通り音取り。懸よう垂共鳴で歌う。
 ・“風の中の子供”の“こども”の部分は若干スタッカートで。
 ・懸よう垂共鳴での言葉付けは、特に注意深く行う。

3.ねえねえ、おじいさん

◆本日の磯貝語録
 歌唱発声での懸よう垂共鳴の方法をマスターすること。パート内でも声部ア
 ンサンブルでも音質の統一感を求める時の基本発声法である。

◆本日の感想
 懸すい垂を鳴らす発声は神経を使い、かつ繊細な作業で、大歌で歌う何倍
 ものエネルギーが必要であった。周りの人と喉(音)が合って音を出すのは
 実に心地良い。この時は他の音も聴き易い事が分かった。

ことば音声改善(1/13)                      《ことば系》

1月13日(水)ことば音声改善 話し方

講座テーマ「声を育てる発声法」

1.Aさん 磯貝塾長との個人面談
2.ストレッチング(戸村助手)
3.座学(磯貝塾長)
 磯貝メソッドテキストを使って声のしくみについて説明。
 「テキストに書いてあることは全部君のこと」
1)声の出る所
 声帯(VocalCode)磯貝塾長ひとりひとり声帯のポジションをさわって教える。
声帯と声についてピアノを用いて解説。
・声のことは、自分の判断ではなく他人が判断することだ。
 他人が聞いてわかるための声を出すこと。
2)本日のテキスト[1](1)ハナを鳴らす(各自) ※鼻腔を鳴らすこと。
 ・大きな声を出すためには、まず最初に鼻から出すこと。
 (自分が好きなようにやっていたら、100%やっても半分しか合ってない)
 ・深呼吸 ※鼻からすうこと。胸に向かって鼻からいっぱい息をすう。
 (立位で全員)
 胸:肩のラインからみぞおちまでの部分を言う。全員触ってみる。
 息:体全身をつかって肺の深いところまで入れた空気、とそこから出る空気。
深い空気の出し入れをするためには姿勢が重要。背中がピンと立っている
  こと。
 Aさん、次回までハナを鳴らす練習をする。
演習-ロングトーンの練習。ハナを鳴らして15秒、できたら30秒。普通は1分。
 テキスト[1](2)柔らかい声、高い声(ファルセット)
演習-後頭部から首のうしろをさわって裏声を出す。(各自)
 (Aさん、ピアノを使って同じ音を出す。口をあけて声を出す。あくびをする。
 (※今後:音階練習→声帯反応・呼吸
 筋肉を使った声と粘膜を使った声では声の質が全く変わる→発声法
テキスト[1](3)鼻に抜けない声(口腔音、地声)
・口は上下にあける。下顎をおろす。 口の中の奥の壁がたくさんみえるように
あける。
 ロングトーン「ア」(Aさん15秒、Bさん、Cさん30秒)
テキスト[1](4)ノドうがいの声 首の付け根をやわらかくする。奥深いひびき声
テキスト[1](5)ノドそのものの鳴り 「ア」(各自) 喉頭発声。
喉頭が鎖骨までおりてきて声を出す。胸部共鳴。
テキスト[3]今のテキスト  1度全員で通し読み。
 次回、鏡をもってくること

◆本日の磯貝語録
 テキストに書いてあることは全部君のこと。
 体内に入った空気を息という。
◆本日の感想
 今日は色々な声の出し方から始めました。沢山の種類の出し方は各々違っ
 ていてむずかしかったけど、ゆっくり丁寧に出来たので、実際に出せて面
 白かったです。いつも無意識なんだと思いました。

発声・呼吸基礎(1/12)                     《ことば系》

1月12日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 母音①」

[1]各自ストレッチ・トレーニング

[2]講座 (1)ことばの調音について:言葉の精度、明瞭度をあげる、5母音から
      はじめる。
 ・人が音をきいてよい音だとわかるようになること。
 ・弓矢のように先端が鋭く、遠くまで届くことばをつくる。
 ・母音の調音がしっかりしていないと子音調音はうまく行かない。
  同じ「い」でも違う音がある。正確に使い分けられるように。
  呼吸と支え、のどのなりをつかって母音5音をやりあげる。

(2)口と調音点(テキストP.27):
 音をあてる位置。あてた音が返ってきてひびきをつくり、その音となる。
 「調音点」舌のいちばん高い位置(母音五角形)を一般的には云う。
 ・舌の位置の感覚は訓練しないと不安定できまらない。
 ・舌を正確に動かす訓練
 ◎音をあてる位置を決めて舌を動かす、きめる。
  ことばを音からつくる、思いからでは不正確。
 ・声を出すことはのどを鍛えること。ことばづくりは別のこと、口跡をよくする
  など。
 ・声は口の中で乱反射し共鳴音になる。当たってはねかえる。直進性がある
 ・出す音の反射壁・点をきめる<「い」という音の基準の音をつくる>気持ちだ
  けでない音
 ◎「い」上あごの歯茎の内側に狭くあてる(「い」の反射調音点)
  やわらかい舌でなくかたい硬口蓋にうまくあてるにはどうするのがいい。
演習1:母音は歯列内側でつくる、外側の音は無効(いい音でない)
 ・「あ」は種類が多い、「う」いちばんむずかしい、「え」音が少ない。
  「い」の場所を舌で確認する(舌、あごの形、運動性によって場所がちがう)
  いい音が出る場所をさがす。次にいいひびきになる出し方をさがす。
 ◎「ことばは何のためにあるのか?」①他人に伝えるため②自己確認のため

Ex-① 自己確認の「い」を出す=自分が「い」と言っていると感じる音
 ◎自己確認のためには”シャープな音”をつくる、自己認識が明確になる。
  それと他人に伝えるための音は違う。それぞれにちがう感覚をもつ。
  自分のためのことばエネルギーは小さくていいが、シャープないいものをもっ
  ていたい。
  自己確立する。自分だけの価値観をつくる。自分の中でプライドをもつ。
 ◎出した音をよくきく感覚を研ぎ澄ます音の良し悪しを判断する
  自分で自分を律する。出す前の構えから感覚をとらえる。全身の感覚
  自分に必要な最高なものを毎日プレゼントする。五感を鍛える

Ex-② 他人に伝えるための音「い」を出す→ききながら出す
 ・きく人に届けるために最高のものを用意する。具体的な作業をつかまえる。
  →「い、い、いー」をつくる×3回。やり過ぎると感覚がまひしてよくない。
 ・音の精度をあげる。濁らない。雑音すくない。好みとはちがう。
 ・自分の楽器でいちばんいい音を出す方法をみつける。趣味や好みぬきで。
  声帯への圧力、口の中での反射のさせ方、音調が一定、反復できること。
 ・いい感触のほうが残る。それを忘れない。
  口の形、舌の形、あごを動かす筋肉、声の素、スタートは声帯にある
 ・のどを鳴らす(やりすぎない、やりすぎると悪くなる)
 ・伝える先をきめて、正確に出す。
 ・少ない回数で音を正確に出す方法をみつける訓練をする。
  声ができてから、しゃべりの訓練をする。まずいい音を出す、きく。

Ex-③ 母音調音テキスト(i)段の発音練習
 ・のどを指でさわって、のどの実感をもってやる。
 ◎お手本、サンプルがあることが調音には重要。音をまねる
 ・いい音をきいて、なぞる、きいた音をそのまままねる
  悪い音はまねしないほうがいい
  悪いものはおぼえない、いいものはのがさないことが重要。

◆本日の磯貝語録
 調音とは:自己確認のための高品質でシャープな音と、他人に伝えるため
 の正確で高エネルギーの音をつくる。
 出すためにまずきく(受ける)。言葉を思いからでなく音からつくる。

◆本日の感想
 各々の個人のことばの精度を上げるための調音のレッスンで年が明けました。
 はじめは母音調音でした。

表現の声とことば(1/10)                     《ことば系》

1月10日(日)表現の声とことば

講座テーマ「声の表現の可能性,即興と表現力①アドリブの原理と原則」

[Ⅰ]即興とは何か?
(1)即興とは。インプロイヴィゼーション(improvisation)
improvise:ある一定の流れがある。その中で、ふっと起こるもの
即興:ある状況で瞬間起こる情趣

 即興は詩や音楽の中で起こるもの(=芸術においてあるもの)

 「律」の中で人間を表そうとしていた。
   律、掟が確立してきた。息苦しさから逃げる。飛び出すことを求める
   →即興

 improvisationは→ humanity≠機械的
  ・精神的・身体的に反射が重要になってくる

 「即興」ー即時に興す。興る人間独自の状態。

(2)「興す」とはどういうことか?
  表現にとって重要なこと。基本であり、原点である。
 ≠頭でやることではなく、原則身体的である。

<興っているとはどういう状態か?>

・想像と創造の境目は?
想像:今ここに起こっていないことを想定する。
   今見えてないものを仮象として描くこと。

(3)言語による即興性
 「興す」・その場のとっさの思いつき(impression)
      感覚的に受け取った印象、感じ。
      はっきり明確なものもあれば、ぼんやりしたものもある。

演習-1<言葉インスピレーションゲーム>/全員同一語に答える
 ①様々な単語・句・短文を受け、とっさに浮かんだことを言葉で表す
 ②単語から思いつくことをメモする/口頭で述べる
 ※最初に思いついたものを離さない。
 ※インスピレーションは説明抜き。単純明快な言葉が良い
 ◎瞬間に有効なインスピレーションが起こる練習
 ※パスした回数は書きとめておく。
 ※インスピレーション,イマジネーションはエゴイスティックなもの。
   他人に影響されない。独自性が必要。
 ③口頭で述べる際、受けたこと、思いついたことを表現して出す。
 ※インプロ・アドリブは原則表現の世界。

◎イマジネーションの用件
 ・視覚的である。しかも立体的である。そして具体的である。
 ・出されたものの意味にとらわれない。

 ・平易な言葉からイマジネーションがはねるか/はねっかえる何かを作る。

・improvisationはリラックスしていてはだめ。意味感覚を持った反射。
 improvisationに必要な緊張感がある。

※出された言葉の説明は面白くない。
※出された言葉に近づき寄り添っては発展は無い。

●反射するための「受け方」/次に表現する(出す)受け方・用意

<演習2>1対1
 ①出されたものに対し2音で答える。
 ②答えたものが有効かどうか周りがジャッジ
※もらったテーマに対しえ共通概念に持っていかない方がよい

◎improvisationに必要な頭の回路,身体の状態がある。
 説明をする
    自分にひきつける(表現にならない)

(4)本日の実演の自己評価と感想を各自発表
 ・説明じゃないことの重要性、むしろ発展
 ・説明は存在を消す
 ◎improvisationの目的は自己変革
 ・受けたものを視覚化すると間に合わない。受けるのは皮膚感覚
 ※Visualなイマジネーション不適格。Visualなイメージはとらわれてしまう
 ・知覚反射だと面白い
 ・聴覚器官だけでなく、口・鼻・発音器官で音を捉えようとする。
 ・蓄積の少なさ。発想の貧困さを痛感
 →それが求められる環境、訓練の影響 (ex.)伝統芸能
 ⇒(表現をするなら)その準備は必要

・伝承性,伝達性と現在性

 ・声とことばの表現の伝承性の問題
  声とことばのimprosation
   興す=身体的に興る(≠視覚的)
  <演習>①単語(題)が与えられる
       ②それに対し身体と音声(≠言語)で思いついたことを表現
     ※興したイマジネーションが伝わっているか?発散ではない。

(5)<演習2> 3人1組
 ①単語(題)が与えられる
 ②1人目→2人目と続けて音声(オノマトペ)で思いついたことを表現
 ③周りが評価
・1人でやっているよりも沸かせられる
・2人のほうがダイナミック

[Ⅱ]ユーモアについて考察
  improvisation=humanity
 その根底にはhumourがなけれがならない。
improvisationはおもしろくなければならない

(1)humourとは?(全員発表/個人意見)
 ・明るい
 ・社会常識から外れたちょっと外側にあるもの。
 ・受けた人が笑う材料
 ・優しさの表現の一つ。場を和ませる→笑いが生まれる
 ・身体性(表に出てくる身体性)/声・言葉以前に伝えられるもの
 ◎全身体表現≠humour
 ◎共感性がある/共有性がある
→共有性の原因がどこにあるか?
 ・ストレスを感じないもの。気持ちよくなる
 ・笑いとユーモアの違い:ユーモアの方が品がある。
 ・意外性(共感できる)≠独自性
 ・人間らしさ
 ・ほっとかない
 ・笑いの中に温かみ、優しさがある。
 ・教養・一定の背景が必要
◎※生きている喜び。人間を肯定するという根底
 ・視点を変えて面白いと思わせたらユーモア
  「おもしろいとは?」:誰もが考えればわかるが、誰もが考えれられないこと

  ○おもしろいとは?/感覚的だが、感情の一部、情動
   ・意外性  ・現実とのギャップ

 ・許容できる意外性
 ※humour は表現性があるのか?言語性は?身体性は?
 ・「あぁ、そうだね!」という発見につながるのがユーモア
 ・緊張と緩和
 ・誰も傷つけない
 ・センスの問題がある
 ・人間くささを充分に満たしたところにある
→着眼点としての「人間らしさ」→表現にする際、はずす
 ・他者を豊かにさせるのがhumour
 ・次元、視点をかえる。矛盾をうまく表現するのが芸のhumour

 ◎そもそもの事がる。そのものをするのではなく、そこから発生したもの。
  そもそもの事はなくなってはならない。その誤差が面白い。

⇒表現するには身体性を通して実体化する
  1.センス
  2.品格
  3.知性
  4.即興

(2)調音演習
  上顎 イウオア
  下顎 エアオ
    上顎→下顎 「イ、ウ、オ、ア、エ、ア、オ」

◆本日の磯貝語録
 即興にも質がある。感性、知性が大いに影響している。即興は人の行為で
 あり、能力である。

◆本日の感想
 説明でなく人を説得する生の力を見た。身体で反応する即興の重要点が
 分かった。普段自分がいかに理屈で考え、とらわれているかよく判りました。

伝わる声とことば(1/10)                     《ことば系》

1月10日(日)伝わる声とことば

講座テーマ「コミュニケーションの声 読むことと伝えること」

[Ⅰ] ストレッチ
・各々、各パーツをひとつずつ緩めていくストレッチ。
・二人組になり、互いを引っ張りあったり、背中合わせになって乗りあったりする。
 引くときのポーズは問わない。個人が引っ張るというよりは
 相手に引っ張られるという感覚。
・股割りの状態で丹田を意識した呼吸。
 坐骨を床に向かってはたく。
 肘を膝につけて坐骨を引っ張りあげる。
 さらにそのまま手を床について軽くバウンドさせる。

[Ⅱ]言語論
・生物の多様性―人間はここまでどんどんと拡がってきた。
・言語の多様性―現在、中国語が最も人口が多い。
 日本語も一億人以上の人がいるため多い。しかし、言語が多様化すると
 他者との共通性が薄くなり言語機能が低下する。
この場合共通語が必要となってくる。
・言語の進化論―チョムスキーは言語は進化すると定義した。
 赤子のうちからあれほどの早さで母国語をマスターできるのは
 遺伝的な要因があるのではないか。
◎赤子のまだ不明瞭な言葉を「喃語」という。
・学習によって得る言語は、各個人の脳の出来方にもよるが、
 母国語のようにしゃべることは出来ない。にもかかわらず、
 子どもは教えもしない言葉をしゃべりだす。(言語の生得性と学習性)
◎言語は文法、つまりルールである。
 このルールはDNAに刻まれているとチョムスキーは唱えた。
 ・没落品種―生物の中にもあるが、言語にもある。(消滅言語)
・ここで相反する事柄が生じる。
◎言語はしぼむと滅びる。かといって拡がりすぎるとダメになる。
 この矛盾をどうするかが21世紀の言語学の命題。
 ・この問題を考えるとき、五十音というものが頭を離れない。
 ・あいうえお…この成り立ちは実ははっきりとわからない。
  やはりDNAに入っているからではないだろうか?
◎ここでは「い、え」前母音、「あ、う、お」奥母音に分けている。
 これは単純に明瞭度で分けているものだ。
・言葉には大きく二つの領域がある。「文字」と「音声学」である。
☆言語の個有性だけを肥大化させると言語は滅びる。
 このことについて我々は考えなくてはならない。
 ⇒つまり「言語の核」というものを発見しなければならない。
・日本語を母音にしているものにとって「あいうえお」は核である。
・これから我々は日本語の母音の核を作り上げたい。
 自分たち個有なものはひとまず置いといて、共通語をつくる。
◎伝える声・言葉においても、自ら独自性を出せば出すほど
 自らの独自性(つまり自分の伝えたいこと)を殺す。
◎「核音」という概念と実際を確立すること。

[Ⅲ]母音の核音をつくる「u」
☆以上から母音を考えたとき、5母音の集積された音に近いのは「ウ」である。
 →そのためには「う」の核音を捉えてみる。
◎これまでのおさらい
 “前歯をあわせて口の中を開ける。唇が口を覆うと
 音の広がりを殺すのでなるべく閉じない。この状態で「う」を出す。
・各々出してみたが、個人個人で全く違う。
 これでは不便である。
・この場でも「う」の核音を時間をかけて作っていこう。
☆核をつかむ、これによって中心がわかる。
 中心がわかることによって外側の色々なものがわかる。
 これが有機的であると定義する。

[Ⅳ]読むことと伝えること
・読むこと伝えることにおいても、学習するよりも、
 DNAに刻まれていることをどう具現化するかになってくる。
・読むこと―目読すること、音読することの違いはなにか?
 声に出してただ読むこと、相手に伝えるということの違いは何か?
☆自分の思いを伝えようとするのではなく、
 相手の頭の中に文字を作るということが伝えることには重要。
・自らの個有性を少なくして、より正確に伝達できるようにする。
◎個有性は拡大しないこと。
 しかし、その個人の特殊性はあってもよい。
響き率を上げることにより明確にしてほしい。
・散文のように情報言語のみで書かれているわけではなく、
 情動言語が含まれている場合、自分の情動をいれない。
 その文の情動をとらえて表すと良い。
・言葉を身体化する。頭脳化しない。(知覚抽象化)
・音も共通音声に、情動も共通情動にして出せるようになれるとよい。
※演習「泣いた赤鬼/浜田廣介作」全員朗読

◆本日の磯貝語録
 言語は縮小しても拡大してもほろびる。
 そのために、核音が必要だ。
 日本語の母音の核音を作る。母音が集約される音は「ん」だ。

◆本日の感想
 言葉の個有性と共通性、物事の多様性、
 普遍性を学んだが大変に難しいことだった。
 それぞれを持たせないといけないが<核音>は音楽的なのかなと思う。

歌楽しくなる発声初級(1/9)                  《音楽系》

1月9日(土)歌楽しくなる初級

講座テーマ「楽しい日本語の歌」

[1]柔軟(塾長)
 ・身体 ・下アゴ
[2]発声
☆音楽(歌)は言葉をつなぐ。日本語では母音をつなぐ。
 母音→息の流れ→響きをつける
(1)♪ハミング…眉間~おでこに手当て、そこを響かせる。
 ☆息の流れ=響き←この種類がたくさんあると上手い人
 ☆歌えるように発声する(しゃべりと同じではない)
(2)腹式呼吸
 ・普通に吸う→更に吸う→余分に吸った分を吐く→腹ぺちゃんこまで更に吐く
  →辛い分少し吸う(=普通に吸う)→くり返し
(3)筋肉でなく『骨』で歌う。むしろ筋肉はゆるやかで軽く。
   歌の際中、筋肉感覚になり、固めたり、しめたりしない。
♪『骨を使って』足踏み、必ず関節をゆるめ、うごき易くする。
☆言葉の実感が身体にあるか?(頭で思っても、人には見えない)
 一番語の感覚が直に伝わり感じやすいのが「手」である。
[3]課題曲歌唱
(1)♪つばさをください
 ☆歌発音(発語) i e a o u 発音、発語練習 全員
 ・「焦点」合わさったところから、つなぐ。息を流し、響きをつなげる。
 ・骨で軽く。
 ・音調=響きは頭蓋骨(鼻より上)、前頭骨。
 ・縦口。口角を横に引き横口をつくらない。
 ・リズム(センス)…前の母音の終わりから、次の母音をつくりつなげてゆく。
 ・つなぐ
(2)♪元気に笑え
 ☆音楽の理解 ①高さ②リズム③つらなり(イントネーション)④ハーモニー
 ☆言葉の理解
 <つばさ~>の詩を読んでみる。語音は正確に。
 ・詩(言葉)をしゃべれないといけない。(ただ読んではダメ!)
◎『響き』とは外側に向かうもの(物理現象として)
◎表現の「インスピレーション」とは『外側』に興ることを云う。
<元気に笑え>をしゃべる
 ☆しゃべる→よどみなくしゃべる。響きをつなげながら喋る。
 対話→相手に対して喋ること。歌も自分で納得するために歌わない。
 ※笑い声は良い響きで。
音を聴く(取る)ときは
 身体の真ん中を開け、鼻とノドを開けて、音を受け聴く。
(3)♪雪の振る街を
 ・口唇使ってノド開ける。鼻開ける。息(声)を上まで通す。
 ・ひたるのでなく、少し先へ進む。
 ・いかに明るくできるか。「生きよう!」by 中田喜直 「曲の元」を歌う。
 ・聴く人の得る印象は、歌の結果であり、演奏側の考えや、イメージは、むし
  ろ反対の場合がある。(ネガとポジ)

◆本日の『磯貝』語録
 伝統芸能は滅びない=「生の芸」を「生でみる」から

◆本日の感想
 言葉をなぞらない、音符をなぞらない。詩や曲の発想の元をつかむ。そーか
 あー、そうだー!!と思っていると「次は…」と新しい発見がどんどんやって来
 て、考えてるひまなく、気付いたら、今日もクラスが終っていました。体で
 覚るっきゃないなあー!

セリフの技法(1/7)                 《ことば系》

1月7日(木)セリフの技法

講座テーマ「これから何をどうして行きたいのか―本人の展望」

〔1〕決意表明
①Aさん:30歳!!富士山に登りたい。
      音楽的な事をやりたい。→楽器
      役者として食えるようになりたい。
磯貝先生:人間の感性が伸びる時がある。自分は本当は何をやってみたい
      のか、自分に聞く。何でもやりたがる事は信用できない。自分で
      見つける。情報に惑わされない。
      もっとましな言葉を話した方が良い。(子どもっぽい))≪逃げない≫
      ‘しゃべる’という事をきちっと捉え、根をつかまえる=ものがしゃべれ
      る人間となる
      猛烈に訓練して、スピードを上げる。頭ではなく、体で言葉を作る。

②Bさん:・人を愛する事を本気で出来る人間になる。
       VASCの為にビジネスを作る。
磯貝先生:「やり上げる」必ず答えを出す。
       「しっかりとした字を書く」手本から学ぶこと
          →(話す事と同じくらい、書く事は重要)

③Cさん:「筋力を向上させる。」「芸で役に立つ人間になる」
磯貝先生:気力でなくやっていける事。ひらめきを大切に。どこへ行っても表
      現活動ができる人になって。

④Dさん:「体をしっかりつくる」「しっかりと考える」「自立する」
磯貝先生:今考えている事よりも二桁から三桁高いレンジの考えや感性をつ
      かまえること。現在や現実と合わせてもなにも興らない。もっとひらく。
      思いっきり広く。
 
⑤Eさん:①「自分で人に教える仕事をする。責任を持つ。受講生10名」
      ②「人に教えるために、体現出来るようになる。」
      ③「芸をする。」
磯貝先生:繊細で大胆な相反するものを持つこと。小さくまとめない。
      時間感覚を変えたい。もっと動物的に。

⑥Fさん:経済的安定
     音を楽しむために、音楽をやりたい。理論。コード進行等。
磯貝先生:1月に1話、「落語」を覚えて蓄積してゆくこと。必ず掘り出して反復
      する。言葉(感性と情)を身に付ける。

⑦Gさん:30歳・生活に律を作る。良い社会人が目標ではない。自律を持持ち
     たい
     5年間で深い階層の思考をつくる。20年くらい使えるものをつかむ。
磯貝先生:同じ環境に長くいすぎた。地方で暮らす。止まると安心し安定を
       好み、それが目的となってしまう。もっと有機的に様々を求め反応
       し、その結果が安定であることの方がカッコ良い。

⑧Hさん:客観的に物事を見る、表現する。自己的から脱却したい。
      仕事をきちんと稼ぐ。芸事をしっかりする。
      広く声を聞く。
磯貝先生:生ではこんなに違うという創造力を持つ。実際に体験する。見方
       が1つだとつらい。視点が変わったら、物事は変わる。芯をきめたら、
       どんどん変える→勇気が必要

〔2〕「ウインザーの陽気な女房たち」セリフ読み演習
 ◎自分が出しているセリフで「面白い」という実感を持とうとすること。
  そういう役者がコミュニケートするのは良い。
  ・口でしゃべるな。口から吐くな。感情が増してくれば、下に降りるセリフ術
   をつかめ。
  ・喉と胸に置いてセリフを言う。(横隔膜を縮めない、上にあげない)
  ・声や言葉や感情の居所を稽古場で見つける。日常の延長では芸にはな
  らない。

(1)読み合わせ 実践
 ◎二人の対話ゼリフ(1)p.107 フォード(Aさん)フォルスタッフ(Bさん)
  息を前に、絶対、自分に向かって言わない。

(2)p.89~ フォード夫人(Dさん)、ページ夫人(Hさん)
 ・相手の喉仏に向かって、自分の喉仏をぶつけるように話す。
 ・芝居の中で嘘をつけるのが、芝居の面白さ。日常実感のままではダメ。
 ・目を開けたまま、息を吐くこと。セリフを相手にぶつける。
 ・正眼(まっすぐ見る)で見る。斜視はセリフがひずむ。
 ・頭で理解して終わらない。その事を口から相手に吐き出すこと。
 ・外へ出せ、下へおろす。
  
◆本日の磯貝語録
 人は朝昼晩で変わる。そして毎日変わる。自分はこうだと決めても、実際とは
 違うことの思い込み。決めないと始まらないのに、決めるとちがってしまう。
 人間は難しいもの。

◆本日の感想
 息を前に吐きながら喋る。口の中に溜めない。引かずに外へ出す。こうすれば
 “芝居になる”という実感が出来ました。