発声&話し方(2/27)                     《社会人系》

2月27日(土)発声&話し方

講座テーマ「話しことばを考える④ 会議‐2」

[1] ストレッチ(佐藤助手)
①手足をこする、アゴをゆるめて首を回す、盆の窪をゆるめる。
 首に手を添えて左・右・前に倒す。
②ロールダウンからロールアップ
③腰旋回。手を上へ伸ばし、全身を伸展。上・横・前・後。
④左足を前に出し、腕は水平に前へ出す。右腕を旋回させる。反対も。
⑤股割り→アキレス腱を伸ばし、脚を前後に大きくひらき股関節を伸ばす。
⑥足踏み。腿上げ。ジャンプ。歩く。
⑦胡坐で股関節を伸ばす。前倒。脚を開いて前倒。
 猫背になって、脚を曲げてもよいので膝を動かして腰をほぐす。
⑧片方の脚を膝を折って自分の方へ寄せて、片方は伸ばす。上体は前へ倒す。
 脚をかえて。伸ばした脚は膝をまげてよい。
⑨足裏をあわせて、あおむけに寝る。腰をゆるめる。
 脚を伸ばして全身を伸ばしゆする。丹田呼吸。
⑩片膝を立てて、一方の脚をのせる。脚の間から手を通して反対の手をつかみ、
 ひざを立てている脚を上体へ寄せる。
⑪右ひざを立てて、左側へたおし、上体をひねる。(寝た状態)。反対側も。
⑫四つん這いから足裏を合わせてカエルのポーズ。肘をついて上体をおとす。
 →肘を伸ばし、上体をそらす。
⑬猫のポーズ。四つん這いで背中を持ち上げて伸ばす。ローリング。

[2]話しことばについて考える(磯貝塾長)
(1)イントロダクション「喋りと話」
◎社会的ツールとしての話し言葉は、“場”“目的”により方法が異なる。
 (人は話すことで成長していく。話す脳が育つことは、対人脳が育つ。)
・使う道具を考える→態度、方法ばかりが先行していたが、まず道具
 (素材としての声、発語、発語及びイントネーション、プロミネンス、モダリティー等)
 の発話者個人のグレードを上げなければならない状況が増してきた。
 大体通じていれば良いではやっていけなくなってきた。
・トヨタ・・・論理上できていても、具体的(生きた人間が、生きた人間のための)
     でなかった。1人1人、1つ1つを語り、
     クリアーしていくシステムでなかった。(効率、量産主義)
・創造塾は“喋る”方法の研究はやってきた。
 更に使う道具(声とことば)を考えていく。
・親子が話さなくなった。話すことの基礎体験と蓄積が欠落している。
・社会ではことばが通用したつもりでやっている。
 仕事の精度が上がっているわけではない。
 話し合う事で思考や精神を訓練することが低下している。
・話す・喋るは違う=ボキャブラリー、認識、態度が違う。
・今は話さなくなった。子どもが喋りあうのがなくなった→非接触型
・情動の発露。ここから言葉の意味、状態を覚えていく。

(2)話し合い・打ち合わせ・会議・議会の言語+音声を考察する。
・日本では、これ等を社会コミュニケーション的視点からの研究はされているが、
 言語学的、音声学的研究は決して進んでいない。そのため、
 各々の立場により認識が異なり、当然方法もまちまちである。
・私(自己)‐他者
・主観‐客観
・私‐共‐公

1) 各々の認識、理解を出し合う(会社等社会現場で)
 ※下に行くに従って人が増える。責任が増える。
イ.話し合い
 ・個人レヴェル・柔らかい・感情が強い・細かな内容に入るとき・根本的解決
 ・問題の洗い出し・個人的な利害・方針共有・共通認識のすりあわせ
ロ.打ち合わせ
 ・個人+第3者が関係してくる事項・非感情的・予定をたてる
 ・ドライ・方法論的・方向性は決まっている・公的な利害(グループ)
 ・規模によって決定権あり
ハ.会議
 ・会議及び議会は、決定権を持っている人が参加する。
ニ.議会
 ・取り決めを決めて執行することをつくる(磯貝塾長)

2) 話し合い、打ち合わせの感情差について考える。
・男性は話していて、感情的になってもその事を理解していない。
・話すなかに感情が入っている。男女差がある(個人差よりも)
・日本社会は、男性原理で動いている。
◎権力がこれまで男性主体の論理的というところをつくってきた。
・それは、おかしいというのを女性が訴えてきた。
・男性がまず、感情を入れて否定する。「困るんだよ、それじゃ~。」
・フリートークは会議とは言わない。(現日本では会議になっている。)
・ルールがなければ会議とは言わない。
 パワーポイントがあるかないかで海外は決まる。
・発「言」→言うことを発すること。
・日本は、言葉を考えるところから始めた。まず、記録をしたいと思った。
・文字がないのは不自由。だから中国の文字を借用して育ててきた。
・漢字は論理的・・・機能性が言語で発達した。
・日本では、漢字を輸入して、字と言葉を分けた。

字・・・字を司ったのは社会上部、役人など。
 ・字であらわしたものは、感情はない。概念。
 ・字から話す訓練を役人はする。
 ・学校はもともと役人になるためにつくられた。
 ・縛りを解くことが、日本の民主化。
  →縦割り行政をしているのに、全部垣根をとってしまう。

・発言する人の感じ方でやっている。考え方ではない。
 →ここをクリアにすれば、日本の話のグレードが上がる。
・文字は論理。
・感じは概念+平仮名(情
◎何とかして表現しようとするが、おもいでするのか、考えでするのか。
・おもいの入る会議はない。
・「いいよね」と、「よろしい」を言い比べる。
◎ 喋りは文字にできない。伝わる言葉でしかないと会議はできない。
 (原則、男情動でやられては、女性は近づけない。
  そこに近づけるのは女性をやめた人。)
・女性は、バックアッパーとして大事だと、アメリカ人は国をつくるときに気がついた。
 それが民主主義をつくるのに役立った。
・男性原理のデモクラシーはなし。
◎「おもう」・「考える」→これを分けられると生きやすくなるのではないか。
・情動言語で喋っていると思考ができるか?
 (「おもう」・「考える」、発火する脳の位置が違う。[「Nature」誌]
   発火点がなくなるというのが「おもい」か・・・。)

・言語には重みがある。参加している人数が多い。
 喋っている人が多いということは強い。これは、今まで。
・いっぱいの人がやりたいが、やりにくいというのは流通性が低い。
 今の日本語はそうなりつつある。
・マネできる体制がない。共通語の喋り方はあるか。これを探していくのが仕事。
・「考える」と、「おもう」を整理していく。


◆本日の磯貝語録
 男性の設定する<論理性>は、原則感情的。言う程、論理的ではない。

◆本日の感想
 「思う」「考える」を正確に分かっていないので、
 使い分けがうまく出来てない事がはっきり分かりました。

歌発声中級(2/25)                       《音楽系》

2月25日(木)歌発声中級

講座テーマ「アンサンブルを歌う 7つのフランスの子供の歌」

[1]ウォーミングアップ(鼻ファルセット⇒鳩尾に手を当て呼気の練習
  ⇒下アゴ、口、喉まわりのストレッチ

[2]歌唱練習
(7)かあさん おねがいよ
・鼻の穴より下の位置に感情を置かない、溜めない。全て上で昇華させる。
・「わたしのおねがいきいてよね♪」の“~よ”、Neが口腔+平舌になるので
 響きが付かず必ず音程が下がる。日常の情語の口で歌をつくるのではない。。

この歌の音楽に合った発音や発想をつくる事。
  ↓
◎音楽を漠然とひとつで捉えずにもっと細かく“微分化”して捉え、それを統
 一した響きをつくる。多要素を持てる程響きの質が豊かになる。これを身に
 付ける方法を“発声法”もしくは“響き法”という。

・何しろ軽く、軽く。「私」を自分で感じられるような歌い方では、この曲に関し
 ては不適切。思い切って方法も感覚も変えること。
・舌を軽いタッチで回す。高音域で早めの連続三連音タンギングを練習す
 る。

~休憩~ 骨盤周りのストレッチ

(2)げんきなこども(前の響きを落とさないで)
・骨盤を下に押し下げて、反対にあばら骨は蛇腹のように上に引き上げて間
 隔を開けようとする。引き上げてやる事で軽さが出せる。

(1)つきよ
・自分の息を鼻から吹いて自分から離してやらないと、歌(音)が自分に引き
 つけられ、響きが前に飛んでいかないので良くない。
・鼻と耳の穴から空気を出すように息を高く回す。口腔位の息出し(吐く)では
 響きが付かず、ピッチも低く音楽的な音をつくりにくくする。
・“な”“ね”という語が口にすぐ落ちる。もっと狭くして鼻から抜く。
・外のものが自分の響きを引っ張り出して(連続で)くれるように息を使う。外の
 ものに話しかけようとする感じ(口感)とは異なる。

・額か後頭部までは最低限、音を引き上げ更にその外の空間の空気を響か
 せる。その欲求を高めたい。

◎歌い手の中に“やった”“鳴らした”という実感が残っている時ほど実際には
 いい音が出ていない。本当にいい音が出た時は自分の実行感(肉体感)は
 ほとんど残らない。それを音感という。

(3)ねえねえ おじいさん(微分音発声を身に付ける)
・鼻を通してやる。眉間から抜くように。支えを高く保ったままで。

Q:自分の中で歌っていて響きになった時の実感はありましたか?

◆本日の磯貝語録
「これが音楽か!」という世界があるんだよ。それを見てほしい。

◆本日の感想
 “響きを付ける”歯、アゴの骨など鳴らさない。その上でもっと上でもっと前の
 鼻やおでこの骨を鳴らす。 理論は分かるけど実際毎日ずーっと下の奥を
 鳴らしてるので、これは中々大変。でもはまると気持ち良いですね。

ことば音声改善 話し方(2/24)                  《ことば系》

2月24日(水)ことば音声改善 話し方

講座テーマ「読み上げ、伝達の説得力」

[1]ストレッチング(磯貝塾長)
 のばす、ほぐす、ゆるめる。 股関節をゆるめる。ネコのポーズ
 立ちヒザの姿勢で脚のつけ根に手をおきバウンス  正座で中心をとる
 中心感覚について。理屈ではなくすごい感覚をもった人についた人が勝ち
 感覚は欲深く
 心の感覚:心感 ※思うとはちがう 確信のあること
 ◎体の実感として心があるか。
 ◎声は体でしか出せない 頭も体の一部
 ◎芸とはつもりじゃできない
[2]歩行(磯貝塾長)
[3]「読む」と「読み伝える」(テキスト/よだかの星)
 (1)声を出さずに”素読み”をする。(内容、文語、分らないもの等の確認を
   する)
 (2)声を出して”音読”(全員に廻し読み)(読みにくさ、表現個所を確認)
 ・読んだことに対して反応が必要。 「読み伝える」と「読み」のちがいは?
◎声が文字を伝え意味をもつ→意味をもった声でなくてはいけない。
  現代 携帯電話:一方的、目的がなく話しをすることがある
Ex③”鷹”としてセリフを読む (各自)
Ex④”ちいさなおしゃべりの鳥”のセリフを読む
  鷹とおしゃべり鳥の想像絵を描く
Ex⑤ちいさなおしゃべりの鳥、”どう鳴くか”、”どう動くか” そしてセリフを読
  む(各自)
 ◎想像しても具体的でないと役立たない。バク然ではなく、リアルで詳しく
 ◎声で具体的にしなければダメ
 ・つもりではなく実際に見てみなければいけない 知識だけあっても×

◎「読む」:声で立体的具体的にする。文字内容を声で説明する
 ・朗読をするときは全文覚えること。覚えていて見て読む
 ・段落が変わったら声も変えること。
 ・自分に向かって読まない。対象を外につくる。・字を全部音として出す
  わかりながら読むこと。声を出しながら納得する

 ・具体的、実際どうなっているか。いいかげんな想像→思いになってはダメ。
 ・書いてあることだけ理解していても相手には伝わらない。
 ・質問された際に、明確に答えが出せること。

 ◎価値あるものを出していればみんな聞く見てくれる→伝わる
 ・いいものがあれば(知っていれば)それを目指せる。
 ・自分のできることから少しずつやるのではなく、一挙に最高のところからお
  りてこようとする

 ◎聞き手に残る読み方 喋り方

Ex⑥ 「よだかの星」各自で読む。・さっきのは早かったのでもっとゆっくりと。
◎句読点の処理:つなぎ読み。 ・テキストは手でもって読む(顔をかくさない)
  「つなぎ」長い文章では点で止まらず次につなげる
       次を引っぱり出そうとする  説明だけでは×→死に読み
Ex⑦一人ずつ「こんな調子です。~」読む 磯貝塾長指導・チェック
 ◎声で聞かせて声を聞かせる
 ・書いてあることは全部やらなきゃいけない マルまでしっかり読め
Ex⑧「こんな調子です。~」各自 ◎しっかりとエネルギーの高いものを出す
  目指すものがあってやっていること

◆本日の磯貝語録
 ・感覚は欲深く  ・体の実感としての心がほしい。
 ・意味をもった声を欲しくなること。  ・声で具体的にしなければダメ
 ・残す読み方.喋り方  ・声で聞かせて、声を聞かせる

◆本日の感想
 読み伝えるを学びました。書いた文字を声出して読む事は沢山の事がから
 み合って出来てる事を知りました。ただ読むのと伝えるのは大違い。うまい
 読みとへたな読みも大違いでした。とってもお面白いです。

発声・呼吸基礎(2/23)                     《ことば系》

2月23日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 子音④」

[1]個人テーマによる体づくり操体

[2]演習「呼吸運動→息の高さ→上顎子音調音K・G→構音」

(1)丹田呼吸:唇を使って息を出す。(1、2の呼吸)
(2)胸式呼吸:胸郭を横から掴み押しつぶすように息を出す
(3)下胸部呼吸:鳩尾を引き込んで、そこを押しひらくように息を出す
(横隔膜を直に使うので負荷が高い)
(4)丹田と下あごの間をぐーっと上下に伸ばした状態で、
 鼻から吸い、「う」で口から、あごの先から出す、吹く。
(5)口角を横にひらいて歯をかんで、強い息で「ギ」を発音する。
 へその上下5cmのささえで声を出す。「G」をはっきりと出す。

理詰めから身体の実感につなげる。理論と感覚をくっつける。

(6)「gya」:奥歯から上顎軟口蓋までを使用して強めに調音する。
(7)子音「K」:質のいいK行の調音→ことばづくりのためのK行の構音

調音はエネルギーの高い基本の音づくり
 歯を噛んで口をひらく。
 ①上あごから耳に向かって「K」
 ②下あごから首に向かって「G」

(8)歯を噛むたびに息を奥歯に吸いこむ。左右片側ずつもできる。
(上あごと耳をつなげる/K、下あごと後ろ首をつなげる/G)

◎Ex:K、Gの舌のかまえをつくる(磯貝テキストP.31)+調音
・横口にし、一度しっかりと舌を上顎奥歯内側に当て、中舌を上アゴに付け、
 (息が詰まるので分かる)各母音調音点に向け息(声)を打てる。
・「カ」の調音:K+a
 ・上記「カ」のかまえをつくり、下アゴを大きく降ろさずに「カ」をつくる。
 ・息を前に出すために、口をあけすぎないこと。
  舌でアの調音点を確保するように発音する。なるべく口の奥で処理すること。
・「ガ」の調音:G+a
 ・カよりも更に舌を強く上顎に近づけるようにかまえる。
  場合によっては”カ”よりも少し前。
  かまえ時間はカよりも少し長い。→発音する
 ・ガのかまえから、すぐに舌を離し下アゴを降ろし、
  漠然と口を鳴らさない。
・「キ-ギ」「ケ-ゲ」「コ-ゴ」を同じ様に発音練習
・講師各個人指導
 「キ、ケ、カ」頭蓋骨がひびく→「キ、ギ、ケ、ゲ、カ、ガ」
 上あごをよく使うこと。下アゴに逃がさない。

Ex:「げんき=GENKI」全音上顎音として調音発語する
・K、Gの破裂性が強くその後の母音が明瞭だとエネルギーの高い音となり、
 聴く人のエネルギーを誘発し元気になる音となる。
・生物として快活なエネルギーを喚起する音を持つこと。
・社会性の前に一個の人間であり、生物であることの自覚の音。
 生物としての個(自分)を守る本能や作業が低下すると、
 社会的な自己も不明確となり、当然他人の認識も不明確になり、
 他人を守ることは不可能となる。

◆本日の磯貝語録
 ・調音で話音をクリアーにすることは、情報を明瞭にし、
  伝達力を上げることと同時に本人の語音感を高める。

◆本日の感想
 今日は「横隔膜呼吸」の復習をした。
 私にはとても難しく、思う様には出来なかった。
 「カ行調音」は無意識では確かにボヤケているなと感じる。
 でも意識して舌を使うとものすごくうまくいかなかった。

歌楽しくなる発声初級(2/20)                  《音楽系》

2月20日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「GP」

[1]準備体操:柔軟、重心、呼吸(青木講師)
[2]歌唱(課題曲)
(1)全員で
  ♪元気に笑え
  ♪つばさをください(裏声<ファルセット>を使う)
  ★自分の実感をいかに『聴く人の実感にする』か。
  レベル①自己感覚をつくる → レベル②音楽化する
  ・まずリズムは? → オン・ビートに聴こえているか?
  ♪雪の振る街を
(2)希望チーム毎に
<試演スタイル>
・♪元気に笑え
 1番-Bさん、2番-Cさん(「アハハ」からは2人で。2番まで)
・♪雪の振る街を
 1番-女声(Dさん・Eさん)、2番-男声(Fさん・Gさん・Hさん)、
 3番-全員で
・♪つばさをください
 1番-Iさん・Jさん、2番-Kさん・Lさん(「この大空に」からは全員で)
 ※本番 2番-Kさん・Mさん・Nさん
・最後に全員で全曲歌います。
(3)全員で全曲
<注>♪元気に笑え…アハハ(8分休符) アハハー と伸ばさない。
(4)GP(各曲通し)
 ・♪元気に笑え
 ・♪雪の振る街を
 ・♪つばさをください
 ・歌っていない人少し控えて。曲中のグループチェンジはスムーズに。
 ★大人の歌にする(青木講師)
  自分が感じていることをあまり外に見せなくて良い。
  子供っぽくなってしまう。
(5)1曲1回ずつ確認練習。

◆本日の磯貝語録
 ◯歌は好きな人の方が好ましい。歌にすかれる様になるともっと好ましい。
 ◯上手い人は楽譜に書いてあることしかしない。

◆本日の感想
 鏡に向って歌った。その姿に思わず目をそらしたくなった。
 こんな姿と声を普段人に見せ、聴かせているのかと思うと、
 ぞっとした。たまには、鏡で確認する事が必要と痛感した。

セリフの技法(2/18)                         《ことば系》

2月18日(木)セリフの技法

講座テーマ「生きた台詞、生きた演技を追う③」

(1) 作られた役、作られたセリフを生き生きしたものにするため、俳優は?
・リアルな生活は常に不安定。そのためいつも安定させたい心のベクトルを
 持っている。
 →生々しさ(生命現象)は常に不安で不安定。未来には全や楽を希求する
 心を持つ。
・台本=過去(以前)に書かれた、これからの出来事。しかもその時その時の
 “こうある”という結論、もしくは結果が示されている。整理され、文字化され
 ている。
・自然な喋り=台本がなく、脈絡がなく、思い付きで、音声はメチャクチャで発
 散型が(生活上の) 多く、口調や言い型が重要→文字化出来ない

・台詞:死んでも、生きてもないもの。これから起こるべき“今”を整理して書か
    れたもの。予定調和  ※予定調和は生き生きしてない

〈台詞のルール〉:文字化され決められた筋や情態や状況の中で、まるで
           ルールのない自然な喋りで生き活としているような“嘘”を
           つく。

〈リアルタイムの生〉:台本がなく、次や先が決まっておらず、常に不安、不安
            定で負の状態である。そこで安心や安定を仮定し、心の
            正へのベクトルを持たせ、負と正の間を往き来している。
            このエネルギーのゆれが正に生である。

◎生き生きとした台詞のヒント / 相手役をどのように解釈して、対応してゆ
 くか。
・今、今の嘘をつけなければいけない(正に向けたウソの希望)
・悪の道は良い。捕まるという不安にいつも“おびえている”“心がゆれている
 悪事と知らずにやる悪事は、心のゆれ(恐れ)がない。知ってやる悪は心が
 ゆれている。
 ドキドキ(負を実感し、正へ向かおうとする心の振動)を全身で感じている。
 生きている。
・バレないようにする:完全犯罪
   ⇔バレないこと
◎リアリティを一番感じる、生き生きとしているのは“悪事を働いている時では
 ?”
 「悪の瀬戸際のドキドキ」これを代理人にバーチャルでやらせているのが
 “ミステリー”。
 実害がないので、バーチャルでドキドキ(生の刺激)をやっている。

(2) 相手役との関係
・相手を思いきり客体化し、突き放し、観察し、相手のことに参加する。
・「嘘」で言うと:自分―役、相手―役の4者が嘘をつきあっている。
         各々が欺き探り合う緊張感は、より一層のドキドキ感を作る。
・少なくとも、ストーリー通りの慣れあいにどれだけ魂の振動を作れるかが重要。
 ◎役者は完全犯罪を狙わなければいけない。

・悪党でなければ、芝居ができないわけではないが、善良な人では芝居にな
 りにくい。人間を良いとこ取りするとイヤラシイ善を基盤もしくは前提に
 人を理解されると、ウソッポイ
 
俳優の人間理解の根底は、“人は善でも悪でもなく、ニュートラル”に置き
 たい。少なくとも様々な人を演じる私は、“ニュートラルな心”の苦しみを
 引き受ける勇気が必要

◎台詞だけではなく、身振りで「完全犯罪(日常的自然)」をする。
・身振りの1つに声がある。声が正であり、負である。
・自分を安定情態においたら、台詞は言えない。ヤバさに燃えるドキドキに身
 をおくのが第一条件ではなかろうか?
・安定は危険の上に乗っている。安心は不安のお陰で存在する。

◆本日の磯貝語録
 ・俳優の人間理解の根底は「人の心は善」「人の心は悪」でもなく、ニュート
  ラルの心に置きたい。初めから色があってはダメだ。
 ・“予定調和”の台本を不予定未調和にするのが、俳優の仕事(面白い芝居
  のために)

ことば音声改善 ことば直し(2/17)                  《ことば系》

2月17日(水)ことば音声改善 ことば直し

講座テーマ「口、舌の形、1  ラ、ナ行」

[1]ストレッチング
 ・各自
 ・気功法、スワイショウ+スクワット整体法(塾長)

[2]「口をあける」ということ(声と言葉の正しい口開け法)
Ex-1:口角を上下に伸ばした開口/縦口、口唇は外にひらく。
Ex-2:口角を左右に伸ばした開口/横口、上顎と下顎の二種。各自
 ・1.2共、舌先はどこにもさわらず、浮いたまま。後ろ下に舌を引き、口の中
  を広くする。
  「下顎をおろす」 1人ずつ磯貝塾長まわってチェック
 ・少しくちびるをひらいて話すこと  舌がとても動きやすい
[3]母音復習(上記口開けを応用して)
Ex-2.舌先を細くし、浮かせ「イ・エ・ア・オ・ウ」  各自
 ・口の中をひろくして共鳴腔を少しでも大きくし、良く響いた音をつくる。
 ・音を正確につくっていく。言おうとしないこと、良く聴く。
Ex-3.1人ずつチェック
 ・音を出すことをする。力を入れすぎない。出すときに漠然と出さない。後ろ
  に響かせる ちゃんと聞いてない×
  音を出してるなという意識。
Ex-4.各自で「イ・エ・ア・オ・ウ」 磯貝塾長まわって指導

[4]子音「ナ・ラ」調音と舌運動、(上顎音)
 テキストを使って解説:N→破裂鼻音、L→はじき音。
 「ナ」 上顎をなめる。下顎をおろしすぎてはいけない
               →母音の「ア」を正確に出すこと。
Ex-5.「ナ」鏡をみながら各自
          磯貝講師まわってチェック

Ex-6.鼻に息をあつめてから、んナ、ーんナ、んナ、ーんナ、
  『ん~』と音を出しながら
 「んニ、んネ、んナ、んノ、んヌ」前顔面中央が鳴るように、
Ex-7.テキスト
 ナラノテラ、ナニニナル、
 ニレノキ、ニヤニヤ、ニラザキ、
 ヌリモノ、ヌルユ、ヌルヌル、
 ノロマニナルナ、ノリマキ、ノロノロ、
 ネラレヌヨル、ネリマ、ネルトキニナル、
各自、音節発音練習。

 ・文字の意味を思って出すのではなく、その音を出すこと
 ・いろいろ考えられることをなるべく考慮して、落付いて発音する。
 ・不鮮明になっていってはいけない。口の中の音を聴きながら。

「ラ行」:舌で上前顎をはじきながら。思ったよりしっかりと喉を使う。
Ex-8.「ラ」「ロ」全員で発声 「ロジョウチュウシャ」
 「リ・レ・ラ・ロ・ル」:上顎は、はじくよりもなめてやる。
 ◎ことばがうまくいかなくなったら 全部「語」→「音節」にもどす。
  「ウレウ」:音声で出すこと、気持ちが先行すると、息と音声がやせる。
 ◎ラ行は喉をつかわないと日本人は出しにくい。
  下顎のかまえをつくる。舌が下の歯からはなれること せっかくつくった音は
  喉にもどす。

◆本日の磯貝語録
 ・音を正確につくっていく。言おうとしないこと
 ・音を出してるなという意識を強くし、良く口のひびきを聴く。
 ・ことばがうまくいかなくなったら全部「語」にそして「音節」にもどす。

◆本日の感想
 何と意識もなく話して来た言葉を直すというのは大変で、根気のいる作業だ
 ということを改めて実感しました。とても良い勉強になりました。

発声・呼吸基礎(2/16)                     《ことば系》

2月16日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 子音③」

[1]個人テーマによる体づくり操体

[2]講義:両唇破裂音
・上顎子音:「N、L、D、T、K、G、Y」/下顎子音は日本語にはない。
 日本語子音は、1子音+1母音で必ず1音節をつくる。

(1)下顎の開け方
①下顎をおろす(上顎を使って、上顎はおとさない)/横口
舌を浮かして、舌先をどこにもつけない
 イ)口角を横に引く
 ロ)下顎を下ろす
・舌を泳がせないで、止める(そこからいろいろなところに舌先をあててみる)
◎舌を浮かして、舌先をとがらせて、舌を後退させる
 (舌骨でやる、舌小帯でやる)
・舌を前後させる、声を出しながらやる 「エ」←→「ア」のような音が出る
・舌を細くしたまま「オ」を出す(平舌だと音が舌面に広がりすぎ、不鮮明音)
舌を細くして舌を浮かせて舌を後退させて、「オ」というひびきを出す。
・日常生活と違う音を獲得する(日常生活でも使うと違った実感が得られる)
いいひびきの音のほうがよく伝わる、自分にも良く分かる
・ひとつひとつやりあげてから次へ行く。

(2)音声言語と自己実感
・口のどのあたりをひびかせると、有効音か?自分の口腔で探しあてる。
・うがいをしているとき、頬はゆるんで、やわらかい
頬の内側をたたくようにひびかせる
 上顎の音声の完成には頬の内側や奥歯のうしろまでひびかせる。
頬の内側をよくひびかせる口の形、舌の位置をつくる(鏡で見る)
(音を漏れなくひびかせる口の形をみつける)
みんなが納得するひびきの音を出した自分の身体実感を掴む。
音に感情があり、その音に意味がある、その音を持つと心や頭が動く。
・口の中がひびきはじめると、喉がよく鳴るようになり、またひびきがよくなる。
・その音が自動的につくれるように、喉と口のセットをつくる(クセをつける)
・今の「気持ち」をそのまま音にする。その音から聞き手は類推する。

テキスト:「民主主義」「気持ちいいー」「私の手の指のアカ」→音から実感する。

・身体の実感を音にするために、まず、身体の実感を実体化する。

テキスト:「私の歯は虫歯だらけ」

(ことばさばき、音さばきのレベルが低いと、実感より推察になる)
◎「実体のあるもの」→「実感ある音」にして発する。でないと「概念化」する。

テキスト:自分が快く、実感できる音にする「私」(ワタシ)

 自分自身のことを明確に理解できなければ生きていくのが大変
 自分の血に関係のある人の名前を明確に言ってみる「私の母は○○です」
 自分の名をはっきり言える(親、母国、etc. てれないで、本気で言うこと)
 自分自身に強権的であること→自分が守れなければ、他人は守れない。
生きるために声を出す
 生の実感の乏しい声の言葉は、本人にも他人にも力無い。
・同じ人間はひとりとしていないから、必死に共通項をつくり、
 信頼を持つため言葉を持った。
・まず自分が納得し、自分に責任持てる声と言葉を持つこと。
・舌がダランとしていると、リラックスしすぎて、自分を把握し納得出来ない(脱自)
 舌のコントロールは自己コントロールのはじまり。
 (生命、生きるため、人間の根本)
・自己確認は身体実感から。(運動脳をきたえ、頭とうまくつなげる)
 生命を実感する生き方。(喉と舌の一体感が充実感を生む)
 頭の機能がその回路をつくって、それを覚えるとできる。
 知能的欲求で生理的欲求を機能的にしていくと反射で生きられる。

 ことばも最低限反射でできるようにする。(声は私自身、実感、欲求である)
 自己紹介できる、身体状態、精神状態、音声状態でいるとよい。

(3)母音調音のおさらい
 「イ」「エ」「ア」「オ」「ウ」の音をつくり、ひびきを共有する。自分ももちろん聞く。
 一緒に考えてもらう、いっしょに感じてもらう、承認してもらう。
 自分できかない音は他人もきけない。焦らず、落ち着いて。

≪実態感ある言葉つくるには≫
①アゴが弛んでいること。
②鼻が通っている(開いている)こと。
③舌と喉が無駄に脱力していないこと。
④舌が下顎から離れて(浮いて)いること。
⑤舌先が尖っていること。(平舌は良くない)
⑥口唇、頬、下顎の筋肉が、無意味な弛緩をしないこと。(構え)
⑦喉が降り、口の奥が空いていること。
⑧声を口から吐き出さないで、口の奥と喉で実感すること。
⑨聴きながら話すこと。

◆本日の磯貝語録
 ・意味ある音が、言葉であり、音楽だ。音が不純であれば、意味も不明だ。
 ・誰かができたら、自分もできる。誰もできなかったら、自分が最初にやる。
 ・同じ人間はひとりもいない。必死で共通・共有をつくり、
  信頼を持つために声の言葉をつくった。

◆本日の感想
 口の中の響きを高くすると他人に良く聞かせられるだけでなく、
 自分も実感がすごくあった。
 いつも喋っているのは、あれはつもりだったんだと分かった。

表現の声とことば(2/14)                     《ことば系》

2月14日(日)表現の声とことば

講座テーマ「即興と表現力②有効と出鱈目のあいだ」

[Ⅰ]重母音,連音を考える
 重母音:2つの連続母音で一音節を形成している。
 読みの場合、どちらかが強い。

 1)重母音の調音分析
 ①イ→エ=イエ:(ex)家,いえ(Noの意)イエナミ,イエミツ
   調音点を捉えつつ、口腔の響き方などで崩す⇔言い易さではない。
  ※言いやすい〔iiyasui〕 音声化するとイーヤスイと長音化表現となる
  言葉の音節が明確な方がリアリティが高い。

 ②ア→イ=アイ:(ex)愛/愛情,情愛,相合傘
  ※公的音声⇔私的音声の問題が一番表れるのが重母音

 ③オ→オ=オー(長母音):王様,多勢,大きな
 ④ウ→イ=ウイ:初々しい

 ○言葉はその持っている音に固有の感情がある。
  概念の情感をたくさん盛り込まなくても、音声をつくる事で
 その語の感情も表れる。字を読むよりダイレクトに伝わる。
  
 重母音の言語は ・前の舌のままいえる
            ・息が乗っている/息は喉から下、身体にある。

 他の言語、ほかの人が使っている(発している)音声と
自分の音声の違いを捉える、考える
 考えるのは頭、捉えるのは耳

[Ⅱ]即興と表現②
 「有効と出鱈目の間」

(1)身体をほぐす
 ・立位:手を頭上で組んで伸ばした状態で足をふりあげる。
 ・股割
 ・蹲踞:身体の真ん中に力を集める。

(2)即興を考える
 即興の身体表現
  ・音声、言葉
  ・身体
  ・音声、言葉+身体

<即興表現は民族やジャンルにより、様々な流派や技術がある>

(3)身体の即興表現
①手と顔の仕種(仕草)
  ・仕種は無意識でしている場合が多い
 <演習-1>チョコレートの箱を開けて包みをとり、チョコを食べる仕種をして
  みる
  ・普段やっていることをわかるようにする。誇張することではない。
  ・いつもやっていることを自分で分かる。
  ・仕草の練習において、手の先・手のひら・手がどういう状態か意識する。

<演習-2>おじぎをする。「おはようございます」(座位,立位)
  ・まずは自分で自分の状態、型を確かめる。
  ・自分はやっていても、見て聞いて判断するのは受ける側。
  ・意識すべきは「手 」(最大でも肘まで)

 <演習-3>箱を指して「これです」(立位)
  ・身振り、手振り、仕草の原点は丸まった胎児の状態から生まれて、
  多少身体が伸びやかになった状態を基本形とする。

 <演習-4>声を出す+仕草:1つ5000万のチョコをあげます→仕草

②即興の仕草の真と出鱈目
 ・外部から与えられたものを受けて反応し、即興で表現する。
  (与えられたものと反応したものの変化を表現とする)

 EX-1:提供された情報を繰り返し身体表現する。
  テキスト「1」・「5」・「6」
   ・仕草は形
   ・相手を意識した動き、形はジェスチャー

 ◎どこが出鱈目で、どこが出鱈目でないかラインを探す。
  ・ある特定の状況で有効であるか、ないかではなく、その仕草そのものが
  表現として  有効かどうかのラインをまず探す。

 EX-2 :絵を見て即興仕草で反応する
  ・即興は流れてはダメ(仕草) 止めることで抽象的なものを表す。
  ・絵を見た影響が精神に行き過ぎる。仕草でしたらどうなるか。
  ・全体をするのではなく、部分をもっと具体的なイマジネーションで表す。
  ・全身で、全体でいつもするのではなく、部分化し表現すること。

 EX-3:言葉のお題に対して即興仕草(ゆりかもめ・深緑・カサの柄・熊の子)
  ・お題に対する仕草に説明性が少ないと良い(でも、はずれない)
  ・プレイのジェスチャーと表現のジェスチャーはちがう。

 EX-4:abstruction 抽象性の高い言葉に反応し表現する
     (民主主義・美しい心・昨日の夜から・渡る世間は鬼だらけ)
 ◎※抽象をする際、その印象になりがち。印象にしない
 ◎意味を求めることではなく、感覚を形象化する

 EX-5:お題に対し、顔だけで表す。
   ・お題そのものをする。お題が何だと言うことではない。
  (光源氏・ああ、お腹が痛い・プリウス)

 EX-6:参加者1人ずつお題を出し、ほかの人は即興仕草をする。
    一番良いと思うものを出題者が選ぶ。

 EX-7:発案者が単語を言う。それに対し、即興で言葉を出す。
   ・出てくるものに有効なものと有効でないものがある。
   ・飛びすぎたものがでる(特殊性)と出鱈目。表現にならない。
   ・単純な連想でも表現にならない。
   ・「色」「数字」を使った訓練。

◇感覚的というのは出鱈目ではない。
◇蓄積されたものしか出てこない。
◇仕草は「手」「指」からはじまる。
◇出鱈目ではないが矛盾があって、思いつきがある―表現

◆本日の磯貝語録
 即興は考えたらダメだ。特定の型がある分けじゃない。でも出鱈目じゃダメ。
 瞬間の説得力だ。いつも興味を持っていること、センスをみがくこと、頭と体
 を練ること。

◆本日の感想
 仕草、ジェスチャー、身振りを即興表現でやり分けを行なった。仕草のつも
 りが、身振りやジェスチャーになってしまう事を確認した。即興はこちらにた
 くわえがないと貧弱になるし、センスが問われる事が分かった。

伝わる声とことば(2/14)                     《ことば系》

2月14日(日)伝わる声とことば

講座テーマ「コミュニケーションの声 伝わる話し方の方法」

[Ⅰ] ストレッチ―館林講師
・立った状態でのストレッチ→座った状態で開脚のストレッチ
 →寝転がった状態で足を天井に向けたり、組んだりのストレッチ

[Ⅱ]伝わる話し方をさぐる
(1)話すと喋る
  喋る=言う      ↑私的、日常、生活、個的
--話す=話す(わす)----共通的、共有的--------
  講、談、説(する)= ↓社会性、公共性
・喋るということが苦手な人が多い。
 ものを言うということを理解しない限り、世の中を生きていくことは難しい。
Q.あなたにとって“もの言うもの”とは何か?(力のあるものは?)
  まず世の中で一番ものを言うのは金である。次いで土地、地位、身分、家
  柄、学歴、権力
・(枼)→喋る、蝶、葉などに使われる。つまりペラペラしているということだ。
・生きているということは喋るということだ。
Q.しゃべるということ話すということはどちらが好きか?
・人の前で話せない→しゃべればいいのだ。
社会的なことが重要視されすぎて、私ということ、つまり喋るということが育っ
 てない。
Ex-1:二人ペアになってお喋りをする(なるべくくつろいで)
①A:「Bさん、すいませんが100円貸してください。」をキッカケに喋りを育てる。
    その後
②B:「Aさん、この間の500円返してくださいよ」で喋り合う。
  ↳「喋る時の語」と「話すときの語」が違っているからだ。
・私⇔社会 ここの差を分かって出すことができるかどうか。
喋りの面白さつじつまあわせである。思い付きである。
・喋りの矛盾は流せるということ。流れてしまう。止まっていられない。
・喋ることは文字になりにくい。文章化しにくい。文章は話し語化。
 だからこそ音として伝えることをする。
・みんな喋れてない。だからセリフも喋りになってない。
・喋りと話のボーダーを見つけてみよう(境目はどこだ!)。
Ex-2:「相手を喜ばせる」事について思い切り喋り合ってみる(二人で)。
※ここで重要なのは“聞いている方が王様”(聴者優位)
 聞いている方の価値観、主観に従う。相手に喋らせる。
・喋れてたと感じたペアは→思いつきで言葉を出せた。
 そうじゃないペアは→考えて言葉を出していた。
喋ろうとする人に話そうとすると会話は上手くいかない。
喋りというのは行き着く先がない。
喋りができると楽しい人生を送れる。話が出来るとうまい人生が生きられる。
・何だかわからないところに面白さがある。
・話しと喋りの頭の回路は違う。
・"言う"の内容の本来は、言葉をつくすということであった。
 喋り時は“云う”と記したが近年統一され、言うになった。
・喋りと話しを上手く使い分けると上手い人生を送れる。
◎次回は喋りのときの頭の違いや心の違いをより詳しく考える。

◆本日の磯貝語録
 聴いている方が王様(決定権有り)。聴き手が分かるように話すのが話のルー
 ルその1。話し側の事は、全てその中で成立する。
 徹底的に相手主義が話しの原理。お喋りは逆。
 喋りができると楽しい人生を送れる。話が出来るとうまい人生が生きられる。

◆本日の感想
 磯貝師の「喋り」と「話し」が満載でした。目の前の実演で同じことでも話しと
 喋りがこんなに違うのだと明確に分かりました。今迄考えもせず話していた
 ので、他人のことも自分のことも意識できると面白いと思います。

歌発声特別(2/13)                       《音楽系》

2月13日(土)歌発声特別

講座テーマ「中声発声を決める②」

[Ⅰ]ストレッチと発声
 各自ストレッチ
 発声練習

[Ⅱ]テキスト歌唱
①"Eija,mater,fons amoris"
 ・ペアになって[o]と[u]の構音、音、口、舌、息等、check(日本語のウとは異
  なる)
  音の芯が必要である。
 ・ラテン語の母音は狭く響かせる。
  語尾の子音は外部ではっきりわかるように([m][s][f]など)立てて調音する
 ・体を細く作って、中心路で重心を下げる。
 ・高音になったとき、体も一緒にあげない(浮かせない)
 ・体の感じではなく音の感じ、音感にしていくこと(一人ずつチェック)
 ・出している音を引っ張っていくものは音を出す前に作る。
  (音を出す前に作ることで、連続することができる)
 ・3,4人のグループで歌う(一人ずつチェック)
 ・この曲のこの音をどういう音にするかを決める。意味や感情から入らない。
  日本語の意味で行ってしまうと、いつまでも音楽にならない。
  この音楽をするための体になっているかが問題。

②"Verdi prati"
 ・ppを歌う。笛を意識する。笛の下、胸の中で響く。
  チェンジのところで口の奥に持っていかないで前に出す。
 ・はじめのリピートは1回目と2回目と音楽の表情をかえる。
  全体的、音楽を揺らす(スピード、重さ、軽さ、フレージィング等)

③"Eija,mater,fons amoris"
 ・この曲にあう声を探しはじめた。
 ・歌ってみての感想を述べる

◆本日の磯貝語録
 他人に聞こえている音が正しい音である。自分が理解し正しいと思っている
 音は、多くの場合正しくはない。

◆本日の感想
 中声域の声は首から下の響きが重要。けれど言葉づくりや言葉ひびきの位
 置まで息が上がっていなければ、言葉は聞こえない。両方を成立させるのが
 むずかしい。身体全体を使い息を細く流すということが実感できました。

歌発声中級(2/11)                       《音楽系》

2月11日(木)歌発声中級

講座テーマ「アンサンブルを歌う 7つのフランスの子供の歌」

[1]各自ストレッチ

[2]「のどを開け息とつなげる=歌音楽の大原則」
Ex-1:四つん這いになる。目前の床に洗面器がある。そこに体の奥から息を吐
    く。その時、自らの下顎を思い切り前に押し開き、続いて喉も前に押し
    開く。

・吐いている時は喉が強制的に開き、腹のものを腹の底から出そうとする。
 この開き切った状態で音を出す。息に交じった深い声をつかまえる。
※本当に吐きそうになるかもしれないが、当然吐いては×。喉が開くという状態
 が必要なのであり、吐いてほしいのは息である。
・喉は開きっぱなしで、声帯で息を分断しない。声帯は息の通過点にする。
・まず、腹の息を口の中に吐く。その息を外に出す。その状態で声を出す。
・よだれが出るのは正しい過程。(顎、舌根に力みがあるとよだれが出ない)
一番良い響きは体に無駄な力のかかっていない時
 不慣れ、気負い、過度の潔癖症、負けたくない気、強迫感等のストレッシィン
 グは良い響きを出しにくくする。
・喉を締め、音を崩す。何かの拍子にそれがポロッと抜けると、新しい音の感
 覚が芽生える。

・「技術の前段階(心得や準備や)」の事は自分で何とかしておくのが本来だ
 が、その前段階を取り上げて潰さなくてはいけないほど、日本の芸をやりた
 がる人はストレスが高い。
・しゃべりは口を使う為、この喉を開けた状態でしゃべりをつけるのは難しい
 が、音楽はもっと口の奥でつくられるものなので、そこで音楽をつくってしま
 えば良い。

[3]歌唱とのどあけ
(1)テキスト“ねえねえ おじいさん”
・喉開けの事をやったが、まだ口で歌っている傾向が強い。
 もっともっと喉の奥で。奥に行き過ぎると音が消えて音楽として成立しなくなっ
 てしまうが、その加減は大体分かるはず。
 今日はそのギリギリのラインを狙ってみてほしい。

・歌詞が日本語なだけに、言葉に囚われ感情的になるが、今日の練習では
 その歌詞を全て音楽的なものにしてみる。
 言葉の感情ではなく、音楽の感情をつくる

◎自分が“音楽を感じるポジション”を軽く手で押さえる。(喉元だったり、胸骨
 だったり。2点あるならばそれで良い) そこで音楽をつくろうとする。音の高さ
 が変化しても、言葉や感情が変わっても、そのポイントを死守しようとする。そ
 の時に自然感でない音楽感がわき、とらえる事が出来る。

・声帯の下は息。声帯の上は声。声は口と鼻の響き。言葉は口の変形音。
 変形は意志と感情の直接音。これは日常喋りの声と言葉。これは強く個人
 的響きの世界。
 口の持ってくると喋りの要素が強くなり過ぎる。口より喉のもっと奥で「さあさあ
 はやく---♪」という音はつくれる。それは喋りの音ではなく、音楽の音で
 ある。

(2)つきよ
(3)おかあさん おねがいよ

◆本日の磯貝語録
 何等かのストレッシィングは、喉を絞めるか、呼吸を強制停止する。
 好ましい声は、喉をスタート点にすると絶対に出ない。
 「音楽化ということ」「音楽の感情を持つ」「音楽の意志をつかむ」

◆本日の感想
 のどが開くと楽しいなあ。体のゆがみが分かります。"声には原料の息が必要
 だ"という事なぞすっかり忘れて生きていました。本当に楽になりました。
 (会社の生活ってなんて喉ばかり絞めるのでしょうか?)

ことば音声改善 話し方(2/10)                  《ことば系》

2月10日(水)ことば音声改善 話し方

講座テーマ「ショートスピーチの声とことば」

[1]ストレッチング(戸村助手)
 ・全身をのばす、ゆるめる。 ・座骨歩行

[2]座学(磯貝塾長)
 (1)今迄の復習。
Ex-1:①裏声(ファルセット)(ピアノを使って発声)②鼻のひびいた音。
 ・男性と女性の声は同じようでもオクターブちがう。
 ・口をあける、うがいをする。 ◎声を出したかったら口をあけること。
 ・あわてず正確にくり返しやって行くと、物事は出来るようになってくる。

 ・開口音「アー」各自  あごの力をぬくこと。力を入れない。
Ex-2:※話し方コース テキストNo.1 [1]様々な声と息(1)~(6)
 ・発声法とささえ
Ex-3:ロングトーン。「アー」各自
Ex-4:・今日のテキスト  1人ずつ読む
 Aさん:何かをやろうとしたときにけわしい顔になる→声を出して笑ってみる。
 ・自分の中でまずいと思うことが平気でできないと息づまってしまう。
 ・Bさんの一言『新しいことがいっぱい』/いつも前向きであること。
 ・人の言ったことを守ることはすごいことじゃない 人を喜ばせられることの方
  がすごい。
話しをするときには「話す人」と「聞く人」がいる
  (話す人が中心に考えられていることをスピーチという)
 ・その情報を知らない人に対してちゃんと伝える。(談話)
《スピーチ》報告する。説明する。表明する。案内する。説教する。
  輪郭がわかっていないと喋れない→あらかじめ用意しなければならない。
                 →メモ書き、要約、原稿
(2)ショートスピーチ① テーマ「私の嫌いな食べものは」
 ・構成、組立をつくる。(メモ又は文章)嫌いな食べものがどうして嫌いか説
  明する筋道をたてる。
 Ex-5:1人づつ発表、 「私の嫌いな~」ということで「私」が主人公に立ち
   すぎではダメ   「私」が強すぎると喋りぐせが出てきてしまう。

 ・日本では、読み方、書き方の指導はあるが、喋り方、話し方の学校教育は
  ない。
 ◎スピーチとはあなたがどう思うかが最重要項目ではない。
 ◎話題、論題がしっかりしていて、客観的に観えている事が重要である。
 ・私が思っていることが皆も思っているはずだと思ってしまう←そんなはずは
  ない。
 ◎考える=論理化すること。文字言語化する。

 ・思いばかりが先行すると。情緒的な結論しか出せない
 ・おしゃべりのときは主語がなくても成り立つが、発言をするときには、主語
  がなくてはならない。(その言葉の主体責任が不明確になるので)

  英語ではしっかりとスピーチを行っている。(学んでいる)

  これから話すときに思い出して考えていって下さい。

◆本日の磯貝語録
 声を出したかったら口(顎と口喉)をあけること。
 話す、喋るということは、文章を書く、読むと同じ様に、しっかりと学ばないと
 しっかりと話すことは出来ない。日本はその指導がない。

◆本日の感想
 話し方(Speach)について学びました。自分がどの様に思うかよりその事を聞
 き手にどの様に伝えるかとそのテクニックだと分りました。自分のありのままで
 なく、そのことを客観的に考え、それを言葉にし、相手に伝える。これは手強
 い事だゾー、と思いました。

発声・呼吸基礎(2/9)                     《ことば系》

2月9日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 子音②」

[1]個人テーマによる体づくり操体

[2]講義:両唇破裂音
 口唇子音:M、P、B、Wをつくる。
 テキスト「あ、もう間に合わないなあ」

・普段はどこを使って子音を出しているか無意識。それを意識し、修正し、
 その音をグレードアップする事を目的とする。
◎あなたの「しゃべりやすさ」は「他人の聴き難さ」になっている場合が多い。
Ex-1:「ま」「まめまめしい」まめである、ほめことば、よくうごく、ま(じ)め。
  「みずみずしい」「みなかみ」各自、自然喋りと意識喋りを比較。
・音がかさなる「ま行」はむずかしい(マモリガミ、メモクラム、モミジバ、ミミズク)
・歯の内側の母音と歯の外側の唇で音を出さなければならない。
 子音を強調しすぎると、母音がきこえなくなる。
・日本人は半分くらいのエネルギーの音から意味を想像して理解(?)している。
・人の数だけ「みなかみ」がある。皆ニュアンスの違いをもつ。
みんなが同じことを考えられる音をつくる>。「確認する」から「育てる文化へ」
 汎用性の高い、グレードの高い音をみつける日本語を国際語に

Ex-2:「さ、ざ、ら、が」唇ではちがいがわからない
   「ま、ぱ、ば、わ」唇でみせられる、唇で破裂をつくる
   「まるいまるい」「ミシミシ」「ムクムク」「メラメラ」「モリモリ」「ミカキモリ」
   「ぴらぴら」「ぺらぺら」「べらべら」「ばりばり」「ピーピー」「ペロペロ」
・音を出しているとことばの実感がわいてくる。音をつかまえる。
・ことばを雰囲気で出すと伝わらない。
 音そのものを出そうとすると本人にも分かるし、伝わる。

方法
 M:唇の中央1/3、両端も使うがあけない。唇の内側をつかう。
 P:唇の中心線、2mmの粒をまっすぐとばす、焦点をしぼる。
 B:唇の両端1/3ずつから唇の中心に向かって

・「ペロペロ」舌先でなめる。実況中継ではなく、その状態の音をつくる。
漠然とイメージせずに具体的にこまかく、実体化する。
 「一歩」「進歩」手の仕種で具体化する。
イントネーション音が重なってメロディーをつくる
 音の流れとひびきで内容を伝えるとそのまま伝わる
◎日本人はそれなりの音で伝えて、受取り側も自分なりに推測理解する
 「ぴぺぱぷぽ」上唇と下唇のくっつき具合、はじき具合で全く変わる。
 意識的にちがう音を出す、音をつくる楽しさをつかまえる
いい口の状態でしゃべると、説得力がある。(精度の高い言葉
 「プルプル」いちばんむずかしい

 M:自動的に鼻がひびく口をつくる。鼻先と首の根っこがひびく
   鼻から音が出る。鼻から音がぬける
 B:鼻が閉じている、両手を使って音を中心に集める

 なんとなくの音で、いろいろな思い方を発明した日本人
 音が不統一、字が統一しているおかげでなんとかやっていける
 音が内容を喚起する。イメージから音をつくらない(それなりになる)
 意味より前に、音をつくり、音のひびき、音のながれをつくる

◆本日の磯貝語録
 ・音をつくる楽しさをつかまえる
 ・音が内容を喚起する
 ・日本語を、同じ音を使って同じことを考えられる言語にする
 ・いい口の状態でしゃべると、説得力がある。
 ・音のひびき、音の流れをつくる

◆本日の感想
 唇音はほとんど意識していなかった。相手の言う事を、音から
 ちゃんと聞かないで、なんとなく自分なりに聞いて勝手に考えていた。
 これが重っていくのだから、ストレスがたまって当り前だと思った。

歌楽しくなる発声初級(2/6)                  《音楽系》

2月6日(土)歌楽しくなる発声初級

講座テーマ「楽しい日本語の歌 課題曲」

[1]準備
(1)ビートを刻む
◎「意識」から『感覚』に
細胞にビートがある。自分でビートを作れる、決めていく。
☆「打つ」とは…
◯手の平で床を打ってみる。(下手だと痛い)
・続けて打つときは…
・身体の感覚ビートをとらえる。
足の裏で打つ《踏む》
・打った方の足に体重がのっているときは《締める》
《踏む》と《締める》の違い
※外(他の人)から見て、そうなっていること。
《踏む》は次を踏むための準備ができている状態。
上半身は動かさない。(=下半身と別動作できる)
・「踏む」を軽くして、ビートを刻む。上手くなると音がしなくなる。)
(2)発声
・顔部分ほぐす。(Lipのみ、舌、首側部)
・鼻(ハミング) 上唇と前歯(ノド奥から「Ho」)、giy-gia
[2]課題曲
<♪発声テキスト1a>
(1)♪元気に笑え
◯「練習番号B」(3頁目)…「Laラ」で。
・舌先を細くし、上顎歯ぐきをなめる、それより内側へ向って「ラ」。
・鼻穴開けたまま。
・次へつながっていく。
◎「丹田」と「鼻の響き」つなげて。
・鼻で音とり、舌で言葉を打つ。
◯はじめから「La」で。
・リズム(周りをのせるように、自分から)
◎歌詞の言葉読み
・前に向って読むのではなく、後ろの壁に反射させて。
(客席に背を向けて、後ろに向かって
・詩を自分のものにする。(解釈:大人が聴いても良いと思われるものを)
「笑い声」は「雲」が笑ってる。
・頭頂とヒザ下の響きで歌う。
そのまま読む(曲のリズム感、スピード感)
◯歌う…カカト踏む(締めない)
(2)♪雪の振る街を
◎フレージング(2拍ごと、横側へ左右の体重移動してみる)
・カカト上がる
・返し・戻し。波をつくる。
・丹田のところで、上記の動き。
(3)♪つばさをください
・口は鼻の幅で。
・首後ろの響き
☆「元気に笑え」の『ビート』と、
「雪の降る町を」の『フレージング』両方ある曲。
「伴奏のリズム」「歌の変拍子」のコラボレーション。(伴奏よく聴く)
・現在のJ-popは音楽が先行。歌詞の情緒はあとから。
◎言葉の雰囲気でやらない。
この音楽に言葉がついたら、こうなった。とやること。

◆本日の磯貝語録
 ◎丹力をつける=「決める」力がつく。
 ◯音楽(アーツ)は意識が先に立ってはダメ。何といってもシャープな感覚(特
 に音の体感)が全てのはじまり。

◆本日の感想
 今歌っている言葉は前の音楽が作り出している。これを教わってから
 言葉がとても豊かに自由になったと実感しました。磯貝メソッド「足踏み」
 で身体のリズムをつくってから歌うと全身が参加し、声が大変出やすかった。

セリフの技法(2/4)                         《ことば系》

2月4日(木)セリフの技法

講座テーマ「生きた台詞にする」ということ―②
〔1〕個人ストレッチ
  下顎を開くと、喉が開き、後首に響くようになる。

〔2〕講座「生きた台詞を追う」
 (1)セリフの生々しさについて。
  ◎・書かれたセリフが不自然でないとは、どういうことか。
   ・書かれたセリフを生きたものにするには?
 参考:ロシアのイプセンの演出は、ストーリーを壊そうとする。
    ストーリーではなく、その瞬間を生きたものにして、ストーリーを忘れさ
    せるような演技をしなくてはいけない。

 ・Q-1 あなたの生きていると感じる時は?  
  A:Aさん:ご飯を食べている時。
    Bさん:あまり感じていない。体調が悪い時。
    Cさん:共感した時。
    Dさん:走っている時。ご飯を食べている時。
    Eさん:自転車に乗っている時。
    Fさん:寝ている時。

 ・Q-2 生きていると感じる事象はどんな事?
  A:Aさん:花が咲いている。
    Bさん:猫そのもの
    Cさん:重病人が生きている。
    Dさん:自然・森・木が生きている。
    Eさん:動物、火
    Fさん:寝ている人、動物

 ◎書かれたセリフを生々しくするためには、「生きていると感じること」を再現
  できないとならない。
 ・セリフを覚えて、なぞってみても、「生きている感」は少ない。それは何
  故か?
 ◎文字で書かれた台詞は、すでに文字化され、記録された全て過去
  事象である。
  喋る言葉(台詞の意味、内容)は、全てこれから興る未来の出来事である。
  この二つは矛盾している。この矛盾の間を往き来する事が、台詞を生かす
  ということではないか。生きるとは、不安定の連続ではないか。
 ・書かれている、過去を今の自分が生きたものとして喋るとはどういうことか?
 ・人が未来を感じる時、それは今の延長ではない。
  テキストはその物語の起こるべき未来を既定し、文字化している。未来を
  決定している。
  テキストを追いかけるだけでは、不安やドキドキはリアルにはおこらない。
  予定にないことが起こる時こそ、不安やドキドキがある。(未来)
 ◎アーツの世界では、「危なっかしい」「安定でない」「恐怖」が必要である。
  これらがあるから、「喜び」「嬉しさ」が表現できる。

 ・セリフには、不安定感を持たせる必要がある。
  生々するためには、安定しては、次への期待が自動的に用意されない。
 ◎安定すると、過去の追随になってしまう可能性が大である。とすると、その
  場での不安定感を新たに創出することが必要となる。

 ・過去を使って未来をする。過去を追随する行為と違う。
 ・定められた未来に向い、予定調和を行っても、生き生きはしない。
 ◎では俳優は一体何をする事でそれを獲得するのか?
 ≪感性、思考回路を広くすることが必要≫
  あまり練習をしないのは、ドキドキを作るため。
  予定不調和を作り出していくにはどうすればいいか、考え出すこと。

◆本日の磯貝語録
 アーツの世界では「恐怖」「不安定」「欠落感」「好奇心」等が必要条件であ
 る。

◆本日の感想
 セリフの生々しさと不安定感について、改めて考える機会になりました。
 セリフを不安定にする方法を考え出したいと思います。

ことば音声改善(2/3)                      《ことば系》

2月3日(水)ことば音声改善 ことば直し

講座テーマ「母音は舌使いで決まる」

[1]ストレッチング(磯貝塾長)
 立位、座位によるストレッチングで全身を伸ばす、ゆるめる。
 正座になり脚のつけ根を手でおさえ少し前かがみになりバウンス
 ねこのポーズで背中をのばす、正座にもどり手首をのばす

[2]座学「母音は舌使いで決まる-調音の原理」
 ・言葉は舌の使い方によって商品として有効であるかどうかが分かれてくる。
 ・言葉は思いだけが強くなっても伝わらない。明確な音にして外に伝える技
  が必要。
 ◎日本語とは”母音ことば”である

(Ex-1)『あ、い、う、え、お』を全員で①普段通り②音をつくろうとして発音。
      →両方を比較
 ・1人ずつ発声→8人が8つのあを発音している。良く聴くと同じ”あ”音がない。
  各々が勝手な音を出すのではなく、皆に音として共通な音をつくる
   →調音作業
 ・調音について(テキストP25~ 磯貝塾長 解説)
  調音とは喋りやすくすると同時に相手に伝わりやすくすること、自分だけの
  問題ではない。

(Ex-2)鏡で自分の舌面を観察。形の特徴、うごきの特徴をくわしく調べる。
・母音は、上下の歯の内側のひびき。(下の歯をうまく鳴らすことが1つのキー
 になる)
(Ex-3)舌先をどこにも触れずに細くする。(下顎から話すこと。浮かせたま
 までいること
 口角を上下に伸ばす(縦口をつくる)。舌尖を細舌にしたまま。息をはく、鼻
 からすう                      ↑腹式呼吸で行う。(全員で)
  舌の先端をとがって強くすること
 ◎「かまえ」:下顎のオトガイを緊張させ、絞る。
 ・下顎のかまえをつくり口角をひらく。(鼻の横に力が入ってしまうと喉がしまる)
 ・鏡を使い、鼻、口唇、口腔、舌、喉、胸部の上下の中心線をとること。
 ・早く覚えたってえらいってことではない 時間をかけてでも正確にできること

(Ex-4)舌を細くし浮かせた状態で「イ・エ・ア・オ・ウ」全員で練習。
  音はあたったら反射する→響く。
(Ex-5)上の歯茎に息をあてる。やわらかくあてる。そこから息をすう。やわら
 かくくり返す。
  その場所を意識して「イ」 1人ずつ発音。チェック。
 ◎息を前に出すこと  ・自分でちゃんと音になっているか聞くこと
 (音をつくるわけだから緊張しすぎてはダメ もっとソフト。適度を緊張)
 ・方法論だけわかっていても音にならなくてはダメ。
 ・音で勝負することば(雰囲気でやるのではない)

(Ex-6)「エ」 下顎の歯茎音。(資料を用いて説明。「舌と舌機能」)
 ・舌先が鋭利になって音をつくること。さばきができるようになる。
 ◎必ず舌が下顎から離れること。舌面は平舌ではなく細舌。舌尖は細く。
 ・生きたことばにしていくためには、やはり舌が生ていなければならない

(Ex-7)歯をかみ合わせ口角をあけて「イ・エ・ア・オ・ウ」→各自練習
 口の中で舌をよく動かすこと。鏡を見て、崩れないように発音する。

 好きなように「イ・エ・ア・オ・ウ」各自をやってみる→大分明瞭になっている。
 自分のくせからちょっとぬけ出した。

 舌先で前の上下の歯茎を強くおすこと。下顎から浮かせること。

◆本日の磯貝語録
 日本語5母音は日本語音の全ての基本である。
 ・自前の音から共通の音へグレードアップする→調音

◆本日の感想
 いくつかの方法を教えて頂いただけで、声の通りも、言い易さも良くなった事
 を実感出来、大変に楽しかったです。こんな方法があるのは知りませんでし
 た。

発声・呼吸基礎(2/2)                     《ことば系》

2月2日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 子音①」

[1]各自ストレッチ・トレーニング

[2]講義:調音法-母音から子音へ
・前回、舌骨を動かす、のどをさげる、声をためることを行う。
 「口しゃべり」より大きいエネルギーが出る。
・まず口しゃべりを克服する。奥歯より奥のひびきを獲得していくこと。
・調音点、構音点にめがけて言ったものを奥にもどす-母音調音
・自分が発した音をすぐ受けてきく。外のきこえに配慮する。
 わかりにくかったら、首のうしろをさわって、びりびりひびいているか確認する。
きかせる相手に向かって声を出し、その音を聴こうとする。
・椅子は浅くすわり、やや前傾するのを普通にする<座位の基本姿勢>
・自分の個的なキャラクターを消して芯をみつけ、その上にキャラクターをのせる。
・自分なりのものをやっていたら、自分は育たない。
・自分流でない「い」「え」「あ」「お」「う」をみつける(五つの核母音
・他人の評価をおぼえてやる。いい耳をもった人が側にいることが大事。
・鏡に音が見えるくらいの想像力をもつ
芝居はやり直しがきかない、一発勝負である。今の本番はこれっきりない。
・一発でやりあげる方法、集中力、想像性を高める。
・声はたくさんだせば嗄れる。透明度がうすれ、精度がおちる。
◎声をきたえるのは、無駄に酷使することではない。

[3]子音「あ」「か」「さ」「た」「な」
 「あ」を崩さないで出せれば成功する。
要求に応じたものをだすために、崩れない基をつくるのが技術。
・前に子音がつくのを前提に母音をつくる。崩さない構えをつくる。
舌を下顎から分離する舌先を浮かせたままで、舌先は尖って
・「か」「さ」「た」「な」「にゃ」「は」「ま」「や」「ら」「わ」を各自発音。
・聞くために出す訓練をする。
・音の直進性を活かす。ひろげると拡散して伝わりにくい
・子音のために母音の正確度を増す。母音が歪まない
・声帯は瞼に似ている。より流動性のある粘膜がある。
・うまく使えばさまざまのことができる精密機械(声器官)
「のど」がおりていることしめすぎないひらき過ぎないゆれない、こと
・声帯は呼吸の出し入れの調整役、身体の状態で内気の状態がかわる。
・炭酸ガスがふえてくると、身体が硬直してくる、中毒をおこす。
・力を入れないでのんびりしゃべると、ストレスは少ない(原形状態)。
・楽に声を出せることを知らないで生きている。気が先行し息を圧迫している。
危機・怒りで、喉は高くなる。喉を下げて、声をためるようにする
舌先を細くする。先端で上歯茎のつけ根をさわると縦口になる。
①<舌先に力を入れる>ことができる←どこを使えば力が入るか
②<上顎をはじく>口角をしめる。はじく位置を前から上にあげていく。
舌はじき音、前歯をあわせたままでやると、下顎の負担が少ない。
 「あ」の構えをしてから「さ」を出す

◆本日の磯貝語録
 聞くために出す
 言葉の基が母音。それにもとづき子音をつくる。
 母音がくずれると、言語は聞きにくくなる。
 自分なりに崩したり歪んだりすると喋り易い。さて、どうするか。

◆本日の感想
 ・自分のキャラクタを消す
 自分らしさ、自分の出したいように声を出すのではなく、
 声の芯だけを残してあとは捨てる訓練をする。
 それができたら、そこに役を乗せていけばよい。
 演じるとはそういうこと。
 ・よいピッチング
 よいピッチングをするには投球フォームや体の使い方を意識するのではなく、
 キャッチャーミットに吸い込まれていくボールをまずは意識すること。
 発声もそういうこと。
 ・母音の型
 か行以下は全て子音+母音。
 母音の型(口内)ができていればそう難しくなくできる。