ことば音声改善 ことば直し(3/17)                  《ことば系》

3月17日(水)ことば音声改善 ことば直し

講座テーマ「口・舌の形-3 タ、ダ、カ、ガ行」

[1]ストレッチング(磯貝塾長)
 ・手首、腰、胸部(体側)、肩、股関節をのばす。ゆるめる。+回復運動
 ・座位で腰、ももをのばす。腰を入れる。ソ径部をゆるめる。+回復運動
 ・逆ブリッチで丹田を上げていく。バウンスする+回復運動。
 呼吸ができていないと発声がうまくできない。発声ができないと喋りがうまく
 できない。

[2]子音調音、舌の形と働き-③ タ、ダ、カ、ガ行
  ・サ行「サ・シ・ス・セ・ソ」 歯をかみ合わせ両手であごを固定したまま
   舌の動き方で音が決まる   ex-① 1人ずつ行う、チェック
  ・タ、ダ:歯茎破裂音  「タ」、「ダ」、「タ・ダ」 ex-②全員で発声
   口から外に向かって出さない上顎にもどす。
ex-③「チ」、「ツ」、「テ」、「ト」 全員で一音ずつ発声「タ・チ・ツ・テ・ト」
   全員で
ex-④「ダ」、「デ」、「ド」 全員で一音ずつ発声、「ダ・デ・ド・ダ・デ・ド」全
   員で
ex-⑤各自でテキスト(タ・ダ)を練習する。
  音を出したとき、意味が自分の中でおこってこなかったらまずい。
  どういうものか。自分ではっきり決めて音を出す。
ex-⑥ 上記をふまえてテキストを練習する。
  読むことができても話すことができない。 話すと自分に戻ってしまう。
ex-⑦ テキスト(タ、ダの文章4つ)を1人ずつ読む 磯貝塾長による指導
   口でやるのではなく喉でやること

  ・軟口蓋破裂音 カ・ガ
   軟口蓋 口をあけて「ハッハッハ」と息をあてて確認、Kの位置を確認
ex-⑧上顎で「カ」、「キ」、「ク」、「カ・ク・キ・キ・ク・カ」 全員で
   「ケ」 「コ」、「カ・キ・ク・ケ・コ」
  ”カ”の舌を少し上にあげて 「ガ」、「ギ」、「グ」、「ゲ」、「ゴ」
   「ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ」

ex-⑨テキスト(カ・ガ)を各自で練習

[3]これまでのまとめ。
 自分が出している音を聞くこと。

・感想など1人ずつ
 ・時間がかかるとわかった。聞くことがわかった。
 ・会社で発言する際、よくなったと言われた。
   ※音を思い出すこと(磯貝塾長)
 ・国語の先生に良くなったと言われた。
 ・かまえなどわかって良かった。
 ・理論がわかって良かった。しっかりしたものをもっと早く教わっていたかった。
 ・あいまいだったことが再認識できてよかった。

◆本日の磯貝語録
 口でやるのではなく喉でやること。
 音を思い出すこと。

◆本日の感想
 私はサ行が苦手でした。歯茎破裂音や軟口蓋音などは始めてでむすかし
 く、うまく出来ませんでした。いつも勝手に喋っているのだからうまく喋れるは
 ずはない事が良く分りました。ありがとうございました。

発声・呼吸基礎(3/16)                     《ことば系》

3月16日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「試演会=総復習会」

[1]個人トレーニング

[2]演習
 1年間の最後、区切りをつける、どこまで進んだか自分で確認する。
 芸術の基をつくっている途中である。1年間の復習。

(1)腹式呼吸(丹田ささえ呼吸)
 膝をひらいていすに浅くすわる。前傾、あごやや出す。
・まず息を出す。「S」唇でなく歯の間から出す(噴射する)
外気を入れて、身体の中の「気」を添加して「息」にし、喉を通過して「声」に
 する
・真正面に向かって息をまっすぐ通す。小刻みに出す。
・息を口の中のある箇所にあて、口の中をひびかせる。吐かない、こもらない
・「S」を口の中。舌先に向かい強く息を吸う「Su」。下唇とオトガイの構えをつ
 くる、たて口
・舌を奥にひっこめる。(子音のための舌のスタート地点をきめる)
・舌を上あごにあてる。歯にあてる「ch」チを発声する。繰り返し練習する。
言う人よりも、きく人のために音をつくるためのトレーニングである
・唇の内側をなめる。唇をうすくあわせてはじく(無声のピ、ペ、パ、ポ、プ)
・エネルギーが瞬間集中し破裂した音をつくる。子音のいい音をみつける。
・「M」唇の中央1/3をひらいて「ミ、メ、マ、モ、ム」唇から口の中をならす。
・下唇に強いエネルギーがあり、息が鼻まであがる。
どこで音をきくかどこの音をきかせるか。(わずかでも喉は必ずある)
・「B」唇の外側から中心に音を集めるようにして「ビ、ベ、バ、ボ、ブ」
(上唇から唇の中心から遠くに出す、エネルギーを集中させる)
・「W」「B」に近い口で口の中にひびかせ、のどにもどす。閉鎖音
 「ワレワレハ」の「ハ」は助詞の「ハ」ヤマトの音(古語音)
・「S」唇あけて、歯は閉めて、歯の内側にすう。喉にもどす「シ、セ、サ、ソ、ス」。
(まずは腹を入れる時に「S」を出す。訓練がすすんだら、腹を出すときに「S」
 を出す)
・「N」歯茎をなめてはじく。鼻はぬけている。音が横に逃げないように。
・「L」たて口にして舌骨から舌をさげる。舌を歯茎にあててから息を出す。
・「D」舌翼を上奥歯にくっつける。舌先を上あごではじく。
・「T」舌を奥に下げる、唇が少し横にひろがる。舌先を上あごではじく。
    オトガイから音をはじめる。下あごを動かしすぎない。「トゥ」を「ツ」にする。
・「K」「くつがなる」ひびくところを細くして、苦しくない。
・「G」「K」の舌先を丸めて押し上げる「G」。下あごぬかない。
あごの形をかえないで、舌をうごかして音をかえる
・「Y」「イヤ」「イユ」「イヨ」に近い音。まとめるために下あごの構え。
・「H」下の歯のいちばん奥に舌があたらないようにおろし、軟口蓋にむかって
 息を出す。奥歯の裏側をならす。

・「母音」舌の中心(舌先から喉まで)の筋で母音を実感する。
・舌の左右の動きを舌の中心で統制し、同じ動きにする。
・それぞれの音の調音点をつなげて「ことば」をつくる。
あなたの「ことば改革」をする
 しゃべる→書く→打つ。音がだんだんおろそかになっている。
 使い捨てのことば。消耗言語が多用されている。
◎今までの日本語=意味が伝わる音+出す人の状態を伝える
◎これからの日本語=”音で伝えることば”に、きいてもらえる音をつくる。
・調音点から喉にむかって、舌の中心線で「イ、エ、ア、オ、ウ」を発語。
 舌小帯は舌の裏側の中心線
 外に出さずに口の中にひびかせる
 磯貝テキストをつかって音をつくってみる
・吐き出す音、吐き出さない音をつくり、また新しい音をつくる
 「錦の御旗」わからなかったら字引をひく、漢字を知る。
◎私達は言葉の基である音を喉、口、舌、鼻で正確発音する事をやって来た。
◎これから、その音を使い言葉をつくり、文を作り出して行く。
我々は音に戻れる、基になる音をもっている

感想
 A 消化不良。頭でなく身体で考える。腹におろす。
 B 2、3ヶ月するとわかることがたくさんあった。
 C 2年目で新しい発声法の手ごたえをつかんだ。
 D ひとつひとつのことばが大切で実感をもつことが大切
 E 口の中をひびかせる。舌の使い方。丹田を使う。かすれない声。ひびか
   ない声改善。
 F 丁寧にできた。身体の実感が大事。たくさんの人と接した。
 G 母音と子音の確認。オトガイと口の中の中心の意識。

◆本日の磯貝語録
 あなたの「ことば改革」をする
 舌の中心線で母音を実感する
 あごの形をかえないで、舌の動きで音をかえる(活舌)

◆本日の感想
 1年間の総復習でした。口の中の響きで言葉をつくり、舌のうごきで
 音を変えるなど、ここに来て教わったことの再確認が出来ました。
 やはりむずかしいのは、下アゴのオドガイの構えです。
 時間をかけてマスターしてゆきます。

表現の声とことば(3/14)                     《ことば系》

3月14日(日)表現の声とことば

講座テーマ「即興と表現力③ アンサンブルのアドリブ」

〔Ⅰ〕準備運動と身体表現基礎(塾長)
 ①手をこすり合わせる→手首・腕をさする
 ②踏み足:慣れてきたら足のスタンスを変える。
        丹田をぬく・入れるなど感覚を変えながら。
 ③肘とひざを使って動いてみる。四関節を同時に動かす。

 *表現のエクササイズ③を使ってパターンを作っていく。

〔2〕即興表現③「アンサンブルのアドリブ」
 ・即興は原則反射。だが「考える」知的回路を経てないとダメ。
 ・自分の内で反射で起こったことを成立させるのは身体。
  心情的にならないため、声に出す。体を動かす。

(1)即興演習ー身体と声
  1)手の表現、声、喉の表現
  「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」を発しながら手で表現。
  身体表現は大きい方が良い。
 <エクササイズ>
 Step1.両肘、両膝、4つの関節をつかって身体表現
     *関節主導
    ・合図に合わせて動く。しっかり止まる。
     身体動は美しくなければならない=形が決まる
 Step2.身体動に顔の動きをつける。
    *動きのマンネリ化;丹田、仙骨の意識を高め
    *顔の表現=声を出す前提。喉はあいている。
 Step3.声もつける。
  ①「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」 *ハ行は日本語で一番深い音
     *アンダーコードの声
  ②「マ、ミ、ム、メ、モ」(顔の表情中心)
  ③「ギャ、ギュ、ギョ」子音、母音の距離を短く、母音を伸ばさない。
                 圧縮した音声と身体表現。
口と喉と体が一致してくるとキレイ(喉を深くあける)
     ④「ニャ、ニュ、ニョ」

  2)1人2つ感嘆詞を書き出す(2×8=16)
     その中から2つ選んで身体+声の表現をする
  オノマトペー感嘆詞
  ・ヒョー ・アキャ ・ハッ ・ホッ ・ハァー ・オゥッ ・ギャッ ・キャッ
  ・ギョエー ・ドヒャー ・エーッ ・ゲーッ ・ワヤッ! ・ググッ ・トリャー
  ・アリャ ・ウヮー ・アチャー

 *手の表現(手首・指)形が決まった時、静止する
  ・声だけだと上に上がる。体を使うことで下に降ろす。

(2)表現とでたらめ(アンサンブルの即興、2人一組で)
  ・即興はほとんどダメ。だからこそ有効なものはインパクトが大きくなる。
  ・体、頭、声がどういう状態のとき有効・無効か。
  ・芝居の中(のインプロ) 受けることも重要
  ・受け芝居は自分の内側に入れない。皮膚で反射するスピード

<題1> A「これどうすればいいと思う?」
     B「逆さにして振ってみたら?」 をきっかけに即興芝居を作る。

   ・口が先行しないで身体の動きが先行すること
   ・全てを観せる。(動き)内側に引き込まない。
   ・地でなくなるように。 *キャラクターを設定する必要はない
   ◎冷静でないと即興はできない。ただしHiエネルギーの

<題2> A「もしもし亀よって知ってる?」
    B「あ、100円で売ってた。」

 ◎インプロ・身体性が強くある。
  *振りが不鮮明なところは、言葉も不鮮明
  *聴くという動作
  *相手が受けやすいように投げる

 ◎即興はまず動きから入る⇔口先行

生き生きとした即興 ①発声 ②言葉が流れない

<題3> A[そろそろ桜が咲きますよ」(立って)
     B「梅は散りましたよ」
<題4> A[夜中の3時になると毎晩目が覚めるんですよ」
   ・ドラマを作る
   ・自分で勝手に、こういうドラマというのを作っておく
  →どういう流れになってもドラマがつくれる。
   ・使えるものを作るぞということ、そっちにいく。

<発表>
 ・聴こうとしている→自分の中に入れると苦しい。反射させる。
 ・喋り先行ではない。
 ・負ける方は早口になる。敢えてゆっくりにして自分を取り戻す。
 
 ・台本がない。自分達で台本を作っていく
 ・一緒に台本を作っていこうという意識がないとダメになる。
 ・デタラメから有効なものにしていく。
 ・相手がデタラメをしても、どう有効にもっていくか、作為でなくできる。

 ・やっていることが面白くて笑ってはダメ(地に戻っている) 役に没入しても
 ダメ。
 ・やっていることを冷静に見ている自分がいる。
 ・演劇:ある特殊なしつらえられた空間に入る。
 ・切りかえし
 ・表現のゼロ

◎即興芝居は厳格で冷静。だからピッピッとやり取りできる。
 フザケが入ったら終わり。

 ・全部聴いて、終わるまで待って出す→有効な芝居ではない。
  聴きながら何かがおこっているはず。
 ・無の状態で出されたものを確認しながら乗っけていくのは難しい。
 事前に自分の中でのライン。見通しを持っておく必要がある。

2)身体の即興(2人1組/机1・椅子3使用可)
 ◇仕草の芝居
 条件:A・・・椅子に腰掛けている  
     B・・・下手よりIN
    2人は知り合い

 ①2人で相談してストーリーを作る
  )それぞれの人がどういう人かをまず決める。
  )2人の関係を決める
  )場所を作る。レイアウトを決める。

  ・状況をセットする。その中で動きを作る。
  *身体が動けば、頭も動く

  )セリフを作る
     動線でここにきたら、このセルフを言う(動き先行でセリフを作る)
   )実際動きながら、確認。台本を固めていく
※作りやすいこと。見ている人が分かりやすい。説明が少ないことがPoint
  セリフが長いとOut

<中間発表>
 ・内面の状態を考えすぎ。心理劇に入ったらアウト
 ・お客は動きをみている
 ・心理からではなく、動きから芝居をつくる
◎次から次へと芝居を繰り出すところにドラマが生まれる
 ・誰が見ても分かる表現をする
 ・芝居を作るー何を観せたいのか
 ・普通のことをやってもドラマにはならない
 cf)普通に起こすのではない起こし方。
◎芝居は1日24時間を5分くらいに圧縮、もしくは5分くらいの出来事を
  間延びして3時間くらいにしたもの。日常の尺度とはちがう。
 *ナチュラルでできるのは、ナチュラルでないものを知っているから。
 ・心のハイスピード
 ・発するだけでなく、相手に質問させる頭
 ・テンポをかえる
 ・Aが動いたら、次にBが動かないと芝居が止まる。
 ・俳優プレッシャー、追い詰められた時、まず足を使って動く。
〇インプロで芝居を作る時は、原則喜劇
 ・思い出芝居はNG
 ・感情で何かするより、格好でみせる
 ・形が決まることで、感情になるし、声にもなる。
 ・喉・笛(より下)で芝居をする

●即興は芝居の最高峰にある
 ・初期段階でやると、ある感性が覚醒する
 ・即興芝居は洗練芝居
 ・即興の意外性・確実性があることで、芝居にキラッとしたものが生まれる。

◆本日の磯貝語録
 即興は自然の観興の最高の瞬間。芸の即興は意を超えたもの。
 言葉の即興は知の蓄積をつきぬけたもの。体の即興は美に照らされたもの。

◆本日の感想
 “即興”をやりました。“表現の最高な味付け”だそうで、瞬発力に高いエネ
 ルギー頭と身体の回転が必要だと感じ、理解出来ました。考えたらダメ、出
 鱈目はもっとダメというのがズキッときました。

伝わる声とことば(3/14)                     《ことば系》

3月14日(日)伝わる声とことば

講座テーマ「コミュニケーションの声 パブリックスピーキングとはどういうことか」

[Ⅰ] ストレッチ―館林講師
・首をゆるめる→顔のマッサージ→頭皮のマッサージ
・腕を前で組んで伸ばす、斜めに左右にして伸ばす、後ろで組んで前屈
 前屈のまま手は前について片足ずつ伸ばす
・座って坐骨を地面に押し当て回す様にほぐす、股関節を足の裏を合わせて
 バウンド その状態で前屈
・仰向けになって体を揺らしほぐす→丹田の1呼吸で呼吸をする→次に発声
 をする(完全に喉の音ではなく、息と半々程度にハミングのように)
・立った状態でさきほどと同様に発声

[Ⅱ]コミュニケーションの声 パブリックスピーキング―磯貝塾長
・言葉を発するということにおいても、パーソナルなこととパブリックなことがある。
・言葉には“意識の方向性”というものがある。
 この点においてパブリックスピーキングは圧倒的に外に向いている。
・日本語は何千年も縦書きを使ってきたので、横書きでは上手くいかない。
 横書きの頭がないからだ。横書き頭だと文が長くなる傾向にある。
(1)パブリックスピーキングを考える
①<種類>
 演説、講演、談話
 説教、講義、講話
②<どういうことが出来るのか:目的>
 事柄についての意見、見解を述べる
 物事、事象についての説明
 政治、政策、戦略の主張
 個人的経験、心象などの発表
③<方法と手順>
 ①何の目的で(テーマ)
 ②何、どういうこと(コンセプト)
 ③誰に(なるべく明確に)
 ④どんな風に(方法、場)
 ⑤話のデザインとレイアウト→原稿、図
④<相手に対して留意点>
 興味を持ってもらう
 分かり易さ
 納得(説得力)
◎各項目について説明と全員で討論する。
・目的が多岐に渡っているので複層しやすい。
・方法では柱と筋道をはっきりさせ、論点をシャープにする。
・親近性、近しさは導入としては役立つ。
・ユーモア性は人間感、生命感のあるものがよい
・パブリックスピーキングは基本、一方向。オーディエンスはあくまで受け手。
 発する側が十分に相手を納得させることが必要である。
・生の観客に口を見せて話すということがパブリックスピーキングの基本。
・しゃべりっぱなしということはない!その行為や結果に対して“責任”を持つ。
・ボランティアなど経済関係がなくても“話しっぱなしにしない”
・日常的関係、空間、プライベイト以外ではパブリックに対し責任を持つこと。
・パブリックの概念は不特定で多数であり、一般、公共である。
・話にプライベートな思いや語法が先行しないこと。
・オーディエンスが「納得」し易い論の組み立てを工夫する。
・話し手のリラックス度はTPO。
・信頼度が重要。聞き手を馬鹿にしてはダメ。下手に出てもだめ、その上信
 頼を。
☆自分の心情で他人の心情を動かすのはむずかしい。
(2)パブリックスピーキングの演習
演習-1「3月28日(日)みんなで花見に出掛けませんか?」
(30秒程度で作る)
   ↓
・言いたいことだけを書いてしまってはならない(原稿)。必要項は必ず入れる。
 特に“3月28日(日)”これは自分のことではない。相手にとっての内容。
・人の前に出てどこまで自分を出していいか、これを節度という。
 心情をメインにすると情報落ちが出るし、全くなければさむ~くなる。
演習-2「なぜ言葉を改めて学ぶのか」(1分間スピーチ。書いたらすぐリハーサ
     ルをする)
   ↓
・リハーサルをする場合、必ず口を動かすこと!目で追ってもダメ
・全員発表(1分間限定。オーバーしたら切る)
 Aさん…言葉ではなく国語しか習ってこなかったことに気付いた。
     …言葉は生きていくのに必要、人とのコミュニケーションのため
      言葉は道具、よく手入れすべきなので
 Bさん…学ばないとどうなるか?
      正確に聞き伝えるためのものが言葉、そのために学びの場が必要
      だから何度やっても必要。
 Cさん…ナレーションの仕事での経験、昔の仕事を改めて聞くと言えてな
      かった。少しましになったがまだまだ。
 Dさん…自分の伝えたいことが伝わらない。あせって整理できていない。
 Eさん…最近言葉が乱れている、だが、その言葉が当たり前になるかも、今
      の正しい言葉と新しい言葉も学んでいきたい。
 Fさん…対人関係において、もっと相手に伝わるようにしたい。
 Gさん…人前できれいな言葉で話したい。美しい言葉で歌いたい。
 Hさん…自分にしか出来ないことをやりたい、朗読ボランティアをやりたくて、
      学ぶこと。芝居のセリフとは違うので。
 Iさん…仕事柄、相手は選べない。どんな人にも通じるように
 Jさん…大切なことを他人と共有し、伝えるために必要。
・おしゃべりに制約はない。だが“話す”ことには、制約がある。
 制限時間、相手、作法、用語、音声、仕事…。
・自分の経験をもとに話すことも悪くはないが、それに固執すると不正確に伝
 わる可能性がある。
・自分の思いはどう伝えるかではなく、「正確に、簡略に」
・情動が多くなると呼吸が多くまざってくる。論点がぼける。
・情動は自己生理、これが多いと他人にはわからない。
 自己生理をわかってもらおうとすることが“おしゃべり”(発散)
・声の音色によって、“おしゃべり”と“話し”は大きく分かれる。
 自分の体に響くということ、そしてその深さがあることこれが、“話す”というこ
 とにおいては重要なことである。
・体に響かせるということに重要なことは呼吸と発声である。

◆本日の磯貝語録
 自分の心情で相手の心情を動かすことは難しい。出来ても誤解がほとん
 どだ。

◆本日の感想
 今日はパブリックスピーキングです。「なぜ改めて言葉を学ぶか」の1分間ス
 ピーチです。言語を正確に話している時は頭が論理的に働き、それに実感
 の欲しいときは体の響きを大きくし、呼吸を少し深めると楽々と出来ました。

歌発声中級(3/11)                       《音楽系》

3月11日(木) 歌発声中級

講座テーマ「試演会」

各自ストレッチ

・音楽や歌が歌い手に求めてくる要求を正しく理解し、演奏したい。
・年代による発声法の違い(習ってきた発声法の違い)が必ず生じる。
・現代の若い世代の子は“声が出ない”という事が少なくなったし、歌う事もす
 んなりできるようになった。反面、すんなり一定レベルの壁までは行くけど、
 その壁を越えたうまさというものが減ったような気がする。

・声を出すという事は発散なのではなく、本能的な衝動なのではないか。

・歌の“あの音”が自分の中からスルスルと昇ってくればうまく歌えるだろう。そ
 こに意識的なものが介在した時、口や喉や、どこかにロックがかかって途端
 に崩れる。
・理屈で出していては、音楽の声は完成しない。音楽的衝動を育てつかまえ
 喉とつなげると音楽の声になる。音の美の衝動である。

・喉開けの必然性 ⇒空うがいの練習。
 アゴの骨で喉を下げ、アンダーコードを響かせる。

・鼻という楽器をうまく使う。鼻で歌う。

〈歌唱練習〉
全曲
 ・つきよ
 ・げんきなこども
 ・ねえねえ おじいさん
 ・かあさん おねがいよ

 音を細くする。息を流し、ゆれる。鳴りを聴かせないこと。

〈今期の感想〉
・響きというものが少し具体的になった。
・ユニゾンを行ったが、一人で歌っているより難しい。今日は全員の響きが聴
 けた。
・色々な声の出し方をした。日本語で歌っているため音の響きがどうしても悪
 くなり工夫しないとダメだ。
・今日は自分の外側の左右に音楽がある、と実感出来とても嬉しかった。

◆本日の磯貝語録
 出すべき音楽(テキストと中味)と出した音楽(演奏)を共有していく。
 アンサンブルを通じて、人から音楽をもらうという感覚を憶えてほしい。

◆本日の感想
 ユニゾンで息と響きだけの不思議な締めくくりとなった。ちょっと異次元体験
 で歌をつくった。何か今迄にない新しい音楽感覚を知り面白い体験だった。
 1年間有難うございました。

発声・呼吸基礎(3/9)                     《ことば系》

3月9日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「全体」

[1]個人トレーニング

[2]演習:言葉・文
 ・カガヤカシイ ヒノヒカリ
 ・マバユイバカリノ ゴガツノソラデス
 ・ネンネンコロリ ネンコロロ
 ・タダテデツカム ムズカシサデス
 ・カネツキドウノ ヤネノシタ
 ・ノンデ オドッテ ネムクナリマシタトサ

 下あごの構え、舌を細く、舌骨の構え、上顎と舌の関係
 舌の先をならす、舌の側面を使う、子音+母音、口唇の破裂と歯の内側の
 ひびき
 母音のために、歯の中側に音を戻す。

 ・舌の運動 舌先ではじく。側面を天井につけてはじく。舌先と側面ではじく。
 ・「Z」舌先と歯で音を出す。強い息を吹きかける。足、そ径部、丹田を使って。
 ・「S」息をすうように
 ・顔の筋肉を動かす、歯をあわせて、舌は連動しない
                       舌もいっしょに動かして
 ・あごの下を使わない声はエネルギーが低い(下アゴから上アゴに)
 ・歯をかみしめてあごの下をうごかす。鼻・軟口蓋がつながり、あくびがでる
喉と軟口蓋は結びついている
 語音をつくる。音をつなげる。感情や意志とつなげようと音声を出す
 ・下唇はただきいているときは、ゆるんでいる。反応すると、唇の表情がかわ
  る。
 ・外から自分をつくる。通ずるための、つなげるための音をつくる
 ・下唇、鼻がひらいている、通っている。息でとおす呼吸法。
鼻まで息を吹き上げるエネルギー(人に伝わるエネルギー)が必要。
 ・眉間まで気があがっていないと、ことばは通じにくい。
 ・ロールダウンしているときにひっかかりがどこかにあると、眉間まで重さがい
  かない。
 ・下半身の気が足先までおりると、頭の上まで気を上げやすい。
表現は原則、思いこみを伝えることから始める
 ・鼻を手で覆って、鼻の意識をつかむ。「な」
 ・必要に応じて気の上げ下げできる。頭でなく身体の状態で。

 「ノロノロ」「コロコロ」子音の正確さと、母音のひびきエネルギーで
 ・音を出す前に瞬間瞬間構えをつくる(流さないクセ)
◎字は口と鼻と喉で音をおぼえる。 芯のある声の語をつくる
 ・カラ声(裏声)はエネルギーが低い(本人には楽であるが)
 「日」の「ヒ」と「光」の「ヒ」はちがう音 → 意味がちがう。
音をつなげやすい(ガタガタ、ガクガクしない)イントネーションをつくる
息がさがるとエネルギーもさがり、もさがり音もさがる
 ・人にきかせる、人に伝えるための口のひびきがある。気持ちではない。
助詞で言葉をつなげる:次の言葉をたてる、息とひびきをつなげる。
◎オノマトペはその音の対象がないと気持ちわるい。外の事象にむけて音を
 発する
 「ヒカリ」さいごの「イ」に戻れるように(「イ」と同じ高さの「ア」をつくる)

 人が読んでいるのをききながら、自分の口、鼻、喉、舌が反応する。
 身体が反応して受けられると、自分がやっているかのように感じられる。
 ・伝わるための身体の状態をみつける。自分の納得とはちがう。
音に内容をつけられるポジション、構えがある
 丹田、人中をなくさない。わずかだけど、いつもある。

◆本日の磯貝語録
 言葉には意味がある、その意味を伝える音をつくる。
 その意味を自分で確認する音(発語)は表現ではない。
 丹田、人中はわずかだけれど、いつもある。

◆本日の感想
 ことばに意味を込めて発音すると、何も考えていなかった時より、はるかに
 鮮明に意味が伝わるし、言いやすかった。いつもの様に喋ると自分にも意
 味がはっきりと伝わらなかった。その差が面白かった。

歌発声特別(3/6)                       《音楽系》

3月6日(土)歌発声特別

講座テーマ「中声発声を決める③」

[Ⅰ]ストレッチ(各自)
[Ⅱ]発声練習(テキストを使って)
 ・のどの巾で頭頂、みぞおちまでつなげる。
 ・前顎をおろすとき鼻筋からおろす。そして、みぞおちのライン(横隔膜の
  位置)を響かせる。
 ・音楽を息の流れで作る
 ・舌の先まで鳴らす(響かせる) 平舌だと鳴っている実感が持てない。唇、
  舌先でことばを作る。
 ・ハミングから歌唱  舌先が鳴っている(響く)実感を持つ。

[Ⅲ]歌唱発表 (一人ずつ)
 1.Aさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 2.Bさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 3.Cさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 4.Dさん "Eija,mater,fons amoris","Verdi prati"
 5.Eさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 6.Fさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"
 7.Gさん "Verdi prati","Eija,mater,fons amoris"

[Ⅳ]演奏を終えての感想
1.Aさん:ピアノにのるだけだった。途中から前に出すようにした。
     中声域は以前より出るようになったので、高音が少し安定した。
 磯貝先生:身についていないと感じた。のどが納得するまで歌っていない。
        ことばがおそい。舌先で覚える。顎がおりること。
 他の受講生より:高声が安定してきたと思う。

2.Bさん:声を出して、どんな状態がわかっていない。宗教曲はあっていると
      思う。"Verdi prati"が良かった。
 磯貝先生:自分の納得より、外の納得を取り入れていったほうが良い。
        Pergolesiの方が良かった。

3.Cさん:ヘンデルはうごく曲なので、難しい。ペルゴレージの音域はあってい
     るが、練習ができてない。乱れた後、リズムにのることで戻ることがで
     きた。"Verdi prati"が良かった。
 磯貝先生:Pergolesiの方が良かった。途中、ミス箇所で笑うのは絶対良くな
        い。

4.Dさん:途中で喉がひらいてしまって息をムダに流してしまった。
 他の受講生より:第一声が素敵なのでおどろいた。すごくいいなと思った。
           曲想がいい。
           声帯がどうだと考えすぎて歌っているんじゃないか。

5.Eさん:Pergolesiの方が歌いやすい。中音域から下が少し安定した。
 磯貝先生:チェンジを耳や喉で意識してしまう。これをクリアする方法を探し
        ていく。

6.Fさん:2曲の違いがわからないまま歌っていた(喉の状態が)
 他の受講生より:ヘンデルの曲でPergolesiをうたっていた様だ。今日は力強
           かった。
 磯貝先生:ふえが硬い→顎が硬い。今日の演奏は音程が今までよりずっと
        良い。声帯の筋肉が硬いので、鳴らすことができない。これから
        はアンダーコードを使う。

7.Gさん:調子が悪かったが、歌を歌ったら良くなってきた。Pergolesiの方が歌
     いやすかった。
 磯貝先生:音楽を受ける耳はある。体が楽器であることが理解されていない。
        楽器としての耳を持つこと。自分の出した音を聞いていた。これ
        では間に合わない。音楽的想像ができるか。声楽の場合はそれ
        をのどでする。出しながら、自分のどのを確かめる。

・音域は広いほうがいいが、使える音域であること。
・"チェンジ"は本来、問題にしてはいけないことだったのかもしれない。スライ
 ディングができる歌手は、体が(身体も喉も)出来ている。一般の歌手は喉
 や呼吸のささえが未発達であった。そのために"チェンジ"のテクニックをつけ
 ることが行われた。その結果、"あの音を出す"ということがなくなってしまった。
・中声から低声をだすことで、笛を降ろしても軟口蓋を使える様にする。
・声を何とかしたいとき、これから、この2曲をぜひ歌ってください。ただし、演
 奏会では歌わないこと。この2曲はこの曲の声を持っている人が歌う。

◆本日の磯貝語録
 声楽家の身体は全てが楽器である。生きた人間楽器である。楽器は調整に
 より良い音を出す。良い音は良い音楽となる。

◆本日の感想
 2月を休んだのでいささか心配であったが、とりあえず歌い終えた。ヘンデル
 の曲は息が長いので難しい曲です。でも今回その対策が少し分かって来ま
 したが、まだまだです。

歌たのしくなる発声初級(3/6)                  《音楽系》

3月6日(土)歌たのしくなる発声初級

講座テーマ「試演会『日本語の歌』」

[1]声出し、各チーム打合せ

[2]チーム毎練習、GP(10分間ずつ)
<直前レッスン>
(1)「元気に笑え」チーム
 ・入りの準備早く
(3)「つばさをください」チーム
 ・明るく、口の準備早く(口が遅い)
(2)「雪の降る町を」チーム
 ・〔女性〕後ろに抜かない、前に向って。
 ・〔男性〕胸から。口早く。前へ。
 ・〔全員〕頭の中で歌わない。前に出す。顔恐い。

[3]試演会
(1)♪元気に笑え
1番-Aさん、2番-Bさん(「アハハ」からは2人で。2番まで)
(2)♪雪の振る街を
1番-女声(Cさん・Dさん)、2番-男声(Eさん・Fさん・Gさん)、3番-全員
(3)♪つばさをください
1番-Hさん・Iさん・Jさん、2番-Kさん・Lさん・Mさん(「この大空に」からは全
員で)

[4]講評 ※(イ)磯貝先生 (ア)青木先生
・Aさん
(イ)緊張症。なんとか逆転できる感覚がつくと良いが…。他の場面にも役立
  つようになる。歌いながら目をつぶらない。
(ア)目線うろつく。舌の使い方。
・Bさん
(イ)声出てきた、息も流れてきた。自分で「音楽、楽しませてやろう!」。大人
  の歌にしたい。楽譜通りにやれば良い。
(ア)口の外を開き過ぎ、縦口で。メロディー(音を点でとらえずに)
・Dさん
(イ)口唇が動き過ぎ。中でやっていることを壊してはいけない。
(ア)高音を「高い」と思い過ぎない。もっとイキで。
・Cさん
(イ)首と腹を自動的に固くしている。柔軟にして下さいネ。自分を解放する法
   を自分で発明する=音楽する。前に向って声を出す(ブレスいくらしても
   良い)。もっと自分の声を聴かせること。
(ア)イキを使わない(もたせようと思って)ことで、イキが入ってこない。イキを
   どう出していくか。口元はきれい、もう少し動きあって良い。
・Gさん
(イ)腹を柔らかく。身も心も直立はダメ。前の人に向って歌いかけること。自
  分のやりたいようにやる。スケートしている感覚。遅い曲でもいかにスピー
  ド感あるか。
(ア)背骨をもっと長いものと感じられると、もっとしなやかに使える。今は鉄骨
  が入っている感じ。
・Eさん
(イ)前に声出す。弓を後ろに引っぱって前に放つ。
(ア)ノドで鳴っている音をもっとイキで前に。表情固い。もっと目をイキイキと。
・Fさん
(イ)持ち声良いのだから、もっと聴かせてほしい。
(ア)もっと、歌うことそのものを楽しんでほしい。身体が後ろに逃げている。身
  体ごと動く。
・Iさん
(イ)リズム・言葉とも良くなってきた。もっとやって良い。顔がうれしそうでない。
  思いきりやる。
(ア)アゴが上がってきてしまう。
・Hさん
(イ)合う曲、合わない曲の差が激しい。聴きやすい声になってきた。コント
  ロールできると良い。
(ア)男性の頭声が見つかってくると良いのでは。もっと軽く。息の使い方。
・Jさん
(イ)言葉さばきが子供っぽい。大人が歌っている実感を。首振ってリズムとら
  ない。
(ア)口先、舌先使って。子音が消えてしまっている。縦口で。
・Mさん
(イ)音楽に慣れること。歌い込みが足りない。「持ち声」は良い、その自分の
  良い声を感じること。まず声を出すこと。
(ア)言葉、口をもっと動かす。もっと鼻開ける。ハミング練習。
・Lさん
(イ)周り気にしないで、どんどんやること。自分発揮する。引いてしまうとつら
  くなってしまう。歌いながら曲にひたらない。「聴かせよう!」とすること。中
  間音をビチッととらえていない、高音も中間音のままで。
(ア)感じている音楽を、人(観客)と分ち合えるように。もっと身体で歌う。
・Kさん
(イ)音楽はルールに従ってやるとできる。なんとなくの雰囲気でやると負けて
  しまう。「掟に従う」。描いてある音楽をやるために発声がある。
(ア)ノドとイキでシンプルに声を出す。
◎「雪の降る町を」チーム
(イ)全員が「暗くて悲しい」と感じているように感じた。この曲は、作者が「次
  があるじゃないか!」という希望の歌。
◎「つばさをください」チーム
(ア)「いま~」が汚かった。

◆本日の『磯貝』語録
 「芸事に終りなし」上のレベルに絶対行くゾ!と決め、もっと上へ、もっと先
 への意欲を!!

◆本日の感想
 楽しかったです。今日は一年の最終日しかも試演会でした。人前で歌うの
 は、とても緊張しますが、今迄の練習成果も分り大変勉強になりました。又、
 一人一人のコメントもいただけるのもいいです。又、頑張るゾと思いました。
 ありがとうございました。

セリフの技法(3/4)                         《ことば系》

3月4日(木)セリフの技法

講座テーマ「一年を省みて、何が見えてきた」

〔1〕年度後半より、「演劇上演」より「演劇とは何ぞや」「台詞とは」「演じるとは」
 「生とは」等にシフトした。そこにひそみ、そこから見えてきたのは何であろ
  うか?
 「なぜ声を出してする」「偽装して行う」意義は何か? その本質は?等々

 〈演劇〉以前はこうある、という姿があった→今は?→答えが多すぎ、答えに
  ならない。
 ・落語3年で高座に上がれてしまう手軽さ→消耗品化してしまった。
 ・オリンパスの時代から「演劇」がある―4千年→音楽・絵画・演劇はなくなら
   ない→「芸術」
 ・引き継いでゆきたい、つながってゆくもの VS 個人消費
   演劇=「つながって行くもの」。今の日本現代劇には繋げていくものがあ
   るのか?
 ◎消耗品ではなく(飽きないもの)、時間を越えて存在できるもの
  フォルスタッフを上演して、商品化するのは大変。
  (誰が引き継いでゆけるものにするか、プロモーターが必要)

〔2〕演劇のプロVSアマチュア と俳優という存在は?
・自分が出来そうなことをやりたい人ばかり増えた→アマチュア化→必要な訓
 練を嫌う。
・自分に投資する訓練をするプロが激減した→消耗品化→良く訓練されてい
 ない。
・手軽で見ばえの良いものを客も俳優も好む→表面的で深くない→見てくれ
 小ギヨウ
・「役者は何をどうするべきか」から発しないで「どうしたらいいか」の処理人と
 なる。
・「演ずる」とは元来根本的なこと→「どうしたら」は演出家の方向
演技の生理「ドキドキ」がないとダメ(2、3月)。不安の無い演技はウソッポイ。
      (「ドキドキ」しつつ、それをドキドキ見ている自分がいる。)

〔3〕「意」と「気」を分けて考え、体験した。(10、11、12月)
(役者:劇場の中に縛られて、生活志向の「ドキドキ」を自ら作るには!)
人工的セリフ(意→文字)の中に、自然的不安(気と身体)をどうしてつくるか
ここをやっていけば、アマチュアの壁を越えられる。それを訓練する。
自分自身の心身チャンネルを増加させないとダメ訓練(要メソッド)
 身体が演技する VS 言語が身体を束縛する 
 身体が音声を発する VS 知が音声を人工化(社会化)する。

〈知・意 VS 体・気〉
・現代は知意優位なので、両者を一度切り離す事が必要→基礎訓練
 演ずる人:一度、今の自分と決別し、本来の生物的自分を取り戻す事。
・俳優は、劇作りのためのあり来たりの材料ではない。俳優の能力によっては、
 書かれた劇の予定調和的結果ではない、表現空間が創出可能となる。
・そのストーリー、その役、その台詞をどこまで別次元に持って行けるか、で
 俳優の優劣が決まる。
・頭で台本を理解するレベル(能力)は低くてはダメ。しかし、それにも増し、気
 の世界を持っていることが必要。
・神秘性の乏しい役者は、劇を豊かにしない。役を喜ばせない。自分自身に
 不思議のない役者は育たない。

〔4〕身体感覚(全身)を起こすエキササイズ
①足裏の感覚、手掌感覚の覚醒
 (良くこする、良くはたく、指間をひらく)
・自分自身の中の散漫になっているエネルギーを集合させる。集中をつくる
・足裏と足首、膝関節の運動と“気”の感知
・スクワット15分間
・足の指を離す。
 アースする、よくこする。時には人にしてもらう、人のをさせてもらう。
 アースして、地磁力→身体をまわっている
・手の使い方を良くとらえる。
 手を使うことで、足を感じるように。足指で字や絵を描く。
・足を使い物事を考える。自己感情を表現しようとする。
・他人と足と足を触り合ってみる。→親密さを感じる。

②皮膚感覚の覚醒
 目を頼りにしない→耳
   →触覚―受ける(肌で受ける感覚)
     さわる、温度感、風、触れられる感覚

・頭で考え、言葉で認識している、出来るものとは、次元が違うこと。
 「私が見えていないものはどれだけあるのか」(本質的好奇心)
  視能力で見えないものが鑑えるということ。
 「ここに気がついていないものはない」という雑な感覚ではだめ。
(見えていないもの、触っていないものがどれほどあるか、どれくらい触られて
いるか)
誰かができれば、必ずできる、誰もできないなら、やってやろう→生命の欲求

③活舌(タンギング) 音声の言葉は全て舌から。
・音を意識しない発語は、客観でとらえにくい。
音には必ず中心核―芯がある(実感がある→伝わる) 自己実感
・音声→ストレート→雑音がない、少ない→分かる
    不鮮明  →雑音があり、集中少ない→わからない。
・「しっかりした声を作る」→自分を表現するためではなく、外とどうつながるか、
 伝達力を上げるため。
 純度の高いものを求めて修業する。 

◆本日の磯貝語録
◎人工の精神では宇宙も分からんし、身近な心もわからんよ。見えないものが
 視えるし、聴こえんものが聴こえる様にになって初めて人は楽になるんよ。そ
 れからが芸術の世界だな。

◆本日の感想
 眼に見えないものをどれだけ感じられるか。足裏、手掌がアンテナで、腕か
 ら全身の“皮膚感覚”をどれだけ生きたものと感じられるか。外の視えないも
 のを皮膚で受けることから始まる、その重要性を知りました。

ことば音声改善 話し方(3/10)                  《ことば系》

3月10日(水)ことば音声改善 話し方

講座テーマ「会話の聞き方、話し方」

[1]各自個人指導によるストレッチング

[2]前回までのストレッチで、自分で一番楽しかった種目を2つ発表。
  全員でやってみる。

[3]”気”のエネルギーをキャッチする演習。
 1)両手の平をよくこする。手指、手甲、手首を良くこする。
 2)手掌の中心を良くマッサージする。
 3)手掌を向い合わせゆっくりと近付ける(30㎝から5㎝まで)
  ゆっくりと開いたり、近付けたりする→チリチリする。暖かくなる。ピリピリする
 4)手の中心を強く意識し、3)をゆっくりくり返す→熱の線を感じる。
 5)、4)の手で自分の身体を様々シックリとやってみる→肌が熱かくなる。
   ジーン
 6)、4)の手で、顔、顎、耳上の側頭部をさわってみる(5㎝くらいはなして)
  手の中心を左右意識する。→眼が良く開け、音が良く聴こえる。
 7)立位で、リラックスし、6)の両手をゆっくり解放する。→良く聴える。
  そのまま集中すると、色々な音がきこえてくる。

[4]話の聞き方、話し方、演習
  A、話者(1人) B聞き手(2人)
 (1)話し手の気の生理、聞き手の気
  平生のリラックスした状態又は、緊張状態でなく、前[3]-7)の情態をつ
  くり、聞き手の[3]-6)の位置(二人共同じ位置)を意識し、つなげようと、
  相手の側頭に向け気を投げる。
 (2)A、B共上記の同じことをする。
 (3)A、昨夜の雪降りのエピソードをBに向い話しをする。
  Bの二人に対し、①二人一緒に聴き位置に向い気を投げながら話す。
  ②1人、1人変えながら話しをする。
 (4)Bは、各自、気を聴き位置まで、上げて聴く。
  Bは、全く自分の気を意識しないで聴く。
 ・B:意識が集中している時の方が、良く分るし、Aの表情まで良く見えた。
  気を抜くと何となくしか分らなかった。
 ・Aは:Bが、集中している時の方が、巣倍も喋り易かった。いつも喋るのが
  へたで、何を喋ろうとこまるのがとてもスラスラと話せた。
 ・Bは:自分が集中しているときの方が、聞き易いし、お面白かった。
  聴きながら、同時に色々な事を考えられた。
 ・両方が耳の上の緊張を少し入れると、相方が楽である。

[5]聴き手の溜意点。
 1)相手を緊張させない。
 2)、[3]の6)、7)で聴くクセをつける。
 3)話しを主観で聴き、思い込みをしないこと。
   出来る限り客観的に聞き、話しの実体をとらえる。

ことば音声改善 ことば直し(3/3)                  《ことば系》

3月3日(水)ことば音声改善 ことば直し

講座テーマ「口、舌の形-2 サ.ザ行」

[1]ストレッチング(磯貝塾長)
  ・腕をふりながらスクワット。 ゆるめること(腰、首、顎)
  ・頭蓋骨と背骨のジョイント部分をゆっくりと動かしゆるめる。
  ・ロールアップ、ロールダウン

[2]座学「サ行調音の舌のポジショニング」
  ・日本語は元来、語音の細かな違いについては、気にしない文化であった。
  「ことば」=「声」(音)=意味でなく。「ことば」→意味、気持ちになってし
   まう。
Ex-①「サシシメシマス(指し示しめす)」1人ずつ発声。
  ・頭で言おうとするとうまく言えない。口、特に舌で言おうとすること
   下顎全部を使い、大まかなサ行だとサ行のさばきはうまくゆかない。
   ◎パブリックスピーキングについて
  ・言葉は、眼と頭で覚えたものはうまく喋れない。音と文字と口で覚えると
   喋れる。
Ex-②上顎奥歯に左右の舌の端を押し当てる。舌尖は後に引けている。
   奥の3つの歯に舌をつけると「S」。  発声するときに下顎を動かしすぎ
   ない。
  ◎舌のかまえ口唇のかまえ顎のかまえ→息は硬口蓋に向けて出す。
Ex-③口唇、舌、オトガイの構えをつくり、”S”音を出す練習。
   舌を上顎奥歯に当てたまま、各自様々喋る。数をかぞえてみる。
Ex-④(下顎をあまり動かさないようにし)「サ・シ・ス・セ・ソ」 全員
  ◎Tonguingとは”音をつくる”ということ。 ・サ行一音ごとつくっていく。
  (自分でそのつもりでいても音になっていなければ不可)
  ・息の出し方は腹式呼吸 「Sのかまえで息をふく」
  ・Sがうまくいかない人はSの構え位置より、前に息を吐き出している。
  ・Sは上顎でつくりあげてしまうこと。(口が横びらきになるとおちる)
  ◎核音:さまざまな音の中心の鳴り音。(するどく透明で速度がある音)
  ◎顎関節をゆるめる左右にゆする上下に動かす。(顎の柔軟運動)
  ・高くて明るい音の方がよい。 原則:明るい音を用意する
Ex-⑤「シ・セ・サ・ソ・ス」丁寧に音を聞きながら出す。
   自分でだめだった音を直す。(鏡をみながら)
Ex-⑥子音調音テキスト S行を1つずつ 磯貝塾長につづいて発声
Ex-⑦各自でS行発声する(テキストにはザ行も入る)

 ・テキスト:サ、シ、ス、セ、ソを各自.1語づつ調音。
 ・1人づつ塾長チェック。

◆本日の磯貝語録
 言葉は無意識に出していても、必ず舌が働いている。自動的に動いている。
 その働きが独得だと当然、ことばも独得だ。ほとんど、舌の働きが良くない。
 その事もあまり気にしていないようだ。

◆本日の感想
 「サ」「ザ」の音でくりにトライ、何となく音にして来たと痛感。微妙な舌使いの
 指導を受け、はっきり音が区別出来た。舌と顎の構え、口形が整わないと、
 ひとつの音も正確に調音出来ないと実感。「サ行」は全体の音に影響する
 事が分った。

発声・呼吸基礎(3/2)                     《ことば系》

3月2日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「日本語調音法 子音⑤」

[1]全体ストレッチ:磯貝塾長
・体側のストレッチは片側伸ばして、片側ちぢめる
・横隔膜をしごく。肋骨に手をあてて上肢を安定させ動かす
・首:鎖骨・胸骨に手をあてて、
①あごをしゃくるように前をのばす。うしろはつめない。
②眉間をおろすようにして後ろをのばす。
・股割り、蹲踞(そんきょ)して背中をのばす。

[2]演習「調音と口唇、舌とオトガイの構え(カマエ)法」
あごを動かす。(前あご、鼻の下、下あごをおろす)
・下あごをおろした状態で息を入れる→(奥壁と軟口蓋に流れる)
下唇とオトガイを動かす(連動して舌が動くことを感じる)
(下唇を返した状態で舌をあごよりもよく動かす)
口角を広げる(一緒に口の中の筋肉も緊張する、舌も縮こまる)

<耳の下、首のうしろをほぐす(回復運動)>
(口角を広げるときに、あごの下の首の筋肉が連動して、舌もさがるように)

奥歯をかんで、「う」の唇で舌を動かす
(歯の中側で舌をうごかす、舌をおろす、下げる)
(歯をかむと舌が弛緩する、歯をあけると舌があがる)
ことばのためには舌が柔軟でよく動くことが条件
・舌を出して舌の側面を確認する、側面の感覚を養う。
舌骨・舌根を自発的に動かす
(舌骨をさわりながらあくびをして、動きをみる、顎関節もさわる)
(さわりながら観察する、ことばにできるくらい精密にとらえる)
下唇を出す、引っ込める(そのときのあごの下の状態をたしかめる。
 下唇をうまく使えると、ことばがはっきりするが、あまり意識されていない)
ことばは下唇を先行してしゃべる。下唇をつきだすようにして狭くする
・下唇を鳴らさない「い」「え」「あ」「お」「う」
 下唇・オトガイの構えをつくる
オトガイ、外歯茎、内歯茎の筋肉を作動させて、ことばをつくる
(オトガイ筋とあごの中心から声帯のうしろにのびる筋肉が連動している)
・下あごの中心がことばの構えの中心。オトガイ舌筋とも連動する。
(下あごの表情、下唇の表情に、下あごの構えがあらわれる)
(ことばをつくるときの、前・中心の実感になる)
・下あごの筋肉は舌の筋肉と連動する。人中ともつながり鼻があく。
・下唇の形で口の中の状態、舌の状態がわかる。
 ど真ん中の声を出すための下唇、舌、下あご、
 オトガイのポジションかまえをつくる
あごをあまり大きく動かさないで、ことばをつくれる方がいい
 →舌を使う。
(上唇と下唇を分離する、使う筋肉がちがう)
(ポイント・ポイントをつかみ、それをつなげていく)
・ど真ん中の音は、どの音でもポイントは違わない。中心線と中心音
・下顎骨と喉頭の動きを分離して、下あごの骨の中を鳴らす。
 喉頭懸垂

<毎回やったことを一週間の間に確認し、整理すること>
 普段の自分と、講座でやっている時の自分のちがいを確認すること。
 やってきたことをつなげていくこと。

◆本日の磯貝語録
◎アーティストは精密な感覚をもつこと。
 いくらこまかく分岐しても絶対バラバラにならない幹と根を育てること。
 相反する二つが必要。

◆本日の感想
 時間がタイトなためか、スピード感がある講座であった。
 するべき事が次から次に変わり、自分はついて行ききれなかった。
 が先生の声は色々出された指示にもとづき、ピタッとあった声だとわかった。
 変える力が欲しい。