歌発声水曜講座(6/30)

講座テーマ「日本語の歌:テキスト歌唱.G・P」

[1]個人ストレッチ+全員発声(スケール)

[2]次回試演会のための通し稽古(個人歌唱とチェック)
   各個人に行われた注意事項を記す。

Aさん
・アゴ→ノドまでおろす。
・自分の上にパイプをのせ響かせるように息を流す。
・どう歌いたいかが無い。
・楽器演奏のように、休まないでエネルギーを送り続ける。
・言葉を言うことで何か起こる。
・体側を締める、背筋伸ばす(肩が前に出ない)

Bさん
・後ろを通す時の位置、肩ではなく背中を使う。
・鳩尾は中に入れ込む。但しその時も肩に力が入らないようにする。
・小鼻に力を入れ、目の後ろを開けるようにする。
・鳩尾からのラインを細くつくる。そこに空気が流れるようにする。
・「さくら横町」は奥で作らない。顔の表皮を響かせるように歌う。

Cさん
・前顎をゆるめるために後ろ顎を使う。
・舌骨でささえる。喉の骨から胸を響かせる。口に上げない。
・この方が今までより声は出るが、言葉が不鮮明になる。
・顎を動かしすぎない。

Dさん
・頭の上を響かせるように歌う。口前に息を吐かない。
・奥歯を開けて言葉を作るように。
・口を閉じて噛みしめるように歌う癖があるので、無くすこと。
・胸の真ん中と喉を一直線で結び声を出す。

Eさん
・舌骨でささえる。
・ドイツ語の母音を口の中で浅くつくらず舌骨の位置まで下げ、深くする。
・舌骨を鳴らしながら鼻の奥が一緒に開くと高声が伸び易い。
・巻き舌は唇を締め、舌小帯の辺りでやる。

Fさん
・伴奏の音楽を感じながら歌うと音楽になる。
 ex「歌の翼」6拍子と4拍子に感じるとより音楽らしくなる。
・腹筋は意識をしながらも、息を通すこと(ブツ切りにしない)を覚える。
・響きは鼻の奥につくり、言葉は舌だけでつくる。(下顎を張らない、頼らない)

Gさん
・歌い始めで悪い部分をほぐしながら歌うか、悪い所に集中して歌うようにすると良い。
・歌の(さくら横町)情景にひたるのではなく歌の叙情を思いきり歌うようにする。
・考えたり感じたりして声が出なくなるのは音楽的でないから。
 歌のメロディというか歌が良いのを感じて音楽的に歌えるように。

Hさん
・前頭(鼻、額)に音を響かせる。
・音をフラットに。ピッチが下がった時にトーンのポジションが変わらないように。
 (特に奥へ飲まない)
・出だしの音は構えて用意をしておく。

※このメモはレッスン中の個人指導で講師から指導を受けたものを
 各自がまとめて記したものである。

曲目は
「さくら横町」中田喜直曲
「歌の翼に(独)」メンデルスゾーン曲
「荒城の月」瀧廉太郎曲
「浜千鳥」弘田龍太郎曲

本講座の主目的は“楽器づくり”と“日本語発声”である。


◆「次の音楽を楽しむために」

音楽(歌)は気軽に楽しんでいる頃は問題ない。
進んでいくうちに段々むずかしくなる。
自分の感性と技術が付いて行けなくなる。
基礎をしこたま訓練して来てもそうなるのだが、
楽しみ系でやって来た人にとっては思った様に前に進めない。

良い曲というものは、たとえ作曲家が思うがままに書いたとしても、
音楽の持つルールにそっている。

このルールが分かってくるとグーッと理解し易くなり歌い易くなる。
このルール分かり作業は音楽感覚知的感覚とをしっかり使い
感情を動かして(情動化)やって行くことが必要だ。


どうしたらそうなれるか?

多分このことを強引に、もしくは知らぬ内にそちらにつれて行ってくれる
舟と船頭(良いチャンス、良い環境、良い指導者、良い仲間、etc...)にうまくめぐり合うことだ。
勿論自分の中にそういうエネルギーを持っていれば言うことはない。

あとは技術だ。
技術は体のことなので、やる気や意識が勝ってもうまく行かず
身に付かない。
あせっても、さぼってもだめだ。

ていねいにあきずにくり返し、耳を育てながらやる事が
音楽の技術を育てる。

セリフの声とことば講座(6/23)

講座テーマ「言葉のエネルギー」

[1]個人ストレッチ

[2]次のステップに向って
(1)テキストを空間にデザインし、人間関係も立体化し、
  アーキテクト(建築)していく。
(2)そのためのテキストの読み方→ストーリーを追わない、心で読まない、細かく。

[3]宿題レポート発表「イメージについて」(発表者四名)と質疑応答
A氏:
ピアジェからコスリンの二重構造の説明。二重符号化理論。
言語システムと非言語化システムでの連想的活性化がおきる。
セリフイメージは二重化の分離が重要では!
B氏:
自己イメージ、他者からの受容イメージの二分論。イメージは個的、
共有化はない。
C氏:
俳優イメージ論。イメージはプロセスとしてとらえない。
そのものに機能はない。「心の中に描いたもの」をさらに明確化して欲しい。
D氏:
イメージとは「未来を予測する能力」の1つである(イメージプロセス論)。
抽象や心象も含めどこまでが有効な能力(イメージ)なのか?
<評>
四人の発表でも共通項が少ない。それぞれ勝手に理解し、使っている。


言葉は人の知、心、身の変化や状態を表現し
伝えるための道具だ。

すでに言葉が一応機能している所に生れた者は、
必死になってその言葉を学び慣れ実用化しようとする。

どの様な音でどの様な意味かをより正確に身に付け接した人と、
相当個的で共有性に乏しい言葉の摂取の仕方で育った人とが
いる。
双方似た様な所にいるが、同じ言語なのに、異った認識、
理解や使い方をしている。


その良い例が「イメージ」である。

以前と比べ可成り多くの所で様々な人が”イメージ”を連発する様になった。
それも外国語としてのものでなく、現代日本語としてのカタカナ語である。
物をあらわす言葉には新しい言葉でも、さ程ブレは少ない。
こと抽象的言語ではおどろく程粗雑である。

その原因は「思う」という優秀な精神過程のある
お陰ではないだろうか。

思うはあまりに大きすぎるので置くとして、イメージについてもう少し精度を上げ、共有出来るものにしたいものである。

表現の声とことば(06/20)

講座テーマ「キャラクターの声とことば 3」

1. キャラクターの虚と実
テキストは、ヴォーチャル(仮想空間、仮想人物、仮想事である)。

◎ どこまでが自分で、どこまでが仮想か、<キーポイント>
どこまでが本当で、どこまでがウソか。
本当→安心、でも面白くない。 ウソ→安心しない、でも面白い。
・ 七人の小人(ヴァーチャル)
演ずる・・・ヴァーチャルを現実化→虚の実態化
◎ キャラクター → 現実でないところから入るほうがつくりやすい。
◎ 仮想として作り演じ上げようとするより、
なるべくリアルに演じようとした方が、やり易い。
⇒このような頭の使い方をしてきたのではないか。
・ 虚を実とするために、それに走りすぎると面白くなくなり、虚に行き過ぎると、
自分が置いていかれ不安定になる。
⇒仮想を仮想にしておく。そのように、頭を変えると楽になるのでは?
徹底的に仮想化して行くこと。仮想しつくすこと。

(1) 物を(テキストの役)演じる時の虚と実は?
(Sさん)
・ 実をもちつつ、虚に見せる。コアは、実。
・ 実を丸出しでは面白くない。だからデフォルメする。
・ 虚から実でもいいが、実をとらえていないと表現はできない。
(磯貝塾長)
・ 何が実で、何が虚か? 
(Sさん答え)
・ キャラクターとして、虚となる前に実がある。その実をとらえる。

(Iさん)
・ 実感としては、ほとんどヴァーチャル(表現も、日常も)ではないか?
・ そこからヴァーチャルをやるからウソくさい。
・ 身体化=リアル、思覚(知覚)化=ヴァーチャル
(図解あり)
・ 私、役、どちらも身体はあり、その次元は実。
・ 私の身体のない部分は虚だろうか?=ヴァーチャル
・ キャラクター(世の中での役・役)どこで、線を引くか。
(磯貝塾長)
・ 私と役とをいったりきたりするのが一番いけない。
徹底しないと演じ上げることはできない。

(Fさん)
・ 虚を実にするのに記号を使う。形をつくる。型にたよる。記号=共通項、型
・ 見えない部分までフォルム化してみせる必要がある。

(Hさん)
・ 客観化、自分から遠いとつくりやすい。遠い役をやればいい←本当!?
(磯貝塾長)
・ 役者は確信犯。俺がやるんだから“それ”なんだというところまで持っていくから
演じられる。
途中でゆれてはダメ。役にいくにはどうしたらいいか。覚悟?方法?

(Mさん)
・ 外、中身をつくるができない。どうしたら良いか分からない。
(磯貝塾長)
・ そこをつきつめていく。そうしないと演じられない。

(Sさん)
・ 歌うと自分が出すぎる。捨てろといわれる。歌は音楽、音符があるからいい。
←しかし、だからまだ自分。
(磯貝塾長)
・ オペラのアリアでは、その役が出している声でないと困る。
その役の声でないと認められない。
声がでていればいいというものではない。

(Tさん)
・ 身体の実感、知っている、知らない(既知)による。ウソくさいのがやっかい。
ウソくさいということは?

(Aさん)
・ 表現のゼロ。近づく、近づかない、やりにくさがあると見えてくる。

◎ 磯貝塾長
・ テキスト、文字、それを実際に言うこと(読むのではない)。
→自分だけでつくりあげていても、うまくいかない。相手による。
・ 役に入って、役の充実感をつくっていく。
・ 役が肥大化すると、私が持たなくなってくる。自分の外が多くなりすぎる。
・ 私が許容できないと、できない。
・ 相手との関係で、自分をつくっていく。(当然相手も虚)
① 自分を小さく。でも残す。役を大きくしていく。
② 私を大きくしておいて、頭の中でできることをやっていく。
・ 面白い芝居=役が大きい
◎ 自分を提供しつつ、役にどっかりといく。→キャラクターをやる醍醐味。

(2) 白雪姫をテーマに台本作りとセリフ演習
・ DVD視聴。「七人の小人」登場シーンから手洗いシーンまで。
・ 吹き替え役をしてくださいといわれたら、ちゃんとやれるか?
(台本P25~P28L7まで)
・ 七人の小人のうち何をやりたいか&白雪姫。自己選定。
◎ 型(記号)を決めていく(各自、各役)
・ 地はなし、セリフのみ、芝居を膨らませていく。相談後、実演。
・ 七つの型は、どういうものか。どういう傾向があるか。
思いついたものをどんどん出す。
・ 面白くすること!
・ 勝手につくってみる。即具体的にする。
・ リアルでいいが、面白くすること。
・ まぬけとは、ディズニーではおし。セリフをどのように言うか。
・ おどけた、ひょうきん、バカではない、愛嬌がある。
・ へそまがり。動きをコミカル。
・ Tさんの白雪姫は、おかしいと感じさせてはダメ。素で聞かない。
役(型)に入っていれば、おかしく聴こえない。
・ 小人がのらないと、白雪姫ものれない。
・ セリフに書いてないところもやる。
・ 一つずつ、丁寧に反応する。
・ 白雪姫・・・臨場感があるように喋る。(真に迫ると実声に近くなる。
脚から、白雪姫。口先、手先だけではダメ。)
・ 小人、白雪姫にこうしておいたらおいてもよいという立場ではない。
・ 機知・・・小人ならどうするか・
・ キャラクターを音声化して、コミュニケイトして、なおかつ面白くするには?

・ 出発時のセリフ
① さぁ、みんな仕事だぞ。
② 白雪姫にルビーをとってきてあげるよ。(うれしいわ。)
③ 今夜は、美味しい料理にありつけるかなぁ。(まかせておいて。)
(スープがいいなぁ。)
忘れ物はないかな。
ぼくのピッケルがない。
ここにあるよ。
⑦あ~、めんどくせぇ。あとは、頼んだぜ。
みんな持ったよね。
① 継母には、気をつけて。
いってきま~す。いってらっしゃ~い。♪ハイホー

・ つもりだとウソくさい。私のつもりではダメ。
・ セリフの多い先生は地がでやすい。


◆ 本日の磯貝語録
仮空の物を表現する場合は、漠然とイメージせず、
再現性のある形や記号化をするとよい。

◆ 本日の感想
“演じるとはどういうことか?”“私を役にするには何をどうするべきなのか?”
今ここにない虚を実にするには、実に入る「記号」や「型」がつくれなくちゃはじまらない。
白雪姫を通し、その形から休まず作っていかないと、すぐ止まって死ぬなと思った。

ことば発声日曜講座(6/20)

講座テーマ「精神のコントロール/声の健康と不健康」

[1]ストレッチと体づくり。組運動を主体に。

[2]声の健康、不健康
(1)声の仕事人にとって声の不健康とは(仕事現場の経験から)。
・嗄声、不明瞭、雑音、伝わらない声、疲労、声が出ない、風邪、咳、タン、
 睡眠不足、舞い上がる、ひっくり返る、浮く、声量不足、持久力、喉痛、
 声帯くっつく、口が渇く

(2)各症状の解説と対策
・声の労働者としての自覚不足。ほとんど基本基礎訓練をしていない。
・実声、仮声、地声、裏声の実感もなく使い分けもしないでいる。
・外から要求される声を自分の聴覚で想像出来ずに、勝手に出している。
・声改善、ことば矯正にはなるべく優秀な先生を見付け指導を受けること。
・呼吸法の悪い人は発声が良くない場合が多い。 他


◆昔とちがってガラガラ声、ガサガサ声の人は少なくなった。
極端に声がきたないという人も少なくなった。

声の不健康と言えば、喉が痛い、ガサガサ、イガイガする、
セキが多い、等が主で、大きな声が出ない、少し話すと
疲れる等が一般的不健康(症状)と云える。
ただ、近年の声の職業の増加はもう一つ別次元の
要求をつきつけて来た。

それは“良く分かる言葉”である。

これは1つはしっかりした調音能力で明瞭度をふやすことである。
実はこれだけでははっきりと良く分かる言葉をつくるのは
少々むずかしい。
では何か?

その答えは、
雑音が少なくしかもエネルギーの高い声発声能力である。

話の内容が複雑化し、使う言葉も専門的になると、
相等のエネルギーが要る。
それは健康度が高く、機能性も高い声を求めて来ている事に
なります。
不健康な声どころでなく、まず当然健康。
それもけっこうな健康声を求めている。

スポーツクラブへかよって身体の健康をキープするように、
発声クラブへかよう時代が近いようだ。

歌発声木曜講座 (6/10)

講座テーマ「モーツァルト・オペラアリアと発声」

[1]ストレッチング/首、肩、胸部を中心に

[2]発声上の身体の使い方について⑥

   (1)横隔膜と腱中心と呼吸運動と原理
   (2)横隔膜、骨盤膜、会陰結合の呼吸運動
   (3)吸気の会陰の横隔膜引き下げ運動とささえ
   (4)鼻、眼のまわりの筋群による鼻腔のひらきと、前頭洞(額)のひびき
      づくり
   (5)顎関節の引き下げと、喉頭引き下げ運動によるのどあけ
   (6)軟口蓋引き上げと前顎、乳様突起周辺筋の使い方

[3]アリア、個人歌唱と指導


◆「下顎緊張と精神の緊張」

寝ていても歯を食いしばっている人がいる。
朝起きてもすぐ顎がひらかない人が多い。
一方人前に出ると歯を食いしばるクセの人もいる。
下アゴの力を抜いて下さい、と云われると反対に固定して
(緊張)してしまう人もいる。

大アクビが出来ない人もいる。
アクビはむしろリラックス現象と考えるがそれがうまく行かない。

大口を開いて物を食べる人も少なくなった。
口が開く、顎関節をあける、ということは、
その人の生命力と関係があるのかなあとも思われる。

口をダラーっと開けているとダラしないと思う節もある。
私には歯を食いしばっているより幸せの様に思える。

歌う人は先ず顎と喉を柔らかくする事が必須である。

下顎を緊張させる程、精神を緊張させる事をせおっていると
人生は固くなるし、歌はうたいにくい。

声の呼吸法講座(6/8)

講座テーマ「声と腹式呼吸/なぜ呼吸、声、ことばを学ぶのか」

[1]ストレッチ

[2]手打ち(開脚正座し、床板面を手掌で叩き打ち抜く)
 中心感覚、重心感覚、柔軟性、瞬発力、集中力、無駄を取る事が目的

[3]なぜ呼吸法、発声法、言葉法なのか
(1)言葉の仕事に役立つ。演劇、声優、ナレーターの基本。
  教師、指導者として正しい事を知りたい。出来ないと不都合。
  自己のレベルアップ等々。
(2)○○に役立つからするのではない。自分の生命を自ら生かす力、
  活き活きする力をつかむ。
  人としての自生力、自活力をつかむ事からはじめる。
(3)出す力より、受ける脳と生理(聴く力)能を高める。
(4)三法が複雑に組み合わさるので、実感力と想像力を高めることが必要。
(5)先ず頭で正確に理解し、すぐ体に降し蓄積する(身体知)
(6)価値を見出す能力を磨く、開発する(特に美価値)
(7)芸能の良し悪しは演者ではなく、分る受け手(価値感ある)が決めるもの
(8)声はすぐ消えてしまうので終生訓練をしないとすぐ老ける(歳と関係なく)


◆磯貝メソッドは”理論””技術””精神”で成り立ち、
この三者はいつも密接に関係しています。
そのため少し難しかったり、理屈っぽかったりします。
いっぽう人は皆、今生きているので、意識するしないに関わらず様々な事をやっています。

これは実際すごい事です。
しかも色々な事を理解し覚え、その場その場を生き続けています。
ただこれは一人でやっている訳ではなく、
他人とそして社会とやっています。

そのため自分が今、どうやって生きている、といった事より、他人や
仕事とどう折合いをつけるか、という事に多大な能力を使って
います。
その上今の時代は要りもしない情報があふれて窒息しそうです。
その一方、独居やひきこもりの人も増えています。

この様な現実の中で、声とことばはどうしたら良いのか?

磯貝メソッドは30年間このことを追い求め少しずつ広がり、
少しずつ深まって来ました。
机の前に座り考えたのではなく、かれこれ5,000人の方々と
聴き合い、触り合い、考え合ってここまで来ました。

声(呼吸)言葉表現(伝達)
たぶんこれは人類ある限りなくならないでしょう。
磯貝メソッドも多くの人々に受け継がれ育てられていって欲しい
です。
50年も100年も1,000年も先まで。

声は心です。
そして生きた音だからです。

ことば発声法講座(6/1)

講座テーマ「口の響き 色々 - 口腔共鳴」

[1]ストレッチ。首頸部、肩、上肢、脱力と伸展。骨盤、股関節柔軟、旋回。

[2]なぜ発声法が人には必要なのか、の塾長講話
   意志と音声言語を持った人間が、他と共生してゆくために共通・共有という
   事が重要となり、自ら声を変化させ共有度を上げる事が必要となったため。

[3]呼吸法復習と演習 - 丹田運動、腹式呼吸Ⅰ、Ⅱ

[4]前回、胸部共鳴と地声の復習

[5]口の響き色々:口腔の位置と響き音のちがい(母音調音のために)
  磯貝メソッドテキストP.20
   (1)舌の運動性訓練(鏡使用)
   (2)上・下歯茎部、上・下前歯茎
   (3)硬口蓋、軟口蓋
   (4)舌尖、舌腹、舌根、舌骨
   (5)I・M5ポジションの発音練習:細舌、縦口(ア音)


◆「舌の働きこそ人間の本質」

声を出す人間、言葉を話す人間にとって、舌はなくてはならない。
又、舌がないと物が食べられない、よって身体を維持できない。
話せるお陰で精神や心を持つことが出来、食べることで命を保っている。
人間の根元であるこの二つの次元を、人は軟体物質である
「舌」にまかせきって生きている。

――― 無神経、無意識で…。
 
当然、喋ることも、食べることも舌に相談したり、
舌に教えられたりして生きてはいない。
考えるに舌は随意筋で括約筋である。
と云うことは意識の範疇である。

舌はコントロール可能なのだ。

喋りも食べ方も意識制御の領域にある。
なのにほとんど無意識で使っている。
いや舌に人生を使われている様に思える。

自分の舌にもっと目覚め、舌と相談しはじめると
人間もっと楽しくなるかもしれない。