歌発声土曜講座(7/17)

講座テーマ「楽しく歌って直す発声法-試演会」

[1]柔軟と発声

[2]課題曲リハーサル
   1)サモア島の歌(二声)
   2)酸模の咲く頃(ソロ)
   3)故郷の人々(ソロ)

[3]試演会
   2)、3)を全員ソロ歌唱。1)は全員でユニゾン。

[4]合評会


◆「正しく、きちっとやろう」とするより『良い感覚』(音楽は楽しい)を身に付けよう、実感しようとして下さい。
まず体が心地良いことを実感することです。
体を柔らかくすることです。

息が続かないと体は固くなります。
もしそうなっても、ブレス時や間奏でリセットする事を覚えましょう。
ツライなあ、苦しいなあという状態を抱え込まないことです。
息を使って脱出しましょう。
 
リズムが浅いと『良い感覚』を手に入れにくいものです。
あまり欲張らず、音楽は楽しい、の実感をつみ上げて行きましょう。
声そのものは良くなって来ています。 歌っている自分の状態ばかり気にせず、歌っている他の人の「良い感覚」を感じ取って下さい。 良く聴いて下さい。
4月より皆さん声が伸びて来ている事を感じとって下さい。

調音・活舌法講座(7/15)

講座テーマ「母音活舌-1(4~7月期全講座まとめ)

[1]ストレッチング

[2]“息”を吐く(流す)本意と練習:喉より深い息、息当て(声)演習、
  丹田のささえ。

[3]第1期全講座まとめと復習
 (1)4/15「声と言葉と舌機能」:母音明瞭度、聴き易いひびき、“ア”音活舌、
       良いサンプル音を聴く。
 (2)5/6「母音調音“O”音」:踏み足、股割り、重心、調音とは、
      “O”音調音、発声と発音のちがい。声の鳴りと響きのちがい、
      舌根と下顎の分離、オトガイのささえ、舌のかまえ。
 (3)5/20「母音と舌使い」:四足歩行、口サイズの測定、有効母音音、
      舌のコントロール、出すより聴く。
 (4)6/3「ささえ法」:顎開け、笛降ろしと笛実感、タンギング(活舌、舌使い、
      舌さばき)、顔筋運動
      舌先を細く、舌小帯と舌根運動、舌筋と舌骨、息の勢いと深さ。
 (5)6/17「5母音磯貝メソッド調音点と舌ポジション」:声のピッチング、
      “イ”音タンギングとリズム取り。
 (6)7/1「口腔をひろげる」:音声共鳴腔=喉頭、咽頭、口腔、鼻腔。
      顎関節開け、下顎下ろし。舌形コントロール(巾、広さ、長さ、
      固さ、湾曲度、柔軟度、太さ)。舌尖の弾き練習。

[4]全六回分復習と討論


◆「滑舌から活舌へ」

いつから「滑舌」という概念が興り、それに対し「滑舌」の字を宛てたのか未研究なので定かでない。調音(構音)舌運動の舌機能性について「滑」が選ばれたのか大変興味がある。
厳密に言えば舌が滑らかにうごく、すらすらよどまずに通る事を表している様だ。

近頃発語状態の悪い人の顕在化が増し「カツゼツが悪い」という人が急増している。

その症状は
①母音構音が悪く分離が明確でない(舌のうごきが悪い。母音舌
 が定まらない)
②子音構音舌運動が不正確で不明瞭発音をする。特にサ行、
 ラ行、タ行等の構音が不正確である。
③ある子音からある子音(両者共特定子音)への連続音の発音
 不全。(舌さばき)
④叱音
⑤ころび、飛び、等
である。

①~③は原則舌構音障害で、生理機能的である。簡単に言うと舌と耳と顎がうまく働いていない症状であると言える。手術が必要な場合は手術し、術後の音声リハビリ(もちろん聴く力も)で改善へ向かう。

磯貝メソッドではこの具体的にして切実な症状の改善を、いかにも文学的な「滑舌」という文字を使わずに、「活達舌機能」を意味する
「活舌」の文字をつかっている。(英語ではTonging“タンギング”)構音(調音)のための舌機能を活性化し回復を行おうとすることだ。


歌発声水曜講座(7/14)

講座テーマ「世界の名歌曲を歌う-試演会」

[1]柔軟、呼吸練習、発声練習、個人リハーサル

[2]試演会  ピアノ伴奏:川村紀子
   A組 歌の翼に/メンデルスゾーン(独)
      さくら横町/中田喜直
   B組 浜千鳥/弘田龍太郎
      荒城の月/滝廉太郎

[3]講評会
   歌はレベルが上がり曲目が変わってくると、自ずとむずかしさが増して来る。
   有節歌曲のドイツ語を正確な発音で覚える等手強くなる。
   曲を把握することも、発声をクリアーすることも身に付けなくては出来ない。
   やる事がどんどん増え覚えなくてはならない。それでも潰されず楽しめる人、
   音楽をよろこべる人は聞く人をもよろこばせる。


◆「歌のテンポと日本語」

私達のあつかう歌には必ずテンポ(速度)の指定がある。
Lent, Andante, Allegro, etc...
中には♪=68などと細かく設定され、メトロノームをたよりに速さを決める。作曲家がこの詩にはこの速さでと決めた速度だ。

日本語は母音主体語である。
音符が長い音の時は当然1つの母音でのばす。
そのため、全体を通し日本の歌は、1拍1音と語尾のばしが
多いため、間延びが多くしまりなく感じられる。

例えば、言葉で言えば「さくら」はひと息で言う。
しかし歌では、「さーくーらーーー」と長い。これをスローテンポでやると、何とも様にならないが、そういう歌で、そういう音楽だ。
この反対に早いテンポの歌になると、口が付いて行けなくなり、
何を言っているのか聞く者には分りにくい。

と考えると、日本語が一番良く聞こえる適正テンポというのがあるようだ。

ことば発声法講座(7/13)

講座テーマ「息、喉と発声法.Ⅰ期まとめ」

[1]ストレッチング(戸村助手)

[2]磯貝メソッド特別トレーニング「3T(止めない、溜めない、閉じない)」
   ・立位「全身連続脱力柔軟重心法」⇒自分に仕掛ける能力が必要。
   ・重心は常に移動している。全身感覚を最大限に高める。柔らかく。

[3]第1回(4/13)「喉をマスターしよう」:無意識発声と意識発声、喉と声帯、
           声を出す仕組。発声法とは鳴らして響かせる:発声と共鳴
           の方法。
   第2回(4/27)「色々な声を出す」:3T、喉頭実感、良い音とは、下顎
           と舌の分離。
   第3回(5/18)「地声と胸声」:地声とは、自分の声を聞く、響き位置を
           とらえる、声をまねる。
   第4回(6/1) 「色々な口の響き」:床手打ち、口腔内(上、下顎)の
           ひびき、タテ口・細舌、喉奥。
   第5回(6/15)「上顎の声」:ピアノによる発声、硬口蓋・軟口蓋音、
            シャワーリング。
   第6回(6/29)「裏声とファルセット」:動物歩行、地声、軟口蓋音、
            ウラ声、ファルセット。
   第7回(7/13)「第Ⅰ期まとめ」:3T復習、全6回復習。


◆「声と言葉と美」

自ら健康を害する事を選ぶ人は少ない。
唯、良くないと分かっていてもどうしてもそれを選んでしまう人もいる。
人は自己の生命を守る義務と権利を負っている。
それは本能であるから。

声を仕事に選んだ場合を考えるとしよう。
仕事の現場ではその人の声も言葉も健康である事を原則としている。それはコミュニケーション媒体として重要な素材だからである。
どんな仕事でも質、クオリティーを求められる。
それは社会が求めているからである。
社会は1人1人の需要者の集まりである。

ひるがえって1人の需要者は自らの声も言葉も不健康は選ばない。とすると外からやってくる声とことばが自分にとって、質を下げるようなものは好まない。発声を様々な角度から研究し、訓練を続けて行く。これは正にコミュニケーションクオリティーを高めるための1人1人の闘争なのだ。

悲しい事に少し気をゆるめると劣化する。
しかし社会は日々クオリティーを要求してくる。
これをネガティブにとらえるとやりきれなくなる。

しかし声や言葉には「美」というエネルギーがある。

美は人に喜びと希望を与えてくれる。
磯貝メソッドは美を求めるメソッドでもある。

表現の声とことば講座(7/11)

講座テーマ「キャラクターの声とことば“説得力の生理”」

[1]ストレッチング

[2]言葉の音楽性を考える
  (1)ピッチ、リズム、長さ、フレーズ、強弱、ダイナミックス、音色、他。
  (2)意味性が高い言語と音楽性が高い言語は相反する所がある。
  (3)音楽性を加味した言語はメリハリが増し明確になる。
  (4)現代日常語に斬新な音楽性が加わると新しい文化となるであろう。

[3]キャラクターの声
  (1)「ハイホー」(7人の小人)を歌唱。普通版とキャラクター版。
  ・キャラクター歌は崩れ歌や未表現歌ではダメ。やはり音楽的であること。
  (2)言葉のリズム付け。各セリフにリズム付けをしてみる。
  ・リズム台詞とハイホーを歌い踊りあるきをする。


◆芸人の声

四ヶ月「白雪姫」(グリム昔話集から。大塚勇三訳)をテキストに様々なキャラクターの声、ことば、表現を追ってみた。
シリアスドラマのキャラクターを演じることには馴染があったが、アニメ(特にディズニー) のキャラクターを表現するのは久し振りであった。
グリムの原作とディズニーの絵本を重ね、イメージを拡げ、時には
アフレコもどきをやってみた。

現代演劇を手掛ける者の多くは、自分とあまりにもキョリのある
キャラクターは避ける。
自身と関係づけるのがむずかしいからだ。

そのままで7人の小人の台詞を演じると様にならないが、
キャラクターの真似事はもっと陳腐になってしまう。
ある程度口調を作っても、シーンが少し長くなると声が続かない。

我々はいかに固定化しているか、つくづくと思い知らされた。
芸人は自由度が高いとか言われているが
実際は言われるほどにないと痛感した。

ことば発声日曜講座(7/11)

講座テーマ「コミュニケーションの相手と私」

[1]ストレッチ(林講師)

[2]母音「ウ」を研究、矯正する(磯貝講師)
  ・現代日本人音声で一番質が悪い音が母音のウである。
  ・どんな人にも共通性、普遍性の高い音声をつくること。
  ・そのためには、音⇒音声を聞き分ける能力を高めること。
  
  ウのEx-1. 単音のウを発音
    Ex-2. “ウツクシク”を発音
  
  ・語頭音と語尾音のウのちがいを正確に聞き取る。
  
[3]コミュニケーションの相手と私(配布資料参照)
  ・相手に悪い影響を与えない声とことばの選択。



◆〈本日受講者感想メモより〉
「ウ」音の聞き比べ(テキスト)が大変面白かった。
ただ意味や気持ちのちがい(同文の)を声のちがいで聞き分けるのはむずかしかった。 もっと聴く能力が上がると、先生の様に(ほとんど正解)聴き分けられるのかと思った。

「声を聴く力」

VOICEと言うと、声と言葉両方を表わす。
日本では声と言う時、同時に言葉を想起する人は少ない。
反対の場合はもっと少ない。

という分けで日本人が言葉を聴く時、声の様子や調子といったもの
より、何を話すかを主に聴く。
意味が重要なのだ。

気持ちを重要視する民族にしては、声を重視しない事が不思議だが、そうだから仕方ない。 虫の音、風の音に心うごかす民族のくせに、人の声には至極大雑把で正確に聴いていない。 どんな声であったかは二の次で、雑な聴力である。

21世紀は見た目を気にする様に、聴き耳を気にする文化がはじまることだろう。 何故なら10代の人達の中に、しっかり聴きながら話す人が散見出来るからだ。
彼等は、しっかり考え落ち付いて話す。 決して早口ではない。

歌発声月1土曜講座(7/10)

講座テーマ「日本語歌曲歌唱法-4」

[1]ストレッチングと発声

[2]全曲のリハーサルと試演会と講評
   山田耕筰/かやの木山
     〃 /鐘が鳴ります
     〃 /城ヶ島の雨
     〃 /みぞれに寄する愛の歌
   團伊玖磨/藤の花



◆30年前の声楽家と比べると、今の人達の歌う日本語はグーンと聞き易くなった。 これは当たり前と言えば当たり前だが、当時を知る者にとっては大変好ましい事である。

日本人が日本語の歌を歌っても日本語が良く聴きとれない事は
聞く方にとっては大変悲しい事だ。 その言葉をその高さ、その長さ、そのリズムで表現し、その言語意味と音楽意味を伝えるのが歌だ。
確かに各々の単独での表現技術(発声、発音、etc...)がレベルに達していないとダメだが、その上での様々なバランス取りが難しい。

例えば、「鐘が鳴ります」の

“かやーのーーーきやーまにー”

などは、うまいかへたか等が裸で聴こえてくる。
沢山歌い込まないと中々思う様には出来ない。

気持ち先行の歌謡曲とも感覚先行のニューミュージックとも異なる
知性ある日本歌曲を4ヶ月やってみた。
ようやく“これから”に達した感はある。
歩みを止めるとすぐもとへもどってしまう。

話し方・声トレーニング講座(7/10)

講座テーマ「とどく声の発声/全6回のまとめとチェック」

[1]ストレッチング

[2]第1回(4/10)話しと喋りのちがい=相手や内容による責任のちがい。伝達力。
           公と私、他。
   第2回(4/22)伝わる言葉の発声法/姿勢と呼吸。鼻から腹(丹田)に吸う。
           聴く方法、他。
   第3回(5/15)伝わる言葉の発声法/発声と発音のちがい。喉を知る。喉意識。
           発声のメカニズム。
   第4回(5/29)魅力ある声の発声/喉あけとひびき。鳴りとひびきを理解。
           ノド降し。胸部共鳴。
   第5回(6/12)聞き易い声/高さ、強さ、ひびき、通り他。
           良い声と悪い声を全員討論と演習。
   第6回(6/26)声の強さ/声帯実感。声の強弱と息の強さ。腹のささえと声の強さ。
   第7回(7/10)全6回のまとめ。チェック。

[3]呼吸運動、腹腔運動の復習

[4]話す(Speaking)の整理

[5]この講座で一番興味を持った事。各自発表。



◆1対1で話す時に問題になるのが(対話)話し方。
一方多くの人に話す時、例えばプレゼン、説明、授業、講演等の時(先ずはマイクの無い時)は何としても声が聞こえること、何を喋っているか分ることが先ず問題です
聞こえない声、分らない言葉は、話し方の悪い対話より、余程罪は重いのです。 なぜなら、一度に多くの人を怒らせるからです。

聞こえる声、分る言葉は、一時的な努力や心を込めても役立ち
ません。 手に入れるには、しっかりした訓練が必要です。
人によっては3,4年も必要です。
急激にやっても中々身につきませんから、その身に合ったやり方を探し時間をかけてじっくり身に付ける(人によっては身を替える)ことです。

「話し方は話す人のために学ぶのではなく
 “聴く人が分る”ようにするためにある」


これが現代コミュニケーションの基本です。
創造塾はここを重視します。

ことば発声レベルアップ講座(7/8)

講座テーマ「話し言葉表現と聴者認識」

[1]ストレッチと準備体操

[2]基礎技術復習(声とことばのための)
  (1)呼吸練習:胸部(郭)→横隔膜→丹田→鼡径部→会陰部
  (2)ささえ呼吸練習:丹田ささえ法、横隔膜ささえ法
  (3)息継ぎ(ブレス)の方法-深さと早さ、そのささえ
  (4)呼吸と声をつなげる

[3]話し言葉表現と聴者認識
  (1)話し手の意識と聴者認識ということ
  (2)話し手の感情:快感情、不快感情表現の差、ちがい
  (3)コミュニケーションの ①説得力 ②伝達力 ③聴者意識
  (4)話し手の最適心身状態(気持ちが先行しない)


◆日本人は他人の事に気を使う人達だと良く言われます。
(関係の気づかい)
しかも、どう思われるだろう、どう言われるだろうと事前の気遣いは
相当です。

けれどひとたび話し始めると聴く人の事、特に聴いている人の
今の種々の状態の変化をていねいにキャッチして話したりしません。
むしろ相手よりも自分の考えや気持ちをどう伝えるか、という事が
先行してしまいます。

ていねいにしっかりと聴き、相手の表情や態度を正確にとらえれば
言葉少なめに伝わるものです。

実のところ自分の気持ちや思いを正しく人に伝えることはむずかしい事です。
本来、言葉とは相当論理的なものです。
一方気持ちや思いは原則主観の領域で論理的に表わすことは中々むずかしいです。

この非論理である気持ちや思いを論理化するのが言葉ですから、
言葉の条件や法則にそわないと、何を話しているか分からないのは
当然です。

文章なら文字化できるので大分すくわれますが、
話し言葉は残らないしやっかいです。

私達は声の高さ、強さ、スピード、はっきり度からはじまり、
どう話したら良いかという「話し方法則」を現代日本語として
持っていません。

各自の経験則が頼りですから、皆まちまちであるのは当然です。
せめて今話している目の前の時々刻々をていねいに意識
する聴者認識からはじめてみて下さい。

セリフの声とことば講座(7/7)

講座テーマ「セリフの言葉と吸収」

[1]各自ストレッチ

[2]地声発声/日本語の地声発声をつくる。
  (1)予備練習“鳩鳴き”
    ・丹田のささえ。口腔を深く広く。全胸部共鳴、頬肉。
  (2)地声共鳴演習
    ・軟口蓋(口蓋垂)を閉じる。下顎骨を下げる。ア音発声練習。
    ・言葉調音のためには息は前に。横口に逃げない。
    ・前顎骨でのささえとひびきをしっかりと。
  (3)地声で読む話す
    ・テキスト『高瀬舟/森鷗外・作』を読む。情念を表わす声。情と声と生。

[3]レポート発表「イメージについて」その2
   3名発表


情念という言葉をあまり聞かなくなりました。
人によっては一時代前の何かドロドロしたものとか、
ヤクザの世界などと言われそうです。
演歌は情念の世界とは今でも言われています。

一方日本語は“地声発声”であるとよく言われ、
その様に認識しています。
磯貝メソッドでは地声発声(共鳴)は“これこれこういうもの”と
具体的に規定しています。

胸声(胸部共鳴)の一種類ですが、むしろ上部前胸部と、前頸部、そして下顎オトガイ部を主に発声共鳴させる声です。
勿論ナ行やマ行は鼻腔共鳴を併用します。
ほとんど上顎骨、頭骨のひびきは使わずに構音します。
どちらかと言うと少し暗めで輝きの少ない声です。
外部にはっきり伝えるためというより、自身が確認実感している様な声とも言えます。

母音の多い日本語話者には適しているようですが、もう少し大きく、もっと遠くまでという時には出力不足のようです。
無理に大きな声にすると、嗄れたり、思ったより簡単に喉を潰します。

この地声を使い、自己確認と自己発散型の生活をし、喋り、
話しているのです。
これが正に日本人の声のコミュニケーションなのでしょう。

声の呼吸法講座(7/6)

講座テーマ「丹田と腹式呼吸。チェック」

[1]ウォーミングアップと歩行
  (イ)自由歩行 (ロ)直線歩行 (ハ)重心降し歩行

[2]1.声の呼吸法の目的を整理する
   2.安定度の高い意識呼吸の方法を整理
   3.良い呼吸の条件を単純化しマスターする
   4.呼吸法と中心感覚の重要性。自分の体中に上下に通る“真ん中”をつくる
   5.軟口蓋、声帯、横隔膜、会陰を理解しうまくつなげる
   6.4月~7月で分かった事、身についた事、全員発表


◆「声とことばのインフラストラクチャー」

人は生きている事、息をしている事を時々刻々実感したり
意識する事は普通はない。
だからといって死んでる分けではない。
無意識に呼吸しているし、生命についても無意識・無自覚で
しっかり生きている。
そのため日常生活で使っている程度の声はむしろ無意識発声に
近いと言えます。

何をどう話すかといった内容については意識するし考えもする。
しかしその時どんな声で喋るかは自動発声であるかのごとく
意識は少ない。

無意識呼吸、自動発声で喋っていられるうちはよいが、
仕事の上や付き合い等様々なむずかしい条件での
喋りが必要になって来ている。

こうなると現代人の作法として生き抜くために積極的な
「呼吸法」及び「発声法」の修得が必要となってこよう。

その上ではじめて“どう話す”“何を話す”といったソフトの研修が
可能となる。

結局今迄おろそかにして来たハード部門の呼吸法、発声法の基本整備(インフラストラクチャー)が必須の時代がやって来た。

歌発声木曜講座(7/5)

講座テーマ「モーツァルト・オペラアリアを歌う・試演会」

[1]ストレッチ+発声

[2]伴奏合わせリハーサル

[3]試演会
 (1)「魔笛」より、パミーナのArie
    "Ach! ich fühll's, es ist verschwunden"
 (2)「Don Giovanni」より、エルヴィラのArie
    "Mitradi quell alma ingrata"
 (3)「Cosi fan tutte」より、フィオルディリージのArie
    "Per pieta, ben mio perdono"
  ※(1)は全員共通、(2)(3)より1曲選択。全曲原語カットなし。
  伴奏:田中知子

[4]演奏後講評会


モーツァルトの音楽は良い、どんな曲をとっても良い、あきる事がない。仕事でオペラをやっていた時期には若かったので時にはちがう人の音楽が欲しいと思う時はあった。もちろん今でも様々な曲をやるし聞く、でもモーツァルトが好きだ。

思えば初めて仕事として接したオペラはコシ・ファン・トゥッテであった。上演のための総こま使いのような事をした。もちろんオーケストラスコアを暗譜したのもこのオペラがはじまりであった。
あれから30余年。おそらく何等かの形(聴いたり、歌ったり、観たり、演奏したり、させたり、勉強したり…)で95%くらい接しているのではないだろうか。

何が一番好きか?と聞かれるのが一番困るのだが今は宗教曲だ。
モーツァルトの音楽は“嬉しい”。
バッハの音楽は、はるか遠くに偉大な神があり、そことつながっている有難さがある。
モーツァルトは、天上の全ての神々が皆音譜となり、星が輝き音を発し合っている様な神々しい嬉しさとすごさがある。ビッグバンが爆発したような感じだ。

モーツァルトのお陰で生れても、生きていても、死した後も“嬉しい事”を知る事が出来る。
多分モーツァルトの音楽は必ず「未来」だからではないかと思う。