声の呼吸法講座(2/22)


講座テーマ「身体気と語気①気、ことば、声」

[1]ウォーミングアップ
 歩く。かかとからつけて大股で
 壁に手をつけて、片足ずつ振る。前後に開脚、つけ根を伸ばす。
 大腿裏を使って仙骨まわりをほぐす。
 座位、足裏あわせて仙骨を引き上げる。
 足裏をはなして仙骨たてるときに息を入れ、息を出しながらゆるめる。
 足首をポワント(伸ばして)仙骨立て鼠径部まで息を入れ、
 息を出しながらゆるめる。
 手を後ろについて背面(肩甲骨まわりなど)をゆるめる。
 片足を曲げて下腹部をつぶすように息を出す。
 下腹をもむ。えぐるように。
 片腕を天井に向けて上げる。脇をのばす。
 両肩を抱えて、息を出しながら前傾する。腰をひねる。肘までつける。
 正座して手首をのばす。手の甲をつけて指ひらいたりとじたり。
 肩入れ、猫のポーズ、立って腕を振りながら身体をひねる。
 ロールダウン、足裏をのばす。首裏から背中をのばす。手首をまわす。


[2]講義と演習「気とことばと声」

 気:エネルギー、精神 語気-語にも気がある。意味の持つ力。
 気と呼吸。気の息の関係にふれる、さぐる。

Ex-1「厚かましい」を”気乗りしない”、”気迫ある”、”気づまり”で言う。
・他者と関係している、自分ひとりでは完結しない語と自分の気。
 「日本語気」の世界は日本独自のもの。何となく通用している。
 年齢、社会状態による精神状態のエネルギーが通じたり通じなかったりする。
・メールで精神が伝えられるか、本心はわかるか。用件は通じる。
 自分の気持を正確に伝える言葉を選んでいるか。
 メール、ブログ、ツイッター等、情報だけで扇動されていないか

◎日本では、30年で音声コミュニケーションが30%減少した。
◎声のことばが出す人の精神状態をいちばん納得させることができる。
 声とことばを使って生きあう。社会情報、人間情報を伝える。
Aさん:声に出して意見をするのがこわい。文章を書くほうが落ち着く。
    音声コミュニケーションと向き合うために芝居をやる。
・自分がどうやって生きていくかによってコミュニケーションのやり方が決まる。
 使わないと能力が落ちて、欠落する。自分はどうなるか?大丈夫。
・声やことばを吐くのは自分が生きている核心があるから(機能している)。
・生きている実感のある喉で声を出す(閉じすぎたり、開けすぎたりしない)。

◎ことばは自分自身の精神の気、身体の気である。具体的な形
 ことばをどのように発すれば充足感を得られるか。
 道具をどのように使うか見究める。なぜ呼吸法が必要か。
 強いて必要を感じているか。本気で自分と向き合っているか。
・いい声をすかっと出して、自分の本気を実感する。
 変な声を出して自分は気にならなくても、他人は気にするし他人を傷つける。
◎自分が出している音への意識。他人に影響を与えていることへの意識。
 同じ人間が同じ言葉を使って同じ状態を共有するために自己を確立する。
◎自分の気を確立し、同じ気を持つ人と分かち合う。
 そのために声とことばがある。
 仕事のため、社会のためは二の次、確信をもってやる。
・本人がやらなければよくならない。覚悟を決める。免疫をつける。
◎身体と精神を免疫がつなぐ。精神の免疫は「へこたれない」「まげない」
・精神を乱されない。原因を外に置かない。
・どんな社会状況にも耐える自己を確立する(頑張るのとちがう)。

◎≪呼吸と気≫のエクササイズ
 丹田を恣意的に前に出す。後ろに入れる。自分的に呼吸する。
 前に出して、止める、元に戻す。後ろに入れて、止める、元に戻す。
 呼吸を止めて息苦しくなって吐くと楽な位置に戻り、自分を知る。
(自分が自分で意識していることは全能力のほんのわずかである。)
 自分の中の知らないところとつきあう。意識の仕方が「気」。

Ex-2「養老院」を”気乗りしない”、”普通に”、”気迫ある”、”気づまり”
          ”気くばり”、”気働きが良い”、”気早い”…して言う。
・頭でなく、気をつかう。身体の中のエネルギーの動き。

Ex-3「ダラリダラリ」を”気が晴れる”、”気がふさぐ”、”気味が良い”、
           ”気安い”、”気休め”して言う。
・足の裏のど真中(湧泉)と掌のど真中(労宮)と鼻の下(人中)
 身体を意識的に動かして息を入れる。動かさないと入らない。
 出すのは自然に出るが、出すのも意識してやるのを「気を吐く」
◎丹田呼吸で入れて、三点を意識して気を吐く。気を送る「輸気」
(三点をいつでも意識できるように鍛える。竹踏みなど)
 わからなくても、出ていると思って、出ていると決めてやる。身体に気を通す。
・ことばを身体の中の気の動きでとらえる。分けられるように。
・気の回路をつくる。身体の中に状態をつくる。想定する。中に探す。

Ex-4「まっさかさま」を”気を病む”、”気苦労が多い”、”気が楽”、”気が高い”
           ”気が抜ける”、”気を張る”、”気を下す”、”気が暗い”
           して言う。
  「まっさかさま」をまっすぐ身体に持っていく。頭を経由しない。
◎ことばを使って心をみつける「探心術」。
 あたまからではなく、身体の気から感情をつくる、つかむ、みつける。
 身体でやっているか、あたまでやっているか、思い込みでやっているか。
◎自己誘発する思い込みがストレスになる。頭と身体がズレる。
 からだの気、こころの気、ことばの気をつかまえる。人間本来のこと。
 年に1度か2度やって知らないうちに身につける。
 自活力をつける。意味から柔軟になる。

◆本日の磯貝語録
 からだの気、こころの気、ことばの気をつかまえて、自活力をつける。
 漠然と気持となっている所に落とし穴あり、人間もっと繊細だ!

◆本日の感想
 声や言葉が自分の確信につながっている…脳にも影響あり…こわい事ですネ。
 自分と向き合う⇔本気?難しいが、人生の充足感を得たいのは確かである。
 ”気”のエネルギーの話もおもしろかったです。

2010年度講座一覧

○声・ことば系(共通基礎)講座
声の呼吸法講座(火:隔週夜、入門・初級~)
ことば発声法講座(火:隔週夜、入門・初級~)
調音・活舌法講座(木:隔週夜、入門・初級~)
ことば発声・レベルアップ講座(木:隔週夜、初級・経験者~)

○声・ことば系(芸能表現)講座
セリフの声とことば講座(水:隔週夜、初級・中級~)
表現の声とことば講座(日:月1回昼、初級・中級~)

○声・ことば系(社会)講座
話し方・声トレーニング講座(土:隔週朝、入門・初級~)
ことば発声日曜講座(日:月1朝、入門・初級~)

○歌・音楽系講座
歌発声土曜講座(土:隔週朝、入門・初級~)
歌発声水曜講座(水:隔週夜、初級・中級~)
歌発声木曜講座(木:毎週朝、中級~)
歌発声土曜月1講座(土:月1回昼、中級~)

ことば「活舌」改善講座(2/16)

1.ストレッチ
・長座位、前屈。(膝をゆるめ、首の力は抜く)
・膝を折って足裏をあわせる。
・片脚を折り、片脚をそこにかけて抱きかかえる。
・その状態から腕をかけて捻る。
・長座位、手を後ろについて、鼠径部を動かす。
(仙骨を主体に動かすと下腹が良い状態になる。)
・正座、手を前について腰・背中を反る。(手首は自分の側へ)
→手首を外側に向ける→腹式呼吸→肩も伸ばす
→逆手をどんどん自分から離していく、
手は床にぴったりつける。そのまま腹式呼吸
→手を逆手から戻して手首は自分側へ。
背筋は伸ばして、ゆっくりと戻す。
・ひじを折り、腕を上に挙げて反対の手を添えて肘を上へあげるようにして伸ばす。
・手で反対側の肘をつかんで伸ばす(両手)。頭と腕は離す。ななめ上へ肘を上げる。

2.講座 わかる話し方‐磯貝塾長
・アメリカと広島医大から
・ことばと精神病(精神分析、自閉症)について論文について、

◎しっかりことばを話せる、しっかり聞ける・・・精神を安定させる。
・ある施設の精神病の人たち、絵は描けるが他のことがうまくいかない。
 文字が書けないという人々がいるがアルファベット、数字などを使って絵をかいたりする。
 そこで話すことを強要した時のこと(先生の体験談)
 自分の名前をちゃんと言える、そこからが始まり。名前を言ってもらうと言おうとするが
 音が覚えられない人や、書けるけど言えない人など様々いる。
・しっかり話せない=自閉の傾向がある。

◎話す事について‐国により方法概念はことなる。
例えば・・・イヌイット(言葉がなかった)同士の話、話がまとまるで話す。
太陽がかたむくのをみて、ころあいを知り、休み、また話す。
今はディスカスの方法も、考え方もアメリカ方式になっている。
ドイツなど・・・話す時に音がとても重要な言語もある。

◎話す時の声はその人の精神状態。
・自閉、分裂症の人も言語治療で治った例がある。
・その人の音が大切。
・今はそういうことが言われなくなったが、平安時代にはあった。
 煩雑な時代になり、自分をおいてけぼりにして、つきあいで喋ってしまう。
 あまり続いてしまうと、欠落していく。だんだん話さなくなっていく。(自閉)
・社会に真実は必要なく、動いていくことが重要としてきた。
 震災があって、真実とは、生きるとは・・・とつきつめていくと喋れなくなる。
・勝手な音を出して、聞いている人がつらくなる。そういう時代になる。
・テレビの音声が劣化すると、犯罪が増える。
・だから、しっかり話せれば落ちることはない。
・自分の人間性を根づかせて、他人に迷惑をかけないようにする。=「育つ」ということ。
・イタリア語は音が違うと意味が違う。
 日本語のうたは、歌う人の思いで歌うので、3者3様になる。
 自分の思いを歌って出して、うっかりすると聞く人が迷惑する。
 そこを気にしてこなかった。
・ことばが通じる、心が通じる、そこに戻ろうとしているなと論文を読んでいて思った。
・橋下さん(大阪市長)・・・音声を聞くとバカではないが、訴えるより命令する。
 優位に立とうとしている。訓練が必要。
・音声によって受ける人の心が違ってくる=社会で大きな問題になってくる。

演習「伝わる話し方をつくる」

◎話す=自分がどういう音で、どういうことばをつくるか、
それでその人の精神状態が分かる。

(プリントを参照しながら)
◎必要なときに必要な声が出せるか。
・口が音をつくる。
・音の世界・・・よい音を出したい、うまくなりたい・・というもの。
◎口を横に引かない、構え。
・舌の面が重要、舌を下に引いて口の容積を増やす。
 ただ、疲れるので上げてしまうと、人には何といっているか分からない。
◎口の形はタテにする。
・舌の先は浮いている=舌の動きが良くなる。
(練習)舌の先にお砂糖をつける。
◎舌を浮かせて、尖らせておく。
・響きが全然違ってくる。
・「イ」は口を横に引く・・・イ・単音でなくなると喋れない。
 口のかたち=舌のかたち
・母音は歯のなかがわ(口腔)を響かせる音。外に出してはダメ。
・日本人しか喋れない音調で喋っていると、国際語にはなれない。
 日本語の正しい音声は?→口のなかがわ。すると外国人でもよく分かる。
◎口から外に出さない発声を身につける。

演‐「イ」を言ってみる。
◎「エ」・・・声帯の場所を確認。そこがぶるぶる言わないとダメ。
・上アゴ、下アゴの音声がある、下アゴの音声は暗い。
・舌は浮いた状態で。
・口角をしめた状態と、そうでないときは響きが違う。
◎どうやって響かせるか。→外に出すと響かない。
・よく響いていると聞きやすい。
・響きということでいい気持ち、自分を認識できる。
・外に吐いてしまうと迷惑。響きを聞いて相手は分かるもの。
◎出した音から感情をおこす。
思ったように言ったら相手に伝わる
=今日の日本ではそうやって喋り、誤解が生じる。

演‐「ア」・・・舌は離れる。
・日本語、「あ「え」」は2種類あった。まとめたので、ゴチャゴチャになった。
・明るい「ア」と、暗い「ア」
・鳴りと響き(鳴ってすぐ響くのは良い)
・響き率が悪い=鳴りが悪い
・圧縮しない、後が残る(響き)
・くずれたものはくずれたように伝わり、正しく伝わらない。
・口の中を響かせる。
・「オ」、「ウ」、「イ・エ・ア・オ・ウ」
・唇ばかりでなくノドを意識する。
・舌の裏側が大切、舌を浮かせ、舌全体を響かせる。
・こじんまりとつくる。
・母音は響き。
・「ウ」縄文時代からあった。「宇」をあてた。かつての「ウ」の実演(磯貝)
 現在の「ウ」は使えない音になってきている。
 息が出なくなる(自閉)

演‐プリント[1]を練習(各自)
・全員で言ってみる。
何回やってもポジションは変わらない。
「ア」、口の奥を響かせる。
「オ」、舌の先を尖らせる。

[2]、最初の音をつくってから、単語を発音(著音発語)

演‐「サ行」
・舌の先を下アゴにくっつける。(下アゴをなめる。)
・吐かないで口の奥に戻すように。
・舌の真ん中で言おうとする。
・「イ」を発音→「シ」
・舌を下アゴに移して、息を「シッ」と当てる。→有声にする「シ」
・「ス」は歯をあわせる。舌は持ち上がる。吸うように「ス」をつくる。
・Aさん・・・舌を狭くする→キレイに発音できるようになりました。
演‐「サ・シ・ス・セ・ソ」
・出すと同時に聞く。出した瞬間を捉える。
準備をしすぎて出すとかたくなる。(川越さん)
「イタシマス」
・母音が良くならないとサ行も良くならない。
・イイ音かは、本人が分かる。イイ音がほしいと思っているとそうなる。
・ことばの遺伝子…持っているから環境があれば、すぐ喋れる。
・ことばの遺伝…自らの獲得とは違う。皆、変わりないこと。

◎思考はことば、ことばは音声でやってくる。
・喋ることばがしっかりしていたら、そんなには崩れない。
ただし、生物なので崩れる。そこで人は助けあう。自らを正す。
・本能では自ら獲得したいというものは少ない=社会的なこと。
聞けるように出す。これがルール。今後、普通になっていく。

◎コンタクトする限りは、知りたい、分かりたい、伝えたい。
〈コミュニケーション〉について。
・音が明瞭になると本人は変わる。
・喋り方ではない音声なのだ。
・松果体にいい刺激があれば、立ち直れる。
・話すというのは、人にとってとても重要なエネルギーなのだ。
・崩さない、崩れからなおるといいなという意識が出てくる。‐美意識
◎嗄れ声は聞いている人の精神が悪くなる。

(印象に残ったこと)
Aさん…活舌が気になっていた。人からは初めて言われた。分かって晴れ晴れした。
Bさん…声が精神状態を表す。思い当たるところがある。自分も元気になりたい。
そういう意味で印象に残った。
Cさん…声を響かせる大事さ。
Dさん…母音が大事。舌の使い方、毎回意識したい。
持っているものを使う、それだけ。使ってこなかったから出来ないではない。
定着が難。(磯貝)
Eさん…「シ」。今日は一生懸命やってできた。
      昨日は一生懸命やってできなかった。
物事は表裏一体(磯貝)

◆本日の磯貝語録
伝わる言葉の第一条件は、はっきりした音、聴き易く心地良い音(声)です。
気持ちが先走ったり、良い加減であるなら声は当然くずれます。その声は何としても
伝わりにくく。聞き難い声なのです。

◆本日の感想
音を響かせる(声)がうまくゆくと、こんなに心まで晴れやかになれるとは
思いませんでした。
色々な所で“言葉をはっきりと”と聞きますが、具体的に分からないままでした。
今日の講座の先生の一言で目の前の世界が開けたようです。大げさでしょうか(笑)。

表現の声とことば講座(2/13)

◆ 講座テーマ「語りと朗読の間②」

1. 身体を使う
①スクエアダンス 2人で動く、5分ごとに相手を変える。
・どちらが変える、それにあわせて変えていく、気をあわせて一緒にやるとつまらない。
・スローでもやってみる。目で相手を追いかけない。気で。息は鼻で。
・スローから通常へ戻す。
<感想>
・相手がどう動くか感じるのが大事だと思った。スローのほうができないと…と思ったが通常のほうが楽しかった。
・3人やるうち、感覚が変わっていった。相手をうけること。
スローのほうがおもしろい。(Aさん)
・相手を見すぎるのもよくないと思った。瞬発的に変われなかった。(Bさん)
・あわせるか、あわせないかの中間くらいがうまくいった。
次のことを考えることができるのがスローはよかった。(Cさん)
・世界を大きくできるのがスローなのに、自分のなかに入っていった。
時間を超えることも。(磯貝)
・スローは自分の範囲が広がったようで楽しかった。(Dさん)
・同質同士でどうしかけていくか、というのがおもしろい。(磯貝)
相手のスローのエネルギーを感じたか?自分に精一杯だった。
・後ろ側の感覚が足りない。「動き」というのは、自分が思っているのとは違う印象を与える。また、思っていなくても「動き」がある印象を与える。(Eさん)
・ムーブメントのスローという思考、感覚をつかむことが大事、ただスローにするだけではない。思いでやるのとも違うこと。
・相手によって人格が変わっていく。そこが面白かった。
・相手に対して自分の動きを察知させる、見せる、それが観客にもつながっていくのでは?
・足である、足が重要。

2.ゲーテを読む。
①「裁きの庭で」「愛すればこそ近く思う」をまず読んでみる。
・ドイツの現地で…自分なりのゲーテを読む。ゲーテはこう読むという読み方をしていない。
日本人は…谷川さんの詩でも人格を分からず読んでしまう。空々しい。
・ゲーテのこの詩を自分のこと、自分の内側を暴露しているものとして読んでみる。
・「話す」と「喋る」行為で、こう2つを綱渡りする。
「話す」…うまく読んでいるということになりかねない(多少客観的)
「喋る」…日常性が高い。(ほとんど主観的)
・セリフは、大抵は喋り。
◎その役の喋りをつくるのは難しい。
◎喋っていない=生きていない。
・「話す」という脳で「喋る」(先生の講座中の状態)
・この詩を喋れるか?(詩の言葉は喋り言葉ではない。)
「裁き~」は、喋り言葉だが、内容だけに喋りにくい。普通ではないから詩にした。
②「喋って」みる。「愛すればこそ近く思う」
頭が止まっていて、声に出している時、話でも喋りでも、何でもなくなる。
・まずは、いつもの日常の声(喋り)でやってみる。
◎自分以外の日常をつくる。(生活の中の喋り)
(その作品の日常性をつくることができる。それが名優。)
・喋りことばでないものを、どう喋りにするか、そこは難しい。
・携帯電話をしているつもりで!(相手をつくる。)
・生活言語に近く、物事を語れるか。→客観を喋る。

3.「五重塔」を読む その五
①セリフを拾う。
②役づくり…具体的に、一人ずつ出す。
十兵衛…みすぼらしい、半纏、髪ボソボソ、日焼けした(顔・足)
のっそりとは…動きがノロノロ、なぜか?
手がゴツゴツ、骨太、身長は?180cm、姿勢が悪い、見た目は160cmくらい。
ヒゲがかなりある、顔の形はごつい、エラが張っている。
唇が厚い。指が短い、太い。爪の幅は広い、短い、固い(指先も)。
年は25~30才あたり。
歯は白い、丈夫、(すき間、虫歯)。
まゆ 濃く太い、だんごまゆ。耳はでかい、福耳?
汗臭い、筋力、脚力がある。ガニ股、首短い。
目は小さい、細い、視力2.5くらい。聴力は?

◎外見をつくって、内面をつくる。
体型、歯のこと、口のこと、顔の形などが決まると自然に声のことも決まってくる。
声は?低い、しわがれ。
口調は?癖は?(舌もでかい)ボソボソ、しっかりしてる?

③実際に十兵衛をつくって、セリフを言ってみる。
④「自分で」十兵衛のセリフを言ってみる。(自分の日常で。)

◎つくった十兵衛のなかに自分のふつうはどこまで残っているか。
全部殺すと、不自然。
◎自分でやった感じを十兵衛をやったときにどこに残しておかなければならないか。
それをみつける。

⑤セリフ3箇所で、それを探して読む。
⑥それをふまえて、もう一度「自分で」読む。
⑦十兵衛になってやる。
⑧発表。

(Cさん)その声ではとばない。もう一息、役に近づける。
(Fさん)お侍さんみたいな、生き物として想像する、人間としての十兵衛を聞かせてほしい。格好が良すぎる、もっと変幻自在に。
(Aさん)十兵衛だったか?老けが得意なら、二枚目でやってみる。
のっそりではなくなった。いろいろなキャラクターを読み替えてみる。
(Bさん)日常でもおとしておくこと。芝居で高いところでやろうとして失敗する。
(Eさん)声のエネルギーは良いのだが、十兵衛になっていない。
(Dさん)もう少し下(意識を)、顔全部で「私は」と言う。頭で言わない。
顔の続きが身体。


◆本日の磯貝語録
客体は話し易いし、話は客観化する。しかし客体(客観)を喋れる様になる。
それは名人である。

◆本日の感想
思う/考える/感じる/受けるという事が、人によりあんなに解釈が異なるとは
おどろきました。
それでも生きていけるのは、言葉がすごいのか、人間がいいかげんなのか
考えてしまった。

声の呼吸法講座(2/8)


講座テーマ「5種練息法②」

[1]ウォーミングアップ
(1)3T(止めない、溜めない、閉じない)を行う。
 全身の皮膚を動かす。動くように骨や筋肉を動かす。
(水の中だとわかりやすい)
・かたい筋肉のところは皮膚が動きにくい。
・舌でなめられている時の皮膚の感覚を保つ。
・誰かになでられているような感覚。頭は考えない。
・正立から足の位置を動かさない動きで調整する。
・3Tはいい訓練で、いい表現で、いくらでも続けられる。
・大きく動いて収束する。
 死んでもわからないかもしれないような大きいことに向っている。


[2]講義と演習「身体気と語気①」

(1)息とは?生命、声を出すためのもの、活力、あたたかい呼吸
東洋人が名付けた呼吸の一種類、人間の中の空気の流れ
持続(続けるためのもの)、エネルギー(声を出すための)
 人に伝える頭を育てる。

(2)「身体気・精神気・語気」資料による演習
・テキストの語の状態の息をつくる。ちがいを実感する。

テキストー気負う/気後れ/気落ち/気が抜ける・・・
・普段無意識で自動的にやっていることを改めて認識、実感する。
・「気」のつくことばはたくさんある。ことばを使い分けている。
・気は変わる。動く。瞬間のもの。長い時間のもの。蓄積するもの。
 自分に向かうもの、他人に向かうもの様々あるものを区別する。

テキスト「気ぜわしい」ときの身体 下着の中にノミがいるみたい

テキスト「気負う」状態のオノマトペ。声をつくる。息をつくる。
◎そのための場面をつくる。ウラをつくる。別の言葉で言い替える。
 似たような言葉をさがす。別の言葉をみつける。
・日本語のことばには、一つ以上の意味がある。
・テキストをそのまま丸のみしない。意味違い。ニュアンスちがい。
テキスト「ああ、そうか」を気落ちした=がっかりした状態で出す。
・1つ以上の意味を知っているかいないかで表現が変わる。
・現実と理屈を近づける。現実と字義の間をとらえる。
 出しやすいように身体を動かしたりする。
テキスト「気兼ねする」ときの声、息、身体、動作はどうであるか。
・地方から集まった似たようなニュアンスのちがう言葉が原因で語彙がふえた。
◎共通音の共通語がないので、自分の言葉にこだわらないで共用する
必要がある。
・自分の中にない言葉を自分の中にある言葉に置き換えて身体化する。
 テキスト中のすべての言葉に1つ以上別の言葉で置き換える→宿題
 テキスト中のすべての言葉の声、息、身体、動作をつくる →宿題

◆本日の磯貝語録
 1つの精神状態、心理状態について、日本語には類似した語が沢山あり、
 使い手により様々なニュアンスを使い分けている。
 この問題が日本人には可成り大きな問題だ。外国人には不理解だ。

◆本日の感想
 普段生きている時の自分の考え方や、言葉のとらえ方を
全て見透されている様な気分になりました。

歌発声土曜講座(2/5)

講座テーマ「ポピュラーソング�� 解放ということ」
[1]柔軟(青木先生)
◯股関節を動かす(壁に手を当てて)
・8の字に動かす ・スウィング(前後に)

[2]発声
◯鼻三角…この三角形に向って息を流す(ハミング)
♪ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ ミ レ ド
 準備に時間をかけて。出っ尻の姿勢で。
◯出尻前傾で、両肩を抱きしめっる…シュッ シュッ シュー(息を吐く)
・吐いた後は、自然と息が入る。これを歌う準備に使う。
◯後腹に手を当てて、シューと吐く。
 鼻を『開ける』。 ×鼻を閉めて無理に吸うことではない。
♪ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソ ファ♯ ソー(半音で素早く動く)

[3]課題曲歌唱
♪元気に笑え(試演会1、3番のみ)
◯歩きながら、手もしっかり振って、仙骨を感じて(但し、横にぶれない)
◯「アハハ」P(ピアノ)…軽くて良い。本当に笑っているようにするとノドは開い
ている。
◯入りの準備を早めに。

♪星に願いを
◯鎖骨~胸骨、軽くたたきながら、低めの音を楽に出してみる。
・低めの音のハミング(ソファミレド)…鼻三角から息と、胸骨の響きも感じる。
◯ハミングで曲を
・高低で、息のスピードが違うこと感じる。
「高」スピード早い…息が通りにくければ、鼻先を手で擦りながら。
「低」スピード遅い…力まない。
◯オクターブ跳躍で始まる。
 上の音、軽く出す。地声のまま張ってしまわない。上の声とミックス。
◯日本語のイントネーションとも考えあわせる。
 高い音は軽く。
◯最後の「で 『しょう』」下がらないように。

♪世界に一つだけの花(試演会:練習番号「B」前奏から)
◯座骨と仙骨。足の裏でリズム感じる。
◯後拍打ちしながら。
◯4小節ずつ、1人ずつ歌いつないで。
※部分で抜き出して、覚えましょう。

♪花
◯i,e (平行母音)が高い音の場合、開ける。
 a,oは、そんなに開け過ぎない。
◯下口唇の下のくぼみに軽く手当て、
 舌先…上歯の少し奥を触ってから、「La(ラ)」。(縦口)
 1番ずつ「La」「歌詞」で歌う。
 ※口の中で、しっかり舌を動かしたい。
◯口の両脇に手当てて歌う。「口先を使う」
 ※16分音符の流れ、なめらかになる。ノドなど固くなると流れがとまってしまう

[4]背骨の使い方(塾長)
◯持ち上げてやる(背骨を伸ばす)
・背骨の両脇にある筋肉がキューッとしまると伸びる。
・背骨の両側から伸ばす。
 →Q:この時、お腹はどうなる? A:お腹は引っ込む。
・頭はカラッポにしておく。

◆本日の磯貝語録
背骨の使い方…背骨の両側の筋肉で伸ばす(頭は空っぽに)

☆本日の青木語録
呼吸は波と一緒。寄せては返す。流れが止まることはない。

◆本日の感想
普段、体の実感がとても少ない。特にお腹の事は特にない。歌は全身を使うが
どうもうまく行かない。高い音は思わず力むがどこが力んでいるのか分らない。
リラックスしたら高い声は出ない。こまった。