ヴォイストレーニング・夜ジム(12/13)

■ストレッチング(全体)

■試演会
Aさん
「オオカミの大しくじり」川崎大治
講評
「今のままなら全部一緒になる。
 やり始めると軽い。溜める事が重要。
 しぶといのは良いことだ。」
「タイトルで浮いてしまったかな。腹を据えてタイトルを。
 どれだけ迷っても自信満々でやってください。」
「ぶち壊すくらいのものが見たい。
 重みのあるAさんが見たかった。」

Bさん
「なんにもない」谷川俊太郎
講評
「ひとつひとつやることで母音“ア”がよくなってきました。
 積み重ねです。」
「響かせることによって言葉を出す、つかめてきている。
 その先を目指すと良いと思います。
 息の漏れなど直していきましょう。」
「声帯が閉じるようになってきた。
 高い声が出せるようにつかむこと。」

Cさん
「俳句一句、和歌二種」
講評
「期間がなくともそれに取り掛かることにより力をつけること。
 詠う時はしゃべりの音調より高く意識して出すと良い。
 芸事に対する貪欲さが必要。
 助詞を捨てないこと。」
「練習の時より声が大きく出ていた。
 練習の時から声を出していった方が良くなる。
 歌の時はしゃべりより声が出ていました。」
「緊張度は伝わってきた。
 重心を下ろすとほぐれるのでストレッチの方法など参考に。
 歌をしゃべりに生かせるように。」

Dさん
「蜘蛛の糸」芥川龍之介
講評
「こもる声が多少取れてきた。
 もっと重心を落とした声が聞きたかった。」
「自分が陥りやすい読み方に気づけたかなと。そしてそこから先。
 基礎は一音一音しっかりと。」
「読む、言葉の音を出す。
 楽しんでいない。やろうとすることを必死になっている。
 今は少しずつ段階的に良くなっているけど、そのままではよくならない。
 もっと貪欲にならないと。」

Fさん
「私が一番きれいだった時」茨木のり子
講評
「練習の時からもっとアグレッシブに。
 内容からしてもっとよくなれると思います。」
「読み、出の音と最後の音を気をつけて出していたところが良かった。」
「明るい声を掴むということ。口跡がまだ甘い。
 語るということをこれから考えていってください。」

Gさん
「伯母殺し」ヴェーデキント
講評
「声がしっかりしてきた。
 奥歯をしっかり噛んで出すことは掴む。
 意味がうつろ。声は意味なんだ。」
「出始めは早かった。
 言葉流れ気味。途中からよくなった。
 自分を整えてから。」
「声がしっかりしてきた。驚いた。
 その先を目指す。」

Hさん
詩吟「修養」
講評
「自分の人生の中で後何回本番が出来るのか。
 その一回一回をしっかりと。
 終わった時、失敗したからといって逃げない。」
「口から吐き捨てないようにしようとする意識が見れて良かった。
 支えが必要ですね。」
「まだやれることがあるので、がんばって。
 音を楽しんで出した時のやり方で本番ができたら。」

日本語音声 改善 Lesson(12/12)

講座テーマ「美しい日本語音」

1準備体操ー各自ストレッチ

2話し言葉…最近重要になってきた。
 しゃべる…一字一句問題になってきている。
      発音の善し悪しをとらえ「はっきり」どのように音にしていくか。
      母音は、必ずクリアにいい音にする。
      書かれた文章が公共に伝わる→社会に通じる様に話す。
      誰かが提唱し、声に出したことがあると変化していく。
 ○言葉の社会的な有効性とは、何か?
  横の連絡、広がりは、たくさんの方向へ進んできたが、どれが一番有効か、
  みんなにとって良い物か、わからない。
  知識、技術に続きがない(文章においても)
  日本語の血の流れ、どんなエネルギーが日本語のエッセンスになっているか。
  exー論語ブーム

  流行る必要性のないもの、流行らないものもある。
  日本語の構造で考えると、何故続くのか、流行るのか?
  
  「あかさたな・・・」
  拗音、濁音 ⇒このような音の例は、1000年以上継続して使われている。
  母音…8音だった「あいうえお ゐゑを」
  
  大阪の言葉、東京の言葉が標準語になったのは明治以降
  地方の国それぞれに、言葉、読み方があった。
  ヨーロッパー神教(キリスト教に基づく)ーヘブライ語の音に基づく
  仏教ーサンスクリット語の音に基づく
  日本の地方では、サンスクリットの音はなかった。
  「トゥ」は、日本語になかった。

  文字ではかけるが、音で表現できないので、意味解釈中心
  神道ー道教へ移っていく。
  渡来人(中国人)が、万単位の人数で日本に移って来て、
文化を広めようとした。
  土地の神様
  ドイツ…バルト、森が神。キリスト教と共存。
  日本…仏教、道教、土地の神様。

  1012年くらい前 大化の改新後、今の日本の姿になってきた。
  神道を崇めるー皇室、神社がある。
  中国、韓国、日本…2つの文化系統がある。
  仏教は、横に広がっていく傾向
  仏教が伝来する前の道教の名残があり、神道へとつながってきた。

  日本語の良さ…中国語、漢字をどのように推進していくか
         仏教、サンスクリット語の音
         「南無法蓮華経」

 ○和語…音声の推計ができるようになった。
   響いている、自分を響かせる(身体を響かせる)
   精神に響き合うことで、音を理解し、書かれている言葉がわかるようになる。
   
  サンスクリット母音…20数個→13音へ(1000年ほどで)
            響きやすいように
  声、言葉は、環境の中で伝わっていく。
  気候によって、食性、生物の生態系も変化していく。
 
  東北弁…宮城、岩手それぞれ違う。中央の山岳地帯でも違う。
  共通項…伊達家の登場
      以前は。クマソ、北方は、アイヌー歌が東北の言葉の原形、響きがある。

  日本人が、本人が道具として響きのある言葉をしゃべれるようになってきた。
  (建物に響かせたりしないー西洋言語)
  
  来期ー枕草子、方丈語(つながりのある音)
  現代ー口語…響きが少なくなり語が多くなってきた。
     黒柳徹子さんの喋り方は、響きがないので、スピードで
     まくしたてる話し方。(彼女の声帯では、あまり響かせないので、
     早口で補っている)活舌は良い。

 ○元の音が、濁っていると響きにくい
  母音のつくり方が悪い人は、言葉がはっきりしない。
  子音のノリが、良くないから、音が汚くなる。
  いい母音は、ゆっくりしゃべれば、誰でも聞き取れる。
  音質…鼻の上まで上がっていれば、明るくなる。
  日本人…明るい、暗い沈むとかの感覚にうるさくなった。
      強ー弱、大きいー小さい(日本人独特)容積の大きさ
      自分も大きく。外へも大きく。
      エネルギーが伴わないから、遠くへ飛ばさない。

 ○六尺コミュニケーション(最大離れても約2メートル)
  サムライは、剣道で声を鍛錬した。
  「あ」の音の響きを、まっすぐ前に飛ばす。

  普通の人たちの距離感ー3尺(90センチ)
  神社は広い(祝詞)…響きのある強い声
  
  日本文化では、響きが重視されてきた。
  茶室ー小さな音でも響きを大切にした空間であった。
  家を訪問した時、手をたたくと奥まで響いて、声よりも人の耳に聞こえた。
 
  「あ」の音、自分に身体化した音にする。
日本語の響きがなければ伝わらない。

 ◎今期のまとめ 
 
 1母音…響きのよい音をつくる
 
 2詩の世界(和歌は、音のつながりが、大切)
  (日本の劇団の中で、台本を筆文字で書いてあると、音を繋げやすい)
  言葉を意味読みすると、響きがなく伝わってこない。
  歌うように音を繋げていく。
  情報意味読み…個の世界―共通言語にならない。

 ◎テキスト(プリントー磯貝和歌選集)前回使用
  ○「はしけやし(いとおしい、なつかしい)~~~立ち雲」
  ―我が家の方から雲が沸き上がってくるように、余韻があるような音にする。
   日本の時間感覚…自然の捉え方。

  「はしけやし~」口を先に開けて音を出していく。
   「h」の音は、他言語でも口、上顎を開けて声にしてから、読み始める。
   「ya」はjaである。「小さなイを付けてからヤ」-ィヤ
    ―余韻がないと味気ない、無機質の音になる―
   将来ーya、yu、yoは、なくなる可能性がある。
  和歌は連歌であるから、一首始まると、次々に歌が詠まれる。

  ○「八雲立つ」
    yaは、下唇、下顎から上に向かって音にする。
    ひとつの意味のあるフレーズは、音をつなげて詠みあげていく。
    言葉の節目の音は、下げずに上げていくことで、広がりが出て響く。
    空間に広がっていく。

   歌詠みは、求愛(声力がある者からカップリングしていく)
    相手に届くように、声を張り上げて競う。
    顔を前に向けて、声を出す(声帯出音を鳴らし、口から息を出す)
    一首詠み終わると→音を喉に戻す。
    磯貝メソッドの発声法は、ひとりでもでき、多数で声を出しても
    調和して、声が響き合う。

 ○「五月雨を集めて、はやし最上川」
    息を止めず、喉を開けたまま声を出していく…俳句和歌詠み。

 ○「広き野 流れゆけども、最上川」
   海の「う」は、下唇で受けた音にすると奥に響く

 ○「卯の花は、こぼるるフキの、広葉かな」
   「フ」は、息を吹く。
   ウの音を、一拍、前をつくってから、「ウ」の音をだす。
   (アンザッツ)

○「春すぎて、夏来るらし~」
  声は情報、情報をつくれる。
  情報読みをしてはいけない。

 ○「蜘蛛の糸」
   ある日のことでございます。
    冒頭の「あ」は、口の構えをつくってから、音を出していく。
    音の響きが、意味を伝える。
    
 日本語の美しさは、響きにあるが、現代の私たちのしゃべりは、
 説明調になり、響きで読むことは、簡単ではない。


 ◎各受講生の今期のまとめ感想
   自分で響きのある声を出すことができると、他者の響きのある声は、
   意味取りができる。
   外国語も音に意味がある。咳でもくしゃみでも響かせる。

 ◎本日の磯貝語録
  日本語の美しさは、響きである。現代人はしゃべりが、意味読みしがち
  なので簡単ではないが、響きをつけると伝達力が高まる。

 ◎本日の感想
  長い日本語の歴史の流れの末端にいる私たちが、先祖がえりすることで
  良い響きの日本語を話すことになることが、よくわかりました。

講座テーマ「試演会」

[1]準備:磯貝塾長
◯ハミング
・声帯の前(Vになっている前)で。
・鼻中隔、真ん中に集めようとして。
・口を動かしながら。
◯「イ エ ア」ソミド
※背〜腰、内もも、腕を動かしながら、ノド柔らかくする。
◯「Ma」
・ドミソドソミド 浮かせ過ぎない。もっと高いところから狙う。
・ソミド<レガートで> ※横に広げない、縦口

[2]課題曲歌唱
♪ふるさと(3声)
♪野ばら
◯パートⅠ Aさん
・「あ」かず →口をもっと『開けて』。
・くれない「におう」 →『つなげて』。『ノド奥』のところで。
◯パートⅢ Bさん
・腹に向かって。楽しない。口でなくノドで。
・「そ」のいろ →ここを歌っているとき位、他でも『ノド下げて』
・一言ごとに切れない。
♪きよしこの夜
◯パートⅠ Aさん
・ねむ「り」→息出し過ぎない。
 た「もう」→ノド動かさない。歯を開ける、腹をヘコませて。
☆腹〜内またを使って、横隔膜をノドに近づける。
☆「腹筋動かす」為に背筋を使う。
◯パートⅢ Bさん
・ノド下げる。歌うときは、「ノドに任せる」。
・肋骨支える(抜かない)。
・ゆめ「やす」く →ノドもっと掘る。
☆前に出すと音なくなる。
 『奥歯で噛みしめるように』歌う。+肋骨支え忘れない。
☆鼻ブレスで。
◯3声で。
☆☆二人とも、ブレス深過ぎる。胸の上の方だけに、グラス1杯分で良い。
  『においを嗅ぐように』次の音楽を鼻で吸い込むようにする。
♪ふるさと
◯パートⅢ Bさん
・脇の下を使う。ノド下げたまま。高くなるところ、胸のところ、広げずせまくする。
◯パートⅠ Aさん
・恥骨〜横隔膜までチャック。背骨の両脇も中央に、この塩梅。
 息吸うときは背骨上の方ちょっと開く。
 おしりも中央に寄せちょっと上げる。
◯3番まで、毎回新鮮に。見えている景色は違うはず。
◯「ゆめはいまも~」メロディーのうねり感じて。
♪野バラ

[3]感想と講評
◯Bさん:歌いやすくなったが、周りの声が聴こえなくなった。
(今までは自分の声、聴いていなかったということ:磯貝先生)
◯Aさん:今までのアンサンブルは、自分だけでいっぱいだったが、
     今回全てのパートを音取りしたので、他のパートも聴けるようになった。
◯磯貝先生(講評)
独立して下さい。歌でも仕事でも、一人で出来るようになり。その人達が集まれば、アンサンブルは出来る。
一人でちゃんと歌えるようになって下さい。

◆本日の『磯貝』語録
演奏:身体がやりたがる。

◆本日の感想
今期はアンサンブルでした。三部で合わせるためには、1人1人の力が付いて来たということですネ!
今日の最終パフォーマンスは、とても良い気持のハーモニーが出来ました。

ヴォイストレーニング・夜ジム(12/6)

■ストレッチング(全体)
・全身をさする
・身体をゆらしながら整える
・両手をあげて体を伸ばす→脱力
・体側を伸ばす
・腰の旋回(大きく→小さく)
・声を出しながらの3T

■レッスンメニュー(各自)
Aさん
・最終週の発表に向かってテキスト練習
※身振り手振りもまじえて、ものすごく大げさに
 オオカミになって読む

Bさん
・テキスト「なんにもない」
 なるべく前にわかるように出す
 新聞読みでやったように前に飛ばす

Cさん
・テキスト「クモの糸」
 ゆっくりはっきりと以前までの注意事項をふまえて
※サ行が流れてしまいがちなので、ゆっくり意識して
※自分で言葉が流れたところがわかるようになってきました。

Dさん
・テキスト「俳句・短歌」①②③
 一歌を2回繰り返す
※歌を歌うように、五七五の切れ目を歌うように節をつけ
 伸ばして読む。下に読まないで、遠くにアプローチ
※語尾をしっかりと前に押し出すように
※歌のように、一音一音高低を変えて出してみる

Eさん
・テキスト「朝の食事」を3パターン
・発声練習をかねて口唇破裂音テキスト
 オノマトペは言葉の意味よりも音を伝える言葉なので
 とにかく音をしっかり伝えるように出す。

Fさん
・テキスト「私が一番きれいだった時」
 以前までをふまえて普通に読む
 きちんと表現する
 前に向かってを心がけて

Hさん
・詩吟テキストを最終週に発表
 前回と同じ読み方で
 途中で弱くならないように、きちんと張って出す
・テキスト読みの前に
 歯を合わせて、強く張って「イ・エ・ア・オ・ウ」
 歯を合わせて、張らずに「イー、エー、アー、オー、ウー」
 口から先で音を伸ばすのではなく
 口の中、喉から音を押し出せるように

■Eさん発表
・今回が最後のため発表
 テキスト「朝の食事」を3パターン
 他のメンバーは聞き手になり、
 最後にどのように聞こえたかを発表

■本日の感想
・一人ずつ発表

発声・呼吸法改善 12月4日(火)

講座テーマ「発声・共鳴法改善②」

・声のことは感覚的。視覚は捉えやすいが、
 聴覚の感覚は注意深さが必要になってくる。
 だから聴覚の世界のほうが参加しやすい。
 仕事としてやっていくには視覚よりもチャンスがある。
・ただし、聴覚は訓練することが必要。
・人間にとって有効な音は、サウンド(響きを持って、一定の周期性のある音)
 ノイズは害をなす。
・聞きとりやすいのも周期性のある音。
・心臓のリズムに従って人間は生きている。そのなかに細かな様々なリズムが流れている。
・聞いたものは出せると思いがちだが、覚えていないと出せない(暗音する)
 音楽では暗譜。
・「あ」という決まった音がなく近い音を出せばいいということになっている。
・ことばの意味、ことばを重ねると文脈となる。もともとは音を文字にしたもの。
・音が違えば、意味が違うといわれてもおかしくないはず。
・日本人が音声を明確に話す能力が欠けている。
(外国人のほうが、連音はキレイに発音する。)
・外国人が入ってこなかったため「なんとなくでいい」という世界になった。
・聞いている人が分かるように話す必要がある。
 どんなふうに聞かれているか分かっていない。
 自分が他人の話を聞いていないから。
→日本人の精神構造
 「私は日本人」と思っても「私が日本」だとは思わないような気がするが
 意外と思っていたりする。
 「オラが村」と同じ考え。「ウチの会社」という。
 ウチの中身は全て同一という情念がある。
 論理的過程をひっくり返してしまう。民族言語考古学。

◎あなた自身をグレードアップさせたい(劣化させたくない)。
 そのために、日本人の音声をなおす…となると、
 どういうことか日本人には理解できないこと。
・フランス…ごちゃごちゃといろいろな民族が入ってきたなかで
 フランセーズを守ってきた。守らざるをえなかった。
 日本…天皇家がやるべきであったが、あまりに天皇が変わってしまった。
 皇統…ヨーロッパでは教会が指定してきた。統合した。
    ミサをするときに、歌(お経)を唱える。
    宗派がたくさんなかったので良かった。
・日本は宗教が筋を通して示すことができなかった。
 分岐させた。一神教でなかったことも理由のひとつ。
 その結果、声のことも何がよいのか分からなくなってしまった。
・例えば、キリエでも音が決まっている。音が違うとキリエではなくなる。
 バリエーションはあるが。
・フランス語のもとはラテン語。日本語は母語が不鮮明だった。
 そこも原因。

・音を出すだけでなくて考えるという次元になる。
 すると自分の声を聞くようになる。
・文字だけみていると、「ん~」という音声しか出てこない。
・1950年以降、社会が変わり、自由がはじまり喋るようになった。
 昔は言語統制がかかっていた。
 例えば、戦時中は戦争のこと、兵隊のこと、天皇のことを悪く言ったら罰せられた。
 →批評、批判を禁じた。
 それがなくなると、何を、どんなふうに喋っていいのか分からなくなった。
・解放する社会になって、何だか分からなくなり統制のとれていない社会で
 育った親たちに育てられたのが、今の受講生たちの時代。
・なんでもできると期待した。自由の恐ろしさが分からなかった。
 自分のことは自分でしなければならないというのが自由。
・自己統制が出来ない人が増えた。
 自分を律することが出来ない人にことばのことを教えるというのは本当に大変。
 解放して自分をこわした人にこわす前の状態を教えるようなもの。
・価値を決める。感覚と欲求なのだ、それが身体のなかにない。
・ことばの声→感覚と欲求なのだ。
 意味の前に音、音は感覚。その前に意味のことを言っても仕方がない。
・ドナルド・キーンさんがそのことを言ってくれないがと期待する。
 敵をつくらない文学者は死んでしまう。
・「い・え・あ・お・う」の音を決める=規範音を模索する。
 国際級の言語に日本語をする→外国語におきかえることができるか。
 音声翻訳ができるか。
 国際級の言語にする…それに向かって動いていくことが文化である。
・定義、行為=決めない、フラクタクル、ゆれる、振動する。
 定義すると死んでしまう。
・共通の文化性は身体、それが特色をつくる。身体性からつくっていくと
 共通性が出来てくる、見えてくる。
 抽象的なところへ進んでいくとうまくいかない。
・決めたらおしまい…言語行為、音声行為

◎やはり響きなのだ。
 どんな音でも響かせようと考える。
 音は覚えないとダメ。覚えていないと出せない。

◇音声響きGAME
EX:1人の出した母音を残りの人がマネしてみる。
◎ことばは音楽。喋っている音は音楽。
・日本語は母音言葉なのに音を響かせず意味に走ってしまった。

EX:Aさんが発した言葉音を全員で真似をする。
  Aさんが各々を評価する。全員各自自己評価をする。
・思いで判断すると何だか分からなくなる。

◎自分の身体の実感、感覚がある声かどうか。
身体実感のない音はうわついた音である。

EX:「私は~です。」~は、各自指定されたものを入れて発する。
Dさん:亀
Cさん:杉の木
Bさん:金魚
Aさん:自転車
・私は~です。と言った時に全身でそれと感じる。
 →音声でもって身体実感を持つ。

・発言者以外は、YESと思ったら手を上げる。

Aさん:1人
Bさん:0人 
泳いでいる感覚、金魚が泳いでいないと…。
◎何が欲しいか言ってみる(オーディエンスから意見)
・色…本人は色はあったのか?
   出そうと思った金魚の声ではなかった(本人)
・等身大の金魚になってみたらどうか?
 形がみえない。前より金魚っぽく聞こえた。
◎意味を思うことは身体性が低いこと(磯貝)
Exmp:東京都杉並区… 情報としてでなはく表現として読めるか。
Cさん:2人。
   「です」の部分が人間になってしまう。違和感を聞き取る(磯貝)
   「です」を杉の木へ返してやる。
   本人としては「離してしまった」
   語尾が消えるというのが分かる。
Dさん:どのように聞こえましたか?(オーディエンスへ)
    私はウサギだと思っている亀。
    小さな亀(パタパタした)
    置物のような(首だけ出している)
    子どもにいじめられている亀
  →響きがそれをつくっている。
 カメという意味をやるのではない。

・意味を聞いていたら、それはとれない。
 音をきいてやると、それが沸く→意が意味を想起させる。
・言語音声が固定した確定したものしか伝えていない。
 亀がどういうものかを音声は伝えることが出来る。
 →音声の面白さ。
◎これをシャープにすると芸になる。反復性を持っているか。
 それは人間が望んでいること、いいことは繰り返してほしい。
◎生きたことば…日常では、なるべくゆっくり喋る。
        早く喋ると残響性をつくれない。
・台本の意味だけやったところでは、それは芸ではない。
・いいたいことがたくさんある、いいたい人がいいたことをいうのだったら
 銭は払えない。
・聞く人が聞きたいことを言うのが芸。
◎情報がいっぱいで言いたいことがたくさんある。すると早口になる。
 他人が分かるようにやる。分かるスピードでやる。
 自分がわかるようにやるのではなく、他人が分かるようにやる。

EX:各自、ゆっくり、響きをつけながら先ほどの課題をやってみる。
D(亀):早い。思考自体も早いのではないか。(磯貝)
    「はい」→「は(あ)い(い)」:響きを繋げることでゆっくりとする。
                    ただゆっくりとするのではない。
B(金魚):優雅な金魚(本人)
オーディエンスから→新種の金魚、うつぼみたい、風呂釜で泳いでいる。
C(松の木):下から上のような気がしたが途中から逆になった。(磯貝)
   途中から根がなくなった。(本人)
       身体性を感じていられるか(磯貝)
       杉の木が動き出してお化けみたいになった。
     動く木は他の人には分かりにくい。動く木をもっとやったら開けるかも。
D(亀):オーディエンスから
→ふてくされている。ひからびていっている。
  孤独感、ボケた。
  (磯貝)響きのある、充実感があった。
     いい響きが欲しいなぁということ。
     響きがあると楽しめる。
・私はこう喋る、聞けなかったらそちらの問題ね~と思って喋る。
・私はいい声をしてるのね~と思って喋る。
すると周りも変わったと言うようになる。
・これは番組になるのでは?

◇各自感想、やっていてどうでしたか。
・充実していた。(Aさん)
・音声にひっぱられていた。豊かなものができると感じた。(Bさん)
 →その感想を音声で伝える(磯貝)
・楽しかった(Cさん)
 →外で聞いていても楽しい(磯貝)
・楽しかった、いろいろな声を操れるようになりたい。(Dさん)

◎言葉の響きについてまとめてみました。
◎2013、1~4月、来期もよろしく。
ありがとうございました。良いお年を!

◆本日の磯貝語録
 ことばは音楽、喋り音は音楽。
 人間にとっての共通は、知的理念的では虚になる。
 身体(肉体)は、世界共通で、共有である。
 人の持つ唯一の実は身体で、音声は虚と実をつなげる双方向手である。
 命も心も肉体に宿り肉体に依存している。

◆本日の感想
 音声は意味や、意志、感覚、感情等を付帯して発している。
 生きた言葉は聞いている人にこれ等全てを届けているというより届ける力がある。
 ウーン考えたこともなかった。