2014年1月21日 レッスンデータメモ「声ことば初級」講座
担当講師 磯貝靖洋
講座テーマ「通る声、届く声の発声法ーささえとロングブレス」
[1]準備体操
○立位開脚…上半身を前に倒し、腕をブラブラ
倒したままー回復運動
○長座…膝をゆるめて脚伸ばし、前屈ー足を持って前屈、腰を伸ばす。
右脚を伸ばし、足首、膝に手を置き、浮かないようにお辞儀(脚替え)
―お尻、腰の筋肉を伸ばしす。首に力を入れないこと。
○両手を後ろにつき、肩、背中を動かし、ゆるめる。
○両手を組んで上にあげ、軽く左右に動かす。
○再び、両足を前に、さらにお尻を後方に引き、お辞儀。
○足裏合わせ、胡坐。仙骨を立て、首を上に伸ばす。―お辞儀
○膝を90度にし、両足を横に左右に揃え、前傾する(腰を少し浮かせる)
○正立位(自分の感覚で、真直ぐに立つ)
[2]正中感覚をとらえるー身体左右中心にとらえる(感覚)
背面正中線ー踵を合わせるー尾てい骨を合わせる→背骨→頭骸骨の付け根
◎自力で踵から頭蓋骨までつなげる。
踵→恥骨→丹田→臍→鳩尾→鎖骨真中
自分の待ている長さのまま、保って立つ。
○正中線を実感し、体幹を整える。
実感を素糧、まっすぐに身体をとらえる力,OK。
思うこと…○○な感じ、はっきりしていない。焦点がない。
◎『感覚』…見えないものをとらえる力。
回復運動。
○今回からの新メンバー
O・Wさん 今回から参加。外国人に日本語を教える。
[3]声ことばコミュニケーション
○ことば発声の初級講座は、“まずは身体”。
声、音を聴く体制を持つこと…それには、身体である。
話をすることは、コミュニケーション。
○答えが返ってくることを予想する、条件である。
◎「相手が前に立った時、相手を“緊張させない”“がっかりさせない”
相手を“圧迫しない”(コミュニケーションの条件)
緊張がなければ(リラックスしすぎる)、声をしっかりだせない。
「いやだ」と思うことは、駄目な緊張。
物の善悪は、ある点で線引きする。
○緊張しても、他人を生きにくくしてはいけない。
自分に圧迫を加えない。(自分を守ることは、当たり前)
⇒大腿の感覚⇔実感⇒知覚する。
実感⇒眩しい⇒息を止める。
○投げたら、もらって返す(コミュニケーションの条件)
◎空気を入れるー意識的に出す⇔自然呼吸(『無意識』)
身体を安定させる、整える⇔話したくなる
○息を吐く…意識が通る→言葉を吐く、話す
(言うことを聞かない…身体をこする→脳を刺激ー言葉とつながる)
◎この講座の「呼吸」―ことば、声のための呼吸
無意識に吐いている呼吸を、意識に変える。
無意識に吐いている言葉を、意識することで変える。
○無意識状態から変えることで、意識する状態を変える。
[4]呼吸活動を整理する
(1)呼吸システムー肺の生理機構
Ex―肋骨を触ってみよう。(自分の手で肋骨の立体をとらえる)
肋骨…上部(鎖骨の下)を使って呼吸するー少しできる
最下部をつかって呼吸ー大きく動いている、可能
肋骨を繋ぐ胸骨の呼吸…まずまずまともな呼吸
「背面肋骨」…呼吸ができる、ひろがる。
◎声とことばの呼吸…長い方が良い
しっかり伝える声、ことばは、長い呼吸のほうが良い(有利)
(横隔膜は意識しなくてよい、大きな運動としてつかむ)
○鳩尾から手でサイドに移動させたか所から少し背面に両手を置く。
Exー“鼻から息を吸い込む”…たくさん吸気できる。
多くの空気を取り込んだ方が良い。
肺の中には、いつも残気があるので、息を吐き切っても
息は残っている。この残気も出したい。吸気したら
思い切り吐き切る。
お釈迦様の呼吸法ー鼻から吸ってお腹がぺしゃんこになるように、
しっかり吐く。
○逆にお腹が張るくらいまで“吸いこみ、お腹がぺしゃんこになるまで吐く”
意識して行う(呼吸も数種ある)
○血液の循環がよくなり、呼吸で空気の流れも良くなる。
○大きく呼吸することで、『呼吸の意識』が変わる。
Ex―鎖骨に向かって息を入れ、鎖骨で吐く(呼吸量が少ない)
Ex―腹式呼吸…多少加減する事ができる。
「ささえ」呼吸ーささえに向かって息を入れ、ささえを使って息を吐く。
(2)様々な呼吸法
○背面呼吸(後肋骨)―肩甲骨に向かって息を入れる。
○胸郭呼吸(胸式呼吸)
○腹式呼吸
この3種を身につけてほしい。(肺の容量を多く使うなら、お腹を使う)
◎「お腹は、どこか?」(腹腔ー胴を知る)
『鳩尾』の下から腿の付け根(『鼠径部』)までを指す。
『腹腔』は容量が大きいので、多くの吸気を入れる仕事をする。
自分が覚える前に解放すると身体がやったことを覚える。
○脳の運動野と内部脳が覚えていかないといけない。
◎音を覚え、その音が身体をどのように使えばいいかを見つけて覚えると
本当の意味で「覚える」といえる。
①〈鼠径部(上半身の底)を覚える〉
鼠径部を前に張りだすー30回くらい繰り返して覚える。
後方の臀部、腰の筋肉も連動して動いている。
②〈丹田を覚える〉
◎丹田の位置=臍と恥骨との1/2の位置
Ex‐その部分を指で押す(丹田は内臓と直結しているので、丹田が安定すると
内臓、特に小腸の調子が良くなる)
○丹田を指で押すー腹圧で押し出すー再び引っ込めるー出す
『丹田出し入れ運動』(磯貝講師のお腹を押し込み確認)
腹圧の高い人ー呼吸をすることで柔軟になり、お腹も良く動くようになる。
丹田を押し込んでも、首や肩に力を入れない。
身体は、足裏でしっかりささえる。―しっかり立てる事が重要
○腹式呼吸…「どこでささえるか」によって、使う筋肉が違う。
Exー胸部、腹部を素直に全部使って呼吸を練習してみる。
肺の機能を高めるには、横隔膜を良く動かすこと。
受講生の感想(面白かったこと)
Sさん 先生のお腹を押したこと
Fさん 先生のお腹が奥深く押し込めたこと
Iさん 先生のお腹と比べると、自分は固いことが分かった。
Oさん 丹田もそうだが、鼠径部の動きも、大きく動くので、びっくり。
◎自分の手で、動きを上手くキャッチし、意識的に使えるようになること。
◆本日の磯貝語録
音を覚え、その音が身体をどう使えばいいかを見つけて覚えると
本当の意味で「覚える」といえる。
◆本日の感想
常に自分を駄目だと思っていることが、呼吸や発声に影響していたことを
知りました。
今迄、一度も実感できませんでしたが、本日一度だけ鼻から吸い、口から
出す呼吸を実感できました。 良い気持ちなんですネ~。
2014/01/21 (Tue) 19:30
「声ことば初級」講座 1/21
2014/01/07 (Tue) 19:30
「声ことば初級」講座 1/7
2014年1月7日 レッスンデータメモ「声ことば初級」講座
担当講師 磯貝靖洋
講座テーマ 「通る声・届く声の発声法」
[1]準備体操
○椅子座位―楽にすわる(せもたれに背中を付け、膝を開く)
指を広げ、鼻に息が通るように鼻呼吸
指を広げ両手を合わせる→手首をブラブラ
指の股をよくほぐす→痛いと感じた時は疲労度が大きい
中国の療法―水かきのケア。何か違和感のある場所
感覚で病気やトラブルの元を診る。
○手をこする→掌の温度、気を感ずる。
手首をほぐす(こする)→手を組んで回す
◎「身体の気」→手、指を動かすことで、身体の一部分に偏在している気を
動かして、流れをよくしてバランスを整える。
呼吸や声にプラスになる必要なものを、ピックアップして行う。
○坐骨で座る―坐骨を椅子の上で動かす→上半身、肩は動かさない。
(上半身が動かないことは、声や呼吸には重要なことである)
[2]自己紹介とアドバイス
○N・Yさん―2年前にダンスで腰を痛める。腹筋と背筋のバランスが悪かった。
自分本来の声を掴みたい。
○S・Aさん―昨年9月期より入塾2期目
○F・Aさん―中1の時、ソフトボールで腰を痛める。すべて初めて本当のことを
知りたくて来た。
自分の身体のことは、どんなコンディションかを把握して、自分で治していく
こと。自分の身体は、一度はいいポジションに整えることができる。
[できること」を信じる、つかむこと。
◎声、呼吸は、自分で行うことなので、上手くいく動かし方、やり方を学んで、
“自分で良くする方法”を見つけ、実行していくこと。
F・Aさんの目的、目標―声とことばが平坦だという実感があるので、
“丸みのある(球体)声”、ことばを目指したい。
その方が表現が良くなる感覚がある。それは、どの
様な状態か。
アドバイス:球が見えるようになること。球を自分の手で触れるように
なると良い。
例…球を2つ持つ。形をなぞって、8の字を描けるようにしていく。
サルバドール・ダリの言葉
⇒[無いものが、あるように見えることが、芸術である」
担当講師 磯貝靖洋
講座テーマ 「通る声・届く声の発声法」
[1]準備体操
○椅子座位―楽にすわる(せもたれに背中を付け、膝を開く)
指を広げ、鼻に息が通るように鼻呼吸
指を広げ両手を合わせる→手首をブラブラ
指の股をよくほぐす→痛いと感じた時は疲労度が大きい
中国の療法―水かきのケア。何か違和感のある場所
感覚で病気やトラブルの元を診る。
○手をこする→掌の温度、気を感ずる。
手首をほぐす(こする)→手を組んで回す
◎「身体の気」→手、指を動かすことで、身体の一部分に偏在している気を
動かして、流れをよくしてバランスを整える。
呼吸や声にプラスになる必要なものを、ピックアップして行う。
○坐骨で座る―坐骨を椅子の上で動かす→上半身、肩は動かさない。
(上半身が動かないことは、声や呼吸には重要なことである)
[2]自己紹介とアドバイス
○N・Yさん―2年前にダンスで腰を痛める。腹筋と背筋のバランスが悪かった。
自分本来の声を掴みたい。
○S・Aさん―昨年9月期より入塾2期目
○F・Aさん―中1の時、ソフトボールで腰を痛める。すべて初めて本当のことを
知りたくて来た。
自分の身体のことは、どんなコンディションかを把握して、自分で治していく
こと。自分の身体は、一度はいいポジションに整えることができる。
[できること」を信じる、つかむこと。
◎声、呼吸は、自分で行うことなので、上手くいく動かし方、やり方を学んで、
“自分で良くする方法”を見つけ、実行していくこと。
F・Aさんの目的、目標―声とことばが平坦だという実感があるので、
“丸みのある(球体)声”、ことばを目指したい。
その方が表現が良くなる感覚がある。それは、どの
様な状態か。
アドバイス:球が見えるようになること。球を自分の手で触れるように
なると良い。
例…球を2つ持つ。形をなぞって、8の字を描けるようにしていく。
サルバドール・ダリの言葉
⇒[無いものが、あるように見えることが、芸術である」