2014 年3月18日「声ことば初級講座」

 講座テーマ「通る声・届くの発声法―届く声の発声―」

  [1]準備体操

  手首ブラブラ(強めに、手の水を切るように)
  肩回し…肩関節、肩甲骨、肘を使って、それぞれ違う運動(首は脱力)
      回復運動(上半身脱力)
  首…顎をゆるめ、頭蓋骨、背骨それぞれつけ根を意識して回す。
  上半身…ゴニョゴニョまわす
  腕を前に上げて組む…胸を反らせる←猫背にして丸める。
  腕を後ろに組んで上げ下げ。
  骨盤旋回(鼠径部、坐骨、仙骨、腸骨周りをほぐす)
   …骨盤を動かすことで、筋肉が付いてくる(若い人は特に)
  ロールダウン…ゆっくり、まずは膝屈伸。片足伸ばして、次に両膝伸ばし、
          上に戻す。
  腕を組んで、上半身伸ばし。
  股割り…身体の中心に向かって絞っていく。そん居の姿勢でバウンド
  長座(後方に手をつき、ブラブラ)
  足裏合わせ胡坐…腰、背中、首を立てる。

  声を出すために…反射的にすることがあり、何かやりながらすることあり、
 何かを目的に、応用して動き、声を出せること。

  頭に蓄積がないことは、思い考える。

  筋肉が反応して動かない。言葉がスルスルでる。
  呼吸がスムーズにできないと上手くいかない。

  自分が納得できる動きができるかどうかが重要。
  (左脳、右脳だ半分ずつ別なことを考える。
   自分の脳、他人の脳ならどうか考える)

  磯貝メソッド講座では、普通なら○○だということとは
  少し違う事をやろうとしている。
  右脳、左脳は違うことを、素直に受け入れられると思考も変わる。
  人種によっても考えるシステムは違う、人それぞれである。

  Ex―好き、嫌いを反対にして行動してみる。
    言葉がはっきりしない→はっきりさせるのではなく、別なことをしてみる。
    鏡…自分がやっていることと見ている人は、反対のことを見ている。
    自分が思った通りのことをわからせようとすると、そこに誤解が生じる。

    声ことばは、すぐに消えていくものなので、前に何をしているか記憶されず、
    わからなくなる。

 ○声を「アー」と出している…出している私、一生懸命出しているが、
  相手にはそんなに聞こえていない。

 ○やろうとしていることを少し遅らせる 
  同時にやろうとすると上手くいかない時は、タイミングを変えてみる。

 ○ティッシュペーパー(細く短冊状に切ったもの)、ストローを使った発声実感。


 ◎声帯の鳴ら方で、言葉が違う。
  声帯と口での発声には、1/100秒くらいの差がある。
 日本語は口先と声帯が密接なので、口先の音ばかり気にして笛のことの意識が薄くなる。

 「一点に向かって」息は笛を鳴らすこと、声を外に運ぶ働きがある。

 自分の口から息を吐く練習。
 ガラスに息を吹きかけるように、強めに息を吐く練習。
 息のラインを細めに前に向かって集めて、息の塊をつくる。
 出来るだけ長く吐く→胸のささえをしっかりキープする。

 息が広がってしまうと前に飛ばない。
  →口の形も変化する(真直ぐ前に強めに集めて吐く)

 ○ことばのための息づくり→様々な声で話すために必要。
  息の出し方…情動、文化でもある。
  電話応対…自己中心では、受け応えできない。
  下を向くと、段々つらくなる。真直ぐに前を見て吐く。

 ○口から「ア」を前に向かって吐く(息だけを)
  何かをしようとする時、これまでに行った別なことから、必要なことを応用して行ってみる。

  ①息を吹く
  ②1メートル先に向かって吹き続ける 「ウ」の口で。

   回復運動(身体をほぐす)

   「ウ」の音…息が前に進むと。良い音の「ウ」になる。

   ストローの先に息を確認 ・ストローの先端 ・ストローの30㎝先

   息を高くする…上に上がった息を鼻の奥の(口中の風船が丸く膨らむように)高いところまで上げて
対流させる(息を溜める)コントロールしやすくする。

   鼻骨に向かって鼻の穴から吸って、出す。


  ハイポジションで歌
   息を正確に吸って、息を無駄にしない。
   息を無駄に使わず、笛を鳴らしなさい。

   息を吐く-鳩尾から気管を意識する
       ―横隔膜、鳩尾を意識する

   回復運動

   息を狭く吐くトレーニングは継続する。

   声を出す時、遠くへ外の空気を振動させて飛んでいく。

   ⇒届く声

   息の通過量で声帯の開きが違ってくる。
   多く吐きすぎると声質が低下する。口を横に引きすぎても息が散ってしまい、よい声にならない。



   胸声-胸骨の響きを確認する
        鎖骨の響きを確認する

   短冊にしたティッシュをターゲットに。ストローで息を飛ばし、どんどんターゲットとの距離を延ばしていく。
   息を遠くまで届ける⇒声、音がしっかりしてくる。音が強くなってくる。



 ○感想
  ストローを使って息を吐くのが、難しかった。
  鳩尾、胸骨の意識…支えができる。
  ストローで息を飛ばすことが、新鮮だった。
  息を吹いて、頬の上、口の奥に溜めることの重要性がわかった。
  息の量ばかり意識していたが、細くしっかり出すと、長く続くし安定することがわかった。

 ◎息を吐くのではなく、息を吹くだけで十分息が前に飛ぶ。
  ストローは、細めが良い。


 ◆本日の磯貝語録
  言葉のための息づくり。息を吐くのではなく、息を吹くことで細く前に飛ぶ息になる。

 ★本日の感想
  考えずに息を吐いていました。
  ストローの訓練が非常に勉強になりました。
  口は大きく、ノドは細い、ですネ。

2014年 3月 4日 「声ことば初級」講座レッスンデータメモ

2014年 3月 4日 「声ことば初級」講座レッスンデータメモ

 講座テーマ「通る声、届く声の発声法ー高い声・低い声」

 担当講師 磯貝靖洋 

1準備体操 
 長座…足を伸ばして腰を立てる→フレックス→足首を伸ばす(数回繰り返す)
    ほぐして回復。膝をゆるめ腰を動かす。
 膝をゆるめ、足を軽く開く…両手を後方につき、上体を伸ばす
 さらに手を後方に移動→胸をそらす、顔を上に向け、呼吸
・背中を丸め顔を正面向き、次に顔を左右にひねる。
・首を腕で抱え、前に倒す。上体も足の間にたおす→両手を前に伸ばす
 上体を左右に動かし、ほぐす。
・正座…正中を整える、丹田の出し入れ→ほぐす
 丹田は「ここだ」と決めて、その点を前に出す。
 その点にひもが付いているイメージで前に、後方に引く
 お腹の内側にひもが付いているように、内側に丹田を引き入れる。

2 椅子座位で発声
 ◎〈自分の出した音が見える〉…声、太鼓の音三味線の音も見えてくる。
                出した音は、自分の周りにある。
 ◎声が見える、言葉が見える…その感じ方は、人によって違う。
  ジャンルが違う人がコラボできるのは、お互いの音が見えるから、できる。
  ⇒感性(音を捉える)を磨くことで、音が見える。
  声は見える部分、見えていない部分のコントラストがある。
  「いい音の透過率」ー300m/秒
  いい音をきかせようとするのではなく、音を見たいとトレーニングする。

  Exp:コップ、茶碗を鳴らしてみる…どの位の距離か徐々にわかる。
                   この感覚が見えることである。

 ○受講生各々 「あ」を発声
  音を出すことに集中して聴こうとする。音が落ち着いてくる。
  どこの音を聴こうとするかがポイント。
  外に響かせた音は、自分が聴いている音より良い音が出ている。
  骨伝導で自分で聞く音は、ザラザラして、いい音とは言えない。  

  自分の目、耳、すべて内蔵しておくのではなく、外に出して機能させる。
  1.5~2メートルくらいの所で聞くようにする→距離を設定して訓練
  空間を見てどのくらいの距離か想像し、脳に覚えさせると距離が
  つかめてくる。

 ○腕を前に出し、指一本で方向を指し「あ」を、その方向に出す。
  ボンヤリしていた点が、段々狭い範囲に集まり、はっきりしてくる。
  (左右の広がりを中心に向け、狭める)

 ○音が見えるようになるには、見える出し方をする。焦点を
  定めるように出すこと

 ○自分が夢中で出しているだけでは、いけない。
  その声を受けている人が、「いい声」と思わなければ意味がない。

 ○話していることが、「相手にわかるように」声を出そうと考える。
  自分で聞いて、勝手に判断しない。

 ○『声やことばは、外に出したものが、”相手に届く”
   エネルギーの高い声であること。
   強い声は、自分だけで頑張って大きく出す声では、無理に出しているだけで
   相手には聞きにくい。』

 ○「私は、私は」と主張する声では、相手に受け入れられない。
 Exー聴く…見えるよな音を出してみよう。
  「怒る」…怒っている顔を見ると、嫌になる。
   声を自分で見るように聴く…コミックのセリフ「吹き出し」のような
                イメージでもよい。

 ○「照準を定める」…ピンとした声を出していく。
 Ex-腕を上げて、指でさし発声。
  ○無為のことをやってみる。そのことが後々力になる。
   見える音のトレーニングをしていると、野生の勘を残しているペットたちの
   反応が違う。警戒するような声を出す。
   花やキャベツ(野菜)でもよい。
   生物が対応してくれると、声のトレーニングになる。

 ○声は、まっすぐ飛んでいく。
  水平感覚を保てると、前へ声を出す視覚的な感覚が備わる。

 ○見えない音は、相手に伝わらない。
 ◎外に出した音の方が良い音になり、人も聞きやすい。
 ○鏡に映った口元、唇を見ながら声を出す。
 ◎自分の持っている感覚を、どれだけ他人側に持っていけるかが重要。
  遠くへ行くほど、エネルギーが必要。

  考えてすぐに口に出す…思考距離が近い。(Iさん)
  相手への伝え方も、声の出し方も変わってくる。

 ◎本日のテーマ「高い声」と「低い声」
  「高い声}の演習
  ・Sさんー高低ミックスした声。高い声、低い声は、それぞれ
       周波数が違うので脳の使い方も違う。
  ・Fさんー低めの声 中間の声だが、息が多い。
  ・Oさんー高低ミックス 言葉によって違ってくる。分裂した音。
       普段は高い声で話している。
  ・Iさんー高い声 

 ◎「声巾」について
  環境によって人は声を使い分ける…声巾
  声巾の高低の巾でなく、日常の言葉の中にも高い声、低い声が
  混じり、不安定な声を出してしまう。精神的にも不安定になりやすい。

 ◎”精神が不安定な人”は、”声も不安定な人”が多い。
  声が変わらなければ、しゃべり方をを変えても、伝わりにくい。
 ・両親の声は、どんな声がチェックしてみる。
 ・身近な人に、自分の声は「どんな声」か聞いてみる。
 ・どんな声が聞きやすいか、色々なな声を出してみる。
 ○自分の出している声は、どんな声を出しているか、よく聞いて
  出すようにすると、高低どちらの声が、その場に合うか判断できる
  ようになる。

 ○声に納得できない人は、本来は良い声だと思って改善していくこと。
 ○現代の若者は、感情のコントロール、抑制が出来ない。
  どんな声を出せばいいのか、自分の声がわからず脳で判断できない。
 ◎「声は変わる」…自分の声を知ること。どんな声を出しているか聴く。
   声を変える→チェンジポイントがある(息の使い方)
 Ex-「ア」音ロングトーン演習
    自分の一番出しやすい声で「ア」をロングトーンで出してみる。

  Oさんーどんどん高くしてみる。高くなると頸椎が締まって緊張する
      改善ー頭を前に下げて、高い音を出してみる。
         低めに出しても、明るい高い声が出てくる。
         笑顔も明るくなる→ときどき高めの声をつくってみること。
 
  Iさんー顎を上げて「あ」高めに息を長めに出す。
     喉頭を鳴らす…口で出すと音が段々下がってしまう。
     薄い高音で出し続ける。
     日常話している声は、圧迫音声になってしまって、早く話そうとしている。

  Fさんー 基準からどんどん下げる→一番低い声から上げていく。
      声言葉を出そうとすると、背骨が緊張する(背骨の筋肉に頼っている)
      改善法ー前面、肋骨を響かせる(肋骨をたたいて楽な音を出す)
      普段、首に力が入ってしまっている。自分の声で胸骨を叩くように
      声を出す→鎖骨付近で出す。声の無駄がなくなり、締まった声になる
      胸骨で響かせ、喉の負担をなくす。

Sさんーいいい声帯を持っているが、自分勝手な出し方をする傾向がある。
     改善法ー声帯を鳴らす。息を吐きすぎない。
         喉の鳴らし方、口の使い方に乖離がある。
         声帯に手を触れて声を出す。

  ◎声の高さは、アイデンティティーである。
   高い声を出す=見ることと同じである。

 ◆本日の磯貝語録
  「声は見える。見えるように声を出すと、
   相手もしっかり聴くことができ、伝わる。」

 ◆本日の感想
  「今迄、何度の指摘されてきた事ですが、今日又改めて、自分の声が
   どんな状態か知ることが出来ました。まずい事を気にしすぎても
   良くならない事も知りました。」