2014年4月15日「声ことば初級」講座

 講座テーマ「通る声・届く声の発声法」

[1]準備体操-IM身体法

[2]Walking…歩行訓練(直線歩行)
   早く歩く-歩幅を大きくするか、歩数を多くする
   他の人が見て、「いいね」と思う歩き方が良い。
   歩行は移動である…ただ歩くのではない。
               きれいに無駄なくできること。
               何度でも同じように繰り返せること。

   歩行は足がする…足の出し方で違ってくる。

   歩数を増やすにはどうする。

   小股にスースーと美しく歩くのは、難しい。
   足を前に出す。安定するためには、踵を出し膝のバネを上手く使う。
   腕は、はずみ車である。腕を後方に振ることで、前に出る感覚。

  Ex―立位で上体を少し前傾し、肘から下を前後に動かしてみる。

  ○足の運行…踵を上げて前に踏み出す。前足を滑走させ
           体重を移動させる。その時に、後ろ足を引き寄せる。

   腕…肘、肩を抜く。腕を左右に大きく振って歩行
   腕に引っ張られ足がスムーズに前に出せない。
   腕が上手に振れると、きれいに歩ける。

   足を持ち上げて前に出す時…土踏ずを上に待ちあげるように足を上げ、
   踵から歩く

  ○両腕を上に、万歳歩行…腕は耳より後ろ、指先が上に引っ張られて
   いるようにカッコよく歩く。

  ○両腕を前に、手の平を前向けて歩行…歩行時、首は後方に返して歩く
   (足首と同じような動き)

   最近は動きは、型にはめない傾向だが、同じことを繰り返して
   行えることが重要である。


 [3]中心感覚
    人間は曲線、曲面である。直線直面をつくろうとする。憧れである。
    芸術家は、真直ぐな線を線をひけなければならない。
    人間は、真直ぐの感覚を持っていると良い。―中心感覚
    自分の感覚として、真直ぐを捉えられる感覚を持っている事が大切。

    声…声帯の真ん中を使える。舌、口腔、鼻中隔等

    ≪中心感覚が分かることが重要≫
    声の高低、息の高低も、中心(真中)の意識が持てないと、しっかりと
    コントロールした声が出せない。

    中心が取れないと不安になる    
    コミュニケーションは、お互いの真中を取ることである。

 [4]今回が最終回ー今期の振り返り
    磯貝メソッドでは、心、身体、声 三位一体
   ○呼吸は横隔膜の動きがポイント-上部、下部の動き、働きがある。
    下部…腹腔 丹田意識(くしゃみ、驚いた時、あくび、笑う)
    運動時も、丹田でちょっとささえると、身体を上手に動かせる。

   ○精神面と丹田との関係
    笑いは解放ではなく、恐怖の裏返しである。

    丹田と肛門筋,口輪筋と関係がある(口輪筋は丹田を距離がある)
    いい表情の時は、丹田と口輪筋がうまくつながっている。

    丹田運動…丹田を意識するために、出し入れする。
    

   ○腹式呼吸ー①鼻呼吸→…丹田と連絡がとれているかが重要。
         丹田は呼吸のささえ、コントローラー。
    胴の上部ー腹式呼吸…肋骨の動きが外側から見える。
        横隔膜を動かす―6、7番の肋骨
    腹式は息のコントロールがしやすい。喉が下がって声も一定に出しやすい。

   ○背面呼吸…肩甲骨を外側に開くようにする。軽い声、目つきが鋭くなる。

    呼吸によって、喉の使い方が変わり、声も変化してくる。

   ○側腹呼吸…腰方形筋(心配性、緊張する人は固くなりやすい)を
         温めて、ほぐすようにする。

    呼吸のささえ
   ○強い声…息が早い(お腹の筋肉でコントロール)
   ○届く声…深く、長い息
       (息の勢いだけで声にすると、喉を痛め、セリフも汚くなる)

     身体で様々な呼吸を覚えていると、どのような声が必要かに応じて
     脳が判断して身体に反応して、相応しい呼吸をすることができる。

    声とことばは、聞き手、届ける相手にとって、どんな声か、理解できる
    ことばかが重要である。

    自分以外の人を取り込んでいく力があれば、声やことばが育っていく。


 ★本日の磯貝語録
  声やことばに関しては、身体の中心感覚がとれていることが重要
  中心が取れないと不安になる。コミュニケーションは、お互いの
  真中を取り合うことである。

2014年4月1日「声ことば初級」講座

 講座テーマ「通る声・届く声の発声法ー通る声の発声」

 [1]準備体操
  ○IM身体法
   ・長座フレックス…腹筋、背筋トレーニング しっかり使うと少し踵が上がる。
    臀筋も使っている。
    踵が浮かない人-お尻の後方に両手をつき、上体を伸ばし、フレックス

   ・膝を割って腰回りをほぐす。
    高齢になり腰回りの筋肉が固くなるとともに、腰が曲がる
     →仙骨(物事を意識する時に実感する場所)周辺をほぐし、
      出尻りをやめて、腰を立てる。

    腰が曲がる人
     →長座時も腰を立てる(脚を使っている)

   Vocal Arts Theater NO・3で行う書道パフォーマンスでも
   筆を動かすのは腰である。

 [2]声の出力
    理論が分かっても、声を出して相手に伝わらなければ意味がない。
    実際に自分の声、ことばに相手が理解してアンサーを返してくれることが
    「伝わる」ことである。(出した声と同じポテンシャルで返す)

    考えをまとめるのは、脳である→そのサインを実際に動きにするのは
    腹部、腰部。

    腹部を動かす→腰部、坐骨、仙骨

    手足を動かす→仙骨から動いていく

     Ex―右手を仙骨で動かしてみる

     仙骨の大切さ…尾てい骨から上体、頭部までつながっている


   ・椅子座位ー足を肩幅くらいに開き、座面上で坐骨をこするように動かす。
         仙骨の中心を動かすことなく左右面として動かす。
         (仙骨が腰の後方中央にあることを実感する)

    仙骨-ことばの一番下の意がある。
       1,2,3,4とカウントし、その言葉を脳にわからせる。

  ○声の出力…遠くに届くこと(自分の生活のテリトリー)

   声ことばを司っているのは、首から下。どうするかを実際に動かしてみて
   形として示すのは、腹部の裏…仙骨である。
   具合が悪い時、声が出にくい時→仙骨を温めると良い。

   人と交わる…気管支より上で交わる。特に肩でブロック
         肩と頭の距離が近くなる。
         人に納得してもらえない、伝わらない。

 ○磯貝メソッドは、呼吸法より先に腰回しを体得させる。
  腰の存在、声ことばの要である事を実感してもらう。

  仙骨…直腸の裏
     歩いたり、演技している時も、仙骨の意識があり実感できる
     見えない物も実感できるようになる…自分のことだから、わかるはずだ。
     やってはいけないことは、気にしない-「悪魔の声」には、耳を貸さない。

 ○声が届く、内容が届く。反応が返ってくる→伝わる
  声が違ったら、相手に届かない。反応が返ってこない。

  仙骨が実感できることで、声が違ってくる。
  「わからない、どうかなと」迷いながら動かない。「ここだ !」と
  自分で決める。脳の回路がつながっていくように、シンプルに考えよ。

  できないことも、なぜと考えず、力がない身体と認めること。

  人間関係でも自意識で何とかしようとすると、うまくいく。

  「通る声」「届くことば」のためには、受ける力が重要。
  社会的に買った人は先がないから、話も面白みがない。

  受ける力がある人、これからのことを受ける、聴く。レシーブすること。 
  頭で受けていては、わからない。腰、下腹部、鼠径部まで下げて受ける。
  ささえる仙骨がなければ、伝わる声にはならない。

  Ex…仙骨に手を当てて、仙骨と頭でしゃべってみる。

 ○意識の高い所…前頭葉
  仙骨への意識を集める時、眼鏡や身につけているものを取り去ること。

  「受ける力」仙骨の中にある
  音楽…譜面を受ける。みんながついてくる。
  芝居…受けて出す→初めて演じることができる。

  1/100で出したものを 2/100で聞く
  人の声を受けて、声を出すと同時に自分の声を聴く。
  さらに、1/1000秒くらいのわずかな瞬間で、つかむ。

 ○立位…鼠径部、仙骨、坐骨、腸骨、それおれの動きを実感しながら、
     肋骨の高い位置に両手を置き、肋骨を広げる。
     肩甲骨、肋骨周りを動かす。

 ★本日の磯貝語録
  「声ことば」をささえる、受けるのは仙骨。仙骨を意識することで、
   相手の声を受け、声を返すことができる。

 ★本日の感想
  実感を得ても保っていることがむずかしく、すぐ消えてしまいます。
  追いかけても、探しても、もどりません。それでもめげずに繰り返した
  時に、又、わかる。といわれ、飽きっぽい私には、むずかしいことだと
  思いました。