2014年5月27日「声の学校・言葉の学校」講座

講座テーマ「声の呼吸法 ―これが本物ー」

[1]準備体操ーストレッチー
  ・腕を組んで前に―背中、首のストレッチ
  ・肩、脇を動かし関節を回す。腕をもう一方にかけて
   上半身、首をひねる。
  ・手首ブラブラ―前方から横へ移動させる。
  ・肩関節上げ、脇肋骨周りの筋肉伸展
  ・骨盤旋回ー踵を使って回す。
        仙骨に手を当て、骨盤上体を動かす。
  ・立位ロールダウン…腕を前に下ろし、片足ずつ体重移動
            坐骨を後方にさらに深く曲げる。
            膝の曲げを上手く使い脱力。
     ↓
   身体の中心感覚を確認
  ・椅子座位(開脚)でお辞儀…脚の間に身体を倒す。
   片足を膝上に掛けて、上体をひねる。(背骨が捻じられる)
   首の力を抜き、息を吐きながら上体を後方に捻じる(両側)―脱力
   首回し…盆の窪のあたりを意識して、ゆっくり旋回
   手、丁寧に指の間もこする。…手の平、指、指、腸、
   手の平―脳は反応し、しゃべりに関連している。


  ○声を出す時、身体が反応するか書いてある文字を音声化する。
  

 [2]声を作る呼吸法-体と呼吸 
    呼吸-意識呼吸(声とことばのため)

  ○あがる人にとって、意識呼吸にすることが必要である。
   呼吸は意識することが必要であるが、意識しすぎると上手くいかない。

  ◎「無意識呼吸」は、生理呼吸(自動呼吸)
   満員、混雑している電車内で、人々の呼吸が固い。
   呼吸が同調してしまっている。ゆったり呼吸が出来ない。

  ◎精神的なものをコントロールするー呼吸。呼吸を意識し落ち着く⇒禅
   精神的な気が、呼吸でイライラ、不安定になることを回避できる。
   禅での呼吸は動かない。

  ・声を出して演ずる役者は、動きながら意識呼吸。
   面の世界では、意識的な呼吸をしやすい。意識的だが繰り返し
   行っても、苦しくならない。


  (1)丹田呼吸の復習
    丹田: 臍―恥骨を結ぶ1/2のエリア(点でなくエリアとして意識)

   演習-指で押しこむ-お腹の力で戻す-ゆるめて押し込む-もどす⇒丹田運動

   ○出そうとしている声、動こうとしている時
      …丹田の意識がシャープであること。

   ○呼吸-声を出すエネルギーの基盤


  〈丹田は多要素〉…丹田感覚は人それぞれ違っている。
           身体は個々違っているから、丹田感覚は他の人のことは
           わからない。


  演習-椅子に深く座り、足を浮かせて声を出して足踏み。
      丹田に力が入り、ささえる。

     身体の状態、声の調子時々違うように、丹田感覚も変化するので
     まめに感覚を取り直した方が良い。


  ○鳩尾からわきへ手を移動させたライン⇔「横隔膜」
   横隔膜から上と下では感情が違う。勘定を横隔膜のどちらに置くかで
   気持ちが違う。その身体性がないと、うそっぽくなる。

  ○身体感覚…自分がどのような状況に置かれているか身体で感じることが
    重要。
 

  演習―鳩尾を指で触れたまま、匂いを嗅ぐように息を吸い、その状態を
     崩さないように吐く。
     この状態を感じ取る。…声、言葉の呼吸以外の呼吸を何通りか経験すること。
     嗅ぐ呼吸は、鳩尾から上でする→嗅ぐことーゆったりしてみる・

 ≪胸式⇔腹式≫主となる呼吸の原動力がどこかで変わる。


 (2)『胸式呼吸』…肋骨5,6番を動かして開け、横隔膜を上げ下げする。
          鼻から吸って息を入れ、口から吐く
          肋骨…肺は収縮する機能しか持たない。
               自動的に息が出ていくことを利用して声にしている。

  演習-呼吸法…息を入れること。
    ①まずは、気管の肺上部まで→次に鳩尾まで息を入れてみる⇒吐く
    ②丹田まで息を入れる→長く息を吐くことができる
     腹腔部の筋肉を使うと息が多く入る。
    ③鼠径部…指を入れて押し込む。鼠径部に息を入れると丹田よりも    
         多く吸気できる。腰まで力が入ってくる→ゆるめて
    ④後部肋骨(肩甲骨の下側)を動かして、息を入れる。
      瞬間に息を入れ、高めの声を出す時に呼吸を使う(響いた時など)


  (3)『背面呼吸』
     呼吸法によっては、身体が気持ちを誘導してくれる。
  

   ○呼吸法は何種類もあるが、原則として鼻から吸うことは共通。

   ○丹田意識は、肩甲骨意識など身体部分への感覚を研ぎ澄ますことが
    重要だが、そこだけというように限定してはいけない。

   ○自分の状態がひと様の影響していることに気づかない。自分の存在が
    人に伝わることは意識すべきである。


   ◎声と呼吸はつなげてはいけない。まずは、呼吸で身につける。発声法は
    発声で身につけること。一つにしようと思うと不自然で作為的になる。
    無意識だと困るが、意識しすぎてもよくない。
    呼吸法、発声法、いろいろあることを経験すること。


   ○それをとらえる感覚を身につけることは、必要である。消えてい声を
    瞬間に判断すること。音は新鮮であること。記憶してはいけない。
    新鮮で生き生きとした音を、その瞬間に作り出せる感性を持つこと。


  (4)身体のエクササイズ
   ○床に長座-「坐骨歩き(前進、後進、往復)」
    坐骨が固いと動かしにくい。腰痛もひどくなる。
    坐骨で歩けると、上手に歩ける。
    仙骨周辺に緊張があると、健康じゃない。

    腕を後方に付き、身体を伸ばし、腕で支え身体を反らせる。
    開脚胡坐(足裏を合わせ手で支える)―仙骨から首後方までの背中を意識。

   ○胡坐のままー鼠径部呼吸
          丹田呼吸
          横隔膜呼吸


   ○回復運動―卍型柔軟
         脚を広げ、膝をゆるめる…横隔膜呼吸

   ○様々な呼吸があることは、気持ちや身体性が種々あり、皆違うことの
    反影であるといえる。半意識でやってみること。

   呼吸法も発声法も、知らなければ、できない。
   正確に繰り返し覚えていく、身体全部が、声を出すために参加している。

   ○無意識のことを意識することで、物事の実態が理解できる。


  ○本日の印象点
   Hさん-身体のことが分かると、声やことばのことがさらに理解できる。
   Kさん-言葉に反応する身体…これから、どのように身体が反応するか、
      やってみる。⇒身体脳を快に向かわせることが、大切。
   Nさん-呼吸と身体の連動…意識、無意識の違いを考えた。これは良いと
      思うことをする。

   Mさん(見学者)―感情と呼吸の仕方を意識した。
           目の前の現象をよくつかむこと。



 ◆本日の磯貝語録
  呼吸法によって、身体が気持ちを誘導してくれる。
  身体全部が、声を出すために参加している。


 ◆本日の感想
  普段意識しないこと呼吸を練習してみたり、自分の状態を意識し、
  もう一人の自分が自分を見たり聞いたり、会話しているような
  奇妙な感じがしました。今迄考えていない自分を、もっともっと
  知りたいと思いました。

2014年5月13日 「声の学校・言葉の学校」講座

講座テーマ 「声の呼吸法、これが本物ー声作る呼吸法①」

[1]準備体操
   IM身体法
   ストレッチ-長座で万歳。開脚、片脚ストレッチ

[2]自己紹介と本人志望
  Nさん-声優 鼻に難があったので手術を受けて回復へ。 
      声が固いので呼吸法で改善を目指す。
      鼻、顎は声とことばに重要な気管である。

   活舌が上手くない人-首都圏で25%。その中で半分は、
   舌小帯不全(付いている位置が良くない)

  Kさん-演劇、ジムを受講していた。
      呼吸法をもっとしっかり身につけたい。
  Sさん-声優志望 どんな方向の声優を目指すか決めること。
  Oさん-声優志望 声優は声が勝負。発声法が重要。
  Hさん-学生演劇 活舌に難あり。

[3]呼吸法を考える
  メソッド:目的によって変化させていくことが方法。声のためには
       呼吸法が重要である。

  演劇と声優は違うが、声を使うことでは似ていることが多い。

  Q:呼吸とは何だろう?―受講生それぞれに質問ー
  A:声やことばのことをしていくには、呼吸のことを理解する事が必要である。
  A:呼吸…無意識呼吸と意識呼吸がある
       声を出す時は、意識する。どこに息を吸い込むか、
       どの筋肉を使うかなど身体を意識する。

  Q:呼吸で使う道具(器官)は、どこだろう?
   ―肺が収縮することで空気が入るが、肺そのものには、吸う機能はない。

  ◎「呼吸作業」…血液がガス(CO2)を運び、肺でガス交換する。
    この行為を継続しなければ生きていけない。

[4]呼吸作業
   一回の呼吸は100cc程度、30cc程度のこともある。
   生きるための呼吸は、酸素を取り入れなければならない。
   生まれてすぐに自発的『無意識』呼吸をする。

   『横隔膜』を動かすことが、呼吸の原動力である。
   しかし、横隔膜も自力で拡大できない。
   間接的な動き『肋骨』を広げることで、横隔膜を下げて空気を入れる。

   ―鳩尾の位置に横隔膜があるー

  ◎『胸式(胸郭)呼吸』…肋骨が動いて横隔膜が上下する。

  ◎『腹式呼吸』…腹腔の内臓部を動かす。
          脊椎から前側―腹直筋、側腹筋、腰方形筋等を使う。
          向かって外側の筋肉を使う。

   ○呼吸法を身につけるには、身体のことを知ること、理解することが重要。

   ○表現するためには、自分を知ること。自分の身体を理解すること。
    身体を動かして自分で、できること。
    自分を知る、やるべきことを理解しながら、表現すること。
     →自分を客観視すること

   ○呼吸が声を出す元である。

   ○身体を知るーストレッチは、必要なこと。
     呼吸→発声・声帯の空気の通り方で声が変わる
     →声→口唇、舌さばきで言葉になる。

    身体を動かし、瞬間に切り換えて、声を出していかなければいけない。
    覚えて声を出していくこと。セリフで読む声は違う。

   「役を演じる」…役をつくる
   プレゼンテーション…自分を多く感じすぎても、自分がしなくても伝わらない。
   役者と同じである。

   役をしっかり演じる…呼吸法を基本に身に付けていなければ、表現できない。
              呼吸法を役によって変え、呼吸を意識的に使う。

   声とことばの基幹部分
    横隔膜の動かし方、声帯の鳴らし方。

[5]人の身体を知る
  ★「人体絵本」を使用。
   骨格―全身…生きていく身体を支えている。
   筋肉の仕組み、構造
    肋骨の内側、心臓、肺を包んでいる。その下を支えているのが、
    横隔膜である。

   気質→喉頭→舌、顎と舌が密着していると言葉を上手くさばけない。 
   筋肉は使わないと、不全になる。


   横隔膜下部-内臓…腰部の内側の部分が重要。鼠径部を動かす意識が
         出来ると呼吸が変わり、精神も安定し”上がり”にくくなる。

   横隔膜が動くと胸郭も動く。
   横隔膜が動くと胸郭も動くが、胸部、腹部どちらが中心に動くかによって
   呼吸が違ってくる。

   腹式の方が、呼吸量が多い


  ―鳩尾の場所を意識する―

   心臓…鳩尾の左上、こぶし大。自分でこぶしをおいて実感する。
   横隔膜白線ーかなり固い。心臓、肺を下から支えている。
   臓器を他の物で実感できる。…物事を客観視できるようになる。
   横隔膜の後ろ側が長い人は、声が強い。

  西洋医学、中医…気の世界は、今後その考え方が注目される。

  アロマテラピー療法、インド医学、イスラム医学、様々な医学、考え方がある。

  
  生き生き…何人かで生きていける。



  ○表現する…意識呼吸

   頭の後で腕を組み、上に持ち上げる。…呼吸する
   気管より上、肺線、背中部分で呼吸する。
   胸部を保持している筋肉の位置によって、呼吸が変わる。
   胸部上、背部…高い声
   横隔膜が下がる…低く落ち着いた声

  ○丹田の位置確認ー恥骨と臍を結びその1/2の場所
   笑う時、咳をする時に力が入るポイント

  ○呼吸のポイントをしっかり覚える。身体感覚を身につける。

  ○意志と呼吸 行動と呼吸はリンクしている。

 ★本日印象に残ったこと

  Nさん-自分のこと知る。身体のことを理解すること。

  Sさん-身体の内部を見ると気持ちが悪いと感じた。
     課題…自分が感じたことを、言葉に落とし込んでいくこと。

  Oさん-自分の身体を意識すること。筋肉、人体図を見て身体の
      ことへの意識が必要だと思った。

  Kさん-肩の後ろ側の呼吸があることを初めて知った。
     泣くことに使えるとは、知らなかった。

  Hさん-丹田の位置を意識したら、何か感覚が違った。

 ○ ぼんやり聞くのではなく、意識して聴くことが大事である。

 ◆本日の磯貝語録 
  呼吸は、横隔膜の動きがポイント。横隔膜を意識して呼吸すること。

 ◆本日の感想
  肺の先端の呼吸があるなんて驚きです。
  心臓の位置も分かりました。お腹の中(腸)と腹式が関係あるなんて
  はじめて知りました。何も知らずにやっていたんですね。