2014年6月24日 「声の学校・言葉の学校」講座

講座テーマ「声をつくる呼吸法④―息を支える仕方―」
 
 1 準備体操
  IM身体法
  坐骨歩き復習
  軽くその場、かけ足
  立位―骨盤を動かし、上半身、首までをゆるめる。

 2「呼吸の支え」
  呼吸によってささえ方が違う。
  台本、セリフ読み…意識して読み込むが、声を出すことは自然に

  
 ○意識すると何かが出来る領域。
  何かをしようと一生懸命になる、身体に力が入る・
 
 ○いつも、自然のまま、意識していないことを感じること。
  感じるようにすることを、見つけていくこと。

  自然で楽なこと、無意識呼吸。
  無意識で何もやっていないことを、オーバーにやってみること。
  ⇒磯貝メソッドの呼吸法

 ○呼吸は、手足を除いた身体ー胴の部分で行う。
  胴の底の部分ー鼠径部まで使う呼吸を行う。
 
 ○鼠径部の息を入れて、膨らます。
  鼠径部の他にも、膨らむ場所がある
  →背部…腰方形筋も使っている。

 演習① テキスト「今日、午後雷が鳴りましたよね」
    受講生それぞれ、声で表現
    さらに、深く言ってみる…どう変えていくか。
    ⇒「鼠径部呼吸」
   
   息のエネルギーが、いつも同じだと、自分しかできない。
   息―呼吸が変わると声が変わり、演ずることが出来る。

  ◎呼吸が変わる―意識が変わる

  ○外部状況が変われば、呼吸も変わる―意識も変わる
   条件を意識した時、身体も変わらないと芝居はできない。

  Kさん―身体より先に考えるケース(止まって考えるタイプ)
     考える前に身体を動かすと良い。
  Nさん―意識が変わり身体も動くが、身体と頭が全く別のことをやっている。
     一致させるようにすると良い。
 
  ◎身体と意識を結び付けるものが、呼吸である。
   継続させる。いくつかのパターンから。一つ身体が選んだら
   それを変えない→繰り返す

 演習②呼吸の条件を変えてみる
  「上腹筋呼吸」で、「今日、午後雷が鳴りましたよね」 
  →声が固くなる。はっきり強くなる。明快な言葉になる。
   上腹筋の張り出しをゆるめない…強く、インパクトのある声
                  怒りなどを表現する。

  ◎声も変わり、意識も変わる
   →どのように変わったかを、記憶し復元できることが、
    同じことを演じることにつながる

  俳優は、常識がなければ不自然になる。様々な社会に通用する  
  ◎役割を演じる…常識通り、まともな人物を表現する。
          →誰が見ても「あれは、いいね」と思ってもらえること。

  受講生全員、独特だから共通があり、常識的である。
  アイデンティティーは必要だが、それを守ろうとガチガチにすると
  変われない。
  自分の身体の中にあるものに、希望を見出していくこと。

 ◎「自分の納得の場所」をつくることが重要→覚える
      ↓
    ≪呼吸である≫
  
  意識の場所を決める―磯貝メソッド呼吸法

 演習③「肋間筋」(胸式)呼吸」で、テキスト読み
  肋骨を広げるだけで、息が入ってくる。-楽であるが抜けやすい
  
 ◎肋骨をひろげて息が入った状態を保持する→『支える』
  どこの筋肉を使って肋骨を広げ、支えているだろうか?
  支えて声を出すと、軽めの声になる。

 Nさん―支え点を高く保持し、首の力を抜くこと。しっかり息を前に出す。
 Kさん―支えが弱く、沈んだ声だったが、高い位置で支え声を出すと、
     姿勢もよくなり、声も勢いが出る。
     胸骨が開くと、気が上に出てエネルギ―が上がり、明るい声になる
 Sさん―意識が丹田に降りやすいので、胸郭の支えをしっかりする。

 演習④『丹田(腹式)呼吸』―しっかりした呼吸とささえ法―
  
 ○丹田に息が入ったままの声、落ち着いた声。

  息の支え、呼吸の支えとことばの違い

 ○本日の感想
  Nさん―胸郭呼吸が面白い。鼠径部が上手くいかなかった。
  Kさん―胸郭呼吸が印象に残った。胸郭呼吸が上手くいかなかった
  Sさん―鼠径部が、面白かった。胸式が難しい。
 
 ○呼吸が変えられると、生活が楽になる
  
 ○「呼吸」で「意識」が変わると、「声」も変わり、
  相手にも伝わりやすくなる。

  声とことばは、いつも頭も身体も「ニュートラル」にしておく。
  身体は、毎日使っていると崩れていく。
 
 ◎「崩れたら、整える」⇒呼吸でも身体をリセットすることができる。

 ○声を出す時には、首周りを隠さない。見せておかないと状態が分からない。

 ○声やことばのためには、、常識的でニュートラルであること。
  ワンパターンに固めてはいけない。
  呼吸もどんどん変えていけること。

  次回は鼻からの「息の吸い方」を学ぶ
  セリフをしゃべる時は、口だけでなく鼻からも息を吐いている。

 ◆本日の磯貝語録
  呼吸が変わると、意識が変わる。
  呼吸が変わると声が変わる、呼吸も何パターンか身につけること。

 ◆本日の感想
  呼吸は変わりました。そうすると、いろいろな意識も変わりました。
  とても印象的でした。
  

2014年6月10日「声の学校・ことばの学校」講座

 講座テーマ『声をつくる呼吸法 -呼吸と横隔膜―」


 [1]準備体操 - IM身体法
  声とことばのトレーニング法は、様々。
  自分がどの方向を目指すのか定めること。
  自分を知ることが必要である。

  プレゼンテーションは、長くしゃべる事はない。伝えるだけでなく、
  聞き手から反応が返ってくることが重要である。
  聴いてジャッジしてくれる存在がいる場、学べる機会に参加すること。


 [2]呼吸と横隔膜(解剖図あり)
 (1)呼吸のメカニズム-横隔膜を知る-
   横隔膜を直接見て触れることは通常できないが、間接的には可能である。
   呼吸実践―鼻から吸って、口から吐く。

  演習(1)
  ・口から吸う-口から吐く
  ・鼻から吸う-鼻から吐く
   呼吸の仕方で呼吸が違うことを実感する。

  演習(2)
  ・臍に手を当て、鼻から吸う-口から吐く
  ・鳩尾上に手を当て、鼻から吸う-口から吐く

  上記2通りの違いは?
  呼吸量…腹部の方が息がたくさん吸える。
   吐く時に頭が覚醒する。
   胸部の時、首や肩に力が入りやすかった。

 ☆横隔膜の動きが、腹部、胸部中心の呼吸では違う。
  呼吸法の「法」とは、どのように動かしているのか、明確にする。

   方法とは…気持ちで説明するのではなく、何故かを理解して
        もらえるように伝える。自分でやり方を理解し
        身体で実感できれば、人にも説明できるようになる。

 ◎声からは、人の心の有様、人格がわかってしまう。
  演じる場いいも、声で人格を作り表現する。
  その声は、呼吸によって発せられる。


  「人間の根本は、呼吸であり、同調できる」
  (インド、アーユルヴェーダの教え)

 (3)横隔膜を学ぶ(図参照)
  呼吸〈大きく分けると)―胸部  横隔膜の上部下部で違う。
               ―腹部

 ○プリント使用
   ①呼吸の仕組み「肺と横隔膜」
   ②呼吸の仕組みと腹腔


  ①肺の仕組み、横隔膜
   横隔膜は肋骨と一緒に動き、吸気で広がって下がり  
   呼吸で収縮し上がる。

  ②腹式…横隔膜の下、腹腔部、その外側の筋肉を使って呼吸する。

  ・呼吸をすると疲れる、たくさんのエネルギーを使う。

  ・丹田腹式呼吸  
   椅子座位…開脚 坐骨の上に腰、上体ををスッと立てて、すわる。
   丹田意識がある…立ち上がる、歩くことができる。

  膝の意識を持って足踏みすると、いい動きになる。

  ◎「横隔膜の意識」…その上部、下部の意識を持って呼吸する、動くと良い
           感覚ではなく、意(頭が働く)を持って行動できる。
           意を持って動かなければ、意志が弱い。

  
  ◎実感としての横隔膜
   意識が、自分だけで外に伝わらばければ、相手に納得して
   もらえない。

   着物を身につけると、帯で横隔膜の感覚がつかめる。
   着物と洋服では、佇まいが違う。身体感覚も違う。

  ◎横隔膜の存在を実感
  ○背骨を意識…仙骨を立てて、その下に下ろす。
   尾てい骨-腰椎-脊椎-頸椎-頭蓋骨 繋がりをつかむ

   横隔膜を意識し、丹田出し入れをゆっくり行う。
   無私の意識…呼吸をして血液を下におろす。
   呼吸法…集中する・呼吸を練る
   役者…自分が作った通りの声が出せる
      やろうとすることと、実際の誤差が少なくなる→呼吸のなせる技

      
  演習(3)
   「イカサマシ」を受講生皆で、声にし合わせる。
   合わせるには、呼吸でしか合わない。
   自分を捨てて、呼吸を合わせる。

  演習(4) 手拍子を合わせる
       合わせようとすると合わない-息が合う点で打つと、合う。


  [4]呼吸と息
   ◎『息が合う』 呼吸が合うとは、同じであろうか?

   ○呼吸ー生理作業、生理運動
    息 ―呼吸で起こった身体の中の空気-体内空気

   ○息を吸う…体内の空気のため、外気を入れ充満させる。
         胸いっぱい空気、息を入れる―表現としてOK

         息を入れて留めておくことができる―ささえ    
         途中で止めて、声を出してカウント。

   ◎胸郭保持(ささえ)
    丹田ささえ

   ◎息を支えた状態のまま、しゃべれるようにする。
    途中でブレスして、セリフが変化しては駄目である。
    息をいかにキープ出来るかが重要。
    無駄に使わない。多くをほしがらない-精神が安定する。

   横隔膜を意識して動かす時の呼吸で、動力が大きいのは腹式である。
   胸郭も呼吸では、大きな役割がある。

   声とことばを表現するためには、横隔膜と骨盤を上手に使え。
   横隔膜は思ったより使えていない。その分骨盤をたくさん使っているが、
   動きが良くないのは、骨盤の使い方がうまくないからである。

   動き、息が合う-連動、呼吸の真髄である。

   ○自分の動きと呼吸法が合えば、よい動き、声が出せる。


 [5]呼吸運動とささえ
  ○横隔膜は、ささえとしての働きが重要。
   感覚がつかみにくくても、身体、横隔膜に興味を持てると良い。

  ○次に、できるだけ位置、働きは、正確に覚えること。
   横隔膜…呼吸の基本

   身体の各部分を意識することで、動きも変わることが面白い。

   声とことばの環境のこと。
   呼吸法とセリフをいうことは、一人ひとりつかむことなので
   総論として決めて言えない。

   物の道理を理解できても、身体を使って表現することとは、
   簡単に結び付けられない。


 ◆本日の磯貝語録
  横隔膜は呼吸の原動力、源である。

 ◆本日の感想
  横隔膜と骨盤が呼吸運動に、とても重要であることを知りました。
  横隔膜を意識実感するする。丹田を意識を実感することは、とても
  面白かった。です。一人では、中々できないですね。