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セリフの技法(2/4)                         《ことば系》

2月4日(木)セリフの技法

講座テーマ「生きた台詞にする」ということ―②
〔1〕個人ストレッチ
  下顎を開くと、喉が開き、後首に響くようになる。

〔2〕講座「生きた台詞を追う」
 (1)セリフの生々しさについて。
  ◎・書かれたセリフが不自然でないとは、どういうことか。
   ・書かれたセリフを生きたものにするには?
 参考:ロシアのイプセンの演出は、ストーリーを壊そうとする。
    ストーリーではなく、その瞬間を生きたものにして、ストーリーを忘れさ
    せるような演技をしなくてはいけない。

 ・Q-1 あなたの生きていると感じる時は?  
  A:Aさん:ご飯を食べている時。
    Bさん:あまり感じていない。体調が悪い時。
    Cさん:共感した時。
    Dさん:走っている時。ご飯を食べている時。
    Eさん:自転車に乗っている時。
    Fさん:寝ている時。

 ・Q-2 生きていると感じる事象はどんな事?
  A:Aさん:花が咲いている。
    Bさん:猫そのもの
    Cさん:重病人が生きている。
    Dさん:自然・森・木が生きている。
    Eさん:動物、火
    Fさん:寝ている人、動物

 ◎書かれたセリフを生々しくするためには、「生きていると感じること」を再現
  できないとならない。
 ・セリフを覚えて、なぞってみても、「生きている感」は少ない。それは何
  故か?
 ◎文字で書かれた台詞は、すでに文字化され、記録された全て過去
  事象である。
  喋る言葉(台詞の意味、内容)は、全てこれから興る未来の出来事である。
  この二つは矛盾している。この矛盾の間を往き来する事が、台詞を生かす
  ということではないか。生きるとは、不安定の連続ではないか。
 ・書かれている、過去を今の自分が生きたものとして喋るとはどういうことか?
 ・人が未来を感じる時、それは今の延長ではない。
  テキストはその物語の起こるべき未来を既定し、文字化している。未来を
  決定している。
  テキストを追いかけるだけでは、不安やドキドキはリアルにはおこらない。
  予定にないことが起こる時こそ、不安やドキドキがある。(未来)
 ◎アーツの世界では、「危なっかしい」「安定でない」「恐怖」が必要である。
  これらがあるから、「喜び」「嬉しさ」が表現できる。

 ・セリフには、不安定感を持たせる必要がある。
  生々するためには、安定しては、次への期待が自動的に用意されない。
 ◎安定すると、過去の追随になってしまう可能性が大である。とすると、その
  場での不安定感を新たに創出することが必要となる。

 ・過去を使って未来をする。過去を追随する行為と違う。
 ・定められた未来に向い、予定調和を行っても、生き生きはしない。
 ◎では俳優は一体何をする事でそれを獲得するのか?
 ≪感性、思考回路を広くすることが必要≫
  あまり練習をしないのは、ドキドキを作るため。
  予定不調和を作り出していくにはどうすればいいか、考え出すこと。

◆本日の磯貝語録
 アーツの世界では「恐怖」「不安定」「欠落感」「好奇心」等が必要条件であ
 る。

◆本日の感想
 セリフの生々しさと不安定感について、改めて考える機会になりました。
 セリフを不安定にする方法を考え出したいと思います。
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