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表現の声とことば(7/12)                     《ことば系》

7月12日(日)表現の声とことば

講座テーマ:オノマトペーの世界④と和歌の節付け謡ひ

[Ⅰ]和歌に節を付けて謡う
 (1)日本音楽の歴史的流れと宗教の影響
  ・1549年イエズス会がキリスト教を各地に広める(ポルトガル語・キリスト教音楽を伝える)
  ・それ以前は道教,仏教各宗,民間信仰などの宗教文化があった

心の置きどころとして宗教を持つ。宗教には必ず教えと祈りとしての゛教゛(言語,音楽)があった。
  口伝のためのリズムや旋律があり、人々の身体となっていった
 <日本の宗教の源流 "神道"=道教+仏教各派>
  ・漢語が入り、蝦夷がはりる。琉球民が入り文化が混交していった。B.C約300年
   奈良平城京→渡来人の文化
⇒これらが混じってくる
 
  ・日本元来の宗教 道教→神道へ発展、神道には雅楽がある。
   日本元来のものに、外から入ってきたものが積み重なってできているのが日本文化

 地域、人種によって宗教は違う。日本国内でも様々な形を持つ。
 (ex.)神=太陽―太陽神信仰(アフリカ・エジプト)
      =太陽・火・雪(エスキモー)

 ・日本に仏教が入ってきた時、すでに中国で分派したままの宗派(仏典)で分岐して入ってきた。
  ・分岐したもの同士のつながりがない。むしろ対立している。
 →祀り方の違い。読んでる経典の違い。寺建築の違い。
    ↳祀る時の見せ方(美術) 聴かせ方(音楽)がある

 ※分岐した理由(宗派及び地域):元来宗教は宗祖の言葉や業の記述。
  及びその弟子達により長年かけて確立したもの。そのため様々な形態や思考が存在し、
  現在も尚変形進化している。

 ・神仏合体:(日本人は)信心を合体することができる(神学的にではなく宗教的知恵)

 (2)宗教と音楽
  ・宗教から音楽(芸術)を取り除くと宗教性は半減する。

  和歌・・・朝廷の言語。祀りの記録。中心事・神道的行為
     ・律歌(法律の歌)・・・口伝なので節があると間違えない。
                  物事を口伝していくための律をつくる。それが5・7・5・7・7
  ・皇族は和歌を詠むのが仕事(未だに)
   行事の前に必ず歌を詠む―神のためにやる
   それが重要な仕事(神事)

[Ⅱ]資料「百人一首朗詠」 実践(日本音階資料参照)
 メリマス調― 一音節を分けて面白く豊かにする下線文
       (ex.)グレゴリオ聖歌→ここから民謡などに取り入れる。

 基本旋律の中でなら自由に動いてよい(C,E,F,A)
 音の跳躍が多いと難しい(と感ずる) 歌唱しにくい
 詩-語のメロディとリズムに合わないものは歌のための詩でない。

 (EX-1)基本旋律による作曲
  ・基本旋律をつかって、柿本人麻呂の詩に旋律を付ける。
  (※歌をやるにしても古典をやるにしても音楽的素養が必要)

 1)一首選び自分で旋律を付ける
 2)発表
  ・詠むことで歌が立体的になるー日本の和歌がもともと持っている特徴
  ・律があることではっきり聴こえる(音、語の律)
  ・(演者が)目で見て理解し発する→聴き手が聴いてわかるために負荷が必要
 表現は負荷がかかっている

[Ⅲ]掛詞と囃子詞 各自研究発表
  かけ詞/はやし詞・・・一体化を生む/有る一致が起こる/調子をとる/景気
               をつける/鼓舞する/揶揄する/元気付ける
→儀式 (ex.)一本締め、民謡の中での調子をとる詞

  ・調べたものを書き出す かけ詞/はやし詞
  ・結句・・・物語の締めの言葉。カラッとした言葉で物語の世界から現実の世界の切替。
        意味よりもリズムと節で残っている
  はやし詞の合いの手はかけ詞のよう。
→かけ詞、はやし詞の要素。どういうものなのか?
  ・言語の持っていたリズム性が作用して、元気を取り戻す。一体感を生ん
   でいたのではないか。
  ・かけ声、はやし言葉→社会言語、音語(おとご)(意味語ではない)
  ・言葉の音の伝承→音は伝承される中で再生産される
              (文字伝承は再生産されると別のものになってしまう)
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