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表現の声とことば(10/11)                     《ことば系》

10月11日(日)表現の声とことば

講座テーマ:日本の古典 歌舞伎「八百屋お七」②

〔1〕歌舞伎の本質性について
 芝居:人間関係のうごめきを表すもの(当時)⇔個人の内面的葛藤を表すものではない
     芝居は終末思想→最後は死んじゃうんだもんねと陽性
     ※能も終末思想
⇔西洋物(キリスト教思想)最期に向かってどう生きていくか(救済思想)

 ・歌舞伎はリアリズムの正反対の手法=象徴的(形式)現実表現 
       型が作れない

〔2〕台本演習「其往昔恋江戸梁」p.138~
 ・女性が詠む時はハッキリ”私は女です”ということを表す
 ・男性が女性をよむ時、女性らしさを意識、音調を上げる。
  後家さんは30~40代。色っぽい女
 女形の立ち振る舞いが意識できると話し方も女らしくなる。
 ・カタカナ語の読み方、音として有意にすること。

 p138-140 後家、紅長かけあい/ペアを組んで読み
 ・紅長はどういう男か?(演ずるのに必要な肉付け)
  どういう仕草、表情をするか
  性格分析→生活にあらわれる
 ◎生活に表れるものを見つけ出す
    (役が何を着、履いて、何を持て、どんな化粧か考えるのが役者の仕事)

⇒紅長は何を着ているか? 紅売り…女物、高価なもの、商人でも格は高い
                  *粋筋で女好き
 ・紅長は色男(二枚目/色すかし)p139「イヤモウ~」色ネタ

<演習> 色事:名人ー立ってやる。粋人ー座ってやる。凡人ー寝てやる
    →色事は基本、低いところにある。
 ・体で読む ※この台詞は腰下のこと。出しながら腹下にも落としてゆく。
 ・外に出したまましゃべる。声やことばを前に当てる。

 ・後家さん:どんな年でも色っぽさがある。
        生活(衣食住、排泄/喜び、悲しみetc.)で巾や温度をだす。

◎表面的な絵空事ゼリフは無効。イメージの様にバーチャルな軽いものでは
 実のある声・体にはならない。

 ・この場面、この台詞の生活をしなければならない。生活を見せ聞かせる

◆本日の磯貝語録
 芝居はバーチャルな仕事や作業ではない。
 虚を実にする。実態現実行為だ。無意識理実の虚より実だ!

◆本日の感想
 立ち居振る舞いを台本から読みとり、役作り、台詞作りの基にする。
 こうした具体的行動が言語に直結したものを見付け出す、考えればその通り
 なのですが忘れがちですネ             
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