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表現の声とことば(1/10)                     《ことば系》

1月10日(日)表現の声とことば

講座テーマ「声の表現の可能性,即興と表現力①アドリブの原理と原則」

[Ⅰ]即興とは何か?
(1)即興とは。インプロイヴィゼーション(improvisation)
improvise:ある一定の流れがある。その中で、ふっと起こるもの
即興:ある状況で瞬間起こる情趣

 即興は詩や音楽の中で起こるもの(=芸術においてあるもの)

 「律」の中で人間を表そうとしていた。
   律、掟が確立してきた。息苦しさから逃げる。飛び出すことを求める
   →即興

 improvisationは→ humanity≠機械的
  ・精神的・身体的に反射が重要になってくる

 「即興」ー即時に興す。興る人間独自の状態。

(2)「興す」とはどういうことか?
  表現にとって重要なこと。基本であり、原点である。
 ≠頭でやることではなく、原則身体的である。

<興っているとはどういう状態か?>

・想像と創造の境目は?
想像:今ここに起こっていないことを想定する。
   今見えてないものを仮象として描くこと。

(3)言語による即興性
 「興す」・その場のとっさの思いつき(impression)
      感覚的に受け取った印象、感じ。
      はっきり明確なものもあれば、ぼんやりしたものもある。

演習-1<言葉インスピレーションゲーム>/全員同一語に答える
 ①様々な単語・句・短文を受け、とっさに浮かんだことを言葉で表す
 ②単語から思いつくことをメモする/口頭で述べる
 ※最初に思いついたものを離さない。
 ※インスピレーションは説明抜き。単純明快な言葉が良い
 ◎瞬間に有効なインスピレーションが起こる練習
 ※パスした回数は書きとめておく。
 ※インスピレーション,イマジネーションはエゴイスティックなもの。
   他人に影響されない。独自性が必要。
 ③口頭で述べる際、受けたこと、思いついたことを表現して出す。
 ※インプロ・アドリブは原則表現の世界。

◎イマジネーションの用件
 ・視覚的である。しかも立体的である。そして具体的である。
 ・出されたものの意味にとらわれない。

 ・平易な言葉からイマジネーションがはねるか/はねっかえる何かを作る。

・improvisationはリラックスしていてはだめ。意味感覚を持った反射。
 improvisationに必要な緊張感がある。

※出された言葉の説明は面白くない。
※出された言葉に近づき寄り添っては発展は無い。

●反射するための「受け方」/次に表現する(出す)受け方・用意

<演習2>1対1
 ①出されたものに対し2音で答える。
 ②答えたものが有効かどうか周りがジャッジ
※もらったテーマに対しえ共通概念に持っていかない方がよい

◎improvisationに必要な頭の回路,身体の状態がある。
 説明をする
    自分にひきつける(表現にならない)

(4)本日の実演の自己評価と感想を各自発表
 ・説明じゃないことの重要性、むしろ発展
 ・説明は存在を消す
 ◎improvisationの目的は自己変革
 ・受けたものを視覚化すると間に合わない。受けるのは皮膚感覚
 ※Visualなイマジネーション不適格。Visualなイメージはとらわれてしまう
 ・知覚反射だと面白い
 ・聴覚器官だけでなく、口・鼻・発音器官で音を捉えようとする。
 ・蓄積の少なさ。発想の貧困さを痛感
 →それが求められる環境、訓練の影響 (ex.)伝統芸能
 ⇒(表現をするなら)その準備は必要

・伝承性,伝達性と現在性

 ・声とことばの表現の伝承性の問題
  声とことばのimprosation
   興す=身体的に興る(≠視覚的)
  <演習>①単語(題)が与えられる
       ②それに対し身体と音声(≠言語)で思いついたことを表現
     ※興したイマジネーションが伝わっているか?発散ではない。

(5)<演習2> 3人1組
 ①単語(題)が与えられる
 ②1人目→2人目と続けて音声(オノマトペ)で思いついたことを表現
 ③周りが評価
・1人でやっているよりも沸かせられる
・2人のほうがダイナミック

[Ⅱ]ユーモアについて考察
  improvisation=humanity
 その根底にはhumourがなけれがならない。
improvisationはおもしろくなければならない

(1)humourとは?(全員発表/個人意見)
 ・明るい
 ・社会常識から外れたちょっと外側にあるもの。
 ・受けた人が笑う材料
 ・優しさの表現の一つ。場を和ませる→笑いが生まれる
 ・身体性(表に出てくる身体性)/声・言葉以前に伝えられるもの
 ◎全身体表現≠humour
 ◎共感性がある/共有性がある
→共有性の原因がどこにあるか?
 ・ストレスを感じないもの。気持ちよくなる
 ・笑いとユーモアの違い:ユーモアの方が品がある。
 ・意外性(共感できる)≠独自性
 ・人間らしさ
 ・ほっとかない
 ・笑いの中に温かみ、優しさがある。
 ・教養・一定の背景が必要
◎※生きている喜び。人間を肯定するという根底
 ・視点を変えて面白いと思わせたらユーモア
  「おもしろいとは?」:誰もが考えればわかるが、誰もが考えれられないこと

  ○おもしろいとは?/感覚的だが、感情の一部、情動
   ・意外性  ・現実とのギャップ

 ・許容できる意外性
 ※humour は表現性があるのか?言語性は?身体性は?
 ・「あぁ、そうだね!」という発見につながるのがユーモア
 ・緊張と緩和
 ・誰も傷つけない
 ・センスの問題がある
 ・人間くささを充分に満たしたところにある
→着眼点としての「人間らしさ」→表現にする際、はずす
 ・他者を豊かにさせるのがhumour
 ・次元、視点をかえる。矛盾をうまく表現するのが芸のhumour

 ◎そもそもの事がる。そのものをするのではなく、そこから発生したもの。
  そもそもの事はなくなってはならない。その誤差が面白い。

⇒表現するには身体性を通して実体化する
  1.センス
  2.品格
  3.知性
  4.即興

(2)調音演習
  上顎 イウオア
  下顎 エアオ
    上顎→下顎 「イ、ウ、オ、ア、エ、ア、オ」

◆本日の磯貝語録
 即興にも質がある。感性、知性が大いに影響している。即興は人の行為で
 あり、能力である。

◆本日の感想
 説明でなく人を説得する生の力を見た。身体で反応する即興の重要点が
 分かった。普段自分がいかに理屈で考え、とらわれているかよく判りました。
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