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表現の声とことば(2/14)                     《ことば系》

2月14日(日)表現の声とことば

講座テーマ「即興と表現力②有効と出鱈目のあいだ」

[Ⅰ]重母音,連音を考える
 重母音:2つの連続母音で一音節を形成している。
 読みの場合、どちらかが強い。

 1)重母音の調音分析
 ①イ→エ=イエ:(ex)家,いえ(Noの意)イエナミ,イエミツ
   調音点を捉えつつ、口腔の響き方などで崩す⇔言い易さではない。
  ※言いやすい〔iiyasui〕 音声化するとイーヤスイと長音化表現となる
  言葉の音節が明確な方がリアリティが高い。

 ②ア→イ=アイ:(ex)愛/愛情,情愛,相合傘
  ※公的音声⇔私的音声の問題が一番表れるのが重母音

 ③オ→オ=オー(長母音):王様,多勢,大きな
 ④ウ→イ=ウイ:初々しい

 ○言葉はその持っている音に固有の感情がある。
  概念の情感をたくさん盛り込まなくても、音声をつくる事で
 その語の感情も表れる。字を読むよりダイレクトに伝わる。
  
 重母音の言語は ・前の舌のままいえる
            ・息が乗っている/息は喉から下、身体にある。

 他の言語、ほかの人が使っている(発している)音声と
自分の音声の違いを捉える、考える
 考えるのは頭、捉えるのは耳

[Ⅱ]即興と表現②
 「有効と出鱈目の間」

(1)身体をほぐす
 ・立位:手を頭上で組んで伸ばした状態で足をふりあげる。
 ・股割
 ・蹲踞:身体の真ん中に力を集める。

(2)即興を考える
 即興の身体表現
  ・音声、言葉
  ・身体
  ・音声、言葉+身体

<即興表現は民族やジャンルにより、様々な流派や技術がある>

(3)身体の即興表現
①手と顔の仕種(仕草)
  ・仕種は無意識でしている場合が多い
 <演習-1>チョコレートの箱を開けて包みをとり、チョコを食べる仕種をして
  みる
  ・普段やっていることをわかるようにする。誇張することではない。
  ・いつもやっていることを自分で分かる。
  ・仕草の練習において、手の先・手のひら・手がどういう状態か意識する。

<演習-2>おじぎをする。「おはようございます」(座位,立位)
  ・まずは自分で自分の状態、型を確かめる。
  ・自分はやっていても、見て聞いて判断するのは受ける側。
  ・意識すべきは「手 」(最大でも肘まで)

 <演習-3>箱を指して「これです」(立位)
  ・身振り、手振り、仕草の原点は丸まった胎児の状態から生まれて、
  多少身体が伸びやかになった状態を基本形とする。

 <演習-4>声を出す+仕草:1つ5000万のチョコをあげます→仕草

②即興の仕草の真と出鱈目
 ・外部から与えられたものを受けて反応し、即興で表現する。
  (与えられたものと反応したものの変化を表現とする)

 EX-1:提供された情報を繰り返し身体表現する。
  テキスト「1」・「5」・「6」
   ・仕草は形
   ・相手を意識した動き、形はジェスチャー

 ◎どこが出鱈目で、どこが出鱈目でないかラインを探す。
  ・ある特定の状況で有効であるか、ないかではなく、その仕草そのものが
  表現として  有効かどうかのラインをまず探す。

 EX-2 :絵を見て即興仕草で反応する
  ・即興は流れてはダメ(仕草) 止めることで抽象的なものを表す。
  ・絵を見た影響が精神に行き過ぎる。仕草でしたらどうなるか。
  ・全体をするのではなく、部分をもっと具体的なイマジネーションで表す。
  ・全身で、全体でいつもするのではなく、部分化し表現すること。

 EX-3:言葉のお題に対して即興仕草(ゆりかもめ・深緑・カサの柄・熊の子)
  ・お題に対する仕草に説明性が少ないと良い(でも、はずれない)
  ・プレイのジェスチャーと表現のジェスチャーはちがう。

 EX-4:abstruction 抽象性の高い言葉に反応し表現する
     (民主主義・美しい心・昨日の夜から・渡る世間は鬼だらけ)
 ◎※抽象をする際、その印象になりがち。印象にしない
 ◎意味を求めることではなく、感覚を形象化する

 EX-5:お題に対し、顔だけで表す。
   ・お題そのものをする。お題が何だと言うことではない。
  (光源氏・ああ、お腹が痛い・プリウス)

 EX-6:参加者1人ずつお題を出し、ほかの人は即興仕草をする。
    一番良いと思うものを出題者が選ぶ。

 EX-7:発案者が単語を言う。それに対し、即興で言葉を出す。
   ・出てくるものに有効なものと有効でないものがある。
   ・飛びすぎたものがでる(特殊性)と出鱈目。表現にならない。
   ・単純な連想でも表現にならない。
   ・「色」「数字」を使った訓練。

◇感覚的というのは出鱈目ではない。
◇蓄積されたものしか出てこない。
◇仕草は「手」「指」からはじまる。
◇出鱈目ではないが矛盾があって、思いつきがある―表現

◆本日の磯貝語録
 即興は考えたらダメだ。特定の型がある分けじゃない。でも出鱈目じゃダメ。
 瞬間の説得力だ。いつも興味を持っていること、センスをみがくこと、頭と体
 を練ること。

◆本日の感想
 仕草、ジェスチャー、身振りを即興表現でやり分けを行なった。仕草のつも
 りが、身振りやジェスチャーになってしまう事を確認した。即興はこちらにた
 くわえがないと貧弱になるし、センスが問われる事が分かった。
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